JP2014006286A - 画像投影装置および画像投影方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】プレゼンタが投影方向を向いた場合であっても、プレゼンタにとって投影画像が眩しくなく、また聴衆にとって投影画像が見難くなることがない画像投影装置および画像投影方法を提供する。
【解決手段】投影画像を投影し(S1)、撮像部によって投影画像を撮像画像に変換して撮像画像に顔があるか判定し(S7)、この判定の結果、撮像画像に顔が有る場合には、投影画像データと撮像画像データを比較し(S15)、この比較結果に基づいて、投影画像の所定領域の階調を下げる画像処理を施し(S17)、この画像処理が施された投影画像を投影する(S19)。
【選択図】 図3

Description

本発明は、画像を投影する際にプレゼンタが眩しくならないようにした画像投影装置および画像投影方法に関する。
プロジェクタから画像を投影しながら、プレゼンタが聴衆に向かって説明を行う際、投影画像が眩しく、説明しにくい場合がある。そこで、このような場合に、眩しくならないようにしたプロジェクタ装置が提案されている(特許文献1参照)。このプロジェクタ装置では、投影画像を撮像する撮像部を備え、撮像部からの撮像データから顔等の特定部位を認識すると、投影光の出力を低減または停止させている。
特開2011−043689号公報
前述のプロジェクタ装置によれば、特定部位を検出した場合には、投影光の出力が低減または停止するようにしているので、プレゼンタが投影方向に向いた際に眩しくはないが、聴衆から投影画像が見にくくなったり、また全く見えなくなってしまう。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、プレゼンタが投影方向を向いた場合であっても、プレゼンタにとって投影画像が眩しくなく、かつ聴衆にとって投影画像が見難くなることがない画像投影装置および画像投影方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため第1の発明に係る画像投影装置は、投影画像として入力された画像データを記憶する第1の画像記憶部と、上記第1の画像記憶部に記憶された上記画像データに基づいて投影画像を投影する投影部と、上記投影部によって投影された投影画像を繰り返し撮像する撮像部と、上記撮像部によって繰り返し撮像された上記投影画像に基づく撮像データを記憶する第2の画像記憶部と、上記第1の画像記憶部に記憶された上記画像データと、上記第2の画像記憶部に記憶された上記撮像データを比較し、差分画像として比較結果を出力する比較部と、上記差分画像に顔があるか否かを判断し、顔位置情報を出力する顔検出部と、上記顔位置情報に基づいて上記投影画像の所定領域に画像処理を行う画像処理部と、上記比較部の比較結果に応じて顔検出部で顔位置を決定し、この決定された顔位置に基づいて上記第1の画像記憶部に記憶された上記画像データに対して上記画像処理部によって画像処理を行い、この画像処理された画像データを用いて上記投影部により投影させる制御部と、を具備する。
第2の発明に係る画像投影装置は、投影画像として入力された画像データを記憶する第1の画像記憶部と、上記第1の画像記憶部に記憶された上記画像データに基づいて投影画像を投影する投影部と、上記投影部によって投影された投影画像を繰り返し撮像する撮像部と、上記撮像部によって繰り返し撮像された上記投影画像に基づく撮像データを記憶する第2の画像記憶部と、上記第1の画像記憶部に記憶された画像データから顔を検出して第1の顔位置情報を出力する第1の顔検出部と、上記第2の画像記憶部に記憶された撮像データから顔を検出して第2の顔位置情報を出力する第2の顔検出部と、上記第1の顔位置情報と上記第2の顔位置情報を比較し、比較結果を出力する比較部と、上記投影画像の所定領域に画像処理を行う画像処理部と、上記比較部の比較結果に応じて上記第1の顔位置情報とは異なる顔検出領域を決定し、第1の画像記憶部の顔位置情報に基づく領域を上記画像処理部により画像処理を行い投影させる制御部と、を具備する。
第3の発明に係る画像投影装置は、上記第1または第2の発明において、上記画像処理部における上記画像処理は、上記投影画像の濃度よりも濃くする処理である。
第4の発明に係る画像投影装置は、上記第1または第2の発明において、上記画像処理部における上記画像処理は、上記投影画像の所定領域を黒くする処理である。
第5の発明に係る画像投影装置は、上記第1ないし第4の発明において、上記所定領域は、第1の顔位置情報から目の位置を演算して領域を求める。
第6の発明に係る画像投影装置は、投影画像として入力された画像データを記憶する第1の画像記憶部と、上記第1の画像記憶部に記憶された上記画像データに基づいて投影画像を投影する投影部と、上記投影部によって投影された投影画像を繰り返し撮像する撮像部と、上記撮像部によって繰り返し撮像された上記投影画像に基づく撮像データを記憶する第2の画像記憶部と、上記撮像データを用いて撮像画像の中の顔を検出する顔検出部と、上記顔検出部に顔を検出した場合に、上記画像データと上記撮像データを比較し、上記撮像画像の中に顔はあるが、上記投影画像の対応する位置に顔がない場合には、上記投影画像の所定領域の階調を下げる画像処理を行う画像処理部と、を具備し、上記投影部は、上記画像処理部によって処理された投影画像を投影する。
第7の発明に係る画像投影方法は、投影画像を投影し、撮像部によって上記投影画像を撮像画像に変換し、上記撮像画像に顔が有るか判定し、上記判定の結果、撮像画像に顔が有る場合には、投影画像データと撮像画像データを比較し、この比較結果に基づいて、投影画像の所定領域の階調を下げる画像処理を施し、この画像処理が施された投影画像を投影する。
本発明によれば、プレゼンタが投影方向を向いた場合であっても、プレゼンタにとって投影画像が眩しくなく、かつ聴衆にとって投影画像が見難くなることがない画像投影装置および画像投影方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る画像投影装置の正面図である。 本発明の一実施形態に係る画像投影装置の主として電気系を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る画像投影装置の大まかな動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る画像投影装置の全体動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る画像投影装置のプロジェクタ投影の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る画像投影装置の投射位置検出の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る画像投影装置の投射位置検出の動作の変形例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る画像投影装置の投射位置検出の変形例において使用する投射画像パターンを示す図である。 本発明の一実施形態に係る画像投影装置の顔検出の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る画像投影装置の顔検出の動作中に行うAF追従を説明する図である。
以下、図面に従って本発明を適用したカメラおよびプロジェクタを用いて好ましい実施形態について説明する。本発明の好ましい一実施形態に係わるカメラは、デジタルカメラであり、このデジタルカメラのアクセサリシューにプロジェクタを装着して使用する。カメラ本体は、撮像部を有し、この撮像部によって被写体像を画像データに変換し、この変換された画像データに基づいて、被写体像を本体の背面に配置した表示部にライブビュー表示する。撮影者はライブビュー表示を観察することにより、構図やシャッタチャンスを決定する。レリーズ操作時には、画像データが記録媒体に記録される。記録媒体に記録された画像データは、再生モードを選択すると、表示部に再生表示することができる。
カメラにおいて再生画像を選択すると共にプロジェクタ投影モードを選択すると、選択された再生画像がプロジェクタによって投影される。このときカメラの撮像部によって、投影画像とプレゼンタ等が撮像される。撮像部によって得られた撮像データ中にプレゼンタの所定領域(顔や目等の部分)を検出すると、投影画像中の所定領域に対応する部分を黒くしたり、減光したりする等、投影画像の階調を下げる画像処理を施し、この画像処理された投影画像を投影する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像投影装置の外観正面図である。この画像投影装置は、カメラ本体100とプロジェクタ200から構成される。プロジェクタ200は、カメラ本体100の上部に設けられたアクセサリシュー(不図示)に装着可能である。このアクセサリシューの接続部を介して、カメラ本体100とプロジェクタ200は電気的に接続される。カメラ本体100の正面には撮影レンズ101が設けられており、またプロジェクタ200の正面には、投影レンズ201が設けられている。
図2は、本発明の一実施形態に係るカメラ本体100とプロジェクタ200の主として電気系を示すブロック図である。カメラ本体100内には、撮影レンズ101、絞り102、CCDイメージンセンサ103、絞り機構104、露光機構105、レンズ制御機構106、第1のメモリ107a、第2のメモリ107b、メディア108、液晶表示部(LCD)109、電源部112、操作スイッチ(SW)113等が設けられている。
撮影レンズ101は、被写体像を形成するための単焦点または可変焦点の光学レンズ群で構成される。撮影レンズ101の光軸上には絞り102が設けられており、この絞り102は開口面積を変化させることにより被写体光束の透過量を制御することができる。なお、図示しないが、露出時間を制御するために光軸上にシャッタが設けられており、被写体光束の開閉を行う。
撮影レンズ101の光軸上であって、被写体像が形成される付近にCCDイメージセンサ103が設けられている。CCDイメージセンサ103は、被写体像を所定の周期で繰り返し画像データに変換し、撮像データとしてCPU111に出力する。このCCDイメージセンサ103は、後述する投影部によって投影された投影画像を繰り返し撮像する撮像部としての機能を果たす。なお、CCDイメージセンサ103は、MOSイメージセンサ等、他のイメージンセンサを採用しても勿論かまわない。
CPU111は、CCDイメージセンサ103の他、後述する絞り機構104、露光機構105、レンズ制御機構106、第1のメモリ107a、第2のメモリ107b、メディア108、表示制御部110、電源部112、操作スイッチ(SW)113、プロジェクタ表示制御部203、プロジェクタ上下駆動用モータ制御部204、プロジェクタ左右駆動用モータ制御部205等に接続され、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリに記憶されたプログラムに従ってカメラ本体100およびプロジェクタ200の全体制御を行う。
また、CPU111は、CCDイメージセンサ103からの撮像データの画像処理を行う。CPU111は、後述する第1のメモリ107aに記憶された画像データと第2のメモリ107bに記憶された撮像データを比較し差分画像として比較結果を出力する比較部としての機能を果す(図3のS15、図5のS57、図9のS103参照)。また、CPU111は、上述の差分画像に顔があるか否かを判断し、顔位置情報を出力する顔検出部としての機能も果たす(図3のS15、図5のS57、図9のS109)。また、CPU111は、上述の顔位置情報に基づいて投影画像の所定領域に画像処理を行う画像処理部としての機能も果たす(図3のS17、図5のS59参照)。また、CPU111は、比較部の比較結果に応じて顔検出部で顔位置を決定し、この決定された顔位置に基づいて、第1のメモリ107aに記憶された画像データに対して画像処理部によって画像処理を行い、この画像処理された画像データを用いて投影部により投影させる制御部としての機能を果たす。
また、CPU111は、第1のメモリ107aに記憶された画像データから顔を検出して第1の顔位置情報を出力する第1の顔検出部として機能し(図3のS13参照)、また第2のメモリ107bに記憶された撮像データから顔を検出して第2の顔位置情報を出力する第2の顔検出部としても機能する(図3のS7参照)。さらに、CPU111は、上述の第1の顔位置情報と第2の顔位置情報を比較し、比較結果を出力する比較部として機能し(図3のS15参照)、また、投影画像の所定領域に画像処理を行う画像処理部としても機能する(図3のS17参照)。さらに、CPU111は、上述の比較部の比較結果に応じて第1の顔位置情報とは異なる顔検出領域を決定し、第1の画像記憶部の顔位置情報に基づく領域を画像処理部により画像処理を行い投影させる制御部としても機能する(図3のS15−S19参照)。
CPU111は、撮像データを用いて撮像画像の中の顔を検出する顔検出部として機能し(図3のS13参照)、に顔を検出した場合に、画像データ(投影画像)と撮像データ(撮像画像)を比較し、撮像画像の中に顔はあるが、投影画像の対応する位置に顔がない場合には、投影画像の所定領域の階調を下げる画像処理を行う画像処理部としても機能する(図3のS15−S19参照)。この画像処理部として機能するCPU111によって処理された投影画像を投影部が投影する。
CPU111は、画像処理部として機能するが、画像処理としては、投影画像の濃度よりも濃くする処理、または投影画像の所定領域を黒くする処理である。この投影画像の画像処理の具体的な例については、図10(b)(c)を用いて後述する。また、所定領域としては、第1の顔位置情報から目の位置を演算して領域を求める。
絞り機構104は、絞り102に接続されており、CPU111からの制御命令に従って絞り102の絞り制御を行う。露光機構105は、シャッタ機構(不図示)に接続されており、CPU111からの制御命令に従ってシャッタ機構のシャッタ制御を行う。レンズ制御機構106は、撮影レンズの光軸方向への駆動を行い、CPU111からの制御命令に従って合焦駆動を行う。
第1のメモリ107aおよび第2のメモリ107bは、SDRAM等、画像等の大容量のデータを一時的に記憶可能なメモリであり、1つのメモリを領域に分けて使用してもよく、また2つのメモリを用意しても構わない。第1のメモリ107aは、投影画像(再生画像とも称す)として入力された画像データを記憶する(第1の画像記憶部としての機能を果たす)。第2のメモリ107bは、CCDイメージセンサ103によって繰り返し撮像された撮像データを記憶する(第2の画像記憶部としての機能を果たす)。
メディア108は、カメラ本体100に装填自在、またはカメラ本体100に固定された電気的に書き換え可能な不揮発性メモリ等からなる記録媒体である。このメディア108は、CCDイメージセンサ103によって撮像され、CPU111によって、画像記録用に画像処理された画像データを記録する。なお、カメラ本体100が再生モードが設定されると、メディア108から画像データが読み出され、第1の記憶部としての第1のメモリ107aに転送され、一時記憶される。
表示制御部110は、CPU111が出力した画像を液晶表示部(LCD)109で表示を行うための制御を行う。LCD109はカメラ本体100の背面等に配置されたディスプレイであり、液晶に限らず有機EL等、他の表示素子であっても構わない。LCD109には、ライブビュー表示、再生表示、メニュー画面表示等、種々の表示がなされる。
電源部112は、電源電池等を含み、カメラ本体100およびプロジェクタ200に給電を行う。操作スイッチ113は、パワースイッチ、レリーズ釦、動画釦、メニュー釦、十字釦、OK釦、再生釦、プロジェクタ投影モードSW等、種々の操作部材を含み、これらの操作部材の操作状態を検出し、CPU111に出力する。
プロジェクタ200は、投影レンズ201、LCDモジュール202、プロジェクタ203、プロジェクタ上下駆動用モータ制御部204、プロジェクタ左右駆動用モータ制御部205等から構成される。なお、操作スイッチ113の一部等をプロジェクタ200内に設けても勿論かまわない。図中、カメラ本体100との通信部は省略してある。
プロジェクタ表示制御部203は、CPU111から入力した投影画像の表示制御を行う。すなわち、プロジェクタ投影モードが設定されると、メディア108から読み出された画像データは、一旦、第1のメモリ107aに転送され、CPU111で処理された後、プロジェクタ表示制御部203に出力される。
LCDモジュール202は、プロジェクタ表示制御部203の制御に従って、投影画像の投影を行う。投影レンズ201は、投影用の光学レンズである。投影レンズ201、LCDモジュール202、およびプロジェクタ表示制御部203は、第1のメモリ107aに記憶された画像データに基づいて投影画像を投影する投影部としての機能を果たす。
プロジェクタ上下駆動用モータ制御部204およびプロジェクタ左右駆動用モータ制御部205は、投影レンズ201を上下・左右に駆動する。両制御部204、205を制御することにより、投影画像の投影方向を変更することができる。すなわち、本実施形態においては、プロジェクタ200によって投影された投影画像を、カメラ本体100の撮影レンズ101、CCDイメージセンサ103によって撮像するが、このとき、投影画像と撮像画像の範囲が一致するように、CPU111が、プロジェクタ上下駆動用モータ制御部204およびプロジェクタ左右駆動用モータ制御部205を制御する。
次に、本発明の一実施形態における動作について説明する。詳細な説明に先立って、図3に示すフローチャートを用いて、投影時の大まかな動作について説明する。このフローチャート、および後述するフローチャートは、いずれもCPU111が図示しないフラッシュメモリ等のメモリに記憶されたプログラムに従ってカメラ本体100内およびプロジェクタ200内の各部を制御することによって実行する。
カメラ本体100がパワーオンすると、パワーオンのフローが開始する。まず、プロジェクタ投影か否かの判定を行う(S1)。プロジェクタ投影モードは、メニュー画面において設定、または操作スイッチ113の内のプロジェクタ投影モードSWの操作により設定される。ステップS1における判定の結果、プロジェクタ投影モードが設定されていなければ、通常の撮影モードに移行する(S3)。
ステップS1における判定の結果、プロジェクタ投影モードの場合には、カメラのCCDにより投影位置検出を行う(S5)。ここでは、プロジェクタ200から投影画像が投影され、この状態でCCDイメージセンサ103から撮像データを取得し、投影位置と撮像位置が略一致するようにプロジェクタ上下駆動用モータ制御部204およびプロジェクタ左右駆動用モータ制御部205の制御を行う。
投影位置の検出を行うと、次に、カメラのCCDイメージセンサより顔検出を行う(S7)。ここでは、CPU111は、CCDイメージセンサ103からの撮像データを用いて、撮像画像の中に顔が含まれているかを検出する。
顔検出を行うと、次に、投影箇所に顔が有るか否かの判定を行う(S9)。ここでは、ステップS7における顔検出結果を利用して、撮像画像の中に顔があるか否かを判定する。この判定の結果、顔がない場合には、通常の投影モードに進む(S11)。
一方、ステップS9における判定の結果、撮像画像に顔がある場合には、次に、投影画像のどこに目があるかを検出する(S13)。ここでは、CPU111が、第1のメモリ107aに記憶された投影画像用の画像データを用いて、画像処理によって目の位置を検出する。
投影画像の中の目の位置を検出すると、次に、投影画像とカメラのCCDで検出した画像を比較する(S15)。ここでは、投影画像の画像データと撮像画像の撮像データとを比較する。投影画像の画像データは第1のメモリ107aに一時記憶され、またCCDイメージンセンサ103からの撮像データは第2のメモリ107bに一時記憶されているので、第1および第2のメモリ107a、107bから読み出した両データを比較する。この比較により、プレゼンタの位置が分かり、さらにプレゼンタの顔の位置や目の位置を検出できる。
このステップS15では、投影画像と撮像画像を比較し、投影画像にのみ存在する目の位置を検出する。この比較方法としては、投影画像と撮像画像の両画像のそれぞれについて、顔とその顔の中の目の位置を検出し、それぞれ検出された目の位置を検出する方法(第1の比較方法)と、投影画像と撮像画像の差分画像を生成し、この差分画像を用いて目の位置を検出する方法(第2の比較方法)があり、いずれかの方法によって比較する。
第2の比較方法によって目の位置は、下記の考え方に基づく。すなわち、投影画像をCCDイメージセンサ103によって撮像していることから、両者を比較して異なるのは、投影画像の前に存在する人物等、例えばプレゼンタの姿だけである。そこで、差分画像を生成すれば、プレゼンタの画像を抽出することができる。プレゼンタの画像を抽出できれば、撮像データ中のプレゼンタの顔の位置から目を検出することができる。このように、投影画像と撮像画像を比較することにより、プレゼンタの位置等を検出することができる。なお、第2の比較方法を採用する場合には、ステップS13における処理(投影画像のどこに目があるかの検出)を省略してもよい。
投影画像と撮像画像を比較すると、次に、投影画像から目のある箇所の階調を下げる画処理を実施する(S17)。ここでは、ステップS15において、検出したプレゼンタの目の位置に対応する投影画像の領域について、CPU111は、階調を下げる画像処理を行う。この階調を下げる処理としては、周囲の投影画像の濃度より濃く処理する。また、目を含む所定領域を黒くする処理であってもよい。
図10に示す例では、プレゼンタ330の目の周辺の所定領域を画像処理領域340として、黒く処理したり(図10(b)参照)、周囲より濃度を濃くする処理を行っている(図10(c)参照)。なお、図10(b)(c)に示す例では、目の周辺の所定領域を矩形としているが、形状はこれに限らず、目の形や楕円等、他の形状でも勿論かまわない。
目のある位置周辺の所定領域の階調を下げる画処理を行うと、次に、画像を投影する(S19)。ここでは、ステップS17において画処理を施した画像データを、CPU111はプロジェクタ表示制御部203に送り、LCDモジュール202によって投影する。投影すると、最初に戻る。
このように、本実施形態においては、撮像画像と投影画像を比較し(S15参照)、この比較によってプレゼンタの目の位置を検出し、検出されたプレゼンタの目の位置周辺の階調を下げるようにしている(S17参照)。このため、プレゼンタの目の周辺の投影画像の階調が下がることから、プレゼンタは眩しさを感じすることがなくなる。また、投影画像は、プレゼンタの目の周辺以外は通常の明るさであることから、聴衆は投影画像を十分視認することができる。
次に、本発明の一実施形態における詳しい動作について説明する。電源電池の装填等によりカメラ本体100の動作がスタートすると、まず、パワーがオンか否かの判定を行う(S21)。ここでは、操作スイッチ113の内の1つであるパワースイッチがオンであるか否かを判定する。この判定の結果、パワースイッチがオフの場合には、処理を終了し、スリープモード等の待機状態に入る。
ステップS21における判定の結果、パワースイッチがオンであった場合には、次に、モードの判定を行う(S23)。ここでは、操作スイッチ113等の操作状態に基づいて、撮影モードか再生モードか否かを判定する。この判定の結果、撮影モードであった場合には、通常の撮影モードを実行する(S25)。この撮影モードでは、ライブビュー表示、AE処理やAF処理、またレリーズ釦の全押しがなされた際には露光動作と撮影画像の記録動作等の種々の処理を行う。
一方、ステップS23における判定の結果、再生モードであった場合には、次に、いずれの表示デバイスに再生表示を行うかの判定を行う(S27)。ここでは、カメラ本体100がテレビ等の外部デバイスに接続されているか(外部出力)、またはプロジェクタ200が装着されプロジェクタ投影モードに設定されているか(プロジェクタ)を判定し、いずれも設定されていない場合には、内蔵表示と判定する。
ステップS27における判定の結果、内蔵表示であった場合には、背面TFT/EVF表示を行う(S29)。ここでは、カメラ本体100に電子ビューファインダ(EVF)が装着されている場合には、この電子ビューファインダで再生表示を行い、また電子ビューファインダが装着されていない場合には、LCD109(背面TFTに相当)で再生表示を行う。
ステップS27における判定の結果、プロジェクタであった場合には、プロジェクタ投影を行う(S31)。ここでは、第1のメモリ107aに記憶された画像データに基づいて、プロジェクタ200が投影画像を投影する。プロジェクタ投影では、投影中にプレゼンタ等の人物の顔を検出した場合には、そのプレゼンタの目の周辺の階調を下げる。また、プロジェクタ投影中に、ユーザが静止画または動画の撮影動作を行った場合には、CCDイメージセンサ103からの撮像データを併せて記録する。このプロジェクタ投影の詳細な動作については、図5を用いて後述する。
ステップS27における判定の結果、外部出力であった場合には、他のデバイスで再生を行う(S33)。ここでは、第1のメモリ107aに記憶された画像データを図示しない外部出力端子(例えばHDMI端子等)を介して、テレビ等の表示デバイスに出力する。
ステップS25において撮影を行うと、またはステップS29において背面TFT/EVF表示を行うと、またはステップS31においてプロジェクタ投影を行うと、またはステップS33において他のデバイスで表示を行うと、ステップS21に戻る。
次に、ステップS31におけるプロジェクタ投影の動作について、図5に示すフローチャートを用いて説明する。プロジェクタ投影のフローに入ると、まず、プロジェクタスイッチがオンか否かを判定する(S41)。ここでは、操作スイッチ113の内のプロジェクタ投影モードSW、またはメニュー画面上のプロジェクタ投影モードのアイコン等が操作されたか否かを判定する。プロジェクタスイッチがオンでない場合には、待機状態となる。
一方、ステップS41における判定の結果、プロジェクタスイッチがオンの場合には、次に、プロジェクタパワーオン制御を行う(S43)。ここでは、CPU111はプロジェクタ200内のプロジェクタ制御表示部203に対して、プロジェクタの投影を開始させる。プロジェクタ投影にあたっては、第1のメモリ107aに記憶されている画像データに基づく投影画像を投影する。なお、ステップS45における投影位置検出が終わるまでは、図7および図8を用いて説明する変形例のように、投影位置検出用の画像を投影し、投影位置検出が終わると第1のメモリ107aに記憶されている画像データに基づいて投影画像を投影してもよい。
プロジェクタ投影を開始すると、次に、投影位置検出を行う(S45)。ここでは、CCDイメージセンサ103からの撮像データに基づいて、投影画像がCCDイメージセンサ103の撮像範囲内に入るように、プロジェクタ上下駆動用モータ制御部204およびプロジェクタ左右駆動用モータ制御部205の制御を行う。投影レンズ201が焦点距離可変レンズの場合には、併せて投影レンズ201の焦点距離を変更することにより、投影画像がCCDイメージセンサ103の撮像範囲内に入るようにしてもよい。この投影位置検出の詳細な動作については、図6を用いて後述する。
ステップS45において投影位置検出を行うと、次に、CCDデータより顔検出を行う(S47)。ここでは、CCDイメージセンサ103からの撮像データを用いて、CPU111が、撮像画像の中に人物の顔が含まれているか否かを検出する。また、含まれていた場合には、その顔の位置を検出し、AF追従を行う。この顔検出の詳細な動作については、図9を用いて後述する。
続いて、記録モードか否かの判定を行う(S49)。プレゼンタが投影画像を用いて説明している様子を静止画または動画で撮影することを望む場合がある。このような場合には、ユーザがカメラ本体100の操作スイッチ113の内のレリーズ釦や動画釦等を操作する。そこで、このステップでは、これらの操作部材が操作されたか否かを判定する。
ステップS49における判定の結果、記録モードであった場合には、メディア記録を行う(S51)。ここでは、CCDイメージセンサ113から出力された撮像データを、CPU111が、記録用の静止画または動画の画像データに変換し、メディア108に記録する。なお、静止画の場合には1回、静止画用画像データを記録して終了するが、動画の場合には、後述するステップS69における判定の結果、投影終了でなければ、動画撮影の指示がなされている限り、ステップS51において動画用画像データの記録を続行する。
ステップS51においてメディア記録を行うと、またはステップS49における判定の結果、記録モードでなければ、次に、顔検知か否かの判定を行う(S53)。ここでは、ステップS47における顔検出の結果、顔を検出することができたか否かを判定する。
ステップS53における判定の結果、顔を検知できた場合には、次に、顔検出結果より目の位置を検出する(S53)。ここでは、CCDイメージセンサ103からの撮像データを用いて、CPU111が目の位置を検出する。なお、ステップS47において顔検出を行う際に、目鼻等の位置を用いて検出した場合には、このときのデータを用いて、目の位置を検出すれば良い。
顔検出結果より目の位置を検出すると、次に、再生画像(投影画像)とCCDから得た画像データを比較する(S57)。ここでは、第1のメモリ107aに一時記憶されたCCDイメージセンサ103からの再生画像(投影画像)の画像データと、第2のメモリ107bに一時記憶された撮像画像の画像データを比較する。ここでの比較方法は、図3のステップS15において説明したように、再生画像(投影画像)と撮像画像の両画像のそれぞれについて、顔とその顔の中の目の位置を検出し、それぞれ検出された目の位置を検出する方法(第1の比較方法)と、投影画像と撮像画像の差分画像を生成し、この差分画像を用いて目の位置を検出する方法(第2の比較方法)があり、いずれかの方法によって比較する。
再生画像とCCDから得た画像データの比較を行うと、次に、TFT/EVFに表示を行う(S58)。ここでは、撮像画像、再生画像、差分画像、または検出結果を切り換えて、電子ビューファインダ(EVF)またはLCD109(TFTに相当)に表示する。この切り換えは、メニュー画面において設定してもよく、また操作釦の操作によって設定するようにしてもよい。
TFT/EVF表示を行うと、次に、再生画像に対し、目を検出した箇所の画素の階調を下げる画像処理を実施する(S59)。ここでは、ステップS17と同様に、ステップS53において検出したプレゼンタの目の位置に対応する再生画像(投影画像)の領域について、CPU111は、階調を下げる画像処理を行う。この階調を下げる処理としては、周囲の投影画像の濃度より濃く処理したり、または目を含む所定領域を黒くする処理を行う。この画像処理された画像データは、第1のメモリ107aに一時記憶する。この階調を下げる画像処理の具体的な例については、図10(b)(c)を用いて説明した通りである。
ステップS59において再生画像(投影画像)に対して画像処理を実施すると、次に、画像処理した再生画像を投影する(S61)。ここでは、CPU111は、ステップS61に画像処理され、第1のメモリ107aに一時記憶された再生画像(投影画像)を、プロジェクタ200内のプロジェクタ表示制御部203に出力し、LCDモジュール202、投影レンズ201を介して、再生画像を投影する。
ステップS61において画像処理された再生画像のプロジェクタ投影を行うと、またはステップS53における判定の結果、顔検知されなかった場合には、次に、再生画像が切り替えか否かを判定する(S63)。ユーザがプロジェクタで投影する再生画像(投影画像)を切り替える場合には、操作スイッチ113内の十字釦等の操作部材を操作するので、このステップではこの操作部材が操作されたか否かを判定する。
ステップS63における判定の結果、再生画像の切り替えが有った場合には、次に、プロジェクタ投影を行う(S65)。ここでは、ステップS65において切り替えられた再生画像(投影画像)の画像データを第1のメモリ107aに一時記憶させ、この画像データをプロジェクタ200によって投影させる。
一方、ステップS63における判定の結果、再生画像の切り替えが無かった場合には、投影終了か否かの判定を行う(S67)。ユーザがプロジェクタ投影モードを終了する場合には、メニュー画面における終了アイコン等のアイコンをクリック操作し、またプロジェクタ投影モードSW等の操作スイッチを操作する。そこで、このステップでは、これらの操作がなされたか否かに基づいて判定する。
ステップS67における判定の結果、投影終了でない場合、またはステップS65においてプロジェクタ投影を行うと、次に、ステップS47に戻り、前述の処理を再び実行する。一方、ステップS67における判定の結果、投影終了であった場合には、投影終了処理を行い(S69)、元のフローに戻る。
このように、本実施形態におけるプロジェクタ投影においては、投影画像を投影し(S43)、撮像部によって投影画像を撮像画像に変換して撮像画像に顔があるか判定し(S47)、この判定の結果、撮像画像に顔が有る場合には、投影画像データと撮像画像データを比較し(S57)、この比較結果に基づいて、投影画像の所定領域の階調を下げる画像処理を施し(S59)、この画像処理が施された投影画像を投影している(S61)。
特に、本実施形態におけるプロジェクタ投影においては、プレゼンタが投影画像内に入り説明するような場合には、撮像画像と投影画像の比較によって(S57)、プレゼンタの目を検出し、目を検出できた際には投影画像内の目の周辺領域の階調を下げ(S59)、この階調処理された投影画像をプロジェクタ200で投影している(S61)。このため、プレゼンタにとって眩しくなく、かつ聴衆からみて見苦しくないような画像を投影することができる。なお、プレゼンタが投影画像内に入っていない場合には(S53N)、投影画像をそのまま画像処理を施すことなく投影している。
次に、ステップS45における投影位置検出の動作について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。この投影位置検出のフローに入ると、まず、CCDデータの読み込みを行う(S71)。ここでは、再生画像(投影画像)がプロジェクタ200によって投影されている状態で、カメラ100のCCDイメージンセンサ103から撮像データを読み込む。
続いて、CCDデータより投影位置を検知し、駆動用モータ制御量を演算する(S73)。プロジェクタ200によって投影された再生画像(投影画像)は、周囲より明るいことから、撮像データの輝度変化を検出することにより、CCDイメージセンサ103の撮像面内における再生画像(投影画像)の投影位置(投影範囲)を検知することができる。この撮像面内における再生画像の投影位置を検知すると、再生画像が撮像画面内において略中央の位置となるようにするために、駆動用モータの制御量、すなわち、プロジェクタ上下駆動用モータ制御部204の上下方向の駆動量、およびプロジェクタ左右駆動用モータ制御部205の左右方向の駆動量を演算する。
駆動用モータ制御量の演算を行うと、次に、プロジェクタ上下駆動用モータ制御通信データを送信する(S75)。ここでは、CPU111は、ステップS73において演算したプロジェクタ上下駆動用モータ制御部204の上下方向の駆動量を送信する。
続いて、プロジェクタ左右駆動用モータ制御通信データを送信する(S77)。ここでは、CPU111は、ステップS73において演算したプロジェクタ左右駆動用モータ制御部204の左右方向の駆動量を送信する。
左右駆動用モータ制御通信データを送信すると、次に、範囲内か否かの判定を行う(S79)。ここでは、投影画像が撮像画面内に入っているか否かを判定する。具体的には、ステップS73において検知された矩形の投影画像が撮像画面内に入っているか、または演算された駆動用モータ制御量が0もしくは所定範囲内であった場合に、範囲内と判定する。
ステップS79における判定の結果、範囲内にない場合には、ステップS71に戻り、再度、CCDデータを読み込み、プロジェクタの上下左右の投影方向を調整する。一方、ステップS79における判定の結果、範囲内に有る場合には、元のフローに戻る。
次に、ステップS45における投影位置検出の動作の変形例について、図7に示すフローチャートを用いて説明する。図6に示した投影位置検出では、プロジェクタから再生画像を投影していたが、この変形例ではプロジェクタから特定のパターンの施された画像を投影し、この特定パターン画像を用いて投影位置の検出を行う。
本変形例の投影位置検出のフローに入ると、まず、プロジェクタ200からある特定のパターンを投影する(S81)。図8に示した例では、特定パターンとして縦縞模様の投影画像パターン300を投影する。特定パターンとしては、縦縞模様以外にも、例えば、横縞模様や格子模様等、他のパターンでも勿論かまわない。なお、本変形例では特定パターンの投影を投影位置検出のフロー中で行っているが、図5のステップS43におけるプロジェクタパワーオン制御において行っても勿論かまわない。
特定パターンの投影を行うと、次に、ステップS71(図7参照)と同様に、CCDデータ読み込みを行う(S83)。ここでは、特定パターンがプロジェクタ200によって投影されている状態で、カメラ100のCCDイメージンセンサ103から撮像データを読み込む。
CCDデータの読み込みを行うと、次に、CCDデータから特定パターンを検出し、投影位置を検知する(S85)。特定パターンは既知のパターンであることから、CPU111は、撮像面上での再生画像(投影画像)の投影範囲を検知することができる。図8に示した例では、CCDイメージセンサ103の撮像面103a内における投影画像パターン300の位置関係を検出する。撮像面103a内における再生画像の投影位置を検知すると、ステップS73と同様に、再生画像が撮像面内において略中央の位置となるようにするために、駆動用モータの制御量、すなわち、プロジェクタ上下駆動用モータ制御部204の上下方向の駆動量、およびプロジェクタ左右駆動用モータ制御部205の左右方向の駆動量を演算する。
ステップS85において、投影位置を検知すると、次に、プロジェクタ上下駆動用モータ制御通信データを送信し(S87)、プロジェクタ左右駆動用モータ制御通信データを送信する(S89)。そして、投影画像パターン300が撮像面103aの範囲内にあるか否かを判定し(S91)、範囲内にない場合にはステップS83に戻り、一方、範囲内にある場合には元のフローに戻る。このステップS87〜S91は、図6に示したフローチャート中のステップS75〜S79と同様の処理であることから、詳しい説明は省略する。
次に、ステップS47(図5参照)の顔検出の動作について、図9に示すフローチャートを用いて説明する。顔検出のフローに入ると、まず、CCDデータの読み込みを行う(S101)。ここでは、ステップS71(図6)やステップS83(図7)と同様に、再生画像(投影画像)がプロジェクタ200によって投影されている状態で、カメラ100のCCDイメージンセンサ103から撮像データを読み込む。
続いて、再生画像とCCDデータを比較する(S103)。ここでは、ここでは、ステップS57と同様に、第1のメモリ107aに一時記憶されたCCDイメージセンサ103からの撮像画像の画像データと、第2のメモリ107bに一時記憶された再生画像(投影画像)の画像データを比較する。ここでの比較方法は、投影画像と撮像画像の両画像のそれぞれについて、顔とその顔の中の目の位置を検出し、それぞれ検出された目の位置を検出する方法(第1の比較方法)と、投影画像と撮像画像の差分画像を生成し、この差分画像を用いて目の位置を検出する方法(第2の比較方法)があり、いずれかの方法によって比較する。
次に、比較の結果、同じ箇所に顔があるか否かの判定を行う(S105)。ステップS103において、第1の比較方法で比較を行った場合には、再生画像と撮像画像のそれぞれ同じ箇所に顔があるか否かを判定する。一方、第2の比較方法で比較を行った場合には、差分画像にプレゼンタの顔がなければ、同じ箇所に顔があると判定し、差分画像にプレゼンタの顔があれば、同じ箇所に顔がないと判定する。
ステップS105における判定の結果、同じ箇所に顔がなかった場合には、次に、投影場所に人がいると判断する(S107)。ここでは、撮像画像には顔があるが、再生画像(投影画像)上で対応する位置に顔がない場合であり、撮像画像上の顔はプレゼンタの顔である。
ステップS107において投影場所に人がいると判断すると、続いて、その人の顔の検出を実施し(S109)、AF追従を行う(S111)。ここでは、CPU111がプレゼンタの顔を検出する。この検出された顔は、前述したように、ステップS53における判定等において使用される。また検出された顔のプレゼンタを追尾し、ピント合わせを行う。このAF追従については、図10を用いて後述する。
ステップS105における判定の結果、比較の結果、同じ箇所に顔がない場合には、投影場所に人がいないと判断する(S113)。ここでは、撮像画像と再生画像(投影画像)の両方に顔がある場合であり、撮像画像上の顔は再生画像を撮像したものであることから、投影場所に人(プレゼンタ)がいないといえる。ステップS113において投影場所に人がいないと判断すると、顔検出を実施しない(S115)。
ステップS111においてAF追従を行うと、またはステップS115において顔検出を行わないと決めると、元のフローに戻る。
このように、本実施形態における顔検出においては、投影場所に人がいると判断された場合には、顔検出を行い、AF追従を行っている。このため、プレゼンタが投影画像内で移動した場合であっても、迅速に顔を検出することができる。なお、本実施形態においては、ステップS103において再生画像と撮像画像を比較し、同じ箇所に顔がない場合に限って、顔検出を行っている。しかし、これに限らず、比較処理を省略し、撮像画像について顔検出を行うようにしてもよい。また、AF追従は、一旦、顔を検出すると、カメラのメイン動作と並行して行うようにしてもよい。
次に、ステップS111(図9)におけるAF追従について、図10を用いて説明する。図10(a)は、投影画像310をバックにプレゼンタ330が聴衆に向かって講演している様子を示す。この投影画像310は、背景に山があり、手前に野草が咲いている画像である。ステップ109(図9)において、プレゼンタ330の顔を検出すると、追尾エリア320が設定される。追尾エリアが設定されると、例えば、追尾エリア内の8画素×8画素のエリア単位で、前回の撮像画像のフレームと今回の撮像画像のフレームを比較し、プレゼンタ330の顔がいずれの方向に移動しているかを判定し、プレゼンタ330の動きを追従し、このプレゼンタ330にピント合わせを行う。
なお、プレゼンタ330の顔の位置が分かり、さらに目の位置が分かると、投影画像310の画像データに対して、CPU111は、図10(b)に示すように、目の周辺を黒くしたり、また図10(c)に示すように、目の周辺の濃度を周辺よりも濃くする処理を施す(図3のS17、図5のS59参照)。プレゼンタが顔を少々振った際に、処理速度が遅く追従性が悪くなってしまうような場合でも、画像処理領域340の範囲を広くし、顔全体を黒くまたは濃くするよう処理を施すことにより、追従遅れが目立たなくなる等の効果がある。
以上説明したように、本発明の一実施形態やその変形例においては、再生画像(投影画像)と撮像画像を比較し、撮像画像には顔があり、再生画像の対応する位置に顔がない場合に、再生画像の対応位置に画像処理を行って投影するようにしている。対応位置の画像処理として、階調を下げる処理、たとえば、濃度を濃くしたり、黒くする等の処理を行う。このため、プレゼンタが投影方向を向いた場合であっても、投影画像が眩しくなく、かつ聴衆にとって投影画像が見難くなることがない。
なお、本発明の一実施形態や変形例においては、カメラ本体100にプロジェクタ200を装着していたが、カメラ本体100とプロジェクタ200を一体に構成してもよい。また、プロジェクタ投影モードの際に静止画または動画の記録を可能としていたが(図5のS49、S51参照)、これに限らず、撮影モードにおいても(図4のS25参照)においても、プロジェクタ投影を可能とし、プロジェクタ投影しながら静止画や動画の撮影を可能としてもよい。
また、本発明の一実施形態や変形例においては、カメラ本体100の撮影レンズ101とプロジェクタ200の投影レンズ201の焦点距離の変更を行っていなかったが、両者を連動させ、投影画像の範囲と撮像画像の範囲を略一致させるようにしてもよい。
また、本発明の一実施形態や変形例においては、撮影のための機器として、デジタルカメラを用いて説明したが、カメラとしては、デジタル一眼レフカメラでもコンパクトデジタルカメラでもよく、ビデオカメラ、ムービーカメラのような動画用のカメラでもよく、さらに、携帯電話、スマートフォーンや携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assist)、ゲーム機器等に内蔵されるカメラでも構わない。いずれにしても、撮影画像を投影できる機器であれば、本発明を適用することができる。
また、特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず」、「次に」等の順番を表現する言葉を用いて説明したとしても、特に説明していない箇所では、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
本発明は、上記実施形態にそのまま限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素の幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
100・・・カメラ本体、101・・・撮影レンズ、102・・・絞り、103・・・CCDイメージセンサ、103a・・・撮像面、104・・・絞り機構、105・・・露光機構、106・・・レンズ制御機構、107a・・・第1のメモリ、107b・・・第2のメモリ、108・・・メディア、109・・・LCD、110・・・表示制御部、111・・・CPU、112・・・電源部、113・・・操作スイッチ部、200・・・プロジェクタ、201・・・プロジェクタ表示制御部、202・・・LCDモジュール、203・・・投影レンズ、204・・・プロジェクタ上下駆動用モータ制御部、205・・・プロジェクタ左右駆動用モータ制御部、300・・・投影画像パターン、310・・・投影画像、320・・・追尾エリア、330・・・プレゼンタ、340・・・画像処理領域

Claims (7)

  1. 投影画像として入力された画像データを記憶する第1の画像記憶部と、
    上記第1の画像記憶部に記憶された上記画像データに基づいて投影画像を投影する投影部と、
    上記投影部によって投影された投影画像を繰り返し撮像する撮像部と、
    上記撮像部によって繰り返し撮像された上記投影画像に基づく撮像データを記憶する第2の画像記憶部と、
    上記第1の画像記憶部に記憶された上記画像データと、上記第2の画像記憶部に記憶された上記撮像データを比較し、差分画像として比較結果を出力する比較部と、
    上記差分画像に顔があるか否かを判断し、顔位置情報を出力する顔検出部と、
    上記顔位置情報に基づいて上記投影画像の所定領域に画像処理を行う画像処理部と、
    上記比較部の比較結果に応じて顔検出部で顔位置を決定し、この決定された顔位置に基づいて上記第1の画像記憶部に記憶された上記画像データに対して上記画像処理部によって画像処理を行い、この画像処理された画像データを用いて上記投影部により投影させる制御部と、
    を具備することを特徴とする画像投影装置。
  2. 投影画像として入力された画像データを記憶する第1の画像記憶部と、
    上記第1の画像記憶部に記憶された上記画像データに基づいて投影画像を投影する投影部と、
    上記投影部によって投影された投影画像を繰り返し撮像する撮像部と、
    上記撮像部によって繰り返し撮像された上記投影画像に基づく撮像データを記憶する第2の画像記憶部と、
    上記第1の画像記憶部に記憶された画像データから顔を検出して第1の顔位置情報を出力する第1の顔検出部と、
    上記第2の画像記憶部に記憶された撮像データから顔を検出して第2の顔位置情報を出力する第2の顔検出部と、
    上記第1の顔位置情報と上記第2の顔位置情報を比較し、比較結果を出力する比較部と、
    上記投影画像の所定領域に画像処理を行う画像処理部と、
    上記比較部の比較結果に応じて上記第1の顔位置情報とは異なる顔検出領域を決定し、第1の画像記憶部の顔位置情報に基づく領域を上記画像処理部により画像処理を行い投影させる制御部と、
    を具備することを特徴とする画像投影装置。
  3. 上記画像処理部における上記画像処理は、上記投影画像の濃度よりも濃くする処理であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像投影装置。
  4. 上記画像処理部における上記画像処理は、上記投影画像の所定領域を黒くする処理であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像投影装置。
  5. 上記所定領域は、第1の顔位置情報から目の位置を演算して領域を求めることを特徴とする請求項1ないし4に記載の画像投影装置。
  6. 投影画像として入力された画像データを記憶する第1の画像記憶部と、
    上記第1の画像記憶部に記憶された上記画像データに基づいて投影画像を投影する投影部と、
    上記投影部によって投影された投影画像を繰り返し撮像する撮像部と、
    上記撮像部によって繰り返し撮像された上記投影画像に基づく撮像データを記憶する第2の画像記憶部と、
    上記撮像データを用いて撮像画像の中の顔を検出する顔検出部と、
    上記顔検出部に顔を検出した場合に、上記画像データと上記撮像データを比較し、上記撮像画像の中に顔はあるが、上記投影画像の対応する位置に顔がない場合には、上記投影画像の所定領域の階調を下げる画像処理を行う画像処理部と、
    を具備し、上記投影部は、上記画像処理部によって処理された投影画像を投影することを特徴とする画像投影装置。
  7. 投影画像を投影し、
    撮像部によって上記投影画像を撮像画像に変換して上記撮像画像に顔が有るか判定し、
    上記判定の結果、撮像画像に顔が有る場合には、投影画像データと撮像画像データを比較し、
    この比較結果に基づいて、投影画像の所定領域の階調を下げる画像処理を施し、
    この画像処理が施された投影画像を投影する、
    ことを特徴とする画像投影方法。
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