JP2014011611A - 通信システム及び異常検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、出力バッファの容量を低減させた上位集線装置を採用する通信システムにおいて、下位通信装置の時刻ずれによるデータ破棄の可能性があることを検知できる通信システム及び異常検出方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る通信システムは、出力バッファに蓄積するデータ量を監視し、データ量の変化が所定の閾値を超過したときに下位通信装置の時刻ずれによるデータ破棄の可能性があると判断することとした。下位通信装置の時刻ずれを解消することで上位集線装置でのデータ破棄を防ぐことができる。さらに、時刻ずれを生じている下位通信装置を特定することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信システムにおける通信装置の異常検出技術に関する。
ユーザ端末からコアネットワークへ向かう上りトラヒックに対し、多数のユーザからのトラヒックを束ねるために、集線を行う通信システムがある。
たとえば、図4に示すような、PON(Passive Optical Network)を用いる構成がある。このとき、ユーザ端末はONU(Optical Network Unit)と呼ばれる通信装置に接続する。ONUはOLT(Optical Line Terminal)と呼ばれる通信装置に接続するが、OLTには複数のONUが接続し、OLT〜ONU間の通信路(この場合は光ファイバ)を複数のONUで共用する。ONUからOLTへの上り信号は、時分割多重される。具体的には、時間的に衝突しないようにONUごとに送信開始時刻、送信時間をOLTが指示し、ONUはOLTからの送信指示に従う。これにより、複数ONUからの上りトラヒックが1台のOLTにより集線される。
また、図5に示すような、上位集線装置を用いる構成がある。このとき、上位集線装置の複数の各下位インターフェイスにはケーブルを介して複数の下位通信装置が接続する。これらの集線を行うことにより、多くのユーザ端末からのトラヒックを少数の回線に束ねることで、効率的にネットワークリソース、ここでは特に帯域を使用することができる。
しかし上位集線装置による集線を行う構成の場合、PONを用いる構成とは異なり、下位通信装置から集線装置に向けたデータが、上位集線装置に同時に到着し上位ネットワークに送信できずに廃棄されないようにするため上位集線装置に大容量の出力バッファが必要という課題がある。大容量の出力バッファは装置コストを上昇させるとともに、消費電力も増大させる。
そこで、下位通信装置から上位集線装置へのデータ送信を上位集線装置が制御する構成が知られている(例えば、非特許文献1を参照。)。便宜上、この構成を「送信期間割当型」通信システムと称することにする。非特許文献1では、各下位通信装置が上位集線装置に送信要求メッセージを送信し、上位集線装置が各下位通信装置からの送信要求メッセージの送信要求量をもとに下位通信装置毎のデータ送信許可期間を算出して各下位通信装置に通知する方法が開示されている。この方法により、下位通信装置から上位集線装置に向けたデータが、上位集線装置に同時に到着することを抑制することができ、出力バッファの容量を減らすことができる。
"Multilevel Dynamic Bandwidth Allocation using Buffer Observation for Cousin−Fair Access Systems",2011 17th Asia−Pacific Conference on Communications(APCC) pp.218−223
しかし、出力バッファの容量を減らした上位集線装置を含む通信システムでは次のような課題を有している。なんらかの障害により上位集線装置に対してデータを割り当て期間外に送信する、言い換えると、データ送信時刻とデータ送信期間とに時刻ずれがある下位通信装置を、便宜上、「異常下位通信装置」と称し、異常下位通信装置以外の下位通信装置を、便宜上、「正常下位通信装置」と称して説明する。当該通信システムは、上位集線装置の出力バッファの容量が少ないため、異常下位通信装置の時刻ずれにより異常下位通信装置が送信したデータと正常下位通信装置が送信したデータとが重複することで出力バッファの容量を超過し、上位集線装置でデータが破棄される可能性があるという課題がある。
そこで、上記課題を解決すべく、本発明は、出力バッファの容量を低減させた上位集線装置を採用する通信システムにおいて、下位通信装置の時刻ずれによるデータ破棄の可能性があることを検知できる通信システム及び異常検出方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、出力バッファに蓄積するデータ量を監視し、データ量の変化が所定の閾値を超過したときに下位通信装置の時刻ずれによるデータ破棄の可能性があると判断することとした。
具体的には、本発明に係る通信システムは、下位通信装置からのデータを集めて上位ネットワークへ転送する上位集線装置を含む通信システムであって、
前記上位集線装置は、
前記上位ネットワークが接続する上位インターフェースと、
複数の前記下位通信装置が接続する複数の下位インターフェースと、
前記下位インターフェースが受信したデータを一時蓄積し、前記上位インターフェースへ出力する出力バッファと、
前記上位インターフェースからデータを送信する通信速度と前記下位インターフェースのそれぞれがデータを受信する通信速度との関係、前記下位通信装置からの送信要求量、及び前記出力バッファが蓄積するデータ蓄積量の変化、に基づき前記下位通信装置毎にデータ送信許可期間を定め、前記下位通信装置へ前記データ送信許可期間を通知する割当期間決定部と、
前記出力バッファのデータ蓄積量を監視し、前記データ蓄積量の変化が予め設定した閾値以上となった場合、前記下位通信装置のいずれかが異常と判断する異常検出監視処理を行う異常判定部と、
を備える。
本発明に係る異常検出方法は、前記出力バッファのデータ蓄積量を監視し、前記データ蓄積量の変化が予め設定した閾値以上となった場合、前記下位通信装置のいずれかが異常と判断する異常検出監視処理を行うことを特徴とする。
異常下位通信装置が存在すると、出力バッファのデータ量が増加することになる。本発明では、出力バッファのデータ量の変化(データ量や増幅率)を監視し、閾値を超過したことをもって異常下位通信装置が存在することを検出する。従って、本発明は、出力バッファの容量を低減させた上位集線装置を採用する通信システムにおいて、下位通信装置の時刻ずれによるデータ破棄の可能性があることを検知できる通信システム及び異常検出方法を提供することができる。
具体的には、本発明に係る通信システムの前記上位集線装置は、
前記下位通信装置のローカルタイムを自身のローカルタイムに合わせる時刻ずれ修復処理部をさらに備え、
前記異常判定部が前記下位通信装置の異常を検出したとき、前記時刻ずれ修復処理部を用いて前記下位通信装置の時刻ずれを修復した後、前記異常判定部に再度前記異常検出監視処理をさせることを特徴とする。
本発明に係る異常検出方法は、前記下位通信装置の異常を検出したとき、前記下位通信装置の時刻ずれを修復した後、再度前記異常検出監視処理を行うことを特徴とする。
下位通信装置の時刻ずれを解消することで上位集線装置でのデータ破棄を防ぐことができる。
具体的には、本発明に係る通信システムの前記上位集線装置は、
選択対象を前記上位集線装置に接続するすべての下位通信装置とする第1の工程と、
選択対象の下位通信装置のうち、いずれか1以上の前記下位通信装置を選択する第2の工程と、
前記第2の工程により選択された前記下位通信装置からのデータを停止しする第3の工程と、
前記第2から第3の工程を実施したのち、前記異常判定部に再度前記出力バッファのデータ蓄積量を監視させ、前記データ蓄積量の変化が予め設定した閾値以上となるか監視する第4の工程と、
前記第4の工程により、閾値以上となることが検知された場合において、新たな選択対象として、当該第2の工程において選択していなかった前記下位通信装置に絞り、改めて第2の工程から第4の工程を実施し、
前記第4の工程により、閾値以上となることが検知されなかった場合において、新たな選択対象として、当該第2の工程において選択していた下位通信装置に絞り、改めて第2の工程から第4の工程を実施し、
1の下位通信装置に絞られたものを異常であると判断する異常装置特定処理を行う異常特定部をさらに備えることを特徴とする。
本発明に係る異常検出方法は、選択対象を前記上位集線装置に接続するすべての下位通信装置とする第1の工程と、
選択対象の下位通信装置のうち、いずれか1以上の前記下位通信装置を選択する第2の工程と、
前記第2の工程により選択された前記下位通信装置からのデータを停止しする第3の工程と、
前記第2から第3の工程を実施したのち、前記異常判定部に再度前記出力バッファのデータ蓄積量を監視させ、前記データ蓄積量の変化が予め設定した閾値以上となるか監視する第4の工程と、
前記第4の工程により、閾値以上となることが検知された場合において、新たな選択対象として、当該第2の工程において選択していなかった前記下位通信装置に絞り、改めて第2の工程から第4の工程を実施し、
前記第4の工程により、閾値以上となることが検知されなかった場合において、新たな選択対象として、当該第2の工程において選択していた下位通信装置に絞り、改めて第2の工程から第4の工程を実施し、
1の下位通信装置に絞られたものを異常であると判断する異常装置特定処理を行うことを特徴とする。
本発明は、時刻ずれを生じている下位通信装置を特定することができる。
本発明は、出力バッファの容量を低減させた上位集線装置を採用する通信システムにおいて、下位通信装置の時刻ずれによるデータ破棄の可能性があることを検知できる通信システム及び異常検出方法を提供することができる。
本発明に係る通信システムの構成を説明する図である。 本発明に係る異常検出方法を説明するフローチャートである。 本発明に係る異常検出方法を説明するフローチャートである。 本発明に関連する通信システムの構成を説明する図である。 本発明に関連する通信システムの構成を説明する図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
図1は、本実施形態の通信システム301の構成を説明する図である。通信システム301は、「送信期間割当型」通信システムに対して、上位集線装置10に到着する各下位通信装置20から送信されたデータの時刻ずれを検出するための構成が付加されたものとなっている。
通信システム301は、下位通信装置20からのデータを集めて上位ネットワーク30へ転送する上位集線装置10を含む。上位集線装置10は、
上位ネットワーク30が接続する上位インターフェース11と、
複数の下位通信装置20が接続する複数の下位インターフェース12と、
下位インターフェース12が受信したデータを一時蓄積し、上位インターフェース11へ出力する出力バッファ13と、
上位インターフェース11からデータを送信する通信速度と下位インターフェース12のそれぞれがデータを受信する通信速度との関係、下位通信装置20からの送信要求量、及び出力バッファ13が蓄積するデータ蓄積量の変化、に基づき下位通信装置20毎にデータ送信許可期間を定め、下位通信装置20へデータ送信許可期間を通知する割当期間決定部14と、
出力バッファ13のデータ蓄積量を監視し、データ蓄積量の増加が予め設定した閾値以上となった場合、下位通信装置20のいずれかが異常と判断する異常検出監視処理を行う異常判定部15と、
を備える。
図1において、上位集線装置10は下位通信装置20と接続するための下位インターフェイス12を4個と、上位ネットワーク30と接続するための上位インターフェイス11を1個持っており、下位通信装置(20−1〜20−4)それぞれは上位集線装置10への1Gbpsの通信速度で接続されており、上位集線装置10から上位ネットワーク30に対して1Gbpsの通信速度で接続されているとする。
通信システム301は、上位集線装置10のバッファ蓄積量監視部16が出力バッファ13の蓄積量を監視し、割当期間決定部14が下位通信装置20から受信した要求帯域と、出力バッファ13のデータ蓄積量の変化と、に基づいて上位集線装置10へデータを送信するデータ送信許可期間を算出決定し、それぞれの下位通信装置20に対して通知する。
[異常下位通信装置の検出]
ここで、異常検出監視処理の説明を行う。異常下位通信装置が存在すると、各下位通信装置20から送信され上位集線装置10に到着するデータは時間的に重なり、重なったデータのどちらかは上位集線装置10から上位ネットワーク30への通信速度が、下位通信装置20からの通信速度と同じ1Gbpsであるので上位ネットワーク30に送信できずに出力バッファ13のデータ蓄積量は増加する。このとき、バッファ蓄積量監視部は出力バッファ13のデータ蓄積量の変化が閾値以上になったことを検知し、異常判定部15が異常下位通信装置の存在を把握する。異常判定部15は、異常下位通信装置の存在を検出したとき、アラームを発生してもよいし、記憶部に記録してもよい。
一方、異常下位通信装置が存在しないと、各下位通信装置20から上位集線装置10に到着するデータは時間的に重ならず、それぞれのデータは上位集線装置10に到着後すぐに上位ネットワーク30に送信できるため、バッファ蓄積量監視部16は出力バッファ13の蓄積量の変化を検知しない。したがって、異常判定部15は異常下位通信装置が存在しないと判断できる。なお、異常検出監視処理における出力バッファ13のデータ蓄積量の変化とは、蓄積されているデータの総量で判断してもよいし、データ蓄積量の増加率で判断してもよい。
[下位通信装置の時刻ずれ修復処理]
異常下位通信装置が発生する原因として、下位通信装置20が持っているローカルタイムと、上位集線装置10が持っているローカルタイムがずれていることが考えられる。そこで、異常判定部15が異常下位通信装置の存在を検出した場合に、下位通信装置20が持っているローカルタイムを上位集線装置10が持っているローカルタイムに合わせる時刻ずれ修復処理を行う。図2は、時刻ずれ修復処理を説明するフローチャートである。
上位集線装置10は、下位通信装置20のローカルタイムを自身のローカルタイムに合わせる時刻ずれ修復処理部17をさらに備え、異常判定部15が下位通信装置20の異常を検出したとき、時刻ずれ修復処理部17を用いて下位通信装置20の時刻ずれを修復した後、異常判定部15に再度異常検出監視処理をさせる。
最初に、前述の異常下位通信装置の検出を行う(ステップS11)。次に、上位集線装置10は各下位通信装置20との接続確認を行い、接続がないものは下位通信装置20の時刻ずれ修復処理から除外する(ステップS12)。ここで、通信システム301ではすべての下位インターフェイス12に下位通信装置20が接続されているので、時刻ずれ修復処理から除外される下位通信装置20はない。時刻ずれ修復処理部17は、対象の下位通信装置20に対して時刻ずれ修復処理を行う(ステップS13)。
時刻ずれ修復処理後、再度異常検出監視処理を行う(ステップS14)。具体的には、出力バッファ13蓄積量の変化が閾値以上になるかどうかを異常判定部15で監視する。指定期間t1後に出力バッファ13のデータ蓄積量の変化が閾値以上にならない場合(ステップS15において“Yes”)は、異常下位通信装置が修復されたと判断する。一方、出力バッファ13蓄積量の変化が閾値以上となる場合には異常通信装置は修復されなかったと判断する(ステップS14において“Yes”)。
なお、上位集線装置10や下位通信装置20には、ローカルタイム修復を行えない機種もあり得る。従って、異状検出方法としては、時刻ずれ修復処理を行っても、行わなくてもよい。
[異常下位通信装置の特定]
異常検出監視処理において出力バッファ13のデータ蓄積量の変化が閾値以上になった場合、「送信期間割当型」通信システム内に異常下位通信装置が存在することはわかるが、その異常下位通信装置を特定することはできない。
そこで、通信システム301は、選択対象を上位集線装置10に接続するすべての下位通信装置20とする第1の工程と、選択対象の下位通信装置20のうち、いずれか1以上の下位通信装置20を選択する第2の工程と、第2の工程により選択された下位通信装置20からのデータを停止しする第3の工程と、第2から第3の工程を実施したのち、異常判定部15に再度出力バッファ13のデータ蓄積量を監視させ、データ蓄積量の変化が予め設定した閾値以上となるか監視する第4の工程と、第4の工程により、閾値以上となることが検知された場合において、新たな選択対象として、当該第2の工程において選択していなかった下位通信装置20に絞り、改めて第2の工程から第4の工程を実施し、第4の工程により、閾値以上となることが検知されなかった場合において、新たな選択対象として、当該第2の工程において選択していた下位通信装置20に絞り、改めて第2の工程から第4の工程を実施し、1の下位通信装置20に絞られたものを異常であると判断する異常装置特定処理を行う異常特定部18をさらに備える。図3は、第2の工程において1の下位通信装置20を選択した場合の異常特定処理を説明するフローチャートである。
異常下位通信装置の特定のためには、下位通信装置20が上位集線装置10に接続されている必要がある。そこで下位通信装置20の接続状態を確認し、接続がないものは診断から除外する(ステップS21〜S23)。通信システム301ではすべての下位インターフェイス12に下位通信装置20が接続されているので、診断から除外されるものはない。
最初に、上位集線装置10は下位通信装置20−1に対するデータ送信期間の割り当てを停止する、もしくは、データ受信を停止する(ステップS25)。そして、指定期間t2内に上位集線装置10の出力バッファ13のデータ蓄積量の変化が閾値以上になったとき場合(ステップS26において“Yes”)、下位通信装置20−1は異常下位通信装置でないと判断して、次の下位通信装置20−2の診断に移行する(ステップS30、S31)。一方、指定期間t2内に上位集線装置10の出力バッファ13蓄積量の変化が閾値以上にならない場合(ステップS27において“Yes”)、下位通信装置20−1は異常下位通信装置であると判断し(ステップS28)、警報を出力して、その下位通信装置20を隔離する(ステップS29)。この診断を順に下位通信装置20−2から下位通信装置20−4に対して行うことで異常下位通信装置を特定することができる。
この異常検出方法では、2つ以上の下位通信装置20に異常がある場合は、全て下位通信装置20を診断しても異常な下位通信装置20を特定できず、2台以上異常下位通信装置ありと警報を出す(ステップS32)。ただし、同時に2台以上の下位通信装置20が異常下位通信装置となる確率は非常に低いため実用上問題ない。
通信システム301の効果を説明する。
通信システム301は、上位集線装置10に、ハードウェアとして少量の出力バッファ13、バッファ蓄積量監視部16、及び割当期間決定部14を備えており、割当期間決定部14が、下位通信装置20から受信した要求帯域と出力バッファ13のデータ蓄積量の変化とに基づいて各下位通信装置20が上位集線装置10にデータを送信する期間を決定して通知する「送信期間割当型」である。
通信システム301が異常装置検出処理を行う異常判定部15を備えるため、下位通信装置20が上位集線装置10に送るデータの時刻ずれを検出でき、さらに時刻ずれ修復処理部17を備えれば出力バッファでのデータ破棄を未然に防ぐことができる。
通信システム301がさらに異常装置特定処理を行う異常特定部18を備えれば、送信データの時刻ずれを起こしている異常下位通信装置を特定できるようになる。異常装置特定処理により下位通信装置20の異常が特定されれば、作業者がこの異常下位通信装置を交換し、通信システム301の修復を行うことができる。
以下は、本実施形態の通信システム及び異常検出方法を説明したものである。
上位集線装置が、
複数の下位通信装置を接続する複数の下位インターフェイスと、
合計の通信速度が前記下位インターフェイスの通信速度の合計より小さい、上位ネットワークに接続する上位インターフェイスと、前記上位インターフェイスが備える出力バッファの蓄積量の変化を監視するバッファ蓄積量監視部と、
前記下位通信装置から受信した要求帯域と、前記出力バッファ蓄積量の変化とに基づいて、前記各下位通信装置が上位集線装置にデータを送信する期間を決定し、通知する割当期間決定部とを備え、
下位通信装置から上位集線装置へのデータ送信を上位集線装置が制御する通信システムにおいて、
前記バッファ蓄積量監視部が監視する出力バッファ蓄積量の増加量が閾値以上であるときに、前記上位集線装置の下位インターフェイスで前記下位通信装置から送られるデータの時刻ずれを検知することを特徴とする。
また、好ましくは、前記上位集線装置の下位インターフェイスで前記下位通信装置から送られるデータの時刻ずれの検知後に上位集線装置が各下位通信装置に対して、ローカルタイム修復を行うことを特徴とする。
また、好ましくは、
選択対象を前記上位集線装置に接続するすべての下位通信装置とする第1の工程と、
選択対象の下位通信装置のうち、いずれか1以上の前記下位通信装置を選択する第2の工程と、
前記第2の工程により選択されなかった下位通信装置にデータ送信期間の割り当てを行う第3の工程と、
前記第2の工程により選択された下位通信装置にデータ送信期間の割り当てを行わないか、当該下位通信装置から送信されたデータを上位集線装置は有効データとして受信しないとする第4の工程と、
前記第2から第4の工程を実施したのち、前記上位集線装置の出力バッファ蓄積量の増加量が閾値以上となるか監視する第5の工程と、
前記第5の工程により、閾値以上となることが検知された場合において、新たな選択対象として、当該第2の工程において選択していなかった下位通信装置に絞り、改めて第2の工程から第5の工程を実施し、
前記第5の工程により、閾値以上となることが検知されなかった場合において、新たな選択対象として、当該第2の工程において選択していた下位通信装置に絞り、改めて第2の工程から第5の工程を実施し、
1の下位通信装置に絞られるまで実施することを特徴とする。
本実施形態の通信システム及び異常検出方法は、「送信期間割当型」通信システムにおいて、上位集線装置の出力バッファ蓄積量の変化を監視して、上位集線装置に到着する各下位通信装置から送信されるデータの時刻ずれを検出できるようにしたことに特徴がある。これにより、上位集線装置が割り当てた期間以外にデータを送信する異常下位通信装置を特定し、隔離することができる。この結果、バッファ削減の観点から魅力がある「送信期間割当型」通信システムにおいて、異常下位通信装置による正常下位通信装置から送信されたデータの上位集線装置における破棄を回避することができる。
10:上位集線装置
11:上位インターフェース
12:下位インターフェース
13:出力バッファ
14:割当期間決定部
15:異常判定部
16:バッファ蓄積量監視部
17:時刻ずれ修復処理部
18:異常特定部
20、20−1、20−2、20−3、20−4:下位通信装置
30:上位ネットワーク
301:通信システム

Claims (6)

  1. 下位通信装置からのデータを集めて上位ネットワークへ転送する上位集線装置を含む通信システムであって、
    前記上位集線装置は、
    前記上位ネットワークが接続する上位インターフェースと、
    複数の前記下位通信装置が接続する複数の下位インターフェースと、
    前記下位インターフェースが受信したデータを一時蓄積し、前記上位インターフェースへ出力する出力バッファと、
    前記上位インターフェースからデータを送信する通信速度と前記下位インターフェースのそれぞれがデータを受信する通信速度との関係、前記下位通信装置からの送信要求量、及び前記出力バッファが蓄積するデータ蓄積量の変化、に基づき前記下位通信装置毎にデータ送信許可期間を定め、前記下位通信装置へ前記データ送信許可期間を通知する割当期間決定部と、
    前記出力バッファのデータ蓄積量を監視し、前記データ蓄積量の変化が予め設定した閾値以上となった場合、前記下位通信装置のいずれかが異常と判断する異常検出監視処理を行う異常判定部と、
    を備えることを特徴とする通信システム。
  2. 前記上位集線装置は、
    前記下位通信装置のローカルタイムを自身のローカルタイムに合わせる時刻ずれ修復処理部をさらに備え、
    前記異常判定部が前記下位通信装置の異常を検出したとき、前記時刻ずれ修復処理部を用いて前記下位通信装置の時刻ずれを修復した後、前記異常判定部に再度前記異常検出監視処理をさせることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記上位集線装置は、
    選択対象を前記上位集線装置に接続するすべての下位通信装置とする第1の工程と、
    選択対象の下位通信装置のうち、いずれか1以上の前記下位通信装置を選択する第2の工程と、
    前記第2の工程により選択された前記下位通信装置からのデータを停止しする第3の工程と、
    前記第2から第3の工程を実施したのち、前記異常判定部に再度前記出力バッファのデータ蓄積量を監視させ、前記データ蓄積量の変化が予め設定した閾値以上となるか監視する第4の工程と、
    前記第4の工程により、閾値以上となることが検知された場合において、新たな選択対象として、当該第2の工程において選択していなかった前記下位通信装置に絞り、改めて第2の工程から第4の工程を実施し、
    前記第4の工程により、閾値以上となることが検知されなかった場合において、新たな選択対象として、当該第2の工程において選択していた下位通信装置に絞り、改めて第2の工程から第4の工程を実施し、
    1の下位通信装置に絞られたものを異常であると判断する異常装置特定処理を行う異常特定部をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の通信システム。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の通信システムにおける通信装置の異常検出方法であって、
    前記出力バッファのデータ蓄積量を監視し、前記データ蓄積量の変化が予め設定した閾値以上となった場合、前記下位通信装置のいずれかが異常と判断する異常検出監視処理を行うことを特徴とする通信装置の異常検出方法。
  5. 前記下位通信装置の異常を検出したとき、前記下位通信装置の時刻ずれを修復した後、再度前記異常検出監視処理を行うことを特徴とする請求項4に記載の通信装置の異常検出方法。
  6. 前記下位通信装置の異常を検出したとき、
    選択対象を前記上位集線装置に接続するすべての下位通信装置とする第1の工程と、
    選択対象の下位通信装置のうち、いずれか1以上の前記下位通信装置を選択する第2の工程と、
    前記第2の工程により選択された前記下位通信装置からのデータを停止しする第3の工程と、
    前記第2から第3の工程を実施したのち、前記異常判定部に再度前記出力バッファのデータ蓄積量を監視させ、前記データ蓄積量の変化が予め設定した閾値以上となるか監視する第4の工程と、
    前記第4の工程により、閾値以上となることが検知された場合において、新たな選択対象として、当該第2の工程において選択していなかった前記下位通信装置に絞り、改めて第2の工程から第4の工程を実施し、
    前記第4の工程により、閾値以上となることが検知されなかった場合において、新たな選択対象として、当該第2の工程において選択していた下位通信装置に絞り、改めて第2の工程から第4の工程を実施し、
    1の下位通信装置に絞られたものを異常であると判断する異常装置特定処理を行うことを特徴とする請求項4又は5に記載の通信装置の異常検出方法。
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