JP2014007196A - 電子部品の製造方法、および電子部品の製造装置 - Google Patents

電子部品の製造方法、および電子部品の製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電極から機能層を短時間で確実に除去して端子を接続することのできる電子部品の製造方法、および電子部品の製造装置を提供すること。
【解決手段】下地金属の両面にエッチング処理または成膜処理の少なくとも一方の処理により形成された機能層2aを備えた電極2に端子を接続するにあたって、電極2の一部の領域から機械工加工により機能層2aを除去する機械加工工程と、機械加工工程により機能層2aが除去された領域にレーザビームLを照射するレーザビーム照射工程とを行い、端子接続工程では、レーザビームLが照射された領域に端子を接続する。
【選択図】図3

Description

本発明は、下地金属の両面に機能層を備えた電極に端子が接続された電子部品の製造方法、および当該電子部品の製造装置に関するものである。
電解コンデンサ、電気二重層コンデンサ、リチウムイオンキャパシタ、リチウムイオン電池等の電子部品では、下地金属(芯金)の両面にエッチング処理や成膜処理等により形成された機能層を備えた電極が用いられている。例えば、アルミニウム電解コンデンサの場合、陽極では、アルミニウムからなる下地金属の両面にエッチング層および陽極酸化膜が形成され、陰極では、アルミニウムからなる下地金属の両面にエッチング層が形成されている。電気二重層コンデンサの場合、陽極や陰極では、銅やアルミニウム等からなる集電極の両面にカーボン層等が成膜されて分極性電極が形成されている。リチウムイオン電池の場合、陽極では、アルミニウムからなる下地金属の両面に正極活物質層が形成され、陰極では、銅等からなる下地金属の両面に負極活物質層が形成されている。また、上記の電子部品では、電極に端子が接続されており、かかる端子を介して電気エネルギーの蓄積や放出等が行われる。
ここで、接続抵抗を低減するという観点から、端子は下地金属に接続されている必要がある。このため、電極に端子を接続する際、レーザビームを照射することにより機能層を部分的に除去して下地金属を露出させ、下地金属が露出した領域に端子を接続する技術が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。また、電極に端子を接続する際、研磨等の機械加工により機能層を部分的に除去して下地金属を露出させ、下地金属が露出した領域に端子を接続する技術が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2005−39132号公報 特開2010−74113号公報 特開平2−222517号公報
しかしながら、特許文献1、2に記載の技術のように、レーザビームを照射して機能層を部分的に除去する方法では、処理に時間がかかるため、生産性が低いという問題点がある。一方、特許文献3に記載の技術のように、研磨等の機械加工により機能層を部分的に除去する方法では、研磨工具と電極との接触状態の変動等に起因して機能層が残ってしまい、接続抵抗の増大や接続不良等の不具合が発生しやすいという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、電極から機能層を短時間で確実に除去して端子を接続することのできる電子部品の製造方法、および電子部品の製造装置を提供することにある。
上記課題を解決するにあたって、本発明に係る電子部品の製造方法では、下地金属の両面にエッチング処理または成膜処理の少なくとも一方の処理により形成された機能層を備えた電極に端子を接続するにあたって、前記電極の一部の領域から機械工加工により前記機能層を除去する機械加工工程と、該機械加工工程により前記機能層が除去された領域にレーザビームを照射するレーザビーム照射工程と、該レーザビーム照射工程により前記レーザビームが照射された領域に前記端子を接続する端子接続工程と、を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る電子部品の製造装置は、下地金属の両面にエッチング処理または成膜処理の少なくとも一方の処理により形成された機能層を備えた電極の搬送経路の上流側から下流側に向かって、前記電極の一部の領域に機械工加工により前記機能層を除去する機械加工部と、該機械加工部で前記機能層が除去された領域にレーザビームを照射するレーザビーム照射部と、該レーザビーム照射部で前記レーザビームが照射された領域に端子を接続する端子接続部と、が順に配列されていることを特徴とする。
本発明では、電極の一部の領域から機能層を除去した後、機能層が除去された領域にレーザビームを照射し、しかる後に、レーザビームが照射された領域に端子を接続する。このため、機械加工工程を行った際、機械加工を行った領域に機能層が残っていても、かかる機能層についてはレーザビームの照射によって確実に除去することができる。ここで、機械加工は、機能層を短時間で除去できるという利点がある一方、機能層が残る可能性があるという欠点がある。これに対して、レーザビームの照射は、機能層を確実に除去することができるという利点がある一方、機能層の除去に時間がかかるという欠点がある。しかるに本発明では、機械加工とレーザビームの照射とを組み合わせたので、電極から機能層を短時間で確実に除去することができる。
本発明では、前記電極において、前記レーザビームの照射領域は、前記機械工加工が行われた領域より狭いことが好ましい。例えば、前記機械工加工が行われた領域は、連続した帯状領域であり、前記レーザビームが照射された領域は、互いに離間する複数の島状領域からなることが好ましい。機械加工は、広い領域を加工するのに適しており、レーザビームの照射は、狭い領域を処理するのに適していることから、レーザビームの照射領域を、機械工加工が行われた領域より狭くすれば、機械加工およびレーザビームの照射の特徴を活かすことができる。
本発明に係る電子部品の製造方法では、前記電極は帯状に延在しており、当該電極が延在方向に搬送される際、当該電極において前記搬送方向で離間する複数の領域に対して前記機械加工工程、前記レーザビーム照射工程、および前記端子接続工程が行われることが好ましい。本発明に係る電子部品の製造装置において、前記電極は、前記搬送経路に沿って帯状に延在していることが好ましい。かかる構成によれば、電極に効率よく端子を接続することができる。
本発明に係る電子部品の製造装置では、前記搬送経路の前記端子接続部より下流側には、前記電極と、前記電極に対する対向電極とを重ねて素子を作成する素子製作部が設けられていることが好ましい。本発明では、機械加工とレーザビームの照射とを組み合わせたので、電極から機能層を短時間で確実に除去することができるので、搬送経路の下流側で素子を連続して製作する構成を採用でき、かかる構成によれば、素子を効率よく製作することができる。なお、「対向電極」としては、本発明を適用した電極を用いることができる他、本発明を適用しない電極を用いてもよい。
本発明は、前記素子製作部において、帯状の前記電極、帯状の第1セパレータ、帯状の前記対向電極、および帯状の第2セパレータを巻回する構成、および前記電極、第1セパレータ、前記対向電極、および第2セパレータを複数枚ずつ積層する構成のいずれにも採用することができる。
本発明では、電極の一部の領域から機能層を除去した後、機能層が除去された領域にレーザビームを照射し、しかる後に、レーザビームが照射された領域に端子を接続する。このため、機械加工工程を行った際、機械加工を行った領域に機能層が残っていても、かかる機能層についてはレーザビームの照射によって確実に除去することができる。ここで、機械加工は、機能層を短時間で除去できるという利点がある一方、機能層が残る可能性があるという欠点がある。これに対して、レーザビームの照射は、機能層を確実に除去することができるという利点がある一方、機能層の除去に時間がかかるという欠点がある。しかるに本発明では、機械加工とレーザビームの照射とを組み合わせたので、電極から機能層を時間で確実に除去することができる。それ故、電極の下地金属に端子を確実かつ効率よく接続することができる。
本発明が適用される電子部品の説明図である。 本発明が適用される電子部品の電極等の説明図である。 本発明の電子部品の製造工程のうち、電極から機能層を部分的に除去するまでの工程を示す説明図である。 本発明の電子部品の製造工程のうち、電極から機能層を除去した領域に端子を接続する工程を示す説明図である。 本発明を適用した電子部品の製造装置の説明図である。 本発明の別の実施の形態に係るレーザビームの照射領域を示す説明図である。 本発明のさらに別の実施の形態に係るレーザビームの照射領域を示す説明図である。
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
[電子部品の説明]
図1は、本発明が適用される電子部品の説明図であり、図1(a)、(b)、(c)は、巻回型の電子部品の素子を示す説明図、巻回型の電子部品の素子の一部を展開した様子の説明図、および巻回型の電子部品の素子を示す説明図である。図2は、本発明が適用される電子部品の電極等の説明図であり、図2(a)、(b)は、電極の断面図、および電極と端子との接続部分の説明図である。
図1(a)、(b)に示す電子部品は、巻回型の素子100を有しており、かかる素子100は、陽極110と陰極120とを有している。本形態において、陽極110および陰極120は、帯状に延在した電極箔からなり、帯状の陽極110、帯状の第1セパレータ130、帯状の陰極120は、および帯状の第2セパレータ140が重なった状態で巻回されている。このため、陽極110は、第1セパレータ130を介して陰極120と重なっているとともに、第2セパレータ140を介して陰極120と重なっている。
図1(c)に示す電子部品は積層型の素子200を有しており、かかる素子200では、陽極110、第1セパレータ130、陰極120、および第2セパレータ140が複数枚ずつ積層されている。かかる構成の素子200においても、巻回型の素子100と同様、陽極110は、第1セパレータ130を介して陰極120と重なっているとともに、第2セパレータ140を介して陰極120と重なっている。
このような構成の電子部品においては、図1(a)、(b)に示す巻回型の素子100、および図1(c)に示す積層型の素子200のいずれにおいても、陽極110には端子160が接続され、陰極120には端子170が接続されている。また、素子100、200は電解液が充填された状態で各種ケースに収容されて、電子部品を構成する。
[電極等の構成]
図2は、本発明が適用される電子部品の電極等の説明図であり、図2(a)、(b)は、電極の断面図、および電極と端子との接続部分の説明図である。
図1に示す電子部品は、例えば、電解コンデンサ、電気二重層コンデンサ、リチウムイオンキャパシタ、リチウムイオン電池等であり、陽極110および陰極120はいずれも、図2に示すように、下地金属2s(芯金)の両面に、エッチング処理や成膜処理の少なくとも一方の処理により形成された機能層2aを備えた電極2として構成されている。
例えば、電子部品がアルミニウム電解コンデンサである場合、陽極110は、アルミニウムからなる下地金属2sの両面に、陽極酸化膜が形成されたエッチング層を機能層2aとして備えた電極2として構成され、陰極120は、アルミニウムからなる下地金属2sの両面に、エッチング層を機能層2aとして備えた電極2として構成されている。なお、陰極120においても、エッチング層に陽極酸化膜が形成された構造や、エッチング層に熱酸化膜が形成された構造が採用されることもある。
また、電子部品が電気二重層コンデンサである場合、陽極110は、銅やアルミニウム等からなる下地金属2s(集電極)の両面に、カーボン層等がコーティング等の方法で成膜された分極性電極を機能層2aとして備えた電極2として構成され、陰極120も、銅やアルミニウム等からなる下地金属2s(集電極)の両面に、カーボン層等がコーティング等の方法で成膜された分極性電極を機能層2aとして備えた電極2として構成されている。なお、電気二重層コンデンサの場合も、電極2の両面にエッチング層が形成されていることもある。
また、電子部品がイオンリチウム電池である場合、陽極110は、アルミニウム等からなる下地金属2s(下地金属)の両面に、正極活物質層を機能層2aとして備えた電極2として構成され、陰極120は、銅等からなる下地金属2s(下地金属)の両面に、負極活物質層を機能層2aとして備えた電極2として構成されている。
また、電子部品がイオンリチウム電池である場合、リチウムイオン二次電池の負極(陰極120)と電気二重層の正極(陽極110)とを組み合わせた構造を有しており、負極材料として、リチウムイオンを吸蔵可能な炭素系材料を用いる。
ここで、端子160、170は、陽極110および陰極120のいずれにおいても、接続抵抗を低減するという観点から下地金属2sに接続されている必要がある。このため、本形態では、図2(b)に示すように、電極2から機能層2aを部分的に除去して下地金属2sを露出させ、下地金属2sが露出した領域に端子4(端子160、170)を接続した構造が採用されている。本形態では、電極2において端子4が接続される端子接続領域2tでは、電極2の表面2eおよび裏面2fの双方で機能層2aを除去した構造が採用されている。また、本形態では、電極2から機能層2aを除去するにあたっては、図3および図4を参照して説明するように、研磨等に機械加工とレーザビームの照射とが利用される。
なお、電子部品では、図1に示す陽極110および陰極120のうちの一方に本発明を適用した電極2を用い、他方には本発明を適用しない電極を対向電極として用いる構成を採用できる他、図1に示す陽極110および陰極120の双方に本発明を適用した電極2を用いた構成を採用してもよい。後者の場合には、図1に示す陽極110および陰極120のうちの一方が本発明の「対向電極」に相当する。
(電子部品の製造方法)
図3は、本発明の電子部品の製造工程のうち、電極2から機能層2aを部分的に除去するまでの工程を示す説明図である。図4は、本発明の電子部品の製造工程のうち、電極2から機能層2aを除去した領域に端子4を接続する工程を示す説明図である。なお、図3の左側に示す図3(a1)、図3(b1)、図3(c1)、および図3(d1)は断面図であり、図3の右側に示す図3(a2)、図3(b2)、図3(c2)、図3(d2)は平面図である。
本形態の電子部品の製造方法では、図3(a1)、(a2)に示すように、まず、下地金属2sの両面にエッチング処理または成膜処理の少なくとも一方の処理により形成された機能層2aを備えた電極2を準備する。次に、図2に示す端子4を接続するにあたって、まず、図3(b1)、(b2)に示す機械加工工程において、電極2の表面2eの一部の領域から機械工加工により機能層2a(エッチング層や各種膜)を除去する。本形態では、電極2の裏面2fを支持板71で支持した状態で、軸線周りに回転するブラシ状砥石81の毛先を電極2の表面2eに接触させて表面2eの機能層2aを部分的に除去する。その結果、電極2の表面2eのうち、機能層2aが除去された領域2cでは、下地金属2sが露出する。
本形態では、図3(c1)、(c2)に示すように、電極2の裏面2fに対しても機械加工工程を行い、電極2の裏面2fの一部の領域から機能層2aを除去する。本形態では、電極2の表面2eを支持板72で支持した状態で、軸線周りに回転するブラシ状砥石82の毛先を電極2の裏面2fに接触させて裏面2fの機能層2aを部分的に除去する。その結果、電極2の裏面2fのうち、機能層2aが除去された領域2dでは、下地金属2sが露出する。
次に、図3(d1)、(d2)に示すレーザビーム照射工程において、電極2の表面2eにおいて、機械加工により機能層2aが除去された領域2cにレーザビームLを照射し、領域2cで露出している下地金属2sの表面を加熱、蒸発させて、表面を薄く除去する。本形態では、レーザビームLの点状のスポットを、矢印Lsで示すように、領域2cで走査し、領域2cで露出している下地金属2sの表面を薄く除去する。このため、領域2cで露出している下地金属2sの表面には、スポットの照射領域に対応して浅い凹部からなるレーザ痕がわずかに残る。本形態では、FAYbレーザを用い、スポット径は30μm程度である。なお、電極2での発熱を抑制するという観点から、レーザビームLの強度をパルス状に変化させることが好ましい。
かかるレーザビーム照射工程によれば、例えば、図3(b1)、(b2)、図3(c1)、(c2)、および図3(d1)に示すように、機械加工工程の際、機能層2aを除去した領域2cに機能層2aが残っていた場合でも、図3(d2)に示すように、レーザビームLの照射によって、領域2cから機能層2aを完全に除去することができる。
次に、図4に示す端子接続工程を行う。本形態では、まず、図4(a)に示すように、電極2の表面2eにおいて機能層2aが除去された領域2cに端子4を重ねた後、図4(b)に示すように、表面2eの側から、ぐさり針91を端子4および電極2に刺して裏面2fの側に貫通させ、電極2および端子4のばり2g、4gを裏面2fの側に突出させる。次に、図4(c)に示すように、ぐさり針91を抜いた後、プレス工程において、プレスヘッド(図示せず)を下降させ、電極2およびタブ4のばり2f、4gをプレス台(図示せず)との間で押し潰せば、端子4の接続が完了する。ここで、電極2では、端子4の接続領域(領域2c)の機能層2aが除去されているので、下地金属2sのばり2gと端子4のばり4gとが広い面積で確実に接触するので、下地金属2sと端子4との接続抵抗を低下させることができる。
(別の接続方法)
なお、本形態では、下地金属2sのばり2gと端子4のばり4gとを接触させる加締め方法を採用したが、下地金属2sと端子4とを領域2cでの溶接やコールド加締等で接続する場合に本発明を適用してもよい。この場合、下地金属2sと端子4とが直接、接するので、下地金属2sと端子4との接続抵抗を低下させることができる。
(本形態の製造方法の主な効果)
以上説明したように、本形態の電子部品の製造方法では、電極2の一部の領域から機能層2aを除去した後、機能層2aが除去された領域にレーザビームLを照射し、しかる後に、レーザビームLが照射された領域に端子4を接続する。このため、機械加工工程を行った際、機械加工を行った領域に機能層2aが残っていても、かかる機能層2aについてはレーザビームLの照射によって確実に除去することができる。ここで、機械加工は、機能層2aを短時間で除去できるという利点がある一方、機能層2aが残る可能性があるという欠点がある。これに対して、レーザビームLの照射は、機能層2aを確実に除去することができるという利点がある一方、機能層2aの除去に時間がかかるという欠点がある。しかるに本形態では、機械加工とレーザビームLの照射とを組み合わせたので、電極2から機能層2aを短時間で確実に除去することができる。それ故、図5を参照して以下に説明するように、電極2の供給から素子100、200の製作までを連続して行う製造装置を構成することができる。
(電子部品の製造装置の一例)
図5は、本発明を適用した電子部品の製造装置の説明図である。図5に示す製造装置10は、電極2が帯状に延在しており、かかる電極2が延在方向に搬送される際、電極2において搬送方向で離間する複数の領域に対して、図3および図4を参照して説明した機械加工工程、レーザビーム照射工程、および端子接続工程が行われる構成になっている。ここで、図1を参照して説明した陽極110および陰極120を各々、帯状の電極2として供給し、陽極110および陰極120のうちの一方の電極に対して他方の電極を対向電極として重ねて素子100、200を製作する。
このような製造装置10では、複数のローラによって、陽極110(電極2)の搬送経路101が構成されているとともに、陰極120(電極2)の搬送経路102が構成されている。また、搬送経路101を構成する複数のローラには、陽極110に対する駆動ローラ17、18や、電極2を搬送するタイミングを調整する段差ローラ13、16等が含まれており、搬送経路102を構成する複数のローラには、陰極120に対する駆動ローラ27、28や、陰極120を搬送するタイミングを調整する段差ローラ23、26等が含まれている。
本形態では、陽極110(電極2)の搬送経路101に沿っては、上流側から下流側に向かって、ロール状に巻回された電極2を繰り出す電極繰り出し部11と、電極2の一部の領域に機械工加工により機能層2aを除去する機械加工部12と、機械加工部12で機能層2aが除去された領域にレーザビームLを照射するレーザビーム照射部14と、レーザビーム照射部14でレーザビームLが照射された領域に端子4(端子160)を接続する端子接続部15とが順に配列されており、かかる端子接続部15の下流側に素子100、200を製作する素子製作部50が配置されている。
また、陰極120(電極2)の搬送経路102に沿っては、上流側から下流側に向かって、ロール状に巻回された電極2を繰り出す電極繰り出し部21と、電極2の一部の領域に機械工加工により機能層2aを除去する機械加工部22と、機械加工部22で機能層2aが除去された領域にレーザビームLを照射するレーザビーム照射部24と、レーザビーム照射部24でレーザビームLが照射された領域に端子4(端子170)を接続する端子接続部25とが順に配列されており、かかる端子接続部25の下流側に素子製作部50が配置されている。
ここで、機械加工部12、22は、図3(b1)、(b2)、(c1)、(c2)を参照して説明した機械加工工程を行い、レーザビーム照射部14、24は、図3(d1)、(d2)を参照して説明したレーザビーム照射工程を行い、端子接続部15、25は、図4を参照して説明した端子接続工程を行う。
また、製造装置10には、複数のローラによって、第1セパレータ130の搬送経路104、および第2セパレータ140の搬送経路105が構成されている。かかる搬送経路104、105の上流側には、ロール状に巻回された第1セパレータ130を繰り出す第1セパレータ繰り出し部31、およびロール状に巻回された第2セパレータ140を繰り出す第2セパレータ繰り出し部32が構成されており、搬送経路103、104の下流側には素子製作部50が配置されている。
従って、陽極110(電極2)、陰極120(電極2)、第1セパレータ130、および第2セパレータ140が各々、搬送経路101、102、103、104を経て素子製作部50に供給されると、素子製作部50は、陽極110(電極2)、陰極120(電極2)、第1セパレータ130、および第2セパレータ140を所定の寸法に切断するとともに、陽極110および陰極120のうちの一方の電極に対して他方の電極を対向電極として重ねて、素子100、200を製作する。
ここで、図1(a)、(b)を参照して説明した巻回型の素子100を製作する場合、素子製作部50は、帯状の陽極110、帯状の第1セパレータ130、帯状の陰極120、および帯状の第2セパレータ140を巻回する。これに対して、図1(c)を参照して説明した積層型の素子200を製作する場合、素子製作部50は、陽極110、第1セパレータ130、陰極120、および第2セパレータ140を複数枚ずつ積層する。
[別の実施の形態]
図6は、本発明の別の実施の形態に係るレーザビームLの照射領域を示す説明図である。図7は、本発明のさらに別の実施の形態に係るレーザビームLの照射領域を示す説明図である。
上記実施の形態では、機械加工により機能層2aを除去した領域2cの全体にわたってレーザビームLを照射したが、図6(a)、(b)に示すように、レーザビームLの照射領域2rを、機械工加工が行われた領域2cより狭くしてもよい。図6(a)に示す形態では、機械工加工が行われた領域2c、およびレーザビームLの照射領域2rはいずれも連続した帯状領域であるが、レーザビームLの照射領域2rは、機械工加工が行われた領域2cより幅が狭い。また、図6(b)に示す形態では、機械工加工が行われた領域2cは、連続した帯状領域であるが、レーザビームLの照射領域2rは、互いに離間する複数の島状領域からなる。かかる構成によれば、機械加工は、広い領域を加工するのに適しており、レーザビームの照射は、狭い領域を処理するのに適しているという特徴を活かすことができる。
また、上記実施の形態では、電極2の表面2eおよび裏面2fの双方において、機械加工により機能層2aを除去したが、図7に示すように、電極2の表面2eのみにおいて、機械加工により機能層2aを除去してもよい。
さらに、上記実施の形態では、電極2の表面2eおよび裏面2fの双方において、機械加工により機能層2aを除去した後、表面2eのみにレーザビームLを照射したが、電極2の表面2eおよび裏面2fの双方に対して、機械加工およびレーザビームLの照射を行ってもよい。
[他の実施の形態]
上記実施の形態では、レーザビームLとして点状のビームスポットを形成したが、レーザビームLとして線状のビームスポットを形成してもよい。
上記実施の形態では、陽極110および陰極120の双方に対して、機能層2aを除去したが、アルミニウム電解コンデンサにおいて陰極120側では、エッチング層が薄く、厚い皮膜が形成されていない場合には、陽極110の側のみに対して、機能層2aを除去してもよい。
上記実施の形態では、機械加工工程、レーザビーム照射工程、端子接続工程、および素子製作工程を1台の装置で連続して行ったが、上記の工程を複数の装置で分割して行ってもよい。
2・・電極
2s・・下地金属
2a・・機能層
2c、2d・・機能層が除去された領域
2t・・端子接続領域
4、160、170・・端子
10・・電子部品の製造装置
11、21・・電極繰り出し部
12、22・・機械加工部
14、24・・レーザビーム照射部
15、25・・端子接続部
81、82・・ブラシ状砥石
100、200・・素子
101、102・・電極の搬送経路
110・・陽極
120・・陰極
130・・第1セパレータ
140・・第2セパレータ
L・・レーザビーム

Claims (11)

  1. 下地金属の両面にエッチング処理または成膜処理の少なくとも一方の処理により形成された機能層を備えた電極に端子を接続するにあたって、
    前記電極の一部の領域から機械工加工により前記機能層を除去する機械加工工程と、
    該機械加工工程により前記機能層が除去された領域にレーザビームを照射するレーザビーム照射工程と、
    該レーザビーム照射工程により前記レーザビームが照射された領域に前記端子を接続する端子接続工程と、
    を行うことを特徴とする電子部品の製造方法。
  2. 前記電極において、前記レーザビームの照射領域は、前記機械工加工が行われた領域より狭いことを特徴とする請求項1に記載の電子部品の製造方法。
  3. 前記機械工加工が行われた領域は、連続した帯状領域であり、
    前記レーザビームが照射された領域は、互いに離間する複数の島状領域からなることを特徴とする請求項2に記載の電子部品の製造方法。
  4. 前記電極は帯状に延在しており、
    当該電極が延在方向に搬送される際、当該電極において前記搬送方向で離間する複数の領域に対して前記機械加工工程、前記レーザビーム照射工程、および前記端子接続工程が行われることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の電子部品の製造方法。
  5. 下地金属の両面にエッチング処理または成膜処理の少なくとも一方の処理により形成された機能層を備えた電極の搬送経路の上流側から下流側に向かって、
    前記電極の一部の領域に機械工加工により前記機能層を除去する機械加工部と、
    該機械加工部で前記機能層が除去された領域にレーザビームを照射するレーザビーム照射部と、
    該レーザビーム照射部で前記レーザビームが照射された領域に端子を接続する端子接続部と、
    が順に配列されていることを特徴とする電子部品の製造装置。
  6. 前記電極において、前記レーザビームの照射領域は、前記機械工加工が行われた領域より狭いことを特徴とする請求項5に記載の電子部品の製造装置。
  7. 前記機械工加工が行われた領域は、連続した帯状領域であり、
    前記レーザビームが照射された領域は、互いに離間する複数の島状領域からなることを特徴とする請求項6に記載の電子部品の製造装置。
  8. 前記電極は、前記搬送経路に沿って帯状に延在していることを特徴とする請求項5乃至7の何れか一項に記載の電子部品の製造装置。
  9. 前記搬送経路の前記端子接続部より下流側には、前記電極と、前記電極に対する対向電極とを重ねて素子を作成する素子製作部が設けられていることを特徴とする請求項5乃至8の何れか一項に記載の電子部品の製造装置。
  10. 前記素子製作部では、帯状の前記電極、帯状の第1セパレータ、帯状の前記対向電極、および帯状の第2セパレータを巻回することを特徴とする請求項9に記載の電子部品の製造装置。
  11. 前記素子製作部では、前記電極、第1セパレータ、前記対向電極、および第2セパレータを複数枚ずつ積層することを特徴とする請求項9に記載の電子部品の製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114556613A (zh) * 2019-10-24 2022-05-27 株式会社Lg新能源 使用激光蚀刻的电极制造方法及用于执行该方法的电极制造设备
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