JP2014024672A - チェーンブロック - Google Patents

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Kazumitsu Ishikawa
一光 石川
Hiroki Sano
裕樹 佐野
kosuke Kosuge
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Abstract

【課題】ピニオンギヤの耐久性を向上させて、長寿命化および信頼性の向上を図ることが可能なチェーンブロックを提供する。
【解決手段】チェーンブロックは、ロードシーブを備える共に、軸線方向に沿って貫通する中空孔を備えるロードシーブ中空軸と、中空孔に挿通され、ハンドチェーンからの駆動によって回転させられる駆動軸と、駆動軸の回転をロードシーブ中空軸に伝達すると共に複数のギヤを有する減速機構と、を備え、減速機構は互いに噛み合う第1ギヤ72と第2ギヤ61を有し、第1ギヤ72は第2ギヤ61よりも歯数が少なく設けられると共に、第1ギヤ72のうち歯底723から離間する先端側の歯厚は、第2ギヤ61のうち歯底613から離間する先端側の歯厚よりも、大きく設けられている。
【選択図】図11

Description

本発明は、荷揚げ作業に用いられるチェーンブロックに関する。
荷を上下方向に移動させるために、チェーンブロックが一般的に用いられている。チェーンブロックは、ハンドホイール、ホイルカバー、本体部等を備えている。本体部には、ロードチェーンが掛けられるロードシーブが設けられている。そして、ハンドホイールに掛けられているハンドチェーンを巻き上げると、ハンドホイールが回転し、そのハンドホイールの回転と共に駆動軸のピニオンギヤが回転する。そして、ピニオンギヤの回転は、減速ギヤ部材を経てロードシーブに伝達される。それにより、下フックに掛けられている荷が上方向に移動していく。逆に、荷を上方に位置させた状態で、ハンドチェーンを巻き下げると、荷が下方向に移動していく。このようなチェーンブロックとしては、たとえば特許文献1および特許文献2に開示のものがある。
実開昭59−195193号公報 特開2011−201637号公報
上述の駆動軸のピニオンギヤは、減速ギヤ部材の大径ギヤと噛み合っているが、これらピニオンギヤと大径ギヤとを比較すると、ピニオンギヤの方が歯数が少ない。そのため、ピニオンギヤの歯は大径ギヤに比べて摩耗し易く、また欠け易いものとなっている。しかしながら、特許文献1および特許文献2には、このような問題を解決するための技術は開示されていない。
本発明は上記の事情にもとづきなされたもので、その目的とするところは、ピニオンギヤの耐久性を向上させて、長寿命化および信頼性の向上を図ることが可能なチェーンブロックを提供しよう、とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点によると、ロードチェーンが掛け回され、回転に伴ってロードチェーンを送るロードシーブを備える共に、軸線方向に沿って貫通する中空孔を備えるロードシーブ中空軸と、中空孔に挿通され、ハンドチェーンからの駆動によって回転させられる駆動軸と、駆動軸の回転をロードシーブ中空軸に伝達すると共に複数のギヤを有する減速機構と、を備え、減速機構は互いに噛み合う第1ギヤと第2ギヤを有し、第1ギヤは前記第2ギヤよりも歯数が少なく設けられると共に、第1ギヤと第2ギヤとは共に金属から形成されていて、第1ギヤのうち歯底から離間する先端側の歯厚は、第2ギヤのうち歯底から離間する先端側の歯厚よりも、大きく設けられている、ことを特徴とするチェーンブロックが提供される。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、第1ギヤは、駆動軸の一端側に設けられるピニオンギヤであると共に、第2ギヤは、ピニオンギヤと噛み合うと共に減速ギヤ部材に設けられる従動ギヤである、ことが好ましい。
さらに、本発明の他の側面は、上述の発明において、駆動軸は、ピニオンギヤのうち一端側から離間する付け根側に外径側に突出するフランジ部を有すると共に、このフランジ部はピニオンギヤの各歯と連続している、ことが好ましい。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、中空孔の一端側には、フランジ部が位置すると共に当該フランジ部が当接する底部を備える収容凹部が設けられていて、フランジ部には径方向の中央側に向かうにつれて徐々にピニオンギヤ側に向かうように傾斜する傾斜部が設けられていて、従動ギヤのうちフランジ部と近接する側には、面取り部が設けられている、ことが好ましい。
さらに、本発明の他の側面は、上述の発明において、従動ギヤは一対設けられ、ピニオンギヤには一対の従動ギヤが噛み合っていて、一対の従動ギヤはピニオンギヤを挟んで対称となる位置に配置されている、ことが好ましい。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、第1ギヤは、減速ギヤ部材に設けられる小径ギヤであると共に、第2ギヤは、ロードシーブ中空軸と一体的に回転すると共に当該ロードシーブ中空軸の外周側に設けられるロードギヤである、ことが好ましい。
本発明によると、チェーンブロックにおいて強度が低下するのを防止しつつ、小型化を達成することが可能となる。
本発明の一実施の形態に係るチェーンブロックの外観を示す正面図である。 図1のチェーンブロックの外観を示す側面図である。 図1のA−A線に沿ってチェーンブロックを切断した状態を示す側断面図である。 図2のB−B線に沿ってチェーンブロックを切断した状態を示す側断面図である。 図1のチェーンブロックにおいて、減速ギヤ部材およびロードギヤを除いた状態で第1フレームおよび補助プレートの形状を示す正面図である。 図1のチェーンブロックにおける補助プレートの形状を示す斜視図であり、(A)は正面側から見た形状、(B)は背面側から見た形状を示す図である。 図1のチェーンブロックにおける固定具とガイドローラの第1フレームに対する取付位置の位置関係を示す図である。 図1のチェーンブロックにおける減速ギヤ部材およびロードギヤの第1フレームに対する配置を示す図である。 図1のチェーンブロックにおける減速ギヤ部材の形状を示す斜視図であり、(A)は正面側から見た形状、(B)は背面側から見た形状を示す図である。 図1のチェーンブロックにおける駆動軸の形状を示す図であり、(A)は正面側から見た斜視図であり、(B)は背面側から見た斜視図であり、(C)はフランジ部付近の形状を拡大して示す部分的な側断面図である。 (A)は本実施の形態のピニオンギヤと大径ギヤの噛合状態を示し、(B)は従来構成のピニオンギヤと大径ギヤの噛合状態を示している。 (A)は本実施の形態のピニオンギヤと大径ギヤの歯厚の関係を示す図であり、(B)は従来構成のピニオンギヤと大径ギヤの歯厚の関係を示す図である。 図1のチェーンブロックにおける爪車および爪部材の配置を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態に係るチェーンブロック10について、図面に基づいて説明する。
<1.チェーンブロックの構成について>
図1〜図4等に示すように、チェーンブロック10は、第1フレーム11と、第2フレーム12と、ギヤケース13と、ホイルカバー14と、ロードシーブ中空軸20と、減速機構30とを備えていて、これらがスタッドボルトSBおよびナットNを介して固定されている。そして、これら第1フレーム11と第2フレーム12の間、第1フレーム11とギヤケース13との間、および第2フレーム12とホイルカバー14との間に、各部材が取り付けられているが、一部の部材はこれらの間から突出している。以下、各部材等について説明する。
第1フレーム11と第2フレーム12との間には、ロードシーブ中空軸20の一部、上フック40、ガイドローラ42、留め金具43、ストリッパ44等が位置している。図3、図4に示すように、ロードシーブ中空軸20は、第1フレーム11および第2フレーム12のそれぞれの挿通孔11a、12aに嵌め込まれるボールベアリング等の軸受B1,B2を介して、第1フレーム11および第2フレーム12に支持される。すなわち、ロードシーブ中空軸20のうち軸受嵌合部21a,21bの外周には軸受B1,B2が位置し、さらに軸受B1,B2が挿通孔11a,12aに位置する。それによって、ロードシーブ中空軸20が第1フレーム11および第2フレーム12に支持される。
なお、ロードシーブ中空軸20のうち第1フレーム11側の軸受嵌合部21aよりもギヤケース13側にはギヤ嵌合部22が設けられていて、このギヤ嵌合部22には、減速機構30を構成するロードギヤ31がスプライン結合状態で保持される。なお、ギヤ嵌合部22のギヤケース13側には、スナップリングEを取り付ける溝部22aが設けられている。この溝部22aにスナップリングEが取り付けられることで、ロードギヤ31のX2側への移動が規制される。一方、ギヤ嵌合部22の軸受嵌合部21a側の部位には、スプライン加工の逃げ溝22bが形成され、さらに逃げ溝22bよりも軸受嵌合部21a側の部位には、ギヤ嵌合部22よりも大径となる固定段部22cが設けられ、この固定段部22cによってロードギヤ31がX1側に移動するのが規制される。
ここで、ロードギヤ31には、上述のギヤ嵌合部22が挿入される中心孔31aが設けられている。加えて、図3および図4に示すように、ロードギヤ31の両端側のうち中心孔31aの周囲には、凹部31bが設けられている。凹部31bは、ロードギヤ31の両端面を所定だけ窪ませた形状に設けられている。すなわち、図3および図4に示すように、ロードギヤ31のうちX1側の端面から窪む凹部31b1は、軸受B1と対向しているが、かかる凹部31b1の存在によりロードギヤ31と軸受B1との間の隙間を大きくすることが可能となっている。それにより、ロードギヤ31と軸受B1との間に機械油(グリス)が存在する状態でロードギヤ31が回転する場合において、ロードギヤ31の回転に際して機械油(グリス)の粘性によって生じる機械損失を低減できると共に、機械油(グリス)の流動性を向上させることが可能となる。同様に、ロードギヤ31のうちX2側の端面から窪む凹部31b2は、減速ギヤ部材60の大径ギヤ61と対向しているが、かかる凹部31b2の存在によりロードギヤ31と大径ギヤ61との間の隙間を大きくすることが可能となっている。この場合も、ロードギヤ31が回転する場合において、ロードギヤ31の回転に際して機械油(グリス)の粘性によって生じる機械損失を低減できると共に、機械油(グリス)の流動性を向上させることが可能となる。
また、ロードシーブ中空軸20は、ロードシーブ23を構成する一対のフランジ部23aを有していて、さらに一対のフランジ部23aの間には、ロードシーブ23を構成するチェーンポケット23bを有している。チェーンポケット23bは、ロードチェーンC1の金属輪C1aが嵌り込む部分であり、当該金属輪C1aの扁平となる向きが軸線方向(X方向)と平行となる状態で金属輪C1aが嵌め込まれる横ポケット(図示省略)と、その横ポケットよりも深溝状であり金属輪C1aの扁平となる向きが軸線方向(X方向)と交差する状態で金属輪C1aが嵌め込まれる縦ポケット(図示省略)とを有している。
また、ロードシーブ中空軸20には、中空孔24が設けられている。中空孔24には、駆動軸70が差し込まれるが、その中空孔24の第2フレーム12側の端部には、駆動軸70を軸支する軸受B3を受け止めるための軸受段部26が設けられている。ここで、中空孔24のギヤ嵌合部22側の端部には、駆動軸70のフランジ部71を受け止めるための収容凹部27が設けられている。この収容凹部27に駆動軸70のフランジ部71が位置することにより、駆動軸70の軸線方向(X方向)に沿う長さが短くなり、チェーンブロック10のうちX方向(駆動軸70の軸線方向)に沿う寸法を低減することが可能となっている。また、駆動軸70の軸線方向に沿う長さが短くなることで、当該駆動軸70の強度を向上させることが可能となる。
図1〜図5に示すように、上フック40は、繋ぎ軸41(図5、図7参照)を介して第1フレーム11および第2フレーム12に取り付けられており、当該繋ぎ軸41に対して回動自在な状態で取り付けられている。この上フック40には、不図示の付勢手段で閉じ方向に付勢されるフックラッチ40aが取り付けられている。
図2および図7に示すガイドローラ42は、その一端側および他端側がそれぞれ第1フレーム11および第2フレーム12に対して回転自在に軸支されていて、たとえばロードシーブ中空軸20の中心を挟んで180度間隔で一対設けられている。このガイドローラ42は、ロードチェーンC1の巻き上げ等に伴って回転する部材であると共に、ロードチェーンC1がチェーンポケット23bから外れるのを防ぐ距離だけ離れてロードシーブ23に対向して取り付けられている。
図1〜図3、図8に示す留め金具43は、ロードチェーンC1のうち下フック45が取り付けられる側とは反対の端部の金属輪C1aに差し込まれる金具ピン43aを取り付ける部分である。この留め金具43も、その一端側および他端側がそれぞれ第1フレーム11および第2フレーム12に対して回転自在に軸支されている。
図3に示すストリッパ44は、ロードシーブ23に掛け回されているロードチェーンC1が必要以上にロードシーブ23に追従してロードシーブ23が回らなくなるロック状態が発生するのを防止する部材である。このストリッパ44の一端側および他端側のそれぞれの端部は、第1フレーム11および第2フレーム12に存在するそれぞれの支持孔11b,12bに差し込まれることで、ストリッパ44が第1フレーム11および第2フレーム12に取り付けられる。
また、図3〜図5に示すように、第1フレーム11のうち、ギヤケース13と対向する側の端面には、図6に示すような補助プレート50が取り付けられている。補助プレート50には、フランジ部51および絞り加工部52が設けられている。フランジ部51は第1フレーム11の端面に接触する部分であり、当該フランジ部51には固定孔53が設けられている。そして、固定孔53および第1フレーム11に設けられている取付孔11cにリベット等の固定具55(図4参照)を挿通させることで、補助プレート50は第1フレーム11に取り付けられる。また、絞り加工部52は、フランジ部51よりも中央側に位置する部分であり、補助プレート50の中央側を第1フレーム11の端面から所定距離、離隔するようにたとえば絞り加工によって形成される部分である。本実施の形態では、絞り加工部52は、図5および図6に示す構成では、固定孔53の存在によってその外周側に窪んだ部分は存在するものの、その窪んだ部分を除いては、絞り加工部52は角部がR形状の略菱形をなしている。
ここで、上述した固定具55と、ガイドローラ42の第1フレーム11に対する取付位置とは、図7に示すような位置関係となっている。すなわち、一対のガイドローラ42は、それぞれいずれかの固定具55に近接して取り付けられていて、ガイドローラ42の互いに中心を挟んで対称となる位置に配置されている。また、ガイドローラ42は、ロードシーブ23等の回転中心から離れる固定具55(55a)に近接して設けられていて、しかも中心に近い固定具55(55b)からY方向を挟んで離間した位置に設けられている。このような配置とすることにより、ロードチェーンC1を巻き上げるときには、互いに近接する固定具55同士を結ぶ線Lに対して、ロードチェーンC1から受ける力の向きFが直交する向きとなるように、チェーンブロック10の全体が図7の回動方向Mに沿って回動しようとする。そのような回動において、図7に示すようなガイドローラ42の配置とする場合には、一対のガイドローラ42を結ぶ線が水平に近づく状態となり、ロードチェーンのガイド性を良好に維持することが可能となる。
また、図5および図6に示すように、絞り加工部52の中央側には、中心孔56が設けられている。中心孔56は、上述した挿通孔11aと同軸上に設けられていると共に、当該挿通孔11aと同等の直径を有している。そして、中心孔56には、上述した軸受B1が位置して、ロードシーブ中空軸20を支持している。また、絞り加工部52には、当該のうち略菱形の長い方向の対角線に沿って、軸受孔57が設けられている。軸受孔57は、中心孔56の中心から等距離の位置にたとえば一対設けられていて、たとえばバーリング加工によって立上がり部57aを有する形状に形成される。この軸受孔57は、減速ギヤ部材60のうち一端側(図4でX1側)の軸支部63を挿入して、当該減速ギヤ部材60を軸支する。なお、減速ギヤ部材60の他端側の軸支部64(図4でX2側)は、ブッシュ等の軸受B4を介してギヤケース13の軸受孔13aに挿入され、その軸受孔13aによって減速ギヤ部材60が軸支される。
図4および図9に示すように、一対の減速ギヤ部材60(一対の減速ギヤ部材60の配置は図8にも図示)には、大径ギヤ61(第2ギヤに対応)と小径ギヤ62とが設けられていて、その他に上述した軸受孔57に挿入される軸支部63と、軸受孔13aに挿入される軸支部64とが設けられている。大径ギヤ61は駆動軸70のピニオンギヤ72と噛み合い、第1の減速比で駆動軸70からの駆動力が減速ギヤ部材60に伝達される。また、大径ギヤ61には、面取り部61aが設けられている。面取り部61aは、大径ギヤ61の外周側のうちX1側の部位に設けられていて、当該大径ギヤ61の他の部位よりも小径に設けられている。この面取り部61aの存在により、大径ギヤ61が駆動軸70の傾斜部73および曲面部74と干渉するのが防止される。なお、面取り部61aの幅は、大径ギヤ61の歯幅の1/5〜1/3程度に設けられるのが好ましい。また、面取り部61aの傾斜角度は、15度〜40度の範囲となるように設けられるのが好ましい。
また、小径ギヤ62は、ロードギヤ31と噛み合い、減速ギヤ部材60に伝達された駆動力を第2の減速比でロードギヤ31に伝達する。なお、この小径ギヤ62と上述した大径ギヤ61とは、たとえば冷間鍛造によって一体的に形成される。しかしながら、小径ギヤ62と大径ギヤ61は、たとえば精密鍛造や切削加工等のような他の加工の組み合わせによって一体で形成されても良く、上記の加工の組み合わせによって別体で形成の後に結合して形成されても良い。
図9(A)に示すように、減速ギヤ部材60のうち、軸支部64よりも大径ギヤ61側(X1側)には、膨出部65が設けられている。膨出部65は、減速ギヤ部材60の端面の中央部分に設けられた凹部60aに設けられているが、この膨出部65は軸支部64よりも大径となるように径方向外側に向かい膨出している部分であり、周方向に沿って間欠的に膨出している(図9(A)では3つの膨出部65が設けられている。)。そして、隣り合う膨出部65の間には当該膨出部65よりも相対的に小径となる窪み部66が存在している。また、軸支部64の外周側には、減速ギヤ部材60の軸線方向(X方向)に沿う油溝64aが設けられていて、この油溝64aは、いずれかの窪み部66と連通している。それにより、凹部60aと油溝64aを介してブッシュ等の軸受B4に機械油(グリス)を供給することが可能となっている。また、上述した膨出部65の存在によって大径ギヤ61を軸受B4から離間させることが可能となると共に、凹部60aおよび油溝64aの存在により、大径ギヤ61と軸受B4,B5との間において機械油(グリス)の粘性によって生じる機械損失を低減できると共に、機械油(グリス)の流動性を向上させることが可能となる。
図3および図4に示すように、駆動軸70(図10参照)は、ギヤケース13側からハンドホイール80側までX方向に沿って延伸している部材である。この駆動軸70は、上述したようにロードシーブ中空軸20の中空孔24に挿通していて、軸受段部26の軸受B3を介してロードシーブ23に対して回転自在に設けられている。また、駆動軸70にはフランジ部71が設けられていて、このフランジ部71が収容凹部27に位置する。そして、フランジ部71が収容凹部27の底部27aで受け止められることにより、駆動軸70がハンドホイール80側に移動するのが規制されると共に、駆動軸70の軸線方向の寸法を低減することが可能となる。
この駆動軸70のうち中空孔24からギヤケース13側(X2側)に突出する部分には、上述した大径ギヤ61に噛み合うピニオンギヤ72(第1ギヤに対応)が設けられている。図11(A)では、ピニオンギヤ72は、5枚の歯721を有している。このピニオンギヤ72の歯721の歯厚Daは、図12(B)に示すような従来のピニオンギヤ72Hの歯721Hの歯厚Dbと異なるように設定されている。すなわち、本実施の形態におけるピニオンギヤ72では、各歯721の歯先722の歯厚Da(以下では、図12(A)に示すように歯先722の歯厚Daを歯厚Da2とする。)は、従来の各歯721Hの歯先722Hの歯厚Db(以下では、図12(B)に示すように歯先722Hの歯厚Dbを歯厚Db2とする。)よりも大きくなるように設けられている。
なお、上述のように、歯先722の歯厚Da2を、従来の歯先722Hの歯厚Db2よりも大きくする場合においては、各歯721の歯厚Daは、以下のようにすることが可能である。すなわち、本実施の形態におけるピニオンギヤ72では、隣り合う歯721の間に存在する歯底723の寸法Ba(図示省略)は、従来のピニオンギヤ72Hの歯底723Hの寸法Bb(図示省略)よりも小さく設けられている。そのため、歯底723側においては、歯721の歯厚Da(以下では、図12(A)に示すように歯底723側の歯厚Daを歯厚Da1とする。)は、従来の歯721の歯厚Db(以下では、図12(B)に示すように歯底723側の歯厚Dbを歯厚Db1とする。)よりも大きく設けられている。
それに加えて、図12(A),(B)に示すように、歯721,721Hの各部位における歯厚Da,Dbを考える。この場合、図12(A)に示す構成では、従来の歯721Hの歯厚Dbに対して、本実施の形態の歯721の歯厚Daに占める増肉部724の割合は、歯底723側から歯先722側に向かうにつれて大きくなるように設けられている。それにより、歯先723側では、増肉部724の割合が大きくなるため、歯先723側での歯721の強度を大幅に向上させることが可能となっている。
なお、各歯721の歯厚Daは、以下のように設定しても良い。すなわち、歯底723側の歯厚Da1は、従来の歯721Hの歯底723H側の歯厚Db1と同等となるように設けても良い。ただし、この場合においては、歯底723側でアンダーカットが生じないようにすることが必要である。なお、上述のように歯底723側の歯厚Da1は、従来の歯721Hの歯底723H側の歯厚Db1と同等となるように設ける場合、歯底723から歯先722に向かうにつれて、増肉部724の寸法が大きくなるように設定しても良い。
また、上述のようなピニオンギヤ72に噛み合う大径ギヤ61の各歯611では、歯721の増肉部724の増肉に対応する分だけ、減肉している。すなわち、大径ギヤ61においては、ピニオンギヤ72の歯721の歯厚Daが従来のピニオンギヤ72Hの歯721Hの歯厚Dbから増加する分だけ、歯611の歯厚Dc(図12(A)参照)が従来の歯611Hの歯厚Dd(図12(D)参照)よりも減少している。このとき、ピニオンギヤ72の歯先722の歯厚Da2は、大径ギヤ61の歯先612の歯厚Dc1よりも大きく設けられている。ここで、歯721と歯611とは互いに接触する部分においては、ピニオンギヤ72において歯底723側から歯先722側へ向かうときの歯721の歯厚Da(増肉部724)の変化分が、大径ギヤ61において歯先612側から歯底613側へ向かうときの歯611の歯厚Dcの変化分に対応している。それにより、ピニオンギヤ72と大径ギヤ61の間での良好な噛合を実現している。
なお、図11および図12に示す構成では、ピニオンギヤ72には、5枚の歯721が設けられていると共に、大径ギヤ61には35枚の歯611が設けられている。しかも、一対の大径ギヤ61(減速ギヤ部材60)は、ピニオンギヤ72を挟んで対称となる位置に配置されていて、ピニオンギヤ72は一対の大径ギヤ61の双方に噛み合っている。このため、大径ギヤ61の歯611が1回転すると、その大径ギヤ61の歯611は1回だけピニオンギヤ72の歯721に接触するが、その大径ギヤ61の1回転の間に、ピニオンギヤ72の歯721は、大径ギヤ61の歯611に14回接触することになる。
また、減速ギヤ部材60および駆動軸70は、共に金属から形成されているが、これら減速ギヤ部材60および駆動軸70は、耐摩耗性等の観点から、鉄系の金属から形成されることが好ましい。また、減速ギヤ部材60および駆動軸70は、共に同等の材質から形成されることが好ましい。ただし、駆動軸70のうち少なくともピニオンギヤ72を、減速ギヤ部材60の大径ギヤ61よりも耐摩耗性に優れる材質から形成するようにしても良い。
図10(A),(C)に示すように、ピニオンギヤ72のうちフランジ部71に対する付け根部分には、傾斜部73が設けられている。さらにピニオンギヤ72の各歯部と傾斜部73の間には、所定の曲面部74が設けられている。曲面部74は、たとえばRを有する形状に形成されている。そして、これら傾斜部73および曲面部74が存在することにより、ピニオンギヤ72とフランジ部71の境界部分に応力集中が生じるのを防ぐことが可能となっている。なお、曲面部74は、たとえば傾斜部73の1/10以上であれば良く、傾斜部73に占める割合が1/10以上であれば応力集中を良好に防止可能となる。
ここで、ピニオンギヤ72の歯部の先端側の歯幅は、そのピニオンギヤ72と噛み合う大径ギヤ61の先端側の歯幅よりも大きく設けられている。そのため、ピニオンギヤ72の長寿命化を図ることが可能となっている。すなわち、ピニオンギヤ72の歯数は、大径ギヤ61の歯数よりも少ないため、ピニオンギヤ72の各歯は、大径ギヤ61の各歯よりも摺動する回数が多い。それにより、ピニオンギヤ72の各歯は、大径ギヤ61の各歯よりも早く摩耗する。しかしながら、上述のようにピニオンギヤ72の歯部の先端側の歯幅を、大径ギヤ61の先端側の歯幅よりも大きく設けることで、ピニオンギヤ72の長寿命化を図ることが可能となる。
また、駆動軸70のうちピニオンギヤ72よりもギヤケース13側(X2側)には軸支部75が設けられている。軸支部75は、その外周側に軸受B5が取り付けられる部分であり、この軸受B5は、ギヤケース13に設けられている軸受取付部13bに取り付けられる。それにより、駆動軸70のX2側の端部は、軸受B5を介してギヤケース13により回転自在に支持される。さらに、駆動軸70のうちハンドホイール80側には雄ネジ部76が設けられている。雄ネジ部76は、後述するハンドホイール80の雌ネジ部81やブレーキ受け91の雌ネジ部91aが捻じ込まれる部分である。なお、雄ネジ部76のX2側の端部には段部77が設けられていて、後述するブレーキ受け91がこの段部77に係止される。また、雄ネジ部76よりもX1側にはピン孔78aを有するストッパ受け部78が設けられていて、後述するホイルストッパ84がこのストッパ受け部78に配置され、ストッパピン79によって抜け止めされる。
なお、ギヤケース13は、減速ギヤ部材60、ロードギヤ31といった減速機構30を覆う部材であり、当該ギヤケース13は第1フレーム11に対して、スタッドボルトSBおよびナットNを介して固定されている。
図3および図4に示すように、第2フレーム12のうち、第1フレーム11と対向しない側の端面には、ハンドホイール80およびブレーキ機構90が設けられている。ハンドホイール80は、その中心側に雌ネジ部81を有していて、この雌ネジ部81が駆動軸70の雄ネジ部76に捻じ込まれる。また、ハンドホイール80の外周側には、上述したロードシーブ23と同様のチェーンポケット82が設けられている。チェーンポケット82は、ハンドチェーンC2の金属輪C2aが嵌り込む部分であり、当該金属輪C2aの扁平となる向きが軸線と平行となる状態で金属輪C2aが嵌め込まれる横ポケット(図示省略)と、その横ポケットよりも深溝状であり金属輪C2aの扁平となる向きが軸線と交差する状態で金属輪C2aが嵌め込まれる縦ポケット(図示省略)とを有している。なお、ハンドホイール80よりも雄ネジ部76の先端側(X1側)にはカラー83等を介してホイルストッパ84が設けられる。ホイルストッパ84は、リング状の部材であり、径方向に沿う貫通孔84aを有している。そして、この貫通孔84aとストッパ受け部78のピン孔78aにストッパピン85を差し込むことにより、ホイルストッパ84は駆動軸70のX方向に対して移動するのが規制される。このホイルストッパ84の存在によってハンドホイール80がX1側に移動するのが規制される。
また、ブレーキ機構90は、ブレーキ受け91、ブレーキ板92、爪車94、爪部材95等を主要な構成要素としている。図3および図4に示すように、駆動軸70の雄ネジ部76のうち第2フレーム12側にはブレーキ受け91が配置される。ブレーキ受け91は、その中心側に雌ネジ部91aを有していて、さらにフランジ部91bと中空ボス部91cとを有している。雌ネジ部91aは、駆動軸70の雄ネジ部76に捻じ込まれる部分であり、その捻じ込みによってブレーキ受け91のフランジ部91bが段部77に係止される。フランジ部91bは、中空ボス部91cよりも大径に設けられている部分であり、後述するブレーキ板92を受け止めることが可能となっている。中空ボス部91cは、フランジ部91bよりもハンドホイール80側(X1側)に位置し、後述するブッシュ93を介して爪車94を支持する。
ブレーキ板92(92a)は、フランジ部91bと後述する爪車94との間に位置し、ハンドホイール80側から圧接される場合にはフランジ部91bと後述する爪車94との間に大きな摩擦力を与え、その大きな摩擦力によって爪車94に対してブレーキ受け91が一体的に回転する状態となる。なお、爪車94とハンドホイール80の間にもブレーキ板92(92b)が配置され、ハンドホイール80側からの圧接によって爪車94とハンドホイール80の間に大きな摩擦力を与え、その大きな摩擦力によって爪車94に対してハンドホイール80が一体的に回転する状態となる。
図3および図4に示すように、ブレーキ受け91の中空ボス部91cには、ブッシュ93が取り付けられ、このブッシュ93の外周側には爪車94が設けられている。それにより、爪車94はブレーキ受け91に対して回転自在に設けられている。図13に示すように、爪車94の爪部94aには、爪部材95の先端が噛み合い、その噛み合いによって爪車94の逆転(巻き上げ方向への回転)を防止するラチェット機構が構成される。なお、爪部材95は爪軸95aを介して回動可能に設けられていると共に、この爪部材95には付勢バネ95bの一端が取り付けられていて、当該爪部材95の先端が常に爪車94の爪部94aに噛み合うような付勢力を与えている。
また、爪部材95は、一対設けられているものの、図13に示す構成では、一方の爪部材95は鉛直方向からたとえば30度といった所定の角度だけ傾斜した位置に配置されている。また、他方の爪部材95は一方の爪部材95に対して隣接する位置に設けられているが、その配置態様は、一対の爪部材95が共に直交座標系のたとえば第1象限といった同じ象限内に収まる配置となっている。それにより、直交座標系の第1象限に対する第3象限に対応する位置(図13ではZ2側かつY2側の位置)にスペースSが形成され、ロードチェーンC1を巻き上げた場合に下フック45をこのスペースSに位置させることが可能となっている。ただし、一対の爪部材95の配置は他の配置を採用しても良く、たとえば爪車94の回転中心を挟んで対角線方向にそれぞれ配置される構成を採用しても良い。
なお、ホイルカバー14は、ハンドホイール80の上方側およびブレーキ機構90の上方側を覆う部材であり、当該ホイルカバー14は第2フレーム12に対して、スタッドボルトSBおよびナットNを介して固定されている。
<2.チェーンブロックの作用について>
以上のような構成のチェーンブロック10では、下フック45に荷を掛けた状態でハンドチェーンC2を巻き上げ方向に操作すると、ハンドホイール80が回転するが、このとき駆動軸70の雄ネジ部76に対する雌ネジ部81の噛み合いにより、ハンドホイール80はブレーキ板92(92b)を圧接する向き(図3、図4におけるX2に向かう向き)に向かって進行し、ブレーキ板92(92b)を強く圧接する。その後、ハンドホイール80と駆動軸70とが一体的に回転し、その回転による駆動力はピニオンギヤ72、大径ギヤ61および小径ギヤ62を経てロードギヤ31へと伝達され、ロードシーブ中空軸20が回転させられる。それにより、ロードチェーンC1が巻き上げられ、荷が上昇する。
これとは逆に、吊り上げられている荷を下ろす場合、ハンドチェーンC2を荷を上昇させるときとは逆向きに送るようにする。すると、ハンドホイール80はブレーキ板92bに対する圧接を緩めることになる。この緩めた分だけ駆動軸70が荷の巻き上げ方向とは逆に回転する。それにより、荷が徐々に下げられていく。
なお、爪車94の停止状態では、爪車94の爪部94aに爪部材95の先端が噛み合う。しかも巻き上げ時にハンドチェーンC2から手を離して、荷から作用する重力によって駆動軸70を逆転させようとしても、ハンドホイール80が回転しない状態ではハンドホイール80によってブレーキ板92bが爪車94に押し付けられ、さらにブレーキ板92aが爪車94によってブレーキ受け91のフランジ部91bに押し付けられる。それにより、荷の重力に抗するブレーキ力が与えられ、荷が下がるのが防止される。
<3.効果について>
以上のような構成のチェーンブロック10によると、ピニオンギヤ72の歯先722の歯厚Da2は、大径ギヤ61の歯先612の歯厚Dc1よりも大きく設けられている。それにより、ピニオンギヤ72の歯721の強度を向上させることが可能となり、またピニオンギヤ72の耐久性を向上させることが可能となる。すなわち、ピニオンギヤ72の歯721の枚数は大径ギヤ61の歯611の枚数よりも少ないため、ピニオンギヤ72の歯721は摩耗し易くなっている。そのため、従来のピニオンギヤ72Hでは、歯721Hの摩耗によって、歯721Hの歯先722側が欠け易いものとなっている。
しかしながら、上述のように、ピニオンギヤ72の歯先722の歯厚Da2を、従来のピニオンギヤ72Hの歯先722Hの歯厚Db2よりも大きくし、さらにはピニオンギヤ72の歯先722の歯厚Da2は、大径ギヤ61の歯先612の歯厚Dc1よりも大きくする場合には、摩耗による歯721の耐久性を向上させることが可能となる。それにより、チェーンブロック10の長寿命化を図ることが可能となり、またチェーンブロック10の信頼性を向上させることも可能となる。
また、本実施の形態では、ピニオンギヤ72の歯721の歯厚Daを従来の歯厚Dbよりも大きくすると共に、大径ギヤ61の歯611の歯厚Dcを従来の歯厚Ddよりも小さくしている。それにより、ピニオンギヤ72の歯721の歯先722が欠ける等を有効に防止可能となる。
さらに、本実施の形態では、ピニオンギヤ72の付け根側(X1側)には、フランジ部71が設けられていて、このフランジ部71は歯721と連続して設けられている。そのため、ピニオンギヤ72の各歯721の強度を高めることが可能となる。
また、本実施の形態では、ロードシーブ中空軸20の中空孔24の一端側には、駆動軸70のフランジ部71が当接する底部27aを備える収容凹部27が設けられている。それにより、駆動軸70がハンドホイール80側に移動するのが規制されると共に、駆動軸70の軸線方向(X方向)の寸法を低減することが可能となる。そして、駆動軸70のX方向の寸法が低減されることにより、その分だけチェーンブロック10の小型化を図ることが可能となると共に、当該チェーンブロック10の軽量化を図ることが可能となる。また、駆動軸70の軸線方向(X方向)の寸法が低減され、その寸法低減の分だけ捻じれや曲げ等に対する駆動軸70の強度を向上させることが可能となる。
また、フランジ部71に傾斜部73が設けられている。そのため、この傾斜部73の存在によって、ピニオンギヤ72のうちフランジ部71側の付け根部分で応力集中が生じるのを防ぐことが可能となり、ピニオンギヤ72の歯721が欠けるのを一層防止することが可能となる。また、減速ギヤ部材60の大径ギヤ61に面取り部61aが設けられているため、大径ギヤ61が駆動軸70の傾斜部73等と干渉するのを防止可能となる。また、面取り部61aの存在により、減速ギヤ部材60をフランジ部71側に近接させる配置とすることが可能となる。すなわち、面取り部61aの存在によってチェーンブロック10のX方向における寸法を低減することが可能となり、当該チェーンブロック10の小型化を図ることが可能となる。
さらに、本実施の形態では、減速ギヤ部材60は一対設けられ、ピニオンギヤ72には一対の減速ギヤ部材60の双方が噛み合っている。そして、一対の減速ギヤ部材60はピニオンギヤ72を挟んで対称となる位置に配置されている。このような場合、ピニオンギヤ72の歯721は、より早く摩耗する状態となるが、そのような場合でも、上述のように歯先722の歯厚Daを大きくすることにより、ピニオンギヤ72の歯721の歯先722が欠ける等を有効に防止可能となる。
<4.変形例>
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となっている。以下、それについて述べる。
上述の実施の形態では、第1ギヤとしてピニオンギヤ72を用いると共に、第2ギヤとして大径ギヤ61を用いる場合について説明している。そして、ピニオンギヤ72の歯721の歯先722の歯厚Daを大きくすると共に、大径ギヤ61の歯611の歯先612の歯厚Dcを小さくするようにしている。しかしながら、第1ギヤを小径ギヤ62とすると共に第2ギヤをロードギヤ31とするようにしても良い。この場合にも、小径ギヤ62の歯の歯先の歯厚と、ロードギヤ31の歯の歯先の歯厚との関係について、上述したピニオンギヤ72の歯先722の歯厚Daと、大径ギヤ61の歯611の歯先612の歯厚Dcとの関係と同様の関係とすることが可能となる。
また、上述の実施の形態においては、固定孔53および固定具55によって補助プレート50を第1フレーム11に固定する構成について説明している。しかしながら、固定孔53と固定具55の組み合わせに代えて、たとえばボス孔とボスの組み合わせを少なくとも1つ用いるようにしても良く、その他、溶接等によって補助プレート53を第1フレーム11に対して固定するようにしても良い。
10…チェーンブロック
11…第1フレーム
12…第2フレーム
13…ギヤケース
14…ホイルカバー
20…ロードシーブ中空軸
23…ロードシーブ
24…中空孔
25…軸受段部
27…収容凹部
27a…底部
30…減速機構
31…ロードギヤ(第2ギヤの一例に対応)
31b,31b1,31b2…凹部
40…上フック
42…ガイドローラ
43…留め金具
44…ストリッパ
45…下フック
50…補助プレート
51…フランジ部
52…絞り加工部
53…固定孔
55…固定具
57…軸受孔
60…減速ギヤ部材
61…大径ギヤ(第2ギヤの一例に対応)
61a…面取り部
62…小径ギヤ(第1ギヤの一例に対応)
64a…油溝
65…膨出部
66…窪み部
70…駆動軸
71…フランジ部
72…ピニオンギヤ(第1ギヤの一例に対応)
73…傾斜部
74…曲面部
76…雄ネジ部
77…段部
80…ハンドホイール
90…ブレーキ機構
91…ブレーキ受け
92…ブレーキ板
94…爪車
95…爪部材
611,611H,721H…歯
612,612H,722,722H…歯先
613,613H,723,723H…歯底
B1〜B5…軸受
C1…ロードチェーン
C2…ハンドチェーン
N…ナット
S…スペース
SB…スタッドボルト

Claims (6)

  1. ロードチェーンが掛け回され、回転に伴って前記ロードチェーンを送るロードシーブを備える共に、軸線方向に沿って貫通する中空孔を備えるロードシーブ中空軸と、
    前記中空孔に挿通され、ハンドチェーンからの駆動によって回転させられる駆動軸と、
    前記駆動軸の回転を前記ロードシーブ中空軸に伝達すると共に複数のギヤを有する減速機構と、
    を備え、
    前記減速機構は互いに噛み合う第1ギヤと第2ギヤを有し、前記第1ギヤは前記第2ギヤよりも歯数が少なく設けられると共に、前記第1ギヤと前記第2ギヤとは共に金属から形成されていて、
    前記第1ギヤのうち歯底から離間する先端側の歯厚は、前記第2ギヤのうち歯底から離間する先端側の歯厚よりも、大きく設けられている、
    ことを特徴とするチェーンブロック。
  2. 請求項1記載のチェーンブロックであって、
    前記第1ギヤは、前記駆動軸の一端側に設けられるピニオンギヤであると共に、
    前記第2ギヤは、前記ピニオンギヤと噛み合うと共に減速ギヤ部材に設けられる従動ギヤである、
    ことを特徴とするチェーンブロック。
  3. 請求項2記載のチェーンブロックであって、
    前記駆動軸は、前記ピニオンギヤのうち前記一端側から離間する付け根側に外径側に突出するフランジ部を有すると共に、このフランジ部は前記ピニオンギヤの各歯と連続している、
    ことを特徴とするチェーンブロック。
  4. 請求項3記載のチェーンブロックであって、
    前記中空孔の一端側には、前記フランジ部が位置すると共に当該フランジ部が当接する底部を備える収容凹部が設けられていて、
    前記フランジ部には径方向の中央側に向かうにつれて徐々に前記ピニオンギヤ側に向かうように傾斜する傾斜部が設けられていて、
    前記従動ギヤのうち前記フランジ部と近接する側には、面取り部が設けられている、
    ことを特徴とするチェーンブロック。
  5. 請求項2から4のいずれか1項に記載のチェーンブロックであって、
    前記従動ギヤは一対設けられ、前記ピニオンギヤには一対の前記従動ギヤが噛み合っていて、
    一対の前記従動ギヤは前記ピニオンギヤを挟んで対称となる位置に配置されている、
    ことを特徴とするチェーンブロック。
  6. 請求項1記載のチェーンブロックであって、
    前記第1ギヤは、減速ギヤ部材に設けられる小径ギヤであると共に、
    前記第2ギヤは、前記ロードシーブ中空軸と一体的に回転すると共に当該ロードシーブ中空軸の外周側に設けられるロードギヤである、
    ことを特徴とするチェーンブロック。
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