JP2014015225A - 着脱可能な封止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い耐久性を発揮する着脱可能な封止装置を提供する。
【解決手段】封止装置1は、容器の開口部を閉塞する。封止装置1は、金属製の内筒2を備える。内筒2は、減圧器と連結するためのワンタッチジョイントを提供する。内筒2内には、金属製のバルブコア3が配置されている。バルブコア3は、容器の外部から内部へ向かう流れを許容でき、容器の内部から外部への流れを許容できない逆止弁を提供する。バルブコア3により、高い耐久性が提供される。バルブコア3は、スプリング33によって閉弁方向に付勢されている。容器の内部の減圧度が閾値を上回ると、バルブコア3は開弁し、自己調圧機能を発揮する。内筒2には内筒2の開口を覆うヘッドキャップ5を装着可能である。ヘッドキャップ5には、温度計が設けられている。ヘッドキャップ5には、ツール部52が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ビン、ケースなどの容器に着脱可能な封止装置に関する。
特許文献1は、液体を収容する容器の開口部に装着可能な栓を開示する。この栓は、逆止弁を備え、容器内を減圧状態、または加圧状態に調節することを可能としている。
特許第4491593号公報
着脱可能な封止装置には、種々の観点から、さらなる改良が求められている。
ひとつの観点においては、着脱可能な封止装置には、高い耐久性が求められることがある。例えば、耐久性のひとつの側面においては、長期間にわたる使用の間中、減圧状態または加圧状態を保持することが求められる。例えば、耐久性の他のひとつの側面においては、着脱の繰返し回数が多数となる場合においても、初期の性能を持続することが求められる。例えば、耐久性の他のひとつの側面においては、内容物との接触、あるいは内容物の付着に対して高い耐久性を発揮することが求められる。
ひとつの観点においては、着脱可能な封止装置には、封止装置自身またはその部品の破壊を伴うことなく、減圧度または加圧度の限界値を設定する自己調圧機能が求められることがある。例えば、減圧度が過剰になると外部から空気を導入して減圧度を望ましい水準に維持する機能が求められる。
ひとつの観点においては、着脱可能な封止装置には、高い耐圧性が求められることがある。例えば、高度な減圧状態、または高度な加圧状態にも耐えることが求められる。
本発明の目的のひとつは、改良された着脱可能な封止装置を提供することである。
本発明の他の目的は、高い耐久性を発揮する着脱可能な封止装置を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、自己調圧機能を有する着脱可能な封止装置を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、高い耐圧性を発揮する着脱可能な封止装置を提供することである。
開示された発明のひとつは上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、開示された発明の技術的範囲を限定するものではない。
開示された発明のひとつは、容器の開口部に着脱可能であって、容器の内部と外部とを連通可能な通路を有するアタッチメント(2、4)と、アタッチメントに収容され、通路を開閉するバルブコア(3)とを備え、バルブコアは、順方向圧力差に応答して通路を開くことができ、逆方向圧力差に対して通路を閉じる逆止弁(31a、32、34)と、逆止弁を閉弁方向に付勢する金属製のスプリング(33)とを有することを特徴とする。
この構成によると、逆止弁によって通路が開閉される。しかも、逆止弁は、金属製のスプリングによって閉弁方向へ付勢される。金属製のスプリングを用いることにより、高い耐久性が得られる。
開示された発明のひとつにおいては、アタッチメントは、容器の外部に位置付けられる基端部(21、41)と、容器の内部に挿入される先端部(23、42)とを備えることができる。バルブコアは、アタッチメントに固定され、バルブシート(31a)を有する金属製のコアケース(31)と、バルブシートに着座して通路を閉じ、バルブシートから離座して通路を開く逆止弁を構成する可動弁部(32、34)とを備えることができる。可動弁部は、コアケースに移動可能に支持され、基端部の内部に一端(32a)が位置付けられ、先端部の内部に他端(32b)が位置付けられた金属製のステム(32)と、ステムの他端に保持され、先端部の側からバルブシートに向けて着座し、バルブシートから先端部の側へ向けて離座する樹脂製の弁体(34)とを備えることができる。バルブコアは、容器の内部の圧力が大気より低いときの圧力差を順方向圧力差とすることにより、逆止弁が容器の外部から内部に向けて開弁するようにアタッチメントに収容されうる。スプリングは、ステムの一端とコアケースとの間に配置されることによりバルブシートと基端部との間に配置されうる。
本発明の第1実施形態に係る着脱可能な封止装置の部分断面図である。 第1実施形態の封止装置の分解図である。 第1実施形態の容器を示す部分断面図である。 第1実施形態の減圧装置を示す部分断面図である。 第1実施形態の解放操作を示す部分断面図である。 本発明の第2実施形態に係る容器を示す部分断面図である。 本発明の第3実施形態に係る容器を示す部分断面図である。 本発明の第4実施形態に係る容器を示す部分断面図である。 本発明の第5実施形態に係る封止装置の部品を示す部分断面図である。
以下に、図面を参照しながら開示された発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。また、後続の実施形態においては、先行する実施形態で説明した事項に対応する部分に百以上の位だけが異なる参照符号を付することにより対応関係を示し、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示してなくとも実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
図1に図示されるように、本発明の第1実施形態に係る着脱可能な封止装置1は、内筒2、バルブコア3、外筒4、およびヘッドキャップ5を含む複数の部品を備える。封止装置1は、図中上下方向に延びる中心の軸を有する。封止装置1は、中心の軸まわりの回転体に近い形状を有している。封止装置1は、図中の上下方向を軸方向とする細長い円柱に近い外形を有している。封止装置1は、図中の上部を基部とし、図中の下部を先端部としている。封止装置1は、基部おいて太く、先端部に向けて徐々に外径が細くなる逆円錐台とも呼べる形状を有している。
内筒2は、両端が開口した円筒状の部材である。内筒2は、インナアタッチメントまたはハウジングとも呼ぶことができる。内筒2は、金属製である。内筒2は、例えば、アルミニウム合金、ステンレス、または真鍮によって作ることができる。
内筒2は、内部を貫通する通路を提供する。通路は、内筒2が容器に装着された状態において容器の内外を連通可能である。内筒2は、図中上方に図示された大径端21を有する。大径端21は、外側開口を提供する。大径端21は、大気側端部を提供する。大径端21の内面には、ヘッドキャップ5と螺合するための第1の雌ねじ21aが形成されている。大径端21の外面には、軸方向に沿って延びる外シール面21bが設けられている。外シール面21bは、内筒2とヘッドキャップ5との間の密封のために設けられている。
内筒2の外面には、環状の段差部21cが形成されている。段差部21cは、内筒2の外面に形成された環状の隆起部と環状の凹溝との間に形成されている。内筒2の段差部21cは、後述する減圧器7と連結するためのワンタッチジョイントのための係合部を提供する。ワンタッチジョイントは、工具を用いることなく簡単な操作で内筒2と減圧器7とを機械的に、かつ流体的に連結することを可能とする。ワンタッチジョイントは、工具を用いることなく簡単な操作で内筒2と減圧器7とを機械的に、かつ流体的に分離することを可能とする。
内筒2は、中間部分22を有する。内筒2の内面、特に中間部分22の内面には、大径端21から内径が徐々に小さくなる環状の縮小部22aが形成されている。縮小部22aは、テーパ面によって提供されている。縮小部22aは、バルブコア3の軸方向へのねじ込み量を制限するためのストッパ面を提供する。
内筒2の内面、特に中間部分22の内面には、軸方向に沿って延びる内シール面22bが設けられている。内シール面22bは、内筒2とバルブコア3との間の密封のために設けられている。さらに、中間部分22の内面には、バルブコア3と螺合するための第2の雌ねじ22cが形成されている。
内筒2の外面、特に中間部分22の外面は、外筒4と強固に連結するための連結面22dを提供する。連結面22dは、外筒4の内面と密着することにより、内筒2と外筒4との間を密封する。
内筒2は、小径端23を有する。小径端23は、低圧側端部を提供する。小径端23は、容器側端部を提供する。
小径端23の内径は、大径端21の内径より小さい。小径端23の外径は、大径端21の外径より小さい。内筒2の内面は、大径端21から小径端23に向けて内径が徐々に減少する多段の段付き形状である。大径端21の内径、すなわち第1の雌ねじ21aの最小内径は、バルブコア3の装着を可能とするために、内シール面より大きい。縮小部22aの最大内径は、バルブコア3の最大外径より大きい。縮小部22aの最小内径は、バルブコア3の最大外径より小さい。内シール面22bの内径は、第2の雌ねじ22cの最大外径より大きい。
内筒2の外面は、段差部21cおよび中間部分22において、最大径となる。小径端23の外径は、段差部21cおよび中間部分22より小さい。小径端23の外径は、段差部21cおよび中間部分22より小さい。内筒2の外面は、中間部分22から小径端23に向けて外径が徐々に減少する多段の段付き形状である。内筒2の外面、特に連結面22dに設けられた多段の段付き形状は、装着可能な容器の口の大きさのバリエーションを多くする。また、内筒2の外面に設けられた多段の段付き形状は、容器の口への挿入深さを制限し、封止装置1が容器内に埋没することを防止する。
縮小部22aは、大径端21と小径端23との間に設けられている。縮小部22aと小径端23との間に、内シール面22bが形成されている。第2の雌ねじ22cは、内シール面22bと小径端23との間に設けられている。
バルブコア3は、シュレーダーバルブの一種である。バルブコア3は、内筒2の内部に形成され、容器の内外を連通可能な通路内に、この通路を開閉するように配置される。バルブコア3は、内筒2内にねじ込まれ、固定される。バルブコア3は、その内部に通路を形成する。バルブコア3は、その内部に形成された通路を開閉可能な弁を有する。バルブコア3は、円柱に近い形状をもつ。バルブコア3の最大の外径は、一般的なワインボトルの開口部の内径より小さい。バルブコア3は、内筒2内に収容されている。バルブコア3の軸方向の全長は、内筒2の軸方向の全長より短い。バルブコア3は、軸方向に関して、完全に内筒2内に収容されている。
バルブコア3は、一端の圧力が他端の圧力より高い圧力差に応答して開弁することができる。このような、バルブコア3を開弁させることができる圧力差の高低方向、すなわち圧力勾配の方向を順方向と呼ぶ。バルブコア3は、上記一端の圧力が他端の圧力より低い圧力差に応答して閉弁状態を維持する。このようなバルブコア3を開弁させることなく、閉弁状態を維持させる圧力差の高低方向、すなわち圧力勾配の方向を逆方向と呼ぶ。バルブコア3は、順方向の圧力差にだけ応答して開くことができる逆止弁を提供する。バルブコア3は、順方向圧力差に応答して通路を開くことができ、逆方向圧力差に対して通路を閉じる逆止弁を提供する。言い換えると、バルブコア3は、容器の外部から内部へ向かう流れを許容でき、容器の内部から外部への流れを許容できない逆止弁を提供する。
バルブコア3は、閉弁方向に向けて所定の力でバイアスされている。バルブコア3は、上記順方向の圧力差が所定の開弁閾値以下のときは閉弁状態を維持し、上記順方向の圧力差が所定の開弁閾値を上回ると開弁するバイアス付逆止弁を提供する。開弁閾値は、封止装置1によって与え得る最大の限界圧力差を規定する。大径端21が大気圧に置かれ、小径端23が減圧空間に置かれるひとつの用途においては、開弁閾値は、減圧度の限界値を規定する。この場合、バルブコア3は、容器の内部の減圧度が閾値を上回ると開弁し、自己調圧機能を発揮する。小径端23が大気圧に置かれ、大径端21が加圧空間に置かれるひとつの用途においては、開弁閾値は、加圧度の限界値を規定する。
バルブコア3は、コアケース31を備える。コアケース31は、金属製である。コアケース31は、例えば、ステンレスまたは真鍮によって作ることができる。コアケース31は、筒状に形成されている。
コアケース31は、その一方の開口端にバルブシート31aを有する。バルブシート31aは、内筒2内に形成された通路に設けられ、通路の一部を形成している。
コアケース31は、その他端において、後述するステム32を摺動可能に支持するガイド部31bを有する。ガイド部31bは、コアケース31の頭部を軸方向に貫通する貫通穴によって提供されている。
コアケース31は、雄ねじ31cと、ストッパ部31dと、操作部31eとを有する。さらに、コアケース31は、後述するOリング35を保持するための環状の溝を有する。
雄ねじ31cは、第2の雌ねじ22cと螺合することによって、内筒2とバルブコア3とを連結する。雄ねじ31cは、コアケース31の一端部の外面に形成されている。雄ねじ31cは、バルブシート31aの近傍に形成されている。
ストッパ部31dは、雄ねじ31cの最大外径より大きい径をもつ段差部によって提供することができる。ストッパ部31dは、縮小部22aと対向するテーパ面によって提供されている。ストッパ部31dは、雄ねじ31cと操作部31eとの間に位置付けられている。ストッパ部31dは、縮小部22aと当接し、バルブコア3のねじ込み量を制限するとともに、バルブコア3を内筒2に締め付けることを可能とする。
操作部31eは、バルブコア3を内筒2の内部において操作するための部分である。操作部31eは、工具との連結部である。操作部31eは、平行な2つの平面をもつ二面幅部によって提供される。
バルブコア3は、ステム32を備える。ステム32は、軸方向に延びる長い棒状である。ステム32は、金属製である。ステム32は、例えば、ステンレスまたは真鍮によって作ることができる。ステム32は、コアケース31を貫通するように、ガイド部31bの内部に位置付けられている。ステム32は、ガイド部31bによって軸方向へ移動可能に支持されている。ステム32の一端32aはコアケース31の一端から軸方向へ突出している。一端32aは、大径端21の端部開口に向けて突出している。一端32aは、後述するコアツールによってステム32を軸方向に操作するための操作部を提供している。さらに、一端32aは、後述するスプリング33の座部を提供している。ステム32の他端32bは、コアケース31の他端から軸方向へ突出している。他端32bは、小径端23の端部開口へ向けて突出している。他端32bは、バルブシート31aより外側に位置付けられている。他端32bは、後述する弁体34を保持し、閉弁方向へ向けて押すための弁支持部を提供する。他端32bの外径は、弁体34の外径より大きい。他端32bの外径は、バルブシート31aの外径より大きい。
バルブコア3は、スプリング33を備える。スプリング33は、圧縮コイルばねである。スプリング33は、金属製である。スプリング33は、例えば、ばね鋼、またはステンレスばねによって作ることができる。
スプリング33は、ステム32を閉弁方向へ押すように、言い換えると付勢するように配置されている。この結果、スプリング33は、バルブコア3が提供する逆止弁を閉弁方向に付勢する。
スプリング33は、一端32aとコアケース31との間に圧縮された状態で配置されている。スプリング33は、コアケース31の内部に収容されることなく、バルブコア3の外部に露出して配置されている。
バルブコア3は、環状の弁体34を備える。弁体34は、高い密封性を提供するために、酸素等のガスおよび水などの液体に対して低い透過性を発揮するシール材料製である。弁体34は、金属、または樹脂によって作ることができる。図示の例では、弁体34は、樹脂製である。
弁体34は、ステム32の他端32bとバルブシート31aとの間に位置付けられている。弁体34は、他端32bに保持されている。よって、弁体34は、ステム32とともに移動する。弁体34は、バルブシート31aに着座または離座可能である。ステム32および弁体34は、バルブシートに着座して通路を閉じ、バルブシートから離座して通路を開く可動弁部を提供する。ステム32および弁体34と、バルブシート31aとは、弁部を提供する。弁体34は、閉弁時に、他端32bとバルブシート31aとの両方に接触することにより、これら両者の間を密封する。弁体34は、開弁時に、バルブシート31aから離れる。
他端32bと弁体34との外径は、バルブシート31aの最小内径より大きい。他端32bと弁体34との外径は、バルブシート31aよりも、コアケース31の外側に位置付けられている。よって、ステム32および弁体34と、バルブシート31aとは、逆止弁を提供する。この実施形態では、主として容器内を減圧する用途への利用を想定している。このような減圧用途においては、バルブコア3は容器6の外部から内部へ向けて開くように配置される。
スプリング33は、ステム32を含む可動弁部を閉弁方向へ付勢する。よって、逆止弁は、逆方向圧力差のとき、および順方向圧力差が所定の開弁閾値以下のときは閉弁状態を維持し、上記順方向圧力差が所定の開弁閾値を上回ると開弁する。減圧用途においては、容器の内部の圧力が大気圧より低く減圧される。バルブコア3は、容器の外部から内部へ向けて開く逆止弁であるから、バルブコア3は、容器の外部から内部へ空気を導入することができる。よって、バルブコア3は、容器の内部の圧力、すなわち減圧度を自動的に調整する自己調圧機能を有する。
バルブコア3は、Oリング35を備える。Oリング35は、コアケース31の外面に形成された環状溝に保持されている。Oリング35は、コアケース31と内シール面22bとに接触する。Oリング35は、内筒2とバルブコア3との間を密封する。Oリング35は、内筒2とバルブコア3との間の隙間を通るガスおよび液体を阻止するシール部材を提供する。
外筒4は、内筒2と、封止装置1の適用対象である容器との間に配置される。外筒4は、容器との間に密封性を提供できる変形可能な材料によって作られている。外筒4は、例えば、軟質樹脂またはゴムによって作ることができる。外筒4は、アウタアタッチメントまたは弾性ハウジングとも呼ぶことができる。
外筒4は、内筒2の外面に装着可能な両端が開口した筒状に形成されている。外筒4は、内筒2を受け入れるための大径端41と、容器内に挿入される小径端42とを有する。小径端42は、内筒2の角部から小径端23の軸方向端面の外周部分にまで覆い被さっている。大径端41と小径端42との間には、筒状部分43が設けられている。筒状部分43の外面は、大径端41から小径端42に向けて外径が徐々に減少する多段の段付き形状である。筒状部分43の内面は、大径端41から小径端42に向けて内径が徐々に減少する多段の段付き形状である。筒状部分43に設けられた多段の段付き形状は、装着可能な容器の口の大きさのバリエーションを多くする。また、筒状部分43に設けられた多段の段付き形状は、容器の口への挿入深さを制限し、封止装置1が容器内に埋没することを防止する。
外筒4は、内筒2と連結されている。外筒4は、内筒2の外面に緊密に装着されている。外筒4は、封止装置1の適用対象である容器の形状、すなわち容器の開口部の形状に適合した形状を有している。外筒4は、容器の開口部に密に嵌合することができる形状を有している。図示の例では、外筒4は、ビンの口に挿し込むことができる形状を有している。
内筒2と外筒4とは、封止装置1の適用対象である容器の開口部に着脱可能なアタッチメントを提供する。アタッチメントは栓部材、または装着部材とも呼ぶことができる。内筒2と外筒4とが提供するアタッチメントは、その内部を貫通する通路を有する。この通路は、封止装置1が容器に装着された状態において、容器の内部と外部とを連通する通路である。アタッチメントは、バルブコア3を収容する金属製の内筒2と、内筒2の外側に設けられ、内筒2と容器との間に位置付けられて内筒2と容器との間のシールを提供する樹脂製の外筒4とを備えるといえる。この構成によると、アタッチメントの一部を金属製の内筒2によって提供することができる。このため、バルブコア3と接触する部品の耐久性を高めることができる。アタッチメントは、容器の外部に位置付けられる基端部21、41と、容器の内部に挿入される先端部23、42とを備える。
バルブコア3は、バルブスプリング33を大径端21側に位置付け、バルブシート31aと弁体34とによって形成される弁部を小径端23側に位置付けるように、内筒2内に装着されている。言い換えると、バルブコア3は、容器の内部の圧力が大気より低いときの圧力差を順方向圧力差とすることにより、逆止弁が容器の外部から内部に向けて開弁するようにアタッチメントに収容されている。弁体34は、アタッチメントの先端部23、42の側からバルブシート31aに向けて着座し、バルブシート31aから先端部23、42の側へ向けて離座する。よって、ステム32は、大径端21から、すなわち容器の外部から操作可能である。
スプリング33は、大径端21から目視可能な位置に配置されている。スプリング33は、バルブシート31aと弁体34によって提供される弁部と、大径端21との間に位置付けられている。スプリング33は、Oリング35と、大径端21との間に位置付けられている。小径端23が容器の内部に配置される場合、スプリング33は、弁部およびOリング35によって容器の内部から隔離された容器の外部に位置付けられることとなる。スプリング33は、容器の外部に位置するように大径端21、すなわちアタッチメントの基端部、と逆止弁との間に配置されている。言い換えると、スプリング33は、ステム32の一端32aとコアケース31との間に配置されることによりバルブシート31aと基端部との間に配置されている。
ヘッドキャップ5は、内筒2の開口を覆い閉塞する。ヘッドキャップ5は、容器の外部に位置付けられるアタッチメント2の外側開口を覆う。ヘッドキャップ5は、大径端21の開口を閉塞する部材を提供する。ヘッドキャップ5は、大径端21からバルブコア3への直接的なアクセスを不可能とするための蓋ともいえる。ヘッドキャップ5は、大径端21に着脱可能である。ヘッドキャップ5は、金属または樹脂によって作ることができる。ヘッドキャップ5は、本体部51とツール部52とを有する。本体部51は、大径端21の開口を覆うためのプラグまたはキャップと呼びうる部分である。本体部51は、円板状、または円柱状の外形を有する。本体部51の角部には切欠面が設けられ、表示窓53が設けられている。
本体部51は、内筒2の軸方向外側に位置する円板状の基部51aを有する。本体部51は、基部51aから軸方向に突出する円柱状のプラグ部51bと、基部51aから軸方向に突出する円筒状のスカート部51cとを有する。プラグ部51bは、大径端21の内側に挿入可能な外径を有する。プラグ部51bの外面には、第1の雌ねじ21aと螺合可能な雄ねじ51dが形成されている。スカート部51cは、大径端21の外側に配置可能な内径を有する。スカート部51cの内面には環状の凹溝が形成され、Oリング54が収容され、保持されている。Oリング54は、ヘッドキャップ5と外シール面21bとに接触することにより、内筒2とヘッドキャップ5との間を密封する。
ツール部52は、円柱状である。ツール部52は、本体部51から上記プラグ部51bおよびスカート部51cとは反対側に向けて軸方向に延び出している。ツール部52は、内筒2内においてバルブコア3を手動的に操作ための工具を提供する。
ツール部52は、大径端21の開口からステム32の一端32aを軸方向に操作し、バルブコア3を手動で開弁させるための円柱部52aを有する。円柱部52aによって、ステム32を押すこと、すなわちステム32を開弁方向へ手動操作することができる。この構成によると、ヘッドキャップ5に設けられたツール部52を利用してバルブコア3を手動で開弁させることができる。
ツール部52は、バルブコア3を回し、バルブコア3を手動で着脱するための爪部52bを有する。爪部52bは、軸の両側に平行に延びる一対の突起部を含む。爪部52bは、バルブコア3の操作部31eを挟むことができる。この構成によると、ヘッドキャップ5に設けられたツール部52を利用してバルブコア3を手動で着脱することができる。
ヘッドキャップ5は、内筒2の内部の温度を検出し表示する温度計を有する。ヘッドキャップ5は、温度センサ55と、制御回路56と、表示器57とを備える。これらの部品は、温度を表示するための温度計を提供する。温度センサ55と、制御回路56と、表示器57とは、本体部51内に設けられている。制御回路56は、温度センサ55に応答して表示器57を制御する。制御回路56は、温度センサ55によって検出された温度を表示器57に表示させる。表示器57は、表示窓53の下に配置されている。表示器57に表示された温度は、表示窓53を通して利用者が読み取ることができる。
温度センサ55は、プラグ部51bに設けられている。図示の例では、温度センサ55は、雄ねじ51dの径方向内側に配置されている。温度センサ55は、プラグ部51bの先端、すなわちヘッドキャップ5が内筒2に装着された場合に内筒2内に位置付けられるように配置されている。温度センサ55は、大径端21の内部に位置付けられる。温度センサ55は、内筒2の近傍に位置付けられる。この実施形態では、内筒2は金属製であるから、容器の内部に位置付けられる小径端23の温度は、内筒2を伝導して、大径端21の温度に影響を与える。言い換えると、容器の内部の温度は、内筒2によって大径端21にまで伝えられる。よって、温度センサ55は、間接的に容器の内部温度を検出することができる。この構成によると、アタッチメント2の内部の温度、すなわち容器の内部の温度に近い温度を表示することができる。
図2に図示されるように、封止装置1は、内筒2、バルブコア3、外筒4、およびヘッドキャップ5に分解可能である。よって、それぞれの部品の洗浄が容易である。バルブコア3は、交換が可能である。よって、機能が低下したバルブコア3は、正常な交換品と交換することができる。よって、封止装置1の機能を維持するためのメンテナンスが容易である。
図3は、封止装置1を備える容器6の一例を示している。容器6は、開口部61を有するガラスビンである。容器6は、液体、粉体、粒状体、固形物など種々の内容物を収容することができる。例えば、容器6は、ワイン、日本酒などの飲料を収容することができる。また、容器6は、野菜、菓子などの食料品を収容することができる。また容器6は、空気との接触を減らしたい薬品を収容することができる。これらの用途において、封止装置1は、容器6に付属のオリジナルの封止装置に代わる代替品として用いられる。例えば、容器6がワインボトルである場合、飲み残しのワインの質的な変化を抑制するために、オリジナルの栓の代わりに、封止装置1が用いられる。この場合、封止装置1は、飲料の鮮度保持のための飲料用密封装置と呼ぶことができる。
封止装置1は、容器6の開口部61の内部に挿入されている。少なくともバルブコア3の一部は開口部61の内部にまで挿入され、位置付けられている。この構造は、容器6からの封止装置1の突出量を抑制することを可能とする。その一方で、容器6の外には、封止装置1の半分以上の部分が突き出している。この構造は、封止装置1の容器6への装着、および封止装置1の容器6からの分離を容易にする。
封止装置1は、容器6の開口部61を閉塞する。開口部61と外筒4との間は外筒4の変形によって密封される。バルブコア3は、容器6の内部圧力が外部圧力、例えば大気圧、より高くなっても開弁しない。内部圧力が過剰に上昇すると、封止装置1が開口部61から押し出される。
容器6の内部圧力が外部圧力より低く、しかも内部圧力と外部圧力との圧力差が閾値以下である場合、すなわち順方向圧力差が閾値以下の場合、バルブコア3は、閉弁している。すなわち、容器6の内部への空気の流入が制限される。この結果、内容物と空気との接触を抑制することができる。
容器6の内部圧力が外部圧力より低く、しかも内部圧力と外部圧力との圧力差が閾値を上回る場合、すなわち順方向圧力差が閾値を上回る場合、バルブコア3は開弁する。開弁により、空気が容器6の内部に流入する。この結果、容器6の内部圧力はやや上昇する。バルブコア3は、順方向圧力差が閾値以下になると、再び閉弁する。この結果、バルブコア3は、容器6の内部圧力を外部圧力より低く維持する自己調圧機能を発揮する。バルブコア3は、圧力調整弁として機能する。言い換えると、バルブコア3は、容器6の内部の減圧度を調節する。
バルブコア3は、金属製のコアケース31と金属製のステム32との間に配置された弁体34によって閉弁するから、漏れが少ない。この結果、長期間にわたって初期の減圧状態、減圧度を維持することができる。この結果、バルブコア3が提供する確実な閉弁状態によって容器6内の密閉が維持される。さらに、大径端21にはヘッドキャップ5が装着されるから、大気の侵入が抑制される。よって、バルブコア3に加えて、ヘッドキャップ5による追加的な密閉が提供される。
図4は、封止装置1を備える容器6の減圧操作を示す図である。減圧操作を実行する場合、ヘッドキャップ5が取り外される。ヘッドキャップ5に代えて、内筒2には、減圧器7が連結される。減圧器7は、封止装置1を通して容器6内を減圧する。減圧器7は、内筒2と連結するためのカプラ71を備える。カプラ71は、カプラ71と内筒2とを連結するための係合部72を有する。係合部72は、カプラ71と内筒2とを連結するワンタッチジョイントを提供する。カプラ71は、カプラ71と内筒2との間を密封するOリング73を備える。カプラ71は、カプラ71が内筒2に連結された状態で、バルブコア3を開弁させる操作ロッド74を有する。この結果、カプラ71が内筒2に連結されるとバルブコア3が開弁し、容器6の内部とカプラ71の内部とが連通する。
減圧器7は、カプラ71とホース75を経由して連結された真空ポンプ76を備える。真空ポンプ76は、電動または手動のポンプによって提供される。真空ポンプ76は、カプラ71と内筒2との間から空気を吸引する。このとき、操作ロッド74はバルブコア3を開弁させているから、真空ポンプ76は、容器6の内部からも空気を吸引する。この結果、容器6の内部が減圧される。
容器6の内部が減圧された後に、カプラ71が内筒2から取り外される。カプラ71を外すと同時に、バルブコア3は閉弁する。よって、容器6の内部の減圧状態、減圧度が保持される。減圧度が過剰である場合、ステム32はスプリング33の付勢力に抗して軸方向に移動し、バルブコア3を開弁させる。この結果、容器6の内部の減圧度がスプリング33によって設定される所定の減圧度に自動的に調節される。カプラ71が取り外された後、再びヘッドキャップ5が装着される。
図5には、ツール部52の使用状態が図示されている。ヘッドキャップ5を内筒2から取り外し、ツール部52を大径端21から内部に挿入する。ツール部52の先端を、ステム32に一致させる。円柱部52aによりステム32を押すことにより、ステム32を手動操作することができる。ステム32が押し下げられると、弁体34がバルブシート31aから離れる。この結果、バルブコア3が開弁する。バルブコア3が開弁すると、大気が封止装置1を通過して、容器6の内部に流入する。これにより、容器6の内部の減圧度を調節することができる。このような減圧度を下げる操作は、封止装置1を容器6から外すときに行うことができる。減圧度を下げることにより、封止装置1を容易に取り外すことができる。
爪部52bは、バルブコア3の操作部31eに対して回転方向に関して噛み合い可能である。爪部52bを操作部31eに噛み合わせた後に、ヘッドキャップ5を回すことにより、バルブコア3を回転させることができる。バルブコア3を回転させることにより、バルブコア3を内筒2から取り外すことができる。また、バルブコア3を回転させることにより、バルブコア3を内筒2に取り付けることができる。
この実施形態によると、封止装置1によって容器6を密封することができる。しかも、封止装置1は、容器6の内部を長期間にわたって減圧状態に維持することができる。このため、内容物と空気との反応を抑制することができる。例えば、内容物がワインなどの飲料である場合には、飲料の酸化を抑制し、食味の変化を抑制することができる。また、内容物が空気または水蒸気を嫌う薬品である場合には、薬品の性質を維持しながら保管することができる。
この実施形態によると、封止装置1に設けられたバルブコア3は弁部より外側、すなわち容器6の外側にスプリング33を備える。このため、スプリング33と内容物との接触を抑制することができる。この結果、スプリング33への内容物の付着を抑制することができる。また、内容物によるスプリング33の腐食を抑制することができる。
この実施形態によると、封止装置1は繰り返して使用することができる。例えば、コルクなどの栓を抜いたワインボトルに封止装置1を使用した後、他のワインボトルに同じ封止装置1を使用することができる。しかも、高い耐久性により長期間にわたって使用することができる。
この実施形態によると、内筒2を金属製としたことにより、容器6の内部温度を外部から正確に検出することができる。このため、利用者は容器内部の温度をヘッドキャップ5に設けた表示器57によって知ることができる。
この実施形態によると、内筒2は減圧器7とワンタッチジョイントによって連結することができる。このため、減圧器7の取り付け、減圧器7の取り外しが容易である。
この実施形態によると、手動による開弁操作をヘッドキャップ5を用いて実行できる。また、内筒2とバルブコア3との分解作業をヘッドキャップ5を用いて実行できる。しかも、ヘッドキャップ5にツール部52を設けたから、特別の工具を用意することなく開弁操作と分解作業とを実行できる。
この実施形態によると、アタッチメント、すなわち内筒2と、バルブコア3とを分解することができる。また、内筒2と、外筒4とを分解することができる。このため、それらの洗浄作業が容易である。よって、封止装置1を清潔に保つことができる。
(第2実施形態)
図6は、封止装置1を備える容器6の他の一例を示している。上記実施形態では、封止装置1は、容器6の開口部61内に挿入されるプラグ、または栓と呼びうる形状である。これに代えて、この実施形態では、封止装置1をキャップと呼びうる形状とする。
容器6は、開口部61にキャップを固定するための雄ねじ62を有する。容器6は、ブロー成形によって成形された樹脂ボトル、いわゆるペットボトルである。
外筒4は、容器6の雄ねじ62と連結することができるキャップ部44を有する。キャップ部44は外筒4の最も外側に位置している。キャップ部44の内面には、雌ねじとして機能する複数の突起が形成されている。キャップ部44は、雄ねじ62に締め込むことができる。さらに、外筒4は、外筒4と容器6との間に配置されたOリング45を備える。Oリング45は、外筒4と容器6との間を密封する。
この実施形態でも、封止装置1によって容器6を密閉することができる。しかも、雄ねじ62とキャップ部44とによって封止装置1と容器6との連結を強固なものとすることができる。
封止装置1は、容器6の密封用途だけでなく、容器6を潰して容器6の体積を減少させるために利用することができる。ヘッドキャップ5に代えて、上述の減圧器7を接続し、容器6内を減圧することにより、やがて容器6は内外の圧力差によって潰れる。
封止装置1は、容器6内を減圧する用途と、容器6内を加圧する用途との両方に利用することができる。加圧用途においては、封止装置1を容器6に装着した後に、加圧ポンプまたは高圧ガスタンクから、大径端21を経由して容器6内に空気またはガスを送り込む。この場合、バルブコア3は空気またはガスの流入方向に向けて、すなわち容器6の外部から内部に向けて開きやすいから、容器6内部の加圧が円滑に実行できる。バルブコア3は、容器6の内部が大気圧より高く加圧された場合、圧力差によって閉弁方向へ付勢される。よって、バルブコア3は容器6の内部の加圧状態を維持する。
このような加圧用途においては、バルブコア3を図示とは上下逆に配置してもよい。このような変形例の場合、スプリング33は、容器6内の加圧された内部圧力が所定の閾値以下のときにはバルブコア3を閉弁させ、内部圧力が閾値を上回るとバルブコア3を開弁させる。よって、加圧用途においては、バルブコア3を容器6の内部から外部へ向けて開くように配置することで自己調圧機能を発揮させることができる。
(第3実施形態)
図7は、封止装置1を備える容器6の他の一例を示している。上記実施形態では、容器6はボトルと呼びうる形状である。これに代えて、図示されるような箱状の容器6に封止装置1を利用してもよい。容器6は、柔軟な樹脂製の蓋63を備える。蓋63は、容器6の開口縁に密着するように被せられる。蓋63は、容器6の密封を可能とする。蓋63には、封止装置1を装着するための筒状部64が同一材料で一体的に形成されている。筒状部64は、内部に封止装置1を受け入れることができる円筒状に形成さえている。この実施形態でも、上記実施形態の同様の作用効果を得ることができる。
(第4実施形態)
図8は、封止装置1を備える容器6の他の一例を示している。上記実施形態では、封止装置1は容器6の主要な開口部に装着される。これに代えて、この実施形態では、容器6の追加的、または補助的な開口部に封止装置1を装着する。容器6は、食品、飲料容器などの物品を収容する手持ち可能な箱である。容器6は、例えば物品の温度を維持するための保温ボックスである。容器6は、その上部に大きい主開口部を有し、さらに、その下部に大開口部より小さい小開口部65を有する。小開口部65は、例えば、排水のためのドレン開口部である。小開口部65内には、封止装置1が挿し込まれている。封止装置1は、小開口部65を閉塞するために設けられていたオリジナルの栓部品に代えて用いることができる。小開口部65は、封止装置1をその全長にわたって覆う。特に、容器6の外側において、封止装置1のツール部52を含む全体を収容している。これにより、容器6から封止装置1が棒状に突出することが回避され、封止装置1の破損が抑制される。
(第5実施形態)
図9は、外筒4の変形例を示す。上記実施形態では、外筒4の外面は、円柱面または円錐面によって提供されていた。これに代えて、この実施形態では、外筒4の外面に、環状かつひだ状の突起部46を設けている。突起部46は、外筒4の外面に環状に設けられている。外筒4の外面には、複数の突起部46が設けられている。複数の突起部46は、軸方向に互いに離れている。突起部46は、変形可能な柔軟な樹脂材料によって成形されている。突起部46は、径方向に変形することができる。突起部46は、外筒4と容器6の開口部との間の密封性を向上する。また、突起部46は、ひとつの外筒4を、開口部の内径が異なる容器に適用することを可能とする。
(他の実施形態)
以上、開示された発明の好ましい実施形態について説明したが、開示された発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、種々変形して実施することが可能である。上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、開示された発明の技術的範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。開示された発明の技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
例えば、バルブコア3のスプリング33は、コアケース31の内部に収容されてもよい。また、スプリング33は、引張りコイルスプリングによって提供してもよい。
また、樹脂製の弁体34に代えて、金属製の弁体を採用してもよい。また、ステム32に金属製の弁体部分を一体的に形成してもよい。金属製の弁体、または金属製の弁体部分は食品用途における衛生面の改善、香り変化防止、食味変化防止での利点を提供する。同様に、Oリング35および/または54に代えて、金属製のシール部材を採用してもよい。また、Oリング35および/または54に代えて、2つの部材を強固に圧接することによりシールを提供する直接接触型のシール構造を採用してもよい。これらの構成は、ゴムまたは樹脂部品を減らすことになるから、耐久性の向上に貢献するとともに、食品用途における衛生面の改善、香り変化防止、食味変化防止での利点を提供する。また、内筒2およびバルブコア3を金属部品だけで構成することにより、煮沸消毒などの作業が容易になる。
また、上記実施形態では、内筒2と外筒4とでバルブコア3を容器に装着するためのアタッチメントを構成した。これに代えて、内筒2と外筒4とを一体的に形成してもよい。例えば、内筒2と外筒4とを接着してもよい。例えば、内筒2と外筒4とを同一の金属材料または樹脂材料で連続して一体的に成形してもよい。
また、ヘッドキャップ5は、ツール部52および/または表示窓53を含む温度計を備えない構成としてもよい。
1 封止装置、
2 内筒(インナアタッチメント)、
21 大径端、22 中間部、23 小径端、
3 バルブコア、31 コアケース、32 ステム、33 スプリング、
4 外筒(アウタアタッチメント)、
5 ヘッドキャップ、51 本体部、52 ツール部、53 表示窓、
6 容器、7 減圧器。

Claims (10)

  1. 容器の開口部に着脱可能であって、容器の内部と外部とを連通可能な通路を有するアタッチメント(2、4)と、
    前記アタッチメントに収容され、前記通路を開閉するバルブコア(3)とを備え、
    前記バルブコアは、
    順方向圧力差に応答して前記通路を開くことができ、逆方向圧力差に対して前記通路を閉じる逆止弁(31a、32、34)と、
    前記逆止弁を閉弁方向に付勢する金属製のスプリング(33)とを有することを特徴とする封止装置。
  2. 前記逆止弁は、
    前記通路に設けられた金属製のバルブシート(31a)と、
    前記バルブシートに着座して前記通路を閉じ、前記バルブシートから離座して前記通路を開く逆止弁を構成する可動弁部(32、34)とを備え、
    前記スプリングは、前記可動弁部を前記閉弁方向へ付勢することを特徴とする請求項1に記載の封止装置。
  3. 前記可動弁部は、
    移動可能に支持された金属製のステム(32)と、
    前記ステムに保持され、前記バルブシートに着座または離座可能な樹脂製の弁体(34)とを備えることを特徴とする請求項2に記載の封止装置。
  4. 前記スプリングは、前記容器の外部に位置するように前記アタッチメントの基端部(21)と前記逆止弁(31a、32、34)との間に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の封止装置。
  5. 前記アタッチメントは、
    前記容器の外部に位置付けられる基端部(21、41)と、
    前記容器の内部に挿入される先端部(23、42)とを備え、
    前記バルブコアは、
    前記アタッチメントに固定され、バルブシート(31a)を有する金属製のコアケース(31)と、
    前記バルブシートに着座して前記通路を閉じ、前記バルブシートから離座して前記通路を開く逆止弁を構成する可動弁部(32、34)とを備え、
    前記可動弁部は、
    前記コアケースに移動可能に支持され、前記基端部の内部に一端(32a)が位置付けられ、前記先端部の内部に他端(32b)が位置付けられた金属製のステム(32)と、
    前記ステムの前記他端に保持され、前記先端部の側から前記バルブシートに向けて着座し、前記バルブシートから前記先端部の側へ向けて離座する樹脂製の弁体(34)とを備え、
    前記バルブコアは、前記容器の内部の圧力が大気より低いときの圧力差を前記順方向圧力差とすることにより、前記逆止弁が前記容器の外部から内部に向けて開弁するように前記アタッチメントに収容され、
    前記スプリングは、前記ステムの前記一端と前記コアケースとの間に配置されることにより前記バルブシートと前記基端部との間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の封止装置。
  6. 前記アタッチメントは、
    前記バルブコアを収容する金属製の内筒(2)と、
    前記内筒の外側に設けられ、前記内筒と前記容器との間に位置付けられて前記内筒と前記容器との間のシールを提供する樹脂製の外筒(4)とを備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の封止装置。
  7. さらに、前記容器の外部に位置付けられる前記アタッチメントの外側開口を覆うヘッドキャップ(5)を備えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の封止装置。
  8. 前記ヘッドキャップ(5)は、
    前記アタッチメント内部の温度を検出し表示する温度計(55、56、57)を有することを特徴とする請求項7に記載の封止装置。
  9. 前記ヘッドキャップ(5)は、
    前記バルブコアを手動で開弁させるためのツール部(52、52a)を有することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の封止装置。
  10. 前記ヘッドキャップ(5)は、
    前記バルブコアを手動で着脱するためのツール部(52、52b)を有することを特徴とする請求項7から請求項9のいずれかに記載の封止装置。
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