JP2014002583A - 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及び、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】仮想化環境においてソフトウェアの使用許諾に係るライセンスを適切かつ柔軟に管理可能にする技術を提供する。
【解決手段】本発明の一側面に係る情報処理装置は、仮想マシンにおいて使用許諾されているソフトウェアを示す使用許諾情報であって、該ソフトウェアの使用許諾に係る認証に用いられる使用許諾情報を、記憶する記憶手段と、前記仮想マシンが複製される際に、複製先の仮想マシンにおいて使用許諾されるソフトウェアを前記使用許諾情報に登録する登録手段と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の一側面に係る情報処理装置は、仮想マシンにおいて使用許諾されているソフトウェアを示す使用許諾情報であって、該ソフトウェアの使用許諾に係る認証に用いられる使用許諾情報を、記憶する記憶手段と、前記仮想マシンが複製される際に、複製先の仮想マシンにおいて使用許諾されるソフトウェアを前記使用許諾情報に登録する登録手段と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及び、プログラムの技術に関する。
仮想マシンサーバ上で稼働する仮想マシンのマスタイメージファイルを記憶領域に格納し、当該マスタイメージファイルを用いて仮想マシンのグループの指定、及び、当該グループの複製を行う技術がある(特許文献1)。
仮想マシンを有するサーバと、仮想マシンの実体を仮想ディスクとして格納するストレージと、サーバ及びストレージを制御する管理サーバと、を備え、ストレージが、仮想ディスクに使用するOS(Operating System)及びアプリケーションを集約したテンプレートを有し、当該テンプレートの複製を複数個作成し、当該複製されたテンプレートを他のストレージに分散させ、当該他のストレージにおいて、複製されたテンプレートにより仮想マシンをインストールする技術がある(特許文献2)。
OSのコピー元となる仮想マシンを作動させて他の仮想マシンの使用するOSのイメージファイルを作成し、イメージファイルを他の仮想マシンに転送した後に、このイメージファイルを当該他の仮想マシンの使用するOSとする処理を行うことで、複数の仮想マシンのOSをデプロイする技術がある(特許文献3)。
従来、仮想マシンにインストールされた有償のソフトウェアの使用許諾に係るライセンスは当該仮想マシン毎に管理されている。そのため、仮想マシンを複製すると、仮想マシンにインストールされた有償のソフトウェアがライセンス違反により起動できなくなる、複製先の仮想マシンにおいて課金なしに有償のソフトウェアが利用できてしまう等、正しいライセンス管理ができないという問題点があった。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、仮想化環境においてソフトウェアの使用許諾に係るライセンスを適切かつ柔軟に管理可能にすることを目的とする。
本発明は、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。
すなわち、本発明の一側面に係る情報処理装置は、仮想マシンにおいて使用許諾されているソフトウェアを示す使用許諾情報であって、該ソフトウェアの使用許諾に係る認証に用いられる使用許諾情報を、記憶する記憶手段と、前記仮想マシンが複製される際に、複製先の仮想マシンにおいて使用許諾されるソフトウェアを前記使用許諾情報に登録する登録手段と、を備える。
上記構成によれば、仮想マシンにおいて使用許諾されているソフトウェアを示し、当該ソフトウェアの使用許諾に係る認証に用いられる使用許諾情報が記憶される。そして、仮想マシンが複製される際に、複製先の仮想マシンにおいて使用許諾されるソフトウェアが当該使用許諾情報に登録される。
従って、上記構成によれば、仮想マシンが複製された場合であっても、複製先の仮想マシンにおいて使用許諾されるソフトウェアを使用許諾情報に基づいて管理することが可能になる。そのため、上記構成によれば、仮想化環境においてソフトウェアの使用許諾に係るライセンスを適切かつ柔軟に管理することが可能になる。
また、上記一側面に係る情報処理装置の別の形態として、前記登録手段は、前記使用許諾情報により示される複製元の仮想マシンにおいて使用許諾されているソフトウェアに基づいて、前記使用許諾情報に登録する、前記複製先の仮想マシンにおいて使用許諾されるソフトウェアを特定してもよい。
また、上記一側面に係る情報処理装置の別の形態として、前記情報処理装置は、前記仮想マシンにおいて前記ソフトウェアの起動を許可するために、前記使用許諾情報に基づいて当該ソフトウェアの使用許諾に係る認証を行う認証手段、を更に備えてもよい。
また、上記一側面に係る情報処理装置の別の形態として、前記認証手段は、前記仮想マシンを実現するハイパーバイザ経由で前記ソフトウェアの使用許諾に係る認証を行ってもよい。
また、上記一側面に係る情報処理装置の別の形態として、前記情報処理装置は、前記使用許諾情報を参照して、使用許諾されているソフトウェアと当該ソフトウェアの使用が許諾されている仮想マシンの数とに基づいて、当該ソフトウェアの使用に係る課金額を特定し、該特定した課金額の支払いを求めるための課金情報を作成する課金情報生成手段、を更に備えてもよい。
なお、上記一側面に係る情報処理装置の別の形態として、以上の各構成を実現する情報処理システムであってもよいし、情報処理方法であってもよいし、プログラムであってもよいし、このようなプログラムを記録したコンピュータその他装置、機械等が読み取り可能な記憶媒体であってもよい。ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、プログラム等の情報を、電気的、磁気的、光学的、機械的、又は、化学的作用によって蓄積する媒体である。なお、情報処理システムは、1又は複数の情報処理装置によって実現されてもよい。
本発明によれば、仮想化環境においてソフトウェアの使用許諾に係るライセンスを適切かつ柔軟に管理可能にすることができる。
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。ただし、以下で説明する本実施形態は、あらゆる点において本発明の例示に過ぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。つまり、本発明の実施にあたって、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。
なお、本実施形態において登場するデータを自然言語により説明しているが、より具体的には、コンピュータが認識可能な疑似言語、コマンド、パラメタ、マシン語等で指定される。
<サービス例>
図1は、本実施形態において提供されるサービスの概略を例示する。本実施形態では、本発明が利用される一場面として、IaaS(Infrastructure as a Service)を提供する事
業者が、ユーザの利用する仮想マシンに導入されているソフトウェアの使用許諾に係るライセンスを管理する場面を想定する。なお、図1では、仮想マシンを「VM」と表記する。また、ステップを「S」と表記する。以降の図面においても同様の表記を用いる。
図1は、本実施形態において提供されるサービスの概略を例示する。本実施形態では、本発明が利用される一場面として、IaaS(Infrastructure as a Service)を提供する事
業者が、ユーザの利用する仮想マシンに導入されているソフトウェアの使用許諾に係るライセンスを管理する場面を想定する。なお、図1では、仮想マシンを「VM」と表記する。また、ステップを「S」と表記する。以降の図面においても同様の表記を用いる。
IaaSとは、情報処理システムの構築及び稼動させるための基盤そのものをネットワーク経由で提供するサービスである。ユーザは、ユーザ端末6からネットワークを介して事業者が提供するクラウド環境にアクセスして、当該クラウド環境において提供されている仮想マシン等の基盤を所望するだけ利用することができる。
そのため、例えば、ユーザは、当該クラウド環境において構築している情報処理システムの処理負荷の状況に応じて、当該情報処理システムを構成する仮想マシンの数を増減させることができる。
ユーザが仮想マシンの数を減少させる場合、例えば、利用されている仮想マシンのうち不要になった仮想マシンが破棄される。一方、ユーザが仮想マシンの数を増加させる場合、例えば、クラウド環境上に新たな仮想マシンが作成される。
このとき、新たに作成される仮想マシンにOS(Operating System)やアプリケーション等のソフトウェアをインストールする手間を省略するため、既に存在する仮想マシンを複製することで新たな仮想マシンを作成する方法がある。この方法で新たな仮想マシンを作成すると、複製元の仮想マシンにインストールされた有償のソフトウェアが、新たに作成された複製先の仮想マシンにそのまま複製される。
そうすると、複製先の仮想マシンでは、当該有償のソフトウェアがライセンス違反により起動できなくなる、課金なしに当該有償のソフトウェアが利用できてしまう等、正しいライセンス管理ができない事態が生じうる。本実施形態に係るライセンス管理サーバ1(本発明の情報処理装置に相当)は、このような事態に対処して、仮想化環境においてソフトウェアの使用許諾に係るライセンスを適切かつ柔軟に管理可能にする。
図1は、既に存在する仮想マシンを複製することで新たな仮想マシンが作成される場合に、当該複製によって作成される新たな仮想マシン、すなわち、複製先の仮想マシンにおいて利用されるソフトウェアの使用許諾に係るライセンスの管理場面を例示する。なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は、当該各処理の前に実行された処理の結果を用いる等の従属関係がない場合等、可能な限り入れ替えられてよい。
ステップ1では、ユーザ端末6から仮想マシン管理サーバ2に仮想マシンの複製の要求がなされる。仮想マシン管理サーバ2は、例えば、仮想マシンと当該仮想マシンを利用するユーザとの対応関係を示す情報を保持することで、クラウド環境に実現されている仮想マシンを管理するサーバである。仮想マシンの複製を所望するユーザは、ユーザ端末6を操作して、仮想マシン管理サーバ2に仮想マシンの複製を要求する。このとき、仮想マシン管理サーバ2は、複製先の仮想マシンにおいて利用するソフトウェアをユーザに選択させてもよい。また、仮想マシン管理サーバ2は、複製対象の仮想マシンをユーザに選択させてもよい。
ステップ2では、ユーザからの要求に応じて、仮想マシン管理サーバ2が、ハイパーバイザ50に仮想マシンの複製指示を行う。ハイパーバイザ50は、仮想マシンを実現するための制御プログラムである。ハイパーバイザ50は、ソフトウェアによってハードウェア構成を再現することで仮想マシンを作り出し、1台の物理マシン上に複数の仮想マシンを実現することができる。
ステップ3では、当該ハイパーバイザ50が、仮想マシン管理サーバ2からの指示に従って、仮想マシンを複製することで、新たな仮想マシンを作成する。ハイパーバイザ50は、例えば、図1に示されるように、既に存在する仮想マシン(複製元の仮想マシン)51を複製することで、新たな仮想マシン(複製先の仮想マシン)52を作成する。複製元の仮想マシン51は、ステップ1におけるユーザの選択によって特定されてもよいし、ハイパーバイザ50が適宜選択することで特定されてもよい。
なお、ハイパーバイザ50は、複製元の仮想マシン51に代えて、仮想マシンのテンプレートを利用することで、仮想マシンの複製を行ってもよい。仮想マシンのテンプレートとは、同じ構成の仮想マシンを複数作成する場合等に利用されるデータであり、インストールされるソフトウェア等、仮想マシンの構成をパターン化したデータである。ハイパーバイザ50は、このようなデータを利用して、仮想マシンの複製を行うことで、新たな仮想マシンを作成してもよい。
ステップ4では、仮想マシン管理サーバ2からライセンス管理サーバ1に、新たに作成された仮想マシン52、換言すると、複製先の仮想マシン52、において使用許諾されるソフトウェアを示す情報が通知される。
ライセンス管理サーバ1は、クラウド環境に実現されている各仮想マシンにおいて使用許諾されているソフトウェアを示す使用許諾情報を保持することで、各仮想マシンにおけるソフトウェアのライセンスを管理するサーバである。使用許諾情報は、仮想マシンごとに、それぞれの仮想マシンにおいて使用許諾されているソフトウェアを示す情報である。各仮想マシンでは、例えば、ソフトウェアを起動しようとする際に、当該ソフトウエアの使用許諾に係る認証が行われる。使用許諾情報は、当該認証に用いられる情報である。
ライセンス管理サーバ1は、仮想マシン管理サーバ2から通知される情報に基づいて、新たに作成された複製先の仮想マシン52において使用許諾されるソフトウェアを使用許諾情報に登録する。これにより、ライセンス管理サーバ1は、新たに作成された複製先の仮想マシン52におけるソフトウェアのライセンスの管理することができるようになる。
ステップ5では、ライセンス管理サーバ1と課金サーバ3との間でソフトウェアの使用許諾に係る課金に関する情報のやりとりが行われる。課金サーバ3は、ソフトウェアの使用許諾に係る課金処理を行うサーバである。課金サーバ3は、例えば、ユーザごとに、ソフトウェアの使用に係る課金額を特定し、当該特定した課金額の支払いをユーザに求める
ための処理を行う。
ための処理を行う。
なお、当該課金処理は、課金情報に基づいて行われてもよい。課金情報は、ソフトウェアの使用許諾に係る課金の支払いをユーザに求めるための情報であり、対象のユーザが利用するソフトウェアの使用許諾に係る課金額を示す。
当該課金額は、使用許諾されているソフトウェアと当該ソフトウェアの使用が許諾されている仮想マシンの数とに基づいて求められてもよい。
具体例を挙げると、例えば、対象のソフトウェアについて、仮想マシン1台あたりの金額が設定されていてもよい。この場合、課金額は、仮想マシン1台あたりに設定されている金額と対象のソフトウェアの使用が許諾されている仮想マシンの数との積によって求められる。
また、例えば、それぞれのソフトウェアについて、仮想マシンの数に対応する料金が設定されていてもよい。この場合、課金額は、対象のソフトウェアの使用が許諾されている仮想マシンの数に対応して設定されている料金として求められる。
なお、当該課金額を含む課金情報は、課金サーバ3によって作成されてもよいし、ライセンス管理サーバ1によって作成されてもよい。
課金サーバ3が課金情報を作成する場合、課金サーバ3は、例えば、ライセンス管理サーバ1から使用許諾情報を取得する。次に、課金サーバ3は、取得した使用許諾情報を参照して、使用許諾されているソフトウェアと当該ソフトウェアの使用が許諾されている仮想マシンの数とを特定する。そして、課金サーバ3は、特定した使用許諾されているソフトウェアと当該ソフトウェアの使用が許諾されている仮想マシンの数とに基づいて課金額を決定して、ユーザごとに課金情報を作成する。
他方、ライセンス管理サーバ1が課金情報を作成する場合、ライセンス管理サーバ1は、保持している使用許諾情報を参照して、使用許諾されているソフトウェアと当該ソフトウェアの使用が許諾されている仮想マシンの数とを特定する。そして、ライセンス管理サーバ1は、特定した使用許諾されているソフトウェアと当該ソフトウェアの使用が許諾されている仮想マシンの数とに基づいて課金額を決定して、ユーザごとに課金情報を作成する。なお、ライセンス管理サーバ1は、作成した課金情報を課金サーバ3に送信して、課金サーバ3に当該課金情報に基づいた課金処理を実行させる。
ステップ6では、仮想マシンにおいてソフトウェアの使用許諾に係る認証が行われる。当該認証は、例えば、ソフトウェアの起動時に行われる。複製先の仮想マシン52で対象のソフトウェアが起動された場合、当該複製先の仮想マシン52は、ライセンス管理サーバ1に当該起動に係る対象のソフトウェアが使用許諾情報に登録されているか否かを問い合わせる。又は、当該複製先の仮想マシン52は、ライセンス管理サーバ1に保持される使用許諾情報を参照する。そして、当該複製先の仮想マシン52は、対象のソフトウェアが使用許諾情報に登録されているか否かに基づいて、対象のソフトウェアの使用許諾に係る認証を行う。
対象のソフトウェアが使用許諾情報に登録されている場合、当該認証は成功する。他方、対象のソフトウェアが使用許諾情報に登録されていない場合、当該認証は失敗する。なお、認証が失敗する場合、複製先の仮想マシン52は、ユーザ端末6に当該認証の結果を通知して、認証が失敗したソフトウェアの使用許諾を所望するか否かをユーザに問い合わせてもよい。そして、複製先の仮想マシン52は、認証が失敗したソフトウェアの使用許
諾を所望するとの回答が得られた場合に、当該ソフトウェアを使用許諾情報に登録する要求をライセンス管理サーバ1に行ってもよい。
諾を所望するとの回答が得られた場合に、当該ソフトウェアを使用許諾情報に登録する要求をライセンス管理サーバ1に行ってもよい。
ステップ7では、ソフトウェアの使用許諾に係る課金処理が行われる。課金サーバ3は、例えば上述した課金情報に基づいて、ユーザごとに当該課金処理を行う。
このように、ライセンス管理サーバ1は、仮想マシンにおいて使用許諾されているソフトウェアを示し、当該ソフトウェアの使用許諾に係る認証に用いられる使用許諾情報を保持する。そして、ライセンス管理サーバ1は、仮想マシンが複製される際に、複製先の仮想マシンにおいて使用許諾されるソフトウェアを使用許諾情報に登録する。これにより、本実施形態に係るライセンス管理サーバ1は、複製先の仮想マシンにおけるソフトウェアのライセンスを管理することが可能になり、仮想化環境においてソフトウェアの使用許諾に係るライセンスを適切かつ柔軟に管理することが可能になる。
なお、ユーザ端末6は、ネットワークを介したデータの送受信を行うことが可能なコンピュータである。例えば、ユーザ端末6は、ネットワーク接続が可能なPC(Personal Computer)やスマートフォン等の携帯電話である。
また、各装置間におけるデータの送受信は、例えば、3G(3rd Generation)ネットワーク、インターネット、電話網、及び、専用網等のネットワークを介するデータ通信で行われる。当該ネットワークの種類は、各データ通信に応じて、適宜選択される。
<ハードウェア構成例>
図2は、本実施形態に係るクラウド環境に含まれる各装置のハードウェア構成を例示する。図2に示されるように、ライセンス管理サーバ1、仮想マシン管理サーバ2、課金サーバ3、及び、物理マシン(5A、5B、・・・)は、ネットワークに接続している。ネットワークの種類は、各装置のデータ通信に応じて、適宜選択される。なお、以下では、複数の物理マシン(5A、5B、・・・)を総称して、物理マシン5と記載する。
図2は、本実施形態に係るクラウド環境に含まれる各装置のハードウェア構成を例示する。図2に示されるように、ライセンス管理サーバ1、仮想マシン管理サーバ2、課金サーバ3、及び、物理マシン(5A、5B、・・・)は、ネットワークに接続している。ネットワークの種類は、各装置のデータ通信に応じて、適宜選択される。なお、以下では、複数の物理マシン(5A、5B、・・・)を総称して、物理マシン5と記載する。
ライセンス管理サーバ1、仮想マシン管理サーバ2、課金サーバ3、及び、物理マシン5は、それぞれ、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory
)、及び、ROM(Read Only Memory)等を含む制御部、制御部で実行されるプログラム等を記憶する記憶装置、並びに、ネットワークを介した通信を行うための通信インタフェース、が電気的に接続された情報処理装置である。なお、図2では、通信インタフェースは、「通信I/F」と記載される。なお、ライセンス管理サーバ1、仮想マシン管理サーバ2、課金サーバ3、及び、物理マシン5は、それぞれ、PC、サーバマシン等であってもよい。なお、それぞれの装置のハードウェア構成に関して、実施形態に応じて適宜構成要素の省略、置換、及び、追加が行われてもよい。例えば、各装置の制御部は、複数のプロセッサを含んでもよい。
)、及び、ROM(Read Only Memory)等を含む制御部、制御部で実行されるプログラム等を記憶する記憶装置、並びに、ネットワークを介した通信を行うための通信インタフェース、が電気的に接続された情報処理装置である。なお、図2では、通信インタフェースは、「通信I/F」と記載される。なお、ライセンス管理サーバ1、仮想マシン管理サーバ2、課金サーバ3、及び、物理マシン5は、それぞれ、PC、サーバマシン等であってもよい。なお、それぞれの装置のハードウェア構成に関して、実施形態に応じて適宜構成要素の省略、置換、及び、追加が行われてもよい。例えば、各装置の制御部は、複数のプロセッサを含んでもよい。
ライセンス管理サーバ1は、クラウド環境に実現されている各仮想マシンにおいて使用許諾されているソフトウェアを示す使用許諾情報を保持することで、各仮想マシンにおけるソフトウェアのライセンスを管理するサーバである。仮想マシン管理サーバ2は、例えば、仮想マシンと当該仮想マシンを利用するユーザとの対応関係を示す情報を保持することで、クラウド環境に実現されている仮想マシンを管理するサーバである。また、課金サーバ3は、ソフトウェアの使用許諾に係る課金処理を行うサーバである。図2では、これらのサーバは、それぞれ、1台の独立した情報処理装置である。しかしながら、これらのサーバは、それぞれ、複数台の情報処理装置により実現されてもよい。また、これらのサーバは、それぞれ、独立した情報処理装置でなくてもよい。例えば、これらのサーバは、1台のコンピュータ上の仮想マシンとして実現されてもよい。
物理マシン5は、本実施形態におけるクラウド環境において提供される仮想マシンが動作するための物理的なリソースとなる情報処理装置である。物理マシン5には、ハイパーバイザがインストールされている。そして、そのハイパーバイザによって、仮想化環境が実現し、1又は複数の仮想マシンが当該物理マシン5上で動作する。
なお、仮想化環境を実現する仮想化ソフトウェアには、ハイパーバイザ型とホストOS型とがある。ハイパーバイザ型の仮想化ソフトウェアは、物理マシン5上で直接動作し、仮想マシンを実現する。他方、ホストOS型の仮想化ソフトウェアは、物理マシン5にインストールされたOS上で動作し、仮想マシンを実現する。本実施形態に係る物理マシン5では、ハイパーバイザ型の仮想化ソフトウェアが利用されている。しかしながら、本実施形態に係る物理マシン5には、ホストOS型の仮想化ソフトウェアが利用されてもよい。
<機能構成>
図3は、本実施形態に係る各装置の機能構成を例示する。
図3は、本実施形態に係る各装置の機能構成を例示する。
ライセンス管理サーバ1は、CPUが、RAMに展開された各種プログラムを解釈及び実行して、各構成要素を制御することで、記憶手段11、登録手段12、認証手段13、及び、課金情報作成手段14を備える情報処理装置として機能する。なお、本実施形態では、これらの機能がいずれも汎用のCPUによって実現される。しかしながら、これらの機能の一部または全部が、1又は複数の専用のプロセッサにより実現されてもよい。また、ライセンス管理サーバ1の機能構成に関して、実施形態に応じて適宜構成要素の省略、置換、及び、追加が行われてもよい。
記憶手段11は、仮想マシンにおいて使用許諾されているソフトウェアを示す使用許諾情報であって、該ソフトウェアの使用許諾に係る認証に用いられる使用許諾情報を、記憶する。
図4は、当該使用許諾情報の一例を示す。図4に示されるとおり、使用許諾情報は、例えば、対象の仮想マシンを特定するための仮想マシンID、対象の仮想マシンを利用するユーザを特定するためのユーザID、及び、対象の仮想マシンにおいて使用許諾されているソフトウェアの一覧、を含む。なお、使用許諾情報のデータ形式は、特に限定されるものではなく、実施形態に応じて適宜選択されてよい。
登録手段12は、仮想マシンが複製される際に、複製先の仮想マシンにおいて使用許諾されるソフトウェアを使用許諾情報に登録する。
なお、登録手段12は、使用許諾情報により示される複製元の仮想マシンにおいて使用許諾されているソフトウェアに基づいて、使用許諾情報に登録する、複製先の仮想マシンにおいて使用許諾されるソフトウェアを特定してもよい。
認証手段13は、仮想マシンにおいてソフトウェアの起動を許可するために、使用許諾情報に基づいて当該ソフトウェアの使用許諾に係る認証を行う。なお、認証手段13は、仮想マシンを実現するハイパーバイザ50経由でソフトウェアの使用許諾に係る認証を行ってもよい。
課金情報作成手段14は、使用許諾情報を参照して、使用許諾されているソフトウェアと当該ソフトウェアの使用が許諾されている仮想マシンの数とに基づいて、当該ソフトウェアの使用に係る課金額を特定する。そして、課金情報作成手段14は、特定した課金額
の支払いを求めるための課金情報を作成する。
の支払いを求めるための課金情報を作成する。
仮想マシン管理サーバ2は、CPUが、RAMに展開された各種プログラムを解釈及び実行して、各構成要素を制御することで、複製指示手段21、提示手段22、及び、登録指示手段23を備える情報処理装置として機能する。ライセンス管理サーバ1と同様、これらの機能の一部または全部が、1又は複数の専用のプロセッサにより実現されてもよい。また、仮想マシン管理サーバ2の機能構成に関して、実施形態に応じて適宜構成要素の省略、置換、及び、追加が行われてもよい。
複製指示手段21は、ユーザ端末6から要求に応じて、ハイパーバイザ50に仮想マシンの複製に係る指示を行う。提示手段22は、複製先の仮想マシンにおいて使用許諾を受けるソフトウェアをユーザに選択させるために、使用許諾の対象となるソフトウェアの一覧をユーザ端末6に送信する。また、登録指示手段23は、複製先の仮想マシンにおいて使用許諾されるソフトウェアを示す情報をライセンス管理サーバ1に通知して、ライセンス管理サーバ1に複製先の仮想マシンにおいて使用許諾されるソフトウェアを使用許諾情報に登録させる。
課金サーバ3は、CPUが、RAMに展開された各種プログラムを解釈及び実行して、各構成要素を制御することで、課金処理手段31を備える情報処理装置として機能する。ライセンス管理サーバ1と同様、課金処理手段31は、1又は複数の専用のプロセッサにより実現されてもよい。また、課金サーバ3の機能構成に関して、実施形態に応じて適宜構成要素の省略、置換、及び、追加が行われてもよい。課金処理手段31は、ソフトウェアの使用許諾に係る課金処理を行う。
物理マシン5は、CPUが、RAMに展開された各種プログラムを解釈及び実行して、各構成要素を制御することで、ハイパーバイザ50を備える情報処理装置として機能する。ハイパーバイザ50は、物理マシン5上に1又は複数の仮想マシンを実現する。
また、ハイパーバイザ50は、仮想マシン管理サーバ2からの複製指示に従って、仮想マシンの複製を行う。図3では、物理マシン5Aに存在するハイパーバイザ50が当該指示に従って、仮想マシン51(複製元の仮想マシン)を複製する場面が例示されている。図3に示されるとおり、複製先の仮想マシン52は、複製元の仮想マシン51と同一の物理マシン(物理マシン5A)上に作成されてもよいし、複製元の仮想マシン51と異なる物理マシン(物理マシン5B)上に作成されてもよい。
なお、ハイパーバイザ50は、仮想マシンとライセンス管理サーバ1等の各サーバとの間の通信を仲介してもよい。すなわち、仮想マシンとライセンス管理サーバ1等の各サーバとの間の通信はハイパーバイザ50経由で行われてもよい。
例えば、仮想マシンがライセンス管理サーバ1にデータを送信する場合、仮想マシンは、送信対象のデータをハイパーバイザ50に保持させる。ライセンス管理サーバ1は、当該ハイパーバイザ50と通信を行うことで、仮想マシンがハイパーバイザ50に保持させたデータを取得する。これにより、仮想マシンからライセンス管理サーバ1にデータが送信される。
他方、例えば、ライセンス管理サーバ1が仮想マシンにデータを送信する場合、ハイパーバイザ50は、ライセンス管理サーバ1と通信して、当該ライセンス管理サーバ1から送信されるデータを取得する。そして、ハイパーバイザ50は、当該ライセンス管理サーバ1の通信対象である仮想マシンに取得したデータを渡す。これにより、ライセンス管理サーバ1から仮想マシンにデータが送信される。
このように、本実施形態では、仮想マシンとライセンス管理サーバ1等の各サーバとの間の通信がハイパーバイザ50経由で行われてもよい。このようにハイパーバイザ50経由で通信が行われることで、通信対象である仮想マシンは、対象のハイパーバイザ50によって実現される仮想マシンに限定される。そのため、送信対象が偽装されている可能性を低減することができ、仮想マシンと各サーバ間の通信のセキュリティを高めることができる。なお、このような通信を行う場合、各サーバには、ハイパーバイザ50と通信するためのソフトウェアが用意される。
§2 動作例
図5〜7を用いて、本実施形態に係る各装置の動作例を説明する。なお、以下で説明する動作例の処理手順は一例に過ぎず、各処理は、当該各処理の前に実行された処理の結果を用いる等の従属関係がない場合等、可能な限り入れ替えられてよい。
図5〜7を用いて、本実施形態に係る各装置の動作例を説明する。なお、以下で説明する動作例の処理手順は一例に過ぎず、各処理は、当該各処理の前に実行された処理の結果を用いる等の従属関係がない場合等、可能な限り入れ替えられてよい。
<複製>
図5は、本実施形態に係る仮想マシンの複製の処理手順を例示する。
図5は、本実施形態に係る仮想マシンの複製の処理手順を例示する。
ステップ101では、ユーザ端末6から仮想マシン管理サーバ2に仮想マシンの複製が要求される。そして、ステップ102では、仮想マシン管理サーバ2の制御部により、当該要求を行ったユーザが、当該要求において複製の対象として指定されている仮想マシンの正規のユーザであるか否かが判定される。そして、当該要求を行ったユーザが正規のユーザであると判定された場合、仮想マシン管理サーバ2からハイパーバイザ50に仮想マシンの複製指示がなされ、処理は、ステップ103に進む。他方、当該要求を行ったユーザが正規のユーザではないと判定された場合、処理は終了する。これらの処理は、図1のステップ1及び2の処理に関する。
例えば、仮想マシン管理サーバ2の複製指示手段21は、ユーザ端末6から仮想マシンの複製の要求を受け付ける。複製指示手段21は、受け付けた要求において複製の対象となる仮想マシンを特定する。複製指示手段21は、複製の要求を行ったユーザが、複製の対象となる仮想マシンを利用するユーザであるか否かを判定することで、複製の要求を行ったユーザが正規のユーザであるか否かを判定する。そして、複製の要求を行ったユーザが正規のユーザである場合に、複製指示手段21は、複製の対象となる仮想マシンが存在する物理マシン5のハイパーバイザ50に当該複製の対象となる仮想マシンの複製を指示する。
なお、ユーザ端末6からの要求には、上述の仮想マシンID等、複製する仮想マシンを特定するための情報が含まれており、複製指示手段21は、当該情報に基づいて、複製の対象として指定されている仮想マシンを特定してもよい。また、複製指示手段21は、対象のユーザが利用する仮想マシンの一覧を保持しており、当該保持している一覧をユーザ端末6に送信して、どの仮想マシンを複製するかを当該対象のユーザに問い合わせてもよい。そして、複製指示手段21は、当該問い合わせの回答に基づいて、複製の対象となる仮想マシンを特定してもよい。この場合、複製指示手段21は、複製の要求を行ったユーザが正規のユーザであるか否かの判定を省略してもよい。
なお、本処理において、仮想マシン管理サーバ2は、提示手段22によって、複製先の仮想マシンにおいて利用可能なソフトウェアの一覧をユーザ端末6に送信して、複製先の仮想マシンにおいて利用を所望するソフトウェアをユーザに問い合わせてもよい。
図6は、当該問い合わせに係るユーザ端末6の出力画面を例示する。ユーザは、ユーザ端末6を操作して、使用許諾を所望するソフトウェアを選択することで、複製先の仮想マ
シンにおいて利用を所望するソフトウェアを回答してもよい。そして、仮想マシン管理サーバ2は、当該回答に基づいて、複製先の仮想マシンにおいてユーザが利用を所望するソフトウェアを特定してもよい。
シンにおいて利用を所望するソフトウェアを回答してもよい。そして、仮想マシン管理サーバ2は、当該回答に基づいて、複製先の仮想マシンにおいてユーザが利用を所望するソフトウェアを特定してもよい。
なお、提示手段22は、例えば、仮想マシンの複製時に共通に利用されるソフトウェアの一覧を保持し、保持しているソフトウェアの一覧をユーザ端末6に送信して、複製先の仮想マシンにおいて利用を所望するソフトウェアをユーザに問い合わせてもよい。また、提示手段22は、例えば、ライセンス管理サーバ1と通信して、使用許諾情報を参照することで、複製元の仮想マシンにおいて使用許諾されているソフトウェアで、上記問い合わせに係るソフトウェアの一覧を作成してもよい。そして、提示手段22は、作成したソフトウェアの一覧をユーザ端末6に送信して、複製先の仮想マシンにおいて利用を所望するソフトウェアをユーザに問い合わせてもよい。
次のステップ103では、仮想マシンの複製指示を受けたハイパーバイザ50により、仮想マシンの複製が行われる。本処理は、図1におけるステップ3の処理に関する。
例えば、ハイパーバイザ50は、インストールされているソフトウェアを含めて複製元の仮想マシン51をそのまま複製することにより、複製先の仮想マシン52を作成してもよい。
また、前述の処理において複製先の仮想マシンにおいて利用を所望するソフトウェアがユーザによって選択されている場合がある。この場合、仮想マシン管理サーバ2の複製指示手段21は、当該選択の結果を示す情報と共に、仮想マシンの複製指示を行ってもよい。そして、ハイパーバイザ50は、複製元の仮想マシン51をそのまま複製せず、当該情報により示されるユーザの選択の結果に基づいて、複製先の仮想マシン52にインストールされるソフトウェアを指定してもよい。
ステップ104では、複製先の仮想マシンにおいて使用許諾されたソフトウェアの登録が行われる。本処理は、図1におけるステップ4の処理に関する。
例えば、仮想マシン管理サーバ2の登録指示手段23は、複製先の仮想マシン52の仮想マシンIDと、当該複製の要求を行ったユーザのユーザIDと、複製先の仮想マシン52において使用許諾されるソフトウェアを示す情報をライセンス管理サーバ1に通知する。ライセンス管理サーバ1の登録手段12は、当該通知される情報に基づいて、記憶手段11において保持される使用許諾情報に、複製先の仮想マシン52において使用許諾されるソフトウェアを登録する。
複製先の仮想マシン52の仮想マシンIDは、ハイパーバイザ50により設定されてもよいし、仮想マシン管理サーバ2により設定されてもよい。ハイパーバイザ50により複製先の仮想マシン52の仮想マシンIDが設定される場合、ステップ103における複製処理が完了した後に、ハイパーバイザ50から仮想マシン管理サーバ2に複製先の仮想マシン52の仮想マシンIDが通知される。
また、登録指示手段23から通知される情報は、ライセンス管理サーバ1において複製先の仮想マシンにおいて使用許諾されるソフトウェアが特定可能であれば、いかなる内容であってもよい。例えば、上述の処理において複製先の仮想マシンにおいて利用を所望するソフトウェアがユーザによって選択されている場合がある。この場合、登録指示手段23は、当該選択の結果に基づいて、複製先の仮想マシンにおいて使用許諾されるソフトウェアの一覧を含む情報をライセンス管理サーバ1に通知してもよい。ライセンス管理サーバ1の登録手段12は、受け取った情報により示されるソフトウェアの一覧を使用許諾情
報に登録してもよい。
報に登録してもよい。
また、例えば、登録指示手段23から通知される情報は、複製元の仮想マシン51の仮想マシンIDを含む情報であってもよい。登録手段12は、このような情報を受け取った場合、複製元の仮想マシン51において使用許諾されているソフトウェアがそのまま複製先の仮想マシン52において使用許諾されるとして扱ってもよい。具体的には、登録手段12は、複製元の仮想マシン51の仮想マシンIDに基づいて、記憶手段11に記憶されている使用許諾情報を参照して、複製元の仮想マシン51において使用許諾されているソフトウェアを特定してもよい。そして、登録手段12は、特定したソフトウェアを、複製先の仮想マシン52において使用許諾されるソフトウェアとして、使用許諾情報に登録してもよい。
また、登録指示手段23から通知される情報には複製先の仮想マシン52において使用許諾されるソフトウェアを示す情報が含まれていなくてもよい。この場合、ライセンス管理サーバ1の登録手段12は、上述の仮想マシン管理サーバ2と同様の方法により、複製先の仮想マシンにおいて利用を所望するソフトウェアをユーザに問い合わせてもよい。そして、登録手段12は、当該問い合わせの結果に基づいて、複製先の仮想マシン52において使用許諾されるソフトウェアを使用許諾情報に登録してもよい。
<認証>
図7は、本実施形態に係る仮想マシンにおけるソフトウェアの使用許諾に係る認証の処理手順を例示する。
図7は、本実施形態に係る仮想マシンにおけるソフトウェアの使用許諾に係る認証の処理手順を例示する。
ステップ201では、例えば、仮想マシンにおいてユーザがソフトウェアを起動しようとする際に、当該ソフトウェアの使用許諾に係る認証を行うために、当該仮想マシンとライセンス管理サーバ1との間で通信が開始される。ステップ202では、当該ソフトウェアが使用許諾情報に登録されているか否かが判定される。そして、対象のソフトウェアが使用許諾情報に登録されている場合に、ステップ203の処理として、当該対象のソフトウェアの起動が許可される。他方、対象のソフトウェアが使用許諾情報に登録されていない場合、当該ソフトウェアの起動が許可されず、ステップ204の処理として、当該対象のソフトウェアの起動が拒否される。これらの処理は、図1におけるステップ6の処理に関する。
これらの処理は、例えば、ライセンス管理サーバ1の認証手段13により実行される。仮想マシンは、起動に係るソフトウェアの名称と自身の仮想マシンIDとをライセンス管理サーバ1に通知する。ライセンス管理サーバ1の認証手段13は、当該通知を受け取ると、当該通知に含まれる仮想マシンIDに基づいて使用許諾情報を参照し、参照した使用許諾情報に当該通知に含まれる名称のソフトウェアが登録されているか否かを判定する。そして、登録されている場合、認証手段13は、仮想マシンに対して許可通知を行うことで、対象のソフトウェアの起動を許可する。他方、登録されていない場合、認証手段13は、仮想マシンに対して拒否通知を行うことで、対象のソフトウェアの起動を拒否する。例えば、このような処理により、対象のソフトウェアの使用許諾に係る認証が行われる。
なお、仮想マシンとライセンス管理サーバ1との間の当該認証に係る通信は、ハイパーバイザ50を経由して行われてもよい。上述のとおり、仮想マシンとライセンス管理サーバ1との間の通信がハイパーバイザ50を経由して行われることで、仮想マシンとライセンス管理サーバ1との間の通信のセキュリティを高めることができる。
また、仮想マシンとライセンス管理サーバ1との間の当該認証に係る通信の内容は、公開鍵暗号方式によって暗号化されてもよい。この場合、仮想マシンは、ライセンス管理サ
ーバ1から取得した公開鍵を用いて、当該ライセンス管理サーバ1に送信するデータを暗号化する。他方、ライセンス管理サーバ1の認証手段13は、対象の仮想マシン、又は、当該対象の仮想マシンが存在する物理マシン5のハイパーバイザ50から取得した公開鍵を用いて、当該対象の仮想マシンに送信するデータを暗号化する。これにより、当該ソフトウェアの使用許諾に係る認証のセキュリティを向上させることができる。
ーバ1から取得した公開鍵を用いて、当該ライセンス管理サーバ1に送信するデータを暗号化する。他方、ライセンス管理サーバ1の認証手段13は、対象の仮想マシン、又は、当該対象の仮想マシンが存在する物理マシン5のハイパーバイザ50から取得した公開鍵を用いて、当該対象の仮想マシンに送信するデータを暗号化する。これにより、当該ソフトウェアの使用許諾に係る認証のセキュリティを向上させることができる。
<その他>
これらの処理の他、図1のステップ5及び7で示されるとおり、課金サーバ3では、課金処理手段31により、課金処理が行われる。課金処理において用いられる課金情報は、上述のとおり、ライセンス管理サーバ1によって作成されてもよいし、課金サーバ3によって作成されてもよい。ライセンス管理サーバ1によって課金情報が作成される場合、ライセンス管理サーバ1の課金情報作成手段14が当該課金情報を作成する。
これらの処理の他、図1のステップ5及び7で示されるとおり、課金サーバ3では、課金処理手段31により、課金処理が行われる。課金処理において用いられる課金情報は、上述のとおり、ライセンス管理サーバ1によって作成されてもよいし、課金サーバ3によって作成されてもよい。ライセンス管理サーバ1によって課金情報が作成される場合、ライセンス管理サーバ1の課金情報作成手段14が当該課金情報を作成する。
例えば、課金情報作成手段14は、課金情報を作成する対象のユーザのユーザIDを指定して、使用許諾情報を参照する。これにより、課金情報作成手段14は、対象のユーザが利用している仮想マシンそれぞれにおいて使用許諾されているソフトウェアの一覧を取得することができる。そして、課金情報作成手段14は、取得したソフトウェアの一覧を参照し、使用許諾されているソフトウェアと当該ソフトウェアの使用が許諾されている仮想マシンの数とを特定する。そして、課金情報作成手段14は、特定したこれらの情報に基づいて課金額を求めて、対象のユーザについての課金情報を作成する。
§3 補足
以上、本発明の実施の形態を詳細に説明してきたが、前述までの説明はあらゆる点において本発明の例示に過ぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。
以上、本発明の実施の形態を詳細に説明してきたが、前述までの説明はあらゆる点において本発明の例示に過ぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。
例えば、ユーザ端末6からの要求がなくても、仮想マシン管理サーバ2は、仮想マシンの複製を行ってもよい。仮想マシン管理サーバ2の制御部は、例えば、仮想マシンの処理負荷を監視し、当該処理負荷が設定された閾値を超えた場合に、仮想マシンの複製指示をハイパーバイザ50に行ってもよい。
また、このような状況において複製される仮想マシンは、予め設定されていてもよい。仮想マシン管理サーバ2の制御部は、当該設定に基づいて、複製する仮想マシン(複製元の仮想マシン51)を特定し、特定した複製する仮想マシンが存在する物理マシン5のハイパーバイザ50に、当該仮想マシンの複製を指示する。そして、ライセンス管理サーバ1では、複製元の仮想マシン51において使用許諾されているソフトウェアがそのまま複製先の仮想マシン52において使用許諾されるとして扱われてもよい。すなわち、上述の方法で、ライセンス管理サーバ1は、複製元の仮想マシン51において使用許諾されているソフトウェアを、複製先の仮想マシン52において使用許諾されるソフトウェアをして、使用許諾情報に登録してもよい。
1…ライセンス管理サーバ、2…仮想マシン管理サーバ、3…課金サーバ、
5…物理マシン、6…ユーザ端末、
11…記憶手段、12…登録手段、13…認証手段、14…課金情報作成手段、
21…複製指示手段、22…提示手段、23…登録指示手段、
31…課金処理手段、
50…ハイパーバイザ、51…複製元の仮想マシン、52…複製先の仮想マシン
5…物理マシン、6…ユーザ端末、
11…記憶手段、12…登録手段、13…認証手段、14…課金情報作成手段、
21…複製指示手段、22…提示手段、23…登録指示手段、
31…課金処理手段、
50…ハイパーバイザ、51…複製元の仮想マシン、52…複製先の仮想マシン
Claims (8)
- 仮想マシンにおいて使用許諾されているソフトウェアを示す使用許諾情報であって、該ソフトウェアの使用許諾に係る認証に用いられる使用許諾情報を、記憶する記憶手段と、
前記仮想マシンが複製される際に、複製先の仮想マシンにおいて使用許諾されるソフトウェアを前記使用許諾情報に登録する登録手段と、
を備える情報処理装置。 - 前記登録手段は、前記使用許諾情報により示される複製元の仮想マシンにおいて使用許諾されているソフトウェアに基づいて、前記使用許諾情報に登録する、前記複製先の仮想マシンにおいて使用許諾されるソフトウェアを特定する、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記仮想マシンにおいて前記ソフトウェアの起動を許可するために、前記使用許諾情報に基づいて該ソフトウェアの使用許諾に係る認証を行う認証手段、を更に備える、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 前記認証手段は、前記仮想マシンを実現するハイパーバイザ経由で前記ソフトウェアの使用許諾に係る認証を行う、
請求項3に記載の情報処理装置。 - 前記使用許諾情報を参照して、使用許諾されているソフトウェアと当該ソフトウェアの使用が許諾されている仮想マシンの数とに基づいて、該ソフトウェアの使用に係る課金額を特定し、該特定した課金額の支払いを求めるための課金情報を作成する課金情報生成手段、を更に備える、
請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 仮想マシンにおいて使用許諾されているソフトウェアを示す使用許諾情報であって、該ソフトウェアの使用許諾に係る認証に用いられる使用許諾情報を、記憶する記憶手段と、
前記仮想マシンが複製される際に、複製先の仮想マシンにおいて使用許諾されるソフトウェアを前記使用許諾情報に登録する登録手段と、
を備える情報処理システム。 - コンピュータが、
仮想マシンにおいて使用許諾されているソフトウェアを示す使用許諾情報であって、該ソフトウェアの使用許諾に係る認証に用いられる使用許諾情報を、記憶するステップと、
前記仮想マシンが複製される際に、複製先の仮想マシンにおいて使用許諾されるソフトウェアを前記使用許諾情報に登録するステップと、
を実行する情報処理方法。 - コンピュータに、
仮想マシンにおいて使用許諾されているソフトウェアを示す使用許諾情報であって、該ソフトウェアの使用許諾に係る認証に用いられる使用許諾情報を、記憶するステップと、
前記仮想マシンが複製される際に、複製先の仮想マシンにおいて使用許諾されるソフトウェアを前記使用許諾情報に登録するステップと、
を実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
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