JP2014029359A - 画像処理装置、画像表示装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、画像表示装置及び画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】入力画像信号の色域と異なる色域で画像を表示する画像処理装置において、色成分が飽和している場合でも正しく色空間を変換する。
【解決手段】入力画像の各画素について色に関する信号が飽和しているか否かを判定した結果を飽和判定結果として出力する飽和判定部101と、各画素について色相を計算した結果を色相信号として出力する色分布分析部102と、各画素について色成分が飽和していると判定している場合は色相信号をもとに色成分を補正して色成分補正信号として出力する色信号補正部103と、色成分補正信号から異なる色空間に変換して出力画像を生成する色空間変換部104とを備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、入力画像信号の色域と異なる色域で画像を表示する画像処理装置、画像表示装置及び画像処理方法に関するものである。
従来の画像表示装置においては、表現できる色再現領域はさまざまであり、規格などで規定されている放送方式の色域と異なる場合がある。例えば、液晶テレビのような画像表示装置において、光源をLED(Light Emitting Diode)などの半導体光源を用いるものが一般的に知られてきている。このような半導体光源を用いる画像表示装置では、例えばHDTV(High Definition Television)とよばれる高精細度テレビジョン放送の映像信号で表示できる色域よりも広い色再現域を実現できる場合がある。
このような入力画像信号の色域と異なる色域で画像を表示する画像表示装置がある場合に、入力画像信号の色空間を画像表示装置に適合した色空間にマッピングする画像処理を行なうことが一般的に知られている。ここでマッピングとは、入力画像信号の各画素を入力画像信号のもつ色空間と画像表示装置が表現できる色空間に変換することである。
このとき、マッピングすることによって高彩度な物体色がぎらついて不自然に見えてしまうという問題があった。このような問題を解消する従来の表示装置として輝度調整部を備えるものがあった。これは、入力映像信号に含まれる物体色と発光色との境界をターゲットラインとし、出力映像信号に含まれる物体色と発光色とを判別するための境界を判別ラインとすると、輝度調整部は、画素の輝度が判別ラインより低い場合、ターゲットライン及び判別ラインに基づいて、画素の輝度がターゲットラインよりも低くなるよう調整する。このように、所定の色空間に対応した入力映像信号を所定の色空間よりも広色域の色空間にマッピングする際、従来の表示装置は、輝度を調整していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−124708号公報(第6−10頁、第1図)
しかしながら、上記のような従来技術は、画素の輝度と判別ラインとを比較する方式である。この方式は、色信号もしくは色差信号である色成分の信号レベルが飽和しているか否かを判別していないため、色成分が飽和している場合に、正しく色空間を変換できなかった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、第1の目的は入力画像において色成分が飽和していても、色空間を正しく変換することを目的としている。
この発明に係る画像処理装置においては、入力画像の各画素について色に関する信号が飽和しているか否かを判定した結果を飽和判定結果として出力する飽和判定部と、前記各画素について色相を計算した結果を色相信号として出力する色分布分析部と、前記各画素について前記飽和判定結果が色成分が飽和していると示している場合は前記色相信号をもとに色成分を補正して色成分補正信号として出力する色信号補正部と、前記色成分補正信号から異なる色空間に変換して出力画像を生成する色空間変換部とを備えるものである。
この発明は、入力画像の各画素について色に関する信号が飽和しているか否かを判定し入力画像の各画素について色に関する信号が飽和している場合に前記各画素について色相を計算した結果とその各画素の色に関する信号とを用いて補正した上で色空間を変換することにより、入力画像において色成分が飽和していても、色空間を正しく変換することができる。
この発明の実施の形態1を示す画像処理装置を示す図である。 この発明の実施の形態1を示す画像処理方法を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2を示す画像処理装置を示す図である。 この発明の実施の形態2を示す画像処理方法を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3を示す画像処理装置を示す図である。 この発明の実施の形態3を示す画像処理方法を示すフローチャートである。
実施の形態1.
図1は、この発明を実施するための実施の形態1における画像処理装置を示す図である。図1において、101は飽和判定部、102は色分布分析部、103は色信号補正部、104は色空間変換部である。また、D0は入力画像の信号であって、本実施の形態で示すD0は例えばRGB形式の信号である。D104は色空間変換部104の出力画像であって、後段の回路または装置に接続される。この画像処理装置が画像表示装置に備えられるものであれば、D104は画像表示装置が備える表示部(図示せず)などに接続され、表示部は出力画像D104を表示する。
飽和判定部101は、入力画像D0の各画素について色に関する信号が飽和しているか否かを判定した結果を飽和判定結果D101として出力する。ここではD0はRGB形式の信号であるのでより具体的にはR成分、G成分、B成分の少なくともひとつが飽和しているか否か判定し、判定結果を飽和判定結果D101として出力する。
ここでの判定方法は、例えばR成分、G成分、B成分それぞれの絶対値について、その値が所定の閾値以上の値になっていれば該当する色成分について飽和していると判定し、それ以外の色成分については飽和していないと判定すればよい。このとき、どの色成分が飽和しているかの情報についても飽和判定結果D101に含むとしても良い。
色分布分析部102は、入力画像D0の各画素について色相を計算した結果を色相信号D102として出力する。具体的には、入力画像D0の各画素の近傍について色の分布を分析する。そしてその分析結果に基づき、入力画像D0の各画素に対して色相を計算したものを色相信号D102として出力する。
この際、各画素の近傍の領域の対象として、飽和判定結果D101を用いて色成分(R成分、G成分、B成分)が飽和していない画素を対象としてもよい。このように色成分(R成分、G成分、B成分)が飽和していない画素を対象とした近傍の領域の画素から色相を計算し、その平均値や中間値をその画素の色相とすることで、色成分が飽和している画素を除いた色相を得ることができる。
次に、RGB形式の信号から色相を計算する方法について説明する。RGB形式からYCbCr形式への変換は例えば第1式のように表される。
Figure 2014029359
また、色相θとCb、Crとの関係は第2式のように表される。
Figure 2014029359
このようにして各画素の色相を求めることは可能であり、ある画素位置の近傍の画素にあたる色相からその平均値や中間値をその画素位置の色相とする。
色信号補正部103は、入力画像D0の各画素について飽和判定結果D101と色相信号D102をもとに色成分が飽和している画素について色成分の補正を施した色成分補正信号D103を出力する。具体的には、入力画像D0の各画素について飽和判定結果D101が色成分が飽和していないと示している場合は入力画像D0をそのまま色成分補正信号D103として出力し、色成分が飽和していると示している場合は、その画素の入力画像D0と色相信号D102とから色成分を補正して色成分補正信号D103として出力する。
次に、その画素の入力画像D0と色相信号D102とから色成分を補正する補正方法について説明する。例えばある画素位置のR成分が飽和している場合で説明する。この場合、この画素位置の飽和判定結果D101は色成分が飽和している。この画素位置の色成分を補正するにはまず色信号補正部103は飽和していたR成分の値を未知の変数xに置き換える。この場合Cb、Crを求める式は第1式から第3式が導かれる。
Figure 2014029359
一方、この画素位置の色相θは色分布分析部102によって求まっているため、第2式から第4式の方程式が得られる。
Figure 2014029359
この画素位置のG成分およびB成分は飽和していないので第4式にG成分およびB成分の値を入れてこの方程式を解けば未知の変数xを求めることができる。
色空間変換部104は、色成分補正信号D103から異なる色空間に変換して出力画像D104を生成する。ここで異なる色空間とは、入力画像の色空間と異なる色空間であって、図示しない後段の回路によって都合のよい色空間である。後段の回路とは、例えば表示部であって、この場合は都合のよい色空間とは表示部が有する色再現領域にあたる色空間をさす。色空間変換部の後段が別の画像処理装置であれば、その画像処理装置にとって都合のよい色空間をさす。また、後段の回路にとって都合の良い色空間の形式がRGB形式以外(例えばXYZ形式やL*a*b*形式など)であれば、その形式に合う変換を行なう。
図2は、本発明の実施の形態1に係る画像処理方法の処理手順を表すフローチャート図である。図示の画像処理方法は、飽和判定ステップST101、色分布分析ステップST102、色信号補正ステップST103、色空間変換ステップST104を備える。飽和判定ステップST101は飽和判定手部101と、色分布分析ステップST102は色相計算部2と、色信号補正ステップST103は色信号補正部103と、色空間変換ステップST104は色空間変換部104と同じ動作をする。
本実施の形態の画像処理方法は、まず飽和判定ステップST101にて入力画像D0の各画素について色に関する信号が飽和しているか否かを判定する。次に色分布分析ステップST102にて入力画像D0の各画素について色相を計算する。このとき、色相を計算する際の近傍の画素が飽和判定ステップST101の判定結果によって色に関する信号が飽和しているとされていれば色相を計算するための対象画素から外してもよい。次に色信号補正ステップST103にて該当の画素が飽和判定ステップST101の判定結果によって色に関する信号が飽和しているとされていれば色分布分析ステップST102で計算した色相と元の入力画像D0とから補正した色成分信号を生成する。次に色空間変換ステップST104にて色信号補正ステップST103の結果を用いて異なる色空間に変換して出力画像D104を生成する。
以上から、本実施の形態に係る画像処理装置および画像処理方法は、入力画像の各画素について色に関する信号が飽和しているか否かを判定し、入力画像の各画素について色に関する信号が飽和している場合に前記各画素について色相を計算した結果とその各画素の色に関する信号とを用いて補正し、その上で色空間を変換することにより、入力画像において色成分が飽和していても、色空間を正しく変換することができるという特別な効果を奏することができる。例えば、入力画像信号を生成する装置がもつ色空間が画像表示装置が表示できる色空間よりも狭い場合や、それぞれの色空間でずれがある場合に、入力画像信号の色空間では飽和するものが画像表示装置の色空間では飽和しないのであれば、本実施の形態に係る画像処理装置および画像処理方法によって画像表示装置に適合した色空間に変換することができる。
また、本実施の形態に係る画像処理装置を例えば液晶テレビなどの画像表示装置の一部として用いることができる。また、図2に示す画像処理方法で処理した画像は、例えば液晶テレビなどの画像表示装置に表示することができる。これにより、入力される画像信号の色空間と異なる色空間、例えば後段の装置(例えば表示部)の色再現領域にあたる色空間に正しく変換された画像を表示することが可能となる。
なお、実施の形態1ではRGB形式の色信号で表される画像信号を入力するものとしたが、入力画像の形式はこれに囚われず、色に関する信号が得られ、かつその形式で表される信号から色相が計算できるものであれば所期の目的を果たすことはいうまでもない。
実施の形態2
実施の形態1では入力される画像信号をRGB形式の色信号で表される画像信号を入力するものとしていたが、実施の形態2では個々の色成分の信号ではなくYCbCrのような輝度と色差信号とからなる入力画像信号であった場合の画像処理装置および画像処理方法について説明する。
図3は、本実施の形態における画像処理装置を示す図である。図3において、111は飽和判定部、112は色分布分析部、113は色信号補正部、114は色空間変換部である。また、入力画像D0は、輝度信号を表すY0とCb成分の色差信号を表すCB0およびCr成分の色差信号を表すCR0とからなる信号であって、YCbCr形式の信号を示す。R114、G114、およびB114は色空間変換部114の出力画像であってRGB形式の信号を表す。
飽和判定部111は、入力画像D0の各画素について色に関する信号が飽和しているか否かを判定した結果を飽和判定結果D111として出力する。ここでは入力画像D0はYCbCr形式の信号であるので色差成分Cb、Crの少なくともひとつが飽和しているか否か判定し、判定結果を飽和判定結果D111として出力する。
ここでの判定方法は、例えば色差成分Cb、Crそれぞれの絶対値について、その値が所定の閾値以上の値になっていれば該当する色成分について飽和していると判定し、それ以外の色成分については飽和していないと判定すればよい。このとき、どの色差成分が飽和しているかの情報についても飽和判定結果D111に含むとしても良い。
色分布分析部112は、入力画像D0の各画素について色相を計算した結果を色相信号D112として出力する。具体的には、入力画像D0の各画素の近傍について色の分布を分析する。そしてその分析結果に基づき、入力画像D0の各画素に対して色相を計算したものを色相信号D112として出力する。
この際、各画素の近傍の領域の対象として、飽和判定結果D111を用いて色成分(Cr成分、Cb成分)が飽和していない画素を対象としてもよい。このように色成分(Cr成分、Cb成分)が飽和していない画素を対象とした近傍の領域の画素から色相を計算し、その平均値や中間値をその画素の色相とすることで、色成分が飽和している画素を除いた色相を得ることができる。
次に、実施の形態1ではRGB形式の信号から色相を計算していたが、本実施の形態ではYCbCr形式から色相を計算する。つまり、第2式によって色相θを計算することができる。
色差信号補正部113は、入力画像D0の各画素について飽和判定結果D111と色相信号D112をもとに色成分が飽和している画素について色成分の補正を施した色成分補正信号D113を出力する。具体的には、入力画像D0の各画素について飽和判定結果D111が色成分が飽和していないと示している場合は入力画像D0をそのまま色成分補正信号D113として出力し、色成分が飽和していると示している場合は、その画素の入力画像D0と色相信号D112とから色成分を補正して色成分補正信号D113として出力する。
次に、その画素の入力画像D0と色相信号D112とから色成分を補正する補正方法について説明する。例えばある画素位置のCb成分が飽和している場合で説明する。この場合、この画素位置の飽和判定結果D111は色成分が飽和している。この画素位置の色成分を補正するにはまず色信号補正部113は飽和していたCb成分の値を未知の変数xに置き換える。一方、この画素位置の色相θは色分布分析部112によって求まっているため、第2式から第5式の方程式が得られる。
Figure 2014029359
この画素位置のCr成分は飽和していないので第5式にCr成分の値を入れてこの方程式を解けば未知の変数xを求めることができる。
色空間変換部114は、色成分補正信号D113から異なる色空間に変換して出力画像D114を生成する。ここで異なる色空間とは、入力画像の色空間と異なる色空間であって、図示しない後段の回路によって都合のよい色空間である。後段の回路とは、例えば表示部であって、この場合は都合のよい色空間とは表示部が有する色再現領域にあたる色空間をさす。色空間変換部の後段が別の画像処理装置であれば、その画像処理装置にとって都合のよい色空間をさす。
なお、図3では色空間変換部114がYCbCr形式からRGB形式への変換も同時に行なうこととしている。この変換は例えば第1式のような関係式を用いて逆にYCbCr形式からRGB形式への計算が可能である。また、後段の回路にとって都合の良い色空間の形式がRGB形式以外(例えばXYZ形式やL*a*b形式など)であれば、その形式に合う変換を行なう。
図4は、本実施の形態に係る画像処理方法の処理手順を表すフローチャート図である。図示の画像処理方法は、飽和判定ステップST111、色分布分析ステップST112、色信号補正ステップST113、色空間変換ステップST114を備える。飽和判定ステップST111は飽和判定手部111と、色分布分析ステップST112は色相計算部2と、色信号補正ステップST113は色信号補正部113と、色空間変換ステップST114は色空間変換部114を同じ動作をする。
本実施の形態の画像処理方法は、まず飽和判定ステップST111にて入力画像D0の各画素について色に関する信号(本実施の形態では色差信号)が飽和しているか否かを判定する。次に色分布分析ステップST112にて入力画像D0の各画素について色相を計算する。このとき、色相を計算する際の近傍の画素が飽和判定ステップST111の判定結果によって色に関する信号が飽和しているとされていれば色相を計算するための対象画素から外してもよい。次に色信号補正ステップST113にて該当の画素が飽和判定ステップST111の判定結果によって色に関する信号が飽和しているとされていれば色分布分析ステップST112で計算した色相と元の入力画像D0とから補正した色成分信号を生成する。次に色空間変換ステップST114にて色信号補正ステップST113の結果を用いて異なる色空間に変換して出力画像D114を生成する。
以上から、本実施の形態に係る画像処理装置および画像処理方法は、入力画像の各画素について色に関する信号が飽和しているか否かを判定し(飽和判定ステップST111)、入力画像の各画素について色に関する信号が飽和している場合に前記各画素について色相を計算した(色分布分析ステップST112)結果とその各画素の色に関する信号とを用いて補正し(色信号補正ステップST113)、その上で色空間を変換する(色空間変換ステップST114)ことにより、入力画像において色成分が飽和していても、色空間を正しく変換することができるという特別な効果を奏することができる。例えば、入力画像信号を生成する装置がもつ色空間が画像表示装置が表示できる色空間よりも狭い場合や、それぞれの色空間でずれがある場合に、入力画像信号の色空間では飽和するものが画像表示装置の色空間では飽和しないのであれば、本実施の形態に係る画像処理装置および画像処理方法によって画像表示装置に適合した色空間に変換することができる。
また、本実施の形態に係る画像処理装置を例えば液晶テレビなどの画像表示装置の一部として用いることができる。また、図4に示す画像処理方法で処理した画像は、例えば液晶テレビなどの画像表示装置に表示することができる。これにより、入力される画像信号の色空間と異なる色空間、例えば後段の装置(例えば表示部)の色再現領域にあたる色空間に正しく変換された画像を表示することが可能となる。
実施の形態3
実施の形態1および実施の形態2では、色分布分析部によって入力画像D0の各画素の近傍について色の分布を分析するとしていたが、実施の形態3ではさらに領域分割部115を備えて領域分割部115によって分割された領域毎に入力画像D0について色の分布を分析する。
図5は、本実施の形態における画像処理装置を示す図である。図5において、111は飽和判定部、112は色分布分析部、113は色信号補正部、114は色空間変換部、115は領域分割部である。また、入力画像D0は、輝度信号を表すY0とCb成分の色差信号を表すCB0およびCr成分の色差信号を表すCR0とからなる信号であって、YCbCr形式の信号を示す。R114、G114、およびB114は色空間変換部114の出力画像であってRGB形式の信号を表す。
本実施の形態は、実施の形態2に係る画像処理装置からさらに領域分割部115を備えたものである。飽和判定部111と色信号補正部113と色空間変換部114の作用については実施の形態2と同じであるため、説明を省略する。
領域分割部115は、入力画像D0の各画素についてその近傍の領域を領域分割した結果を領域分割結果D115として出力する。ここで領域分割とは入力画像D0の各画素についてその近傍の領域を該当画素と色が似ている(あるいは同じ色相に含まれる)画素とそうでない画素とに分割することである。
領域分割は例えば輝度成分をもとに実施する。例えば入力画像D0の各画素の近傍の領域について輝度成分Y0をもとにエッジを検出し、入力画像D0の各画素とエッジで区切られる画素であれば色が異なる画素であると判断し、エッジで区切られない画素であれば色が似ている画素と判断すればよい。
他にも入力画像D0の各画素とその近傍に位置する画素の輝度差が所定の閾値以内であれば、両画素が同じ領域にあると判断してもよい。ここで用いる閾値は、入力画像の各画素の近傍にある画素の輝度値の分布によって値を変えてもよい。例えば輝度値の分布が広い場合、閾値を大きくし、輝度値の分布が狭い場合、閾値を小さくすればよい。なお、輝度値の広がりは例えば標準偏差で判断できる。あるいは、入力画像の各画素の近傍にある画素の輝度値の最大値と最小値の差でも判断できる。このように閾値を入力画像の各画素の近傍にある画素の輝度値の分布によって値を変えることで、領域分割の精度を高めることが期待できる。
色分布分析部112は、入力画像D0の各画素について色相を計算した結果を色相信号D112として出力する。具体的には、入力画像D0の各画素の近傍について色の分布を分析する。そしてその分析結果に基づき、入力画像D0の各画素に対して色相を計算したものを色相信号D112として出力する。
この際、各画素の近傍の領域の対象として、領域分割結果D115を用いて、その画素位置に該当する領域内とし、さらに飽和判定結果D111を用いて色成分(Cr成分、Cb成分)が飽和していない画素を対象とする。このように色成分(Cr成分、Cb成分)が飽和していない画素を対象とした近傍の領域の画素から色相を計算し、その平均値や中間値をその画素の色相とすることで、色成分が飽和している画素を除いた色相を得ることができる。
図6は、本実施の形態に係る画像処理方法の処理手順を表すフローチャート図である。図示の画像処理方法は、飽和判定ステップST111、色分布分析ステップST112、色信号補正ステップST113、色空間変換ステップST114、および領域分割ステップST115を備える。飽和判定ステップST111は飽和判定手部111と、色分布分析ステップST112は色相計算部2と、色信号補正ステップST113は色信号補正部113と、色空間変換ステップST114は色空間変換部114と、領域分割ステップST115は領域分割部115と同じ動作をする。
本実施の形態の画像処理方法は、まず飽和判定ステップST111にて入力画像D0の各画素について色に関する信号が飽和しているか否かを判定する。次に領域分割ステップST115にて入力画像D0の各画素についてその近傍の領域を領域分割して各画素ごとの領域を対応付ける。次に色分布分析ステップST112にて入力画像D0の各画素について色相を計算する。このとき、色相を計算する際の近傍の画素は、領域分割ステップST115にて該当の画素位置に対応付けられた領域内の画素であって飽和判定ステップST111の判定結果によって色に関する信号が飽和しているとされていない画素を対象画素としてもよい。次に色信号補正ステップST113にて該当の画素が飽和判定ステップST111の判定結果によって色に関する信号が飽和しているとされていれば色分布分析ステップST112で計算した色相と元の入力画像D0とから補正した色成分信号を生成する。次に色空間変換ステップST114にて色信号補正ステップST113の結果を用いて異なる色空間に変換して出力画像D114を生成する。
飽和判定ステップST111と領域分割ステップST115とのフロー処理の順序は、どちらが先でも同様の処理結果を得られる。
以上から、本実施の形態に係る画像処理装置は、領域分割部115をさらに設けることで、入力画像の各画素についてその近傍の領域を該当画素と色が似ている画素とそうでない画素とに分割することとしたので、色分布分析112で該当画素について色相の計算をする際に、対象となる画素と異なる領域に含まれる画素からの色相情報を混在して使うことがなくなる。これにより該当画素の色相をより精度よく計算することができる。
また、本実施の形態に係る画像処理装置を例えば液晶テレビなどの画像表示装置の一部として用いることができる。また、図6に示す画像処理方法で処理した画像は、例えば液晶テレビなどの画像表示装置に表示することができる。これにより、入力される画像信号の色空間と異なる色空間、例えば後段の装置(例えば表示部)の色再現領域にあたる色空間に正しく変換された画像を表示することが可能となる。
101 飽和判定部
102 色分布分析部
103 色信号補正部
104 色空間変換部

Claims (7)

  1. 入力画像の各画素について色に関する信号が飽和しているか否かを判定した結果を飽和判定結果として出力する飽和判定部と、
    前記各画素について色相を計算した結果を色相信号として出力する色分布分析部と、
    前記各画素について前記飽和判定結果が色成分が飽和していると示している場合は前記色相信号をもとに色成分を補正して色成分補正信号として出力する色信号補正部と、
    前記色成分補正信号から異なる色空間に変換して出力画像を生成する色空間変換部と
    を備える画像処理装置。
  2. 入力画像の各画素は、輝度成分と色差成分とからなる信号であって、
    前記飽和判定部は、前記色差成分が飽和しているか否かを判定した結果を飽和判定結果として出力するものであり、
    前記色分布分析部は、前記入力画像の各画素について前記飽和判定結果と前記色差成分を使って計算した色相を色相信号として出力するものであり、
    前記色信号補正部は、前記各画素について前記飽和判定結果が色差成分が飽和していると示している場合は前記色相信号をもとに色差成分を補正して色成分補正信号として出力するものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記入力画像の各画素についてその近傍の領域を前記各画素と似た色を持つ画素とそうでない画素とに分割した結果を領域分割結果として出力する領域分割部をさらに備え、
    前記色分布分析部は、前記入力画像の各画素について前記飽和判定結果と前記領域分割結果と前記色差成分を使って計算した色相を色相信号として出力するものである
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
    所定の色再現領域で前記画像処理装置からの前記出力画像を表示する表示部とを備え、
    前記画像処理装置が備える前記色空間変換部は、入力された色成分補正信号に対して前記所定の色再現領域に変換する
    ことを特徴とする画像表示装置。
  5. 入力画像の各画素について色に関する信号が飽和しているか否かを判定した結果を飽和判定結果として出力する飽和判定ステップと、
    前記各画素について色相を計算した結果を色相信号として出力する色分布分析ステップと、
    前記各画素について飽和判定ステップからの飽和判定結果が色成分が飽和していると示している場合は前記色相信号をもとに色成分を補正して色成分補正信号として出力する色信号補正ステップと、
    前記色成分補正信号から異なる色空間に変換して出力画像を生成する色空間変換ステップと
    を備える画像処理方法。
  6. 入力画像の各画素は、輝度成分と色差成分とからなる信号であって、
    前記飽和判定ステップは、前記色差成分が飽和しているか否かを判定した結果を飽和判定結果として出力するものであり、
    前記色分布分析ステップは、前記入力画像の各画素について前記飽和判定結果と前記色差成分を使って計算した色相を色相信号として出力するものであり、
    前記色信号補正ステップは、前記各画素について前記飽和判定結果が色差成分が飽和していると示している場合は前記色相信号をもとに色差成分を補正して色成分補正信号として出力するものである
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像処理方法。
  7. 前記入力画像の各画素についてその近傍の領域を前記各画素と似た色を持つ画素とそうでない画素とに分割した結果を領域分割結果として出力する領域分割ステップをさらに備え、
    前記色分布分析ステップは、前記入力画像の各画素について前記飽和判定結果と前記領域分割結果と前記色差成分を使って計算した色相を色相信号として出力するものである
    ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の画像処理方法。
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