JP2014003572A - 発振装置及び電子機器 - Google Patents

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康晴 大西
Atsushi Kuroda
淳 黒田
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大介 杉井
Motoyoshi Komoda
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Abstract

【課題】指向性制御が可能であり、かつ、消費電力を低減可能な発振装置。
【解決手段】平面視で互いに重なるように配置された複数の圧電素子11a乃至11cと、隣り合う圧電素子11a乃至11cの間に配置され、当該圧電素子11a乃至11cと接合した圧電フィルム21a及び21bと、圧電フィルム21a及び21bの縁を保持している枠材30と、を有し、複数の圧電素子11a乃至11cの中には、互いに異なる共振周波数を持つものが含まれる発振装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、発振装置及び電子機器に関する。
携帯電話等の携帯端末においては、音楽再生、ハンズフリーなどの音響機能を商品価値とした薄型スタイリッシュ携帯の開発が活発化している。この中、電気音響変換器などの発振装置に対しては、小型・薄型でかつ高音質への要求が高い。特許文献1に、関連する技術が開示されている。
特開2011−114597号公報
携帯端末が情報端末として利用する昨今の状況においては、プライバシー保護の観点から、ユーザのみにしか聴こえないプライベートサウンドへの要望が大きい。すなわち、小型薄型の発振装置で、プライベートサウンドを実現する手段が求められている。これらの要望を解決する手段として、超音波を利用したパラメトリックスピーカが開発されているが、携帯電話への実用化に大きな課題がある。
第一に、消費電力の問題である。一般的に、超音波を発振する振動には圧電振動子が用いられる。この圧電素子のインピーダンスについては、周波数が高域にシフトすることで増加する。このため、超音波を発振する際には消費電力が増大する。一方、音波の指向性についても高帯域でシフトするほど高くなる傾向にあり、プライバシー音源の実現にはより高い周波数を利用することが好ましい。このため、パラメトリックスピーカにおいて、音響特性と消費電力はトレードオフの関係にある。
第二の課題は、音波の干渉による音圧劣化である。パラメトリックスピーカでは、指向性を絞り込むために、フェーズドアレイ法により複数の振動子から音波を放射する。複数の振動子が隣接して配置されるため放射面近傍で音波が干渉し、キャンセリングなどによりエネルギーロスを起こすほか、指向性制御が困難となる。
このため、指向性制御が可能であり、かつ、消費電力を低減可能な発振装置が望まれている。なお、ここでは携帯端末を例にとって発振装置の課題を説明したが、その他の電子機器で用いられる発振装置においても同様の課題が存在する。
本発明によれば、
平面視で互いに重なるように配置された複数の圧電素子と、
隣り合う前記圧電素子の間に配置され、当該圧電素子と接合した圧電フィルムと、
前記圧電フィルムの縁を保持している枠材と、を有し、
複数の前記圧電素子の中には、互いに異なる共振周波数を持つものが含まれる発振装置が実現される。
また、本発明によれば、上記発振装置を有する電子機器が実現される。
本発明によれば、指向性制御が可能であり、かつ、消費電力を低減可能な発振装置が実現される。
本実施形態の発振装置の断面模式図の一例である。 図1の発振装置を上下方向に分解した斜視図である。なお、電極層41a乃至41fは省略してある。 本実施形態の発振装置の断面模式図の他の一例である。 比較例1の発振装置を示す図である。 周波数と音圧レベルの関係を示すグラフである。
以下、本発明の電子機器および発振装置の実施形態について図面を用いて説明する。なお、図はあくまで発明の構成を説明するための概略図であり、各部材の大きさ、形状、数、異なる部材間の大きさの比率などは特に言及がない限り図示するものに限定されない。
図1に、本実施形態の発振装置の断面模式図の一例を示す。図示するように、本実施形態の発振装置は、複数の圧電素子11a乃至11cと、複数の圧電フィルム21a及び21bと、枠材30とを有する。複数の圧電素子11a乃至11c各々の両面には、電極層41a乃至41fが位置する。なお、オンオフ制御部100をさらに有することができる。
図2に、図1の発振装置を上下方向に分解した斜視図を示す。電極層41a乃至41f、及び、オンオフ制御部100は省略してある。
圧電素子11a乃至11cは、例えばPZTなどの圧電セラミックスにより形成されている。なお、本実施形態でいう「圧電素子」は、フィルム状に形成された素子、いわゆる圧電フィルムを除く概念である。複数の圧電素子11a乃至11cは、平面視で互いに重なるように配置されている。なお、図1及び2に示す発振装置は、3つの圧電素子11a乃至11cを有するが、圧電素子の数はこれに限定されない。
複数の圧電素子11a乃至11cの中には、互いに異なる基本共振周波数を持つものが含まれる。図1及び2に示す例では、複数の圧電素子11a乃至11cの平面形状は円で共通であるが、その大きさは互いに異なる。このような構成により、複数の圧電素子11a乃至11cが互いに異なる基本共振周波数を持つ構成を実現している。なお、図1及び2に示す例において、複数の圧電素子11a乃至11cの平面形状を、三角形、四角形、その他の多角形、楕円形等のその他の形状としてもよい。また、複数の圧電素子11a乃至11cの平面形状が互いに異なるように構成することで、複数の圧電素子11a乃至11が互いに異なる共振周波数を持つ構成を実現してもよい。さらに、複数の圧電素子11a乃至11cの中に、平面形状が互いに異なるもの、及び、平面形状は同じであるが大きさが互いに異なるものが混在するように構成することで、複数の圧電素子11a乃至11cが互いに異なる共振周波数を持つ構成を実現してもよい。
なお、図1及び2に示す例では、複数の圧電素子11a乃至11cの中には互いに異なる共振周波数を持つもののみが含まれているが、互いに同じ共振周波数をもつものが含まれてもよい。当該例は、図3を用いて以下で説明する。
図1及び2に示す例では、平面形状が円である複数の圧電素子11a乃至11cが、平面視で互いの円の中心が重なるように配置されている。
圧電フィルム21a及び21bは、圧電効果、電歪効果を有する樹脂材料により形成されたフィルムである。この樹脂材料は、例えばポリフッ化ビニリデンである。ただし、圧電フィルム21a及び21bは、他の樹脂材料、例えばポリビニルクロライド、ポリトリフルオロエチレンなどにより形成されてもよい。
圧電フィルム21aは、隣り合う圧電素子11a及び11bの間に配置され、これら圧電素子11a及び11bと接合している。また、圧電フィルム21bは、隣り合う圧電素子11b及び11cの間に配置され、これら圧電素子11b及び11cと接合している。
図1及び2に示す例では、複数の圧電フィルム21a及び21bの平面形状はいずれも円であり、その大きさは同じである。なお、複数の圧電フィルム21a及び21bの平面形状の大きさは、複数の圧電素子11a乃至11cいずれの平面形状よりも大きい。そして、複数の圧電フィルム21a及び21bは、平面視で、互いの円の中心が重なるように配置されている。また、複数の圧電フィルム21a及び21bは、平面視で円の中心が複数の圧電素子11a乃至11cの円の中心と重なるように配置されている。複数の圧電素子11b及び11cはいずれも、平面視で、複数の圧電フィルム21a及び21b各々に内包される。
なお、複数の圧電フィルム21a及び21bの平面形状は円に限定されず、三角形、四角形、その他の多角形、楕円形等のその他の形状としてもよい。複数の圧電フィルム21a及び21bの共振周波数は一致していてもよい。そして、複数の圧電フィルム21a及び21bの共振周波数は、複数の圧電素子11a乃至11cすべての共振周波数と異なっていてもよい。
圧電フィルム21a及び21b各々が有する2つの平面(表面及び裏面)には、電極層41b乃至41eが形成されている。電極層41b乃至41e各々は、複数の圧電素子11a乃至11cのいずれかと、圧電フィルム21a及び21bのいずれかとの間に位置し、複数の圧電素子11a乃至11cのいずれかと電気的に接続している。電極層41b乃至41eの平面形状はいずれも円であり、その大きさは、圧電フィルム21a及び21bの平面形状の大きさと等しい。なお、電極層41b乃至41eの平面形状及び大きさはこれに限定されない。
また、複数の圧電素子11a乃至11cのうち、重なり方向の最も外側に位置する2つの圧電素子11a及び11cの露出面(圧電フィルム21a及び21bと対峙しない面)には、電極層41a及び41fが形成されている。電極層41a及び41fは、各々、圧電素子11a及び11cと電気的に接続している。電極層41aの平面形状は円であり、その大きさは、圧電素子11aの露出面の大きさと等しい。また、電極層41fの平面形状は円であり、その大きさは、圧電素子11cの露出面の大きさと等しい。なお、電極層41a及び41fの平面形状及び大きさはこれに限定されない。
すなわち、複数の圧電素子11a乃至11cはいずれも、2つの平面(表面及び裏面)両方に電極層電極層41b乃至41eが形成されている。また、複数の圧電フィルム21a及び21bはいずれも、2つの平面(表面及び裏面)両方に電極層電極層41b乃至41eが形成されている。複数の圧電素子11a乃至11cと複数の圧電フィルム21a及び21bを、電極層41b乃至41eを介して互いに接合する手段は特段制限されず、例えば導電性接着剤を用いて実現してもよい。
枠材30は、複数の圧電フィルム21a及び21bの縁を保持する。枠材30の平面形状は複数の圧電フィルム21a及び21bを内包可能なリング状である(図2参照)。枠材30は、リング状の内部に複数の圧電フィルム21a及び21bが位置する状態で、複数の圧電フィルム21a及び21bを保持する。
枠材30が複数の圧電フィルム21a及び21bを保持する手段は特段制限されず、例えば、エポキシ接着剤等の接着剤を用いて実現してもよい。
枠材30は、例えば真鍮、ステンレス等の材料で構成される。
なお、複数の電極層41a乃至41fには配線が接続されている。そして、本実施形態の発振装置は、複数の圧電素子11a乃至11c、及び、複数の圧電フィルム21a及び21bへのオン/オフを個別に制御するオンオフ制御部100を有することができる。
オンオフ制御部100は、複数の圧電素子11a乃至11c、及び、複数の圧電フィルム21a及び21bへのオン/オフを個別に制御し、以下の(1)乃至(7)のいずれかの態様で発振させることができる。
(1)複数の圧電素子11a乃至11cのすべてを同時に振動させる。
(2)圧電素子11a及び11bのみを同時に振動させ、圧電素子11cは振動させない。
(3)圧電素子11a及び11cのみを同時に振動させ、圧電素子11bは振動させない。
(4)圧電素子11b及び11cのみを同時に振動させ、圧電素子11aは振動させない。
(5)圧電素子11aのみを振動させ、圧電素子11b及び11cは振動させない。
(6)圧電素子11bのみを振動させ、圧電素子11a及び11cは振動させない。
(7)圧電素子11cのみを振動させ、圧電素子11a及び11bは振動させない。
上記(1)乃至(7)いずれの態様においても、さらに、所定数の圧電フィルムをあわせて振動させることができる。なお、ここでの「振動させる」とは、電極層を介して圧電素子又は圧電フィルムに電圧を加え、電界を付与することで振動させることをいう。
図3は、本実施形態の発振装置の他の一例を示す断面模式図である。図示するように、当該例の発振装置は、5つの圧電素子10a乃至10eと、4つの圧電フィルム20a乃至20dと、枠材30とを有する。5つの圧電素子10a乃至10e各々の両面には、電極層40a乃至40jが位置する。なお、図示しないが、図1に示したオンオフ制御部100をさらに有することができる。
図3に示す発振装置は、圧電素子、圧電フィルム、及び、電極層の数が、図1及び2に示す例と異なる。
また、図3に示す発振装置は、5つの圧電素子10a乃至10eの中に、互いに異なる共振周波数を持つもののみならず、互いに同じ共振周波数をもつものが含まれている点で、図1及び2に示す例と異なる。
すなわち、圧電素子10aと圧電素子10eは互いに同じ共振周波数を持つが、他の圧電素子10b乃至10dとは異なる共振周波数を持つ。また、圧電素子10bと圧電素子10dは互いに同じ共振周波数を持つが、他の圧電素子10a、10c及び10eとは異なる共振周波数を持つ。圧電素子10a乃至10eの平面形状はいずれも円で共通する。しかし、圧電素子10aと圧電素子10eの平面形状の大きさは同じであるが、他の圧電素子10b乃至dの平面形状の大きさとは異なる。また、圧電素子10bと圧電素子10dの平面形状の大きさは同じであるが、他の圧電素子10a、10c及び10eの平面形状の大きさとは異なる。
また、図3に示す発振装置は、互いに重なるように配置された5つの圧電素子10a乃至10eが重なり方向の端に近づくほど平面形状が小さくなるよう配置されている点で、図1及び2に示す例と異なる。
すなわち、平面形状が最も大きい圧電素子10cが真ん中に位置し、そこから重なり方向の端に近づくほど、平面形状が小さくなる。具体的には、圧電素子10c→圧電素子10b→圧電素子10aの順に、平面形状が小さくなっている。また、圧電素子10c→圧電素子10d→圧電素子eの順に、平面形状が小さくなっている。
図示しないオンオフ制御部は、5つの圧電素子10a乃至10e、及び、4つの圧電フィルム20a乃至20dへのオン/オフを個別に制御し、以下の(1´)乃至(7´)のいずれかの態様で発振させることができる。
(1´)5つの圧電素子10a乃至10eのすべてを同時に振動させる。
(2´)圧電素子10a、10b、10d及び10eのみを同時に振動させ、圧電素子10cは振動させない。
(3´)圧電素子10a、10c及び10eのみを同時に振動させ、圧電素子10b及び10dは振動させない。
(4´)圧電素子10b乃至10dのみを同時に振動させ、圧電素子10a、10c及び10eは振動させない。
(5´)圧電素子10a及び10eのみを振動させ、圧電素子10b、10c及び10dは振動させない。
(6´)圧電素子10b、10c及び10dのみを振動させ、圧電素子10a及び10eは振動させない。
(7´)圧電素子10cのみを振動させ、圧電素子10a、10b、10d及び10eは振動させない。
上記(1´)乃至(7´)いずれの態様においても、さらに、所定数の圧電フィルムをあわせて振動させることができる。なお、ここでの「振動させる」とは、電極層を介して圧電素子又は圧電フィルムに電圧を加え、電界を付与することで振動させることをいう。
図3に示す発振装置のその他の構成は、図1及び2に示す発振装置の構成と同様である。よって、詳細な説明は省略する。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態では、複数の圧電素子を、圧電フィルムを介して重ねて配置する。複数の圧電素子の中には、互いに異なる共振周波数を持つものが含まれる。例えば、複数の圧電素子の平面形状は円であり、複数の圧電素子は平面視で互いの円の中心が重なるように重ねて配置される。そして、複数の圧電素子の中には、平面形状の大きさが互いに異なるものが含まれる。また、圧電フィルムの共振周波数を、複数の圧電素子のいずれとも異なるものにすることができる。
このため、本実施形態の発振装置は、複数の周波数を持つ超音波を同時に発振させることができる。このように、複数の超音波を搬送波として音声信号を復調させることで(異なる帯域を持つ復調音の帯域を足し合わせることで)、復調音の帯域拡張が可能となる。
また、本実施形態では、例えばユーザによる任意の設定により、発振する周波数を変更することも可能である。すなわち、本実施形態の発振装置は、例えばユーザの設定に応じて、複数の圧電素子及び圧電フィルムへのオン/オフを個別に制御し、複数の発振態様(上記(1)乃至(7)、(1´)乃至(7´)参照)の中のいずれかで発振させることができる。
超音波の周波数と、消費電力との関係はトレードオフにある。利用するシーンに合わせた指向性を考慮して発振する周波数を決定し、複数の圧電素子及び圧電フィルムへのオン/オフを個別に制御することで実現される複数の発振態様のいずれかを設定することで、常に複数の圧電素子及び圧電フィルムのすべてをオンにして発振する場合に比べて、消費電力の低減が可能となる。また、必要な圧電素子及び圧電フィルムのみを発振させることで、音波の干渉を抑制し、キャンセリングなどによりエネルギーロスを低減できる。
また、本実施形態では圧電フィルムを介して圧電素子間を接合している。ここで圧電フィルムは、電歪効果を有する樹脂材料であり、ポリフッ化ビニリデン(PVDF(登録商標))などの材料を利用することができる。その機能は、圧電素子の振動時に同相で駆動することで、振動振幅量を増大させる役割を果たす。また、圧電素子に比べて、圧電フィルム自体が内部損失の大きい材料であるため、機械Qを低減させる効果を有する。通常、パラメトリックスピーカでは特定の周波数のみでの音波を再生するが、機械Qが高い圧電素子では製造上で共振周波数のバラツキ抑制をすることが困難であった。ここで、圧電フィルムにより機械Qを低減させることで、製造容易性を高めると同時に、振動振幅量も増大できる。
なお、本実施形態の発振装置では、20kHz以上の超音波を再生(発振)させることが望ましい。発振周波数を超音波帯域にすることで、発振装置の小型化を実現できると同時に、超音波の直進性を利用して指向性を制御することが可能となる。結果、ユーザの位置近傍にのみ限定されたプライバシー音源の実現が可能となる。その応用例として、音声信号を超音波に搬送させて、空気中で復調させるパラメトリックスピーカに利用できる。
また、図3に示す発振装置のように、互いに重なるように配置された複数の圧電素子が重なり方向の端に近づくほど平面形状が小さくなるよう配置した場合、製造が容易になる等の優れた効果が得られる。
本実施形態の発振装置は、例えば、電気音響変換器として利用することができる。本実施形態の発振装置はあらゆる電子機器に利用できるが、携帯用の小型電子機器に利用した場合、このような機器に生じ得る消費電力の問題を効果的に解決することができる。
ここで、図5は、周波数と音圧レベルの関係を示すグラフである。実施例1は図3の構造の発振装置において複数の圧電素子のすべてを同時に発振させた場合のデータであり、実施例2は図1及び2の構造の発振装置において複数の圧電素子のすべてを同時に発振させた場合のデータである。比較例1は図4に示す構造の発振装置において複数の圧電素子のすべてを同時に発振させた場合のデータである。比較例1は、実施例2において、圧電フィルム21a及び21bの代わりにリン青銅の金属板102a及び102bを用いたものである。比較例1のその他の構成(枠材103、圧電素子101a乃至101c等)は、実施例2と同様である。
図5より、実施例1及び実施例2は、比較例1よりも高い音圧が得られていることが分かる。また、実施例2は、広い周波数帯域で高い音圧が得られていることが分かる。
10a乃至10e 圧電素子
11a乃至11c 圧電素子
20a乃至20d 圧電フィルム
21a及び21b 圧電フィルム
30 枠材
40a乃至40j 電極層
41a乃至41f 電極層
100 オンオフ制御部

Claims (7)

  1. 平面視で互いに重なるように配置された複数の圧電素子と、
    隣り合う前記圧電素子の間に配置され、当該圧電素子と接合した圧電フィルムと、
    前記圧電フィルムの縁を保持している枠材と、を有し、
    複数の前記圧電素子の中には、互いに異なる共振周波数を持つものが含まれる発振装置。
  2. 請求項1に記載の発振装置において、
    複数の前記圧電素子の平面形状は円であり、
    複数の前記圧電素子の中には、平面形状の大きさが互いに異なるものが含まれる発振装置。
  3. 請求項2に記載の発振装置において、
    複数の前記圧電素子は、平面視で互いの円の中心が重なるように配置されている発振装置。
  4. 請求項2または3に記載の発振装置において、
    互いに重なるように配置された複数の前記圧電素子は、重なり方向の端に近づくほど平面形状が小さくなるよう配置されている発振装置。
  5. 請求項1に記載の発振装置において、
    複数の前記圧電素子の中には、平面形状が互いに異なるものが含まれる発振装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の発振装置において、
    前記圧電フィルムの共振周波数は、複数の前記圧電素子すべての共振周波数と異なる発振装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の発振装置を有する電子機器。
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