JP2010218517A - 仮想環境におけるソフトウェアライセンス管理システム及び同ライセンス管理方法 - Google Patents

Abstract

【課題】仮想マシンに対するソフトウェアのライセンス料金算出及び仮想マシンの最適化。
【解決手段】仮想マシン稼働状況データベース３１から稼働中の仮想マシン名を抽出する第１工程と、該抽出した稼働中の仮想マシン名に対応するライセンス課金条件情報を仮想マシン配置状況データベース４１から抽出する第２工程と、該抽出したライセンス課金条件情報（適用対象名と課金開始条件）を基に仮想マシン及び又は物理サーバコンピュータに対するライセンス数をカウントする第３工程と、カウントしたライセンスに対するライセンス料金をライセンス課金ポリシデータベース６０から抽出し、該抽出したライセンス料金及び前記ライセンス数を基にライセンス料金を算出する第４工程を実行すると共に、ライセンスが割り当て済みの物理サーバコンピュータに仮想マシンを配置するもの。
【選択図】図１

Description

本発明は、仮想化プラットフォーム上で動作する仮想マシンに割り当てたソフトウェアライセンス数を自動算出すると共に、仮想マシンの配置状況を考慮した必要ソフトウェアライセンス数を最小にすることができる仮想環境におけるソフトウェアライセンス管理システム及び同ライセンス管理方法に関する。

一般に近年のコンピュータシステムにおいては、物理サーバのマシン資源をソフトウェアを使って複数に分割且つ独立させ、物理サーバコンピュータ上に複数台の仮想マシンを同時に稼働させるサーバ仮想化技術が実現されている。このサーバ仮想化技術は、ハードウェアを仮想化することにより、複数台の仮想マシンに多種のＯＳやアプリケーションを実行させることによって、従来の形態である物理マシンと比較して容易にマシンを構築することができる。このサーバ仮想化技術は、仮想マシンの作成や構築が容易なことから、物理マシンと比較してマシン台数が多くなることが予想されるため、仮想マシンの稼働状況を管理し、ソフトウェアライセンスが必要なのかを把握することが重要である。尚、ソフトウェアライセンス課金システムに関する技術が記載された文献としては、例えば下記特許文献１が挙げられる。

特開２００７−１４９０１７号公報

従来技術によるソフトウェアライセンスの管理方法は、仮想マシンが仮想化プラットフォーム間を移動した場合、移動に関与した仮想化プラットフォームの台数分ソフトウェアライセンスが必要となる特性などの仮想環境独自のライセンスの数え方を考慮していないため、必要なソフトウェアライセンス数を把握することが難しく、このライセンスを適用しているマシンを管理できていない場合、ライセンス不足となる可能性があると言う不具合があった。更に仮想化プラットフォーム上で動作するマシンに対するライセンスの数え方は、ベンダ・製品・エディション毎に違いがあることからも必要なライセンス数を見誤る可能性があると言う不具合もあった。

本発明の目的は、仮想化プラットフォーム上の仮想マシンに対する必要なＯＳやアプリケーションライセンス数を自動算出し、必要なライセンス数及びライセンス料を把握し、ライセンス課金を節約するように仮想マシン配置の最適化処理することができる仮想環境におけるソフトウェアライセンス管理システム及び同ライセンス管理方法を提供することである。

前記目的を達成するために本発明は、ホストである物理サーバコンピュータ上に仮想化ソフトウェアを用いて複数の仮想マシンを生成し、該生成した仮想マシンにライセンスが設定されたソフトウェアプログラムを割り当てる仮想環境コンピュータシステムにおけるソフトウェアライセンス管理システムであって、
前記物理サーバコンピュータ上に生成された仮想マシンが稼働中か否かを表す稼働情報を仮想マシン名毎に格納した仮想マシン稼働状況データベースと、
仮想マシン名と該仮想マシンを生成した物理サーバコンピュータ名と該仮想マシンにライセンスされているアプリケーションプログラム名とを複数格納した仮想マシン配置状況データベースと、
課金の対象がＣＰＵか物理サーバコンピュータかを示す適用対象名と該適用対象に対する課金を開始する課金開始条件と該適用対象名及び課金開始条件に対応するライセンス料金とから成るライセンス課金条件情報を格納したライセンス課金ポリシデータベースと、
前記仮想マシン稼働状況データベースと仮想マシン配置状況データベースとライセンス課金ポリシデータベースとを参照して制御する制御部とを備え、
該制御部が、
前記仮想マシン稼働状況データベースに格納された稼働情報を参照し、稼働中の仮想マシン名を抽出する第１工程と、
該第１工程により抽出した稼働中の仮想マシン名をキーとして前記仮想マシン配置状況データベースを参照し、該仮想マシン名に対応する適用対象名と課金開始条件を含むライセンス課金条件情報を抽出する第２工程と、
前記第２工程により抽出した適用対象名と課金開始条件を基に仮想マシン及び又は物理サーバコンピュータに対するライセンスの数を合算したライセンス数をカウントする第３工程と、
該第３工程によりカウントしたライセンスに対するライセンス料金をライセンス課金ポリシデータベースから抽出し、該抽出したライセンス料金及び前記ライセンス数を基にライセンス料金を算出する第４工程とを実行することを第１の特徴とする。

また本発明は、前記第１の特徴のソフトウェアライセンス管理システムにおいて、前記制御部が、前記前記第２工程によりカウントしたライセンスの適用対象がＣＰＵか物理サーバコンピュータかを判定し、適用対象が物理サーバコンピュータと判定したとき、該物理サーバコンピュータ上に生成された複数の仮想マシンに対するライセンス数を１つとカウントすることを第２の特徴とする。

また本発明は、前記第１又は２の特徴のソフトウェアライセンス管理システムにおいて、前記制御部が、
前記第１工程により抽出した稼働中の仮想マシン名と前記第２工程により抽出したライセンス課金条件情報とを基に仮想マシン配置状況データベースを参照してライセンスが割り当て済みの物理サーバコンピュータが存在するか否か判定する第５工程と、
該第５工程においてライセンスが割り当て済みの物理サーバコンピュータが存在すると判定したとき、ライセンス割り当て済みの物理サーバコンピュータへ仮想マシンを配置する第６工程とを実行することを第３の特徴とする。

更に本発明は、ホストである物理サーバコンピュータ上に生成された仮想マシンが稼働中か否かを表す稼働情報を仮想マシン名毎に格納した仮想マシン稼働状況データベースと、仮想マシン名と該仮想マシンを生成した物理サーバコンピュータ名と該仮想マシンにライセンスされているアプリケーションプログラム名とを複数格納した仮想マシン配置状況データベースと、課金の対象がＣＰＵか物理サーバコンピュータかを示す適用対象名と該適用対象に対する課金を開始する課金開始条件と該適用対象名及び課金開始条件に対応するライセンス料金とから成るライセンス課金条件情報を格納したライセンス課金ポリシデータベースと、前記仮想マシン稼働状況データベースと仮想マシン配置状況データベースとライセンス課金ポリシデータベースとを参照して制御する制御部とを備え、
前記物理サーバコンピュータ上に仮想化ソフトウェアを用いて複数の仮想マシンを生成し、該生成した仮想マシンにライセンスが設定されたソフトウェアプログラムを割り当てる仮想環境コンピュータシステムにおけるソフトウェアライセンス管理方法であって、
該制御部に、
前記仮想マシン稼働状況データベースに格納された稼働情報を参照し、稼働中の仮想マシン名を抽出する第１工程と、
該第１工程により抽出した稼働中の仮想マシン名をキーとして前記仮想マシン配置状況データベースを参照し、該仮想マシン名に対応する適用対象名と課金開始条件を含むライセンス課金条件情報を抽出する第２工程と、
前記第２工程により抽出した適用対象名と課金開始条件を基に仮想マシン及び又は物理サーバコンピュータに対するライセンスの数を合算したライセンス数をカウントする第３工程と、
該第３工程によりカウントしたライセンスに対するライセンス料金をライセンス課金ポリシデータベースから抽出し、該抽出したライセンス料金及び前記ライセンス数をー基にライセンス料金を算出する第４工程とを実行させることを第４の特徴とする。

また本発明は、第４の特徴のソフトウェアライセンス管理方法において、前記制御部に、前記前記第２工程によりカウントしたライセンスの適用対象がＣＰＵか物理サーバコンピュータかを判定し、適用対象が物理サーバコンピュータと判定したとき、該物理サーバコンピュータ上に生成された複数の仮想マシンに対するライセンス数を１つとカウントさせることを第５の特徴とする。

また本発明は、前記第４又は第５の特徴のソフトウェアライセンス管理方法において、前記制御部に、
前記第１工程により抽出した稼働中の仮想マシン名と前記第２工程により抽出したライセンス課金条件情報とを基に、仮想マシン配置状況データベースを参照してライセンスが割り当て済みの物理サーバコンピュータが存在するか否か判定する第５工程と、
該第５工程においてライセンスが割り当て済みの物理サーバコンピュータが存在すると判定したとき、ライセンス割り当て済みの物理サーバコンピュータへ仮想マシンを配置する第６工程とを実行させることを第６の特徴とする。

本発明によるソフトウェアライセンス管理システム及び方法は、仮想マシン稼働状況データベースに格納された稼働情報を基に稼働中の仮想マシン名を抽出する第１工程と、該第１工程により抽出した稼働中の仮想マシン名に対応するライセンス課金条件情報を仮想マシン配置状況データベースから抽出する第２工程と、該抽出したライセンス課金条件情報（適用対象名と課金開始条件）を基に仮想マシン及び又は物理サーバコンピュータに対するライセンス数をカウントする第３工程と、カウントしたライセンスに対するライセンス料金をライセンス課金ポリシデータベースから抽出し、該抽出したライセンス料金及び前記ライセンス数を基にライセンス料金を算出する第４工程を実行することによって、仮想化プラットフォーム上の仮想マシンに対するライセンス料金を自動算出することができる。

更に本発明によるソフトウェアライセンス管理システム及び方法は、ライセンスが割り当て済みの物理サーバコンピュータが存在するとき、該ライセンスが割り当て済みの物理サーバコンピュータに仮想マシンを配置することによって、ライセンス課金を節約するように仮想マシン配置の最適化処理を行うことができる。

本発明の一実施形態によるソフトウェアライセンス管理システムの全体構成図。 仮想マシン稼働状況データベースに保存される情報例を示す図。 仮想マシン配置状況データベースに保存される情報例を示す図。 ソフトウェアライセンス課金ポリシデータベースに保存される情報例を示す図。 ソフトウェアライセンス料金履歴データベースに保存される情報例を示す図。 本実施形態によるソフトウェアライセンスの自動計算方法処理のフロー図。 本実施形態による仮想マシン配置の最適化の処理フロー図。

以下、本発明によるソフトウェアライセンス管理方法を適用したソフトウェアライセンス管理システムを図面を参照して詳細に説明する。
［構成］
本実施形態によるソフトウェアライセンス管理システムを構成するコンピュータシステムは、図１に示す如く、複数の仮想マシン１２を含んで管理される対象の仮想環境コンピュータ１０と、該仮想環境コンピュータ１０に接続され、ソフトウェア自動計算及び仮想マシン配置最適化を管理するためのライセンス管理サーバ２０と、ベンダ・製品・エディション毎に定義されているライセンスの課金方法を記録したソフトウェアライセンス課金ポリシデータベース６０と、課金対象となるソフトウェアライセンス数・料金の結果を蓄積するソフトウェアライセンス料金履歴データベース６１とから構成される。

前記仮想環境コンピュータ１０は、実マシン及び仮想化ソフトウェアを含む複数の仮想化プラットフォーム１１と、該仮想化プラットフォーム１１上に生成される複数の仮想マシン１２と、仮想化プラットフォーム上へ新しく配置される新規作成仮想マシン１３とから成り、前記ライセンス管理サーバ２０は、前記仮想マシン１２及び１３の稼働状況を監視する仮想マシン稼働状況監視機能部３０と、その稼働状況監視結果を蓄積する仮想マシン稼働状況データベース３１と、前記仮想化プラットフォーム１１上の仮想マシン１２等の配置状況を監視する仮想マシン配置状況監視機能部４０と、その配置状況監視結果を蓄積する仮想マシン配置状況データベース４１と、仮想化プラットフォーム上１１に仮想マシンを新しく配置する新規作成仮想マシンをソフトウェアライセンス数が最小となるよう配置先を指定する仮想マシン配置最適化機能部５０と、図示しない制御部とから構成される。

前記仮想マシン稼働状況データベース３１は、図２に示す如く、仮想マシン名と、該仮想マシン名に対応した仮想マシンの稼働状況を取得した時点の仮想マシンの電源状態を示す電源状態情報と、最後に仮想マシンの電源をＯｎにした日を示す最終電源Ｏｎ日情報と、最後に仮想マシンの電源をＯｆｆにした日を示す最終電源Ｏｆｆ日情報の各項目の各情報を格納し、例えば仮想マシン名が「ＶｉｒｔｕａｌＭａｃｈｉｎｅ０１」の仮想マシンが、電源状態が「Ｏｎ」、最終電源Ｏｎ日が「２００９／１／１」、最終電源Ｏｆｆ日が「２００８／１２／３１」の如き稼働状況情報を格納している。

前記仮想マシン配置状況データベース４１は、各仮想マシンの配置情報を保持するものであって、図３に示す如く、仮想マシン名と、仮想マシンを配置している仮想化プラットフォームを示すホスト名と、仮想マシンに割り当てているソフトウェアライセンスを示すライセンス名と、ソフトウェアライセンスのエディションを示すエディション名と、仮想マシンを現在のホストに移動した日を示す最終移動日との各項目情報を格納し、例えば仮想マシン名「ＶｉｒｔｕａｌＭａｃｈｉｎｅ０１」の仮想マシンが、仮想化プラットフォームを示すホスト名が「Ｈｏｓｔ０１」、ソフトウェアライセンスを示すライセンス名が「Ｌｉｓｅｎｃｅ０１」、ソフトウェアライセンスのエディション名が「Ｅｎｔｅｒｐｒｉｓｅ」、現在のホストに移動した日を示す最終移動日が「２００９／１／１」の如きマシン配置情報を格納している。

前記ソフトウェアライセンス課金ポリシデータベース６０は、各ベンダ・製品・エディション毎に定義されているライセンスの課金情報（ベンダ、製品、エディション毎のライセンスの数え方情報）を記録したものであって、図４に示す如く、ソフトウェアの製品（ライセンス）名と、エディションと、ライセンスを適用する対象を示す適用対象部位名と、課金を行う際のタイミングであるインストール時又は起動時等の課金（開始）条件と、他ホスト移動等の追加課金条件を示す追加課金条件と、課金を除外する際の条件である課金除外条件との各項目情報と、図示しないライセンス単位のライセンス料金額を格納し、例えば、製品（ライセンス）名「Ｌｉｃｅｎｓｅ０１」のエディションが「Ｓｔａｎｄａｒｄ」の製品は、適用対象が「ＣＰＵコア」、課金条件が「マシンインストール時」、追加課金条件が「なし」、課金除外条件が「なし」であり、製品（ライセンス）名「Ｌｉｃｅｎｓｅ０１」のエディションが「Ｓｔａｎｄａｒｄ」の製品は、適用対象が「ＣＰＵコア」、課金条件が「マシン起動時」、追加課金条件が「課金日から９０日以内に他のホストに移動」、課金除外条件が「３０日間マシン起動なし」の如く登録されている。

ソフトウェアライセンス料金履歴データベース６１は、課金対象となるソフトウェアライセンス数・料金の履歴を登録したものであって、日付と、ライセンス（製品）名と、エディション名と、数量と、料金の各項目情報とから成り、例えば、２００９年１月に登録されたライセンス名「Ｌｉｃｅｎｓｅ０１」の製品が、エディション名「Ｓｔａｎｄａｒｄ」、数量が「１」、料金が「￥１００,０００」であることを格納している。

［動作］
次に前述のように構成されたソフトウェアライセンス管理システム及び方法の動作を図６及び図７を参照して説明する。
まず、本実施形態によるソフトウェアライセンス管理システムは、ソフトウェアライセンスの自動計算を行うとき、ライセンス管理サーバ２０の制御部が、ソフトウェアライセンス課金ポリシデータベース６０からベンダ・製品・エディション毎に定義されているライセンスの課金情報を読み込むステップ１０１と、仮想マシン稼働状況データベース３１及び仮想マシン配置状況データベース４１から仮想環境コンピュータ１０における仮想化プラットフォーム１１上において稼働中のホスト名及び仮想マシン名を読み込むステップ１０２と、該ステップ１０２により読み込んだホスト名又は仮想マシン名に割り当てているソフトウェアライセンスが稼働状況及び配置状況によって課金対象となるか否かを仮想マシン稼働状況データベース３１及び仮想マシン配置状況データベース４１及びソフトウェアライセンス課金ポリシデータベース６０を参照して判定し、登録されていないと判定したときに後述のステップ１０６に移行するステップ１０３と、該ステップ１０３において、課金対象と判定したとき、課金対象となるソフトウェアライセンス数をカウントするステップ１０４と、ソフトウェアライセンス料金を算出するステップ１０５と、該ステップ１０５及び前記ステップ１０３による処理に基づいてソフトウェアライセンス料金履歴データベース６１の登録データ（数量／料金）を更新するステップ１０６とを実行する。

前記ステップ１０２における稼働中のホスト名及び仮想マシン名を読み込む動作は、制御部が、仮想マシン稼働状況データベース３１の最終電源Ｏｎ／Ｏｆｆ日時とコンピュータのシステム日時とを比較し、システム日時において稼働中のホスト名及び仮想マシン名を抽出することによって実行される。前記ステップ１０３によるソフトウェアライセンスが稼働状況及び配置状況によって課金対象となるか否かの判定は、仮想マシン稼働状況監視機能部３０が仮想マシン稼働状況データベース３１の電源（オンオフ）状態と最終電源Ｏｎ日とシステム日時とを比較して稼働状況か否かを判定し、仮想マシン配置状況監視機能部４０が仮想マシン配置状況データベース４１の仮想マシン名／ホスト名／ライセンス名／エディションを参照して配置状況を判定することによって行われる。またステップ１０４におけるライセンス数のカウント処理は、制御部が、ライセンス課金ポリシデータベース６０（図４）に格納された、適用箇所と課金（開始）条件と追加課金条件と課金除外条件との各条件情報による課金条件に合致したライセンス数を合算することによって行われる（例えば、ステップ１０３によりライセンス対象であると判定したソフトウェアに合致するソフトウェアライセンス課金ポリシデータベース６０に格納された「製品」及び「エディション」の組合せの数を合算する）。

これら一連の処理によって本実施形態によるソフトウェアライセンス管理システムは、仮想環境コンピュータ１０における仮想マシン１２及び仮想化プラットフォーム１１（ホスト）に割り当てられたライセンスの料金を算出することができる。特に、仮想マシン１２毎に割り当てられたライセンスと、仮想化プラットフォーム１１に割り当てられたライセンスとを区別して算出することによって、仮想環境コンピュータ１０に必要とするソフトウェアライセンス数及びライセンス料を容易に算出することができる。更に本実施形態によれば、ホスト上の仮想マシンに別途ソフトウェアライセンスを割り当てる必要が無い製品（図４に示した製品「Ｌｉｃｅｎｓｅ０２」のエディション「Ｅｎｔｅｒｐｉｓｅ」）場合、ホスト１台・ホスト上に仮想環境コンピュータ１０台に対してライセンスを割り当てたとしても必要ライセンス数を１つとして管理することができる。

更に本実施形態によるソフトウェアライセンス管理システムは、仮想マシン配置の最適化処理を行うものであって、ホストにソフトウェアライセンスを割り当てることによりホスト上の仮想マシンには別途ソフトウェアライセンスを割り当てる必要が無い場合の処理フローを図７を参照して説明する。この仮想マシン配置最適化処理は、図７に示す如く、ライセンス管理サーバ２０が、ソフトウェアライセンス課金ポリシデータベース６０から各ベンダ・製品・エディション毎に定義されているライセンスの課金情報（図４）を読み込むステップ２０１と、仮想マシン稼働状況データベース３１及び仮想マシン配置状況データベース４１から仮想環境コンピュータ１０における仮想化プラットフォーム１１上において稼働中のホスト名及び仮想マシン名を読み込むステップ２０２と、仮想マシン配置状況データベース４１を参照してライセンスが割り当て済みのホストが存在するか判定するステップ２０３と、該ステップ２０３においてライセンスが割り当て済みのホストが存在すると判定したとき、ライセンス割り当て済みのホストへ仮想マシンを配置するステップ２０４と、前記ステップ２０３においてライセンスが割り当て済みのホストが存在しないと判定したとき任意のホストへ仮想マシンを配置するステップ２０５とを実行する。

これら一連の処理によって本実施形態によるソフトウェアライセンス管理システムは、ホストに対してランセンスが割り当て済みのホストに仮想マシンを割り当てることによって、ライセンス課金を節約するように仮想マシン配置の最適化処理を行うことができる。例えば、ホスト上の仮想マシンに別途ソフトウェアライセンスを割り当てる必要が無い製品（図４に示した製品「Ｌｉｃｅｎｓｅ０２」のエディション「Ｅｎｔｅｒｐｉｓｅ」）場合、ホスト１台・ホスト上に仮想環境コンピュータ１０台に対してライセンスを割り当てたとしても必要ライセンス数を１つにすることができる。

１０：仮想環境コンピュータ、１１：仮想化プラットフォーム、１２：仮想マシン、
１３：新規作成仮想マシン、２０：ライセンス管理サーバ、３０：仮想マシン稼働状況監視機能部、３１：仮想マシン稼働状況データベース、４０：仮想マシン配置状況監視機能部、４１：仮想マシン配置状況データベース、５０：仮想マシン配置最適化機能部、６０：ソフトウェアライセンス課金ポリシデータベース、６１：ソフトウェアライセンス料金履歴データベース。

Claims (6)

1. ホストである物理サーバコンピュータ上に仮想化ソフトウェアを用いて複数の仮想マシンを生成し、該生成した仮想マシンにライセンスが設定されたソフトウェアプログラムを割り当てる仮想環境コンピュータシステムにおけるソフトウェアライセンス管理システムであって、
   前記物理サーバコンピュータ上に生成された仮想マシンが稼働中か否かを表す稼働情報を仮想マシン名毎に格納した仮想マシン稼働状況データベースと、
   仮想マシン名と該仮想マシンを生成した物理サーバコンピュータ名と該仮想マシンにライセンスされているアプリケーションプログラム名とを複数格納した仮想マシン配置状況データベースと、
   課金の対象がＣＰＵか物理サーバコンピュータかを示す適用対象名と該適用対象に対する課金を開始する課金開始条件と該適用対象名及び課金開始条件に対応するライセンス料金とから成るライセンス課金条件情報を格納したライセンス課金ポリシデータベースと、
   前記仮想マシン稼働状況データベースと仮想マシン配置状況データベースとライセンス課金ポリシデータベースとを参照して制御する制御部とを備え、
   該制御部が、
   前記仮想マシン稼働状況データベースに格納された稼働情報を参照し、稼働中の仮想マシン名を抽出する第１工程と、
   該第１工程により抽出した稼働中の仮想マシン名をキーとして前記仮想マシン配置状況データベースを参照し、該仮想マシン名に対応する適用対象名と課金開始条件を含むライセンス課金条件情報を抽出する第２工程と、
   前記第２工程により抽出した適用対象名と課金開始条件を基に仮想マシン及び又は物理サーバコンピュータに対するライセンスの数を合算したライセンス数をカウントする第３工程と、
   該第３工程によりカウントしたライセンスに対するライセンス料金をライセンス課金ポリシデータベースから抽出し、該抽出したライセンス料金及び前記ライセンス数を基にライセンス料金を算出する第４工程とを実行するソフトウェアライセンス管理システム。
2. 前記制御部が、前記前記第２工程によりカウントしたライセンスの適用対象がＣＰＵか物理サーバコンピュータかを判定し、適用対象が物理サーバコンピュータと判定したとき、該物理サーバコンピュータ上に生成された複数の仮想マシンに対するライセンス数を１つとカウントする請求項１記載のソフトウェアライセンス管理システム。
3. 前記制御部が、
   前記第１工程により抽出した稼働中の仮想マシン名と前記第２工程により抽出したライセンス課金条件情報とを基に仮想マシン配置状況データベースを参照してライセンスが割り当て済みの物理サーバコンピュータが存在するか否か判定する第５工程と、
   該第５工程においてライセンスが割り当て済みの物理サーバコンピュータが存在すると判定したとき、ライセンス割り当て済みの物理サーバコンピュータに仮想マシンを配置する第６工程とを実行するソフトウェアライセンス管理システム。
4. ホストである物理サーバコンピュータ上に生成された仮想マシンが稼働中か否かを表す稼働情報を仮想マシン名毎に格納した仮想マシン稼働状況データベースと、仮想マシン名と該仮想マシンを生成した物理サーバコンピュータ名と該仮想マシンにライセンスされているアプリケーションプログラム名とを複数格納した仮想マシン配置状況データベースと、課金の対象がＣＰＵか物理サーバコンピュータかを示す適用対象名と該適用対象に対する課金を開始する課金開始条件と該適用対象名及び課金開始条件に対応するライセンス料金とから成るライセンス課金条件情報を格納したライセンス課金ポリシデータベースと、前記仮想マシン稼働状況データベースと仮想マシン配置状況データベースとライセンス課金ポリシデータベースとを参照して制御する制御部とを備え、
   前記物理サーバコンピュータ上に仮想化ソフトウェアを用いて複数の仮想マシンを生成し、該生成した仮想マシンにライセンスが設定されたソフトウェアプログラムを割り当てる仮想環境コンピュータシステムにおけるソフトウェアライセンス管理方法であって、
   該制御部に、
   前記仮想マシン稼働状況データベースに格納された稼働情報を参照し、稼働中の仮想マシン名を抽出する第１工程と、
   該第１工程により抽出した稼働中の仮想マシン名をキーとして前記仮想マシン配置状況データベースを参照し、該仮想マシン名に対応する適用対象名と課金開始条件を含むライセンス課金条件情報を抽出する第２工程と、
   前記第２工程により抽出した適用対象名と課金開始条件を基に仮想マシン及び又は物理サーバコンピュータに対するライセンスの数を合算したライセンス数をカウントする第３工程と、
   該第３工程によりカウントしたライセンスに対するライセンス料金をライセンス課金ポリシデータベースから抽出し、該抽出したライセンス料金及び前記ライセンス数をー基にライセンス料金を算出する第４工程とを実行させるソフトウェアライセンス管理方法。
5. 前記制御部に、前記前記第２工程によりカウントしたライセンスの適用対象がＣＰＵか物理サーバコンピュータかを判定し、適用対象が物理サーバコンピュータと判定したとき、該物理サーバコンピュータ上に生成された複数の仮想マシンに対するライセンス数を１つとカウントさせる請求項４記載のソフトウェアライセンス管理方法。
6. 前記制御部に、
   前記第１工程により抽出した稼働中の仮想マシン名と前記第２工程により抽出したライセンス課金条件情報とを基に、仮想マシン配置状況データベースを参照してライセンスが割り当て済みの物理サーバコンピュータが存在するか否か判定する第５工程と、
   該第５工程においてライセンスが割り当て済みの物理サーバコンピュータが存在すると判定したとき、ライセンス割り当て済みの物理サーバコンピュータに仮想マシンを配置する第６工程とを実行させるソフトウェアライセンス管理方法。