JP2014026918A - リチウムイオン二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高温エージング下での負極活物質層上への金属の析出による正負極間の短絡の発生を抑制できるリチウムイオン二次電池を提供する。
【解決手段】 リチウムイオン二次電池は、捲回した電極体を備え、負極板は、負極箔及び負極活物質層の他方側の端縁の位置が軸線方向に互いに揃った形態とされ、正極最外周部をセパレータを介して外側から覆う負極外周部を有し、セパレータは、正極活物質層と対向部との間に介在する介在部と、正極リード部と対向する延出部と、正極最外周部と負極外周部との間に挟まれたセパレータ外周部とを有し、セパレータの介在部は、延出部に沿って隣在する隣在部を含み、セパレータは、自身の他方側のみに、かつ、延出部及び隣在部に、かつ、セパレータの長手方向のうち、少なくともセパレータ外周部に、透過困難化部を設けてなる。
【選択図】 図10

Description

本発明は、正極活物質層を有する正極板と負極活物質層を有する負極板とを、セパレータを介して捲回した電極体を備えるリチウムイオン二次電池に関する。
近年、ハイブリッド自動車、電気自動車などの車両や、ノート型パソコン、ビデオカムコーダなどのポータブル電子機器の駆動用電源に、充放電可能なリチウムイオン二次電池(以下、単に電池ともいう)が利用されている。
このような電池に関して、例えば、特許文献1には、捲回型の電極体を有する電池の初期充電工程及びエージング工程を備える電池の製造方法が開示されている。
特開2012−84346号公報
ところで、上述の特許文献1に記載の、捲回型の電極体を備える電池を充電(初期充電)した後に、例えば80℃以上の高温エージング下で放置すると、正極板のうち電極体の径方向の最外周に位置する正極最外周部の正極活物質層の一部が、リチウムイオンを放出し過ぎて、局所的に正極電位が高い状態となる場合があることが判ってきた。この理由は、以下であろうと考えられる。
図1には、捲回型の電極体210を備える従来の電池201のうち、電極体210の部分拡大断面図を示す。この電極体210では、正極板230のうち、電極体210の径方向DR(図1中、上下方向)の最外周(図中、上方)に正極最外周部330を、負極板240のうち負極外周部340で、セパレータ220を介して径方向外側DR1(図中、上方)から覆っている。なお、この負極外周部340は、セパレータ220を挟んで正極最外周部330に対向しており、セパレータ220のうちセパレータ外周部320が、正極最外周部330と負極外周部340との間に介在している。
なお、この電池201では、軸線方向DX(図中、左右方向)に見て、負極活物質層241が正極活物質層231よりも幅広に形成されている。従って、負極外周部340において負極活物質層341は、セパレータ外周部320を介して、正極最外周部330の正極活物質層331に対向する対向部342と、この対向部342から軸線方向DXのうち一方側DX1(図中、右側)に配置された第1負極部343と、対向部342から軸線方向DXの他方側DX2(図中、左側)に配置された第2負極部344とを有している。
この電池201を充電すると、正極最外周部330の正極活物質層331から、リチウムイオンが放出され、セパレータ外周部320を通じて、負極外周部340の対向活物質層341H(負極外周部340の表裏の負極活物質層341,341のうち、正極活物質層331に対向するもの)の対向部342Hにリチウムイオンが挿入される(図1参照)。一方、対向活物質層341Hのうち第1負極部343H及び第2負極部344Hには、正極活物質層331からリチウムイオンは直接には届かない(図1参照)。さらに、負極外周部340の負極活物質層341のうち、負極箔48を挟んで対向活物質層341Hとは反対の主面上に位置する非対向活物質層341Jは、セパレータ220を介して正極板230(正極活物質層231)と対向していない。このため、この非対向活物質層341Jにもリチウムイオンは直接には届かない(図1参照)。
但し、充電によって、対向活物質層341Hの対向部342Hに挿入されたリチウムイオンの一部は、拡散によって、第1負極部343Hに移動する(図2参照)。同様に、対向部342Hに挿入されたリチウムイオンの一部は、拡散によって、第2負極部344Hに移動する(図2参照)。
ところで、負極外周部340の端部のうち、軸線方向DXの他方側DX2の他方側端部340Pは、切断端面となっていて、負極箔48の端縁の位置と2つの負極活物質層341H,341Jの端縁の位置とが軸線方向DXに揃っている(図1参照)。このため、この他方側端部340Pにおいて、負極箔48を挟んで2つの負極活物質層341H,341Jの間(具体的には、対向活物質層341Hの第2負極部344Hと非対向活物質層344Jの第2負極部344Jとの間)で、電解液を通じた液絡が生じる。すると、対向活物質層341Hの第2負極部344Hに移動したリチウムイオンがさらに電解液を介して非対向活物質層341Jの第2負極部344Jに拡散移動する。
従って、対向部342Hのうち第2負極部344Hに隣接する部位342HPでは、さらに多くのリチウムイオンが第2負極部344Hに向けて拡散することとなり、結果として、この部位342HPに挿入されたリチウムイオンの濃度が低くなり、局所的に負極電位が高くなる(図3参照)。
すると、セパレータ外周部320を介して、この第2負極部344Hに隣接する部位342HPに対向する、正極活物質層331の他方側DX2の端部(正極活物質層331のうち正極リード部39に沿う部位)331Pから、より多くリチウムイオンが放出される。
かくして、電池201を充電すると、正極最外周部330において、正極活物質層331の他方側DX2の端部331Pでは、正極活物質からリチウムイオンを放出され過ぎて、局所的に正極電位が高い状態となる(図3参照)。
なお、負極外周部340のうち、軸線方向DXの一方側DX1には、負極箔48(負極リード部49)が存在しているため、負極外周部340の一方側DX1では、対向活物質層341Hと非対向活物質層341Jとの間で電解液による液絡は生じない。このため、正極活物質層331の一方側DX1では、上述の現象は生じない。
ところで、リチウムイオンを過剰に放出した正極活物質粒子は、正極活物質粒子を構成している遷移金属がイオンとなって電解液中に溶出しやすい。溶出した金属イオンは、高温エージングなど電池が高温(80℃以上)に保持された場合に、対向活物質層341H(対向部342Hのうち第2負極部344Hに隣接する部位342H)上で金属となって析出し、多孔質状のセパレータを貫通して正負極間で微小短絡が生じる虞がある。
本発明は、かかる知見に鑑みてなされたものであって、高温エージング下での負極活物質層上への金属の析出による正負極間の短絡の発生を抑制できるリチウムイオン二次電池を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、帯状の正極板と帯状の負極板とを帯状のセパレータを介して捲回してなる電極体、及び、上記セパレータに含浸された電解液を備えるリチウムイオン二次電池であって、上記正極板は、帯状の正極箔とこの正極箔の捲回軸に沿う軸線方向の一方側に位置し上記正極箔の両主面上にそれぞれ形成された正極活物質層とを有し、上記軸線方向の他方側に位置し上記正極箔の上記両主面が露出した正極リード部を有し、上記負極板は、帯状の負極箔とこの負極箔の上記他方側に位置し上記負極箔の両主面上にそれぞれ形成された負極活物質層とを有し、上記一方側に位置し上記負極箔の上記両主面が露出した負極リード部を有し、上記負極箔及び上記負極活物質層の上記他方側の端縁の位置が上記軸線方向に互いに揃った形態とされ、捲回された上記正極板のうち最外周に位置する正極最外周部を上記セパレータを介して外側から覆う負極外周部を有し、上記負極活物質層は、上記セパレータを介して、上記正極活物質層に対向する対向部を含み、上記セパレータは、上記正極活物質層と上記対向部との間に介在する介在部と、上記介在部から上記他方側に延出し、上記正極リード部と対向する延出部と、を有し、上記正極最外周部と上記負極外周部との間に挟まれたセパレータ外周部を有し、上記セパレータの上記介在部は、上記延出部に沿って隣在する隣在部を含み、上記セパレータは、自身の上記他方側のみに、かつ、上記延出部及び上記隣在部のうち少なくとも上記隣在部に、かつ、上記セパレータの長手方向のうち、少なくとも上記セパレータ外周部に、他の部位よりもリチウムイオンの透過を困難とした透過困難化部を設けてなるリチウムイオン二次電池である。
上述の電池では、セパレータのうち、自身の他方側のみに、かつ、延出部及び隣在部のうち少なくとも隣在部に、かつ、セパレータの長手方向のうち少なくともセパレータ外周部に透過困難化部を設けている。なお、この透過困難化部は、上述のようにセパレータの他の部位よりもリチウムイオンの透過が困難にされている。このため、充電の際、正極活物質層のうちこの透過困難化部に対向する部位では、リチウムイオンを放出できず、リチウムイオンを豊富にストックできる。一方、正極活物質層のうち、この透過困難化部に対向する部位に対し軸線方向の一方側に隣在する部位は、前述した軸線方向他方側の端部331Pと同様に、充電した場合に、他に比して過剰にリチウムイオンが放出された部位となる。
しかるに、上述の電池では、正極活物質層において、透過困難化部に対向する部位から、これに隣在する部位に向けてリチウムイオンを補充することができる。従って、この隣在する部位を含め、正極活物質層のいずれにおいても正極活物質粒子からの金属イオンの溶出を抑制することができる。
かくして、高温エージング下での負極活物質層上への金属の析出による短絡の発生を抑制した電池とすることができる。
なお、セパレータの透過困難化部としては、例えば、透孔を有せずリチウムイオンを透過不能とした部位、多孔性を有しているが他の部位に比して多孔度を低くした部位、セパレータを厚み方向に複数重ね合わせた部位が挙げられる。なお、透過不能とする、或いは、他の部位に比して多孔度を低くする手法としては、例えば、多孔質のセパレータのうち該当部位に熱を加えて収縮させる、溶剤を塗布してセパレータをなす樹脂を溶かして孔を塞ぐ、樹脂を含んだ溶液をセパレータに塗布して孔を塞ぐ、リチウムイオンを透過困難な材質からなるフィルム等の部材をセパレータに接着(接合)するなどの手法が挙げられる。
また、透過困難化部を、セパレータのうち隣在部にのみ設けても良いが、隣在部に加え延出部にも設けても良い。また、セパレータの長手方向のうち、セパレータ外周部のみに設けても良いが、長手方向全体にわたって設けても良い。
さらに、上述のリチウムイオン二次電池であって、前記セパレータは、前記透過困難化部を前記長手方向全体にわたって設けてなるリチウムイオン二次電池とすると良い。
上述のリチウムイオン二次電池では、透過困難化部を長手方向全体にわたって設けているので、透過困難化部を一部に設けたセパレータを用いる場合に比して、電極体の捲回における位置合わせなどにおいてセパレータの扱いが容易であり、安価な電池とすることができる。
さらに、上述のいずれかのリチウムイオン二次電池であって、前記セパレータは、前記透過困難化部を設ける前記隣在部の前記軸線方向の寸法Sが、S=3〜11mmとされてなるリチウムイオン二次電池とすると良い。
上述の寸法Sが3mmよりも短い形態の電池では、透過困難化部を設けていない場合に比べて正負極間の短絡を生じにくくなるが、短絡の抑制が十分ではない。一方、寸法SをS=10mmとした電池、及び、寸法Sをそれ以上(S>10mm)とした電池との間で、短絡の発生を同様に抑制できることが判ってきた。なお、セパレータの介在部の幅寸法に占める、透過困難化部の割合が高くなると、例えば、電池容量の低下や電池の出力の低下など、電池特性が低下することも判ってきた。
これに対し、上述の電池では、寸法SがS=3〜11mmの範囲内であるため、高温エージング下で析出した金属による短絡を防止できると共に、電池特性の低下を抑制した電池とすることができる。
さらに、上述のいずれかのリチウムイオン二次電池であって、前記透過困難化部は、前記セパレータを熱収縮させて形成してなるリチウムイオン二次電池とすると良い。
上述の電池では、セパレータを熱収縮させて透過困難化部を形成しているため、透過困難化部の形成が容易である上、透過困難化部におけるリチウムイオンの透過を確実に困難にすることができる。
捲回型の電極体の部分拡大断面図を用いて、充電時のリチウムイオンの移動を示す説明図である。 捲回型の電極体における、充電時のリチウムイオンの移動を示す説明図である。 捲回型の電極体における、充電時のリチウムイオンの移動を示す説明図である。 実施例1にかかる電池の斜視図である。 実施例1の正極板の斜視図である。 実施例1の負極板の斜視図である。 実施例1のセパレータの斜視図である。 実施例1にかかる電池の拡大断面図(図4のC−C断面)である。 実施例1の電極体の部分拡大断面図(図8のD部)である。 実施例1の電極体の部分拡大断面図(図9のE−E断面)である。 実施例1の電極体における、充電時のリチウムイオンの移動を示す説明図である。 実施例1の電極体における、充電時のリチウムイオンの移動を示す説明図である。 実施例1の電極体における、充電時のリチウムイオンの移動を示す説明図である。
(実施例1)
次に、本発明の実施例1について、図面を参照しつつ説明する。
まず、本実施例1にかかる電池1について、図4を参照して説明する。
この電池1は、いずれも長手方向DAに延びる帯状の正極板30と負極板40とを帯状のセパレータ20を介して捲回した捲回型の電極体10、及び、セパレータ20に含浸された電解液50を備えるリチウムイオン二次電池である(図4参照)。この電池1は、これら電極体10,電解液50のほか、電極体10及び電解液50を内部に収容する電池ケース80と、正極集電部材91と負極集電部材92とを備える(図4参照)。このうち、アルミニウム製で、クランク状に屈曲した板状部材の正極集電部材91は、電極体10をなす正極板30の正極リード部39(後述)と接合している。また、銅製でクランク状に屈曲した板状部材の負極集電部材92は、電極体10をなす負極板40の負極リード部49(後述)と接合している。
また、電池ケース80は、いずれもアルミニウム製の電池ケース本体81及び封口蓋82を有する。このうち電池ケース本体81は有底矩形箱形であり、この電池ケース80と電極体10との間には、樹脂からなり、箱状に折り曲げた絶縁フィルム(図示しない)が介在させてある。また、封口蓋82は矩形板状であり、電池ケース本体81の開口を閉塞して、この電池ケース本体81に溶接されている。この封口蓋82には、正極集電部材91及び負極集電部材92のうち、それぞれ先端に位置する正極端子部91A及び負極端子部92Aが貫通しており、図4中、上方に向く蓋表面82aから突出している。これら正極端子部91A及び負極端子部92Aと封口蓋82との間には、それぞれ絶縁性の樹脂からなる絶縁部材95が介在し、互いを絶縁している。さらに、この封口蓋82には矩形板状の安全弁97も封着されている。
また、電解液50は、エチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)とを、体積比でEC:EMC=3:7に調整した混合有機溶媒に、溶質としてLiPF6を添加し、リチウムイオンを1mol/lの濃度とした非水電解液である。
また、電極体10は、正極板30及び負極板40が、帯状のセパレータ20を介して、捲回軸AXの周りを扁平形状に捲回された形態である(図4,8参照)。
電極体10をなす正極板30は、図5の斜視図に示すように、長手方向DAに延びる帯状で、アルミニウム製の正極箔38と、この正極箔38の両主面38F、38F上にそれぞれ形成された2つの正極活物質層31,31とを有している。なお、捲回した状態の正極板30ではその幅方向は、上述した電極体10の捲回軸AXに沿う軸線方向DXと一致する。そこで、以下では、正極板30について、その幅方向に代えて軸線方向DXを用いて説明する。
この正極板30は、正極箔38の軸線方向DXの他方側DX2(図5中、左上側)に位置し、この正極箔38の両主面38F,38Fが露出した正極リード部39を有している(図5参照)。
また、正極板30の正極活物質層31は、図5に示すように、正極箔38の軸線方向DXの一方側DX1(図5中、右下側)に配置されている。なお、この正極活物質層31は、LiNi1/3Co1/3Mn1/32からなる正極活物質粒子(図示しない)と、アセチレンブラックからなる導電材(図示しない)と、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)からなる結着材(図示しない)とを含む。
また、負極板40は、図6の斜視図に示すように、長手方向DAに延びる帯状で、銅製の負極箔48と、この負極箔48の両主面48F、48F上にそれぞれ形成された2つの負極活物質層41,41とを有している。なお、捲回した状態の負極板40ではその幅方向もまた、前述した正極板30と同様、電極体10の軸線方向DXと一致する。そこで、以下では、負極板40についても、その幅方向に代えて軸線方向DXを用いて説明する。
この負極板40は、負極箔48の軸線方向DXの一方側DX1に位置し、この負極箔48の両主面48F,48Fが露出した負極リード部49を有している(図6参照)。
また、負極板40の負極活物質層41は、図6に示すように、負極箔48の軸線方向DXの他方側DX2に配置されている。なお、この負極活物質層41は、グラファイトからなる負極活物質粒子(図示しない)、及び、PVDFからなる結着材(図示しない)を含む。
なお、本実施例1では、負極活物質層41が、セパレータ20を介して対向する正極活物質層31に比して長手方向DA及び軸線方向DXにそれぞれ大きくされている。このため、この負極活物質層41は、図6、及び、電極体10の部分拡大断面図(図9のE−E断面)である図10に示すように、軸線方向DXに見て、セパレータ20を介して正極活物質層31に対向する対向部42と、対向部42よりも軸線方向他方側DX2に位置し、セパレータ20を介して正極リード部39に対向する第1負極部43とを有している。この負極活物質層41は、このほか、対向部42よりも軸線方向一方側DX1に位置し、対向する正極板30が存在しない第2負極部44と、対向部42、第1負極部43及び第2負極部44よりも長手方向DAの外側に位置する第3負極部45とを有している(図6参照)。
つまり、負極活物質層41では、対向部42が、負極活物質層41の、長手方向DA及び軸線方向DXのそれぞれ中央に位置し、第1負極部43、第2負極部44及び第3負極部45が、対向部42の周囲に枠状に位置している(図6参照)。但し、負極活物質層41における対向部42、第1負極部43、第2負極部44及び第3負極部45の境界の位置は、負極板40、セパレータ20及び正極板30を捲回して電極体10を作製したときに定まる。
ところで、図6に示すように、この負極板40のうち、軸線方向DXの他方側DX2に位置する他方側端部40Pは、切断によって形成された切断端であるため、負極箔48の軸線方向DXの他方側DX2の端縁48Pの位置と、負極活物質層41,41の他方側DX2の端縁41Pの位置とが軸線方向DXに互いに揃っている。このため、他方側端部40Pでは、負極箔48の端縁48Pを挟む2つの端縁41P,41P同士の間で、電解液50による液絡が生じる。
一方、図7,10に示す、長手方向DAに延びる帯状のセパレータ20は、ポリプロピレン(PP)製の2枚の多孔質状フィルムの間にポリエチレン(PE)製の1枚の多孔質状フィルムを重ね合わせた3層構造である。このセパレータ20は、正極活物質層31と負極活物質層41の対向部42との間に介在する介在部22と、この介在部22から軸線方向DXの他方側DX2に延出し、電極体10において、正極板30の正極リード部39と対向する第1延出部23とを有している。このセパレータ20は、このほか、介在部22から軸線方向DXの一方側DX1に延出する第2延出部24と、介在部22、第1延出部23及び第2延出部24に隣接しつつ、これらの長手方向DA外側に位置する2つの外側部25,25と、この外側部25と隣接しつつ、セパレータ20の長手方向DA両端にそれぞれ位置する2つの長手端部26,26とを有している。
このうち、長手端部26は、電極体10において、径方向DR両側(径方向外側DR1及び径方向内側DR2)に正極活物質層31又は負極活物質層41が接していない部位である。また、外側部25は、径方向DRの片側に、負極活物質層41が接している部位である。
また、介在部22は、上述した第1延出部23に沿って隣在する隣在部22Yと、この隣在部22Yよりも軸線方向DXの一方側DX1に位置する介在本体部22Xとを含む。また、第1延出部23は、電極体10において、負極活物質層41の第1負極部43に当接する第1延出当接部23Mと、この第1延出当接部23Mよりも軸線方向DXの他方側DX2に位置し、正極板30及び負極板40のいずれにも当接しない第1非当接部23Nとを含む。また、第2延出部24は、電極体10において、負極活物質層41の第2負極部44に当接する第2延出当接部24Mと、この第2延出当接部24Mよりも軸線方向DXの一方側DX1に位置し、正極板30及び負極板40のいずれにも当接しない第2非当接部24Nとを含む。
なお、本実施例1では、セパレータ20は、自身の軸線方向DXの他方側DX2に位置する透過困難化部20Aと、この透過困難化部20Aよりも軸線方向DXの一方側DX1に位置する本体部20Bとからなる(図7参照)。このうち、透過困難化部20Aは、多孔質状の本体部20Bよりもリチウムイオンの透過を困難にしている。具体的には、セパレータ20(ポリエチレン)の一部を130℃に熱した金属部材に接触させ熱収縮させて形成してなる。
本実施例1では、セパレータ20は、軸線方向DXの他方側DX2のみに透過困難化部20Aを設けている。また、セパレータ20の長手方向DAのうち、後述するセパレータ外周部120を含む全体にわたって設けられている。なお、セパレータ20のうち、前述した介在部22の隣在部22Y全体、及び、第1延出部23全体が、透過困難化部20Aとなっている。
また、透過困難化部20Aのうち隣在部22Yに含まれる部位の軸線方向DXの寸法S(図10参照)が、S=5mmである。
ところで、前述したように、前述の特許文献1に記載の、捲回型の電極体を備える電池を充電(初期充電)すると、正極最外周部の正極活物質層の一部が局所的に正極電位が高い状態となることがある。これに対し、本実施例1にかかる電池1は、以下の理由で、充電しても、正極板30のうち電極体10の径方向DRの最外周に位置する正極最外周部130の正極活物質層131の一部(後述する本体端部131XP)で正極電位が高くなるのを防ぐことができると考えられる。
図10には、本実施例1にかかる電池1の電極体10の部分拡大断面図(図9中のE−E断面)を示す。この電極体10では、前述した従来の電池201の電極体210と同様、正極板30のうち、電極体10の径方向DR(図10中、上下方向)の最外周(図中、上方)に正極最外周部130を、負極板40のうち負極外周部140で、セパレータ20を介して径方向外側DR1(図中、上方)から覆っている。なお、この負極外周部140は、セパレータ20を挟んで正極最外周部130に対向しており、セパレータ20のうちセパレータ外周部120が、正極最外周部130と負極外周部140との間に介在している(図10参照)。
この電池1を充電すると、正極最外周部130の正極活物質層131のうち、セパレータ外周部120の介在本体部122Xに対向する正極本体部131Xから、リチウムイオンが放出される。そして、介在本体部122Xを通じて、負極外周部140の対向活物質層141H(負極外周部140の表裏の負極活物質層のうち、正極活物質層131に対向するもの)における対向部142Hの対向本体部142HXにリチウムイオンが挿入される(図11参照)。なお、対向本体部142HXは、対向部142Hのうち、セパレータ外周部120の介在本体部122Xに対向する部位である。
一方、対向活物質層141Hのうち、対向部142Hの対向隣在部142HY、第1負極部143H及び第2負極部144Hには、正極活物質層131からリチウムイオンは直接には届かない(図11参照)。なお、対向隣在部142HYは、対向部142Hのうち、セパレータ外周部120の隣在部122Yに対向する部位である。さらに、前述した従来の電池201と同様、非対向活物質層141Jにもリチウムイオンは直接には届かない(図11参照)。
但し、充電によって、対向活物質層141Hの対向本体部142HXに挿入されたリチウムイオンの一部は、拡散によって、第1負極部143Hに移動する(図12参照)。同様に、対向本体部142HXに挿入されたリチウムイオンの一部は、拡散によって、対向隣在部142HY、さらには、第2負極部144Hに移動する(図12参照)。
ところで、負極板40の他方側端部40Pは、前述したように切断端縁となっているため、負極外周部140の他方側端部140Pにおいて、負極箔48を挟んで対向活物質層141Hの第2負極部144Hと非対向活物質層141Jの第2負極部144Jとの間で、電解液50を通じた液絡が生じる。すると、対向活物質層141Hの第2負極部144Hに移動したリチウムイオンがさらに電解液50を介して非対向活物質層141Jの第2負極部144Jに拡散移動する。
従って、対向本体部142HXのうち対向隣在部142HYに隣接する部位(対向端部)142XPでは、さらに多くのリチウムイオンが第2負極部144Hに向けて拡散することとなり、結果として、この対向端部142XPに挿入されたリチウムイオンの濃度が低くなる(図12参照)。
すると、セパレータ外周部120の介在本体部122Xを介して、この対向端部142XPに対向する、正極本体部131Xの他方側DX2の端部(本体端部)131XPから、より多くリチウムイオンが放出される。従って、電池1を充電すると、正極最外周部130のうち本体端部131XPで、正極活物質粒子からリチウムイオンを過剰に放出された状態となる。
しかし、本実施例1にかかる電池1では、充電しても、正極活物質層131のうち、透過困難化部20Aの隣在部122Yに対向する正極隣在部131Yは、リチウムイオンを負極へ放出できないので、リチウムイオンが豊富にストックされている。このため、この正極隣在部131Yから、隣在する本体端部131XPに向けてリチウムイオンを補充することができる(図13参照)。従って、この電池1では、正極最外周部130における正極活物質層131の一部(本体端部131XP)を含めいずれの部位でも、リチウムイオンを過剰に放出して、局所的に正極電位が高い状態となることを防ぐことができる。
ところで、本実施例1にかかる電池1(n=10)について、高温エージング下での微小短絡の発生の有無の確認、及び、電池特性(初期の電池出力)を調べるため、以下に示す試験を行った。
具体的には、まず、製造後直ちに初期充電及び高温エージングを行った電池1を用いて、自己放電調査を行った。
なお、上述の初期充電として、まず、25℃の温度環境下で、電池の端子間電圧が所定の充電終止電圧の値(=4.1V)になるまで1Cの定電流で充電を行った(定電流充電)。その後、充電終止電圧の値を保持しつつ1.5時間充電を行った(定電圧充電)。
さらに、上述の高温エージングとして、図示しない恒温槽内に電池1を投入し、80℃の温度環境下で20時間静置した。その後、1時間で電池温度が20℃になるよう電池1を冷却した。
さらに、上述の自己放電調査として、高温エージング直後の電池1の端子間電圧(調査前電圧)を測定した。その後、20℃の温度環境下で40時間静置し、静置後の端子間電圧(調査後電圧)を測定した。そして、調査前電圧から調査後電圧を引いた差(電圧降下量)を算出した。n=10の各電圧降下量のうちの最大値を表1に記す。
一方、電池1を用いて、初期の電池出力を調べた。具体的には、SOC60%に調整(充電)した電池1について、25℃の温度環境下で、電池の端子間電圧が放電終止電圧の値(=2.7V)になるまで、900Wの定電力で放電を行い(定電力放電)、放電時間を測定した。さらに、800W,700W,600Wの各電力でも同様に定電力放電を行い、各電力における放電時間をそれぞれ測定した。測定後、縦軸に電力を、横軸に放電時間をそれぞれ示すグラフに、各放電での結果をプロットし、これらのプロット点から求めた直線近似式から、放電時間が10秒となる電力(出力)を算出した。この電力(出力)についても表1に記す。
Figure 2014026918
また、実施例2〜5及び比較例1の各電池をそれぞれ用意した。このうち、実施例2〜5の各電池は、セパレータのうち、前述した透過困難化部20Aの隣在部の軸線方向DXの寸法Sのみが、実施例1と異なる。なお、各電池の寸法Sは表1に記したとおりである。一方、比較例1の電池は、セパレータに透過困難化部を設けていない点で、各実施例と異なる。
これら実施例2〜5及び比較例1の各電池についても、上述した実施例1の電池1と同様にして、高温エージング下での短絡の発生の有無、及び、初期の電池出力をそれぞれ調べた(n=10)。各電池の結果についても、表1に記す。
表1によれば、比較例1及び実施例2に係る各10個の電池のうち電圧降下量が最大のものの値は12mV及び9.0mVであり、どちらも基準(2.0mV以下)を満たしていなかった。但し、比較例1の電池では、試験を行ったうちのほとんど(10個中、8個)が基準を満たしていなかったのに対し、実施例2の電池では、10個中、1個のみが基準を満たさず、残りの9個については基準を満たしていた。このことから、透過困難化部をセパレータに設けていない比較例1の電池では、その多くで高温エージング下で負極活物質層上に金属が析出して、正負極間の短絡を引き起こしていると考えられる(判定は「×」)。一方、寸法SがS=2mmである実施例2の電池では、透過困難化部を有しない比較例1の電池よりも、短絡の発生を抑えることができることが判る(判定は「△」)。
これに対し、実施例1,3〜5に係る電池では、電圧降下量が最大のものでも基準を満たしている(判定は「○」)。このことから、寸法Sを3mm以上とした電池では、金属の析出による短絡が生じないことが判る。
但し、表1から、寸法SがS=10mm以上の実施例4及び実施例5の各電池では、電圧降下量にほとんど変化がみられない。このことから、寸法SをS=10mm以上としても短絡発生の抑制の効果については、頭打ちとなると考えられる。
一方、比較例1、実施例2、実施例1、実施例3、実施例4及び実施例5の各電池の出力の値は、910,900,890,860,800及び720Wであり、寸法Sが長くなるに従って、出力の値が小さくなることが判る。セパレータ20の介在部22の幅寸法に占める透過困難化部20Aとされた隣在部22Yの割合が高くなり、これに伴い、電池容量の減少が多くなるためである。
本実施例1〜5にかかる電池(電池1)では、セパレータ20のうち、自身の他方側DX2のみに、かつ、第1延出部23及び隣在部22Yに、かつ、セパレータ20の長手方向DAのうち少なくともセパレータ外周部120に透過困難化部20Aを設けている。このため、上述の電池(電池1)では、正極活物質層31(131)において、透過困難化部20Aに対向する正極隣在部31Y(131Y)から、これに隣在する部位(本体端部131XP)に向けてリチウムイオンを補充することができる。従って、この本体端部131XPを含め、正極活物質層31(131)のいずれにおいても正極活物質粒子からの金属イオンの溶出を抑制することができる。
かくして、高温エージング下での負極活物質層141上への金属の析出による短絡の発生を抑制した電池1とすることができる。
また、本実施例1〜5にかかる電池(電池1)では、透過困難化部20Aを長手方向DA全体にわたって設けているので、透過困難化部20Aを一部に設けたセパレータを用いる場合に比して、電極体10の捲回における位置合わせなどにおいてセパレータ20の扱いが容易であり、安価な電池1とすることができる。
また、本実施例1〜5にかかる電池(電池1)のうち、実施例1,3,4の各電池(電池1)では、寸法SがS=3〜11mmの範囲内であるため、高温エージング下で析出した金属による短絡を防止できると共に、電池特性の低下を抑制した電池1とすることができる。
また、本実施例1〜5にかかる電池(電池1)では、セパレータ20を熱収縮させて透過困難化部20Aを形成しているため、透過困難化部20Aの形成が容易である上、透過困難化部20Aにおけるリチウムイオンの透過を確実に困難にすることができる。
以上において、本発明を実施例1〜5に即して説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。
例えば、実施例1〜5では、透過困難化部を、セパレータの長手方向全体にわたって設けたが、長手方向のうち、セパレータ外周部にのみ設けても良い。また、セパレータを熱収縮して形成した透過困難化部20Aを例示したが、透過困難化部としては、そのほか、透孔を有せずリチウムイオンを透過不能とした部位や、セパレータを厚み方向に複数重ね合わせた部位などが挙げられえる。また、透過困難化部20Aをセパレータ20の隣在部22Y(122Y)に加え延出部23(123)にも設けた形態の電池を例示した。しかし、透過困難化部をセパレータのうち隣在部にのみ設けた形態の電池としても良い。
1 電池(リチウムイオン二次電池)
10 電極体
20 セパレータ
20A 透過困難化部
20B 本体部(他の部位)
22,122 介在部
22Y,122Y 隣在部
23 第1延出部(延出部)
30 正極板
31,131 正極活物質層
38 正極箔
38F (正極箔の)主面
39 正極リード部
40 負極板
41 負極活物質層
42,142H 対向部
48 負極箔
48F (負極箔の)主面
49 負極リード部
50 電解液
120 セパレータ外周部
130 正極最外周部
140 負極外周部
141H 対向活物質層(負極活物質層)
141J 非対向活物質層(負極活物質層)
AX 捲回軸
DA 長手方向
DR 径方向
DR1 径方向外側
DX 軸線方向
DX1 (軸線方向の)一方側
DX2 (軸線方向の)他方側

Claims (4)

  1. 帯状の正極板と帯状の負極板とを帯状のセパレータを介して捲回してなる電極体、及び、上記セパレータに含浸された電解液を備えるリチウムイオン二次電池であって、
    上記正極板は、
    帯状の正極箔とこの正極箔の捲回軸に沿う軸線方向の一方側に位置し上記正極箔の両主面上にそれぞれ形成された正極活物質層とを有し、上記軸線方向の他方側に位置し上記正極箔の上記両主面が露出した正極リード部を有し、
    上記負極板は、
    帯状の負極箔とこの負極箔の上記他方側に位置し上記負極箔の両主面上にそれぞれ形成された負極活物質層とを有し、上記一方側に位置し上記負極箔の上記両主面が露出した負極リード部を有し、
    上記負極箔及び上記負極活物質層の上記他方側の端縁の位置が上記軸線方向に互いに揃った形態とされ、
    捲回された上記正極板のうち最外周に位置する正極最外周部を上記セパレータを介して外側から覆う負極外周部を有し、
    上記負極活物質層は、
    上記セパレータを介して、上記正極活物質層に対向する対向部を含み、
    上記セパレータは、
    上記正極活物質層と上記対向部との間に介在する介在部と、上記介在部から上記他方側に延出し、上記正極リード部と対向する延出部と、を有し、上記正極最外周部と上記負極外周部との間に挟まれたセパレータ外周部を有し、
    上記セパレータの上記介在部は、
    上記延出部に沿って隣在する隣在部を含み、
    上記セパレータは、
    自身の上記他方側のみに、かつ、上記延出部及び上記隣在部のうち少なくとも上記隣在部に、かつ、上記セパレータの長手方向のうち、少なくとも上記セパレータ外周部に、他の部位よりもリチウムイオンの透過を困難とした透過困難化部を設けてなる
    リチウムイオン二次電池。
  2. 請求項1に記載のリチウムイオン二次電池であって、
    前記セパレータは、
    前記透過困難化部を前記長手方向全体にわたって設けてなる
    リチウムイオン二次電池。
  3. 請求項1または請求項2に記載のリチウムイオン二次電池であって、
    前記セパレータは、
    前記透過困難化部を設ける前記隣在部の前記軸線方向の寸法Sが、S=3〜11mmとされてなる
    リチウムイオン二次電池。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のリチウムイオン二次電池であって、
    前記透過困難化部は、
    前記セパレータを熱収縮させて形成してなる
    リチウムイオン二次電池。
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