JP2014001059A - 給紙装置および画像形成装置 - Google Patents

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秀行 佐藤
Munehisa Fuda
宗久 布田
Toshihiro Okutsu
俊宏 奥津
Tae-Won Kim
泰元 金
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Abstract

【課題】多枚数の用紙がセットされた場合であっても、軸の回転による遠心力を活用して衝撃の発生を効果的に緩和する。
【解決手段】載置された用紙の重さに応じて上下動可能な載置板103を有する給紙装置であって、載置板103の上下動に連動して回転する軸106と、軸106の回転に連動して回転し、当該回転による遠心力Fで軸106から離れる方向に移動可能な離心部材5と、を備える。そして、離心部材5が軸106から離れる方向に移動する移動に応じて軸106の回転に対する制動力を発生させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、多枚数の用紙を収納する給紙装置、およびその給紙装置を備えた画像形成装置に関する。
従来より、給紙装置に用いられ、多量の用紙を収納する大容量給紙トレイ(LCT)が知られている。こうした大容量給紙トレイは、給紙装置にセットされて給紙を行う給紙状態では、用紙を載置する底板(載置板)が、給紙装置本体のモータ(駆動手段)により上昇位置とされる。
このため、大容量給紙トレイが給紙装置にセットされて給紙状態であり、かつ、用紙が満載状態もしくは半分程度の積載状態である時に、この大容量給紙トレイが給紙装置から引き出されると、給紙装置本体のモータによる駆動機構から外れることとなるため、そのままでは底板は用紙の重さにより急激に下降してしまう。このため、停止位置で大きな衝撃が発生してしまう。
こうした衝撃発生を回避するため、大容量給紙トレイにおける底板の上下動を給紙装置本体の駆動機構に連動させる連動機構に、ギアで回すロータリーダンパーを取り付けることが考えられる。
しかし、小サイズ紙や少数枚の積載時は用紙の総重量が軽いため、ロータリーダンパーの抵抗により底板が下がらないおそれがある。また、ダンパーを少数枚の重さに合わせた場合、用紙が満載状態もしくは半分程度の積載状態の時には抵抗が足りず、底板の急激な下降が発生し、大きな衝撃が発生することとなってしまう。
このため、図11に示すように、フィラー803によるスイッチをトレイ筐体101の側面に設ける構成が知られている。この図11に示す構成例では、底板103の上下動に連動して回転する駆動軸105に、トルクリミッタ801、メカニカルクラッチ802を経由してフィラー803がさらに連動するようになっている。こうした構成により、スイッチが押されている時だけ底板が下降するように構成することで、用紙が積載された厚みの分だけ底板を下げるようにする構成が知られている。
他の従来技術として、特許文献1の構成では、給紙トレイの底板が降下する際の降下速度を適切に制御するため、底板の降下に伴う従動軸の回転に対して制動負荷トルクを付与する複数枚の制動ギアからなるギアトレーン制動機構を備えるようにしている。
また、本出願人による特許文献2では、底板の下にリンク機構をなす可動部材を設け、そこに直動型ダンパーを配置することにより、多枚数の用紙が積載されている場合であっても底板の急激な下降を抑制するようにしている。
しかしながら、上述した図11に示す構成例では、例えば収容可能枚数が2000枚である大容量給紙トレイに1750枚を積載している場合、そこに最後の1パック(250枚)を載せると、その瞬間に約25mmの底板下降で停止位置に達し、大きな衝撃が発生してしまう。こうした衝撃は、用紙が満載状態で給紙位置にある状態からトレイを引き出した時と同じ衝撃となってしまう。このように、一度に多枚数の用紙をセットされた場合についての対策についてまで考慮されたものではなかった。
また、上述した特許文献1は、ギアトレーン制動機構を備えることで衝撃の緩和を図り、特許文献2では、可動部材に直動型ダンパーを配置して衝撃の緩和を図っている。このように、何れも軸の回転による遠心力を活用することについてまで考慮されたものではなかった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、多枚数の用紙がセットされた場合であっても、軸の回転による遠心力を活用して衝撃の発生を効果的に緩和することができる給紙装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明に係る給紙装置は、載置された用紙の重さに応じて上下動可能な載置板を有する給紙装置であって、載置板の上下動に連動して回転する軸と、軸の回転に連動して回転し、当該回転による遠心力で該軸から離れる方向に移動可能な離心部材と、を備え、離心部材が軸から離れる方向に移動する移動に応じて軸の回転に対する制動力を発生させることを特徴とする。
また、本発明に係る画像形成装置は、上述した本発明に係る給紙装置を備え、給紙装置からの用紙に画像形成を行うことを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、多枚数の用紙がセットされた場合であっても、軸の回転による遠心力を活用して衝撃の発生を効果的に緩和することができる。
本発明の第1の実施形態としての大容量給紙トレイ100の外観例を示す斜視図である。 連動軸106の停止時または低速回転時における第1の実施形態の緩衝機構108周りの構成を示す側面図である。 同、斜視図である。 連動軸106の高速回転時における第1の実施形態の緩衝機構108周りの構成を示す側面図である。 同、斜視図である。 本発明の第2の実施形態としての大容量給紙トレイ100の外観例を示す斜視図である。 連動軸106の停止時または低速回転時における第2の実施形態の緩衝機構108周りの構成を示す側面図である。 同、斜視図である。 連動軸106の高速回転時における第2の実施形態の緩衝機構108周りの構成を示す側面図である。 同、斜視図である。 従来のスイッチを用いて底板を下降させる構成を示す図である。
次に、本発明に係る給紙装置および画像形成装置を適用した一実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。以下に説明する各実施形態では、大容量給紙トレイに多枚数の用紙がセットされた場合であっても、底板(載置板)の下降速度を軸の回転運動に変換し、その回転による遠心力を活用することで適切な制動力を発生させる好適なものを例示する。
〔第1の実施形態〕
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1に、第1の実施形態としての給紙装置に取り付けられる大容量給紙トレイ100の外観例を示す。図1では、内部構成を分かりやすくするため、一部構成を省略して示す。
本実施形態における大容量給紙トレイ100は、図1に示すように、トレイ筐体101の内側が仕切り板102で区切られ、その区切られた一方である用紙を収納するスペースの下部に、用紙を載置するための底板103が上下動可能に設けられて構成される。
また、区切られた他方には、底板103の上下動に連動して回転する駆動軸105が設けられ、この駆動軸105には、駆動軸105の回転をより高速化して連動軸106に伝達する複数のギア107が連動するように設けられる。このため、連動軸106は、駆動軸105の回転と連動してより高速に回転する。
また、ギア107にはワンウェイクラッチ(不図示)が設けられ、底板103を上昇させる方向への回転時には連動軸106が回転せず、底板103が下降する方向への回転時にのみ連動軸が回転するようになっている。
また、連動軸106には、本実施形態の緩衝機構108が設けられる。
また、トレイ筐体101の側面に、底板103の上下動と駆動軸105の回転とを連動させる連動機構104が設けられる。この連動機構104は、底板103の4隅に一端が固定されたワイヤ(不図示)を、所定の滑車機構(不図示)を介して、駆動軸105に固定された巻き取り部で巻き取るように構成される。また、駆動軸105には、図示しない給紙装置本体のモータによる駆動機構と連動するギア(不図示)が固定され、この給紙装置本体のモータからの回転動力により、底板103を上昇させるようになっている。
こうした給紙装置本体のモータ、駆動軸105、および底板103を連動させる構成は従来既知のものであり、詳細な説明を省略する。
次に、図1における矢印Aで示される、本実施形態の要部である緩衝機構108周りの構成について、図2〜図5を参照して説明する。図2、図3は、連動軸106の停止時または低速回転時の状態を示し、図4、図5は連動軸106の高速回転時の状態を示す。図2〜図5では、内部構成を分かりやすくするため、ギア107a、107bの軸など一部構成を省略して示す。
緩衝機構108は、図2、図3に示すように、連動軸106に固定された固定部材1と、スライド部材2との間にバネ6が設けられ、さらに錘(離心部材)5と、連結部材3、4とを備えて構成される。
スライド部材2は、連動軸106の回転には連動して回転し、連動軸106の軸方向には自由に移動可能となるよう連動軸106に設けられる。また、バネ6は、弾性による復元力を、固定部材1およびスライド部材2の間を遠ざける方向に作用させるよう設けられる。このため、図2、図3に示す連動軸106の停止時または低速回転時には、スライド部材2は固定部材1から遠ざけられた位置となる。このため、錘5が連動軸106に近づけられた状態となる。
連結部材3は、固定部材1および錘5の間を回転可能に連結する。すなわち、連結部材3と固定部材1は、連結部31により、連動軸106の軸方向と平行な平面内で回転可能に連結される。また、連結部材3と錘5は、連結部32により、連動軸106の軸方向と平行な平面内で回転可能に連結される。
連結部材4は、スライド部材2および錘5の間を回転可能に連結する。すなわち、連結部材4とスライド部材2は、連結部41により、連動軸106の軸方向と平行な平面内で回転可能に連結される。また、連結部材4と錘5は、連結部42により、連動軸106の軸方向と平行な平面内で回転可能に連結される。
こうして錘5が、固定部材1およびスライド部材2に取り付けられるため、錘5は、連動軸106に対して、軸方向と平行な平面内で移動可能に設けられる。
ここで、大容量給紙トレイ100の底板103に多量の用紙が載置された状態で、大容量給紙トレイ100が給紙装置本体から引き出された場合など、底板103に多枚数の用紙が載置された状態で底板103が下降する場合、その底板103の下降に連動して連動軸106が高速で回転する。
こうして連動軸106が高速回転すると、図4、図5に示すように、回転Qによる遠心力Fで、錘5は連動軸106から離れる方向に移動する。このため、スライド部材2は、連結部材3、4により、バネ6の復元力に逆らって固定部材1に近づく方向(図4の矢印Xの方向)に引き寄せられる。
ここで、回転運動エネルギーKは下記式により求められる。
K=(Iω2)/2
ただし、
K:回転運動エネルギー
I:慣性モーメント
ω:角速度
底板103に積載された用紙の重量が増えると連動軸106の回転運動エネルギーKが増加するが、錘8が遠心力により軸から離れることで慣性モーメントIも大きくなる。このため、結果として軸の角速度ωの増加は、慣性モーメントIが固定されている場合に比較して小さくなる。
以上のように、上述した第1の実施形態では、底板103を上昇させることで給紙を行う給紙装置の大容量給紙トレイ100について、底板103下降時に連動して回転する駆動軸105からギア列107a〜107cを組み増速させた連動軸106に、遠心力で連動軸106から離れる方向に移動可能な錘5を設けている。
このため、底板103に多枚数の用紙が積載され、その用紙の重量により底板103が下降する場合であっても、錘5が遠心力で連動軸106から離れることで慣性モーメントを増やし、底板103の下降速度を抑えることができる。このため、底板103の急激な下降による衝撃発生を防止することができる。
また、上述した第1の実施形態では、バネ6の張力により、連動軸106の停止時または低速回転時に錘5が連動軸106に近接した状態にしている。
このため、連動軸106の高速回転時には、錘5が遠心力により外側に引っ張られ、バネ6がスライド部材2の移動により圧縮された状態となり、錘5の回転により制動力を発生させる。こうして、連動軸106の回転速度が速くなりすぎないようにすることができる。このため、大容量給紙トレイ100に用紙が満載または半分以上積載された状態であっても、衝撃発生のない底板下降ができる。
また、連動軸106の停止時または低速回転時には、錘5による制動力をほとんど発生させることがない。こうして、連動軸106の回転速度に影響をほとんど与えないようにすることができる。このため、大容量給紙トレイ100に積載された用紙が小枚数の場合であっても、底板103をスムーズに下降させることができる。
このように、用紙の重量による下降速度を回転運動に変換する際、遠心力を利用した慣性モーメントの可変機構を設けたことにより、用紙の重さに合わせた抵抗(制動力)を得ることができる。このため、大容量給紙トレイ100に積載された用紙が満載または半分以上であっても衝撃発生がなく、小サイズや少数枚であってもスムーズに下降させることができる。このため、セットされた用紙の重量や、底板103の位置に関わらず、底板103を最適な速度でスムーズに下降させることができる。
なお、上述した第1の実施形態における錘5に替えて羽根を設けた構成としてもよい。こうした構成によれば、羽根が遠心力により広がることで外周の線速度を上げ、空気抵抗を得ることにより、上述した実施形態を同様に実現することができ、同様の効果を得ることができる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
この第2の実施形態は、緩衝機構108としてブレーキ板7をさらに備え、このブレーキ板7との摩擦により制動力を発生させるように構成したものである。
上述した第1の実施形態と同様のものについては説明を省略する。
図6に、第2の実施形態としての給紙装置に取り付けられる大容量給紙トレイ100の外観例を示す。図6では、内部構成を分かりやすくするため、一部構成を省略して示す。
第2の実施形態における大容量給紙トレイ100では、図6に示すように、上述した第1の実施形態の構成に加え、緩衝機構108としてのブレーキ板7が、トレイ筐体101の内側を区切る仕切り板102に固定されて取り付けられ、トレイ筐体101に固定されるようになっている。
次に、図6における矢印Bで示される、本実施形態の要部である緩衝機構108周りの構成について、図7〜図10を参照して説明する。図7、図8は、連動軸106の停止時または低速回転時の状態を示し、図9、図10は連動軸106の高速回転時の状態を示す。図7〜図10では、内部構成を分かりやすくするため、ギア107a、107bの軸など一部構成を省略して示す。
緩衝機構108は、図7、図8に示すように、上述した第1の実施形態の構成に加えてブレーキ板7が設けられると共に、スライド部材2が、スライド本体21と、係合軸部22と、制動部23とを備えた構成となっている。スライド部材2は、上述した第1の実施形態と同様に、連動軸106の回転には連動して回転し、連動軸106の軸方向には自由に移動可能となるよう連動軸106に設けられる。
ブレーキ板7は、係合板部(制動部材)71と、取付部72とを備えて構成され、取付部72により仕切り板102に固定される。係合板部71にはスライド部材2の係合軸部22を収容する軸受凹部71aが凹設される。
スライド部材2のスライド本体21と、係合軸部22と、制動部23とは、この順に連接されて構成される。
スライド本体21には、上述した第1の実施形態と同様に、連結部材4が、連結部41により、連動軸106の軸方向と平行な平面内で回転可能に連結される。
係合軸部22は、係合板部71の軸受凹部71aの中に収まる円柱形に形成され、連動軸106の回転と連動して、この軸受凹部71aの中で回転可能となっている。
制動部23は、軸受凹部71aの大きさよりも、連動軸106の軸回りの回転における半径方向に大きなサイズとなるよう形成される。
バネ6は、上述した第1の実施形態と同様に、弾性による復元力を、固定部材1およびスライド部材2の間を遠ざける方向に作用させるよう設けられる。このため、図7、図8に示す連動軸106の停止時または低速回転時には、スライド部材2は固定部材1から遠ざけられた位置となる。また、こうして錘5が連動軸106に近づけられた状態で、スライド部材2の係合軸部22は軸受凹部71aの中で上述のように回転可能であると共に、制動部23とブレーキ板7の係合板部71との間には間隔が空けられるよう配置される。また、この状態で、スライド本体21と係合板部71との間にも間隔が空けられるよう配置される。
このため、図7、図8に示す連動軸106の低速回転時には、スライド本体21および制動部23は係合板部71に接触せず、連動軸106の回転に影響を与えることがないように配置される。
ここで、大容量給紙トレイ100の底板103に多量の用紙が載置された状態で、大容量給紙トレイ100が給紙装置本体から引き出された場合など、底板103に多枚数の用紙が載置された状態で底板103が下降する場合、その底板103の下降に連動して連動軸106が高速で回転する。
こうして連動軸106が高速回転すると、図9、図10に示すように、回転Qによる遠心力Fで、錘5は連動軸106から離れる方向に移動する。このため、スライド部材2は、連結部材3、4により、バネ6の復元力に逆らって固定部材1に近づく方向(図9の矢印Xの方向)に引き寄せられる。
こうしてスライド部材2が固定部材1に近づく方向(図9の矢印Xの方向)に引き寄せられると、軸受凹部71aよりも大きなサイズに形成された制動部23が、図10における矢印Cの部分で係合板部71に接触して押圧される。すなわち、遠心力Fによりスライド部材2が引き寄せられる力により、制動部23が係合板部71に押圧される。
底板103に積載された用紙の重量が増えると連動軸106の回転速度も大きくなるが、回転速度が大きくなると遠心力Fも大きくなり、スライド部材2が固定部材1に近づく方向(図9の矢印Xの方向)に引き寄せられる力も大きくなる。このため、制動部23が係合板部71に押圧される力も大きくなり、その押圧による摩擦力も大きくなる。結果として連動軸106の回転速度を抑制する制動力が大きくなるため、連動軸106の回転力と制動力が釣り合った状態(回転数)で回転速度が維持される。
以上のように、上述した第2の実施形態では、底板103を上昇させることで給紙を行う給紙装置の大容量給紙トレイ100について、底板103下降時に連動して回転する駆動軸105からギア列107a〜107cを組み増速させた連動軸106に、遠心力で連動軸106から離れる方向に移動可能な錘5を設けている。また、仕切り板102に固定されたブレーキ板7をスライド部材2の制動部23近傍に配設している。
そして、遠心力による錘5の移動に連動してスライド部材2が移動することにより、スライド部材2の制動部23がブレーキ板7の係合板部71を押圧し、制動力を発生させる。
このため、底板103に多枚数の用紙が積載され、その用紙の重量により底板103が下降する場合であっても、錘5への遠心力により制動部23が係合板部71を押圧する力も大きくなるため、制動力も大きくなる。こうして底板103の下降速度を制動部23と係合板部71との摩擦力に回帰させて制動することにより、底板103の下降速度を抑えることができる。このため、底板103の急激な下降による衝撃発生を防止することができる。
また、上述した第2の実施形態では、バネ6の張力により、連動軸106の停止時または低速回転時に錘5が連動軸106に近接した状態とし、係合板部71が制動部23に接触しない配置としている。
このため、連動軸106の高速回転時には、錘5が遠心力により外側に引っ張られ、制動部23が係合板部71を押圧することで制動力を発生させる。こうして、連動軸106の回転速度を、連動軸106の回転力と制動力が釣り合う回転速度で維持させることができる。このため、大容量給紙トレイ100に用紙が満載または半分以上積載された状態であっても、底板103の下降速度が速くなりすぎないようにすることができ、衝撃発生のない底板下降ができる。
また、連動軸106の停止時または低速回転時には、係合板部71が制動部23に接触せず、従って押圧による制動力も発生しない。こうして、連動軸106の回転速度に影響を与えないようにすることができる。このため、大容量給紙トレイ100に積載された用紙が小枚数の場合であっても、底板103をスムーズに下降させることができる。
このように、用紙の重量による下降速度を回転運動に変換する際、遠心力を摩擦による制動力に回帰させる緩衝機構108を設けたことにより、用紙の重さに合わせた抵抗(制動力)を得ることができる。このため、大容量給紙トレイ100に積載された用紙が満載または半分以上であっても衝撃発生がなく、小サイズや少数枚であってもスムーズに下降させることができる。このため、セットされた用紙の重量や、底板103の位置に関わらず、底板103を最適な速度でスムーズに下降させることができる。
〔各実施形態について〕
なお、上述した各実施形態は本発明の好適な実施形態であり、本発明はこれに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々変形して実施することが可能である。
例えば、上述した第1、第2の実施形態について、連動軸106の軸方向が縦になるように配置し、バネ6を用いない構成としてもよい。こうした構成によれば、連動軸106の停止時または低速回転時には錘5の自重により連結部材3、4が閉じるため、上述した実施形態を同様に実現することができ、同様の効果を得ることができる。
また、上述した各実施形態では、本発明を大容量給紙トレイに適用した構成例について説明したが、トレイの収容可能枚数が数千枚クラスのものに限定されず、本発明は各種の給紙トレイにも同様に適用することができる。
また、上述した第1、第2の実施形態による大容量給紙トレイを備えた給紙装置を画像形成装置に接続し、その給紙装置から搬送される用紙に画像形成を行う構成とすることで、多枚数の用紙がセットされた場合であっても大きな衝撃が発生することのない好適な画像形成装置とすることができる。こうした構成とする場合、給紙装置は画像形成装置と一体であってもよく、別体として画像形成装置の側面または底面に給紙装置が取り付けられる構成であってもよい。
1 固定部材
2 スライド部材
21 スライド本体
22 係合軸部
23 制動部
3 連結部材(第1の連結部材)
4 連結部材(第2の連結部材)
5 錘(離心部材)
6 バネ
7 ブレーキ板
71 係合板部(制動部材)
71a 軸受凹部
72 取付部
100 用紙トレイ(給紙装置)
101 トレイ筐体
102 仕切り板
103 底板(載置板)
104 連動機構
105 駆動軸
106 連動軸
107 ギア
108 緩衝機構
特開平11−5633号公報 特開2010−208751号公報

Claims (6)

  1. 載置された用紙の重さに応じて上下動可能な載置板を有する給紙装置であって、
    前記載置板の上下動に連動して回転する軸と、
    前記軸の回転に連動して回転し、当該回転による遠心力で該軸から離れる方向に移動可能な離心部材と、を備え、
    前記離心部材が前記軸から離れる方向に移動する移動に応じて前記軸の回転に対する制動力を発生させることを特徴とする給紙装置。
  2. 前記軸に固定された固定部材と、
    前記軸の回転には連動して回転し、軸方向には移動可能なスライド部材と、
    前記軸と平行な平面内で回転可能に前記固定部材および前記離心部材を連結させる第1の連結部材と、
    前記軸と平行な平面内で回転可能に前記スライド部材および前記離心部材を連結させる第2の連結部材と、を備えたことを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
  3. 前記給紙装置の筐体に固定された制動部材を備え、
    前記離心部材の前記軸から離れる方向への移動に連動して前記スライド部材が移動することにより、該スライド部材が前記制動部材に接触して制動力を発生させることを特徴とする請求項2記載の給紙装置。
  4. 前記離心部材が前記軸に近づく方向に復元力を加える弾性部材を備えたことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の給紙装置。
  5. 前記固定部材および前記スライド部材の間を遠ざける方向に復元力を加える弾性部材を備えたことを特徴とする請求項2または3記載の給紙装置。
  6. 請求項1から5の何れか1項に記載の給紙装置を備え、前記給紙装置からの用紙に画像形成を行うことを特徴とする画像形成装置。
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JP2012138577A Pending JP2014001059A (ja) 2012-06-20 2012-06-20 給紙装置および画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9359157B2 (en) 2014-05-20 2016-06-07 Ricoh Company, Ltd. Sheet feeding device and image forming apparatus

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