JP2014005673A - 縦葺き屋根 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本願は、負圧に強いかつ止水効果が高い構成であることに加えて、コストを抑え、取り付け時の確認がしやすく、意匠性の高い縦葺き屋根を提供することを目的とする。
【解決手段】 本願の縦葺き屋根は、溝板とキャップと吊子で構成されている。下地に所定間隔で吊子が固定され、左右に隣り合う吊子の被かぶせ部に溝板のかぶせ部がかぶせられ、溝板挿入部に溝板の折り曲げ部が挿入され、被係止部に溝板の係止部が係止され、さらに、キャップがかぶせられて溝板の突出部に嵌合部が嵌められたときに、溝板とキャップとの間には、かぶせ部から嵌合箇所との間及び嵌合箇所から下位に、軒棟方向にのびる複数の空間が形成される。
【選択図】図6

Description

本願は、縦葺き屋根に関するものである。
従来技術について、図7から図10までで説明する。図7は縦葺き屋根に関する技術、図8から図10までは建築用縦葺き外装材及び建築外装構造に関する技術である。
図7は、特開2000−328728号公報にて公開されている縦葺き屋根の技術である。図7はその図1である。この図7に示した縦葺き屋根を施工するには、まず、下地にあらかじめ吊子を固定するが、止着具を用いる等して所定の間隔で固定する。次に、左右に隣り合う吊子の折り曲げ部に溝板のかぶせ部をかぶせ、突端部分に掛け止め部を嵌める。続いて、吊子に嵌合された左右の溝板にキャップをかぶせて、それぞれの溝板の突出部にキャップの嵌合部を嵌めることで、溝板同士を接続する。この手順を繰り返して縦葺き屋根を施工していく。
図7に示した縦葺き屋根は、溝板2とキャップ1を嵌合することで雨水の浸入を防ぐ。それに加えて、「溝板2の形状は、キャップ1を嵌合したときに、かぶせ部26と側部斜面22”・22”と後述するキャップ1の上面部11との間に、毛細管現象を防ぐための空間Aができるようにする」という記載がある通り、止水効果が極めて高い構成である。
図8から図10までは、特許第3352867号公報にて公開されている技術である。図8はその図1、図9はその図2、図10はその図13である。この技術は、「予め外装下地上に所定間隔で設置された保持部材間に配設する建築用縦葺き外装材であって、中央に面板部を、その左右側縁に内側立上り部を有すると共に、前記内側立上り部の外側には排水溝を介して外側立上り部を有し、前記外側立上り部は、上端又は中間の何れか一方、若しくは両方に、保持部材と弾性的に係合する係合部を有することを特徴とする建築用縦葺き外装材」と記載されている。
図8から図10までで示した建築用縦葺き外装材及び建築外装構造は、外装材に負圧が掛かった際、係合部141が保持部材に強く押し付けられる方向、すなわち係合する力が高まる方向に加わる構成である。したがって、負圧に対して極めて強い構成である。
特開2000−328728号公報 特許第3352867号公報
図7に示した縦葺き屋根は、負圧が掛かった際に、吊子3の折り曲げ部33近傍において溝板2に対して外れるような強い力が加わり、変形等によりキャップとともにはがれてしまう恐れがあった。また、万一、空間Aに雨水がたまった場合には、キャップと溝板との間から、毛細管現象によって、内部に浸水する可能性があった。
図8から図10までで示した建築用縦葺き外装材及び建築外装構造は、排水溝13によって雨仕舞性能を高くすることを目的としている。そのため、内側立上り部12の外側に排水溝13を形成する構造となっている。そこで、排水容量を確保する目的から、建築用縦葺き外装材1の保持部材に嵌入する部分を大きく形成する必要があった。その結果、建築用縦葺き外装材1の材料を多く必要とし、コストが掛かっていた。
また、建築用縦葺き外装材1の保持部材に嵌入される部分を大きく形成すると、長尺で厚肉な溝板と保持部材の場合には、弾性係合に要する力が大きくなり、係合に至らなかったり、部分的な係合になったりすることがある。この点を解消するために薄板で形成した場合には、屋根上の過酷な状況によって変形してしまう恐れがある。その結果、建築用縦葺き外装材1がはがれやすくなることが考えられる。
逆に、変形を避けるために、排水容量を減らして排水溝を小さく形成した場合、特許第3352867号公報の段落番号0018にも記載されている通り、「屈曲半径が小さい曲面加工が要求された場合には係合端縁に応力歪みが生じて変形により弾性係合が不能又は不確実となる場合」がある。この場合、図10のように、キャップ部材4については、その「折曲部に間欠的に切欠部432を形成」することで、不具合を解消する例が記載されている。また、外装材についても同様の問題が発生する。しかし、図8から図9までで示した建築用縦葺き外装材については、その「折曲部に間欠的に切欠部432を形成」するには問題がある。それは、外装材の排水溝として折り曲げた部分に間欠的に切欠部を形成してしまうと、雨仕舞性能が得られなくなることである。
また、図8から図9までで示した建築用縦葺き外装材1は、係合部141を外側立上り部14の中間に形成し、さらに上方に延出させることによって、排水容量を大きくしている。その結果、係合部141の嵌合状態が確認しづらく、嵌合していると誤認してしまう恐れがあった。その結果、負圧に対して強い構成とはならず、保持部材から建築用縦葺き外装材1が簡単に外れてしまう危険があった。
さらに、図8から図10までで示した建築用縦葺き外装材及び建築外装構造は、先述の通り、係合部141を外側立上り部14の中間に形成している。そのため、図9のようにキャップ部材4の裏面と保持部材との間に空洞ができてしまうことがあった。その結果、取り付けの際、作業員が誤って踏んだだけでキャップ部材4が変形してしまい、美観を損なう恐れがあった。この課題について、特許第3352867号公報では、バックアップ材を介装したり、保持部材を下部保持部材と上部保持部材とを組み合わせて構成したりすることも記載されている。ただし、そのためのコストが追加で掛かるという問題もあった。
本願の縦葺き屋根は、次のような溝板とキャップと吊子とで構成され、吊子を止着具で固定することで成っている。
溝板には、谷面と、その左右両側に形成された側面とが設けられている。この側面は、谷面から立ち上げられた立上り部と、立上り部から谷面側に突出された突出部と、突出部の上縁が略逆U字状に折り曲げられたかぶせ部と、かぶせ部の外側下縁が上方に折り曲げられた折り曲げ部と、折り曲げ部の上縁に係止部とを有している。この係止部は、溝板を吊子に係止する部分であり、折り曲げ部の上縁に形成されていることが特徴である。
キャップには、上面部と、溝板の突出部に嵌められる嵌合部とが形成されている。
吊子には、止着具打ち込み面と、止着具打ち込み面よりも上位の左右両端に設けられた被かぶせ部と、被かぶせ部の内側に間隔をあけて設けられた溝板挿入部とが形成されている。溝板挿入部は、溝板の折り曲げ部が挿入される開口部(間隔)を有している。そして、被かぶせ部と対向して被係止部が形成されている。被係止部には、溝板の係止部が係止される。さらに、被係止部から上方に延出されて側面部が形成されている。そして、側面部の上縁が内側方向に折り曲げられて形成された、キャップを支承することができるキャップ受け部が形成されている。このように、キャップ受け部は、吊子と一体となって形成されている。
これまで述べた溝板とキャップと吊子は、次のように施工される。まず、下地に所定間隔で吊子が固定される。その左右に隣り合う吊子の被かぶせ部に溝板のかぶせ部がかぶせられ、溝板挿入部に溝板の折り曲げ部が挿入される。このとき、係止部は、折り曲げ部の上縁に形成されているので、そこが吊子の溝板挿入部の内側に入り、係止部が被係止部に係止された状態になると、上から見えなくなる。さらに、キャップがかぶせられて溝板の突出部に嵌合部が嵌められる。このときに、溝板とキャップとの間には、かぶせ部から嵌合箇所との間及び嵌合箇所から下位に、軒棟方向にのびる複数の空間が形成される。
本願の縦葺き屋根は、負圧が掛かった際、溝板の係止部が吊子の被係止部に押えられる構成である。このため、吊子の被係止部の方向、すなわち溝板が外れにくくなる方向に力が加わる。したがって、負圧に対して強い縦葺き屋根を提供できる。
また、本願の縦葺き屋根は、キャップがかぶせられて溝板の突出部に嵌合部が嵌められたときに、水密性が確保され、防水効果を発揮する。それとともに、溝板とキャップとの間には、かぶせ部から嵌合箇所との間及び嵌合箇所から下位に、軒棟方向にのびる複数の空間が形成されており、毛細管現象の発生を防ぐ効果を発揮する。したがって、止水効果が高い構成である。
このように、止水効果が高い構成であることによって、図8から図10までで示した建築用縦葺き外装材及び建築外装構造で必須であった排水溝が必要ない。さらに、吊子として、通し吊子を用いることによって、万一、雨水が溝板の係止部を越えたとしても、通し吊子の溝板挿入部によって排水が可能である。
その結果、溝板の吊子に挿入する部分を小さく形成することが可能である。そうすることによって、溝板の材料を無駄に使うことなく、コストを抑えることができる。また、溝板の折り曲げ部について、屈曲半径が小さい曲面加工が必要になった場合、図10のように間欠的に切欠を形成させることも可能である。したがって、溝板に応力歪みが生じて変形することはなく、溝板は吊子に必ず適切な状態で取り付けることが可能である。
また、本願は、折り曲げ部の上縁に係止部が形成されている。これは、排水溝の形成が不要なので、溝板が吊子から外れるのを防ぐために、係止部の上縁を使うという、望ましい状態が実現できる。その結果、係止部及び被係止部が適切な位置関係にあり、負圧が掛かった際に確実に係止状態となることが確認しやすくなり、誤認することがなくなる。したがって、常に負圧に対して極めて強い構成とすることができる。
さらに、吊子には、側面部の上縁が内側方向に折り曲げられたキャップ受け部を形成している。これは、折り曲げ部の上縁に形成された係止部を、吊子の被係止部に係止させる構成なので、溝板端縁が吊子の上面、すなわち側面部よりも高い位置に達することがない。その結果、キャップがキャップ受け部に支承される構成となり、作業員が踏んだとしてもキャップが変形することはなく、美観を損なうことがなくなる。したがって、図8から図9までで示した建築用縦葺き外装材のように、係止部を形成する位置を折り曲げ部の上縁に限定することが困難であるために、追加でバックアップ材を介装したり、保持部材を下部保持部材と上部保持部材とを組み合わせて構成したりする必要もなく、そのためのコストも掛からない。
本願の縦葺き屋根のうち、溝板の実施例を示す説明図である。 本願の縦葺き屋根のうち、キャップの実施例を示す説明図である。 本願の縦葺き屋根のうち、吊子の実施例を示す説明図である。 本願の縦葺き屋根のうち、吊子の実施例を示す説明図である。 本願の縦葺き屋根における吊子と溝板との係合の実施例を示す説明図である。 本願の縦葺き屋根の実施例を示す説明図である。 従来技術の説明図である。 従来技術の説明図である。 従来技術の説明図である。 従来技術の説明図である。
本願の縦葺き屋根について、図1から図6までにより説明する。
図1は、縦葺き屋根のうち、溝板の一例である。図2は、キャップの一例である。図3及び図4は、それぞれ吊子の一例である。図5は、吊子と溝板との係合の一例である。図6は、溝板とキャップと吊子とを組み合わせた縦葺き屋根の一例である。
まず、図1により、本願における溝板について説明する。本願において、溝板1には、谷面11が形成されている。谷面11は、平面状であってもよいし、下地側に湾曲した形状であってもよい。そのほか、波状であってもよい。
本願において、溝板1には、谷面11の左右両側に形成された側面12・12が設けられている。この側面12は、谷面11から立ち上げられた立上り部121、立上り部121から谷面11側に突出された突出部122、突出部122の上縁が略逆U字状に折り曲げられたかぶせ部123、かぶせ部123の外側下縁が折り曲げられて設けられた折り曲げ部124とが形成されている。なお、折り曲げ部124の上縁には、係止部125が形成されている。
側面12の立上り部121は、本実施例の場合には斜面になっているが、略直角に立ち上げてもよい。
突出部122は、後述するキャップ2の嵌合部22が嵌められる部分である。この突出部122の最膨出部分は、より下方で谷面11に近い位置に形成されていることが望ましい。これは、突出部122をより下方で谷面11に近い位置に形成するほど、キャップ2が強固な嵌合状態となるためである。
突出部122の上縁が略逆U字状に折り曲げられたかぶせ部123は、後述する吊子3の被かぶせ部32にかぶせられる。
折り曲げ部124は、吊子3の溝板挿入部33に挿入される部分である。本願の折り曲げ部124は、排水溝として使用することはない。このため、負圧が掛かった際の係止の機能を果たすことができればよく、大きく形成する必要はない。また、その折り曲げ角度は、溝板挿入部33を通過させることができ、かつ挿入後、溝板挿入部33内でスプリングバックによって開く大きさであればよい。
折り曲げ部124の上縁の係止部125は、吊子3の被係止部34に係止される役割を果たす。したがって、折り曲げ部124が吊子3の溝板挿入部33に挿入されたときに、係止部125が吊子3の被係止部34に対して適正な位置にあり、負圧が掛かった際に確実に係止されることを確認しやすい形状であることが望ましい。本実施例の場合、負圧が掛かったときに溝板1が吊子3の被係止部34に確実に係止される状態にあるときには、上から係止部125が見えない状態になっている。
次に、図2により、本願におけるキャップについて説明する。本願において、キャップ2には、上面部21と、嵌合部22とが形成されている。
上面部21は、本実施例においては、平面であるが、曲面であってもよい。その場合、後述する吊子3のキャップ受け部36をそれに対応した形状とすればよい。
嵌合部22は、溝板1の突出部122に嵌合させる部分である。この溝板1の突出部122に対応した形状として嵌合させることによって、キャップ2の弾性により十分な嵌合強度が得られるとともに、高い水密性を確保することができる。
次に、図3により、本願における吊子について説明する。本願において、吊子3には、止着具打ち込み面31と、止着具打ち込み面31よりも上位の左右両端に設けられた被かぶせ部32・32と、被かぶせ部32の内側に間隔をあけて設けられた溝板挿入部33と、被かぶせ部32と対向して設けられた被係止部34と、被係止部34から上方に延出された側面部35と、側面部35の上縁が内側方向に折り曲げられて形成されたキャップ受け部36とが形成されている。なお、吊子3は、実施例のような形状に押出し加工などによって製作されることが望ましい。また、先述したように、吊子3として、通し吊子を用いることによって、万一、雨水が溝板1の係止部125を越えたとしても、通し吊子の溝板挿入部33によって排水が可能である。そのため、吊子3は通し吊子とするのが望ましい。
止着具打ち込み面31は、吊子3を下地に固定する役割を果たす。固定には、止着具5を用いる。
止着具打ち込み面31よりも上位の左右両端に設けられた被かぶせ部32・32は、溝板1のかぶせ部123・123がかぶせられる部分である。この被かぶせ部32は、溝板1を傷つけずにかぶせられる形状であることが望ましいが、その形状は特に問わない。
被かぶせ部32の内側に間隔をあけて設けられた溝板挿入部33は、溝板1の折り曲げ部124を挿入させる役割を果たす。本願は、溝板1とキャップ2との嵌合によって高い止水性が確保されるので、溝板1の折り曲げ部124同様、溝板挿入部33も大きく形成する必要はない。折り曲げ部124がそのスプリングバックによって溝板挿入部33内で開き、係止部125が下から被係止部34に近接又は当接した状態となる大きさであればよい。
また、被かぶせ部32と対向して被係止部34が形成されている。本実施例では、溝板1の折り曲げ部124が溝板挿入部33に挿入されて、それがスプリングバックにより開いたときに、係止部125の上側から外側に至る係止片を有する被係止部34が形成されている。ただし、これは一例であり、被係止部34は、図3のような係止片ではなく、図4のように、係止部125の外側及び上側の位置に係止面などを有する構成であってもよい。このように、確実に係止でき、その状態を確認しやすければ、その形状は問わない。
さらに、被係止部34から上方に延出された側面部35が形成されている。本実施例においては、側面部35は内側に傾く斜面を形成している。その傾きは、溝板1の折り曲げ部124の曲げに沿った角度であることが望ましい。そのような角度に形成することによって、溝板1の折り曲げ部124を側面部35に沿わせることによって、溝板挿入部33への挿入がしやすくなる。
側面部35の上縁が内側方向に折り曲げられて形成されたキャップ受け部36は、キャップ2の上面部21を裏側から支承する役割を果たす。先述したように、キャップ2の上面部21が平面であっても、曲面であってもよいので、キャップ受け部36は、それに応じた形状となる。また、キャップ受け部36は、図4のように形成することもできる。
次に、図5から図6により、本願の縦葺き屋根の施工を説明する。
まず、下地Bに所定間隔で吊子3が固定される。そして、左右に隣り合う吊子3・3の被かぶせ部32・32に溝板1のかぶせ部123・123がかぶせられ、溝板挿入部33に溝板1の折り曲げ部124が挿入され、被係止部34に係止部125が係止するように組み合わされる。
また、側面部35の上縁が内側方向に折り曲げられることによって形成される左右キャップ受け部36・36の間には、開口部37を形成するのが望ましい。従来技術においては、図8に示したように保持部材(吊子)の隆起部33を切り欠いて、止着具351を打ち込むスペースを確保する必要があった。そのため、保持部材(吊子)が複雑な断面形状を押出し加工によって成形された後、その一部を切り欠くという面倒な追加加工が必要であった。しかし、本願では、実施例のように開口部37を設けることによって、押出し加工後は、穿孔程度の簡単な追加加工のみで済む。さらに、取り付け時にも、止着具打ち込み面31に止着具5を取り付けやすい形状にすることができる。
また、溝板1の折り曲げ部124は、吊子3の溝板挿入部33に挿入される。その結果、折り曲げ部124は、そのスプリングバックにより開き、被係止部34に係止部125が係止される状態となる。こうして、負圧によって溝板1が外れにくい状態となる。
さらに、キャップ2がかぶせられて溝板1の突出部122に嵌合部22が嵌められることによって、溝板1・1同士が接続される。このときに、溝板1・1とキャップ2との間には、かぶせ部から嵌合箇所との間及び嵌合箇所から下位に、軒棟方向にのびる複数の空間4・4・4が形成される。この空間4は、溝板1とキャップ2との間に毛細管現象が発生するのを防ぐ役割を果たす。この空間4は、意匠性の観点から、表面から見えるキャップ2の形状によって形成するのではなく、キャップ2によって見えなくなる溝板1の側面12の方を曲面とすることによって形成されるのが望ましい。
1 溝板
11 谷面
12 側面
121 立上り部
122 突出部
123 かぶせ部
124 折り曲げ部
125 係止部
2 キャップ
21 上面部
22 嵌合部
3 吊子
31 止着具打ち込み面
32 被かぶせ部
33 溝板挿入部
34 被係止部
35 側面部
36 キャップ受け部
37 開口部
4 空間
5 止着具
B 下地

Claims (1)

  1. 溝板には、
    谷面と、
    その左右両側に形成された側面とが設けられており、
    該側面は、
    前記谷面から立ち上げられた立上り部と、
    該立上り部から谷面側に突出された突出部と、
    該突出部の上縁が略逆U字状に折り曲げられたかぶせ部と、
    該かぶせ部の下縁が上方に折り曲げられた折り曲げ部と、
    該折り曲げ部の上縁には係止部とを有しており、
    キャップには、
    上面部と、
    嵌合部とが形成されており、
    吊子には、
    止着具打ち込み面と、
    該止着具打ち込み面よりも上位の左右両端に設けられた被かぶせ部と、
    該被かぶせ部の内側に間隔をあけて設けられた溝板挿入部と、
    前記被かぶせ部と対向して設けられた被係止部と、
    該被係止部から上方に延出された側面部と、
    該側面部の上縁が内側方向に折り曲げられて設けられたキャップ受け部とが形成されており、
    下地に所定間隔で吊子が固定され、
    左右に隣り合う吊子の被かぶせ部に溝板のかぶせ部がかぶせられ、
    溝板挿入部に溝板の折り曲げ部が挿入されて、
    被係止部に溝板の係止部が係止され、
    さらに、
    キャップがかぶせられて溝板の突出部に嵌合部が嵌められたときに、
    キャップが前記キャップ受け部で支承されており、
    溝板とキャップとの間には、
    かぶせ部から嵌合箇所との間及び嵌合箇所から下位に、
    軒棟方向にのびる複数の空間が形成されて成る縦葺き屋根。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105908906A (zh) * 2016-06-17 2016-08-31 中铁第四勘察设计院集团有限公司 可提高抗风揭性能的屋面板
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