JP2014011492A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】立体像の視差に応じて画像を強調するパラメータを変更することで書割感を改善し、立体像本来の奥行き感を再現する。
【解決手段】視差画像を処理する画像処理装置において、フレームバッファに蓄積された右眼用映像および左眼用映像からの映像信号を受信し、両映像のステレオマッチングに基づいて視差量を算出し、要素毎の視差の変化率を取得する視差変化率取得手段と、取得した視差の変化率が高い要素に対して、強調処理を弱めるように画像データに強調処理をする強調手段とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】視差画像を処理する画像処理装置において、フレームバッファに蓄積された右眼用映像および左眼用映像からの映像信号を受信し、両映像のステレオマッチングに基づいて視差量を算出し、要素毎の視差の変化率を取得する視差変化率取得手段と、取得した視差の変化率が高い要素に対して、強調処理を弱めるように画像データに強調処理をする強調手段とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、立体像の立体感を改善するための画像処理装置および画像処理方法に関する。
立体像を表示する技術として、フレームシーケンシャル方式や偏光方式で2視差画像を表示する技術、あるいはパララックスバリアやレンチキュラーを用いて多視差画像を表示する方式の普及に伴い、立体像の画質向上が課題となっている。ここで、立体像の画質を改善する技術として、例えば特許文献1の様に複数の視差画像の輝度を整合させる手法や、特許文献2の様にステレオ画像生成に於いて周波数強調を行うものがある。
ここで立体像の画質課題のうち、重要な課題の一つとして書割現象がある。書割現象の原因としては、視差の不足や不適切な輻輳設定といった原因もあるが、別の原因として融像の手がかりとなる画像構造に於ける高周波成分の喪失がある。周波数成分と奥行き知覚の関係として、画像周波数が低くなると視覚が検知できる視差(Disparity)が大きくなることが知られている。他方、画像の周波数成分は撮像時の光学ローパスフィルタやレンズのMTF(Modulation Transform Function)特性により高周波成分を喪失する。従って、画像の高周波成分が喪失することにより視覚が検知できる視差が大きくなるので、被写体の微妙な視差の変化を検知できなくなり、その結果、立体像の奥行きを知覚しにくくなる。
特許文献1の技術は輝度を整合させるのみであるため、高周波成分を回復させることによる奥行き感の改善は期待できない。また特許文献2の技術は視差画像に対してコントラスト強調あるいは周波数強調を施しているが、光沢部を強調することでの立体感増強を目的としているため、例えば光沢の無い画像に対しては奥行き感が改善されない。他方で単純に全体に高域強調フィルタを施す場合には、画像全体でノイズやエッジを強調してしまうため、好適な画像が得られない場合が存在する。
本発明に係る画像処理装置は、画像を構成する要素毎の視差の変化率を取得する視差変化率取得手段と、前記取得した視差の変化率に応じて前記画像を示す画像データに強調処理をする強調手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、立体像の視差に応じて画像を強調するパラメータを変更することで書割感を改善し、立体像本来の奥行き感を再現することができる。また、本発明によれば、画像全体でのノイズ増幅や過度のエッジ強調などを抑えつつ、立体感を向上させることができる。
以下、図面を参照して各実施例について説明する。
本実施例は、立体像の視差の変化率に応じて、その変化率に適した画像強調を施すことで書割感を改善し、立体像本来の奥行き感を再現するための画像処理を実現するものである。本実施例によれば、視差の変化率を考慮して画像強調量を制御することにより、緩やかな凹凸の立体感の再現を向上させ書割感改善といった立体感の向上効果を得ることができる。また、視差の変化率に応じて適応的に画像強調を可変させるため、画像全体でのノイズ増幅や過度のエッジ強調なども抑えられる。
図1は実施例1の視差画像処理装置全体のシステム構成を示すブロック図である。視差画像処理装置は、視差映像信号を受信してLCD(Liquid Crystal Display)にSequential方式で表示する視差映像表示装置101と、液晶シャッターメガネ102とからなる。ここで視差映像信号とは、例えば符号化された視差映像信号やLine−by−Line/Side−by−Side/Sequential方式などによる映像を指す。また液晶シャッターメガネ102は視差映像表示に同期して右眼シャッターと左眼シャッターとを開閉する。なお、本明細書において信号はデータと同様の意味を有するものとする。
視差映像表示装置101は次の装置から構成される。端子103は、Line−by−Line/Side−by−Side/Sequential方式などの視差映像信号を受信する。端子104は、符号化された視差映像信号する。デコーダ105は、符号化された視差映像信号を復号し、ステレオ映像分離回路106に視差映像信号を出力する。
ステレオ映像分離回路106は、端子103またはデコーダ105からの視差映像信号を、右眼用映像信号と左眼用映像信号とに分離し、右眼用映像信号をフレームバッファ107に、左眼用映像信号をフレームバッファ108に出力する。フレームバッファ107と108は、後段の装置での処理同期を取るため、映像信号を一時蓄積しておくためのバッファである。
フレームバッファ107に蓄積された右眼用映像信号は、所定のタイミングと同期して出力され、色処理回路109にて階調補正や記憶色補正などの色処理が施される。色処理回路109から出力された右眼用映像信号は、さらに映像強調回路110にて強調処理を施されたのちに映像合成回路115に入力される。映像強調処理には、例えば高域強調、コントラスト強調、超解像強調などの強調処理が含まれる。フレームバッファ108に蓄積された左眼用映像信号も、右眼用映像信号と同様、色処理回路111にて階調補正や記憶色補正などの色処理が、映像強調回路112にて強調処理が施されたのち、映像合成回路115へと入力される。ここで映像強調回路110および映像強調回路112は同一の内部構成であり、映像強調量算出回路114からの出力により処理強度が制御される。映像強調回路110,112の内部構成については後述で詳しく説明する。
また視差量算出回路113は、フレームバッファ107に蓄積された右眼用映像およびフレームバッファ108に蓄積された左眼用映像からの映像信号を受信し、両映像のステレオマッチングに基づいて視差量を2次元視差量マップとして算出する。視差量算出回路113で算出された視差量は、映像強調量算出回路114に入力され、映像の各座標位置に対する強調量がパラメータとして算出される。算出されたパラメータが、先述のように映像強調回路110,112に出力されて映像処理強度が制御される。映像強調量算出回路114の内部構成についても、後述で詳しく説明する。
映像合成回路115は、映像強調回路110からの映像強調処理された右眼用映像信号と映像強調回路112からの映像強調処理された左眼用映像信号とを受信する。そして、フレームシーケンシャル方式で右眼用フレームと左眼用フレームとを交互にγ処理回路116に出力する。γ処理回路116は、LCDパネル118のV−T特性を補正するγ変換を施し、LCDコントローラ117へ映像信号を出力する。LCDコントローラ117は、この映像信号に応じてLCDパネル118駆動用の制御信号を生成してLCDパネル118に出力する。LCDパネル118は駆動用制御信号に基づいて映像を表示する。
シャッター同期回路119は、LCDコントローラの動作と同期して液晶シャッターメガネ102に対する同期信号を赤外線エミッタ120に送信する。赤外線エミッタ120は、シャッター同期回路119からの信号を赤外線に変換して液晶シャッターメガネ102に伝送する。
以下の装置は、視差映像表示装置101を適切に作動させる為の各種制御を行う。MPU121は、各構成の処理全てに関わり、ROM122やRAM123に格納された命令を順に読み込み処理を実行する。そして、システムバス125を介して各構成を制御する。また、ROM122とRAM123は、その処理に必要なプログラム、データ、作業領域などをMPU121に提供する。またMPU121は、デコーダ105からγ処理回路116までの装置群に対する設定パラメータをROM122から読み出して設定する。コントロールパネル124は、検知したユーザーの操作入力をMPU121に通知する。MPU121は通知内容に応じ、視差映像表示装置101内の全装置のOn/Off、端子103からの視差映像信号入力と端子104からの符号化視差映像信号入力の選択などを行う。
視差量算出回路113について説明する。視差量算出回路113は、mフレーム目の右眼用映像IRm(x,y)と左眼用映像ILm(x,y)とに基づき、階層的ブロックマッチングを用いる。そして各映像を構成する画素についての視差量(Binocular disparity)をそれぞれの映像毎に算出する。階層的ブロックマッチングにおいては、基準映像と参照映像との相関を計算する処理が行われる。すなわち、基準映像と参照映像とのマッチング処理を行い、基準映像の測定ブロックとマッチング度の最も高い参照映像の参照ブロックを検出する。そして、測定ブロックと参照ブロックとの位置関係により視差量を算出する。
視差量算出は、1/4ピクセル精度にて、角度ではなくpixel量として行われる。但し、原理的に視差は水平方向のみに発生するため、ブロックマッチングは水平方向のみに対して行い、ブロックマッチング結果もスカラー表現で記憶することができる。なお以下では、説明のため、ブロックマッチングにより算出した、右眼用映像を基準とするmフレーム目のマッチング移動量をVRm(x,y)、左眼用映像を基準とするmフレーム目のマッチング移動量をVLm(x,y)と表記する。これらは視差マップというもことができる。視差量算出回路113は視差量として、算出したVRm(x,y)とをVLm(x,y)とを出力する。なお階層的ブロックマッチングを用いるステレオマッチング手法には、電子情報通信学会等の各種学会で公開されている手法を用いればよい。さらに、ブロックマッチングではなく、公知のパターンマッチング手法などを用いて視差量を算出してもよい。
本実施例における映像強調量算出回路114について、図2を用いて説明する。端子201は、視差量算出回路113で算出された視差量であるVRm(x,y)とVLm(x,y)とを受信する。バッファ202は、視差量の情報をいったん蓄積する。視差変化率算出回路203は、次式で示す視差変化率取得例の様に視差量VRm(x,y)と視差量VLm(x,y)とに対する視差変化率を算出し、強調パラメータ算出回路204に出力する。ここで、視差量VRm(x,y)に対する視差変化率をDRm(x,y)、視差量VLm(x,y)に対する視差変化率をDLm(x,y)と表記する。
強調パラメータ算出回路204は、視差変化率DRm(x,y)とVLm(x,y)とに基づき、右眼用映像と左眼用映像の画素位置に対応した映像強調パラメータを、パラメータテーブル208より読みだす。映像強調パラメータは、映像強調回路112において映像強調処理の際の映像強調量を制御するために用いられるものである。パラメータテーブル208から読みだされたパラメータ値は、映像の各画素に対応したパラメータマップとして算出される。ここで、mフレーム目の右眼用映像に対する映像強調パラメータをPRm(x,y)、左眼用映像に対する映像強調パラメータをPLm(x,y)と表記する。
パラメータテーブル208は、例えばルックアップテーブルであり、映像強調のパラメータ値を8bitで記憶している。このテーブル値は、端子206とバスインタフェース207と通じ、MPU121により設定される。テーブル値の一例をグラフとして図3に示す。図3から明らかなように、視差変化率が小さい場合には映像強調のパラメータを強く、視差変化率が大きい場合には映像強調のパラメータを弱くしている。これにより、視差変化率が大きい場合、すなわち奥行きが大きく変わる領域については、映像強調を弱めて書割感を改善して立体感を向上させることができる。また、視差変化率が小さい場合、すなわち奥行きがそれほど変わらない領域については、映像強調を強めて画質を向上させることができる。
本実施例における映像強調回路110,112について、図4を用いて説明する。端子401は、色処理回路109からの右眼用映像信号、もしくは色処理回路111からの左眼用映像信号が入力される。入力された映像信号はフレームバッファ402に一旦蓄積されたのち、フィルタ回路403にて映像強調処理として下式の様なフィルタ処理を施される。ここで、i(x,y)はフィルタ回路503への入力であり、右眼用映像信号もしくは左眼用映像信号が入力される。f(x,y)はフィルタのインパルス応答であり、右眼用映像/左眼用映像の画素に応じたインパルス応答がフィルタ係数設定回路407により設定される。o(x,y)はフィルタの出力である。
端子405は、映像強調量算出回路114からの映像強調パラメータが入力され、入力された映像強調パラメータはパラメータバッファ406に一旦蓄積される。フィルタ係数設定回路407は、フィルタ回路403の動作と同期してパラメータバッファ406より所定の画素位置に対する映像強調パラメータの値を読み出す。さらに読みだしたパラメータ値に基づいてフィルタテーブル408を参照して、さらにフィルタ係数を読みだす。読みだしたフィルタ係数は、フィルタ回路403へと出力される。フィルタテーブル408は、例えばルックアップテーブルであり、映像強調パラメータに応じた3×3のフィルタ係数を32bitで記憶している。このテーブル値は、端子410とバスインタフェース409と通じ、MPU121により設定される。
以下では、パラメータ値とフィルタ係数との関係を、一例として説明する。mindex(x,y)の index値は対応するパラメータ値を示し、x,yはフィルタ係数の空間座標を表す。値域を[0,1]で正規化したパラメータ強度をiとすると、フィルタ係数mindex(x,y)を次のように算出する。
mindex(0,0) = 1 + i
mindex(x,y) = - i/8 ;x∈{-1,0,1}, y∈{-1,0,1},x=y=0は除く 式4
式から明らかなように、これはオールパスフィルタと8近傍ラプラシアンフィルタとをiに基づいて線形に加算したものである。
mindex(0,0) = 1 + i
mindex(x,y) = - i/8 ;x∈{-1,0,1}, y∈{-1,0,1},x=y=0は除く 式4
式から明らかなように、これはオールパスフィルタと8近傍ラプラシアンフィルタとをiに基づいて線形に加算したものである。
なお映像強調回路としては、本実施例の様な線形フィルタのほかにεフィルタのような適応型フィルタ、あるいは最尤推定や再構成型超解像処理を用いてもよい。なお、本実施例では2つの映像強調パラメータの導出と、フィルタ係数の導出とにおいてそれぞれルックアップテーブルを用いる例を説明したが、視差の変化量に応じたフィルタ係数が設定されたルックアップテーブルを用いて処理をしてもよい。また、ルックアップテーブルを用いることなく、演算処理によってフィルタ係数を算出することもできる。
以上本実施例によれば、画像全体でのノイズ増幅を抑えつつ書割感を改善することができる。
実施例1では映像強調回路110、112での処理として空間フィルタを用いた空間画像処理を採用していた。しかし、このような空間画像処理を用いる場合、ノイズが必要以上に強調され画質が低下する場合がある。そこで本実施例では、映像強調回路として空間画像処理に代わり、階調補正処理回路を用いて、階調強調する例について説明する。
以下、実施例1からの変更箇所である映像強調回路110,112ついて、図5を用いて説明する。端子501は、色処理回路109からの右眼用映像信号、もしくは色処理回路111からの左眼用映像信号が入力される。入力された映像信号はフレームバッファ502に一旦蓄積されたのち、コントラスト強調回路503にて、平均輝度を変化させずに局所的コントラストを強調する。コントラスト強調処理の処理強度については、階調処理係数設定回路507により設定される。なお、コントラスト強調回路503の内部構成については、後述で説明する。
端子505は、映像強調量算出回路114からの映像強調パラメータが入力され、入力された映像強調パラメータはパラメータバッファ506に一旦蓄積される。階調処理係数設定回路507は、コントラスト強調回路503の動作と同期してパラメータバッファ506より所定の画素位置に対する映像強調パラメータの値を読み出し、読みだしたパラメータ値に基づいて階調処理係数テーブル508を参照して係数値を読みだす。読みだした階調処理係数の係数値は、コントラスト強調回路503へと出力される。階調処理係数テーブルは、例えばルックアップテーブルであり、映像強調パラメータに対する階調処理係数の係数値を32bitで記憶している。
階調処理係数テーブルの一例を、グラフとして図6に示す。図から明らかなように、映像強調パラメータと階調処理係数とを単調増加な関係に設定している。つまり、映像強調パラメータが大きい場合、すなわち、視差変化率が低い場合、階調処理係数が大きく設定される。また、映像強調パラメータが小さい場合、すなわち、視差変化率が高い場合、階調処理係数が小さく設定される。視差変化率が高い場合に強めの階調処理を施すことによる書割感が生じることを抑制するためである。
コントラスト強調回路503について、図7を用いて説明する。端子701は、フレームバッファ502から右眼用映像信号または左眼用映像信号が入力される。入力された映像信号はYUV変換回路703により、RGB値からYUV値へと次式により変換される。
Y = 0.299R + 0.587G + 0.114B 式5
U = -0.169R - 0.331G + 0.500B 式6
V = 0.500R - 0.419G - 0.081B 式7
Y = 0.299R + 0.587G + 0.114B 式5
U = -0.169R - 0.331G + 0.500B 式6
V = 0.500R - 0.419G - 0.081B 式7
変換された映像のうち、Y成分は輝度平均算出回路704に、UV成分はRGB変換回路707へと出力される。輝度平均算出回路704は、画素(x,y)の近傍の輝度平均値Yave(x,y)を算出する。
べき乗演算回路705には、画素(x,y)の輝度値Y (x,y)がYUV変換回路703より入力され、画素(x,y)近傍の輝度平均値Yave(x,y)が輝度平均算出回路704より入力される。また画素(x,y)の階調処理係数値mが端子702を通して階調処理係数設定回路507より入力される。これらの値を用い、下式の様なべき乗演算を行って係数値αを算出する。
輝度値乗算回路706は、画素(x,y)の輝度値Y (x,y)がYUV変換回路703より、係数値αがべき乗演算回路705より入力され、新輝度値Ynew(x,y)を次のように算出する。
Ynew(x,y)=α× Y (x,y) 式9
Ynew(x,y)=α× Y (x,y) 式9
なお、輝度平均算出回路704、べき乗演算回路705、輝度値乗算回路706の演算を式としてまとめると、次式のようになる。
RGB変換回路707は、YUV変換回路703からのUV成分と輝度値乗算回路706からのY成分を合成してYUV値を形成し、さらにYUV値を次式に従ってRGB値に変換する。
R = 1.000Y + 1.402V 式11
G = 1.000Y - 0.344U - 0.714V 式12
B = 1.000Y + 1.772U 式13
R = 1.000Y + 1.402V 式11
G = 1.000Y - 0.344U - 0.714V 式12
B = 1.000Y + 1.772U 式13
変換したRGB値は、端子708を通して端子504へと出力され、映像合成回路115に出力される。
実施例2では、視差の変化率を考慮して階調補正処理を行うことにより、緩やかな凹凸の立体感の再現を向上させ書割感改善といった立体感の向上効果を得ることができる。また、視差の変化率に応じて適応的に階調補正の度合いを可変させるため、画像全体でのノイズ増幅や過度のエッジ強調なども抑えられる。
実施例1および実施例2では、映像強調量算出回路114における映像強調量算出において、視差変化率に基づいて映像強調パラメータを算出していた。ここで主被写体は一般的に前面にあるため、視差の情報も映像強調パラメータ算出に利用して映像強調量を算出すると、たとえば背景像に対する映像強調を弱めることで画像障害発生の可能性を小さくすることができる。そこで本実施例では、視差量と視差変化率の両情報を用い、映像強調量を算出するものである。
以下、実施例1からの変更箇所である映像強調量算出回路114について、図8を用いて説明する。
端子801は、視差量算出回路113で算出された視差量であるVRm(x,y)とVLm(x,y)とを受信する。バッファ802は、視差量の情報をいったん蓄積する。視差変化率算出回路803は、視差変化率算出回路203と同様にして視差変化率DRm(x,y)とDLm(x,y)とを算出し、強調パラメータ算出回路804に出力する。強調パラメータ算出回路804は、視差量VRm(x,y)およびVLm(x,y)と、視差変化率DRm(x,y)およびDLm(x,y)とに基づき、映像強調パラメータをパラメータテーブル808より読みだす。具体的には、視差量をv、視差変化率をdとしたとき、視差変化率dに最も近い値d1と、視差量vを包含する区間[v1,v2]を求める。ここでv1とv2は、ルックアップテーブルの参照位置と一致する値である。続いてv1とd1に基づいて映像強調パラメータ値P1を、またv1とd2に基づいて映像強調パラメータ値P2を、パラメータテーブル808より読みだす。この後、視差量vに応じて映像強調パラメータ値Pを次のように補間する。
実施例1から3では、映像強調量算出回路114における映像強調量算出において、視差変化率もしくは視差量に基づいて映像強調パラメータを算出していた。ここで本実施例では、さらに視差量に基づいて被写体を抽出し、この抽出結果に基づいて映像強調量を算出する。本実施例によれば、被写体毎に映像強調量を調節するため、より良好に立体感を改善できる。
また、実施例1から3では、映像強調回路112に空間/階調の画像処理を用いていた。このような画像処理では忠実な立体感が得られる一方、ノイズ強調などの画像障害の発生の惧れもある。そこで本実施例では、映像強調回路として視差強調処理を用い立体感を強調するものである。本実施例によれば、ノイズ強調等の画像障害を抑えつつ、立体感を向上させることが可能となる。
以下、実施例1からの変更箇所のみについて述べる。
映像強調量算出回路114は、図9の様に構成される。端子901は、視差量算出回路113で算出された視差量であるVRm(x,y)とVLm(x,y)とを受信する。バッファ902は、視差量の情報をいったん蓄積する。視差変化率算出回路903は、視差変化率算出回路203と同様にして視差変化率DRm(x,y)とDLm(x,y)とを算出しバッファ904に出力する。
ヒストグラム算出回路905は、視差量VRm(x,y)とVLm(x,y)とに対するヒストグラムを算出する。オブジェクト抽出回路906は、ヒストグラムに基づいてオブジェクトである被写体を抽出し、各画素に対してオブジェクトのIDを対応付けるとともに、各オブジェクトの最頻値での視差量を算出する。ヒストグラム算出回路905により算出された例えば図10の様なヒストグラムに対し、オブジェクト抽出回路906はヒストグラムから極大点Tnと極小点Bnを抽出する。これらに基づいて、Tnを包含する区間RnをBnを用いて決定し、この区間に基づいて各画素に対してIDを対応付ける。また、各オブジェクトの最頻値での視差量を算出する。
バッファ907は、ヒストグラム算出回路905からの出力を一時蓄積する。なお、オブジェクト抽出には、画像の構成要素などに基づいて領域分割を行う処理などを用いても良い。強調パラメータ算出回路908は、視差変化率DRm(x,y)およびVLm(x,y)と、オブジェクトIDとに基づき、右眼用映像と左眼用映像のそれぞれの画素位置に対する映像強調パラメータを、パラメータテーブル910より読みだして算出する。
まず視差量vを、画素が属するオブジェクトの最頻値の視差量で与え、また視差変化率dをDRm(x,y)もしくはVLm(x,y)から与える。視差変化率dに最も近い値d1と、視差量vを包含する区間[v1,v2]を求める。ここでv1とv2は、ルックアップテーブルの参照位置と一致する値である。続いてv1とd1に基づいて映像強調パラメータ値P1を、v1とd2に基づいて映像強調パラメータ値P2を、パラメータテーブル910より読みだす。この後、vに応じて映像強調パラメータ値Pを次のように補間する。
パラメータテーブル910は、パラメータテーブル808と同様の構造を有する2次元ルックアップテーブルであり、映像強調のパラメータ値を8bitで記憶している。このテーブル値は、端子912とバスインタフェース911とを通じ、MPU121により設定される。
映像強調回路110,112ついて、図11を用いて説明する。端子1101は、色処理回路109からの右眼用映像信号、もしくは色処理回路111からの左眼用映像信号が入力される。入力された映像信号はフレームバッファ1102に一旦蓄積されたのち、視差量強調回路1103にて、視差を強調する。視差の強調については、例えばモーフィングの様な画像変形技術を用いても良いし、動きベクトル補償の様な技術を応用しても良い。視差量強調処理の処理強度については、視差強調量設定回路1107により設定される。端子1105は、映像強調量算出回路114からの映像強調パラメータが入力され、入力された映像強調パラメータはパラメータバッファ1106に一旦蓄積される。視差強調量設定回路1107は、視差量強調回路1103の動作と同期してパラメータバッファ1106より所定の画素位置に対する視差強調パラメータの値を読み出し、読みだしたパラメータ値に基づいて視差強調量テーブル1108を参照して係数値を読みだす。読みだした視差強調量は、視差量強調回路1103へと出力される。
<その他の実施例>
以上説明した例では、対象を映像信号として説明したが、静止画の画像信号を対象として同様の処理を行っても良い。すなわち、視差画像データに対して、上述した実施例の処理を行っても良い。
以上説明した例では、対象を映像信号として説明したが、静止画の画像信号を対象として同様の処理を行っても良い。すなわち、視差画像データに対して、上述した実施例の処理を行っても良い。
また、視差量や視差変化率については所定の要素毎に算出することができる。本実施例では、所定の要素として画素を用いる例について説明したが、例えば、複数の画素が集まったブロック単位で視差量や視差変化率を算出してもよい。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (8)
- 画像を構成する要素毎の視差の変化率を取得する視差変化率取得手段と、
前記取得した視差の変化率に応じて前記画像を示す画像データに強調処理をする強調手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記強調手段は、前記視差の変化率が高い要素に対して前記強調処理を弱めることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記視差変化率取得手段は、前記視差の変化率を前記要素毎の視差の視差量に基づいて取得することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
- 前記強調手段は、前記視差量にさらに応じて前記強調処理をすることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
- 前記画像に含まれるオブジェクトを抽出する抽出手段をさらに備え、
前記強調手段は、前記抽出されたオブジェクトにさらに応じて前記強調処理をすることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の画像処理装置。 - 前記強調手段は、
空間フィルタを施すフィルタ手段、階調強調を施す階調強調手段、または視差量を強調する視差量強調手段のいずれかであることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の画像処理装置。 - 画像を構成する要素毎の視差の変化率を取得する視差変化率取得ステップと、
前記取得した視差の変化率に応じて前記画像を示す画像データに強調処理をする強調ステップと
を備えることを特徴とする画像処理方法。 - コンピュータを、請求項1から6のいずれかに記載の画像処理装置として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012144449A JP2014011492A (ja) | 2012-06-27 | 2012-06-27 | 画像処理装置および画像処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012144449A JP2014011492A (ja) | 2012-06-27 | 2012-06-27 | 画像処理装置および画像処理方法 |
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JP2014011492A true JP2014011492A (ja) | 2014-01-20 |
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Family Applications (1)
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JP2012144449A Pending JP2014011492A (ja) | 2012-06-27 | 2012-06-27 | 画像処理装置および画像処理方法 |
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-
2012
- 2012-06-27 JP JP2012144449A patent/JP2014011492A/ja active Pending
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