JP2014008243A - 医療用デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】心臓の激しい拍動に関わらず、心膜に損傷を与えることなく、心膜の外面を周辺組織から露出させた状態に維持する。
【解決手段】組織を貫通して体内に挿入され、先端面2dを心膜A外面に近接して配置される細長い筒状の挿入部2と、心膜Aの厚さ方向の変位に合わせて挿入部2の先端面2dを心膜Aの厚さ方向に移動させる位置調節手段3とを備える医療用デバイス1を提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、医療用デバイスに関するものである。
従来、心膜外から心膜に対して貫通孔を形成するような処置を行う場合に、心膜外から近接させた硬質のシースを心膜に押し当てて、シース内を負圧にして心膜を吸着し、シース内に吸引した心膜に穿刺針を刺す処置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
国際公開第99/13936号
しかしながら、この特許文献1の方法では、心膜をシースに吸着するが、心膜は心臓の激しい拍動に伴って動くため、吸着力が弱いとシースが心膜から外れてしまい、吸着力が高いと心膜が損傷する不都合がある。また、吸着力を弱めてシースが心膜から外れると、心膜周辺に存在している周辺組織がシースと心膜との間に入り込んでしまい、処置しようとする心膜の外面を露出させておくことが困難になるという不都合がある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、心臓の激しい拍動に関わらず、心膜に損傷を与えることなく、心膜の外面を周辺組織から露出させた状態に維持することができる医療用デバイスを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の一態様は、組織を貫通して体内に挿入され、先端面を心膜外面に近接して配置される細長い筒状の挿入部と、前記心膜の厚さ方向の変位に合わせて前記挿入部の前記先端面を前記心膜の厚さ方向に移動させる位置調節手段とを備える医療用デバイスを提供する。
本態様によれば、細長い筒状の挿入部を、体外から組織を貫通して体内に挿入し、その先端面を心膜外面に近接して配置すると、位置調節手段の作動により、挿入部の先端面が心膜の厚さ方向の変位に合わせて心膜の厚さ方向に移動させられるので、心膜の外面と挿入部の先端面とが相互に近接した状態に維持される。その結果、心膜の周辺の組織が、心膜と挿入部の先端面との間から排除された状態に維持され、挿入部の内孔内に露出した心膜に対し、内孔を介して容易に処置することができる。
上記態様においては、前記挿入部が、前記心膜外の組織に固定される筒状の固定部と、前記先端面を有し、前記固定部に対してその長手方向に移動可能に支持された筒状の可動部とを備え、前記位置調節手段が前記可動部の先端面をその長手方向に移動させてもよい。
このようにすることで、筒状の固定部を心膜外の組織に固定した状態で、位置調節手段の作動により、心膜の厚さ方向の変位に合わせて固定部に対して筒状の可動部を長手方向に移動させることにより、可動部の先端面を心膜の外面に近接した状態に維持し、周辺組織を心膜と挿入部の先端面との間から排除して処置を容易にすることができる。
また、上記態様においては、前記位置調節手段が、前記可動部を前記挿入部の長手方向に沿って先端側に付勢する付勢手段であってもよい。
このようにすることで、固定部を組織に固定し、可動部の先端面を心膜の外面に近接させると、可動部が固定部に対して付勢手段によって挿入部の長手方向先端側に付勢される。心臓が拍動して心膜が厚さ方向に変動し、可動部の先端面を押圧すると、その押圧力が付勢手段の付勢力を上回る場合には、付勢力に抗して可動部が後退する方向に変位し、心膜から受ける押圧力が付勢手段の付勢力を下回る場合には、付勢力によって可動部が心膜の方向に向かって変位させられる。これにより、心膜の外面と可動部の先端面とが近接した状態に維持される。
また、上記態様においては、前記位置調節手段が、前記固定部に対して前記可動部を前記固定部の長手方向に変位させるアクチュエータであり、前記心膜の動きに関する情報を検出する検出部と、該検出部により検出された前記心膜の動きに関する情報に基づいて前記アクチュエータを制御する制御部をと備えていてもよい。
このようにすることで、心臓の拍動に応じて心膜が外側に膨らむ方向に変位したことが検出部により検出された場合には、アクチュエータが可動部を後退させる方向に変位させる。一方、心臓の拍動に応じて心膜が内側に収縮する方向に変位したことが検出部により検出された場合には、アクチュエータが可動部を後退させる方向に変位させる。これにより、心膜の外面に可動部の先端面を押し付けることなく、心膜と先端面とを近接状態に維持することができる。
また、上記態様においては、前記検出部が、前記可動部の先端面に配置され、前記心膜に接触して、前記心膜の電位を検出する電極を備えていてもよい。
このようにすることで、電極を心膜に接触させた検出部により心膜の電位が検出される。心膜の電位は、電極と心膜との接触状態、すなわち、電極が設けられた可動部の先端面と心膜との密着度合いによって大きく変化する。したがって、心膜の電位を検出することにより、可動部の先端面と心膜との密着度合いとして心膜の動きを検出でき、アクチュエータを制御して心膜と可動部の先端面とを一定の密着状態に維持することができる。
また、上記態様においては、前記検出部が、前記可動部の先端面と前記心膜との距離を検出してもよい。
このようにすることで、検出部により検出された可動部の先端面と心膜との距離に基づいて制御部がアクチュエータを制御することにより、心膜と可動部の先端面とを簡易に一定の近接状態に維持することができる。
距離の検出方法としては、光により検出してもよいし、超音波により検出してもよい。
また、上記態様においては、前記可動部内の空間を減圧する減圧手段を備え、前記検出部が、前記可動部内の気圧を検出してもよい。
このようにすることで、可動部の先端面を心膜に密着させると、減圧手段によって減圧された可動部内の空間の減圧の度合いが増大する。一方、可動部の先端面が心膜から離れると、可動部内の空間の減圧の度合いが減少する。これにより、心膜と可動部の先端面との接触状態を可動部内の気圧を検出することによって把握することができ、検出された気圧に基づいて制御部がアクチュエータを制御することにより、心膜と可動部の先端面とを簡易に一定の近接状態に維持することができる。
また、上記態様においては、前記検出部が、前記可動部の先端面にかかる荷重を検出するセンサであってもよい。
このようにすることで、可動部の先端面を心膜に密着させると、心臓の拍動に伴う心膜の変位により心膜から可動部の先端面にかかる荷重が変動し、その荷重がセンサにより検出される。そして、センサにより検出された荷重に基づいて制御部がアクチュエータを制御することにより、心膜と可動部の先端面とを簡易に一定の近接状態に維持することができる。
また、上記態様においては、前記挿入部の内孔内に前記先端面から出没可能に設けられるとともに、前記先端面から突出させられた状態で半径方向に近接・離間可能に設けられた2以上の排除部材を備えていてもよい。
このようにすることで、挿入部の先端面と心膜との間隔が開いて、間に周辺組織が侵入してきた場合においても、挿入部の内孔を介して2以上の排除部材を挿入部の半径方向に近接させた状態で先端面から突出させ、その先端を心膜に近接させた状態で半径方向に離間させることにより、侵入してきた周辺組織を挿入部の内孔外へ排除することができる。これにより、心膜外面を内孔内に露出させた状態に維持することができる。
本発明によれば、心臓の激しい拍動に関わらず、心膜に損傷を与えることなく、心膜の外面を周辺組織から露出させた状態に維持することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る医療用デバイスを示す縦断面図である。 図1の医療用デバイスの先端面を心膜に押し付けた使用状態を示す縦断面図である。 図1の医療用デバイスの設置にあたり、穿刺針を組織に穿刺した状態を示す図である。 図3の状態から、穿刺針を介してガイドワイヤを導入した状態を示す図である。 図4の状態から、ガイドワイヤを残して穿刺針を抜去した状態を示す図である。 図1の医療用デバイスにダイレータを組み付けた組立体を示す縦断面図である。 図5のガイドワイヤに沿って、図6の組立体を体内に導入した状態を示す図である。 図7の状態から、ダイレータおよびガイドワイヤを抜去した状態を示す図である。 図1の医療用デバイスの第1の変形例において、(a)アクチュエータを収縮させた状態、(b)アクチュエータを伸長させた状態をそれぞれ示す全体構成図である。 図1の医療用デバイスの第2の変形例を示す可動部先端の部分的な拡大縦断面図である。 図1の医療用デバイスの第3の変形例を示す可動部先端の部分的な拡大縦断面図である。 図1の医療用デバイスの第4の変形例を示す全体構成図である。 図1の医療用デバイスの第5の変形例を示す全体構成図である。 図1の医療用デバイスの第6の変形例において、(a)心膜と先端面との間に組織が入り込んだ状態、(b)先端面から排除部材を突出させた状態をそれぞれ示す可動部先端の部分的な拡大縦断面図である。 図14の医療用デバイスにおいて、(a)可動部の中央位置にされる排除部材、(b)半径方向外方に移動した排除部材をそれぞれ示す正面図である。 図14の医療用デバイスにおいて、(a)排除部材により組織を排除した状態、(b)可動部を心膜まで前進させた状態をそれぞれ示す可動部先端の部分的な拡大縦断面図である。
本発明の一実施形態に係る医療用デバイス1について、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る医療用デバイス1は、体外から組織を貫通して先端を心膜A(図2参照。)の外面に近接状態に配置されるシースである。
本実施形態に係る医療用デバイス1は、図1に示されるように、長手方向に貫通する貫通孔2aを有する筒状の挿入部2と、該挿入部2の先端面2dの位置を心膜Aの動きに応じて移動させる位置調節手段3とを備えている。
挿入部2は、心膜A外の組織に固定される筒状の固定部2bと、該固定部2bの先端側に、固定部2bに対してその長手方向に移動可能に設けられた筒状の可動部2cとを備えている。
また、位置調節手段3は、一端を固定部2bに、他端を可動部2cに固定された圧縮コイルバネ(付勢手段、以下、圧縮コイルバネ3とも言う。)である。圧縮コイルバネ3の両端は、それぞれ固定部2bおよび可動部2cに部分的に埋め込まれることによって固定されている。
圧縮コイルバネ3は、図2に示されるように、挿入部2の先端面2dである可動部2cの先端面2dが心膜Aに密着させられると、心膜A側から受ける力によって圧縮され、可動部2cを固定部2bに対して引っ込める方向に移動させるようになっている。図中、符号Dは心臓である。
このように構成された本実施形態に係る医療用デバイス1の作用について以下に説明する。
本実施形態に係る医療用デバイス1を体外から組織Bを貫通した状態で固定するには、まず、図3に示されるような穿刺針4によって剣状突起Cの下部の組織Bを貫通し、図4に示されるように、穿刺針4を介してガイドワイヤ5を設置する。そして、図5に示されるように、穿刺針4を抜去してガイドワイヤ5のみを、組織Bを貫通して先端を心膜Aの近傍に配置した状態に留置する。
この状態で、図6に示されるように、本実施形態に係る医療用デバイス1の挿入部2の貫通孔2aに、ダイレータ6を嵌合させた状態に組み付ける。
ダイレータ6は、その先端に、可動部2cの先端まで滑らかに接続する先細部分6aを有するとともに、ガイドワイヤ5を貫通可能な径寸法の貫通孔6bを有する。この貫通孔6bにガイドワイヤ5を貫通させた状態で、ダイレータ6および医療用デバイス1の組立体をガイドワイヤ5に沿って前進させて行く。これにより、図7に示されるように、ダイレータ6先端の先細部分6aによって組織Bが押し開かれて組立体が進行させられる。
そして、挿入部2の先端が心膜Aの外面に近接する位置まで挿入された状態で、図8に示されるように、ダイレータ6およびガイドワイヤ5を抜去する。
この状態で、挿入部2を先端に向けてさらに押圧することにより、図2に示されるように、可動部2cの先端面2dが心膜Aに押し付けられて、圧縮コイルバネ3が圧縮され、可動部2cが固定部2bに対して引っ込む方向に若干後退する。この位置で固定部2bを組織Bに固定する。
この状態で、心臓Dの拍動によって心膜Aが図2の矢印の方向に変位すると、心膜Aに作用する張力が変動するので、その張力の変動に釣り合わせるように圧縮コイルバネ3が伸縮する。これにより、可動部2cから心膜Aに作用する押圧力が過大となることが防止され、心臓Dが過度に圧迫されないように保護することができる。
また、圧縮コイルバネ3を若干押圧状態として、固定部2bを固定することにより、心膜Aの変動に関わらず、心膜Aの変位に追従して可動部2cが変位するので、心膜Aの外面に可動部2cの先端面2dを密着させた状態に維持することができる。
すなわち、本実施形態に係る医療用デバイス1によれば、心臓Dの激しい拍動に伴って心膜Aが変動しても可動部2cの先端面2dを心膜Aの外面に密着させた状態に維持するので、可動部2cの先端面2dと心膜Aとの間に周辺組織Bが侵入することを防止できる。その結果、挿入部2の貫通孔2a内に心膜Aの外面を露出させた状態に維持することができ、挿入部2の貫通孔2aを介して、体外から心膜Aの外面に容易にアクセスすることができるという利点がある。
なお、本実施形態においては、付勢手段として圧縮コイルバネ3を例示したが、これに代えて、他の任意の弾性部材、例えば、ゴムや板バネ等を採用してもよい。
また、本実施形態においては、圧縮コイルバネ3によって可動部2cを心膜Aの動きに追従させることとしたが、これに代えて、図9(a),(b)に示されるように、固定部2bと可動部2cとの間にアクチュエータ7を配置し、心膜Aの動きを検出する検出部8と、検出部8により検出された心膜Aの動きに基づいてアクチュエータ7を制御する制御部9とを備えていてもよい。図9(a)はアクチュエータ7を収縮させた状態、図9(b)はアクチュエータ7を伸長させた状態をそれぞれ示している。
アクチュエータ7としては、エアシリンダ等の直動機構を挙げることができる。
検出部8としては、例えば、体表に配置される電極(図示略)を備えた心電信号検出部を挙げることができる。
検出部8により検出された心電信号の波形によれば、心膜Aの動きを間接的に検出できる。したがって、制御部9が、この心電信号に基づいてアクチュエータ7を伸縮制御することで、可動部2cの先端面2dを心膜Aの外面に密着した状態に維持することができる。
アクチュエータ7によれば、可動部2cの先端面2dを心膜Aに対して、十分な押圧力を発生させるように押し付けなくても、可動部2cの先端面2dと心膜Aとを接触状態に維持することができ、さらに心臓Dにかかる負担を軽減することができるという利点がある。
また、検出部8としては心電信号検出部に加えて、人工心肺装置を採用してもよい。人工心肺装置では肺の動きを検出できる。したがって、肺の動きに心臓Dの動きを重畳させて、より現実に近い心膜Aの動きを検出することができる。
また、検出部8としては、図10に示されるように、可動部2cの先端面2dから近赤外光を射出する発光部10と、心膜Aの表面で反射して戻る近赤外光を検出する近赤外線センサ11と有するものを採用してもよい。近赤外線センサ11によれば、可動部2cの先端面2dと心膜A外面との距離を直接測定できる。したがって、制御部9が可動部2cの先端面2dと心膜A外面との距離が最小になるようにアクチュエータ7を制御することにより、簡易に、可動部2cの先端面2dを心膜Aに密着状態に維持することができる。
また、近赤外線センサ11に代えて超音波プローブを採用してもよい。可動部2cの先端面2dから超音波を射出し、心膜Aの外面において反射して戻る超音波を検出することにより、可動部2cの先端面2dと心膜A外面との距離を直接測定することができる。
また、検出部としては、図11に示されるように、可動部2cの先端面2dに配置された2つの電極12a,12bを備え、電極12a,12b間において心電信号を検出する心電測定プローブ12を採用してもよい。
電極12a,12bを心膜A表面に密着状態に接触させた場合と、軽く接触させた場合とで検出される心電信号が相違することを利用して、接触の度合いを高めるようにアクチュエータ7を制御することにより、可動部2cの先端面2dを心膜Aの外面に密着させることができる。
また、検出部8としては、図12に示されるように、挿入部2の貫通孔2aの内部を減圧する減圧手段13aと、挿入部2の貫通孔2a内の気圧を検出する圧力センサ13bとを有するものを採用してもよい。この場合、可動部2cと固定部2bとの間は気密状態に密封しておく必要がある。
このようにすることで、可動部2cの先端面2dが心膜Aの外面に密着しているときには挿入部2の貫通孔2a内が減圧状態に維持されるが、先端面2dが心膜Aの外面から離間すると減圧状態が低下する。したがって、圧力センサ13bにより貫通孔2a内の気圧を検出することで、接触状態を検出することができる。すなわち、制御部9は、可動部2cの先端面2dと心膜Aの外面との密着状態が維持されるようにアクチュエータ7を制御すればよい。
また、検出部としては、図13に示されるように、アクチュエータ7と可動部2cとの間に配置された荷重センサ14を採用してもよい。このようにすることで、心膜Aの外面に可動部2cの先端面2dを押し付けると、荷重センサ14により押し付け力が検出される。したがって、押し付け力が一定となるようにアクチュエータ7を制御することにより、心臓Dに負担を掛けることなく、心膜Aの外面に可動部2cの先端面2dを密着状態に維持することができる。
また、本実施形態においては、図14〜図16に示されるように、挿入部2の貫通孔2a内に、先端面2dから出没可能に設けられるとともに、貫通孔2aの半径方向の中心位置近傍から半径方向外方に向けて移動可能な複数の排除部材15を備えていてもよい。
排除部材15は、例えば、直棒状に形成され、貫通孔2a内に4本配置されている。
何らかの理由により、図14に示されるように、心膜Aに対して可動部2cの先端面2dが離間して、間に周辺組織Bが侵入してしまった場合には、貫通孔2a内から可動部2cの先端面2dよりも前方に排除部材15を突出させ、その後、図15に示されるように、排除部材15を半径方向外方に移動させることにより、周辺組織Bを半径方向外方に追いやることができる。この状態で、可動部2cを前方に移動させることにより、可動部2cの先端面2dを心膜Aの外面に再度密着させ、心膜Aの外面を貫通孔2a内に露出させることができる。
排除部材15として直棒状のものを4本備えることとしたが、これに代えて、2以上の任意の本数の排除部材15を備えていてもよい。また、排除部材15の形態も直棒状のものに限られない。
また、上記各実施形態においては可動部2cの軸方向の長さを固定部2bよりも短くしたが、これに代えて、可動部2cを固定部2bより長くしてもよい。
A 心膜
B 組織
1 医療用デバイス
2 挿入部
3 圧縮コイルバネ(付勢手段、位置調節手段)
2b 固定部
2c 可動部
2d 先端面
7 アクチュエータ(位置調節手段)
8 検出部
9 制御部
12a,12b 電極
13a 減圧手段
13b 圧力センサ(検出部)
14 荷重センサ(センサ、検出部)
15 排除部材

Claims (9)

  1. 組織を貫通して体内に挿入され、先端面を心膜外面に近接して配置される細長い筒状の挿入部と、
    前記心膜の厚さ方向の変位に合わせて前記挿入部の前記先端面を前記心膜の厚さ方向に移動させる位置調節手段とを備える医療用デバイス。
  2. 前記挿入部が、前記心膜外の組織に固定される筒状の固定部と、前記先端面を有し、前記固定部に対してその長手方向に移動可能に支持された筒状の可動部とを備え、
    前記位置調節手段が前記可動部の先端面をその長手方向に移動させる請求項1に記載の医療用デバイス。
  3. 前記位置調節手段が、前記可動部を前記挿入部の長手方向に沿って先端側に付勢する付勢手段である請求項1に記載の医療用デバイス。
  4. 前記位置調節手段が、前記固定部に対して前記可動部を前記固定部の長手方向に変位させるアクチュエータであり、
    前記心膜の動きに関する情報を検出する検出部と、
    該検出部により検出された前記心膜の動きに関する情報に基づいて前記アクチュエータを制御する制御部をと備える請求項1に記載の医療用デバイス。
  5. 前記検出部が、前記可動部の先端面に配置され、前記心膜に接触して、前記心膜の電位を検出する電極を備える請求項4に記載の医療用デバイス。
  6. 前記検出部が、前記可動部の先端面と前記心膜との距離を検出する請求項4に記載の医療用デバイス。
  7. 前記可動部内の空間を減圧する減圧手段を備え、
    前記検出部が、前記可動部内の気圧を検出する請求項4に記載の医療用デバイス。
  8. 前記検出部が、前記可動部の先端面にかかる荷重を検出するセンサである請求項4に記載の医療用デバイス。
  9. 前記挿入部の内孔内に前記先端面から出没可能に設けられるとともに、前記先端面から突出させられた状態で半径方向に近接・離間可能に設けられた2以上の排除部材を備える請求項1から請求項8のいずれかに記載の医療用デバイス。
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