JP2014002220A - 携帯型コンテンツ再生装置 - Google Patents
携帯型コンテンツ再生装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014002220A JP2014002220A JP2012136276A JP2012136276A JP2014002220A JP 2014002220 A JP2014002220 A JP 2014002220A JP 2012136276 A JP2012136276 A JP 2012136276A JP 2012136276 A JP2012136276 A JP 2012136276A JP 2014002220 A JP2014002220 A JP 2014002220A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- content
- playback
- reproduction
- data format
- target content
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】 オーディオICの消費電力がCPUに比べて十分に小さい場合に、オーディオICが対応していないデータ形式のコンテンツを再生する際の消費電力を低減させることができる携帯型コンテンツ再生装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 ユーザが、再生対象指定部91を用いて、ROM9内に保持されるコンテンツのいずれかを再生対象コンテンツとして指定する。オーディオIC10が、WMA形式のコンテンツを再生し、CPU9が、MP3形式のコンテンツをWMA形式に変換する。CPU9は、オーディオIC10に比べて単位時間当たりの消費電力が多い。更に、オーディオIC10は、再生対象コンテンツがWMA形式である場合、ROM8内の再生対象コンテンツを再生し、再生対象コンテンツがMP3形式である場合、CPU9によりWMA形式に変換された再生対象コンテンツを再生する。
【選択図】 図4
【解決手段】 ユーザが、再生対象指定部91を用いて、ROM9内に保持されるコンテンツのいずれかを再生対象コンテンツとして指定する。オーディオIC10が、WMA形式のコンテンツを再生し、CPU9が、MP3形式のコンテンツをWMA形式に変換する。CPU9は、オーディオIC10に比べて単位時間当たりの消費電力が多い。更に、オーディオIC10は、再生対象コンテンツがWMA形式である場合、ROM8内の再生対象コンテンツを再生し、再生対象コンテンツがMP3形式である場合、CPU9によりWMA形式に変換された再生対象コンテンツを再生する。
【選択図】 図4
Description
本発明は、携帯型コンテンツ再生装置に係り、更に詳しくは、2以上のデータ形式のコンテンツを再生可能な携帯型コンテンツ再生装置の改良に関する。
携帯型コンテンツ再生装置のCPUでは、高性能化が進んでおり、例えば、1つのプロセッサパッケージ内に2つのプロセッサコアが搭載されたデュアルコアや、4つのプロセッサコアが搭載されたクアッドコアなどが採用されている。このため、CPUの消費電力が増大し、CPUを用いて楽曲や動画などのコンテンツを再生した場合には、短時間で電池切れを起こし易いという問題があった。また、コンテンツの再生中には、CPUの処理負荷が増大するため、他の処理を行う際の処理速度が低下するという問題があった。
そこで、CPUとは別に消費電力の小さなオーディオICを搭載し、このオーディオICを用いてコンテンツを再生させることにより、コンテンツの再生時の消費電力を低減させるとともに、CPUの処理負荷を低減させることが考えられる。
このコンテンツファイルには、様々なデータ形式のものが利用されており、例えば、圧縮方式が異なるコンテンツファイルとして、WMA(Windows Media Audio:Windows, WMAは登録商標)形式やMP3(MPEG Audio Layer-3)形式の音声ファイルなどが知られている。
一方、オーディオICとして小型なものは、1つのデータ形式にのみ対応可能なことが多い。例えば、WMA形式に対応しているオーディオICでは、MP3形式のコンテンツを再生することができない。この場合、オーディオICが対応していないデータ形式のコンテンツについては、CPUを用いて再生する必要があることから、長時間の再生を行うことができないという問題があった。
このため、2以上のデータ形式に対応可能なオーディオICを採用することも考えられる。しかしながら、この様なオーディオICを採用した場合、携帯型コンテンツ再生装置が大型化し、高コストとなるという問題があった。
特許文献1には、コンテンツの再生時のみ、ディジタルアナログコンバータへのクロック供給を行い、コンテンツを再生していないときには、ディジタルアナログコンバータへのクロック供給を停止させるディジタル再生装置が記載されている。
特許文献1に記載のディジタル再生装置では、コンテンツを再生していないときの消費電力を低減させることができるが、コンテンツの再生中における消費電力を低減させるものではない。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、オーディオICの消費電力がCPUに比べて十分に小さい場合に、オーディオICが対応していないデータ形式のコンテンツを再生する際の消費電力を低減させることができる携帯型コンテンツ再生装置を提供することを目的とする。また、この様なコンテンツを再生する際のCPUの処理負荷を低減させることができる携帯型コンテンツ再生装置を提供することを目的とする。
第1の本発明による携帯型コンテンツ再生装置は、第1データ形式のコンテンツ及び第2データ形式のコンテンツを保持するコンテンツ記憶手段と、ユーザが、上記コンテンツのいずれかを再生対象コンテンツとして指定する再生対象指定手段と、第1データ形式の上記コンテンツを再生する再生専用回路と、第2データ形式の上記コンテンツを第1データ形式に変換するプロセッサとを備え、上記プロセッサが、上記再生専用回路に比べて、単位時間当たりの消費電力が多く、上記再生専用回路が、上記再生対象コンテンツが第1データ形式である場合、上記コンテンツ記憶手段内に保持されている上記再生対象コンテンツを再生し、上記再生対象コンテンツが第2データ形式である場合、上記プロセッサにより第1データ形式に変換された上記再生対象コンテンツを再生するように構成される。
この様な構成によれば、再生専用回路が第2データ形式に対応していない場合に、プロセッサが第2データ形式のコンテンツを第1データ形式に変換し、変換後のコンテンツを再生専用回路によって再生することができる。このため、プロセッサがコンテンツを再生する場合に比べ、プロセッサの消費電力及び処理負荷を低減させることができる。また、再生専用回路の消費電力がプロセッサよりも十分に小さければ、携帯型コンテンツ再生装置全体の消費電力を低減させることができる。
第2の本発明による携帯型コンテンツ再生装置は、上記構成に加え、上記プロセッサが、上記再生対象コンテンツ内を再生順に変換し、上記再生専用回路が、上記再生対象コンテンツについて上記プロセッサによる変換が完了する前に、上記再生対象コンテンツの再生を開始するように構成される。
この様な構成によれば、データ形式の変換完了前にコンテンツの再生を開始させることができる。このため、第2データ形式のコンテンツを再生対象コンテンツとして指定した場合のユーザの待ち時間を短縮することができる。
第3の本発明による携帯型コンテンツ再生装置は、上記構成に加え、上記再生対象指定手段を用いて、連続再生される第1再生対象コンテンツ及び第2再生対象コンテンツを指定することができ、上記プロセッサが、第2再生対象コンテンツが第2データ形式である場合、第1再生対象コンテンツの再生中に、第2再生対象コンテンツについて上記プロセッサによる変換を開始するように構成される。
この様な構成によれば、第1再生対象コンテンツの再生中に、次に再生される第2再生対象コンテンツのデータ形式を変換することができる。このため、第2再生対象コンテンツの再生前にデータ形式を変換するための待ち時間が生じるのを抑制することができる。
本発明によれば、再生専用回路が第2データ形式に対応していない場合に、プロセッサが第2データ形式のコンテンツを第1データ形式に変換し、変換後のコンテンツを再生専用回路によって再生することができる。このため、プロセッサがコンテンツを再生する場合に比べ、プロセッサの消費電力及び処理負荷を低減させることができる。また、再生専用回路の消費電力がプロセッサよりも十分に小さければ、携帯型コンテンツ再生装置全体の消費電力を低減させることができる。
また、本発明によれば、第1再生対象コンテンツの再生中に、次に再生される第2再生対象コンテンツのデータ形式を変換することができる。このため、第2再生対象コンテンツの再生前にデータ形式を変換するための待ち時間が生じるのを抑制することができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による携帯型コンテンツ再生装置の一例を示した外観図であり、携帯型コンテンツ再生装置の一例として携帯電話機100が示されている。図中の(a)には、携帯電話機100の前面が示され、(b)には、背面が示されている。
図1は、本発明の実施の形態1による携帯型コンテンツ再生装置の一例を示した外観図であり、携帯型コンテンツ再生装置の一例として携帯電話機100が示されている。図中の(a)には、携帯電話機100の前面が示され、(b)には、背面が示されている。
携帯電話機100は、略矩形の前面を有する薄型筐体からなり、この前面には、タッチパネル1、レシーバ2、マイクロフォン3及び操作キー4が配置され、その背面には、スピーカ5及びカメラ6が配置されている。
タッチパネル1は、筐体の前面に配置された表示面を備え、上記表示面上に画像を表示するとともに、上記表示面に対するユーザのタッチ操作を検出している。レシーバ2及びマイクロフォン3は、通話用の入出力装置である。また、操作キー4は、ユーザが操作入力を行うためのハードキーである。
スピーカ5は、筐体背面の上部に配置された音声の出力部であり、レシーバ2から出力される場合よりも音声を増幅して出力することができる。これにより、筐体から耳を離した状態であっても、音声を聞くことができる。カメラ6は、被写体を撮影し、撮影画像を出力する撮像素子である。
この携帯電話機100では、コンテンツ再生における消費電力を低減させることにより、コンテンツを長時間再生することができる。
図2は、図1の携帯電話機100の要部について内部構成の一例を示したブロック図である。この携帯電話機100は、セルラー通信部7、タッチパネルセンサ1a、操作キー4、カメラ6、ROM8、CPU9、スピーカ5、オーディオIC10、RAM11、表示制御部12及びタッチパネルディスプレイ1bにより構成される。
セルラー通信部7は、基地局と通信し、移動体回線網やインターネットといった通信ネットワークを介して他の通信端末との間で通話や電子メールの送受信を行うための送受信処理部である。タッチパネルセンサ1aは、表示面に対するタッチ操作を検出し、タッチ操作の2次元位置を示す検出信号を出力する検出素子である。
ROM(Read Only Memory)8は、異なるデータ形式の2以上のコンテンツファイルを保持するコンテンツ記憶手段であり、ここでは、MP3形式やWMA形式などの音声ファイルを保持するものとする。なお、フラッシュメモリ内にコンテンツファイルを保持する構成であっても良い。例えば、フラッシュメモリを含むSDカードなどの着脱可能なメモリカード内にコンテンツファイルを保持する構成であっても良い。
CPU9は、ROM8内に保持されるコンテンツの再生制御やデータ形式の変換などを行うプロセッサである。例えば、ユーザが再生対象コンテンツとしてROM8内のWMA形式のコンテンツを指定した場合には、オーディオIC10へ再生対象コンテンツの再生を指示する制御信号を出力する。また、ユーザが再生対象コンテンツとしてROM8内のMP3形式のコンテンツを指定した場合には、この再生対象コンテンツをWMA形式に変換し、RAM(Random Access Memory)11へ格納する。RAM11は、WMA形式のコンテンツファイルを一時記憶する記憶装置である。
オーディオIC10は、コンテンツを再生する再生専用回路であり、再生音をスピーカ5から出力させる。このオーディオIC10は、CPU9と比べて単位時間当たりの消費電力が小さく、例えば、スピーカアンプ内に配置された音源チップからなる。また、携帯電話機100において再生可能なコンテンツのうち、一部のデータ形式のコンテンツを再生可能であるが、残りのデータ形式には対応していない。ここでは、オーディオIC10が、WMA形式のコンテンツを再生可能であるが、MP3形式には対応していないものとする。なお、オーディオIC10が、携帯電話機100に備えられた外部出力端子に接続されたイヤホンなどを用いてコンテンツの再生音を出力する構成であっても良い。
また、オーディオIC10は、CPU9の制御信号に基づいて、ROM8からWMA形式の再生対象コンテンツを読み出して再生する。また、CPU9によるデータ形式の変換が行われた場合には、データ形式の変換後の再生対象コンテンツをRAM11から読み出して再生する。更に、2以上のコンテンツを連続して再生することもできる。表示制御部12は、タッチパネルディスプレイ1bの表示制御を行う。
この様な構成を採用することにより、オーディオIC10がMP3形式に対応していない場合に、CPU9がMP3形式のコンテンツをWMA形式に変換し、変換後のコンテンツをオーディオIC10によって再生することができる。この場合、コンテンツのデータ形式の変換処理に要する時間は、CPU9によってコンテンツを再生すると仮定した場合の処理時間よりも大幅に短くなる。従って、オーディオIC10の消費電力を考慮しても、携帯電話機100全体の消費電力を低減させることができる。また、コンテンツを再生する際のCPU9の処理負荷を低減させることができる。
図3は、図2のCPU9内の機能構成の一例を示したブロック図である。このCPU9は、再生対象指定部91及びデータ形式変換部92により構成される。再生対象指定部91は、ROM8内に保持されるコンテンツのうち、いずれかを再生対象コンテンツとして指定する指定手段であり、連続再生される再生対象コンテンツとして2以上のコンテンツを指定することができる。具体的には、タッチパネル1に対するユーザの操作入力に基づいて、いずれかのコンテンツを指定する。また、WMA形式のコンテンツを再生対象コンテンツとして指定する場合には、当該コンテンツを再生することを指示する制御信号をオーディオIC10へ出力する。
データ形式変換部92は、コンテンツのデータ形式の変換を行う変換手段である。例えば、ユーザが再生対象コンテンツとしてROM8内のMP3形式のコンテンツを指定した場合に、この再生対象コンテンツをWMA形式に変換し、RAM11へ格納する処理を行う。一方、ユーザが再生対象コンテンツとしてROM8内のWMA形式のコンテンツを指定した場合には、データ形式の変換を行わない。
このデータ形式変換部92は、MP3伸張処理部921及びWMA生成部922により構成される。MP3伸張処理部921は、再生対象指定部91により指定されたMP3ファイルの伸張処理を行い、PCM(Pulse Code Modulation)データを生成するデコーダである。また、2以上の再生対象コンテンツが指定された場合に、次の再生対象コンテンツがMP3形式であれば、オーディオIC10による再生対象コンテンツの再生中に次の再生対象コンテンツの伸張処理を開始する。
WMA生成部922は、MP3伸張処理部921によって生成されたPCMデータの圧縮処理を行い、WMAファイルを生成するエンコーダである。また、2以上の再生対象コンテンツが指定された場合には、オーディオIC10による再生対象コンテンツの再生中に次の再生対象コンテンツのPCMデータの圧縮処理を開始する。
図4のステップS101〜S105は、図1の携帯電話機100によるコンテンツ再生処理の一例を示したフローチャートである。この処理手順は、コンテンツの再生を指示するユーザの操作入力が行われたときに開始される。
まず、再生対象指定部91が、再生対象コンテンツのデータ形式を判別する(ステップS101)。再生対象コンテンツがWMA形式であれば、ステップS104の処理に移る。一方、再生対象コンテンツがMP3形式であれば、CPU9のMP3伸張処理部921が、このMP3ファイルの伸張処理を行い、PCMデータを生成する(ステップS102)。更に、WMA生成部922が、生成されたPCMデータの圧縮処理を行い、WMAファイルを生成してRAM11へ格納する(ステップS103)。また、オーディオIC10が、RAM11に格納されたWMA形式の再生対象コンテンツを再生し、再生音をスピーカ5から出力する(ステップS104)。更に、別の再生対象コンテンツが指定されているか否かを判別する(ステップS105)。別の再生対象コンテンツが指定されている場合には、ステップS101の処理に戻る。別の再生対象コンテンツが指定されていない場合には、処理を終了する。
本実施の形態によれば、オーディオIC10による再生対象コンテンツの再生中に、CPU9が、次の再生対象コンテンツのデータ形式を変換することができる。このため、次の再生対象コンテンツの再生前にデータ形式を変換するための待ち時間が生じるのを抑制することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、CPU9による再生対象コンテンツのデータ形式の変換完了後にオーディオIC10が再生対象コンテンツの再生を開始する場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、再生対象コンテンツのデータ形式の変換完了前に再生対象コンテンツの再生を開始する構成について説明する。
実施の形態1では、CPU9による再生対象コンテンツのデータ形式の変換完了後にオーディオIC10が再生対象コンテンツの再生を開始する場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、再生対象コンテンツのデータ形式の変換完了前に再生対象コンテンツの再生を開始する構成について説明する。
ここでは、図2のオーディオIC10が、CPU9による再生対象コンテンツのデータ形式の変換が完了する前に、この再生対象コンテンツの再生を開始するものとする。また、2以上のコンテンツを連続して再生することもできる。
また、図3のMP3伸張処理部921が、MP3ファイルの伸張処理を行い、PCMデータを生成する。MP3ファイルでは、音声データを一定時間ごとに分割して圧縮データとして格納しているため、MP3伸張処理部921は、MP3ファイル内における再生順と一致するように、所定時間分の圧縮データごとに伸張処理を行う。
また、2以上の再生対象コンテンツが指定された場合に、次の再生対象コンテンツがMP3形式であれば、オーディオIC10による再生対象コンテンツの再生中に次の再生対象コンテンツのMP3ファイルの伸張処理を開始する。
更に、図3のWMA生成部922が、MP3伸張処理部921によって生成されたPCMデータの圧縮処理を行い、WMAファイルを生成する。より詳しくは、MP3ファイル全体の伸張処理が完了する前に、このMP3ファイルの伸張処理によって部分的に生成されたPCMデータについてWMA形式による圧縮処理を開始し、再生順にWMAファイルを順次生成する。
また、2以上の再生対象コンテンツが指定された場合には、オーディオIC10による再生対象コンテンツの再生中に、次の再生対象コンテンツのPCMデータの圧縮処理を開始する。
図5は、MP3ファイルA1のデータ構造の一例を示す説明図である。MP3ファイルA1は、一定のデータ長となるように形成された多数のフレームから構成されている。この図では、MP3ファイルA1における先頭の3つのフレームF1〜F3を示し、他のフレームを省略している。フレームF1〜F3には、ヘッダH1〜H3、サイド情報S1〜S3及びメインデータMD1〜MD3が格納されている。
ヘッダH1〜H3には、1秒当たりのデータサイズを示すビットレートや、1秒当たりのサンプリング回数を示すサンプリング周波数が記載されている。サイド情報S1〜S3には、メインデータMD1〜MD3の開始位置などのメインデータMD1〜MD3のデコードに必要な情報が記載されている。メインデータMD1〜MD3には、一定時間分の音声データが圧縮データとしてそれぞれ格納されている。MP3形式の圧縮技術では、メインデータのデータ長を個別に調整することによって音質を向上させているため、メインデータMD1〜MD3のデータ長はそれぞれ異なる。
ヘッダH1〜H3は、フレームF1〜F3の先頭位置にそれぞれ格納され、サイド情報S1〜S3は、ヘッダH1〜H3に後続する位置にそれぞれ格納されている。一方、メインデータMD1〜MD3は、対応するフレームF1〜F3の先頭位置よりも前の位置に格納されることがある。図中では、メインデータMD1は、対応するフレームF1内のサイド情報S1に後続する位置に格納されているが、メインデータMD2は、対応するフレームF2内には格納されておらず、フレームF1内のメインデータMD1に後続する位置に格納されている。また、メインデータMD3は、データサイズが大きいため、フレームF2及びフレームF3の2つのフレームにわたって格納されている。
MP3ファイルA1では、メインデータMD1〜MD3のデータ長が一定でないため、一定のデータ長を有するフレームF1〜F3との位置のずれが生じている。このメインデータMD1〜MD3の開始位置は、対応するサイド情報S1〜S3にそれぞれ記載されているため、サイド情報S1〜S3を参照すれば、メインデータMD1〜MD3を再生順にデコードすることができる。
図6は、コンテンツ再生時のユーザの待ち時間を比較するためのタイムチャートである。図6(a)は実施の形態1の携帯電話機の場合、図6(b)は実施の形態2の携帯電話機の場合を示している。これらのタイムチャートは、2以上のMP3形式のコンテンツの再生を指示するユーザ操作が行われたときに開始され、CPU9によって第1及び第2の再生対象コンテンツがWMA形式に変換された後、オーディオIC10によって再生される場合の時間経過を示している。
図6(a)に示す実施の形態1では、CPU9による第1の再生対象コンテンツのデータ形式の変換完了後、オーディオIC10による第1の再生対象コンテンツの再生が開始される。このため、CPU9による第1の再生対象コンテンツのデータ形式の変換にかかる時間が、ユーザの待ち時間になる。一方、第2の再生対象コンテンツをWMA形式に変換する処理は、第1の再生対象コンテンツの再生中に完了するため、第2の再生対象コンテンツの再生開始時にはユーザの待ち時間が生じない。
図6(b)に示す実施の形態2では、CPU9による第1の再生対象コンテンツのデータ形式の変換中に、オーディオIC10による第1の再生対象コンテンツの再生が開始される。このため、実施の形態1に比べて、第1の再生対象コンテンツの再生開始時のユーザの待ち時間を短縮することができる。また、実施の形態1と同様に、第2の再生対象コンテンツの再生開始時にはユーザの待ち時間が生じない。
本実施の形態によれば、CPU9によるデータ形式の変換完了前にオーディオIC10によるコンテンツの再生を開始させることができる。このため、MP3形式のコンテンツを再生対象コンテンツとして指定した場合のユーザの待ち時間を短縮することができる。
なお、実施の形態1及び2では、コンテンツファイルが音声ファイルからなる場合の例について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されない。例えば、コンテンツファイルが動画ファイルからなり、タッチパネルディスプレイ1bを用いてコンテンツを表示し、その再生音をスピーカ5から出力する構成であってもよい。
また、CPU9によるコンテンツのデータ形式の変換前及び変換後に、CPU9へのクロックの供給を停止させることにより、CPU9の消費電力を低減させる構成であっても良い。また、CPU9が、1つのプロセッサパッケージ内に2以上のプロセッサコアが搭載されたマルチコアからなり、CPU9によるコンテンツのデータ形式の変換前及び変換後に、一部のプロセッサコアへのクロック供給又は電源供給を停止させる構成であっても良い。
1 タッチパネル
1a タッチパネルセンサ
1b タッチパネルディスプレイ
2 レシーバ
3 マイクロフォン
4 操作キー
5 スピーカ
6 カメラ
7 セルラー通信部
10 オーディオIC
12 表示制御部
91 再生対象指定部
92 データ形式変換部
100 携帯電話機
921 MP3伸張処理部
922 WMA生成部
F1〜F3 フレーム
H1〜H3 ヘッダ
MD1〜MD3 メインデータ
S1〜S3 サイド情報
1a タッチパネルセンサ
1b タッチパネルディスプレイ
2 レシーバ
3 マイクロフォン
4 操作キー
5 スピーカ
6 カメラ
7 セルラー通信部
10 オーディオIC
12 表示制御部
91 再生対象指定部
92 データ形式変換部
100 携帯電話機
921 MP3伸張処理部
922 WMA生成部
F1〜F3 フレーム
H1〜H3 ヘッダ
MD1〜MD3 メインデータ
S1〜S3 サイド情報
Claims (3)
- 第1データ形式のコンテンツ及び第2データ形式のコンテンツを保持するコンテンツ記憶手段と、
ユーザが、上記コンテンツのいずれかを再生対象コンテンツとして指定する再生対象指定手段と、
第1データ形式の上記コンテンツを再生する再生専用回路と、
第2データ形式の上記コンテンツを第1データ形式に変換するプロセッサとを備え、
上記プロセッサは、上記再生専用回路に比べて、単位時間当たりの消費電力が多く、
上記再生専用回路は、上記再生対象コンテンツが第1データ形式である場合、上記コンテンツ記憶手段内に保持されている上記再生対象コンテンツを再生し、上記再生対象コンテンツが第2データ形式である場合、上記プロセッサにより第1データ形式に変換された上記再生対象コンテンツを再生することを特徴とする携帯型コンテンツ再生装置。 - 上記プロセッサは、上記再生対象コンテンツ内を再生順に変換し、
上記再生専用回路は、上記再生対象コンテンツについて上記プロセッサによる変換が完了する前に、上記再生対象コンテンツの再生を開始することを特徴とする請求項1に記載の携帯型コンテンツ再生装置。 - 上記再生対象指定手段を用いて、連続再生される第1再生対象コンテンツ及び第2再生対象コンテンツを指定することができ、
上記プロセッサは、第2再生対象コンテンツが第2データ形式である場合、第1再生対象コンテンツの再生中に、第2再生対象コンテンツについて上記プロセッサによる変換を開始することを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯型コンテンツ再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012136276A JP2014002220A (ja) | 2012-06-15 | 2012-06-15 | 携帯型コンテンツ再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012136276A JP2014002220A (ja) | 2012-06-15 | 2012-06-15 | 携帯型コンテンツ再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014002220A true JP2014002220A (ja) | 2014-01-09 |
Family
ID=50035454
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012136276A Pending JP2014002220A (ja) | 2012-06-15 | 2012-06-15 | 携帯型コンテンツ再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014002220A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002245762A (ja) * | 2001-02-16 | 2002-08-30 | Kenwood Corp | オーディオ再生装置 |
JPWO2006003808A1 (ja) * | 2004-07-06 | 2008-04-17 | 松下電器産業株式会社 | 符号化または復号化装置、および記録再生端末 |
JP2008538840A (ja) * | 2005-04-18 | 2008-11-06 | マイクロソフト コーポレーション | 変換されたデジタルメディアコンテンツ内にデジタルメディアの権利に関する情報を保持すること |
-
2012
- 2012-06-15 JP JP2012136276A patent/JP2014002220A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002245762A (ja) * | 2001-02-16 | 2002-08-30 | Kenwood Corp | オーディオ再生装置 |
JPWO2006003808A1 (ja) * | 2004-07-06 | 2008-04-17 | 松下電器産業株式会社 | 符号化または復号化装置、および記録再生端末 |
JP2008538840A (ja) * | 2005-04-18 | 2008-11-06 | マイクロソフト コーポレーション | 変換されたデジタルメディアコンテンツ内にデジタルメディアの権利に関する情報を保持すること |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20070211579A1 (en) | System and method for outputting data | |
JP2010078979A (ja) | 音声録音装置、録音音声検索方法及びプログラム | |
US20050208893A1 (en) | Bluetooth earphone module with audio player function | |
JP5737357B2 (ja) | 音楽再生装置及び音楽再生プログラム | |
JP2010091752A (ja) | 携帯情報端末、情報処理方法、及び、情報処理プログラム | |
EP2917915B1 (en) | Multi-resolution audio signals | |
US8068418B2 (en) | Information processing apparatus | |
US11087778B2 (en) | Speech-to-text conversion based on quality metric | |
KR100587425B1 (ko) | 독립적인 오디오 경로가 형성되는 멀티미디어 기능 강화 단말기 | |
CN111225102A (zh) | 一种蓝牙音频信号传输方法和装置 | |
JP2006191436A (ja) | 携帯電話装置 | |
US8229583B2 (en) | Apparatus and method of setting received broadcasting sound source data as functional sound of mobile phone | |
JP2014002220A (ja) | 携帯型コンテンツ再生装置 | |
JP4103361B2 (ja) | 携帯通信装置 | |
JP2004023535A (ja) | 通信端末、通信端末制御プログラム及び通信端末制御方法 | |
JP4254297B2 (ja) | 画像処理装置及びその方法並びにそれを用いた画像処理システム及びプログラム | |
JP2007013708A (ja) | 携帯型音声再生装置 | |
CN113286219A (zh) | 具有录音功能的蓝牙耳机及其录音方法 | |
JP2010093678A (ja) | 情報処理装置、コンテンツ再生方法、及び、コンテンツ再生プログラム | |
JP2006243128A (ja) | 再生装置及び再生方法 | |
WO2005104125A1 (ja) | 記録再生装置、同時記録再生制御方法、および同時記録再生制御プログラム | |
EP3869507B1 (en) | Embedding of spatial metadata in audio signals | |
KR100683337B1 (ko) | 휴대 단말기에서의 음악 파일 재생 제어 장치 및 방법 | |
KR20040058660A (ko) | 스테레오 신호를 출력하는 휴대 단말기 | |
JP2008199108A (ja) | 情報処理装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150318 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160322 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20161018 |