JP2014025304A - 保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】地震による衝撃力に耐えることができる保護装置を提供する。
【解決手段】 保護装置100は、弾性部材22を有し、弾性部材22によって伸長方向に付勢されると共に、長手方向に伸縮自在に構成され、被保護物体の周囲に立設される複数の支柱部2と、複数の支柱部2のうち、互いに隣接する支柱部2の上部の間に架設される上側横架部3と、を備え、上側横架部3は、互いに隣接する支柱部2の長手方向の軸を含み、載置面300に垂直な平面内を、支柱部2の上部に対して回動自在に継合されていると共に、長手方向に伸縮自在に構成されている。
【選択図】 図2

Description

この発明は、人体、国宝、絵画等の貴重な被保護物体の周囲に配置され、当該被保護物体の損傷を防止する保護装置に関する。
従来、地震による落下物、転倒物等から人体を保護する種々の装置が提案されている。例えば、ベッド本体と、ベッド本体を上方から包囲する天井部付きの保護枠部と、を備え、保護枠部の柱部に伸縮可能な衝撃吸収部が設けられ、地震による落下物や転倒物等によって天井部に与えられる衝撃力を柱部の衝撃吸収部にて吸収するように構成されているベッド装置が開示されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載のベッド装置によれば、保護枠部の柱部に伸縮可能な衝撃吸収部が設けられているため、地震による落下物や転倒物等によって天井部に与えられる衝撃力を柱部の衝撃吸収部にて吸収することができるため、このベッド装置は、上記衝撃力に耐え得ると特許文献1に記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載のベッド装置においては、地震による落下物や転倒物等によって天井部に衝撃力が加わって、天井部が傾斜した場合には、天井部と各柱部の上端との継合が外れてしまう虞がある。この場合には、特許文献1に記載のベッド装置は、上記衝撃力に耐え得ないことになる。
具体的には、特許文献1に記載のベッド装置では、天井部が板状部材で構成され、ベッド本体の四隅に立設された各柱部が伸縮自在に構成されると共に、各柱部の上端が天井部に固定されている。よって、天井部が水平面に対して傾斜した場合には、天井部が水平である場合と比較して、互いに隣接する柱部の上端の間の距離が長くなる。また、天井部が水平面に対して傾斜した場合には、天井部と各柱部の長手方向とのなす角が垂直よりも小さくなる(又は、垂直よりも大きくなる)。したがって、天井部と各柱部の上端部との接合部に上記衝撃力による応力が集中してしまうため、天井部と各柱部の上端との継合が外れてしまうのである。
特開平9−201259号公報
本発明は上記した従来の問題点を解決するためのものであり、地震による衝撃力に耐えることができる保護装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明のうち第1の態様に係るものは、被保護物体の周囲に配置され、当該被保護物体の損傷を防止する保護装置であって、弾性部材を有し、当該弾性部材によって伸長方向に付勢されると共に、長手方向に伸縮自在に構成され、前記被保護物体の周囲に立設される複数の支柱部と、前記複数の支柱部のうち、互いに隣接する支柱部の上部の間に架設される上側横架部と、を備え、前記上側横架部は、前記互いに隣接する支柱部の長手方向の軸を含む略垂直な平面内を、前記支柱部の上部に対して回動自在に継合されている。
この構成によれば、弾性部材を有し、当該弾性部材によって伸長方向に付勢されると共に、長手方向に伸縮自在に構成され、前記被保護物体の周囲に立設される複数の支柱部と、前記複数の支柱部のうち、互いに隣接する支柱部の上部の間に架設される上側横架部と、を備えるため、地震による落下物や転倒物等によって前記上側横架部に衝撃力が加わった場合に、前記複数の支柱部に配設された弾性部材によって前記複数の支柱部が伸縮することによって、上記衝撃力が吸収される。なお、本発明における「被保護物体の周囲」とは、「被保護物体の両側」を含む概念である。
また、前記上側横架部が、前記互いに隣接する支柱部の長手方向の軸を含む略垂直な平面内を、前記支柱部の上部に対して回動自在に継合されているため、前記上側横架部に上記衝撃力が加わって、前記上側横架部が傾斜した場合であっても、前記上側横架部と前記支柱部の上部との継合が外れ難い(図2参照)。すなわち、第1の態様に係る保護装置は、地震による衝撃力に耐えることができる。
本発明のうち第2の態様に係るものは、第1の態様に係る保護装置において、前記複数の支柱部が、3本以上の支柱部であり、その各々が、互いに接して並設されるか又は略接するほどに近接して並設されかつ独立して伸縮自在である一対の単位支柱部に分割されており、前記上側横架部が、互いに異なる単位支柱部に継合されている。
この構成によれば、前記複数の支柱部が、3本以上の支柱部であると共に、その各々が、独立して伸縮自在である一対の単位支柱部に分割されており、前記上側横架部が、互いに異なる単位支柱部に継合されているため、1つの前記上側横架部の動きが、他の前記上側横架部に影響しない。このため保護装置の安定性が高められる。また、一対の単位支柱部が、互いに接して並設されるか又は略接するほどに近接して並設されるので、一対の単位支柱部の間の間隙は実用上十分に小さい。このため、落下物や転倒物等を、上側横架部と単位支柱部とにより、受け止めることができる。また、一対の単位支柱部が用いられるので、荷重に対する強度が増す。なお、この構成によれば、上側横架部とその両端が継合する単位支柱部と、によって構成された門型の構造物を複数個有する態様とすることが可能となる(図1参照)。複数の同様の構造物を配置することにより、安定性が高く、かつ強度の高い保護装置を実現することができる。
本発明のうち第3の態様に係るものは、第1または第2の態様に係る保護装置において、前記弾性部材が、空気ばね、及び、竹の子ばねの少なくとも一方を含む。
この構成によれば、前記弾性部材が、空気ばね、及び、竹の子ばねの少なくとも一方を含むため、地震による落下物や転倒物等によって前記上側横架部に衝撃力が加わった場合に、前記支柱部の長手方向の変位(縮小量)を抑制することができるので、より簡素な構造で、地震による衝撃力に耐え得る保護装置を実現することができる。
本発明のうち第4の態様に係るものは、第1ないし第3の何れかの態様に係る保護装置において、前記互いに隣接する支柱部の下部の間に架設され、両端が前記互いに隣接する支柱部に係止される下側横架部を備える。
この構成によれば、前記互いに隣接する支柱部の下部の間に架設された前記下側横架部の両端が、前記互いに隣接する支柱部に係止されるため、前記支柱部の下部が安定する。
本発明のうち第5の態様に係るものは、第1ないし第4の何れかの態様に係る保護装置において、前記上側横架部が、それぞれ、長手方向に伸縮自在に構成されている。
この構成によれば、前記上側横架部が、それぞれ、長手方向に伸縮自在に構成されているため、前記上側横架部に上記衝撃力が加わって、前記上側横架部が傾斜した場合であっても、前記上側横架部と前記支柱部の上部との継合が外れ難い(図2、図5参照)。
本発明のうち第6の態様に係るものは、第5の態様に係る保護装置において、前記上側横架部が、柱状部材と、当該柱状部材の両端にそれぞれ配設された平蝶番と、を備え、前記平蝶番が、その回動軸を水平方向として前記支柱部の上部に係止されており、前記柱状部材が、前記平蝶番を介して、前記支柱部の上部に継合されている。
この構成によれば、前記上側横架部が、柱状部材と、当該柱状部材の両端にそれぞれ配設された平蝶番と、を備え、前記平蝶番が、その回動軸を水平方向として前記支柱部の上部に係止されており、前記柱状部材が、前記平蝶番を介して、前記支柱部の上部に継合されているため、前記上側横架部を、簡素な構成で、前記互いに隣接する支柱部の長手方向の軸を含む略垂直な平面内において、前記支柱部の上部に対して回動自在に継合させることができる。
本発明のうち第7の態様に係るものは、第6の態様に係る保護装置において、前記平蝶番を構成する一方側の板状部材が、前記支柱部の上部に係止され、前記平蝶番の他方側の板状部材には、前記支柱部から近接離間する方向に長く成形された長孔が形成されており、前記長孔には、前記柱状部材の端部に係止されたボルト状部材が挿通されて、前記柱状部材が前記支柱部の上部から近接離間可能に前記平蝶番の他方側の板状部材に継合される。
この構成によれば、前記平蝶番を構成する一方側の板状部材が、前記支柱部の上部に係止され、前記平蝶番の他方側の板状部材には、前記支柱部から近接離間する方向に長く成形された長孔が形成されており、前記長孔には、前記柱状部材の端部に係止されたボルト状部材が挿通されて、前記柱状部材が前記支柱部の上部から近接離間可能に前記平蝶番の他方側の板状部材に継合されるため、前記上側横架部を、簡素な構成で、長手方向に伸縮自在に構成することができる(図5参照)。
本発明のうち第8の態様に係るものは、第1ないし第7の何れかの態様に係る保護装置において、上方から落下する物体から前記被保護物体を保護する板状の天板部を備え、前記複数の支柱部の上部に対向する前記天板部の端部が、それぞれ、前記複数の支柱部の上部に連結部材を介して係止され、前記連結部材が、伸縮自在に形成されている。
この構成によれば、上方から落下する物体から前記被保護物体を保護する板状の天板部を備えるため、上部から落下する物体から前記被保護物体を保護することができる。また、前記複数の支柱部の上部に対向する前記天板部の端部が、それぞれ、前記複数の支柱部の上部に連結部材を介して係止され、前記連結部材が、伸縮自在に形成されているため、地震による衝撃力で前記複数の支柱部が長手方向に変位(縮小)した場合にも、前記天板部と前記複数の支柱部の上部との間が前記連結部材によって係止された状態が維持される(図1参照)。
本発明のうち第9の態様に係るものは、第8の態様に係る保護装置において、前記連結部材が、引張りコイルスプリングと弛みを持たせて配設された鎖との少なくとも一方からなる。
この構成によれば、前記連結部材が、引張りコイルスプリングと弛みを持たせて配設された鎖との少なくとも一方からなるため、前記連結部材を、簡素な構成で実現することができる。
本発明のうち第10の態様に係るものは、第8または第9の態様に係る保護装置において、前記天板部と前記上側横架部との間の空隙を埋め、当該空隙からの物体の落下を防止する、伸縮自在に構成された落下防止部材を備える。
この構成によれば、前記落下防止部材によって、前記天板部と前記上側横架部との間の空隙が埋められるため、当該空隙からの物体の落下を防止することができる。また、前記落下防止部材が、伸縮自在に構成されているため、地震による衝撃力で前記複数の支柱部が長手方向に変位(縮小)した場合にも、前記落下防止部材が脱落することがなく、また、前記落下防止部材によって、前記天板部と前記上側横架部との間の空隙からの物体の落下を防止することができる。
本発明のうち第11の態様に係るものは、第10の態様に係る保護装置において、前記落下防止部材が、弛みを持たせて配設された、天然繊維又は合成繊維が織られた織物からなる。
この構成によれば、前記落下防止部材が、弛みを持たせて配設された、天然繊維又は合成繊維が織られた織物からなるため、前記落下防止部材を簡素な構成で実現することができる。
本発明のうち第12の態様に係るものは、第1ないし第11の何れかの態様に係る保護装置において、前記被保護物体を載置する載置部を備え、前記載置部が、その上面に前記被保護物体が載置される板状の載置板と、前記載置板の下方に配設され、振動の伝搬を抑制すると共に、前記載置板を支持するクッション部と、を備える。
この構成によれば、前記被保護物体を載置する載置部を備え、前記載置部が、その上面に前記被保護物体が載置される板状の載置板と、前記載置板の下方に配設され、振動の伝搬を抑制すると共に、前記載置板を支持するクッション部と、を備えるため、地震の際に前記被保護物体に加わる揺れを緩和することができる。
本発明のうち第13の態様に係るものは、第12の態様に係る保護装置において、前記クッション部が、複数のバランスボールと、前記載置板を基準として、前記複数のバランスボールが水平方向に移動することを規制する移動規制部材と、を備える。
この構成によれば、前記クッション部が、複数のバランスボールと、前記載置板を基準として、前記複数のバランスボールが水平方向に移動することを規制する移動規制部材と、を備えるため、地震の際に前記被保護物体に加わる揺れを緩和することが可能な前記クッション部を、簡素な構成で実現することができる。
本発明のうち第14の態様に係るものは、第12の態様に係る保護装置において、前記クッション部は、複数の空気バネと、前記載置板を基準として、前記複数の空気バネが水平方向に移動することを規制する移動規制部材と、を備える。
この構成によれば、前記クッション部が、複数の空気バネと、前記載置板を基準として、前記複数の空気バネが水平方向に移動することを規制する移動規制部材と、を備えるため、地震の際に前記被保護物体に加わる揺れを緩和することが可能な前記クッション部を、簡素な構成で実現することができる。
本発明のうち第15の態様に係るものは、第1ないし第14の何れかの態様に係る保護装置において、前記複数の支柱部のうち、互いに隣接する少なくとも2本の支柱部の間に形成された空隙を埋め、側方の外部から前記被保護物体側への物体の侵入を防止する板状の側板部材を備える。
この構成によれば、前記複数の支柱部のうち、互いに隣接する少なくとも2本の支柱部の間に形成された空隙を埋め、側方の外部から前記被保護物体側への物体の侵入を防止する板状の側板部材を備えるため、側方の外部から前記被保護物体側への物体(例えば、地震の際に発生する土石流等)の侵入を防止することができる。
この発明の保護装置によれば、前記上側横架部に地震による衝撃力が加わって、前記上側横架部が傾斜した場合であっても、前記上側横架部と前記支柱部の上部との継合が外れ難いため、地震による衝撃力に耐えることができる。
本発明に係る保護装置の一例を示す斜視図である。 図1に示す保護装置の門型構造物の構成及び動作の一例を示す正面図であって、(a)は、衝撃力が印加されていない状態であり、(b)は、衝撃力が印加された状態である。 図1に示す保護装置の支柱部の構造の一例を示す断面図である。 図3に示す竹の子ばねの一例を示す説明図であって、(a)は、外観を示す図であり、(b)は荷重特性を示すグラフである。 図2に示す上側横架部と支柱部との継合状態の一例を示す断面図である。 被保護物体を載置する載置部の一例を示す図であって、(a)は、平面図であり、(b)はA−A断面図である。 本発明の他の実施形態に係る保護装置を示す図であって、(a)は側面図であり、(b)は平面図である。
以下に、この発明の一実施の形態に係る保護装置100について、図1から図6を参照しながら説明する。まず、図1を参照して、保護装置100の全体構成について説明する。図1は、本発明に係る保護装置100の一例を示す斜視図である。保護装置100は、人体、国宝、絵画等の貴重な被保護物体の周囲に配置され、当該被保護物体の損傷を防止するものであって、門型構造物1a、1b、1c、1d、下側横架部4、及び、天板部5を備えている。なお、被保護物体は、門型構造物1a、1b、1c、1dによって囲まれた空間に配置される図略の載置部7(図6参照)の上面に載置される。
門型構造物1a、1b、1c、1dは、保護装置100の基本的な支持構造を構成するものであって、それぞれ、互いに隣接する一対の支柱部2と、一対の支柱部2間に継合される上側横架部3と、を備えている。具体的には、例えば、門型構造物1aは、図1において、手前右側に配置された支柱部2と、手前左側に配置された支柱部2と、これらの支柱部間に継合される上側横架部3と、を備えている。このように、複数の(ここでは、4本の)上側横架部3が、互いに異なる支柱部2に継合されている。すなわち、本実施形態では、上側横架部3が、それぞれ、その両端に配置された2本の支柱部2に継合されているため、2本の支柱部2と、それらに継合される上側横架部3と、によって構成された門型構造物1a、1b、1c、1dを複数個(ここでは、4個)有する態様となり、これらの構造物を配置することにより、地震による衝撃力に耐え得る保護装置100を実現することができる。また、四隅に支柱部2が2本ずつ配置されるので、荷重に対する保護装置100の強度が高められる。四隅の各々に位置する1対の支柱部2は、互いに接するほどに近接して並設されるので、互いの間の隙間は、実用上無視できる。また、四隅の各々に位置する1対の支柱部2は、互いに接するように並設しても良い。なお、支柱部2は、本発明における「単位支柱部」の一具体例に相当し、四隅の各々に位置する1対の支柱部2、すなわち図1に示す符号120は、本発明における「支柱部」の一具体例に相当する。以下の説明において、門型構造物1a、1b、1c、1dを、門型構造物1と総称する場合もある。また、本実施形態では、支柱部2が四隅に配置される例を示しているが、三隅に配置される形態、さらには、五隅、六隅など四隅以上に配置される形態を採ることも可能である。あるいは、門型構造物を1個のみ有する保護装置を実施することも可能である。
本実施形態においては、保護装置100が4個の門型構造物1a、1b、1c、1dを有する場合について説明するが、上述の通り、保護装置100が少なくとも1つの門型構造物を有する形態であればよい。門型構造物1の個数が多い程、保護装置100の強度を確保しつつ広い範囲を保護することができる。逆に、門型構造物1の個数が少ない程、構造が簡略化される。保護装置100が1個の門型構造物を有する形態については、図7を用いて後述する。
支柱部2は、長手方向(図1の上下方向)に伸縮自在に構成され、被保護物体の周囲に、立設されるものである。具体的には、ここでは、床面、地面等の保護装置100が載置される載置面300(図2参照)上に載置される。後述の通り、支柱部2の安定性を増すように、支柱部2の下端部には、載置面300との接触面積を拡大する台座(図示略)が取り付けられることが望ましい。ここで、図1においては、便宜上、支柱部2を構成する弾性部材22(図2参照)が、つるまきバネすなわち圧縮コイルスプリングである態様について記載しているが、図4を用いて後述するように、弾性部材22は、竹の子ばね又は空気ばねであることが、より好ましい。なお、支柱部2の詳細な構造については、図2から図4を参照して後述する。また、本実施形態に係る保護装置100では、支柱部2が、載置面300(図2参照)上に載置される場合について説明するが、支柱部2の下端が載置面300に埋設固定されている形態でもよい。この場合には、保護装置100が、載置面300に対して更に安定的に固定されることになる。
上側横架部3は、互いに隣接する支柱部2の上部の間に架設され、上方からの家屋の天井、梁等の大型の落下物を支持するものである。上側横架部3は、互いに隣接する支柱部2の長手方向の軸を含む略垂直な平面(図2では、紙面に平行な平面)内を、支柱部2の上部(支柱上部21)に対して回動自在に継合されていると共に、長手方向(図2の左右方向)に伸縮自在に構成されており、ここでは、柱状部材31と、柱状部材31の両端にそれぞれ配設された平蝶番32、33と、を備えている。平蝶番32、33は、その回動軸を水平方向として支柱部2を構成する支柱上部21の上端部に係止されており、柱状部材31は、平蝶番32、33を介して、支柱部2を構成する支柱上部21の上端部に継合されている。なお、上側横架部3の詳細な構造については、図2、図3を参照して後述する。図1に示すように、4本の上側横架部3は、互いに異なる支柱部2に継合されているので、1つの上側横架部3の動きが、他の上側横架部3に影響しない。このため、荷重に対する保護装置100の安定性が増すという利点が得られる。
下側横架部4は、保護装置100の安定性を向上するべく、互いに隣接する支柱部2の下部の間に架設され、両端が互いに隣接する支柱部2に、例えば、ボルトとナットとを用いて締結することにより、係止されている鋼製の角パイプ等からなる部材である。このようにして、互いに隣接する支柱部2の下部の間に架設された複数の(ここでは、4本の)下側横架部4の両端が、互いに隣接する複数の(ここでは、8本の)支柱部2に係止されるため、支柱部2の下部の安定性が向上する。また、支柱部2の回動を規制するように支柱部2が下側横架部4に固定されることにより、支柱部2の安定性をさらに高めることができる。さらに、下側横架部4の高さ、すなわち鉛直方向の幅を、図示のものよりも大きくすることにより、支柱部2の安定性をさらに一層高めることができる。
天板部5は、上方から落下する電灯、家屋の天井の破片等の物体から被保護物体を保護する矩形の板状の部材であって、複数の(ここでは、4本の)支柱部2の上部に対向する天板部5の端部(ここでは、四隅)は、それぞれ、複数の(ここでは、4本の)支柱部2の上部に連結部材51を介して係止されている。なお、天板部5は、強度、耐火性、遮熱性、耐水性、耐久性を有する素材からなるのが望ましく、例えば、無機繊維を積層した金属鋼板から構成されている。連結部材51は、弛みを持たせて配設された鋼製の鎖からなり、一方側端部が、支柱部2の上部に立設された突起部20に係止され、他方側端部が、天板部5の端部(ここでは、四隅)に係止されている。連結部材51は、たるみを持たせた鎖に代えて、あるいはそれと共に、引張りコイルスプリングにより構成しても良い。なお、耐火性が要求されない場合には、天板部5は、例えばガラス繊維で強化された強化樹脂板から構成されていてもよい。この場合には、天板部5を安価に製造することができる。
このようにして、上方から落下する物体から被保護物体を保護する板状の天板部5を備えるため、上部から落下する物体から被保護物体を保護することができる。また、複数の(ここでは、4本の)支柱部2の上部に対向する天板部5の端部が、それぞれ、複数の(ここでは、4本の)支柱部2の上部に連結部材51を介して係止され、連結部材51が、伸縮自在に形成されているため、地震による衝撃力で複数の(ここでは、4本の)支柱部2が長手方向に変位(縮小)した場合にも、天板部5と複数の(ここでは、4本の)支柱部2の上部との間が連結部材51によって係止された状態が維持される。また、連結部材51が、弛みを持たせて配設された鎖からなるため、連結部材51を、簡素な構成で実現することができる。連結部材51は、たるみを持たせた鎖に代えて、あるいはそれと共に、引張りコイルスプリングにより構成した場合においても、同様に簡単な構成となる。特に、連結部材51が、たるみを持たせた鎖と、引張りコイルスプリングとが、並列の関係になるように組み合わされてなる場合には、ある限度の荷重までは引張りコイルスプリングで柔軟に支持し、当該限度を超えた荷重に対しては鎖によって、十分な強度を持ってしっかりと支持することが可能となる。
本実施形態では、天板部5が4本の連結部材51によって支柱部2に固定されている場合について説明するが、天板部5が上方から落下する物体を支持する強度を確保するためには、連結部材51の本数は、多い方が好ましい。また、例えば、鋼製の網(具体的には、例えば、鋼製の鎖が格子状に編まれた網)を、支柱部2の上端及び上側横架部3に弛みを持たせた状態で固定し、その網の適所に、天板部5を固定する形態でもよい。この場合には、天板部5が上方から落下する物体を支持する強度を向上することができる。更には、天板部5に換えて(又は、加えて)、上記鋼製の網の上側に、例えば織物を貼る形態でもよい。この場合には、後述する落下防止部材と一体として、上記鋼製の網の上側に、織物を貼ることによって、簡素な構成で、上方から物体が保護装置100の内部へ落下することを更に効果的に防止することができる。
また、図1では、便宜上、その記載を省略しているが、保護装置100には、天板部5と複数の(ここでは、4本の)上側横架部3との間の空隙を埋め、当該空隙からの物体の落下を防止する、伸縮自在に構成された落下防止部材が備えられている。また、この落下防止部材は、例えば、弛みを持たせて配設された織物からなる。このようにして、前記落下防止部材によって、天板部5と複数の(ここでは、4本の)上側横架部3との間の空隙が埋められるため、当該空隙からの物体の落下を防止することができる。また、前記落下防止部材が、伸縮自在に構成されているため、地震による衝撃力で、連結部材51が係止された複数の(ここでは、4本の)支柱部2が長手方向に変位(縮小)した場合にも、前記落下防止部材が脱落することがなく、また、前記落下防止部材によって、天板部5と複数の(ここでは、4本の)上側横架部3との間の空隙からの物体の落下を防止することができる。また、前記落下防止部材が、弛みを持たせて配設された織物からなるため、前記落下防止部材を簡素な構成で実現することができる。
本実施形態においては、上記落下防止部材が、弛みを持たせて配設された織物からなる場合について説明する。当該織物あるいは天板部5の代替部材としての織物は、強度、耐火性、遮熱性、耐水性及び耐久性を有する素材であることが望ましく、例えば、ガラス繊維が織られた織物である。
更に、図1では、便宜上、その記載を省略しているが、保護装置100には、複数の支柱部2のうち、四隅の間で互いに隣接する少なくとも2本の支柱部2の間に形成された空隙を埋め、側方の外部から被保護物体側への物体の侵入を防止する板状の側板部材が備えられている。具体的には、例えば、門型構造物1a、1b、1c、1dの外側面に、それぞれ、板状の側板部材が配設されている。ただし、門型構造物1a、1b、1c、1dを構成する支柱部2の上部及び上側横架部3は、地震による落下物や転倒物等によって上側横架部3に衝撃力が加わった場合に、上下方向に動くため、上記側板部材は、支柱部2の下部及び下側横架部4に、例えば、ネジ止め等によって固定されていることが好ましい。また、この側板部材は、強度、耐火性、遮熱性、耐水性、耐久性を有する素材からなるのが望ましい。耐火性とは、それ自体が燃えない性質を意味し、遮熱性とは、外部からの火災等の熱を伝え難い性質を意味する。このような材料として、例えば、無機繊維を積層した、鋼板などの金属板が挙げられる。なお、耐火性が要求されない場合には、側板部材が、ガラス繊維で強化された強化樹脂板等から構成されている形態でもよい。この場合には、側板部材を安価に製造することができる。
このようにして、門型構造物1a、1b、1c、1dの外側面に、それぞれ、板状の側板部材が配設されているため、側方の外部から被保護物体側への物体(例えば、地震の際に発生する土石流等)の侵入を防止することができる。本実施形態では、門型構造物1a、1b、1c、1dの外側面に、それぞれ、板状の側板部材が配設されている場合について説明するが、少なくとも1つの側板部材に、脱出用のドアが形成されていることが好ましい。この場合には、保護装置100の内部に居る人間が、必要に応じて、上記脱出用のドアを介して、保護装置100の外部に容易に脱出することができる。また、逆に、保護装置100の外部に居る人間が、上記脱出用のドアを介して、保護装置100の内部に入り、貴重品等の被保護物体を外部に搬出することができる。
次に、図2を参照して門型構造物1a、1b、1c、1dの構成について説明する。図2は、図1に示す保護装置100の門型構造物1a、1b、1c、1dの構成及び動作の一例を示す正面図であって、(a)は、衝撃力が印加されていない状態であり、(b)は、衝撃力が印加された状態である。まず、図2(a)を参照して、門型構造物1a、1b、1c、1dの構成について説明する。なお、門型構造物1a、1b、1c、1dは、略同一の構造を有するため、以下の説明においては、門型構造物1aについて説明する。図2(a)に示すように、門型構造物1aは、1対の支柱部2と、上側横架部3と、を備えている。
各支柱部2は、それぞれ、支柱上部21、弾性部材22、及び、支柱下部23を備えている。支柱下部23は、鋼製の角パイプ等からなり、家屋等の建造物の載置面300上に載置される。弾性部材22は、竹の子ばね等からなり、支柱上部21及び支柱下部23を伸長方向(図2の上下方向)に付勢すると共に、支柱部2を長手方向(図2の上下方向)に伸縮自在に構成する。支柱上部21は、鋼製の角パイプ等からなり、弾性部材22によって支持されると共に、その上端部に上側横架部3の端部が継合される。なお、支柱部2の詳細な構造については、図3及び図4を参照して後述する。また、本実施形態においては、支柱下部23が、載置面300上に載置される場合について説明するが、支柱下部23の下端に、載置面300との接触面積を拡大する板状の台座が配設されている形態でもよい。この場合には、支柱部2を、更に安定して載置面300上に載置することができる。
上側横架部3は、互いに隣接する支柱部2の長手方向の軸を含む略垂直な平面(ここでは、紙面に平行な平面)内を、支柱部2の上部(支柱上部21)に対して回動自在に継合されていると共に、長手方向(図2の左右方向)に伸縮自在に構成されており、ここでは、柱状部材31と、柱状部材31の両端にそれぞれ配設された平蝶番32、33と、を備えている。柱状部材31は、鋼製の角パイプ等からなり、地震によって倒れてくる家屋の梁等を支持するものである。平蝶番32、33は、その回動軸を水平方向として配設されると共に、支柱部2を構成する支柱上部21の上端部に係止されている。また、柱状部材31は、平蝶番32、33を介して、支柱部2を構成する支柱上部21の上端部に継合されている。なお、上側横架部3の詳細な構造については、図5を参照して後述する。
次に、図2(a)と図2(b)とを参照して、門型構造物1aの動作について説明する。初期状態(無負荷状態)においては、図2(a)に示すように、2本の支柱部2と上側横架部3とのなす角θ01、θ02は、概ね直角である。また、上側横架部3の長さは、最短長L0である。一方、図2(b)に示すように、右側の支柱部2に上方から下方に向けて荷重Pが印加された場合には、右側の支柱部2の弾性部材22が荷重Pに対応する長さΔHだけ圧縮され、右側の支柱部2の長さは、長さΔHだけ短くなる。そして、上側横架部3の右側が下側に傾斜して、左側の支柱部2と上側横架部3とのなす角θ11は、直角未満の値となり、右側の支柱部2と上側横架部3とのなす角θ12は、直角より大きな値となる。また、上側横架部3の長さL1は、次の(1)式で表される最短長L0より長い値となる。
L1=L0/sin(θ11) (1)
このように、上側横架部3が傾斜して、上側横架部3と支柱部2とのなす角が直角ではない状態となった場合であっても、上述のように、上側横架部3が、互いに隣接する支柱部2の長手方向の軸を含む垂直な平面(図2では、紙面に平行な平面)内を、支柱部2の支柱上部21に対して回動自在に継合されているため、上側横架部3と支柱部2の支柱上部21との継合が外れ難い。また、上側横架部3が傾斜して、上側横架部3の長さが、最短長(自然長)L0より長い状態となった場合であっても、上述のように、上側横架部3が、長手方向に伸縮自在に構成されているため、上側横架部3と支柱部2の支柱上部21との継合が外れ難い。したがって、この形態の保護装置100は、地震による衝撃力を効果的に吸収し、当該衝撃力に耐えることができる。
本実施形態では、上側横架部3が、支柱部2の支柱上部21に対して回動自在に継合されていると共に、長手方向に伸縮自在に構成されている場合について説明するが、上側横架部3が、少なくとも支柱部2の支柱上部21に対して回動自在に継合されている形態であればよい。このように、上側横架部3が、長手方向に伸縮自在に構成されていない場合には、構造が簡略化される。一方、この場合には、上側横架部3が傾斜すると、上側横架部3と支柱部2の支柱上部21との継合部に引っ張り応力が作用することになるが、右側の支柱部2の長さの変化量ΔHが小さいときには、支柱部2が撓むことによって、上側横架部3と支柱部2の支柱上部21との継合部が外れることを回避することができる。
また、上述のように、上側横架部3が、柱状部材31と、柱状部材31の両端にそれぞれ配設された平蝶番32、33と、を備え、平蝶番32、33が、その回動軸を水平方向として支柱部2の支柱上部21に係止されており、柱状部材31が、平蝶番32、33を介して、支柱部2の支柱上部21に継合されているため、上側横架部3を、簡素な構成で、互いに隣接する支柱部2の長手方向の軸を含み、載置面300に対して垂直な平面(図2では、紙面に平行な平面)内において、支柱部2の支柱上部21に対して回動自在に継合させることができる。
本実施形態では、上側横架部3が、柱状部材31と、柱状部材31の両端にそれぞれ配設された平蝶番32、33と、を備える場合について説明するが、上側横架部3が、その他の構造で長手方向に伸縮自在に構成されている形態でもよい。例えば、上側横架部3の一部(例えば、両端部、又は、中央部)が弛みを持たせて配設された鋼製の鎖、炭素繊維製の綱等で構成されている形態でもよい。また、上側横架部3が、いわゆる「入れ子」構造で構成されている形態でもよい。具体的には、例えば、大径のパイプに小径のパイプが出没自在に挿通されている形態でもよい。
次に、図3を参照して、支柱部2の構造について説明する。図3は、図1に示す保護装置100の支柱部2の構造の一例を示す断面図である。図3に示すように、支柱部2は、支柱上部21、弾性部材22、及び、支柱下部23を備えている。また、支柱上部21は、柱状部材211、孔部212、及び、板状部材213を備えている。孔部212は、柱状部材211の下面の中央部に形成され、後述する可動柱221を挿通可能に支持する孔である。板状部材213は、柱状部材211の内部に水平方向に配設され、後述する可動柱221の上端部が溶接等で係止されるものである。弾性部材22は、可動柱221、及び、竹の子ばね222を備えている。可動柱221は、竹の子ばね222の内部に、上下動可能に配置された棒状部材である。竹の子ばね222は、その上端が支柱上部21の下面に当接すると共に、その下端が支柱下部23の上面に当接して、支柱上部21及び支柱下部23を伸長方向に付勢するばねである。更に、支柱下部23は、柱状部材231、孔部232、及び、板状部材233を備えている。孔部232は、柱状部材211の上面の中央部に形成され、可動柱221を挿通可能に支持する孔である。板状部材233は、柱状部材211の内部に水平方向に配設され、中央部に孔部234が形成されている。孔部234は、板状部材233の中央部に形成され、可動柱221を挿通可能に支持する孔である。なお、柱状部材211、231は、それぞれ、上下の端部に蓋材が、ネジ止め、あるいは溶接等によって固定されており、上下の端部の蓋材が固定される前の状態において、柱状部材211、231の内部に、それぞれ、板状部材213及び板状部材233を配設することができる。
このように構成された支柱部2に上方から荷重Pが印加されると、竹の子ばね222が荷重Pに応じた長さだけ圧縮され(長さが短くなり)、その圧縮された長さだけ、可動柱221が、孔部212、孔部232、及び、孔部234を貫通して、下方に移動する。ここで、可動柱221、孔部212、孔部232、及び、孔部234は、支柱上部21を上下方向にのみ移動可能とし、支柱上部21の左右方向の移動を規制するものである。
次に、図4を参照して、竹の子ばね222について説明する。図4は、図3に示す竹の子ばね222の一例を示す説明図であって、(a)は、外観を示す図であり、(b)は荷重特性を示すグラフである。図4(a)に示すように、竹の子ばね222は、長方形断面の板を円錐状に巻いた竹の子のような形状をしたばねである。また、竹の子ばね222の荷重特性は、図4(b)に示すように、非線形である。図4(b)の横軸はたわみであって、縦軸は荷重である。図4(b)に示すように、竹の子ばね222を圧縮すると、あるポイントまでは直線性を示すが、あるポイントからばね定数が増大する傾向がある。これは、有効コイルが支持面(本実施形態では、支柱下部23の柱状部材231の上面)に当接し始め、有効巻数が減少することによってばね定数が増大するためである。
このように、弾性部材22が、竹の子ばね222を含むため、地震による落下物や転倒物等によって上側横架部3に衝撃力が加わった場合に、支柱部2の長手方向の変位(縮小量)を抑制することができるので、より簡素な構造で、地震による衝撃力に耐え得る保護装置100を実現することができる。本実施形態では、弾性部材22が、竹の子ばね222を含む場合について説明するが、弾性部材22が、竹の子ばね222に換えて(又は、加えて)、空気ばねを含む形態でもよい。この場合には、空気ばねの荷重特性が、竹の子ばね222よりも非線形性が著しいため、地震による落下物や転倒物等によって上側横架部3に衝撃力が加わった場合に、支柱部2の長手方向の変位(縮小量)を更に抑制することができる。
次に、図5を参照して、上側横架部3の構造について説明する。図5は、図2に示す上側横架部3と支柱部2との継合状態の一例を示す断面図である。上側横架部3の平蝶番32は、板状部材321、322及び軸部材323を備えている。図5に示すように、平蝶番32は、軸部材323が水平方向となるように配置されている。また、一方側の板状部材321は、支柱部2の支柱上部21の柱状部材211に、ボルト61、62及びナット611、621によって係止されている。すなわち、平蝶番32の一方側の板状部材321には、ボルト孔324、325が形成されており、柱状部材211において板状部材321のボルト孔324、325と対向する位置に、ボルト孔214、215が形成さえている。そして、ボルト61、62が、ぞれぞれ、板状部材321のボルト孔324、325、及び、柱状部材211のボルト孔214、215を順次挿通されて、ナット611、621によって固定されている。
更に、平蝶番32の他方側の板状部材322には、支柱部2の柱状部材211から近接離間する方向(図5では左右方向)に長く成形された長円形状の長孔326が形成されており、この長円形状の長孔326には、柱状部材31の端部に係止されたボルト63が挿通されて、柱状部材31が支柱部2の支柱上部21の柱状部材211から近接離間可能に平蝶番32の他方側の板状部材322に継合されている。なお、ボルト63は、柱状部材31の端部上面に形成されたボルト孔312、柱状部材31の端部下面に形成されたボルト孔311、及び、板状部材322に形成された長円形状の長孔326を順次挿通されてナット631によって継合されている。なお、ナット631が外れないように、例えば、周知の「割ピン」をボルト63に挿通してナット止めすることが好ましい。このように、平蝶番32の板状部材322に形成された長円形状の長孔326には、柱状部材31の端部に係止されたボルト63が挿通されて、上側横架部3の柱状部材31が支柱部2の支柱上部21(柱状部材211)から近接離間可能に平蝶番32の他方側の板状部材322に継合されるため、上側横架部3を、簡素な構成で、それぞれ、長手方向(図5の左右方向)に伸縮自在に構成することができる。
柱状部材31の端部上面には、ボルト孔312の代わりに、ボルト63の頭部を挟んだ指又は工具が挿通可能なほどの大きさの孔が形成され、この孔から挿入されたボルト63がボルト孔311及び長孔326に順に挿通され、ナット631により継合される形態を採っても良い。この場合、ボルト63は図5に示すものよりも短いもので足りる。さらに、平蝶番32の板状部材322に長円形状の長孔326を形成することによって、上側横架部3を伸縮自在に構成する代わりに、上側横架部3の柱状部材31の端部下面に長円形状の孔を形成することによって、上側横架部3を伸縮自在に構成する形態を採っても良い。この場合には、長円形状の長孔326を形成することに伴う板状部材322の強度の低下を回避することができる。また、本実施形態では、平蝶番32の板状部材322に長円形状の長孔326を形成する場合について説明するが、平蝶番32の板状部材322に形成する孔の形状は、支柱部2の柱状部材211から近接離間する方向(図5では左右方向)に長く成形されていればよく、円形状に限定されない。平蝶番32の板状部材322に形成する孔の形状は、例えば、長方形状でもよい。
次に、図6を参照して、被保護物体が載置される載置部7の構造について説明する。図6は、被保護物体を載置する載置部7の一例を示す図であって、(a)は、平面図であり、(b)は図6(a)に示すA−A断面における断面図である。図6(a)に示すように、載置部7は、門型構造物1a、1b、1c、1d、及び、下側横架部4によって囲まれた空間内の中央部に配置されている。また、図6(a)、(b)に示すように、載置部7は、載置板71、移動規制部材72、及び、バランスボール73を備えている。載置板71は、その上面に被保護物体が載置され、矩形に形成された木製、又は樹脂製等の板状部材である。また、図6(a)に示すように、載置板71は、門型構造物1a、1b、1c、1dを構成する支柱部2等から離間して配置されている。このように、載置板71が支柱部2等から離間して配置されているため、地震の際に、支柱部2等の振動が載置板71へ伝搬することを防止することができる。バランスボール73は、図略の載置面300(図2参照)と載置板71との間に配置されて、載置面300から載置板71への衝撃力の伝搬を抑制すると共に、載置板71を支持するものであって、球状に成形された塩化ビニル等の樹脂の内部に空気を圧入したものである。また、図6には、載置部7が、4個のバランスボール73を備える形態を示している。なお、バランスボール73の個数は、複数であればよいが、載置板71の安定性の観点から3個以上であることが好ましい。移動規制部材72は、載置板71を基準として、バランスボール73が水平方向(図6(b)では左右方向)に移動することを規制する木製、又は樹脂製等の板状部材である。ここでは、移動規制部材72は、各バランスボール73を仕切るように格子状に、載置板71に立設して配設されている。なお、移動規制部材72、及び、バランスボール73は、本発明の「クッション部」の具体例に相当する。
このようにして、載置部7が、その上面に被保護物体が載置される板状の載置板71と、載置板71の下方に配設され、振動の伝搬を抑制すると共に、載置板71を支持するクッション部(ここでは、移動規制部材72、及び、バランスボール73)と、を備えるため、地震の際に被保護物体に加わる揺れを緩和することができる。すなわち、地震の際には、バランスボール73が載置される載置面300(図2参照)が上下左右に揺れるのであるが、バランスボール73が弾性を有するため、その弾性によって振動が吸収されるため、被保護物体が載置されている載置板71に伝搬する振動を減少することができるのである。また、クッション部が、移動規制部材72と、バランスボール73と、から構成されるため、地震の際に被保護物体に伝搬する振動を減少することが可能なクッション部を、簡素な構成で実現することができる。更に、載置板71の下面がバランスボール73によって支持されているため、地震に伴う津波等によって、保護装置100内に水(又は、海水)が侵入した場合であっても、載置部7がバランスボール73に加わる浮力によって水(又は、海水)の上に浮かぶため、被保護物体が水(又は、海水)中に没することを防止することができる。すなわち、載置部7は、保護装置100とは別に、単独で使用することも可能であり、あたかも水中に浮く救命ボートあるいは救命筏(いかだ)の代替物として、緊急時に利用することもできる。加えて、バランスボール73を取り外せば、人が水(又は、海水)中に没することを防止するために捕まることのできる浮き物体として、バランスボール73単独で利用することもできる。
本実施形態では、クッション部が、移動規制部材72と、バランスボール73と、から構成される場合について説明するが、クッション部は、バランスボール73に限らず、弾性を有し水上に浮く浮き一般を備える形態であっても良い。また、クッション部は、バランスボール73に換えて、空気ばねを備える形態でもよい。この場合には、地震の際に被保護物体に加わる揺れを緩和することが可能なクッション部を、簡素な構成で実現することができるだけでなく、空気ばねが、図4を用いて説明したように、非線形の荷重特性を有するため、地震の際に被保護物体に加わる衝撃を効果的に緩和することができる。
ここで、図7を参照して、本発明の他の実施形態に係る保護装置200について説明する。保護装置200は、図1から図6を用いて説明した保護装置100よりも簡素な構造の一実施形態を示すものである。図7は、本発明の他の実施形態に係る保護装置200を示す図であって、(a)は側面図であり、(b)は平面図である。保護装置200は、1個の門型構造物からなり、互いに隣接する一対の支柱部8と、一対の支柱部8間に継合されている上側横架部9と、を備えている。
支柱部8は、長手方向(図7(a)の上下方向)に伸縮自在に構成され、被保護物体の周囲に、立設されるものである。なお、本実施形態では、支柱部8は、被保護物体の「両側」に、立設されているが、本発明における「被保護物体の周囲」とは、「被保護物体の両側」を含む概念である。具体的には、ここでは、床面、地面等の保護装置200が載置される載置面300(図2参照)上に載置される。各支柱部8は、それぞれ、支柱上部81、弾性部材82、及び、支柱下部83を備えている。支柱下部83は、鋼製の角パイプ等からなり、家屋等の建造物の載置面300上に載置される。弾性部材82は、竹の子ばね等からなり、支柱上部81及び支柱下部83を伸長方向(図7(a)の上下方向)に付勢すると共に、支柱部8を長手方向(図8(a)の上下方向)に伸縮自在に構成する。支柱上部81は、鋼製の角パイプ等からなり、弾性部材82によって支持されると共に、その上端部に上側横架部9の端部が継合される。
上側横架部9は、互いに隣接する支柱部8の上部の間に架設され、上方からの家屋の天井、梁等の大型の落下物を支持するものである。上側横架部9は、互いに隣接する支柱部8の長手方向の軸を含み、載置面300に対して垂直な平面(図7(a)では、紙面に平行な平面)内を、支柱部8の上部(支柱上部81)に対して回動自在に継合されていると共に、長手方向(図7(a)の左右方向)に伸縮自在に構成されており、ここでは、柱状部材91と、柱状部材91の両端にそれぞれ配設された平蝶番92、93と、を備えている。平蝶番92、93は、その回動軸を水平方向として支柱部8を構成する支柱上部81の上端部に係止されており、柱状部材91は、平蝶番92、93を介して、支柱部8を構成する支柱上部81の上端部に継合されている。なお、被保護物体は、上側横架部9の柱状部材91の下面における中央部の直下近傍に配設される。
また、図7(b)に示すように、柱状部材91は、幅方向(図7(b)の上下方向)に広い直方体形状に形成されており、幅方向に、それぞれ、3個の平蝶番92、93が継合されている。本実施形態では、幅方向に、それぞれ、3個の平蝶番92、93が継合されている場合について説明するが、幅方向に長く形成された1個の平蝶番が継合されている形態でもよいし、幅方向に、それぞれ、2個の平蝶番又は4個以上の平蝶番が継合されている形態でもよい。また、支柱上部81及び支柱下部83も、幅方向(図7(b)の上下方向)に広い直方体形状に形成されており、幅方向に、それぞれ、3個の弾性部材82が配設されている。本実施形態では、幅方向に、それぞれ、3個の弾性部材82が配設されている場合について説明するが、幅方向に、長く形成された1個の弾性部材が配設されている形態でもよいし、幅方向に、それぞれ、2個の弾性部材又は4個以上の弾性部材が配設されている形態でもよい。
このようにして、上側横架部9が傾斜して、上側横架部9と支柱部8とのなす角が直角ではない状態となった場合であっても、上述のように、上側横架部9が、互いに隣接する支柱部8の長手方向の軸を含み、載置面300に対して垂直な平面(図7(a)では、紙面に平行な平面)内を、支柱部8の支柱上部81に対して回動自在に継合されているため、上側横架部9と支柱部8の支柱上部81との継合が外れ難い。また、上側横架部9が傾斜して、上側横架部9の長さが、最短長(自然長)より長い状態となった場合であっても、上述のように、上側横架部9が、長手方向に伸縮自在に構成されているため、上側横架部9と支柱部8の支柱上部81との継合が外れ難い。したがって、この形態の保護装置200は、地震による衝撃力に耐えることができる。
他の実施形態として、図1において、四隅に1本ずつ合計4本の支柱部2が配設されており、それぞれの上部には、隣接する支柱部2との間に、上側横架材3が1本ずつ合計4本継合されている形態を採用しても良い。すなわち、図1に示す、互いに対向する2つの門型構造物(例えば、門型構造物1a、及び、門型構造物1b)の間を、2本の上側横架材3で継合した形態でもよい。この場合、支柱部2の本数を少なくすることができるので、構造がより簡素になるという利点が得られる。
100 保護装置
1(1a、1b、1c、1d) 門型構造物
2 支柱部(単位支柱部)
120 支柱部
20 突起部
21 支柱上部
211 柱状部材
212 孔部
213 板状部材
214 ボルト孔
22 弾性部材
221 可動柱
222 竹の子ばね
23 支柱下部
231 柱状部材
232 孔部
233 板状部材
234 孔部
3 上側横架部
31 柱状部材
311 ボルト孔
32、33 平蝶番
321 板状部材
322 板状部材
323 軸部材
324 ボルト孔
326 長孔
4 下側横架部
5 天板部
51 連結部材
61、62、63 ボルト
611、621、631 ナット
7 載置部
71 載置板
72 移動規制部材
73 バランスボール
200 保護装置
8 支柱部
81 支柱上部
82 弾性部材
83 支柱下部
9 上側横架部
91 柱状部材
92、93 平蝶番
300 載置面
この目的を達成するために、本発明のうち第1の態様に係るものは、被保護物体の周囲に配置され、当該被保護物体の損傷を防止する保護装置であって、弾性部材を有し、当該弾性部材によって伸長方向に付勢されると共に、長手方向に伸縮自在に構成され、前記被保護物体の周囲に立設される複数の支柱部と、前記複数の支柱部のうち、互いに隣接する支柱部の上部の間に架設される上側横架部と、を備え、前記上側横架部は、前記互いに隣接する支柱部の長手方向の軸を含む略垂直な平面内を、前記支柱部の上部に対して回動自在に継合されており、前記上側横架部が、長手方向に伸縮自在に構成されている。
また、前記上側横架部が、前記互いに隣接する支柱部の長手方向の軸を含む略垂直な平面内を、前記支柱部の上部に対して回動自在に継合されているため、前記上側横架部に上記衝撃力が加わって、前記上側横架部が傾斜した場合であっても、前記上側横架部と前記支柱部の上部との継合が外れ難い(図2参照)。すなわち、第1の態様に係る保護装置は、地震による衝撃力に耐えることができる。更に、前記上側横架部が、長手方向に伸縮自在に構成されているため、前記上側横架部に上記衝撃力が加わって、前記上側横架部が傾斜した場合であっても、前記上側横架部と前記支柱部の上部との継合が外れ難い(図2、図5参照)。
本発明のうち第の態様に係るものは、第1ないし第4の何れかの態様に係る保護装置において、前記上側横架部が、柱状部材と、当該柱状部材の両端にそれぞれ配設された平蝶番と、を備え、前記平蝶番が、その回動軸を水平方向として前記支柱部の上部に係止されており、前記柱状部材が、前記平蝶番を介して、前記支柱部の上部に継合されている。
本発明のうち第の態様に係るものは、第の態様に係る保護装置において、前記平蝶番を構成する一方側の板状部材が、前記支柱部の上部に係止され、前記平蝶番の他方側の板状部材には、前記支柱部から近接離間する方向に長く成形された長孔が形成されており、前記長孔には、前記柱状部材の端部に係止されたボルト状部材が挿通されて、前記柱状部材が前記支柱部の上部から近接離間可能に前記平蝶番の他方側の板状部材に継合される。

本発明のうち第の態様に係るものは、第1ないし第の何れかの態様に係る保護装置において、上方から落下する物体から前記被保護物体を保護する板状の天板部を備え、前記複数の支柱部の上部に対向する前記天板部の端部が、それぞれ、前記複数の支柱部の上部に連結部材を介して係止され、前記連結部材が、伸縮自在に形成されている。
本発明のうち第の態様に係るものは、第の態様に係る保護装置において、前記連結部材が、引張りコイルスプリングと弛みを持たせて配設された鎖との少なくとも一方からなる。
本発明のうち第の態様に係るものは、第または第の態様に係る保護装置において、前記天板部と前記上側横架部との間の空隙を埋め、当該空隙からの物体の落下を防止する、伸縮自在に構成された落下防止部材を備える。
本発明のうち第10の態様に係るものは、第態様に係る保護装置において、前記落下防止部材が、弛みを持たせて配設された、天然繊維又は合成繊維が織られた織物からなる。
本発明のうち第11の態様に係るものは、第1ないし第10の何れかの態様に係る保護装置において、前記被保護物体を載置する載置部を備え、前記載置部が、その上面に前記被保護物体が載置される板状の載置板と、前記載置板の下方に配設され、振動の伝搬を抑制すると共に、前記載置板を支持するクッション部と、を備える。
本発明のうち第12の態様に係るものは、第11の態様に係る保護装置において、前記クッション部が、複数のバランスボールと、前記載置板を基準として、前記複数のバランスボールが水平方向に移動することを規制する移動規制部材と、を備える。
本発明のうち第13の態様に係るものは、第11の態様に係る保護装置において、前記クッション部は、複数の空気バネと、前記載置板を基準として、前記複数の空気バネが水平方向に移動することを規制する移動規制部材と、を備える。
本発明のうち第14の態様に係るものは、第1ないし第13の何れかの態様に係る保護装置において、前記複数の支柱部のうち、互いに隣接する少なくとも2本の支柱部の間に形成された空隙を埋め、側方の外部から前記被保護物体側への物体の侵入を防止する板状の側板部材を備える。

Claims (15)

  1. 被保護物体の周囲に配置され、当該被保護物体の損傷を防止する保護装置であって、
    弾性部材を有し、当該弾性部材によって伸長方向に付勢されると共に、長手方向に伸縮自在に構成され、前記被保護物体の周囲に立設される複数の支柱部と、
    前記複数の支柱部のうち、互いに隣接する支柱部の上部の間に架設される上側横架部と、を備え、
    前記上側横架部は、前記互いに隣接する支柱部の長手方向の軸を含む略垂直な平面内を、前記支柱部の上部に対して回動自在に継合されている保護装置。
  2. 前記複数の支柱部は、3本以上の支柱部であり、その各々が、互いに接して並設されるか又は略接するほどに近接して並設されかつ独立して伸縮自在である一対の単位支柱部に分割されており、
    前記上側横架部は、互いに異なる単位支柱部に継合されている請求項1に記載の保護装置。
  3. 前記弾性部材は、空気ばね、及び、竹の子ばねの少なくとも一方を含む請求項1または2記載の保護装置。
  4. 前記互いに隣接する支柱部の下部の間に架設され、両端が前記互いに隣接する支柱部に係止される下側横架部を備える請求項1ないし3の何れかに記載の保護装置。
  5. 前記上側横架部は、それぞれ、長手方向に伸縮自在に構成されている請求項1ないし4の何れかに記載の保護装置。
  6. 前記上側横架部は、柱状部材と、当該柱状部材の両端にそれぞれ配設された平蝶番と、を備え、
    前記平蝶番は、その回動軸を水平方向として前記支柱部の上部に係止されており、
    前記柱状部材は、前記平蝶番を介して、前記支柱部の上部に継合されている請求項5記載の保護装置。
  7. 前記平蝶番を構成する一方側の板状部材は、前記支柱部の上部に係止され、前記平蝶番の他方側の板状部材には、前記支柱部から近接離間する方向に長く成形された長孔が形成されており、
    前記長孔には、前記柱状部材の端部に係止されたボルト状部材が挿通されて、前記柱状部材が前記支柱部の上部から近接離間可能に前記平蝶番の他方側の板状部材に継合される請求項6に記載の保護装置。
  8. 上方から落下する物体から前記被保護物体を保護する板状の天板部を備え、
    前記複数の支柱部の上部に対向する当該天板部の端部は、それぞれ、前記複数の支柱部の上部に連結部材を介して係止され、
    前記連結部材は、伸縮自在に形成されている請求項1ないし7の何れかに記載の保護装置。
  9. 前記連結部材は、引張りコイルスプリングと弛みを持たせて配設された鎖との少なくとも一方からなる請求項8に記載の保護装置。
  10. 前記天板部と前記上側横架部との間の空隙を埋め、当該空隙からの物体の落下を防止する、伸縮自在に構成された落下防止部材を備える請求項8または9に記載の保護装置。
  11. 前記落下防止部材は、弛みを持たせて配設された、天然繊維又は合成繊維が織られた織物からなる請求項10に記載の保護装置。
  12. 前記被保護物体を載置する載置部を備え、
    前記載置部は、その上面に前記被保護物体が載置される板状の載置板と、
    前記載置板の下方に配設され、振動の伝搬を抑制すると共に、前記載置板を支持するクッション部と、を備える請求項1ないし11の何れかに記載の保護装置。
  13. 前記クッション部は、複数のバランスボールと、
    前記載置板を基準として、前記複数のバランスボールが水平方向に移動することを規制する移動規制部材と、を備える請求項12記載の保護装置。
  14. 前記クッション部は、複数の空気バネと、
    前記載置板を基準として、前記複数の空気バネが水平方向に移動することを規制する移動規制部材と、を備える請求項12記載の保護装置。
  15. 前記複数の支柱部のうち、互いに隣接する少なくとも2本の支柱部の間に形成された空隙を埋め、側方の外部から前記被保護物体側への物体の侵入を防止する板状の側板部材を備える請求項1ないし14の何れかに記載の保護装置。
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