JP2014013841A - 処理方法およびコンデショニング方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】COR処理装置におけるチャンバーのコンデショニングを短時間で行うこと。
【解決手段】COR処理装置の第1のチャンバーに、表面にシリコン酸化膜を有するコンデショニング用基板を搬入し、第1のチャンバーと加熱処理装置の第2のチャンバーとの間の開閉機構を閉じ、第1のチャンバー内にHFガスおよびNHガスを供給し、これらとシリコン酸化膜とを反応させた後、コンデショニング用基板を第2のチャンバーに搬送し、開閉機構を開放し、第1および第2のチャンバーを密閉状態として、コンデショニング用基板を加熱することにより、コンデショニング用基板上の反応生成物を気化させて第1のチャンバーをコンデショニングする。
【選択図】図5

Description

本発明は、フッ化水素(HF)ガスとアンモニア(NH)ガスを用いて化学的酸化物除去処理を行う処理方法およびその際のチャンバーのコンデショニング方法に関する。
近時、半導体デバイスの製造過程で、ドライエッチングやウエットエッチングに代わる微細化エッチングが可能な方法として、化学的酸化物除去処理(Chemical Oxide Removal;COR)と呼ばれる手法が注目されている。
COR処理としては、被処理体である半導体ウエハの表面に存在するシリコン酸化膜(SiO膜)に、フッ化水素(HF)ガスとアンモニア(NH)ガスを吸着させ、これらをシリコン酸化膜と反応させてフルオロケイ酸アンモニウム((NHSiF;AFS)を生成させ、次工程で加熱によりこのAFSを昇華させることにより、シリコン酸化膜をエッチングするプロセスが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
このようなCOR処理は、上記特許文献2に記載されているように、チャンバー内で載置台に表面にシリコン酸化膜を有する半導体ウエハを載置し、HFガスとNHガスを供給してこれらガスとシリコン酸化膜とを反応させてAFSを生成させるCOR処理装置と、AFSが付着している半導体ウエハに対してチャンバー内でPHT処理(Post Heat Treatment)を行なうPHT処理装置とを有する処理システムが用いられている。
特開2005− 39185号公報 特開2008−160000号公報
ところで、COR処理装置でHFガスおよびNHガスとシリコン酸化膜を反応させる場合、条件によっては反応生成物であるAFSが載置台に付着する場合がある。そして、AFSの載置台への付着量が増加していくと、一定の付着量になるまでシリコン酸化膜をエッチングする際のエッチングレートが低下していき安定しない。そのため、載置台へのAFS付着量が、シリコン酸化膜のエッチングレートが安定する値になるまで、シリコン酸化膜を有するダミーウエハを流してチャンバーのコンデショニングを行ってから実ウエハの処理を行う場合がある。
しかし、一枚のダミーウエハの処理によるAFSの付着量はわずかであるため、エッチングレートが安定するまでに非常に多くのダミーウエハを流す必要があり、チャンバーのコンデショニングに極めて長い時間がかかってしまう。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、COR処理装置におけるチャンバーのコンデショニングを短時間で行うことを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の観点では、シリコン酸化膜を有する基板を収容する第1のチャンバーと、前記第1のチャンバー内で基板を載置する載置台と、前記第1のチャンバー内にHFガスおよびNHガスを導入するガス導入機構と、前記第1のチャンバーを排気する排気機構とを有し、前記第1のチャンバー内にHFガスおよびNHガスを供給し、これらと前記シリコン酸化膜とを反応させるCOR処理を行うCOR処理装置、前記COR処理後の基板を収容する第2のチャンバーと、前記第2のチャンバー内で基板を加熱して基板上の反応生成物を分解除去する加熱機構とを有する加熱処理装置、および前記第1のチャンバーと前記第2のチャンバーとの間を開閉する開閉機構を有する処理システムを用いて、基板表面のシリコン酸化膜をエッチングする処理方法であって、前記第1のチャンバーに、表面にシリコン酸化膜を有するコンデショニング用基板を搬入し、前記開閉機構を閉じ、前記第1のチャンバー内にHFガスおよびNHガスを供給し、これらと前記シリコン酸化膜とを反応させた後、前記コンデショニング用基板を前記第2のチャンバーに搬送し、前記開閉機構を開放し、かつ前記第1のチャンバーおよび前記第2のチャンバーを密閉状態として、前記コンデショニング用基板を加熱することにより、前記コンデショニング用基板上の反応生成物を気化させ、その反応生成物を前記第1のチャンバー内の前記載置台に付着させて前記第1のチャンバーをコンデショニングする工程と、前記コンデショニング後の前記第1のチャンバーに、表面にシリコン酸化膜を有する実処理基板を搬入し、前記開閉機構を閉じ、前記第1のチャンバー内にHFガスおよびNHガスを供給し、これらと前記シリコン酸化膜とを反応させた後、前記実処理基板を前記第2のチャンバーに搬送し、前記開閉機構を閉じた状態で前記実処理基板を加熱処理して前記実処理基板上の反応生成物を除去する工程とを有することを特徴とする処理方法を提供する。
本発明の第2の観点では、シリコン酸化膜を有する基板を収容する第1のチャンバーと、前記第1のチャンバー内で基板を載置する載置台と、前記第1のチャンバー内にHFガスおよびNHガスを導入するガス導入機構と、前記第1のチャンバーを排気する排気機構とを有し、前記第1のチャンバー内にHFガスおよびNHガスを供給し、これらと前記シリコン酸化膜とを反応させるCOR処理を行うCOR処理装置、前記COR処理後の基板を収容する第2のチャンバーと、前記第2のチャンバー内で基板を加熱して基板上の反応生成物を分解除去する加熱機構とを有する加熱処理装置、および前記第1のチャンバーと前記第2のチャンバーとの間を開閉する開閉機構を有する処理システムを用いて、基板表面のシリコン酸化膜をエッチングするに先立ち、前記第1のチャンバーをコンデショニングするコンデショニング方法であって、前記第1のチャンバーに、表面にシリコン酸化膜を有するコンデショニング用基板を搬入し、前記開閉機構を閉じ、前記第1のチャンバー内にHFガスおよびNHガスを供給し、これらと前記シリコン酸化膜とを反応させた後、前記コンデショニング用基板を前記第2のチャンバーに搬送し、前記開閉機構を開放し、かつ前記第1のチャンバーおよび前記第2のチャンバーを密閉状態として、前記コンデショニング用基板を加熱することにより、前記コンデショニング用基板上の反応生成物を気化させ、その反応生成物を前記第1のチャンバー内の前記載置台に付着させて前記第1のチャンバーをコンデショニングすることを特徴とするコンデショニング方法を提供する。
本発明において、コンデショニングする際に、前記載置台の温度を20〜40℃に制御することが好ましい。
また、前記加熱処理装置は、前記第2のチャンバーにガスを供給するガス供給機構と、前記第2のチャンバーを排気する排気機構とを有し、前記第1のチャンバーをコンデショニングする際に、前記第1のチャンバーおよび前記第2のチャンバーの前記排気機構を閉じて前記第1のチャンバーおよび前記第2のチャンバーを密閉状態とすることができる。
本発明によれば、第1のチャンバーに、表面にシリコン酸化膜を有するコンデショニング用基板を搬入し、開閉機構を閉じ、第1のチャンバー内にHFガスおよびNHガスを供給し、これらとシリコン酸化膜とを反応させた後、コンデショニング用基板を第2のチャンバーに搬送し、開閉機構を開放し、かつ第1のチャンバーおよび第2のチャンバーを密閉状態として、コンデショニング用基板を加熱することにより、コンデショニング用基板上の反応生成物を気化させ、その反応生成物を第1のチャンバー内の載置台に付着させるので、1回の処理で載置台に大量の反応生成物を付着させることができ、長時間のコンデショニングが不要となる。
本発明の一実施形態に係る処理方法を実施するための処理システムの概略構成を示す平面図である。 図1の処理システムに搭載されたPHT処理装置を示す断面図である。 図1の処理システムに搭載されたCOR処理装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る処理方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る処理方法のコンデショニング工程を示すフローチャートである。 本発明の効果を説明するための図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る処理方法を実施するための処理システムを示す概略構成図である。この処理システム1は、半導体ウエハ(以下、単にウエハと記す)Wを搬入出する搬入出部2と、搬入出部2に隣接させて設けられた2つのロードロック室(L/L)3と、各ロードロック室3にそれぞれ隣接して設けられた、ウエハWに対してPHT(Post Heat Treatment)処理を行なうPHT処理装置(PHT)4と、各PHT処理装置4にそれぞれ隣接して設けられた、ウエハWに対してCOR処理を行なうCOR処理装置(COR)5とを備えている。ロードロック室3、PHT処理装置4およびCOR処理装置5は、この順に一直線上に並べて設けられている。
搬入出部2は、ウエハWを搬送する第1ウエハ搬送機構11が内部に設けられた搬送室(L/M)12を有している。第1ウエハ搬送機構11は、ウエハWを略水平に保持する2つの搬送アーム11a,11bを有している。搬送室12の長手方向の側部には、載置台13が設けられており、この載置台13には、ウエハWを複数枚並べて収容可能なキャリアCが例えば3つ接続できるようになっている。また、搬送室12に隣接して、ウエハWを回転させて偏心量を光学的に求めて位置合わせを行なうオリエンタ14が設置されている。
搬入出部2において、ウエハWは、搬送アーム11a,11bによって保持され、第1ウエハ搬送装置11の駆動により略水平面内で直進移動、また昇降させられることにより、所望の位置に搬送させられる。そして、載置台13上のキャリアC、オリエンタ14、ロードロック室3に対してそれぞれ搬送アーム11a,11bが進退することにより、搬入出させられるようになっている。
各ロードロック室3は、搬送室12との間にそれぞれゲートバルブ16が介在された状態で、搬送室12にそれぞれ連結されている。各ロードロック室3内には、ウエハWを搬送する第2ウエハ搬送機構17が設けられている。また、ロードロック室3は、所定の真空度まで真空引き可能に構成されている。
第2ウエハ搬送機構17は、多関節アーム構造を有しており、ウエハWを略水平に保持するピックを有している。この第2ウエハ搬送機構17においては、多関節アームを縮めた状態でピックがロードロック室3内に位置し、多関節アームを伸ばすことにより、ピックがPHT処理装置4に到達し、さらに伸ばすことによりCOR処理装置5に到達することが可能となっており、ウエハWをロードロック室3、PHT処理装置4、およびCOR処理装置5間で搬送することが可能となっている。
PHT処理装置4は、図2に示すように、真空引き可能なチャンバー20と、その中でウエハWを載置する載置台23を有し、載置台23にはヒーター24が埋設されており、このヒーター24によりCOR処理が施された後のウエハWを加熱してCOR処理により生成した反応生成物(AFS)を気化(昇華)させるPHT処理を行なう。チャンバー20のロードロック室3側には、ロードロック室3との間でウエハを搬送する搬入出口20aが設けられており、この搬入出口20aはゲートバルブ22によって開閉可能となっている。また、チャンバー20のCOR処理装置5側にはCOR処理装置5との間でウエハWを搬送する搬入出口20bが設けられており、この搬入出口20bはゲートバルブ54により開閉可能となっている。さらに、チャンバー20に例えば窒素ガス(N)などの不活性ガスを供給するガス供給路25を備えたガス供給機構26、およびチャンバー20内を排気する排気配管27を備えた排気機構28が備えられている。ガス供給路25は、窒素ガス供給源30に接続されている。そして、ガス供給路25には、流路の開閉動作および窒素ガスの供給流量の調節が可能な流量調整弁31が介設されている。排気機構28の排気配管27には、開閉弁32および真空ポンプ33が設けられている。
COR処理装置5は、図3に示すように、密閉構造のチャンバー40を備えており、チャンバー40の内部には、ウエハWを略水平にした状態で載置させる載置台42が設けられている。また、COR処理装置5には、チャンバー40にHFガスおよびNHガス等を供給するガス供給機構43、チャンバー40内を排気する排気機構44が設けられている。
チャンバー40は、チャンバー本体51と蓋部52とによって構成されている。チャンバー本体51は、略円筒形状の側壁部51aと底部51bとを有し、上部は開口となっており、この開口が蓋部52で閉止される。側壁部51aと蓋部52とは、シール部材(図示せず)により封止されて、チャンバー40内の気密性が確保される。チャンバー40(チャンバー本体51)の壁部にはヒーター(図示せず)が埋設されており、チャンバー40の壁部の温度が60〜140℃に制御されるようになっている。
側壁部51aには、PHT処理装置4のチャンバー20に対してウエハWを搬入出する搬入出口53が設けられており、この搬入出口53はゲートバルブ54により開閉可能となっている。
蓋部52は、外側を構成する蓋部材55と、蓋部材55の内側に嵌め込まれ、載置台42に臨むように設けられたシャワーヘッド56とを有している。シャワーヘッド56は円筒状をなす側壁57aと上部壁57bとを有する本体57と、本体57の底部に設けられたシャワープレート58とを有している。本体57とシャワープレート58とで形成される空間には、シャワープレート58と平行にプレート59が設けられており、本体57の上部壁57bとプレート59との間は第1の空間60aとなっており、プレート59とシャワープレート58との間は第2の空間60bとなっている。
第1の空間60aには、ガス供給機構43の第1のガス供給配管71が挿入されており、第1の空間60aに繋がる複数のガス通路61がプレート59からシャワープレート58に延びている。このガス通路61は、シャワープレート58に形成された複数の第1のガス吐出孔62に繋がっている。一方、第2の空間60bには、ガス供給機構の第2のガス供給配管72が挿入されており、この第2の空間60bには、シャワープレート58に形成された複数の第2のガス吐出孔63が繋がっている。
そして、第1のガス供給配管71から第1の空間60aに供給されたガスがガス通路61および第1のガス吐出孔62を経てチャンバー40内へ吐出される。また、第2のガス供給配管72から第2の空間60bに供給されたガスが第2のガス吐出孔63から吐出される。
載置台42は、平面視略円形をなしており、チャンバー40の底部51bに固定されている。載置台42の内部には、載置台42の温度を調節する温度調節器65が設けられている。温度調節器65は、例えば温度調節用媒体(例えば水など)が循環する管路を備えており、このような管路内を流れる温度調節用媒体と熱交換が行なわれることにより、載置台42の温度が例えば20〜75℃に調節され、載置台42上のウエハWの温度制御がなされる。
ガス供給機構43は、上述した第1のガス供給配管71および第2のガス供給配管72を有しており、さらにこれら第1のガス供給配管71および第2のガス供給配管72にそれぞれ接続されたHFガス供給源73およびNHガス供給源74を有している。また、第1のガス供給配管71には第3のガス供給配管75が接続され、第2のガス供給配管72には第4のガス供給配管76が接続されていて、これら第3のガス供給配管75および第4のガス供給配管76には、それぞれArガス供給源77およびNガス供給源78が接続されている。第1〜第4のガス供給配管71、72、75、76には流路の開閉動作および流量制御を行う流量制御器79が設けられている。流量制御器79は例えば開閉弁およびマスフローコントローラにより構成されている。
そして、HFガスおよびArガスは、第1のガス供給配管71、第1の空間60aおよびガス通路61を経て第1のガス吐出孔62からチャンバー40内へ吐出され、NHガスおよびNガスは、第2のガス供給配管72および第2の空間60bを経て第2のガス吐出孔63からチャンバー40内へ吐出される。
上記ガスのうちHFガスとNHガスは反応ガスであり、これらはシャワーヘッド56から吐出されるまで混合されることなく、チャンバー40内で初めて混合されるようになっている。ArガスおよびNガスは希釈ガスである。そして、チャンバー40内に、反応ガスであるHFガスおよびNHガスと、希釈ガスであるArガスおよびNガスとを所定流量で導入してチャンバー40内を所定圧力に維持しつつ、HFガスおよびNHガスとウエハW上に形成された酸化膜(SiO)とを反応させ、反応生成物としてフルオロケイ酸アンモニウム(AFS)を生成させる。
希釈ガスとしては、Arガスのみ、またはNガスのみであってもよく、また、他の不活性ガスを用いても、Arガス、Nガスおよび他の不活性ガスの2種以上を用いてもよい。
排気機構44は、チャンバー40の底部51bに形成された排気口81に繋がる排気配管82を有しており、さらに、排気配管82に設けられた、チャンバー40内の圧力を制御するための自動圧力制御弁(APC)83およびチャンバー40内を排気するための真空ポンプ84を有している。
チャンバー40の側壁からチャンバー40内に、チャンバー40内の圧力を計測するための圧力計としての2つのキャパシタンスマノメータ86a,86bが設けられている。キャパシタンスマノメータ86aは高圧力用、キャパシタンスマノメータ86bは低圧力用となっている。
COR処理装置5を構成するチャンバー40、載置台42等の各種構成部品の材質としては、Alが用いられている。チャンバー40を構成するAl材は無垢のものであってもよいし、内面(チャンバー本体51の内面、シャワーヘッド56の下面など)に陽極酸化処理を施したものであってもよい。一方、載置台42を構成するAlの表面は耐摩耗性が要求されるので、陽極酸化処理を行って表面に耐摩耗性の高い酸化被膜(Al)を形成することが好ましい。
図1に示すように、処理システム1は制御部90を有している。制御部90は、処理システム1の各構成部を制御するマイクロプロセッサ(コンピュータ)を備えたプロセスコントローラ91を有している。プロセスコントローラ91には、オペレータが処理システム1を管理するためにコマンドの入力操作等を行う入力手段や、処理システム1の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等を有するユーザーインターフェース92が接続されている。ディスプレイとしてはタッチパネルの操作によりコマンドの入力を行えるものを用いることができる。また、プロセスコントローラ91には、処理システム1で実行される各種処理、例えばCOR処理装置5における処理ガスの供給やチャンバー40内の排気などをコントローラの制御にて実現するための制御プログラムや処理条件に応じて処理システム1の各構成部に所定の処理を実行させるための制御プログラムである処理レシピや、各種データベース等が格納された記憶部93が接続されている。レシピは記憶部93の中の適宜の記憶媒体(図示せず)に記憶されている。そして、必要に応じて、任意のレシピを記憶部93から呼び出してプロセスコントローラ91に実行させることで、プロセスコントローラ91の制御下で、処理システム1での所望の処理が行われる。
次に、このような処理システム1を用いた本実施形態の処理方法について説明する。
本実施形態に係る処理方法は、図4に示すように、チャンバーのコンデショニング(工程1)を行い、その後、ウエハに対して実際のガス処理(実プロセス)(工程2)を行う。
工程2の実プロセスでは、最初に、表面にシリコン酸化膜を有するウエハWをキャリアC内に収納し、処理システム1に搬送する。処理システム1においては、大気側のゲートバルブ16を開いた状態で搬入出部2のキャリアCから第1ウエハ搬送機構11の搬送アーム11a、11bのいずれかによりウエハWを1枚ロードロック室3に搬送し、ロードロック室3内の第2ウエハ搬送機構17のピックに受け渡す。
その後、大気側のゲートバルブ16を閉じてロードロック室3内を真空排気し、次いでゲートバルブ22および54を開いて、ピックをCOR処理装置5まで伸ばして載置台42にウエハWを載置する。
その後、ピックをロードロック室3に戻し、ゲートバルブ54を閉じ、チャンバー40内を密閉状態にする。この状態で、温度調節器65によって載置台42の温度を目標値に調節して(例えば20〜75℃)、その上のウエハWの温度を制御し、ガス供給機構43から、HFガスおよびArガスを、第1のガス供給配管71を介してシャワーヘッド56に供給し、第1の空間60aおよびガス通路61を経て第1のガス吐出孔62からチャンバー40内へ吐出させるとともに、NHガスおよびNガスを、第2のガス供給配管72を介してシャワーヘッド56に供給し、第2の空間60bを経て第2のガス吐出孔63からチャンバー40内へ吐出させる。なお、希釈ガスであるArガス、Nガスはいずれか一方でもよい。
これにより、HFガスおよびNHガスは、シャワーヘッド56内で混合することなくチャンバー40内に吐出され、これらのガスによりウエハWがCOR処理される。
すなわち、ウエハWの表面のシリコン酸化膜が、フッ化水素ガスの分子およびアンモニアガスの分子と化学反応して、反応生成物としてフルオロケイ酸アンモニウム(AFS)や水等が生成され、ウエハWの表面に保持された状態になる。このとき、チャンバー40(チャンバー本体51)の壁部の温度はヒーター(図示せず)により60〜140℃に制御され、チャンバー40の壁部にデポが生じないようにされる。
このような処理が終了した後、ゲートバルブ22、54を開き、第2ウエハ搬送機構17のピックにより載置台42上の処理後のウエハWを受け取り、PHT処理装置4のチャンバー20内の載置台23上に載置する。そして、ピックをロードロック室3に退避させ、ゲートバルブ22、54を閉じ、チャンバー20内にNガスを導入しつつ、ヒーター24により載置台23上のウエハWを加熱する。これにより、上記COR処理によって生じた反応生成物が加熱されて気化し、除去される。
このように、COR処理の後、PHT処理を行なうことにより、ドライ雰囲気でウエハW表面のシリコン酸化膜を除去することができ、ウォーターマーク等が生じない。また、プラズマレスでエッチングできるのでダメージの少ない処理が可能となる。さらにまた、COR処理は、所定時間経過後、エッチングが進まなくなるので、オーバーエッチをかけても反応が進まず、エンドポイント管理が不要となる。
COR処理のその他の条件の好ましい範囲は、以下の通りである。
処理温度(載置台温度):20〜75℃、より好ましくは20〜40℃
圧力:10〜2000mTorr(1.33〜267Pa)
HFガス流量:10〜2000sccm(mL/min)
NHガス流量:10〜2000sccm(mL/min)
ArガスおよびNガスのトータル流量:10〜2000sccm(mL/min)
PHT処理の条件の好ましい範囲は、以下の通りである。
処理温度:100〜300℃
圧力:10〜5000mTorr(1.33〜667Pa)
ガス流量:10〜2000sccm(mL/min)
ところで、COR処理装置5でHFガスおよびNHガスとシリコン酸化膜を反応させる場合、チャンバー40の壁部は60〜140℃に加熱されているため、チャンバー40の壁部には反応生成物であるAFSは付着しないが、載置台42の温度は低いのでAFSが載置台42に付着する場合がある。具体的には、載置台42の設定温度が20〜40℃と低い場合にAFSが載置台42に付着しやすくなる。そして、AFSの載置台への付着量が増加していくと、一定の付着量になるまでシリコン酸化膜をエッチングする際のエッチングレートが低下していく。このため、安定したエッチングレートで処理するために、工程2の実プロセスに先立って、工程1のチャンバーのコンデショニングを行う。
従来のチャンバーのコンデショニングは、載置台へのAFS付着量がシリコン酸化膜のエッチングレートが安定する値になるまで、シリコン酸化膜を有するコンデショニング用ウエハを実際のプロセスレシピで流すことにより行っていた。
しかし、シリコン酸化膜のエッチングレートが安定するまでの付着量を得るためには500枚程度のコンデショニング用ウエハを流す必要があり、従来はコンデショニングに2日以上もかかっていた。
そこで、本実施形態では、短時間でコンデショニングが行える以下のような手法で工程1のチャンバーのコンデショニングを行う。
図5は工程1のチャンバーコンデショニングを説明するためのフローチャートである。
チャンバーコンデショニングは、シリコン酸化膜を有するコンデショニング用ウエハをキャリアCに収納し、ディスプレイの入力画面でメンテナンスモードを選択し、以下の手順で行う。なお、コンデショニング用ウエハとしては実ウエハを用いてもよいし、実ウエハと同様の構造を有するダミーウエハを用いてもよい。
最初に、入力画面上の「move wafer」のアイコンをタッチしてコンデショニング用ウエハをキャリアCからCOR処理装置5に搬送し、載置台42にコンデショニング用ウエハを載置する(工程1−1)。
次いで、COR処理装置のアイコンをタッチし、さらにレシピ編集モードにし、マニュアルでレシピを選択して、通常のプロセスでCOR処理を行い、コンデショニング用ウエハの表面にAFSを生成させる(工程1−2)。この際の処理条件は実際のCOR処理と同じ条件が採用される。したがって、載置台42の温度は20〜75℃、より好ましくは20〜40℃に制御される。
次いで、入力画面上の「move wafer」のアイコンをタッチしてコンデショニング用ウエハをCOR処理装置5のチャンバー40からPHT処理装置4のチャンバー20へ搬送する(工程1−3)。
次いで、入力画面上での操作により、PHT処理装置4およびCOR処理装置5の間のゲートバルブ54をオープン、PHT処理装置4における排気配管27の開閉弁32をクローズ、COR処理装置5における排気配管82の自動圧力制御弁(APC)83をクローズとし、PHT処理装置4のチャンバー20およびCOR処理装置5のチャンバー40を連通するとともに密閉状態とする(工程1−4)。
次いで、入力画面上での操作により、コンデショニング用ウエハをPHT処理装置4の載置台23に載せ、コンデショニング用ウエハを加熱して反応生成物であるAFSを気化(昇華)させる(工程1−5)。この際の加熱処理の条件は実際のPHT処理と同じ条件が採用される。
これにより、気化されたAFSは、排気されず、搬入出口20bおよび搬入出口53を経てCOR処理装置5のチャンバー40内に導かれ、チャンバー40内で最も温度が低い載置台42に付着する。このとき、加熱によりAFSを昇華させるため、載置台42へのAFSの付着量は極めて多く、1回の処理でシリコン酸化膜のエッチングレートが安定する程度の量のAFSを載置台42へ付着させることが可能となる。また、コンデショニング用ウエハによっては1回の処理で載置台42への付着量が十分でない場合もあり得るが、このような場合でも上記処理を2〜3回程度繰り返せば、載置台42にエッチングレートが安定する程度のAFSを付着させることができる。
このため、工程1のチャンバーのコンデショニングの時間を著しく短縮することができる。具体的には、従来、コンデショニングに2日程度かかっていたものを1時間以内で行うことができる。
次に、本実施形態のコンデショニングのCOR処理でのエッチング量への影響を把握した。図6は、横軸にウエハのサイクル数をとり、縦軸にエッチング量をとって、通常のCOR処理を繰り返した際のエッチング量の変化と、本実施形態のコンデショニングを行った後のエッチング量の変化とを示す図である。この図に示すように、通常のCOR処理を繰り返すと、白丸で示すように、500サイクル付近までエッチングレートが低下していき、この範囲ではエッチングレートが安定しない。これに対して、本実施形態のコンデショニングを1回行うことにより、エッチング量が略定常状態まで低下し、その後安定したエッチング量が得られることが確認された。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々変形可能である。例えば、上記実施形態では、ウエハ表面の酸化膜として、熱酸化膜を例にとって説明したが、自然酸化膜であっても、CVDで形成されたシリコン酸化膜であってもよい。さらに、処理システムの構成は、上記実施形態のものに限らず、種々の構成を採用することができる。例えばCOR処理装置のガス導入部としてHFガスおよびNHガスを別個のガス吐出孔から吐出するポストミックスタイプのシャワーヘッドを設けたが、これらが吐出するガス吐出孔を共通なものとしたシャワーヘッドでもよく、また、ガス導入部は必ずしもシャワーヘッドに限るものでもない。さらに、上記実施形態では、被処理体を1枚ずつ連続的に搬送する例について示したが、2枚以上ずつ連続して搬送するものであってもよい。
1;処理システム
2;搬入出部
3;ロードロック室
4;PHT処理装置
5;COR処理装置
11;第1ウエハ搬送機構
17;第2ウエハ搬送機構
27,82;排気配管
32;開閉弁
40;チャンバー
43;ガス供給機構
44;排気機構
54;ゲートバルブ
56;シャワーヘッド
83;自動圧力制御弁(APC)
86a,86b:キャパシタンスマノメータ
90;制御部
W;半導体ウエハ

Claims (6)

  1. シリコン酸化膜を有する基板を収容する第1のチャンバーと、前記第1のチャンバー内で基板を載置する載置台と、前記第1のチャンバー内にHFガスおよびNHガスを導入するガス導入機構と、前記第1のチャンバーを排気する排気機構とを有し、前記第1のチャンバー内にHFガスおよびNHガスを供給し、これらと前記シリコン酸化膜とを反応させるCOR処理を行うCOR処理装置、
    前記COR処理後の基板を収容する第2のチャンバーと、前記第2のチャンバー内で基板を加熱して基板上の反応生成物を分解除去する加熱機構とを有する加熱処理装置、および
    前記第1のチャンバーと前記第2のチャンバーとの間を開閉する開閉機構
    を有する処理システムを用いて、基板表面のシリコン酸化膜をエッチングする処理方法であって、
    前記第1のチャンバーに、表面にシリコン酸化膜を有するコンデショニング用基板を搬入し、前記開閉機構を閉じ、前記第1のチャンバー内にHFガスおよびNHガスを供給し、これらと前記シリコン酸化膜とを反応させた後、前記コンデショニング用基板を前記第2のチャンバーに搬送し、前記開閉機構を開放し、かつ前記第1のチャンバーおよび前記第2のチャンバーを密閉状態として、前記コンデショニング用基板を加熱することにより、前記コンデショニング用基板上の反応生成物を気化させ、その反応生成物を前記第1のチャンバー内の前記載置台に付着させて前記第1のチャンバーをコンデショニングする工程と、
    前記コンデショニング後の前記第1のチャンバーに、表面にシリコン酸化膜を有する実処理基板を搬入し、前記開閉機構を閉じ、前記第1のチャンバー内にHFガスおよびNHガスを供給し、これらと前記シリコン酸化膜とを反応させた後、前記実処理基板を前記第2のチャンバーに搬送し、前記開閉機構を閉じた状態で前記実処理基板を加熱処理して前記実処理基板上の反応生成物を除去する工程と
    を有することを特徴とする処理方法。
  2. 前記コンデショニングする工程において、前記載置台の温度を20〜40℃に制御することを特徴とする請求項1に記載の処理方法。
  3. 前記加熱処理装置は、前記第2のチャンバーにガスを供給するガス供給機構と、前記第2のチャンバーを排気する排気機構とを有し、前記第1のチャンバーをコンデショニングする際に、前記第1のチャンバーおよび前記第2のチャンバーの前記排気機構を閉じて前記第1のチャンバーおよび前記第2のチャンバーを密閉状態とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の処理方法。
  4. シリコン酸化膜を有する基板を収容する第1のチャンバーと、前記第1のチャンバー内で基板を載置する載置台と、前記第1のチャンバー内にHFガスおよびNHガスを導入するガス導入機構と、前記第1のチャンバーを排気する排気機構とを有し、前記第1のチャンバー内にHFガスおよびNHガスを供給し、これらと前記シリコン酸化膜とを反応させるCOR処理を行うCOR処理装置、
    前記COR処理後の基板を収容する第2のチャンバーと、前記第2のチャンバー内で基板を加熱して基板上の反応生成物を分解除去する加熱機構とを有する加熱処理装置、および
    前記第1のチャンバーと前記第2のチャンバーとの間を開閉する開閉機構
    を有する処理システムを用いて、基板表面のシリコン酸化膜をエッチングするに先立ち、前記第1のチャンバーをコンデショニングするコンデショニング方法であって、
    前記第1のチャンバーに、表面にシリコン酸化膜を有するコンデショニング用基板を搬入し、前記開閉機構を閉じ、前記第1のチャンバー内にHFガスおよびNHガスを供給し、これらと前記シリコン酸化膜とを反応させた後、前記コンデショニング用基板を前記第2のチャンバーに搬送し、前記開閉機構を開放し、かつ前記第1のチャンバーおよび前記第2のチャンバーを密閉状態として、前記コンデショニング用基板を加熱することにより、前記コンデショニング用基板上の反応生成物を気化させ、その反応生成物を前記第1のチャンバー内の前記載置台に付着させて前記第1のチャンバーをコンデショニングすることを特徴とするコンデショニング方法。
  5. コンデショニングする際に、前記載置台の温度を20〜40℃に制御することを特徴とする請求項4に記載のコンデショニング方法。
  6. 前記加熱処理装置は、前記第2のチャンバーにガスを供給するガス供給機構と、前記第2のチャンバーを排気する排気機構とを有し、前記第1のチャンバーをコンデショニングする際に、前記第1のチャンバーおよび前記第2のチャンバーの前記排気機構を閉じて前記第1のチャンバーおよび前記第2のチャンバーを密閉状態とすることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のコンデショニング方法。
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