JP2014011918A - 電子機器及びその制御方法、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】充電時間を短縮し、余分な充電を回避する。
【解決手段】充電池の充電状況を判定し、判定した充電状況に応じて、充電池に対する充電方法として用いる受電部を複数の受電部から選択して、その選択した受電部を用いて、充電池への充電を制御する。複数の送電部を備える一次側装置と、該複数の送電部に対応する複数の受電部と充電池を備える二次側装置からなる充電システムであって、前記充電池の充電状況を判定する判定手段と、前記判定手段で判定した充電状況に基づいて、前記充電池に用いる受電部を前記複数の受電部から選択して、その選択した受電部を用いて、前記充電池への充電を制御する制御手段とを備える。
【選択図】図7
【解決手段】充電池の充電状況を判定し、判定した充電状況に応じて、充電池に対する充電方法として用いる受電部を複数の受電部から選択して、その選択した受電部を用いて、充電池への充電を制御する。複数の送電部を備える一次側装置と、該複数の送電部に対応する複数の受電部と充電池を備える二次側装置からなる充電システムであって、前記充電池の充電状況を判定する判定手段と、前記判定手段で判定した充電状況に基づいて、前記充電池に用いる受電部を前記複数の受電部から選択して、その選択した受電部を用いて、前記充電池への充電を制御する制御手段とを備える。
【選択図】図7
Description
本発明は、充電システムに関し、より詳しくは、複数の充電部を備える充電システムに関する。
近年、携帯電話のような、充電池を用いた装置が広く使われるようになってきている。充電池を充電するシステムは、充電池に対して電力を送る一次側及び電力を受ける二次側から構成される。
このような充電システムにおいて、二次側の充電池に対して流すことのできる充電電流は、充電初期では大きい値をとるが、時間の経過に伴い減少することが知られている(特許文献1)。
一方、給電電流に上限がある充電システムが知られている(特許文献2)。
また、複数の給電ケーブルを用いて、1つの二次側装置に給電する技術が知られている(特許文献3)。
1つの充電システムで定められた供給電流の上限よりも、大きい電流を流すことができる充電池を充電する場合を考える。この場合、充電システムの制約によって、充電池に流すことのできる電流よりも小さい電流しか流すことができないため、充電時間が掛かってしまう。
また、複数の充電システムを用いて充電する場合、従来技術では、充電電流が小さくなっても複数充電を続けるため、余分な充電を行う場合がある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、充電時間を短縮し、余分な充電を回避することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明による電子機器は以下の構成を備える。即ち、
複数の送電部を備える一次側装置と、複数の受電部と充電池を備える二次側装置からなる充電システムにおける、前記二次側装置となる電子機器であって、
前記充電池に対する現在の充電方法を確認する確認手段と、
前記充電池の充電状況を判定する判定手段と、
前記確認手段で確認した充電方法と前記判定手段で判定した充電状況に応じて、前記充電池に対する充電方法として用いる受電部を前記複数の受電部から選択して、その選択した受電部を用いて、前記充電池への充電を制御する制御手段と
を備える。
複数の送電部を備える一次側装置と、複数の受電部と充電池を備える二次側装置からなる充電システムにおける、前記二次側装置となる電子機器であって、
前記充電池に対する現在の充電方法を確認する確認手段と、
前記充電池の充電状況を判定する判定手段と、
前記確認手段で確認した充電方法と前記判定手段で判定した充電状況に応じて、前記充電池に対する充電方法として用いる受電部を前記複数の受電部から選択して、その選択した受電部を用いて、前記充電池への充電を制御する制御手段と
を備える。
本発明によれば、充電時間を短縮し、余分な充電を回避することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
<実施形態1>
本発明の実施形態1に係る充電システムの構成を、図1を参照して説明する。
本発明の実施形態1に係る充電システムの構成を、図1を参照して説明する。
図1において、1は、無線及び有線の少なくとも一方で電力を送る一次側装置(送電装置)である。2は、無線及び有線の少なくとも一方で電力を受ける二次側装置(受電装置)である。一次側装置1は、二次側装置2との無線充電を実現するための平板状の充電台を有している。二次側装置2は、例えば、充電池を内蔵する携帯電話等の電子機器である。また、一次側装置1は、送電電力に上限がある複数の送電部を有し、二次側装置2は、受電電力に上限が複数の受電部を有する。
一次側装置1の充電に関する構成は図2の通りである。図2において、101は、交流電源のコンセントに接続するための電源プラグである。102は、電源プラグ101からきた電気を整流するための電源整流部である。103は、電源整流部102で整流された電気を無線で送るための無線送電部である。104は、無線送電部103用の一次側コイルである。105は、電源整流部102で整流された電気を有線で送るための有線送電部である。106は、有線送電部105用の給電コネクタである。107は、無線送電部103及び有線送電部105を制御するための一次側制御部である。
二次側装置2の充電に関する構成は図3の通りである。図3において、201は、一次側コイル104から送られた電気を受けるための二次側コイルである。202は、二次側コイル201からきた電気を受け取るための無線受電部である。203は、給電コネクタ106から送られた電気を受け取るための受電コネクタである。204は、受電コネクタ203からきた電気を受け取るための有線受電部である。205は、充電池である。206は、無線受電部202及び有線受電部204で受けた電気を充電池205に供給するための充電処理部である。207は、情報を表示するための表示部である。208は、無線受電部202、有線受電部204、及び表示部207を制御するための二次側制御部である。二次側制御部208は、各種制御に加えて、後述するように、充電池205の残量確認や、その残量に応じて、有線充電と無線充電とを適応的に切り替える制御を行う。
図2の一次側装置1と図3の二次側装置2において、給電コネクタ106と受電コネクタ203とを充電用ケーブル3で接続することで有線充電が可能となる(図4)。また、一次側装置1と二次側装置2とを所定範囲内に近接させることで無線充電が可能となる(図5)。さらに、給電コネクタ106と受電コネクタ203とを充電用ケーブル3で接続し、かつ、一次側装置1と二次側装置2とを近接させることで、有線充電と無線充電との同時充電が可能となる(図6)。
尚、実施形態1における無線充電方式は、2つの隣接するコイルの片方に電流を流すと発生する磁束を媒介して隣接したもう片方に起電力が発生する電磁誘導を用いる「電磁誘導方式」を示しているが、これに限定されない。例えば、電流を電磁波に変換しアンテナを介して送受信する技術である「電波方式」や、電磁界の共鳴現象を利用した「電磁界共鳴方式」等の他の無線充電方式を用いることも可能である。
また、図2の一次側制御部107及び図3の二次側制御部208には、一般的な汎用コンピュータに搭載される標準的な構成要素(例えば、CPU、RAM、ROM等)を有している。そして、図2の一次側制御部107及び図3の二次側制御部208はそれぞれ、ROMに記憶される制御プログラムを用いて、対応する装置内の各種構成要素の動作を制御することも可能である。
この充電システムにおいて、充電に関する二次側制御部208の動作を、図7を用いて説明する。
まず、ステップS701で、充電方法として、有線充電と無線充電との同時充電中かどうかを確認する。確認の結果、同時充電中である場合(ステップS701でYES)、ステップS702へ移り、充電池205の残量が第1の閾値(例えば、80%)以上かどうかを確認する。確認の結果、第1の閾値以上でない場合(ステップS702でNO)、充電池205の残量が比較的少ないと判定し、同時充電の効果があるため、ステップS703に移り、同時充電を継続する。
一方、第1の閾値以上である場合(ステップS702でYES)、充電池205が満充電に近いと判定し、同時充電の効果が低いため、ステップS704に移り、無線充電を停止し、有線充電のみを継続する。これにより、図8のように、別の二次側装置4に対して無線充電することが可能となり、効率的に充電することが可能となる。その場合、表示部207に、無線充電を停止し、有線充電を継続すること、他の二次側装置4の無線充電が可能であることを示す情報を表示することで、他の二次側装置4の無線充電を行うことを案内にするようにしても良い。
ステップS701において、同時充電中でない場合(ステップS701でNO)、ステップS705へ移り、充電池205の残量が第1の閾値より低い第2の閾値(例えば、70%)以上かどうかを確認する。確認の結果、第2の閾値以上である場合(ステップS705でYES)、充電池205が満充電に比較的近いと判定し、比較的同時充電の効果が低いため、ステップS706に移り、現在の充電方法のみで充電を継続する。
一方、第2の閾値以上でない場合(ステップS705でNO)、充電池205の残量が少ないと判定し、同時充電の効果があるため、同時充電のための準備として、ステップS707において、現在の充電方法が有線充電かどうかを確認する。
確認の結果、有線充電でない場合(ステップS707でNO)、現在、無線充電のみで充電していることになる。この場合は、有線充電を追加するために、ステップS708に移り、有線充電を行うための操作を案内する情報を出力する。例えば、表示部207に、「充電時間短縮を希望する場合は有線充電ケーブルをつないで下さい。」という表示をする。ここで、有線充電ケーブルとは、充電用ケーブル3に対応する。
一方、有線充電である場合(ステップS707でYES)、現在、有線充電のみで充電していることになる。この場合、無線充電を追加するために、ステップS709へ移り、今の状態で無線充電が可能かどうかを確認する。確認の結果、無線充電が可能である場合(ステップS709でYES)、ステップS710に移り、自動的に無線充電を開始する。
一方、無線充電が可能でない場合(ステップS709でNO)、一次側装置1と二次側装置2とを近接させる必要があるため、ステップS711に移り、無線充電を行うための操作を案内する情報を出力する。例えば、表示部207に「充電時間短縮を希望する場合は充電台の上に置いて下さい。」という表示をする。ここで、充電台とは一次側装置1に対応する。
これによって、できるだけ自動的に、短時間で充電できるようになり、かつ、同時充電が不要な場合は、別の二次側装置を充電することが可能となるので、効率的な充電が可能となる。
以上説明したように、実施形態1によれば、充電状況(二次側装置2の充電池の残量と現在の充電方法)に応じて、有線充電と無線受電の充電方法を適応的に選択して切り替えることで、充電時間を短縮するとともに、余分な充電を回避することができる。
<実施形態2>
本発明の実施形態2に係る充電システム及び一次側装置、二次側装置の構成は、実施形態1における図1、図2、図3と同じである。また、実施形態2では、有線充電で流すことのできる電流量(送電電流量/受電電流量)が、例えば、500mA、無線充電で流すことのできる電流量(送電電流量/受電電流量)が、例えば、1000mAと想定する。
<実施形態2>
本発明の実施形態2に係る充電システム及び一次側装置、二次側装置の構成は、実施形態1における図1、図2、図3と同じである。また、実施形態2では、有線充電で流すことのできる電流量(送電電流量/受電電流量)が、例えば、500mA、無線充電で流すことのできる電流量(送電電流量/受電電流量)が、例えば、1000mAと想定する。
この充電システムにおいて、充電に関する二次側制御部208の動作を、図9を用いて説明する。
利用者が、給電コネクタ106と受電コネクタ203とを充電用ケーブル3で接続するか、または一次側装置1と二次側装置2とを近接させることで有線充電または無線充電を開始する。この状態で、最初に、ステップS901で、現在の充電方法が有線充電かどうかを確認する。
確認の結果、有線充電である場合(ステップS901でYES)、現在、有線充電のみで充電していることになる。この場合、ステップS902において、充電池205の残量が第2の閾値(例えば、70%)以上かどうかを確認する。確認の結果、第2の閾値以上である場合(ステップS902でYES)、充電池205が満充電に近いと判定し、同時充電の効果が低いため、ステップS903に移り、現在の有線充電のみで充電を継続する。
一方、第2の閾値以上でない場合(ステップS902でNO)、充電池205の残量が少ないと判定し、同時充電の効果があるため、同時充電のための準備として、ステップS904において、今の状態で無線充電が可能かどうかを確認する。確認の結果、無線充電が可能である場合(ステップS904でYES)、ステップ905に移り、自動的に無線充電を開始する。
一方、無線充電が可能でない場合(ステップS905でNO)、充電時間を短縮するためには、より大きな電流を流すために、有線充電及び無線充電の同時充電をするか、有線充電より供給可能電流が大きい無線充電に切り替える必要がある。このために、ステップS906に移り、流すことのできる電流の大きい順に、推奨する操作を案内する情報を出力する。ここでは、例えば、表示部207に、「充電時間短縮のための推奨操作、(1)同時充電、(2)無線充電のみ、(3)有線充電のみ」の表示をする。
ステップS901において、有線充電でない場合(ステップS901でNO)、現在、無線充電のみで充電していることになる。そして、ステップS907において、充電池205の残量が第2の閾値より低い第3の閾値(例えば、60%)以上かどうかを確認する。確認の結果、第3の閾値以上である場合(ステップS907でYES)、充電池205が比較的満充電に近いと判定し、同時充電の効果が比較的低いため、ステップS908に移り、現在の無線充電のみで充電を継続する。
一方、第3の閾値以上でない場合(ステップS907でNO)、充電時間を短縮するためには、同時充電する必要があるため、ステップS909に移り、有線充電を行うための操作を案内する情報を出力する。例えば、表示部207に「充電時間短縮を希望する場合は有線充電ケーブルをつないで下さい。」という表示をする。
これによって、できるだけ自動的に、短時間で充電できるようになり、かつ、同時充電が不要な場合は、別の二次側装置を充電することが可能となるので、効率的な充電が可能となる。
以上説明したように、実施形態2によれば、実施形態1で説明した効果に加えて、充電状況に応じて、最適な充電方法を案内することで、より効率的な充電を行うことが可能となる。
<実施形態3>
実施形態2では、有線充電で流すことのできる電流量(送電電流量/受電電流量)が、無線充電で流すことのできる電流量(送電電流量/受電電流量)よりも小さい場合を例に挙げて説明しているが、これに限定されない。有線充電で流すことのできる電流量(送電電流量/受電電流量)が、無線充電で流すことのできる電流量(送電電流量/受電電流量)よりも大きい場合においても、実施形態2の構成を適用できることは言うまでもない。その場合、ステップS906では、表示部207に、「充電時間短縮のための推奨操作、(1)同時充電、(2)有線充電のみ、(3)無線充電のみ」の表示をする。
実施形態2では、有線充電で流すことのできる電流量(送電電流量/受電電流量)が、無線充電で流すことのできる電流量(送電電流量/受電電流量)よりも小さい場合を例に挙げて説明しているが、これに限定されない。有線充電で流すことのできる電流量(送電電流量/受電電流量)が、無線充電で流すことのできる電流量(送電電流量/受電電流量)よりも大きい場合においても、実施形態2の構成を適用できることは言うまでもない。その場合、ステップS906では、表示部207に、「充電時間短縮のための推奨操作、(1)同時充電、(2)有線充電のみ、(3)無線充電のみ」の表示をする。
また、実施形態1及び2では、充電方法(有線充電/無線充電)を切り替えるための案内を示す情報の出力は、表示部207に表示する構成としていているが、これに限定されない。二次側装置2が音声出力部を備えている場合には、その情報を音声案内で出力するようにしてももちろん構わないし、音声と表示を併用しても良い。
更に、実施形態1及び2の処理で用いる第1の閾値〜第3の閾値は、一例であって、用途や目的に応じて、その値は同一であったり、大小の関係が逆転していても良い。
<実施形態4>
本発明の実施形態4に係る充電システムの構成は、実施形態1における図1と同じである。
本発明の実施形態4に係る充電システムの構成は、実施形態1における図1と同じである。
一次側装置1の充電に関する構成は図10の通りである。図10において、101〜107は、図2の101〜107と同じである。1008は、他の装置(例えば、二次側装置2)と通信するための一次側通信部である。
二次側装置2の充電に関する構成は図11の通りである。図11において、201〜208は、図3の201〜208と同じである。2009は、他の装置(例えば、一次側装置1)と通信するための二次側通信部である。
これにより、一次側装置1と二次側装置2との間で、互いに自身の通信部を利用して情報を送受信することができる。例えば、一次側装置1が二次側装置2の充電池205の残量情報を取得したり、一次側装置1の情報を二次側装置2の表示部207に表示させたりすることが可能となる。
図10の一次側装置1と図11の二次側装置2において、給電コネクタ106と受電コネクタ203とを充電用ケーブル3で接続することで有線充電が可能となる(図4)。また、一次側装置1と二次側装置2とを所定範囲内に近接させることで無線充電が可能となる(図5)。さらに、給電コネクタ106と受電コネクタ203とを充電用ケーブル3で接続し、かつ、一次側装置1と二次側装置2とを近接させることで、有線充電と無線充電との同時充電が可能となる(図6)。
尚、実施形態4における無線充電方式は、2つの隣接するコイルの片方に電流を流すと発生する磁束を媒介して隣接したもう片方に起電力が発生する電磁誘導を用いる「電磁誘導方式」を示しているが、これに限定されない。例えば、電流を電磁波に変換しアンテナを介して送受信する技術である「電波方式」や、電磁界の共鳴現象を利用した「電磁界共鳴方式」等の他の無線充電方式を用いることも可能である。
また、図10の一次側制御部107及び図11の二次側制御部208には、一般的な汎用コンピュータに搭載される標準的な構成要素(例えば、CPU、RAM、ROM等)を有している。そして、図10の一次側制御部107及び図11の二次側制御部208はそれぞれ、ROMに記憶される制御プログラムを用いて、対応する装置内の各種構成要素の動作を制御することも可能である。
この充電システムにおいて、充電に関する一次側制御部107の動作を、図12を用いて説明する。
最初に、ステップS1200で、充電池205の残量情報を取得できるかを確認する。確認の結果、残量情報を取得できない場合(ステップS1200でNO)、取得できるまで待機する。一方、残量情報を取得できた場合(ステップS1200でYES)、ステップS1201に進む。
次にステップS1201で、充電方法として、有線充電と無線充電との同時充電中かどうかを確認する。確認の結果、同時充電中である場合(ステップS1201でYES)、ステップS1202へ移り、残量情報が示す充電池205の残量が第1の閾値(例えば、80%)以上かどうかを確認する。確認の結果、第1の閾値以上でない場合(ステップS1202でNO)、充電池205の残量が比較的少ないと判定し、同時充電の効果があるため、ステップS1203に移り、同時充電を継続する。
一方、第1の閾値以上である場合(ステップS1202でYES)、充電池205が満充電に近いと判定し、同時充電の効果が低いため、ステップS1204に移り、無線充電を停止し、有線充電のみを継続する。これにより、図8のように、別の二次側装置4に対して無線充電することが可能となり、効率的に充電することが可能となる。その場合、表示部207に、無線充電を停止し、有線充電を継続すること、他の二次側装置4の無線充電が可能であることを示す情報を表示させることで、他の二次側装置4の無線充電を行うことを案内にするようにしても良い。尚、この情報を表示させることは、その表示をさせるための情報を一時側装置1から二次側装置2へ送信することで実現する。
ステップS1201において、同時充電中でない場合(ステップS1201でNO)、ステップS1205へ移り、充電池205の残量が第1の閾値より低い第2の閾値(例えば、70%)以上かどうかを確認する。確認の結果、第2の閾値以上である場合(ステップS1205でYES)、充電池205が満充電に比較的近いと判定し、比較的同時充電の効果が低いため、ステップS1206に移り、現在の充電方法のみで充電を継続する。
一方、第2の閾値以上でない場合(ステップS1205でNO)、充電池205の残量が少ないと判定し、同時充電の効果があるため、同時充電のための準備として、ステップS1207において、現在の充電方法が有線充電かどうかを確認する。
確認の結果、有線充電でない場合(ステップS1207でNO)、現在、無線充電のみで充電していることになる。この場合は、有線充電を追加するために、ステップS1208に移り、有線充電を行うための操作を案内する情報を出力する。例えば、表示部207に、「充電時間短縮を希望する場合は有線充電ケーブルをつないで下さい。」という表示をさせる。ここで、有線充電ケーブルとは、充電用ケーブル3に対応する。
一方、有線充電である場合(ステップS1207でYES)、現在、有線充電のみで充電していることになる。この場合、無線充電を追加するために、ステップS1209へ移り、今の状態で無線充電が可能かどうかを確認する。確認の結果、無線充電が可能である場合(ステップS1209でYES)、ステップS1210に移り、自動的に無線充電を開始する。
一方、無線充電が可能でない場合(ステップS1209でNO)、一次側装置1と二次側装置2とを近接させる必要があるため、ステップS1211に移り、無線充電を行うための操作を案内する情報を出力する。例えば、表示部207に「充電時間短縮を希望する場合は充電台の上に置いて下さい。」という表示をさせる。ここで、充電台とは一次側装置1に対応する。
これによって、できるだけ自動的に、短時間で充電できるようになり、かつ、同時充電が不要な場合は、別の二次側装置を充電することが可能となるので、効率的な充電が可能となる。
以上説明したように、実施形態4によれば、充電状況(二次側装置2の充電池の残量と現在の充電方法)に応じて、有線充電と無線受電の充電方法を適応的に選択して切り替えることで、充電時間を短縮するとともに、余分な充電を回避することができる。
<実施形態5>
本発明の実施形態5に係る充電システム及び一次側装置、二次側装置の構成は、実施形態4における図1、図10、図11と同じである。また、実施形態5では、有線充電で流すことのできる電流量(送電電流量/受電電流量)が、例えば、500mA、無線充電で流すことのできる電流量(送電電流量/受電電流量)が、例えば、1000mAと想定する。
<実施形態5>
本発明の実施形態5に係る充電システム及び一次側装置、二次側装置の構成は、実施形態4における図1、図10、図11と同じである。また、実施形態5では、有線充電で流すことのできる電流量(送電電流量/受電電流量)が、例えば、500mA、無線充電で流すことのできる電流量(送電電流量/受電電流量)が、例えば、1000mAと想定する。
この充電システムにおいて、充電に関する一次側制御部107の動作を、図9を用いて説明する。
利用者が、給電コネクタ106と受電コネクタ203とを充電用ケーブル3で接続するか、または一次側装置1と二次側装置2とを近接させることで有線充電または無線充電を開始する。この状態で、最初に、ステップS1300で、充電池205の残量情報を取得できるかを確認する。確認の結果、残量情報を取得できない場合(ステップS1300でNO)、取得できるまで待機する。一方、残量情報を取得できた場合(ステップS1300でYES)、ステップS1301に進む。
確認の結果、有線充電である場合(ステップS1301でYES)、現在、有線充電のみで充電していることになる。この場合、ステップS1302において、残量情報が示す充電池205の残量が第2の閾値(例えば、70%)以上かどうかを確認する。確認の結果、第2の閾値以上である場合(ステップS1302でYES)、充電池205が満充電に近いと判定し、同時充電の効果が低いため、ステップS1303に移り、現在の有線充電のみで充電を継続する。
一方、第2の閾値以上でない場合(ステップS1302でNO)、充電池205の残量が少ないと判定し、同時充電の効果があるため、同時充電のための準備として、ステップS1304において、今の状態で無線充電が可能かどうかを確認する。確認の結果、無線充電が可能である場合(ステップS1304でYES)、ステップ905に移り、自動的に無線充電を開始する。
一方、無線充電が可能でない場合(ステップS1305でNO)、充電時間を短縮するためには、より大きな電流を流すために、有線充電及び無線充電の同時充電をするか、有線充電より供給可能電流が大きい無線充電に切り替える必要がある。このために、ステップS1306に移り、流すことのできる電流の大きい順に、推奨する操作を案内する情報を出力させる。ここでは、例えば、表示部207に、「充電時間短縮のための推奨操作、(1)同時充電、(2)無線充電のみ、(3)有線充電のみ」の表示をさせる。尚、この情報を表示させることは、その表示をさせるための指示を一時側装置1から二次側装置2へ送信することで実現する。
ステップS1301において、有線充電でない場合(ステップS1301でNO)、現在、無線充電のみで充電していることになる。そして、ステップS1307において、充電池205の残量が第2の閾値より低い第3の閾値(例えば、60%)以上かどうかを確認する。確認の結果、第3の閾値以上である場合(ステップS1307でYES)、充電池205が比較的満充電に近いと判定し、同時充電の効果が比較的低いため、ステップS1308に移り、現在の無線充電のみで充電を継続する。
一方、第3の閾値以上でない場合(ステップS1307でNO)、充電時間を短縮するためには、同時充電する必要があるため、ステップS1309に移り、有線充電を行うための操作を案内する情報を出力する。例えば、表示部207に「充電時間短縮を希望する場合は有線充電ケーブルをつないで下さい。」という表示をさせる。
これによって、できるだけ自動的に、短時間で充電できるようになり、かつ、同時充電が不要な場合は、別の二次側装置を充電することが可能となるので、効率的な充電が可能となる。
以上説明したように、実施形態5によれば、実施形態4で説明した効果に加えて、充電状況に応じて、最適な充電方法を案内させることで、より効率的な充電を行うことが可能となる。
<実施形態6>
実施形態5では、有線充電で流すことのできる電流量(送電電流量/受電電流量)が、無線充電で流すことのできる電流量(送電電流量/受電電流量)よりも小さい場合を例に挙げて説明しているが、これに限定されない。有線充電で流すことのできる電流量(送電電流量/受電電流量)が、無線充電で流すことのできる電流量(送電電流量/受電電流量)よりも大きい場合においても、実施形態5の構成を適用できることは言うまでもない。その場合、ステップS1306では、表示部207に、「充電時間短縮のための推奨操作、(1)同時充電、(2)有線充電のみ、(3)無線充電のみ」の表示をさせる。
実施形態5では、有線充電で流すことのできる電流量(送電電流量/受電電流量)が、無線充電で流すことのできる電流量(送電電流量/受電電流量)よりも小さい場合を例に挙げて説明しているが、これに限定されない。有線充電で流すことのできる電流量(送電電流量/受電電流量)が、無線充電で流すことのできる電流量(送電電流量/受電電流量)よりも大きい場合においても、実施形態5の構成を適用できることは言うまでもない。その場合、ステップS1306では、表示部207に、「充電時間短縮のための推奨操作、(1)同時充電、(2)有線充電のみ、(3)無線充電のみ」の表示をさせる。
また、実施形態4及び5では、充電方法(有線充電/無線充電)を切り替えるための案内を示す情報の出力は、表示部207に表示させる構成としているが、これに限定されない。二次側装置2が音声出力部を備えている場合には、その情報を音声案内で出力させるようにしてももちろん構わないし、音声と表示を併用しても良い。
更に、実施形態4及び5の処理で用いる第1の閾値〜第3の閾値は、一例であって、用途や目的に応じて、その値は同一であったり、大小の関係が逆転していても良い。
尚、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (17)
- 複数の送電部を備える一次側装置と、該複数の送電部に対応する複数の受電部と充電池を備える二次側装置からなる充電システムであって、
前記充電池の充電状況を判定する判定手段と、
前記判定手段で判定した充電状況に基づいて、前記充電池に用いる受電部を前記複数の受電部から選択して、その選択した受電部を用いて、前記充電池への充電を制御する制御手段と
を備えることを特徴とする充電システム。 - 前記充電池に対する現在の充電方法を確認する確認手段を更に備え、
前記制御手段は、前記確認手段で確認した充電方法と前記判定手段で判定した充電状況に応じて、前記充電池に対する充電方法として用いる受電部を前記複数の受電部から選択して、その選択した受電部を用いて、前記充電池への充電を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の充電システム。 - 前記一次側装置と前記二次側装置の間で情報を送受信する通信手段を更に備える
ことを特徴とする請求項1または2に記載の充電システム。 - 前記判定手段と前記制御手段は、前記一次側装置が備える
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の充電システム。 - 前記判定手段と前記制御手段は、前記二次側装置が備える
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の充電システム。 - 複数の送電部を備える一次側装置と、該複数の送電部に対応する複数の受電部と充電池を備える二次側装置からなる充電システムにおける、前記一次側装置となる電子機器であって、
前記充電池に対する現在の充電方法を確認する確認手段と、
前記充電池の充電状況を判定する判定手段と、
前記確認手段で確認した充電方法と前記判定手段で判定した充電状況に応じて、前記充電池に対する充電方法として用いる受電部を前記複数の受電部から選択して、その選択した受電部を用いて、前記充電池への充電を制御する制御手段と
を備えることを特徴とする電子機器。 - 前記判定手段は、前記二次側装置から前記充電池の残量情報を受信することで、該充電池の充電状況を判定する
ことを特徴とする請求項6に記載の電子機器。 - 複数の送電部を備える一次側装置と、該複数の送電部に対応する複数の受電部と充電池を備える二次側装置からなる充電システムにおける、前記二次側装置となる電子機器であって、
前記充電池に対する現在の充電方法を確認する確認手段と、
前記充電池の充電状況を判定する判定手段と、
前記確認手段で確認した充電方法と前記判定手段で判定した充電状況に応じて、前記充電池に対する充電方法として用いる受電部を前記複数の受電部から選択して、その選択した受電部を用いて、前記充電池への充電を制御する制御手段と
を備えることを特徴とする電子機器。 - (1)前記確認手段の確認の結果、前記現在の充電方法として、前記複数の受電部を選択して充電を行っている状態において、
前記判定手段の判定の結果、前記充電池の残量が第1の閾値以上である場合、前記制御手段は、前記複数の受電部から1つの受電部を選択して充電を行い、前記充電池の残量が前記第1の閾値以上でない場合、前記複数の受電部の選択を継続して充電を行う、
(2)前記確認手段の確認の結果、前記現在の充電方法として、前記複数の受電部の内の1つの受電部を選択して充電を行っている状態において、
前記判定手段の判定の結果、前記充電池の残量が第2の閾値以上である場合、前記制御手段は、前記1つの受電部の選択を継続して充電を行い、前記充電池の残量が前記第2の閾値以上でない場合、前記複数の受電部を選択して充電を行う
ことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の電子機器。 - 前記確認手段の確認の結果、前記現在の充電方法として、前記複数の受電部の内の1つの受電部を選択して充電を行っている状態において、前記充電池の残量が前記第2の閾値以上でない場合、前記複数の受電部を選択して充電を行うための案内を示す情報を出力する出力手段を更に備える
ことを特徴とする請求項9に記載の電子機器。 - 前記複数の受電部のそれぞれの受電電流量が異なる場合であって、前記確認手段の確認の結果、前記現在の充電方法として、前記複数の受電部の内、受電電流が小さい受電部を選択して充電を行っている状態において、
前記判定手段の判定の結果、前記充電池の残量が閾値以上である場合、前記制御手段は、前記受電電流が小さい受電部の選択を継続して充電を行い、前記充電池の残量が前記閾値以上でない場合、前記受電電流が小さい受電部に加えて前記受電電流が大きい受電部を選択して充電を行う
ことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の電子機器。 - 前記充電池の残量が前記閾値以上でない場合、前記受電電流が小さい受電部に加えて前記受電電流が大きい受電部を選択して充電を行うか、前記受電電流が小さい受電部から前記受電電流が大きい受電部を切り替えて充電を行うか、前記受電電流が小さい受電部による充電を継続するかを確認するための案内を示す情報を出力する出力手段を更に備える
ことを特徴とする請求項11に記載の電子機器。 - 前記複数の受電部の内、1つは有線受電部であり、別の1つは無線受電部である
ことを特徴とする請求項6乃至12のいずれか1つに記載の電子機器。 - 複数の送電部を備える一次側装置と、該複数の送電部に対応する複数の受電部と充電池を備える二次側装置からなる充電システムにおける、前記一次側装置となる電子機器の制御方法であって、
前記充電池に対する現在の充電方法を確認する確認工程と、
前記充電池の充電状況を判定する判定工程と、
前記確認工程で確認した充電方法と前記判定工程で判定した充電状況に応じて、前記充電池に対する充電方法として用いる受電部を前記複数の受電部から選択して、その選択した受電部を用いて、前記充電池への充電を制御する制御工程と
を備えることを特徴とする電子機器の制御方法。 - 複数の送電部を備える一次側装置と、該複数の送電部に対応する複数の受電部と充電池を備える二次側装置からなる充電システムにおける、前記二次側装置となる電子機器の制御方法であって、
前記充電池に対する現在の充電方法を確認する確認工程と、
前記充電池の充電状況を判定する判定工程と、
前記確認工程で確認した充電方法と前記判定工程で判定した充電状況に応じて、前記充電池に対する充電方法として用いる受電部を前記複数の受電部から選択して、その選択した受電部を用いて、前記充電池への充電を制御する制御工程と
を備えることを特徴とする電子機器の制御方法。 - 複数の送電部を備える一次側装置と、該複数の送電部に対応する複数の受電部と充電池を備える二次側装置からなる充電システムにおける、前記一次側装置となる電子機器の制御をコンピュータに機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記充電池に対する現在の充電方法を確認する確認手段と、
前記充電池の充電状況を判定する判定手段と、
前記確認手段で確認した充電方法と前記判定手段で判定した充電状況に応じて、前記充電池に対する充電方法として用いる受電部を前記複数の受電部から選択して、その選択した受電部を用いて、前記充電池への充電を制御する制御手段と
して機能させることを特徴とするプログラム。 - 複数の送電部を備える一次側装置と、該複数の送電部に対応する複数の受電部と充電池を備える二次側装置からなる充電システムにおける、前記二次側装置となる電子機器の制御をコンピュータに機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記充電池に対する現在の充電方法を確認する確認手段と、
前記充電池の充電状況を判定する判定手段と、
前記確認手段で確認した充電方法と前記判定手段で判定した充電状況に応じて、前記充電池に対する充電方法として用いる受電部を前記複数の受電部から選択して、その選択した受電部を用いて、前記充電池への充電を制御する制御手段と
して機能させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012148712A JP2014011918A (ja) | 2012-07-02 | 2012-07-02 | 電子機器及びその制御方法、プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012148712A JP2014011918A (ja) | 2012-07-02 | 2012-07-02 | 電子機器及びその制御方法、プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014011918A true JP2014011918A (ja) | 2014-01-20 |
Family
ID=50108144
Family Applications (1)
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JP2012148712A Pending JP2014011918A (ja) | 2012-07-02 | 2012-07-02 | 電子機器及びその制御方法、プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014011918A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017055633A (ja) * | 2015-09-11 | 2017-03-16 | 株式会社リコー | システムおよび機器 |
JP2019164040A (ja) * | 2018-03-20 | 2019-09-26 | キヤノン株式会社 | 放射線撮影装置および放射線撮影システム |
JP2021027679A (ja) * | 2019-08-03 | 2021-02-22 | 桂子 松野 | 電源供給装置 |
-
2012
- 2012-07-02 JP JP2012148712A patent/JP2014011918A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017055633A (ja) * | 2015-09-11 | 2017-03-16 | 株式会社リコー | システムおよび機器 |
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JP7005403B2 (ja) | 2018-03-20 | 2022-01-21 | キヤノン株式会社 | 放射線撮影装置および放射線撮影システム |
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