JP2014010611A - 送信装置、画像共有システム、送信方法、及びプログラム - Google Patents

送信装置、画像共有システム、送信方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】多くのSNSの画像管理サーバでは、メタデータはプライバシーに関連するデータであるとみなされており、画像管理サーバはアップロードされた画像データからメタデータを分離して削除し、画像データのみを管理している。そのため、ユーザは、画像管理サーバから画像データをダウンロードしても、メタデータが削除されているため、メタデータを用いて画像データを補正する等の画像処理を行うことができない。
【解決手段】送信装置によって画像データからメタデータ等の付加情報を取得し、画像識別情報と共に付加情報管理システム5に送信することで、付加情報管理システム5に付加情報を管理させることができる。これにより、ユーザが画像管理システム7から画像データをダウンロードする際に、対応する画像識別情報に基づいて付加情報管理システム5から付加情報をダウンロードすることができる。
【選択図】図18

Description

本発明は、画像データを管理するが画像データの画像処理に利用される付加情報を管理しない画像管理システムに対して、画像データ又は画像データ及び付加情報を送信する発明に関する。
近年、デジタルカメラ等で撮影された画像が、あるユーザによってインターネット上の画像管理サーバにアップロードされる一方で、他のユーザが上記画像を画像管理サーバからダウンロードすることにより、複数のユーザが同じ画像を共有するシステムが提供されている(特許文献1参照)。
また、近年、Facebook等のSNS(Social Networking Service)が急速に普及している。このSNSにより、ユーザは自分のコメントを公開する一方で、他のユーザのコメントを閲覧することができるだけでなく、ユーザ間で画像データを共有することもできる。
ところで、デジタルカメラの画像ファイルフォーマットであるExif(Exchangeable image file format)は、画像データをJPEG(Joint Photographic Experts Group)ファイルとして保存した場合、Exifに沿ったメタデータが自動的に作成されるのが一般的である。代表的なメタデータには、撮影日時、シャッタースピード、絞り、GPS情報(例えば、経度、緯度、標高、方位)、撮像装置の地面に対する傾き角度(例えば、ロール(Roll)方向、ピッチ(Pitch)方向、ヨー(Yaw)方向の回転角)等が含まれている。例えば、ユーザがデジタルカメラを傾けて被写体を撮影した場合であっても、傾きを示すメタデータを利用して画像データを補正することで、ユーザは傾きが補正された画像を閲覧することができる。
しかしながら、Facebookを含め多くのSNSの画像管理サーバでは、メタデータはプライバシーに関連するデータであるとみなされており、画像管理サーバはアップロードされた画像データからメタデータを分離して削除し、画像データのみを管理している。そのため、ユーザは、画像管理サーバから画像データをダウンロードしても、メタデータが削除されているため、メタデータを用いて画像データを補正する等の画像処理を行うことができないという課題が生じている。
請求項1に係る発明は、画像データ及び当該画像データを識別するための画像識別情報を関連付けて管理するが、前記画像データに付加されており当該画像データの画像処理に利用される付加情報を管理しない画像管理システムに対して、前記付加情報が付加された又は付加されていない画像データを送信する送信装置において、前記付加情報が付加されている前記画像データを記憶する記憶手段と、前記画像管理システムで前記画像データに割り当てられた前記画像識別情報を前記画像管理システムから受信する受信手段と、前記記憶手段に記憶されている前記画像データから前記付加情報を取得する取得手段と、前記画像識別情報及び前記付加情報を関連付けて管理する付加情報管理システムに対して、前記受信手段によって受信された前記画像識別情報及び前記取得手段によって取得された前記付加情報を送信する送信手段と、を有することを特徴とする送信装置である。
以上説明したように本発明によれば、送信装置によって画像データから付加情報を取得し、この付加情報を画像識別情報と共に付加情報管理システムに送信することで、付加情報管理システムに付加情報を管理させることができる。これにより、ユーザが画像管理システムから画像データをダウンロードする際に、対応する画像識別情報に基づいて付加情報管理システムから付加情報をダウンロードすることができるため、画像データを補正する等の画像処理を行うことができるという効果を奏する。
本発明の実施形態に係る画像共有システムの概略図である。 (a)は撮影装置の左側面図であり、(b)は撮影装置の正面図であり、(c)は撮影装置の平面図である。 撮影装置の使用状況を示したイメージ図である。 (a)は撮影装置で撮影された半球画像(前)、(b)は撮影装置で撮影された半球画像(後)、(c)はメルカトル図法により表された画像を示した図である。 (a)はメルカトル図法により表された画像と共有選択用画像の部分を示した図、(b)は共有選択用画像を示した図である。 共有選択用画像を示した撮影画像選択リストの図である。 全天球パノラマ画像を示した図である。 全天球パノラマ画像を3次元の立体球とした場合の仮想カメラ及び所定領域の位置を示した図である。 (a)は図7の立体斜視図、(b)はディスプレイに所定領域の画像が表示された表示装置を示す図である。 (a)は、各注目点が示された所定領域画像を示した図であり、(b)は、任意の注目点及び周辺の所定領域画像を示した図である。(a)、(b)は、所定領域画像を示した図である。 撮影装置のハードウェア構成図である。 表示装置のハードウェア構成図である。 付加情報管理システム及び画像管理システムのハードウェア構成図である。 デジタルスチルカメラ用画像ファイルフォーマット規格における圧縮データファイルの構造を示した図である。 実施形態に係る表示装置、付加情報管理システム、及び画像管理システムの機能ブロック図である。 付加情報管理テーブルを示す概念図である。 画像管理テーブルを示す概念図である。 撮影画像のアップロードの処理を示したシーケンス図である。 画像オブジェクトを示した図である。 撮影画像のダウンロードの処理を示したシーケンス図である。 付加情報の検索処理を示したフローチャートである。 画像補正しない場合の撮影画像を2Dで示した図である。 画像補正しない場合の撮影画像を3Dで示した図である。 撮影画像のダウンロードができなかった場合の処理を示したシーケンス図である。
以下、図1乃至図24を用いて、本発明の実施形態について説明する。
<<実施形態の概略>>
まずは、図1乃至図10を用いて、本実施形態の概略を説明する。なお、図1は、本実施形態に係る画像共有システムの概略図である。
図1に示されているように、本実施形態の画像共有システムは、撮影装置1、複数の表示装置(3a,3b)、付加情報管理システム5、及び画像管理システム7によって構築されている。また、各表示装置(3a,3b)は、それぞれユーザ(A,B)によって利用される。また、本実施形態では、撮影装置1は、ユーザAによって操作される場合を示している。なお、以下では、複数の表示装置(3a,3b)のうち、任意の表示装置を「表示装置3」として表す。
また、撮影装置1は、全天球パノラマ画像を得るためのデジタルカメラである。表示装置3は、スマートフォン、タブレット端末、ノート型パソコン、デスクトップ型パソコン、又はPDA(Personal Data Assistance)等のコンピュータである。更に、付加情報管理システム5及び画像管理システム7は、それぞれ単一又は複数のサーバコンピュータである。
また、撮影装置1は、表示装置3とNFC(Near Field Communication)規格による短距離無線技術によって通信することができる。更に、表示装置3は、通信ネットワーク9を介して、付加情報管理システム5及び画像管理システム7と通信することができる。この通信ネットワーク9は、3G(3rd Generation)、又はWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)等の移動通信システムによる無線通信網及び各基地局(9a,9b,9c)、並びにインターネットによって構築される。なお、撮影装置1と表示装置3との間、及び表示装置3と通信ネットワーク9との間は、それぞれ有線による通信を行ってもよい。
次に、図2を用いて、撮影装置1の外観を説明する。なお、図2(a)は撮影装置の左側面図であり、図2(b)は撮影装置の正面図であり、図2(c)は撮影装置の平面図である。
図2(a)に示されているように、撮影装置1は、人間が片手で持つことができる大きさである。また、図2(a),(b),(c)に示されているように、撮影装置1の上部には、正面側(前側)に撮像素子103a及び背面側(後側)に撮像素子103bが設けられている。また、図2(b)に示されているように、撮影装置1の正面側には、シャッターボタン等の操作部115が設けられている。
次に、図3を用いて、撮影装置1の使用状況を説明する。なお、図3は、撮影装置の使用状況を示したイメージ図である。撮影装置1は、図3に示されているように、ユーザが手に持ってユーザの周りの被写体を撮影するために用いられる。この場合、図2に示されている撮像素子103a及び撮像素子103bによって、それぞれユーザの周りの被写体が撮像されることで、2つの半球画像を得ることができる。
次に、図4を用いて、撮影装置1で撮影された画像及び合成された画像を説明する。なお、図4(a)は撮影装置で撮影された半球画像(前側)、図4(b)は撮影装置で撮影された半球画像(後側)、図4(c)はメルカトル図法により表された画像(以下、「メルカトル画像」という)を示した図である。
図4(a)に示されているように、撮像素子103aによって得られた画像は、後述の魚眼レンズ102aによって湾曲した半球画像(前側)となる。また、図4(b)に示されているように、撮像素子103bによって得られた画像は、後述の魚眼レンズ102bによって湾曲した半球画像(後側)となる。そして、半球画像(前側)と、180度反転された半球画像(後側)とは、撮影装置1によって合成され、図3(c)に示されているように、メルカトル画像が作成される。
次に、図5及び図6を用いて、メルカトル画像と、この画像の選択に用いられる共有選択用画像との関係を説明する。なお、図5(a)はメルカトル画像と共有選択用画像の部分を示した図、図5(b)は共有選択用画像を示した図である。また、図6は、共有選択用画像を示した撮影画像選択リストの図である。
図5(a)のメルカトル画像上の破線で示された部分が利用されることで、図5(b)の共有選択用画像が作成される。この共有選択用画像は、図1に示されている撮影装置1から表示装置3aに送信される。そして、表示装置3aのディスプレイ315上には、図6に示されているように、各共有選択用画像CEが示された共有画像選択リストSLが表示される。例えば、共有選択用画像CEとして商業地域のビルが表示され、撮影日時(2011年9月20日 11時21分)、撮影画像の画像データサイズ(13.1MB)、及び、注目点が設定された数(0個)が表示される。
次に、ユーザAが所望の共有選択用画像CEを選択すると、表示装置3aが撮影装置1から、上述の選択された共有選択用画像CEに係る撮影画像(メルカトル画像)を取得する。
この取得された撮影画像は、上記表示装置3aでは、OpenGL ES(Open Graphics Library for Embedded Systems)が利用されることで、図4(c)に示されているメルカトル画像から、図7に示されている全天球パノラマ画像が作成される。なお、OpenGL ESは、2D(2-Dimensions)および3D(3-Dimensions)のデータを視覚化するために使用するグラフィックスライブラリである。また、図7は、全天球パノラマ画像を示した図である。全天球パノラマ画像は、静止画であっても動画であってもよい。
次に、図8及び図9を用いて、全天球パノラマ画像における所定領域の画像(以下、「所定領域画像」という)の作成及び表示の処理について説明する。なお、図8は、全天球パノラマ画像を3次元の立体球とした場合の仮想カメラ及び所定領域の位置を示した図である。また、図9(a)は図8の立体斜視図、図9(b)はディスプレイに所定領域画像が表示された表示装置を示す図である。
図7に示されている全天球パノラマ画像を3次元の立体球CSであるとすると、図8に示されているように、仮想カメラICが全天球パノラマ画像の中心に位置し、この中心から上下左右の回転と、この中心からの視点での回転(ROLL)の3軸の回転ができる。この全天球パノラマ画像における所定領域Tは、この全天球パノラマ画像における仮想カメラICの位置座標(x,y)及び画角によって特定される。これにより、所定領域Tのズームは、画角の範囲(円弧)を広げたり縮めたりすることで表現することができる。
そして、図9(a)で示されているように、全天球パノラマ画像における所定領域Tの画像は、図9(b)に示されているように、表示装置3aのディスプレイ315に、所定領域画像として表示される。この場合の所定領域画像は、全天球パノラマ画像の一部を示す部分画像Pである。なお、ディスプレイ315上には、所定領域画像を表示する所定領域画像表示領域3110、サムネイルを表示するサムネイル表示領域3120、所定領域画像に対するユーザのコメントを表示するコメント表示領域3130が表示されている。
更に、図4(c)に示される撮影画像は、送信装置としての表示装置3aから通信ネットワーク9を介して画像管理システム7へアップロードされる。そして、例えば、ユーザBが受信装置としての表示装置3bを利用し、通信ネットワーク9を介して画像管理システム7から上記撮影画像をダウンロードする。これにより、各ユーザは、撮影画像を共有することができる。
また、図10に示されているように、本実施形態の画像共有システムでは、撮影画像に各ユーザが注目している注目点を設定することができる。なお、図10(a)は、各注目点が示された所定領域画像を示した図であり、図10(b)は、任意の注目点及び周辺の所定領域画像を示した図である。
図10(a)に示されているように、表示装置3bのディスプレイ315上には、本実施形態の画像共有システムを利用する単一又は複数のユーザによって注目されて設定された複数の注目点(AP1,AP2,AP3,AP4)が表示される。更に、各注目点(AP1,AP2,AP3,AP4)を含んだ一定範囲の所定領域Tの画像は、それぞれディスプレイ315の下部に、サムネイル(T1,T2,T3,T4)の状態で表示される。そして、ユーザBが、例えば、サムネイルT1を選択すると、図10(b)に示されているように、サムネイルT1の元の画像である所定領域画像(ここでは、部分画像P1)が、ディスプレイ315に表示されることになる。
また、図10(b)に示されている所定領域画像に対して、更に注目点を設定することも可能である。この場合、更に設定された注目点を含む所定領域画像の関するサムネイルが表示されることになる。
なお、上記では、送信装置として表示装置3a、受信装置として表示装置3bを説明したが、これに限るものではなく、受信装置として表示装置3a、送信装置として表示装置3bを用いてもよい。即ち、表示装置3aでも画像管理システム7から撮影画像をダウンロードすることもでき、図10に示されているような注目点の設定や、図10に示されているような画像をディスプレイ315に表示させることができる。
<<実施形態のハードウェア構成>>
次に、図11乃至図13を用いて、本実施形態の撮影装置、表示装置、付加情報管理システム、及び画像管理システムのハードウェア構成を詳細に説明する。
まず、図11を用いて、撮影装置1のハードウェア構成を説明する。なお、図11は、撮影装置のハードウェア構成図である。以下では、撮影装置1は、2つの撮像素子を使用した全方位撮影装置とするが、撮像素子は3つ以上いくつでもよい。また、必ずしも全方位撮影専用の装置である必要はなく、通常のデジタルカメラやスマートフォン等に後付けの全方位撮影ユニットを取り付けることで、実質的に撮影装置1と同じ機能を有するようにしてもよい。
図11に示されているように、撮影装置1は、撮像ユニット101、画像処理ユニット104、撮像制御ユニット105、CPU(Central Processing Unit)111、ROM(Read Only Memory)112、SRAM(Static Random Access Memory)113、DRAM(Dynamic Random Access Memory)114、操作部115、ネットワークI/F116、通信部117、及びアンテナ117aによって構成されている。
このうち、撮像ユニット101は、各々半球画像を結像するための180°以上の画角を有する広角レンズ(いわゆる魚眼レンズ)102a,102bと、各広角レンズに対応させて設けられている2つの撮像素子103a,103bを備えている。撮像素子103a,103bは、魚眼レンズによる光学像を電気信号の画像データに変換して出力するCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサやCCD(Charge Coupled Device)センサなどの画像センサ、この画像センサの水平又は垂直同期信号や画素クロックなどを生成するタイミング生成回路、この撮像素子の動作に必要な種々のコマンドやパラメータなどが設定されるレジスタ群などを有している。
撮像ユニット101の撮像素子103a,103bは、各々、画像処理ユニット104とはパラレルI/Fバスで接続されている。一方、撮像ユニット101の撮像素子103a,103bは、撮像制御ユニット105とは別に、シリアルI/Fバス(I2Cバス等)で接続されている。画像処理ユニット104及び撮像制御ユニット105は、バス110を介してCPU111と接続される。さらに、バス100には、ROM112、SRAM113、DRAM114、操作部115、ネットワークI/F116、通信部117、及び電子コンパス118なども接続される。
画像処理ユニット104は、撮像素子103a,103bから出力される画像データをパラレルI/Fバスを通して取り込み、それぞれの画像データに対して所定の処理を施した後、これらの画像データを合成処理して、図4(c)に示されているようなメルカトル画像のデータを作成する。
撮像制御ユニット105は、一般に撮像制御ユニット105をマスタデバイス、撮像素子103a,103bをスレーブデバイスとして、I2Cバスを利用して、撮像素子103a,103bのレジスタ群にコマンド等を設定する。必要なコマンド等は、CPU111から受け取る。また、該撮像制御ユニット105は、同じくI2Cバスを利用して、撮像素子103a,103bのレジスタ群のステータスデータ等を取り込み、CPU111に送る。
また、撮像制御ユニット105は、操作部115のシャッターボタンが押下されたタイミングで、撮像素子103a,103bに画像データの出力を指示する。撮影装置によっては、ディスプレイによるプレビュー表示機能や動画表示に対応する機能を持つ場合もある。この場合は、撮像素子103a,103bからの画像データの出力は、所定のフレームレート(フレーム/分)によって連続して行われる。
また、撮像制御ユニット105は、後述するように、CPU111と協働して撮像素子103a,103bの画像データの出力タイミングの同期をとる同期制御手段としても機能する。なお、本実施形態では、撮影装置には表示部が設けられていないが、表示部を設けてもよい。
CPU111は、撮影装置1の全体の動作を制御すると共に必要な処理を実行する。ROM112は、CPU111のための種々のプログラムを記憶している。SRAM113及びDRAM114はワークメモリであり、CPU111で実行するプログラムや処理途中のデータ等を記憶する。特にDRAM114は、画像処理ユニット104での処理途中の画像データや処理済みのメルカトル画像のデータを記憶する。
操作部115は、種々の操作ボタンや電源スイッチ、シャッターボタン、表示と操作の機能を兼ねたタッチパネルなどの総称である。ユーザは操作ボタンを操作することで、種々の撮影モードや撮影条件などを入力する。
ネットワークI/F116は、SDカード等の外付けのメディアやパーソナルコンピュータなどとのインターフェース回路(USBI/F等)の総称である。また、ネットワークI/F116としては、無線、有線を問わずにネットワークインタフェースである場合も考えられる。DRAM114に記憶されたメルカトル画像のデータは、このネットワークI/F116を介して外付けのメディアに記録されたり、必要に応じて、ネットワークI/FとなるネットワークI/F116を介して、表示装置3等の外部装置に送信される。
通信部117は、撮影装置1に設けられたアンテナ117aを介して、WiFi(wireless fidelity)やNFC等の短距離無線技術によって、表示装置3等の外部装置と通信を行う。この通信部117によっても、メルカトル画像のデータを表示装置3の外部装置に送信することができる。
電子コンパス118は、地球の磁気から撮影装置1の方位及び傾き(Roll回転角)を算出し、方位・傾き情報を出力する。この方位・傾き情報はExifに沿ったメタデータの一例であり、撮影画像の画像補正等の画像処理に利用される。なお、以下では、メタデータを含めた広い概念として「付加情報」を用いて説明を行う。
次に、図12を用いて、表示装置3のハードウェア構成を説明する。なお、図12は、表示装置がスマートフォンの場合のハードウェア構成図である。
図12に示されているように、表示装置3は、表示装置3全体の動作を制御するCPU301、基本入出力プログラムを記憶したROM302、CPU301のワークエリアとして使用されるRAM(Random Access Memory)303、CPU301の制御にしたがってデータの読み出し又は書き込みを行うEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)304、CPU301の制御に従って被写体を撮像し画像データを得る撮像素子としてのCMOSセンサ305、地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等の各種加速度・方位センサ306、フラッシュメモリ等の記録メディア307に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御するメディアドライブ308を備えている。そして、メディアドライブ308の制御に従って、既に記録されていたデータが読み出され、又は新たにデータが書き込まれて記憶する記録メディア307が着脱自在な構成となっている。
なお、EEPROM104には、CPU301が実行するオペレーティングシステム(OS)、その他のプログラム、及び、種々データが記憶されている。また、CMOSセンサ305の代わりにCCDセンサを用いてもよい。
更に、表示装置3は、音声を音声信号に変換する音声入力部311、音声信号を音声に変換する音声出力部312、アンテナ313a、このアンテナ313aを利用して無線通信信号により、最寄の基地局9a等と通信を行う通信部313、GPS(Global Positioning Systems)衛星又は屋内GPSとしてのIMES(Indoor MEssaging System)によって表示装置3の位置情報(緯度、経度、および高度)を含んだGPS信号を受信するGPS受信部314、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機ELなどのディスプレイ315、このディスプレイ315上に載せられ、感圧式又は静電式のパネルによって構成され、指やタッチペン等によるタッチによってディスプレイ315上におけるタッチ位置を検出するタッチパネル316、及び、上記各部を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン310を備えている。
なお、音声入力部311は、音声を入力するマイクが含まれ、音声出力部312には、音声を出力するスピーカが含まれている。
次に、図13を用いて、付加情報管理システム5、及び画像管理システム7のハードウェア構成を説明する。なお、図13は、付加情報管理システム5、及び画像管理システム7のハードウェア構成図である。付加情報管理システム5、及び画像管理システム7は、ともに一般のサーバコンピュータであるため、以下では、付加情報管理システム5の構成について説明し、画像管理システム7の構成の説明は省略する。
付加情報管理システム5は、付加情報管理システム5全体の動作を制御するCPU501、IPL等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶したROM502、CPU501のワークエリアとして使用されるRAM503、付加情報管理システム5用のプログラム等の各種データを記憶するHD504、CPU501の制御にしたがってHD504に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するHDD(Hard Disk Drive)505、フラッシュメモリ等の記録メディア506に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御するメディアドライブ507、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示するディスプレイ508、通信ネットワーク9を利用してデータ通信するためのネットワークI/F509、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたキーボード511、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行うマウス512、着脱可能な記録媒体の一例としてのCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)513に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するCD−ROMドライブ514、及び、上記各構成要素を図13に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン510を備えている。
なお、図14は、デジタルスチルカメラ用画像ファイルフォーマット規格における圧縮データファイルの構造を示した図である。撮影装置1によって得られた画像データは、図14に示されているように、圧縮データファイルの構造を有している。これは、2010年4月26日に制定された「デジタルカメラ用画像フォーマット規格 Exif 2.3」(http://www.cipa.jp/hyoujunka/kikaku/pdf/DC-008-2010_J.pdf)に示された圧縮データファイル構造である。このうち、APP1は、画像に対するメタデータの記録に利用されるアプリケーション・データ・セグメント1を示す。このAPP1には、デジタルカメラ等の機器メーカ毎に独自のメタデータ(Maker Note)を格納することができるEXIF IFDが構築されている。本実施形態では、付加情報として、画像の種類を示す画像種別情報と、電子コンパス118によって算出された方位・傾き情報とが示されている。
また、画像種別情報は、例えば、全天球パノラマ画像である旨を示す識別コード、通常の平面画像である旨を示す識別コードである。
<<実施形態の機能構成>>
次に、図15を用いて、本実施形態の機能構成について説明する。図15は、本実施形態の画像共有システムの一部を構成する表示装置3、付加情報管理システム5、及び画像管理システム7の各機能ブロック図である。図15では、表示装置3、付加情報管理システム5、及び画像管理システム7が、通信ネットワーク9を介してデータ通信することができる。
<表示装置の機能構成>
図15に示されているように、表示装置3は、送受信部31、操作入力受付部32、作成部33、表示制御部34、取得部35、画像処理部38、及び記憶・抽出部39を有している。これら各部は、図11に示されている各構成要素のいずれかが、SRAM113からDRAM114上に展開された表示装置3用のプログラムに従ったCPU111からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
また、表示装置3は、図11に示されているROM112、SRAM113、及びDRAM114によって構築される記憶部3000を有している。
(表示装置の各機能構成)
次に、図12及び図15を用いて、表示装置3の各機能構成について更に詳細に説明する。
表示装置3の送受信部31は、主に、図12に示されている通信部313及びCPU301の処理によって実現され、通信ネットワーク9を介して付加情報管理システム5、又は画像管理システム7と各種データ(または情報)の送受信を行う。
操作入力受付部32は、主にタッチパネル316及びCPU301による処理によって実現され、ユーザから各種の選択又は入力を受け付ける。
作成部33は、主にCPU301の処理によって実現され、操作入力受付部32で受け付けたユーザの指定又は選択に基づいて、全天球パノラマ画像から、図9に示されているように、所定領域画像を作成する。また、作成部33は、所定領域画像に基づいて、図10に示されているサムネイルを作成する。
表示制御部34は、主にCPU301の処理によって実現され、ディスプレイ315に各種画像や文字等を表示させるための制御を行う。表示制御部34は、例えば、画像処理部38によって画像処理された画像データを表示装置3のディスプレイ315上に表示させる。また、表示制御部34は、操作入力受付部32によって選択されたサムネイルに関する所定領域画像を、ディスプレイ315に表示させる。
取得部35は、記憶部3000に記憶されている画像データから、この画像データに付加されている付加情報を取得する。なお、この取得によって、元の画像データに付加情報が付加されたままの状態であってもよく、又は元の画像データに付加情報が付加されていない状態(分離された状態)であってもよい。
画像処理部38は、付加情報を利用して画像データを画像処理する。この画像処理は、画像編集、画像加工、又は画像補正(修正)である。画像処理部38は、画像編集として、吹き出し追加、テキスト追加、トリミング、又はリサイズ等を行う。また、画像処理部38は、画像加工として、画像の切り抜き、シャープ加工、エンボス加工、又はぼかし加工等を行う。更に、画像処理部38は、画像補正として、赤目補正、明るさ調整、コントラスト調整、方位補正、又は傾き補正等を行う。
記憶・抽出部39は、記憶部3000に各種データ(または情報)を記憶したり、記憶部3000から各種データ(または情報)を抽出する。記憶・抽出部39は、例えば、撮影画像、共有選択用画像、又は所定領域画像の各データを、記憶部3000に対して記録したり、記憶部3000から抽出する。
<付加情報管理システムの機能構成>
次に、図15を用いて、付加情報管理システム5の各機能構成について詳細に説明する。付加情報管理システム5は、送受信部51、判断部52、及び記憶・抽出部59を有している。これら各部は、図13に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開された付加情報管理システム5用のプログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
また、付加情報管理システム5は、図13に示されているRAM503、及びHD504によって構築される記憶部5000を有している。この記憶部5000には、後述の付加情報管理テーブルによって構成されている付加情報管理DB5001が構築されている。
(付加情報管理テーブル)
図16は、付加情報管理テーブルを示す概念図である。この付加情報管理テーブルでは、ユーザを識別するためのユーザ識別情報、画像データを識別するための画像識別情報、及び上述の付加情報が関連付けて記憶され管理されている。
なお、図16では、ユーザ識別情報の一例としてユーザID(Identification)が示されているが、ユーザを特定できればユーザIDである必要はない。例えば、ユーザ識別情報には、ユーザ名、従業員番号、学籍番号、国民総背番号制に基づく国民番号等も含まれる。また、図16では、画像識別情報の一例として画像IDが示されているが、画像データを特定できれば画像IDである必要はない。例えば、画像識別情報には、画像データのファイル名等も含まれる。
(付加情報管理システムの各機能構成)
次に、図13及び図15を用いて、付加情報管理システム5の各機能構成について詳細に説明する。
付加情報管理システム5の送受信部51は、主に、図13に示されているネットワークI/F509及びCPU501の処理によって実現され、通信ネットワーク9を介して表示装置3、又は画像管理システム7と各種データ(または情報)の送受信を行う。
判断部52は、主に、図13に示されているCPU501によって実現され、表示装置3から送信されてきた画像識別情報に対応する付加情報が、付加情報管理テーブルに記憶されているか否かを判断する。
記憶・抽出部59は、記憶部5000に各種データ(または情報)を記憶したり、記憶部5000から各種データ(または情報)を抽出する。
<画像管理システムの機能構成>
次に、図13及び図15を用いて、画像管理システム7の機能構成について詳細に説明する。画像管理システム7は、送受信部71、作成部72、及び、記憶・抽出部79を有している。これら各部は、図13に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開された画像管理システム7用のプログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能又は手段である。
また、画像管理システム7は、図13に示されているRAM503、及びHD504によって構築される記憶部7000を有している。この記憶部7000には、後述の画像管理テーブルによって構成されている画像管理DB7001が構築される。
(画像管理テーブル)
図17は、画像管理テーブルを示す概念図である。この画像管理テーブルでは、画像オブジェクトのデータが管理されている。この画像オブジェクトは、ユーザを識別するためのユーザ識別情報、画像を識別するための画像識別情報、この画像識別情報に係る画像データの記憶部7000における格納場所であるURL(Uniform Resource Locator)を示すURL情報、及び属性情報が関連付けて管理されている。
なお、画像オブジェクトのユーザ識別情報及び画像識別情報は、図16に示されているユーザ識別情報及び画像識別情報と同じである。一方で、属性情報は、図16に示されている付加情報とは異なる。即ち、属性情報は、後述の作成部72が画像データに基づいて作成した画像データの本来的な情報(画像のファイル名、画像の縦横画素数を示す情報等)であり、付加情報のように画像データの画像処理には利用されない。
(画像管理システムの各機能構成)
次に、図15を用いて、画像管理システム7の各機能構成について詳細に説明する。
画像管理システム7の送受信部71は、主に、図13に示されているネットワークI/F509及びCPU501の処理によって実現され、通信ネットワーク9を介して表示装置3、又は付加情報管理システム5と各種データ(または情報)の送受信を行う。
作成部72は、表示装置3から送られて来た画像データを画像管理システム7で管理するために、画像データに対して画像識別情報を割り当て、この画像データのヘッダ部分に画像識別情報を付与する。また、作成部72は、画像オブジェクトを作成する。
記憶・抽出部79は、記憶部7000に各種データ(または情報)を記憶したり、記憶部5000から各種データ(または情報)を抽出する。
<<実施形態の処理または動作>>
次に、図18及び図19を用いて、ユーザAが表示装置3aを用いて、画像データをアップロードする処理を説明する。なお、図18は、撮影画像のアップロードの処理を示したシーケンス図である。図19は、画像オブジェクトを示した図である。
表示装置3a、付加情報管理システム5、および画像管理システム7間の通信ネットワーク9を介する通信プロトコルは、ハイパーテキスト通信プロトコル(HTTP)によるHTTP通信である。表示装置3aはHTTPクライアントに相当し、付加情報管理システム5及び画像管理システム7はHTTPサーバに相当する。
以下、特に断りがない限り、各シーケン図における表示装置3aから付加情報管理システム5及び画像管理システム7への矢印はHTTPリクエストに相当し、付加情報管理システム5及び画像管理システム7から表示装置3aへの矢印はHTTPレスポンスに相当する。
まず、ユーザAは、付加情報が付加されている画像データを撮影装置1から表示装置3aの記憶部3000に取り込んでおく。
次に、ユーザAがアップロードする画像データを選択することにより、表示装置3aの操作入力受付部32は、アップロードされる画像データの選択を受け付ける(ステップS1)。そして、表示装置3aの送受信部31は、通信ネットワーク9を介して画像管理システム7へ、ユーザAのユーザ識別情報、付加情報が付加されている画像データ、及びこの画像データのファイル名のデータを送信することで、画像データのアップロードを行う(ステップS2)。これにより、画像管理システム7の送受信部71は、ユーザ識別情報、及び付加情報が付加されている画像データを受信することになる。
次に、画像管理システム7の作成部72は、ステップ2によって受信された画像データに基づいて、図19に示されているような画像オブジェクトを作成する(ステップS3)。この画像オブジェクトのデータには、ユーザ識別情報、画像識別情報、URL情報、及び属性情報が含まれている。
次に、記憶・抽出部79は、ステップS3によって作成された画像オブジェクトを画像管理テーブル(図17参照)に記憶して管理すると共に、付加情報を除いた画像データを記憶部7000に記憶して管理する(ステップS4)。そして、送受信部71は、通信ネットワーク9を介して表示装置3aへ、画像オブジェクトを送信する(ステップS5)。これにより、表示装置3aの送受信部31は、画像オブジェクトを受信することになる。
また、表示装置3aの取得部35は、上記ステップS1によってダウンロードされる画像データから付加情報を取得する(ステップS6)。次に、表示装置3aの送受信部31は、上記ステップS5によって受信された画像オブジェクトのユーザ識別情報及び画像識別情報、並びに上記ステップS6によって取得された付加情報を、通信ネットワーク9を介して管理システム5へ送信する(ステップS7)。これにより、付加情報管理システム5の送受信部51は、ユーザ識別情報、画像識別情報、及び付加情報を受信することになる。
次に、付加情報管理システム5の記憶・抽出部59は、上記ステップS7によって受信されたユーザ識別情報、画像識別情報、及び付加情報を関連付けて、付加情報管理テーブル(図16参照)に記憶して管理する(ステップS8)。そして、送受信部51は、通信ネットワーク9を介して表示装置3aへ、付加情報の管理が完了した旨を示す結果と共に画像識別情報を送信する(ステップS9)。これにより、画像データの一連のアップロードの処理が終了する。
次に、図20乃至図22を用いて、ユーザBが表示装置3bを用いて、画像データをダウンロードする処理を説明する。なお、図20は、撮影画像のダウンロードの処理を示したシーケンス図である。
まず、ユーザBが、表示装置3bの送受信部31から通信ネットワーク9を介して画像管理システム7へ、ダウンロードしたい画像のファイル名を示すファイル名リストを要求する(ステップS21)。これにより、画像権利システム7の送受信部71は、ファイル名リストの要求を受け付ける。
また、これに応じて、画像管理システム7の記憶・抽出部79は、画像管理テーブル(図17参照)から画像識別情報と付加情報のファイル名情報を読み出す(ステップS22)。そして、送受信部71は、通信ネットワーク9を介して表示装置3bへ、画像識別情報及びこの画像識別情報に対応するファイル名情報を含むファイル名リストのデータを送信する(ステップS23)。これにより、表示装置3bの送受信部31は、ファイル名リストのデータを受信することになる。
次に、ユーザBがファイル名リストのうちで、ダウンロードしたい画像データを示すファイル名を選択すると、表示装置3bの操作入力受付部32は、ファイル名の選択を受け付ける(ステップS24)。そして、表示装置3bの送受信部31は、通信ネットワーク9を介して付加情報管理システム5へ、上記ステップS24によって受け付けられたファイル名に対応する画像識別情報を送信すると共に付加情報を要求する(ステップS25)。これにより、付加情報管理システム5の送受信部51は、画像識別情報を受信すると共に、付加情報の要求を受け付けることになる。
次に、付加情報管理システム5は、付加情報の検索処理を行う(ステップS26)。この検索処理について、図21を用いて説明する。なお、図21は、付加情報の検索処理を示したフローチャートである。
まず、記憶・抽出部59は、図21に示されているように、上記ステップS25によって受信された画像識別情報を検索キーとして、付加情報管理テーブル(図16参照)を検索する(ステップS101)。
次に、判断部52は、このステップS101によって、対応する付加情報が記憶されているか否かを判断する(ステップS102)。そして、判断部52によって、対応する付加情報が記憶されていると判断された場合には(YES)、記憶・抽出部59は、対応する付加情報を読み出し、続けて図20のステップS27の処理が行われる。一方、判断部52によって、対応する付加情報が記憶されていないと判断された場合には(NO)、後述の図24のステップS41の処理が行われる。
次に、上記ステップS102において、対応する付加情報が記憶されていると判断された場合に(YES)、図20のステップS27の処理から説明を続ける。送受信部51は、図20に示されているように、通信ネットワーク9を介して表示装置3bへ付加情報を送信する(ステップS27)。これにより、表示装置3bの送受信部31は、付加情報を受信することになる。
次に、表示装置3bは、通信ネットワーク9を介して画像管理システム7へ、ユーザBがダウンロードしたい画像の画像識別情報を送信すると共に画像オブジェクトを要求する(ステップS28)。これにより、画像管理システム7の送受信部71は、画像識別情報を受信すると共に画像オブジェクトの要求を受け付けることになる。
次に、画像管理システムの記憶・抽出部79は、上記ステップS28によって受信された画像識別情報を検索キーとして、画像管理テーブル(図17参照)を検索することにより、この画像識別情報を含んだ画像オブジェクトを抽出する(ステップS29)。そして、送受信部71は、通信ネットワーク9を介して表示装置3bへ、上記ステップS29によって抽出された画像オブジェクトのデータを送信する(ステップS30)。これにより、表示装置3bの送受信部31は、画像オブジェクトのデータを受信することになる。
次に、送受信部31は、画像オブジェクトに含まれるURLにアクセスすることにより、画像管理システム7に対してURLで管理されている画像データを要求する(ステップS31)。これに対して、画像管理システム7の記憶・抽出部79は、記憶部7000から要求された画像データを抽出する(ステップS32)。そして、送受信部79は、通信ネットワーク9を介して表示装置3bへ、上記ステップS32によって抽出された画像データを送信する(ステップS33)。これにより、表示装置3bの送受信部31は、画像データを受信することになる。
次に、表示装置3bの画像処理部38は、上記ステップS27によって受信された付加情報に基づき、上記ステップS33によって受信された画像データに対して画像処理を行う(ステップS34)。そして、表示装置3bは、画像処理後の画像データをディスプレイ315に表示させる(ステップS35)。
ここで、図22及び図23を用いて、画像処理の一例として地平線を補正する画像補正について説明する。なお、図22は、画像補正しない場合の撮影画像を2Dで示した図である。図23は、画像補正しない場合の撮影画像を3Dで示した図である。
例えば、ユーザAが撮影装置1で被写体を撮影する際に、撮影装置1を斜めに傾けて撮影していた場合、表示装置3bで画像補正をしなければ、図22(2Dで示した場合)又は図23(3Dで表示した場合)に示されているような傾いた画像のままである。しかし、表示制御部34が図22に示される2Dの画像データを3Dへ視覚化する際に、画像処理部38が方位・傾き情報のうちの傾きの情報に基づいて表示位置を補正する。これにより、表示制御部34は、図7に示されているように、地平線を水平にした全天球パノラマ画像として、ディスプレイ315に表示させることができる。なお、その後、ユーザBがディスプレイ315をタッチすると、操作入力受付部32がタッチを受け付け、表示制御部34が図9(b)に示されているような所定領域画像を表示させることができる。
次に、図24を用いて、上記ステップS102によって付加情報が記憶されていないと判断された後の処理について説明する。なお、図24は、撮影画像のダウンロードができなかった場合の処理を示したシーケンス図である。
図24に示されているように、付加情報管理システム5の送受信部51は、通信ネットワーク9を介して表示装置3bへ、対応する付加情報が記憶されていない旨を示すエラーメッセージを送信する。これにより、表示装置3bの送受信部31は、エラーメッセージを受信することになる。
次に、表示装置3bの表示制御部34は、ディスプレイ315上にエラーメッセージを表示させる(ステップS42)。このように、付加情報管理システム5で付加情報が管理されていない場合には、画像データをダウンロードする処理(ステップS31〜S33)に進まないようにすることで、ダウンロード処理を省略することができる。このエラーメッセージが表示されるユースケースとしては、画像がメルカトル画像ではない通常の2D画像である場合が考えられる。撮影画像がメルカトル画像の場合、図7に示されているように3Dへ視覚化した全天球パノラマ画像として表示しても違和感なく表示されるが、メルカトル画像ではない通常の2D画像を3Dへ視覚化して表示してしまうと益々湾曲して非常に見えづらい表示になってしまう。よって、本実施形態では、画像補正に寄与する付加情報が記憶されていなければ、画像データのダウンロードの処理を進めないようにしている。
なお、付加情報が記憶されていない場合であっても、画像データのダウンロードの処理を行えるようにしてもよい。この場合、表示装置3では、3Dへ視覚化して表示することを抑制し、通常の2D表示を行うようにすればよい。
<<本実施形態の主な効果>>
以上説明したように本実施形態によれば、表示装置3aによって画像データから付加情報を取得し、この付加情報を画像識別情報と共に付加情報管理システム5に送信することで、画像管理システム7に代わって付加情報管理システム5に付加情報を管理させることができる。これにより、ユーザBが画像管理システム7から画像データをダウンロードする際に、対応する画像識別情報に基づいて付加情報管理システム5から付加情報をダウンロードすることができるため、画像データを補正する等の画像処理を行うことができるという効果を奏する。
〔実施形態の補足〕
上記各実施形態における付加情報管理システム5、及び画像管理システム7は、単一のコンピュータによって構築されてもよいし、各部(機能、手段、又は記憶部)を分割して任意に割り当てられた複数のコンピュータによって構築されていてもよい。
また、上記実施形態の各プログラムが記憶されたCD−ROM等の記録媒体、並びに、これらプログラムが記憶されたHD504は、いずれもプログラム製品(Program Product)として、国内又は国外へ提供されることができる。
1 撮影装置
3a 表示装置(送信装置の一例)
3b 表示装置(受信装置の一例)
5 付加情報管理システム
7 画像管理システム
9 通信ネットワーク
9a、9b 基地局
31 送受信部(送信手段の一例、受信手段の一例)
32 操作入力受付部
33 作成部(作成手段の一例)
34 表示制御部(表示制御手段の一例)
35 取得部(取得手段の一例)
38 画像処理部(画像処理手段の一例)
39 記憶・抽出部
51 送受信部
52 判断部
71 送受信部
72 作成部
79 記憶・抽出部
315 ディスプレイ(表示手段の一例)
3000 記憶部(記憶手段の一例)
5000 記憶部
5001 付加情報管理DB
7000 記憶部
7001 画像管理DB
特開2011−120201号公報

Claims (10)

  1. 画像データ及び当該画像データを識別するための画像識別情報を関連付けて管理するが、前記画像データに付加されており当該画像データの画像処理に利用される付加情報を管理しない画像管理システムに対して、前記付加情報が付加された又は付加されていない画像データを送信する送信装置において、
    前記付加情報が付加されている前記画像データを記憶する記憶手段と、
    前記画像管理システムで前記画像データに割り当てられた前記画像識別情報を前記画像管理システムから受信する受信手段と、
    前記記憶手段に記憶されている前記画像データから前記付加情報を取得する取得手段と、
    前記画像識別情報及び前記付加情報を関連付けて管理する付加情報管理システムに対して、前記受信手段によって受信された前記画像識別情報及び前記取得手段によって取得された前記付加情報を送信する送信手段と、
    を有することを特徴とする送信装置。
  2. 前記送信手段は、前記付加情報管理システムに前記画像識別情報及び前記付加情報に加えて、前記送信装置のユーザを識別するためのユーザ識別情報を送信することを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  3. 前記付加情報を利用して前記画像データを画像処理する画像処理手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の送信装置。
  4. 前記画像処理は、画像編集、画像加工、又は画像補正であることを特徴とする請求項3に記載の送信装置。
  5. 前記画像処理手段によって画像処理された画像データを所定の表示手段に表示させる表示制御手段を有することを特徴とする請求項3又は4に記載の送信装置。
  6. 前記画像データは、メルカトル画像のデータであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の送信装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の送信装置と、
    前記付加情報管理システムと、
    を有することを特徴とする画像共有システム。
  8. 前記画像共有システムは、前記画像管理システムを有することを特徴とする請求項7に記載の画像共有システム。
  9. 画像データ及び当該画像データを識別するための画像識別情報を関連付けて管理するが、前記画像データに付加されており当該画像データの画像処理に利用される付加情報を管理しない画像管理システムに対して、前記付加情報が付加された又は付加されていない画像データを送信する送信装置が実行する送信方法において、
    前記送信装置は、前記付加情報が付加されている前記画像データを記憶する記憶手段を有しており、
    前記送信装置は、
    前記画像管理システムで前記画像データに割り当てられた前記画像識別情報を前記画像管理システムから受信する受信ステップと、
    前記記憶手段に記憶されている画像データから前記付加情報を取得する取得ステップと、
    前記画像識別情報及び前記付加情報を関連付けて管理する付加情報管理システムに対して、前記受信ステップによって受信された前記画像識別情報及び前記取得ステップによって取得された前記付加情報を送信する送信ステップと、
    を実行することを特徴とする送信方法。
  10. コンピュータに、請求項9に記載の各ステップを実行させることを特徴とするプログラム。
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