JP2014004156A - 内視鏡用外部モジュール及び内視鏡システム - Google Patents

内視鏡用外部モジュール及び内視鏡システム Download PDF

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Abstract

【課題】臓器モデルにおいて内視鏡が押圧する位置を認知して、内視鏡の操作技術を効率良く向上させることが可能な内視鏡用訓練装置を得る。
【解決手段】差込口とアダプタが内視鏡10のアダプタ及びプロセッサ11の差込口に取り付けられることにより、第1の外部モジュール12を介して内視鏡10がプロセッサ11に接続される。第1の外部モジュール12が内視鏡10及びプロセッサ11に接続された状態であっても、ユーザは内視鏡10及びプロセッサ11を用いて通常の画像観察を行うことが出来る。モジュールCPU53は、内視鏡10及びプロセッサ11の情報を取得し、内視鏡10及びプロセッサ11の情報に基づいて、内視鏡10及びプロセッサ11が備える各部品の修理又は交換時期を算出する。そして、修理又は交換が必要な部品の名称及び交換時期を画面55に表示させる。さらに、内視鏡10及びプロセッサ11のエラー情報を画面55に表示させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、内視鏡及びプロセッサの状態を検知する内視鏡用外部モジュール及び内視鏡システムに関する。
従来、固体撮像素子を用いて体内を撮影し画像信号を出力する内視鏡と、内視鏡から得た画像信号を処理するプロセッサとが知られている。プロセッサは光源装置を備え、光源装置は照明光を内視鏡に提供する。内視鏡はライトガイドファイバを備え、光源装置から受光した照明光をライトガイドファイバを介して観察対象物に照射する。光源装置が有するランプは、使用により光量が低下したり色温度が変化したりする。また、ライトガイドファイバは使用により透明度が低下することがある。そしてこれら以外の部品も使用により劣化することがある。これらの部品の経年劣化を放置すると、適切な画像を得られなくなるため、観察対象物を詳細に観察できなくなると共に、病変部を見逃すおそれが生じる。これらの問題が生じることを回避するため、プロセッサからメンテナンス情報を読み取って、内視鏡及びプロセッサにエラーが発生した場合に原因を調査する構成が知られている(特許文献1)。
特開2005−349142号公報
しかし、内視鏡及びプロセッサにエラーが発生した場合、既に観察に障害が発生している可能性が高いため、適切な画像を得られないおそれがある。そのため、内視鏡及びプロセッサにエラーが出てから部品を交換しても、既に行った観察が無駄になる可能性がある。
他方、内視鏡及びプロセッサの性能を適切に維持するために、各部品の耐用年数から予測される平均的な交換時期に各部品を交換し、外観から部品の劣化を判断して交換し、あるいは定期的に内視鏡及びプロセッサを保守点検することが考えられる。しかし使用状況は各ユーザによって異なり、かつ部品には個体差があるため、平均的な交換時期が到来しても、必ずしも交換を必要としない部品もある。また、外観からわかる劣化は既に観察に支障を与えているおそれがある。
本発明はこれらの問題に鑑み、適切な時期にメンテナンスを行って、内視鏡及びプロセッサに適切な性能を常に維持させると共に、内視鏡及びプロセッサの維持及び保守費用を低減する内視鏡用外部モジュール及び内視鏡システムを提供することを目的とする。
本願第1の発明による内視鏡用外部モジュールは、被写体を撮像し画像信号を生成する内視鏡、及び画像信号に対して画像処理を施すプロセッサとは別体に設けられる内視鏡用外部モジュールであって、内視鏡又はプロセッサから情報を読み出す読出部と、読出部が読み出した読出情報を記憶する内部記憶部と、読出情報を処理して、ユーザに知らせるべき報知情報を生成する処理部と、処理部が生成した報知情報を表示する表示部とを備えることを特徴とする。
内視鏡及びプロセッサとは別体に設けられる記憶装置に、読出情報を送信する通信部をさらに備えることが好ましい。
内視鏡及びプロセッサとは別体に設けられる記憶装置に、報知情報を送信する通信部をさらに備えることが好ましい。
記憶装置は内視鏡用外部モジュールに着脱自在に設けられるメモリーカードであっても良い。
通信部は、無線通信を用いて記憶装置に情報を送信しても良い。
情報は、内視鏡又はプロセッサの通電時間、内視鏡がプロセッサに接続された回数又は時間、内視鏡に設けられたスイッチを操作した回数、内視鏡に照明光を提供する光源装置の発光時間、照明光の光量、光源装置に内視鏡が接続されている間に光源装置が照明光を発している時間、内視鏡又はプロセッサが使用するファームウェアの情報、プロセッサが画像信号のホワイトバランスを補正するときに用いるホワイトバランス調整パラメータ、内視鏡又はプロセッサのエラー情報のうちの少なくとも1つであることが好ましい。
本願第2の発明による内視鏡システムは、被写体を撮像し画像信号を生成する内視鏡と、画像信号に対して画像処理を施すプロセッサと、内視鏡及びプロセッサとは別体に設けられる内視鏡用外部モジュールとを備え、内視鏡用外部モジュールは、内視鏡又はプロセッサから情報を読み出す読出部と、読出部が読み出した情報を記憶する内部記憶部と、読出部が読み出した情報を処理して、ユーザに知らせるべき報知情報を生成する処理部と、処理部が生成した報知情報を表示する表示部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、適切な時期にメンテナンスを行って、内視鏡及びプロセッサに適切な性能を常に維持させると共に、内視鏡及びプロセッサの維持及び保守費用を低減する内視鏡用外部モジュール及び内視鏡システムを得る。
本発明の第1の実施形態において、通常の画像観察を行うときの内視鏡システムを概略的に示すブロック図である。 第1の外部モジュールと接続された第1の内視鏡システムを概略的に示すブロック図である。 情報表示処理を示すフローチャートである。 調整処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態による第2の外部モジュールと接続された第2の内視鏡システムを概略的に示すブロック図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1を用いて本発明の第1の実施形態に係る第1の内視鏡システム100について説明する。
内視鏡システム100は、被写体を撮像し画像信号を生成する内視鏡10と、画像信号に対して画像処理を施すプロセッサ11と、内視鏡10及びプロセッサ11とは別体で設けられる第1の外部モジュール12と、モニタ13とを備える。
内視鏡10は、体内に挿入される可撓性の挿入部14とコネクタ部15とを主に備え、コネクタ部15を介してプロセッサ11や第1の外部モジュール12に接続される。コネクタ部15から挿入部14の先端までライトガイド16が挿通され、ライトガイド16の一端はコネクタ部15から突出する。
挿入部14の先端部にCCD又はCMOS等から成る撮像素子17が設けられる。コネクタ部15内部には、アナログ画像信号を画像処理するためのアナログ信号処理回路20と、撮像素子17を駆動・制御する駆動回路21と、内視鏡10内の撮像素子17やその他の回路の駆動タイミングを制御する内視鏡タイミングコントローラ22と、内視鏡10全体の動作を制御する内視鏡CPU23と、内視鏡メモリ24とが設けられる。これらの部材は、図示しない電力線を介してプロセッサ11から電力を受電する。
内視鏡メモリ24は、内視鏡10の情報を記憶する。この情報は、内視鏡10の通電時間、すなわち使用時間、内視鏡10の使用情報、内視鏡10のファームウェア及びファームウェアに関する情報、画像処理パラメータ、並びに内視鏡10のエラー情報を格納する。
内視鏡10の通電時間は、内視鏡10が電力を受電したときから電力が切断されたときまでの時間を積算した値であって、内視鏡10の使用時間に相当する。通電時間を用いて、内視鏡10の劣化状態を予測できる。内視鏡10の使用情報は、内視鏡10がプロセッサ11に接続されている期間を積算した値、接続された回数、内視鏡10が備える操作スイッチをユーザが操作した回数を有する。使用情報を用いて、内視鏡10全体の劣化状態や、内視鏡10が備える部品個々の劣化状態を予測できる。内視鏡10が備える操作スイッチをユーザが操作した回数が、例えば内視鏡10が備える送気ボタンをユーザが操作した回数であるとき、送気ボタンを操作した回数を用いて送気ボタンを構成するOリング等の消耗品の劣化状態を予測し、交換時期を的確に把握できる。
内視鏡10のファームウェアは、内視鏡CPU23が動作するときに用いるプログラムである。すなわち、内視鏡CPU23は、内視鏡メモリ24に格納されたファームウェアを実行することにより内視鏡10を制御する。ファームウェアに関する情報は、ファームウェアのバージョン情報や作成日時といった情報である。内視鏡メモリ24に記憶されているファームウェアのバージョンが最新のものよりも古いか、あるいは作成日時が古いかを判断し、ファームウェアを最新あるいは最適なものに書き換えることができる。
画像処理パラメータは、ホワイトバランス調整パラメータ(RGBゲイン値)を有する。アナログ信号処理回路20は、撮像素子17が撮像した画像のホワイトバランスをホワイトバランス調整パラメータに基づいて調整する。このホワイトバランス調整パラメータは、撮像素子17の個体差及び照明光の色温度によって異なり、画像観察を行う前に、プロセッサ11と内視鏡10とを用いて白色チャート等の白色被写体を撮影することにより得られる。そして、白色被写体を撮影したときに使用されたプロセッサ11の機種を表す識別情報とともに、内視鏡メモリ24がホワイトバランス調整パラメータを保存する。これにより、照明光を生成する光源35及び内視鏡10の組合せ毎にホワイトバランス調整パラメータが決定される。しかしながら、光源35や撮像素子17が使用により劣化すると、ホワイトバランス調整パラメータが所定の範囲を逸脱してしまうおそれがある。そこで、ホワイトバランス調整パラメータが所定の範囲にあるかを判断し、所定の範囲を逸脱した、あるいは逸脱しそうになったとき、撮像素子17又は光源35を修理又は交換する。
内視鏡CPU23は、内視鏡10が備える各部品の状態を監視し、異常があるときに、部品の名称及び異常の内容を内視鏡メモリ24に記憶させる。異常とは、例えば内部配線の切断や、電子部品の故障などである。部品の名称及び異常の内容が内視鏡10のエラー情報である。エラー情報を調査することにより、部品の修理又は交換時期を知ることが出来る。
プロセッサ11において画像処理を行う構成要素について説明する。プロセッサ11は、プロセッサ11全体の動作を制御するプロセッサCPU33と、内視鏡10から送られてきた画像信号を処理する前段信号処理回路41、画像メモリ42及び後段信号処理回路43と、前段信号処理回路41、後段信号処理回路43、及び画像メモリ42の駆動タイミングを制御するプロセッサタイミングコントローラ32と、プロセッサメモリ34とを主に備える。プロセッサCPU33はプロセッサメモリ34に格納されたファームウェアに基づいてプロセッサ11を制御する。前段信号処理回路41及び後段信号処理回路43は、プロセッサメモリ34に格納された画像処理パラメータ等に基づき画像処理を行う。画像処理パラメータは、ホワイトバランス調整パラメータを有する。前段信号処理回路41及び後段信号処理回路43は、内視鏡10から受信した画像のホワイトバランスをホワイトバランス調整パラメータに基づいて調整する。より詳しく説明すると、プロセッサ11の特性に応じたオフセットをホワイトバランス調整パラメータに加えた値に基づいて、画像信号のRGB信号を調整する。これにより、プロセッサ11と内視鏡両方の特性に応じた画像処理がプロセッサ11で実施可能になる。このとき、内視鏡10におけるホワイトバランス調整は省略されても良い。
プロセッサ11において外部とデータを送受信する構成要素について説明する。プロセッサ11は、プロセッサインターフェース40とフロントパネル45とをさらに備える。プロセッサインターフェース40はメモリーカード等の記憶媒体と接続される。記録媒体は、内視鏡10等のファームウェアを更新・追加等するためのファームウェアデータを保持する。ユーザがフロントパネル45を操作すると、指示信号がフロントパネル45からプロセッサ11のプロセッサCPU33に入力され、プロセッサCPU33はその指示信号に従ってプロセッサ11を制御し、或いは、内視鏡CPU23に、内視鏡10を制御するための制御信号を出力する。
プロセッサ11において照明光を生成する構成要素について説明する。プロセッサ11は、光源35、絞り、モータ38、集光レンズ44、及び光源電源47とから成る光源装置をさらに備える。光源電源47は光源35に電力を供給し、光源35は集光レンズ44に向けて照明光を発光する。集光レンズ44はライトガイド16の一端に照明光を収束させる。光源レンズからライトガイド16の一端までの光路には絞りが設けられる。絞りの開度はモータ38によって調整され、絞りの開度を調整することにより照明光の光量が調整される。モータ38はモータドライバ37によって制御される。
プロセッサ11は、システム電源46をさらに備える。システム電源46は、不図示の商用電源から電力を受電して、光源電源47並びにプロセッサ11及び内視鏡10が有する各回路に電力を供給する。
プロセッサメモリ34は、プロセッサ11の情報を記憶する。この情報は、プロセッサ11の通電時間、すなわち使用時間、光源35の情報、プロセッサ11のファームウェア及びファームウェアに関する情報、画像処理パラメータ、並びにプロセッサ11のエラー情報を格納する。
プロセッサ11の通電時間は、プロセッサ11が電力を受電したときから電力が切断されたときまでの時間を積算した値であって、プロセッサ11の使用時間に相当する。通電時間を用いて、プロセッサ11の劣化状態を予測できる。
光源35の情報は、光源35の通電時間、光源35が生成する照明光の光量、及び内視鏡10が接続されているときの光源35の通電時間を有する。光源35の通電時間は、光源35が電力を受電したときから電力が切断されたときまでの時間を積算した値であって、光源35の使用時間に相当する。光源35の通電時間を用いて、光源35の劣化状態を予測できる。光量は、光源35と集光レンズ44との間に設けられる光量センサ39により測定される。光量は、光源35の使用時間に応じて次第に低下する。光量を監視することにより、光源35の修理又は交換時期を的確に予測できるとともに、光量が低下して使用限界値に近づいたときに光源35を修理又は交換できる。内視鏡10が接続されているときの光源35の通電時間は、内視鏡10が接続されているときに光源35が点灯している時間を積算した値である。光源35から内視鏡10の先端まで照明光を運ぶライトガイド16は、照明光を運ぶにつれて劣化して黄変することがある。黄変すると照明光の透過率が低下して、照明光の光量が不足するおそれがある。これを防止するため、内視鏡10が接続されているときの光源35の通電時間が所定値に近づき、又は超えたときにライトガイド16を交換する。
プロセッサ11のファームウェアは、プロセッサCPU33が動作するために用いられるプログラムである。すなわち、プロセッサCPU33は、プロセッサメモリ34に格納されたファームウェアを実行することによりプロセッサ11を制御する。ファームウェアに関する情報は、ファームウェアのバージョン情報や作成日時といった情報である。ファームウェアのバージョンが最新のものよりも古いか、あるいは作成日時が古いかを判断して、ファームウェアを最新あるいは最適なものに書き換えることができる。
画像処理パラメータは、ホワイトバランス調整パラメータを有する。ホワイトバランス調整パラメータは、内視鏡10の個体差、照明光の色温度、及びプロセッサ11の個体差によって異なる。よって、照明光を生成する光源35、内視鏡10、及びプロセッサ11の組合せ毎にホワイトバランス調整パラメータが決定される。しかしながら、プロセッサ11、及び光源35が使用により劣化すると、ホワイトバランス調整パラメータが所定の範囲を逸脱してしまうおそれがある。そこで、ホワイトバランス調整パラメータが所定の範囲にあるかを判断し、所定の範囲を逸脱した、あるいは逸脱しそうになったとき、プロセッサ11、及び光源35を点検、修理又は交換する。
プロセッサCPU33は、プロセッサ11が備える各部品の状態を監視し、異常があるときに、部品の名称及び異常の内容をプロセッサメモリ34に記憶させる。異常とは、例えば内部配線の切断や、電子部品の故障などである。部品の名称及び異常の内容がプロセッサ11のエラー情報である。エラー情報を調査することにより、部品の修理又は交換時期を知ることが出来る。
また、プロセッサメモリ34は、内視鏡10の情報を記憶する。プロセッサ11が内視鏡10に接続されたとき、プロセッサCPU33が内視鏡CPU23から内視鏡10の情報を取得してプロセッサメモリ34に記憶させる。
通常の画像観察時における内視鏡システム100の動作を説明する。内視鏡10はコネクタ部15を介してプロセッサ11に直接接続される。すなわち、ライトガイド16の基端部がプロセッサ11内部に挿入されるとともに、コネクタ部15に設けられたアダプタ(不図示)がプロセッサ11の差込口(不図示)に差し込まれ、内視鏡10のアナログ信号処理回路20、内視鏡タイミングコントローラ22、及び内視鏡CPU23が、前段信号処理回路41、プロセッサタイミングコントローラ32、及びプロセッサCPU33と電気的に各々接続される。
光源35は、フロントパネル45が出力する指示信号によって電源がオンにされ、照明光を出射する。照明光は、集光レンズ44で集光され、かつ絞りで光量が調整されたうえで、ライトガイド16の一端に入射される。照明光はライトガイド16により伝送され、内視鏡10の先端部から配光レンズを介して被写体に照射される。
撮像素子17は、照明光が照射された被写体を撮像する。撮像する工程について説明すると、被写体からの反射光は撮像レンズに入射し、撮像レンズは撮像素子17に被写体像を結像させる。撮像素子17は、被写体像を光電変換して画像信号を生成する。画像信号は、出力アンプ29で増幅された後、アナログ信号処理回路20に入力される。アナログ信号処理回路20は、内視鏡メモリ24から読み出した画像処理パラメータに基づいて、画像信号にガンマ補正、ホワイトバランス調整、ノイズリダクション、エンハンス処理等の所定の画像処理を施す。その後、画像信号は、アナログ信号処理回路20においてA/D変換され、デジタル信号としてプロセッサ11の前段信号処理回路41に送信される。
前段信号処理回路41は、画像信号を増幅し、かつ所定の画像処理パラメータに応じて各種画像処理を施した後、画像信号を画像メモリ42に出力する。画像メモリ42は、画像信号をフレーム単位で格納するとともに、フレーム単位で後段信号処理回路43に出力する。
後段信号処理回路43は、フロントパネル45からの指示信号等に応じて、例えばRGB調整等の画像処理を画像信号に施すとともに、モニタ13の規格に応じたビデオ信号(例えば、NTSC方式)に変換し、モニタ13に出力する。そしてモニタ13は、被写体の映像を表示する。
次に、本実施形態における第1の外部モジュール12の構成について図2を用いて説明する。第1の外部モジュール12は、第1の外部モジュール12全体の動作を制御するモジュールCPU53と、モジュールインターフェース51、電源モジュール52、モジュールメモリ54、画面55、並びに図示されない差込口及びアダプタを備える。
差込口とアダプタが内視鏡10のアダプタ及びプロセッサ11の差込口に取り付けられることにより、第1の外部モジュール12を介して内視鏡10がプロセッサ11に接続される。ライトガイド16は、第1の外部モジュール12を貫通しながらプロセッサ11に差し込まれる。これにより、内視鏡10とプロセッサ11とが電気的及び光学的に接続される。そのため、第1の外部モジュール12が内視鏡10及びプロセッサ11に接続された状態であっても、ユーザは内視鏡10及びプロセッサ11を用いて通常の画像観察を行うことが出来る。
モジュールCPU53は、内視鏡CPU23及びプロセッサCPU33と接続され、内視鏡メモリ24及びプロセッサメモリ34が記憶する内視鏡10及びプロセッサ11の情報を取得し、モジュールメモリ54に記憶させる。また、モジュールCPU53は、内視鏡10及びプロセッサ11の情報に基づいて、内視鏡10及びプロセッサ11が備える各部品の修理又は交換時期を算出する。そして、修理又は交換が必要な部品の名称及び交換時期を画面55に表示させる。さらに、内視鏡10及びプロセッサ11のエラー情報を画面55に表示させる。
モジュールインターフェース51は、無線LANユニットを備える。モジュールCPU53は、無線LANユニットを介して、内視鏡メモリ24及びプロセッサメモリ34が記憶する内視鏡10及びプロセッサ11の情報、並びに修理又は交換が必要な部品の名称及び交換時期を外部記憶装置61に送信する。外部記憶装置61は、これらの情報を記憶する。
電源モジュール52は、システム電源46から電力を受電して、第1の外部モジュール12が有する各部品に電力を供給する。
第1の外部モジュール12は、複数の内視鏡10又はプロセッサ11と接続可能であって、個々の内視鏡10又はプロセッサ11が記憶する情報並びに各部品の修理又は交換時期を、内視鏡10又はプロセッサ11毎に記憶できる。メーカの保守員は、第1の外部モジュール12を回収して、記憶されている情報を読み出すことにより、内視鏡10又はプロセッサ11の状態を適切に把握できる。また、複数のプロセッサ11のホワイトバランス調整パラメータを比較して、ホワイトバランス調整パラメータの差が大きくなったとき、各ホワイトバランス調整パラメータを変更してプロセッサ11間の誤差を減少させる。これにより、同じ内視鏡10を異なるプロセッサ11で使用しても、カラーバランスが近似した画像を得ることが出来る。
次に、図3を用いて第1の外部モジュール12が実行する情報表示処理について説明する。情報表示処理は、第1の外部モジュール12が起動されたとき、プロセッサ11に接続されたとき、又はモジュールインターフェース51にメモリーカードが接続されたとき等に実施される。
ステップS31では、第1の外部モジュール12がプロセッサ11に接続されているか否かが判定される。接続されていると判定された場合、ステップS32に進む。一方、接続されていないと判定された場合、処理は終了する。
ステップS32では、内視鏡メモリ24及びプロセッサメモリ34が記憶する内視鏡10及びプロセッサ11の情報、並びに修理又は交換が必要な部品の名称及び交換時期をプロセッサメモリ34から読み出す。
ステップS33では、プロセッサメモリ34から読み出した内視鏡メモリ24及びプロセッサメモリ34が記憶する内視鏡10及びプロセッサ11の情報、並びに修理又は交換が必要な部品の名称及び交換時期をモジュールメモリ54に記憶する。
ステップS34では、プロセッサメモリ34から読み出した内視鏡10及びプロセッサ11の情報に基づいて、内視鏡10及びプロセッサ11が備える各部品の修理又は交換時期を算出し、モジュールメモリ54に記憶させる。
ステップS35では、内視鏡10及びプロセッサ11が備える各部品の修理又は交換時期がモジュールメモリ54に記憶されているか否かを判断する。記憶されている場合には、処理はステップS36に進み、記憶されていない場合には、処理は終了する。
ステップS36では、修理又は交換が必要な部品の名称及び交換時期を画面55が表示する。そして、ステップS37では、プロセッサメモリ34から読み出した内視鏡10及びプロセッサ11の情報、並びに内視鏡10及びプロセッサ11が備える各部品の修理又は交換時期を外部記憶装置61に送信する。その後、処理が終了する。
次に、図4を用いて第1の外部モジュール12が実行する調整処理について説明する。
調整処理は、内視鏡10又はプロセッサ11のファームウェアを更新、又はホワイトバランス調整パラメータを変更する処理であって、第1の外部モジュール12が起動されたとき、プロセッサ11に接続されたとき、又はモジュールインターフェース51にメモリーカードが接続されたとき等に実施される。
ステップS41では、第1の外部モジュール12がプロセッサ11に接続されているか否かが判定される。接続されていると判定された場合、ステップS42に進む。一方、接続されていないと判定された場合、処理は終了する。
ステップS42では、内視鏡メモリ24及びプロセッサメモリ34が記憶する内視鏡10及びプロセッサ11の情報、並びに修理又は交換が必要な部品の名称及び交換時期をプロセッサメモリ34から読み出す。
ステップS43では、プロセッサメモリ34から読み出した内視鏡メモリ24及びプロセッサメモリ34が記憶する内視鏡10及びプロセッサ11の情報、並びに修理又は交換が必要な部品の名称及び交換時期をモジュールメモリ54に記憶する。
ステップS44では、内視鏡10又はプロセッサ11のファームウェアを更新するか、又はホワイトバランス調整パラメータを変更するかをユーザが選択する。ファームウェアの更新が選択された場合、処理はステップS45に進み、パラメータの変更が選択された場合、処理はステップS46に進む。
ステップS45では、内視鏡10又はプロセッサ11のファームウェアを更新する。より詳しく説明すると、第1の外部モジュール12は、内視鏡10又はプロセッサ11のファームウェアのバージョン又は作成日時を調査して、モジュールメモリ54に記憶されているファームウェアのバージョン又は作成日時が内視鏡10又はプロセッサ11のファームウェアのバージョン又は作成日時よりも新しい場合に、内視鏡10又はプロセッサ11のファームウェアを更新する。
ステップS46では、プロセッサメモリ34から読み出した内視鏡10のホワイトバランス調整パラメータに基づいて、プロセッサメモリ34が記憶しているプロセッサ11のホワイトバランス調整パラメータを調整する。
ステップS47では、ステップS46において調整されたホワイトバランス調整パラメータをプロセッサメモリ34に記憶させる。そして処理が終了する。
前段信号処理回路41及び後段信号処理回路43は、調整されたホワイトバランス調整パラメータを用いて、内視鏡10から受信した画像のホワイトバランスを調整する。より詳しく説明すると、内視鏡10の特性に応じたオフセットをホワイトバランス調整パラメータに加えた値に基づいて、画像信号のRGB信号を調整する。これにより、プロセッサ11と内視鏡両方の特性に応じた画像処理がプロセッサ11で実施可能になる。
本実施形態によれば、ユーザは部品の修理及び交換時期を適切な時期に認知することが出来る。これにより、内視鏡10及びプロセッサ11を適切な時期にメンテナンスでき、内視鏡10及びプロセッサ11の性能を維持させることができる。また、不要な修理及び部品交換を行うことがなくなるため、内視鏡10及びプロセッサ11の維持及び保守費用を低減できる。
また、第1の外部モジュール12を複数の内視鏡10又はプロセッサ11に接続し、個々の内視鏡10又はプロセッサ11が記憶する情報並びに各部品の修理又は交換時期を集めることが可能である。
第1の外部モジュール12は、内視鏡10とプロセッサ11とを直接接続するために使用されるコネクタ(アダプタや差込口)に接続されるため、内視鏡10とプロセッサ11に特別なコネクタ等を設ける必要がない。そのため、従来の内視鏡10やプロセッサ11を改造することなく第1の外部モジュール12を接続できる。
なお、モジュールインターフェース51は、カードスロットを備え、図示されないメモリーカードと接続されてもよい。このときモジュールCPU53は、カードスロットを介して、内視鏡メモリ24及びプロセッサメモリ34が記憶する内視鏡10及びプロセッサ11の情報、並びに修理又は交換が必要な部品の名称及び交換時期をメモリーカードに送信する。メモリーカードは、これらの情報を記憶する。ユーザはメモリーカードに記憶された情報に基づいて、部品の交換時期を予測することが出来る。また、メーカの保守員がメモリーカードを回収して、記憶されている情報を読み出すことにより、内視鏡10又はプロセッサ11の状態を適切に把握できる。
なお、第1の外部モジュール12を内視鏡10及びプロセッサ11に常時接続して、情報表示処理のステップS32からS37を定期的に実行しても良い。このとき、第1の外部モジュール12は部品の修理及び交換時期を適切な時期に画面55に表示するとともに、内視鏡10及びプロセッサ11の情報、並びに内視鏡10及びプロセッサ11が備える各部品の修理又は交換時期を定期的に外部記憶装置61に送信する。
なお、外部記憶装置61は、内視鏡10及びプロセッサ11のメーカが備えるサーバであってもよい。内視鏡10及びプロセッサ11の情報、並びに内視鏡10及びプロセッサ11が備える各部品の修理又は交換時期をネットワーク経由で定期的、あるいは適宜サーバに送信することにより、メーカは内視鏡10及びプロセッサ11のメンテナンス時期を的確に把握できる。
情報表示処理のステップS31及び調整処理のステップS41において、第1の外部モジュール12がプロセッサ11に接続されたか否かを判断するのではなく、内視鏡10に接続されたか否かを判断してもよい。第1の外部モジュール12は、内視鏡10のみに接続されているときであっても、内視鏡10の情報を内視鏡10から読み出して、ステップS33及びステップS43以降の処理を実行することが出来る。このとき、内視鏡10及び第1の外部モジュール12の電力は図示されない電力線によって双方に供給される。
情報表示処理のステップS37において、プロセッサメモリ34から読み出した内視鏡10及びプロセッサ11の情報、並びに内視鏡10及びプロセッサ11が備える各部品の修理又は交換時期を、モジュールインターフェース51に接続されたメモリーカードに送信してもよい。メモリーカードがこれらの情報を記録する。
また調整処理において、内視鏡10又はプロセッサ11のいずれか一方のみが第1の外部モジュール12に接続されていてもよい。プロセッサ11から予めデータを第1の外部モジュール12に送り、第1の外部モジュール12に保持させておけば、第1の外部モジュール12を内視鏡10に接続するのみで、内視鏡10のファームウェアを更新できる。
なお、調整処理のステップS46において、光源情報に基づいて内視鏡10から受信した画像のホワイトバランスを調整してもよい。これにより、光源35の経年劣化に応じた画像処理が実施できる。
画面55はLED等のランプであっても良い。
光源装置は、プロセッサ11と別体に設けられるものであっても良い。
また情報表示処理において、内視鏡10に保存される画像処理パラメータが、プロセッサ11に送信されても良い。具体的には、内視鏡10の内視鏡メモリ24に保存されているホワイトバランス調整パラメータが、ステップS32において第1の外部モジュール12に送られ、ステップS33においてモジュールメモリ54に保存されても良い。
なお、内視鏡メモリ24に保存されている色調整パラメータは、白色被写体を撮影することより得られるものではなく、内視鏡10の特性に応じて、製品出荷時等に設定されたものでも良い。
次に、図5を用いて第2の実施形態による第2の外部モジュール71について説明する。第2の外部モジュール71は、プロセッサ11のみと接続されて内視鏡10と接続されない点が第1の外部モジュール12と異なる。よって、以下これらの点について説明し、第1の実施形態と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
第2の外部モジュール71は、モジュールCPU53と、モジュールインターフェース51、電源モジュール52、モジュールメモリ54、画面55、並びに図示されないコネクタを備える。図示されないコネクタがプロセッサコネクタ48に取り付けられることにより、第2の外部モジュール71がプロセッサ11に接続される。モジュールCPU53は、プロセッサCPU33と直接接続されるとともに、プロセッサCPU33を介して内視鏡CPU23とも接続される。
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ると共に、内視鏡10とプロセッサ11とを外さなくても内視鏡10及びプロセッサ11から情報を取得することが出来る。
なお、第1の外部モジュール12及び第2の外部モジュール71は情報表示処理及び調整処理双方を実行しても良く、第1の外部モジュール12が調整処理を実行しても良く、第2の外部モジュール71が情報表示処理を実行しても良い。
10 内視鏡
11 プロセッサ
12 第1の外部モジュール
13 モニタ
14 挿入部
15 コネクタ部
16 ライトガイド
17 撮像素子
20 アナログ信号処理回路
21 駆動回路
22 内視鏡タイミングコントローラ
23 内視鏡CPU
24 内視鏡メモリ
29 出力アンプ
32 プロセッサタイミングコントローラ
33 プロセッサCPU
34 プロセッサメモリ
35 光源
37 モータドライバ
38 モータ
39 光量センサ
40 プロセッサインターフェース
41 前段信号処理回路
42 画像メモリ
43 後段信号処理回路
44 集光レンズ
45 フロントパネル
46 システム電源
47 光源電源
48 プロセッサコネクタ
51 モジュールインターフェース
52 電源モジュール
53 モジュールCPU
54 モジュールメモリ
55 画面
61 外部記憶装置
71 第2の外部モジュール
100 内視鏡システム

Claims (7)

  1. 被写体を撮像し画像信号を生成する内視鏡、及び画像信号に対して画像処理を施すプロセッサとは別体に設けられる内視鏡用外部モジュールであって、
    前記内視鏡又は前記プロセッサから情報を読み出す読出部と、
    前記読出部が読み出した読出情報を記憶する内部記憶部と、
    前記読出情報を処理して、ユーザに知らせるべき報知情報を生成する処理部と、
    前記処理部が生成した報知情報を表示する表示部とを備える内視鏡用外部モジュール。
  2. 前記内視鏡及び前記プロセッサとは別体に設けられる記憶装置に、前記読出情報を送信する通信部をさらに備える請求項1に記載の内視鏡用外部モジュール。
  3. 前記内視鏡及び前記プロセッサとは別体に設けられる記憶装置に、前記報知情報を送信する通信部をさらに備える請求項1又は2に記載の内視鏡用外部モジュール。
  4. 前記記憶装置は前記内視鏡用外部モジュールに着脱自在に設けられるメモリーカードである請求項1に記載の内視鏡用外部モジュール。
  5. 前記通信部は、無線通信を用いて前記記憶装置に情報を送信する請求項1に記載の内視鏡用外部モジュール。
  6. 前記情報は、前記内視鏡又は前記プロセッサの通電時間、前記内視鏡が前記プロセッサに接続された回数又は時間、前記内視鏡に設けられたスイッチを操作した回数、前記内視鏡に照明光を提供する光源装置の発光時間、前記照明光の光量、前記光源装置に前記内視鏡が接続されている間に前記光源装置が照明光を発している時間、前記内視鏡又は前記プロセッサが使用するファームウェアの情報、前記プロセッサが前記画像信号のホワイトバランスを補正するときに用いるホワイトバランス調整パラメータ、前記内視鏡又は前記プロセッサのエラー情報のうちの少なくとも1つである請求項1に記載の内視鏡用外部モジュール。
  7. 被写体を撮像し画像信号を生成する内視鏡と、
    画像信号に対して画像処理を施すプロセッサと、
    前記内視鏡及び前記プロセッサとは別体に設けられる内視鏡用外部モジュールとを備え、
    前記内視鏡用外部モジュールは、前記内視鏡又は前記プロセッサから情報を読み出す読出部と、前記読出部が読み出した情報を記憶する内部記憶部と、前記読出部が読み出した情報を処理して、ユーザに知らせるべき報知情報を生成する処理部と、前記処理部が生成した報知情報を表示する表示部とを備える内視鏡システム。
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