JP2014026313A - フィールド機器用表示器ボード - Google Patents

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Abstract

【課題】メインボードが搭載されるフィールド機器用の表示器ボードにおいて、表示器ボードの汎用性を高める。
【解決手段】メインボードが搭載されるフィールド機器用の表示器ボードであって、表示器を動作させる表示器ドライバと、メインボードと通信を行なう通信インタフェース部と、CPUと、表示器で用いられるデータベースを格納するメモリと、データベースを格納した外部メモリに、通信インタフェース部を介さずにアクセスするための外部メモリインタフェース部とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示器を制御する表示器ボードに関し、特に、フィールド機器に組み込まれる表示器ボードに関する。
プラントシステム等において計測制御に用いられるフィールド機器には、CPU、メモリ、インタフェース(I/F)等の部品が実装されたボードが搭載されている。近年では、フィールド機器の高性能化等により、1つのフィールド機器に複数枚のボードを搭載し、機能毎にボードを分けることも多くなっている。例えば、センサで計測した測定値の演算処理等を行なうメインボードと、測定値や操作メニュー、パラメータ値等を表示する表示器の制御を行なう表示器ボードとをフィールド機器に搭載させることが行なわれている。このような場合、メインボードに実装されたCPU、メモリに加え、表示器ボードにもCPU、メモリを別途実装させることが増えてきている。
図7は、メインボードと表示器ボードとを搭載し、メインボードと表示器ボードの双方にCPU、メモリを実装した従来のフィールド機器の構成例を示すブロック図である。本図に示すように、フィールド機器400は、センサで計測した測定値の演算処理等を行なうメインボード600と、表示器570を制御する表示器ボード500とを備えている。表示器570は、表示機能に加え、フィールド機器400単体でメニュー操作やパラメータ値等の設定を受け付けるためのスイッチが備えられている。
メインボード600は、CPU610、メモリ620、表示器ボード500等との通信を行なう内部通信I/F部630、PC等との通信を行なう通信部640、センサとの通信を行なうセンサ部650を備えている。
メモリ620は、メインボード600の基本動作やインタフェースを規定するファームウェア621を記録する領域と、パラメータやメニュー構造の情報であるデータベース622を記録する領域とを含んでいる。なお、メモリ620は、CPU610に内蔵されている場合もある。
表示器ボード500は、CPU510、メモリ520、表示器570を動作させる表示器ドライバ530、メインボード600との通信を行なう内部通信I/F部540を備えている。
メモリ520は、表示器ボード500の基本動作やインタフェースを規定するファームウェア521を記録する領域と、パラメータやメニュー構造の情報であるデータベース522を記録する領域とを含んでいる。なお、メモリ520は、CPU510に内蔵されている場合もある。ここで、表示器ボード500のメモリ520のデータベース522にもメニュー構造を記録しておくのは、PCを接続しなくても、スイッチ付の表示器570を介して、表示器ボード500単体で、メニュー操作等を可能にするためである。
特開2003−244276号公報
一般に、フィールド機器400では、コスト、サイズ、電力等の観点から、メモリ容量に制限があるため、多国語表示用のデータ等をすべてメインボード600のメモリ620に記録しておくことは困難である。また、メインボード600を計測制御に専念させるために、表示器ボード500単体でメニュー操作、パラメータ設定等を行なえるようにしていることから、表示器ボード500で使用する情報は、表示器ボード500のメモリ520に保存している。
このため、メインボード600側でパラメータやメニュー構造等のデータベース622の変更が行なわれた場合、表示器ボード500側のデータベース522も対応して変更しなければならない。このとき、データベース522を変更する手段がなければ、表示器ボード500全体を取り替えなければならない。
また、コスト削減の観点からは、表示器ボード500を複数機種のフィールド機器で共用することが望ましいが、表示器ボード500のハードウェアを共用したとしても、パラメータやメニュー構造等がフィールド機器毎に異なるため、表示器ボード500のデータベース522は機種毎に異なることになる。
このため、同じハードウェアにもかかわらず、フィールド機器の種類毎に表示器ボード500を別途管理し、在庫もそれぞれ別に持たなければならなくなり、共用化のメリットが少なくなる。また、外見上は同一のものを別々に管理することになるため、かえって在庫管理が煩雑になることもある。
そこで、本発明は、メインボードが搭載されるフィールド機器用の表示器ボードにおいて、表示器ボードの汎用性を高めることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、メインボードが搭載されるフィールド機器用の表示器ボードであって、表示器を動作させる表示器ドライバと、前記メインボードと通信を行なう通信インタフェース部と、CPUと、前記表示器で用いられるデータベースを格納するメモリと、前記データベースを格納した外部メモリに、前記通信インタフェース部を介さずにアクセスするための外部メモリインタフェース部と、を備えたことを特徴とする。
ここで、前記メモリは、前記外部メモリにアクセスしたときに、前記外部メモリからデータベースを読み出して、前記メモリに格納する動作を前記CPUが行なうためのプログラムを格納することができる。
このとき、前記メモリは、フィールド機器の機種固有の情報を含まないファームウェアをさらに格納し、前記プログラムは、前記ファームウェアを前記メモリに格納する動作は前記CPUに行なわせないようにしてもよい。
本発明によれば、メインボードが搭載されるフィールド機器用の表示器ボードにおいて、表示器ボードの汎用性を高めることができる。
メインボードと表示器ボードとを搭載し、メインボードと表示器ボードの双方にCPU、メモリを実装した本実施形態のフィールド機器の構成例を示すブロック図である。 表示器ボードのメモリの構成例を示す図である。 外部メモリの構成例を示す図である。 データベース更新用プログラムの処理を説明するフローチャートである。 本実施形態の表示器ボードの適用例を示す図である。 本実施形態の別構成例を示すブロック図である。 メインボードと表示器ボードとを搭載し、メインボードと表示器ボードの双方にCPU、メモリを実装した従来のフィールド機器の構成例を示すブロック図である。
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、メインボードと表示器ボードとを搭載し、メインボードと表示器ボードの双方にCPU、メモリを実装した本実施形態のフィールド機器の構成例を示すブロック図である。本図に示すように、フィールド機器100は、センサで計測した測定値の演算処理等を行なうメインボード300と、表示器270を制御する表示器ボード200とを備えている。表示器270は、表示機能に加え、フィールド機器100単体でメニュー操作やパラメータ値等の設定を受け付けるためのスイッチが備えられている。
メインボード300は、CPU310、メモリ320、表示器ボード200等との通信を行なう内部通信I/F部330、PC等との通信を行なう通信部340、センサとの通信を行なうセンサ部350を備えている。
メモリ320は、メインボード300の基本動作やインタフェースを規定するファームウェア321を記録する領域と、パラメータやメニュー構造の情報であるデータベース322を記録する領域とを含んでいる。なお、メモリ320は、CPU310に内蔵されていてもよい。
メインボード300は、センサが測定したデータをセンサ部350で受信し、CPU310で演算等を行ない、パラメータ値に反映する。パラメータ値等は、通信部340から各種工業用プロトコルによる通信を行なうことで、PCやハンドヘルド装置等に出力される。
表示器ボード200は、CPU210、メモリ220、表示器270を動作させる表示器ドライバ230、メインボード300との通信を行なう内部通信I/F部240、外部メモリI/Fドライバ250、外部メモリI/F260を備えている。
メモリ220は、表示器ボード200の基本動作やインタフェースを規定するファームウェア221を記録する領域と、パラメータやメニュー構造の情報であるデータベース222を記録する領域とを含んでいる。なお、メモリ220は、CPU210に内蔵してもよい。
外部メモリI/F260は、SDカード、USBメモリ等の可搬型の外部メモリ290にアクセスするためのインタフェースであり、外部メモリI/Fドライバ250は、外部メモリI/F260を動作させるためのドライバである。外部メモリI/F260と外部メモリI/Fドライバ250とで外部メモリインタフェース部を構成する。
本実施形態の表示器ボード200は、外部メモリI/F260および外部メモリI/Fドライバ250を備えることにより、内部通信I/F部240を介さずに、すなわち、PCやメインボード300を介さずに外部メモリ290から直接データを読み取ることができるようになっている。
このため、表示器ボード200単体で、外部メモリからデータを読み出してメモリ220のデータベース222に格納することができ、メインボード300の仕様変更や、複数機種への共用化の際に、容易にメモリ220のデータベース222を更新、変更、構築することが可能となる。
特に、フィールド機器100のメインボード300は、計測制御に専念する必要があり、他の処理による負荷増大や動作停止は避けなければならないが、本実施形態の表示器ボード200は、単体で外部メモリ290にアクセスすることができるため、データベース222に対するメンテナンスを、メインボード300の計測制御処理を阻害せずに行なうことができるようになる。
図2は、表示器ボード200のメモリ220の構成例を示す図である。本図に示すように、メモリ220は、起動時に参照されるBoot領域223と、表示器ボード200の基本動作やインタフェース等を規定するファームウェア221と、機種毎のパラメータやメニュー構造の情報であるデータベース222の領域とを含んでいる。また、データベース222は、パラメータを定義するパラメータテーブル222aと、メニュー構造を定義するメニューテーブル222bとを含んでいる。
具体的には、パラメータテーブル222aには、パラメータ名や、リード/ライト(R/W)種別、属性、データ型等が保存されている。また、メニューテーブル222bには、パラメータテーブル222aで記述されているパラメータがどのメニューにどの順番で配置されているかの情報が保存されている。
これらの領域のうち、メインボード300の更新や、搭載機種の変更等に際して、更新や変更が必要となるのは機器固有の情報を含んでいるデータベース222のみとなる。メインボード300の更新や、搭載機種の変更等があった場合でも、Boot領域223、ファームウェア221は、機器固有の情報を含まない、共通のデータを用いることで、共通のユーザインタフェース等を提供することができるようになる。
このため、外部メモリ290は、図3に示すように、パラメータテーブル291aとメニューテーブル291bとを含んだデータベース291を格納しておくようにする。一般に、メインボード300のメモリ320の更新には、データベース322に加え、ファームウェア321の更新が必要となるが、表示器ボード200のメモリ220の更新は、データベース222のみで足りる。もちろん、データベース222のうちの変更部分のみを更新するようにしてもよい。
なお、メモリ220において、データベース222の領域は、更新時のロード失敗等に備えて2つ用意しておくことが望ましい。この場合、更新するデータベース222は、現在使用しているデータベース222の領域とは異なる領域にロードし、ロード成功後に使用するデータベース222を切り換えるようにする。更新するデータベース222のロードに失敗した場合は、使用するデータベース222を切り換えずに、再度更新するデータベースのロードを行なえばよい。どちらのデータベース222を使用するかは、パラメータとしてメモリ220内に保持しておく。
外部メモリ290が装着された場合に、CPU210がデータベース222の更新処理を行なうためのプログラムは、ファームウェア221に記録しておくことができる。図4は、データベース更新用プログラムの処理を説明するフローチャートである。
本図に示すように、外部メモリ290が外部メモリI/F260に装着されると(S101)、データベース更新用プログラムが起動する(S102)。データベース更新用プログラムの起動は、自動起動としてもよいし、操作者の操作に基づいてもよい。
起動したデータベース更新用プログラムは、外部メモリ290からデータベース291を読み出して、メモリ220のデータベース領域222にロードする(S103)。このとき、上述のようにデータベース領域222を2つに区分けし、使用してない領域にロードするようにすることが望ましい。データベース更新用プログラムは、メモリ220のファームウェア221の更新動作は行なう必要がない。
更新用データベースのロードが正常に終了すると、データベースの使用領域を切り換える(S104)。そして、表示器ボード200を再起動すると、以降は更新されたデータベースに基づいて動作を行なう(S105)。
以上説明したように、本実施形態のフィールド機器用表示器ボード200は、外部メモリI/F260および外部メモリI/Fドライバ250を備えているため、メインボード300側のファームウェア321、データベース322が変更された場合でも、外部メモリ290からロードしてメモリ220のデータベース222を対応させることで、同じ表示器ボード200を使い続けることができる。
また、機種に対応したデータベース222を外部メモリ290からロードすることができるため、表示器ボード200を複数機種のフィールド機器で共用することができるようになる。例えば、図5に示すように、表示器ボード200は、メモリ220にフィールド機器A100a用のデータベースをロードすることで、フィールド機器A100aに使用することができ、メモリ220にフィールド機器B100b用のデータベースをロードすることで、フィールド機器B100bに使用することができ、メモリ220にフィールド機器C100c用のデータベースをロードすることで、フィールド機器C100cに使用することができるようになる。このため、それぞれの機種毎に表示器ボード200を管理する必要がなくなり、表示器ボード200の在庫管理が極めて容易となる。また、表示器ボード200の開発効率や製造効率も向上し、コストダウンが期待できる。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されず、種々の形態を採用することができる。例えば、外部メモリI/F260に装着された外部メモリ290に格納されたデータベース291を、メモリ220にロードせずに、直接読み出して動作するようにしてもよい。この場合、メモリ220にロードするかどうかは、パラメータに設定しておけばよい。
また、外部メモリI/F260は、無線通信により外部メモリ290とアクセスするようにしてもよい。
また、図6に示すように、表示器ボード200に加えて、メインボード300にも外部メモリI/Fドライバ360および外部メモリI/F370を備えさせるようにしてもよい。この場合、メインボード300のメモリ320に格納されているデータベース322を外部メモリ290にコピーし、このデータベース322を表示器ボード200のメモリ220にロードすることもできるようになる。
100…フィールド機器、200…表示器ボード、210…CPU、220…メモリ、221…ファームウェア、222…データベース、222a…パラメータテーブル、222b…メニューテーブル、223…Boot領域、230…表示器ドライバ、240…内部通信I/F部、250…外部メモリI/Fドライバ、260…外部メモリI/F、270…表示器、290…外部メモリ、291…データベース、291a…パラメータテーブル、291b…メニューテーブル、300…メインボード、310…CPU、320…メモリ、321…ファームウェア、322…データベース、330…内部通信I/F部、340…通信部、350…センサ部、360…外部メモリI/Fドライバ、370…外部メモリI/F、400…フィールド機器、500…表示器ボード、510…CPU、520…メモリ、521…ファームウェア、522…データベース、530…表示器ドライバ、540…内部通信I/F部、570…表示器、600…メインボード、610…CPU、620…メモリ、621…ファームウェア、622…データベース、630…内部通信I/F部、640…通信部、650…センサ部

Claims (3)

  1. メインボードが搭載されるフィールド機器用の表示器ボードであって、
    表示器を動作させる表示器ドライバと、
    前記メインボードと通信を行なう通信インタフェース部と、
    CPUと、
    前記表示器で用いられるデータベースを格納するメモリと、
    前記データベースを格納した外部メモリに、前記通信インタフェース部を介さずにアクセスするための外部メモリインタフェース部と、
    を備えたことを特徴とするフィールド機器用表示器ボード。
  2. 前記メモリは、前記外部メモリにアクセスしたときに、前記外部メモリからデータベースを読み出して、前記メモリに格納する動作を前記CPUが行なうためのプログラムを格納していることを特徴とする請求項1に記載のフィールド機器用表示器ボード。
  3. 前記メモリは、フィールド機器の機種固有の情報を含まないファームウェアをさらに格納し、
    前記プログラムは、前記ファームウェアを前記メモリに格納する動作は前記CPUに行なわせないことを特徴とする請求項2に記載のフィールド機器用表示器ボード。
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