JP2014027526A - 画像処理装置、および画像処理方法、並びにプログラム - Google Patents

画像処理装置、および画像処理方法、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構成で高精度のデモザイク処理を実行する装置、方法を提供する。
【解決手段】RAW画像から処理対象領域である注目局所領域を選択し、入力画像に基づく基準色画像を生成する。さらに、注目局所領域と異なる位相を持ち、かつ基準色画像に基づいて注目局所領域と類似度が高いと判定される類似局所領域を選択する。さらに、注目局所領域と類似局所領域との合成処理によって注目局所領域の構成画素の各画素位置にRGB各画素値を設定したRGB設定局所領域画像を生成する。さらに、異なる注目局所領域対応のRGB設定局所領域画像を合成して入力RAW画像の構成画素の各画素位置にRGB各画素値を設定したRGB画像を生成する。
【選択図】図3

Description

本開示は、画像処理装置、および画像処理方法、並びにプログラムに関する。特に、例えばカメラの撮像素子出力であるRAW画像、すなわち各画素に特定色の画素値のみが設定されたRAW画像の各画素にRGB等の各色を設定するデモザイク処理を実行する画像処理装置、および画像処理方法、並びにプログラムに関する。
デジタルカメラ等の撮像装置に利用される撮像素子には、例えばRGB配列からなるカラーフィルタが装着され、各画素に特定の波長光を入射する構成となっている。
具体的には、例えばベイヤ(Bayer)配列を持つカラーフィルタが多く利用されている。
ベイヤ配列の撮像画像は、撮像素子の各画素にRGBいずれかの色に対応する画素値のみが設定されたいわゆるモザイク画像となる。カメラの画像処理部は、このモザイク画像に対して画素値補間などの様々な信号処理を施して各画素にRGBの全画素値を設定するデモザイク処理を行い、カラー画像を生成して出力する。
デモザイク処理の従来手法として、まばらのRGB各色のデータに対して線形フィルタを適用して周囲の同一色の画素値の線形補間を実行して各画素に対応するRGB各色を算出して設定する手法がある。しかし、この方法は、計算コストは低いが、出力精度(復元精度)が悪いという問題がある。
特許文献1(特開2002−64835号公報)は、高度なデモザイク処理手法を開示している。具体的には画像の斜め線や細線の部分等に対応したクラス分類適応処理により、画像の特徴に応じたデモザイク処理を実現する手法を示している。
また、画素位置毎に勾配方向を推定してデモザイクを行う手法も存在する。
しかし、これらの従来手法は、画素位置毎のデモザイク精度のばらつきにより、出力画像の画質が悪化するという共通のリスクが存在する。
さらに、特許文献2(特許第4214409号公報)は、超解像を利用したデモザイク手法を開示している。しかし、この手法は、画素値の最適化のため繰り返し処理を必要するため、計算コストが高く、処理時間を要するという問題がある。また入力として複数枚の画像を必要とし、必要とするメモリ容量の増大などの問題もある。
特開2002−64835号公報 特許第4214409号公報
本開示は、例えば上記問題点に鑑みてなされたものであり、簡易精度な構成で、高精度なデモザイク処理を実現する画像処理装置、および画像処理方法、並びにプログラムを提供することを目的とする。
本開示の一実施例の処理に従えば、局所領域単位の異なる位相の類似領域の合成処理によるデモザイクを行ない、画素位置に応じたデモザイク精度ばらつきを低減した処理を実現することができる。
本開示の第1の側面は、
各画素に特定色の画素値のみが設定されたRAW画像を入力画像とし、該入力画像の各画素位置に複数色の画素値を設定する画像処理部を有し、
前記画像処理部は、
前記入力画像から処理対象領域である注目局所領域を選択する局所領域選択部と、
前記入力画像に基づく基準色画像を生成する基準色画像生成部と、
前記注目局所領域と異なる位相を持ち、かつ前記基準色画像に基づいて前記注目局所領域と類似度が高いと判定した類似局所領域を選択する類似局所領域選択部と、
前記注目局所領域と前記類似局所領域との合成処理によって前記注目局所領域の構成画素の各画素位置に複数色の画素値を設定した複数色設定局所領域画像を生成する位相合成部と、
前記位相合成部が生成する異なる注目局所領域対応の複数色設定局所領域画像を入力し、入力する複数色対応局所領域画像を合成して前記入力画像の構成画素の各画素位置に複数色の画素値を設定した複数色設定画像を生成する局所領域合成部を有する画像処理装置にある。
さらに、本開示の画像処理装置の一実施態様において、前記入力画像は、各画素位置にRGBのいずれか一色の画素値のみが設定されたRAW画像であり、前記位相合成部は、前記注目局所領域の構成画素の各画素位置にRGB全色の画素値を設定したRGB設定局所領域画像を生成し、前記局所領域合成部は、前記入力画像の構成画素の各画素位置にRGB全色の画素値を設定したRGB設定画像を生成する。
さらに、本開示の画像処理装置の一実施態様において、前記基準色画像生成部は、前記RAW画像のサンプリング周波数より低周波の基準色画像を生成する。
さらに、本開示の画像処理装置の一実施態様において、前記基準色画像生成部は、前記RAW画像のサンプリング周波数より低周波の輝度画像を生成する。
さらに、本開示の画像処理装置の一実施態様において、前記基準色画像生成部は、前記RAW画像に含まれる最多画素数を持つ色の画素に対応するサンプリング周波数fsと、ナイキスト周波数の1/2であるfs/4の範囲にカットオフ周波数を持つ基準色画像を生成する。
さらに、本開示の画像処理装置の一実施態様において、前記RAW画像はベイヤ配列画像であり、前記類似局所領域選択部は、前記注目局所領域と異なる3種類の位相に対応する3つの異なる位相対応の3つの類似局所領域を選択し、前記位相合成部は、前記注目局所領域と前記3つの異なる位相対応の3つの類似局所領域との合成処理によって前記注目局所領域の構成画素の各画素位置にRGB各色の画素値を設定したRGB色設定局所領域画像を生成する。
さらに、本開示の画像処理装置の一実施態様において、前記RAW画像はベイヤ配列画像であり、前記類似局所領域選択部は、前記注目局所領域と異なる位相の1つの類似局所領域を選択し、前記位相合成部は、前記注目局所領域と前記1つの類似局所領域との合成処理を実行し、さらに、該合成処理において、画素値が取得できない画素位置の画素値を補間処理によって算出して前記注目局所領域の構成画素の各画素位置にRGB各色の画素値を設定したRGB色設定局所領域画像を生成する。
さらに、本開示の画像処理装置の一実施態様において、前記画像処理部は、さらに、類似局所領域合成部を有し、前記類似局所領域選択部は、前記注目局所領域と異なる位相を持ち、かつ前記基準色画像に基づいて前記注目局所領域と類似度が高いと判定した類似局所領域を、各位相単位で複数選択する処理を実行して、選択した類似局所領域を前記類似局所領域合成部に出力し、前記類似局所領域合成部は、各位相単位の複数の類似局所領域の合成処理により、各位相単位の1つの類似局所領域データを生成して前記位相合成部に出力する。
さらに、本開示の画像処理装置の一実施態様において、前記類似局所領域合成部は、各位相単位の複数の類似局所領域の合成処理に際して、各類似局所領域の前記長目局所領域に対する類似度に応じた重みに応じた重み付き加算を適用した合成処理を実行して各位相単位の1つの類似局所領域データを生成する。
さらに、本開示の第2の側面は、
画像処理装置において実行する画像処理方法であり、
画像処理部が、各画素に特定色の画素値のみが設定されたRAW画像を入力画像とし、該入力画像の各画素位置に複数色の画素値を設定する画像処理を実行し、
前記画像処理において、
前記入力画像から処理対象領域である注目局所領域を選択する局所領域選択部と、
前記入力画像に基づく基準色画像を生成する基準色画像生成処理と、
前記注目局所領域と異なる位相を持ち、かつ前記基準色画像に基づいて前記注目局所領域と類似度が高いと判定した類似局所領域を選択する類似局所領域選択処理と、
前記注目局所領域と前記類似局所領域との合成処理によって前記注目局所領域の構成画素の各画素位置に複数色の画素値を設定した複数色設定局所領域画像を生成する位相合成処理と、
前記位相合成部が生成する異なる注目局所領域対応の複数色設定局所領域画像を入力し、入力する複数色対応局所領域画像を合成して前記入力画像の構成画素の各画素位置に複数色の画素値を設定した複数色設定画像を生成する局所領域合成処理を実行する画像処理方法にある。
さらに、本開示の第3の側面は、
画像処理装置において画像処理を実行させるプログラムであり、
画像処理部に、各画素に特定色の画素値のみが設定されたRAW画像を入力画像とし、該入力画像の各画素位置に複数色の画素値を設定する画像処理を実行させ、
前記画像処理において、
前記入力画像から処理対象領域である注目局所領域を選択する局所領域選択部と、
前記入力画像に基づく基準色画像を生成する基準色画像生成処理と、
前記注目局所領域と異なる位相を持ち、かつ前記基準色画像に基づいて前記注目局所領域と類似度が高いと判定した類似局所領域を選択する類似局所領域選択処理と、
前記注目局所領域と前記類似局所領域との合成処理によって前記注目局所領域の構成画素の各画素位置に複数色の画素値を設定した複数色設定局所領域画像を生成する位相合成処理と、
前記位相合成部が生成する異なる注目局所領域対応の複数色設定局所領域画像を入力し、入力する複数色対応局所領域画像を合成して前記入力画像の構成画素の各画素位置に複数色の画素値を設定した複数色設定画像を生成する局所領域合成処理を実行させるプログラムにある。
なお、本開示のプログラムは、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能な情報処理装置やコンピュータ・システムに対して、コンピュータ可読な形式で提供する記憶媒体、通信媒体によって提供可能なプログラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読な形式で提供することにより、情報処理装置やコンピュータ・システム上でプログラムに応じた処理が実現される。
本開示のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本開示の実施例や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。なお、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
本開示の一実施例の構成によれば、簡易な構成で高精度のデモザイク処理を実行する装置、方法が実現される。
具体的には、RAW画像から処理対象領域である注目局所領域を選択し、入力画像に基づく基準色画像を生成する。さらに、注目局所領域と異なる位相を持ち、かつ基準色画像に基づいて注目局所領域と類似度が高いと判定される類似局所領域を選択する。さらに、注目局所領域と類似局所領域との合成処理によって注目局所領域の構成画素の各画素位置にRGB各画素値を設定したRGB設定局所領域画像を生成する。さらに、異なる注目局所領域対応のRGB設定局所領域画像を合成して入力RAW画像の構成画素の各画素位置にRGB各画素値を設定したRGB画像を生成する。
本構成により、簡易な構成で高精度のデモザイク処理を実行する装置、方法が実現される。
本開示の画像処理装置の一実施例としての撮像素子の構成例について説明する図である。 撮像素子の構成について説明する図である。 本開示の画像処理装置の画像処理部の構成と処理について説明する図である。 本開示の画像処理装置の実行する基準色画像の生成例について説明する図である。 本開示の画像処理装置の実行する類似局所領域の探索処理について説明する図である。 本開示の画像処理装置の実行する異なる位相の類似局所領域の探索処理について説明する図である。 本開示の画像処理装置の実行する異なる位相の類似局所領域の合成処理について説明する図である。 本開示の画像処理装置の実行する異なる位相の類似局所領域の合成処理について説明する図である。 本開示の画像処理装置の実行する異なる位相の類似局所領域の合成処理について説明する図である。 本開示の画像処理装置の実行する異なる位相の類似局所領域の合成処理の効果について説明する図である。 本開示の画像処理装置の実行する2つの異なる位相の類似局所領域の合成処理について説明する図である。 本開示の画像処理装置の実行する2つの異なる位相の類似局所領域の合成処理について説明する図である。 本開示の画像処理装置の実行する2つの異なる位相の類似局所領域の合成処理について説明する図である。 本開示の画像処理装置の画像処理部の構成と処理について説明する図である。 本開示の画像処理装置の実行する2つの異なる位相の類似局所領域合成処理について説明する図である。
以下、図面を参照しながら本開示の画像処理装置、および画像処理方法、並びにプログラムの詳細について説明する。なお、説明は以下の項目に従って行う。
1.画像処理装置の構成例と動作例について
1−1.画像処理装置の構成について
1−2.画像処理装置の動作について
2.本開示の画像処理装置の実行するデモザイク処理の第1実施例について
3.その他の実施例について
3−1.第2実施例:位相合成部104において特定位相の類似領域のみを利用した合成処理と、画素値補間を行なう実施例
3−2.第3実施例:所定の類似度以上の類似局所領域をすべて用いた処理を実行する実施例
4.本開示の構成のまとめ
[1.画像処理装置の構成例と動作例について]
まず、本開示の画像処理装置の構成例と動作例について説明する。
(1−1.画像処理装置の構成について)
図1は、本開示の画像処理装置の一実施例である撮像装置10の構成例を示す図である。撮像装置10は、大別して光学系、信号処理系、記録系、表示系、および制御系から構成される。
光学系は、被写体の光画像を集光するレンズ11、レンズ11からの光画像の光量を調整する絞り12、および集光された光画像を光電変換して電気信号に変換する撮像素子(イメージセンサ)13から構成される。
撮像素子13は、例えばCCD(Charge Coupled Devices)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどからなる。
撮像素子13は、例えば図2に示すようにRGB各画素によって構成されたベイヤ(Bayer)配列を持つ色フィルタ(カラーフィルタ)を有する撮像素子である。
各画素には、色フィルタの配列に応じたRGBいずれかの色に対応する画素値が設定されることになる。
なお、図2に示す配列は撮像素子13の画素配列の一例であり、撮像素子13は、この他の様々な設定の配列とすることが可能である。
図1に戻り、撮像装置10の構成についての説明を続ける。
信号処理系は、サンプリング回路14、A/D(Analog/Digital)変換部15、および画像処理部(DSP)16から構成される。
サンプリング回路14は、例えば、相関2重サンプリング回路(CDS:Correlated Double Sampling)によって実現され、撮像素子13からの電気信号をサンプリングしてアナログ信号を生成する。これにより、撮像素子13において発生するノイズが軽減される。サンプリング回路14において得られるアナログ信号は、撮像された被写体の画像を表示させる画像信号である。
A/D変換部15は、サンプリング回路14から供給されるアナログ信号をデジタル信号に変換して、画像処理部16に供給する。
画像処理部16は、A/D変換部15から入力されるデジタル信号に所定の画像処理を施す。
具体的には、先に図2を参照して説明した各画素単位でRGBのいずれかの一色の画素値データからなる画像データ(モザイク画像)に対して、各画素位置にRGBの全色に対応する画素値を設定するデモザイク処理を実行する。
このデモザイク処理については、後段で詳細に説明する。
なお、画像処理部126は、このデモザイク処理の他、ホワイトバランス(WB)調整、ガンマ補正等、一般的なカメラにおける信号処理も実行する。
記録系は、画像信号を符号化または復号する符号化/復号部17と、画像信号を記録するメモリ18とから構成される。
符号化/復号部17は、画像処理部16によって処理されたデジタル信号である画像信号を符号化してメモリ18に記録する。また、メモリ18から画像信号を読み出して復号し、画像処理部16に供給する。
表示系は、D/A(Digital/Analog)変換部19、ビデオエンコーダ20、および表示部21から構成される。
D/A変換部19は、画像処理部16によって処理された画像信号をアナログ化してビデオエンコーダ20に供給し、ビデオエンコーダ20は、D/A変換部19からの画像信号を表示部21に適合する形式のビデオ信号にエンコードする。
表示部21は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等により実現され、ビデオエンコーダ20におけるエンコードで得られたビデオ信号に基づいて、ビデオ信号に対応する画像を表示する。また、表示部21は、被写体の撮像時にはファインダとしても機能する。
制御系は、タイミング生成部22、操作入力部23、ドライバ24、および制御部(CPU)25から構成される。また、画像処理部16、符号化/復号部17、メモリ18、タイミング生成部22、操作入力部23、および制御部25は、バス26を介して相互に接続されている。
タイミング生成部22は、撮像素子13、サンプリング回路14、A/D変換部15、および画像処理部16の動作のタイミングを制御する。操作入力部23は、ボタンやスイッチなどからなり、ユーザによるシャッタ操作やその他のコマンド入力を受け付けて、ユーザの操作に応じた信号を制御部25に供給する。
ドライバ24には所定の周辺機器が接続され、ドライバ24は接続された周辺機器を駆動する。例えばドライバ24は、周辺機器として接続された磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等の記録媒体からデータを読み出して制御部25に供給する。
制御部25は、撮像装置10の全体を制御する。例えば、制御部25は、プログラム実行機能を有するCPU等からなり、メモリ18、あるいは、ドライバ24を介して、ドライバ24に接続されている記録媒体から制御用プログラムを読み出して、制御用プログラムや操作入力部23からのコマンド等に基づいて、撮像装置10全体の動作を制御する。
(1−2.画像処理装置の動作について)
次に、図1に示す撮像装置10の動作について説明する。
撮像装置10は、被写体からの入射光、すなわち被写体の光画像をレンズ11および絞り12を介して撮像素子13に入射し、撮像素子13によって光電変換して電気信号を生成する。
撮像素子13で得られた電気信号は、サンプリング回路14によってノイズ成分が除去され、A/D変換部15によってデジタル化された後、画像処理部16が内蔵する図示せぬフレームバッファ等の画像メモリに一時的に格納される。
なお、通常の状態、つまりシャッタ操作がされる前の状態では、タイミング生成部22による信号処理系に対するタイミングの制御により、画像処理部16の画像メモリ(フレームバッファ)には、一定のフレームレートで、絶えずA/D変換部15からの画像信号が上書きされる。画像処理部16の画像メモリ内の画像信号は、D/A変換部19によってデジタル信号からアナログ信号に変換され、ビデオエンコーダ20によってビデオ信号に変換されて、ビデオ信号に対応する画像が表示部21に表示される。
表示部21は、撮像装置10のファインダとしての機能も担っており、ユーザは、表示部21に表示される画像を見ながら構図を定め、操作入力部23としてのシャッタボタンを押下して、画像の撮像を指示する。
シャッタボタンが押下されると、制御部25は、操作入力部23からの信号に基づいて、タイミング生成部22に対し、シャッタボタンが押下された直後の画像信号が保持されるように指示する。これにより、画像処理部16の画像メモリに画像信号が上書きされないように、信号処理系が制御される。
その後、画像処理部16は、画像メモリに保持されている画像信号に対する信号処理、例えばデモザイク処理、ホワイトバランス調整処理等の各種の信号処理を実行し、処理後の画像データを符号化/復号部17に出力する。
符号化/復号部17は、画像処理部16から入力した画像データを符号化してメモリ18に記録する。以上のような撮像装置10の動作によって、1枚の画像信号の取込みが完了する。
[2.本開示の画像処理装置の実行するデモザイク処理の第1実施例について]
次に、本発明を適用した撮像装置の画像処理部16の実行するデモザイク処理の第1の実施例について説明する。
図2は、図1の撮像装置10の画像処理部16の実行するデモザイク処理の詳細を説明する図である。
画像処理部16には、A/D変換部15から、RAW画像51が入力される。
RAW画像51は、各画素にRGBいずれかの画素値のみが設定された画像である。ここでは、図2に示すベイヤ(Bayer)配列に従った画素配列を持つRAW画像51を入力したものとして説明する。
RAW画像51は、画像処理部16の基準色算出部101と、局所領域選択部102に入力される。
基準色算出部101は、RAW画像51を入力し、入力画像に基づいて、各画素位置に対応する基準色画素値を算出し、全画素に基準色画素値を設定した基準色画像を生成して類似局所領域選択部103に出力する。
基準色は、例えば輝度値Yが利用される。基準色算出部101は、入力RAW画像51の全画素位置に各画素値対応の輝度値Yを算出し、全画素に輝度値を設定した輝度画像を生成して類似局所領域選択部103に出力する。
基準色算出部101の実行する基準色画像の生成処理例について、図4を参照して説明する。
なお、本実施例では基準色=輝度(Y)とし、基準色算出部101は、RAW画像51の各画素に輝度(Y)値を設定した輝度画像111を生成する。
なお、この他、基準色としては例えばベイヤ配列における最大画素数を持つG色を利用してもよい。G色を基準色とした場合、基準色算出部101は、輝度画像ではなく全画素にG画素を設定したG画像を生成する。
ここでは基準色=Y(輝度)として、基準色算出部101は、輝度画像111を生成するものとして説明する。
図4(a)は、基準色算出部101に入力するRAW画像51に相当する。すなわち、先に図2を参照して説明したベイヤ配列の画像である。
基準色算出部101は、この図4(a)に示すRAW画像51に基づいて、図4(b)に示す全画素に基準色(本例では輝度Y)を設定した基準色画像(輝度画像)を生成する。
基準色算出部101は、図3に示す基準色画像(輝度画像)111を生成して、類似局所領域選択部103に出力する。
基準色算出部101は、図4(a)に示すRAW画像51から、図4(b)に示す輝度画像を生成するために、例えばRAW画像51の設定画素値であるRGB各画素値に対してローパスフィルタを適用する。すなわち、ローパスフィルタ(LPF)を適用して、RAW画像51に設定された画素値の低周波成分を抽出して、各画素に対応する基準色画素値(輝度値)を算出する。
具体的には、例えば輝度値の算出対象となる注目画素を中心とする所定領域単位、例えば5×5画素程度の領域単位で画素単位のフィルタ係数を設定したローパスフィルタ(LPF)を適用して、領域単位の低周波成分を算出して、注目画素の基準画素値(輝度値)とする。
このようなローパスフィルタ(LPF)適用処理により、入力画像のサンプリング周波数fsより低域の基準色を全画素に設定することができる。
なお、本例では、基準色としてRGB各色の画素値に基づく基準色(輝度Y)を算出しているが、例えばGの情報のみを用いて基準色を算出する設定としてもよい。
なお、LPF適用処理等によって生成する図4(b)に示す輝度値等の基準色(本例では輝度Y)からなる基準色画像は、カットオフ周波数(振幅が0.5になる周波数)が、RAW画像に含まれる最多画素数の色の画素に対応するサンプリング周波数fsと、ナイキスト周波数の1/2であるfs/4の範囲、すなわち、
カットオフ周波数=fs/4〜fs、
上記の範囲となる設定とすることが好ましい。
なお、fsは、RAW画像51中、最も多い画素のサンプリング周波数である。本例では、RAW画像51中、最も多い画素はG画素でありG画素のサンプリング周波数=fsとする。
このように、基準色画像は、
カットオフ周波数=fs/4〜fs
このような設定とすることが好ましい。
このような設定とした基準色画像が好ましい理由は、以下の通りである。
基準色算出部101の生成する基準色画像は、類似局所領域選択部103において、類似領域を選択するために用いられる。
基準色算出部101の生成する基準色画像のカットオフ周波数が小さすぎる、すなわち、振幅が0になる周波数が小さくなりすぎると、基準色(輝度値=Y)の高周波情報が失われ過ぎ、結果として、類似局所領域選択部103における類似領域の検索精度が低下してしまう。
一方、基準色算出部101の生成する基準色画像のカットオフ周波数が大きすぎる、すなわち、振幅が0になる周波数が大きくなりすぎると、元々のRAW画像51に設定されたRGB各色に高周波成分が強い場合、注目画素に設定する予定の色と異なる色(異なる位相)による影響が強くなる。この場合も、類似局所領域選択部103における類似領域の検索精度が低下してしまう。
なお、この場合、目的の設定色と異なる色の高周波成分の影響の大きい類似度判定による処理結果として、出力画像に偽色等のアーティファクトが発生する可能性が高まる。
図3に戻り、画像処理部16の処理についての説明を続ける。
局所領域選択部102は、色フィルタ配列のイメージセンサで撮像された画像を入力し、ある局所領域、例えばn×n画素の矩形領域をデモザイク処理の処理対象とする注目領域(注目局所領域)として順次、選択する。ただし、nは2以上の整数である。
局所領域選択部102が処理対象として選択した注目局所領域情報は、RAW画像51とともに、類似局所領域選択部103に入力される。
類似局所領域選択部103は、基準色算出部101が生成した基準色画像(輝度画像)111を利用して、局所領域選択部102が選択したデモザイク処理対象である注目局所領域と類似性の高い局所領域、すなわち類似領域(類似局所領域)を周辺領域から探索する。
なお、類似性は、基準色画像(本実施例では輝度画像)に基づいて判断する。
類似局所領域選択部103は、この類似領域の選択処理に際して、局所領域選択部102が選択した注目局所領域と異なる位相、すなわち、注目局所領域の色配列とは異なる色配列の異なる位相を持つ類似領域を探索して選択する処理を行なう。
図5、図6を参照して、類似局所領域選択部103の実行する長目局所領域の位相と異なる位相を持つ類似局所領域の選択処理の具体例について説明する。
図5(1)は、入力RAW画像201内から局所領域選択部102が処理対象として選択した局所領域(注目局所領域)Pr210に類似する類似領域211a〜211cの探索例を示している。なお、この探索処理は、注目局所領域の近傍に所定面積の探索範囲202を設定して行なうことが好ましい。
前述したように、類似局所領域選択部103は、類似局所領域の選択処理に際して、局所領域選択部102が選択した注目局所領域の位相(色配列)と異なる位相を持つ領域から基準色画像(輝度画像)111に基づいて類似度が高いと判断される類似局所領域を選択する処理を行なう。
例えば、図5(1)に示す局所領域(注目領域)Pr210が、図5(2)に示す位相(色配列)を有するものとする。
すなわち、
RGRG
GBGB
RGRG
GBGB
この4×4の位相(色配列)を有するものとする。
例えばRAW画像51が、ベイヤ(Bayer)配列である場合、局所領域を4×4の色配列とした場合、図6に示す(a)〜(d)の4種類の異なる位相を持つ局所領域が存在する。
類似局所領域選択部103は、局所領域選択部102がデモザイク処理対象として選択した注目局所領域の位相とは異なる位相を有する局所領域であり、基準色画像11を用いた類似度判定に従って類似すると判定される類似局所領域を探索し選択する処理を行なう。
局所領域選択部102がデモザイク処理対象として選択した注目局所領域の位相が図5(2)に示す位相、すなわち図6(a)の位相であった場合、類似局所領域選択部103は、この注目局所領域の位相と異なる位相の類似局所領域を探索する。
すなわち、図6(a)の位相と異なる位相を持つ図6(b)〜(d)の3つの異なる位相の類似局所領域を探索する。
類似局所領域選択部103は、
図6(b)の位相を持つ類似局所領域、
図6(c)の位相を持つ類似局所領域、
図6(d)の位相を持つ類似局所領域、
これらの位相を持つ類似局所領域を注目局所領域の近傍に設定した探索範囲から選択する。それぞれの位相について、最も類似度の高い類似局所領域を1つずつ選択する。
なお、注目局所領域と類似局所領域との局所領域間の類似度は、基準色算出部101が生成した基準色画像(輝度画像)111を利用して判定する。
具体的には、基準色算出部101が生成した基準色画像(輝度画像)111の局所領域の画素値(本例では輝度(Y)値)の差分絶対値(SAD)、あるいは差分二乗差(SSD)の比較に基づいて実行する。
基準色画像の局所領域の画素値(本例では輝度(Y)値)の差分絶対値(SAD)、あるいは差分二乗差(SSD)の算出は、以下に示す(式1)、(式2)に従って実行する。
Figure 2014027526
類似局所領域選択部103は、上記(式1)で算出するSAD、あるいは上記(式2)で算出するSSDに基づいて、注目局所領域と類似局所領域との局所領域間の類似度を算出し、各位相ごとに最も類似する局所領域を1つずつ選択する。
なお、SADやSSDは値が小さいほど類似度が大きいことを示す指標である。
類似局所領域選択部103は、各位相ごとに最も類似度の高い類似局所領域を選択し、これらの類似局所領域と、デモザイク処理対象として局所領域選択部102が選択した注目局所領域を併せて、位相合成部104に出力する。
位相合成部104は、
局所領域選択部102が選択した注目局所領域と、
類似局所領域選択部103が選択した注目局所領域と異なる位相の類似局所領域を合成して、注目局所領域の全画素位置に全色、すなわちRGB各色を設定した注目局所領域単位のRGB画像114(複数色設定局所領域画像)を生成して局所領域合成部105に出力する。
例えば、RAW画像51が、ベイヤ配列の場合の処理は以下の処理となる。
局所領域選択部102が選択した局所領域(注目領域)が図6(a)の位相であるとする。
類似局所領域選択部103が選択した注目領域と異なる位相の類似領域は、図6(b)〜(d)の3つの異なる位相を持つ類似領域となる。
位相合成部104は、
図6(a)に示す位相を持つ局所領域選択部102が選択した局所領域(注目領域)と、
図6(b)〜(d)に示す位相を持つ類似局所領域選択部103が選択した類似領域、
これら4つの異なる位相を持つ局所領域を合成する。
この合成処理によって、局所領域内の全画素位置において、RGB全色を揃えることができる。
例えば、局所領域内の全画素位置において、R画素を設定する処理について説明する。
図6(a)〜(d)に示す4つの異なる位相の局所領域から理解されるように、例えば、R画素は、(a)〜(d)の各局所領域において以下の座標位置に設定されている。
(a)の局所領域において、座標位置(0,0)、(2,0),(0,2),(2,2)に設定されている。
(b)の局所領域において、座標位置(1,0)、(3,0),(1,2),(3,2)に設定されている。
(c)の局所領域において、座標位置(1,1)、(3,1),(1,3),(3,3)に設定されている。
(d)の局所領域において、座標位置(0,1)、(0,3),(2,1),(2,3)に設定されている。
これらの(a)〜(d)に示すR画素を選択取得して合成することで、局所領域内の全画素位置において、R画素を設定することが可能となる。
すなわち、図7に示すように、(a)〜(d)のそれぞれ異なる位相のR画素を選択して合成することで、4×4画素の局所領域の16画素、(0,0)〜(3,3)の全ての画素位置のR画素値を設定したR画像を生成することができる。
B画素も同様であり、図6(a)〜(d)に示す4つの異なる位相の局所領域において、B画素は以下の座標位置に設定されている。
(a)の局所領域において、座標位置(1,1)、(3,1),(1,3),(3,3)に設定されている。
(b)の局所領域において、座標位置(0,1)、(2,1),(0,3),(2,3)に設定されている。
(c)の局所領域において、座標位置(0,0)、(2,0),(0,2),(2,2)に設定されている。
(d)の局所領域において、座標位置(1,0)、(3,0),(1,2),(3,2)に設定されている。
これらの(a)〜(d)に示すB画素を選択取得して合成することで、局所領域内の全画素位置において、B画素を設定することが可能となる。
すなわち、図8に示すように、(a)〜(d)のそれぞれ異なる位相のB画素を選択して合成することで、4×4画素の局所領域の16画素、(0,0)〜(3,3)の全ての画素位置のB画素値を設定したB画像を生成することができる。
G画素については、図6(a)〜(d)に示す4つの異なる位相の局所領域のG画素を合成すると1画素につき、2つのG画素値がえられる。
すなわち、図6(a)〜(d)に示す4つの異なる位相の局所領域において、G画素は以下の座標位置に設定されている。
(a)の局所領域において、座標位置(1,0)、(3,0),(0,1),(2,1)、(1,2),(3,2)、(0,3),(2,3)に設定されている。
(b)の局所領域において、座標位置(0,0)、(2,0),(1,1),(3,1)、(0,2),(2,2)、(1,3),(3,3)に設定されている。
(c)の局所領域において、座標位置(1,0)、(3,0),(0,1),(2,1)、(1,2),(3,2)、(0,3),(2,3)に設定されている。
(d)の局所領域において、座標位置(0,0)、(2,0),(1,1),(3,1)、(0,2),(2,2)、(1,3),(3,3)に設定されている。
これらの(a)〜(d)に示すG画素を選択取得して合成すると、局所領域内の全画素位置において、2つのG画素を設定することが可能となる。
すなわち、図9に示すように、(a)〜(d)のそれぞれ異なる位相のG画素を選択して合成することで、4×4画素の局所領域の16画素、(0,0)〜(3,3)の全ての画素位置について2つ分のG画素値を設定したG画像を生成することができる。
例えばこの1画素に付き2つ分のG画素値をそれぞれ対応画素位置で加算平均することで、1つのG画像を生成することができる。
あるいは、加算平均ではなく、より類似度の高い局所領域のG画素値のみを選択し、類似度の低い局所領域のG画素値を利用しない設定として、各画素につき1つのG画素値のみを選択する設定として1つのG画像を生成する構成としてもよい。
局所領域選択部102〜位相合成部104の処理は、処理対象とする局所領域(注目領域)を順次ずらして、入力RAW画像51のすべての画素位置に対する処理を実行し、RAW画像を構成する画素位置全てにおいて局所領域単位のR画像、B画像、G画像を生成する。
位相合成部104の生成した局所領域RGB画像は、順次、局所領域合成部105に出力される。図3に示す局所領域RGB画像114(複数色設定局所領域画像)である。
局所領域合成部105は、位相合成部104の生成した局所領域RGB画像114を順次、入力し、これらを統合する合成処理を実行して、入力RAW画像の全ての画素位置にR画素を設定したR画像、全ての画素位置にG画素を設定したG画像、全ての画素位置にB画素を設定したB画像、これらからなるRGB画像52(複数色設定画像)を生成して出力する。
図3に示す画像処理部16は、上記のシーケンスに従って、各画素位置にRGBいずれか一色の画素値のみが設定されたモザイク画像であるRAW画像51の各画素位置にRGB各画素値を全て設定するデモザイク処理を実行して、RGB画像52を生成して出力する。
なお、デモザイク処理の処理対象となる注目局所領域のずらし方は、局所領域単位で重複領域を設けない設定、例えば4×4画素の局所領域単位で、順次ずらして処理を行なう構成としてもよい。
あるいは、1画素単位、1行単位、1列単位でずらし、重複領域を持つ局所領域(注目領域)を、順次設定して処理を行なう構成としてもよい。
ただし、重複領域を持つ局所領域を設定して処理を行なう場合、各局所領域対応の処理により、同一画素位置に対して複数のRGB画素値が位相合成部104から局所領域合成部105に出力される。
この場合は、局所領域合成部105は、これらの同一画素位置のRGB各画素値の加算平均によって、各画素位置の最終的なRGB各画素値を算出する。
このような平均化処理により、局所領域毎の出力精度のばらつきを軽減させることができ、最終出力画像の精度をさらに高めることがきる。
このように、本開示の画像処理装置において実行するデモザイク処理は、以下の各処理を実行して行われる。
(ステップ1)RAW画像に基づく例えば輝度画像等の基準色画像を生成する。
(ステップ2)デモザイク処理対象として選択した局所領域(注目領域)に対する類似度を基準色画像に基づいて判定し、局所領域の構成画素位置にRGB各画素が全て設定できるような位相の異なる類似局所領域を選択する。
(ステップ3)処理対象として選択した局所領域(注目領域)と、位相の異なる類似領域のRGB各画素値を合成して、局所領域単位のRGB画像を生成する。
(ステップ4)局所領域単位のRGB画像を統合して入力RAW画像全体の各画素にRGB各画素値を設定したRGB画像を生成する。
本開示の画像処理装置においては、上述の各ステップ1〜4の処理に従って、デモザイク処理を実行する。
なお、図3に示す画像処理部16の構成における基準色算出部101は、入力RAW画像51のサンプリング周波数より低域の基準色を算出し、類似局所領域選択部103では、この基準色画像に基づく類似度判定によって、類似局所領域を探索する。
これらの処理によって、入力画像のノイズに対するロバスト性が向上する。
つまり、基準色算出部101は、例えば入力RAW画像51に対する低域算出用のローパスフィルタを適用して基準色画像、例えば輝度画像を生成する。この低域画像に基づく類似度判定を行なうことで、類似する局所領域を探索する際のノイズ耐性が向上する、というメリットがある。
図10はベイヤ配列の撮像素子(イメージセンサ)で撮像されたRAW画像とエッジを示している。
例えば、上述した処理に従って処理対象として選択した注目局所領域181がエッジ上にある場合を想定する。
基準色画像(例えば輝度画像)に基づく類似度判定を行なうと、エッジ上の注目局所領域181と類似する類似局所領域182は、やはり、エッジ上に検出される。
上述した本開示の処理では、このエッジ上から選択される類似局所領域の各画素値を合成して注目局所領域181を構成する各画素のRGB画素値を設定することになり、結果として、エッジ上のRGB画素値を精度よく再現することが可能となる。
例えば、注目局所領域181のG画素191の位置に対するB画素値は、類似局所領域182に含まれるエッジ上のB画素192の画素値として設定され、エッジ上のRGB画素値を精度よく再現することが可能となる。
なお、輝度画像等の基準色画像111に基づいて類似局所領域を探索するのは、入力RAW画像51そのままでは複数の位相が存在するため、異なる位相の類似度を同一基準で算出することができないからである。
なお、上述の実施例では、基準色画像として輝度画像を用いたが、例えばベイヤ配列における最大画素数を持つG色を基準色としてG画像からなる基準画像を設定して処理を実行する構成としてもよい。
[3.その他の実施例について]
次に、上述した第1実施例と異なる処理を実行するその他の実施例について説明する。
(3−1.第2実施例:位相合成部104において特定位相の類似領域のみを利用した合成処理と、画素値補間を行なう実施例)
まず、本開示の画像処理装置の第2実施例として、位相合成部104において特定位相の類似領域のみを利用した合成処理と、画素値補間を行なって局所領域単位のRGB画像を生成する実施例について説明する。
本実施例2の画像処理装置も、先に説明した実施例1と同様、例えば図1に示す撮像装置によって構成される。
画像処理部16の構成も先の実施例1において説明した図3に示す構成を有する。
実施例2では、類似局所領域選択部103の類似領域探索処理と、位相合成部104の実行する合成処理が実施例1とは異なる処理となる。
前述の第1実施例では、位相合成部104は、ベイヤ配列のRAW画像から選択される異なる4位相の注目局所領域と類似局所領域を合成して局所領域内の全画素位置にRGB全色の画素値を設定する処理を実行していた。
本実施例2では、位相合成部104において、2つの異なる位相からなる局所領域、すなわち、注目局所領域と、注目局所領域と異なるもう1つの類似局所領域の2つの局所領域のみを用いた合成処理を行なう。
なお、この2位相の類似領域の合成処理のみによっては、全ての画素位置にRGB画素値を設定することができないが、画素値を設定できない画素位置については、補間処理を適用して画素値の設定を行なう。
例えば、局所領域選択部102で選択された注目領域である注目局所領域の位相が図6(a)に示す位相であるとする。
この場合、類似局所領域選択部103は、探索する局所領域の位相を、Gの位相が異なる図6(b)に示す位相を持つ類似領域と、図6(d)に示す位相を持つ類似領域のみとする。
類似局所領域選択部103は、局所領域選択部102で選択された注目領域である局所領域のGの位相と同一の位相を持つ類似領域、すなわち図6(c)に示す類似領域についての探索は実行しない。
類似局所領域選択部103は、注目領域とG位相の異なる類似領域、すなわち、図6(b),(d)の類似領域を選択し、さらに、この2位相のうち、注目領域と類似度の高い方の位相を最終的に選択して、この選択した1つの類似局所領域データを注目局所領域データに併せて位相合成部104に出力する。
なお、類似度判定は、前述の実施例と同様、輝度画像等の基準色画像に基づいて実行する。
例えば、処理対象となる注目局所領域に対して最も類似度の高い類似領域が、図6(b)に示す位相を持つ領域であった場合、類似局所領域選択部103は、この1つの類似局所領域を選択して位相合成部104に出力する。
位相合成部104は、類似局所領域選択部103で選択した図6(b)に示す位相を持つ類似局所領域と、図6(a)に示す位相を持つ注目局所領域を組み合わせた合成処理によって局所領域単位のRGB画像114(複数色設定局所領域画像)を生成する。
しかし、2つの異なる位相の局所領域を利用した合成処理によって取得可能な画素値は、図11に示す合成画像の設定となる。
すなわち、G画素値については、2つの異なる位相の局所領域の画素値に基づいて、注目局所領域の全画素対応の画素値を取得できる。
しかし、RB画素値については、局所領域の1/2の画素位置の画素値は取得できるが、残りの1/2画素位置の画素値は取得できない。
同様に、類似度の高い類似領域が、図6(d)に示す位相を持つ領域であった場合、合成処理によって取得可能な画素値は、図12に示す合成画像の設定となる。
すなわち、G画素値については、2つの異なる位相の局所領域の画素値に基づいて、注目局所領域の全画素対応の画素値を取得できる。
しかし、RB画素値については、局所領域の1/2の画素位置の画素値は取得できるが、残りの1/2画素位置の画素値は取得できない。
このように、いずれの場合も、Gについては全画素位置の画素値が取得できるが、RBについては、50%の画素位置の情報が不足することになる。
局所領域内の全画素位置でRGB揃えるためには、RBの不足分(50%)について算出する必要がある。
このような場合、位相合成部104は、局所領域のG画素の低周波成分と、RB画素の低周波成分の相関を利用して補間処理を行なう。
具体的には、以下の(式3)、または(式4)を適用して、合成処理のみでは取得できないRBの各画素値を算出する。
Figure 2014027526
なお、上記(式3)、(式4)において、
Aは、RまたはBを意味する。
centerは、画素値算出位置、
Acenterは、画素値算出位置において算出する画素値(R画素値またはB画素値)
Gcenterは、画素値算出位置(Acenterの画素位置)のG画素値、
avgAは画素値算出位置周辺のA画素値の平均画素値、
avgGは画素値算出位置周辺のA位置のGの平均画素値、
これらを表している。
例えば、一例として、2つの位相の局所領域の合成処理によって得られる画像が、図11に示す合成画像である場合の補間処理の例について説明する。
図13に示す画像(1),(2)は、図11に示す2つの合成画像に相当する。
図13に示す合成画像(1)の画素位置201は、合成画像からは、R画素値が取得できない位置である。この画素位置201にR画素値を設定する際に、上記の(式3)または(式4)を適用する。
画素値算出位置(center)として、算出画素値をR画素値(Rcenter)とする。
この場合、例えば、上記(式3)または(式4)に適用する各パラメータは、以下のような設定となる。
Gcenterは、画素位置202のG画素値、
aveA=aveRは、画素位置201の上下のR画素値の平均値、
aveGは、画素位置202のG画素と、画素位置202の上下のG画素、これら3つのG画素の平均値、
このようなパラメータの設定として、上記の(式3)または(式4)を適用して、画素値算出位置(center)201のR画素値(Rcenter)を算出することができる。
その他の画素位置についても同様の処理によって、図13(1)に示す合成画像のB画素位置におけるR画素値を算出することができる。
図13(1)に示す合成画像のR画素位置に対するB画素値についても同様であり、上記(式3)または(式4)を適用して算出することができる。
このように、上記の(式3)または(式4)のいずれかを適用すれば、デモザイク処理対象となる局所領域である注目局所領域内の全画素位置にRGB画素値を設定することができる。
このように、2つのみの異なる位相の局所領域を利用した合成画像からでも、上記の(式3)や(式4)を適用した補間処理によって、デモザイク処理対象とする注目局所領域の全画素位置にRGB全色を設定することができる。
なお、この処理は、前述した実施例において説明した4位相の局所領域を適用する処理と比較すると、以下のメリットがある。
処理対象とする位相が減った分、探索処理と合成処理のコスト削減が実現される。
全てのパターンの位相の類似領域が見つかりにくい場合でもロバストに動作する。
これらのメリットがある。
例えば、注目局所領域に類似する異なる位相の類似領域が見つからない場所でも2位相であれば似ているものが見つかる場合があり、その場合、類似度の高い2位相の類似領域を利用して合成した方が類似度の低い4位相の局所領域を無理やり合成するより、よい結果が期待できる。
また、位相合成部104は、上述した2位相合成と、先の実施例1において説明した4位相合成を、選択的に適用するハイブリッド方式を実行する構成としてもよい。
例えば、類似度が高い(基準を満たす)異なる位相の4つの類似領域が所定の探索良識から検出された場合には、4位相合成を実行し、検出できなかった場合は、ば2位相合成を実行するといった処理を実行する。
このような処理を実行する構成とすることで、解像度性能を低下させることなく、処理のロバスト性も向上させることができる。
(3−2.第3実施例:所定の類似度以上の類似局所領域をすべて用いた処理を実行する実施例)
次に、本開示の画像処理装置の第3実施例について説明する。
本実施例3の画像処理装置も、先に説明した実施例1と同様、例えば図1に示す撮像装置によって構成される。
撮像装置の画像処理部16の構成と処理について、図14を参照して説明する。図14に示す画像処理部は、先に実施例1の画像処理部16の構成として説明した図3に示す構成と類似した構成を有する。
異なる点は、図14に示すように、類似局所領域選択部103の後段に類似局所領域合成部311を追加した点である。
基準色算出部101、局所領域選択部102、位相合成部104、局所領域合成部105は、先に実施例1として、図3を参照して説明した処理と同様の処理を実行する構成であり、説明は省略する。
ここでは、新たに加わった類似局所領域合成部311の処理を中心として説明する。
類似局所領域合成部311は、基準色画像を適用した局所領域単位の類似度判定を行ない、類似性の高い局所領域を位相毎に選択し合成する。
前述した第1実施例では、類似局所領域選択部103は、各位相ごとに最大類似の局所領域1つずつ選択し、位相合成部104において合成していた。
本実施例では、類似局所領域選択部103は、ある基準、例えば予め定めた閾値としての類似度以上の類似度を持つ類似局所領域を全て選択する。
すなわち、本実施例では、類似局所領域選択部103は、各位相ごとに1つの類似局所領域ではなく、各位相ごとに、既定のしきい値以上の類似度を持つ類似局所領域を全て選択して類似局所領域合成部311に出力する。
類似局所領域合成部311は、各位相単位の複数の類似局所領域を合成して、各位相単位の1つの類似局所領域画素データを生成して、位相合成部104に出力する。
類似局所領域合成部311の実行する処理について、図15を参照して説明する。
図15には、類似局所領域選択部103の選択した特定位相の所定の類似度基準を満たすn個の類似局所領域群((P1)〜(Pn))を示している。
S(Pi)は局所領域Piの類似度を示す。
類似局所領域合成部311は、これら、予め設定した類似度基準を満たすn個の類似局所領域群((P1)〜(Pn))を適用し、以下に示す(式5)に従って、これらn個の類似局所領域群((P1)〜(Pn))の各画素値に基づいて、1つの位相に対応する局所類似領域合成画像を生成する。以下に示す(式5)は、類似度が大きい類似局所領域の画素値ほど重みが大きくなる設定として、各類似局所領域の対応画素位置の画素値を重み小付け加算して出力画素値を算出する式である。
Figure 2014027526
上記(式5)に従って算出するp(x,y)は、合成処理によって算出する特定位相の局所類似領域の画素位置(x,y)の画素値を示す。
このように、一定の類似度を持つ同一位相の類似局所領域の対応画素の画素値を類似度に応じて重み付け加算を行い、各位相対応の類似局所領域データを生成し、生成した類似局所領域データを位相合成部104に出力する。
この処理を行なうことで、第1の実施例では位相毎に1つの局所領域のみが寄与していたが、本実施例では類似する局所領域全てが類似度の重みづけで寄与することになるため、ノイズ低減の効果が付加される。その後の処理は第1の実施例と同様である。
なお、各実施例においては、ベイヤ配列を持つRAW画像を入力した場合の処理として説明したが、本開示の処理は、他の色配列の撮影画像に適用することも可能である。撮影画像の色配列が持つ位相数だけ類似局所領域選択を行い、選択した類似局所領域を合成すれば、局所領域の前画素にすべての色の画素値を設定することが可能であり、上述した各実施例と同様の処理が可能となる。
また、上述した各実施例では、例えばベイヤ配列等の特定の色フィルタ配列を持つ撮像素子で撮像された画像を入力して、デモザイク処理を実行した例をせつめいしたが、デモザイク処理の前ステップとして、入力画像に対するノイズ低減処理を実行する構成としてもよい。
ノイズ低減処理をデモザイク処理の前ステップとして実行することで。ノイズ低減効果をより向上させることができる。なお、ノイズ低減処理方法としては、例えば、εフィルタ、バイラテラルフィルタ、Non Local Means、Wavelet Shrinkageなど、様々な手法が適用可能である。
以上、本開示の画像処理装置の複数の実施例について説明してきた。
上述した本開示のデモザイク処理は、以下のような特徴を有する。
局所領域単位の位相合成によるデモザイクにより、従来の画素位置毎にデモザイク精度のばらつきが生じるリスクが大幅に低減される。
画像の自己相似性を利用して、周辺から類似領域であり、かつ異なる位相を持つ類似領域を集めて、位相合成することにより、超解像効果が得られ、高精度のデモザイク結果が得られる。
基準色を算出し、基準色により局所領域間の類似度を判断することにより、類似するが異なる位相の局所領域を容易に判定することが可能となる。
入力画像を、複数枚利用することなく、1枚の入力画像から、高精度のデモザイク結果を得ることが可能となる。
[4.本開示の構成のまとめ]
以上、特定の実施例を参照しながら、本開示の実施例について詳解してきた。しかしながら、本開示の要旨を逸脱しない範囲で当業者が実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本開示の要旨を判断するためには、特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
なお、本明細書において開示した技術は、以下のような構成をとることができる。
(1) 各画素に特定色の画素値のみが設定されたRAW画像を入力画像とし、該入力画像の各画素位置に複数色の画素値を設定する画像処理部を有し、
前記画像処理部は、
前記入力画像から処理対象領域である注目局所領域を選択する局所領域選択部と、
前記入力画像に基づく基準色画像を生成する基準色画像生成部と、
前記注目局所領域と異なる位相を持ち、かつ前記基準色画像に基づいて前記注目局所領域と類似度が高いと判定した類似局所領域を選択する類似局所領域選択部と、
前記注目局所領域と前記類似局所領域との合成処理によって前記注目局所領域の構成画素の各画素位置に複数色の画素値を設定した複数色設定局所領域画像を生成する位相合成部と、
前記位相合成部が生成する異なる注目局所領域対応の複数色設定局所領域画像を入力し、入力する複数色対応局所領域画像を合成して前記入力画像の構成画素の各画素位置に複数色の画素値を設定した複数色設定画像を生成する局所領域合成部を有する画像処理装置。
(2)前記入力画像は、各画素位置にRGBのいずれか一色の画素値のみが設定されたRAW画像であり、前記位相合成部は、前記注目局所領域の構成画素の各画素位置にRGB全色の画素値を設定したRGB設定局所領域画像を生成し、前記局所領域合成部は、前記入力画像の構成画素の各画素位置にRGB全色の画素値を設定したRGB設定画像を生成する前記(1)に記載の画像処理装置。
(3)前記基準色画像生成部は、前記RAW画像のサンプリング周波数より低周波の基準色画像を生成する前記(1)または(2)に記載の画像処理装置。
(4)前記基準色画像生成部は、前記RAW画像のサンプリング周波数より低周波の輝度画像を生成する前記(1)〜(3)いずれかに記載の画像処理装置。
(5)前記基準色画像生成部は、前記RAW画像に含まれる最多画素数を持つ色の画素に対応するサンプリング周波数fsと、ナイキスト周波数の1/2であるfs/4の範囲にカットオフ周波数を持つ基準色画像を生成する前記(1)〜(4)いずれかに記載の画像処理装置。
(6)前記RAW画像はベイヤ配列画像であり、前記類似局所領域選択部は、前記注目局所領域と異なる3種類の位相に対応する3つの異なる位相対応の3つの類似局所領域を選択し、前記位相合成部は、前記注目局所領域と前記3つの異なる位相対応の3つの類似局所領域との合成処理によって前記注目局所領域の構成画素の各画素位置にRGB各色の画素値を設定したRGB色設定局所領域画像を生成する前記(1)〜(5)いずれかに記載の画像処理装置。
(7)前記RAW画像はベイヤ配列画像であり、前記類似局所領域選択部は、前記注目局所領域と異なる位相の1つの類似局所領域を選択し、前記位相合成部は、前記注目局所領域と前記1つの類似局所領域との合成処理を実行し、さらに、該合成処理において、画素値が取得できない画素位置の画素値を補間処理によって算出して前記注目局所領域の構成画素の各画素位置にRGB各色の画素値を設定したRGB色設定局所領域画像を生成する前記(1)〜(5)いずれかに記載の画像処理装置。
(8)前記画像処理部は、さらに、類似局所領域合成部を有し、前記類似局所領域選択部は、前記注目局所領域と異なる位相を持ち、かつ前記基準色画像に基づいて前記注目局所領域と類似度が高いと判定した類似局所領域を、各位相単位で複数選択する処理を実行して、選択した類似局所領域を前記類似局所領域合成部に出力し、前記類似局所領域合成部は、各位相単位の複数の類似局所領域の合成処理により、各位相単位の1つの類似局所領域データを生成して前記位相合成部に出力する前記(1)〜(7)いずれかに記載の画像処理装置。
(9)前記類似局所領域合成部は、各位相単位の複数の類似局所領域の合成処理に際して、各類似局所領域の前記長目局所領域に対する類似度に応じた重みに応じた重み付き加算を適用した合成処理を実行して各位相単位の1つの類似局所領域データを生成する前記(8)に記載の画像処理装置。
さらに、上記した装置およびシステムにおいて実行する処理の方法や、処理を実行させるプログラムおよびプログラムを記録した記録媒体も本開示の構成に含まれる。
また、明細書中において説明した一連の処理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインストールして実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。例えば、プログラムは記録媒体に予め記録しておくことができる。記録媒体からコンピュータにインストールする他、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介してプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることができる。
なお、明細書に記載された各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。また、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
以上、説明したように、本開示の一実施例の構成によれば、簡易な構成で高精度のデモザイク処理を実行する装置、方法が実現される。
具体的には、RAW画像から処理対象領域である注目局所領域を選択し、入力画像に基づく基準色画像を生成する。さらに、注目局所領域と異なる位相を持ち、かつ基準色画像に基づいて注目局所領域と類似度が高いと判定される類似局所領域を選択する。さらに、注目局所領域と類似局所領域との合成処理によって注目局所領域の構成画素の各画素位置にRGB各画素値を設定したRGB設定局所領域画像を生成する。さらに、異なる注目局所領域対応のRGB設定局所領域画像を合成して入力RAW画像の構成画素の各画素位置にRGB各画素値を設定したRGB画像を生成する。
本構成により、簡易な構成で高精度のデモザイク処理を実行する装置、方法が実現される。
10 撮像装置
11 レンズ
12 絞り
13 撮像素子
14 サンプリング回路
15 A/D(Analog/Digital)変換部
16 画像処理部(DSP)
17 符号化/復号部
18 メモリ
19 D/A(Digital/Analog)変換部
20 ビデオエンコーダ
21 表示部
22 タイミング生成部
23 操作入力部
24 ドライバ
25 制御部
51 RAW画像
52 RGB画像
101 基準色算出部
102 局所領域選択部
103 類似局所領域選択部
104 位相合成部
105 局所領域合成部
311 類似局所領域合成部

Claims (11)

  1. 各画素に特定色の画素値のみが設定されたRAW画像を入力画像とし、該入力画像の各画素位置に複数色の画素値を設定する画像処理部を有し、
    前記画像処理部は、
    前記入力画像から処理対象領域である注目局所領域を選択する局所領域選択部と、
    前記入力画像に基づく基準色画像を生成する基準色画像生成部と、
    前記注目局所領域と異なる位相を持ち、かつ前記基準色画像に基づいて前記注目局所領域と類似度が高いと判定した類似局所領域を選択する類似局所領域選択部と、
    前記注目局所領域と前記類似局所領域との合成処理によって前記注目局所領域の構成画素の各画素位置に複数色の画素値を設定した複数色設定局所領域画像を生成する位相合成部と、
    前記位相合成部が生成する異なる注目局所領域対応の複数色設定局所領域画像を入力し、入力する複数色対応局所領域画像を合成して前記入力画像の構成画素の各画素位置に複数色の画素値を設定した複数色設定画像を生成する局所領域合成部を有する画像処理装置。
  2. 前記入力画像は、各画素位置にRGBのいずれか一色の画素値のみが設定されたRAW画像であり、
    前記位相合成部は、
    前記注目局所領域の構成画素の各画素位置にRGB全色の画素値を設定したRGB設定局所領域画像を生成し、
    前記局所領域合成部は、
    前記入力画像の構成画素の各画素位置にRGB全色の画素値を設定したRGB設定画像を生成する請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記基準色画像生成部は、
    前記RAW画像のサンプリング周波数より低周波の基準色画像を生成する請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記基準色画像生成部は、
    前記RAW画像のサンプリング周波数より低周波の輝度画像を生成する請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記基準色画像生成部は、
    前記RAW画像に含まれる最多画素数を持つ色の画素に対応するサンプリング周波数fsと、ナイキスト周波数の1/2であるfs/4の範囲にカットオフ周波数を持つ基準色画像を生成する請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記RAW画像はベイヤ配列画像であり、
    前記類似局所領域選択部は、
    前記注目局所領域と異なる3種類の位相に対応する3つの異なる位相対応の3つの類似局所領域を選択し、
    前記位相合成部は、
    前記注目局所領域と前記3つの異なる位相対応の3つの類似局所領域との合成処理によって前記注目局所領域の構成画素の各画素位置にRGB各色の画素値を設定したRGB色設定局所領域画像を生成する請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記RAW画像はベイヤ配列画像であり、
    前記類似局所領域選択部は、
    前記注目局所領域と異なる位相の1つの類似局所領域を選択し、
    前記位相合成部は、
    前記注目局所領域と前記1つの類似局所領域との合成処理を実行し、さらに、該合成処理において、画素値が取得できない画素位置の画素値を補間処理によって算出して前記注目局所領域の構成画素の各画素位置にRGB各色の画素値を設定したRGB色設定局所領域画像を生成する請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 前記画像処理部は、さらに、類似局所領域合成部を有し、
    前記類似局所領域選択部は、
    前記注目局所領域と異なる位相を持ち、かつ前記基準色画像に基づいて前記注目局所領域と類似度が高いと判定した類似局所領域を、各位相単位で複数選択する処理を実行して、選択した類似局所領域を前記類似局所領域合成部に出力し、
    前記類似局所領域合成部は、
    各位相単位の複数の類似局所領域の合成処理により、各位相単位の1つの類似局所領域データを生成して前記位相合成部に出力する請求項1に記載の画像処理装置。
  9. 前記類似局所領域合成部は、
    各位相単位の複数の類似局所領域の合成処理に際して、各類似局所領域の前記長目局所領域に対する類似度に応じた重みに応じた重み付き加算を適用した合成処理を実行して各位相単位の1つの類似局所領域データを生成する請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 画像処理装置において実行する画像処理方法であり、
    画像処理部が、各画素に特定色の画素値のみが設定されたRAW画像を入力画像とし、該入力画像の各画素位置に複数色の画素値を設定する画像処理を実行し、
    前記画像処理において、
    前記入力画像から処理対象領域である注目局所領域を選択する局所領域選択部と、
    前記入力画像に基づく基準色画像を生成する基準色画像生成処理と、
    前記注目局所領域と異なる位相を持ち、かつ前記基準色画像に基づいて前記注目局所領域と類似度が高いと判定した類似局所領域を選択する類似局所領域選択処理と、
    前記注目局所領域と前記類似局所領域との合成処理によって前記注目局所領域の構成画素の各画素位置に複数色の画素値を設定した複数色設定局所領域画像を生成する位相合成処理と、
    前記位相合成部が生成する異なる注目局所領域対応の複数色設定局所領域画像を入力し、入力する複数色対応局所領域画像を合成して前記入力画像の構成画素の各画素位置に複数色の画素値を設定した複数色設定画像を生成する局所領域合成処理を実行する画像処理方法。
  11. 画像処理装置において画像処理を実行させるプログラムであり、
    画像処理部に、各画素に特定色の画素値のみが設定されたRAW画像を入力画像とし、該入力画像の各画素位置に複数色の画素値を設定する画像処理を実行させ、
    前記画像処理において、
    前記入力画像から処理対象領域である注目局所領域を選択する局所領域選択部と、
    前記入力画像に基づく基準色画像を生成する基準色画像生成処理と、
    前記注目局所領域と異なる位相を持ち、かつ前記基準色画像に基づいて前記注目局所領域と類似度が高いと判定した類似局所領域を選択する類似局所領域選択処理と、
    前記注目局所領域と前記類似局所領域との合成処理によって前記注目局所領域の構成画素の各画素位置に複数色の画素値を設定した複数色設定局所領域画像を生成する位相合成処理と、
    前記位相合成部が生成する異なる注目局所領域対応の複数色設定局所領域画像を入力し、入力する複数色対応局所領域画像を合成して前記入力画像の構成画素の各画素位置に複数色の画素値を設定した複数色設定画像を生成する局所領域合成処理を実行させるプログラム。
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