JP2014018743A - 排水処理方法 - Google Patents

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Shigefumi Miyata
茂史 宮田
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Abstract

【課題】処理効率を高めることができる排水処理方法を提供することを課題とする。
【解決手段】第一排水分析槽A、第二排水分析槽Bを用いて排水処理を行う排水処理方法であって、排水に含まれる汚濁物質の濃度を低減させる汚濁物質処理工程と、汚濁物質処理工程を行った排水を第一排水分析槽Aに貯留する第一貯留工程と、第一排水分析槽Aに貯留された排水の水質を分析する第一分析工程と、第一分析工程を行った排水を放流する第一放流工程と、汚濁物質処理工程を行った排水を第二排水分析槽Bに貯留する第二貯留工程と、第二排水分析槽Bに貯留された排水の水質を分析する第二分析工程と、第二分析工程を行った排水を放流する第二放流工程と、を含み、第一分析工程又は第一放流工程を行っている間に、前記第二貯留工程を開始することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、排水処理方法に関する。
例えば、工場等で排出される排水には、多くの汚濁物質が含まれているため、これらの汚濁物質を除去するか、あるいは汚濁物質の濃度を水質基準値以下に低減した後に、川等の公共用水域に放流しなければならない。汚濁物質の水質基準値については水質汚濁防止法に規定されているが、地方自治体によっては独自に他の汚濁物質が設定されていたり、さらに厳しい水質基準値が設定されていたりする。また、その日の総放流量に対する測定値ではなく、放流の際の瞬間測定値を要求する地方自治体もあり、工場等の負担が大きくなっている。
例えば、特許文献1には、工場等における排水処理方法が開示されている。従来の排水処理方法は、排水に含まれる汚濁物質を低減させる汚濁物質処理工程と、汚濁物質処理工程を行った排水を一旦放流槽に入れて消毒した後に放流する放流工程とを含んでいる。放流槽では、汚濁物質の濃度が水質基準を満たしているかを確認するために水質分析が行われている。放流槽の大きさは、工場の排水量によって異なるが、例えば、排水量が多い工場では30トン程度の放流槽が必要になる。放流槽が30トン程度の大きさになると、例えば、貯留に30分程度、放流に30分程度を要する。また、水質分析では、例えば、全りん・全窒素自動測定装置(横河電機株式会社製)を用いると分析に60分程度を要する。
特開2009−136823号公報
従来の排水処理方法では、例えば、放流槽の貯留に30分程度、放流に30分程度を要するため、先の分析が終了してから後の分析が開始するまで1時間程度を要する。このため、排水処理の効率が悪いという問題があった。
一方、放流槽を常に満タンにした状態で、貯留・放流・分析を連続的に行うことも考えられるが、このような形態であると、仮に、分析結果が所定の基準を満たさなかった場合、既に分析を終えた一時間分の排水は放流槽から外部に流出してしまう。このような事態を避けるためには、分析中は放流槽への貯留を一旦止めざるを得ないため、従来の排水処理方法ではやはり排水処理の効率が悪いという問題があった。
本発明はこのような課題を解決するために創作されたものであり、処理効率を高めることができる排水処理方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、複数の排水分析槽を用いて排水処理を行う排水処理方法であって、排水に含まれる汚濁物質の濃度を低減させる汚濁物質処理工程と、前記汚濁物質処理工程を行った排水を一の前記排水分析槽に貯留する第一貯留工程と、一の前記排水分析槽に貯留された排水の水質を分析する第一分析工程と、前記第一分析工程を行った排水を放流する第一放流工程と、前記汚濁物質処理工程を行った排水を他の前記排水分析槽に貯留する第二貯留工程と、他の前記排水分析槽に貯留された排水の水質を分析する第二分析工程と、前記第二分析工程を行った排水を放流する第二放流工程と、を含み、前記第一分析工程又は前記第一放流工程を行っている間に、前記第二貯留工程を開始することを特徴とする。
かかる方法によれば、複数の排水分析槽を設け、これらを交互に利用することにより、処理効率を高めることができる。つまり、複数の排水分析槽を設けることで第一分析工程又は第一放流工程を行っている間に、第二貯留工程を開始することができるため、先の放流開始時から後の放流開始時までの時間を短くすることができる。これにより、処理効率を高めることができる。
また、前記第一分析工程又は前記第二分析工程において、分析結果が予め定められた水質基準を満たしていない場合、その排水を前記汚濁物質処理工程に戻す循環工程を行うことが好ましい。
かかる方法によれば、循環工程によってより効率的に排水処理を行うことができる。
また、前記排水は、工場で排出された工場排水及び前記工場で排出された工場内生活排水であって、前記汚濁物質処理工程では、前記工場排水と前記工場内生活排水の処理を別々に行うことが好ましい。
かかる方法によれば、各排水に含まれる汚濁物質に適応する処理を行うことができる。
また、前記汚濁物質処理工程を行った後、前記排水を希釈水で薄めることが好ましい。
かかる方法によれば、排水量に対する汚濁物質の濃度をより低減することができる。
本発明に係る排水処理方法によれば、処理効率を高めることができる。
本実施形態に係る排水処理システムを示す概略図である。 本実施形態に係る排水処理システムを示す要部概略図である。 (a)は本実施形態に係る排水処理システムの動作タイムチャートであり、(b)、(c)は変形例に係る排水処理システムの動作タイムチャートである。 本実施形態に係る表示手段の一例を示す模式図である。
本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1に示すように、本実施形態に係る排水処理システム1は、工場で発生した工場排水及び工場で発生した工場内生活排水に含まれる汚濁物質を除去又はその濃度を低減した後に、河川に放流するシステムである。より詳しくは、排水処理システム1では、排水内の固形残渣を除去するとともに、BOD(Biochemical oxygen demand)、COD(Chemical Oxygen Demand)、窒素、りん等の濃度を低減した後に、河川に放流するシステムである。
排水処理システム1は、工場排水を処理する工場排水処理設備2と、工場内生活排水を処理する工場内生活排水処理設備3と、第一排水分析槽Aと、第二排水分析槽Bと、放流手段6と、循環手段7と、第一分析装置8と、第二分析装置9と、制御部10とで主に構成されている。
説明における「工場排水」とは、工場の製造作業に起因して生じる排水であって、例えば、被膜排水、脱脂排水及び塗装排水等を意味する。「工場内生活排水」とは、工場での生活に伴って発生する排水であって、例えば、雑排水、し尿等を意味する。「排水」とは、工場排水及び工場内生活排水を含んだ総称である。
工場排水処理設備2は、工場排水に含まれる汚濁物質の除去又はその濃度を低減するための施設(装置群)である。工場排水処理設備2は、一次処理槽11と、調整槽12と、曝気槽13と、二次処理槽14と、高度処理槽15と、工場排水用貯留槽16とを備えている。
一次処理槽11は、工場排水に含まれる固形残渣や沈降物等を取り除く槽である。一次処理槽11では、工場排水に硫酸バンド及び高分子凝集剤を投入して、pHの調整をしつつ排水中の固形残渣を沈降させる。これにより、工場排水中の固形残渣や沈降物を分離、除去することができる。
調整槽12は、一次処理槽11で処理された工場排水を受け入れて、曝気槽13での反応を最適にするために工場排水の量を調整する槽である。
曝気槽13は、調整槽12で貯留された工場排水を受け入れて、工場排水に酸素を供給することで工場排水中の微生物の分解及び酸化を促進させる槽である。曝気槽13では、活性汚泥法により微生物を利用してBOD、COD、窒素、りん等の濃度を低減させる。
二次処理槽14は、曝気槽13で処理された工場排水を受け入れて、一次処理槽11と略同様の処理を行って工場排水中の固形残渣や沈降物をさらに取り除く。
高度処理槽15は、一次処理槽11〜二次処理槽14によって処理された工場排水を受け入れて、さらに浄化する槽である。高度処理槽15は、例えば、砂濾過装置及び活性炭吸着装置を含んで構成されている。砂濾過装置は、砂を用いて工場排水を濾過することで、工場排水中の固形残渣等をさらに取り除くことができる。活性炭吸着装置は、活性炭に工場排水を通過させることで、工場排水中の有機物を取り除くことができる。
工場排水用貯留槽16は、高度処理槽15で処理された工場排水を受け入れて、一旦貯留するための槽である。工場排水用貯留槽16では、例えば、塩素消毒等の消毒処理を行ってもよい。また、工場排水用貯留槽16では、希釈水17を用いて工場排水を希釈させてもよい。希釈水17は、地下水や工水等を用いることができる。工場排水用貯留槽16で貯留された工場排水は、ポンプP1(図2参照)によって第一排水分析槽A又は第二排水分析槽Bに移送される。
本実施形態では、工場排水処理設備2を以上のように構成したが、工場排水中の汚濁物質の除去及びその濃度の低減が可能であれば他の構成であってもよい。
工場内生活排水処理設備3は、浄化処理槽21と、接触曝気槽22と、生活排水用貯留槽23とを備えている。工場内生活排水処理設備3は、工場内で排出される工場内生活排水に含まれる汚濁物質の除去又はその濃度を低減するための施設(装置群)である。
浄化処理槽21は、工場内生活排水中の固形残渣等を取り除くとともに、主にBOD、COD等の濃度の低減を行う。
接触曝気槽22は、浄化処理槽21の排水を受け入れて、活性汚泥法を用いて工場内生活排水中のBOD、COD、りん、窒素等の濃度の低減を行う。
生活排水用貯留槽23は、接触曝気槽22で処理された工場内生活排水を受け入れて、一旦貯留するための槽である。生活排水用貯留槽23では、例えば、塩素消毒系の消毒処理を行ってもよい。生活排水用貯留槽23で貯留された工場内生活排水は、ポンプP2(図2参照)によって第一排水分析槽A又は第二排水分析槽Bに移送される。
本実施形態では、工場内生活排水処理設備3を以上のように構成したが、工場内生活排水中の汚濁物質の除去及びその濃度の低減が可能であれば他の構成であってもよい。
第一排水分析槽A及び第二排水分析槽Bは、排水(工場排水+工場内生活排水)を分析するための槽であって、いずれも同じ構造からなる。第一排水分析槽A及び第二排水分析槽Bの大きさは、工場の排水量に応じて適宜設定すればよいが、本実施形態では30トン程度になっている。
第一排水分析槽Aでは、第一貯留工程、第一分析工程、第一放流工程又は第一循環工程を行う。第二排水分析槽Bでは、第二貯留工程、第二分析工程、第二放流工程又は第二循環工程を行う。
図2に示すように、工場排水用貯留槽16と第一排水分析槽A及び第二排水分析槽Bとは管31を介して接続されており、工場排水が第一排水分析槽A又は第二排水分析槽Bに流入するように構成されている。また、生活排水用貯留槽23と第一排水分析槽A及び第二排水分析槽Bとは管32を介して接続されており、工場内生活排水が第一排水分析槽A又は第二排水分析槽Bに流入するように構成されている。管31の分岐部分には、三方電磁弁V1が設置されている。また、管32の分岐部分には、三方電磁弁V2が設置されている。第一排水分析槽A及び第二排水分析槽Bへ排水の貯留を開始してから、所定量(分析に必要な量)が貯留されるまでの時間は、管31及び管32の管径や後記するポンプP1,P2の能力によって異なるが、本実施形態では30分程度に設定されている。
第一排水分析槽Aには、排水するための排出管33が形成されている。また、第二排水分析槽Bには、排水するための排出管34が形成されている。排出管33及び排出管34は、連結管35にそれぞれ連結されている。排出管33,34及び連結管35の分岐部分には三方電磁弁V3が設置されている。第一排水分析槽A及び第二排水分析槽Bから排水を排出する時間は、排出管33,34の管径や後記するポンプP3の能力によって異なるが、本実施形態では30分程度に設定されている。
放流手段6は、第一排水分析槽A及び第二排水分析槽Bから排出された排水を河川等の公共用水に放流するためのものである。放流手段6は、連結管35に接続された放流管36で構成されている。連結管35と放流管36の分岐部分にはポンプP1が設置されており、放流管36には電磁弁V4が設置されている。
循環手段7は、第一排水分析槽A及び第二排水分析槽Bから排出された排水のうち、水質基準を満たしていない排水を工場排水処理設備2に戻すものである。循環手段7は、連結管35(ポンプP3)に接続された戻り管37で構成されている。戻り管37には電磁弁V5が設置されている。
第一分析装置8及び第二分析装置9は、第一排水分析槽A及び第二排水分析槽Bに貯留された排水の水質分析をする装置である。分析装置の種類は特に制限されないが、本実施形態では、全窒素・全りん自動測定装置(NP600形:横河電機株式会社製)を用いる。当該装置では、全窒素、全りん、BOD、COD等を自動で計測することができる。また、当該装置では、分析時間に60分程度を要する。
第一分析装置8及び第二分析装置9は、第一排水分析槽A及び第二排水分析槽Bの両方の水質を分析できるように構成されている。つまり、第二分析装置9は、第一分析装置8のバックアップ装置として用いられている。なお、本実施形態では、第二分析装置9をバックアップ用としているが、第一分析装置8を第一排水分析槽A専用とし、第二分析装置9を第二排水分析槽B専用としてもよい。
第一分析装置8は、一端が第一排水分析槽Aの内部に挿入された抽出管38を備えている。抽出管38には、電磁弁V6,V7が設置されている。
第二分析装置9は、一端が第二排水分析槽Bの内部に挿入された抽出管39を備えている。抽出管39には、電磁弁V8,V9が設置されている。抽出管38と抽出管39とは、バイパス管40で接続されている。電磁弁V8を閉弁し、電磁弁V6,V7,V9を開弁することにより第一分析装置8及び第二分析装置9で第一排水分析槽Aの分析を行うことができる。一方、電磁弁V6を閉弁し、電磁弁V7,V8,V9を開弁することにより第一分析装置8及び第二分析装置9で第二排水分析槽Bの分析を行うことができる。
制御部10は、演算手段(CPU)、記憶手段、入力手段、表示手段等を備えたコンピュータで構成されており、排水処理システム1の全体の制御を行う。具体的には、制御部10は、三方電磁弁V1〜V3、電磁弁V4〜V9及びポンプP1〜P3と電気的に接続されており、各装置の動作を制御する。また、制御部10は、第一分析装置8及び第二分析装置9と電気的に接続されており、第一分析装置8及び第二分析装置9から送られた分析結果と、記憶手段に予め記憶された各汚濁物質の水質基準値とを対比し、その排水が放流可能であるか否かを判定する判定手段を備えている。
なお、本実施形態では、三方電磁弁V1〜V3及び電磁弁V4〜V9は、電動弁を用いているが、手動弁を用いてもよい。
次に、本実施形態に係る排水処理システム1の排水処理方法について説明する。この排水処理方法では、図3の(a)に示す動作タイムチャートを参照して説明する。なお、下記の説明では第一排水分析槽Aを単に「A槽」、第二排水分析槽Bを単に「B槽」とも言う。図3に示す、黒塗りの部分はA槽に対する処理、即ち、第一貯留工程、第一分析工程、第一放流工程及び第一循環工程を示す。一方、ハッチの部分はB槽に対する処理、即ち、第二貯留工程、第二分析工程、第二放流工程及び第二循環工程を示す。
まず、工場排水処理設備2及び工場内生活排水処理設備3を作動させて、工場排水及び工場内生活排水中の汚濁物質の除去又はその濃度の低減を行う(汚濁物質処理工程)。
次に(0分時)、制御部10は、排水をA槽に貯留させる(第一貯留工程)。具体的には、制御部10は、ポンプP1を作動させるとともに、工場排水がA槽のみに流入するように三方電磁弁V1を切り替える。また、制御部10は、ポンプP2を作動させるとともに、工場内生活排水がA槽のみに流入するように三方電磁弁V2を切り替える。A槽に所定量の排水が貯留したら、ポンプP1,P2を停止させるとともに、三方電磁弁V1,V2を切り替えてA槽への排水の流入を遮断する。
次に(30分時)、A槽に所定量の排水が貯留したら、制御部10は、第一分析装置8及び第二分析装置9にA槽内の排水の水質分析をさせる(第一分析工程)。図3の(a)に示すように、分析時間は分析装置によって異なるが、本実施形態では60分程度を要する。本実施形態では、第一分析装置8及び第二分析装置9の両方でA槽の水質分析を行う。
次に(60分時)、A槽の水質分析を行っている最中に、制御部10は、排水をB槽に貯留させる(第二貯留工程)。第二貯留工程の開始のタイミングは、例えば、第一分析工程の開始から30分後に設定されている。第二貯留工程では、制御部10は、ポンプP1を作動させるとともに、工場排水がB槽のみに流入するように三方電磁弁V1を切り替える。また、制御部10は、ポンプP2を作動させるとともに、工場内生活排水がB槽のみに流入するように三方電磁弁V2を切り替える。B槽に所定量の排水が貯留したら、ポンプP1,P2を停止させるとともに、三方電磁弁V1,V2を切り替えてB槽への排水の流入を遮断する。
次に(90分時)、制御部10は、A槽の水質分析が終了し、かつ、A槽の排水の水質が予め設定された水質基準値を満たすと判定されたら、A槽の排水を河川へ放流する(第一放流工程)。さらに、制御部10は、第一分析装置8及び第二分析装置9にB槽内の排水の水質分析をさせる(第二分析工程)。
次に(120分時)、A槽内の排水の放流を終了したら、制御部10は、新たな排水をA槽に貯留させる(第一貯留工程)。
次に(150分時)、A槽に所定量の排水が貯留したら、制御部10は、第一分析装置8及び第二分析装置9にA槽内の排水の水質分析をさせる(第一分析工程)。さらに、制御部10は、B槽の水質分析が終了し、かつ、B槽の排水の水質が予め設定された水質基準値を満たすと判定されたら、B槽の排水を河川へ放流する(第二放流工程)。
その後は、制御部10は、第一放流工程→第一分析工程→第一貯留工程を同じ時間間隔で繰り返し行うとともに、第二貯留工程→第二分析工程→第二放流工程を同じ時間間隔で繰り返し行う。
一方、第一分析工程又は第二分析工程で、排水の水質が予め設定された水質基準値を満たさないと判定された場合、制御部10は、排水を河川に放流せずに、循環手段7によって工場排水処理設備2へ戻し、排水に含まれる汚濁物質を再度除去又はその濃度を低減させる(循環工程)。循環工程では、電磁弁V4を閉弁するとともに、電磁弁V5を開弁して排水を循環させる。A槽又はB槽の排出作業を終えたら、第一貯留工程又は第二貯留工程を行う。
図4は、制御部10の表示手段(モニタ)Hの一例を示す模式図である。図4に示すように、表示手段Hには、排水処理システム1の動作状況及び分析結果が表示されている。図4では、図3の(a)に示す70分時の状況を示している。
表示手段Hの表示部J1,J2は、それぞれA槽、B槽の動作状況を表示する。表示部J1,J2は、貯留工程、分析工程、放流工程及び循環工程に応じて適宜、「貯留中」、「分析中」、「放流中」、「循環中」等の文言が表示されるようになっている。
また、表示部J3,J4には、第一分析装置8及び第二分析装置9の分析結果を表示する。本実施形態では、りんと窒素が表示されるようになっているが、BOD、COD等他の濃度が表示されるように設定してもよい。また、表示手段Hでは、三方電磁弁、電磁弁及びポンプ各種の動作の有無を、色を変えて表示することにより動作状況が把握できるようになっている。表示手段Hを備えることにより、排水処理システム1の動作状況及び分析結果をリアルタイムで把握することができる。
以上説明した排水処理方法によれば、図3の(a)に示すように、排水分析槽を二つ設けることで、第一分析工程を行っている間に、第二貯留工程を開始することができる。これにより、先の放流開始時から後の放流開始時までの時間を短くすることができるため、処理効率を高めることができる。
また、第一分析工程又は第二分析工程において、分析結果が予め定められた水質基準を満たしていない場合、その排水を工場排水処理設備2(汚濁物質処理工程)に戻す循環工程を行うため、排水中の汚濁物質をより確実に除去又はその濃度を低減することができる。また、本実施形態によれば、水質基準を満たさない排水が河川に放流されることがない。
また、工場排水及び工場内生活排水は、それぞれに含まれる汚濁物質が異なるため、各排水に適応した処理が必要になる。この点、本実施形態によれば、汚濁物質処理工程において、工場排水及び工場内生活排水を別々に処理しているため、各排水に適応した処理が可能となる。また、工場排水及び工場内生活排水のいずれか一方の汚濁物質の濃度が高い場合、工場排水と工場内生活排水とを混合することで、いずれか一方の排水中における汚濁物質の濃度を低減することができる。
また、汚濁物質処理工程を行った後、工場排水に希釈水17を加えることで、工場排水中の汚濁物質の濃度を低減できる。
また、本実施形態では分析槽を二つ設けているが、それぞれ交互に放流(循環)させるため、放流手段6を共有することができる。これにより、設備コストの低減化を図れる。
以上本発明の実施形態について説明したが、適宜設計変更が可能である。例えば、本実施形態では工場における排水処理を例示したが、他の施設に本発明を適用してもよい。特許請求の範囲における「工場」とは、製造品を製造する工場や、研究施設、プラント、発電所等であって、BODを含む排水が排出される施設を含み得る。また、本実施形態では、工場排水と工場内生活排水の2種類の排水を例示したが、1種類の排水だけでもよいし、3種類以上の排水であってもよい。また、工場内生活排水に希釈水17を加えて希釈させてもよい。
また、本実施形態では2つの排水分析槽を用いたが、3つ以上の排水分析槽を用いて、それぞれ交互に貯留工程、分析工程、放流工程(循環工程)を行うように構成してもよい。また、本実施形態では貯留工程、放流工程及び循環工程を30分に設定し、分析工程を60分に設定しているが、各工程に要する時間は適宜設定すればよい。本実施形態のように、貯留工程、分析工程、放流工程(循環工程)に要する時間を、分析工程の時間の半分とすることで、排水処理システム全体の時間配分を容易に設定又は変更できる。
また、前記した実施形態では、図3の(a)に示すように、第二貯留工程を第一分析工程の途中(第一分析工程の開始から30分後)に開始しているが、第二貯留工程は、第一分析工程を行っている最中であればいつ開始するように設定してもよい。例えば、図3の(b)に示すように、前記した実施形態に対して、第二貯留工程、第二分析工程及び第二放流工程(第二循環工程)を30分前倒ししてもよい。このようにすることで、さらに処理効率を高めることができる。この場合は、第一分析工程と第二分析工程の時間が重複するため、第一排水分析槽A及び第二排水分析槽Bにそれぞれ専用の分析装置を設ける必要がある。
また、図3の(c)に示すように、前記した実施形態に対して、第二貯留工程、第二分析工程及び第二放流工程(第二循環工程)を30分後ろ倒ししてもよい。言い換えると、第一放流工程を行っている最中に、第二貯留工程を開始してもよい。このようにしても、従来の排水処理方法と比べて処理効率を高めることができる。
1 排水処理システム
2 工場排水処理設備
3 工場内生活排水処理設備
6 放流手段
7 循環手段
8 第一分析装置
9 第二分析装置
10 制御部
17 希釈水
A 第一排水分析槽(A槽)
B 第二排水分析槽(B槽)

Claims (4)

  1. 複数の排水分析槽を用いて排水処理を行う排水処理方法であって、
    排水に含まれる汚濁物質の濃度を低減させる汚濁物質処理工程と、
    前記汚濁物質処理工程を行った排水を一の前記排水分析槽に貯留する第一貯留工程と、
    一の前記排水分析槽に貯留された排水の水質を分析する第一分析工程と、
    前記第一分析工程を行った排水を放流する第一放流工程と、
    前記汚濁物質処理工程を行った排水を他の前記排水分析槽に貯留する第二貯留工程と、
    他の前記排水分析槽に貯留された排水の水質を分析する第二分析工程と、
    前記第二分析工程を行った排水を放流する第二放流工程と、を含み、
    前記第一分析工程又は前記第一放流工程を行っている間に、前記第二貯留工程を開始することを特徴とする排水処理方法。
  2. 前記第一分析工程又は前記第二分析工程において、分析結果が予め定められた水質基準を満たしていない場合、その排水を前記汚濁物質処理工程に戻す循環工程を行うことを特徴とする請求項1に記載の排水処理方法。
  3. 前記排水は、工場で排出された工場排水及び前記工場で排出された工場内生活排水であって、
    前記汚濁物質処理工程では、前記工場排水と前記工場内生活排水の処理を別々に行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排水処理方法。
  4. 前記汚濁物質処理工程を行った後、前記排水を希釈水で薄めることを特徴とする請求項
    1乃至請求項3のいずれか一項に記載の排水処理方法。
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