JP2014016948A - ユーザインタフェース装置、ユーザインタフェース方法及びプログラム - Google Patents

ユーザインタフェース装置、ユーザインタフェース方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】表示したオブジェクトのうち、ユーザの誤操作を招きやすいオブジェクトを拡大表示させる。
【解決手段】表示装置10は、表示面141に画像を表示するとともに、指Fを表示面141に非接触により近接させて行う近接操作、及び、表示面141に指Fを接触させて行接触操作を検出可能である。表示装置10は、選択可能なオブジェクト(ソフトボタンなど)を含む画像を表示面141に表示させ、オブジェクトを指示する近接操作を検出した場合に、このオブジェクトのサイズが閾値未満であるときには、このオブジェクトを拡大表示させる(図7(b)のオブジェクトb2M)。一方で、表示装置10は、近接操作を検出したオブジェクトのサイズが閾値以上であるときには、このオブジェクトを拡大表示させない(図7(a)のオブジェクトb2)。
【選択図】図7

Description

本発明は、ユーザインタフェースのオブジェクトの表示制御に関する。
スマートフォンやタブレット端末などの表示装置には、選択可能なオブジェクト(例えば、アイコン画像などの操作アイテム)を表示し、ユーザが選択した選択オブジェクトに対応した機能を利用させるユーザインタフェースを備えたものがある。特許文献1,2は、この種のユーザインタフェースで、ユーザがオブジェクトを選択する際の誤操作を防ぐための技術を開示している。特許文献1は、タッチパネルへの指の接近を検出した場合に、この検出位置付近に配置されたキーを拡大表示することを開示している。特許文献2は、拡大表示の対象とする表示対象部品を予め登録しておき、登録しておいた表示対象部品への指の接近を検知すると、この表示対象部品を拡大表示することを開示している。
特開2006−59238号公報 特開2009−3867号公報
ところで、特許文献1に記載の発明では、ユーザの指の位置に応じて定まる範囲内の複数キーが一律に拡大表示されるが、この複数キーのすべてがユーザに誤操作されやすいキーであるとは限らない。特許文献2に記載の発明は、事前登録があった表示対象部品を拡大表示するものであるから、必ずしも、ユーザに誤操作されやすい表示対象部品を拡大表示するわけではない。これらの発明では、ユーザの誤操作のおそれが元々少なく、操作性を向上させることにほとんど寄与しないようなオブジェクトについても、拡大表示することがある。
そこで、本発明の目的は、表示したオブジェクトのうち、ユーザの誤操作を招きやすいオブジェクトを拡大表示させることである。
上述した課題を解決するため、本発明のユーザインタフェース装置は、表示面に画像を表示する表示部と、指示体を前記表示面に非接触により近接させて行う第1操作、及び、前記第1操作よりも前記指示体を前記表示面に近接させて行う第2操作をそれぞれ検出する操作検出部と、選択可能なオブジェクトを含む画像を前記表示面に表示させ、前記オブジェクトを指示する前記第1操作が前記操作検出部により検出された場合に、当該オブジェクトのサイズが閾値未満であるときには、当該オブジェクトを拡大表示させる表示制御部と、前記表示面に表示されたオブジェクトを指示する前記第2操作が前記操作検出部により検出されると、当該オブジェクトを、ユーザの選択オブジェクトとして特定する選択オブジェクト特定部とを備えることを特徴とする。
この発明において、前記第1操作で指示されたオブジェクトと、前記表示面に表示された他のオブジェクトとの配置関係を特定する配置関係特定部を備え、前記表示制御部は、前記配置関係特定部により特定された配置関係が特定条件を満たした場合に、前記第1操作で指示されたオブジェクトを拡大表示させるようにしてもよい。
また、本発明のユーザインタフェース装置は、表示面に画像を表示する表示部と、指示体を前記表示面に非接触により近接させて行う第1操作、及び、前記第1操作よりも前記指示体を前記表示面に近接させて行う第2操作をそれぞれ検出する操作検出部と、選択可能なオブジェクトを含む画像を前記表示面に表示させる表示制御部と、前記オブジェクトを指示する前記第1操作が前記操作検出部により検出された場合に、当該オブジェクトと、前記表示面に表示された他のオブジェクトとの配置関係を特定する配置関係特定部と、前記表示面に表示されたオブジェクトを指示する前記第2操作が前記操作検出部により検出されると、当該オブジェクトを、ユーザの選択オブジェクトとして特定する選択オブジェクト特定部とを備え、前記表示制御部は、前記配置関係特定部により特定された配置関係が特定条件を満たした場合には、前記第1操作で指示されたオブジェクトを拡大表示させる。
本発明のユーザインタフェース装置において、前記表示制御部は、前記第1操作で指示されたオブジェクトの位置から、所定範囲内に前記他のオブジェクトが配置されていることを、前記特定条件とするようにしてもよい。
本発明のユーザインタフェース装置において、前記第1操作における前記指示体の移動の軌跡を特定する軌跡特定部を備え、前記表示制御部は、前記軌跡特定部により特定された軌跡と前記配置関係とに基づく前記特定条件を満たした場合に、前記第1操作で指示されたオブジェクトを拡大表示させるようにしてもよい。
本発明のユーザインタフェース装置において、前記表示制御部は、前記第1操作で指示されたオブジェクトの位置から、前記指示体の移動方向の反対方向に位置する領域に前記他のオブジェクトが配置されていることを、前記特定条件とするようにしてもよい。
本発明のユーザインタフェース方法は、画像が表示される表示面に指示体を前記表示面に非接触により近接させて行う第1操作、及び、前記第1操作よりも前記指示体を前記表示面に近接させて行う第2操作をそれぞれ検出する操作検出ステップと、選択可能なオブジェクトを含む画像を前記表示面に表示させ、前記オブジェクトを指示する前記第1操作が前記操作検出ステップで検出された場合に、当該オブジェクトのサイズが閾値未満であるときには、当該オブジェクトを拡大表示させる表示制御ステップと、前記表示面に表示されたオブジェクトを指示する前記第2操作が前記操作検出ステップで検出されると、当該オブジェクトを、ユーザの選択オブジェクトとして特定する選択オブジェクト特定ステップとを有する。
また、本発明のユーザインタフェース方法は、画像が表示される表示面に指示体を前記表示面に非接触により近接させて行う第1操作、及び、前記第1操作よりも前記指示体を前記表示面に近接させて行う第2操作をそれぞれ検出する操作検出ステップと、選択可能なオブジェクトを含む画像を前記表示面に表示させる表示制御ステップと、前記オブジェクトを指示する前記第1操作が前記操作検出ステップで検出された場合に、当該オブジェクトと、前記表示面に表示された他のオブジェクトとの配置関係を特定する配置関係特定ステップと、前記表示面に表示されたオブジェクトを指示する前記第2操作が前記操作検出ステップで検出されると、当該オブジェクトを、ユーザの選択オブジェクトとして特定する選択オブジェクト特定ステップとを有し、前記表示制御ステップにおいて、前記配置関係特定ステップで特定された配置関係が特定条件を満たした場合には、前記第1操作で指示されたオブジェクトを拡大表示させる。
本発明のプログラムは、表示面に画像を表示する表示装置のコンピュータに、前記表示面に指示体を前記表示面に非接触により近接させて行う第1操作、及び、前記第1操作よりも前記指示体を前記表示面に近接させて行う第2操作をそれぞれ検出する操作検出ステップと、選択可能なオブジェクトを含む画像を前記表示面に表示させ、前記オブジェクトを指示する前記第1操作が前記操作検出ステップで検出された場合に、当該オブジェクトのサイズが閾値未満であるときには、当該オブジェクトを拡大表示させる表示制御ステップと、前記表示面に表示されたオブジェクトを指示する前記第2操作が前記操作検出ステップで検出されると、当該オブジェクトを、ユーザの選択オブジェクトとして特定する選択オブジェクト特定ステップとを実行させるためのプログラムである。
また、本発明のプログラムは、表示面に画像を表示する表示装置のコンピュータに、前記表示面に指示体を非接触により近接させて行う第1操作、及び、前記第1操作よりも前記指示体を前記表示面に近接させて行う第2操作をそれぞれ検出する操作検出ステップと、選択可能なオブジェクトを含む画像を前記表示面に表示させる表示制御ステップと、前記オブジェクトを指示する前記第1操作が前記操作検出ステップで検出された場合に、当該オブジェクトと、前記表示面に表示された他のオブジェクトとの配置関係を特定する配置関係特定ステップと、前記表示面に表示されたオブジェクトを指示する前記第2操作が前記操作検出ステップで検出されると、当該オブジェクトを、ユーザの選択オブジェクトとして特定する選択オブジェクト特定ステップとを実行させ、前記表示制御ステップにおいて、前記配置関係特定ステップで特定された配置関係が特定条件を満たした場合には、前記第1操作で指示されたオブジェクトを拡大表示させるためのプログラムである。
本発明によれば、表示したオブジェクトのうち、ユーザの誤操作を招きやすいオブジェクトを拡大表示させることができる。
表示装置のハードウェア構成を示すブロック図。 近接センサ及び接触センサを用いて特定可能な操作の説明図。 オブジェクトを含む画面の説明図。 表示装置の制御部の機能構成を示す機能ブロック図(第1実施形態)。 表示装置の処理の手順を示すフローチャート(第1実施形態)。 オブジェクトを含む画面の説明図(近接操作時)。 オブジェクトを含む画面の説明図(拡大表示後)。 表示装置の制御部の機能構成を示す機能ブロック図(第2実施形態)。 表示装置の処理の手順を示すフローチャート(第2実施形態)。 参照範囲の説明図(第2実施形態)。 オブジェクトを含む画面の説明図(第2実施形態、拡大表示後)。 表示装置の制御部の機能構成を示す機能ブロック図(第3実施形態)。 表示装置の処理の手順を示すフローチャート(第3実施形態)。 オブジェクトを含む画面の説明図(第3実施形態、拡大表示後)。 拡大表示の対象となるオブジェクトの位置の説明図(第3実施形態)。 接触操作によりオブジェクトを選択するときの様子を表す図。 表示装置の制御部の機能構成を示す機能ブロック図(第4実施形態)。 オブジェクトを含む画面の説明図(第4実施形態、拡大表示後)。 メール作成画面を表す図。 オブジェクトを含む画面の説明図(第5実施形態、拡大表示後)。 拡大表示の対象となる特定領域の説明図(変形例1)。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態を説明する。
図1は、表示装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。図1に示すように、表示装置10は、制御部11と、操作部12と、通信部13と、表示部14と、記憶部15とを備える。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)を有するマイクロコンピュータを備える。CPUは、ROMや記憶部15に記憶されたプログラムをRAMに読み出して実行することにより、表示装置10の各部を制御する。通信部13は、無線通信回路やアンテナを有し、ネットワークに接続して通信するためのインタフェースである。表示部14は、液晶パネルなどの複数画素を配置した矩形の表示面141を有し、表示面141に画像を表示する。記憶部15は、例えばEEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)やフラッシュメモリなどの記憶装置を備え、制御部11により実行されるプログラムを記憶する。
操作部12は、近接センサ121及び接触センサ122を有し、ユーザに操作される操作装置である。近接センサ121は、ユーザの指(指先)が表示面141に非接触により近接している状態を検出するセンサである。近接センサ121は、例えば、静電容量の変化に応じてユーザの指の位置を検出する静電容量型のセンサであるが、赤外光型のセンサ、電磁誘導を利用した高周波発振型、磁石を用いた磁気型のセンサなどを用いてもよく、センサの検出方式は特に問わない。接触センサ122は、ユーザの指が表示面141に接触している状態を検出するセンサである。接触センサ122は、例えば静電容量型のセンサであるが、抵抗膜型や赤外光型のセンサなどを用いてもよく、センサの検出方式は特に問わない。
近接センサ121及び接触センサ122は、ユーザの指で指示された位置を検出すると、検出した位置を示す位置情報を制御部11に供給する。ここで、近接センサ121及び接触センサ122が供給する位置情報を用いて特定可能な操作について説明する。
図2は、近接センサ121及び接触センサ122が供給する位置情報を用いて特定可能な操作の説明図である。図2(a)は、表示装置10を正面から見た様子を表す図である。図2(b)は、表示装置10を側面側から見た様子を表す図である。
本実施形態では、図2(a)に示すように表示装置10を正面から見て、表示面141の上下方向における位置と、表示面141の左右方向における位置と、表示面141の法線方向における位置とを表す座標情報によって、近接センサ121及び接触センサ122の検出位置を示す位置情報を表す。
図2(b)に「検出可能領域」と付して二点鎖線を用いて示した範囲のように、近接センサ121は、表示面141の法線方向に位置する空間領域を検出可能領域として、ユーザの指Fの位置を検出し、検出した位置を示す位置情報を供給する。近接センサ121が供給する位置情報によって特定される操作のことを、以下では「近接操作」(第1操作)という。接触センサ122は、表示面141に接触するユーザの指Fの位置を検出して、検出した位置を示す位置情報を供給する。接触センサ122が供給する位置情報によって特定される操作のことを、以下では「接触操作」(第2操作)という。接触操作は、近接操作よりも、ユーザの指Fを表示面141に近接させて行う操作に相当する。
なお、近接センサ121及び接触センサ122が位置を検出する指示体は、ユーザの指に限らず、スタイラスペンなどのユーザが手に持って動かす指示用の器具であってもよい。また、操作部12は、ユーザに操作される対象として、物理キーなどの他の操作子を有していてもよい。
以上の構成を有する表示装置10は、前述の操作部12及び表示部14を用いて、GUI(Graphical User Interface)と呼ばれるユーザインタフェースを提供する。表示装置10は、ここではスマートフォンであり、図1に示す構成以外にも、撮影するためのカメラや音声の入出力を行うためのマイクロホン及びスピーカなど、通常のスマートフォンと共通の構成を有している。表示装置10は、スマートフォン以外の表示装置であってもよく、例えばタブレット型コンピュータや携帯電話機、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)などの、ユーザインタフェースを提供する他の表示装置であってもよい。
次に、表示装置10が表示面141に表示する画面について説明する。
図3は、表示装置10が表示する画面の説明図である。図3(a)は、画面SC1の説明図である。図3(b)は画面SC2の説明図である。
図3(a)に示す画面SC1は、アプリケーションのダウンロード画面であり、ダウンロードの開始を、ユーザが表示装置10に指示するために操作するオブジェクトb1を含む。オブジェクトb1は、面積がa1の矩形画像で表されるソフトボタンである。オブジェクトb1は比較的大きなサイズの画像で、画面SC1に唯一含まれるオブジェクトである。よって、画面SC1において、オブジェクトb1の近くには他のオブジェクトは配置されていない。図3(b)に示す画面SC2は、楽曲データに基づく楽曲再生時に表示される画面であり、楽曲の再生開始をユーザが指示するためのオブジェクトb2と、楽曲のスキップをユーザが指示するためのオブジェクトb3,b4とを含む。オブジェクトb2〜b4は、それぞれ面積がa2の矩形画像で表されるソフトボタンである。オブジェクトb2〜b4は比較的小さなサイズの画像であり、オブジェクトb1に比べて小サイズである。また、オブジェクトb2〜b4は、画面SC2において、互いに近い位置に配置されている。図3(b)に「(画像)」と示した領域にはジャケット写真などの画像が表示されるが、ここではオブジェクトに該当しないものとする。
表示面141に表示されるオブジェクトは、ユーザがオブジェクトを指示して接触操作することにより選択できるオブジェクトであり、それぞれが表示装置10で利用可能な機能に対応している。表示装置10は、ユーザの接触操作によりオブジェクトが選択されると、このオブジェクトを選択オブジェクトとして特定し、選択オブジェクトに応じた処理を実行する。
なお、本実施形態のオブジェクトは、例えばソフトボタンであるが、デスクトップ画面などに配置される、アプリケーションプログラムに対応したアイコン画像や、ハイパーリンクが選択された文字列などであってもよい。このように本実施形態のオブジェクトは、ユーザが選択可能であり、ユーザにより選択されたことを契機に、表示装置10が選択オブジェクトに応じた特定の処理を行うものであればよい。
次に、表示装置10におけるユーザインタフェースに関わる機能の構成を説明する。
図4は、表示装置10の制御部11の機能構成を示す機能ブロック図である。図4に示すように、表示装置10の制御部11は、操作検出部111と、表示制御部112と、選択オブジェクト特定部113と、処理実行部114とに相当する機能を実現する。
操作検出部111は、ユーザにより表示面141に対して行われた近接操作及び接触操作を検出する。操作検出部111は、近接センサ121から供給された位置情報に基づいて、ユーザの近接操作を検出する。操作検出部111は、接触センサ122から供給された位置情報に基づいて、ユーザの接触操作を検出する。
操作検出部111は、例えば、表示面141に表示されたオブジェクトの表示領域内の位置情報と、表示面141の水平方向におけるユーザの指の位置を示す位置情報とが一致した場合、この位置情報により特定される近接操作又は接触操作を、オブジェクトを指示する操作として検出する。また、操作検出部111は、表示面141に表示されたオブジェクトの表示領域内の位置情報と、表示面141の水平方向におけるユーザの指の位置を示す位置情報とが一致しなくとも、両位置情報が所定範囲内で一致した場合(例えば、オブジェクトの近傍に指が触れた場合)にも、オブジェクトを指示する操作として検出してもよい。この場合において、操作検出部111は、接触操作よりも近接操作の方を、オブジェクトを指示する操作として検出する範囲を広くしてもよい。
表示制御部112は、選択可能なオブジェクトを含む画像を表示面141に表示させる。表示制御部112は、オブジェクトを指示する近接操作が操作検出部111により検出された場合に、オブジェクトのサイズが閾値Th未満であるときには、このオブジェクトを拡大表示させる。一方で、表示制御部112は、オブジェクトを指示する近接操作が操作検出部111により検出された場合であっても、オブジェクトのサイズが閾値Th以上であるときには、このオブジェクトを拡大表示させない。
なお、オブジェクトのサイズは、ここではオブジェクトの面積(例えば、画素数)によって特定され、ここでは面積a2<Th≦面積a1の関係を満たすものとする。
選択オブジェクト特定部113は、表示面141に表示されたオブジェクトを指示する接触操作が操作検出部111により検出されると、このオブジェクトを、ユーザの選択オブジェクトとして特定する。選択オブジェクト特定部113は、選択オブジェクトを示す情報を処理実行部114に供給する。
処理実行部114は、選択オブジェクト特定部113により特定された選択オブジェクトに応じた処理を実行する。処理実行部114は、選択オブジェクトに対応する機能をユーザに利用させるための特定の処理を実行する。
次に、表示装置10の動作を説明する。
図5は、表示装置10がユーザインタフェースを提供するときの処理の手順を示すフローチャートである。表示装置10は、オブジェクトを含む画像を表示面141に表示させているときは、以下の処理ステップを繰り返し実行する。以下、表示装置10が図3に示す画面SC1,SC2を表示させた場合の動作例を示しながら、表示装置10の動作説明を行う。
表示装置10の制御部11は、近接センサ121から供給された位置情報に基づいて、近接操作を検出したか否かを判断する(ステップS1)。ここにおいて、制御部11は、検出可能領域内の位置を示す位置情報が近接センサ121から供給されるまで待機する(ステップS1;NO)。そして、制御部11は、近接センサ121から検出可能領域内の位置情報が供給されると、近接操作を検出したと判断する(ステップS1;YES)。
例えば、制御部11は、図6(a)に示すように、指Fによる画面SC1のオブジェクトb1を指示する近接操作を検出する。また、制御部11は、図6(b)に示すように、指Fによる画面SC2のオブジェクトb2を指示する近接操作を検出する。
なお、図6及び他の図面において、オブジェクトに付した文字を見やすくするため、指Fの位置とオブジェクトの位置とをずらして記載しているが、実際には、オブジェクトのほとんどをユーザの指が覆うことが多い。
次に、制御部11は、近接操作で指示されたオブジェクトのサイズが閾値Th未満であるか否かを判断する(ステップS2)。制御部11は、近接操作で指示されたオブジェクトのサイズ(面積)SZを取得し、取得したサイズSZと閾値Thとを比較する。そして、制御部11は、サイズSZ<Thという関係を満たした場合には、ステップS2の処理で「YES」と判断する。一方、制御部11は、サイズSZ≧Thという関係を満たした場合には、ステップS2の処理で「NO」と判断する。
例えば、制御部11が、図6(a)に示すよう画面SC1のオブジェクトb1を指示する近接操作を検出していた場合、オブジェクトのサイズSZ(=面積a1)が閾値Th以上であると判断し(ステップS2;NO)、ステップS4の処理に進む。この場合、図7(a)に示すように、制御部11は、オブジェクトb1を指示する近接操作を検出した場合であっても、画面SC1を変化させることなく表示面141に表示させる。
次に、制御部11は、オブジェクトを指示する接触操作を検出したか否かを判断する(ステップS4)。制御部11は、近接操作を検出してからオブジェクトを指示する接触操作を検出しなければ、ステップS4の処理で「NO」と判断する。次に、制御部11は、近接操作を検出中であるか否かを判断する(ステップS5)。制御部11は、近接操作を検出中であれば、ステップS5の処理で「YES」と判断し、ステップS4の処理に戻る。一方、制御部11は、近接操作を検出しなくなったと判断した場合には(ステップS5;NO)、ステップS1の処理に戻る。
ステップS4の処理で、制御部11が、オブジェクトb1を指示する接触操作を検出したと判断すると(ステップS4;YES)、オブジェクトb1を選択オブジェクトとして特定する(ステップS6)。そして、制御部11は、選択オブジェクトに応じた処理を実行する(ステップS7)。ここでは、制御部11は、オブジェクトb1に応じた処理として、アプリAのダウンロードを開始する。
なお、制御部11が実行する選択オブジェクトに応じた処理はどのようなものでもよい。制御部11は、例えばURL(Uniform Resource Locator)を用いてハイパーリンクが設定されたオブジェクトが選択された場合には、そのURLに対応したwebページを表示面141に表示させる。また、制御部11は、ユーザの入力データの送信を指示するためのオブジェクトが接触操作により選択された場合には、そのデータを通信部13により送信する。
以上が、近接操作で指示されたオブジェクトのサイズが閾値Th以上である場合の表示装置10の動作である。
一方で、制御部11が、図6(b)に示すようにオブジェクトb2を指示する近接操作を検出していた場合、オブジェクトのサイズSZ(=面積a2)が閾値Th未満であると判断し(ステップS2;YES)、ステップS3の処理に進む。そして、制御部11は、近接操作で指示されたオブジェクトを拡大表示させる(ステップS3)。この場合、制御部11は、図7(b)に示すように、近接操作の検出前に比べてオブジェクトb2のサイズを大きくしたオブジェクトb2Mを、表示面141に表示させる。ここでは制御部11は、オブジェクトを上下方向及び左右方向に同じ倍率で拡大して表示させる。
なお、拡大表示されるオブジェクトは、図7(b)に示すように画面の背景部のみに重なるように表示されるとよいが、近接操作が検出されていない他のオブジェクト(例えば、オブジェクトb3,b4)に重なるようにして拡大表示されてもよい。また、オブジェクトがアイコン画像などの画像であれば、制御部11は、同様にしてこの画像を拡大表示させる。オブジェクトが文字列であれば、制御部11は文字サイズを大きくしたり、文字列を含む文字領域のサイズを大きくしたりするとよい。
そして、制御部11は、接触操作を検出したか否かを判断する(ステップS4)。制御部11は、近接操作を検出してからオブジェクトを指示する接触操作を検出しなければ、ステップS4の処理で「NO」と判断し、続いて、近接操作を検出中であるか否かを判断する(ステップS5)。近接操作を検出中であれば(ステップS5;YES)、制御部11は、オブジェクトの拡大表示を維持してステップS4の処理に戻る。一方、制御部11が、近接操作を検出しなくなったと判断した場合には(ステップS5;NO)、ステップS1の処理に戻る。ステップS1の処理に戻った場合には、制御部11は、オブジェクトb2の拡大表示(つまり、オブジェクトb2Mの表示)を終了して、図3(b)に示す画面SC2の表示に戻す。
以降、制御部11は、近接操作を検出するたびに、図5に示す処理ステップを実行して、近接操作を検出したオブジェクトのサイズに応じて、そのオブジェクトを拡大表示させたり、拡大表示させずにそのまま表示させたりする表示制御を行う。
以上説明した第1実施形態のように、表示装置10は、近接操作を検出したオブジェクトについて、そのサイズが閾値未満である場合には、近接操作の検出中にそのオブジェクトを拡大表示させる。一方で、表示装置10は、サイズが閾値以上であるオブジェクトについては、近接操作を検出してもそのサイズを変更しない。このようにして表示装置10は、表示したオブジェクトのうちユーザの誤操作を招きやすいオブジェクトを判別し、ユーザの誤操作を抑えるべく、そのオブジェクトを拡大表示させることができる。表示装置10によれば、ユーザの誤操作のおそれが元々少なく、操作性を向上させることにほとんど寄与しないようなオブジェクトをも拡大表示させることを抑え、表示内容の変化を少なくすることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
上述した第1実施形態では、表示装置10は、オブジェクトのサイズに応じて拡大表示の要否を判断していたが、この第2実施形態では、表示装置10は、更に、オブジェクト同士の配置関係を加味して、拡大表示の要否を判断する。
この実施形態の表示装置10のハードウェア構成は、上述した第1実施形態と同じであるから、ここではその説明を省略する。以下の説明において、上述した第1実施形態と同じハードウェア構成、機能構成及び処理ステップについては同一の符号を付して表し、その説明については適宜省略する。
図8は、表示装置10の制御部11の機能構成を示す機能ブロック図である。図8に示すように、表示装置10の制御部11は、操作検出部111と、表示制御部112と、選択オブジェクト特定部113と、処理実行部114と、配置関係特定部115とに相当する機能を実現する。これらのうち、操作検出部111、選択オブジェクト特定部113及び処理実行部114は、上述した第1実施形態と同じ機能を実現するので、ここではその説明を省略する。
配置関係特定部115は、近接操作で指示されたオブジェクトと、表示面141に表示された他のオブジェクトとの配置関係を特定する。配置関係特定部115は、例えば、近接操作で指示されたオブジェクトの位置から所定範囲内に他のオブジェクトがあるか否かを示す配置関係を特定する。
表示制御部112は、配置関係特定部115により特定された配置関係が特定条件を満たした場合に、近接操作で指示されたサイズが閾値Th未満のオブジェクトを拡大表示させる。ここでは、表示制御部112は、近接操作で指示されたオブジェクトの位置を基準として、所定範囲(後述の参照範囲)内に他のオブジェクトがある場合に、このオブジェクトを拡大表示させる。
次に、表示装置10の動作を説明する。
図9は、表示装置10がユーザインタフェースを提供するときの処理の手順を示すフローチャートである。本実施形態の各処理ステップについて、上述した第1実施形態と同じ符号を付した処理ステップは第1実施形態と同じ処理を行うステップであり、ここではその説明を適宜省略する。表示装置10は、ユーザが選択可能なオブジェクトを含む画像を表示面141に表示させているときは、以下の処理ステップを繰り返し実行する。
表示装置10の制御部11は、ステップS1の処理で近接操作を検出したと判断し(ステップS1;YES)、オブジェクトのサイズが閾値Th未満であると判断すると(ステップS2;YES)、ステップS8の処理に進む。そして、制御部11は、近接操作で指示されたオブジェクトと、他のオブジェクトとの配置関係を特定する(ステップS8)。ここで、制御部11が図3(b)に示す画面SC2を表示させていた場合を考える。この場合、制御部11は、まず、図10に示すように、近接操作で指示されたオブジェクト(ここでは、オブジェクトb2)の位置を基準として、円形の参照範囲Tを定める。そして、制御部11は、参照範囲Tに他のオブジェクトが含まれているか否かを判定する。
参照範囲Tは、近接操作で指示されたオブジェクトの近傍に他のオブジェクトが配置されているか否かを判断するために、設計段階などで決められた範囲を有している。これにより、ステップS8の処理によれば、制御部11は近接操作で指示されたオブジェクトと、他のオブジェクトとの近接度合いの指標となる配置関係を特定することができる。
次に、制御部11は、近接操作で指示されたオブジェクトと他のオブジェクトとの配置関係が特定条件を満たすか否かを判断する(ステップS9)。ここでは、制御部11は、ステップS8の処理で特定した配置関係において、他のオブジェクト(例えば、オブジェクトの重心)が参照範囲Tに含まれているか否かを判断する。制御部11は、参照範囲Tに他のオブジェクトが含まれると判断した場合には(ステップS9;YES)、近接操作で指示されたオブジェクトを拡大表示させる(ステップS3)。
図10に示すように、画面SC2においては、オブジェクトb2を基準とした参照範囲Tに、他のオブジェクトb3,b4が含まれている。よって、制御部11は、図11(a)に示すように、オブジェクトb2を拡大して、オブジェクトb2Mを表示させる。近接操作で指示されたオブジェクトの付近に他のオブジェクトが配置されると、指Fで目的のオブジェクトに触れようとするときに、その付近の他のオブジェクトに誤って触れてしまうおそれがある。これに対し、表示装置10は、参照範囲Tを用いて、このような誤操作のおそれのあるオブジェクトを特定して、オブジェクトを拡大表示させることができる。
一方で、図11(b)に示す画面SC2aのように、オブジェクトb2〜b4の互いの距離が比較的大きい場合を仮定すれば、参照範囲T内にオブジェクトb3,b4は含まれない。この場合、サイズSZが閾値Th未満のオブジェクトb2〜b4であっても、他のオブジェクトが近い位置に存在しないので、ユーザが誤操作するおそれは比較的少ないと考えられる。よって、制御部11は、図11(b)に示す画面SC2aのオブジェクトb2については、近接操作で指示されても拡大表示させない。
なお、本実施形態では、参照範囲Tを円形の範囲としたが、例えば正方形や長方形、楕円形などの他の形状であってもよいし、必ずしも、近接操作で指示されたオブジェクトの位置を円形範囲の中心に一致させなくてもよい。また、参照範囲Tは、オブジェクトの位置から全方向に均一に広がる範囲でなくてもよく、一部の方向に広がる範囲であってもよい。
以降、表示装置10は、上述した第1実施形態と同じ手順でステップS4以降の処理ステップを実行する。
以上説明した第2実施形態の表示装置10によれば、上述した第1実施形態と同等の作用効果を奏するほか、オブジェクト同士の配置関係を参照して誤操作のおそれを把握して、オブジェクトの拡大表示の要否を判断することができる。これにより、表示装置10は、上述した第1実施形態の構成に比べて、サイズが小さくとも誤操作のおそれが低いオブジェクトを拡大表示させずに済み、表示内容の変化を少なくすることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態を説明する。
上述した第2実施形態では、表示装置10は、オブジェクト同士の配置関係を加味して拡大表示の要否を判断していたが、この第3実施形態では、更に、ユーザの指の移動方向を加味して拡大表示の要否を判断する。
この実施形態の表示装置10のハードウェア構成は、上述した第1,2実施形態と同じであるから、ここではその説明を省略する。以下の説明において、第1,2実施形態と同じハードウェア構成、機能構成及び処理ステップについては同一の符号を付して表し、その説明については適宜省略する。
図12は、表示装置10の制御部11の機能構成を示す機能ブロック図である。図12に示すように、表示装置10の制御部11は、操作検出部111と、表示制御部112と、選択オブジェクト特定部113と、処理実行部114と、配置関係特定部115と、軌跡特定部116とに相当する機能を実現する。これらのうち、操作検出部111、選択オブジェクト特定部113及び処理実行部114は、上述した第1実施形態と同じ機能を実現するので、ここではその説明を省略する。
軌跡特定部116は、近接センサ121から供給された位置情報に基づいて、指の移動の軌跡を特定する。軌跡特定部116は、例えば、近接センサ121から供給された複数の位置情報の時系列順を参照することで、指の移動の軌跡を特定する。例えば、軌跡特定部116は、近接操作におけるユーザの指の移動方向を特定する。ユーザの指の移動方向は、例えば、表示面141の水平成分の方向を意味する。
表示制御部112は、軌跡特定部116により特定された軌跡と、配置関係特定部115により特定された配置関係とに基づく特定条件を満たした場合に、近接操作で指示されたオブジェクトを拡大表示させる。表示制御部112は、例えば、参照範囲に他のオブジェクトが含まれ、且つ、近接操作が検出されたオブジェクトの位置から、軌跡特定部116により特定された指の移動方向の反対方向に位置する領域に、他のオブジェクトが配置されていることを、特定条件とする。
次に、表示装置10の動作を説明する。
図13は、表示装置10がユーザインタフェースを提供するときの処理の手順を示すフローチャートである。本実施形態の各処理ステップについて、上述した第2実施形態と同じ符号を付した処理ステップは第2実施形態と同じ処理を行うステップであるから、ここではその説明を適宜省略する。表示装置10は、ユーザが選択可能なオブジェクトを含む画像を表示面141に表示させているときは、以下の処理ステップを繰り返し実行する。
表示装置10の制御部11は、ステップS1の処理で近接操作を検出したと判断し(ステップS1;YES)、オブジェクトのサイズが閾値Th未満であると判断すると(ステップS2;YES)、ステップS8の処理に進む。次に、制御部11は、近接操作で指示されたオブジェクトと、他のオブジェクトとの配置関係を特定する(ステップS8)。ここで、制御部11が、図3(b)に示す画面SC2を表示させていた場合を考える。この場合も、制御部11は、近接操作で指示されたオブジェクトの位置を基準として参照範囲Tを定めて、上述した第2実施形態と同じ方法で配置関係を特定する。
次に、制御部11は、近接センサ121から取得した複数の位置情報の時系列順に基づいて、ユーザの指の移動方向を特定する(ステップS10)。
次に、制御部11は、指の移動方向とオブジェクト同士の配置関係とに基づく特定条件を満たすか否かを判断する(ステップS11)。ここでは、制御部11は、ステップS8の処理で定めた参照範囲Tに他のオブジェクトが含まれ、且つ、近接操作が検出されたオブジェクトの位置から、指の移動方向の反対方向に他のオブジェクトが配置されているか否かを判断する。例えば、制御部11は、オブジェクトの位置(例えば、重心)を基準として、指Fの移動方向の反対方向に位置する領域に、他のオブジェクト(例えば、オブジェクトの重心)があるか否かを判断する。そして、制御部11は、参照範囲Tに他のオブジェクトが含まれ、指Fの移動方向の反対方向に他のオブジェクトがあると判断した場合には(ステップS11;YES)、オブジェクトを拡大表示させる(ステップS3)。
図14(a)に示すように、表示装置10が画面SC2を表示させていて、図中左から右方向に指Fが移動した後、オブジェクトb2の近接操作を検出した場合には、オブジェクトb2を拡大したオブジェクトb2Mを表示させる。近接操作が検出されたオブジェクトb2の位置を基準として、指Fの移動方向の反対方向(破線矢印参照)に他のオブジェクト(ここでは、オブジェクトb3)が配置されている場合、ユーザが目的のオブジェクトb2を選択する前に、オブジェクトb3の上方を通過することがある。この通過の際に指Fが表示面141に近づきすぎると、オブジェクトb3を誤って選択してしまう可能性がある。また、目的のオブジェクトb2を選択する際に、指Fの移動方向に対して手前側の位置でオブジェクトb2を選択すると、オブジェクトb2の位置にまで指が接触してしまう可能性もある。このような理由から、近接操作が検出されたオブジェクトの位置から、指の移動方向の反対方向に他のオブジェクトがある場合には、表示装置10はオブジェクトを拡大表示させる。
一方で、図14(b)に示すように、近接操作が検出されたオブジェクトb2の位置から、指Fの移動方向の反対方向(破線矢印参照)に他のオブジェクトがない場合には、ユーザが目的のオブジェクトb2を選択する前に、他のオブジェクトの上方を通過する可能性は低い。また、目的のオブジェクトb2を選択する際に、指Fの移動方向に対して手前側の位置で他のオブジェクトが選択される可能性も低い。このような理由から、近接操作が検出されたオブジェクトの位置を基準として、指の移動方向の反対方向に他のオブジェクトがない場合には、ユーザの誤操作の可能性が低いとして、表示装置10は近接操作で指示されたオブジェクトを拡大表示させない。
以降、表示装置10は、上述した第1実施形態と同じ手順でステップS4以降の処理ステップを実行する。なお、本実施形態でも、参照範囲Tを円形の範囲としなくてもよく、例えば正方形や長方形、楕円形などの他の形状であってもよいし、必ずしも、近接操作で指示されたオブジェクトの位置を円形範囲の中心に一致させなくてもよい。また、参照範囲Tは、オブジェクトの位置から全方向に均一に広がる範囲でなくてもよく、一部の方向に広がる範囲であってもよい。
ところで、ステップS11の処理で特定条件を満たすか否かの判定方法については、例えば、以下のような方法を採ることができる。図15は、拡大表示の対象となるオブジェクトの位置を説明する図である。
図15(a)に示すように、表示装置10は、指の移動方向を特定すると、各オブジェクト(ここでは、オブジェクトbを代表させて説明する)の重心Gを基準として、指の移動方向の反対方向に角度θ(例えば、0度<θ<180度)で広がる角度領域Taに、他のオブジェクトが配置されていれば、オブジェクトbを拡大表示の対象とする。このように表示装置10は、オブジェクトbから遠ざかるほど広がる角度領域Taを定めれば、オブジェクトbを選択する前に上方を通過しやすいオブジェクトの存在を条件として、オブジェクトbを拡大表示させることができる。また、表示装置10は、図15(b)に示すように、指の移動方向を特定すると、オブジェクトbの重心Gを基準として、指の移動方向の反対方向に対する重心Gからの距離に関わらず幅が一定である領域Tbに、他のオブジェクトが配置されていれば、オブジェクトbを拡大表示させてもよい。
なお、ここではオブジェクトの重心Gをオブジェクトの位置としているが、オブジェクトの内のどの点をオブジェクトの位置としてもよい。また、表示装置10は、上記以外の方法で、指の移動の軌跡(移動方向)に応じた領域に他のオブジェクトがある場合に、近接操作で指示されたオブジェクトを拡大表示させてもよい。
以上説明した第3実施形態の表示装置10によれば、上述した第2実施形態と同等の作用効果を奏するほか、オブジェクト同士の配置関係と指の移動の軌跡とを参照して誤操作の可能性を判断して、オブジェクトの拡大表示の要否を判断するので、上述した第2実施形態に比べて、サイズが小さくとも誤操作の可能性が低いオブジェクトを不要に拡大表示させないで済ませることができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態を説明する。
この第4実施形態の表示装置10は、前述した第2又は第3実施形態の構成に加えて、ユーザによる接触操作の方法に応じて参照範囲を異ならせる構成を有している。以下、本構成を第2実施形態の表示装置10に適用した場合について説明する。
この実施形態の表示装置10のハードウェア構成は、上述した第2実施形態と同じであるから、ここではその説明を省略する。以下の説明において、第2実施形態と同じハードウェア構成、機能構成及び処理ステップについては同一の符号を付して表し、その説明については適宜省略する。
図16は、ユーザが接触操作によりオブジェクトを選択するときの様子を、表示装置10の側面側から見た様子を表す図である。
例えば図16(a)に示すように、ユーザは、指Fと表示面141とが成す角度が比較的小さくなるように、指Fを表示面141に対して或る程度寝かした状態で、接触操作を行うことがある。この接触操作の場合、指Fと表示面141との接触領域のサイズ(以下、「接触サイズ」といい、ここでは接触面積とする。)は比較的大きい。このときの接触サイズをc1とする。一方で、図16(b)に示すように、ユーザは、指Fと表示面141とが成す角度が比較的大きくなるように、指Fを表示面141に対して立てた状態で接触操作を行うことがある。この接触操作の場合、指Fと表示面141との接触サイズは、図16(a)に示す場合よりも小さい。このときの接触サイズをc2(<c1)とする。
図16(a),(b)に示す接触操作を対比しても明らかなように、ユーザが指Fを寝かせて接触操作を行った場合ほど、接触サイズが大きくなりやすく、指Fがユーザの目的外のオブジェクトに触れてしまうなどの理由で、ユーザの誤操作も発生しやすいと考えられる。逆に言えば、図16(a)に示すような接触サイズが比較的小さい接触操作が行われた場合、ユーザの誤操作は発生しにくいと考えられる。接触操作の方法は、ユーザの表示装置10の持ち方や操作時のユーザの癖などによるから、同一ユーザは、同じ方法で接触操作を継続的に行うと予想することもできる。
そこで、表示装置10は、指Fと表示面141との接触サイズを普段から蓄積しておき、蓄積しておいた接触サイズが小さいほど参照範囲を小さくする(又は、接触サイズが大きいほど参照範囲を大きくする)ことにより、接触操作の方法に応じて適切な参照範囲を設定する。
次に、表示装置10におけるユーザインタフェースに関わる機能の構成を説明する。
図17は、表示装置10の制御部11の機能構成を示す機能ブロック図である。図12に示すように、表示装置10の制御部11は、操作検出部111と、表示制御部112と、選択オブジェクト特定部113と、処理実行部114と、配置関係特定部115とに相当する機能を実現する。これらのうち、操作検出部111、表示制御部112、選択オブジェクト特定部113及び処理実行部114は、上述した第1実施形態と同じ機能を実現するので、ここではその説明を省略する。
配置関係特定部115は、操作検出部111により接触操作が検出された場合、その接触操作時における指Fと表示面141との接触サイズを記憶部15に記憶させる。配置関係特定部115は、オブジェクトを指示する接触操作のみに基づいて接触サイズを特定して蓄積させてもよいし、オブジェクトを指示するものでない接触操作も含めて、接触サイズを蓄積させてもよい。
また、配置関係特定部115は、近接操作で指示されたオブジェクトと、表示面141に表示された他のオブジェクトとの配置関係を特定する場合に、配置関係特定部115により蓄積された接触サイズに応じた参照範囲を設定する。配置関係特定部115は、参照範囲を異ならせること以外は、前述の第2実施形態と同じ機能を実現すればよい。
次に、表示装置10の動作を説明する。
この実施形態の表示装置10は、基本的には、図9に示す手順に従って上述した第2実施形態と同様に動作すればよい。ただし、表示装置10は、ステップS8の処理では、記憶部15に蓄積された接触サイズに応じた参照範囲を設定して、近接操作で指示されたオブジェクトと他のオブジェクトとの配置関係を特定する。図3(b)に示した画面SC2を用いて説明すると、図16(a)に示すように普段から接触サイズが大きくなるような接触操作が行われている場合、表示装置10は、図18(a)に示すように、半径が大きい参照範囲T1を用いて、この参照範囲T内に他のオブジェクトが配置されているか否かを判断する。ここでは、オブジェクトb3,b4が参照範囲内に配置されているため、表示装置10は上述した第2実施形態と同様に、近接操作で指示されたオブジェクトb2を拡大表示したb2Mを表示させる。表示装置10は、例えば、記憶部15に蓄積された接触サイズの平均値や中央値、接触サイズの最大値などの、接触サイズの統計結果に基づいて、接触サイズが大きくなるほど大きくなる参照範囲を用いるとよい。
一方で、図16(b)に示すように、普段から接触サイズが小さくなるような接触操作が行われている場合、表示装置10は、図18(b)に示すように、半径が図18(a)の場合よりも小さい参照範囲T2(<T1)を用いて、この参照範囲T2内に他のオブジェクトが配置されているか否かを判断する。ここでは、参照範囲T1内に他のオブジェクトが配置されていないため、表示装置10は近接操作で指示されたオブジェクトb2を拡大表示させない。このとき、ユーザは接触サイズが小さくなる接触操作を行っていると考えられる。よって、図18(b)に示すように、仮にオブジェクトのサイズが閾値以下であったり、周囲にオブジェクトが密集していたりしたとても、ユーザの誤操作は発生しにくいと考えられる。
なお、この実施形態における表示装置10が接触サイズに応じて参照範囲を設定するための構成は、上述した第3実施形態にも適用可能である。また、表示装置10は、接触サイズと参照範囲との対応関係を記憶していることにより、接触サイズをより多くの段階に分けてそれぞれ異なる参照範囲を設定してもよい。
また、表示装置10は、接触サイズそのものを記憶部15に蓄積させるのではなく、接触操作時の表示面141に対する指の傾きの大きさを検出できるのであれば、指の傾きの大きさを蓄積して、参照範囲の大きさに反映させてもよい。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態を説明する。
この第5実施形態の表示装置10は、上述した第1〜第4実施形態のいずれかの構成2加えて、オブジェクトの拡大の要否を表示画面に応じて異ならせる構成を有している。
この実施形態の表示装置10のハードウェア構成は、上述した第1〜第4実施形態のいずれかと同じであるから、ここではその説明を省略する。以下の説明において、第1〜第4実施形態と同じハードウェア構成、機能構成及び処理ステップについては同一の符号を付して表し、その説明については適宜省略する。
図19は、電子メールを作成するときに表示されるメール作成画面を表す図である。図19(a)は、10キーボードモード(以下、「テンキーモード」という。)で文字入力するときに表示されるメール作成画面SC3を表す。図19(b)は、QWERTYモードで文字入力するときに表示されるメール作成画面SC4を表す。テンキーモードとQWERTYモードとのどちらで文字入力するかについて、表示装置10は、ユーザによる操作部12の操作によって指示されたモードに従う。
図19(a)に示すように、テンキーモードの場合、操作領域K1には、テンキーキーボードを意味するソフトウェアキーボードが表示され、テンキーキーボードの各キーに対応したオブジェクトが配置されている。一方で、図19(b)に示すように、QWERTYモードの場合、操作領域K2には、キーがQWERTY配列されたQWERTYキーボードを意味するソフトウェアキーボードが表示される。一般に、テンキーボードに比べてQWERTYキーボードの方がキーの数が多く、表示面141においてもこれと同様のオブジェクトの数の関係になっている。よって、表示装置10は、テンキーモード時よりもQWERTYモード時の方が、より多くのオブジェクトを表示させることになり、この結果、各オブジェクトのサイズも小さくなる。このような理由から、テンキーモード時よりも、QWERTYモード時の方が、ユーザが目的外のオブジェクトを選択してしまう誤操作が発生しやすい。
そこで、表示装置10は、図20(a)に示すように、テンキーモードで文字入力される場合は(ここでは、「な」と記したオブジェクト)、オブジェクトのサイズが元から比較的多いので、オブジェクトを指示する近接操作を検出した場合であっても、オブジェクトを拡大表示させない。一方で、表示装置10は、図20(b)に示すように、QWERTYモードで文字入力される場合は(ここでは、「4」と記したオブジェクト)、オブジェクトを指示する近接操作を検出した場合に、上述した第1〜第4実施形態のいずれかの方法を用いて、オブジェクトを拡大表示させる。これにより、表示装置10は、電子メールの作成中において、ユーザの誤操作が発生しやすいことを示す文字入力モードの場合だけ、拡大表示させることができる。反対に、表示装置10は、テンキーモードのときにはオブジェクトを拡大表示させないので、元の画面の内容を改変させなくて済む。
なお、表示装置10は、メール作成画面以外の画面表示時(電話番号入力画面やその他の文字入力画面など)においても、画面に含まれるオブジェクトのサイズや数などの情報に応じて、その画面表示時におけるオブジェクトの拡大表示の要否を異ならせるようにしてもよい。
[変形例]
本発明は、上述した実施形態と異なる形態で実施することが可能である。本発明は、例えば、以下のような形態で実施することも可能である。また、以下に示す変形例は、各々を適宜に組み合わせてもよい。
(変形例1)
上述した各実施形態において、表示装置10は、表示面141の一部である特定領域に表示したオブジェクトのみを拡大表示の対象としてもよい。
図21は、拡大表示の対象となる特定領域Tsを説明する図である。
図21(a)に示すように、斜線で示した特定領域Tsは、表示面141のうち、四辺の端部を含む除外領域Teを除いた領域である。特定領域Tsでは、例えば、或るオブジェクトに対して上下左右のすべて位置にオブジェクトが近接する可能性があり、ユーザの誤操作を比較的招きやすい領域といえる。一方で、除外領域Teでは、或るオブジェクトに対して上下左右のすべての位置にオブジェクトが近接することはなく、少なくともいずれか一方向にはオブジェクトが近接しない。例えば、除外領域Teに小サイズのオブジェクトが配置されても、少なくとも一方向は開放しているから、この方向から指が進入すれば誤操作は発生しにくい。この理由から、表示装置10は、特定領域Tsに表示したオブジェクトを拡大表示の対象とする一方で、除外領域Teに表示したオブジェクトを拡大表示の対象としない。
また、特定領域Tsは、図21(b)に示す領域であってもよい。例えば、ユーザから見て奥方向の領域は、ユーザが比較的視認しやすい領域であり、この領域のオブジェクトを誤操作する可能性は比較的低いと考えられる。そこで、表示装置10は、ユーザから見て奥方向に広がる一部領域を除外領域Teとし、それ以外の領域を特定領域Tsとしてもよい。
表示装置10は、これ以外の特定領域Ts及び除外領域Teを設定してもよく、例えば、特定領域Ts又は除外領域Teをユーザが手動設定してもよい。
(変形例2)
上述した第2〜第4実施形態の表示装置10のように、オブジェクト同士の配置関係に基づいてオブジェクトの拡大表示の要否を判断する場合、表示装置10は、ステップS2の処理、つまり、オブジェクトのサイズが閾値以上であるか否かの判断を行わないようにしてもよい。この構成の場合、表示装置10は、例えば図3(a)に示す画面SC1の表示時のように、サイズが大きいオブジェクトについても、参照範囲を用いて他のオブジェクトとの配置関係と特定することになる。
このようにオブジェクトのサイズを特定しない構成であっても、表示装置10は、参照範囲を用いて、近接操作で指示されたオブジェクトの近傍にある他のオブジェクトがあると判断して、オブジェクトの拡大表示の要否を判断する構成を有する。したがって、この表示装置10によっても、誤って付近のオブジェクトに触れてしまうことによるユーザの誤操作の発生を抑えることができる。
(変形例3)
上述した各実施形態において、表示装置10は、オブジェクトのサイズを面積によって特定していたが、別の方法でオブジェクトのサイズを特定してもよい。例えば、表示装置10は、オブジェクトが正方形又は長方形であれば一辺の長さ(例えば、最大の長さ)や、対角線の長さなどの、所定方向の長さによってオブジェクトのサイズを特定してもよい。また、表示装置10は、オブジェクトが円形であれば径方向の長さ(例えば、最大の長さ)でオブジェクトのサイズを特定してもよい。これ以外の形状であっても、表示装置10は、面積でなく任意の方向の長さによってサイズを特定してもよい。また、表示装置10は、面積と長さとによってオブジェクトのサイズを特定してもよい。
また、第4実施形態で説明した接触サイズについても、面積で特定される代わりに長さによって特定されてもよいし、面積と長さとによって特定されてもよい。
(変形例4)
上述した第2から第4実施形態において、表示装置10は、参照範囲に含まれる他のオブジェクトの数が閾値以上(例えば3以上)であることを特定条件に含めてもよい。近接するオブジェクトの数が多いほど、ユーザの誤操作を招きやすいので、表示装置10は、オブジェクトの数が少なく誤操作の可能性が低い場合には、オブジェクトの拡大表示をしなくてもよい。このように表示装置10は、近接操作で指示されたオブジェクトの周辺における他のオブジェクトの密集度合いに応じて、拡大表示の要否を判断する。
また、上述した第3実施形態において、表示装置10は、近接操作で指示されたオブジェクトの位置から、ユーザの指の移動方向以外のいずれかの方向にオブジェクトがあることを特定条件として、オブジェクトの拡大表示をしてもよい。また、表示装置10は、複数の位置情報に基づいて特定した指の移動の軌跡から、将来における移動の軌跡を予測し、予測した軌跡上に位置するオブジェクトが近接操作で指示された場合に、これを拡大表示させてもよい。
(変形例5)
上述した各実施形態において、表示装置10は、拡大表示後のサイズについてはどのように決めてもよい。例えば、表示装置10は、他のオブジェクトと重ならない範囲でできる限り大きくしてもよいし、予め決められたサイズになるように拡大表示させてもよい。また、表示装置10は、各方向に同じ倍率で拡大するのではなく、方向に応じて倍率を異ならせてもよい。
(変形例6)
上述した各実施形態において、表示装置10は、オブジェクトのサイズのほか、形状に応じて拡大表示の要否を判断してもよい。例えば、正方形又は長方形であれば拡大表示の対象とせず、円形であれば拡大表示の対象としてもよい。
(変形例7)
上述した各実施形態において、表示装置10は、近接操作で指示されたオブジェクトを拡大表示させ、接触操作で指示されたオブジェクトを選択オブジェクトとして特定していた。この接触操作に代えて、表示装置10は、オブジェクトを拡大表示するための近接操作よりも更に指などの指示体をオブジェクトに近接させた、非接触の操作(第2操作)で指示されたオブジェクトを、選択オブジェクトとして特定してもよい。この場合、表示装置10は、例えば、近接センサ121の検出可能領域のうち、表示面141からその法線方向に第1距離までの操作に応じて選択オブジェクトを特定すればよい。このように本発明の表示装置は、表示面141に指示体が接触した状態を検出する接触センサを備えていなくてもよい。
また、表示部14の表示面141に表示されるオブジェクトを含む画像(画面)はどのような画面であってもよい。
(変形例8)
上述した各実施形態において、表示装置10は、接触操作を検出するセンサと近接操作を検出するセンサとを別個に備えていたが、接触操作と近接操作を単一のセンサによって検出する構成であってもよい。
また、本発明のユーザインタフェース装置は、少なくとも、オブジェクトを表示してから選択オブジェクトを特定するまでの処理を行うものであればよく、選択オブジェクトに応じた処理を行う処理装置とは独立して構成された装置であってもよい。
(変形例9)
上述した各実施形態において、表示装置10の制御部11が実現する各機能は、複数のプログラムの組み合わせによって実現され、又は、複数のハードウェア資源の協働によって実現されうる。
また、本発明のユーザインタフェース装置は、コンピュータや制御部11が実行するプログラムやユーザインタフェース方法として把握することも可能である。
10…表示装置、11…制御部、111…操作検出部、112…表示制御部、113…選択オブジェクト特定部、114…処理実行部、115…配置関係特定部、116…軌跡特定部、12…操作部、121…近接センサ、122…接触センサ、13…通信部、14…表示部、141…表示面、15…記憶部。

Claims (10)

  1. 表示面に画像を表示する表示部と、
    指示体を前記表示面に非接触により近接させて行う第1操作、及び、前記第1操作よりも前記指示体を前記表示面に近接させて行う第2操作をそれぞれ検出する操作検出部と、
    選択可能なオブジェクトを含む画像を前記表示面に表示させ、前記オブジェクトを指示する前記第1操作が前記操作検出部により検出された場合に、当該オブジェクトのサイズが閾値未満であるときには、当該オブジェクトを拡大表示させる表示制御部と、
    前記表示面に表示されたオブジェクトを指示する前記第2操作が前記操作検出部により検出されると、当該オブジェクトを、ユーザの選択オブジェクトとして特定する選択オブジェクト特定部と
    を備えることを特徴とするユーザインタフェース装置。
  2. 前記第1操作で指示されたオブジェクトと、前記表示面に表示された他のオブジェクトとの配置関係を特定する配置関係特定部を備え、
    前記表示制御部は、
    前記配置関係特定部により特定された配置関係が特定条件を満たした場合に、前記第1操作で指示されたオブジェクトを拡大表示させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のユーザインタフェース装置。
  3. 表示面に画像を表示する表示部と、
    指示体を前記表示面に非接触により近接させて行う第1操作、及び、前記第1操作よりも前記指示体を前記表示面に近接させて行う第2操作をそれぞれ検出する操作検出部と、
    選択可能なオブジェクトを含む画像を前記表示面に表示させる表示制御部と、
    前記オブジェクトを指示する前記第1操作が前記操作検出部により検出された場合に、当該オブジェクトと、前記表示面に表示された他のオブジェクトとの配置関係を特定する配置関係特定部と、
    前記表示面に表示されたオブジェクトを指示する前記第2操作が前記操作検出部により検出されると、当該オブジェクトを、ユーザの選択オブジェクトとして特定する選択オブジェクト特定部と
    を備え、
    前記表示制御部は、前記配置関係特定部により特定された配置関係が特定条件を満たした場合には、前記第1操作で指示されたオブジェクトを拡大表示させる
    ことを特徴とするユーザインタフェース装置。
  4. 前記表示制御部は、
    前記第1操作で指示されたオブジェクトの位置から、所定範囲内に前記他のオブジェクトが配置されていることを、前記特定条件とする
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のユーザインタフェース装置。
  5. 前記第1操作における前記指示体の移動の軌跡を特定する軌跡特定部を備え、
    前記表示制御部は、
    前記軌跡特定部により特定された軌跡と前記配置関係とに基づく前記特定条件を満たした場合に、前記第1操作で指示されたオブジェクトを拡大表示させる
    ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載のユーザインタフェース装置。
  6. 前記表示制御部は、
    前記第1操作で指示されたオブジェクトの位置から、前記指示体の移動方向の反対方向に位置する領域に前記他のオブジェクトが配置されていることを、前記特定条件とする
    ことを特徴とする請求項5に記載のユーザインタフェース装置。
  7. 画像が表示される表示面に指示体を前記表示面に非接触により近接させて行う第1操作、及び、前記第1操作よりも前記指示体を前記表示面に近接させて行う第2操作をそれぞれ検出する操作検出ステップと、
    選択可能なオブジェクトを含む画像を前記表示面に表示させ、前記オブジェクトを指示する前記第1操作が前記操作検出ステップで検出された場合に、当該オブジェクトのサイズが閾値未満であるときには、当該オブジェクトを拡大表示させる表示制御ステップと、
    前記表示面に表示されたオブジェクトを指示する前記第2操作が前記操作検出ステップで検出されると、当該オブジェクトを、ユーザの選択オブジェクトとして特定する選択オブジェクト特定ステップと
    を有するユーザインタフェース方法。
  8. 画像が表示される表示面に指示体を前記表示面に非接触により近接させて行う第1操作、及び、前記第1操作よりも前記指示体を前記表示面に近接させて行う第2操作をそれぞれ検出する操作検出ステップと、
    選択可能なオブジェクトを含む画像を前記表示面に表示させる表示制御ステップと、
    前記オブジェクトを指示する前記第1操作が前記操作検出ステップで検出された場合に、当該オブジェクトと、前記表示面に表示された他のオブジェクトとの配置関係を特定する配置関係特定ステップと、
    前記表示面に表示されたオブジェクトを指示する前記第2操作が前記操作検出ステップで検出されると、当該オブジェクトを、ユーザの選択オブジェクトとして特定する選択オブジェクト特定ステップと
    を有し、
    前記表示制御ステップにおいて、前記配置関係特定ステップで特定された配置関係が特定条件を満たした場合には、前記第1操作で指示されたオブジェクトを拡大表示させるユーザインタフェース方法。
  9. 表示面に画像を表示する表示装置のコンピュータに、
    前記表示面に指示体を前記表示面に非接触により近接させて行う第1操作、及び、前記第1操作よりも前記指示体を前記表示面に近接させて行う第2操作をそれぞれ検出する操作検出ステップと、
    選択可能なオブジェクトを含む画像を前記表示面に表示させ、前記オブジェクトを指示する前記第1操作が前記操作検出ステップで検出された場合に、当該オブジェクトのサイズが閾値未満であるときには、当該オブジェクトを拡大表示させる表示制御ステップと、
    前記表示面に表示されたオブジェクトを指示する前記第2操作が前記操作検出ステップで検出されると、当該オブジェクトを、ユーザの選択オブジェクトとして特定する選択オブジェクト特定ステップと
    を実行させるためのプログラム。
  10. 表示面に画像を表示する表示装置のコンピュータに、
    前記表示面に指示体を非接触により近接させて行う第1操作、及び、前記第1操作よりも前記指示体を前記表示面に近接させて行う第2操作をそれぞれ検出する操作検出ステップと、
    選択可能なオブジェクトを含む画像を前記表示面に表示させる表示制御ステップと、
    前記オブジェクトを指示する前記第1操作が前記操作検出ステップで検出された場合に、当該オブジェクトと、前記表示面に表示された他のオブジェクトとの配置関係を特定する配置関係特定ステップと、
    前記表示面に表示されたオブジェクトを指示する前記第2操作が前記操作検出ステップで検出されると、当該オブジェクトを、ユーザの選択オブジェクトとして特定する選択オブジェクト特定ステップと
    を実行させ、
    前記表示制御ステップにおいて、前記配置関係特定ステップで特定された配置関係が特定条件を満たした場合には、前記第1操作で指示されたオブジェクトを拡大表示させるためのプログラム。
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