JP2014014646A - 眼内レンズ - Google Patents

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Abstract

【課題】支持部を毛様溝から挿入して強膜に固定する処置に適した構成を有することにより、水晶体摘出後の眼内に、毛様溝から挿入して強膜に固定する処置によって縫着なしで確実に固定される眼内レンズを提供する。
【解決手段】眼内レンズ1は、レンズ2と、その左右一対形成されたループ状の支持部3と、を備え、支持部3の先端に折り返し部30を備える。強膜の縁部隣接部位における視軸に関して対称な2箇所の強膜厚さ半分の深さ位置に、周方向に強膜内トンネルを形成する。支持部3の先端が毛様溝から引き抜かれて強膜内トンネル内に挿入されることで、眼内レンズ1が眼内に固定される。さらにその際、折り返し部30が強膜内トンネルの内部のどこかに掛止することにより、支持部3が強膜内トンネル内に強く拘束されて、眼内レンズがより確実に固定される。
【選択図】図1

Description

本発明は眼内レンズに関する。
周知のとおり、眼の白内障に対する治療として、患者の白濁した水晶体を摘出した後に、眼内レンズ(IOL、Intraocular Lense)を眼内に挿入する手術が広く行われている。例えば下記特許文献1には、白内障の治療において水晶体摘出後に眼内に挿入して毛様体に縫着する眼内レンズが提案されている。
特許第2792588号公報
特許文献1に記載された技術では、眼内レンズを毛様体に縫着するが(眼内レンズ縫着術)、これに対して、眼内レンズを縫着しないで強膜内に固定する手法も提案されている(眼内レンズ強膜内固定術)。この手法では例えば強膜内に周方向に形成したトンネル状の孔部に眼内レンズの支持部の先端を挿入することにより、トンネルが先端を締め付けるようになって先端がそのままトンネル内にとどまるので、縫着しなくとも眼内レンズが支持される。
この手法であれば、例えば眼内レンズ縫着術において必要となる眼内レンズの縫着技術の習得が不要となる。またこの手法を用いると、眼の中心位置に精度よく眼内レンズを配置することができ、レンズ固定の安定性(特にレンズの軸方向の安定性)が向上してレンズの傾きが起きにくいなどの効果が報告されている。
このような強膜内固定の手法は、従来からある眼内レンズに変更を施さずに行うことができるとされ、そのことが利点の1つと考えられている。確かに従来からある眼内レンズがそのまま使用できる点は利点であるが、逆に言って、強膜内固定に適した(あるいは特化した)眼内レンズの開発は不十分だとも考えられる。
上述のとおり強膜内固定術により眼内レンズが効果的に支持できることが報告されているが、例えば眼内レンズの支持部の形状を強膜内固定術により適した形状にして、強膜トンネル内により確実に支持部が固定できれば、眼内レンズ強膜内固定術をさらに優れたものにできる可能性がある。この課題は強膜内固定術に限定される課題ではなく、強膜の外側表面など、強膜の一部に固定するあらゆる処置に対する課題である。
そこで本発明が解決しようとする課題は、支持部を毛様溝から挿入して強膜に固定する処置に適した構成を有することにより、水晶体摘出後の眼内に、毛様溝から挿入して強膜に固定する処置により縫着なしで確実に固定される眼内レンズを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る眼内レンズは、水晶体の少なくとも一部が摘出された眼の後房に配置されて、水晶体のレンズ機能を代行するレンズ部と、前記レンズ部の側縁から視軸に関する径方向外方に脚形状で延設されつつ、その先端は周方向に延びる形状を有して、前記先端が毛様溝から挿入されて前記レンズ部を後房に固定する支持部と、を備え、前記支持部における毛様溝から挿入される部分は、折り返されて前記レンズ部からの延設方向の逆方向へ戻る形状を有し、強膜の一部に掛止する折り返し部を有することを特徴とする。これにより、毛様溝から強膜内に挿入された折り返し部が強膜内のどこかに掛止することにより、支持部が強膜内に強く拘束される。よって眼内レンズが確実に固定される。また毛様溝からの挿入により眼内レンズが後房の適切な位置に配置できる。
前記折り返し部は、その折り返し部以外の前記支持部の一部とともに、強膜の内部に形成されたトンネル状の孔部に挿入可能な角度で折り返されているとしてもよい。これにより折り返し部が強膜の内部に形成されたトンネル状の孔部に挿入可能となるので、強膜内に挿入された折り返し部が強膜内のどこかに掛止することにより、支持部が強膜内に強く拘束される。よって眼内レンズが確実に固定される。
また前記折り返し部は、その折り返し部以外の前記支持部の一部とともに強膜の内部に形成されたトンネル状の孔部に挿入された場合に、前記折り返し部の全体が孔部の内部に収容される長さに調節可能であるとしてもよい。これにより折り返し部の全体が強膜の内部に形成されたトンネル状の孔部に収容可能となるので、強膜内に挿入された折り返し部が強膜内のどこかに掛止することにより、支持部が強膜内に強く拘束される。よって眼内レンズが確実に固定される。
また前記支持部は、前記レンズ部が後房に配置された状態で前記折り返し部が強膜の外表面に掛止するように形成されているとしてもよい。これにより、折り返し部が強膜の外表面に掛止する形態で、眼内レンズを確実に眼内に固定できる。
また前記支持部は、前記レンズ部の側縁から視軸に関する線対称な形状で延びる複数本のループ形状で形成され、前記折り返し部は、全ての支持部の先端に形成されているとしてもよい。これにより複数本のループ状の支持部が、その先端の折り返し部によって強膜内に強く拘束されるので、眼内レンズが確実に固定できる。
また前記支持部は、前記レンズ部の側縁から視軸に関する線対称な形状で延びる2本のループ形状で形成され、前記折り返し部は、2つの支持部の先端に形成されているとしてもよい。これにより2本のループ状の支持部が、その先端の折り返し部によって強膜内に強く拘束されるので、眼内レンズが確実に固定できる。
また前記折り返し部には長さ方向に間隔を置いて目盛り線が表示されたとしてもよい。これにより目盛り線を用いて折り返し部が簡単に折る等して分離できるので、折り返し部の長さを適切な長さに簡単に調節できる。
本発明の眼内レンズ1実施形態の正面図。 図1の眼内レンズの側面図。 眼内レンズの先端を示す図。 眼内レンズを眼内に挿入、固定した状態を示す図。 眼内レンズの移植手術の途中の状態の第1の例を示す図。 眼内レンズの移植手術の途中の状態の第2の例を示す図。 強膜外で眼内レンズを固定する例を示す図。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。まず図1から図3は、本発明の1実施例における眼内レンズ1である。図1は眼内レンズ1の正面図、図2は側面図である(なお側面、正面などの方向に関する記載は、眼内レンズを眼内に固定した患者の顔(あるいは眼)における方向(側面、正面など)を指すとする)。
眼内レンズ1は主要な構成として、レンズ2と支持部3とを備える。レンズ2は、例えば白内障により白濁した水晶体を患者の眼から摘出(全摘出、あるいは部分摘出)した後に、眼の後房(あるいは眼後房、つまり虹彩より後ろの領域)に配置して、摘出された水晶体のレンズ機能を代行する。
支持部3はレンズ2を後房内に支持する部位である。図1などのとおり、支持部3は、レンズ2の側縁の2箇所から、1対のループ状(あるいは脚形状、触覚(haptic)形状)に延設されて、視軸(レンズ2の中心軸)に関して線対称な形状を有する。そのループ形状は例えば、視軸に関する径方向外方に延びつつ、(特に先端側は)周方向にも延びる曲線形状である。
図2に示すとおり、支持部3の側方から見た形状は例えば、レンズ3と略同一平面内に収まる形状とすればよい。あるいは、側方から見て支持部3を、レンズ3の側縁から眼内の前方あるいは後方に向かって斜め方向に延びるように形成してもよい。
本発明の眼内レンズ1の材質は従来からある眼内レンズと同様の材質(例えばPMMA等)により形成すればよい。それにより眼内レンズ1は可撓性(弾性、柔軟性)を有し、例えば棒状に丸めてインジェクタ等を用いて眼内に挿入することが可能となる。支持部3は、例えば樹脂材料などによりレンズ2と一体で成型すればよい。あるいはそれらをレンズ2と別体で形成して、後で接合(接着など)する形態でもよい。
本発明の主要部として眼内レンズ1は、支持部3の先端側に、折り返されて逆方向に延びる折り返し部30を有する。折り返し部30における折り返された部分の形状は、角を有するように折り返されてもよく、角を有さず曲線状に折り返されてもよい。
上述のとおり支持部3は弾性を有し、例えば自然な状態(つまり他から力が作用しない状態)では図3等に示されたように折り返し部30とそれ以外とが離間した状態となるとしてもよい。この場合、折り返し部30を折り畳む(すなわち折り返し部30を、それ以外の支持部3と1直線状に重なるようにする)と、図3のように折り返し部30とそれ以外とが離間する状態に戻るように弾性復元力が働くとする。あるいは支持部3の先端の折曲がり部分に上記のような十分な弾性はなく、図3の形状を常に維持するとしてもよい。
図4には折り返し部30の詳細が示されている。折り返し部30は、屈曲部32で折り返され、折り返し側先端33は支持部3の延設方向に対する逆方向を向いている。屈曲部32における折り返しは上述のとおり角を有する折り返しでも、角を有さない曲線的な折り返しでもよいが、屈曲部32における折り返しの角度はあまり開きすぎないようにし、後述のように強膜内トンネルの中に折り返し部30とそれ以外の支持部3とが屈曲部32を先頭に挿入可能な角度とすればよい。
折り返し部30には、長さ方向に間隔を置いて目盛り線31が例えば印刷により表示されている。図4のとおり目盛り線31は複数本とすればよく、目盛り線31の間隔は例えば0.5mm等のような等間隔とすればよい。なお目盛り線31は1本でもよい。
眼内レンズ1の支持部は従来の眼内レンズと同様の材質で形成されているので、施術者が適当な医療器具を用いて折り返し部30の任意の箇所を折れば、比較的容易に折られた箇所で分離する。したがって目盛り線31を目安にして施術者が、適当な長さの所で折り返し部30を折ることにより、折り返し部30の長さを簡単に調節できる。よって折り返し部30の長さを、後述の強膜内トンネルの長さ等に応じた適切な長さにできる。
図4には眼内レンズ1を眼内に移植(装着)した状態の例が示されている。そして手術途中の様子の例が図5、図6に示されている。
本発明の眼内レンズ1は、例えば白内障により白濁した水晶体を全摘出あるいは部分摘出した後の眼内の後房(眼後房)に、強膜内固定の手法で(縫着なしで)固定される。図4のとおり、虹彩102の後ろの位置にレンズ2が配置された状態で、レンズ2から図示左右に1対形成された支持部3の折り返し部30は、強膜101の内部に埋め込まれた状態となる。図4は水晶体を全摘出した場合を示している。
本発明の眼内レンズの移植手術の手順は、例えばAmar Agarwalらの文献(Journal of Cataract and Refractive Surgery, vol.34, pp.1433-1438 (2008))に示された手順と同様とすればよく、その一例は以下のとおりである。
結膜切除術などの後に、図5に示すように、強膜101における角膜100の縁部(limbus)に隣接する位置に、強膜のほぼ半分の厚さの弁である強膜半層弁104を形成する。強膜半層弁104を形成する位置は、強膜表面のうちで縁部に隣接する位置における視軸に関して対称な2箇所とする。図5にはこうして形成された2つの強膜半層弁104のうち1つが示されている。
そして、強膜101における強膜半層弁104の下層の1箇所から、例えば眼球の中心方向へ(あるいは毛様溝の方向、毛様体扁平部の方向へ)強膜切開を形成する。さらに、強膜半層弁104がくり貫かれた部分の側壁における、強膜表面から例えば強膜厚さのほぼ半分の深さの箇所105を入口として、縁部にほぼ平行な方向に、つまり視軸に関する周方向に強膜内トンネル106を形成する。強膜内トンネル106は適切な長さ(例えば2mmから3mm)で、強膜表面を出口として貫通するように形成すればよい。
そして、眼内レンズ1を、例えば角膜100に形成された切開から、棒状に丸められた状態で所定のインジェクタ等により、眼内に挿入する。挿入の際、一方の支持部3を先頭側にして、他方の支持部3を後方側にする。先頭側の支持部3およびレンズ2が眼内に挿入されても、後方側の支持部3は角膜100の切開から一部が外部に露出した状態にしておく。
図5に示すように、強膜半層弁104が開かれた状態で、眼内に挿入された先頭側の支持部3の先端部(例えば折り返し部30)を、たとえば25−g鉗子などの器具により、強膜切開を通じて後房から引き抜き、強膜半層弁104の下部から眼外へ露出させる。その際、折り返し部30の全体を眼外へ露出させる。
そして、眼外へ露出した折り返し部30を、上記で形成した強膜内トンネル106内に挿入する。この手順では、上記と同様例えば25−g鉗子などの器具を用いればよい。この挿入においては屈曲部32を先頭にして挿入する。
この挿入が可能なように、屈曲部32における折り返しの角度は、その折り返し部以外の支持部3の一部とともに、強膜内トンネル106に挿入可能な角度であるとすればよい。そして折り返し部の長さは、その折り返し部以外の支持部3の一部とともに、強膜の内部に形成されたトンネル状の孔部に全体が収容される長さとすればよい。上述のように施術者が目盛り線31を目安にして折り返し部30の長さを予め適切な長さにしておく。
折り返し部30は、折り返し側先端33が強膜内トンネル106の中に入るまで、すなわち折り返し部30の全体が強膜内トンネル106の内部に収容される状態まで挿入する。これにより屈曲部32も折り返し側先端33も強膜内トンネル106の内部に収容された状態となる。同じ手順をもう一方の支持部3に対しても行う。これにより、2本の支持部3がともに、視軸に関して対称な位置で折り返し部30を含めた先端が強膜内トンネル106の内部に収容された状態となる。
以上の手順が終了したら、2つの強膜半層弁104を閉じるが、その際に強膜半層弁104(の裏面側)あるいはそれに対向する面に例えばフィブリン接着剤(fiblin glue)を塗布して、強膜半層弁104を強膜101に接着する。以上が眼内レンズ強膜内固定術の主な手順の一例である。以上の手順により、強膜内トンネル106が支持部3を締め付けることで強膜内トンネル106内に支持部3が拘束、保持されて、縫着なしで眼内レンズ1が眼内に固定される。
あるいは本発明の眼内レンズ1は、Gabor B. Schariothらの文献(Journal of Cataract and Refractive Surgery, vol. 33, pp.1851-1854 (2007))に記載されたのと同様の手法で眼内に移植してもよい。
この手法では、強膜半層弁104は形成せず、強膜101の表面から後房に向けて強膜切開を行う。そしてその強膜切開における強膜の厚さ半分位の箇所から、縁部にほぼ平行な方向に、つまり視軸に関する周方向に強膜内トンネル106(孔部)を、適切な長さ(例えば2から3mm)で、強膜表面を出口として貫通するように形成する。
そして上述と同様に支持部3を折り返し部30を含めて強膜内トンネル106内に挿入する。この場合、先端部の強膜トンネル挿入後の強膜切開は、必要ならば縫着すればよい。なお本発明の眼内レンズ1を眼内に移植する際には、上記2文献の手法に限定されず、あらゆる強膜内固定術の手法を用いることができる。
本発明において折り返し部30は以下の効果を奏する。折り返し部30(特に折り返される部分)が十分な弾性を有する場合、上記手順で折り返し部30は、強膜トンネル106に挿入される際に、支持部3の他の部分と重なるようにして1直線状に畳んで挿入すればよい。強膜トンネル106内に収容されると折り返し部30は、自身が持つ弾性復元力によって再び開こうとして、強膜トンネル106の内壁を押す。
これに応じて強膜トンネル106の内壁が伸張すると考えられるが、強膜が有する強度により、ある程度伸張した後に折り返し部30を含む先端部を外側から押し返す。これにより押す力と押し返す力とが均衡する。この緊張状態が存在することによって、折り返し部30を含む先端部が強膜トンネル106内で動きにくくなる。
さらに支持部3が強膜内トンネル106の入り口105の方から抜けるように力が作用した場合、折り返し側先端33が強膜内トンネル106の内壁のどこかに引っかかる(掛止(係止)する)こととなるので、支持部3が強膜内トンネル106から抜けることも強く抑制される。以上の作用により、眼内レンズ1が眼内に確実に固定される。
なお、折り返し部30(の折り返し部分)が折り畳めるほどの弾性を屈曲部32が有さないとしてもよい。その場合、折り返し部30を折り畳まずにそのままの形状で強膜内トンネル106を押し広げるようにして強膜内トンネル106内に挿入する。
この場合にも、折り返し部30が強膜内トンネル106の内壁を押し、さらに折り返し部30を入り口105の方から引き抜くように力が働くと折り返し部30の先端が強膜内トンネル106の内壁のどこかに掛止する。したがって、支持部3が強膜内トンネル106内で動くことが強く抑制され、眼内レンズ1が眼内に確実に固定される。
上記実施例は、特許請求の範囲に記載された趣旨の範囲内で変更してよい。例えば上記実施例では支持部を2本としたが、本発明はこれに限定せず、例えば3本、4本、5本、6本など2本以外としてもよい。また上記例では支持部をループ形状としたが、ループ状以外でも、レンズ2の側縁から視軸に関する径方向外方に脚形状で延設される形状と、先端が周方向に延びる形状を備えればよい。
また折り返し部30の折り返し方向は、図1の例では内側(レンズ2の中心に近い側)に折り返されているが、外側に折り返された形状でもよく、それ以外の方向、つまり支持部3(あるいはレンズ3)が含まれる平面と交差する方向に折り返してもよい。
以上の例では、強膜内にトンネルを形成して、その中に折り返し部30を含む支持部を挿入したが、本発明では、支持部を毛様溝から挿入する形態であれば、強膜内とは異なる所に固定してもよい。例えば図7には、強膜の外側表面で固定した例が示されている。この例では、支持部3は折り返し部30を含めて、毛様溝104から強膜101の外まで引き抜かれて強膜101の外表面に折り返し部30が掛止する。この例では例えば強膜半層弁104を形成しないとしてもよい。
支持部3が強膜101の外まで引き抜かれた状態になると、支持部3を眼内に引っ張る力が働いた場合に、折り返し部30が強膜101の外側表面に掛止することで引っ張る力に抵抗する。したがって、支持部3が抜け落ちることが折り返し部30によって抑制されるので、眼内レンズ1は確実に眼内に固定される。この例では、支持部3の長さを、折り返し部30の全体が強膜101の外まで引き出されるのに適した長さにすればよい。同様に図4などの例では、支持部3の長さを、折り返し部30の全体が強膜101の内部に挿入されるのに適した長さにすればよい。
1 眼内レンズ
2 レンズ(レンズ部)
3 支持部
30 折り返し部

Claims (7)

  1. 水晶体の少なくとも一部が摘出された眼の後房に配置されて、水晶体のレンズ機能を代行するレンズ部と、
    前記レンズ部の側縁から視軸に関する径方向外方に脚形状で延設されつつ、その先端は周方向に延びる形状を有して、前記先端が毛様溝から挿入されて前記レンズ部を後房に固定する支持部と、
    を備え、
    前記支持部における毛様溝から挿入される部分は、折り返されて前記レンズ部からの延設方向の逆方向へ戻る形状を有し、強膜の一部に掛止する折り返し部を有することを特徴とする眼内レンズ。
  2. 前記折り返し部は、その折り返し部以外の前記支持部の一部とともに強膜の内部に形成されたトンネル状の孔部に挿入可能な角度で折り返されている請求項1に記載の眼内レンズ。
  3. 前記折り返し部は、その折り返し部以外の前記支持部の一部とともに強膜の内部に形成されたトンネル状の孔部に挿入された場合に、前記折り返し部の全体が前記孔部の内部に収容される長さに調節可能である請求項1又は2に記載の眼内レンズ。
  4. 前記支持部は、前記レンズ部が後房に配置された状態で前記折り返し部が強膜の外表面に掛止するように形成されている請求項1に記載の眼内レンズ。
  5. 前記支持部は、前記レンズ部の側縁から視軸に関する対称な形状で延びる複数本のループ形状で形成され、
    前記折り返し部は、全ての支持部の先端に形成されている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の眼内レンズ。
  6. 前記支持部は、前記レンズ部の側縁から視軸に関する対称な形状で延びる2本のループ形状で形成され、
    前記折り返し部は、2つの支持部の先端に形成されている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の眼内レンズ。
  7. 前記折り返し部には長さ方向に間隔を置いて目盛り線が表示された請求項1ないし6のいずれか1項に記載の眼内レンズ。
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