以下、カード情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態)
図1は、本実施の形態におけるカード情報処理システム1のブロック図である。
カード情報処理システム1は、カード情報処理装置11、1以上のカード決済端末12、1以上のユーザ端末13、および1以上の決済カード5を備える。
カード情報処理装置11は、購入管理情報格納部111、購入管理情報受付部112、購入管理情報蓄積部113、ユーザ管理情報格納部114、カード識別情報取得部115、ユーザ関連情報取得部116、通知先管理情報格納部117、出力部118を備える。
カード決済端末12は、カード端末側受付部121、送信部122を備える。
ユーザ端末13は、受信部131、ユーザ端末側出力部132を備える。
カード情報処理システム1において、カード情報処理装置11、カード決済端末12、およびユーザ端末13は、例えば、通信回線やネットワーク等を介して情報の送受信が可能となるよう接続されている。
決済カード5とは、購入対象物の購入時の決済(例えば、支払)に利用されるカードである。決済カード5は、例えば、クレジットカードや、デビッドカード等である。購入対象物とは、購入の対象となるものであり、例えば、商品やサービスである。購入対象物は、有形物であっても良いし、プログラム等の無形物であっても良い。決済カードには、この決済カード自身のカード識別情報が、取得可能な態様で付与されている。カード識別情報とは、例えば、決済カード5の固有の番号である。例えば、決済カードがクレジットカードの場合、カード識別情報は、いわゆるクレジットカード番号である。なお、クレジットカードの場合、クレジットカード番号とセキュリティコードとの組合せをカード識別情報と考えても良い。取得可能な態様で付与とは、例えば、例えば、決済カード5の表面や裏面に、このカード自身のカード識別情報が記載(刻印または印刷)されていることであっても良い。また、取得可能な態様で付与とは、決済カード5に取り付けられた磁気テープ等の磁気記録媒体や、決済カード5に取り付けられたRFIDタグ等に、カード識別情報が読み取り可能に蓄積されていることであってもよい。なお、決済カード5は、実質的に決済カードとして利用できるものであれば、カード識別情報が格納されている格納部を備えた装置、例えばカード識別情報が格納されているRFIDタグを備えた装置等でもよい。
購入管理情報格納部111には、1以上の購入管理情報が格納される。一の購入管理情報は、決済カード5の識別情報であるカード識別情報と、このカード識別情報が示す決済カード5を用いて行われた購入対象物の購入に関する情報である購入情報とを有する。購入情報は、購入対象物の購入に関する情報であればどのような情報であってもよい。また、購入情報は、購入対象物の購入に関する1以上の情報を有していてもよい。購入情報は、例えば、購入対象物、購入金額、購入場所、購入時期のうちの1以上の情報を含んでいても良い。購入対象物の情報とは、例えば、購入対象物の一般名称や、購入対象物固有の名称、購入対象物のジャンル、購入対象物コード、製造番号、型番、ロット番号等である。購入金額の情報とは、購入対象物の購入金額等である。購入場所の情報とは、購入対象物を購入した場所を示す情報であり、住所や、地名、店名、施設名、緯度と経度との組みあわせで示される座標等の情報である。購入場所の情報は、購入店舗の識別情報等であっても良い。購入時期の情報とは、例えば、購入した日時の情報や、購入した期間(例えば、夜間、早朝等)や季節の情報である。また、購入情報は、上記以外に、購入した購入対象物の購入量、購入個数、色、製造者名、生産者名、サービス提供者名等の情報を含んでいても良い。購入情報に含まれる1以上の情報には、例えば、これらの情報が、上記のどのような情報であるかを示すタグやインデックス等の項目を示す情報が付与されていることが好ましい。
購入管理情報格納部111に購入管理情報が蓄積される過程は問わない。ここでは、一例として、後述する購入管理情報受付部112が受け付けた購入管理情報が購入管理情報蓄積部113により購入管理情報格納部111に蓄積されている場合を例に挙げて説明する。
購入管理情報格納部111は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。かかることは、他の格納部についても同様である。
購入管理情報受付部112は、一の購入管理情報を受け付ける。ここでの受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の読み出し等を含む概念である。購入管理情報受付部112は、例えば、カード決済端末12から送信される一の購入管理情報を受け付ける。また、決済カードの社員等が入力する購入管理情報を受け付けても良い。例えば、購入管理情報受付部112は、ユーザが決済カードを用いて購入対象物を購入した場合に、この購入に関する情報である購入情報を、例えば、カード決済端末12等を介して受け付ける。購入管理情報受付部112は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
購入管理情報蓄積部113は、購入管理情報受付部112が受け付けた購入管理情報を、購入管理情報格納部111に蓄積する。
ユーザ管理情報格納部114には、1以上のユーザ管理情報が格納される。一のユーザ管理情報は、カード識別情報と、ユーザ関連情報とを有する。ユーザ関連情報は、カード識別情報が示す決済カードのユーザに関する情報である。決済カードのユーザとは、例えば、決済カードの名義人、契約者、利用者等である。ユーザ管理情報は、例えば、決済カードの契約時等に入力される情報である。但し、ユーザ管理情報の内容の更新は、随時行うようにしても良い。ユーザ関連情報は、ユーザに関する情報であればどのような情報であっても良い。ユーザ関連情報は、ユーザに関する1以上の情報を含んでいても良い。例えば、ユーザ関連情報は、ユーザの識別情報、ユーザの経歴、ユーザの属性、およびユーザの嗜好のうちの1以上の情報を含む。ユーザの識別情報は、ユーザを特定可能な情報であればよく、ユーザの氏名であっても良いし、ユーザアカウント名や、ハンドル名、スクリーンネーム、ユーザが属するソーシャルネットワークにおけるユーザのアカウント等であっても良い。また、ユーザの識別情報は、ユーザの電話番号や、ユーザのメールアドレス等であっても良い。なお、ユーザ関連情報として、電話番号や、メールアドレス等のユーザの通知先の情報を有している場合、後述する通知先関連情報がユーザ関連情報に含まれていると考えるようにし、ユーザ管理情報格納部114は、通知先管理情報格納部117を兼用していると考えても良い。ユーザの経歴の情報とは、ユーザの学歴や勤務歴、受講歴等の情報である。ユーザの属性の情報とは、ユーザの性別、年齢等である。ユーザの嗜好の情報とは、ユーザの趣味や嗜好を示す情報であり、例えば、趣味の名称や、ユーザの好きなものを示す名称等である。また、ユーザ関連情報は、上記以外の情報、例えば、家族構成の情報や、ユーザの所有物(例えば、自動車、衣類、グッズ等)についての情報等を含んでいても良い。いわゆる個人情報も、ユーザ関連情報に含まれると考えてもよい。
カード識別情報取得部115は、購入管理情報受付部112が受け付けた一の購入管理情報に含まれるカード識別情報に対応する1以上の購入情報に対して予め指定された条件を満たす1以上の購入情報と対応付けられたカード識別情報を、購入管理情報を用いて取得する。ここでは、購入管理情報受付部112が受け付けた一の購入管理情報を受付購入管理情報と呼ぶ。また、受付購入管理情報に含まれるカード識別情報を受付カード識別情報と呼ぶ。また、予め指定された条件をここでは判断条件と呼ぶ。カード識別情報取得部115が取得するカード識別情報は、例えば、受付カード識別情報が示す決済カードを利用しているユーザに対して紹介される人(他の決済カードのユーザ)が利用している決済カードのカード識別情報である。カード識別情報取得部115は、例えば、図示しない記憶媒体等に予め格納された判断条件を示す情報を読み出し、この判断条件を用いて、カード識別情報を取得する。判断条件は、例えば、判断処理に用いられる条件式や、条件のパラメータ等の情報であっても良い。また、判断条件は、例えば、判断条件に対応する判断処理を実行するためのプログラムやその一部等であっても良い。また、判断条件は、判断処理を行うための処理手順等を指定する情報等を有していても良い。
購入管理情報受付部112が受け付けた一の購入管理情報(即ち、受付購入管理情報)に含まれるカード識別情報に対応する1以上の購入情報とは、受付購入管理情報に含まれる購入情報であっても良い。また、この1以上の購入情報は、購入管理情報格納部111に格納されている購入管理情報のうちの、受付カード識別情報と一致するカード識別情報を有する購入管理情報が有している購入情報であっても良い。この場合、カード識別情報取得部115は、例えば、購入管理情報受付部112が受け付けた一の受付購入管理情報に含まれる受付カード識別情報を取得し、この受付カード識別情報を検索キーとした検索等により、購入管理情報格納部111に格納されている購入管理情報からこの受付カード識別情報に対応する1以上の購入情報を取得する。
以下、カード識別情報取得部115の処理の一例について簡単に説明する。
カード識別情報取得部115は、受付カード識別情報に対応する1以上の購入情報を取得する。ここでの購入情報の取得とは、購入情報に含まれる一部の情報(例えば、判断条件が示す予め指定された項目と対応付けられた情報)を取得することであっても良い。かかることは、以下においても同様である。例えば、カード識別情報取得部115は、購入情報に含まれる情報のうちの、購入対象物の一般名称の情報と、購入時刻の情報だけを取得しても良い。
つぎに、カード識別情報取得部115は、取得した1以上の購入情報に対して、予め指定された判断条件を満たす購入情報と対応付けられたカード識別情報を購入管理情報から取得する。例えば、カード識別情報取得部115は、購入管理情報格納部111に格納されている購入管理情報から、この購入管理情報に含まれるカード識別情報毎に1以上の購入情報(あるいは購入情報のうちの、上記でカード識別情報取得部115が取得した情報と同じ項目の情報)を取得し、取得した購入情報が、上記で取得した受付カード識別情報に対応する1以上の購入情報に対して判断条件を満たすか否かを判断する。そして、取得した1以上の購入情報が判断条件を満たすと判断されたカード識別情報を取得し、満たさないと判断されたものは取得しない。これにより、判断条件を満たす購入情報と対応付けられたカード識別情報を取得することができる。なお、受付カード識別情報と一致するカード識別情報は、判断条件を満たすか否かの判断対象から除外する。あるいは、受付カード識別情報と一致するカード識別情報については、判断条件を満たすと判断されても、判断条件を満たすカード識別情報として取得しないか、取得しても破棄するようにする。
また、カード識別情報取得部115は、受付購入管理情報に含まれるカード識別情報に対応する1以上の購入情報およびユーザ関連情報に対して予め指定された条件、即ち判断条件を満たす1以上の購入情報およびユーザ関連情報と対応付けられているカード識別情報を、購入管理情報とユーザ管理情報とを用いて取得するようにしても良い。受付購入管理情報に含まれるカード識別情報に対応するユーザ関連情報とは、ユーザ管理情報格納部114に格納されているユーザ管理情報のうちの、受付カード識別情報と一致するカード識別情報を有するユーザ管理情報に含まれるユーザ関連情報である。
以下、この場合のカード識別情報取得部115の動作の一例について簡単に説明する。
カード識別情報取得部115は、例えば、購入管理情報受付部112が受け付けた一の受付購入管理情報に含まれる受付カード識別情報を取得し、この受付カード識別情報に対応する1以上の購入情報を上記と同様に取得する。また、この受付カード識別情報に対応する1以上のユーザ関連情報を、ユーザ管理情報格納部114に格納されているユーザ管理情報から受付カード識別情報を検索キーとした検索等により取得する。ここでユーザ関連情報を取得するということは、ユーザ関連情報に含まれる一部の情報(例えば、判断条件が示す予め指定された項目と対応付けられた情報)を取得することであっても良い。かかることは、以下においても同様である。
次に、カード識別情報取得部115は、ここで取得した1以上の購入情報および1以上のユーザ関連情報に対して、判断条件を満たす購入情報およびユーザ関連情報が対応付けられたカード識別情報を取得する。例えば、カード識別情報取得部115は、購入管理情報格納部111に格納されている購入管理情報とユーザ管理情報から、それぞれ、購入管理情報に含まれるカード識別情報毎に、一以上の購入情報(あるいは購入情報のうちの、上記でカード識別情報取得部115が取得した情報と同じ項目の情報)と、ユーザ関連情報(あるいはユーザ関連情報のうちの、上記でカード識別情報取得部115が取得した情報と同じ項目の情報)を取得し、取得した1以上の購入情報とユーザ関連情報とが、上記で取得した受付カード識別情報に対応する1以上の購入情報とユーザ関連情報に対して判断条件を満たすか否かを判断する。そして、取得した購入情報とユーザ関連情報とが判断条件を満たすと判断されたカード識別情報を取得し、満たさないと判断されたものは取得しない。これにより、判断条件を満たす購入情報およびユーザ関連情報と対応付けられたカード識別情報を取得することができる。カード識別情報取得部115は、このカード識別情報を、例えば、購入管理情報から取得しても良いし、ユーザ管理情報から取得しても良い。なお、受付カード識別情報と一致するカード識別情報は、判断条件を満たすか否かの判断対象から除外する。あるいは、判断条件を満たすと判断されても、受付カード識別情報と一致するカード識別情報は判断条件を満たすカード識別情報として取得しないか、取得しても破棄するようにする。
以下、判断条件について説明する。
判断条件は、例えば、購入管理情報格納部111に格納されている購入管理情報が有する各カード識別情報のユーザを、受付カード識別情報が示す決済カードのユーザに対して紹介することが適切であるか否かを、購入情報、あるいは購入情報とユーザ関連情報との組合せを用いて判断するための条件である。判断条件は、例えば、受付カード識別情報が示す決済カードを利用しているユーザに対して、どのような関係となり得る候補を紹介するかを指定する条件であってもよい。カード識別情報取得部115は、複数の判断条件をそれぞれ用いた複数の判断処理を行っても良い。また、カード識別情報取得部115が利用する判断条件は、デフォルト等で指定されていても良いし、決済カードを利用する各ユーザが指定するようにしてもよい。ユーザが指定できるようにする場合、例えば、図示しない記憶媒体等に、カード識別情報と判断条件(あるいは、判断条件識別情報)とを対応付けて蓄積しておくようにして、カード識別情報取得部115がカード識別情報を取得する処理を行う際に、受付カード識別情報に一致するカード識別情報と対応付けられた判断条件を読み出し、この判断条件を、カード識別情報を取得する処理に利用するようにすればよい。
判断条件は、例えば、購入管理情報(受付購入管理情報も含む)が有する購入対象物についての条件を含む条件である。購入対象物についての条件とは、例えば、比較する購入対象物のジャンルや商品名等が一致するという条件である。また、例えば、受付購入管理情報が示す購入対象物のジャンルと同じジャンルに属する購入対象物の数が、予め指定された数以上で存在するという条件である。
また、判断条件は、例えば、購入管理情報(受付購入管理情報も含む)が有する購入金額についての条件を含む条件である。購入対象物についての条件とは、例えば、比較する購入対象物の購入金額が一致するという条件や、購入金額がいずれも予め指定された範囲内に属するという条件である。また、例えば、受付購入管理情報が示す購入対象物のジャンルと同じジャンルに属する購入対象物についての購入金額の合計が、予め指定された金額以上であるという条件である。
また、判断条件は、例えば、購入管理情報(受付購入管理情報も含む)が有する購入場所についての条件を含む条件である。購入対象物についての条件とは、例えば、比較する購入場所が一致するという条件や、購入場所間の距離が、予め指定された範囲内の距離であるという条件である。また、例えば、受付購入管理情報が示す購入場所と同じ購入場所を示す購入管理情報の数が、予め指定された数以上で存在するという条件である。
また、判断条件は、例えば、購入管理情報(受付購入管理情報も含む)が有する購入時期についての条件を含む条件である。購入対象物についての条件とは、例えば、比較する購入時期が一致するという条件や、購入時期がいずれも予め指定された範囲内に属するという条件である。また、例えば、受付購入管理情報が示す購入時期と同じ購入時期を示す購入管理情報の数が、予め指定された数以上で存在するという条件である。
また、判断条件は、さらに、カード識別情報(受付カード識別情報も含む)に対応するユーザ管理情報についての条件を含んでいても良い。例えば、ユーザ管理情報についての条件とは、例えば、ユーザ管理情報が示すユーザの所在地についての条件や、ユーザの性別についての条件や、ユーザの年齢についての条件である。例えば、ユーザ管理情報についての条件は、ユーザ管理情報が示すユーザの所在地が一致するという条件や、ユーザの性別が男性である、あるいは女性であるという条件や、ユーザの年齢が、予め指定された範囲内の年齢であるという条件である。
また、判断条件は、ユーザ関連情報についての相対的な関係を示す条件を含んでいてもよい。相対的な関係とは、例えば、比較するユーザ関連情報が示す性別が同じ性別であることや、異なる性別であるという関係である。また、相対的な関係とは、例えば、比較するユーザ関連情報が示す年齢の差が、予め指定された範囲内であるという関係である。予め指定された範囲は、範囲の上限と下限が指定された範囲であっても良いし、上限または下限の一方だけが指定された範囲であっても良い。また、非連続な複数の範囲であっても良い。かかることは、他の予め指定された範囲についても同様である。
なお、判断条件は、上記の条件のうちの2以上を含む条件であってもよい。
ここで、一例として、恋人候補、親友候補、師弟候補、およびライバル候補という四つのカテゴリー毎の、候補となる人をそれぞれ選出するための判断条件について、以下に説明する。
(A)恋人候補
恋人候補の判断条件とは、例えば、購入管理情報に含まれる購入情報が示す購入対象物、購入場所、および購入時期の情報と、ユーザ関連情報が示すユーザの性別とに関する条件である。例えば、この判断条件は、判断対象となるカード識別情報に対応する購入情報が示す購入対象物、購入場所、および購入時期の情報の組が受付購入管理情報に含まれる購入情報と一致し、かつ、判断対象となるカード識別情報に対応するユーザ関連情報が示すユーザの性別が、受付カード識別情報に対応するユーザ関連情報が示す性別と一致しないことを示す条件である。判断対象となるカード識別情報とは、通常は、購入管理情報格納部111に格納されている1以上の購入管理情報に含まれるカード識別情報(ただし、受付カード識別情報は除く)である。かかることは以下においても同様である。この判断条件を用いる場合は、例えば、購入情報が、購入対象物、購入場所、および購入時期の情報を有し、ユーザ関連情報が、ユーザの性別に関する情報を有していることが前提となる。
例えば、カード識別情報取得部115は、図示しない記憶媒体等から、この恋人候補を選出するための判断条件を読み出し、この判断条件に対応した情報として、受付カード識別情報に対応付けられた購入情報に含まれる購入対象物、購入場所、および購入時期の情報を、購入管理情報受付部112が受け付けた受付購入管理情報から取得する。判断条件に対応した情報とは、具体的には、判断条件を用いた判断処理に用いられる情報である。カード識別情報取得部115は、また、受付カード識別情報に対応付けられたユーザ関連情報に含まれるユーザの性別の情報をユーザ関連情報から取得する。カード識別情報取得部115は、例えば、取得した購入対象物、購入場所、および購入時期の情報と一致する購入対象物、購入場所、および購入時期の情報と対応付けられたカード識別情報を、購入管理情報格納部111に格納されている購入管理情報から取得する。また、カード識別情報取得部115は、上記で取得したカード識別情報の中から、上記で取得した受付カード識別情報に対応付けられたユーザの性別の情報と一致しない性別の情報と対応付けられたカード識別情報を、ユーザ関連情報を用いて検出する。このようにして取得されたカード識別情報が、恋人候補の判断条件を満たすカード識別情報である。なお、購入対象物、購入場所、および購入時期の情報と一致するものを検出する処理と、ユーザの性別の情報が一致するものを検出する処理との順番を入れ替えるようにしても良い。また、ここでの一致とは完全一致としても部分一致としても良い。例えば、ここでの購入対象物が一致とは、例えば、購入対象物の情報が示す購入対象物のジャンルが一致することであっても良いし、購入対象物の一般名称が一致することであっても良い。また、購入対象物のブランドが一致することであっても良い。購入時期が一致とは、例えば、購入時刻の差が、予め指定された範囲内にあることと考えても良い。予め指定された範囲とは、例えば、少なくとも上限および下限の一方が指定された範囲である。例えば、時刻の差が、予め指定された値以内である場合に、購入時期が一致と判断するようにしても良い。ここでの時刻とは日時も含むものと考えてもよい。また、購入場所が一致とは、購入した位置を含むエリアが一致することと考えても良い。例えば、購入した店舗が一致することや、購入した店舗を含む建物名や、住所等が一致すること等と考えても良い。また、購入場所間の距離が予め指定された距離以内であることと考えても良い。購入場所間の距離は、例えば、購入場所の情報が購入場所を緯度と経度とで示した座標等である場合、この購入場所の情報から算出可能である。かかることは、他の判断条件についても同様である。
(B)親友候補
親友候補の判断条件とは、例えば、購入管理情報に含まれる購入情報が示す購入対象物のジャンルの情報と、ユーザ関連情報が示すユーザの性別とに関する条件である。例えば、この判断条件は、判断対象となるカード識別情報の購入情報が示す購入対象物のジャンルの情報が、受付カード識別情報に対応する購入情報と予め指定された数以上一致し、かつ、判断対象となるカード識別情報に対応するユーザ関連情報が示すユーザの性別が受付カード識別情報に対応するユーザ関連情報が示すユーザの性別と一致するカード識別情報を取得することを示す条件である。この判断条件を用いる場合は、例えば、購入情報が、購入対象物の情報として、特に、購入対象物のジャンルの情報を有し、ユーザ関連情報が、ユーザの性別に関する情報を有していることが前提となる。
例えば、カード識別情報取得部115は、図示しない記憶媒体等から、この親友候補を選出するための判断条件を読み出し、この判断条件に対応した情報として、受付カード識別情報に対応付けられた購入情報(あるいは、購入情報に含まれる購入対象物のジャンルの情報)を、購入管理情報格納部111に格納されている購入管理情報から取得する。カード識別情報取得部115は、また、受付カード識別情報に対応付けられたユーザ関連情報に含まれるユーザの性別の情報をユーザ関連情報から取得する。カード識別情報取得部115は、取得したユーザの性別の情報と一致する性別の情報を含むユーザ関連情報と対応付けられたカード識別情報を、ユーザ管理情報格納部114に格納されているユーザ管理情報を用いて検出する。カード識別情報取得部115は、例えば、このようにして検出したカード識別情報のうちの、一のカード識別情報と一致するカード識別情報を含む購入管理情報に含まれる1以上の購入情報(あるいは、購入情報に含まれる購入対象物のジャンルの情報)を取得する。そして、取得した購入情報と、上記で取得した受付カード識別情報に対応付けられた購入情報との中から、購入情報が示す購入対象物のジャンルの情報が一致する購入情報を1つずつ(即ち1対1となる対を)選び出し、選び出した数をカウントする。そして、カウントした数(すなわち選び出した数)が、予め指定された値以上である場合、この一のカード識別情報を親友候補の判断条件を満たすカード識別情報として取得する。同様の処理を、性別の情報について上記で検出した他のカード識別情報についてもそれぞれ行う。なお、ユーザの性別が一致するものを検出する処理と、購入対象物のジャンルの情報が一致する購入情報の数をカウントする処理との順番を入れ替えるようにしても良い。
(C)師弟候補
師弟候補の判断条件とは、例えば、購入管理情報に含まれる購入情報が示す購入対象物のジャンルに関する条件である。例えば、この判断条件は、判断対象となるカード識別情報に対応する購入情報における受付購入管理情報の購入情報が示す購入対象物のジャンルの情報を有する購入情報の数(すなわち購入数)と、受付カード識別情報に対応する購入情報における受付購入管理情報の購入情報が示す購入対象物のジャンルの情報を有する購入情報の数と、の差が予め指定された値を超えていることを示す条件である。なお、師弟候補の判断条件としては、師匠候補の判断条件と、弟子候補の判断条件とがある。例えば、受付カード識別情報と対応する購入対象物の購入数から、一のカード識別情報と対応付けられた同じジャンルの購入対象物の購入数を減算した値が、予め指定されている正の値を超えているか否かを判断する条件が、弟子候補の判断条件であり、受付カード識別情報と対応する購入対象物の購入数を、一のカード識別情報と対応付けられた同じジャンルの購入対象物の購入数から減算した値が、予め指定されている正の値を超えているか否かを判断する条件が、師弟候補の判断条件である。
ここで、例えば、師匠候補の判断条件を用いた場合について説明すると、カード識別情報取得部115は、図示しない記憶媒体等から、この師匠候補を選出するための判断条件を読み出し、この判断条件に対応した情報として、受付カード識別情報に対応付けられた購入情報に含まれる購入対象物のジャンルの情報を、購入管理情報受付部112が受け付けた受付購入管理情報から取得する。さらに、この受付カード識別情報と同じカード識別情報と対応付けられた購入情報のうちの、上記で取得した購入対象物のジャンルの情報を有する購入情報を、購入管理情報格納部111に格納されている購入管理情報の中から検索等により検出し、検出した数を取得する。また、カード識別情報取得部115は、例えば、上記で取得した購入対象物のジャンルの情報と一致する購入対象物のジャンルの情報を有する購入情報を、購入管理情報格納部111に格納されている購入管理情報から、カード識別情報毎に取得し、取得した購入情報の数をカード識別情報毎に取得する。そして、上記で受付カード識別情報について取得した数を、購入管理情報について取得した各カード識別情報について取得した数からそれぞれ減算し、減算した値が予め指定された正の値以上であるカード識別情報を、師匠候補の判断条件を満たすカード識別情報として検出する。減算した値が予め指定された正の値以上であるということは、結果的に、この条件と同じ結果が得られる条件も含む概念であるとする。
なお、師匠候補が多数取得された場合は、取得した購入情報の数をカード識別情報毎に取得するだけでなく、最も先に購入した購入情報や、取得した購入情報の数を年度別に集計した数を取得してもよい。予め指定した年以上前の購入情報が取得できたり、あるいは、年度別の購入情報の数が予め指定した条件から、定期的な購入であると判断された場合は、より適切な師匠候補を選択することができる。また、年齢差を師匠候補の判断条件の一つとして用いてもよい。例えば、購入したユーザの年齢差が予め指定された閾値以上であることを師匠候補を選択する際の条件の一つとしても良い。
(D)ライバル候補
ライバル候補の判断条件とは、例えば、購入管理情報に含まれる購入情報が示す購入対象物と購入時期とに関する条件である。例えば、この判断条件は、判断対象となるカード識別情報に対応する購入情報に含まれる購入対象物と購入時期との情報の組の中に、受付購入管理情報に含まれる購入情報の購入対象物と購入時期との情報の組と一致するものが存在し、かつ、判断対象となるカード識別情報に対応する購入情報内に購入対象物のジャンルの情報が、受付カード識別情報に対応する購入情報と一致する購入情報が、予め指定された数以上存在していることを示す条件である。この判断条件を用いる場合は、例えば、購入情報が、購入対象物の情報として、特に、購入対象物のジャンルの情報と購入時期の情報とを有していることが前提となる。なお、予め指定された値以上存在しているか否かの判断条件の代わりに、(C)において説明したような受付カード識別情報に対応する同じジャンルを示す購入情報数との差が、予め指定された値以上であるか否かを判断するようにしても良い。
例えば、カード識別情報取得部115は、図示しない記憶媒体等から、このライバル候補を選出するための判断条件を読み出し、この判断条件に対応した情報として、受付購入管理情報に含まれる購入情報から購入対象物のジャンルの情報と購入時期の情報とを取得する。そして、取得した購入時期と一致する購入時期の情報を有する購入情報であって、取得した購入対象物のジャンルの情報と同じジャンルの情報を有する購入情報と対応付けられた1以上のカード識別情報を購入管理情報から取得する。そして、取得した各カード識別情報に対応する購入情報(あるいは、購入対象物のジャンルの情報)を購入管理情報から取得し、取得した購入情報のうちの、上記で取得した受付購入管理情報に含まれる購入対象物のジャンルの情報と一致するジャンルの情報を有する購入情報の数をカード識別情報毎に取得する。そして、一致するものの数が、予め指定された数以上であるカード識別情報をライバル候補のカード識別情報として取得する。
購入対象物と購入時期との情報の組が、予め指定した条件を満足しない場合は、所定の期間内の購入対象物の数が、予め指定した条件を満足したときは、ライバル候補とみなしてもよい。現在、購入している者と以前購入した者が、ライバル候補になりうるからである。また、予め指定した条件を満たすライバル候補が多数取得された場合は、年齢差や性別が、予め指定した条件を満足する候補をさらに絞り込んでもよい。より適切なライバル候補を選択することができる。
なお、本実施の形態においては、一例として、上記の(A)から(D)に対応した判断処理をそれぞれ実行するプログラム等が、判断条件の情報として、予め図示しない記憶媒体等に格納されており、この判断条件の情報を、カード識別情報取得部115が適宜読み出して実行することで、各判断条件に応じたカード識別情報を取得する処理を行う場合を例に挙げて説明する。
また、判断条件には、判断条件の識別情報である判断条件識別情報が対応付けられて、図示しない記憶媒体等に蓄積されていても良い。判断条件識別情報は、どのようなユーザを検出するための判断条件であるかが判断可能な識別情報であることが好ましい。例えば、上述した(A)から(D)において説明する判断条件に対して、それぞれ、「恋人候補」、「友人候補」、「師弟候補」(師匠候補、あるいは、弟子候補)、「ライバル候補」等の判断条件識別情報を対応付けておくようにしても良い。そして、カード識別情報取得部115は、一の判断条件を用いた判断処理で取得したカード識別情報を取得する際に、この一の判断条件に対応した判断条件識別情報を取得するようにしても良い。
なお、カード識別情報と、上述した(A)から(D)において説明したような判断条件のカテゴリーを示す情報の一以上とを対応付けて有する紹介カテゴリー管理情報を、図示しない格納部等に蓄積しておくようにし、一の受付カード識別情報に対して、カード識別情報取得部115が一以上のカード識別情報を取得する際に、紹介カテゴリー管理情報から、この受付カード識別情報に対応する一以上のカテゴリーを示す情報を取得し、取得した一以上のカテゴリーを示す情報がそれぞれ示す判断条件について個別に判断処理を行って、カード識別情報を取得するようにしても良い。カテゴリーを示す情報は、上述したような判断条件識別情報と考えても良い。例えば、一の受付カード識別情報に対応する紹介カテゴリー管理情報に上述した(A)と(C)の判断条件に対応するカテゴリーを示す情報が対応付けて格納されている場合においては、カード識別情報取得部115は、この受付カード識別情報に対応するカード識別情報として、(A)の判断条件を満たすカード識別情報と(C)の判断条件を満たすカード識別情報とをそれぞれ取得する。なお、紹介カテゴリー管理情報がどのように蓄積されるかは問わない。例えば、決済カードの登録時等に、ユーザに対して、上記の(A)〜(D)に示したような複数の判断条件にそれぞれ対応するカテゴリーを示す情報を選択肢として提示し、このカテゴリーを示す情報のうちの、ユーザが選択した一以上のカテゴリーを示す情報と、このユーザのカード識別情報とを対応付けて有する紹介カテゴリー管理情報を、図示しない格納部に蓄積するようにしても良い。あるいは、このような紹介カテゴリー管理情報を受け付ける受付部(図示せず)をカード情報処理装置11内に設けるようにして、この受付部がカード決済端末12やユーザ端末13、あるいは他の端末等から受け付けた紹介カテゴリー管理情報を、図示しない格納部に蓄積するようにしても良い。
なお、カード識別情報取得部115は、上記以外の判断条件を用いても良い。例えば、受付購入関連情報が示す購入対象物と相補関係にある購入対象物を、同じ時期に購入したことを示すカード識別情報であって、対応付けられているユーザ関連情報が示す性別が、受付カード識別情報と対応付けられているユーザ関連情報の性別と異なるカード識別情報のユーザを、恋人の候補のユーザとして検出しても良い。相補関係にある購入対象物は、例えば、チーズとワイン等である。この相補関係は、相補関係の購入対象物を対応付けて管理する情報等を用いて判断するようにすればよい。また、受付購入関連情報が示す購入対象物よりも、同じジャンルの高いレベルの購入対象物と対応付けられているカード識別情報のユーザを、師匠候補のユーザとして検出してもよい。
なお、カード識別情報取得部115がカード識別情報を取得する際に利用する一の受付購入管理情報は、購入管理情報受付部112が受け付けた直後のものや、一旦、図示しないメモリ等軒億媒体等に一時記憶されているものであっても良いし、既に、購入管理情報蓄積部113等により購入管理情報格納部111に蓄積されているものであってもよい。
ユーザ関連情報取得部116は、ユーザ管理情報格納部114に格納されているユーザ管理情報から、カード識別情報取得部115が取得した1以上のカード識別情報のそれぞれに対応するユーザ関連情報を、各カード識別情報を検索キーとして用いた検索等により取得する。ここで取得するユーザ関連情報は、ユーザ管理情報格納部114に格納されているユーザ管理情報の少なくとも一部であればよい。例えば、ユーザ管理情報格納部114に格納されているユーザ管理情報のうちの、ユーザアカウント名や年齢の情報等だけを検索により取得しても良い。
通知先管理情報格納部117には、カード識別情報と、カード識別情報が示す決済カードのユーザの通知先を示す情報である通知先情報とを有する通知先管理情報が格納される。通知先情報は、例えば、ユーザの電話番号や、ファクシミリ番号、メールアドレス、SNS(social networking service)のアカウント、ショートメッセージングサービスのアカウント、住所等である。また、通知先情報は、ユーザの利用するユーザ端末13のアドレス情報(IPアドレス、MACアドレス等)等のユーザ端末13を示す情報であっても良い。例えば、通知先管理情報格納部117には、カード識別情報と、カード識別情報が示す決済カードのユーザの通知先であるユーザ端末13を示す情報である通知先情報とを有する通知先管理情報が格納される。
出力部118は、受付購入管理情報が有するカード識別情報に対応する通知先情報を通知先管理情報から取得し、通知先情報が示す通知先にユーザ関連情報取得部116が取得したユーザ関連情報を出力する。例えば、出力部118は、受付購入管理情報が有するカード識別情報に対応する通知先情報を通知先管理情報から取得し、通知先情報が示す通知先であるユーザ端末13にユーザ関連情報取得部116が取得したユーザ関連情報を出力する。出力部118は、更に、上述した恋人候補や、親友候補、師匠候補、ライバル候補等に対応するカード識別情報を区別して出力するようにしてもよく、さらに、これらのカード識別情報を区別して出力する際に、上記の各候補として選択したカード識別情報のそれぞれについて、その選択の理由、例えば、どのような購入情報がどのような判断条件を満たしたか、等の情報を出力するようにしても良い。ここでの出力とは、ディスプレイへの表示、プリンタによる印刷、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
出力部118は、通信デバイス等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部118は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
カード決済端末12は、決済カード5を用いた決済処理を実行するための端末である。なお、決済カード5のカード識別情報等を読み取るための構成や、決済カード5を用いて決済を行うための構成等の詳細については、公知の技術であるので、ここでは詳細な説明は省略する。カード決済端末12は、どのような態様の情報端末であってもよく、例えば、コンピュータであっても良いし、携帯電話や、いわゆるスマートフォン等の携帯型情報通信端末であっても良い。また、カード決済端末12は、いわゆるPOSシステム(Point of sale system)等の端末であっても良い。
カード端末側受付部121は、決済カード5の識別情報であるカード識別情報と、カード識別情報が示す決済カードを用いて行われた購入対象物の購入に関する情報である購入情報とを有する購入管理情報を受け付ける。カード端末側受付部121が、カード識別情報と、購入情報とをどのように受け付けるかは問わない。例えば、カード識別情報については、購入対象物の購入時にカードリーダ等を用いて決済カード5から読み出しても良い。また、購入情報のうちの、購入場所の情報は、予め図示しない記憶媒体等に格納されている購入された店舗の識別情報等を読み出すことで取得するようにしても良い。また、時刻の情報は、図示しない時計等から取得するようにしても良い。また、購入対象物のジャンルや、一般名称、固有名称等の情報や、購入金額等は、バーコードリーダ等を用いて、購入対象物に付与されているバーコード等から読み出して取得するようにしてもよい。購入管理情報の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるものや、カードリーダ等によるもの等、何でも良い。カード端末側受付部121は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。ここでの受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。カード決済端末12は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
送信部122は、カード端末側受付部121が受け付けた購入管理情報をカード情報処理装置11に送信する。送信部122は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。送信部122は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
ユーザ端末13は、カード情報処理装置11が出力するカード識別情報を出力するための装置である。ユーザ端末13は、例えば、通知先管理情報で管理されている通知先の一つである。ユーザ端末13は、どのような態様の情報端末であってもよく、例えば、コンピュータであっても良いし、携帯電話や、いわゆるスマートフォン等の携帯型情報通信端末であっても良い。
受信部131は、カード情報処理装置11から出力されるユーザ関連情報を受信する。受信部131は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。受信部131は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
ユーザ端末側出力部132は、受信部131が受信したユーザ関連情報を出力する。ここでの出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタへの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
ユーザ端末側出力部132は、通信デバイス等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部118は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、カード情報処理システム1の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS201)購入管理情報受付部112は、一の購入管理情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS202に進み、受け付けていない場合、ステップS201に戻る。
(ステップS202)購入管理情報蓄積部113は、ステップS201で受け付けた購入管理情報(受付購入管理情報)を、購入管理情報格納部111に蓄積する。
(ステップS203)カード識別情報取得部115は、上記の(A)において示した恋人候補の判断条件を図示しない記憶媒体等から読み出し、受付カード識別情報に対応する購入情報等に対して、取得した判断条件を満たしている購入情報等と対応付けられたカード識別情報を、購入管理情報を用いて取得する。なお、この処理の詳細については後述する。
(ステップS204)カード識別情報取得部115は、上記の(B)において示した友人候補の判断条件を図示しない記憶媒体等から読み出し、受付カード識別情報に対応する購入情報等に対して、取得した判断条件を満たしている購入情報等と対応付けられたカード識別情報を、購入管理情報を用いて取得する。なお、この処理の詳細については後述する。
(ステップS205)カード識別情報取得部115は、上記の(C)において示した師弟候補の判断条件を図示しない記憶媒体等から読み出し、受付カード識別情報に対応する購入情報等に対して、取得した判断条件を満たしている購入情報等と対応付けられたカード識別情報を、購入管理情報を用いて取得する。なお、この処理の詳細については後述する。
(ステップS206)カード識別情報取得部115は、上記の(D)において示したライバル候補の判断条件を図示しない記憶媒体等から読み出し、受付カード識別情報に対応する購入情報等に対して、取得した判断条件を満たしている購入情報等と対応付けられたカード識別情報を、購入管理情報を用いて取得する。なお、この処理の詳細については後述する。
(ステップS207)ユーザ関連情報取得部116は、ステップS203からステップS206において取得したカード識別情報に対応するユーザ関連情報を取得する。
(ステップS208)出力部118は、ステップS201で受け付けた受付購入管理情報に含まれる受付カード識別情報に対応する通知先情報を、通知先管理情報格納部117から取得する。
(ステップS209)出力部118は、ステップS208で取得した通知先情報が示す通知先に、ステップS207で取得したユーザ関連情報を出力(例えば、送信)する。そして、ステップS201に戻る。
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
また、ステップS203からステップS206の処理において、カード識別情報が取得できなかった場合、ステップS207からステップS209までの処理を行わずに、ステップS201に戻るようにしても良い。
次に、カード識別情報取得部115が、上述した(A)恋人候補の判断条件を満たしている購入情報等と対応付けられたカード識別情報を取得する処理の詳細の一例について図3のフローチャートを用いて説明する。この処理は、図2のステップS203に相当する処理である。なお、ステップS203で読み出した判断条件は、このフローチャートが示す処理を実行するためのプログラムや処理手順を示す情報等と考えても良い。
(ステップS301)カード識別情報取得部115は、受付カード識別情報に対応するユーザ管理情報から、性別の情報を取得する。
(ステップS302)カード識別情報取得部115は、ステップS301で取得した性別の情報と一致しない性別の情報を有するユーザ管理情報を検索し、検出したユーザ管理情報に含まれるカード識別情報を取得する。
(ステップS303)カード識別情報取得部115は、受付購入管理情報に含まれる購入情報から、購入時期の情報を取得し、ステップS302で取得したカード識別情報に対応する購入管理情報の中から、上記で取得した購入時期の情報と一致する購入時期を示す情報を含む購入情報を有する購入管理情報を検出する。ここでは、購入時期の一部が重複している等の部分一致の状態も、一致と考えるようにしても良い。あるいは購入時期を示す情報の完全一致のみを一致としても良い。
(ステップS304)カード識別情報取得部115は、受付購入管理情報に含まれる購入情報から、購入場所の情報を取得し、ステップS303で取得した購入管理情報の中から、上記で取得した購入場所の情報と一致する購入場所を示す情報を含む購入情報を有する購入管理情報を検出する。ここでは、購入場所の一部が重複している等の部分一致の状態も、一致と考えるようにしても良い。あるいは購入場所を示す情報の完全一致のみを一致としても良い。
(ステップS305)カード識別情報取得部115は、受付購入管理情報に含まれる購入情報から、購入対象物の情報を取得し、ステップS304で取得した購入管理情報の中から、上記で取得した購入対象物の情報と一致する購入対象物を示す情報を含む購入情報を有する購入管理情報を検出する。ここでは、購入対象物の情報の一致は、部分一致としても良いし、完全一致としても良い。
(ステップS306)カード識別情報取得部115は、ステップS305で検出された購入管理情報に含まれるカード識別情報を取得し、図示しない記憶媒体等に蓄積する。ここで取得されたカード識別情報が、判断条件を用いた判断により得られたカード識別情報である。そして、上位の処理にリターンする。
なお、ステップS302の処理で、カード識別情報を取得できなかった場合や、ステップS303からステップS305の購入管理情報が取得できなかった場合には、カード識別情報が取得できなかったとして、上位の処理にリターンするようにしても良い。
次に、カード識別情報取得部115が、上述した(B)友人候補の判断条件を満たしている購入情報等と対応付けられたカード識別情報を取得する処理の詳細の一例について図4のフローチャートを用いて説明する。この処理は、図2のステップS204に相当する処理である。なお、ステップS204で読み出した判断条件は、このフローチャートが示す処理を実行するためのプログラムや処理手順を示す情報等と考えても良い。
(ステップS401)カード識別情報取得部115は、受付カード識別情報に対応するユーザ管理情報から、性別の情報を取得する。
(ステップS402)カード識別情報取得部115は、ステップS401で取得した性別の情報と一致する性別の情報を有するユーザ管理情報を検索し、検出したユーザ管理情報に含まれるカード識別情報を取得する。なお、受付カード識別情報と一致するカード識別情報は取得しない。
(ステップS403)カード識別情報取得部115は、受付カード識別情報と一致するカード識別情報を含む購入管理情報を、購入管理情報格納部111において検出し、検出した購入管理情報に含まれる購入情報を図示しないメモリ等の記憶媒体に読み出す。
(ステップS404)カード識別情報取得部115は、カウンターnの値に1を代入する。
(ステップS405)カード識別情報取得部115は、ステップS402で取得したカード識別情報にn番目のカード識別情報があるか否かを判断する。ある場合、ステップS406に進み、ない場合、上位の処理にリターンする。なお、上位の処理にリターンする時点で、後述するステップS409において図示しない記憶媒体等に蓄積されているカード識別情報が、カード識別情報取得部115が取得したカード識別情報である。
(ステップS406)カード識別情報取得部115は、n番目のカード識別情報と一致するカード識別情報を含む購入管理情報を、購入管理情報格納部111において検出し、検出した購入管理情報に含まれる購入情報を図示しないメモリ等の記憶媒体に読み出す。
(ステップS407)カード識別情報取得部115は、ステップS403で読み出した購入情報を1つ取り出し、取り出した購入情報が含む購入対象物のジャンルの情報と一致する情報を含む購入情報を、ステップS406で読み出した購入情報において検索する。そして一致するものが検索された時点で、ステップS406で読み出した購入情報から、一致する購入情報の一つを削除し、一致する購入情報数をカウントするカウンターの値を1インクリメントする。カウンターの初期値は0であるとする。そして、この購入情報のジャンルの情報についての検索を終了する。更に、同様の処理を、ステップS403で読み出した全ての購入情報について繰り返し、最終的に得られたカウンターの値を取得する。
(ステップS408)カード識別情報取得部115は、ステップS407で取得されたカウンター数が、予め指定された値以上であるか否かを判断する。値以上であれば、ステップS409に進み、値以上でなければ、ステップS410に進む。
(ステップS409)カード識別情報取得部115は、n番目のカード識別情報を取得し、図示しない記憶媒体に蓄積する。
(ステップS410)カード識別情報取得部115は、カウンターnの値を1インクリメントする。そして、ステップS405に戻る。
なお、ステップS402の処理で、カード識別情報を取得できなかった場合や、上位の処理にリターンする際に、カード識別情報が図示しない記憶媒体に蓄積されていなかった場合等においては、カード識別情報が取得できなかったとして、上位の処理にリターンするようにしても良い。
次に、カード識別情報取得部115が、上述した(C)師弟候補の判断条件を満たしている購入情報等と対応付けられたカード識別情報を取得する処理の詳細の一例について図5のフローチャートを用いて説明する。この処理は、図2のステップS205に相当する処理である。なお、ステップS205で読み出した判断条件は、このフローチャートが示す処理を実行するためのプログラムや処理手順を示す情報等と考えても良い。
(ステップS501)カード識別情報取得部115は、受付購入管理情報に含まれる購入情報から購入対象物のジャンルの情報を取得する。
(ステップS502)カード識別情報取得部115は、受付カード識別情報について、ジャンルが一致する購入情報数をカウントする。具体的には、カード識別情報取得部115は、購入管理情報格納部111に格納されている購入管理情報のうちの、受付カード識別情報と一致するカード識別情報を有する購入管理情報が有する購入情報から、ステップS501で取得した購入対象物のジャンルの情報と同じ情報を有する購入情報を検出し、検出した購入情報の数をカウントする。
(ステップS503)カード識別情報取得部115は、カウンターnの値を1インクリメントする。
(ステップS504)カード識別情報取得部115は、購入管理情報格納部111に格納されている購入管理情報内に、n番目のカード識別情報があるか否かを判断する。例えば、カード識別情報取得部115は、購入管理情報に含まれる全てのカード識別情報を取得し、ユニーク処理等を行って重複するカード識別情報を削除していくことで、購入管理情報に含まれるユニークなカード識別情報を取得する。そしてこのカード識別情報内にn番目のカード識別情報があるか否かを判断する。なお、受付カード識別情報は、n番目のカード識別情報の候補から除外する。n番目のカード識別情報がある場合、ステップS505に進み、ない場合、上位の処理にリターンする。なお、上位の処理にリターンする時点で、後述するステップS507において図示しない記憶媒体等に蓄積されているカード識別情報が、カード識別情報取得部115が取得したカード識別情報である。
(ステップS505)カード識別情報取得部115は、n番目のカード識別情報について、ジャンルが一致する購入情報数をカウントする。具体的には、カード識別情報取得部115は、購入管理情報格納部111に格納されている購入管理情報のうちの、n番目のカード識別情報と一致するカード識別情報を有する購入管理情報が有する購入情報から、ステップS501で取得した購入対象物のジャンルの情報と同じ情報を有する購入情報を検出し、検出した購入情報の数をカウントする。
(ステップS506)カード識別情報取得部115は、ステップS502で取得した購入情報数と、ステップS505で取得した購入情報数との差が、予め指定された値以上であるか否かを判断する。予め指定された値以上である場合、ステップS507に進み、値以上でない場合、ステップS508に進む。具体的には、師弟候補の判断条件が、師匠候補の判断条件である場合、カード識別情報取得部115は、ステップS502で取得した購入情報数を、ステップS505で取得した購入情報数から減算して得られた値が、予め指定された正の値以上であるか否かを判断する。そして、値以上であれば、ステップS507に進み、値以上でなければ、ステップS508に進む。また、師弟候補の判断条件が、弟子候補の判断条件である場合、カード識別情報取得部115は、ステップS502で取得した購入情報数から、ステップS505で取得した購入情報数を減算して得られた値が、予め指定された正の値以上であるか否かを判断する。そして、値以上であれば、ステップS507に進み、値以上でなければ、ステップS508に進む。
(ステップS507)カード識別情報取得部115は、n番目のカード識別情報を取得し、図示しない記憶媒体等に蓄積する。
(ステップS508)カード識別情報取得部115は、カウンターnの値を1インクリメントする。そして、ステップS504に戻る。
なお、上位の処理にリターンする際に、カード識別情報が図示しない記憶媒体に蓄積されていなかった場合等においては、カード識別情報が取得できなかったとして、上位の処理にリターンするようにしても良い。
次に、カード識別情報取得部115が、上述した(D)ライバル候補の判断条件を満たしている購入情報等と対応付けられたカード識別情報を取得する処理の詳細の一例について図6のフローチャートを用いて説明する。この処理は、図2のステップS206に相当する処理である。なお、ステップS203で読み出した判断条件は、このフローチャートが示す処理を実行するためのプログラムや処理手順を示す情報等と考えても良い。
(ステップS601)カード識別情報取得部115は、受付購入管理情報が有する購入情報から、購入対象物のジャンルの情報と、購入時期の情報とを取得する。
(ステップS602)カード識別情報取得部115は、ステップS601で取得した購入対象物のジャンルの情報と、購入時期の情報とに一致する情報を含む購入情報を有する購入管理情報を検出する。
(ステップS603)カード識別情報取得部115は、ステップS602で検出した購入管理情報に含まれるカード識別情報を取得する。なお、ユニーク処理等により重複するカード識別情報は一つを残して削除する。また、受付カード識別情報と一致するカード識別情報は取得しない。
(ステップS604)カード識別情報取得部115は、カウンターnの値に1を代入する。
(ステップS605)カード識別情報取得部115は、n番目のカード識別情報があるか否かを判断する。ある場合、ステップS606に進み、ない場合、上位の処理にリターンする。なお、上位の処理にリターンする時点で、後述するステップS608において図示しない記憶媒体等に蓄積されているカード識別情報が、カード識別情報取得部115が取得したカード識別情報である。
(ステップS606)カード識別情報取得部115は、n番目のカード識別情報について、ジャンルが一致する購入情報数をカウントする。具体的には、カード識別情報取得部115は、n番目のカード識別情報を有する購入管理情報に含まれる購入情報のうちの、ステップS601で取得した購入対象物のジャンルの情報を含む購入情報を検出し、検出した購入情報の数をカウントする。
(ステップS607)カード識別情報取得部115は、ステップS606でカウントした数が、予め指定された値以上であるか否かを判断する。値以上である場合、ステップS608に進み、値以上でない場合、ステップS609に進む。
(ステップS608)カード識別情報取得部115は、n番目のカード識別情報を取得し、図示しない記憶媒体等に蓄積する。
(ステップS609)カード識別情報取得部115は、カウンターnの値を1インクリメントする。そして、ステップS604に戻る。
なお、ステップS602において、購入管理情報を取得できなかった場合や、上位の処理にリターンする際に、カード識別情報が図示しない記憶媒体に蓄積されていなかった場合等においては、カード識別情報が取得できなかったとして、上位の処理にリターンするようにしても良い。
次に、カード決済端末12の処理について、簡単に説明する。カード端末側受付部121は、カード識別情報と、購入情報とを有する購入管理情報を受け付ける。送信部122は、カード端末側受付部121が受け付けた購入情報を、カード情報処理装置11に送信する。そして、購入管理情報を受け付ける状態に戻る。
次に、ユーザ端末13の処理について、簡単に説明する。受信部131は、ユーザ関連情報を受信したか否かの判断を繰り返し、受信した場合、ユーザ端末側出力部132が、受信したユーザ関連情報を出力する。そして、ユーザ関連情報を受信する状態に戻る。
以下、本実施の形態におけるカード情報処理システム1の具体的な動作について説明する。カード情報処理システム1の概念図は図7である。ここでは、説明のため、カード決済端末12と、ユーザ端末13、決済カード5とが、それぞれ一つだけ設けられている図を示しているが、カード決済端末12と、ユーザ端末13とは、それぞれ複数であっても良い。また、カード決済端末12には、カードリーダ12aが設けられているものとする。
図8は、購入管理情報格納部111に格納されている購入管理情報を示す図である。ここでは、各行が購入管理情報のレコードを示している。購入管理情報は、「管理ID」と、「カードID」と「購入情報」という項目を有している。「管理ID」は、購入管理情報のレコードを管理するための識別情報であり、例えば、購入管理情報の蓄積時等に付与される情報である。「カードID」は、カード識別情報である。なお、図において「*」は任意の数字であるとする。「購入情報」は、購入情報である。「購入情報」は、さらに、「購入対象物」、「購入金額」、「購入場所」、「購入時期」という項目を有している。「購入対象物」は購入対象物の情報である。「購入金額」は、購入金額を示し、ここでは単位は円である。「購入場所」は、購入対象物が購入された場所を示す。ここでは、「購入場所」は、購入した店舗の住所(ただし、ここでは、丁目までの表示とする)である。「購入時期」は、購入時期であり、ここでは、「年/月/日 時:分」を示している。「購入対象物」は、更に、「ジャンル」、「一般名」という項目を有している。「ジャンル」は、購入対象物のジャンルを示す情報である。「一般名」は購入対象物の名称を示す情報である。
図9は、ユーザ管理情報格納部114に格納されているユーザ関連情報を示す図である。ここでは、各行が、ユーザ関連情報のレコードを示している。ユーザ関連情報は、「カードID」、「氏名」、「年齢」、「性別」、「スクリーンネーム」、「所在地」という項目を有している。「氏名」、「年齢」、「性別」は、決済カード5のユーザの氏名、年齢、性別を示している。「スクリーンネーム」は、決済カード5のユーザのスクリーンネームであり、例えばユーザのハンドルネームやアカウント名等を用いても良い。「所在地」は、決済カード5のユーザの現在所在地の都道府県名を示している。
図10は、通知先管理情報格納部117に格納されている通知先管理情報を示す図である。通知先管理情報は、「カードID」と「通知先」という情報を有している。「通知先」は通知先情報であり、ここでは、対応する「カードID」が示す決済カードのユーザ(名義人)のメールアドレスであるとする。
まず、あるユーザ(ここでは、第一のユーザと称す)が、ある店舗でワインを購入し、ユーザ名義の決済カードで支払を行ったとする。決済カード5のカード識別情報は、カード決済端末12のカードリーダ12aで読み出され、読み出されたカード識別情報と、購入した購入対象物(ここではワイン)に関する購入情報とを有する購入管理情報をカード端末側受付部121が受け付ける。そして、送信部122が、カード端末側受付部121が受け付けた購入管理情報をカード情報処理装置11に送信する。
カード情報処理装置11の購入管理情報受付部112は、図11に示した購入管理情報を、送信部122から受信する。
図11は、購入管理情報受付部112が受信した購入管理情報を示す図である。購入管理情報は、図8と同様の項目の情報を有している。この購入管理情報が、受付購入管理情報であり、この購入管理情報の「カードID」が受付カード識別情報であり、ここでは、「123456789123***1」である。購入管理情報受付部112は、受信した購入管理情報を、新規のレコードとして、図8に示した購入管理情報に追記する。
カード識別情報取得部115は、上記で(A)に示した「恋人候補」の判断条件と、この判断条件の判断条件識別情報である「恋人候補」とを、図示しない記憶媒体等から読み出し、読み出した判断条件に応じてカード識別情報を取得する処理を行う。ここでは、例えば、読み出した判断条件が、図3のフローチャートに示した処理と同様の処理によってカード識別情報を取得するためのプログラム等であるとする。
カード識別情報取得部115は、まず、図9に示したユーザ関連情報において、「カードID」の値が、受付カード識別情報「123456789123***1」と一致するレコードに含まれる「性別」の情報である「女性」を取得する。
次に、カード識別情報取得部115は、図9に示したユーザ関連情報において、「性別」の値が「女性」ではないレコードを検出し、検出したレコードに含まれる「カードID」の値を取得する。
図12は、カード識別情報取得部115が取得した「カードID」を示す図である。
次に、カード識別情報取得部115は、図11に示した受付購入管理情報から、「購入時期」の値「2012/3/20 19:10:00」を取得する。そして、カード識別情報取得部115は、図8に示した受付購入管理情報のレコードうちの、「カードID」の値が、図12に示した「カードID」のいずれか一つと一致する購入管理情報のレコードの中から、「購入時期」の値が、受付購入管理情報から取得した「購入時期」の値と一致する購入管理情報のレコードを検出する。ただし、ここでの「購入時期」の一致とは、購入時期の差の絶対値が、15分以内のものを一致と判断する。つまり、「購入時期」の値が、「2012/3/20 18:55」から「2012/3/20 18:25」までの範囲内の値であるレコードを検出する。
次に、カード識別情報取得部115は、図11に示した受付購入管理情報から、「購入場所」の値「大阪市北区梅田一丁目」を取得する。そして、カード識別情報取得部115は、上記で「購入時期」が一致するとして検出されたレコードの中から、「購入場所」の値が、受付購入管理情報から取得した「購入場所」の値である「大阪市北区梅田一丁目」と一致する購入管理情報のレコードを検出する。
さらに、カード識別情報取得部115は、図11に示した受付購入管理情報から、「購入対象物」の値を取得する。ここでは、特に「購入対象物」のうちの「一般名」の値を取得することが予め指定されているものとし、ここでは、「一般名」の値「フランスワイン(赤)」を取得する。
そして、カード識別情報取得部115は、上記で「購入時期」と「購入場所」が一致するとして検出されたレコードの中から、「購入対象物」の「一般名」の値が、受付購入管理情報から取得した「一般名」の値である「フランスワイン(赤)」と一致する購入管理情報のレコードを検出する。ここでは、図8に示した購入管理情報の「管理ID」が「100304」のレコードだけが検出されたとする。
カード識別情報取得部115は、図8に示した購入管理情報の「管理ID」が「100304」のレコードの「カードID」の値である「123456789123***3」を取得する。そして、「恋人候補」の判断条件とともに上記で読み出した判断条件識別情報「恋人候補」を、取得した「カードID」と対応付けて、図示しない記憶媒体に蓄積する。
次に、カード識別情報取得部115は、上記で(B)に示した「友人候補」の判断条件と、この判断条件の判断条件識別情報である「友人候補」とを、図示しない記憶媒体等から読み出し、読み出した判断条件に応じてカード識別情報を取得する処理を行う。ここでは、例えば、読み出した判断条件が、図4のフローチャートに示した処理と同様の処理によってカード識別情報を取得するためのプログラム等であるとする。
カード識別情報取得部115は、上記と同様に、図9に示したユーザ関連情報において、「カードID」の値が、受付カード識別情報「123456789123***1」と一致するレコードに含まれる「性別」の情報である「女性」を取得する。
次に、カード識別情報取得部115は、図9に示したユーザ関連情報において、「性別」の値が「女性」ではあるレコードを検出し、検出したレコードに含まれる「カードID」の値を取得する。但し、受付カード識別情報と一致するものは除外する。
図13は、カード識別情報取得部115が取得した「カードID」を示す図である。
次に、カード識別情報取得部115は、図8に示した購入管理情報から、「カードID」の値が受付カード識別情報「123456789123***1」と一致する1以上のレコードを検索し、検出したレコードの購入情報を図示しないメモリ等に一時記憶する。なお、ここでは、図11に示した受付購入管理情報が蓄積済である購入管理情報から、購入情報を取得したとする。
図14は、カード識別情報取得部115が受付カード識別情報「123456789123***1」について取得した購入情報を示す図である。
また、カード識別情報取得部115は、図13に示した「カードID」の1番目のレコードの「カードID」の値「123456789123***4」を取得し、図8に示した購入管理情報から、「カードID」の値が取得した値「123456789123***4」と一致する1以上のレコードを検索し、検出したレコードの購入情報を図示しないメモリ等に一時記憶する。
図15は、カード識別情報取得部115が、1番目のレコードの「カードID」の値「123456789123***4」について取得した購入情報を示す図である。
カード識別情報取得部115は、図14に示した受付カード識別情報と一致する「カードID」を有する購入情報を1つ取り出し、取り出した購入情報が含む「購入対象物」の「ジャンル」の値を取得する。ここでは、図14の上から1番目のレコードの「ジャンル」の値「ワイン」を取得する。そして、「ジャンル」の値が一致する1つの購入情報を、図15に示した購入情報において検索する。ここでは、図15に示した購入情報の上から1行目のレコードが、「ジャンル」の値が一致する購入情報として検出される。このようにして一致するものが一つ検索された時点で、図15に示した購入情報から、一致する購入情報の一つを削除し、一致する購入情報数をカウントするカウンターの値を1インクリメントする。カウンターの初期値は0であるとする。ここでの削除は、削除されたことを示すフラグ等の情報を付与することであっても良い。そして、この購入情報のジャンルの値「ワイン」についての検索を終了する。同様の処理を、図14に示した上から2番目以降のレコードのジャンルの値についても、順番に行う。例えば、図14に示した2番目のレコードの「ジャンル」の値「ゴルフ」を取得し、「ジャンル」の値が「ゴルフ」に一致する1つの購入情報を、図15に示した購入情報の削除されていないもののなかにおいて検索する。ここでは、図15に示した購入情報の上から2行目のレコードが、「ジャンル」の値が一致する購入情報として検出される。このため、カード識別情報取得部115は、この購入情報を、図15の購入情報から削除し、カウンターの値を1インクリメントする。このような処理により、図14と図15とにそれぞれ示した購入情報のレコードのうちの、「ジャンル」の値が一致しているレコードの対の数をカウントすることができる。
そして、カード識別情報取得部115は、図14に示した購入情報の全てのレコードについての上記の処理が終了した時点のカウンターの値が、予め指定されている値以上であるか否かを判断する。ここでは、例えば、カウンターの値が「10」であり、予め指定されている値が「5」であったとすると、予め指定されている値以上であると判断される。このため、カード識別情報取得部115は、図13に示した「カードID」の1番目のレコードの「カードID」の値「123456789123***4」を、「友人候補」の判断条件とともに上記で読み出した判断条件識別情報「友人候補」と対応付けて、図示しない記憶媒体に蓄積する。なお、カウンターの値が予め指定されている値以上でない場合、「カードID」の値は、記憶媒体に蓄積しない。
同様の処理を、図13に示した「カードID」の2番目以降の各レコードについて順番に行う。ここでは、各レコードについて処理を行った結果、上記の「カードID」の値「123456789123***4」だけが蓄積されたとする。
次に、カード識別情報取得部115は、上記で(C)に示した「師弟候補」の判断条件と、この判断条件の判断条件識別情報とを、図示しない記憶媒体等から読み出し、読み出した判断条件に応じてカード識別情報を取得する処理を行う。なお、ここでは、特に読み出した「師弟候補」の判断条件が「師匠候補」の判断条件であるとし、判断条件識別情報が「師匠候補」であるとする。ここでは、例えば、読み出した判断条件が、図5のフローチャートに示した処理と同様の処理によってカード識別情報を取得するためのプログラム等であるとする。
カード識別情報取得部115は、図11に示した受付購入管理情報の「購入対象物」の「ジャンル」の値である「ワイン」を取得する。そして、図8に示した購入管理情報において、「カードID」が、受付カード識別情報である「123456789123***1」と一致するレコードであって、「ジャンル」の値が受付購入管理情報の「購入対象物」の「ジャンル」の値と同じ「ワイン」であるレコードを検索し、検出されたレコード数をカウントする。例えば、カウント数が「25」であったとする。
次に、カード識別情報取得部115は、図8に示した購入管理情報のレコードに含まれる「カードID」の値を重複が生じないよう取得する。ただし、受付カード識別情報と一致するものは取得しない。取得した「カードID」は、図示しない記憶媒体に蓄積する。
図16は、カード識別情報取得部115が取得した購入管理情報のレコードに含まれる「カードID」を示す図である。
次に、カード識別情報取得部115は、図16に示した「カードID」の上から1番目のレコードの値「123456789123***2」を取得し、図8に示した購入管理情報から、「カードID」が、取得したカード識別情報である「123456789123***2」と一致するレコードであって、「ジャンル」の値が受付購入管理情報の「購入対象物」の「ジャンル」の値と同じ「ワイン」であるレコードを検索し、検出されたレコード数をカウントする。例えば、カウント数が「20」であったとする。
カード識別情報取得部115は、上記で受付カード識別情報「123456789123***1」について取得したカウント数「25」を、カード識別情報「123456789123***2」について取得したカウント数「20」から減算し、減算した値が、予め指定されている正の値以上であるか否かを判断する。ここでは、予め指定されている正の値が「10」であるとすると、減算により得られる値は「−5」であり、「10」以上ではないと判断される。このため、カード識別情報取得部115は、図16に示した「カードID」の上から1番目のレコードの値「123456789123***2」は、判断条件識別情報と対応付けて蓄積しない。なお、減算により得られる値が、「10」以上である場合、カード識別情報取得部115は、図16に示した「カードID」の上から1番目のレコードの値「123456789123***2」を、判断条件識別情報である「師匠候補」と対応付けて図示しない記憶媒体に蓄積する。
カード識別情報取得部115は、同様の処理を、図16に示した「カードID」の上から2番目以降のレコードの「カードID」について順次行う。
上記の処理の結果、ここでは、「師匠候補」と対応付けて蓄積された「カードID」がなかったとする。
次に、カード識別情報取得部115は、上記で(D)に示した「ライバル候補」の判断条件と、この判断条件の判断条件識別情報である「ライバル候補」とを、図示しない記憶媒体等から読み出し、読み出した判断条件に応じてカード識別情報を取得する処理を行う。ここでは、例えば、読み出した判断条件が、図6のフローチャートに示した処理と同様の処理によってカード識別情報を取得するためのプログラム等であるとする。
カード識別情報取得部115は、図11に示した受付購入管理情報の「購入対象物」の「ジャンル」の値である「ワイン」と、「購入時期」の値である「2012/3/20 19:10」を取得する。そして、図8に示した購入管理情報において、「ジャンル」の値が上記で取得した「ジャンル」の値「ワイン」と一致し、「購入時期」の値が上記で取得した「購入時期」の値「2012/3/20 19:10」と一致するレコードを検索する。ここでの「購入時期」の一致は、上記の「恋人候補」の判断条件の場合の「購入時期」の一致を同じ一致であるとする。ここでは、「管理ID」が「100304」であるレコードと、「100105」であるレコードが一致するレコードであると検索されたとする。
カード識別情報取得部115は、一致すると判断されたレコードの「カードID」である「123456789123***3」と「123456789123***5」とを取得する。
次に、カード識別情報取得部115は、図8に示した購入管理情報から、「カードID」の値が、上記で取得した「カードID」のうちの、1番目の「カードID」の値「123456789123***3」と一致し、かつ「ジャンル」の値が、受付購入管理情報から取得した「ジャンル」の値「ワイン」と一致するレコードを検索し、検出したレコードの数をカウントする。そして、カウント数が「18」であったとする。カード識別情報取得部115は、カウント数が予め指定されている値以上であるか否かを判断する。ここでは、予め指定されている値が、「30」であったとすると、「30」以上でないため、予め指定されている値以上でないと判断される。このため、カード識別情報取得部115は、この1番目の「カードID」については、判断条件識別情報と対応付けて蓄積しない。
次に、カード識別情報取得部115は、図8に示した購入管理情報から、「カードID」の値が、上記で取得した「カードID」のうちの、2番目の「カードID」の値「123456789123***5」と一致し、かつ「ジャンル」の値が、受付購入管理情報から取得した「ジャンル」の値「ワイン」と一致するレコードを検索し、検出したレコードの数をカウントする。そして、カウント数が「32」であったとする。カード識別情報取得部115は、カウント数が予め指定されている値以上であるか否かを判断する。ここでは、カウント数が、予め指定された値である「30」以上であるため、カード識別情報取得部115は、この2番目の「カードID」である「123456789123***5」については、判断条件識別情報である「ライバル候補」と対応付けて図示しない記憶媒体に蓄積する。
図17は、カード識別情報取得部115が、上記の4つの判断処理によって取得し、図示しない記憶媒体に蓄積したカード識別情報を管理する取得カード識別情報管理情報である。取得カード識別情報管理情報は、「カードID」と「判断条件ID」という項目を有している。「判断条件ID」は、カード識別情報取得部115がカード識別情報と対応付けて蓄積した判断条件識別情報である。
次に、ユーザ関連情報取得部116は、図17で管理されている「カードID」にそれぞれ対応するユーザ関連情報を取得する。ユーザ関連情報取得部116は、まず、図17の上から1番目のレコードの「カードID」の値「123456789123***3」を取得し、図9に示したユーザ関連情報から、「カードID」の値が「123456789123***3」と一致するレコードを検出し、検出したレコードのユーザ関連情報、ここでは特に、ユーザ関連情報の一部である「性別」、「スクリーンネーム」、「所在地」の値を取得する。ここでは、「性別」の値「男性」、「スクリーンネーム」の値「cyamamoto」、「所在地」の値「大阪」をそれぞれ取得し、メモリ等の記憶媒体に一時記憶する。同様に、2番目の以降のレコードについてもユーザ関連情報を取得する。
次に出力部118は、「カードID」の値が受付カード識別情報「123456789123***1」と一致するレコードを、図10に示した通知先管理情報から検索し、検出したレコードに含まれる「通知先」の値「ayamadda@mailpost…」を取得する。
図18は、図示しない記憶媒体に蓄積されているテンプレート情報を管理するテンプレート管理情報である。テンプレート管理情報は、「判断条件ID」と「テンプレート」という項目を有している。「テンプレート」は、テンプレート情報であり、ここでは、上記でユーザ関連情報取得部116が取得した情報と置換される文字列を含むテキストの情報であるとする。例えば、「$性別$」、「$スクリーンネーム$」、「$所在地$」は、それぞれ、上記で取得したユーザ関連情報の「性別」、「スクリーンネーム」、「所在地」の値と置きかえられる文字列である。
出力部118は、まず、図17の取得カード識別情報管理情報の、上から1番目のレコードの「判断条件ID」である「恋人候補」を取得し、図18に示したテンプレート管理情報から「判断条件ID」が「恋人候補」と一致するレコードを検出し、検出したレコードの「テンプレート」の情報を取得する。そして、ユーザ関連情報取得部116は、取得したテンプレートの情報の、上記で示した置換される文字列を、図17に示した取得カード識別情報管理情報の上から1番目の「カードID」について取得したユーザ関連情報の「性別」、「スクリーンネーム」、および「所在地」の値で置換する。そして、置換して得られたテキスト情報を、メモリ等に一時記憶する。同様にして、出力部118は、図17の取得カード識別情報管理情報のうちの、上から2番目以降のレコードについても同様にしてテキスト情報を取得する。そして、取得したテキスト情報を配置した出力用のテキスト情報を取得する。この出力用のテキスト情報は、ユーザ関連情報を含むテキスト情報である。そして、出力用のテキスト情報を、上記で取得した通知先情報である「ayamada@mailpost…」を送信先に指定して、電子メールで送信する。この通知先情報は、第一のユーザの電子メールアドレスであるとする。
1以上のユーザ端末13のうちの、上記の通知先情報「ayamada@mailpost…」が示すユーザ端末13の受信部131は、カード情報処理装置11から電子メールで送信される出力用のテキスト情報を受信する。そして、ユーザ端末側出力部132は、受信部131が受信した出力用のテキスト情報を、図示しないモニタ等に表示する。
図19は、ユーザ関連情報取得部116が取得したユーザ関連情報を含む出力用のテキスト情報の表示例を示す図である。これにより、第一のユーザに対して、他の決済カードのユーザに関する1以上の情報を通知することができる。なお、他の決済カードのユーザに関する1以上の情報を第一のユーザに通知することを、第一のユーザに他の決済カードのユーザを紹介することと考えるようにしてもよい。
なお、カード識別情報取得部115等が、カード識別情報毎に、判断条件を満たすカード識別情報として検出された回数を、判断条件毎にカウントしておくようにして、一のカード識別情報が一の判断条件を満たすカード識別情報であるとしてカード識別情報取得部115により検出された場合に、この一のカード識別情報に対応する検出回数のうちの、この一の判断条件に対応する検出回数を出力部118が出力するようにしても良い。この場合、検出回数が所定数以上、例えば二以上である場合にだけ出力するようにしても良い。あるいは、連続して検出された回数だけをカウントして、出力するようにしても良い。
なお、上記の恋人候補の判断条件として、ユーザ関連情報が示す年齢についての相対的な条件を更に追加し、この条件も満たすユーザ関連情報と対応付けられたカード識別情報を恋人候補の判断条件を満たすカード識別情報として取得するようにしてもよい。例えば、受付カード識別情報に対応するユーザ関連情報が示す年齢と、判断対象となっている各カード識別情報に対応するユーザ関連情報が示す年齢との差が、予め指定された値以下、例えば、4歳以下であるか否かをカード識別情報取得部115が判断し、年齢の差が予め指定された値以下であると判断された場合であって、上記の他の条件も全て満たす場合にのみ、カード識別情報取得部115が、このカード識別情報を恋人候補の判断条件を満たすカード識別情報として取得するようにしてもよい。
ここで、仮に、購入管理情報受付部112が、図11に示した受付購入管理情報の代わりに、図20に示すような受付購入管理情報を受け付けたとする。そして、上記と同様に、カード識別情報取得部115により恋人候補の判断条件と、友人候補の判断条件とについての判断処理がそれぞれ行われ、カード識別情報が取得されなかったとする。
次に、カード識別情報取得部115は、上記と同様に「師匠候補」の判断条件と、「師匠候補」という判断条件識別情報を読み出す。
カード識別情報取得部115は、図11に示した受付購入管理情報の「購入対象物」の「ジャンル」の値である「カメラ」を取得する。そして、図8に示した購入管理情報において、「カードID」が、受付カード識別情報である「123456789123***1」と一致するレコードであって、「ジャンル」の値が受付購入管理情報の「購入対象物」の「ジャンル」の値と同じ「カメラ」であるレコードを検索し、検出されたレコード数をカウントする。例えば、カウント数が「6」であったとする。
次に、カード識別情報取得部115は、図16に示すように、図8に示した購入管理情報のレコードに含まれる「カードID」の値を取得する。
次に、カード識別情報取得部115は、図16に示した「カードID」の上から1番目のレコードの値「123456789123***2」を取得し、図8に示した購入管理情報から、「カードID」が、取得したカード識別情報である「123456789123***2」と一致するレコードであって、「ジャンル」の値が受付購入管理情報の「購入対象物」の「ジャンル」の値と同じ「カメラ」であるレコードを検索し、検出されたレコード数をカウントする。例えば、カウント数が「18」であったとする。
カード識別情報取得部115は、上記で受付カード識別情報「123456789123***1」について取得したカウント数「6」を、カード識別情報「123456789123***2」について取得したカウント数「18」から減算し、減算した値が、予め指定されている正の値である「10」以上であるか否かを判断する。ここでは、減算により得られる値は「12」であり、「10」以上ではあると判断される。このため、カード識別情報取得部115は、図16に示した「カードID」の上から1番目のレコードの値「123456789123***2」を、判断条件識別情報である「師匠候補」と対応付けて図示しない記憶媒体に蓄積する。
カード識別情報取得部115は、同様の処理を、図16に示した「カードID」の上から2番目以降のレコードの「カードID」について順次行う。
上記の処理の結果、ここでは、「師匠候補」と対応付けて蓄積された「カードID」として、「123456789123***2」だけが取得されたとする。
次に、カード識別情報取得部115は、上記と同様に、ライバル候補の判断条件についての判断処理を行い、カード識別情報が取得されなかったとする。
そして、ユーザ関連情報取得部116は、「カードID」が「123456789123***2」であるユーザ関連情報のレコードから、「性別」、「スクリーンネーム」、および「所在地」の値を取得し、出力部118は、上記と同様に、図18に示したテンプレート管理情報から「判断条件ID」が「師匠候補」と一致するレコードを検出し、検出したレコードの「テンプレート」に、上記で取得したユーザ関連情報を配置した情報をユーザ端末13に送信する。
図21は、ユーザ端末13による、ユーザ関連情報取得部116が取得したユーザ関連情報を含む出力用のテキスト情報の表示例を示す図である。
以上、本実施の形態によれば、決済カードの利用情報を用いて、決済カードを利用したユーザに対して適切な人、具体的には他の決済カードのユーザを紹介することができる。特に、本実施の形態においては、決済カードの実際の利用状況を示す情報ともいえる購入情報によって他の決済カードのユーザを選出することとなるため、正確かつ客観性を有するデータを用いて、適切に他の決済カードのユーザを選出することができる。
なお、上記実施の形態において、購入管理情報受付部112が購入管理情報を受け付けた時点で、カード識別情報取得部115がカード識別情報を取得し、ユーザ関連情報取得部116がこのカード識別情報に対応するユーザ関連情報を取得し、出力部118が、このユーザ関連情報を、カード識別情報が示す通知先情報が示す通知先に出力するようにしても良い。このように、購入管理情報を受け付けた時点で、ユーザ関連情報を出力するための処理を行うことを、ここでは、「リアルタイム通知」と呼ぶ。ここでの時点とは、購入管理情報の受け付けをトリガーとすることであっても良いし、購入管理情報の受け付けた直前や直後の数秒程度や数分程度の期間内に処理を開始することと考えても良い。これに対し、購入管理情報受付部112が購入管理情報を受け付けた時点よりも後にユーザ関連情報を出力するための処理を行うようにしても良い。このような場合をここでは、「後から通知」と呼ぶ。
「リアルタイム通知」の場合に、カード識別情報取得部115がカード識別情報を取得するための判断条件は、例えば、購入管理情報受付部112が受け付けた購入管理情報の購入情報が示す購入場所と購入時期とに対して、非常に近い購入場所と購入時期とを示す購入条件を有する購入管理情報と対応付けられたカード識別情報を取得するという条件である。つまり、「リアルタイム通知」とは、例えば、ユーザが商品の購入等を行った直前または直後に、非常に近い場所で商品の購入等を行った他のユーザのカード識別情報を、リアルタイムでユーザに通知することである。購入場所が非常に近いという条件は、例えば、購入店舗が同じである、という条件や、購入場所間の距離が予め指定された距離未満、例えば10m未満等の非常に近い距離であるという条件である。また、購入時期が非常に近いという条件は、例えば、購入時期の時間差が、予め指定された時間未満、例えば、5分以内等であるという条件である。「リアルタイム通知」の場合は、カード識別情報取得部115は、自分の現在位置と相手の現在位置(例えば、相手が直前に居た位置等)を考慮して、カード識別情報を取得する。
「後から通知」の場合には、上記実施の形態において説明したような判断条件を用いて、判断を行うようにすればよい。また、「後から通知」の場合には、例えば、1日の予め指定された時刻等に、予め指定された回数だけ、判断条件を用いて、カード識別情報を取得するための判断処理を行うようにしても良い。また、「後から通知」の場合、ユーザの購入場所と、他のユーザの購入場所との間の距離は、「リアルタイム通知」の場合のように、非常に近い距離に設定する必要はない。また、「後から通知」の場合、購入時等に判断を行うものではないことから、ユーザの住所等が同じ範囲内であるか否かを判断条件としても良い。
なお、「リアルタイム通知」と、「後から通知」とは、両方を行うようにしても良いし、例えば、ユーザが個別にオン、オフできるようにしても良い。
「リアルタイム通知」の場合と、「後から通知」の場合とで、出力部118が出力するユーザ関連情報の形態が異なるようにすることが好ましい。例えば、異なるテンプレート等を使い分けることが好ましい。例えば、「リアルタイム通知」の場合、出力部118は、「運命の人が見つかりました。今、同じお店で買い物しているchamadaさんです。」というユーザ関連情報を送信し、「後から通知」の場合、出力部118は、「運命の人が見つかりました。大阪在住のchamadaさんです。」というユーザ関連情報を出力するようにしても良い。
なお、「リアルタイム通知」の場合、購入管理情報受付部112が購入管理情報を受け付けた時点において、この受け付けた購入管理情報に応じて、カード識別情報取得部115が、異なるユーザのカード識別情報を取得するようにしても良い。例えば、受け付けた購入管理情報が有する購入情報が示す購入対象物に応じて、カード識別情報取得部115が、異なるユーザのカード識別情報を取得するようにしても良い。つまり、同一人が、同じような場所で同じような時間帯で決済カードを利用しても、その決済の対象となった購入対象物に応じて、カード識別情報取得部115が、異なる相手のカード識別情報を取得するようにしても良い。具体的には、上記実施の形態のように、恋人候補や、師匠候補、友人候補、ライバル候補等のユーザのカード識別情報をそれぞれに応じた判断条件を用いて取得するようにしても良い。
例えば、Aさんが、ワインを購入した時点で、購入管理情報受付部112がワインという購入対象物を示す購入情報を含む購入管理情報を受け付けると、カード識別情報取得部115が、同じ店舗を示す購入場所と、その前後の所定の短時間内(例えば、1分以内)の購入時期と対応付けられた購入管理情報の中から、上記のワインに対して予め指定された関係を有している購入情報を含む購入管理情報を検出して、この購入管理情報に対応するカード識別情報を、恋人候補や、友人候補のユーザのカード識別情報として取得しても良い。
また、例えば、Bさんが、グローブを購入した時点で、購入管理情報受付部112がグローブという購入対象物を示す購入情報を含む購入管理情報を受け付けると、カード識別情報取得部115が、同じ店舗を示す購入場所と、その前後の所定の短時間内(例えば、1分以内)の購入時期と対応付けられた購入管理情報の中から、上記のグローブに対して予め指定された関係を有している購入情報を含む購入管理情報を検出して、この購入管理情報に対応するカード識別情報を、ライバル候補のユーザのカード識別情報として取得しても良い。
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(購入管理情報受付部や出力部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりする情報や、各構成要素が処理で用いるしきい値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していない場合であっても、図示しない記録媒体において、一時的に、あるいは長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、あるいは、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、あるいは、図示しない読み出し部が行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、購入管理情報蓄積部113や、カード識別情報取得部115や、ユーザ関連情報取得部116等の各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、格納部(例えば、ハードディスクやメモリ等の記録媒体)にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。
なお、上記各実施の形態におけるカード情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、決済に利用可能なカードである決済カードの識別情報であるカード識別情報と、カード識別情報が示す決済カードを用いて行われた購入対象物の購入に関する情報である購入情報とを有する購入管理情報が1以上格納される購入管理情報格納部と、カード識別情報とカード識別情報が示す決済カードのユーザに関する情報であるユーザ関連情報とを有する1以上のユーザ管理情報が格納されるユーザ管理情報格納部と、カード識別情報とカード識別情報が示す決済カードのユーザの通知先を示す情報である通知先情報とを有する通知先管理情報が格納される通知先管理情報格納部と、にアクセス可能なコンピュータを、一の購入管理情報を受け付ける購入管理情報受付部と、購入管理情報受付部が受け付けた一の購入管理情報である受付購入管理情報に含まれるカード識別情報に対応する1以上の購入情報に対して予め指定された条件を満たす1以上の購入情報と対応付けられたカード識別情報を、購入管理情報を用いて取得するカード識別情報取得部と、ユーザ管理情報を用いて、カード識別情報取得部が取得した1以上のカード識別情報に対応するユーザ関連情報を取得するユーザ関連情報取得部と、受付購入管理情報が有するカード識別情報に対応する通知先情報を通知先管理情報から取得し、通知先情報が示す通知先にユーザ関連情報取得部が取得したユーザ関連情報を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
図22は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態によるカード情報処理装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
図22において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905、FD(Floppy(登録商標) Disk)ドライブ906を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図23は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図23において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905、FDドライブ906に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム900に、上記実施の形態によるカード情報処理装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921、またはFD922に記憶されて、CD−ROMドライブ905、またはFDドライブ906に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921やFD922、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態によるカード情報処理装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。