JP2014022835A - 電子装置および送信制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】性能の劣化を抑制することを課題とする。
【解決手段】第1のコンポーネントは、第2のコンポーネントからパケットを受信する。第1のコンポーネントは、第1のコンポーネントと第2のコンポーネントとの間における伝送路について物理層に属する設定内容の再初期化が実行されるのに際して、識別情報を第2コンポーネントに送信する。この識別情報は、再初期化によって中断したパケット送信が再開した際に受信対象となるパケットを識別する識別情報である。第2のコンポーネントは、第1のコンポーネントにパケットを送信し、第1のコンポーネントから識別情報を受信する。第2のコンポーネントは、再初期化が完了してパケットの送信が再開される前に、識別情報にしたがってパケットの送信を再開するように制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子装置および送信制御方法に関する。
従来、情報処理装置は、プロセッサなどのコンポーネントを複数用いて構成される。コンポーネント間は、少なくとも1つのLane(レーン)で接続され、Laneを介してパケットの送受信が実行される。
コンポーネント間の伝送路品質が悪化し、パケット送信が正常に実行できなくなった場合、物理層で再初期化が実行される。物理層での再初期化としては、例えば、伝送路のLane数の変更や伝送速度の変更などがある。再初期化後、送信側では、受信側がどこまで受信できているか分からず、受信側では、送信側がどこまで送信したかが分からない。
このため、再初期化後、パケットの送受信が開始される前に、受信側が、送信済みの最新シーケンス番号の通知を送信側に依頼し、送信側が、送信済みの最新シーケンス番号を受信側に通知する。このようにして、受信側が、受信できていないパケットのシーケンス番号を特定することができ、パケットロスしたシーケンス番号からパケットの再送を送信側に依頼する技術が知られている。
特開2000−354082号公報 特開2010−283427号公報
しかしながら、従来技術では、パケットの再送が開始されるまでに時間がかかり、パケットが正しく送受信されるまでの停滞時間が長くなるので、性能が劣化するという問題がある。
また、物理層での再初期化後に、上記従来技術で説明した各処理を実行せずに、送信側が、パケットが全部受信されたと仮定して、再初期化によって中断されたパケットから再送信を実行することも考えられる。ところが、送信済みのパケットが受信側で受信されていなかった場合、送信側がリプレイタイムアウト等により自発的に再送を開始するまで、受信側は、期待するパケットを受信できないので、性能も劣化する。
1つの側面では、性能の劣化を抑制することができる電子装置および送信制御方法を提供することを目的とする。
第1の案では、電子装置は、第1のコンポーネントと第2のコンポーネントとを有する。第1のコンポーネントは、受信部と情報送信部とを有する。受信部は、第2のコンポーネントからパケットを受信する。情報送信部は、第1のコンポーネントと第2のコンポーネントとの間における伝送路について物理層に属する設定内容の再初期化が実行されるのに際して、識別情報を第2のコンポーネントに送信する。この識別情報は、再初期化によって中断したパケット送信が再開した際に受信対象となるパケットを識別する識別情報である。第2のコンポーネントは、第1のコンポーネントにパケットを送信する送信部と、第1のコンポーネントから識別情報を受信する受信部とを有する。さらに、第2のコンポーネントは、再初期化が完了して送信部によってパケットの送信が再開される前に、識別情報にしたがってパケットの送信を再開するように送信部を制御する送信制御部を有する。
本発明の1実施態様によれば、性能の劣化を抑制することができる。
図1は、実施例1に係る情報処理装置の全体構成例を示す図である。 図2は、実施例1に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。 図3は、実施例1に係る再初期化からパケット送信再開までの処理の流れを説明する図である。 図4は、実施例1に係る処理の流れを示すシーケンス図である。 図5は、実施例2に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。 図6は、実施例2に係る再初期化からパケット送信再開までの処理の流れを説明する図である。 図7は、実施例2に係る処理の流れを示すシーケンス図である。 図8は、実施例2に係る再初期化処理を具体的に説明する図である。
以下に、本願の開示する電子装置および送信制御方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
[全体構成]
図1は、実施例1に係る情報処理装置の全体構成例を示す図である。図1に示すように、情報処理装置1は、電子装置の一例であり、第1コンポーネント10と第2コンポーネント30とを有する。なお、コンポーネントの数は、図1に示した数に限定されない。また、各コンポーネントも電子装置の一例である。実施例1では、第1コンポーネント10が受信側装置、第2コンポーネント30が送信側装置として説明するが、これに限定されるものではなく、第1コンポーネント10が送信側装置、第2コンポーネント30が受信側装置であってもよい。
第1コンポーネント10と第2コンポーネント30は、プロセッサなどのハードウェアであり、コンポーネント間は、少なくとも1つの伝送路(Lane:レーン)5で接続される。また、各Lane5には、Laneを識別する識別番号が割当てられる。第1コンポーネント10と第2コンポーネント30は、Lane5で物理的に接続されると、伝送速度の決定など物理層を初期化して、通信ができる状態に遷移する。ここで、実施例1では、第2コンポーネント30がシリアル通信で送信したパケットを第1コンポーネント10が受信する例で説明する。また、実施例1では、第2コンポーネント30が、シーケンシャル番号1から順にシーケンシャルにパケットを送信する例で説明する。
このような構成において、第1コンポーネント10は、第2コンポーネント30からパケットを受信する。そして、第1コンポーネント10は、Lane5について物理層に属する設定内容の再初期化が実行されるのに際して、再初期化によって中断したパケット送信が再開した際に受信対象となるパケットを識別する識別情報を第2コンポーネント30に送信する。そして、第2コンポーネント30は、第1コンポーネント10から識別情報を受信し、再初期化が完了してパケットの送信を再開する前に、識別情報にしたがってパケットの再送を実行するように制御する。
このように、情報処理装置1は、受信側と送信側の間の物理層での再初期化後又は実行中に、受信側から送信側へパケット送信の再開ポイントを通知し、受信側が期待するパケットから送信を再開させることができる。この結果、パケットが正しく送受信されるまでの停滞時間を短縮することができるので、性能の劣化を抑制できる。
[情報処理装置の構成]
図2は、実施例1に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。ここでは、第1コンポーネント10と第2コンポーネント30との各々について説明する。
(第1コンポーネントの構成)
図2に示すように、第1コンポーネント10は、LTSSM(Link Training and Status State Machine)11、受信部12、パケットチェック部13、送信制御部14、パケット生成部15、アービタ16、送信部17を有する。各処理部は、例えばハードウェアによって実現される。なお、LTSSM11、受信部12、送信部17の各々は、物理層に該当し、パケットチェック部13、送信制御部14、パケット生成部15、アービタ16の各々は、データリンク層に該当する。
LTSSM11は、第1コンポーネント10と第2コンポーネント30との間のリンクを管理する。例えば、LTSSM11は、パケットの受信エラー、Lane5の不具合などのリンク異常が発生した場合に、第1コンポーネント10と第2コンポーネント30との間における伝送路について物理層に該当する設定項目の初期化、すなわち物理層を初期化する。一例を挙げると、LTSSM11は、第1コンポーネント10がリンク異常を検出すると、Lane数の変更や伝送速度の変更を実行する。また、LTSSM11は、物理層の初期化の開始や終了を、送信制御部14やアービタ16に通知する。
受信部12は、第2コンポーネント30が送信したパケットを受信する。この受信部12は、各Lane5でパケットを受信し、受信したパケットをパケットチェック部13に出力する。
パケットチェック部13は、パケットが正常に受信されているか否かを判定する。具体的には、パケットチェック部13は、次に受信を期待するパケットのシーケンシャル番号をNXT_RCVとして管理し、シーケンシャルにパケットが受信できているか否かを判定する。
例えば、パケットチェック部13は、シーケンシャル番号1のパケットの次に、シーケンシャル番号3のパケットを受信した場合に、シーケンシャル番号3のパケットを破棄し、受信状態に異常があることを送信制御部14に通知する。
また、パケットチェック部13は、シーケンシャル番号1のパケットの次に、シーケンシャル番号2のパケットを受信した場合に、シーケンシャル番号2のパケットを処理部に通知する。そして、パケットチェック部13は、受信状態が正常であることと、最新のシーケンシャル番号が2であることを送信制御部14に通知する。
送信制御部14は、パケット生成部15が生成する送信対象を指示する。具体的には、送信制御部14は、パケットチェック部13のチェック結果に応じて、パケット受信に対する応答パケットの生成を指示する。例えば、送信制御部14は、パケットチェック部13によってパケット受信が正常に動作されていると判定される場合には、ACKを生成する指示をパケット生成部15に出力する。一例を挙げると、送信制御部14は、正常に受信された受信パケットのシーケンシャル番号が3である場合には、シーケンシャル番号が3のパケットに対するACKの生成指示をパケット生成部15に出力する。
また、送信制御部14は、物理層に属する設定内容の再初期化が実行された後、再初期化によって中断したパケット送信が再開した際に受信対象となるパケットを識別する識別情報の生成を指示する。具体的には、送信制御部14は、LTSSM11から物理層の再初期化が完了したことが通知されると、再初期化までに正常に受信できていたパケットのシーケンシャル番号を通知するNAKの生成を指示する。例えば、送信制御部14は、物理層の再初期化が完了すると、パケットチェック部13からNXT_RCVを取得する。そして、送信制御部14は、NXT_RCVの値から1を減算した値と、NAKの生成指示とをパケット生成部15に出力する。
パケット生成部15は、パケットを生成してアービタ16に出力する。具体的には、パケット生成部15は、図示しない処理部が生成したパケットや、送信制御部14が指示されたACKやNAK等を生成する。例えば、パケット生成部15は、シーケンシャル番号が3のパケットに対するACKの生成指示を送信制御部14から受信した場合には、シーケンシャル番号「3」を含んだACKを生成してアービタ16に出力する。また、パケット生成部15は、NXT_RCV=5の値から1を減算した値「4」と、NAKの生成指示とを送信制御部14から受信した場合には、aseq#に4を代入したNAKを生成してアービタ16に出力する。
アービタ16は、パケット生成部15が生成したパケットの送信を制御する。具体的には、アービタ16は、LTSSM11から物理層の初期化が完了したことが通知されると、NAKを優先して送信するように制御する。例えば、アービタ16は、パケット生成部15からACKや他のパケットが入力された状態で、パケット生成部15からNAKが入力されると、NAKを優先して送信部17に出力する。
送信部17は、第2コンポーネント30へパケットを送信する。例えば、送信部17は、アービタ16が出力した、受信対象を特定するaseq#を含んだNAKを第2コンポーネント30へ送信する。
(第2コンポーネントの構成)
図2に示すように、第2コンポーネント30は、LTSSM31、受信部32、パケットチェック部33、送達確認部34、パケット生成部35、アービタ36、送信部37を有する。各処理部は、例えばハードウェアによって実現される。なお、LTSSM31、受信部32、送信部37の各々は、物理層に該当し、パケットチェック部33、送達確認部34、パケット生成部35、アービタ36の各々は、データリンク層に該当する。
LTSSM31は、LTSSM11と同様、第1コンポーネント10と第2コンポーネント30との間のリンクを管理する。このLTSSM31は、上述したLTSSM11と同様の処理を実行するので、詳細な説明は省略する。
受信部32は、第1コンポーネント10が送信したパケットを受信する。この受信部32は、各Lane5でパケットを受信し、受信したパケットをパケットチェック部33に出力する。例えば、受信部32は、ACKやNAKを受信してパケットチェック部33に出力する。
パケットチェック部33は、受信されたパケットに含まれるシーケンシャル番号やaseq#の値をチェックして、送達確認部34に出力する。例えば、パケットチェック部33は、受信されたACKやNAKからシーケンシャル番号を抽出する。
送達確認部34は、ACK等の受信によって、送信されたパケットが正常に受信されたか否かを判定する。また、送達確認部34は、最新の送達確認済パケットのシーケンシャル番号をACKDとして管理し、最新の送信済パケットの次のシーケンシャル番号をNXT_TRとして管理する。
また、送達確認部34は、NXT_TRが「8」である状態で、シーケンシャル番号「7」に対応するACKが一定時間受信できない場合には、シーケンシャル番号が「7」のパケットが正常に受信されていないと判定する。そして、送達確認部34は、シーケンシャル番号が「7」のパケットを再生成する指示を、パケット生成部35に出力する。
また、送達確認部34は、受信部32によってNAKが受信され、パケットチェック部33からaseq#が「7」であることが通知された場合、シーケンシャル番号が「7」までパケットが正常に受信されていると判定する。そして、送達確認部34は、ACKDを「7」に更新して、シーケンシャル番号が「8」のパケットを再生成する指示を、パケット生成部35に出力する。
パケット生成部35は、パケットを生成してアービタ36に出力する。具体的には、パケット生成部35は、再送パケットや通常のパケットを生成する。例えば、パケット生成部35は、送達確認部34からシーケンシャル番号とパケット生成指示を受信した場合には、当該シーケンシャル番号を含んだパケットを生成する。また、パケット生成部35は、送達確認部34からシーケンシャル番号とパケットの再生成指示を受信した場合には、当該シーケンシャル番号を含んだ再送パケットを生成する。
アービタ36は、パケット生成部35が生成したパケットの送信を制御する。具体的には、アービタ36は、LTSSM31から物理層の初期化が完了したことが通知されると、再送パケットを優先して送信するように制御する。例えば、アービタ36は、パケット生成部35から通常パケットが入力された状態で、パケット生成部35からNAKに対応する再送パケットが入力されると、再送パケットを優先して送信部37に出力する。
送信部37は、第1コンポーネント10へパケットを送信する。例えば、送信部37は、アービタ36が出力したパケットを第1コンポーネント10へ送信する。
[具体例]
次に、物理層の再初期化からパケット送信再開までの処理を具体的に説明する。図3は、実施例1に係る再初期化からパケット送信再開までの処理の流れを説明する図である。
図3に示すように、第1コンポーネント10のデータリンク層では、受信パケットをチェックし、正しく受信できたパケットのシーケンシャル番号(SEQ#)を保持し、次に受信するSEQ#であるNXT_RCVを管理する。
このような状態において、第1コンポーネント10の物理層では、LTSSM11が、物理層の再初期化を開始すると、再初期化を開始したことを送信制御部14に通知する(S101)。
第1コンポーネント10のデータリンク層では、送信制御部14が、物理層の再初期化中に、物理層の再初期化が開始されたことをパケット生成部15とアービタ16に通知する(S102)。そして、パケット生成部15が、NXT_RCVから1減算した値をaseq#に格納したNAKを生成する(S103)。
その後、LTSSM11が、物理層の再初期化を終了すると、再初期化が終了したことをアービタ16に通知する(S104)。
そして、再初期化が終了したことが通知されたアービタ16が、NAKを他のパケットよりも優先して送信するように制御し(S105)、送信部17が、NAKを第2コンポーネント30へ送信する(S106)。
第2コンポーネント30では、物理層の受信部32がNAKを受信し、第2コンポーネント30のデータリンク層のパケットチェック部33がNAKからaseq#を抽出し(S107)、送達確認部34が抽出されたaseq#を保持する(S108)。
その後、パケット生成部35は、抽出されたaseq#に基づいて再送パケットを生成する(S109とS110)。そして、アービタ36は、再送パケットを他のパケットよりも優先して送信するように制御し(S111)、送信部37が、再送パケットを第1コンポーネント10へ送信する(S112)。
[処理の流れ]
図4は、実施例1に係る処理の流れを示すシーケンス図である。なお、ここでは、シーケンシャル番号がNのパケットをパケットNと表記する。
図4に示すように、第2コンポーネント30のデータリンク層から、物理層を介してパケット1が第1コンポーネント10へ送信される(S201とS202)。第1コンポーネント10のデータリンク層では、物理層を介してパケット1を受信する(S203)。なお、第1コンポーネント10のデータリンク層は、パケット1に対応するACKを第2コンポーネント30に応答する。
同様にして、パケット2からパケット6までのパケットが、第2コンポーネント30から第1コンポーネント10に送信される。その後、第2コンポーネント30のデータリンク層から、物理層を介してパケット7が第1コンポーネント10へ送信される(S204とS205)。第1コンポーネント10のデータリンク層では、物理層を介してパケット7を受信する(S206)。
パケット7の送受信が実行された後に、Lane5等の不具合が検出され、第1コンポーネント10の物理層と第2コンポーネント30の物理層で、物理層の再初期化が開始される(S207とS208)。
そして、第2コンポーネント30のデータリンク層からは、再初期化の開始が通知される前に、パケット8が送信されるが(S209)、物理層が再初期化中であることから、パケット8は第1コンポーネント10に届かない(S210)。このとき、第2コンポーネント30では、パケット8までを送信していることから、NXT_TRとして「9」を保持する。
同様に、第1コンポーネント10のデータリンク層からは、再初期化の開始が通知される前に、S206で受信したパケット7の応答(ACK)が送信される(S211)。しかし、物理層が再初期化中であることから、パケット7の応答は第2コンポーネント30に届かない(S212)。このとき、第1コンポーネント10では、パケット7までを受信していることから、NXT_RCVとして「8」を保持する。
その後、物理層の再初期化が終了すると、第1コンポーネント10の物理層からデータリンク層に再初期化の完了通知が送信される(S213とS214)。同様に、物理層の再初期化が終了すると、第2コンポーネント30の物理層からデータリンク層に再初期化の完了通知が送信される(S215とS216)。
そして、再初期化が終了後、第2コンポーネント30は未送信パケットが無い為、何もしない。
一方で、第1コンポーネント10のデータリンク層は、NXT_RCVとして「8」を保持することから、パケット8からの再開を要求するNAKを第2コンポーネント30に送信する(S217とS218)。つまり、第1コンポーネント10は、パケット7まで受信できていることを示すaseq#=7を含んだ再送要求を、第2コンポーネント30に送信する。
すると、第2コンポーネント30のデータリンク層では、NAKを受信して(S219)、再送準備を実行する(S220)。具体的には、第2コンポーネント30は、NAKからaseq#=7を抽出し、シーケンシャル番号が「8」のパケット8の再送を準備する。
こうして、第2コンポーネント30は、パケット8を第1コンポーネント10に再送してNXT_TRを「9」に更新する(S221とS222)。第1コンポーネント10は、再送されたパケット8を受信し、NXT_RCVを「9」に更新する(S223)。
続いて、第1コンポーネント10が、パケット8に対する応答を第2コンポーネント30に送信し(S224とS225)、第2コンポーネント30が、当該応答を受信し、ACKDを「8」に更新する(S226)。その後、通常通りのパケット送信が実行される。
上述したように、情報処理装置1では、物理層の再初期化によってコンポーネント間のパケット送受信が停止した後、受信側から送信側へ再開ポイントを通知することができるので、パケットの停滞時間を短縮することができる。例えば、図4を例にして説明すると、実施例1の手法を用いた場合、再開後からNAK転送後に期待パケットが送信出来る。一方で、従来技術を用いた場合、第2コンポーネントが、パケット7に対するACKを受信していないことに気付くまで、パケット8以降から順にパケットを順に送信し続けることになる。
したがって、従来技術の場合は、「パケット転送時間+ACK転送時間+リプレイタイムアウト時間+再送パケット転送時間」後に、受信側は期待するパケットを受信できる。一方で、実施例1の場合、「NAK転送時間+再送パケット転送時間」後に、受信側は期待するパケットを受信できる。このように、情報処理装置1では、パケットの停滞時間を短縮することができるので、性能の劣化を抑制できる。
実施例1では、再初期化後に、第1コンポーネント10が第2コンポーネント30に、パケットを再開させるポイントを通知する例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、再初期化中に、第1コンポーネント10が、第2コンポーネント30にパケットを再開させるポイントを通知することもできる。
そこで、実施例2では、再初期化中に、第1コンポーネント10が、第2コンポーネント30にパケットを再開させるポイントを通知する例を説明する。なお、全体構成は、実施例1と同様なので、詳細な説明は省略する。
[情報処理装置の構成]
図5は、実施例2に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。ここでは、第1コンポーネント100と第2コンポーネント300との各々について説明する。
(第1コンポーネントの構成)
図5に示すように、第1コンポーネント100は、LTSSM101、受信部102、パケットチェック部103、送信制御部104、SEQ受信部105、送信部106を有する。各処理部は、例えばハードウェアによって実現される。なお、LTSSM101、受信部102、SEQ受信部105、送信部106の各々は、物理層に該当し、パケットチェック部103、送信制御部104の各々は、データリンク層に該当する。
LTSSM101は、実施例1で説明したLTSSM11と同様、伝送路における物理層の再初期化を実行する。実施例2では、LTSSM101は、受信部102、送信制御部104、送信部106の各々に再初期化の開始を通知し、トレーニングシーケンス(TS)によって再初期化を実行する。
受信部102は、第2コンポーネント300が送信したパケットを受信する。この受信部102は、各Lane5でパケットを受信し、受信したパケットをパケットチェック部103に出力する。また、受信部102は、トレーニングシーケンスにおけるTS1やTS2などのメッセージを規定回数受信して、LTSSM101に出力する。
パケットチェック部103は、実施例1で説明したパケットチェック部13と同様、パケットが正常に受信されているか否かを判定する。具体的には、パケットチェック部103は、次に受信を期待するパケットのシーケンシャル番号をNXT_RCVとして管理し、シーケンシャルにパケットが受信できているか否かを判定する。
送信制御部104は、SEQ通知部104aを有し、パケットの送信を制御する。例えば、送信制御部104は、LTSSM101から再初期化の開始が通知されるまでは、パケットチェック部103のチェック結果に基づいてACKを生成して、送信部106に出力する。また、送信制御部104は、LTSSM101から再初期化の終了が通知された後も同様の処理を実行する。
SEQ通知部104aは、正常に受信されたパケットのうち最新のシーケンシャル番号をSEQ受信部105に通知する。例えば、SEQ通知部104aは、LTSSM101から再初期化の開始が通知されると、パケットチェック部103からNXT_RCVを取得する。そして、SEQ通知部104aは、再初期化中に、NXT_RCVの値から1を減算した値をSEQ値としてSEQ受信部105に通知する。
SEQ受信部105は、SEQ通知部104aからSEQ値を受信して、送信部106に通知する。つまり、SEQ受信部105は、物理層の再初期化中に、再初期化が開始されるまでに正常に受信できた最新パケットのシーケンシャル番号を保持するとともに、送信部106に通知する。
送信部106は、TS送信制御部106aを有し、パケット送信を実行する。例えば、送信部106は、送信制御部104からACKを受信した場合には、当該ACKを第2コンポーネント300へパケットを送信する。
TS送信制御部106aは、物理層の再初期化に際して、TS1やTS2を送信する。具体的には、TS送信制御部106aは、LTSSM101から再初期化の開始が通知されると、第2コンポーネント300へTS1を規定回数送信する。その後、TS送信制御部106aは、SEQ受信部105から受信したSEQ値をaseq#として含むTS2を生成して、第2コンポーネント300へTS2を規定回数送信する。つまり、TS送信制御部106aは、物理層の再初期化中に、再初期化でやり取りされるTS2にSEQ値を付加して、各Lane5から第2コンポーネント300へ送信する。
(第2コンポーネントの構成)
図5に示すように、第2コンポーネント300は、LTSSM301、受信部302、送達確認部303、パケット生成部304、アービタ305、送信部306を有する。各処理部は、例えばハードウェアによって実現される。なお、LTSSM301、受信部302、送信部306の各々は、物理層に該当し、送達確認部303、パケット生成部304、アービタ305の各々は、データリンク層に該当する。
LTSSM301は、LTSSM101と同様、第1コンポーネント100と第2コンポーネント300との間のリンクを管理し、伝送路における物理層の再初期化を実行する。また、LTSSM301は、再初期化の開始や終了を、受信部302、アービタ305、送信部306に通知する。
受信部302は、TS受信制御部302a、SEQチェック部302b、SEQ通知部302cを有し、TS1やTS2を受信する。また、受信部302は、第1コンポーネント100からACKを受信する。
TS受信制御部302aは、初期化の際に第1コンポーネント100から各TSを受信する。例えば、TS受信制御部302aは、各Lane5でTS1を受信してLTSSM301に出力する。また、TS受信制御部302aは、各Lane5でTS2を受信してSEQチェック部302bに出力する。
SEQチェック部302bは、TS受信制御部302aによってTS2が受信されるたびに、TS2からaseq#を抽出して、受信済みのシーケンシャル番号をチェックする。例えば、SEQチェック部302bは、各Lane5ごとに、TS2からaseq#値を抽出し、前回抽出したaseq#値と等しいか否かを判定する。そして、SEQチェック部302bは、各Lane5で複数回同じaseq#値を受信したか否かを判定し、その判定結果をSEQ通知部302cに出力する。
SEQ通知部302cは、TS2から抽出されたaseq#値を送達確認部303に通知する。例えば、SEQ通知部302cは、SEQチェック部302bが複数回同じaseq#値が含まれていたと判定したLane5の情報を受信する。そして、SEQ通知部302cは、受信したLaneのうち最も若番のLaneを特定し、特定したLaneで受信されたTS2に含まれるaseq#値を送達確認部303に通知する。
送達確認部303は、SEQ受信部303aを有し、送信されたパケットが正常に受信されたか否かを判定する。具体的には、送達確認部303は、実施例1で説明した送達確認部34と同様、ACK等の受信によって、送信されたパケットが正常に受信されたか否かを判定する。また、送達確認部303は、最新の送達確認済パケットのシーケンシャル番号をACKDとして管理し、ACKDに基づいてパケットの生成指示をパケット生成部304に出力する。
SEQ受信部303aは、SEQ通知部302cからaseq#値、すなわち受信済みの最新のシーケンシャル番号を受信する。例えば、SEQ受信部303aは、SEQ通知部302cからaseq#が「5」であることが通知された場合、シーケンシャル番号が「5」までパケットが正常に受信されていると判定する。そして、SEQ受信部303aは、送達確認部303が管理するACKDを「5」に更新する。このようにすることで、送達確認部303は、ACKDを1増加させた、シーケンシャル番号「6」のパケットを再生成する指示を、パケット生成部304に出力する。
パケット生成部304は、パケットを生成してアービタ305に出力する。具体的には、パケット生成部304は、パケット生成部35と同様、再送パケットや通常のパケットを生成する。例えば、パケット生成部304は、送達確認部303からシーケンシャル番号とパケットの再生成指示を受信した場合には、当該シーケンシャル番号を含んだ再送パケットを生成する。
アービタ305は、アービタ36と同様、パケット生成部304が生成したパケットの送信を制御する。具体的には、アービタ305は、物理層の再初期化中、パケット生成部304が生成した再送パケットを優先して送信するように制御する。
送信部306は、第1コンポーネント100へパケットを送信する。例えば、送信部306は、アービタ305が出力したパケットを第1コンポーネント100へ送信する。
[具体例]
次に、実施例2に係る再初期化からパケット送信再開までの処理の流れを具体的に説明する。図6は、実施例2に係る再初期化からパケット送信再開までの処理の流れを説明する図である。
図6に示すように、第1コンポーネント100のデータリンク層では、受信パケットをチェックし、正しく受信できたパケットのシーケンシャル番号(SEQ#)を保持し、次に受信するSEQ#であるNXT_RCVを管理する。
このような状態において、第1コンポーネント100の物理層では、LTSSM101が、物理層の再初期化を開始すると、再初期化を開始したことを送信制御部104に通知する(S301)。
そして、第1コンポーネント100のデータリンク層の送信制御部104がNXT_RCVの値から1を減算した値をSEQ値として、物理層のSEQ受信部105に通知し、SEQ受信部105が送信用のaseq#値として保持する(S302)。
続いて、物理層のTS送信制御部106aは、物理層の再初期化で送信されるTS2に、SEQ受信部105から取得したaseq#値を付加して(S303)、各Lane5から送信する(S304)。
そして、第2コンポーネント300の物理層のTS受信制御部302aが、各Lane5からTS2を受信する(S305)。続いて、物理層のSEQチェック部302bが、各Lane5のTS2からaseq#をキャプチャし(S306)、受信済みのシーケンシャル番号をチェックする(S307)。
その後、第2コンポーネント300のデータリンク層のSEQ受信部303aは、物理層のSEQ通知部302cからaseq#を受信して保持し(S308)、aseq#にしたがってパケットの生成を指示する(S309)。
そして、パケット生成部304が、LTSSM301から物理層の再初期化が終了したこと通知されると(S310)、aseq#に基づいて再送パケットを生成する(S311)。そして、アービタ305は、再送パケットを他のパケットよりも優先して送信するように制御する(S312)。
このようにして、第1コンポーネント100は、第2コンポーネント300が管理するACKDに1加算した値に対応するパケット、すなわち、パケット送信再開後に期待するパケットから受信することができる(S313)。
[処理の流れ]
図7は、実施例2に係る処理の流れを示すシーケンス図である。なお、ここでは、シーケンシャル番号がNのパケットをパケットNと表記する。
図7に示すように、第2コンポーネント300のデータリンク層から、物理層を介してパケット1が第1コンポーネント100へ送信される(S401とS402)。第1コンポーネント100のデータリンク層では、物理層を介してパケット1を受信する(S403)。なお、第1コンポーネント100のデータリンク層は、パケット1に対応するACKを第2コンポーネント300に応答する。
同様にして、パケット2からパケット6までのパケットが、第2コンポーネント300から第1コンポーネント100に送信される。その後、第2コンポーネント300のデータリンク層から、物理層を介してパケット7が第1コンポーネント100へ送信される(S404とS405)。第1コンポーネント100のデータリンク層では、物理層を介してパケット7を受信する(S406)。
パケット7の送受信が実行された後に、Lane5等の不具合が検出され、第1コンポーネント100の物理層と第2コンポーネント300の物理層で、物理層の再初期化が開始される(S407とS408)。
そして、第2コンポーネント300のデータリンク層からは、再初期化の開始が通知される前に、パケット8が送信されるが(S409)、物理層が再初期化中であることから、パケット8は第1コンポーネント100に届かない(S410)。このとき、第2コンポーネント300では、パケット8までを送信していることから、NXT_TRとして「9」を保持する。
同様に、第1コンポーネント100のデータリンク層からは、再初期化の開始が通知される前に、S406で受信したパケット7の応答(ACK)が送信される(S411)。しかし、物理層が再初期化中であることから、パケット7の応答は第2コンポーネント300に届かない(S412)。このとき、第1コンポーネント100では、パケット7までを受信していることから、NXT_RCVとして「8」を保持する。
一方、初期化が開始されると、第1コンポーネント100の物理層と第2コンポーネント300の物理層との間で、規定回数のTS1が送受信される(S413からS415)。TS1の送受信が正常に終了すると、第1コンポーネント100の物理層が、aseq#=7を含んだTS2を第2コンポーネント300に送信し(S416とS417)、第2コンポーネント300の物理層が当該TS2を受信する(S418)。つまり、第1コンポーネント100は、NXT_RCVとして「8」が保持されることから、パケット7からの再開を要求するために、パケット7まで受信できていることを示すaseq#=7を含んだ再送要求を、第2コンポーネント300に送信する。
その後、TS1と同様、第1コンポーネント100の物理層と第2コンポーネント200の物理層との間で、aseq#=7を含んだTS2が規定回数送受信される(S419からS421)。そして、TS2の送受信が正常に終了すると、第2コンポーネント300の物理層が、TS2から抽出したaseq#=7をデータリンク層に送信し(S422とS423)、第2コンポーネント300のデータリンク層が、aseq#=7を受信する(S424)。
すると、第2コンポーネント300のデータリンク層では、受信したaseq#=7にしたがって再送準備を実行する(S425)。具体的には、第2コンポーネント300は、aseq#=7にしたがって、ACKDを「7」に更新する。そして、第2コンポーネント300は、ACKDとして「7」を保持することから、シーケンシャル番号が「8」のパケット8の再送を準備する。
その後、物理層の再初期化が終了すると、第1コンポーネント100の物理層からデータリンク層に再初期化の完了通知が送信される(S426とS427)。同様に、物理層の再初期化が終了すると、第2コンポーネント300の物理層からデータリンク層に再初期化の完了通知が送信される(S428とS429)。
そして、再初期化が終了すると、第2コンポーネント300が、再送準備をしていたパケット8を第1コンポーネント100に再送し(S430とS431)、第1コンポーネント100が、再送されたパケット8を受信する(S432)。このとき、第1コンポーネント100は、NXT_RCVとして「8」を保持していることから、受信したパケット8を破棄せずに受信する。第1コンポーネント100は、NXT_RCVを「9」に更新する。
続いて、第1コンポーネント100が、パケット8に対する応答を第2コンポーネント300に送信し(S433とS434)、第2コンポーネント300が、当該応答を受信し、ACKDを「8」に更新する(S435)。その後、通常通りのパケット送信が実行される。
[再初期化処理]
ここで、実施例2に係る再初期化処理を具体的に説明する。図8は、実施例2に係る再初期化処理を具体的に説明する図である。
図8に示すように、第1コンポーネント100と第2コンポーネント300との間で物理層の再初期化が開始されると(S502)、Recovery RcvLockフェーズにおいて、物理層間でTS1が規定回数送受信される(S502とS503)。
そして、TS1の送受信が正常に終了すると、再初期化処理は、Recovery RcvLockフェーズからRecovery RcvCfgフェーズに移行する。このフェーズでは、物理層で、同じ内容のTS2を全Lane5で規定回数送受信することで、再初期化を行う。また、第1コンポーネント100のデータリンク層から物理層へ、NXT_RCVから1減算した値をaseq#が通知される(S504)。なお、aseq#の通知は、Recovery RcvLockフェーズで実行されてもよい。
ここで、1つのLaneで実行される処理を例にして説明するが、以下に示すS505からS513までの処理は全Laneについて実行される。具体的には、第1コンポーネント100の物理層は、通知されたaseq#をTS2に付加して(S505)、第2コンポーネント300に送信する(S506)。第2コンポーネント300の物理層では、1回目に受信したTS2からaseq#をキャプチャする(S507)。
続いて、第1コンポーネント100の物理層は、通知されたaseq#をTS2に付加して、2回目のTS2を第2コンポーネント300に送信する(S508)。第2コンポーネント300の物理層では、2回目に受信したTS2からaseq#を抽出し、2回目のaseq#と1回目のaseq#と比較し、同じ値であるかを判定する(S509)。なお、第2コンポーネント300の物理層からも、通常のTS2が第1コンポーネント100へ送信される(S510)。
このように、第1コンポーネント100の物理層は、通知されたaseq#をTS2に付加して、N回目(規定回数)のTS2を第2コンポーネント300に送信する(S511)。第2コンポーネント300の物理層では、N回目に受信したTS2からaseq#を抽出し、N回目のaseq#とN−1回目のaseq#と比較し、同じ値であるかを判定する(S512)。また、第2コンポーネント300の物理層からも、通常のTS2が第1コンポーネント100へ送信される(S513)。
TS2の送受信が規定回数終了すると、第2コンポーネント300の物理層では、各Lane5で複数回同じ値のaseq#を受信したかをチェックし(S514)、正しく受信できたLaneのうち一番若番のLaneのaseq#値を採用する(S515)。そして、第2コンポーネント300の物理層は、採用したaseq#値をデータリンク層に送信し(S516)、データリンク層は、受信したaseq#値でACKDを更新する(S517)。
一方、TS2の送受信が規定回数終了すると、再初期化処理は、Recovery RcvCfgフェーズからRecovery RcvIdleフェーズに移行する。そして、第1コンポーネント100と第2コンポーネント300との各物理層間で、Logical−Idleが送受信されて(S518とS519)、再初期化処理が終了する(S520)。
そして、再初期化処理が終了すると、第2コンポーネント300のデータリンク層は、パケット送信を再開するが、このとき、ACKDの値に1加算した値に対応するパケットから第1コンポーネント100へのパケット送信を再開する(S521)。この結果、第1コンポーネント100は、再初期化によって中断したパケット送信が再開した際に、期待するパケットから受信を開始することができる(S522)。すなわち、第1コンポーネント100は、NXT_RCVで管理されるシーケンシャル番号のパケットから受信することができる。
上述したように、実施例2に係る情報処理装置1では、物理層の再初期化中に、受信側から送信側へ再開ポイントを通知することができるので、実施例1に比べて、パケットの停滞時間をより短縮することができる。例えば、図4と図7を比較してもわかるように、実施例2では、再初期化が終了した時点ですぐに、受信側が期待するパケットから送信を再開することができる。
したがって、従来技術の場合は、「パケット転送時間+ACK転送時間+リプレイタイムアウト時間+再送パケット転送時間」後に、受信側は、期待するパケットを受信できる。一方で、実施例1の場合、「NAK転送時間+再送パケット転送時間」後に、受信側は、期待するパケットを受信できる。さらに、実施例2の場合、「再送パケット転送時間」後に、受信側は、期待するパケットを受信できる。このように、実施例2に係る情報処理装置1では、パケットの停滞時間をより短縮することができるので、性能の劣化をより抑制できる。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下に異なる実施例を説明する。
(aseq#送受信)
実施例2では、受信側の第1コンポーネント100が、aseq#を付加したTS2を送信側の第2コンポーネント300に送信する例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えばTS1にaseq#を付加して送信してもよい。
また、実施例2では、各Lane5ごとに、複数回TS2を受信して同じaseq#を複数回受信したか否かをチェックする例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、複数回TS2を送信する場合には、特定の回数時にだけaseq#を付加して送信してもよい。一例を挙げると、TS2を計16回送信する場合に、前半の8回はLane情報を送信し、後半の8回はaseq#を送信する。
また、実施例2では、同じaseq#を複数回受信したLaneのうち、一番の若番のLaneで受信したaseq#を採用する例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、各Lane5で受信されたTS2から各aseq#を抽出し、多数決によって採用するaseq#を決定することもできる。
(システム)
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともできる。あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られない。つまり、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
1 情報処理装置
5 Lane
10、100 第1コンポーネント
11、31、101、301 LTSSM
12、32、102、302 受信部
13、33、103 パケットチェック部
14、104 送信制御部
15、35、304 パケット生成部
16、36、305 アービタ
17、37、106、306 送信部
30、300 第2コンポーネント
104a SEQ通知部
105 SEQ受信部
106a TS送信制御部
302a TS受信制御部
302b SEQチェック部
302c SEQ通知部
303a SEQ受信部

Claims (7)

  1. 第1のコンポーネントと第2のコンポーネントとを有する電子装置において、
    前記第1のコンポーネントは、
    前記第2のコンポーネントからパケットを受信する受信部と、
    前記第1のコンポーネントと前記第2のコンポーネントとの間における伝送路について物理層に属する設定内容の再初期化が実行されるのに際して、前記再初期化によって中断したパケット送信が再開した際に受信対象となるパケットを識別する識別情報を前記第2のコンポーネントに送信する情報送信部と、を有し、
    前記第2のコンポーネントは、
    前記第1のコンポーネントにパケットを送信する送信部と、
    前記第1のコンポーネントから前記識別情報を受信する受信部と、
    前記再初期化が完了して前記送信部によってパケットの送信が再開される前に、前記識別情報にしたがってパケットの送信を再開するように前記送信部を制御する送信制御部と
    を有することを特徴とする電子装置。
  2. 前記第1のコンポーネントの前記情報送信部は、前記物理層に属する設定内容の再初期化中に、前記第1のコンポーネントと前記第2のコンポーネントとの間で送受信されるメッセージに前記識別情報を付加して、前記第2のコンポーネントに送信することを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記第1のコンポーネントと前記第2のコンポーネントとは複数の伝送路で接続され、
    前記第1のコンポーネントの前記情報送信部は、各伝送路から前記識別情報を所定回数送信し、
    前記第2のコンポーネントの前記送信制御部は、同じ識別情報が受信された伝送路から1つの伝送路を選択し、選択した伝送路から受信された識別情報にしたがって、前記送信部を制御することを特徴とする請求項2に記載の電子装置。
  4. 前記第1のコンポーネントの前記情報送信部は、前記物理層に属する設定内容の再初期化が終了した後に、前記識別情報を前記第2のコンポーネントに送信することを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  5. 伝送路で接続されるコンポーネントからパケットを受信する受信部と、
    前記伝送路について物理層に属する設定内容の再初期化が実行されるのに際して、前記再初期化によって中断したパケット送信が再開した際に受信対象となるパケットを識別する識別情報を前記コンポーネントに送信する情報送信部と、
    を有することを特徴とする電子装置。
  6. 伝送路で接続されるコンポーネントにパケットを送信する送信部と、
    前記コンポーネントから前記識別情報を受信する受信部と、
    前記伝送路について物理層に属する設定内容の再初期化が完了して前記送信部によってパケットの送信が再開される前に、前記識別情報にしたがってパケットの送信を再開するように前記送信部を制御する送信制御部と
    を有することを特徴とする電子装置。
  7. パケットを受信する第1のコンポーネントと、前記パケットを送信する第2のコンポーネントとを有する電子装置が、
    前記第1のコンポーネントと前記第2のコンポーネントとの間における伝送路について物理層に属する設定内容の再初期化を実行し、
    前記再初期化が実行されるのに際して、前記再初期化によって中断したパケット送信が再開した際に受信対象となるパケットを識別する識別情報を前記第2のコンポーネントに送信し、
    前記再初期化が完了して前記第1のコンポーネントがパケットの送信を再開する前に、前記識別情報にしたがってパケットの送信を再開する指示を、前記第1のコンポーネントに通知する
    各処理を含んだことを特徴とする送信制御方法。
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