JP2014001938A - 情報提供装置、情報提供方法及び情報提供システム - Google Patents

情報提供装置、情報提供方法及び情報提供システム Download PDF

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Abstract

【課題】 車両の乗員に対して適切な内容及び量の文字列データを含む情報を提供する情報提供装置を提供すること。
【解決手段】 情報提供装置が設けられたサービス提供センタ20においては、外部の情報端末装置30から少なくとも文字列データを含むメッセージ情報をネットワーク40を介して取得する。そして、センタ20は、取得した文字列データにおける文法上の複雑さを表す複雑度を判定する。又、センタ20は、判定した複雑度に応じて、文字列データにおける文法上の複雑さが単純となるように文字列データを変換する。これにより、センタ20は、変換した文字列データを含む変換後のメッセージ情報を車両に搭載された車載端末装置10に提供する。従って、運転中のドライバに対して変換後のメッセージ情報を提供した場合であっても、ドライバが提供された情報の内容を極めて良好に理解することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、文字列データを含む情報を提供する情報提供装置、情報提供方法及び情報提供システムに関し、特に、文字列データの複雑度に応じて最適化した情報を提供する情報提供装置、情報提供方法及び情報提供システムに関する。
従来から、例えば、下記特許文献1に示されているようなカーナビゲーション装置は知られている。この従来のカーナビゲーション装置は、新規のメールを受信すると、同乗者の有無、現在位置が制限状況下か否か、天候が制限状況下か否か、運転状態が制限状況下か否か、走行中か否か、エアコン等の操作状態が制限状況下か否か、オーディオ使用中か否かを判断するようになっている。そして、この従来のカーナビゲーション装置は、これらの状況に基づいて、適切な報知形態を選択してメールを受信したことを運転者に報知し、適切な伝達形態を選択してメールの内容を運転者に伝達するようになっている。
又、従来から、例えば、下記特許文献2に示されているような車載機器、情報通信システム、車載機器の制御方法及びプログラムも知られている。この従来の車載機器等は、電子メール機能を有する携帯機器と通信する通信手段と、携帯機器から電子メールを取得する電子メール取得手段と、取得された電子メールの本文のメール出力長を算出するメール出力長算出手段と、目的地を設定する目的地設定手段と、メール出力長と設定された目的地に対応する所定の条件とに応じて電子メールの本文を表示又は音声出力する本文出力手段とを備えている。そして、この従来の車載機器等においては、算出されたメール出力長が所定の出力長さを超える場合、本文出力手段が、電子メールの本文を高速で読み上げたり、電子メールの先頭から所定の出力長さ分や、電子メールの本文を前半、後半に分割したときの前半部等に相当する電子メールの本文の先頭部分のみを表示又は音声出力したりするようになっている。
特開2001−141475号公報 特開2010−71656号公報
上記特許文献1に示されたカーナビゲーション装置及び上記特許文献2に示された車載機器等においては、特に、車両を運転しているドライバに対して電子メール等の文字列データを伝達する伝達形式を適切に選択することが可能である。しかしながら、電子メール等の文字列データの伝達形式が適切であっても、上記特許文献1に示されたカーナビゲーション装置では、運転中のドライバにとって必要のない内容や量の情報が伝達される可能性がある。一方、上記特許文献2に示された車載装置等では、メール出力長に応じて、単純に、電子メール等の文字データの一部を削除するため、情報量が不足して運転中のドライバが送信された電子メール等の文字列データの内容を容易に理解できない可能性がある。
本発明は、上記した問題に対処するためになされたものであり、その目的の一つは、車両の乗員に対して適切な内容及び量の文字列データを含む情報を提供する情報提供装置、情報提供方法及び情報提供システムを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明による情報提供装置は、各種情報を車両の乗員に提供するときの提供態様を制御する制御手段を備えている。
本発明による情報提供装置の特徴は、前記制御手段が、外部から少なくとも文字列データを含む情報を取得し、前記取得した情報の前記文字列データにおける文法上の複雑さを表す複雑度を判定し、前記判定した複雑度に応じて、前記文字列データにおける文法上の複雑さが単純となるように前記文字列データを変換し、前記変換した文字列データを含む変換後の情報を提供することにある。尚、この場合、前記制御手段が、外部から少なくとも文字列データを含む情報を取得する情報取得手段と、前記情報取得手段によって取得された情報の前記文字列データにおける文法上の複雑さを表す複雑度を判定する複雑度判定手段と、前記複雑度判定手段によって判定された複雑度に応じて、前記文字列データにおける文法上の複雑さが単純となるように前記文字列データを変換する文字列データ変換手段と、前記変換した文字列データを含む変換後の情報を提供する情報提供手段とを備えることも可能である。
又、本発明の他の特徴は、各種情報を車両の乗員に提供するときの提供態様を制御して、前記各種情報を提供する情報提供方法であって、外部から少なくとも文字列データを含む情報を取得し、前記取得した情報の前記文字列データにおける文法上の複雑さを表す複雑度を判定し、前記判定した複雑度に応じて、前記文字列データにおける文法上の複雑さが単純となるように前記文字列データを変換し、前記変換した文字列データを含む変換後の情報を提供することにもある。
更に、本発明の他の特徴は、車両に搭載可能な端末装置と、各種情報を前記端末装置に提供する提供センタとを備え、前記提供センタが前記各種情報を前記端末装置を介して前記車両の乗員に提供するときの提供態様を制御して提供する情報提供システムであって、前記提供センタは、外部から少なくとも文字列データを含む情報を取得し、前記取得した情報の前記文字列データにおける文法上の複雑さを表す複雑度を判定し、前記判定した複雑度に応じて、前記文字列データにおける文法上の複雑さが単純となるように前記文字列データを変換し、前記変換した文字列データを含む変換後の情報を前記端末装置に提供し、前記端末装置は、前記提供センタから提供された前記変換した文字列データを含む変換後の情報を取得し、前記車両の乗員に前記取得した前記変換した文字列データを含む変換後の情報を報知することにもある。
これらによれば、例えば、外部から車両のドライバ宛てに文字列データを含む情報が送信された場合、この情報の文字列データにおける文法上の複雑さを表す複雑度を判定し、この判定した複雑度に応じて、文字列データにおける文法上の複雑さが単純となるように送信された文字列データを変換することができる。そして、この単純化(平易化)するように変換された文字列データを含む変換後の情報を車両のドライバに提供することができる。従って、情報に含まれる文字列データの一部を単に削除しないため、変換後の情報によって提供される情報量が不足することがない。又、文法上の複雑さを解消できるため、この単純化した(平易化した)文字列データを含む情報の内容を容易に理解することができる。これにより、例えば、運転中のドライバに対して、変換後の情報を提供した場合には、ドライバが提供された情報の内容を極めて良好に理解することができる。
又、具体的に、この場合、前記制御手段は、前記取得した情報の前記文字列データにおける複雑度を、前記文字列データによって表される文の数、前記文の長さ、前記文に含まれる二重否定の数、前記文を接続する接続詞の数、及び、前記文に含まれる修飾語の数のうちの少なくとも一つに基づいて判定することができる。そして、この場合、前記制御手段は、前記文に含まれる二重否定を肯定に変換すること、前記文に含まれる修飾語を削除すること、及び、前記文のうちで特定の名詞が含まれない文を削除することのうちの少なくとも一つにより、前記文字列データにおける文法上の複雑さが単純となるように前記文字列データを変換することができる。更に、この場合、前記制御手段は、前記乗員が乗車する車両の位置を表す位置情報と前記外部から取得した情報を送信した第三者の位置を表す位置情報とを用い、前記車両の位置と前記第三者の位置との位置関係に応じて、前記文字列データにおける文法上の複雑さが単純となるように前記文字列データを変換することもできる。
これらによれば、文法上の複雑度を、例えば、文の数や長さ、二重否定の数、接続詞の数、修飾語の数等に基づいて判定することができる。そして、情報を提供された車両の乗員、特に、ドライバがその内容を容易にかつ速やかに理解できるように、二重否定の肯定化や修飾語の削除、或いは、特定の名詞(例えば、乗員が興味を持っている名詞(キーワード))を含まない文の削除等により文字列データを変換し、情報に含まれる文字列データにおける文法上の複雑さを解消することができる。従って、例えば、運転中のドライバに対して、有用な内容や量の情報を適切に提供することができる。
又、本発明による情報提供装置の他の特徴は、前記制御手段は、前記乗員が乗車する車両からこの車両の運転状態を表す運転状態情報を取得し、前記取得した前記運転状態情報に基づき、前記車両が駐車中、停車中、及び、運転中のうちのいずれか一つの車両状態であるかを判定し、前記判定した前記車両状態に応じて、前記変換した文字列データを含む変換後の情報を提供することにもある。この場合、前記運転状態情報は、例えば、車両のドライバによって操作される機器(ブレーキペダル、アクセルペダル、パーキングブレーキ装置、ステアリングホイール、トランスミッション)の操作状態や、車両の車速、車両の位置、車両の周囲の状況に対応する情報を採用することができる。
この場合、より具体的に、前記制御手段は、前記判定した前記車両状態が駐車中であるときに、前記変換した文字列データにおける文法上の複雑さが複雑であって前記複雑度が所定の上限側の複雑度以上となる変換後の情報を提供し、前記判定した前記車両状態が運転中であるときに、前記変換した文字列データにおける文法上の複雑さが単純であって前記複雑度が所定の下限側の複雑度以下となる変換後の情報を提供し、前記判定した前記車両状態が停車中であるときに、前記変換した文字列データにおける前記複雑度が前記所定の上限側の複雑度よりも小さく、前記所定の下限側の複雑度よりも大きくなる変換後の情報を提供することができる。
これらによれば、車両状態、すなわち、情報が提供される車両の乗員(特に、ドライバ)の状態に合わせて、より適切な態様の情報を提供することができる。具体的に、車両状態として車両が駐車中であるときには、車両の乗員(特に、ドライバ)は、提供される情報の内容を理解することに集中することができるため、複雑度が所定の上限側の複雑度以上であっても提供することができる。一方、車両状態として車両が運転中であるときには、特に、車両のドライバは運転に集中する必要があるため、複雑度が所定の下限側の複雑度以下となる単純化された情報のみを提供することができる。又、車両状態として車両が停車中であるときには、特に、車両のドライバは速やかに運転に集中する必要があるため、複雑度が所定の上限側の複雑度と下限側の複雑度との間の複雑度となる比較的単純化された情報を提供することができる。従って、特に、運転中のドライバに対しては、有用な内容や量の情報を適切に提供することができる。
本発明に係る情報提供装置の適用可能な情報提供システムの構成を示す概略図である。 図1の車載端末装置の構成を示す概略図である。 図1のサービス提供センタの構成を示す概略図である。 図1の情報端末装置の構成を示す概略図である。 本発明の第1実施形態に係り、図3のメインサーバ(コンピュータ)によって実行されるコンピュータプログラム処理を機能的に表す機能ブロック図である。 図5の複雑度判定部が参照する複雑度判定テーブルを説明するための図である。 図5の文字列データ変換部が参照する文字列データ変換手順テーブルを説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係り、図3のメインサーバ(コンピュータ)によって実行されるコンピュータプログラム処理を機能的に表す機能ブロック図である。 図8の車両状態判定部が参照する車両状態判定テーブルを説明するための図である。 本発明の第2実施形態の変形例に係り、図8の車両状態判定部が参照する車両状態判定テーブルを説明するための図である。
a.第1実施形態
以下、本発明の各実施形態に係る情報提供装置について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明による情報提供装置の適用可能な情報提供システムの概略構成を示している。第1実施形態における情報提供システムは、車両に搭載された車載端末装置10と、情報提供装置を備えていてソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を提供するサービス提供センタ20と、車両のドライバ(ユーザ)に対して、例えば、SNSを利用したメッセージ(つぶやき)や電子メール等の文字列データを送信するための情報端末装置30とを備えて構成される。尚、以下の説明においては、メッセージ(つぶやき)や電子メール等の少なくとも文字列データを含む情報をメッセージ情報と称呼する。そして、この情報提供システムにおいては、車載端末装置10、サービス提供センタ20及び情報端末装置30がセキュアなネットワーク回線網40(例えば、インターネット回線網や携帯電話回線網)を介して有機的に結び付けられている。これにより、サービス提供センタ20は、車両のドライバ(ユーザ)を含むサービス提供契約を行った契約者(所謂、フォロワー等)に対して、メッセージ情報を提供する。
車載端末装置10は、図2に示すように、電子制御ユニット11、通信ユニット12、記憶ユニット13、報知ユニット14及びGPSユニット15を備えている。電子制御ユニット11は、CPU、ROM、RAM等を主要構成部品とするマイクロコンピュータであり、各種プログラムを実行することにより、車載端末装置10の動作を統括的に制御する。通信ユニット12は、ネットワーク40に接続して、サービス提供センタ20及び情報端末装置30との通信を実現するものである。記憶ユニット13は、ハードディスクや半導体メモリ等の記憶媒体及び同記憶媒体のドライブ装置を含むものである。そして、記憶ユニット13は、電子制御ユニット11が車載端末装置10の作動を統括的に制御するにあたって必要なプログラム及びデータを予め又は更新可能に記憶している。報知ユニット14は、表示ディスプレイやスピーカ等から構成されている。そして、報知ユニット14は、電子制御ユニット11による制御に従って、表示ディスプレイの画面上に文字、図形等を表示したり、音声をスピーカから出力して、後述するように情報提供センタ20から提供される情報(文字列データ)を報知するものである。GPSユニット15は、GPS(Global Positioning System)衛星からの電波を受信して車両の位置を検出するものである。
サービス提供センタ20は、後述するように、SNSを介して情報端末装置30から送信されるメッセージ情報の文字列データを変換して、車載端末装置10に提供するものである。このため、サービス提供センタ20は、図3に示すように、制御手段として同センタ20の動作を統括するメインサーバ21及びメッセージ情報の送受信を統括的に制御するメッセージサーバ22と、通信装置23とを備えている。
メインサーバ21は、制御装置21a、記憶装置21b及び通信インターフェース21cを備えている。制御装置21aは、CPU、ROM、RAM等からなり、メインサーバ21の動作を統括的に制御する。記憶装置21bは、ハードディスクや半導体メモリ等の各種記憶媒体及び同記憶媒体のドライブ装置を含むものであり、各種プログラム及び各種データを記憶している。通信インターフェース21cは、情報提供センタ20内に構築された通信回線(例えば、LAN回線等)に接続するためのインターフェースである。
メッセージサーバ22も、メインサーバ21と同様に、制御装置22a、記憶装置22b及び通信インターフェース22cを備えている。又、メールサーバ22の記憶装置22bには、例えば、情報端末装置30から送信されたメッセージ情報を一時的に記憶するとともに、メインサーバ21の制御装置21aによって後述するように変換された文字データからなる変換メッセージ情報を一時的に記憶するメッセージ情報データベース22dを有している。ここで、メッセージ情報データベース22dに一時的に記憶されるメッセージ情報は、送信先に対応する後述のアカウント情報に関連付けられて記憶される。これにより、メッセージサーバ22においては、制御装置22aが、メッセージ情報データベース22dに一時的に記憶されたメッセージ情報又は後述の変換メッセージ情報を、アカウント情報に含まれる宛先を表すアドレス情報等に基づいて送信先の車載端末装置10に送信する。通信装置23は、ネットワーク40に接続して、車載端末装置10及び情報端末装置30との通信を実現するものである。
又、サービス提供センタ20には、車両登録データベース24、ユーザアカウント登録データベース25及び契約者情報管理データベース26が構築されている。これら各データベース24,25,26は、サービス提供センタ20内に構築された通信回線に接続されており、メインサーバ21及びメッセージサーバ22からアクセス可能とされている。
車両登録データベース24は、車載端末装置10すなわち車両の識別に関する情報であって、サービス提供センタ20にアクセスするときに必要なコネクションID情報及びコネクションパスワード情報を記憶して登録している。ここで、コネクションID情報及びコネクションパスワード情報は、車両(或いは、車両のユーザ)に対して予めサービス提供センタ20から供給されるものであり、これら情報は、車両(或いは、ユーザ)に供給されると自動的にユーザ登録データベース24に登録される。ユーザアカウント登録データベース25は、メッセージ情報又は変換メッセージ情報の送受信に関し、車両のユーザ(ドライバ)が予め取得していて少なくとも送信先を表すアドレス情報を含むアカウント情報と、このアカウント情報に対応してメッセージ情報又は変換メッセージ情報の送受信時に必要となるユーザID情報及びユーザパスワード情報とを記憶して登録している。契約者情報管理データベース26は、車両のユーザ(ドライバ)を含むSNSの契約者がサービスを利用するために必要な契約者情報を記憶して登録している。
尚、車両登録データベース24に記憶されるコネクションID情報と、ユーザアカウント登録情報データベース25に記憶されるアカウント情報(又は、ユーザID情報)と、契約者情報管理データベース26に記憶される契約者情報のうち車両のユーザ(ドライバ)に対応する契約者情報とは、互いに関連付けられてそれぞれ記憶されるようになっている。これにより、メインサーバ21は、これらの各情報のうちの一つに基づいて、対応する他の情報を取得できるようになっている。
更に、サービス提供センタ20には、文字列データ変換データベース27が構築されている。この文字列データ変換データベース27は、サービス提供センタ20内に構築された通信回線に接続されており、メインサーバ21からアクセス可能とされている。そして、文字列データ変換データベース27は、受信したメッセージ情報の文字列データにおける文法上の複雑さを表す複雑度を判定する複雑度判定テーブルと、文字列データを後述の変換文字列データに変換する手順を定めた文字データ変換手順テーブルとを予め又は更新可能に記憶している。
情報端末装置30は、図4に示すように、互いに通信可能に接続された入力ユニット31、表示ユニット32、電子制御ユニット33、記憶ユニット34、通信ユニット35及びGPSユニット36を備えている。入力ユニット31は、例えば、キーボードや、表示ユニット32内に組み込まれて表示パネルのタッチ操作を検出するパネルタッチ式キーボード、或いは、音声入力デバイス等からなり、種々の文字データを入力するものである。表示ユニット32は、例えば、液晶表示器等からなり、文字、図形等を表示パネル上に表示するものである。
電子制御ユニット33は、CPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータであり、例えば、SNSを利用するための周知のプログラム(例えば、ブラウザアプリケーションプログラム等)の実行により入力ユニット31、表示ユニット32、記憶ユニット34及び通信ユニット35の作動を統括的に制御して、メッセージ情報を送受信する。記憶ユニット34は、上述したブラウザアプリケーションプログラムを含む各種プログラム、及び、メッセージ情報の送受信に際してサービス提供センタ20のメッセージサーバ22にアクセスするために必要なアカウント情報(ID情報及びパスワード情報等)を記憶する。通信ユニット35は、ネットワーク40に接続して、メッセージ情報をサービス提供センタ20に送受信する機能を実現する。GPSユニット36は、GPS衛星からの電波を受信して、情報端末装置30の位置を検出する。
ここで、情報端末装置30としては、具体的に、スマートフォン等の携帯電話やタブレット型の情報端末、ラップトップ型のパーソナルコンピュータ等を採用することができる。この場合、例えば、自宅等に設置されたデスクトップ型のパーソナルコンピュータを採用可能であることは言うまでもない。又、情報端末装置30からSNSを利用して送信されるメッセージ情報には、原則として、GPSユニット36によって検出された情報端末装置30の位置、言い換えれば、メッセージ情報が送信された位置を表す位置情報が含まれる。
次に、上記のように構成した第1実施形態の動作を機能ブロック図を参照しながら説明する。本実施形態におけるサービス提供センタ20のメインサーバ21は、図5に示すように、情報取得部51と、複雑度判定部52と、文字列データ変換部53と、メッセージ情報提供部54とからなる情報提供部50を備えている。
情報取得手段としての情報取得部51は、車両の位置情報及びメッセージ情報を取得するものである。具体的に、情報取得部51は、ネットワーク40を介して車両の車載端末装置10から送信される位置情報を、通信装置23を利用して受信して取得する。ここで、車載端末装置10においては、電子制御ユニット11が、所定の頻度でGPSユニット15によって検出された車両の位置を表す位置情報を取得する。そして、電子制御ユニット11は、取得した位置情報を、コネクションID情報及びコネクションパスワード情報とともに通信ユニット12に出力する。これにより、通信ユニット12は、位置情報、コネクションID情報及びコネクションパスワード情報を、ネットワーク40を介してサービス提供センタ20に送信する。
又、情報取得部51は、サービス提供センタ20のメッセージサーバ22から、前記位置情報とともに車両側から取得したコネクションID情報に対応するアカウント情報に関連付けられて情報端末装置30から送信されたメッセージ情報を取得する。すなわち、情報取得部51は、メッセージサーバ22の制御装置22aに対して前記取得したコネクションID情報に関連付けられたアカウント情報を供給するとともに、このアカウント情報に関連付けられたメッセージ情報の提供を要求する。メッセージサーバ22の制御装置22aにおいては、供給されたアカウント情報を用いてメッセージ情報データベース22dを検索し、メッセージ情報データベース22dに一時的に記憶されているメッセージ情報のうち、対象となるメッセージ情報を抽出して取得する。そして、制御装置22aは、取得したメッセージ情報を情報取得部51に対して出力する。このように、車両の位置情報及びメッセージ情報を取得すると、情報取得部51は、取得したメッセージ情報を複雑度判定部52に出力するとともに、取得した車両の位置情報を文字列データ変換部53に出力する。
複雑度判定手段としての複雑度判定部52においては、情報取得部51から取得したメッセージ情報の文字列データにおける文法上の複雑さを表す複雑度を判定する。このため、複雑度判定部52は、文字列データ変換データベース27を検索し、例えば、図6に示すような複雑度判定テーブルを取得する。そして、複雑度判定部52は、複雑度判定テーブルに基づいて、情報取得部51によって取得されたメッセージ情報をセンテンス(文)数、二重否定の数、接続語数、修飾語数及びセンテンス(文)長の各項目についてポイント化し、このポイント数に応じて複雑度を解析して判定する。
具体的に例示して説明すると、複雑度判定部52は、メッセージ情報の文字列データにおいて、例えは、句点の数に基づいてセンテンス数を解析する。そして、図6に示した複雑度判定テーブルに従って、例えば、解析したセンテンス数が「1」であればポイントを「1」に設定し、センテンス数が「2」であればポイントを「3」に設定し、センテンス数が「3」以上であればポイントを「5」に設定する。すなわち、複雑度判定部52は、センテンス数が増加して、メッセージ情報の文字列データ、言い換えれば、車両のドライバ(ユーザ)に提供されるメッセージ(つぶやき)や電子メールが複雑になるほど、ポイント数を大きく設定する。
又、複雑度判定部52は、メッセージ情報の文字列データを、例えば、文節(単語)ごとに分解し、分解した文節(単語)を比較して文字列データに含まれている二重否定を解析する。そして、複雑度判定部52は、例えば、メッセージ情報の文字列データに含まれている二重否定の数が「1」であればポイントを「3」に設定し、含まれている二重否定の数が「2」であればポイントを「5」に設定し、含まれている二重否定の数が「3」以上であればポイントを「7」に設定する。すなわち、複雑度判定部52は、二重否定の数が増加して、メッセージ情報の文字列データ、言い換えれば、車両のドライバ(ユーザ)に提供されるメッセージ(つぶやき)や電子メールの内容が瞬時に理解し難くなる(複雑になる)ほど、ポイント数を大きく設定する。
又、複雑度判定部52は、分解した文節(単語)に含まれている接続語を解析する。そして、複雑度判定部52は、例えば、解析した接続語の数が「1」であればポイントを「3」に設定し、接続語の数が「2」であればポイントを「5」に設定し、接続語の数が「3」以上であればポイントを「7」に設定する。すなわち、複雑度判定部52は、接続語の数が増加して、メッセージ情報の文字列データ、言い換えれば、車両のドライバ(ユーザ)に提供されるメッセージ(つぶやき)や電子メールの内容が瞬時に理解し難くなる(複雑になる)ほど、ポイント数を大きく設定する。
同様に、複雑度判定部52は、分解した文節(単語)に含まれている修飾語を解析する。そして、複雑度判定部52は、例えば、解析した修飾語の数が「1」であればポイント数を「1」に設定し、修飾語の数が「2」であればポイント数を「3」に設定し、修飾語の数が「3」以上であればポイント数を「5」に設定する。すなわち、複雑度判定部52は、修飾語の数が増加して、メッセージ情報の文字列データ、言い換えれば、車両のドライバ(ユーザ)に提供されるメッセージ(つぶやき)や電子メールの内容が冗長的になる(複雑になる)ほど、ポイント数を大きく設定する。
更に、複雑度判定部52は、メッセージ情報の文字列データにおいて、分解した文節(単語)数に基づいてセンテンス長を解析する。そして、複雑度判定部52は、例えば、センテンス長として文節(単語)数が「3」以下であればポイント数を「1」に設定し、センテンス長として文節(単語)数が「4」〜「10」であればポイント数を「3」に設定し、センテンス長として文節(単語)数が「11」以上であればポイント数を「5」に設定する。すなわち、複雑度判定部52は、文節(単語)数が多くなってセンテンス長が長くなって、メッセージ情報の文字列データ、言い換えれば、車両のドライバ(ユーザ)に提供されるメッセージ(つぶやき)や電子メール内の内容が冗長的になる(複雑になる)ほどポイント数を大きく設定する。
このように、複雑度判定部52は、センテンス数、二重否定の数、接続語の数、修飾語の数、及び、センテンス長に応じてそれぞれのポイント数を設定すると、この設定したそれぞれのポイント数を加算し、合計ポイント数を算出する。そして、複雑度判定部52は、合計ポイント数を表す合計ポイント情報及びこの合計ポイント情報に対応するメッセージ情報を文字列データ変換部53に出力する。
文字列データ変換手段としての文字列データ変換部53においては、複雑度判定部52から取得した合計ポイント情報に基づいて、合計ポイントが小さくなるようにメッセージ情報の文字列データを変換する。すなわち、文字列データ変換部53は、合計ポイント数の大きいメッセージ情報、言い換えれば、文法上複雑であって速やかに内容を理解し難いメッセージ情報について、ドライバが車両を運転中であってもリアルタイムに提供可能となるように(具体的には、合計ポイント数が「5」以下となるように)、メッセージ情報の文字列データを変換する。
このため、文字列データ変換部53は、文字列データ変換データベース27を検索し、例えば、図7に示すような文字列データ変換手順テーブルを取得する。尚、後述するように、文字列データ変換部53においても変換後の文字列データのポイント数を設定するため、文字列データ変換データベース27を検索して図6に示した複雑度判定テーブルを取得するようになっている。そして、文字列データ変換部53は、文字列データ変換手順テーブルによって定められた手順及び変換内容に従って、複雑度判定部52を介して取得したメッセージ情報のうち、特に、対応付けられた合計ポイント情報によって表される合計ポイントが「6」以上のメッセージ情報の文字列データを、合計ポイント数が「5」以下となるように変換する。この場合、既に合計ポイント数が「5」以下となっているメッセージ情報については、文字列データ変換部53は文字列データを変更することなく、メッセージ情報提供部54にメッセージ情報を出力する。
具体的に例示して説明すると、まず、文字列データ変換部53は、図7に示す文字列データ変換手順テーブルの操作実行順1に従い、メッセージ情報の送信元が予め設定された特定の範囲内から送信されたものであるか否かを判定する。すなわち、文字列データ変換部53は、例えば、メッセージ情報に含まれるヘッダー情報やメッセージ情報に関連付けられている契約者情報等を参照することにより、メッセージ情報の送信元が特定の範囲内(例えば、ユーザが予め設定した第三者である友人等)であれば、操作実行順2を実行する。一方、文字列データ変換部53は、メッセージ情報の送信元が特定の範囲外(例えば、転送されたメッセージ情報や広告を表すメッセージ情報等)であれば、緊急性に乏しいため、文字列データの変換を終了する。そして、この場合には、例えば、車両が駐車された場合等にメッセージ情報がドライバに提供される。
文字列データ変換部53は、図7に示す文字列データ変換手順テーブルの操作実行順2に従い、文節(単語)ごとに分解した文字列データに二重否定が含まれている場合、この二重否定部分の文字列データ(文節(単語))が肯定となるように文字列データ(文節(単語))を変換する。そして、このように対応する文字列データが変換された変換文字列データにおいて、再度、文節(単語)ごとに分解し、図6に示した複雑度判定テーブルに従って各項目についてポイント数を設定して演算した合計ポイント数が「5」以下となっていれば、文字列データ変換部53は、変換文字列データを含む変換メッセージ情報をメッセージ情報提供部54に出力する。一方、二重否定部分の文字列データを肯定となるように変換した変換文字列データにおいても、合計ポイント数が「5」以下とならなければ、文字列データ変換部53は操作実行順3を実行する。
文字列データ変換部53は、図7に示す文字列データ変換手順テーブルの操作実行順3に従い、文節(単語)ごとに分解した文字列データ(又は、変換文字列データ)に修飾語が含まれている場合、例えば、上述した従来の車載機器等のように文字列データの前半又は後半の一部分を完全に削除するのではなく、修飾語部分の文字列データ(文節(単語))のみを削除し、センテンス長が短くなるように文字列データを変換する。そして、このように修飾語部分の文字列データ(文節(単語))を削除した変換文字列データにおいて、再度、文節(単語)ごとに分解し、図6に示した複雑度判定テーブルに従って各項目についてポイント数を設定して演算した合計ポイント数が「5」以下となっていれば、文字列データ変換部53は、変換メッセージ情報をメッセージ情報提供部54に出力する。一方、修飾語部分の文字列データ(文節(単語))を削除した変換文字列データにおいても、合計ポイント数が「5」以下とならなければ、文字列データ変換部53は操作実行順4を実行する。
文字列データ変換部53は、図7に示す文字列データ変換手順テーブルの操作実行順4に従い、メッセージ情報の文字列データ(又は、変換文字列データ)において、文節(単語)ごとに分解した際に名詞を含まないセンテンスを削除して文字列データを変換する。そして、このように名詞を含まないセンテンスを削除した変換文字列データにおいて、再度、文節(単語)ごとに分解し、図6に示した複雑度判定テーブルに従って各項目についてポイント数を設定して演算した合計ポイント数が「5」以下となっていれば、文字列データ変換部53は、変換メッセージ情報をメッセージ情報提供部54に出力する。一方、名詞を含まないセンテンスを削除した変換文字列データにおいても、合計ポイント数が「5」以下とならなければ、文字列データ変換部53は操作実行順5を実行する。
文字列データ変換部53は、図7に示す文字列データ変換手順テーブルの操作実行順5に従い、メッセージ情報の文字列データ(又は、変換文字列データ)において、文節(単語)に分解した際に名詞を含むものの、特定の名詞として文字列データ中に頻出する名詞(頻出名詞)を含まないセンテンスを削除して文字列データを変換する。ここで、頻出名詞としては、例えば、車両の乗員(ドライバ)が興味を持っていて過去に外部にメッセージ情報を送信したことのある名詞とすることができ、この名詞をキーワードとして文字列データ中からフィルタ処理によって優先的に抽出するとよい。そして、このように頻出名詞を含まないセンテンスを削除した変換文字列データにおいて、再度、文節(単語)ごとに分解し、図6に示した複雑度判定テーブルに従って各項目についてポイント数を設定して演算した合計ポイント数が「5」以下となっていれば、文字列データ変換部53は、変換メッセージ情報をメッセージ情報提供部54に出力する。一方、頻出名詞を含まないセンテンスを削除した変換文字列データにおいても、合計ポイント数が「5」以下とならなければ、文字列データ変換部53は操作実行順6を実行する。
文字列データ変換部53は、図7に示す文字列データ変換手順テーブルの操作実行順6に従い、メッセージ情報が送信された位置(すなわち、メッセージ情報を送信した第三者である契約者(友人等)の位置)と車両の位置との位置関係として一定の範囲内に共に存在するときには、メッセージ情報(又は、変換メッセージ情報)を必要最低限の単語からなる文字列データに変換する。具体的に、文字列データ変換部53は、メッセージ情報に含まれている位置情報及びメッセージ情報に関連付けられている契約者情報と、情報取得部51によって車載端末装置10から取得された車両の位置情報とを取得する。そして、文字列データ変換部53は、まず、メッセージ情報に含まれている位置情報と車両の位置情報とに基づいて、メッセージ情報が送信された位置(すなわち、メッセージ情報を送信した契約者(友人等)の位置)と車両の位置とが一定の範囲内に共に存在しているか否かを判定する。
この判定により、契約者と車両とが一定の範囲内に存在する場合には、文字列データ変換部53は、契約者情報を用いてメッセージ情報を送信した契約者(友人等)を特定するとともに、例えば、メッセージ情報の文字列データを構成する名詞(頻出名詞を含む)を抽出する。そして、文字列データ変換部53は、例えば、「○○さんが近くにいます。」という文字列データに抽出した名詞(頻出名詞)を付け加えた文字列データを生成することにより、送信されたメッセージ情報の文字列データを変換し、この生成した文字列データを変換文字列データとする。
すなわち、この操作実行順6においては、メッセージ情報を送信した第三者である契約者(友人等)が近くに存在しているため、例えば、車両のドライバが容易に契約者に直接会うことが可能である。このため、この操作実行順6においては、車両のドライバに提供される文字列データが、主として、契約者が近くに存在することを伝達するものであればよいため、詳細な内容を除くことによって情報の粒度を粗くして提供される。ここで、このように生成される変換文字列データは、合計ポイント数が「5」以下となるように生成される。このため、文字列データ変換部53は、変換メッセージ情報をメッセージ情報提供部54に出力する。一方、前記判定により、契約者と車両とが一定の範囲内に存在しない場合には、文字列データ変換部53は操作実行順7を実行する。
文字列データ変換部53は、図7に示す文字列データ変換手順テーブルの操作実行順7に従い、メッセージ情報が送信された位置(すなわち、メッセージ情報を送信した第三者である契約者の位置)と車両の位置とが一定の範囲外に存在するときに、メッセージ情報(又は、変換メッセージ情報)を必要最低限の単語からなる文字列データに変換する。具体的に、この操作実行順7は、上述した操作実行順6にて契約者と車両とが一定の範囲内に存在しない、すなわち、契約者と車両とが一定の範囲外に存在する場合に実行される。従って、文字列データ変換部53は、この操作実行順7において、例えば、「○○さんからのメッセージです。」という文字列データに抽出した頻出名詞を付け加えた文字列データを生成することにより、送信されたメッセージ情報の文字列データを変換し、この生成した文字列データを変換文字列データとする。
すなわち、この操作実行順7においては、上記操作実行順6と異なり、契約者が離れた位置に存在しているため、例えば、車両のドライバが提供される変換メッセージ情報(文字列データ)によって容易にかつ速やかに契約者によって送信されたメッセージ情報の内容を把握できることが必要である。このため、この場合には、詳細な内容に関連する頻出名詞を付加することによって、情報の粒度を、操作実行順6における情報の粒度に比して細かくして提供する。ここで、このように生成される変換文字列データは、合計ポイント数が「5」以下となるように生成される。このため、文字列データ変換部53は、変換メッセージ情報をメッセージ情報提供部54に出力する。
尚、本実施形態においては、文字列データ変換部53が、図7に示した文字列データ変換手順テーブルの操作実行順に従って文字列データを変換するごとに、図6に示した複雑度判定テーブルに従って変換文字列データの合計ポイント数を演算するように実施する。しかし、この場合、操作実行順に従って文字列データ変換部53が上述したように文字列データを変換した後、変換文字列データすなわち変換メッセージ情報を複雑度判定部52に戻すように出力し、複雑度判定部52が変換文字列データの合計ポイント数を演算するように実施可能であることは言うまでもない。この場合には、複雑度判定部52は、変換文字列データの合計ポイント数を演算すると、変換後合計ポイント情報とともに変換メッセージ情報を文字列データ変換部53に出力することができる。これにより、文字列データ変換部53は、上述したように、次の操作実行順に従って文字列データ(より詳しくは、前回の実行順によって変換された変換文字列データ)を変換することができる。
情報提供手段としてのメッセージ情報提供部54においては、文字列データ変換部53から出力された変換メッセージ情報(又は、変換の必要ないメッセージ情報)を車載端末装置10に提供する。すなわち、メッセージ情報提供部54は、出力された変換メッセージ情報(又は、変換の必要ないメッセージ情報)をメッセージサーバ22に供給する。メッセージサーバ22においては、供給された変換メッセージ情報(又は、変換の必要ないメッセージ情報)を一時的にメッセージ情報データベース22dに記憶し、その後、ネットワーク40を介して車載端末装置10に送信する。これにより、車載端末装置10においては、電子制御ユニット11が通信ユニット12を介してサービス提供センタ20のメッセージサーバ22(より具体的には、メインサーバ21のメッセージ情報提供部54)から提供された変換メッセージ情報(又は、変換の必要ないメッセージ情報)を受信して取得する。そして、電子制御ユニット11は、取得した変換メッセージ情報(又は、変換の必要ないメッセージ情報)を報知ユニット14に供給する。これにより、報知ユニット14は、変換メッセージ情報(又は、変換の必要ないメッセージ情報)によって表される文字列データを表示ディスプレイの画面上に表示したり、或いは、スピーカを介して文字列データに対応する音声を出力して、車両のドライバに報知する。
以上の説明からも理解できるように、上記第1実施形態によれば、外部の情報端末装置30から車両のドライバ宛てに文字列データを含むメッセージ情報が送信された場合、サービス提供センタ20のメインサーバ21(情報提供部50)は、このメッセージ情報の文字列データにおける文法上の複雑さを表す複雑度を判定し、この判定した複雑度に応じて、文字列データにおける文法上の複雑さが単純となるように送信された文字列データを変換することができる。そして、この単純化するように変換された変換文字列データを含む変換後の変換メッセージ情報を車載端末装置10すなわち車両のドライバに提供することができる。従って、メッセージ情報に含まれる文字列データの一部を単に削除しないため、変換メッセージ情報によって提供される情報量が不足することがない。又、文法上の複雑さを解消できるため、この単純化した変換文字列データを含む変換メッセージ情報の内容を容易に理解することができる。これにより、例えば、運転中のドライバに対して、変換メッセージ情報を提供した場合には、ドライバが送信された情報の内容を極めて良好に理解することができるとともに、有用な内容や量の情報を適切に提供することができる。
b.第2実施形態
上記第1実施形態においては、サービス提供センタ20のメインサーバ21が車両の車載端末装置10に向けて、言い換えれば、車両の乗員(ドライバ)に向けて、例えば、ドライバが車両を運転中であってもリアルタイムにメッセージ情報を提供できるように、情報端末装置30から送信されたメッセージ情報(文字列データ)を変換して変換メッセージ情報(変換文字列データ)を提供するように実施した。これにより、例えば、車両を運転中のドライバに対して、運転に支障を与えることなく、必要最低限の情報を提供できるようにした。この場合、変換メッセージ情報の複雑度とドライバの運転による車両の状態とに応じて、変換メッセージ情報を提供するように実施することも可能である。以下、この第2実施形態を詳細に説明するが、上記第1実施形態と同一部分に同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
この第2実施形態においては、ドライバの運転による車両の運転状態を取得するために、車両に搭載された車載端末装置10が、図2にて破線により示すように、通信インターフェース16を備えている。通信インターフェース16は、車両に搭載された図示しない各種センサと電子制御ユニット11との間の通信を実現するものである。ここで、各種センサとしては、例えば、車両の車速を検出する車速センサや、図示しないステアリングホイールの操作量である操舵角を検出する操舵角センサ、図示しないブレーキペダルの操作有無を検出するブレーキペダルセンサ、図示しないアクセルペダルの操作有無を検出するアクセルペダルセンサ、図示しないパーキングブレーキ装置(PKB)の操作有無を検出するパーキングブレーキセンサ等を挙げることができる。
又、この第2実施形態におけるサービス提供センタ20においては、文字列データ変換データベース27に、上述した複雑度判定テーブル及び文字列データ変換手順テーブルに加えて、車載端末装置10が搭載された車両の運転状態を表す運転状態情報に基づき、車両が駐車中、停車中或いは運転中(走行中)のいずれかの状態にある車両状態を判定するための車両状態判定テーブルを予め又は更新可能に記憶している。これにより、サービス提供センタ20のメインサーバ21は、文字列データ変換データベース27を検索することにより、車両状態判定テーブルを取得することができる。
そして、この第2実施形態においては、サービス提供センタ20のメインサーバ21は、図8に示すように、情報提供部50を構成する車両状態判定部55を備えている。以下、この第2実施形態における情報提供部50の動作を詳細に説明する。
この第2実施形態においては、情報取得部51は、上記第1実施形態と同様に、メッセージサーバ22のメッセージ情報データベース22dからメッセージ情報を取得するとともに、車載端末装置10から車両の運転状態情報を取得する。具体的に、情報取得部51は、ネットワーク40を介して車両の車載端末装置10から送信される運転状態情報を、通信装置23を利用して受信して取得する。ここで、車載端末装置10においては、電子制御ユニット11が、所定の周期により、通信インターフェース16を介して、例えば、車速センサから取得した車両の車速、ブレーキペダルセンサから取得したブレーキペダルの操作有無、パーキングブレーキセンサから取得したパーキングブレーキ装置(PKB)の操作有無、アクセルペダルセンサから取得したアクセルペダルの操作有無、操舵角センサから取得したステアリングホイールの操舵角を取得する。そして、電子制御ユニット11は、取得した各種物理量を車両の運転状態情報とし、コネクションID情報及びコネクションパスワード情報とともに通信ユニット12に出力する。これにより、通信ユニット12は、運転状態情報、コネクションID情報及びコネクションパスワード情報を、ネットワーク40を介してサービス提供センタ20に送信する。
サービス提供センタ20のメインサーバ21においては、情報提供部50の情報取得部51が、車両の運転状態情報を取得する。そして、情報取得部51は、取得した車両の運転状態情報を車両状態判定部55に出力する。
車両状態判定手段としての車両状態判定部55においては、情報取得部51から取得した車両の運転状態情報に基づいて、車両が駐車中であるか、停車中であるか、或いは、運転中(走行中)であるかの車両状態を判定する。このため、車両状態判定部55は、文字列データ変換データベース27を検索し、例えば、図9に示すような車両状態判定テーブルを取得する。そして、車両状態判定部55は、車両の運転状態情報と車両状態判定テーブルとを用いて、メッセージ情報を提供する(送信する)車載端末装置10が搭載された車両の車両状態、言い換えれば、ドライバの状態を判定する。
具体的に例示して説明すると、今、車両の運転状態情報によって表される各物理量のうち、車速が「0」であり、パーキングブレーキ装置(PKB)が操作されており(ON状態)、アクセルペダルが操作されておらず(OFF状態)、パーキングブレーキ装置(PKB)のON状態が一定時間経過していれば、車両状態判定部55は車両状態判定テーブルに基づいて車両が「駐車中」であると判定する。又、車両の運転状態情報によって表される各物理量のうち、車速が「0」であり、ブレーキペダルが操作されており(ON状態)、アクセルペダルが操作されておらず(OFF状態)、ステアリングホイールの操舵角が「0」すなわち回動操作位置が中立位置であれば、車両状態判定部55は車両状態判定テーブルに基づいて車両が「停車中」であると判定する。更に、車両の走行状態情報によって表される各物理量のうち、車速が「0」でなければ、或いは、車速が「0」であり、ブレーキペダルが操作されており(ON状態)、アクセルペダルが操作されておらず(OFF状態)、ステアリングホイールの操舵角が「0」ではないすなわち回動操作位置が中立位置でなければ(具体的には、交差点での右折待ち等)、車両状態判定部55は車両状態判定テーブルに基づいて車両が「運転中」であると判定する。そして、車両状態判定部55は、車両状態として、「駐車中」、「停車中」及び「運転中」のうちのいずれか一つの状態を判定すると、この判定結果を表す車両状態判定情報をメッセージ情報提供部54に出力する。
又、この第2実施形態においては、文字列データ変換部53は、上記第1実施形態と同様に、図7に示した文字列データ変換手順テーブルに従って文字列データを変換するが、操作実行順6,7が省略される。すなわち、この第2実施形態における文字列データ変換部53は、図7に示した文字列データ変換テーブルの操作実行順1〜5に従ってメッセージ情報(又は、変換メッセージ情報)の文字列データ(又は、変換文字列データ)を変換する。そして、この第2実施形態における文字列データ変換部53は、上記第1実施形態と同様に変換した変換メッセージ情報をメッセージ情報提供部54に出力するとともに、変換した変換文字列データについて演算した合計ポイント数を表す変換後合計ポイント情報をメッセージ情報提供部54に出力する。尚、上記第1実施形態にて説明したように、操作実行順2〜4に従って変換した変換文字列データがメッセージ情報提供部54に出力されるときには、合計ポイント数が「5」以下となっている場合に限られる。このため、この場合には、変換後合計ポイント情報を出力することを省略することができる。
この第2実施形態におけるメッセージ情報提供部54は、文字列データ変換部53から出力された変換後合計ポイント情報と、車両状態判定部55から出力された車両状態判定情報によって表される車両状態(すなわち、「駐車中」、「停車中」、或いは、「運転中」)とに基づいて、変換メッセージ情報(又は、変換前のメッセージ情報)を車載端末装置10に提供する。以下、この提供を具体的に説明する。
メッセージ情報提供部54は、例えば、変換後合計ポイント情報(又は、変換前の合計ポイント情報)によって表される合計ポイント数が所定の下限側の複雑度である「5」ポイント以下であるときには変換文字列データ(又は、変換の必要ない文字列データ)が複雑ではなく、変換メッセージ情報(又は、変換の必要ないメッセージ情報)を運転中のドライバに提供しても運転動作に対する影響が小さい。このため、メッセージ情報提供部54は、合計ポイント数が「5」以下であるときには、車両状態判定部55によって判定された車両状態が「運転中」であっても、上記第1実施形態と同様に、変換メッセージ情報(又は、変換の必要ないメッセージ情報)を車載端末装置10に提供する。尚、合計ポイント数が「5」以下であるときには、メッセージ情報提供部54が、車両状態判定部55によって車両状態が「停車中」又は「駐車中」と判定された場合にも変換メッセージ情報(又は、変換の必要ないメッセージ情報)を車載端末装置10に提供可能であることは言うまでもない。
又、メッセージ情報提供部54は、例えば、変換後合計ポイント情報によって表される合計ポイント数が「6」〜「10」以下であるときには、変換文字列データ(又は、変換の必要ない文字列データ)が若干複雑であるものの比較的速やかに理解できる程度のものである。このため、メッセージ情報提供部54は、合計ポイント数が「6」〜「10」以下であるときには、車両状態判定部55によって判定された車両状態が「運転中」以外、すなわち、「停車中」(又は、「駐車中」)であるときに変換メッセージ情報(又は、変換の必要ないメッセージ情報)を車載端末装置10に提供する。
更に、メッセージ情報提供部54は、例えば、変換後合計ポイント情報によって表される合計ポイント数が所定の上限側の複雑度である「11」以上であるときには、変換文字列データが複雑であり、速やかに理解することが困難である。このため、メッセージ情報提供部54は、合計ポイント数が「11」以上であるときには、車両状態判定部55によって判定された車両状態が「駐車中」であるときに限り、変換メッセージ情報を車載端末装置10に提供する。
以上の説明からも理解できるように、上記第2実施形態によれば、車両状態、言い換えれば、変換メッセージ情報(変換の必要ないメッセージ情報)が提供される車載端末装置10を利用する車両の乗員、特に、ドライバの状態に合わせて、より適切な態様で変換メッセージ情報(メッセージ情報)を提供することができる。すなわち、車両状態として車両が駐車中であるときには、車両のドライバは提供される変換メッセージ情報(変換の必要ないメッセージ情報)の内容を理解することに集中することができるため、複雑度が所定の上限側の複雑度以上(例えば、合計ポイント数が「11」以上)であっても提供することができる。一方、車両状態として車両が運転中であるときには、特に、車両のドライバは運転に集中する必要があるため、複雑度が所定の下限側の複雑度以下(例えば、合計ポイント数が「5」以下)となる単純化された変換メッセージ情報のみを提供することができる。又、車両状態として車両が停車中であるときには、特に、車両のドライバは速やかに運転に集中する必要があるため、複雑度が所定の上限側の複雑度(例えば、合計ポイントが「11」)と下限側の複雑度(例えば、合計ポイントが「5」)との間の複雑度となる比較的単純化された変換メッセージ情報(変換の必要ないメッセージ情報)を提供することができる。従って、特に、運転中のドライバに対しては、有用な内容や量の情報を適切に提供することができる。
上記第2実施形態においては、車両状態判定部55が車両状態を判定するにあたって、車両の車速、ブレーキペダルの操作有無、パーキングブレーキ装置(PKB)の操作有無、アクセルペダルの操作有無及びステアリングホイールの操舵角に基づくように実施した。この場合、これらに加えて、例えば、GPSユニット15によって検出される車両の位置に基づいて車両状態を判定するように実施することも可能である。
具体的に、この場合には、図10に示すように、車両状態判定テーブルが変更される。そして、車両状態判定部55は、この車両状態判定テーブルに従い、車速が「0」であり、パーキングブレーキ装置(PKB)が操作されており(ON状態)、アクセルペダルが操作されておらず(OFF状態)、パーキングブレーキ装置(PKB)のON状態が一定時間経過していることに加えて、更に、GPSユニット15によって検出された車両の位置が道路以外に位置していれば、車両が「駐車中」であると判定する。又、車両状態判定部55は、車両状態判定テーブルに従い、車速が「0」であり、ブレーキペダルが操作されており(ON状態)、アクセルペダルが操作されておらず(OFF状態)、ステアリングホイールの操舵角が「0」であることに加えて、更に、GPSユニット15によって検出された車両の位置が道路上に位置していれば、車両が「停車中」であると判定することができる。これにより、より精度よく、車両状態を判定することができて、上記第2実施形態と同様の効果が得られる。
又、通信インターフェース16が、図示しないトランスミッションのシフトポジションを検出(取得)するシフトポジションセンサとの通信を実現することが可能である場合、このシフトポジションセンサによって検出されるシフトポジションや、ドライバによるシフトポジションの変更に基づいて車両状態を判定するように実施することもできる。すなわち、この場合には、ドライバによってシフトポジションが「パーキング(P)」とされているときには、車両状態を「駐車中」と判定することができる。或いは、この場合、ドライバによってシフトポジションが、「ドライブ(D)」と「リバース(R)」との間で繰り返し変更された後、「パーキング(P)」又は「ニュートラル(N)」とされたときには、車両状態を「駐車中」と判定することができる。これにより、この場合においても、より精度よく車両状態を判定することができるため、上記第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
更に、通信インターフェース16が、車両の周囲の状況を検出(取得)する画像センサ(車載カメラ)やレーダセンサとの通信を実現することが可能である場合、これらの画像センサやレーダセンサによって検出される車両の周囲の状況に基づいて車両状態を判定するように実施することもできる。すなわち、この場合には、車両の周囲の状況に基づいて、車両状態を「駐車中」、「停車中」又は「運転中」と精度よく判定することができる。これにより、この場合においても、より精度よく車両状態を判定することができるため、上記第2実施形態と同様の効果を得ることができる。又、この場合、車両の周囲の状況に基づいて、例えば、車両状態が「運転中」であるときに提供可能となる文字列データの複雑度(具体的には、合計ポイント数)を増減して変更することもできる。これにより、より好適に、ドライバにとって適切な内容及び量の情報を提供することができる。
本発明の実施にあたっては、上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。
例えば、上記各実施形態においては、サービス提供センタ20のメインサーバ21が情報提供部50を備えるように実施した。この場合、例えば、車載端末装置10の電子制御ユニット11が情報提供部50を備えるように実施することも可能である。この場合においても、情報提供部50が車両の乗員(ドライバ)に対して文字列データの複雑度に応じて最適化した変換メッセージ情報(又は、変換の必要ないメッセージ情報)を提供することができるため、ドライバにとって適切な内容及び量の情報を提供することができて、上記各実施形態と同等の効果が得られる。
又、上記各実施形態においては、車両のドライバに対して、車載端末装置10の報知ユニット14を介して変換メッセージ情報(又は、メッセージ情報)が提供されるように実施した。この場合、例えば、車両のドライバ又は乗員が所持しているスマートフォン(携帯電話)やタブレット端末等が備えている表示パネルを介して変換メッセージ情報(又は、変換の必要ないメッセージ情報)を提供するように実施することも可能である。この場合には、車載端末装置10と車内に持ち込まれたスマートフォン(携帯電話)やタブレット端末等とを、例えば、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)等により予め近距離無線通信可能に接続(ペアリング)しておく。これにより、車載端末装置10が、例えば、サービス提供センタ20から変換メッセージ情報(変換の必要ないメッセージ情報)を取得すると、電子制御ユニット11は取得した変換メッセージ情報(変換の必要ないメッセージ情報)を近距離無線通信を利用してスマートフォン(携帯電話)やタブレット端末等に供給することができる。従って、スマートフォン(携帯電話)やタブレット端末等は、供給された変換メッセージ情報(変換の必要ないメッセージ情報)を、例えば、表示パネル上に表示して車両のドライバや乗員に報知することができるため、上記各実施形態と同等の効果が得られる。
又、上記各実施形態においては、例えば、携帯電話回線網のようなネットワーク40を介して、車載端末装置10の通信ユニット12がサービス提供センタ20から変換メッセージ情報(変換の必要ないメッセージ情報)を取得するように実施した。この場合、車載端末装置10の通信ユニット12が、Wi-Fi(登録商標)通信や、路車間通信、車車間通信等を利用して、変換メッセージ情報(変換の必要ないメッセージ情報)を取得するように実施することも可能である。又、この場合には、GPSユニット15が車両の位置を検出することに代えて、Wi-Fi(登録商標)通信や、路車間通信、車車間通信等を利用して位置情報を取得するように実施することも可能である。これらによっても、上記各実施形態と同等の効果が期待できる。
又、上記各実施形態においては、複雑度判定部52が、図6に示した複雑度判定テーブルに設定された全項目についてポイント数を設定するすなわち複雑度を判定するように実施した。この場合、図6に示した複雑度判定テーブルに設定された全項目のうちの少なくとも一つの項目のポイント数を設定して複雑度を簡易的に判定するように実施することも可能である。又、上記各実施形態においては、文字列データ変換部53が、図7に示した文字列データ変換手順テーブルに設定された全操作実行順を行うように実施した。この場合、図7に示した文字列でーた変換手順テーブルに設定された全操作実行順のうちの少なくとも一つの操作を実行して、文字列データを簡易的に変換するように実施することも可能である。
更に、上記第2実施形態においては、文字列データ変換部53を設けるように実施した。この場合、文字列データ変換部53を省略して実施することも可能である。すなわち、この場合には、複雑度判定部52によってメッセージ情報の文字列データの複雑度が解析されて合計ポイント数が演算されると、合計ポイント情報及びメッセージ情報がメッセージ情報提供部54に直接的に出力される。これにより、メッセージ情報提供部54は、例えば、複雑度判定部52によって出力された合計ポイント情報によって表される合計ポイント数が「5」以下であるときには、車両状態判定部55によって判定された車両状態が「運転中」であってもメッセージ情報を車載端末装置10に提供することができる。又、メッセージ情報提供部54は、合計ポイント数が「6」〜「10」以下であるときには、車両状態が「停車中」(又は、「駐車中」)であるときにメッセージ情報を車載端末装置10に提供することができる。更に、メッセージ情報提供部54は、合計ポイント数が「11」以上であるときには、車両状態が「駐車中」である場合に限り、メッセージ情報を車載端末装置10に提供することができる。
10…車載端末装置、11…電子制御ユニット、12…通信ユニット、13…記憶ユニット、14…報知ユニット、15…GPSユニット、16…通信インターフェース、20…サービス提供センタ、21…メインサーバ、22…メッセージサーバ、23…通信装置、27…文字データ変換データベース、30…情報端末装置、40…ネットワーク、50…情報提供部、51…情報取得部、52…複雑度解析部、53…文字列データ変換部、54…メッセージ情報提供部、55…車両状態判定部

Claims (8)

  1. 各種情報を車両の乗員に提供するときの提供態様を制御する制御手段を備えた情報提供装置であって、
    前記制御手段は、
    外部から少なくとも文字列データを含む情報を取得し、
    前記取得した情報の前記文字列データにおける文法上の複雑さを表す複雑度を判定し、
    前記判定した複雑度に応じて、前記文字列データにおける文法上の複雑さが単純となるように前記文字列データを変換し、
    前記変換した文字列データを含む変換後の情報を提供することを特徴とする情報提供装置。
  2. 請求項1に記載した情報提供装置において、
    前記制御手段は、
    前記取得した情報の前記文字列データにおける複雑度を、前記文字列データによって表される文の数、前記文の長さ、前記文に含まれる二重否定の数、前記文を接続する接続詞の数、及び、前記文に含まれる修飾語の数のうちの少なくとも一つに基づいて判定することを特徴とする情報提供装置。
  3. 請求項2に記載した情報提供装置において、
    前記制御手段は、
    前記文に含まれる二重否定を肯定に変換すること、前記文に含まれる修飾語を削除すること、及び、前記文のうちで特定の名詞が含まれない文を削除することのうちの少なくとも一つにより、前記文字列データにおける文法上の複雑さが単純となるように前記文字列データを変換することを特徴とする情報提供装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか一つに記載した情報提供装置において、
    前記制御手段は、
    前記乗員が乗車する車両からこの車両の運転状態を表す運転状態情報を取得し、
    前記取得した前記運転状態情報に基づき、前記車両が駐車中、停車中、及び、運転中のうちのいずれか一つの車両状態であるかを判定し、
    前記判定した前記車両状態に応じて、前記変換した文字列データを含む変換後の情報を提供することを特徴とする情報提供装置。
  5. 請求項4に記載した情報提供装置において、
    前記制御手段は、
    前記判定した前記車両状態が駐車中であるときに、前記変換した文字列データにおける文法上の複雑さが複雑であって前記複雑度が所定の上限側の複雑度以上となる変換後の情報を提供し、
    前記判定した前記車両状態が運転中であるときに、前記変換した文字列データにおける文法上の複雑さが単純であって前記複雑度が所定の下限側の複雑度以下となる変換後の情報を提供し、
    前記判定した前記車両状態が停車中であるときに、前記変換した文字列データにおける前記複雑度が前記所定の上限側の複雑度よりも小さく、前記所定の下限側の複雑度よりも大きくなる変換後の情報を提供することを特徴とする情報提供装置。
  6. 請求項3に記載した情報提供装置において、
    前記制御手段は、
    前記乗員が乗車する車両の位置を表す位置情報と前記外部から取得した情報を送信した第三者の位置を表す位置情報とを用い、前記車両の位置と前記第三者の位置との位置関係に応じて、前記文字列データにおける文法上の複雑さが単純となるように前記文字列データを変換することを特徴とする情報提供装置。
  7. 各種情報を車両の乗員に提供するときの提供態様を制御して、前記各種情報を提供する情報提供方法であって、
    外部から少なくとも文字列データを含む情報を取得し、
    前記取得した情報の前記文字列データにおける文法上の複雑さを表す複雑度を判定し、
    前記判定した複雑度に応じて、前記文字列データにおける文法上の複雑さが単純となるように前記文字列データを変換し、
    前記変換した文字列データを含む変換後の情報を提供することを特徴とする情報提供方法。
  8. 車両に搭載可能な端末装置と、各種情報を前記端末装置に提供する提供センタとを備え、前記提供センタが前記各種情報を前記端末装置を介して前記車両の乗員に提供するときの提供態様を制御して提供する情報提供システムであって、
    前記提供センタは、
    外部から少なくとも文字列データを含む情報を取得し、
    前記取得した情報の前記文字列データにおける文法上の複雑さを表す複雑度を判定し、
    前記判定した複雑度に応じて、前記文字列データにおける文法上の複雑さが単純となるように前記文字列データを変換し、
    前記変換した文字列データを含む変換後の情報を前記端末装置に提供し、
    前記端末装置は、
    前記提供センタから提供された前記変換した文字列データを含む変換後の情報を取得し、
    前記車両の乗員に前記取得した前記変換した文字列データを含む変換後の情報を報知することを特徴とする情報提供システム。
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