JP2014015423A - 芝生用の藻苔類防除剤および芝生に生える藻苔類の防除方法 - Google Patents

芝生用の藻苔類防除剤および芝生に生える藻苔類の防除方法 Download PDF

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Abstract

【課題】芝生に生える藻苔類を防除でき、芝生、農作物、園芸植物などに対する薬害の心配がなく、安全性が非常に高く、且つ管理が容易な芝生用の藻苔類防除剤ならびに芝生に生える藻苔類の防除方法を提供する。
【解決手段】
式(1)で表されるコハク酸またはコハク酸誘導体、およびそれらの塩から選ばれる少なくとも1つの化合物を活性成分として含有する芝生用の藻苔類防除剤。
Figure 2014015423

(式(1)中、R1およびR2は独立して、水素原子、C1−14アルキル基またはC3−8シクロアルキル基など表す。R3は、水素原子またはスルホ基などを表す。)
【選択図】なし

Description

本発明は、芝生用の藻苔類防除剤および芝生に生える藻苔類の防除方法に関する。より詳細に、本発明は、芝生に生える藻苔類を防除でき、芝生に対する薬害の心配がなく、安全性が非常に高く且つ管理が容易な芝生用の藻苔類防除剤ならびに芝生に生える藻苔類の防除方法に関する。
ゴルフ場に代表される芝生植生地においては環境に対する配慮から農薬の使用が制限されている。そのために、芝生に藻苔類が発生しやすい状況になっていることがある。藻苔類が繁茂すると芝生の生育不良や美観低下を引き起こす恐れがある。
芝生に生える主な藻苔類として、例えば、フォルミジウム(Phormidium)属、ノストック(Nostoc)属などの藍藻類を挙げることができる。フォルミジウム属の藻類は地表に平面的に広がる外観を有し、ノストック属の藻類はキクラゲに似た外観を有する。このような藻苔類は、土壌水分の多い場所、肥料成分である燐酸が土壌表層に多い場所または適度な日当たりのある場所を好むので、定期的に散水および施肥を行うゴルフ場のグリーンなどは、藻苔類にとって格好の生育場所である。
芝生に生える藻苔類の防除方法としては、耕種的防除方法、化学的防除方法などがある。
耕種的防除方法は、芝生を健全に育てることによって藻苔類の侵入を防ぐ方法である。具体的には、芝生に2〜4週間に1回程度の頻度で肥料を与え、1週間に1回程度の頻度で刈込み、1年間に40回程度の頻度で目土散布を行なうなどすることにより、茎葉密度が高く且つきめ細かい芝生を作り、藻苔類の侵入を防ぐ方法である。
化学的防除方法は、防除剤を芝生植生地に散布する方法である。当該防除剤として、多種の薬剤が開発され、市販されている。例えば、キノクラミン(登録商標;キレダー、カネショウ社)、ホセチルとポリカーバメートとからなる混合剤(登録商標;ゴーレット、ダウ・アグロサイエンス社)、オキスポコナゾールフマル酸塩(登録商標;ペンコシャイン水和剤、クミアイ化学工業社 )などが挙げられる。また、ストレプトマイシンまたはその塩を含有してなる芝生用の藻類防除薬組成物(特許文献1)、プロトポルフィリノーゲン酸化酵素阻害剤から選択される1以上の化合物とアセト乳酸合成酵素阻害剤から選択される1以上の化合物を有効成分として含有する芝生用蘚苔類防除組成物(特許文献2)、ジチオカーバメート化合物を含有する芝生に発生する藻類の防除剤(特許文献3)などが提案されている。
特開2005−289845号公報 特開2009−215169号公報 特開2007−254296号公報 特開2007−091690号公報
上述の耕種的防除方法は、藻苔類の発生を防ぐ効果があるものの、発生してしまった藻苔類を除く効果は十分でなく、しかも管理に多大な労力を要するという難点がある。一方、従来の化学的防除方法は、藻苔類の防除効果があるものの、芝生に薬害を生じる恐れがある。また、ゴルフ場などの芝生植生地に散布された防除剤が、地下水などを通して周辺の農地などに浸透して、栽培されている農作物や園芸植物に薬害を及ぼす恐れがある。このために防除剤の十分な保存管理や散布管理が必要である。
そこで、本発明は、芝生に生える藻苔類を防除でき、芝生、農作物、園芸植物などに対する薬害の心配がなく、安全性が非常に高く、且つ管理が容易な芝生用の藻苔類防除剤ならびに芝生に生える藻苔類の防除方法を提供することを課題とするものである。
コハク酸やコハク酸ナトリウムは、調味料として利用され、また除菌剤、殺菌剤、鮮度保持剤、清涼剤などとして食品に添加されているほどに、安全性の高い化合物である。また、硫酸ナトリウム−硫酸水素ナトリウムにクエン酸などの有機酸を併用して、養殖海苔に混生する雑藻類や細菌類などによる病害の防除用の海苔酸処理剤を提案している文献がある(特許文献4)。
またジアルキルスルホコハク酸塩は、スルホコハク酸系界面活性剤として、化粧品等に使用されており、安全性の高い物質である。また農薬に添加する界面活性剤としても公知であるが、それ自体が殺生物活性成分として利用された例はない。
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意検討した。その結果、食品添加物として広く使われているコハク酸またはその誘導体が、芝生に生える藻苔類に対して防除効果を示すことを見出した。また、コハク酸またはその誘導体は、芝生、農作物、園芸植物などに対する薬害の心配がなく、安全性が非常に高いので、保存・使用量などの管理が容易であることを見出した。本発明は、これらの知見に基づき、さらに検討を重ねることによって完成するに至ったものである。
すなわち、本発明は以下の態様を包含するものである。
〔1〕 式(1)で表されるコハク酸またはコハク酸誘導体、およびそれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1つの化合物を活性成分として含有する芝生用の藻苔類防除剤。
Figure 2014015423
(式(1)中、R1およびR2は独立して、水素原子、C1−14アルキル基、C3−8シクロアルキル基、ポリエチレンオキシド基、C1−14アルキルポリエチレンオキシド基、またはC3−8シクロアルキルポリエチレンオキシド基のいずれかを表す。R3は、水素原子、水酸基、スルホ基、またはアミノ基のいずれかを表す。)
〔2〕 活性成分としての化合物が、コハク酸、コハク酸塩、またはジC1−14アルキルスルホコハク酸塩のいずれかである、〔1〕に記載の藻苔類防除剤。
〔3〕 活性成分としての化合物の含有量が0.2〜98質量%である、〔1〕または〔2〕に記載の芝生用の藻苔類防除剤。
〔4〕 活性成分としての化合物の含有量が10〜98質量%である、〔1〕または〔2〕に記載の芝生用の藻苔類防除剤。
〔5〕 〔1〕〜〔4〕のいずれかひとつに記載の藻苔類防除剤を芝生植生地に散布することを含む、芝生に生える藻苔類の防除方法。
〔6〕 活性成分としての化合物の散布量が、芝生植生地1平方メートル当たり0.1〜5gである、〔5〕に記載の防除方法。
本発明の芝生用の藻苔類防除剤を、そのまままたは水などで希釈して、ゴルフ場のグリーンなどの芝生植生地に散布することによって、藻苔類を効率的に防除することができる。また、本発明の芝生用の藻苔類防除剤は、芝生などに対する薬害の心配がなく、安全性が非常に高く、且つ保存・使用量などの管理が容易である。
本発明の芝生用藻苔類防除剤は、式(1)で表されるコハク酸またはコハク酸誘導体、およびそれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1つの化合物を活性成分として含有するものである。
Figure 2014015423
式(1)中の、R1およびR2は独立して、水素原子、C1−14アルキル基、C3−8シクロアルキル基、ポリエチレンオキシド基、C1−14アルキルポリエチレンオキシド基、またはC3−8シクロアルキルポリエチレンオキシド基のいずれかを表す。
C1−14アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、i−プロピル基、i−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、i−ペンチル基、ネオペンチル基、2−メチルブチル基、2,2−ジメチルプロピル基、i−ヘキシル基などが挙げられる。これらのうち、C1〜6アルキル基が好ましい。
C3−8シクロアルキル基は、環状部分を有する炭素原子3〜8個で構成されるアルキル基である。C3〜8シクロアルキル基としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基などが挙げられる。これらのうち、C3〜6シクロアルキル基が好ましい。
C1−14アルキルポリエチレンオキシド基は、ポリエチレングリコールの末端の水素をC1−14アルキル基で置換したものである。C1−14アルキル基は、R1またはR2として説明したC1−14アルキル基と同じものを挙げることができる。C1−14アルキルポリエチレンオキシド基におけるポリエチレングルコールの重合度は特に制限されないが、好ましくは2〜50、より好ましくは4〜30である。
C3−8シクロアルキルポリエチレンオキシド基は、ポリエチレングリコールの末端の水素をC3−8シクロアルキル基で置換したものである。C3−8シクロアルキル基は、R1またはR2として説明したC3−8シクロアルキル基と同じものを挙げることができる。C3−8シクロアルキルポリエチレンオキシド基におけるポリエチレングルコールの重合度は特に制限されないが、好ましくは2〜50、より好ましくは4〜30である。
本発明の芝生用藻苔類防除剤は、上記のうちで、式(1)中の、R1およびR2が独立して、水素原子、C1−14アルキル基またはC3−8シクロアルキル基であることが好ましい。
式(1)中の、R3は、水素原子、水酸基、スルホ基、またはアミノ基のいずれかを表す。
本発明の芝生用藻苔類防除剤は、上記のうちで、式(1)中の、R3が水素原子またはスルホ基であるものが好ましい。
活性成分としての化合物には、コハク酸、リンゴ酸、アスパラギン酸、スルホコハク酸、およびこれらのエステルが含まれる。さらにリンゴ酸、アスパラギン酸、スルホコハク酸、およびこれらのエステルには立体異性体またはそれらの混合物が含まれる。
本発明の好ましい態様の芝生用藻苔類防除剤は、R1、R2およびR3がともに水素原子であるもの、すなわちコハク酸またはその塩;および、R1およびR2がC1−14アルキル基またはC3−8シクロアルキル基で且つR3がスルホ基であるものの塩、すなわちジアルキルスルホコハク酸塩;が好ましい。
コハク酸は食品添加物などに用いられる公知物質である。コハク酸の塩としては、好ましくはコハク酸金属塩、より好ましくはコハク酸アルカリ金属塩またはコハク酸アルカリ土類金属塩を挙げることができる。コハク酸金属塩にはモノ金属塩とジ金属塩とがあるが、モノ金属塩が藻苔類防除性の観点から好ましい。コハク酸アルカリ金属塩としては、コハク酸ナトリウム、コハク酸カリウム、コハク酸リチウムなどを挙げることができる。コハク酸アルカリ土類金属塩としては、コハク酸カルシウム、コハク酸マグネシウム、コハク酸バリウムなどを挙げることができる。これらのうち、コハク酸またはコハク酸ナトリウムが好ましい。
ジアルキルスルホコハク酸塩は、主として界面活性剤として用いられる公知物質である。ジアルキルスルホコハク酸塩としては、ジイソブチルスルホコハク酸塩、ジヘキシルスルホコハク酸塩、ジオクチルスルホコハク酸塩、ビストリデシルスルホコハク酸塩、ジシクロヘキシルスルホコハク酸塩、ジアミルスルホコハク酸塩等を挙げることができる。ジアルキルスルホコハク酸塩としては、好ましくはジアルキルスルホコハク酸金属塩、より好ましくはジアルキルスルホコハク酸アルカリ金属塩を挙げることができる。ジアルキルスルホコハク酸アルカリ金属塩としては、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、ジアルキルスルホコハク酸カリウムなどを挙げることができる。これらのうち、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウムが好ましい。
本発明の芝生用藻苔類防除剤における、活性成分としての化合物の含有量は、好ましくは0.2〜98質量%、より好ましくは0.35〜98質量%、さらに好ましくは10〜98質量%である。
本発明の芝生用藻苔類防除剤には、活性成分としての前記化合物以外に、各種の殺菌剤、殺虫剤、除草剤、植物成長調節剤などを含有していてもよい。
殺菌剤としては、TPN、アゾキシストロビン、アミスルブロム、イソプロチオラン、イプロジオン、イミノクタジンアルベシル酸塩、イミノクタジン酢酸塩、イミベンコナゾール、エクロメゾール、オキシカルボキシン、キャプタン、クレソキシムメチル、クロロネブ、シアゾファミド、ジフェノコナゾール、シプロコナゾール、シメコナゾール、水和硫黄、チウラム、チオファネートメチル、チフルザミド、テトラコナゾール、テブコナゾール、トリアジメホン、トリフミゾール、トリフロキシストロビン、トリホリン、トルクロホスメチル、バリダシン、バリダマイシン、バリダマイシンA、ビテルタノール、ヒドロキシイソキサゾール、ヒドロキシイソキサゾールカリウム塩、ピリブチカルブ、フェナリモル、フェリムゾン、フルジオキソニル、フルトラニル、プロシミドン、プロパモカルブ塩酸塩、プロピコナゾール、プロピネブ、ヘキサコナゾール、ベノミル、ペンシクロン、ペンチオピラド、ボスカリド、ホセチル、ポリオキシン、ポリオキシンD、ポリオキシンD亜鉛塩、ポリカーバメイト、マンゼブ、ミクロブタニル、メタラキシル、メタラキシルM、メトコナゾール、メプロニル、水酸化第二銅、有機銅、カルベンダジム、ジエトフェンカルブ、ゾキサミド、フルオピコリド、フルオピラム、フルキサピロキサド、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、ピリベンカルブ、シプロジニル、メパニピリム、キノキシフェン、オキスポコナゾール、エポキシコナゾール、プロチオコナゾール、ジメトモルフ、マンジプロパミド、ベンチアバリカルブイソプロピル、シモキサニル、エタボキサム、シフルフェナミド、メトラフェノン、クロロタロニルなどを挙げることができる。
殺虫剤としては、BPMC、BT、CVMP、CVP、CYAP、DDVP、DEP、MEP、MIPC、NAC、PHC、アセタミプリド、アセフェート、イソキサチオン、イミダクロプリド、インドキサカルブMP、エトフェンプロックス、カルボスルファン、クロチアニジン、クロラントラニリプロール、クロルピリホス、シハロトリン、シラフルオフェン、スタイナー・グラセライ、スタイナーネマ・カーボカプサエ、スピノサド、ダイアジノン、チアメトキサム、チオジカルブ、テブフェノシド、テフルベンズロン、トラロメトリン、ビフェントリン、ピリダフェンチオン、ピリミホスメチル、フェノブカルブ、ブルウェルア・ロウカルア、フルベンジアミド、プロチオホス、ペルメトリンマイクロカプセル、ペルメトリン、ベンスルタップ、メソミル、モノクロホス、ロウカルアなどを挙げることができる。
除草剤としては、2,4−PA、CAT、DCBN、MCPP、MCP、MDBA、SAP、アシュラム、アミプロホスメチル、アラクロール、アラクロールマイクロカプセル、イソキサベン、イマザキンアンモニウム、イマゾスルフロン、エトキシスルフロン、エンドタール、オキザジアルギル、オキサジクロメホン、オリザリン、オルソベンカーブ、カフェンストロール、カルフェントラゾンエチル、キノクラミン、クロリムロン、ザントモナスキャンペストリス、シアナジン、シクロスルファムロン、ジチオピル、シデュロン、シノスルフロン、シンメチリン、テニルクロール、トリアジフラム、トリクロピル、トリフロキシスルフロン、ナプロパミド、ハロスルフロン、ハロスルフロンメチル、ピラゾスルフロンエチル、ピフェノックス、ピリブチカルブ、ブタミホス、フラザスルフロン、フルポキサム、プロジアミン、プロピザミド、フロラスラム、ベスロジン、ペンディメタリン、ベンフレセート、メコプロップ、メコプロップP カルシウム塩、メチルダイムロン、メトスルフロンメチル、ヨードスルフロン、リムスルフロン、レナシルなどを挙げることができる。
植物成長調節剤としては、クロレラ抽出物、混合生薬抽出物、シイタケ菌糸体抽出物、トリネキサパックエチル、パクロブトラゾール、ビスピリパックナトリウム塩、フェナリモル、フルルプリミドール、プロヘキサジオンカルシウム塩などを挙げることができる。
本発明の芝生用藻苔類防除剤は、活性成分としての化合物のみからなるものであってもよいし; 担体などを用いて、粉剤、粒剤、水和剤、フロアブル、乳剤、水溶剤、懸濁剤などの形態に製剤化したものであってもよい。
固形製剤においては、例えば、大豆粉、小麦粉などの植物性粉末;二酸化ケイ素、珪藻土、燐灰石、石こう、タルク、ベントナイト、パイロフィライト、クレー、目土などの鉱物性粉末;安息香酸ソーダ、尿素、芒硝などの有機および無機化合物粉末などを用いることができる。
液体製剤においては、例えば、ケロシン、キシレン;ソルベントナフサなどの石油留分;シクロヘキサン、シクロヘキサノン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アルコール、アセトン、トリクロルエチレン、メチルイソブチルケトン、鉱物油、植物油、油濃縮物、水などを用いることができる。
本発明の芝生用藻苔類防除剤は、界面活性剤を含有することができる。界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンが付加したアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンが付加したアルキルエーテル、ポリオキシエチレンが付加した高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンが付加したソルビタン高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンが付加したトリスチリルフェニルエーテルなどの非イオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンが付加したアルキルフェニルエーテルの硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、高級アルコールの硫酸エステル塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ポリカルボン酸塩、リグニンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩のホルムアルデヒド縮合物、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体などを挙げることができる。
本発明の芝生用藻苔類防除剤が、水和剤、乳剤、フロアブル剤である場合には、水で所定の濃度に希釈して懸濁液または乳濁液として使用することができる。また、本発明の芝生用藻苔類防除剤が、粉剤・粒剤である場合には、そのまま芝生に散布して使用することができる。
本発明の芝生用藻苔類防除剤を水で希釈して施用する場合、活性成分としての化合物の含有量が500〜10,000ppmとするのが好ましく、500〜3,000ppmとするのがより好ましい。
本発明の芝生用藻苔類防除剤は、芝生植生地1平方メートル当たり、活性成分としての化合物が、好ましくは0.1〜5g、より好ましくは0.2〜3gとなる量で散布する。散布する時期は、藻苔類の発生状況に応じて適宜選択すればよい。散布頻度は、藻苔類の発生を確認したら、1〜2週間に一回程度の頻度で散布するのがよい。散布手段は特に制限されない。例えば、粒状肥料散布機、目土散布機、播種機、加圧式散布機などを使用して散布することができる。本発明の芝生用藻苔類防除剤を、目土に混合しておくことによって、目土散布と同時に、芝生用藻苔類防除剤を芝生植生地に散布することができる。
本発明の芝生用藻苔類防除剤は、藻苔類、特に芝生に発生しやすいフォルミジウム(Phormidium)属、ノストック(Nostoc)属などの藍藻類、ギンゴケなどの蘚苔類に対して確実な防除効果を示す。
以下に実施例を示し、本発明をより詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施例によって何ら制限されるものではない。
芝圃場およびその周辺より藍藻類のノストック(Nostoc commune)を採集した。採集したノストックを水に3時間以上浸漬させた。その後、洗浄しゴミを除去した。次いで、25℃で一晩送風乾燥機を用いて乾燥させた。乾燥したノストックを試験に使用した。
(薬剤処理)
蒸留水で所定の濃度に希釈調製した薬剤A、B、C、またはDが各5ml入ったシャーレに、上記のノストック0.1gを浸漬させ、25℃、明期暗期各12時間の条件のグロースキャビネットに24時間静置した。
薬剤処理後、ノストックを水洗し、5mlの水が入ったシャーレに浸漬させ、再度25℃、明期暗期各12時間の条件のグロースキャビネットに静置した。試験は3連で行った。
薬剤A:99% コハク酸
薬剤B:99% コハク酸一ナトリウム
薬剤C:70% ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム水溶液
薬剤D:市販の芝生用藻苔類防除剤、ゴーレット(登録商標)水和剤(ダウアグロサイエンス社製、ホセチル25%+ポリカーバメイト50%を含む水和剤)
(効力および薬害の調査)
薬剤処理後、1日経過時および7日経過時に、ノストックの退色状態を目視観察し、下記に示す基準で指数を付与した。
0:無処理と同等の緑色 (効力なし)
1:退緑色 (軽微な効力)
2:褐色 (中程度の効力)
3:白褐色もしくは赤褐色 (高い効力)
4:白色もしくは赤色 (非常に高い効力)
この指数に基づいて下式により防除価を算出した。3連の平均防除価を第1表に示す。
(防除価)=(指数)÷4×100
Figure 2014015423
表1に示すように、本実施例の薬剤A、BまたはCは、比較例の薬剤Dと同等の芝生藍藻類の防除効果を示している。

Claims (6)

  1. 式(1)
    Figure 2014015423
    (式(1)中、R1およびR2は独立して、水素原子、C1−14アルキル基、C3−8シクロアルキル基、ポリエチレンオキシド基、C1−14アルキルポリエチレンオキシド基、またはC3−8シクロアルキルポリエチレンオキシド基のいずれかを表す。R3は、水素原子、水酸基、スルホ基、またはアミノ基のいずれかを表す。)で表されるコハク酸またはコハク酸誘導体、およびそれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1つの化合物を活性成分として含有する芝生用の藻苔類防除剤。
  2. 活性成分としての化合物が、コハク酸、コハク酸塩、またはジC1−14アルキルスルホコハク酸塩のいずれかである、請求項1に記載の藻苔類防除剤。
  3. 活性成分としての化合物の含有量が0.2〜98質量%である、請求項1または2に記載の芝生用の藻苔類防除剤。
  4. 活性成分としての化合物の含有量が10〜98質量%である、請求項1または2に記載の芝生用の藻苔類防除剤。
  5. 請求項1〜4のいずれかひとつに記載の藻苔類防除剤を芝生植生地に散布することを含む、芝生に生える藻苔類の防除方法。
  6. 活性成分としての化合物の散布量が、芝生植生地1平方メートル当たり0.1〜5gである、請求項5に記載の防除方法。
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