JP2014013004A - 過給機付き内燃機関 - Google Patents

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卓 角岡
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孝之 大塚
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博文 久保田
Ko Fukui
航 福井
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Abstract

【課題】この発明は、タービンの下流側の排気通路に空燃比センサを備える場合において、ウェイストゲートバルブの開度の制御状態によらずに空燃比の気筒間インバランス異常の検出精度を高めることのできるハードウェア構成を備える過給機付き内燃機関を提供することを目的とする。
【解決手段】WGV32付きターボ過給機20を備える。タービン20bよりも下流を流れる排気ガスの空燃比を検出するためのA/Fセンサ40を備える。タービン20bの出口部とWGV32との位置関係が、WGV32の回転軸部32aに対するWG30の開口部の非回転軸側周辺部がタービン20bの出口部と対向しないように設定する。排気通路14の壁面に沿って流れるタービン20bからの排気ガスの旋回流が弁体32bの開弁時にWG30から流出する排気ガスと混合する前に、タービン20bからの排気ガスの当該旋回流に当たるようにA/Fセンサ40を配置する。
【選択図】図3

Description

この発明は、過給機付き内燃機関に係り、特に、ターボ過給機のタービンをバイパスするウェイストゲートを開閉するウェイストゲートバルブと、タービンの下流側に配置される空燃比センサとを備える過給機付き内燃機関に関する。
従来、例えば特許文献1には、タービンをバイパスするウェイストゲートを開閉するウェイストゲートバルブと、タービンの下流側に配置される空燃比センサとを備えるターボ過給機付き内燃機関が開示されている。この従来の内燃機関が備える空燃比センサは、ウェイストゲートバルブを開いた時にウェイストゲートから流出する排気ガスの空燃比を検出できる部位に配置されている。
特開2008−208740号公報 特開2007−247560号公報 特開平1−96438号公報
ところで、内燃機関では、一般的に、空燃比センサの出力に基づいて、空燃比の気筒間インバランス異常(複数の気筒間での空燃比インバランスが所定の許容レベルを超える異常)の有無を判定する処理が実行される。また、排気ガスがタービンを通過すると、タービンによって排気ガスの流れが旋回流となる。このため、ウェイストゲートバルブが開かれていると、タービンを通過した排気ガスとウェイストゲートバルブを通過した排気ガスとがタービンの下流において混ざってしまう。
より具体的には、ウェイストゲートを経由する排気経路の長さは、タービンを経由する排気経路の長さと異なるものとなる。このため、上記特許文献1に記載の内燃機関のようにタービンよりも下流側の排気通路に空燃比センサが備えられている場合において、ある気筒(例えば、#1気筒)から排出された排気ガスが空燃比センサに到達するタイミングは、タービンを経由するか或いはウェイストゲートを経由するかに応じて異なるものとなる。このため、ウェイストゲートバルブが開いていることでタービン側およびウェイストゲート側の双方を排気ガスが流通する状況下においては、空燃比センサが設けられる位置に対して特別な配慮がなされていないと、異なる気筒から排出された排気ガスが混合したガスが空燃比センサに当たってしまうことになる。したがって、このような排気ガスを利用したのでは、空燃比の気筒間インバランスを精度良く判定することが困難となる。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、ターボ過給機のタービンをバイパスするウェイストゲートを開閉するウェイストゲートバルブと、タービンの下流側の排気通路に配置された空燃比センサとを備える場合において、ウェイストゲートバルブの開度の制御状態によらずに空燃比の気筒間インバランス異常の検出精度を高めることのできるハードウェア構成を備える過給機付き内燃機関を提供することを目的とする。
第1の発明は、過給機付き内燃機関であって、
排気エネルギにより作動するタービンを排気通路に備えるターボ過給機と、
前記タービンよりも上流側において前記排気通路の壁面に形成され、前記タービンをバイパスし、前記タービンの下流側の前記排気通路に連通するウェイストゲートと、
前記ウェイストゲートの開口部周辺に設けられた回転軸部と、前記ウェイストゲートと隣り合って配置され前記回転軸部の回転軸を中心として回転することによって前記ウェイストゲートを開閉する弁体とを備えるウェイストゲートバルブと、
前記タービンよりも下流側の前記排気通路を流れる排気ガスの空燃比を検出するための空燃比センサと、
を備え、
前記タービンの出口部と前記ウェイストゲートバルブとの位置関係が、前記回転軸部に対する前記ウェイストゲートの開口部の反対側の部位である非回転軸側周辺部が前記タービンの出口部と対向しないように設定されており、
前記空燃比センサは、前記排気通路の壁面に沿って流れる前記タービンからの排気ガスの旋回流が前記弁体の開弁時に前記ウェイストゲートから流出する排気ガスと混合する前に、前記タービンからの排気ガスの当該旋回流に当たるように配置されていることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記空燃比センサは、前記排気通路の壁面に沿って流れる前記タービンからの排気ガスの旋回流が前記弁体の開弁時に前記ウェイストゲートから流出する排気ガスと混合する直前の部位において、前記タービンからの排気ガスの当該旋回流に当たるように配置されていることを特徴とする。
また、第3の発明は、第1または第2の発明において、
前記空燃比センサは、
前記タービンの前記出口部および前記ウェイストゲートを前記タービンの下流側から見て、前記非回転軸側周辺部に対して前記タービンからの排気ガスの旋回流の上流側の部位であって前記非回転軸側周辺部から所定距離離れた部位に配置され、かつ、
前記排気通路の通路長方向においては、前記弁体が開いている場合に前記ウェイストゲートから流出する排気ガスと前記タービンからの排気ガスとが混合した後の排気ガスが当たらないように前記タービンの前記出口部の近傍に配置されていることを特徴とする。
また、第4の発明は、第1〜第3の発明の何れかにおいて、
前記空燃比センサの出力に基づいて、前記内燃機関が備える複数の気筒間での空燃比のインバランス度合いが所定の許容レベルを超えたか否かを判定するインバランス異常判定手段と、
前記内燃機関の運転領域に応じて、前記インバランス異常判定手段による判定を実施する際の前記ウェイストゲートバルブの開度を変更するWGV開度変更手段と、
を更に備えることを特徴とする。
第1の発明によれば、タービンの出口部とウェイストゲートバルブとの位置関係を、上記非回転軸側周辺部がタービンの出口部と対向しないように設定したことにより、タービンの出口部の近傍において、タービンからの排気ガスがウェイストゲートからの排気ガスと未だ混合していない空間を確保できるようになる。そのうえで、本発明によれば、排気通路の壁面に沿って流れるタービンからの排気ガスの旋回流が弁体の開弁時にウェイストゲートから流出する排気ガスと混合する前に、タービンからの排気ガスの当該旋回流に当たるように空燃比センサを配置しているので、ウェイストゲートバルブが開いている場合であっても、ウェイストゲートからの排気ガスとは混ざっていない、タービンからの排気ガスのみが空燃比センサに導かれるようにすることができる。このため、ウェイストゲートバルブの開度の制御状態によらずに空燃比の気筒間インバランス異常の検出精度を良好に高めることが可能となる。
第2の発明によれば、タービンを通過した排気ガスのうちのより多くのガスが旋回しながら連続的にA/Fセンサに当たるようにしつつ、ウェイストゲートバルブからの排気ガスと混ざっていないタービンからの排気ガスが空燃比センサに当たるようにすることができる。これにより、空燃比の気筒間インバランス異常の判定精度を好適に高めることが可能となる。
第3の発明によれば、ウェイストゲートバルブが開いている場合であってもタービンからの排気ガスのみを空燃比センサに当てられるように空燃比センサを配置することができる。
第4の発明によれば、内燃機関の運転領域に応じてインバランス異常判定手段による判定を実施する際のウェイストゲートバルブの開度を変更するWGV開度変更手段を備えているため、個々の運転領域に応じた適切な態様で気筒間インバランス異常の検出を行えるようになる。このため、燃費性能、出力性能および加速応答性等の内燃機関の各種性能の確保と、気筒間インバランス異常の検出頻度の確保とを良好に両立させることができる。
本発明の実施の形態1の内燃機関のシステム構成を説明するための模式図である。 タービンの出口部に対するWGVの配置を表した図である。 タービンの出口部およびWGVに対するA/Fセンサの配置を表した図である。 タービンの出口部に対するWGVの他の配置例を表した図である。 タービンの出口部およびWGVに対するA/Fセンサの他の配置を表した図である。 内燃機関の運転領域毎にWGV開度が空燃比の気筒間インバランス異常の検出性に与える影響を表した図である。 本発明の実施の形態2において実行されるルーチンのフローチャートである。
実施の形態1.
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1の内燃機関10のシステム構成を説明するための模式図である。本実施形態のシステムは、内燃機関(ここでは、一例として火花点火式のガソリンエンジンであるものとする)10を備えている。4つ(一例)の気筒を備える内燃機関10の各気筒には、吸気通路12および排気通路14が連通している。
吸気通路12の入口近傍には、エアクリーナ16が取り付けられている。エアクリーナ16の下流近傍には、吸気通路12に吸入される空気(吸気)の流量GAに応じた信号を出力するエアフローメータ18が設けられている。エアフローメータ18の下流には、ターボ過給機20のコンプレッサ20aが設置されている。コンプレッサ20aは、排気通路14に配置されたタービン20bと連結軸を介して一体的に連結されている。
コンプレッサ20aの下流には、圧縮された空気を冷却するインタークーラ22が設けられている。インタークーラ22の下流には、電子制御式のスロットルバルブ24が設けられている。内燃機関10の各気筒には、吸気ポートに燃料を噴射するための燃料噴射弁26が設けられている。また、内燃機関10の各気筒には、混合気に点火するための点火プラグ28が設けられている。尚、吸気ポートではなく筒内に燃料を噴射するための燃料噴射弁、或いは、吸気ポートおよび筒内に燃料を噴射するためのそれぞれの燃料噴射弁が備えられていてもよい。
タービン20bよりも上流側における排気通路14の壁面(より具体的には、タービン20bを収容するタービンハウジングの入口近傍の壁面)には、タービン20bをバイパスし、タービン20bの下流側の排気通路14に連通するウェイストゲート(排気バイパス通路)30が開口している。
ウェイストゲート(以下、「WG」と略する)30の近傍には、WG30を開閉するためのウェイストゲートバルブ(以下、「WGV」と略する)32が設けられている。より具体的には、WGV32は、WG30の開口部周辺に設けられた回転軸を有する回転軸部32aと、WG30と隣り合って配置され回転軸を中心として回転することによってWG30を開閉する弁体32bとを備えている。弁体32bは、板状(本実施形態では、WG30の開口部形状に合わせて円盤状)に形成されている。WGV32は、WG30の出口側に配置されており、タービン20bの下流側に向けて開くように構成されている。WGV32は、電動式(一例)のアクチュエータ34によって任意の開度に調整可能に構成されている。このような構成によれば、WGV32の開弁時には、排気ガスがタービン20b側およびWG30側の双方に流れることとなり、これらの排気ガスはタービン20bの下流において再び合流することになる。
タービン20bの下流側の排気通路14には、排気ガスを浄化するための触媒38が配置されている。更に、タービン20bの下流側であって触媒38の上流側の排気通路14には、触媒38に流入する排気ガスの空燃比に対してほぼリニアな出力を発する(メイン)A/Fセンサ40が配置されている。また、触媒38の下流側の排気通路14には、触媒38から流出してくる排気ガスが理論空燃比に対してリッチである場合にリッチ出力を発生し、また、その排気ガスが理論空燃比に対してリーンである場合にリーン出力を発生する(サブ)Oセンサ42が配置されている。
本実施形態の内燃機関10は、タービン20bの出口部とWG30との配置関係、およびA/Fセンサ40の配置場所に特徴を有している。これらの特徴部分については、図2および図3を参照して後述するものとする。
更に、図1に示すシステムは、ECU(Electronic Control Unit)44を備えている。ECU44の入力部には、上述したエアフローメータ18、A/Fセンサ40およびOセンサ42に加え、エンジン回転数NEを検知するためのクランク角センサ46等の内燃機関10の運転状態を検知するための各種センサが接続されている。また、ECU44の入力部には、内燃機関10を搭載する車両のアクセルペダルの踏み込み量(アクセル開度)を検知するためのアクセル開度センサ48が接続されている。一方、ECU44の出力部には、上述したスロットルバルブ24、燃料噴射弁26、点火プラグ28および(WGV用)アクチュエータ34等の内燃機関10の運転状態を制御するための各種アクチュエータが接続されている。ECU44は、上述した各種センサの出力と所定のプログラムに従って各種アクチュエータを作動させることにより、内燃機関10の運転状態を制御するものである。
[空燃比の気筒間インバランス異常検出]
(空燃比センサの出力を利用した空燃比の気筒間インバランス異常判定の概要)
内燃機関10の運転中には、燃料噴射量や吸入空気量に気筒間インバランスが生じ得る。このようなインバランスが大きくなると、気筒間で空燃比のインバランスが大きくなる。そこで、本実施形態では、空燃比センサとして上記A/Fセンサ40を利用して、次のような手法で空燃比の気筒間インバランス異常の有無を判定するようにしている。
すなわち、空燃比の気筒間インバランス異常は、A/Fセンサ40が活性化しており、かつ、内燃機関10の運転状態が所定状態にある条件下において、空燃比の気筒間インバランスの度合いが所定の許容レベルを超えているか否かを判断することによって検出することができる。この異常検出は、対象となる気筒の空燃比を同じ値(例えば、理論空燃比)に制御している状況下で実行される。この場合の気筒間インバランスの度合いは、例えば、A/Fセンサ40の出力波形の振幅(所定期間におけるピーク値とボトム値との差)を用いて取得することができる。また、気筒間インバランスの度合いは、このような手法以外にも、A/Fセンサ40の出力波形の面積(所定期間における出力波形と正常時の出力波形とによって囲まれる面積)、A/Fセンサ40の出力波形の傾き(所定期間における出力波形の変化量または変化割合)、A/Fセンサ40の出力波形の長さ(所定期間における出力の軌跡長)、またはA/Fセンサ40の出力波形の周波数などを利用して取得することができる。空燃比の気筒間インバランスが大きくなると、A/Fセンサ40の出力の変動が大きくなり、A/Fセンサ40の上述した出力波形の振幅、面積、傾き、長さおよび周波数等が大きくなる。従って、これらのパラメータは、何れも空燃比の気筒間インバランスの度合いを精度良く反映した情報となる。
[空燃比の気筒間インバランス異常の検出に関する課題]
本実施形態のタービン20bのように遠心式のタービンを備えている場合、タービンから流出する排気ガスの流れは旋回流となる。このため、本実施形態の内燃機関10のようにWGVを備えているターボ過給機付き内燃機関では、WGVが開かれていると、タービンを通過した排気ガスとWGVを通過した排気ガスとがタービンの下流において混ざってしまう。
より具体的には、WGを経由する排気経路の長さは、タービンを経由する排気経路の長さと異なるものとなる。このため、本実施形態の内燃機関10のようにタービンの下流側の排気通路に空燃比センサが備えられている場合において、ある気筒(例えば、#1気筒)から排出された排気ガスが空燃比センサに到達するタイミングは、タービンを経由するか或いはWGを経由するかに応じて異なるものとなる。このため、WGVが開いていることでタービン側およびWG側の双方を排気ガスが流通する状況下においては、空燃比センサが設けられる位置に対して特別な配慮がなされていないと、異なる気筒から排出された排気ガスが混合したガスが空燃比センサに当たってしまうことになる。このような排気ガスの混合が生じていると、実際には異常が生じているケースであっても、他の気筒からの排気ガスの影響によって空燃比センサの出力波形に異常が現れない可能性がある。したがって、このような排気ガスを利用したのでは、空燃比の気筒間インバランスを精度良く判定することが困難となる。例えば、WGVを通過するガスの影響を受けずに空燃比の気筒間インバランスを判定するためにWGVを閉じた状態で当該判定を実施しようとした場合であっても、全閉開度付近での微小な開度ばらつきがWGVに生じていると、空燃比の気筒間インバランスの判定精度が低下してしまうことが懸念される。
[実施の形態1における特徴的な構成]
そこで、本実施形態の内燃機関10では、WGV開度の制御状態によらずに空燃比のインバランス異常の検出精度を高めるべく、以下の図2および図3に示す構成が備えられている。
図2は、タービン(20b)の出口部に対するWGV(32)の配置を表した図であり、タービン(20b)の下流側からタービン(20b)の出口部およびWGV(32)を見た図である。より具体的には、図2(A)は、本実施形態で用いられるタービン20bの出口部に対するWGV32の好適な配置例を示した図であり、図2(B)は、比較のために好ましくない配置例を示した図である。尚、図2においては、A/Fセンサ(40)の図示を省略している。
図2(A)に示すように、本実施形態では、タービン20bの出口部とWGV32との位置関係が、回転軸部32aに対するWG30の開口部の反対側の部位である非回転軸側周辺部30aがタービン20bの出口部と対向しないように設定されている。タービン20bから流出する排気ガスは、上述したように旋回しながら下流側に流れていく。これに対し、弁体32bが回転軸部32aの回転軸を中心として回転することによってWGV32が開いた際のWG30からの排気ガスの流れ方向は、図2(A)中に矢印を付して示すように、流出しようとする排気ガスが弁体32bに案内されることによって非回転軸側周辺部30aに向かう方向となる。図2(A)に示す配置は、言い換えれば、WGV32を開いた際にWG30から流出する排気ガスが流れる先にタービン20bの出口部が配置されないように(更に換言すると、タービン20bの出口部に向かってWGV32が開かないように)構成されたものである。
一方、比較のために図2(B)に示す不適切な配置例では、WGの開口部の非回転軸側周辺部がタービンの出口部に対向するように設定されている。このような構成が用いられていると、WGVがタービンの出口部に向かって開くようになる。その結果、WGから流出する排気ガスの流れがタービン20bから流出した直後の排気ガスの旋回流と衝突することにより、双方からの排気ガスがタービン20bの出口部の直下において混合してしまう。したがって、図2(B)に示す配置関係は不適切な例であるといえる。尚、上記図2(A)に示す通りのWGV32の配置角度でなくても、タービン20bの出口部に対してWG30の開口部の非回転軸側周辺部30aがタービン20bの出口部と対向しないような向きでWGV32が配置されたものであればよい。
図3は、タービン20bの出口部およびWGV32に対するA/Fセンサ40の配置を表した図である。より具体的には、図3(A)は、タービン20bの出口部およびWG30の下流付近の排気通路14を模式的に表した斜視図であり、図3(B)は、タービン20bの下流側からタービン20bの出口部およびWGV32を見た図である。
上述した図2(A)に示す本実施形態の配置によれば、WGV32が開いている場合であっても、WGV32を通過した排気ガスの流れの先にタービン20bが配置されていないことになる。このため、図2(B)に示す配置とは異なり、タービン20bを通過した排気ガスが直ちにWGV32を通過した排気ガスと混合することはない。そして、図3(B)に示すように、排気通路14の壁面を沿って流れるタービン20bからの排気ガスの旋回流が、WGV32を通過した排気ガスが流れる部位に到達するまでの非混合区間では、双方からの排気ガスが未だ混合しない状態が確保される。
そこで、本実施形態では、A/Fセンサ40を、図3(B)に示す方向から見て、非回転軸側周辺部30aに対してタービン20bからの排気ガスの旋回流の上流側の部位であって非回転軸側周辺部30aから所定距離離れた部位(図3(B)に示す非混合区間内の部位)に配置されている。非回転軸側周辺部30aから所定距離離れた部位とした理由は、WGV32から流出する排気ガスが排気通路14の周方向に対して図3(B)に示すような広がりを有するので、このようなガスがA/Fセンサ40に当たるのを避けるためである。
また、図3(A)に示すように、WGV32から流出する排気ガスは、非回転軸側周辺部30a付近から流出したうえで直線的に下流に流れていくのに対し、タービン20bから流出する排気ガスは、旋回しながら下流に流れていく。したがって、A/Fセンサ40がタービン20bの下流側から見て(図3(B)に示す方向から見て)上記非混合区間内の場所に配置されていても、排気通路14の通路長方向においてタービン20bの出口部やWGV32が設けられている位置から下流側に大きく離れた位置にA/Fセンサ40が配置されている場合には、旋回しながら下流側に流れていくタービン20bからの排気ガスがWGV32を通過した排気ガスと混合したうえでA/Fセンサ40に当たるようになってしまう。
本実施形態では、上記の事態を避けるために、排気通路14の通路長方向におけるA/Fセンサ40の配置に関して次のような配慮がなされている。すなわち、A/Fセンサ40は、排気通路14の通路長方向においては、弁体32bが開いている場合にWG30から流出する排気ガスとタービン20bからの排気ガスとが混合した後の排気ガスが当たらないようにタービン20bの出口部の近傍に配置されている。
図3(A)および図3(B)を参照して上述したA/Fセンサ40の配置手法によれば、図2を参照して上述したタービン20bの出口部とWGV32との配置関係の設定によって確保された上記非混合区間の周囲に存在する空間を利用して、排気通路14の壁面に沿って流れるタービン20bからの排気ガスの旋回流が弁体32bの開弁時にWG30から流出する排気ガスと混合する前に、タービン20bからの排気ガスの当該旋回流に当たるように、A/Fセンサ40を配置することができる。その結果、WGV32が開いている場合であっても、WGV32からの排気ガスとは混ざっていない、タービン20bからの排気ガスのみがA/Fセンサ40に導かれるようにすることができる。このため、WGV開度の制御状態によらずに空燃比の気筒間インバランス異常の検出精度を良好に高めることが可能となる。
タービン20bからの排気ガスとWG30からの排気ガスとを混合させることなくタービン20bからの排気ガスのみをA/Fセンサ40に確実に当てるようにするためには、タービン20bの出口部の直下(図3(B)に示す非混合区間においてできるだけタービン20bの出口部に近い部位であって、排気通路14の通路長方向においてもできるだけタービン20bの出口部に近い部位)にA/Fセンサ40を配置することが望ましいといえる。しかしながら、このような配置を採用した場合には、タービン20bを通過した排気ガスのうちの一部しかA/Fセンサ40に当たらないことになる。そうすると、空燃比の気筒間インバランス異常を判定するのに十分なA/Fの出力波形を得ることができない可能性がある。
そこで、本実施形態におけるA/Fセンサ40の配置としては、排気通路14の壁面に沿って流れるタービン20bからの排気ガスの旋回流が弁体32bの開弁時にWG30から流出する排気ガスと混合する「直前」の部位において、タービン20bからの排気ガスの当該旋回流に当たるようにA/Fセンサ40を配置することがより好ましい。具体的には、A/Fセンサ40は、図3(B)に示すようにタービン20bの出口部等をタービン20bの下流側から見たときには、上記非混合区間内においてWG30の開口部の非回転軸側周辺部30aにできるだけ近い位置にA/Fセンサ40を配置することが好ましい。そして、A/Fセンサ40は、図3(A)に示すように排気通路14の通路長方向においては、弁体32bが開いている場合にWG30から流出する排気ガスとタービン20bからの排気ガスとが混合した後の排気ガスが当たらない範囲内でできるだけタービン20bの出口部から離して配置することが好ましい。
上記のより好ましいA/Fセンサ40の配置によれば、タービン20bを通過した排気ガスのうちのより多くのガスが旋回しながら連続的にA/Fセンサ40当たるようにしつつ、各気筒からの排出タイミングが異なるWGV32からの排気ガスと混ざっていないタービン20bからの排気ガスがA/Fセンサ40に当たるようにすることができる。これにより、空燃比の気筒間インバランス異常の判定精度を好適に高めることが可能となる。
ところで、上述した実施の形態1においては、図2および図3に示すように、WGV32とタービン20bの出口部とが上下に並んで配置された例について説明を行った。しかしながら、本発明の対象となる配置例は、上記のものに限定されるものではなく、例えば、以下の図4および図5に示すような左右配置であってもよい。
図4は、タービン(20b)の出口部に対するWGV(32)の他の配置例を表した図であり、タービン(20b)の下流側からタービン(20b)の出口部およびWGV(32)を見た図である。より具体的には、図4(A)は、本発明で用いるうえで好適なタービン20bの出口部に対するWGV32の配置例を示した図であり、図4(B)は、比較のために好ましくない配置例を示した図である。尚、図4においては、A/Fセンサ(40)の図示を省略している。
タービン20bの出口部がWGV32の右側に配置された図4(A)に示す配置例では、WG30の開口部の非回転軸側周辺部30aが同図上における下側を向くように配置されている。このような配置関係によっても、図2(A)に示す配置関係と同様に、タービン20bの出口部とWGV32との位置関係が、WG30の開口部の非回転軸側周辺部30aがタービン20bの出口部と対向しないように設定することができる。このため、このような配置関係によっても、WGV32を開いた際にWG30から流出する排気ガスが流れる先にタービン20bの出口部が配置されないように(換言すると、タービン20bの出口部に向かってWGV32が開かないように)構成することができる。
一方、比較のために図4(B)に示す不適切な例の配置関係では、WGの開口部の非回転軸側周辺部が同図上における右側を向くように、すなわち、タービンの出口部に対向するように設定されている。このため、図2(B)に示す配置関係と同様に、WGから流出する排気ガスの流れがタービン20bから流出した直後の排気ガスの旋回流と衝突することにより、双方からのガスがタービン20bの出口部の直下において混合してしまう。したがって、図4(B)に示す配置関係は不適切な例であるといえる。尚、上記図4(A)に示す配置関係通りのWGV32の配置角度でなくても、WG30の開口部の非回転軸側周辺部30aがタービン20bの出口部と対向しないような向きでWGV32が開くように配置されていてもよい。
図5は、タービン20bの出口部およびWGV32に対するA/Fセンサ40の他の配置を表した図である。より具体的には、図5(A)は、タービン20bの出口部およびWG30の下流付近の排気通路14を模式的に表した斜視図であり、図5(B)は、タービン20bの下流側からタービン20bの出口部およびWGV32を見た図である。
図5に示す構成では、WG30の開口部の非回転軸側周辺部30aが図5(B)における下側を向くように配置されているため、WGV32を通過した排気ガスは同図中に示すようにWGV32の下方側の排気通路14の壁面に沿って流れていくことになる。また、本構成におけるタービン20bからの排気ガスの旋回方向は、図5(B)における反時計回り方向である。このため、この構成における非混合区間は、図5(B)に示すように、タービン20bの出口部に近接する排気通路14の壁面を基点として同図における上側の排気通路14の壁面を通ってWGV32の近傍を過ぎた辺りまでの部位となる。そこで、この場合には、上述した実施の形態1と同じ思想に基づいて、図5(B)に示すように、WGV32に近い部位にA/Fセンサ40を配置することが好ましい。尚、図5(A)に示す排気通路14の通路長方向に関するA/Fセンサ40の配置の思想については、上述した実施の形態1と同じであるので、ここではその詳細な説明を省略する。
実施の形態2.
次に、図6および図7を主に参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
実施の形態2のシステムは、実施の形態1で説明した特徴的な構成を有する内燃機関10を用いて、以下に説明するような手法で、空燃比の気筒間インバランス異常の判定処理を実行するというものである。
[実施の形態2における特徴的な制御]
上述した実施の形態1の構成(タービン20bの出口部に対するWGV32の配置場所の選定とA/Fセンサ40の配置場所の選定)を採用することにより、WGV32を備え、かつ、タービン20bよりも下流側に配置されたA/Fセンサ40を利用して気筒間インバランス異常の有無を判定する内燃機関10において、WGV32の開度の制御状態による制限を受けずに気筒間インバランス異常の検出を良好に行えるようになる。このような構成を備えている場合において、WGV32が閉じられた状態のみを利用して気筒間インバランス異常の検出を行うようにすると、WGV32が閉じられた状態で運転される領域が多くなる。その結果、WGV32が開かれた状態で運転される領域が多い場合と比べ、内燃機関10の出力性能および加速応答性は良好に確保できるものの燃費が悪化してしまう。その理由は、WGV32が閉じられていると、背圧が上昇するので、WGV32の開弁時と比べ、ポンプ損失の増大によって燃費が悪化するためである。
そこで、本実施形態では、上述したハードウェア構成を備える内燃機関10において、予め設定した個々の運転領域に応じて、空燃比の気筒間インバランス異常の検出をWGV32が開かれた状態で行うか或いはWGV32が閉じられた状態で行うかを変更するようにした。
図6は、内燃機関10の運転領域毎にWGV開度が空燃比の気筒間インバランス異常の検出性に与える影響を表した図である。尚、図6において、実線で示す曲線は、気筒間インバランス発生時のA/Fセンサ40の出力変動値のWGV開度に対する変化の一例を表したものである。一方、破線で示す曲線は、空燃比の気筒間インバランス異常の有無を判定する際のA/Fセンサ40の出力変動値のクライテリアである。つまり、図6は、実線で示すA/Fセンサ40の出力変動値がクライテリアよりも大きい状況下において気筒間インバランス異常の検出が好ましい精度で可能となることを表している。
空燃比の気筒間インバランス異常の検出性は、吸入空気量GAが高いほど(すなわち、エンジン負荷が高いほど)高くなり、また、エンジン回転数NEが低いほど高くなる。これは、1サイクル当たりの吸入空気量GAが多いことで、A/Fセンサ40の出力が高くなるためである。
図6中に「I」と付して示す運転領域は、吸入空気量GAが低く、かつエンジン回転数NEも低い低回転低負荷領域である。この領域Iでは、図6に示すように、WGV開度が閉じ側の所定範囲内の値に制御されている場合において、気筒間インバランス異常の検出が可能となる。この領域Iは、通常は燃費要求を受けて、WGV32が開かれた状態で運転される領域である。このため、本実施形態では、領域Iでは、基本的にはWGV32が開かれた状態で気筒間インバランス異常の検出が実行される。そして、領域Iでは、インバランス異常の検出頻度が足りない場合には、WGV32を閉じたうえで気筒間インバランス異常の検出が実行される。また、領域Iでは、加速要求が出されている場合には、WGV32を閉じたうえで気筒間インバランス異常の検出が実行される。
図6中に「II」と付して示す運転領域は、低回転中負荷領域である。この領域IIは、図6に示すように、WGV開度によらずに気筒間インバランス異常の検出が可能な領域である。また、この領域IIは、加速要求が出されていない限り、燃費要求を受けてWGV32が開かれた状態で運転される領域である。このため、本実施形態では、領域IIでは、加速要求が出されていない限り、WGV32が開かれた状態で気筒間インバランス異常の検出が実行される。そして、領域IIでは、加速要求が出されている場合には、WGV32を閉じたうえで気筒間インバランス異常の検出が実行される。
図6中に「III」と付して示す運転領域は、中回転中負荷領域、高回転中負荷領域および高回転高負荷領域である。この領域IIIは、図6に示すように、WGV開度が開き側の所定範囲内の値に制御されている場合において、気筒間インバランス異常の検出が可能となる。本実施形態では、この領域IIIにおいても、領域IIと同様の態様で気筒間インバランス異常の検出が実行される。
図6中に「IV」と付して示す運転領域は、低回転高負荷領域および中回転高負荷領域である。この領域IVは、図6に示すように、WGV32を閉じていないと走行ができない高負荷領域であり、WGV開度が閉じ側の所定範囲内の値に制御されている場合において、気筒間インバランス異常の検出が可能となる。このため、本実施形態では、この領域IVでは、WGV32が開かれた状態で気筒間インバランス異常の検出が実行される。
図7は、本発明の実施の形態2における空燃比の気筒間インバランス異常の検出処理を実現するために、ECU44が実行するルーチンを示すフローチャートである。尚、本ルーチンは、内燃機関10の運転中に空燃比の気筒間インバランス異常の検出が必要な状況下において起動されるものである。
図7に示すルーチンでは、先ず、空燃比の気筒間インバランス異常を検出する際の前提条件が成立しているか否かが判定される(ステップ100)。具体的には、A/Fセンサ40が活性化しており、かつ、内燃機関10の運転状態が定常状態にあるか否かが判定される。
上記ステップ100の前提条件が成立していると判定された場合には、WGV32を閉弁せずに走行が可能な運転領域であるか否かが判定される(ステップ102)。本実施形態では、図6に示すように、内燃機関10の運転領域は、吸入空気量GA(エンジン負荷)とエンジン回転数NEとを用いて規定されている。具体的には、本ステップ102では、内燃機関10の現在の運転領域が図6に示す領域IVではないか否かが判定される。
現在の運転領域が領域I〜IIIの何れかである場合には、上記ステップ102の判定が成立する。この場合には、次いで、所定加速度以上での加速要求が出されていないか否かが判定される(ステップ104)。尚、加速応答性と燃費のどちらを優先するかは、内燃機関10を搭載する車両によって異なるものとなる。従って、本ステップ104の判定に用いる所定加速度は、個々の車両の要求に応じた任意の値に予め適合されるものである。上記ステップ104において上記加速要求が出されていないと判定された場合には、WGV32が開かれる(ステップ106)。
次に、WGV32が開かれた状態で気筒間インバランス異常の検出を行う運転領域であるか否かが判定される(ステップ108)。上記加速要求が出されていない状況下であるので、現在の運転領域が領域IIおよび領域IIIであれば、本ステップ108の判定が成立することとなる。また、現在の運転領域が領域Iの場合には、インバランス異常の検出頻度が所定の許容値を満たしている場合に限り、本ステップ108の判定が成立することとなる。
上記ステップ108の判定が成立する場合には、WGV32が開かれた状態にて気筒間インバランス異常の検出が実行される(ステップ110)。既述したように、空燃比の気筒間インバランス異常は、気筒間インバランスの度合い(例えば、A/Fセンサ40の出力波形の振幅(所定期間におけるピーク値とボトム値との差))が所定の許容レベルを超えているか否かを判断することによって検出することができる。ECU44には、現在の運転領域(吸入空気量GAとエンジン回転数NE)およびWGV開度に応じた許容レベル(図6中に示すクライテリアに相当)が予め記憶されている。本ステップ110では、現在の気筒間インバランスの度合いが現在の運転領域およびWGV開度に応じた許容レベルを超えているか否かに基づいて、気筒間インバランス異常の有無の判定が実行される。
次に、気筒間インバランス異常の検出頻度が所定の許容値を満たしているか否かが判定される(ステップ112)。その結果、本ステップ112の判定が不成立となる場合には、本判定が成立するまで、図7に示すルーチンの処理が繰り返し実行されることになる。
一方、上記ステップ108の判定が不成立となる場合には、次いで、WGV32が閉じられた状態で気筒間インバランス異常の検出を行う運転領域であるか否かが判定される(ステップ114)。領域Iの使用中にインバランス異常の検出頻度が上記許容値未満である場合には、本ステップ114の判定が成立することとなる。このため、この場合には、WGV32を閉じたうえで気筒間インバランス異常の検出が実行される(ステップ116)。
また、上記ステップ102の判定が不成立となる場合(すなわち、現在の運転領域が領域IVであると判断できる場合)、または、上記ステップ104の判定が不成立となる場合(すなわち、所定加速度以上での加速要求が出された場合)には、WGV32が閉じられる(ステップ118)。
次に、WGV32が閉じられた状態で気筒間インバランス異常の検出を行う運転領域であるか否かが判定される(ステップ120)。現在の運転領域が領域IVである場合、または領域I〜IIIの使用中に上記加速要求が出された場合には、本ステップ120の判定が成立することとなる。この場合には、WGV32を閉じられた状態で気筒間インバランス異常の検出が実行される(ステップ122)。
以上説明した図7に示すルーチンによれば、内燃機関10の運転領域に応じて、空燃比の気筒間インバランス異常の検出をWGV32が開かれた状態で行うか或いはWGV32が閉じられた状態で行うかが変更される。これにより、個々の運転領域に応じた適切な態様で気筒間インバランス異常の検出を行えるようになる。このため、燃費性能、出力性能および加速応答性等の内燃機関10の各種性能の確保と、気筒間インバランス異常の検出頻度の確保とを良好に両立させることができる。
ところで、上述した実施の形態2においては、内燃機関10の運転領域に応じて、WGV32が開かれた状態或いは閉じられた状態で、空燃比の気筒間インバランス異常の検出を行う構成を例に挙げて説明を行った。しかしながら、気筒間インバランス異常の検出を行う際に、内燃機関10の運転領域に応じて変更されるWGV32の開度は、全開値と全閉値との間で変更されるものに限らない。すなわち、本発明におけるWGV開度変更手段により変更されるウェイストゲートバルブの開度は、気筒間インバランス異常の検出性と、内燃機関10の出力性能、加速応答性および燃費要求との関係を適宜考慮して設定される開度であって、個々の運転領域に適した任意の開度であってもよい。
尚、上述した実施の形態2においては、ECU44が上記図7に示すルーチンの一連の処理を実行することにより前記第4の発明における「インバランス異常判定手段」および「WGV開度変更手段」がそれぞれ実現されている。
10 内燃機関
12 吸気通路
14 排気通路
16 エアクリーナ
18 エアフローメータ
20 ターボ過給機
20a ターボ過給機のコンプレッサ
20b ターボ過給機のタービン
22 インタークーラ
24 スロットルバルブ
26 燃料噴射弁
28 点火プラグ
30 ウェイストゲート(WG)
30a ウェイストゲートの開口部の非回転軸側周辺部
32 ウェイストゲートバルブ(WGV)
32a ウェイストゲートバルブの回転軸部
32b ウェイストゲートバルブの弁体
34 アクチュエータ
38 触媒
40 A/Fセンサ
42 Oセンサ
44 ECU(Electronic Control Unit)
46 クランク角センサ
48 アクセル開度センサ

Claims (4)

  1. 排気エネルギにより作動するタービンを排気通路に備えるターボ過給機と、
    前記タービンよりも上流側において前記排気通路の壁面に形成され、前記タービンをバイパスし、前記タービンの下流側の前記排気通路に連通するウェイストゲートと、
    前記ウェイストゲートの開口部周辺に設けられた回転軸部と、前記ウェイストゲートと隣り合って配置され前記回転軸部の回転軸を中心として回転することによって前記ウェイストゲートを開閉する弁体とを備えるウェイストゲートバルブと、
    前記タービンよりも下流側の前記排気通路を流れる排気ガスの空燃比を検出するための空燃比センサと、
    を備え、
    前記タービンの出口部と前記ウェイストゲートバルブとの位置関係が、前記回転軸部に対する前記ウェイストゲートの開口部の反対側の部位である非回転軸側周辺部が前記タービンの出口部と対向しないように設定されており、
    前記空燃比センサは、前記排気通路の壁面に沿って流れる前記タービンからの排気ガスの旋回流が前記弁体の開弁時に前記ウェイストゲートから流出する排気ガスと混合する前に、前記タービンからの排気ガスの当該旋回流に当たるように配置されていることを特徴とする過給機付き内燃機関。
  2. 前記空燃比センサは、前記排気通路の壁面に沿って流れる前記タービンからの排気ガスの旋回流が前記弁体の開弁時に前記ウェイストゲートから流出する排気ガスと混合する直前の部位において、前記タービンからの排気ガスの当該旋回流に当たるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の過給機付き内燃機関。
  3. 前記空燃比センサは、
    前記タービンの前記出口部および前記ウェイストゲートを前記タービンの下流側から見て、前記非回転軸側周辺部に対して前記タービンからの排気ガスの旋回流の上流側の部位であって前記非回転軸側周辺部から所定距離離れた部位に配置され、かつ、
    前記排気通路の通路長方向においては、前記弁体が開いている場合に前記ウェイストゲートから流出する排気ガスと前記タービンからの排気ガスとが混合した後の排気ガスが当たらないように前記タービンの前記出口部の近傍に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の過給機付き内燃機関。
  4. 前記空燃比センサの出力に基づいて、前記内燃機関が備える複数の気筒間での空燃比のインバランス度合いが所定の許容レベルを超えたか否かを判定するインバランス異常判定手段と、
    前記内燃機関の運転領域に応じて、前記インバランス異常判定手段による判定を実施する際の前記ウェイストゲートバルブの開度を変更するWGV開度変更手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の過給機付き内燃機関。
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