JP2014029160A - 送風機の回転異常警報装置、並びに回転異常警報装置を備えた送風機 - Google Patents
送風機の回転異常警報装置、並びに回転異常警報装置を備えた送風機 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 送風機10の羽根11bの回転によって発生する風の脈動周波数を検出するセンサ部16と、検出した脈動周波数を前記送風機10の羽根11bの枚数で除することによって前記送風機10の回転速度を求める演算部と、予め定めた、許容される最低回転速度と比較することによって前記送風機10の回転異常を検知する検知部とからなる装置にある。
【選択図】 図1
Description
速度検出器を用いて送風機の回転速度を検出する方法においては、送風機を設計・製造する際に速度検出器を設けなければならず、後から取り付けることができない。
圧力センサで風圧を測定する方法においては、送風機と冷却対象物との間に圧力測定用の風洞を設けなければならず、装置が大型化する。
温度センサを用いて周囲温度を検出する装置においては、応答性が悪くファン自体の異常を迅速に検知することができない。
万一、送風機に異常があって停止すると、機器や環境に重大な影響を及ぼす恐れがあるため、重要な箇所には、予め回転異常検知器付きの送風機が使用されることが多い。
しかしながら、通常の送風機を設置した後に、回転異常検知機能が必要になることもある。
また、本発明は、送風機の羽根の回転によって発生する風の脈動周波数を検出するセンサ部と、前記送風機の羽根の枚数と許容される最低回転速度を乗することにより定められる予め定めた値を求める演算部と、前記センサ部で検出された脈動周波数と、前期演算部で求められた予め定めた周波数とを比較することによって前記送風機の回転異常を検知する検知部とからなることにある。
さらに、本発明は、前記センサ部は、前記送風機の羽根の周囲に配設される風胴外周面に振動を電気信号に変換する素子を取り付けて、前記風の脈動周波数を検出するようにしたことにある。
またさらに、本発明は、前記センサ部は、前記送風機の羽根の周囲に配設される風胴外周面に開口部を設け、該開口部を圧力を受けて形状が可逆的に振動する薄い素材で覆い、該薄い素材に位置変化を電気信号に変換する素子を取り付けて、前記風の脈動周波数を検出するようにしたことにある。
また、本発明は、前記回転異常検知装置を送風機のケーシングに設置したことにある。
図1ないし図3は、電子機器等を冷却するために用いられる送風機10である。
この送風機10は、図示しないモータを内蔵し、このモータのモータ軸に支持された後述する羽根を回転するファン本体11と、このファン本体11をフレーム12aで軸線上に支持するケーシング12とで構成されている。前記ファン本体11は、モータ軸に支持された回転部分11aの周面に円周方向に一定間隔で、放射状に複数枚(図示例では7枚)の羽根11bを備えたものである。前記ケーシング12は、内側に略円形の開口部を有する一対の枠体13a,13bと円筒状の風洞部14で構成されている。この風洞部14の中心軸線上にファン本体11を支持している。
前記送風機10には、ケーシング12の円筒状風洞部14の外周面に小さな開口部14aを設け、この開口部14aを塞いで覆うようにして、プラスチックフィルムなどの帯状の薄いフィルム15を貼着してある。このフィルム15にセンサ16を貼り付けて、送風機10作動時の空気の圧力によるフィルム15の位置変化をセンサ16で検出するようにしたもので、羽根11bの通過に起因する空気の粗密波を検出することができる。
薄いフィルム15に代えて、ゴムや薄い金属板等を用いても良い。風洞部14の素材が十分薄い場合は、風洞部14の外面に直接、センサ16を取付けても良い。
送風機10の風洞あるいは空気の流路では、羽根11bが通過することによって、空気の粗密波が発生するが、その周波数は羽根11bの通過回数fと同じであり、その周期は1/fである。
一般に、送風機10のある定点を通過する羽根11bの単位時間当たりの回数と、送風機10の回転数(回転速度)の関係は、次の式で表される。
n:回転数[rpm]、f:羽根の通過回数[回/秒]、a:羽根の枚数[枚]
上記ヒンジ18は、ピン部19を中心に、一方の小片19aを風洞部14等に固定し、他方の小片19bにセンサ16を取り付けたものである。小片19bは風の脈動によってピン部19を軸として位置が可逆的に変化する。小片19bの位置をセンサ16によって電気信号に変換するものである。
これによって、演算回路部を別の場所に設ける必要がなくなる。
予め定めた値、すなわち閾値を定めるために必要なのは、送風機10の羽根11bの枚数aと、許容される最低回転速度、の二つの値である。この二つの値さえ設定しておけば、回転異常を検知することができる。
この例では、周波数は約322Hz、周期は約3.1msなので、羽根11bの通過回数fは322回/秒である。式(1)によって計算すると、回転速度は約2760rpmである。
1はセンサで、位置変化を電気信号に変換する素子である。このセンサ1は、例えば、送風機10の羽根11bの回転による風洞部14の歪みを検出する。2はセンサ1で検出された検出波形を増幅して成形する増幅・波形成型回路、3は増幅・波形成型回路2で、増幅および波形成型された波形をパルスに変換するパルス生成回路である。4はカウンタ回路で、このカウンタ回路4は、パルス生成回路3からのパルスでリセットしながら、基準クロックパルス生成回路7から送られるクロックパルスのパルス数をカウントする。
5は判定回路で、この判定回路5は、カウンタ回路4でカウントされたクロックパルスのパルス数が、予め定められたパルスカウント数をオーバーしたときは異常と判定する。判定回路5からの信号は出力回路6に送られ、出力回路6では、異常と判定された信号が入力されると、送風機10の減速あるいは停止などの信号を出力することができる。
1はセンサ、2は増幅・波形成型回路、3はパルス生成回路である。8はタイマー回路で、パルス生成回路3からのパルスが入力され、このパルスでリセットしながら内蔵されたコンデンサに充電されるものである。タイマー回路8では、一定のパルスごとにコンデンサに充電された電荷が放電され、判定回路5´に送られる。
判定回路5´では、基準電圧発生回路9の基準電圧と比較され、基準電圧発生回路9で定めた電圧値を超えたときは異常と判定する。
こうして、判定回路9で異常と判定された信号は、出力回路6に送られ、出力回路6では、異常と判定された信号が入力されると、送風機10の減速あるいは停止などの信号を出力することができる。
2 増幅・波形成型回路
3 パルス生成回路
4 カウンタ回路
5,5´ 判定回路
6 出力回路
7 基準クロックパルス生成回路
8 タイマ回路
9 基準電圧発生回路
10 送風機
11 ファン本体
11a 回転部分
11b 羽根
12 ケーシング
14 風洞部
15 フィルム
16 センサ
18 ヒンジ
19 ピン部
19a,19b 小片
Claims (5)
- 送風機の羽根の回転によって発生する風の脈動周波数を検出するセンサ部と、
検出した脈動周波数を前記送風機の羽根の枚数で除することによって前記送風機の回転速度を求める演算部と、
予め定めた、許容される最低回転速度と比較することによって前記送風機の回転異常を検知する検知部と
からなることを特徴とする送風機の回転異常検知装置。 - 送風機の羽根の回転によって発生する風の脈動周波数を検出するセンサ部と、
前記送風機の羽根の枚数と許容される最低回転速度を乗することにより定められる予め定めた値を求める演算部と、
前記センサ部で検出された脈動周波数と、前期演算部で求められた予め定めた周波数とを比較することによって前記送風機の回転異常を検知する検知部と
からなることを特徴とする送風機の回転異常検知装置。 - 前記センサ部は、前記送風機の羽根の周囲に配設される風胴外周面に振動を電気信号に変換する素子を取り付けて、
前記風の脈動周波数を検出するようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の送風機の回転異常検知装置。 - 前記センサ部は、前記送風機の羽根の周囲に配設される風胴外周面に開口部を設け、
該開口部を圧力を受けて形状が可逆的に振動する薄い素材で覆い、
該薄い素材に位置変化を電気信号に変換する素子を取り付けて、
前記風の脈動周波数を検出するようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の送風機の回転異常検知装置。 - 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の回転異常検知装置を送風機のケーシングに設置したことを特徴とする送風機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013235926A JP5623616B2 (ja) | 2013-11-14 | 2013-11-14 | 送風機の回転異常警報装置、並びに回転異常警報装置を備えた送風機 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018500627A (ja) * | 2014-10-15 | 2018-01-11 | 瞿洪桂 | アラーム機能を有するインテリジェントウェアラブルデバイスおよびシステム |
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JPS5358304U (ja) * | 1976-10-20 | 1978-05-18 | ||
JPS6447071U (ja) * | 1987-09-18 | 1989-03-23 | ||
JP2006052724A (ja) * | 2004-07-12 | 2006-02-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ファン停止検出方法、及びファン停止検出装置 |
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2013
- 2013-11-14 JP JP2013235926A patent/JP5623616B2/ja active Active
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