JP2014005755A - 送液ポンプ及び循環装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】送液ポンプは、ポンプ室102の容積を変更することによって、ポンプ室102内の液体を送液する送液ポンプであって、ポンプ室102に接続された出口流路116と、ポンプ室102よりも大きなコンプライアンスを有し、かつポンプ室102に出口流路116を介して接続されることによってポンプ室102との間で共振系を構成する出口側バッファー室118と、共振系の固有振動周期を測定する固有振動周期測定部と、固有振動周期に基づいて液体中の気体溶存量を決定する気体溶存量決定部と、を備える。
【選択図】図1
Description
A.装置構成:
B.圧力検出部の出力例:
C.気体溶存量及びポンプ性能の検出方法:
D.変形例:
E.適用例:
図1は、本実施例の送液ポンプ100の構成を示した説明図である。本実施例の送液ポンプ100は、ポンプ室102の一部がダイアフラム104で形成されており、ケース108には圧電素子106が収められ、また、ポンプ室102の上部には、逆止弁110を介して入口側バッファー室112が設けられている。入口側バッファー室112には、入口流路114から液体が供給される。また、ポンプ室102は、出口流路116を介して出口側バッファー室118に接続されており、出口側バッファー室118には、流体流路122が接続されている。更に、圧電素子106には駆動回路150が接続されており、駆動回路150から圧電素子106に駆動信号を印加することができる。
図3は、駆動信号Voutを圧電素子106に印加したときに、圧力検出部160で得られた圧力信号Vpを例示した説明図である。図3(A)には圧電素子106に印加する駆動信号Voutが示されており、図3(B)には積分回路164で得られた圧力信号Vpが示されている。
が得られる。更に、流路を流れる体積流量をQ、流路を流れる流体の流速をvとすると、
だから、
が成り立つ。(2)式を(1)式に代入すると、
となる。この式は、流路内の流体についての運動方程式を、流路の一端に加わる圧力P(正確には両端での圧力差P)と、dQ/dtとを用いて表した式である。(3)式は、同じ圧力Pが加わるのであれば、(ρ×L/S)が小さくなるほど、dQ/dtが大きくなる(すなわち、流速が大きく変化する)ことを表している。この(ρ×L/S)が、イナータンスと呼ばれる値である。
ここで、Mは出口流路116のイナータンス、Cはポンプ室102及び出口側バッファー室118の合成コンプライアンスである。また、ポンプ室102のコンプライアンスをC1、出口側バッファー室118のコンプライアンスをC2とすると、合成コンプライアンスCは、以下の(5)式によって与えられる。
上記の(4)式の固有振動周期Tを有する共振を想定すれば、図3(B)に示したポンプ室102の内部圧力が振動する現象を説明することが可能となる。
となる。また、液体の圧縮による体積の変化量ΔV2は、
となる。よって、圧力Pに対する見かけ上の流体室の容積の変化量ΔVは、
となり、このV×(1/K+κF)がコンプライアンスと呼ばれる値である。ここで、流体室が同じ弾性率を持つ部材で、液体が同じ圧縮率を持つ流体であるとき、(5)式は、同じ圧力Pが加わるのであれば、見かけ上の流体室の容積の変化量ΔVは流体室の容積Vに比例することを表している。
本実施例の制御部152は、ポンプ室102に第3波が生じてから第4波が生じるまでの時間を、固有振動周期Tとして検出する。こうして検出した固有振動周期Tから、液体中に溶存する空気などの気体の溶存量(気体溶存量)を検出することが可能である。これは次の理由による。
C2=V2×(1/K+κF) ・・・(10)
ここで、V1はポンプ室102の容積であり、V2は出口側バッファー室118の容積でまた、本実施例では、ポンプ室102や出口流路116、出口側バッファー室118はステンレス鋼などの非常に硬い部材で構成されており、その弾性率Kは大変に大きいので、(7)式及び(8)式ではポンプ室102や出口側バッファー室118の容積の変化は殆ど無視される。(9)式及び(10)式を、(5)式及び(4)式に代入して整理すると、固有振動周期Tは液体の圧縮率κFの平方根に比例することが分かる。そして、液体の圧縮率κFは、液体中の気体の溶存量が増加するにしたがって高くなるため、液体中の気体の溶存量が増加する程、固有振動周期Tが長くなると考えられる。また、液体中の気体の溶存量が増加すると液体の圧縮率κFが高くなるため、ポンプ室102で液体を効果的に加圧することができなくなり、送液ポンプ100の送液量や圧送圧力が低下するものと考えられる。そこで、液体中の気体溶存量を変えながら送液ポンプ100の送液量及び固有振動周期Tを実測した。
上述した実施例では、固有振動周期Tを測定することによって、液体中の気体溶存量や、送液ポンプ100の送液量(あるいは圧送圧力)を検出し、必要に応じて通知信号を出力するものとして説明した。しかし、図6を用いて前述したように、固有振動周期Tが長くなると送液ポンプ100の送液量(あるいは圧送圧力)は減少するため、この送液量(あるいは圧送圧力)の減少を補うように、圧電素子106に印加する駆動信号Voutの振幅あるいは駆動周波数を調整しても良い。
尚、この発明は上記の実施形態や変形例を、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において適用することが可能であり、例えば次のような適用も可能である。
図9は、本発明の一適用例としての流体噴射システム10の概略構成を示す説明図である。言い換えると、本実施例の送液ポンプ100を医療機器の循環装置199に適用した構成を示す説明図である。流体噴射システム10は、流体噴射装置20と、流体噴射装置20を冷却する循環装置199と、を備えている。流体噴射装置20は、皮膚等の生体組織に対してジェット水流を噴射し、その衝撃エネルギーによって生体組織を剥離、切開するウォータージェットメスである。特に、本実施例の流体噴射装置20は、ジェット水流を断続的若しくは連続的に噴射するウォータージェットパルスメスである。
Claims (8)
- ポンプ室の容積を変更することによって、該ポンプ室内の液体を送液する送液ポンプであって、
前記ポンプ室に接続された出口流路と、
前記ポンプ室よりも大きなコンプライアンスを有し、かつ該ポンプ室に前記出口流路を介して接続されることによって前記ポンプ室との間で共振系を構成する出口側バッファー室と、
前記共振系の固有振動周期を測定する固有振動周期測定部と、
前記固有振動周期に基づいて前記液体中の気体溶存量を決定する気体溶存量決定部と、
を備えることを特徴とする送液ポンプ。 - 請求項1に記載の送液ポンプにおいて、
前記固有振動周期測定部は、前記ポンプ室の内部圧力を検出することによって、前記固有振動周期を測定する測定部であることを特徴とする送液ポンプ。 - 請求項2に記載の送液ポンプにおいて、
前記ポンプ室の容積を変更する圧電素子を備え、
前記固有振動周期測定部は、前記圧電素子に流れる電流を検出することによって、前記固有振動周期を測定する測定部であることを特徴とする送液ポンプ。 - 圧電素子を用いてポンプ室の容積を変更することによって、該ポンプ室内の液体を送液する送液ポンプであって、
前記ポンプ室に接続された出口流路と、
前記ポンプ室よりも大きなコンプライアンスを有し、かつ該ポンプ室に前記出口流路を介して接続されることによって前記ポンプ室との間で共振系を構成する出口側バッファー室と、
前記圧電素子に流れる電流を検出することによって、前記共振系の固有振動周期を測定する固有振動周期測定部と、
前記固有振動周期に基づいて前記圧電素子に印加する駆動信号を調整する駆動信号調整部と、
を備えることを特徴とする送液ポンプ。 - 請求項4に記載の送液ポンプにおいて、
前記駆動信号調整部は、前記駆動信号の振幅を調整する調整部であることを特徴とする送液ポンプ。 - 請求項4に記載の送液ポンプにおいて、
前記駆動信号調整部は、前記駆動信号の駆動周波数を調整する調整部であることを特徴とする送液ポンプ。 - ポンプ室の容積を変更することによって、該ポンプ室内の液体を送液する送液ポンプであって、
前記ポンプ室に接続された出口流路と、
前記ポンプ室よりも大きなコンプライアンスを有し、かつ該ポンプ室に前記出口流路を介して接続されることによって前記ポンプ室との間で共振系を構成する出口側バッファー室と、
前記共振系の固有振動周期を測定する固有振動周期測定部と、
前記固有振動周期が所定値を超えた場合には、所定の通知信号を出力する通知信号出力部と、
を備えることを特徴とする送液ポンプ。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載の送液ポンプと、
前記送液ポンプから送液された液体を、ポンプ室に送液するように接続された液体流路と、
を備えることを特徴とする循環装置。
Priority Applications (2)
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Publication Number | Publication Date |
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2012
- 2012-06-22 JP JP2012140549A patent/JP2014005755A/ja not_active Withdrawn
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