JP2014020353A - ガスタービン燃焼器 - Google Patents

ガスタービン燃焼器 Download PDF

Info

Publication number
JP2014020353A
JP2014020353A JP2012163282A JP2012163282A JP2014020353A JP 2014020353 A JP2014020353 A JP 2014020353A JP 2012163282 A JP2012163282 A JP 2012163282A JP 2012163282 A JP2012163282 A JP 2012163282A JP 2014020353 A JP2014020353 A JP 2014020353A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
gas turbine
turbine combustor
burner
flow rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012163282A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5908361B2 (ja
Inventor
Tomohiro Asai
智広 浅井
Satoshi Momo
聡 百々
Yasuhiro Akiyama
恭大 穐山
Shohei Yoshida
正平 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2012163282A priority Critical patent/JP5908361B2/ja
Publication of JP2014020353A publication Critical patent/JP2014020353A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5908361B2 publication Critical patent/JP5908361B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/16Combined cycle power plant [CCPP], or combined cycle gas turbine [CCGT]
    • Y02E20/18Integrated gasification combined cycle [IGCC], e.g. combined with carbon capture and storage [CCS]

Landscapes

  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)

Abstract

【課題】ガスタービン燃焼器で燃焼させる水素含有量が変化する燃料を燃焼させる場合でも、バーナのメタル温度の上昇や燃焼振動の発生を抑制して信頼性を確保するガスタービン燃焼器を提供する。
【解決手段】燃料を噴出する複数の燃料ノズル22と、燃焼室に空気を導く複数の空気孔21を燃料ノズルに対応して複数列配置した空気孔プレート20で構成したバーナを備えたガスタービン燃焼器において、1列目の空気孔及び2列目以降の空気孔に対応した各燃料ノズルに燃料を供給する複数の燃料系統をそれぞれ配設し、空気孔プレートの中央部と外周部に複数の温度検出器402、403を設置し、前記温度検出器で検出した温度の比に基づいて燃焼室に形成される火炎位置を推定し、所望の火炎位置に保持するように燃料ノズルに供給する燃料流量値を演算する制御装置500を備えて前記複数の燃料系統を通じて供給される各燃料流量を調節するように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明はガスタービン燃焼器に関するものである。
近年、発電コスト低減、資源有効利用、地球温暖化防止の観点から、製鉄所で副生するコークス炉ガスや製油所で副生するオフガスなどの水素を含む水素含有燃料を燃料として有効利用することが検討されている。
水素含有燃料は燃焼の際に、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(Carbon Dioxide:CO)の排出量が少ないため、地球温暖化防止策として有効である。
また、豊富な資源である石炭をガス化して発電する石炭ガス化複合発電プラント(Integrated coal Gasification Combined Cycle:IGCC)では、ガスタービンに供給される水素含有燃料中の炭素分を回収・貯留するシステム(Carbon Capture and Storage:CCS)により、CO排出量を削減する方策も検討されている。このようにガスタービン発電において水素含有燃料を利用する機運が高まっている。
上記の燃料に含有される水素は可燃範囲が広く燃焼速度が速いため、ガスタービン燃焼器の燃焼室内の壁面近傍で高温の火炎が形成されて、ガスタービン燃焼器の信頼性が損なわれることが懸念される。
そこで、高温の火炎が局所的に形成されることを防止する手段として、燃料を分散させてガスタービン燃焼器の燃焼室内で均一に燃焼させる方法が有効である。
燃料の分散性を高めて高温の火炎の形成を防止し、NOx排出量を低減する方法として、特開2003−148734号公報は、複数の燃料ノズルと複数の空気孔を備え、燃料流、および燃料流の周囲に形成された空気流を燃焼室に噴射するバーナを複数個配置したガスタービン燃焼器に関する技術を開示している。
高湿分利用ガスタービンに用いられるガスタービン燃焼器として、特開2008−144671号公報は、燃料を噴霧する多数の燃料ノズルと、空気孔プレートに形成され、これらの燃料ノズルにそれぞれ対応した多数の空気孔とで燃料バーナを構成し、増湿に伴う燃焼不安定性によって燃焼部の火炎が空気プレートの端面から浮き上がる現象の発生の状態を、前記空気孔プレートに設置した複数の熱電対で検出したメタル温度と燃焼用空気の供給系統に設置した温度計で検出した空気温度とから燃焼室内に形成されるF1〜F4の燃焼部の状態から判断して、前記F1〜F4の各燃焼部に供給する燃料流量をそれぞれ制御し、火炎を安定に維持すると共にNOxの発生を抑制したガスタービン燃焼器に関する技術を開示している。
特開2003−148734号公報 特開2008−144671号公報
ところで製鉄所等で副生する副生ガスは水素を30%〜60%、IGCCプラントの燃料である石炭ガス化ガスは水素を25%〜90%含み、製鉄所やIGCCプラントの運転条件に応じてこれらの副生ガスや石炭ガス化ガスの水素含有燃料の組成は幅広く変化する。
このような水素含有燃料を前記特開2003−148734号公報に開示されたガスタービン燃焼器のバーナで燃焼させると、ガスタービン燃焼器の燃焼室内に形成される火炎の状態が大きく変化する。
特に水素含有燃料の水素濃度が増加すると燃焼室内に形成する火炎がバーナに接近する傾向にあり、バーナのメタル温度が上昇したり、燃焼振動が発生したりする可能性があるため、ガスタービン燃焼器のバーナの信頼性が低下する。
そこで、本発明の目的は、ガスタービン燃焼器で燃焼させる水素含有燃料の組成が幅広く変化する燃料を燃焼させる場合でも、バーナのメタル温度の上昇や燃焼振動の発生を抑制してバーナの信頼性を確保することが可能なガスタービン燃焼器を提供することにある。
本発明のガスタービン燃焼器は、ガスタービン燃焼器に燃料を噴出する複数の燃料ノズルと、前記燃料ノズルと燃焼室との間に設置されて前記燃焼室に圧縮空気を導く複数の空気孔を前記複数の燃料ノズルに対応して複数列配置した空気孔プレートで構成したバーナを備えたガスタービン燃焼器において、
前記空気孔プレートに形成した1列目の空気孔に対応した燃料ノズルに燃料を供給する第1の燃料系統と、前記空気孔プレートに形成した2列目以降の空気孔に対応した燃料ノズルに燃料を供給する第2の燃料系統をそれぞれ配設し、前記空気孔プレートに形成した1列目の空気孔よりも中心側となる空気孔プレートの中央部に第1の温度検出器を設置し、前記空気孔プレートに形成した2列目の空気孔よりも外周側となる空気孔プレートの外周部に第2の温度検出器を設置し、前記第1の温度検出器と第2の温度検出器で検出した温度の比に基づいて前記燃焼室に形成される火炎の現在の火炎位置を推定し、前記推定した火炎位置を所望の火炎位置に保持するように前記ガスタービン燃焼器の前記燃料ノズルに供給する燃料流量値を演算する制御装置を備え、前記制御装置で演算した燃料流量値に基づいて前記第1の燃料系統及び第2の燃料系統を通じて前記燃料ノズルに供給される各燃料流量をそれぞれ調節するように構成したことを特徴とする。
また、本発明のガスタービン燃焼器は、ガスタービン燃焼器に燃料を噴出する複数の燃料ノズルと、前記燃料ノズルと燃焼室との間に設置されて前記燃焼室に圧縮空気を導く複数の空気孔を前記複数の燃料ノズルに対応して複数列配置した空気孔プレートで構成したバーナとして、ガスタービン燃焼器の軸心側となる中央部に設置した中央バーナと、この中央バーナの外周部に複数個設置した外周バーナとを備え、前記中央バーナの中央に油ノズルを設置したガスタービン燃焼器において、ガスタービン燃焼器の軸心側となる中央部に設置した前記中央バーナに対応して前記空気孔プレートに形成した空気孔に対応した燃料ノズルに燃料を供給する第1の燃料系統と、ガスタービン燃焼器の前記中央バーナの外周部に複数個設置した外周バーナに対応して前記空気孔プレートに形成した1列目の空気孔に対応した燃料ノズルに燃料を供給する第2の燃料系統と、ガスタービン燃焼器の前記外周バーナに対応して前記空気孔プレートに形成した2列目以降の空気孔に対応した燃料ノズルに燃料を供給する第3の燃料系統をそれぞれ配設し、前記中央バーナに対応する前記空気孔プレートの軸心側の部分に第1の温度検出器を設置し、前記第1の温度検出器で検出した温度の比に基づいて前記燃焼室に形成される中央バーナ火炎の現在の火炎位置を推定すると共に、前記推定した中央バーナ火炎の火炎位置を所望の火炎位置に保持するように前記ガスタービン燃焼器の前記燃料ノズルに供給する燃料流量値を演算する制御装置を備え、前記制御装置で演算した燃料流量値に基づいて前記第1の燃料系統を通じて前記中央バーナの燃料ノズルに供給される各燃料流量、第2の燃料系統及び第3の燃料系統を通じて前記外周バーナの前記空気孔プレートに形成した1列目の空気孔に対応した燃料ノズル、及び前記外周バーナの前記空気孔プレートに形成した2列目以降の空気孔に対応した燃料ノズルに供給される各燃料流量をそれぞれ調節するように構成したことを特徴とする。
本発明によれば、ガスタービン燃焼器で燃焼させる水素含有燃料の組成が幅広く変化する燃料を燃焼させる場合でも、バーナメタル温度の上昇や燃焼振動の発生を抑制してバーナの信頼性を確保することが可能なガスタービン燃焼器が実現できる。
本発明の第1実施例であるガスタービン燃焼器を備えたガスタービンプラントの概略構成を示す構成図。 図1に示した本発明の第1実施例であるガスタービン燃焼器を構成するバーナの構造を示す縦断面図。 図1に示した本発明の第1実施例であるガスタービン燃焼器を構成するバーナを燃焼室から見た正面図。 図1に示した本発明の第1実施例であるガスタービン燃焼器のバーナ下流の燃焼室に形成される火炎の状況を示す概略説明図。 図1に示した本発明の第1実施例であるガスタービン燃焼器のバーナのメタル温度の比Rと火炎位置L3の関係を示す関係図。 図1に示した本発明の第1実施例であるガスタービン燃焼器のバーナ下流の燃焼室に形成される火炎とガスタービン負荷に対する火炎理想位置の変化の一例を示す関係図。 図1に示した本発明の第1実施例であるガスタービン燃焼器に供給する燃料流量を制御する燃料流量制御装置を示す制御ブロック図。 図5に示した本発明の第1実施例のガスタービン燃焼器に供給する燃料流量の制御装置による燃料流量の制御方法の一例であって、温度比R(=T3/T2)の時間変化を示す説明図。 図5に示した本発明の第1実施例のガスタービン燃焼器に供給する燃料流量の制御装置による燃料流量の制御方法の一例であって、F2燃料、F3燃料の流量の時間変化を示す説明図。 本発明の第2実施例であるガスタービン燃焼器を備えたガスタービンプラントの概略構成を示す構成図。 図7に示した本発明の第2実施例であるガスタービン燃焼器のバーナ下流の燃焼室に形成される火炎の状況を示す概略説明図。 図7に示した本発明の第2実施例であるガスタービン燃焼器のバーナのメタル温度T1と火炎位置L1の関係を示す関係図。 図7に示した本発明の第2実施例であるガスタービン燃焼器に供給する燃料流量を制御する燃料流量制御装置を示す制御ブロック図。 図9に示した本発明の第2実施例のガスタービン燃焼器に供給する燃料流量の制御装置による燃料流量の制御方法の一例であって、温度T1の時間変化を示す説明図。 図9に示した本発明の第2実施例のガスタービン燃焼器に供給する燃料流量の制御装置のよる燃料流量の制御方法の一例であって、F1燃料、F2+F3燃料の流量の時間変化を示す説明図。
本発明の実施例であるガスタービン燃焼器について図面を引用して説明する。
本発明の第1実施例であるガスタービン燃焼器について図1〜図6を用いて説明する。
まず、本発明の第1実施例であるガスタービン燃焼器を備えたガスタービンプラントの構成について図1を用いて説明する。図1は本実施例のガスタービン燃焼器を備えたガスタービンプラントの概略構成図を示している。
図1に示したガスタービン燃焼器3を備えたガスタービンプラント1において、ガスタービンプラント1は、主に空気を圧縮する空気圧縮機2と、空気圧縮機2から供給された圧縮空気と燃料とを混合して燃焼し高温の燃焼ガスを発生させるガスタービン燃焼器3と、このガスタービン燃焼器3で発生した燃焼ガスによって駆動されるタービン4と、このタービン4によって駆動され、発電する発電機6から構成されている。
前記ガスタービンプラント1では次のようにして発電を行っている。即ち、空気圧縮機2で大気より空気101を吸入して圧縮し、この空気圧縮機2で圧縮した圧縮空気102をガスタービン燃焼器3に供給する。尚、空気圧縮機2には起動時に空気圧縮機2を回転させる起動用モータ7を備えている。
本実施例のガスタービン燃焼器3では、空気圧縮機2から供給された圧縮空気102と、燃料として燃料系統200aを通じて供給されたガス燃料200とを混合して燃焼させ、高温の燃焼ガス110を生成する。
ガスタービン燃焼器3で発生した高温の燃焼ガス110はタービン4に供給され、前記タービン4はこの燃焼ガス110により駆動される。そして、タービン4の駆動によって、該タービン4に連結された発電機6を回転して発電を行う。
ガスタービン燃焼器3には、空気圧縮機2で圧縮した圧縮空気102と、燃料系統200aを通じて供給されたガス燃料200を分配して燃料系統202aを通じて供給されたガス燃料202及び燃料系統203aを通じて供給された203とを混合し、これらの混合ガスを燃焼室5に噴射して燃焼させるバーナ8を備えている。
本実施例のガスタービン燃焼器3を構成する前記バーナ8は、ガスタービン燃焼室5に空気圧縮機2から供給された圧縮空気102aを導くための空気孔21を複数個設けた円盤状の空気孔プレート20と、燃料系統200aを通じて供給されたガス燃料200を分配して燃料系統202a、203aを通じて供給されたガス燃料202及び203を前記空気孔プレート20に設けた空気孔21内に向けて噴射する複数の燃料ノズル22から構成されている。
前記バーナ8を構成する前記空気孔プレート20の設けた複数の空気孔21と、複数の燃料ノズル22とは、一つの空気孔21に一つの燃料ノズル22をそれぞれ対応させて配置した構成となっている。
前記バーナ8を構成する前記空気孔プレート20に設けられた複数個の空気孔21は、図2A及びzy2Bにも示したように、ガスタービン燃焼器3の軸を中心とする複数の同心円上に配置されており、本実施例のガスタービン燃焼器3では、3列(バーナ中心側から外側に向けて、バーナ中心側の1列目空気孔51、1列目空気孔51よりも外側の2列目空気孔52、及び2列目空気孔52よりも外側の3列目空気孔53)の空気孔群から構成されている。
本実施例のガスタービン燃焼器3の前記バーナ8を構成する複数の燃料ノズル22は、図1に示すように、その上流側で燃料分配器23と連結しており、燃料分配器23によって燃料系統200aを通じて供給されたガス燃料200は、燃料系統200aから分岐された燃料系統202a、203aを通じてそれぞれ供給されたガス燃料202、203を前記バーナ8を構成する複数の燃料ノズル22に分配する。
ガス燃料200は燃料系統200aに設けた燃料遮断弁60の下流側で2つに分岐し、燃料系統202a、203aを通じて前記バーナ8を構成する燃料分配器23に供給されるが、分岐した一方の燃料系統202aに設けた燃料制御弁62、及び分岐した他方の燃料系統203aに設けた燃料制御弁63によって前記燃料系統202a、203aを通じて前記複数の燃料ノズル22に供給されるガス燃料202、203の供給量がそれぞれ調節されている。
そして、燃料系統202aを通じて供給されたガス燃料202は、前記1列目空気孔51に対応する燃料ノズル22に、燃料系統203aを通じて供給されたガス燃料203は、前記2列目空気孔52と3列目空気孔53に対応する燃料ノズル22にそれぞれ供給される。
このように本実施例のガスタービン燃焼器3では、バーナ8を構成する複数の燃料ノズル22に供給するガス燃料200を燃料系統202a、203aの2系統に分配したが、それ以上の数の燃料系統に分配してもよい。
上記した本実施例のガスタービン燃焼器3のように燃料系統を複数に分配する構成にすれば、燃料供給系統数の増加に伴ってガスタービン燃焼器3の運転の自由度を拡大できる。
本実施例のガスタービン燃焼器3では、燃焼するガス燃料200として、コークス炉ガスや製油所オフガス、石炭ガス化ガスなどの水素含有燃料を使用でき、液化天然ガス(Liquefied Natural Gas:LNG)をはじめとするすべてのガス燃料にも適用できる。
図1に示したように、本実施例のガスタービン燃焼器3において、バーナ8を構成する空気孔プレート20に形成した1列目空気孔51よりも中心側となる空気孔プレート20の中央部に温度を検出する熱電対402が設置され、空気孔プレート20の2列目空気孔52と3列目空気孔53との間となる空気孔プレート20の空気孔間隙部に、温度を検出する熱電対403が設置されている。
そして前記熱電対402、403で検出した温度の信号を燃料流量制御装置500に入力し、前記燃料流量制御装置500で演算処理された制御信号によって燃料系統202a、203aに設置した燃料制御弁62、63の開度を操作して、ガスタービン燃焼器3のバーナ8を構成する複数の燃料ノズル22に供給するガス燃料202、203の流量をそれぞれ制御する。
図2Aは図1に示した本発明の第1実施例であるガスタービン燃焼器を構成するバーナの構造を示す縦断面図であり、図2Bは図1に示した本発明の第1実施例であるガスタービン燃焼器を構成するバーナを燃焼室から見た正面図である。
図2A及び図2Bに示したように、熱電対402はバーナの中央部となる空気孔プレート20の中央部に、熱電対403は2列目空気孔52と3列目空気孔53の間となる空気孔プレート20の空気孔間隙部にそれぞれ設置されている。
熱電対402、403を設置する空気孔プレート20の前記中央部及び空気孔間隙部には、燃料ノズル22に面した空気孔プレートエンドカバー側表面300から直径1.2mmの熱電対挿入孔410がそれぞれ形成されており、前記空気孔プレート20の空気孔プレートエンドカバー側表面300の丁度裏面となる空気孔プレート燃焼室側表面301では、表面から2.0mmの位置にまで熱電対挿入孔410が達している。
前記空気孔プレート20に形成する熱電対挿入孔410の加工は、空気孔プレートエンドカバー側表面300から空気孔プレート20をドリルで加工できるほかに、貫通孔を形成した後に空気孔プレート燃焼室側表面301を溶接によって閉止することでも加工できる。
そして、この空気孔プレート20を加工して形成した熱電対挿入孔410に、空気孔プレートエンドカバー側表面300から直径1.0mmの熱電対402、403をそれぞれ挿入し、熱電対402、403の先端を熱電対挿入孔410の最深部に到達させた後に前記熱電対402、403の内部に固定する。
熱電対挿入孔410の内部に設置された前記熱電対402、403の先端は、ガスタービン燃焼器3に設けた燃焼室5に面した空気孔プレート燃焼室側表面301の表面から2.0mmの位置にまで達しており、前記熱電対402、403の先端が空気孔プレート20のメタルに接しているため、熱電対402、403で検出した温度は空気孔プレート燃焼室側表面301のメタル温度に近い温度を示し、ガスタービン燃焼器3の燃焼室5内に形成される火炎の温度を間接的に計測できる。
また、前記熱電対402、403はガスタービン燃焼器3の燃焼室5内に形成される高温の火炎に接触することが無いため、溶損の恐れがなく高い信頼性を確保できる。
そして、前記熱電対402、403で検出した温度信号を取り出して燃料流量制御装置500に入力するようにして温度を計測する。
図3Aは図1に示した本発明の第1実施例であるガスタービン燃焼器のバーナ下流の燃焼室に形成される火炎の状況を示す概略説明図である。
図3Aにバーナ下流の燃焼室5内に形成される火炎の概略図を示したように、本実施例のガスタービン燃焼器3のバーナ8において、水素含有燃料のような燃焼速度の速い火炎が逆流することを抑制するため、燃焼室5内に形成される火炎は、点Poを火炎の基点として空気孔プレート20の空気孔プレート燃焼室側表面301から離れた位置に浮上円錐火炎160を形成する。
本実施例のガスタービン燃焼器3に備えたバーナ8の信頼性と火炎安定性の確保のため、燃焼室5内に形成される浮上円錐火炎160の位置を理想火炎位置Piとすると、火炎をこの理想火炎位置Piに保持する必要があるが、火炎位置は種々の外乱によって変化する。
例えば、バーナ外周側の火炎が前記理想火炎位置Piよりも上流に移動してバーナ8に接近すると、バーナ8のメタル温度の上昇や、圧力変動の発生のため、バーナ信頼性が低下する可能性がある。
ここで、バーナ信頼性を確保できる最上流火炎位置をPuとし、その位置の火炎を、破線で示した最上流位置の火炎161とする。
一方、バーナ外周側の火炎が前記理想火炎位置Piよりも下流に移動してバーナ8から離れると、火炎を保持するために必要な循環ガス80の量が減少し火炎安定性が低下する。
ここで、火炎安定性を確保できる最下流火炎位置をPdとし、その位置の火炎を、破線で示した最下流位置の火炎162とする。
熱電対402を設置した空気孔プレート20の空気孔プレート燃焼室側表面301の位置から火炎の起点となる点Poまでの距離をL2とする。また、熱電対403を設置した空気孔プレート20の空気孔プレート燃焼室側表面301の位置からその下流の火炎位置までの距離をL3、最上流火炎位置Puの火炎までの距離をL3u、最下流火炎位置Pdの火炎までの距離をL3dとする。
そして、空気孔プレート20に設置した熱電対402、403で検出した温度をそれぞれT2、T3とし、その比RをR=T3/T2とする。
図3Bは図1に示した本発明の第1実施例であるガスタービン燃焼器3に設置したバーナ8を構成する空気孔プレート20に設置した熱電対402、403で検出したメタルの温度T2、T3の温度比R(R=T3/T2)と、火炎位置L3の関係を示す関係図である。
図3Bに示したように、温度比Rと火炎位置L3の関係を示す。火炎位置L3に応じて本実施例のガスタービン燃焼器3のバーナ8のメタル温度の比R(R=T3/T2)は変化する。火炎が理想位置にある場合(L3=L3i)、温度比R=T3/T2=Aiとする。
火炎が最上流にある場合(L3=L3u)は、熱電対403で検出した温度T3の温度は上昇して温度比R=Auの値となり、火炎が最下流にある場合(L3=L3d)は、熱電対403で検出した温度T3の温度は低下して温度比R=Adの値となる。尚、温度比RはAd≦R≦Auの範囲で変化する必要がある。
本実施例のガスタービン燃焼器3では、温度比Rが、Ad≦R≦Auの範囲外となった場合に、図3Bに示した関係を基に、本実施例のガスタービン燃焼器3の燃焼室5内に形成される火炎の現在の火炎位置を推定し、燃料流量制御装置500によって、燃焼室5内に形成される火炎位置が理想位置のL3=L3iとなる温度比R=T3/T2=Aiの値となるように、本実施例のガスタービン燃焼器3のバーナ8に供給されるガス燃料202、203の流量を制御する。
尚、図3Aに示した燃焼室5内に形成される火炎の理想火炎位置Piはガスタービン負荷(負荷指令MWDと実際の発電量MWとの差)に応じて変化する。
図4は本発明の第1実施例であるガスタービン燃焼器3において、ガスタービン負荷に対するバーナ8の空気孔プレート20の表面から理想位置にある火炎までの距離L3iの変化の一例を示したものである。
図4に示したように、バーナ8の空気孔プレート20の表面から理想位置にある火炎までの距離L3iはガスタービン負荷とともに増加する。ガスタービン負荷が低い条件では、燃焼安定性の確保が重要であり、火炎をバーナ付近で保持し燃焼安定性を確保する。
一方、ガスタービン負荷が高い条件では、火炎がバーナ8に接近する傾向にあり、バーナ信頼性の確保が重要であるため、火炎をバーナ8からより離れた位置で保持しバーナ信頼性を確保する。以下では、ガスタービン負荷をある一定値に保持した条件で説明する。
図5に本実施例のガスタービン燃焼器3に供給する燃料流量を制御する燃料流量制御装置500の構成である制御ブロック図を示す。
図5において、本実施例のガスタービン燃焼器3の前記燃料流量制御装置500は、主に減算器501、燃料流量演算器502、燃料比率設定器503、および燃料系統202a、203aを通じて供給するガス燃料202(以下、F2燃料と称する)の流量を設定するF2燃料設定器152、ガス燃料203(以下、F3燃料と称する)の流量を設定するF3燃料設定器153から構成されている。
本実施例のガスタービン燃焼器3の燃料流量制御装置500では、次のようにして燃料系統202a、203aに設置した燃料制御弁62、63の開度を操作して、ガスタービン燃焼器3のバーナ8を構成する複数の燃料ノズル22に燃料系統202a、203aを通じて供給するガス燃料202、203の流量をそれぞれ制御する。
燃料流量制御装置500に備えられた減算器501は、予め定めたガスタービンに対する発電量増加率に従うように与えた負荷指令MWDと、発電機6の出力である実際の発電量MWから両者の発電量の差を演算する。
燃料流量制御装置500に備えられた燃料流量演算器502は、前記減算器501で演算した負荷指令MWDと実際の発電量MWとの発電量差に基づいて、この発電量差を無くすのに必要な燃料流量を演算する。
燃料流量制御装置500に備えられた燃料比率設定器503は、前記燃料流量演算器502で演算した燃料流量の演算値、およびバーナ8の空気孔プレート20に設置した熱電対402、403で検出した温度T2、T3に基づき、図3Bに示したように、燃焼室5内に形成される火炎位置が理想位置のL3=L3iとなる温度比R=T3/T2=Aiの値となるように、燃料系統202a、203aを通じて供給するガス燃料202、203の流量を配分する燃料比率を演算する。
燃料流量制御装置500に備えられたF2燃料設定器152及びF3燃料設定器153は、前記燃料比率設定器503で演算した燃料比率の演算値に基づき、ガス燃料202、203の燃料流量をそれぞれ設定し、そして前記F2燃料設定器152及びF3燃料設定器153で設定した燃料流量値に基づいて燃料系統202a、203aを通じて供給するガス燃料202、203の流量が調節できるように、前記F2燃料設定器152及びF3燃料設定器153から出力された操作信号で燃料系統202a、203aに設置した燃料制御弁62、63の開度を操作して、ガスタービン燃焼器3のバーナ8を構成する複数の燃料ノズル22に供給するガス燃料202、203の流量を制御する。
この結果、ガスタービン燃焼器3の燃焼室5内に形成される火炎位置が、理想位置のL3=L3iとなるガスタービン燃焼器3のバーナ8のメタル温度の比である温度比R(R=T3/T2)の値を理想点Aiに制御することが可能となる。
次に、本実施例のガスタービン燃焼器3のバーナ8を構成する複数の燃料ノズル22に供給するガス燃料202、203の流量の制御方法を図5に示した燃料流量の制御装置500、及び図6A及び図6Bを用いて説明する。
図6Aは図5に示した本発明の第1実施例のガスタービン燃焼器に供給する燃料流量の制御装置による燃料流量の制御方法の一例であって、熱電対402、403で検出した温度T2、T3の温度比R(=T3/T2)の時間変化を示す説明図であり、図6Bは図5に示した本発明の第1実施例のガスタービン燃焼器に供給する燃料流量の制御装置による燃料流量の制御方法の一例であって、F2燃料、F3燃料の流量の時間変化を示す説明図である。
図6A及び図6Bに示したように、ガスタービン燃焼器3の運転時間tにおいて、時間t=tu1におけるガスタービン燃焼器3の燃焼室5内に形成される火炎が理想位置にある状態(R=Ai)から、時間tがtu1からtu2に近づくにつれて温度比Rは増加し、時間t=tu2で、ガスタービン燃焼器3の燃焼室5内に形成される火炎が最上流位置にある状態(温度比R=Au)に達する。
温度比RがAuよりも大きくなると、バーナ8のメタル温度の上昇や、圧力変動の発生のため、バーナ信頼性が低下する可能性がある。
そこで、熱電対402、403が検出したメタル温度T2、T3に基づいて温度比R(R=T3/T2)が、燃焼室5内に形成される火炎が理想位置にある状態となるR=Aiの値となるように、図5に示した燃料流量制御装置500の演算制御によって、燃料比率設定器503によってガス燃料202、203の流量を配分する燃料比率の設定信号を演算し、F2燃料設定器152及びF3燃料設定器153に演算した燃料比率の設定信号を出力する。
F2燃料設定器152及びF3燃料設定器153では、燃料比率設定器503から出力された燃料比率の設定信号に基づいて、F2燃料とF3燃料の流量の合計を一定に保持しながら、燃料系統202aに設置した燃料制御弁62の開度が大きくなるように操作して、燃料系統202aを通じてガスタービン燃焼器3のバーナ8を構成する複数の燃料ノズル22に供給するF2燃料流量を増加させるように制御する。
同時に、燃料系統203aに設置した燃料制御弁63の開度が小さくなるように操作して、燃料系統203aを通じてガスタービン燃焼器3のバーナ8を構成する複数の燃料ノズル22に供給するF3燃料流量を減少させるように制御する。
上記した燃料流量制御装置500による演算制御の結果、図6A及び図6Bに示したように、ガスタービン燃焼器3の運転時間が時間t=tu3では、ガスタービン燃焼器3のバーナ8の外周の火炎の燃焼速度が減少するため、ガスタービン燃焼器3の燃焼室5内に形成される火炎の位置は、図3Aに燃焼室5内の火炎位置の状態を示した最上流位置にある最上流火炎位置Puの状態から下流側に移動して、理想火炎位置Piに定着することになる。
一方、ガスタービン燃焼器3の運転時間tがtu3からtd1を経過すると、時間t=td1におけるガスタービン燃焼器3の燃焼室5内に形成される火炎が理想位置にある状態(R=Ai)から、時間tがtd1を経過するにつれて温度比Rは減少し、時間t=td2で、ガスタービン燃焼器3の燃焼室5内に形成される火炎が最下流位置にある状態(温度比R=Ad)に達する。
温度比RがAdよりも小さくなると、ガスタービン燃焼器3の燃焼室5内で火炎を保持するために必要な循環ガス量が減少して火炎安定性が低下する可能性がある。
そこで、熱電対402、403が検出したメタル温度T2、T3に基づいてメタル温度比R(R=T3/T2)がAiになるように、図5に示した燃料流量制御装置500の演算制御によって、燃料比率設定器503によってガス燃料202、203の流量を配分する燃料比率の設定信号を演算し、F2燃料設定器152及びF3燃料設定器153に演算した燃料比率の設定信号を出力する。
F2燃料設定器152及びF3燃料設定器153では、燃料比率設定器503から出力された燃料比率の設定信号に基づいて、F2燃料とF3燃料の流量の合計を一定に保持しながら、燃料系統202aに設置した燃料制御弁62の開度が小さくなるように操作して、燃料系統202aを通じてガスタービン燃焼器3のバーナ8を構成する複数の燃料ノズル22に供給するF2燃料流量を減少させるように制御する。
同時に、燃料系統203aに設置した燃料制御弁63の開度が大きくなるように操作して、燃料系統203aを通じてガスタービン燃焼器3のバーナ8を構成する複数の燃料ノズル22に供給するF3燃料流量を増加させるように制御する。
上記した燃料流量制御装置500による演算制御の結果、図6A及び図6Bに示したように、時間t=td3では、ガスタービン燃焼器3のバーナ8の火炎の燃焼速度が増加するため、ガスタービン燃焼器3の燃焼室5内に形成される火炎の位置は、図3Aに燃焼室5内の火炎位置の状態を示した最下流位置にある最下流火炎位置Pdの状態から上流側に移動して、理想火炎位置Piに定着することになる。
上記した本実施例のガスタービン燃焼器3では、バーナメタル温度の検出値から現在の火炎位置を推定し、火炎が理想位置に定在するようにバーナに供給する燃料流量を制御することによりバーナ信頼性を確保できる。
したがって本実施例によれば、ガスタービン燃焼器で燃焼させる水素含有燃料の組成が幅広く変化する燃料を燃焼させる場合でも、バーナメタル温度の上昇や燃焼振動の発生を抑制してバーナの信頼性を確保することが可能なガスタービン燃焼器が実現できる。
本発明の第2実施例であるガスタービン燃焼器について図7〜図10を用いて説明する。
図7〜図10に示した本実施例のガスタービン燃焼器は、図1〜図6に示した第1実施例のガスタービン燃焼器と基本的な構成は同じであるので、両者に共通した説明は省略し、相違する部分について以下に説明する。
本発明の第2実施例であるガスタービン燃焼器を備えたガスタービンプラントの構成について図7を用いて説明する。図7は本実施例のガスタービン燃焼器を備えたガスタービンプラントの概略構成図を示している。
図7に示した本実施例のガスタービン燃焼器3は、図1に示した第1実施例のバーナ8を複数個配置した構成にしてガスタービン燃焼器3に適用した実施例である。
図7に示したガスタービン燃焼器3を備えたガスタービンプラント1において、本実施例のガスタービン燃焼器3では、ガスタービン燃焼器3のバーナ8として、バーナ8の中央部に中央バーナ32を1個、中央バーナ32の外周部に外周バーナ33を複数個(本実施例では例えば6個)配置した場合を示している。そして、前記中央バーナ32の軸心中央には油燃焼用の油ノズル40が備えられている。
さらに、前記中央バーナ32の油燃焼用の油ノズル40に起動用油燃料210を供給する燃料系統210aが配設されており、この燃料系統210aに燃料遮断弁65と、該燃料系統210aを通じて前記油ノズル40に供給される起動用燃料210の供給量を調節する燃料制御弁66が設けられている。
中央バーナ32の油燃焼用の油ノズル40に供給する起動用燃料210としては、軽油、灯油、A重油などの油燃料を使用する。
本実施例のガスタービン燃焼器3の前記中央バーナ32及び複数個の外周バーナ33をそれぞれ構成する複数の燃料ノズル22は、図7に示すように、その上流側で燃料分配器23とそれぞれ連結しており、燃料分配器23によって燃料系統200aを通じて供給されたガス燃料200のうち、燃料系統200aから分岐した燃料系統201aを通じて供給されたガス燃料201は、前記バーナ8の中央部に設置された中央バーナ32を構成する複数の燃料ノズル22に供給される。
そして、燃料系統200aから分岐した燃料系統201aに設けた燃料制御弁61によって前記燃料系統201aを通じて前記中央バーナ32の複数の燃料ノズル22に供給されるガス燃料201の供給量はそれぞれ調節されている。
また、燃料分配器23によって燃料系統200aを通じて供給されたガス燃料200のうち、燃料系統200aから分岐された燃料系統202a、203aを通じてそれぞれ供給されたガス燃料202、203は、前記バーナ8の中央バーナ32の外周部に設置された各外周バーナ33を構成する複数の燃料ノズル22に供給される。
そして、燃料系統200aから分岐した一方の燃料系統202aに設けた燃料制御弁62、及び分岐した他方の燃料系統203aに設けた燃料制御弁63によって前記燃料系統202a、203aを通じて前記各外周バーナ33を構成する複数の燃料ノズル22に供給されるガス燃料202、203の供給量はそれぞれ調節されている。
そして、燃料系統202aを通じて供給されたガス燃料202は、丁度、第1実施例のガスタービン燃焼器3のバーナ8を構成する空気プレート20に形成した空気孔と対応する燃料ノズル22と同様に、前記各外周バーナ33を構成する空気プレート20に形成した前記1列目空気孔51に対応する燃料ノズル22に、燃料系統203aを通じて供給されたガス燃料203も同じく、前記各外周バーナ33を構成する空気プレート20に形成した前記2列目空気孔52と3列目空気孔53に対応する燃料ノズル22にそれぞれ供給される。
図7及び図8Aに示したように、本実施例のガスタービン燃焼器3では、前記各外周バーナ33に設置した複数の燃料ノズル22に対応して空気孔プレート20に形成した1列目空気孔51よりも中心側となる空気孔プレート20の部分に空気孔プレート20のメタル温度を検出する熱電対402が設置され、空気孔プレート20の2列目空気孔52よりも外周側で3列目空気孔53との間となる空気孔プレート20の空気孔間隙部に、空気孔プレート20のメタル温度を検出する熱電対403が設置されている。
更に、本実施例のガスタービン燃焼器3において、前記中央バーナ32に設置した油ノズル40に対応して空気孔プレート20の中心部に形成した1列目空気孔51よりも外周側となる空気孔プレート20の部分に空気孔プレート20のメタル温度を検出する熱電対401が設置されている。
そして前記熱電対401、402、403で検出した空気孔プレート20の各部のメタル温度の検出信号を燃料流量制御装置500に入力し、前記燃料流量制御装置500で演算処理された制御信号によって燃料系統201a、202a、203aに設置した燃料制御弁61、62、63の開度を操作して、ガスタービン燃焼器3の中央バーナ32及び各外周バーナ33を構成する複数の燃料ノズル22に供給するガス燃料201、202、203の流量をそれぞれ調節することで、燃焼室5内に形成される中央バーナ火炎81の火炎位置、及び外周バーナ火炎82の火炎位置が所望の位置となるように制御される。
ところで、水素含有燃料をガスタービン燃焼器3の燃料として使用する場合、着火に失敗すると水素含有燃料がガスタービン燃焼器3で燃焼せずに排出され、下流側のタービン4内で燃焼して爆発が起こる危険性を回避する必要がある。
そこで、本実施例のガスタービン燃焼器3においては、水素を含まない起動用燃料(例えば、油燃料)で着火、およびガスタービンプラントを低負荷まで運転し、その後、順次、水素含有燃料をガスタービン燃焼器3に供給して燃焼させ、前述したような爆発が起こる危険性を回避する。
そこで、次に、水素含有燃料を燃料として使用する本実施例のガスタービン燃焼器3について以下に説明する。
図8Aは図7に示した本実施例であるガスタービン燃焼器3のバーナ下流の燃焼室5内に形成される火炎の状況を示す概略説明図であり、図8Bは図7に示した本実施例であるガスタービン燃焼器3のバーナのメタル温度T1と火炎位置L1の関係を示す関係図であり、中央バーナ32の下流となる燃焼室5内には中央バーナ火炎81が、複数個の外周バーナ33の下流となる燃焼室5内には複数の外周バーナ火炎82がそれぞれ形成されている。
本実施例であるガスタービン燃焼器3の中央バーナ32はパイロットバーナの役目を果たすものであり、燃焼室5内に形成される火炎を安定に保持してガスタービン燃焼器全体の燃焼安定性を確保する必要がある。
そこで、本実施例であるガスタービン燃焼器3においては、中央バーナ32を構成する空気プレート20に設置した熱電対401で検出したメタル温度T1と、この中央バーナ32を構成する空気孔プレート20の燃焼室側表面の位置から燃焼室5内に形成される中央バーナ火炎81までの火炎距離L1に基づいて、燃料系統201aを通じてガスタービン燃焼器3の中央バーナ32を構成する複数の燃料ノズル22に供給するガス燃料201(F1燃料)の流量を制御する。
図8Bは本実施例であるガスタービン燃焼器3のバーナのメタル温度T1と火炎位置L1の関係を示す関係図を示しており、図8Bに示したように、中央バーナ32を構成する空気孔プレート20の燃焼室側表面の位置から中央バーナ火炎81までの火炎位置L1に応じて、中央バーナ32を構成する空気プレート20に設置した熱電対401で検出するメタル温度T1の検出値は変化する。
図8Bにおいて、T1=T1max(最大値)は中央バーナ32のメタル温度T1がバーナ信頼性を確保できる最大の温度とし、T1=T1min(最小値)は燃焼室5内に形成された中央バーナ火炎81が安定に保持される最小の温度とすると、中央バーナ32のメタル温度T1は、T1min≦T1≦T1maxの範囲となっている必要がある。
中央バーナ32のメタル温度T1が、T1=T1maxの場合は、燃焼室5内に形成された中央バーナ火炎81の火炎が最も上流側に位置する場合であり、この場合、中央バーナ32を構成する空気孔プレート20の燃焼室側表面の位置から燃焼室5内に形成された中央バーナ火炎81までの火炎距離L1は、L1=L1min(最小値)となる。
また、中央バーナ32のメタル温度T1が、T1=T1minの場合は、燃焼室5内に形成された中央バーナ火炎81の火炎が最も下流側に位置する場合であり、この場合、中央バーナ32を構成する空気孔プレート20の燃焼室側表面の位置から燃焼室5内に形成された中央バーナ火炎81までの火炎距離L1は、L1=L1max(最大値)となる。
図9に本実施例のガスタービン燃焼器3における燃料流量制御装置500の制御ブロック図を示す。図9に示した本実施例のガスタービン燃焼器3における燃料流量制御装置500の制御ブロックと図5に示した第1実施例のガスタービン燃焼器3における燃料流量制御装置500の制御ブロック図との相違点は、燃料比率設定器503が熱電対402、403で検出した温度信号T2、T3に加えて、熱電対401で検出した温度信号T1も入力させており、燃料系統202a、203aを通じて複数個の外周バーナ33に供給するガス燃料202(F2燃料)の流量を設定するF2燃料設定器152及びガス燃料203(F3燃料)の流量を設定するF3燃料設定器153に加えて、燃料系統201aを通じて中央バーナ32に供給するガス燃料201(F1燃料)の流量を設定するF1燃料設定器151を備えている。
本実施例のガスタービン燃焼器3の燃料流量制御装置500では、次のようにして燃料系統201a、202a、203aに設置した燃料制御弁61、62、63の開度を操作して、ガスタービン燃焼器3の中央バーナ32を構成する複数の燃料ノズル22、及び複数個の外周バーナ33を構成する複数の燃料ノズル22に燃料系統201a、202a、203aを通じて供給するガス燃料201、202、203の流量をそれぞれ制御する。
次に、本実施例のガスタービン燃焼器3の中央バーナ32及び複数個の外周バーナ33をそれぞれ構成する複数の燃料ノズル22に供給するガス燃料201、202、203の流量の制御方法を図9に示した燃料流量の制御装置500、及び図10A及び図10Bを用いて説明する。
尚、本実施例のガスタービン燃焼器3によるF2燃料流量及びF3燃料流量の制御方法は第1実施例のガスタービン燃焼器3の場合と同様であるため、本実施例のガスタービン燃焼器3においては、F1燃料流量の制御方法についてのみ説明する。
図10Aは、図9に示した本実施例のガスタービン燃焼器に供給する燃料流量の制御装置による燃料流量の制御方法の一例であって、温度T1の時間変化を示す説明図であり、図10Bは、図9に示した本実施例のガスタービン燃焼器に供給する燃料流量の制御装置のよる燃料流量の制御方法の一例であって、F1燃料、F2+F3燃料の流量の時間変化を示す説明図である。
図10Aは図9に示した本実施例のガスタービン燃焼器に供給する燃料流量制御装置500による燃料流量の制御方法の一例であって、図10A及び図10Bに示したように、ガスタービン燃焼器3の運転時間tにおいて、時間t=tu1を経過してガスタービン燃焼器3の燃焼室5内に形成される中央バーナ火炎81の位置が上流側に近づくと、中央バーナ32を構成する空気プレート20に設置した熱電対401で検出したメタル温度T1が上昇して、時間t=tu2でメタル温度T1が最大値T1maxに達している。
熱電対401で検出した中央バーナ32のメタル温度T1がT1maxよりも大きくなると、バーナ信頼性が低下する可能性がある。
そこで、熱電対401で検出したメタル温度T1に基づいて、中央バーナ32のメタル温度T1が、燃焼室5内に形成された中央バーナ火炎81の火炎が最上流側と最下流側との間に位置させるため、中央バーナ32のメタル温度T1を、T1min≦T1≦T1maxの範囲に入るように、図9に示した燃料流量制御装置500の演算制御によって、燃料比率設定器503でガス燃料201の流量を配分する燃料比率の設定信号を演算し、F1燃料設定器151に演算した燃料比率の設定信号を出力する。
F1燃料設定器151では、燃料比率設定器503から出力された燃料比率の設定信号に基づいて、F1燃料とF2燃料及びF3燃料の流量の合計を一定に保持しながら、燃料系統201aに設置した燃料制御弁61の開度が小さくなるように操作して、燃料系統201aを通じてガスタービン燃焼器3の中央バーナ32を構成する複数の燃料ノズル22に供給するF1燃料流量を減少させるように制御する。
同時に、燃料比率設定器503から出力された燃料比率の設定信号に基づいて、F2燃料設定器152及びF3燃料設定器153では、燃料系統202a及び203aに設置した燃料制御弁62、63の開度が大きくなるように操作して、燃料系統202a、203aを通じてガスタービン燃焼器3の複数個の外周バーナ33を構成する複数の燃料ノズル22に供給するF2燃料流量及びF3燃料流量を増加させるように制御して、時間t=tu3でメタル温度T1が時間t=tu1の時と同じメタル温度T1の値まで低下させる制御を行う。
一方、図10A及び図10Bに示したように、ガスタービン燃焼器3の運転時間tがtu3からtd1を経過して、ガスタービン燃焼器3の燃焼室5内に形成される中央バーナ火炎81の位置が下流側に近づくと、中央バーナ32を構成する空気プレート20に設置した熱電対401で検出したメタル温度T1が減少して、時間t=td2で最小値T1minに達する。
熱電対401で検出した中央バーナ32のメタル温度T1がT1minよりも小さくなると、火炎安定性が低下する可能性がある。
そこで、熱電対401で検出したメタル温度T1に基づいて、中央バーナ32のメタル温度T1が、燃焼室5内に形成された中央バーナ火炎81の火炎が最上流側と最下流側との間に位置させるため、中央バーナ32のメタル温度T1を、T1min≦T1≦T1maxの範囲に入るように、図9に示した燃料流量制御装置500の演算制御によって、燃料比率設定器503でガス燃料201の流量を配分する燃料比率の設定信号を演算し、F1燃料設定器151に演算した燃料比率の設定信号を出力する。
F1燃料設定器151では、燃料比率設定器503から出力された燃料比率の設定信号に基づいて、F1燃料とF2燃料及びF3燃料の流量の合計を一定に保持しながら、燃料系統201aに設置した燃料制御弁61の開度が大きくなるように操作して、燃料系統201aを通じてガスタービン燃焼器3の中央バーナ32を構成する複数の燃料ノズル22に供給するF1燃料流量を増加させるように制御する。
同時に、燃料比率設定器503から出力された燃料比率の設定信号に基づいて、F2燃料設定器152及びF3燃料設定器153では、燃料系統202a及び203aに設置した燃料制御弁62、63の開度が小さくなるように操作して、燃料系統202a、203aを通じてガスタービン燃焼器3の複数個の外周バーナ33を構成する複数の燃料ノズル22に供給するF2燃料流量及びF3燃料流量を減少させるように制御して、時間t=td3でメタル温度T1が時間t=tu1の時と同じメタル温度T1の値まで上昇させる制御を行う。
上記した本実施例のガスタービン燃焼器3では、水素含有燃料をガスタービン燃焼器3の燃料として使用する場合でも、水素含有燃料が下流側のタービン4内で燃焼して爆発が起こる危険性を回避することが可能となるので、バーナメタル温度T1の検出値からバーナに供給する燃料流量を制御することによりバーナ信頼性を確保できる。
したがって本実施例によれば、ガスタービン燃焼器で燃焼させる水素含有燃料の組成が幅広く変化する燃料を燃焼させる場合でも、バーナメタル温度の上昇や燃焼振動の発生を抑制してバーナの信頼性を確保することが可能なガスタービン燃焼器が実現できる。
1:ガスタービンプラント、2:空気圧縮機、3:ガスタービン燃焼器、4:タービン、5:燃焼室、6:発電機、7:ガスタービン起動用モータ、8:バーナ、10:外筒、12:主室ライナ、13:燃焼器エンドカバー、20:空気孔プレート、21:空気孔、22:燃料ノズル、23:燃料分配器、32:中央バーナ、33:外周バーナ、40:油ノズル、51:1列目空気孔、52:2列目空気孔、53:3列目空気孔、60、65:燃料遮断弁、61、62、63:燃料制御弁、80:循環ガス、81:中央バーナ火炎、82:外周バーナ火炎、101:空気、102、102a:圧縮空気、103:冷却空気、110:燃焼ガス、111:排気ガス、160:浮上円錐火炎、123:冷却空気孔、124:冷却空気、151:F1燃料設定器、152:F2燃料設定器、153:F3燃料設定器、160:理想位置の火炎、161:最上流位置の火炎、162:最下流位置の火炎、200、201、202、203:ガス燃料、201a、202a、203a:燃料系統、210:起動用油燃料、300:空気孔プレートエンドカバー側表面、301:空気孔プレート燃焼室側表面、401、402、403:熱電対、410:熱電対挿入孔、500:燃料流量制御装置、501:減算器、502:燃料流量演算器、503:燃料比率設定器。

Claims (6)

  1. ガスタービン燃焼器に燃料を噴出する複数の燃料ノズルと、前記燃料ノズルと燃焼室との間に設置されて前記燃焼室に圧縮空気を導く複数の空気孔を前記複数の燃料ノズルに対応して複数列配置した空気孔プレートで構成したバーナを備えたガスタービン燃焼器において、
    前記空気孔プレートに形成した1列目の空気孔に対応した燃料ノズルに燃料を供給する第1の燃料系統と、前記空気孔プレートに形成した2列目以降の空気孔に対応した燃料ノズルに燃料を供給する第2の燃料系統をそれぞれ配設し、
    前記空気孔プレートに形成した1列目の空気孔よりも中心側となる空気孔プレートの中央部に第1の温度検出器を設置し、
    前記空気孔プレートに形成した2列目の空気孔よりも外周側となる空気孔プレートの外周部に第2の温度検出器を設置し、
    前記第1の温度検出器と第2の温度検出器で検出した温度の比に基づいて前記燃焼室に形成される火炎の現在の火炎位置を推定し、前記推定した火炎位置を所望の火炎位置に保持するように前記ガスタービン燃焼器の前記燃料ノズルに供給する燃料流量値を演算する制御装置を備え、
    前記制御装置で演算した燃料流量値に基づいて前記第1の燃料系統及び第2の燃料系統を通じて前記燃料ノズルに供給される各燃料流量をそれぞれ調節するように構成したことを特徴とするガスタービン燃焼器。
  2. 請求項1に記載のガスタービン燃焼器において、
    前記制御装置は、負荷指令MWDと実際の発電量MWとの発電量差に基づいて前記燃料ノズルに供給する燃料流量を演算する燃料流量演算器と、前記燃料流量演算器で演算した燃料流量及び第1の温度検出器と第2の温度検出器で検出した温度に基づいて、前記第1の燃料系統及び第2の燃料系統を通じて供給する燃料流量を配分する燃料比率を演算する燃料比率設定器と、前記燃料比率設定器で演算した燃料比率に基づいて前記第1の燃料系統及び第2の燃料系統を通じて供給する燃料流量をそれぞれ設定する第1及び第2の燃料設定器とを備えており、前記第1及び第2の燃料設定器で設定された燃料流量値に基づいて第1の燃料系統及び第2の燃料系統に設置した燃料制御弁を操作して前記燃料ノズルに供給される各燃料流量をそれぞれ調節するように構成したことを特徴とするガスタービン燃焼器。
  3. 請求項2に記載のガスタービン燃焼器において、
    前記制御装置の第1及び第2の燃料設定器は、第1の燃料系統及び第2の燃料系統を通じて供給する燃料流量の合計値を一定に保ちながら、前記第1の燃料系統を通じて供給する燃料流量を増加、或いは減少させるように燃料流量値を設定していることを特徴とするガスタービン燃焼器。
  4. ガスタービン燃焼器に燃料を噴出する複数の燃料ノズルと、前記燃料ノズルと燃焼室との間に設置されて前記燃焼室に圧縮空気を導く複数の空気孔を前記複数の燃料ノズルに対応して複数列配置した空気孔プレートで構成したバーナとして、ガスタービン燃焼器の軸心側となる中央部に設置した中央バーナと、この中央バーナの外周部に複数個設置した外周バーナとを備え、前記中央バーナの中央に油ノズルを設置したガスタービン燃焼器において、
    ガスタービン燃焼器の軸心側となる中央部に設置した前記中央バーナに対応して前記空気孔プレートに形成した空気孔に対応した燃料ノズルに燃料を供給する第1の燃料系統と、
    ガスタービン燃焼器の前記中央バーナの外周部に複数個設置した外周バーナに対応して前記空気孔プレートに形成した1列目の空気孔に対応した燃料ノズルに燃料を供給する第2の燃料系統と、
    ガスタービン燃焼器の前記外周バーナに対応して前記空気孔プレートに形成した2列目以降の空気孔に対応した燃料ノズルに燃料を供給する第3の燃料系統をそれぞれ配設し、
    前記中央バーナに対応する前記空気孔プレートの軸心側の部分に第1の温度検出器を設置し、
    前記第1の温度検出器で検出した温度の比に基づいて前記燃焼室に形成される中央バーナ火炎の現在の火炎位置を推定すると共に、前記推定した中央バーナ火炎の火炎位置を所望の火炎位置に保持するように前記ガスタービン燃焼器の前記燃料ノズルに供給する燃料流量値を演算する制御装置を備え、
    前記制御装置で演算した燃料流量値に基づいて前記第1の燃料系統を通じて前記中央バーナの燃料ノズルに供給される各燃料流量、第2の燃料系統及び第3の燃料系統を通じて前記外周バーナの前記空気孔プレートに形成した1列目の空気孔に対応した燃料ノズル、及び前記外周バーナの前記空気孔プレートに形成した2列目以降の空気孔に対応した燃料ノズルに供給される各燃料流量をそれぞれ調節するように構成したことを特徴とするガスタービン燃焼器。
  5. 請求項4に記載のガスタービン燃焼器において、
    前記制御装置は、負荷指令MWDと実際の発電量MWとの発電量差に基づいて前記燃料ノズルに供給する燃料流量を演算する燃料流量演算器と、前記燃料流量演算器で演算した燃料流量及び第1の温度検出器で検出した温度に基づいて前記第1の燃料系統を通じて前記中央バーナの燃料ノズルに供給する燃料流量を設定する第1の燃料設定器、第2の燃料系統及び第3の燃料系統を通じて前記外周バーナの前記空気孔プレートに形成した1列目の空気孔に対応した燃料ノズル、及び前記外周バーナの前記空気孔プレートに形成した2列目以降の空気孔に対応した燃料ノズルに供給される燃料流量を配分する燃料比率を演算する燃料比率設定器と、前記燃料比率設定器で演算した燃料比率に基づいて前記第1の燃料系統、第2の燃料系統及び第3の燃料系統を通じて供給する燃料流量をそれぞれ設定する第1、第2及び第3の燃料設定器とを備えており、前記第1、第2及び第3の燃料設定器で設定された燃料流量値に基づいて第1の燃料系統、第2の燃料系統及び第3の燃料系統に設置した燃料制御弁を操作して前記燃料ノズルに供給される各燃料流量をそれぞれ調節するように構成したことを特徴とするガスタービン燃焼器。
  6. 請求項5に記載のガスタービン燃焼器において、
    前記制御装置の第1、第2及び第3の燃料設定器は、第1の燃料系統、第2の燃料系統及び第3の燃料系統を通じて供給する燃料流量の合計値を一定に保ちながら、前記第1の燃料系統を通じて供給する燃料流量を増加、或いは減少させるように燃料流量値を設定していることを特徴とするガスタービン燃焼器。
JP2012163282A 2012-07-24 2012-07-24 ガスタービン燃焼器 Active JP5908361B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012163282A JP5908361B2 (ja) 2012-07-24 2012-07-24 ガスタービン燃焼器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012163282A JP5908361B2 (ja) 2012-07-24 2012-07-24 ガスタービン燃焼器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014020353A true JP2014020353A (ja) 2014-02-03
JP5908361B2 JP5908361B2 (ja) 2016-04-26

Family

ID=50195527

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012163282A Active JP5908361B2 (ja) 2012-07-24 2012-07-24 ガスタービン燃焼器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5908361B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016035336A (ja) * 2014-08-01 2016-03-17 三菱日立パワーシステムズ株式会社 ガスタービン燃焼器
KR101770534B1 (ko) 2014-02-14 2017-08-22 미츠비시 히타치 파워 시스템즈 가부시키가이샤 제어 장치 및 제어 방법
EP3228938A1 (en) * 2016-04-05 2017-10-11 Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. Gas turbine combustor
KR20180118169A (ko) * 2016-03-30 2018-10-30 미츠비시 쥬고교 가부시키가이샤 연소기 및 가스 터빈
CN109238722A (zh) * 2018-09-30 2019-01-18 中国科学院工程热物理研究所 一种燃气轮机燃烧室多头部试验件试验台

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003148734A (ja) * 2001-08-29 2003-05-21 Hitachi Ltd ガスタービン燃焼器およびガスタービン燃焼器の運転方法
US20050000222A1 (en) * 2001-08-29 2005-01-06 Hitachi, Ltd. Gas turbine combustor and operating method thereof
JP2008144671A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Hitachi Ltd ガスタービン、高湿分利用ガスタービン及びガスタービンに用いられる燃焼器
JP2011075172A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Hitachi Ltd 燃焼器
JP2011208929A (ja) * 2010-03-31 2011-10-20 Hitachi Ltd ガスタービン燃焼器の逆火検出方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003148734A (ja) * 2001-08-29 2003-05-21 Hitachi Ltd ガスタービン燃焼器およびガスタービン燃焼器の運転方法
US20050000222A1 (en) * 2001-08-29 2005-01-06 Hitachi, Ltd. Gas turbine combustor and operating method thereof
JP2008144671A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Hitachi Ltd ガスタービン、高湿分利用ガスタービン及びガスタービンに用いられる燃焼器
JP2011075172A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Hitachi Ltd 燃焼器
JP2011208929A (ja) * 2010-03-31 2011-10-20 Hitachi Ltd ガスタービン燃焼器の逆火検出方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101770534B1 (ko) 2014-02-14 2017-08-22 미츠비시 히타치 파워 시스템즈 가부시키가이샤 제어 장치 및 제어 방법
JP2016035336A (ja) * 2014-08-01 2016-03-17 三菱日立パワーシステムズ株式会社 ガスタービン燃焼器
KR20180118169A (ko) * 2016-03-30 2018-10-30 미츠비시 쥬고교 가부시키가이샤 연소기 및 가스 터빈
KR102040425B1 (ko) 2016-03-30 2019-11-04 미츠비시 쥬고교 가부시키가이샤 연소기 및 가스 터빈
EP3228938A1 (en) * 2016-04-05 2017-10-11 Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. Gas turbine combustor
CN107270326A (zh) * 2016-04-05 2017-10-20 三菱日立电力系统株式会社 燃气涡轮燃烧器
RU2660740C1 (ru) * 2016-04-05 2018-07-09 Мицубиси Хитачи Пауэр Системз, Лтд. Сжигающее устройство газотурбинной установки
CN109238722A (zh) * 2018-09-30 2019-01-18 中国科学院工程热物理研究所 一种燃气轮机燃烧室多头部试验件试验台
CN109238722B (zh) * 2018-09-30 2023-11-21 中国科学院工程热物理研究所 一种燃气轮机燃烧室多头部试验件试验台

Also Published As

Publication number Publication date
JP5908361B2 (ja) 2016-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101888790B1 (ko) 가스 터빈 연소기
JP6262616B2 (ja) ガスタービン燃焼器
JP6010489B2 (ja) 熱電可変型コジェネレーションシステム
JP6190670B2 (ja) ガスタービン燃焼システム
US11746704B2 (en) Gas turbine combustor and its operating method
JP6779097B2 (ja) ガスタービン燃焼器及びその運転方法
JP5461816B2 (ja) ガスタービンエンジンを運転するための方法及びシステム
RU2614471C2 (ru) Способ и система регулирования для газовой турбины
US9739488B2 (en) Gas turbine combustor with two kinds of gas fuel supply systems
US20140150438A1 (en) System and method for operating a gas turbine in a turndown mode
JP5908361B2 (ja) ガスタービン燃焼器
JP2011252494A (ja) 濃厚予混合燃料改質したガスタービン燃焼システム及びその使用方法
JP5630424B2 (ja) ガスタービン燃焼器
JP4997217B2 (ja) ガスタービンの運転方法及びガスタービン燃焼器
JP2013155626A (ja) ガスタービン燃焼器およびガスタービン燃焼器の運転方法
JP6023566B2 (ja) ガスタービン燃焼器及びその運転方法
JP6474951B2 (ja) 燃焼器
JP2008144671A (ja) ガスタービン、高湿分利用ガスタービン及びガスタービンに用いられる燃焼器
JP2012037104A (ja) ガスタービン燃焼器
JP2014070636A (ja) Co2の排出を管理するための方法およびシステム
JP4386195B2 (ja) 二流体サイクル用低NOx燃焼器とその運転方法
JP2014240635A (ja) ガスタービン燃焼器の制御装置及び制御方法
JP2013234769A (ja) ガスタービン燃焼器およびガスタービンの運転方法
JP4926915B2 (ja) 部分予混合バーナの逆火防止方法及び装置
JP2015102266A (ja) ガスタービン燃焼器

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20140827

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151027

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160323

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5908361

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250