JP2014020381A - 焼結金属伝動輪 - Google Patents

焼結金属伝動輪 Download PDF

Info

Publication number
JP2014020381A
JP2014020381A JP2012156290A JP2012156290A JP2014020381A JP 2014020381 A JP2014020381 A JP 2014020381A JP 2012156290 A JP2012156290 A JP 2012156290A JP 2012156290 A JP2012156290 A JP 2012156290A JP 2014020381 A JP2014020381 A JP 2014020381A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sintered metal
transmission wheel
insertion hole
shaft insertion
guide hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012156290A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Koyama
秀行 小山
Manabu Miyazaki
学 宮▲崎▼
Yutaka Ishigaki
豊 石垣
Hiroki Kuwayama
弘樹 桑山
Tadashi Nakano
正 中野
Yoshinori Tanaka
良憲 田中
Takahiro Yamazaki
隆寛 山▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2012156290A priority Critical patent/JP2014020381A/ja
Publication of JP2014020381A publication Critical patent/JP2014020381A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Gears, Cams (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)

Abstract

【課題】伝動機構の伝達力を大きくすることができる焼結金属伝動輪を提供する。
【解決手段】この課題解決のため、中心部に回転軸挿通孔1を備えた焼結金属伝動輪において、回転軸挿通孔1を入口ガイド孔2と主挿通孔3とで構成し、入口ガイド孔2はその内径2Φが奥側に行くにつれて縮径するテーパ形状とし、入口ガイド孔2の奥端縁2aから回転軸挿通孔1の中心軸線1aと平行な向きに沿って主挿通孔3を導出した。回転軸挿通孔1の入口ガイド孔2のテーパ勾配角度Θを0.2°から5°の範囲に設定する。伝動輪本体部4とボス部5とを備え、伝動輪本体部4は外周に他の伝動体と係合する伝動係合部6を備え、ボス部5は伝動輪本体部4の端面4aから回転軸挿通孔1の中心軸線1aに沿って突出させ、ボス部5の突出端部5aにのみ入口ガイド孔2を設ける。
【選択図】 図2

Description

本発明は、焼結金属伝動輪に関し、詳しくは、伝動機構の伝達力を大きくすることができる焼結金属伝動輪に関する。
従来、図3に示すように、焼結金属伝動輪として、中心部に回転軸挿通孔(101)を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
この種の焼結金属伝動輪によれば、焼結金属材料を用いることにより、低コストで高剛性の伝動輪を提供できる利点がある。
しかし、この従来技術では、図3に示すように、回転軸挿通孔(101)は、内径(101Φ)が同一径で、回転軸挿通孔(101)の中心軸線と平行な向きに沿う円柱周面形状であるため、問題がある。
特開2006−9118号公報(図1(B)参照)
《問題》 伝動機構の伝達力を大きくすることができなかった。
図3に示すように、回転軸挿通孔(101)は、内径(101Φ)が同一径で、回転軸挿通孔(101)の中心軸線(101a)と平行な向きに沿う円柱周面形状であるため、回転軸挿通孔(101)と回転軸(108)との嵌め合いを締まり嵌めで行う場合、回転軸挿通孔(101)への回転軸(108)の圧入時に、回転軸挿通孔(101)の開口縁部(101b)に回転軸(108)の挿入端周縁部(108a)が突き当たり、回転軸(108)の周面(108b)にまくれが発生し、回転軸(108)が損傷するおそれがあった。また、回転軸挿通孔(101)の入口部(101b)にガイド機能がないため、回転軸挿通孔(101)への回転軸(108)の圧入時に、回転軸挿通孔(101)と回転軸(108)とが芯ずれを起こすおそれもあった。これらの問題を回避するためには、回転軸挿通孔(101)と回転軸(108)との締めしろを小さくする必要があり、その結果、回転軸(108)に対する焼結金属伝動輪(107)の固定強度が弱まり、焼結金属伝動輪(107)と回転軸(108)を用いた伝動機構の伝達力を大きくすることができなかった。
なお、回転軸挿通孔(101)と回転軸(108)との嵌め合いを締まり嵌めで行う場合には、回転軸(108)の外径(108Φ)は、回転軸挿通孔(101)の内径(101Φ)よりも大きくする。
本発明の課題は、伝動機構の伝達力を大きくすることができる焼結金属伝動輪を提供することにある。
請求項1に係る発明の発明特定事項は、次の通りである。
図1(A)〜(C)に例示するように、中心部に回転軸挿通孔(1)を備えた焼結金属伝動輪において、
図1(A)または図2に例示するように、回転軸挿通孔(1)を入口ガイド孔(2)と主挿通孔(3)とで構成し、入口ガイド孔(2)はその内径(2Φ)が奥側に行くにつれて縮径するテーパ形状とし、入口ガイド孔(2)の奥端縁(2a)から回転軸挿通孔(1)の中心軸線(1a)と平行な向きに沿って主挿通孔(3)を導出した、ことを特徴とする焼結金属伝動輪。
(請求項1に係る発明)
請求項1に係る発明は、次の効果を奏する。
《効果》 伝動機構の伝達力を大きくすることができる。
図1(A)または図2に例示するように、回転軸挿通孔(1)と回転軸(8)との嵌め合いを締まり嵌めで行う場合、回転軸挿通孔(1)への回転軸(8)の圧入時に、テーパ形状の入口ガイド孔(2)で回転軸(8)の挿入端周縁部(8a)が案内され、回転軸(8)が回転軸挿通孔(1)と芯合わせされながら、回転軸挿通孔(1)に進入し、回転軸(8)が回転軸挿通孔(1)の内周面全周の焼結金属組織を均等に変形させながら、回転軸挿通孔(1)を押し広げる。このため、回転軸(8)の周面(8a)にまくれが発生せず、回転軸(8)の損傷が防止される。また、回転軸挿通孔(1)と回転軸(8)との芯ずれも防止される。このため、回転軸挿通孔(1)と回転軸(8)との締めしろを大きくすることができ、その結果、回転軸(8)に対する焼結金属伝動輪(7)の取付強度が高まり、焼結金属伝動輪(7)と回転軸(8)を用いた伝動機構の伝達力を大きくすることができる。
(請求項2に係る発明)
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 入口ガイド孔で回転軸の挿入端周縁部の案内をスムーズに行うことができるとともに、回転軸の周面にまくれが発生するのを防止することができる。
図2に例示するように、回転軸挿通孔(1)の入口ガイド孔(2)のテーパ勾配角度Θを0.2°未満とした場合には、テーパ勾配角度Θが小さすぎ、回転軸挿通孔(1)への回転軸(8)の圧入時に、入口ガイド孔(2)での圧入抵抗が大きくなり、入口ガイド孔(2)で回転軸(8)の挿入端周縁部(8a)の案内をスムーズに行うことができないことがあり、上記テーパ勾配角度Θを5°超えとした場合には、テーパ勾配角度Θが大きすぎ、入口ガイド孔(2)の奥端縁(2a)の強度を確保する必要上、入口ガイド孔(2)の奥端縁(2a)に径方向に沿う円環面(円環面(2b)と同様のもの)を形成する必要があり、回転軸(8)の圧入時に円環面に回転軸(8)の挿入端周縁部(8a)が突き当たり、回転軸(8)の周面(8b)にまくれが発生するおそれがある。これに対し、上記テーパ勾配角度Θを0.2°から5°の範囲に設定した場合には、このような問題が発生せず、入口ガイド孔(2)で回転軸(8)の挿入端周縁部(8a)の案内をスムーズに行うことができるとともに、回転軸(8)の周面(8b)でまくれが発生するのを防止することができる。
(請求項3に係る発明)
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 伝動機構の伝達力をより大きくすることができる。
図1(A)〜(C)に例示するように、テーパ形状の入口ガイド部(2)はボス部(5)の突出端部(5a)にのみあり、伝動輪本体部(4)にはないため、回転軸(8)に対する伝動輪本体部(4)の取付強度が高まり、焼結金属伝動輪(7)と回転軸(8)を用いた伝動機構の伝達力をより大きくすることができる。
(請求項4に係る発明)
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》入口ガイド孔で回転軸と回転軸挿通孔との芯合わせを適正に行うことができるとともに、回転軸に対する焼結金属伝動輪の取付強度を高く維持することができる。
図2に例示するように、入口ガイド孔(2)の長さGLに関する値GL/TLの百分率を2%未満とした場合には、入口ガイド孔(2)の長さGLの割合が小さすぎ、入口ガイド孔(2)で回転軸(8)と回転軸挿通孔(1)との芯合わせを適正に行うことができないことがあり、上記値GL/TLの百分率を10%超えとした場合には、主挿通孔MLの割合を小さくせざるを得ず、回転軸(8)に対する焼結金属伝動輪の取付強度が不十分になることがある。これに対し、上記値GL/TLの百分率を2%から10%の範囲に設定した場合には、このような問題が発生せず、入口ガイド孔(2)で回転軸(8)と回転軸挿通孔(1)との芯合わせを適正に行うことができるとともに、回転軸(8)に対する焼結金属伝動輪(7)の取付強度を高く維持することができる。
(請求項5に係る発明)
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項4のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 回転軸に対する焼結金属伝動輪の取付強度を高く維持することができるとともに、入口ガイド孔で回転軸と回転軸挿通孔との芯合わせを適正に行うことができる。
図2に例示するように、主挿通孔(3)の長さMLに関する値ML/TLの百分率を86%未満とした場合には、主挿通孔(3)の長さMLの割合が小さすぎ、回転軸(8)に対する焼結金属伝動輪(7)の取付強度が不十分になることがあり、上記値ML/TLの百分率を94%超えとした場合には、入口ガイド孔(2)の長さGLの割合を小さくせざるを得ず、入口ガイド孔(2)で回転軸(8)と回転軸挿通孔(1)との芯合わせを適正に行うことができないことがある。これに対し、上記値ML/TLの百分率を86%から94%の範囲に設定した場合には、このような問題が発生せず、回転軸(8)に対する焼結金属伝動輪(7)の取付強度を高く維持することができるとともに、入口ガイド孔(2)で回転軸(8)と回転軸挿通孔(1)との芯合わせを適正に行うことができる。
(請求項6に係る発明)
請求項6に係る発明は、請求項1から請求項5のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》回転軸の周面にまくれが発生するのを防止することができる。
回転軸挿通孔(1)の内周面部分を構成する焼結金属組織に潤滑剤を保有させたので、回転軸挿通孔(1)への回転軸(8)の圧入時に、回転軸(8)の摺動抵抗が小さくなり、回転軸(8)の周面(8b)にまくれが発生するのを防止することができる。
(請求項7に係る発明)
請求項7に係る発明は、請求項1から請求項6のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 回転軸の周面にまくれが発生するのを防止することができる。
回転軸挿通孔(1)の入口ガイド孔(2)の内周面部分を構成する焼結金属組織の密度Gρを小さくすることができるため、回転軸挿通孔(1)への回転軸(8)の圧入時に、入口ガイド孔(2)の内周面部分の金属合金組織が変形しやすく、回転軸(8)の周面(8b)にまくれが発生するのを防止することができる。
《効果》 伝動係合部の剛性を高く維持することができる。
伝動係合部(6)を構成する焼結金属組織の密度Cρを大きくすることができるため、伝動係合部(6)の剛性を高く維持することができる。
(請求項8に係る発明)
請求項8に係る発明は、請求項7に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 回転軸の圧入時に伝動輪と回転軸とが芯ずれするのを防止することができるとともに、回転軸の周面にまくれが発生するのを防止することができる。
入口ガイド孔(2)の内周面部分を構成する焼結金属組織の密度Gρを5.6g/cm未満とした場合には、入口ガイド孔(2)の剛性が低すぎ、回転軸(8)の圧入時に、入口ガイド孔(2)の内周面部分が過剰に変形し、入口ガイド孔(2)で回転軸(8)と回転軸挿通孔(1)との芯合わせを適正に行うことができないことがあり、上記密度Gρを6.2g/cm超えとした場合には、入口ガイド孔(2)の剛性が高くなりすぎ、回転軸(8)の圧入時に入口ガイド孔(2)での圧入抵抗が大きすぎ、回転軸(8)の周面(8b)にまくれが発生するおそれがある。これに対し、上記密度Gρを5.6g/cmから6.2g/cmの範囲に設定した場合には、このような問題が発生せず、回転軸(8)の圧入時に焼結金属伝動輪(7)と回転軸(8)とが芯ずれするのを防止することができるとともに、回転軸(8)の周面(8b)にまくれが発生するのを防止することができる。
《効果》 伝動係合部の剛性を高く維持することができるとともに、伝動輪の重量を低く維持することができる。
伝動係合部(6)を構成する焼結金属組織の密度Cρを6.6g/cm未満とした場合には、その密度が低すぎ、伝動係合部(6)の剛性が不十分になることがあり、上記密度Cρを7.3g/cm超えとした場合には、その密度が高すぎ、焼結金属伝動輪(7)が高重量となることがある。これに対し、上記密度を6.6g/cmから7.3g/cmの範囲に設定した場合には、このような問題が発生せず、伝動係合部(6)の剛性を高く維持することができるとともに、焼結金属伝動輪(7)の重量を低く維持することができる。
本発明の実施形態に係る焼結金属伝動輪を説明する図で、図1(A)は焼結金属伝動輪の縦断側面図と回転軸の側面図、図1(B)は図1(A)のB方向矢視図、図1(C)は図1(A)のC方向矢視図である。 図2(A)のII部と回転軸の一部を示す拡大図である。 従来技術の図2相当図である。
図1〜図2は本発明の実施形態に係る焼結金属伝動輪を説明する図であり、この実施形態では、エンジンの吸排気カム軸と嵌合させる焼結金属伝動ギヤについて説明する。
図1(A)〜(C)に示すように、焼結金属伝動輪(8)は、中心部に回転軸挿通孔(1)を備えている。
図1(A)または図2に示すように、回転軸挿通孔(1)を入口ガイド孔(2)と主挿通孔(3)とで構成し、入口ガイド孔(2)はその内径(2Φ)が奥側に行くにつれて縮径するテーパ形状とし、入口ガイド孔(2)の奥端縁(2a)から回転軸挿通孔(1)の中心軸線(1a)と平行な向きに沿って主挿通孔(3)を導出している。
焼結金属伝動輪(7)は焼結金属伝動ギヤであり、回転軸(8)はエンジンの吸排気カム軸である。焼結金属伝動輪(7)の素材は鉄系焼結金属で、回転軸(8)の素材は鋼である。
図2に示すように、回転軸挿通孔(1)の内径、すなわち、入口ガイド孔(2)の内径(2Φ)と主挿通孔(3)の内径(3Φ)よりも、回転軸(8)の外径(8Φ)を大きくし、回転軸挿通孔(1)と回転軸(8)の嵌め合いを締まり嵌めで行うようになっている。
入口ガイド孔(2)の内径(2Φ)は始端から奥端に行くにつれて小さくなり、始端の内径(2Φ2)よりも奥端の内径(2Φ1)は小さく、主挿通孔(3)の内径(3Φ)は入口ガイド孔(2)の奥端の内径(2Φ1)と同じにしている。
主挿通孔(3)は、回転軸挿通孔(1)の中心軸線(1a)と平行な向きで、内径(3Φ)が同一の円柱周面形状となっている。主挿通孔(3)は、成型の精度上、内径(3Φ)が完全に同一の円柱周面形状にならず、若干のテーパが形成される場合でも、そのテーパ勾配角度は、0.2°未満とすることが望ましい。
図1(B)に示すように、回転軸(8)のキー溝(8c)にキー(9)を嵌合させ、このキー(9)を回転軸挿通孔(1)のキー溝(1b)に嵌合させている。
焼結金属伝動輪(7)の入口端部には、入口ガイド孔(2)に向けた入口面取部(7a)を形成している。この入口面取部(7a)のテーパ勾配角度αを60°に設定している。このテーパ勾配角度αは、回転軸挿通孔(1)と平行な基準線(1b)に対する入口面取部(7a)の勾配角度である。入口面取部(7a)のテーパ勾配角度αは、40°〜80°に設定するのが望ましく、45°〜75°に設定するのがより望ましく、50°〜70°に設定するのが最も望ましい。
入口ガイド孔(2)に向けた入口面取部(7a)を形成する場合には、入口ガイド孔(2)の入口端縁部の強度を確保するため、入口端縁部に径方向に沿う円環面(2b)を形成する必要がある。
なお、焼結金属伝動輪(7)の出口端部には、主挿通孔(3)に向け出口面取部(7c)が形成されている。この出口面取部(7c)のテーパ勾配角度も60°に設定している。この出口面取部(7c)のテーパ勾配角度も40°〜80°に設定するのが望ましく、45°〜75°に設定するのがより望ましく、50°〜70°に設定するのが最も望ましい。
図2に示すように、回転軸挿通孔(1)の入口ガイド孔(2)のテーパ勾配角度Θを0.2°から5°の範囲に設定している。
このテーパ勾配角度Θは、回転軸挿通孔(1)と平行な基準線(1b)に対する入口ガイド孔(2)のの勾配角度である。
テーパ勾配角度Θは、0.6°から4.6°の範囲とするのが望ましく、1.0°から4.2°の範囲とするのがより望ましく、1.4°から3.8°の範囲とするのが最も望ましい。
図1(A)〜(C)に示すように、伝動輪本体部(4)とボス部(5)とを備え、伝動輪本体部(4)は外周に他の伝動体と係合する伝動係合部(6)を備え、ボス部(5)は伝動輪本体部(4)の端面(4a)から回転軸挿通孔(1)の中心軸線(1a)に沿って突出させ、ボス部(5)の突出端部(5a)にのみ入口ガイド孔(2)を設けている。
他の伝動体は、この実施形態の場合、アイドルギヤ等の伝動ギヤである。伝動係合部(6)は、ギヤの歯である。
図2に示すように、回転軸挿通孔(1)の入口ガイド孔(2)の長さGLを、焼結金属伝動輪(7)の全長長さTLで除した入口ガイド孔(2)の長さGLに関する値GL/TLの百分率を2%から10%の範囲に設定している。
図2に示すように、回転軸挿通孔(1)の主挿通孔(3)の長さMLを、焼結金属伝動輪(7)の全長長さTLで除した主挿通孔(3)の長さMLに関する値ML/TLの百分率を86%から94%の範囲に設定している。
回転軸挿通孔(1)の内周面部分を構成する焼結金属組織に潤滑剤を保有させている。
潤滑剤としては、二硫化モリブデン、樹脂、グリース等を用いることができ、二硫化モリブデンや樹脂は、焼結金属の原料粉末に混入させることにより、グリースは、焼結後に焼結品に含浸させることにより、回転軸挿通孔(1)の内周面部分を構成する焼結金属組織に保有させることができる。
図1(A)に示すように、回転軸挿通孔(1)の入口ガイド孔(2)の内周面部分を構成する焼結金属組織の密度Gρを、伝動係合部(6)を構成する焼結金属組織の密度Cρよりも小さくしている。
具体的には、回転軸挿通孔(1)の入口ガイド孔(2)の内周面部分を構成する焼結金属組織の密度Gρを5.6g/cmから6.2g/cmの範囲に設定し、伝動係合部(6)を構成する焼結金属組織の密度Cρを6.6g/cmから7.3g/cmの範囲に設定している。
燃焼金属伝動輪(7)としては、エンジンの回転バランサ軸、動弁カム軸、燃料噴射カム軸、水ポンプ軸、オイルポンプ軸、クランク軸と嵌合させる、焼結ギヤ、焼結スプロケット、焼結プーリ等が考えられる。
(1) 回転軸挿通孔
(1a) 中心軸線
(2) 入口ガイド孔
(2a) 奥端縁
(3) 主挿通孔
(4) 伝動輪本体部
(4a) 端面
(5) ボス部
(5a) 突出端部
(6) 伝動係合部
(7) 焼結金属伝動輪
(8) 回転軸
(8a) 挿入端周縁部
GL 入口ガイド孔の長さ
TL 焼結金属伝動輪の全長長さ
GL/TL GLに関する値
ML 主挿通孔の長さ
ML/TLMLに関する値
Gρ 密度
Cρ 密度

Claims (8)

  1. 中心部に回転軸挿通孔(1)を備えた焼結金属伝動輪において、
    回転軸挿通孔(1)を入口ガイド孔(2)と主挿通孔(3)とで構成し、入口ガイド孔(2)はその内径(2Φ)が奥側に行くにつれて縮径するテーパ形状とし、入口ガイド孔(2)の奥端縁(2a)から回転軸挿通孔(1)の中心軸線(1a)と平行な向きに沿って主挿通孔(3)を導出した、ことを特徴とする焼結金属伝動輪。
  2. 請求項1に記載した焼結金属伝動輪において、
    回転軸挿通孔(1)の入口ガイド孔(2)のテーパ勾配角度Θを0.2°から5°の範囲に設定した、ことを特徴とする焼結金属伝動輪。
  3. 請求項1または請求項2に記載した焼結金属伝動輪において、
    伝動輪本体部(4)とボス部(5)とを備え、伝動輪本体部(4)は外周に他の伝動体と係合する伝動係合部(6)を備え、ボス部(5)は伝動輪本体部(4)の端面(4a)から回転軸挿通孔(1)の中心軸線(1a)に沿って突出させ、ボス部(5)の突出端部(5a)にのみ入口ガイド孔(2)を設けた、ことを特徴とする焼結金属伝動輪。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載した焼結金属伝動輪において、
    回転軸挿通孔(1)の入口ガイド孔(2)の長さGLを、焼結金属伝動輪(7)の全長長さTLで除した入口ガイド孔(2)の長さGLに関する値GL/TLの百分率を2%から10%の範囲に設定した、ことを特徴とする焼結金属伝動輪。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載した焼結金属伝動輪において、
    回転軸挿通孔(1)の主挿通孔(3)の長さMLを、焼結金属伝動輪(7)の全長長さTLで除した主挿通孔(3)の長さMLに関する値ML/TLの百分率を86%から94%の範囲に設定した、ことを特徴とする焼結金属伝動輪。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載した焼結金属伝動輪において、
    回転軸挿通孔(1)の内周面部分を構成する焼結金属組織に潤滑剤を保有させた、ことを特徴とする焼結金属伝動輪。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載した焼結金属伝動輪において、
    回転軸挿通孔(1)の入口ガイド孔(2)の内周面部分を構成する焼結金属組織の密度Gρを、伝動係合部(6)を構成する焼結金属組織の密度Cρよりも小さくした、ことを特徴とする焼結金属伝動輪。
  8. 請求項7に記載した焼結金属伝動輪において、
    回転軸挿通孔(1)の入口ガイド孔(2)の内周面部分を構成する焼結金属組織の密度Gρを5.6g/cmから6.2g/cmの範囲に設定し、伝動係合部(6)を構成する焼結金属組織の密度Cρを6.6g/cmから7.3g/cmの範囲に設定した、ことを特徴とする焼結金属伝動輪。
JP2012156290A 2012-07-12 2012-07-12 焼結金属伝動輪 Pending JP2014020381A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012156290A JP2014020381A (ja) 2012-07-12 2012-07-12 焼結金属伝動輪

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012156290A JP2014020381A (ja) 2012-07-12 2012-07-12 焼結金属伝動輪

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014020381A true JP2014020381A (ja) 2014-02-03

Family

ID=50195543

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012156290A Pending JP2014020381A (ja) 2012-07-12 2012-07-12 焼結金属伝動輪

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014020381A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019181417A1 (ja) * 2018-03-23 2019-09-26 Ntn株式会社 焼結機械部品、焼結歯車、ブーリー、カップリング、焼結機械部品の製造方法、及び粉末成形用金型
JP2019167614A (ja) * 2018-03-26 2019-10-03 Ntn株式会社 焼結機械部品、焼結歯車、プーリー、カップリング、及び粉末成形用金型
WO2022196569A1 (ja) * 2021-03-15 2022-09-22 日本精工株式会社 歯車と回転軸との組立体およびその組立方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05105912A (ja) * 1991-10-17 1993-04-27 Hitachi Powdered Metals Co Ltd 複合焼結部品の製造方法
JP2008546943A (ja) * 2005-06-20 2008-12-25 ティッセンクルップ プレスタ テックセンター アクチエンゲゼルシャフト 組み立てられたカムシャフト

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05105912A (ja) * 1991-10-17 1993-04-27 Hitachi Powdered Metals Co Ltd 複合焼結部品の製造方法
JP2008546943A (ja) * 2005-06-20 2008-12-25 ティッセンクルップ プレスタ テックセンター アクチエンゲゼルシャフト 組み立てられたカムシャフト

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019181417A1 (ja) * 2018-03-23 2019-09-26 Ntn株式会社 焼結機械部品、焼結歯車、ブーリー、カップリング、焼結機械部品の製造方法、及び粉末成形用金型
JP2019167614A (ja) * 2018-03-26 2019-10-03 Ntn株式会社 焼結機械部品、焼結歯車、プーリー、カップリング、及び粉末成形用金型
WO2022196569A1 (ja) * 2021-03-15 2022-09-22 日本精工株式会社 歯車と回転軸との組立体およびその組立方法
JP7184228B1 (ja) * 2021-03-15 2022-12-06 日本精工株式会社 歯車と回転軸との組立体およびその組立方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
BRPI0517289A (pt) conexão de eixo e cubo, com sistema de segurança
EP1544462A3 (en) Fuel supply pump having lubricating groove
JP2014020381A (ja) 焼結金属伝動輪
EP2662597A1 (en) An idler gear assembly, as well as an internal combustion engine comprising the idler gear assembly, and a method for fixing a bushing in a through bore of a gear of the idler gear assembly
WO2013108433A1 (ja) カムフォロア装置
US7182059B2 (en) Oil pump mechanism for lubricating saw chain
CN104279246A (zh) 转矩传输机构
WO2011092319A3 (en) Internal combustion engine fuel supply system
JP2007278205A (ja) カップリングの潤滑構造
EP2159454A1 (en) Idler gear and hub with coating
EP2937566B1 (en) Cam follower roller device, notably for a fuel injection pump
EP3190309A1 (en) Balance shaft friction damper
JP2009030467A (ja) タペットローラ軸受構造
US7600493B2 (en) Spline drive and cam shafts for barrel engines
EP2604817A1 (de) Nockenwellenversteller
CN104279110A (zh) 扭矩传递机构
EP2824349A1 (en) Method for manufacturing a torque transmission mechanism
CN209308951U (zh) 一种降噪隔音的机油泵
CN108291627B (zh) 变速器的组装构造
US8575802B2 (en) Locomotive starter motor
JP5913855B2 (ja) カムシャフトと補機の組合せ
US8402856B2 (en) Engine tapered gear assembly
CN111043279B (zh) 一种惰齿轮装置及发动机
WO2014175012A1 (ja) ワンウェイクラッチ装置
US20180328478A1 (en) Scissor gear oil supplying structure

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140925

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150521

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150526

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150708

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150804