JP2014006772A - 故障監視型通信機器、通信機器用故障監視記録方法、及びそのプログラム - Google Patents

故障監視型通信機器、通信機器用故障監視記録方法、及びそのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】通常時の動作速度を低下させずに重要な故障ログを記録すること。
【解決手段】通信用デバイス回路部30を有しネットワークを介して外部と接続された複数のインタフェースパッケージ10を備え、この各インタフェースパッケージ10が、前記通信用デバイス回路部30の通信動作を制御しその故障有無を監視するコントローラ12と、該コントローラ12で扱われる各故障ログを一時的に記憶する一次記憶部14とを備え、該コントローラ12が、通信用デバイス回路部30の故障発生時に当該故障にかかる各デバイスの前記故障ログを生成する故障ログ生成部18と、故障発生に際して生成される全ての前記故障ログを前記一次記憶部14に格納する一次保管制御部20と、一次記憶部14に格納する故障ログのうち予め定められた二次保管条件を満たす特定の故障ログを予め装備された二次記憶部16に格納する二次保管制御部22とを備えていること。
【選択図】図1

Description

本発明は、故障監視型通信機器、通信機器用故障監視記録方法、及びそのプログラムに関し、特に通信機器内の各種デバイスの故障情報等を検知し管理する故障監視型通信機器、通信機器用故障監視記録方法、及びそのプログラムに関する。
従来より、通信機器には多様な機能をもったインタフェースパッケージが実装されている。このインタフェースパッケージは、多様な機能を実現するために、さまざまなデバイスを多数装備している。
一方、それらのデバイスで定義される多数の故障要因は、通信回線網の障害としてまとめられ、ネットワーク管理システムであるNMS(Network Management System )上、又は通信機器表徴のLED(Light Emitting Diode)等による表示で確認することができる。
しかしながら、デバイス個別の故障箇所や故障要因を特定するためには、通信回線網の障害内容による解析や、工場に持ち込んでの電気的解析など、煩雑な作業が常に必要であった。
また、故障箇所の解析のために工場に持ち込む場合、インタフェースパッケージを無通電状態にしなければならないため、工場内で故障状態を再現させる作業に際して、間欠的に発生する故障のなどの無通電前の運用中に発生した故障状態を保持できないことがあり、これによっても、解析を困難としていた。
このような通信機器その他の情報電子機器の、障害発生原因を特定し、故障を解析し、障害の復旧を役立てるために、障害に関する情報を当該機器に記録しておく手法が提案されている。
特許文献1には、ディスプレイ等の被制御回路の障害発生原因を速やかに特定するために、マイクロコントローラから被制御回路に発せられる指令信号を常時記録しておき、障害発生時には障害検知直前の指令信号の履歴データを不揮発に記録する手法(段落0021,段落0029,図2)が開示されている。
特許文献2には、通信機器の不正メモリアクセスによる障害の問題解析時間を短縮することを目的として(段落0019)、障害発生時に不正メモリアクセス箇所を特定してトラップ先を記録する第1段階と、当該トラップ先へ不正メモリアクセスされた際には当該アクセス発生元のプログラムのタスク番号を特定し(段落0044)、当該タクスの逆アセンブルコードを記録する(段落0045,0046)手法が開示されている。
特開平11−338743号公報 特開2000−222237号公報
上記特許文献1から2及びこれらを組み合わせた技術では、デバイスへの指令信号の全てを記録し、または逆アセンブルコードを生成するなどコントローラ及び記憶部に高い負荷を与えているため、障害情報を記録するためにコントローラの通常の動作速度を低下させてしまう、という不都合があった。
[発明の目的]
本発明は、通信機器の特に重要な故障内容の特定および分析に際して有用な故障ログを、通常時の動作速度を低下させることなく、取扱い容易に記録する通信機器内故障ログ記録装置、通信機器内故障ログ記録方法、及びそのプログラムを提供することを、その目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る故障監視型通信機器は、通信用デバイス回路部を有しネットワークを介して外部と接続された複数の各インタフェースパッケージを備え、この各インタフェースパッケージが、前記通信用デバイス回路部が行う外部機器との通信動作を制御すると共に前記通信用デバイス回路部の故障有無を監視するコントローラと、このコントローラで扱われる前記通信用デバイス回路部の各故障データである故障ログを一時的に記憶する一次記憶部とを備えている。
そして、前述したコントローラが、前記通信用デバイス回路部の故障発生時に当該故障にかかる各デバイス回路の前記故障ログを生成する故障ログ生成部と、前記故障の発生に際しては生成される全ての前記故障ログを前記一次記憶部に格納する一次保管制御部と、前記一次記憶部に格納する前記故障ログのうち予め定められた二次保管条件を満たす特定の前記故障ログを、予め装備された二次記憶部に格納する二次保管制御部とを備えていることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る通信機器用故障監視記録方法は、
通信用デバイス回路部を有しネットワークを介して外部と接続された複数の各インタフェースパッケージを備え、この各インタフェースパッケージが、前記通信用デバイス回路部が行う外部機器との通信動作を制御すると共に前記通信用デバイス回路部の故障有無を監視するコントローラと、このコントローラで扱われる前記通信用デバイス回路部の各故障データである故障ログを一時的に記憶する一次記憶部とを備えて成る故障監視型通信機器にあって、
前記通信用デバイス回路部の故障発生時に前記コントローラの故障ログ生成部が前記故障ログを生成し、
前記故障の発生に際しては、全ての前記故障ログを前記コントローラの一次保管制御部が前記一次記憶部に格納し、
前記一次記憶部に格納する前記故障ログのうち予め定められた二次保管条件を満たす特定の前記故障ログを、前記コントローラの二次保管制御部が、予め装備された不揮発性の二次記憶部に格納すること、を特徴としている。
上記目的を達成するため、本発明に係る通信機器用故障監視記録プログラムは、
通信用デバイス回路部を有しネットワークを介して外部と接続された複数の各インタフェースパッケージを備え、この各インタフェースパッケージが、前記通信用デバイス回路部が行う外部機器との通信動作を制御すると共に前記通信用デバイス回路部の故障有無を監視するコントローラと、このコントローラで扱われる前記通信用デバイス回路部の各故障データである故障ログを一時的に記憶する一次記憶部とを備えて成る故障監視型通信機器にあって、
前記通信用デバイス回路部の故障の発生時に前記故障ログを生成する故障ログ生成手順、 前記故障の発生に際しては全ての前記故障ログを前記一次記憶部に格納する一次保管制御手順、 および前記一次記憶部に格納する前記故障ログのうち予め定められた二次保管条件を満たす特定の前記故障ログを予め装備された二次記憶部に格納する二次保管制御手順、を設け、これらを前記コントローラが備えているコンピュータに実行させるようにしたことを特徴としている。
本発明は以上のように構成したので、これによると、全ての故障ログを高速に一次記憶部に格納しつつ、予め特定された二次保管条件を満たす重要な故障ログのみを不揮発性の二次記憶部に格納するようにしたので、故障ログの書き込み処理により通常の通信機器の動作速度を低下させることなく且つ通信機器の電源停止に際しても重要な故障ログを確実に記録しておくことのできる上記関連技術にない優れた故障監視型通信機器、通信機器用故障監視記録方法、及びそのプログラムを提供することができる。
本発明の実施形態を示すブロック図である。 図1に開示した実施形態の一部を成すコントローラ等の具体例を示す機能ブロック図である。 図1に開示した実施形態の一部を成すコントローラによる故障監視処理の一例を示すフローチャートである。 図1に開示した実施形態の一部を成すコントローラによる故障ログリスト生成処理の一例を示すフローチャートである。 図1に開示した実施形態の一部を成す主記憶部から故障ログを読み出す場合の情報処理例を示す説明図である。 図1に開示した実施形態の一部を成す主記憶部に格納された故障ログを二次記憶部にバックアップする場合の情報処理例を示す説明図である。 図1に開示した実施形態の一部を成す二次記憶部に格納された故障ログを読み出す場合の情報処理例を示す説明図である。
以下、本発明の一実施形態を図1乃至図7に基づいて説明する。
まず、本実施形態における故障監視型通信機器101は、基幹回路網に用いられて通常の外部通信を実行すると共に当該外部通信を実行する各種デバイスのハードウエア故障に起因する通信障害の原因特定を容易にするため、インターフェイスパッケージに使用している各種デバイスについて、個別の故障箇所や故障原因や発生時間などを、故障ログとして記録するようにしたものである。
図1において、故障監視型通信機器101は、通信用デバイス回路部30を有しネットワークを介して外部と接続された複数の各インタフェースパッケージ10を備えている。この各インタフェースパッケージ10は、前記通信用デバイス回路部30が行う外部機器との通信動作を制御すると共に前記通信用デバイス回路部30の故障有無を監視するコントローラ12と、このコントローラ12で扱われる前記通信用デバイス回路部の各故障データである故障ログを一時的に記憶する一次記憶部(主記憶部)14とを備えている。
そして、前述したコントローラ12が、前記通信用デバイス回路部30の故障発生時に当該故障にかかる各デバイス回路(通信用デバイス回路部30の各構成部分)の前記故障ログを生成する故障ログ生成部18と、前記故障の発生に際しては生成される全ての前記故障ログを前記一次記憶部(主記憶部)14に格納する一次保管制御部20と、前記一次記憶部(主記憶部)14に格納する故障ログのうち予め定められた二次保管条件を満たす特定の故障ログを、予め装備された二次記憶部16に格納する二次保管制御部22とを備えている。
このため、具体的には後述するが、故障ログの書き込み処理により通常の通信機器の動作速度を低下させることなく且つ通信機器の電源停止に際しても重要な故障ログを確実に記録しておくことのできる。
以下、これを更に詳述する。
故障監視型通信機器101は、まず、通信規格に応じた複数のインタフェースパッケージ10を備え、これにより、他の通信機器から異なった通信規格によるアクセスにたいしてもこれに有効に対応し得るようになっている。
この故障監視型通信機器101の上記コントローラ12は、ファームウェア12aに従って通信用デバイス回路部30による通信の制御をする。
主記憶部14は、例えば汎用RAM(Random Access Memory)であり、コントローラ12で使用されるデータを高速に一時的に記憶する。また、二次記憶部16は、データの一部を不揮発に記憶する。一般に、不揮発な二次記憶部16は汎用RAMよりも動作が低速である。
本実施形態のコントローラ12は、図2に示すように、故障ログ生成部18と、一次保管制御部20と、二次保管制御部22とを備えている。
故障ログ生成部18は、通信用デバイス回路部30の故障の発生時に故障ログを生成する。故障ログは、例えば、故障監視型通信機器101のインタフェースパッケージ10に使用している通信用デバイス回路部30の個別デバイスの故障箇所や故障要因、発生時間等を含む障害情報である。
一次保管制御部20は、故障の発生に際して全ての故障ログを主記憶部14に格納する。そして、二次保管制御部22は、主記憶部14に格納する故障ログのうち予め定められた二次保管条件を満たす故障ログを二次記憶部16に格納する。
このため、故障ログの全てを低速な二次記憶部16に格納することによりコントローラ12の通常の動作を待機させたり、また遅らせたりすることなく、予め定められた二次保管条件を満たす有用な故障ログのみを二次記憶部16に格納することができる。
この構成を備えることにより、本実施形態による通信機器内故障ログ記録装置は、故障監視型通信機器101の通常の動作速度を低下させずに、故障解析に有用な故障ログを不揮発に確実に記録することができる。通信機器内故障ログ記録方法及び通信機器内故障ログ記録用プログラムについても同様である。
以下、これを更に詳細に説明する。
<二次保管条件>
図1に示すように、基幹回線網(ネットワーク)に用いられる故障監視型通信機器101においては、前述したように、ユーザの要求に合わせた多様な通信方式に適応するため、多様な通信方式に応じたインタフェースパッケージ10を複数実装可能である。
それぞれのインタフェースパッケージ10は、前述したように、通信用デバイス回路部30と、それを制御・故障監視するコントローラ12と、故障ログの保管先として主記憶部14及び二次記憶部16とを備えている。
通信用デバイス回路部30は、例えば、図1に示す例では、フレーム伝送をするネットワークにてデータをフレームという小単位に区切り必要なヘッダ等を付加するフレーマ30a(Framer)と、電圧変化で符号化されたデータと光信号とを相互に変換する光モジュール30bと、フレーマ30a等の動作を制御するプログラム可能な集積回路であるFPGA30c(Field Programmable Gate Array ,フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ)と、フレーマ30a等に動作クロックを供給するクロックジェネレータ30d(クロックジェネレータIC)と、データバス30eと、クロックバス30fとを備えている。この通信用デバイス回路部30としては、使用される通信規格に応じて必要なデバイスを装備すればよい。
故障監視型通信機器101のインタフェースパッケージ10は、そのハードウエア(通信用デバイス回路部30)の故障に際して故障ログを記録する。この故障ログを障害情報として記録しておくことで、故障監視型通信機器101のハードウエア故障に起因する通信回線障害の原因特定を容易にすることができる。
故障ログの生成や記録は、インタフェースパッケージ10に内蔵しているコントローラ12によって行われる。故障ログの記録先として、高速書き替え可能な主記憶部14と、二次保管となる二次記憶部16(不揮発性メモリ)を設けている。
主記憶部14は、例えば汎用RAMであり、コントローラ12は、故障発生の都度、生成した故障ログを書き込む。
本実施形態では、二次保管制御部22が、図2に示すように、初回故障ログ保管機能22aを備えている。この初回故障ログ保管機能22aは、通信用デバイス回路部30の動作開始後で初回の故障ログ(初回故障ログ)を二次保管条件として二次記憶部16に格納する。二次保管制御部22が、初回故障ログを不揮発に格納することで、故障全体に影響する最初の故障についての故障ログを確実に保管することができ、これにより、障害復旧の作業負担を軽減することができる。また、初回故障は動作環境や原因等が複合化しておらず比較的単純であり、その後の故障の前提となるため故障ログとしての価値が高い。
本実施形態では、更に、前述した二次保管制御部22が、重大故障ログ保管機能22bを備えている。
この重大故障ログ保管機能22bは、主記憶部14に格納された故障ログへのアクセスができなくなるような故障についての故障ログ(重大故障ログ)を二次保管条件として二次記憶部16に格納する。そして、この二次保管制御部22が、重大故障ログを不揮発に格納することで、主記憶部14に蓄積した故障ログにアクセスできなくとも当該主記憶部14にアクセスできない原因となり得る重大な故障ログを記録しておくことができ、当初に解決すべき障害についての情報を残しておくことができる。
また、二次保管制御部22は、ネットワーク管理システムであるNMSからの要求や、故障監視型通信機器101の表徴のボタン操作によるユーザの要求に応じて、主記憶部14の全故障ログを二次記憶部16に一括して保存するバックアップ保管機能22cを備えている。
このバックアップ保管機能22cは、主記憶14に格納された全ての故障ログを二次記憶部16に格納する外部指令を受信した際に、当該主記憶部14の全ての故障ログをバックアップ故障ログとして二次記憶部16に格納する。
そして、この二次保管制御部22が外部指令に応じてバックアップ故障ログを不揮発に格納することで、インタフェースパッケージ10の移動など無通電とする前に、主記憶部14に蓄積した故障ログを外部指令により不揮発性メモリにバックアップすることができる。また、この外部指令によるバックアップ機能を備えることで、管理者不在の通常動作中は不揮発性メモリへの自動バックアップせずに、故障監視型通信機器101の通常動作の動作速度を優先することができる。
本実施形態では、また、二次保管制御部22が、正常設置保管機能22dを備えている。この正常設置保管機能22dは、インタフェースパッケージ10からネットワークへの当初の接続テストが正常完了した際に、当該正常完了ログを二次記憶部16に格納する。このように、二次保管制御部22が、正常完了ログを二次記憶部16に記憶しておくことで、電源投入直後の初回故障までの正常動作の期間を二次記憶部16に不揮発に記録しておくことができる。
二次記憶部16への故障ログの記録は主記憶部14である汎用RAMへの記録と比較して、書き替えが低速であるため、大量の故障ログを二次記憶部16へ格納する仕組みでは、短時間に連続して書き替えが発生しコントローラ12の動作性能に悪影響を与える可能性がある。
更に、本実施形態では、二次記憶部16としてコントローラ12との有線接続から取り外し可能なフラッシュメモリを採用している。これにより、全ての故障ログではなく二次保管条件を満たす特定の故障ログのみを二次記憶部16に格納するため、フラッシュメモリの書き込み回数制限を有効に利用することができる。
このように、二次記憶部16としてフラッシュメモリ等を採用する際には、書込み回数が有限であるため、大量の故障ログを格納すると二次記憶部16の寿命を短命としてしまうが、本実施形態では、二次保管条件を満たす故障ログ(例えば、初回故障ログや重大故障ログ)のみを記録し、全故障ログの記録はユーザからのバックアップの要求を受信した場合のみとしたため、有用な故障ログを不揮発に保管しつつ二次記憶部16を長期間活用することができる。
<故障ログエリア>
又、本実施形態では、主記憶部14が、図1及び図2に示すように主故障ログエリア14aを備えている。そして、二次記憶部16は、初回故障ログエリア16aと、全故障ログエリア16bとを備えている。
この場合、主記憶部14の主故障ログエリア14aは、故障ログを一定容量内で上書きにて蓄積する。そして、初回故障ログエリア16aは、初回故障ログと、重大故障ログとを一定容量内で上書きにて蓄積する。また、正常完了ログは新たな正常完了ログによってのみ上書き可能としても良いし、他の故障ログによる上書きも可としても良い。全故障ログエリア16bは、主記憶部14の主故障ログエリア14aと同一の容量とするか、又はn倍の容量とするとn回分の全故障ログを上書きにて蓄積しておくことができる。
このように主記憶部14と二次記憶部16の故障ログ用の記憶容量を予め定めておく例では、コントローラ12の一次保管制御部20は、故障ログが主記憶部14の主故障ログエリア14aの末尾まで来ると、再度先頭から上書きにて記録する。また、コントローラ12の二次保管制御部22は、二次記憶部16内の初回故障ログエリア16aに関しても、故障ログをシーケンシャルに記録し、初回故障ログエリア16aの末尾まで来ると、再度先頭から上書きにて記録する。
このように、本実施形態では、初回故障ログエリア16aにはコントローラ12への通電により起動した後、最初に発生した故障のログである初回故障ログと、主記憶部14に記録していた故障ログが参照不可能となるような致命的な故障の上記重大故障ログのみが記録される。
そして、全故障ログエリア16bには、ユーザの要求により、主記憶部14に記録されている全故障ログを一括したバックアップとして記録する。
<故障監視処理>
図3に、コントローラ12による故障監視処理の一例(フローチャート)を示す。
コントローラ12は、常時、図3に示す故障監視処理を実行している。FPGA(集積回路)30cの故障や、データバス30eやクロックバス30fの配線の断線などが発生すると、コントローラ12は、故障発生を検知する(図3:ステップS1/肯定)。
次に、コントローラ12は、故障発生による割り込み処理等により、故障ログを生成し(図3:ステップS2)、主記憶部14に書き込む(図3:ステップS3/一次保管制御工程)。
そして、この故障(故障ログ)は、コントローラ12が起動してから最初の故障であるか否かを判定し(図3:ステップS4)、最初の故障発生の場合(図3:ステップS4/肯定)は、図3のステップS2にて生成した故障ログを二次記憶部16内の初回故障ログエリア16aに書き込む(図3:ステップS6/初回故障ログ保管工程)。その後、故障監視処理の処理先頭に戻る。
図3のステップS4にて、コントローラ12が起動してから最初の故障発生ではない場合(図3:ステップS4/否定)は、コントローラ12は、致命的な要因による故障か否かを判定し(図3:ステップS5)、致命的な要因による故障の場合(ステップS5肯定)は、図3のステップS2にて生成した故障ログを二次記憶部16内の初回故障ログエリア16aに書き込む(図3:ステップS6/重大故障ログ保管工程)。そして、故障監視処理の処理先頭に戻る。
ステップS4にて、コントローラ12が起動してから最初の故障でなく(図3:ステップS4/否定)、致命的な要因による故障でもない場合(図3:ステップS5否定)は、初回故障ログエリア16aへの故障ログの書き込みをせずに、故障監視処理の処理先頭に戻る。
コントローラ12は、稼働中、常に図2に示す故障監視処理を繰り返しており、故障発生を検知するたびに故障ログを主記憶部14へシーケンシャルに記録する。
故障監視処理にて故障ログが蓄積された後、ユーザの故障ログの読出要求に応じて、コントローラ12は、主記憶部14と、二次記憶部16内の初回故障ログエリア16aと、全故障ログエリア16bとに格納している故障ログを読み出し、故障ログ出力ポート26より接続したパーソナルコンピュータ40へ出力する。これにより、故障発生の際、それぞれに記録されている故障ログを使い分けることにより、故障箇所や故障要因の特定を容易にすることができる。
上述したように本実施形態によると、デバイス個別の故障箇所や故障要因、発生時間などを故障ログとして記録することで、容易に故障発生原因を突き止めることができる。また、不揮発性メモリに記録した故障ログを利用することで、工場に持ち込んでの解析時でも、故障状態を再現せずとも実運用で発生した現象を確認することができる。
このように、本実施形態では、故障ログに相当する障害発生の要因となった指令信号等を故障の都度全て不揮発性メモリに記録するのではなく、記録エリアを二つ(初回故障と全故障)とすることで、二次記憶部16となる不揮発性メモリの書き替えが低速なの点と、書き込み回数制限とによる不都合を回避している。
全故障ログは自律的には記録されず、工場へ持ち込む前にユーザの操作によってRAMに残っているデータを全故障ログエリア16bへコピーする仕組みとしたため、二次記憶部16へ格納するデータ量を最小限とすることができる。
<複数種の故障ログ>
コントローラ12は、図2に示すように故障ログ出力制御部24を備えている。故障ログ出力制御部24は、この故障ログのリストを要求する外部指令を受信した際には、主記憶部14の主故障ログエリア14aに蓄積された故障ログのリストと、二次記憶部16の初回故障ログエリア16aに蓄積された故障ログのリストと、全故障ログエリア16bに蓄積された故障ログのリストとを生成して当該故障ログリスト群を外部出力する。
図4に、この複数種の故障ログのリストを生成する故障ログリスト生成処理の一例を示す。故障ログリストの要求をパーソナルコンピュータ40等の外部から受信すると(図4:ステップS11)、まず、主記憶部14に故障ログがあるか否かを確認する(ステップS12)。主記憶部14の主故障ログエリア14aに故障ログがあると(図4:ステップS12肯定)、この主記憶部14に蓄積された故障ログ(全ての故障ログ)のリストを生成する(図4:ステップS13)。
続いて、二次記憶部16の全故障ログエリア16bに故障ログが記憶されているか否かを確認する(図4:ステップS14)。全故障ログエリア16bに故障ログがあると(図4:ステップS14/肯定)、この全故障ログエリア16bに蓄積された故障ログ(バックアップ故障ログ)のリストを生成する(図4:ステップS15)。
さらに、二次記憶部16の初回故障ログエリア16aに故障ログが記憶されているか否かを確認する(図4:ステップS16)。初回故障ログエリア16aに故障ログがあると(図4:ステップS16/肯定)、初回故障ログエリア16aに蓄積された故障ログ(初回故障ログ、重大故障ログ、及び/又は正常完了ログ)のリストを生成する(図4:ステップS17)。
この図4のステップS12、S14及びS16にて全て否定で故障ログが蓄積されていない場合(図4:ステップS18/肯定)、故障ログリスト無しと生成する(図4:ステップS19)。
続いて、コントローラ12の故障ログ出力制御部24は、生成した故障ログリスト又は故障ログリスト無しを故障ログ出力ポート26から外部出力する(図4:ステップS20)。
本実施形態では、第1に、主記憶部14へのアクセス不能となるような致命的な故障でなければ、主記憶部14に蓄積された直近の故障ログと、二次記憶部16に蓄積された長期の故障ログとのリストを得ることができる。
第2に、主記憶部14へのアクセス不能となる故障が発生した場合であっても、二次記憶部16に蓄積された故障ログのリストを得ることができる。
第3に、二次記憶部16の初回故障ログエリア16aに故障ログが蓄積されているにもかかわらず、主記憶部14に故障ログが記録されていない際には、主記憶部14に蓄積された故障ログが無通電等により消去された可能性が高い等の情報を得ることができる。
第4に、主記憶部14の故障ログのリストと二次記憶部16の全故障ログエリア16bのリストとを比較することでバックアップ後に生じた故障等を特定することもできる。
これら故障ログの読み出しを図5から図7を参照して説明する。図5から図7に示す例では故障ログLG1,LG2,……,LGnと1又は複数の故障ログが蓄積されているとする。
<主記憶部14の故障ログLG>
図5は、主記憶部14からの故障ログの読み出し手順を示す。
故障発生後、迅速な故障原因究明が求められる場合に、ユーザ局舎内にて故障発生から通電状態を維持したまま、ユーザの要求を受けると、コントローラ12の故障ログ出力制御部24は、主記憶部14に保存されている故障ログLG1,LG2,……,LGnを故障ログ出力ポート26よりパーソナルコンピュータ40に出力する。これにより、ユーザは、この全故障ログLG1,LG2,……,LGnを故障箇所の特定に利用することができる。
<バックアップ操作>
図6は、主記憶部14から二次記憶部16への全故障ログLG1,LG2,……,LGnの一括保存(バックアップ)と、全故障ログエリア16bからの読み出しを示したものである。
故障発生後、より詳細な故障原因究明のために、故障が発生したインタフェースパッケージ10を故障監視型通信機器101から取り外して持ち込む場合、主記憶部14等も一時的に無通電状態にする必要がある。
一方、無通電状態にすると主記憶部14に保存されている故障ログLGが消去されてしまうため、インタフェースパッケージ10を故障監視型通信機器101から取り出す前に、コントローラ12のバックアップ保管機能22cは、ユーザの要求に応じて、ユーザ局舎内にて主記憶部14に保存されている全故障ログLG1,LG2,……,LGnを一括して二次記憶部16内の全故障ログエリア16bに保存する。
故障ログ出力制御部24は、ユーザからの要求に応じて、持ち込まれた工場内にて、不揮発性の二次記憶部16の全故障ログエリア16bに保存されている全故障ログLG1,LG2,……,LGnを故障ログ出力ポート26よりパーソナルコンピュータ40に出力する。ユーザは、この全故障ログLG1,LG2,……,LGnを故障箇所の特定に利用することができる。
<二次記憶部16の故障ログLG>
図7は、二次記憶部16内の初回故障ログエリア16aからの故障ログLGの読み出しを示したものである。
コントローラ12が故障ログLG1,LG2,……,LGnを保存後、予期せずインタフェースパッケージ10の電源が落ちた場合など、主記憶部14に保存された故障ログLG1,LG2,……,LGnが救済できなくなった場合であっても、故障ログ出力制御部24は、ユーザからの要求に応じて、二次記憶部16内の初回故障ログエリア16aの故障ログLG1を故障ログ出力ポート26よりパーソナルコンピュータ40に出力することができる。ユーザは、この故障ログLG1により重大な故障箇所の特定に利用する。
上述したように本実施形態によると、故障ログを確認することで迅速に故障箇所や故障要因を特定することができ、解析作業を飛躍的に短縮することが可能となる。
また、二次保管(不揮発性メモリ)をコンパクトフラッシュ(登録商標)等の着脱可能なものに変更すると、解析のために二次記憶部16(不揮発性メモリ)をそのまま持ち出すことができる。
その他、パーソナルコンピュータ40の代わりに前述したNMSを利用することで、ユーザ局舎外にてリモートで故障ログを参照することが可能となる。
ここで、上述した各構成の動作部分における動作内容(特に図3及び図4における各動作ステップ)については、これをコンピュータで実行可能にプログラム化し、前述した各ステップ(手順)を実行する二次保管制御部22等となるコントローラ12が備えているコンピュータに実行させるようにしても良い。
この場合、プログラム化した各プログラムは、ファームウェア12aとしてコントローラ12が備えている不揮発性メモリに記録させておき、必要に応じて上書き等をすると良い。この例では、ファームウェア12aは、故障ログ生成手順(故障ログ生成部18対応)と、一次保管制御手順(一次保管制御部20対応)と、二次保管制御手順(二次保管制御部22対応)とを備える。
故障ログ生成手順は、通信用デバイス回路部30の故障の発生時にデータとして故障ログを生成させる。一次保管制御手順は、故障の発生に際して全ての故障ログを主記憶部14に格納させる。二次保管制御手順は、主記憶部14に格納する故障ログのうち予め定められた二次保管条件を満たす故障ログを二次記憶部16に格納させる。コントローラ12は、これらの各手順を実行することで、二次保管制御部22等として機能する。
また、二次保管制御手順が、各機能22a,22b,22c,及び22dに対応する手順を備えることで、コントローラ12が、初回故障ログ保管機能22a等として機能する。
更に、ファームウェア12aの実行による他、論理回路の集積により実現することもできる。
本明細書では、同一の名称部分を持つ各部、各機能、方法の各工程、プログラムの各手順はそれぞれ対応する。各工程は説明した順序で実行すると良いが、必ずしもこれに限定されず、各部や各手順は情報処理中の要求に応じた任意の順序で実行するようにしてもよい。
これまで本発明について図面に示した特定の実施形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られた技術要素を採用することができる。
上述した各々の実施形態について、その新規な技術内容の要点をまとめると、以下のようになる。なお、上記実施形態の一部又は全部は、新規な技術としては以下のようにまとめられるが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではない。
〔付記1〕(図1)
通信用デバイス回路部30を有しネットワークを介して外部と接続された複数の各インタフェースパッケージ10を備え、この各インタフェースパッケージ10が、前記通信用デバイス回路部30が行う外部機器との通信動作を制御すると共に前記通信用デバイス回路部30の故障有無を監視するコントローラ12と、このコントローラ12で扱われる前記通信用デバイス回路部30の各故障データである故障ログを一時的に記憶する一次記憶部(主記憶部)14とを備えて成る故障監視型通信機器にあって、
前記コントローラ12が、
前記通信用デバイス回路部30の故障発生時に当該故障にかかる各デバイス回路の前記故障ログを生成する故障ログ生成部18と、
前記故障の発生に際しては生成される全ての前記故障ログを前記一次記憶部に格納する一次保管制御部20と、
前記一次記憶部14に格納する前記故障ログのうち予め定められた二次保管条件を満たす特定の前記故障ログを、予め装備された二次記憶部に格納する二次保管制御部22と、を備えていることを特徴とした故障監視型通信機器。
この付記1では、全ての故障ログを一次記憶部(主記憶部)14に格納しつつ、二次保管条件を満たす特定の故障ログのみを二次記憶部16に格納するため、通常動作を低下させずに故障ログを記録しておくことができる。
〔付記2〕(図2)
付記1に記載の故障監視型通信機器において、
前記二次保管制御部22が、
前記通信用デバイス回路部30の動作開始後で初回の故障についての初回故障ログを前記二次保管条件として前記二次記憶部16に格納する初回故障ログ保管機能22aを備えていることを特徴とする故障監視型通信機器。
この付記2では、故障全体に影響する最初の故障についての故障ログを確実に保管することで障害復旧作業の負担を軽減することができる。そして、初回故障は動作環境や原因等が複合化しておらず比較的単純であるため故障ログとしての価値が高い。
〔付記3〕(図2)
付記1に記載の故障監視型通信機器において、
前記二次保管制御部22が、
前記一次記憶部(主記憶部)14に格納された前記故障ログへのアクセスができなくなる前記故障についての重大故障ログを特定の前記二次保管条件として前記二次記憶部16に格納する重大故障ログ保管機能22bを備えたことを特徴とする故障監視型通信機器。
この付記3では、主記憶部14に蓄積した故障ログにアクセスできなくとも当該主記憶部14にアクセスできない原因となり得る重大な故障ログを不揮発に記録しておくことができる。従って、最初に解決すべき故障についての故障ログを確保しておくことができる。
〔付記4〕
付記1,2又は3に記載の故障監視型通信機器において、
前記二次保管制御部22が、前記一次記憶部14に格納された全ての前記故障ログを前記二次記憶部16に格納する外部指令を受信した際に当該一次記憶部14の全ての故障ログをバックアップ故障ログとして前記二次記憶部16に格納するバックアップ保管機能22cを備えたことを特徴とする故障監視型通信機器。
この付記4では、インタフェースパッケージ10の移動など無通電とする前に一次記憶部(主記憶部)14に蓄積した故障ログを外部指令により不揮発性メモリにバックアップすることができる。また、この外部指令によるバックアップ機能を備えることで、管理者不在の通常動作中は不揮発性メモリへの自動バックアップせずに通常動作の動作速度を優先することができる。
〔付記5〕(図2)
付記1,2又は3に記載の故障監視型通信機器において、
前記二次保管制御部22が、前記インタフェースパッケージ10から前記ネットワークへの当初の接続テストが正常完了した際に当該正常完了情報を前記二次記憶部16に格納する正常設置保管機能22dを備えたことを特徴とする故障監視型通信機器。
この付記5では、二次記憶部16に設置の正常完了を記憶しておくことで、電源投入直後の初回故障までの正常動作の期間を二次記憶部16に不揮発に記録しておくことができる。
〔付記6〕(図2)
付記4又は5記載の故障監視型通信機器において、
前記主記憶部14は、前記全ての故障ログを一定容量内で上書きにて蓄積する主故障ログエリア14aを有し、
前記二次記憶部16は、前記初回故障ログ及び前記重大故障ログとを一定容量内で上書きにて蓄積する初回故障ログエリア16aと、前記バックアップ故障ログを一定容量内で上書きにて蓄積する全故障ログエリア16bとを備えた、ことを特徴とする故障監視型通信機器。
この付記6では、全故障ログと、初回故障ログと、重大故障ログとを一定容量内で上書きで蓄積しておくことで、直近の詳細な故障ログと、長期間の故障ログとを記録しておくことができる。
〔付記7〕(図2,図4)
付記6記載の故障監視型通信機器において、
前記コントローラ12は、故障ログのリストを要求する外部指令を受信した際に、一次記憶部(主記憶部)14の主故障ログエリア14aに蓄積された故障ログのリストと、二次記憶部16の初回故障ログエリア16aに蓄積された故障ログのリストと、全故障ログエリア16bに蓄積された故障ログのリストとを生成して当該故障ログリスト群を外部出力する故障ログ出力制御部24を備えた、ことを特徴とする故障監視型通信機器。
この付記7では、故障の態様に応じた有用な組み合わせの故障ログのリストを障害解析担当者に知らせることができる。
〔付記8〕(図1)
付記1乃至7の何れか1項に記載の故障監視型通信機器において、
前記二次記憶部16が、前記コントローラ12との有線接続から取り外し可能なフラッシュメモリであることを特徴とする故障監視型通信機器。
この付記8では、全ての故障ログではなく二次保管条件を満たす特定の故障ログのみを二次記憶部16に格納するため、フラッシュメモリの書き込み回数制限を有効に利用することができる。
〔付記9〕(図2/対応装置、図3)
通信用デバイス回路部30を有しネットワークを介して外部と接続された複数の各インタフェースパッケージ10を備え、この各インタフェースパッケージ10が、前記通信用デバイス回路部30が行う外部機器との通信動作を制御すると共に前記通信用デバイス回路部30の故障有無を監視するコントローラ12と、このコントローラ12で扱われる前記通信用デバイス回路部30の各故障データである故障ログを一時的に記憶する一次記憶部(主記憶部)14とを備えて成る故障監視型通信機器にあって、
前記通信用デバイス回路部30の故障発生時に前記コントローラ12の故障ログ生成部18が前記故障ログを生成し、
前記故障の発生に際しては、全ての前記故障ログを前記コントローラの一次保管制御部20が前記一次記憶部14に格納し、
前記一次記憶部14に格納する前記故障ログのうち予め定められた二次保管条件を満たす特定の前記故障ログを、前記コントローラの二次保管制御部22が、予め装備された不揮発性の二次記憶部16に格納することを特徴とした通信機器用故障監視記録方法。
(付記10:図2、図3)
通信用デバイス回路部30を有しネットワークと接続されたインタフェースパッケージ10と、前記通信用デバイス回路部30による通信の制御をするコントローラ12と、このコントローラ12で使用されるデータを一時的に記憶する主記憶部14と、前記データの一部を不揮発に記憶する初回故障ログエリア16a及び全故障ログエリア16bを有する二次記憶部16とを備えた故障監視型通信機器101を使用して故障ログを保管する通信機器用故障監視記録方法であって
前記通信用デバイス回路部30の故障の発生時に前記コントローラ12の故障ログ生成部18が前記データとして故障ログを生成し、
前記故障の発生に際して全ての前記故障ログを一次保管制御部20が主記憶部14に格納し、
前記主記憶部14に格納する前記故障ログのうち、前記通信用デバイス回路部30の動作開始後で初回の故障ログと、前記主記憶部14に格納された前記故障ログへのアクセスができなくなる前記故障についての重大故障ログと、故障ログをバックアップする外部指令を受信した際の前記主記憶部14の全ての故障ログとをそれぞれ予め定められた二次保管条件を満たすとして二次保管制御部22が前記二次記憶部16に格納し、
前記故障ログのリストを要求する外部指令を受信した際に、故障ログ出力制御部24が、前記主記憶部14の前記主故障ログエリア14aに蓄積された故障ログのリストと、前記二次記憶部16の前記初回故障ログエリア16aに蓄積された故障ログのリストと、前記全故障ログエリア16bに蓄積された故障ログのリストとを生成して当該故障ログリスト群を外部出力する、ことを特徴とする通信機器用故障監視記録方法。
〔付記11〕(図2/対応装置、図3)
通信用デバイス回路部30を有しネットワーク12を介して外部と接続された複数の各インタフェースパッケージ10を備え、この各インタフェースパッケージ10が、前記通信用デバイス回路部30が行う外部機器との通信動作を制御すると共に前記通信用デバイス回路部30の故障有無を監視するコントローラ12と、このコントローラ12で扱われる前記通信用デバイス回路部30の各故障データである故障ログを一時的に記憶する一次記憶部(主記憶部)14とを備えて成る故障監視型通信機器にあって、
前記通信用デバイス回路部30の故障の発生時に前記故障ログを生成する故障ログ生成手順(符号18対応)、
前記故障の発生に際しては全ての前記故障ログを前記一次記憶部(主記憶部)14に格納する一次保管制御手順(符号20対応)、
および前記一次記憶部14に格納する前記故障ログのうち予め定められた二次保管条件を満たす特定の前記故障ログを予め装備された二次記憶部16に格納する二次保管制御手順(符号22対応)、
を設け、これらを前記コントローラが備えているコンピュータに実行させるようにしたことを特徴とする通信機器用故障監視記録プログラム。
〔付記12〕(図2、図3)
通信用デバイス回路部30を有しネットワークと接続されたインタフェースパッケージ10と、前記通信用デバイス回路部30による通信の制御をするコントローラ12と、このコントローラ12で使用されるデータを一時的に記憶する主記憶部14と、前記データの一部を不揮発に記憶する初回故障ログエリア16a及び全故障ログエリア16bを有する二次記憶部16とを備えた故障監視型通信機器の前記コントローラ12を使用して故障ログを記録するためのプログラムであって、
前記コントローラ12に、
前記通信用デバイス回路部30の故障の発生時に前記データとして故障ログを生成する故障ログ生成手順(符号18対応)と、
前記故障の発生に際して全ての前記故障ログを主記憶部14に格納する一次保管制御手順(符号20対応)と、
前記主記憶部14に格納する前記故障ログのうち、前記通信用デバイス回路部30の動作開始後で初回の故障ログと、前記主記憶部14に格納された前記故障ログへのアクセスができなくなる前記故障についての重大故障ログと、故障ログをバックアップする外部指令を受信した際の前記主記憶部14の全ての故障ログとをそれぞれ予め定められた二次保管条件を満たすとして前記二次記憶部16に格納する二次保管制御手順(符号22対応)と、
前記故障ログのリストを要求する外部指令を受信した際に、前記主記憶部14の前記主故障ログエリア14aに蓄積された故障ログのリストと、前記二次記憶部16の前記初回故障ログエリア16aに蓄積された故障ログのリストと、前記全故障ログエリア16bに蓄積された故障ログのリストとを生成して当該故障ログリスト群を外部出力するリスト出力手順(符号24対応)と、を実行させることを特徴とする通信機器用故障監視記録プログラム。
本発明は、ネットワークに接続される全ての通信機器に対して適用可能である。
特に障害解析を設置現場及び工場の両者で取り組む可能性がある際に、本発明はその効果を顕著に発揮しうる。
10 インタフェースパッケージ
12 コントローラ
12a ファームウェア
14 主記憶部(一次記憶部)
14a 主故障ログエリア
16 二次記憶部
16a 初回故障ログエリア
16b 全故障ログエリア
18 故障ログ生成部
20 一次保管制御部
22 二次保管制御部
22a 初回故障ログ保管機能
22b 重大故障ログ保管機能
22c バックアップ保管機能
22d 正常設置保管機能
24 故障ログ出力制御部
26 故障ログ出力ポート
30 通信用デバイス回路部
40 パーソナルコンピュータ
101 故障監視型通信機器

Claims (10)

  1. 通信用デバイス回路部を有しネットワークを介して外部と接続された複数の各インタフェースパッケージを備え、この各インタフェースパッケージが、前記通信用デバイス回路部が行う外部機器との通信動作を制御すると共に前記通信用デバイス回路部の故障有無を監視するコントローラと、このコントローラで扱われる前記通信用デバイス回路部の各故障データである故障ログを一時的に記憶する一次記憶部とを備えて成る故障監視型通信機器にあって、
    前記コントローラが、
    前記通信用デバイス回路部の故障発生時に当該故障にかかる各デバイス回路の前記故障ログを生成する故障ログ生成部と、
    前記故障の発生に際しては生成される全ての前記故障ログを前記一次記憶部に格納する一次保管制御部と、
    前記一次記憶部に格納する前記故障ログのうち予め定められた二次保管条件を満たす特定の前記故障ログを、予め装備された二次記憶部に格納する二次保管制御部と、
    を備えていることを特徴とした故障監視型通信機器。
  2. 請求項1記載の故障監視型通信機器において、
    前記二次保管制御部が、
    前記通信用デバイス回路部の動作開始後で初回の故障についての初回故障ログを前記二次保管条件として前記二次記憶部に格納する初回故障ログ保管機能を備えていることを特徴とする故障監視型通信機器。
  3. 請求項1に記載の故障監視型通信機器において、
    前記二次保管制御部が、
    前記一次記憶部に格納された前記故障ログへのアクセスができなくなる前記故障についての重大故障ログを特定の前記二次保管条件として前記二次記憶部に格納する重大故障ログ保管機能を備えたことを特徴とする故障監視型通信機器。
  4. 請求項1,2又は3に記載の故障監視型通信機器において、
    前記二次保管制御部が、前記一次記憶部に格納された全ての前記故障ログを前記二次記憶部に格納する外部指令を受信した際に当該一次記憶部の全ての故障ログをバックアップ故障ログとして前記二次記憶部に格納するバックアップ保管機能を備えたことを特徴とする故障監視型通信機器。
  5. 請求項1,2又は3に記載の故障監視型通信機器において、
    前記二次保管制御部が、前記インタフェースパッケージから前記ネットワークへの当初の接続テストが正常完了した際に当該正常完了情報を前記二次記憶部に格納する正常設置保管機能を備えたことを特徴とする故障監視型通信機器。
  6. 請求項4又は5記載の故障監視型通信機器において、
    前記一次記憶部は、前記全ての故障ログを一定容量内で上書きにて蓄積する主故障ログエリアを有し、
    前記二次記憶部は、前記初回故障ログ及び前記重大故障ログとを一定容量内で上書きにて蓄積する初回故障ログエリアと前記バックアップ故障ログを一定容量内で上書きにて蓄積する全故障ログエリアとを備えたことを特徴とする故障監視型通信機器。
  7. 請求項6記載の故障監視型通信機器において、
    前記コントローラは、故障ログのリストを要求する外部指令を受信した際に、前記一次記憶部の主故障ログエリアに蓄積された故障ログのリストと、前記二次記憶部の初回故障ログエリアに蓄積された故障ログのリストと、全故障ログエリアに蓄積された故障ログのリストとを生成して当該故障ログリスト群を外部出力する故障ログ出力制御部を備えた、ことを特徴とする故障監視型通信機器。
  8. 請求項1乃至7の何れか1項に記載の故障監視型通信機器において、
    前記二次記憶部が、前記コントローラとの有線接続から取り外し可能なフラッシュメモリであることを特徴とする故障監視型通信機器。
  9. 通信用デバイス回路部を有しネットワークを介して外部と接続された複数の各インタフェースパッケージを備え、この各インタフェースパッケージが、前記通信用デバイス回路部が行う外部機器との通信動作を制御すると共に前記通信用デバイス回路部の故障有無を監視するコントローラと、このコントローラで扱われる前記通信用デバイス回路部の各故障データである故障ログを一時的に記憶する一次記憶部とを備えて成る故障監視型通信機器にあって、
    前記通信用デバイス回路部の故障発生時に前記コントローラの故障ログ生成部が前記故障ログを生成し、
    前記故障の発生に際しては、全ての前記故障ログを前記コントローラの一次保管制御部が前記一次記憶部に格納し、
    前記一次記憶部に格納する前記故障ログのうち予め定められた二次保管条件を満たす特定の前記故障ログを、前記コントローラの二次保管制御部が、予め装備された不揮発性の二次記憶部に格納することを特徴とした通信機器用故障監視記録方法。
  10. 通信用デバイス回路部を有しネットワークを介して外部と接続された複数の各インタフェースパッケージを備え、この各インタフェースパッケージが、前記通信用デバイス回路部が行う外部機器との通信動作を制御すると共に前記通信用デバイス回路部の故障有無を監視するコントローラと、このコントローラで扱われる前記通信用デバイス回路部の各故障データである故障ログを一時的に記憶する一次記憶部とを備えて成る故障監視型通信機器にあって、
    前記通信用デバイス回路部の故障の発生時に前記故障ログを生成する故障ログ生成手順、
    前記故障の発生に際しては全ての前記故障ログを前記一次記憶部に格納する一次保管制御手順、
    および前記一次記憶部に格納する前記故障ログのうち予め定められた二次保管条件を満たす特定の前記故障ログを予め装備された二次記憶部に格納する二次保管制御手順、
    を設け、これらを前記コントローラが備えているコンピュータに実行させるようにしたことを特徴とする通信機器用故障監視記録プログラム。
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