JP2014011597A - 再生装置及び再生方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
従来の技術では、あるユーザが、別の場所で別の装置を使用してコンテンツを視聴している他のユーザと同時刻に、同じコンテンツの同じシーンを視聴したい場合、その開始タイミングを合わせ同じシーンを同時刻に視聴する仕組みがない。
【解決手段】
コンテンツを再生する再生装置において、コンテンツを再生する再生制御部と、再生制御部で再生したコンテンツを出力する出力部と、再生制御部で再生するコンテンツの再生位置に関する情報及びコンテンツを特定する情報を取得する再生シーン情報取得部と、再生シーン情報取得部で取得した情報をネットワークを介して出力するネットワーク処理部と、を有するように構成する。
【選択図】 図1

Description

技術分野は、コンテンツの再生に関する。
特許文献1には、「オンエア中又は録画した番組コンテンツ内の各シーンに対する発言などの情報をユーザ間で共有することを好適に支援する、優れたコンテンツ関連情報提供装置及びコンテンツ関連情報提供方法、電子掲示板システム、並びにコンピュータ・プログラムを提供すること」(特許文献1[0011]参照)等を課題とし、その解決手段として、「参照データが時系列に配列されてなるコンテンツについての関連情報を提供するコンテンツ関連情報提供装置又はコンテンツ関連情報提供方法であって、コンテンツについての関連情報を蓄積する関連情報蓄積手段又はステップと、前記関連情報が参照するコンテンツ及び該コンテンツ中のデータ参照位置を特定する参照情報を蓄積する参照情報蓄積手段又はステップと、関連情報及び/又は参照情報を配信する情報配信手段又はステップと、を具備する」(特許文献1[0014]参照)こと等が記載されている。
特開2004−30327
しかし、特許文献1においては、他のユーザと同時刻に、同じコンテンツの同じシーンを視聴することに関しては考慮されていない。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、コンテンツを再生する再生装置が、コンテンツを再生する再生制御部と、再生制御部で再生したコンテンツを出力する出力部と、再生制御部で再生するコンテンツの再生位置に関する情報及びコンテンツを特定する情報を取得する再生シーン情報取得部と、再生シーン情報取得部で取得した情報をネットワークを介して出力するネットワーク処理部と、を有することを特徴とする。
上記手段によれば、複数のユーザにおけるコンテンツ視聴の利便性を向上させることができる。
実施例1のシステム構成の一例を示す図 実施例1の概要を示す図 実施例1の概要を示す図 実施例1の処理の一例を示す図 実施例1の再生装置B100における表示画面の一例を示す図 実施例1の再生装置D200において表示画面の一例を示す図 実施例2のシステム構成の一例を示す図 実施例2の概要を示す図 実施例2の再生装置E110における処理の一例を示す図 実施例2の再生装置F210における処理の一例を示す図 実施例2のサーバ600における処理の一例を示す図 実施例2のサーバ600における処理の一例を示す図 実施例3のシステム構成の一例を示す図 実施例3の再生装置J1110における処理の一例を示す図 実施例3の再生装置K1210における処理の一例を示す図 実施例3の再生装置J1110および再生装置K1210における表示画面の一例を示す図 実施例4の再生装置J1110における処理の一例を示す図 実施例4の再生装置K1210における処理の一例を示す図 実施例5のシステム構成の一例を示す図 実施例5の接続の一例を示す図 実施例5の接続の一例を示す図
以下、本発明に好適な実施形態の例(実施例)を説明する。但し、本発明は本実施例に限定されない。本実施例は、主には再生装置について説明してあり、再生装置での実施に好適であるが、再生装置以外への適用を妨げるものではない。また、実施例の構成すべてが採用される必要はなく取捨選択可能である。
近年、テレビジョン放送と、インターネットなどの通信の技術を利用し、放送される番組に放送中の時間軸に合わせてコメントを投稿し、他のユーザのコメントとともに視聴画面に表示するなどして、他のユーザと視聴体験を共有するといった試みが検討され始めている。これにより、複数のユーザが別の場所にいて別の視聴用の装置を使用していても、同じ番組を同時刻に見て、意見や感想などをコメントとしてお互い交換し合い、視聴体験を共有することが可能となる。
視聴しているシーンについてコメントを即時投稿しそれが逐次他のユーザへの表示に反映されるシステムであれば、各ユーザが視聴中のシーンに対して発したコメントであることを容易に判断できるため、視聴中のシーンの内容に合わせたコミュニケーションが可能である。放送によって提供されるコンテンツは、ある時刻に各ユーザが視聴するシーンがほぼ同じ内容となるため、このような仕組みが実現可能である。
しかし蓄積メディアの場合、その再生時刻は各ユーザで異なるため、放送により提供されるコンテンツと同様に同じシーンを複数ユーザが同時刻に見るためには、新たな仕組みが必要である。以下、かかる新たな仕組みの一例を説明する。
まず、本実施例の概要を、図2を用いて説明する。図2(a)においては、ユーザAが再生装置B100を使用して、BD(Blu−ray Disc(登録商標)の略)に収録されているコンテンツXXXを鑑賞しているものとする。別の場所にいるユーザCは、再生装置D200を使用して、同じく所有しているBDコンテンツXXXを、(再生開始がコンテンツXXXの途中からとなってもよいので)ユーザAが視聴しているシーンを同時刻に視聴して、別途用意するチャット等で意見交換したいというニーズがあるとする(図2(a))。
しかし、前述のとおり蓄積メディア(BDコンテンツや放送番組を録画したコンテンツ等)では、ユーザCはユーザAが現在どのシーンを再生しているのか知ることができない。そこで本発明では、ネットワーク経由で同じシーンを再生できるよう、シーンを合わせる仕組みを提供する(図(b))。
以下の実施例において、他のユーザと同じ再生時点に合わせて再生を開始することを、以降、同期再生と呼ぶ。なお、同期再生は複数のユーザ間で時間の誤差が全くない完全な再生時点の同期を意味するわけではなく、数秒程度の誤差があっても同期再生と呼ぶ。また、以下の実施例の説明で同時刻という表現を使用するが、誤差が全くない完全な同時刻を意味するわけではなく、数秒程度の誤差を含んでいても同時刻と表現する。
本実施例の構成の一例を図1に示す。この例では、ユーザAが使用する再生装置B100と、別のユーザCが使用する再生装置D200からなる。以下、各装置の機能ブロックについて説明する。
コンテンツ記録部101は、再生するコンテンツを記録しておくもので、その媒体としてHDD(Hard Disk Drive)やiVDR(information Versatile Disk for Removable usage)などの磁気記録媒体や、BD、DVD(Digital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)などの光学ディスク、SSD(Solid State Drive)などの半導体記憶装置などにより実現され、またリムーバブル(取り外し可能)である記録媒体であれば、それを格納し動作させるドライブ類も含まれる。
再生制御部102は、コンテンツ記録部101からのコンテンツを読み出しや著作権保護されたコンテンツの暗号の復号、符号化データのデコードなど再生に必要な処理を行い、また再生に関する制御(再生開始・停止、再生位置(再生時点)の管理、早送りなどの特殊再生)を行うブロックである。
表示部103は、例えばディスプレイにより再生制御部102の出力する表示用データを表示する機能を備える。なお、表示部は必ずしもディスプレイを備えなくともよく、外部の表示装置に出力する機能を備えるのみでもよい。ディスプレイや外部の表示装置への出力機能を総称して、「出力部」ともいう。
再生シーン情報取得部104は、再生装置B100で再生中のコンテンツを解析し、再生中のコンテンツ名(あるいはコンテンツごとにユニークなIDなどコンテンツを一意に判別できる情報)、再生シーンの時間情報(または各種記録媒体に応じた記録位置などシーンを一意に特定できる情報)等を含む再生シーン情報を得る。さらに、再生シーン情報を取得した時刻をタイムスタンプとして再生シーン情報に付加する(以降、取得時タイムスタンプと呼ぶ)。
データ生成部105は、再生シーン情報取得部104で取得した再生シーン情報に基づき、再生シーン情報使用側へ渡すのに適したデータに変換・生成を行う。
N/W(Network)処理部106は、外部ネットワークとデータを送受信するための各種処理(使用するプロトコルへの変換など)を行う。
情報取得判定部107は、再生シーン情報取得部104で再生シーン情報を取得するか否かを判定し、取得する場合はその契機を与える処理を行う。取得の判定は、例えばユーザの入力や、周期的なトリガなどによって行われる。
現在時刻取得部108は、現在時刻の計測および保持・取得を行い、再生装置B100においては再生シーン情報取得部104に、再生装置D200においては後述する再生シーン情報設定部に現在時刻を伝達する。再生シーン情報取得部104においては前述した取得時タイムスタンプの付加に伝達された時刻の情報が用いられる。
ネットワーク109は例えばインターネットなどにより実現されるネットワークであり、再生シーン情報の授受のための通信路として使用される。
データ解析部202は、再生装置D200のN/W処理部106で受信したデータのうち、再生シーン情報を抽出する。
再生シーン情報設定部203は、データ解析部から受信した再生シーン情報に基づき、再生装置D200の再生制御部102に対し設定を行う。この設定の一例としては、再生シーンを示す時間(再生位置)への頭出し指示などである。この設定においては、現在時刻取得部108からの時刻の情報も用いられる。
なお、再生装置D200のコンテンツ記録部101には、再生装置B100との間で同期再生を行うコンテンツが記録されている。
また、再生装置D200の再生制御部102は、再生シーン情報設定部203からの設定情報を受けて、それに基づいた制御を行う。
情報設定判定部207は、再生シーン情報設定部203により、再生制御部102に対して再生シーン情報を伝達、すなわち再生シーン情報に基づいた同期再生をするための設定を行うか否かを判定する機能ブロックである。設定有無の判定は、例えばユーザの入力や、周期的なトリガなどによって行われる。
本構成により、再生装置D200のユーザ(再生シーン情報利用側ユーザ)は、再生装置B100のユーザ(再生シーン情報提供側ユーザ)が視聴しているコンテンツ中のシーン位置を取得し、同じシーンから再生することが可能となる。
本構成は、ある再生装置(再生シーン情報提供側)と別の再生装置(再生シーン情報利用側)が、LAN(Local Area Network)などの家庭内ネットワークやWWW(World Wide Web)などのインターネットによるネットワークを介し、クライアントサーバ方式やP2P(Peer to Peer)などにより接続を確立し再生シーン情報を送受信する構成である。なお、本実施例におけるネットワーク構成例はこれらに限定されない。
次に、本構成による同期再生の処理の一例を、図3を用いて説明する。処理開始後、S301ではユーザAが再生装置B100を操作し、コンテンツの再生を始める。このとき、再生装置B100の表示部103により、ユーザAはそのコンテンツを視聴することが可能になる。
続いて、S302では、再生シーン情報取得部104により再生シーン情報の取得を行うかどうかを判定する。Yesの場合、S303に遷移し、再生制御部102の動作に従い、再生シーン情報の取得を行い、S304に遷移する。Noの場合は本シーケンスを終了する。
S302での再生シーン情報取得実施の判定の方法としては、制御ソフトウェアの動作により周期的に再生時点を取得する(あらかじめ設定したタイミングがきたら判定がYesとなる)など、再生装置B100自身により自動で行われてもよいし、別の方法として、ユーザAが明示的な操作が行なわれた場合(リモコンなどにより再生シーン情報取得を指示する)、あるいはユーザB等の他のユーザからネットワークを介して要求があった場合に行われてもよい。また、再生シーン情報の提供を自動で行うか否かはあらかじめユーザが設定しておくことを可能としてもよい。
この設定を行う画面例を図4に示す。図4は再生装置B100の表示部103に相当するディスプレイ画面にメニュー(設定画面)を表示している例である。この例では、設定画面にて、再生シーン情報(図中は『再生時点』と表記)を提供する、またはしないを選択でき(図中401)、する場合はその取得・送出を自動で行うか手動で行うかを選択でき(図中402)、自動で取得・送出する場合はその時間間隔を設定できる(図中403、この例では5分間隔)。この説明では、再生シーン情報提供を『する・自動送出・5分間隔』で行うものとする。その他、手動送出(タイミング指定方法は別途定義される)が選択可能であってもよいが、本実施例では特に説明しない。
S303で取得する再生シーン情報として、この例では再生コンテンツ名と時間情報とを取得するものとする。再生コンテンツ名とは、再生装置B100で再生されているコンテンツを表す文字列や、コンテンツごとに割り振られたユニークなIDなど、コンテンツを一意に判別できる情報である。再生コンテンツ名の取得または付与方法に関しては本実施例では特に限定しないが、コンテンツ記録部101などで管理されている管理情報などのメタデータより取得する方法が考えられる。時間情報とはコンテンツの再生位置を示す情報であり、先頭から何分何秒などの方法で示される。
なお、取得する再生シーン情報として、時間情報の代わりに、あるいは時間情報と共に、チャプタの情報を取得してもよい。ここでいうチャプタとは、コンテンツ自身が備える頭出しのための情報で、このチャプタを選択することによりあらかじめ設定された位置への頭出しを容易にするものであり、チャプタ情報とは例えば各チャプタに割り振られた連続した一意な番号(チャプタ番号)を示すものである。なお、チャプタ情報はどのようなコンテンツにも必ず備わっているものではないため必ず使用されるものではなく、それが存在しない場合は使用しない。
以上で取得した情報に、さらに現在時刻取得部108で取得した現在時刻を元に取得時タイムスタンプを付加し、再生シーン情報のデータ形式を構成する。なお、本実施例では取得時タイムスタンプの付加は再生シーン情報取得部104にて行われているが、取得時タイムスタンプの付加はデータ生成部105、あるいはN/W処理部106で行われてもよい。また、再生シーン情報が取得されてから当該再生シーン情報が利用されるまでのタイムラグを考慮しない場合、取得時タイムスタンプは付加しなくても良い。
S304では、データ生成部105により、S303で取得した再生シーン情報を、ネットワーク経由の送出に適したフォーマットとなるよう変換・整形・符号化などの処理を逐次行い、N/W処理部106により外部のネットワーク109経由で再生装置D200へ送出する。このときのフォーマットは、ネットワーク間での通信で使用するプロトコルなどに対し適切なものが選択されるべきである。一例としては、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)をプロトコルとして利用する場合にHTML(Hyper Text Markup Language)を利用するなどである。その他のプロトコルとしてはSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)などが考えられる。本実施例は、プロトコルやデータ形式の種別は特に問わず実施可能である。
データ送出のタイミングは、周期的に送出するなど、再生装置B100により自動で行われてもよいし、ユーザAが明示的な操作を行う(リモコンなどによりデータ送出開始を指示する)ことにより行われる、あるいはネットワークを介して他のユーザからの要求があったタイミングで行われてもよい。この説明では、前述の再生シーン情報提供に関する設定画面で決定してある取得タイミングと同期している(取得したら送出する)ため「5分間隔で自動送出」にしたがって行われるものとする。なお、再生シーン情報の取得と送出は必ずしも同時に行われる必要はない。
以降のステップでは再生シーン情報の利用側である再生装置D200の処理となる。簡略化のためシーケンス図からは省いているが、本構成による処理時には、再生装置D200は起動済みであり、さらに再生シーン情報提供側が視聴しているコンテンツと同じコンテンツが再生装置内に用意されている、すなわち再生装置D200のコンテンツ記録部101の準備が済んでいる(同じコンテンツを収録した市販の光学ディスクが光学ディスクドライブに挿入されている、内蔵する記録媒体に同じコンテンツが記録されている、など)必要がある。
S305では、再生装置D200のN/W処理部106により、S304で再生装置B100から送信されたデータの受信処理を行い、データ解析部202に転送しS306に遷移する。
S306では、受信したデータをデータ解析部202で解析し再生シーン情報を抽出、再生シーン情報設定部203へ伝達しS307に遷移する。
S307では、情報設定判定部207にて、再生シーン情報に基づき再生シーン情報提供側が視聴中のコンテンツとの同期再生を行うかを判定する。Yesの場合、S308に遷移し、同期再生を開始するために、再生シーン情報設定部203により再生シーン情報に基づいた設定を、再生装置Dの再生制御部102に対して設定する。この設定内容とそのときの動作については後述する。Noの場合は行うべきことがないため本シーケンスを終了する。
S307での同期再生を行うかの判定方法については、例えば再生装置D200の表示部103に、OSD(On Screen Display)表示により選択画面を提示し、ユーザの指示入力により実行有無を判定する方法がある。この場合の画面例を図5に示す。この画面の表示は、ユーザの操作で呼び出される方法や、常に表示領域の一部に表示し続ける方法、特定のタイミングでポップアップ表示するなどにより行われるが、本実施例では特に限定しない。
この例では、ユーザAが別の機器(再生装置B100)で視聴中のコンテンツXXXの5分17秒付近を再生中であることが表示からわかる(図中501)。この情報は再生装置B100から送出された再生シーン情報(この例では再生コンテンツ名、時間情報、および取得時タイムスタンプからなる)に基づき、例えばデータ解析部202で再生シーン情報を抽出した際に生成・表示するなどの方法がある。なお、再生シーン情報にチャプタ情報が含まれている場合、あるいは時間情報から再生位置におけるチャプタ番号やチャプタ名が特定できる場合、時間情報の代わりに、あるいは時間情報と共にチャプタに関する情報を表示するように構成してもよい。
これに対し、再生装置D200において、同じコンテンツの同期再生をするかどうかの質問(図中502)および選択肢(図中503乃至505)が表示され、ユーザCはその中から所望の動作を選択できる。ここで、『する (現在ユーザAが再生中のシーンから再生開始)』(図中503)を選択した場合(つまりS307で情報設定判定部207がYesと判定する場合)、S308において再生シーン情報設定部203では、再生シーン情報に含まれる再生時点情報および取得時タイムスタンプ、再生装置Dの現在時刻取得部108で取得した現在時刻から、再生装置Dのコンテンツ記録部101から読み出すコンテンツの、どの時点から再生すればよいかを再生装置Dの再生制御部102へ伝達する。
この時間の計算は、現在時刻と取得時タイムスタンプとの差(何秒前にその場面を視聴していたか)を求め、その差を再生シーン情報に含まれる時間情報が示す再生位置に加えることで、現在ユーザAが視聴しているシーンの再生位置が判明する。その再生位置に頭出しをして再生を開始すると、同時刻に同じ場面を再生することが可能となる。
以上により、ユーザBが再生を開始するまでに経過した時間差も加味することで同期再生を実現する。なお、取得時タイムスタンプが付加されていない場合、再生シーン情報に含まれる時間情報が示す再生位置、あるいは再生シーン情報に含まれる時間情報が示す再生位置に所定の時間(例えば、再生シーン情報の伝送における伝送遅延に基づく時間)を加えた再生位置をユーザAが現在視聴しているシーンの再生位置とすればよい。
図5において『頭出しのみ』(図中504)を選択した場合は、同期再生を行わず(つまり現在時刻と照らし合わせてユーザAの再生時点に合うよう頭出しする処理を行わず)、単純にこの再生シーン情報が示す再生時点(この場合は5:17)から頭出しを行う。
図5において『何もしない』(図中505)を選択した場合は特に処理を行わない(この図5に示すような選択画面を消去するなどしてもよい)。また、本発明における再生シーン情報を使用してどのような動作を行うかの選択肢の表示については、図5で示した内容に限定されない。なお、再生時点の算出方法は本実施例に限定されない。
本実施例によれば、蓄積コンテンツであっても、複数のユーザが同じシーンを同時刻に再生視聴できるようになる。また、別途用意されるチャットなどのシステムを用いれば、蓄積コンテンツであっても、同時刻に同じシーンについてのコミュニケーションを取ることも可能となる。
以上の例では、再生シーン情報提供側の再生装置と再生シーン情報使用側の再生装置を区別して説明したが、本実施例では、各再生装置が再生シーン情報提供の仕組み(情報取得判定部107、再生シーン情報取得部104、データ生成部105)および使用の仕組み(情報設定判定部207、再生シーン情報設定部203、データ解析部202)の両方の仕組みを備え、再生シーン情報提供および使用のどちらも実施できる構成としても良い。
次に、チャットやSNS(Social Networking Service、ユーザを識別するアカウントが存在し、アカウント間でコミュニケーションを行う手段があるネットワークサービス)、電子掲示板などによるコミュニケーションを考慮した他の実施例を説明する。以降、チャットやSNS、電子掲示板などのネットワークを介して行われるコミュニケーションのためのシステムを、単に「サービス」と総称する。
本実施例では、サービスとしてはSNS、複数のユーザ間でやり取りするデータとしてはコメント(意見や感想などを伝えるための文字列)を例に説明を行う。
本実施例の概要および画面表示例を図7に示す。この図では、再生装置E110と再生装置F210はネットワークで接続され、同ネットワークにSNSサーバ700が接続されている。SNSサーバ700は、SNS機能(ユーザのリクエストに応じて、コメント投稿の受信・記録、記録済みのコメントデータの送出など、アカウントごとの処理/管理)を提供する。再生シーン情報提供側である再生装置E110と、再生シーン情報使用側である再生装置F210のそれぞれの再生装置がSNSを使用するための機能を備える。
再生シーン情報提供側である再生装置E110において、701はユーザAが視聴している画面である。ここでは、ユーザAが視聴しているコンテンツXXXの再生に重畳して、SNSに投稿するコメントの入力に用いる画面領域(以下、「SNSコメント入力画面領域」と呼ぶ)702が表示されている。この表示/非表示はユーザ入力による指示で切り替えられてもよい。
SNSコメント入力画面領域702には、コメント入力フォーム703と、コメント投稿決定ボタン704があり、コメント入力フォーム703では、ユーザの操作により、コメントの文字列を入力することが可能となる。コメント投稿決定ボタン704は、前述のコメント入力フォーム703で入力した文字列をコメントとしてSNSに投稿するかどうかを決定する。
このSNSコメント入力画面領域702を用いてSNSへのコメントの投稿が可能となる。再生シーン情報提供側である再生装置E110は、コンテンツ再生中にSNSへのコメントを入力・投稿することで、それを契機として再生シーン情報を生成し、コメントに重畳して再生シーン情報を送出する。
送出された再生シーン情報つきコメントは、SNSサーバ700を介して、再生シーン情報使用側の再生装置F210で取得できる。
再生シーン情報使用側である再生装置F210において、705はユーザBが視聴している画面である。その画面中に、SNSのコメントを表示する領域(以下、「SNSコメント表示領域」と呼ぶ)706が表示されている。SNSコメント表示領域706の表示/非表示は、ユーザによる指示で切り替えられてもよいし、他のユーザからコメントが投稿されたときに自動的に表示されるようにしてもよい。
本実施例におけるSNSコメント表示領域706は、SNSサーバ700から取得した閲覧可能な他のユーザのコメントを複数表示することを可能としている。図7の例では、ユーザAのコメント707と、ユーザGのコメント708が表示されている。このうち、ユーザAのコメントには、「再生シーン情報あり」のメッセージが付加されている。これはSNSに投稿されたコメントに再生シーン情報が重畳されていることを示す。
なお、このメッセージ内容は上記に限定されず、また文章でなく図形(アイコンなど)であってもよい。このようなメッセージが付加されたコメントを選択することで、実施例1で説明したような同期再生のシーケンスを開始できる(例えば図5のような画面に遷移し、『する(現在ユーザAが再生中の位置から再生開始)』(503)を選択することで同期再生を開始する、など)。同期再生が開始された後は図7の709のように、現在時刻でユーザAが再生しているシーンと同じシーンから再生が開始される。
次に、本実施例の構成の一例を図6に示す。本実施例では、ユーザAが使用する再生装置E110と、別のユーザCが使用する再生装置F210、およびサービスを提供するサーバ600(図7のSNSサーバ700に相当)からなる。以下、各装置の機能ブロックについて説明するが、図1と同様の機能ブロックについては図1と同じ番号を付し、説明を省略する。
再生装置E110において、サービス処理部111は、SNSへのアクセス機能を提供し、例えばユーザの操作により行われるコミュニケーションのためのデータ(この例ではコメントの投稿)の入力を受付け、サーバ600へ送出可能なフォーマットとなるようなデータとする。
情報取得判定部117は、サービス処理部111へのコメントの投稿を契機として、再生シーン情報取得部104へ取得の指示を行う。
データ生成部115は、再生シーン情報取得部104で取得した再生シーン情報及びサービス処理部111で入力したコメントを、ネットワーク経由の送出に適したフォーマットとなるよう変換・整形・符号化などの処理を行う。
N/W処理部106の動作については実施例1と違いはないが、本実施例におけるサービスはサーバ600を介して行うものであるので、データの送出先はサーバ600となる。
サーバ600において、N/W処理部601は、再生装置E110からのデータを受信し、また再生装置F210へのデータの送出を行う機能ブロックである。なお、サーバ600からの再生装置F210へのデータ送出は、再生装置F210側からのリクエストに応じてサーバ600がレスポンスを返す方式でも、サーバ600側から所定のタイミング(例えば、所定時間毎、コメントの投稿を受け付けたタイミング等)でプッシュとして送出される方式のどちらであってもよい。
サービス実行部602は、一例としてコメントのデータを管理・保管するための処理など各種制御を行う。データ記録部603には、必要に応じてデータが記録される。
再生装置F210において、サービス処理部211は、SNSへのアクセス機能を提供し、例えば再生装置F210のN/W処理部106を介してサーバ600から取得したコメントを表示するなど、サービスの出力としての処理を行う。また、ユーザの操作により行われるサービスに対する各種指示を受け付ける(例えばコメントの選択による情報設定判定部217への指示など)。
データ解析部212は、サーバ600から取得したデータを解析し、コメントはサービス処理部211へ、再生シーン情報は再生シーン情報設定部203へ送出する。情報設定判定部217は、サービス処理部211より指示されたコメントに対しての動作に応じて、再生シーン情報の設定をするか否かの判定を再生シーン情報設定部203へ伝達する。
次に、実施例2における処理の一例について説明する。まず再生シーン情報提供側である再生装置E110の動作について図8を用いて説明する。
S801では、再生装置E110でのコンテンツXXXの再生を開始する。S802では、コンテンツXXXの再生中にユーザAの操作により、サービス処理部111でSNSへのアクセス機能を使用し、SNSへ投稿するコメントの入力および投稿の動作を行うかどうかを判別する。
Yesの場合、S803に遷移する。Noの場合は処理を終了する(なお、S802の処理はユーザの指示により適宜開始可能である)。
S803では、再生シーン情報取得部104により、再生制御部102が再生中のコンテンツから再生シーン情報を取得する。つまり、情報取得判定部117では、S802でのSNSコメントの投稿動作を契機とし、再生シーン情報を取得すると判定する。再生シーン情報は、再生コンテンツ名と時間情報(および/またはチャプタ情報)を含むものとする。
S803の後、S804へ遷移し、データ生成部115にて、S802でサービス処理部111にて入力したコメントと、S803で取得した再生シーン情報とを、サーバ600に送出するのに適したフォーマットとなるよう変換・整形・符号化などの処理を逐次行い、N/W処理部106により外部のネットワーク109経由で再生装置F210へ送出する。コメント及び再生シーン情報の送出においては、コメントと再生シーン情報とを合わせて一つのコメントデータとして送出してもよい。以下の説明では、コメント及び再生シーン情報を含むコメントデータが送出された場合の例を説明する。
次に、サーバ600の処理の一例を図10を用いて説明する。まず再生装置E110にて送出されたデータに対するサーバ600の処理について図10(a)で示す。S1001では、N/W処理部601でコメントデータを受信すると、S1002へ遷移し、サービス実行部602により、この例ではデータの記録処理を実行し、データ記録部603にコメントデータを記録する。このときの記録の方式などはサービスによって異なるが、本実施例では特に限定しない。
続いてサーバ600から再生装置F210へコメントデータを送出する場合の処理の一例を図10(b)を用いて説明する。S1003において、N/W処理部601で再生装置F210からのコメントデータ取得のリクエストを受信する、S1004に遷移し、データ記録部603から必要なコメントデータを必要なだけ読み出しS1005へ遷移する。なお、サービスを提供するサーバ600の処理内容は使用するサービスによって異なるが、本実施例では使用するサービスおよびサーバの処理内容は特に限定せず、各種データをネットワーク経由で送受信可能なシステムであればどのようなものでも良い。
その後、S1005にてN/W処理部601により読み出されたコメントデータを再生装置F210へ送出する。なお、本実施例ではS1003で再生装置F210からのリクエストを受信した場合にS1004に遷移する構成としたが、リクエストの受信に代えて、あるいはリクエストの受信に加え、所定のタイミングを契機にS1004に遷移する構成としてもよい。
次に再生シーン情報使用側である再生装置F210の動作について図9を用いて説明する。処理開始後、S901において再生装置F210でSNSコメントの閲覧を行うかどうかを判定する。これは、例えばユーザの操作によってSNSへのアクセス機能が起動されたか否か、あるいは他のユーザからコメントの投稿があったか否か等によって判定される。
Yesの場合、S902へ遷移し、Noの場合は処理を終了する。S902では、SNSコメント閲覧のために、再生装置F210のN/W処理部106によりサーバ600へのデータ取得リクエストを行い、サーバ600から送出されるコメントデータを取得する。また、それに合わせて、データ解析部212によりコメントデータに付加された再生シーン情報の抽出を行う。
S902の後、S903へ遷移し、コメントデータ中のコメント部分をサービス処理部211の処理によりSNSコメント表示画面として表示する(表示は例えば再生装置F210の表示部103などにより行う。図中での接続は省略)。このときの表示は、図7の705に示したような画面構成例を用いてもよい。
続いてS904へ遷移し、S903で表示したSNSコメントのうち、再生シーン情報が付加されたコメントに対して、サービス処理部211へのユーザ操作でコメントを選択するかどうかを判定する。Yesの場合、すなわち再生シーン情報が付加されたコメントを選択し、同期再生を行うか否かの選択画面への遷移をユーザが指示した場合、S905へ遷移する。Noの場合、処理を終了する。
S905では、同期再生を行うか否かの選択画面の表示へ遷移する。このときの表示は、図5に示した表示を用いればよい。続いてS906へ遷移し、同期再生を行うか否かを判定する。Yesの場合、例えばユーザが図5の503『する (現在ユーザAが再生中の位置から再生開始)』を選択した場合、情報設定判定部217にてサービス処理部211から伝達されたユーザ入力の内容により再生シーン情報を設定する判定がされ、S907へ遷移する。Noの場合、処理を終了する。
S907では、再生シーン情報設定の指示に従い、再生シーン情報設定部203により、再生制御部102への再生シーン情報の設定を行う、すなわち同期再生を開始する。このときの、再生装置F210で頭出しに用いる再生時点の算出などは実施例1と同様な方法を用いればよい。なお、再生時点の算出方法は本実施例に限定されない。
本実施例によれば、蓄積コンテンツであっても、複数のユーザが同じシーンを同時刻に再生視聴し、SNSを利用して同時刻に同じシーンについてのコミュニケーションを取ることが可能となる。
以上の例では、再生シーン情報提供側の再生装置と再生シーン情報使用側の再生装置を区別して説明したが、本実施例では、各再生装置が再生シーン情報提供の仕組み(情報取得判定部117、再生シーン情報取得部104、データ生成部115、サービス処理部111)および使用の仕組み(情報設定判定部217、再生シーン情報設定部203、データ解析部212、サービス処理部211)の両方の仕組みを備え、再生シーン情報提供および使用のどちらも実施できる構成としても良い。
本実施例では、同期再生を行うユーザは蓄積コンテンツとして同じコンテンツを所有している必要がある。BDなどパッケージメディアであれば、同じものを購入しディスクを再生装置に準備しておけばよい。録画番組であれば、同じ番組を録画予約しておくなどの方法がある。このとき、SNSを利用して、他のユーザが録画予約した旨のSNSコメントを受信した場合に、同じ番組を録画予約するなどの仕組みにより、容易に同じ番組を蓄積コンテンツとして用意できる機能などと組み合わせても良い。
以上の例はBDや録画番組など、パッケージメディアや蓄積されたコンテンツデータで同期再生を行うものであったが、本実施例では、インターネット上にアップロードされた動画コンテンツなどの同期再生を行う例について説明する。
本実施例の構成の一例を図11に示す。本実施例では、ユーザAが使用する再生装置J1110と、別のユーザCが使用する再生装置K1210、およびサービスを提供するサービス用サーバ600(図7のSNSサーバ700に相当)、動画コンテンツを蓄積し、インターネットなどを介して配信する動画配信サーバ1100からなる。なお、サービス用サーバ600と、動画配信サーバ1100は同一の機器が備えるものでもよく、動画配信とともにその動画にコメント付加などが可能な形態のサービスであってもよい。以下、各装置の機能ブロックについて説明するが、図6と同様の機能ブロックについては図6と同じ番号を付し、説明を省略する。
再生装置J1110において、コンテンツ取得部1103は、動画配信サーバ1100からN/W処理部106を介して動画コンテンツを取得する。同様に、再生装置K1210において、コンテンツ取得部1103は、動画配信サーバ1100からN/W処理部106を介して動画コンテンツを取得する。
N/W処理部106の動作については基本的には実施例2と違いはないが、本実施例では動画コンテンツのデータを受信処理し、コンテンツ取得部へ提供する処理も合わせて行う。
動画配信サーバ1100において、コンテンツ蓄積部1101は、動画コンテンツを装置内の記録装置に保持する。N/W処理部1102は、インターネット経由などで接続される他の機器からのリクエストに応じて、コンテンツ蓄積部1101に記録されている動画コンテンツを送出する。
次に、実施例3における処理の一例について説明する。まず再生シーン情報提供側である再生装置J1110の動作について図11を用いて説明する。
S1201では、再生装置J1110とインターネットで接続された動画配信サーバ1100にあるコンテンツXXXの再生開始を指示する。S1202では、N/W処理部106を介してコンテンツ取得部1103でコンテンツを取得し、再生制御部102で再生を開始する。S1203では、コンテンツXXXの再生中にユーザAの操作により、サービス処理部111でSNSへのアクセス機能を使用し、SNSへ投稿するコメントの入力および投稿の動作を行うかどうかを判別する。
Yesの場合、S1204に遷移する。Noの場合は処理を終了する(なお、S1203の処理はユーザの指示により適宜開始可能である)。
S1204では、再生シーン情報取得部104により、再生制御部102が再生中のコンテンツから再生シーン情報を取得する。つまり、情報取得判定部117では、S1203でのSNSコメントの投稿動作を契機とし、再生シーン情報を取得すると判定する。再生シーン情報は、再生コンテンツ名(ファイル名やサーバ上のURI:)と時間情報(および/またはチャプタ情報)を含むものとする。再生シーン情報の取得は、動画配信サーバ1100が備えるAPI(Application Program Interface)などを使用することで動画配信サーバ1100から再生位置を取得するものでもよいし、再生装置J1110内部で、再生開始指示からの時間をカウントすることで取得するものでもよい。
S1204の後、S1205へ遷移し、データ生成部115にて、S1203でサービス処理部111にて入力したコメントと、S1204で取得した再生シーン情報とを、サーバ600に送出するのに適したフォーマットとなるよう変換・整形・符号化などの処理を逐次行い、N/W処理部106により外部のネットワーク109経由で再生装置K1210へ送出する。コメント及び再生シーン情報の送出においては、コメントと再生シーン情報とを合わせて一つのコメントデータとして送出してもよい。
次に再生シーン情報使用側である再生装置K1210の動作について図13を用いて説明する。処理開始後、S1301において再生装置K1210でSNSコメントの閲覧を行うかどうかを判定する。これは、例えばユーザの操作によってSNSへのアクセス機能が起動されたか否か、あるいは他のユーザからコメントの投稿があったか否か等によって判定される。
Yesの場合、S1302へ遷移し、Noの場合は処理を終了する。S1302では、SNSコメント閲覧のために、再生装置K1210のN/W処理部106によりサーバ600へのデータ取得リクエストを行い、サーバ600から送出されるコメントデータを取得する。また、それに合わせて、データ解析部212によりコメントデータに付加された再生シーン情報の抽出を行う。
S1302の後、S1303へ遷移し、コメントデータ中のコメント部分をサービス処理部211の処理によりSNSコメント表示画面として表示する(表示は例えば再生装置K1210の表示部103などにより行う。図中での接続は省略)。このときの表示は、図7の705に示したような画面構成例を用いてもよい。
続いてS1304へ遷移し、S1303で表示したSNSコメントのうち、再生シーン情報が付加されたコメントに対して、サービス処理部211へのユーザ操作でコメントを選択するかどうかを判定する。Yesの場合、すなわち再生シーン情報が付加されたコメントを選択し、同期再生を行うか否かの選択画面への遷移をユーザが指示した場合、S1305へ遷移する。Noの場合、処理を終了する。
S1305では、同期再生を行うか否かの選択画面の表示へ遷移する。このときの表示は、図5に示した表示などを用いればよい。続いてS1306へ遷移し、同期再生を行うか否かを判定する。Yesの場合、例えばユーザが図5の503『する (現在ユーザAが再生中の位置から再生開始)』を選択した場合、情報設定判定部217にてサービス処理部211から伝達されたユーザ入力の内容により再生シーン情報を設定する判定がされ、S1307へ遷移する。Noの場合、処理を終了する。
S1307では、再生シーン情報が示す動画コンテンツをインターネット経由で動画配信サーバ1100より取得し再生可能な状態とし、S1308へ遷移する。また、再生コンテンツのデータのバッファリングを伴う再生制御を行う場合は、S1304で再生シーン情報つきのコメントを選択した時点で、同期再生を行う可能性が高いと判定し、S1304より先にS1307で動画コンテンツを受信し取得する手順でもよい。
S1308では,再生シーン情報設定の指示に従い、再生シーン情報設定部203により、再生制御部102への再生シーン情報の設定を行って、同期再生を開始する。このときの、再生装置K1210で頭出しに用いる再生時点の算出などは実施例1と同様な方法を用いればよい。なお、再生時点の算出方法は本実施例に限定されない。
本実施例によれば、インターネット上の動画配信サーバ内に保持され配信によって視聴可能なコンテンツであっても、複数のユーザが同じシーンを同時刻に再生視聴し、SNSを利用して同時刻に同じシーンについてコメントを行うなどのコミュニケーションを取ることが容易となる。
以上の例では、再生位置を合わせ同期再生を開始する方法について説明したが、早送りやチャプタスキップなどの特殊再生操作の情報(特殊再生情報)も伝達する同期再生について説明する。
同期再生のシーケンスは実施例1乃至3と同様の手順で行う。本実施例では、再生シーン情報を提供した側をマスタとし、再生シーン情報を使用し同期再生を開始した側をスレーブと呼称する。本実施例では、マスタ側がコンテンツ再生中に特殊再生操作(早送り、巻き戻し、チャプタスキップ、一時停止など)を行った場合、再生シーン情報に特殊再生情報を付加して送出する、または特殊再生情報のみを送出する。
マスタ側の再生シーン情報に基づき同期再生を開始したスレーブ側の再生装置が特殊再生情報を受信した場合、その内容に従ってコンテンツの特殊再生を開始する。特殊再生情報の内容は、例えば操作種別(n倍速早送り、n倍速巻き戻し、チャプタスキップ、一時停止など)からなり、特殊再生終了時にも特殊再生が終了したことを示す特殊再生情報を送出することで、マスタ側の操作に従ってスレーブ側でも同様の特殊再生が行われる。
マスタ側およびスレーブ側の再生装置は、それぞれ同期再生時に特殊再生情報の反映を行うかどうかを設定できる。例えば図14に示すような、再生装置と接続された表示部に表示されるメニュー画面構成例により、特殊再生情報の提供または取得を行うかどうかの設定を可能とする。マスタ側再生装置1110において、図中1401は、マスタ側の再生シーン情報をどのタイミングで提供するかを選択可能な項目であり、『コメント送信時に再生シーン情報を付加して送信する』、あるいは『一定の周期で自動送出する』、などの動作内容を選択できるようにする。図中1402は、特殊再生情報をスレーブ側に提供するかどうかを選択可能な項目であり、『提供する』、あるいは『提供しない』、などの動作内容を選択できるようにする。
スレーブ側再生装置1210において、図中1403は、他のユーザが再生中の再生シーン情報を取得し同期再生を行うか否かを選択可能とする項目であり、『する』、あるいは『しない』、などの動作内容を選択できる。『する』設定の場合は、例えば図7の707のようなSNSコメント画面から再生シーン情報を選択したとき、図5のような同期再生開始選択画面を表示し、同期再生をするかどうか、またはその動作内容を選択できるようにする。
図中1404は再生シーン情報の取得およびその情報の反映タイミングを選択可能な項目であり、『手動選択(コメント中の再生シーン情報を選択するなどした場合に同期再生開始)』、あるいは『自動(再生シーン情報受信時に自動で同期再生開始)』、あるいは『なし(再生シーン情報受信のみ)』などの動作内容を選択できる。図中1405は、特殊再生情報の取得・反映を行うかどうかを選択可能な項目であり、『自動で反映する(特殊再生情報を受信したときに自動で反映)』、あるいは『手動で反映する(特殊再生情報を受信したときにその旨を表示し、反映するかしないかを選択できる)』、あるいは『しない』などの動作内容を選択できるようにする。
実施例4における処理の一例について説明する。まずマスタ側である再生装置J1110の動作について図15を用いて説明する。
S1501では、再生装置J1110で再生中のコンテンツXXXに対し特殊再生操作を指示する。S1502では、前述のメニュー内で設定されている『特殊再生情報をスレーブ側に提供するかどうか』を情報取得判定部117で判定する。
Yesの場合、つまり提供するという設定の場合、S1503に遷移する。Noの場合は処理を終了する(なお、S1502の処理はユーザの指示により適宜開始可能である)。
S1503では、再生シーン情報取得部104により、指示された特殊再生の内容を取得する。特殊再生情報は、再生コンテンツ名と操作種別などを含むものとする。
S1503の後、S1504へ遷移し、データ生成部115にて、S1503で取得した特殊再生情報を、サーバ600に送出するのに適したフォーマットとなるよう変換・整形・符号化などの処理を逐次行い、N/W処理部106により外部のネットワーク109経由でサーバ600へ送出する。特殊再生情報の送出においては、自動的にSNSコメントを付加してもよく、または再生シーン情報と合わせて一つのデータとして送出してもよい。
次にスレーブ側である再生装置K1210の動作について図16を用いて説明する。処理開始後、S1601において再生装置K1210でマスタ側再生装置との同期再生を行っているかを判定する。これは、例えば再生シーン情報設定部203などの状態を確認することで判定される。
Yesの場合、S1602へ遷移し、Noの場合は処理を終了する。S1602では、マスタ側からの特殊再生情報がサーバ600上にあるかを判定する。これはサービス処理部211からN/W処理部106経由でデータを定期的に取得しに行き受信する方法や、特殊再生情報が送出されていることをサーバ600から再生装置K1210へプッシュ通知で通知されたときに受信するなどの方法で判定されるが、この方法は特に限定されない(サーバ側の処理については説明を割愛する)。S1602で、マスタ側からの特殊再生情報を受信したと判定されると、S1603へ遷移し、前述のメニュー内で設定されている『特殊再生情報の取得・反映を行うかどうか』を情報設定判定部217で判定する。 Yesの場合、S1604へ遷移し、Noの場合は処理を終了する。
S1604では、受信した特殊再生情報の指示に従い、再生シーン情報設定部203により、再生制御部102への特殊再生の指示を行う、すなわち特殊再生を開始する。
本実施例によれば、同じ内容のコンテンツを視聴中の複数のユーザが同じ特殊再生操作を共有することができ、たとえばインターネット上の動画やBDなどのパッケージメディアを用いた講義などで、マスタ側となるユーザが見せたいシーンを特殊再生により調整しスレーブ側のユーザに見せることができ、例えばSNSを利用して同じシーンについてコメントなどを行うことでコミュニケーションを取ることが容易となる。
以上の例では再生シーン情報提供側(マスタ側)再生装置と、再生シーン情報使用側(スレーブ側)再生装置はそれぞれ別の装置として説明したが、ひとつの再生装置が再生シーン情報を提供し、かつ再生シーン情報を使用するというように双方の機能を備えていても良い(図17)。
また、以上の例では、再生シーン情報提供側(マスタ側)再生装置と、再生シーン情報使用側(スレーブ側)再生装置が一対一で接続されているものであったが、これを一対多とするような構成も可能である。ひとつの再生シーン情報提供側(マスタ側)再生装置の再生シーン情報を複数の再生シーン情報使用側(スレーブ側)再生装置で使用し同期再生を行ってもよい。図18では、再生装置Ma1801(内部の機能は図17の1700と同等)と、再生装置Mb1802(内部の機能は図17の1700と同等)、再生装置Mc1803(内部の機能は図17の1700と同等)がインターネットを介して接続されている場合の再生シーン情報の伝達方法の一例である。再生装置Mb1802と再生装置Mc1803は、それぞれ再生装置Ma1801の再生シーン情報を受信し、使用する。このとき再生装置Ma1801の再生シーン情報を受信する再生装置の数は特に制限されなくとも良いし、あるいは同時接続数などで制限しても良い。
また、別の使用例として、ある再生シーン情報提供側(マスタ側)再生装置から再生シーン情報を取得し同期再生を行っている再生シーン情報使用側(スレーブ側)再生装置が、別の再生装置に対し再生シーン情報を提供(マスタ側からの再生シーン情報をそのまま転送してもよいし、新たにスレーブが再生シーン情報を生成してもよい。)することも可能である。
図19では、再生装置Md1901(内部の機能は図17の1700と同等)と、再生装置Me1902(内部の機能は図17の1700と同等)、再生装置Mf1903(内部の機能は図17の1700と同等)がインターネットを介して接続されている場合の再生シーン情報の伝達方法の一例である。再生装置Me1902は、再生装置Md1901の再生シーン情報を受信し、使用することで同期再生を行う。その一方で、その同期再生の際に再生シーン情報の提供もあわせて行えるようにする。再生装置Mf1903では、再生装置Me1902が提供した再生シーン情報を受信し、同期再生を行うことができる。このようにして、再生シーン情報提供と使用の双方の機能を備えた再生装置を介して、直接再生シーン情報を受信することができない再生装置との同期再生を可能となる。
具体的には、SNSのコミュニケーションを介した再生シーン情報のやり取りの場合に効果がある。例えば、SNS上で複数のユーザが相互にアカウントを把握し関係性がある場合のみでしかコミュニケーション・伝達が行えないケースがあり、同期再生のための再生シーン情報を発信したアカウントとコミュニケーション可能なアカウントのみで同期再生が可能となる場合を考える。この場合、あるユーザPが発信した再生シーン情報を、ユーザPとコミュニケーション可能なユーザQが受信し同期再生することが可能であるが、ユーザPとコミュニケーション可能でないユーザRは、ユーザPの再生シーン情報を受信できずユーザPと同期再生ができない。そこで、本実施例で示したように再生シーン情報の提供および使用の双方の機能を備える場合、ユーザRがユーザQとコミュニケーション可能である場合には、ユーザQが(ユーザPと同期再生している)再生シーン情報を提供することで、実質的にユーザRはユーザPと同期再生が可能となる。
以上のように、本実施例では、再生シーン情報を用いる再生装置や提供元の数が2以上であっても、インターネットを介して行われるSNSなどを使用して再生シーン情報の伝達を行う場合にユーザの使い勝手を向上できる。
100 再生装置B
101 コンテンツ記録部
102 再生制御部
103 表示部
104 再生シーン情報取得部
105 データ生成部
106 N/W処理部
107 情報取得判定部
108 現在時刻取得部
109 ネットワーク
200 再生装置D
202 データ解析部
203 再生シーン情報設定部
207 情報設定判定部
401 他のユーザへの再生時点の提供に対する選択肢を示す表示
402 自動/手動の選択肢を示す表示
403 送出間隔の選択肢を示す表示
501 ユーザAが視聴中の情報を示す表示
502 同期再生を開始するかを問うメッセージを示す表示
503 同期再生するかの選択肢を示す表示
504 頭出しのみを行うかの選択肢を示す表示
505 何もしないかどうかの選択肢を示す表示
110 再生装置E
111 サービス処理部
115 データ生成部
117 情報取得判定部
210 再生装置F
211 サービス処理部
212 データ解析部
217 情報設定判定部
600 サーバ
601 N/W処理部
602 サービス実行部
603 データ記録部
700 SNSサーバ
701 再生装置E110の表示画面
702 SNSコメント入力画面領域を示す表示
703 SNSコメント入力フォームを示す表示
704 SNSコメント投稿ボタンを示す表示
705 再生装置F210の表示画面
706 SNSコメント表示領域を示す表示
707 ユーザAのコメントを示す表示
708 ユーザGのコメントを示す表示
709 ユーザBの入力後の再生装置F210の表示画面
1100 動画配信サーバ
1101 コンテンツ蓄積部
1102 N/W処理部
1103 コンテンツ取得部
1110 再生装置J
1210 再生装置K
1401 再生シーン情報の提供タイミングの選択肢を示す表示
1402 特殊再生情報の提供有無の選択肢を示す表示
1403 他のユーザから再生シーン情報を取得するかの選択肢を示す表示
1404 再生シーン情報の反映を行うタイミングの選択肢を示す表示
1405 特殊再生情報の反映をどのように行うかの選択肢を示す表示
1700 再生装置M
1801 再生装置Ma(再生シーン情報提供側)
1802 再生装置Mb(再生シーン情報使用側)
1803 再生装置Mc(再生シーン情報使用側)
1901 再生装置Md(再生シーン情報提供側)
1902 再生装置Me(再生シーン情報提供/使用側)
1903 再生装置Mf(再生シーン情報使用側)

Claims (13)

  1. コンテンツを再生する再生装置であって、
    コンテンツを再生する再生制御部と、
    前記再生制御部で再生したコンテンツを出力する出力部と、
    前記再生制御部で再生するコンテンツの再生位置に関する情報及び当該コンテンツを特定する情報を取得する再生シーン情報取得部と、
    前記再生シーン情報取得部で取得した情報をネットワークを介して出力するネットワーク処理部と、
    を有することを特徴とする再生装置。
  2. 請求項1の再生装置であって、
    現在時刻の情報を取得する現在時刻取得部を有し、
    前記ネットワーク処理部は、前記コンテンツの再生位置に関する情報及び前記コンテンツを特定する情報と共に前記現在時刻の情報を出力することを特徴とする再生装置。
  3. 請求項1の再生装置であって、
    ネットワークサービスで用いるデータを生成するサービス処理部とを有し、
    前記ネットワーク処理部は、前記コンテンツの再生位置に関する情報及び前記コンテンツを特定する情報と共に前記サービス処理部で生成したデータを出力することを特徴とする再生装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の再生装置であって、
    前記コンテンツは記録媒体に記録されており、
    前記再生制御部は、前記記録媒体から前記コンテンツを読み出して再生することを特徴とする再生装置。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載の再生装置であって、
    ネットワークを介して前記コンテンツが記録されているコンテンツ配信サーバから前記コンテンツを取得するコンテンツ取得部を有し、
    前記再生制御部は、前記コンテンツ取得部が取得したコンテンツを再生することを特徴とする再生装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の再生装置であって、
    前記再生制御部がコンテンツの特殊再生を行った場合に、前記再生シーン情報取得部が当該特殊再生に関する情報を取得し、当該取得した特殊再生に関する情報を前記ネットワーク処理部より出力することを特徴とする再生装置。
  7. コンテンツを再生する再生装置であって、
    コンテンツを再生する再生制御部と、
    前記再生制御部で再生したコンテンツを出力する出力部と、
    コンテンツを特定する情報及び当該コンテンツの再生位置に関する情報をネットワークを介して受信するネットワーク処理部と、を有し、
    前記再生制御部は、前記ネットワーク処理部で受信したコンテンツを特定する情報が示すコンテンツを、前記ネットワーク処理部で受信した当該コンテンツの再生位置に関する情報が示す再生位置から再生することを特徴とする再生装置。
  8. 請求項7の再生装置であって、
    現在時刻の情報を取得する現在時刻取得部を有し、
    前記ネットワーク処理部はコンテンツを特定する情報及び当該コンテンツの再生位置に関する情報と共に時刻の情報を受信し、
    前記再生制御部は、前記ネットワーク処理部で受信したコンテンツを特定する情報が示すコンテンツを、前記ネットワーク処理部で受信した当該コンテンツの再生位置に関する情報が示す再生位置に前記現在時刻取得部で取得した現在時刻の情報が示す現在時刻と前記ネットワーク処理部で受信した時刻の情報が示す時刻との差分値を加えた位置から再生することを特徴とする再生装置。
  9. 請求項7の再生装置であって、
    ネットワークサービスで用いるデータを処理するサービス処理部を有し、
    前記ネットワーク処理部は、コンテンツを特定する情報及び当該コンテンツの再生位置に関する情報と共にネットワークサービスで用いるデータを受信し、
    前記サービス処理部は、前記ネットワーク処理部で受信したコンテンツを特定する情報、当該コンテンツの再生位置に関する情報、及びネットワークサービスで用いるデータに基づいて、前記出力部で出力する画像情報を生成することを特徴とする再生装置。
  10. 請求項7〜9のいずれかに記載の再生装置であって、
    前記コンテンツは記録媒体に記録されており、
    前記再生制御部は、前記記録媒体から前記コンテンツを読み出して再生することを特徴とする再生装置。
  11. 請求項7〜9のいずれかに記載の再生装置であって、
    ネットワークを介して前記コンテンツが記録されているコンテンツ配信サーバから前記コンテンツを取得するコンテンツ取得部を有し、
    前記再生制御部は、前記コンテンツ取得部が取得したコンテンツを再生することを特徴とする再生装置。
  12. 請求項7〜11のいずれかに記載の再生装置であって、
    前記ネットワーク処理部は前記再生制御部で再生するコンテンツの特殊再生に関する情報を受信し、
    前記再生制御部は、前記ネットワーク処理部で受信した特殊再生に関する情報に基づいてコンテンツの特殊再生を行うことを特徴とする再生装置。
  13. 第1の再生装置及び第2の再生装置においてコンテンツを再生する再生方法であって、
    コンテンツを前記第1の再生装置で再生するステップと、
    前記再生したコンテンツを特定する情報及び当該コンテンツの再生位置を示す情報を、前記第1の再生装置からネットワークを介して送信するステップと、
    前記送信したコンテンツを特定する情報及び当該コンテンツの再生位置を示す情報を、ネットワークを介して前記第2の再生装置で受信するステップと、
    前記受信したコンテンツを特定する情報が示すコンテンツを、前記受信した当該コンテンツの再生位置を示す情報が示す再生位置から前記第2の再生装置で再生するステップと、
    を有することを特徴とする再生方法。
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