JP2013542943A - 可食性フィルムに含まれる用量サイズを分析し確立する方法 - Google Patents

可食性フィルムに含まれる用量サイズを分析し確立する方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、有効成分のより正確な用量送達を提供するために、可食性フィルムに含まれる適正な用量サイズを分析し確立する方法に関する。
る。
【選択図】なし

Description

関連出願の相互参照
本願は、2010年10月29日出願の米国特許出願第12/915,849号の利益を主張する。この特許出願の内容全体は、参照により本明細書に援用したものとする。
本発明は、フィルム全体にわたって分布している有効成分を含有する可食性フィルムに含まれる投与サイズを分析し確立する方法に関する。
水に溶解し食することができる可食性フィルムは、有効成分の送達において使用することについて、当該技術分野で公知である。このようなフィルムは、口腔の中で溶解し、有効成分を放出する。このようなフィルムの調製では、有効成分はフィルム材料の中に分散している。この有効成分は、一般にはフィルムの中に一様に分散しているが、有効成分の分散のばらつきがあると、所望の用量未満または所望の用量を超える量の有効成分の投与を生じる可能性がある。
従来の空気乾燥方法に従って製造されたフィルムの試験により、このようなフィルムが粒子の凝集または集塊、すなわち粒子を本質的に非一様にする自己凝集に悩まされることが明らかとなる。この結果の原因はプロセスパラメータにあり、通常は開示されていないが、当該プロセスパラメータには比較的長い乾燥時間の使用が関連しそうであり、それによって分子間引力、対流力、空気流などを促進して当該凝集を形成する。
凝集体の形成は、当該フィルム成分および存在するいずれの活性成分(活性物質)も同様に不規則に分布させる。高用量が関与する場合には、当該フィルムのわずかな寸法の変化は、結果としてフィルムあたりの活性成分の量の大きな差をもたらす。仮に当該フィルムが活性成分の低用量を含む場合には、当該フィルムの一部が実質的にいずれかの活性成分を欠くことも起こりうる。フィルムシートは通常、単位用量に切断されるので、いくらかの用量は従って、推奨治療用の活性成分を欠くかまたは不十分な量を含みうる。当該カットフィルム中の活性成分の量に関して高い精度を達成できないことは、患者にとって有害になりうる。この理由のために、Fuchsのような方法により形成される製剤は、製剤中の活性成分のばらつきに関して、米国食品医薬品局(“FDA”)のような政府機関または規制当局の厳格な基準を満たさないことも起こりうる。現在のところ、種々の世界の規制当局により要求されるように、製剤は、存在する活性成分の量において10%を超えて変化してはならない。フィルムに基づく用量単位に適用されるとき、この規制は、そのフィルムの均一性があることを事実上命じるものである。
さらには、これらの方法は、従来の時間を浪費する乾燥方法、例えば、乾燥オーブン、乾燥トンネル、真空乾燥機、またはその他のこのような乾燥装置を使用する高温空気浴を用いる。乾燥時間の長い長さは、粘度調整剤の使用にもかかわらず、活性物質およびその他のアジュバントの凝集を促進することを助ける。このようなプロセスは、活性物質、すなわち、薬物、もしくは生物製剤、またはその他の成分を水分および高温への長期の暴露(これらはそれを無効またはさらには有害にするかもしれない)へと暴露するリスクもはらんでいる。
長時間の湿気への曝露中の活性物質の分解に関連する懸念に加えて、従来の乾燥方法それ自体が、均一なフィルムを提供することができない。しばしば「熱履歴」と称される従来式加工中の熱への曝露時間、およびそのような熱を加える方式は、フィルム生成物の形成および形態に直接影響を与える。活性物質薬物の組込みに非常に適切な比較的厚めのフィルムが所望される場合、従来の乾燥方法によって、均一性を実現することは特に困難である。厚めの均一なフィルムは、実現がより困難である。というのは、フィルム表面およびフィルム内部が、乾燥中、同時に同じ外部条件を経験しないからである。それによって、そのような従来の加工から作製した比較的厚いフィルムを観察することにより、対流および分子間力によって生じた不均一構造が示され、柔軟性を維持するためには10%を超える水分が必要とされる。その量の遊離水分は、しばしば経時的に薬物を妨害し、作用強度上の問題を招き、したがって最終製品に一貫性のないことがある。
従来の乾燥方法は一般に乾燥オーブン、乾燥トンネルなどを使用する強制熱空気の使用を含む。一様なフィルムを得る際の難点はレオロジー特性およびフィルム形成組成物中の水蒸発のプロセスに直接関連している。熱空気オーブン中を通るフィルム形成組成物のように、ポリマー水溶液の表面が高温空気流と接触させられる場合、表面水が直ぐに蒸発されて表面にポリマーフィルムまたはスキンを形成する。これは水性フィルム形成組成物の残部を表面の下にシールして、残存水はそれが乾燥フィルムを得るために蒸発されるようにそれ自体を強要する必要があるバリヤーを形成する。フィルムの外部の温度が上昇し続けるので、水蒸気圧がフィルムの表面の下に蓄積し、フィルムの表面を伸ばし、最終的にフィルム表面を引き裂いて開放して水蒸気が逃げることを可能にする。水蒸気が逃げるやいなや、ポリマーフィルム表面が再生し、フィルムが完全に乾燥されるまで、このプロセスが繰り返される。フィルム表面の反復の破壊および再生の結果が“波しわ効果”として観察され、これが非均等、ひいては非一様のフィルムを生じる。頻繁に、ポリマーに応じて、表面がきつくシールし、その結果、残存水が除去し難く、非常に長い乾燥時間、一層高い温度、および一層高いエネルギーコストをもたらすであろう。
混合技術などの、その他の因子がまた商業化および規制認可に適した医薬フィルムの製造に役割を果たす。空気が混合プロセス中またはその後にフィルム製造プロセス中に組成物中に閉じ込められ、水分が乾燥段階中に蒸発する際にこれがボイドをフィルム製品中に残し得る。フィルムがボイド付近で頻繁に崩壊して不均等なフィルム表面ひいては最終フィルム製品の非一様性をもたらす。たとえ気泡により生じたフィルム中のボイドが崩壊しないとしても、一様性が依然として影響される。この状況はまたスペース(これらは一様に分布されない)がそうしないとフィルム組成物により占有される占有領域であるという点で非一様なフィルムを与える。上記特許のいずれもがフィルムに導入された空気により生じる問題に取り組んでおらず、またその解決策を提案していない。
すべての用量形態は、カプセルか錠剤のような固体形態については重量に、および液体形態については数ミリリットルの液体によって製造され投与される。剤形を調製する従来の方法は、乾燥段階の間に、揮発物のばらつきおよびロスを生じる。このばらつきを補正し、活性物質が一様でかつ意図された用量の量を遵守していることを確実にするために、複数のバッチが実行されることが必要とされるが、このことは、非常に時間がかかりかつ費用がかかる可能性がある。
それゆえ、有効成分のより正確な用量送達を提供するために、可食性フィルムにおける適正な用量サイズを分析し確立するための改良された方法のニーズが当該技術分野にある。
本発明は、可食性フィルムが有効成分についての所定の用量を有する、有効成分を含む可食性フィルムの製造方法に関する。この製造方法は、有効成分を含む可食性フィルムを調製する工程;このフィルムを分析して、フィルムの単位重量あたりの有効成分の量を決定し、このフィルムの単位重量あたりの成分の量に基づいて、その有効成分についての所定の用量を送達するために必要なフィルムの寸法および/または重量を決定する工程;ならびにこのフィルムの寸法および/または重量を決定された寸法および/または重量へと調整する工程、を含む。
本発明は、可食性フィルムが有効成分について所定の用量を有する、有効成分を含む可食性フィルムの製造方法にも関する。この製造方法は、ポリマー成分、水および有効成分を合わせ、この成分の均一分布をもつマトリクスを形成する工程;このマトリクスからフィルムを形成する工程;上面および下面を有するコンベヤー表面を準備する工程;このフィルムを、前記表面の上面の上へと供給する工程;このフィルムを分析して、このフィルムの単位重量あたりの有効成分の量を決定し、このフィルムの単位重量あたりの成分の量に基づいて、この有効成分について所定の用量を送達するために必要なこのフィルムの寸法を決定する工程;ならびにこのフィルムを先行する工程で決定された寸法へと調整する工程、を含む。
本発明は、有効成分を含む可食性フィルム投与単位の製造方法であって、この可食性フィルム投与単位は当該有効成分についての所定の%用量を有し、このフィルム投与単位は所定の幅および長さを有する、製造方法にも関する。この製造方法は、以下の工程を含む2以上のフィルムの調製を含む:第1のポリマー成分および前記ポリマー成分に一様に分散した有効成分を含む連続フィルムを調製し、第2のポリマー成分および前記ポリマー成分に一様に分散した有効成分を含む連続フィルムを調製する工程であって、この第1の連続フィルムは、切断されたときにこの可食性フィルム投与単位の所定の幅および長さを生成するのに有効な一定の幅および長さを有し、この第1の連続フィルムは第1の厚さを有し、かつこの第2の連続フィルムは第1のフィルムの一定の幅および長さを有しかつ第2の厚さを有する、工程;これら2つのフィルムを分析して、この連続フィルムが当該所定の長さおよび幅を有するフィルム投与単位へと切断されるときに、当該有効成分についての所定の%用量を有する可食性フィルム投与単位を調製するために必要とされる厚さを決定する工程;先行する工程で決定された厚さを有する連続フィルムを調製する工程;この連続フィルムを切断して、先行する工程で決定された厚さおよび当該所定の長さおよび幅を有するフィルム投与単位を生成する工程。
本発明は、可食性フィルム投与単位が有効成分についての所定の%用量を有する、有効成分を含む可食性フィルム投与単位の製造方法にも関する。この製造方法は、ポリマー成分およびこのポリマー成分に一様に分散した有効成分を含む連続フィルムを調製する工程;このフィルムを乾燥する工程;この乾燥したフィルムをオフラインで分析し、このフィルムの単位重量あたりの活性物質の%を決定する工程;先行する工程で得られた情報を使用して、この所定の用量を有するフィルムを生成するのに有効なこのフィルムの幅および長さを決定する工程;このフィルムを先行する工程で決定された幅および長さへと切断し、可食性フィルム投与単位を生成する工程;を含む。
活性薬物についての異なる細片重量でのアッセイとピース重量との間の線形相関を示す。 表5に示されるアッセイ値の結果のグラフ表示であり、アッセイ値はピース重量に対してプロットされている。 実施例4についての吸光度スペクトルを示す。 実施例4についての二次微分吸光度スペクトルを示す。 4つのプロットにおける管理限界とともにプロットされた、実施例5の表9の実際の測定値を示す。 図5の続きである。 図5の続きである。 図5の続きである。 4つのプロットにおける管理限界とともにプロットされた、実施例5の表11の実際の測定値を示す。 図9の続きである。 図9の続きである。 図9の続きである。 実施例5の表13に示される実際の測定値が管理限界とともにプロットされていることを示す。 フィルム寸法を調整することが必要かどうかを示す計算がなされ得ることを実証するために、NDC値 対 重量データを示す。
本発明を説明する上で、以下の用語が用いられ、これらの用語は、下に示されるとおり定義されることが意図されている。
本明細書使用する場合、用語「医薬品」、「医薬」、「薬物」および「活性物質」はほとんど同義で使用されてよく、ある状態の予防または治療に有用な物質または組成物を指す。これらの用語は、医薬品、栄養補助食品、化粧品薬剤、生物製剤、生物学的有効物質などを含みうる。
用語「フィルム」は、長方形、正方形、または他の所望の形状など任意の形状における、任意の厚さのフィルム、シート、ディスク、ウェーハなどのデリバリーシステムを含む。フィルムはフィルムの連続ロールの形態であってもよくまたは所望の長さに形成されてもよい。本明細書に記載されるフィルムは、意図される使用に適切である所望の厚さおよび大きさであってもよい。例えば、本発明のフィルムは、使用者の口腔内に設置されうるかまたは粘膜組織または器官組織に接着されるように形成されてもよい。例えば、いくつかのフィルムは、約0.1〜約10ミルの比較的薄い厚さを有していてもよく、一方で他は、約10〜約30ミルのいくらかより厚い厚さを有していてもよい。いくつかのフィルムにおいては、厚さはより厚く、すなわち約30ミルより大きくてもよい。フィルムの厚さは使用される配合物が原因で制約を受ける可能性があり、厚いフィルムほど長い乾燥時間または異なる製造技術を必要としうることは、当然理解されるだろう。
さらに、より厚いフィルムは、望ましくは、より薄いフィルムの積層によって形成され得る。加えて、用語「フィルム」は、単層組成物、および多層組成物、例えば積層フィルム、フィルム上の塗膜などを包含する。例えば、2以上のフィルムが別々に形成されて、次いで、例えば熱および/または溶媒を使用して一緒に積層され、より厚いフィルムが形成されてもよい。さらに、第1のフィルムに追加のフィルム層を塗布することにより、必ずしも積層工程を必要とはせず、複数の層のフィルムが作製されてもよい。複数の層のフィルムが加えられ、種々の厚さをもつ構造が形成され、また、それら異なる層の異なる機能および特性が許容されてもよい。厚さによらず、当該組成物は、フィルムの制御された乾燥を適用することにより成分の均一分布を維持し、本明細書に記載されるように、乾燥状態でフィルム全体にわたる活性物質の均一性を有する最終のフィルムをもたらす。本発明のフィルムでは、任意の所与のフィルムの重量において、活性物質含有量が10重量%を超えて変化しないであろう。例えば、等しいサイズまたはランダムなサイズの単位用量は、用量間で10重量%以下のばらつきで、重量で実質的に同量の活性物質を含有するであろう。本発明のフィルム構造は、2つのフィルム間の薬物の小袋または領域も包含し得る。
本発明の目的のために、非自己凝集性の一様な不均質性という用語は本発明のフィルムの能力を表し、これらはフィルムが従来の乾燥方法、例えば、乾燥オーブン、乾燥トンネル、真空乾燥機、またはその他のこのような乾燥装置を使用する高温空気浴により形成される場合に通常経験されるようなフィルム内の成分の凝集または団塊化の実質的に減少された発生(すなわち、ほとんどないか、または全くない)を得るために、極性溶媒に加えて一種以上の成分から形成される。本発明に使用される、不均質性という用語は単一成分、例えば、ポリマーだけでなく、成分の組み合わせ、例えば、ポリマーおよび活性物質を含むフィルムを含む。一様な不均質性はフィルムを形成するのに使用される従来の混合方法および熱乾燥方法で普通であるような凝集物または団塊の実質的な不在を含む。
フィルム全体に渡る成分の均一性、すなわち内容物の均一性は、使用者に薬剤の正確かつ効果的な用量を投与することにおいて有益である。一様なフィルムを形成する様々な方法、ならびに種々の添加剤および充填剤が使用されてもよく、米国特許第7,425,292号および米国特許第7,357,891号ならびに米国特許第7,666,337号に記載される方法が挙げられ、それらの全ては参照により本明細書に援用される。いくつかの特に望ましい実施形態では、単位重量あたりの活性物質の量、すなわち活性物質自体の量は、上で論じたように、約10%を超えて変動しない。従って、大きいシートのフィルムが作製されて、等しいサイズにした投与単位がそのシートから切断されてもよく、各投与単位の中の活性物質または活性物質自体の量は、単位間で10重量%を超えてばらつかないであろう。
さらには、本発明のフィルムは実質的に一様な厚さを有するが、これも、水ベースのポリマー系を乾燥するために使用される従来の乾燥方法の使用によってはもたらされない。一様な厚さが欠けると、与えられたフィルムの面積全体にわたる成分分布の均一性に悪影響を及ぼす。
本発明は、フィルムを、オンライン分析装置を用いて、または統計的サンプリングによって連続的に分析する方法に関する。
本発明の一実施形態によれば、有効成分を含む可食性フィルムの製造方法において、そのフィルムの中の当該有効成分の量は、包装に先立ってこのフィルムを分析して有効成分の量を決定することにより、制御される。
1つの実施形態では、フィルムが分析され、そのフィルムの単位重量あたりの有効成分の量が決定される。
フィルムの調製
本明細書で論じられるように、流動可能なフィルム形成マトリクスが本発明の教示に従って含量で一様であるように調製される。含量の一様性は、流動可能な物質がフィルムに成形され、乾燥される際に、維持されることが望ましい。本発明の乾燥方法は、、活性物質を安全な温度、すなわち、その活性物質が実質的に分解せず、または効力低下したかもしくは実質的に不活性なものにならない温度および/または条件に維持しながらフィルム内に一様性を生じるための幾つかの因子を使用してもよい。第一に、本発明のフィルムは極めて短い熱履歴、通常わずかに分のオーダーの熱履歴を有し、その結果、合計の温度暴露ができるだけ最小にされる。フィルムは成分の凝集および移行を防止するだけでなく、その中の熱蓄積を防止するように制御して乾燥される。フィルムは下部から乾燥されてもよいし、または上部および下部の乾燥の組み合わせであってもよい。この湿ったフィルムの上面は、このフィルムの厚さを所望の最終水分含量レベル(これは、本明細書中で後述されるように、全フィルム組成物の約10重量%以下である)まで乾燥する前にスキニングを引き起こさないように乾燥されることが望ましい。
しかしながら、いずれの乾燥方法においても、当該活性物質をロックインすることにより、または当該活性物質の移行を実質的に防止することによって当該活性物質の均一分布を作り出すために、乾燥の最初の10分〜15分以内に、より望ましくは乾燥の最初の4〜6分以内に、最も望ましくは乾燥の最初の4分以内に、このフィルムの活性物質を固定する粘弾性の塊を急速に形成することが望ましい。短い熱暴露および蒸発冷却のために、フィルム成分、例えば、薬物、繊細な生物学的製剤または揮発性活性物質が乾燥プロセスの間の高温により影響されないで残り、この活性物質は凝集しないで維持される。対照的に、上表面におけるスキンニングは増大されたエネルギーを持つ液体キャリヤー分子をフィルム内に閉じ込め、それによりフィルム内の温度を上昇させ、活性成分を高い、潜在的に有害な温度に暴露する。
第二に、制御乾燥および表面スキンニングの不在のために熱混合がフィルム内で起こる。熱混合はフィルム中の対流の流れにより起こる。熱がフィルムの下部に加えられる際に、下部付近の液体が温度上昇し、膨張し、稠密ではなくなる。従って、この一層熱い液体が上昇し、一層冷たい液体がその場を占める。上昇する間に、一層熱い液体が一層冷たい液体と混じり、それと熱エネルギーを分け合い、すなわち、熱を伝える。そのサイクルが繰り返すにつれて、熱エネルギーがフィルム中に広められる。
本発明の制御された乾燥方法により得られる強い熱混合はフィルム全体にわたって一様な熱拡散を生じる。このような熱混合の不在下では、“ホットスポット”が発生し得る。フィルム中の熱のポケットがフィルム内の粒子凝集物または危険領域の形成およびその後の非一様性をもたらす。このような凝集物または団塊の形成は望ましくない。というのも、それは活性物質がランダムに分布されるかもしれない非一様なフィルムをもたらすからである。このような不均等の分布はフィルム当りの活性物質の量の大きな相違をもたらすかもしれず、これが有効性、安全性および効力の観点から問題である。
さらに、熱混合は一層低い全体の温度をフィルム内で維持することを助ける。フィルム表面は活性成分が分解する温度より上の温度に暴露されるかもしれないが、フィルム内部はこの温度に達しないかもしれない。この温度差のために、活性物質が分解しない。
例えば、本発明のフィルムは10分以下にわたって乾燥されることが望ましい。フィルムを80℃で10分間乾燥させることは、雰囲気とフィルムマトリクスとの間の約5℃の温度差を生じる。これは10分間の乾燥後に、フィルムの内部の温度が外部の暴露温度よりも5℃低いことを意味する。しかしながら、多くの場合、10分未満の乾燥時間、例えば、4〜6分が十分である。4分間の乾燥は約30℃の温度差を伴うかもしれず、また6分間の乾燥は約25℃の温度差を伴うかもしれない。このような大きい温度差のために、フィルムが熱感受性活性物質を分解させないで、かつこのマトリクスを活性物質が実質的に不安定になるか、実質的に分解するかまたは活性が低い物質になる温度に到達させないで、効率的な高い空気温度で乾燥されてもよい。
機械混合後に、フィルムが乾燥方法中に続けられる熱混合のためのコンベヤーに置かれてもよい。この乾燥方法の最初に、フィルムはそれがコンベヤーにより移動する際に下部から加熱されることが好ましい。熱が加熱メカニズム、例えば、乾燥機(これに限定されない)によりフィルムに供給されてもよい。フィルムが加熱される際に、液体キャリヤー、または揮発物が蒸発し始める。一層熱い液体が上昇し、一層冷たい液体がその場を占めるにつれて、熱混合も開始する。スキンがフィルムの上表面に形成しないので、揮発性液体が蒸発し続け、熱混合がフィルム全体にわたって熱エネルギーを分配し続ける。十分な量の揮発性液体が一旦蒸発すると、熱混合がフィルム全体にわたって一様な熱拡散を生じた。成分がフィルム全体にわたって一様な分布にロックされることが望ましい。粘弾性の固体を急速に、例えば最初の10分以下の時間内に、第1の6分以下の時間内に、最も望ましくは最初の0.5分〜4分以内に形成することが所望されるかも知れない。少量の液体キャリヤー、すなわち、水が粘弾性の形成の後に残ってもよいが、フィルムは、所望により、当該フィルムの所望の不均質性(heterogeneity)に影響を与えないでさらに乾燥されてもよい。さらなる乾燥は、最終のフィルムの中に10パーセント(10%)未満の溶媒が残り、より望ましくは8パーセント(8%)未満の溶媒が残り、最も望ましくは6パーセント(6%)未満の溶媒が残るように粘弾性の固体から溶媒を望ましく除去することによって、最終のフィルムを形成する。
乾燥のための空気温度は約50℃〜約160℃であってもよいのに対し、フィルムマトリクスの温度は、一般に、当該マトリクスの中の溶媒の沸点より低く、望ましくは約100℃以下、より望ましくは約90℃以下、最も望ましくは、約80℃である。換言すれば、必要に応じて、乾燥のために使用される空気温度は、マトリクスが受ける現実の温度よりも高くてもよい。
さらに、フィルム形成組成物または材料がフィルムにキャストされた後に、活性物質がそのフィルム形成組成物または材料に添加されてもよい。例えば、フィルムの乾燥前に活性物質がフィルムに添加されてもよい。活性物質がフィルムに制御して計量供給され、好適な技術、例えば、ドクターブレード(これはフィルムの表面にかろうじて、またはソフトに触れて、粒子をフィルム表面に制御可能に配置する装置である)の使用によりフィルムに配置されてもよい。その他の好適な、非限定的な、技術として、活性物質をフィルム表面に置くための追加のローラーの使用、活性物質をフィルム表面に噴霧もしくは堆積すること、単純な押出(乾燥した裏打ちフィルムに塗布される)またはデュアルスロットダイ押出(裏打ちフィルムおよび粒子が同時に形成される)のいずれかによって活性物質を添加すること、などが挙げられる。活性物質は、向かい合ったフィルム表面のいずれか、または両方、すなわち、上および/または下のフィルム表面に堆積技法によって置かれてもよい。堆積技法としては、一定量の活性物質をフィルムの表面の上に正確に計量する能力が挙げられるであろう。いくつかの実施形態では、活性物質は液体媒体に分散していてもよく、この分散液がフィルム上に、例えば塗布層として堆積されてもよい。望ましくは、活性物質粒子がフィルムに固定可能に配置され、例えば、フィルムに埋め込まれる。さらに、このような粒子はフィルムに完全には封入されず、または完全には埋め込まれず、粒子が部分的に埋め込まれ、または部分的に封入される場合のように、フィルムの表面に暴露されて残ることが望ましい。
フィルムの厚さの監視および制御も、一様な厚さのフィルムを与えることにより一様なフィルムの製造に寄与する。フィルムの厚さはガンマゲージまたはベータゲージなどのゲージで監視されてもよい。ゲージは乾燥装置、すなわち、乾燥オーブンまたはトンネルの端部で別のゲージに結合されてフィードバックループにより連通されて被覆装置中の開口部を制御し、調節して、一様なフィルム厚さの制御をもたらし得る。あるいは、フィルムの厚さは、製造プロセスの間の手作業による測定によって制御され、フィルムの所望の厚さが得られてもよい。
フィルム製品は適切に選ばれたポリマーおよび極性溶媒、ならびに所望のいずれかの薬剤または充填剤を合わせることにより一般に形成される。その組み合わせの溶媒含量は全組み合わせの少なくとも約30重量%であることが望ましい。この組み合わせにより生成された材料が、望ましくはロールコーティングにより、フィルムに成形され、次いで、望ましくは迅速かつ制御された乾燥方法により、乾燥されてフィルムの一様性、さらに詳しくは、非自己凝集性の一様な不均質性を維持する。得られるフィルムは、望ましくは約10重量%以下の溶媒、さらに望ましくは約8重量%以下の溶媒、さらに一層望ましくは約6重量%以下の溶媒、最も望ましくは約2重量%以下の溶媒を含むであろう。溶媒は水、極性有機溶媒(エタノール、イソプロパノール、アセトン、塩化メチレン、またはあらゆるこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない)であってもよい。
さらには、先に論じられたパラメータ、例えば、レオロジー特性、粘度、混合方法、キャスティング方法および乾燥方法(これらに限定されない)の考慮も本発明の異なる成分のための材料選択に影響する。さらに、適切な材料選択に関するそのような考慮が、単位重量あたり活性物質、例えば医薬活性物質、生物活性物質、生物学的効果のある活性物質および/または化粧用活性物質の10重量%以下のばらつき、またはフィルム製品の単位重量あたり活性物質の10重量%以下のばらつきしか有しない本発明の組成物(医薬活性物質、生物活性物質、生物学的効果のある活性物質および/または化粧用活性物質の剤形またはフィルム製品が挙げられる)を与える。換言すれば、本発明の一様性はこのマトリックス全体にわたる10重量%以下の医薬活性物質、生物活性物質、生物学的効果のある活性物質、有効成分および/または化粧用活性物質のばらつきの存在により決められる。望ましくは、ばらつきは5重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、または0.5重量%未満である。
フィルム用のフィルム形成ポリマー
本発明のフィルム単位または用量は、少なくとも1つの水溶性ポリマーを含む。このフィルムは、所望に応じて水膨潤性または水不溶性ポリマーも含んでもよい。
いくつかの実施形態では、当該自己支持性フィルムは、水溶性であるサッカリドをベースとするポリマーを含む。例えば、このサッカリドをベースとするポリマーは、セルロースまたはセルロース誘導体であってもよい。有用なサッカリドをベースとする、水溶性ポリマーの具体例としては、ポリデキストロース、プルラン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシエチルセルロース(HPC)、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、トラガンカントガム、グアーガム、アカシアガム、アラビアガム、デンプン、ゼラチン、およびこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの好ましい実施形態では、このサッカリドをベースとするポリマーは、少なくとも1つのセルロース誘導体ポリマー、ポリデキストロース、またはこれらの組み合わせであってもよい。当該フィルムは、サッカリドをベースとしない、水溶性または水不溶性のポリマーも含んでもよい。サッカリドをベースとしない、水溶性ポリマーの例としては、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリアクリル酸、メタクリル酸メチル共重合体、カルボキシビニルコポリマー、およびこれらの組み合わせが挙げられる。有用な水不溶性ポリマーの具体例としては、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルエチルセルロース、酢酸フタル酸セルロース、フタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかのさらに好ましい実施形態では、当該ポリマーは、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびポリエチレンオキシドの組み合わせであってもよい。いくつかの他の好ましい実施形態では、このポリマーは、ポリデキストロースおよびポリエチレンオキシドの組み合わせである。なおさらに好ましい実施形態では、このポリマーは、ポリデキストロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびポリエチレンオキシドの組み合わせである。
本明細書で使用する場合、語句「水溶性ポリマー」およびその派生語は、少なくとも部分的に水に可溶性、望ましくは完全にもしくはほとんど水に可溶性であるか、または吸水性であるポリマーを指す。いくつかの実施形態では、本発明のフィルム単位は、湿潤剤に対して露出されるとき、少なくとも部分的に溶ける。いくつかの他の実施形態では、本発明のフィルム単位は、湿潤剤に対して露出されるとき、実質的に溶ける。
吸水性ポリマーは、しばしば、水膨張性ポリマーと称される。本発明で有用な物質は、室温および室温を超える温度などの他の温度で水溶性または水膨潤性であってよい。さらに、物質は、大気圧未満の圧力で水溶性または水膨潤性でよい。水溶性ポリマーは、水溶性または水分の吸上げが少なくとも20重量%である水膨潤性であることが望ましい。水分の吸上げが25重量%以上の水膨潤性ポリマーもまた有用である。そのような水溶性ポリマーから形成した本発明のフィルムまたは剤形は、体液に接触すると同時に溶解できるほど十分に水溶性であることが望ましい。
本発明のフィルムへの組込み有用な他のポリマーには、生分解性ポリマー、コポリマー、ブロックポリマー、およびそれらの組み合わせが含まれる。上の判定基準を満たす既知の有用なポリマーまたはポリマークラスの中には以下がある:ポリ(グリコール酸)(PGA)、ポリ(乳酸)(PLA)、ポリジオキサノ、ポリオキサノラート、ポリ(α−エステル)、ポリ無水物、ポリアセタート、ポリカプロラクトン、ポリ(オルトエステル)、ポリアミノ酸、ポリアミノカーボネート、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリ(アルキルシアノアクリラート)、ならびにその混合物およびコポリマー。追加の有用なポリマーには、L−およびD−乳酸のステレオポリマー、ビス(p−カルボキシフェノキシ)プロパン酸とセバシン酸のコポリマー、セバシン酸コポリマー、カプロラクトンコポリマー、ポリ(乳酸)/ポリ(グリコール酸)/ポリエチレングリコールコポリマー、ポリウレタンとポリ(乳酸)のコポリマー、ポリウレタンとポリ(乳酸)コポリマー、α−アミノ酸コポリマー、α−アミノ酸とカプロン酸のコポリマー、α−ベンジルグルタマートとポリエチレングリコールのコポリマー、スクシナートとポリ(グリコール)のコポリマー、ポリホスファゼン、ポリヒドロキシ−アルカン酸、およびそれらの混合物が含まれる。2成分系および3成分系が企図される。
他の有用な特定のポリマーには、商標Medisorbおよび商標Biodelで市販されているポリマーが含まれる。Medisorb材は、米国デラウェア州ウィルミントンのデュポン社から市販されており、一般的に、「プロパン酸、ヒドロキシ酢酸含有ヒドロキシ−ポリマー含有2−ヒドロキシ−ポリマー」を含む「ラクチド/グリコリドコポリマー」として同定されている。4種のそのようなポリマーには、融点が338〜347°F(170〜175℃)の範囲の100%ラクチドと考えられるラクチド/グリコリド100L;融点が437〜455°F(225〜235℃)の範囲の100%グリコリドと考えられるラクチド/グリコリド100L;融点が338〜347°F(170〜175℃)の範囲の、85%ラクチドと15%グリコリドと考えられるラクチド/グリコリド85/15;および融点が338〜347°F(170〜175℃)の範囲の50%ラクチドと50%グリコリドのコポリマーと考えられるラクチド/グリコリド50/50が含まれる。
Biodel材は、化学的に異なる様々なポリ無水物のファミリーを表す。
様々な異なるポリマーを使用することができるが、乾燥前に所望の混合物粘度を提供するポリマーを選択することが望ましい。例えば、活性物質または他の成分が、選択した溶媒に不溶性である場合、均一性の維持に役立てるためには高い粘度をもたらすポリマーが所望される。他方で、成分が溶媒に可溶性である場合、低い粘度をもたらすポリマーが好ましい。
このポリマーは、フィルムの粘度への作用に重要な役割を果たす。粘度は、乳濁液、コロイド、または懸濁液中の活性物質の安定性を制御する液体の一特性である。一般に、マトリックスの粘度は、約400cps〜約100,000cpsで変化し、好ましくは約800cps〜約60,000cpsで、最も好ましくは約1,000cps〜約40,000cpsで変化する。フィルム形成マトリックスの粘度は、乾燥工程の開始と同時に急上昇することが望ましい。
粘度は、マトリックス中の他の成分に依存し、選択した活性物質に基づいて調節することができる。例えば、成分が選択した溶媒中で溶解しない場合、成分が沈降するのを防止するために適切な粘度を選択してよく、この沈降は得られたフィルムの均一性に悪影響を与えるはずである。粘度は、異なる方式で調節することができる。フィルムマトリックスの粘度を増大させるためには、ポリマーは、高分子量ポリマーから選択してよく、あるいはカルシウム塩、ナトリウム塩、およびカリウム塩などの架橋剤を加えてよい。粘度は、温度を調節し、または粘度上昇成分を加えることによって調整してもよい。粘度を上昇させ、または乳濁液/懸濁液を安定させる成分には、高分子量ポリマー、多糖類、およびガムが含まれ、これらには、それだけには限らないが、アルギナート、カラギナン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ローカストビーンガム、グアールガム、キサンタンガム、デキストラン、アラビアガム、ジェランガム、およびそれらの組み合わせが含まれる。
また、単独で使用された場合に可撓性フィルムを得るのに通常可塑剤を必要とするある種のポリマーが、可塑剤を用いないで合わされ、しかも可撓性フィルムを得ることができることが観察されていた。例えば、HPMCおよびHPCは組み合わせて使用される場合に製造および貯蔵に適した可塑性および弾性を有する可撓性の、強いフィルムを与える。追加の可塑剤またはポリアルコールが可撓性のために必要とされない。
さらに、ポリエチレンオキサイド(PEO)は、単独で、または親水性セルロースポリマーおよび/またはポリデキストロースと組み合わせて使用される場合に、可撓性の、強いフィルムを得る。
追加の可塑剤またはポリアルコールは、可撓性のために必要とされない。PEOとの組み合わせに適したセルロースポリマーの非限定例として、HPCおよびHPMCが挙げられる。PEOおよびHPCは本質的にゲル化温度を有しないが、HPMC(Dow Chemical Co.から入手し得るメトセルEF(Methocel EF))は58−64℃のゲル化温度を有する。さらに、これらのフィルムは実質的に有機溶媒(これらはフィルム特性を悪化しないで除去し得る)を含まない場合でさえも十分に可撓性である。このようなものとして、溶媒が存在しない場合には、フィルム中に可塑剤がない。有機溶媒はフィルムを可塑化しがちであり得るので、この効果があまり望ましくないかまたは他の添加剤によって制御できるときには、有機溶媒を残すことは有用であり得る。当該ポリマー成分が適切なレベルのPEOを含むときには、PEOをベースとするフィルムはまた良好な耐引き裂き性、ほとんどまたは全くカーリングのないこと、およびポリマー成分が適当なレベルのPEOを含む場合に速い溶解速度を示す。
所望のフィルム特性を得るために、ポリマー成分中のPEOのレベルおよび/または分子量が変化されてもよい。PEO含量を変更することは耐引き裂き性、溶解速度、および接着性などの性質に影響する。従って、フィルム特性を調節するための1つの方法はPEO含量を変更することである。例えば、いくつかの実施形態では、迅速な溶解性のフィルムが望ましい。ポリマー成分の含量を変更することにより、所望の溶解特性が得られる。
本発明によれば、PEOはポリマー成分中で約20重量%から100重量%までの範囲であることが望ましい。いくつかの実施形態では、PEOの量は約1mgから約200mgまでの範囲であることが望ましい。親水性セルロースポリマーおよび/またはポリデキストロースは約0重量%から約80重量%までの範囲であり、またはPEOと約4:1までの比、望ましくは約1:1の比である。
いくつかの実施形態では、PEOレベルを変化させてあるフィルム特性を促進することが望ましいかもしれない。高い耐引き裂き性および速い溶解速度を得るために、ポリマー成分中の約50%以上のPEOのレベルが望ましい。接着防止を得るために、すなわち、フィルムが口蓋に接着することを防止するために、約20%〜75%のPEOレベルが望ましい。しかしながら、いくつかの実施形態では、例えば、動物または子供への投与のために口蓋への接着が所望されるかもしれない。このような場合には、高レベルのPEOが使用されてもよい。さらに詳しくは、フィルムの構造保全性および溶解はフィルムが意図される使用に応じて、粘膜に接着し、容易に除去でき、または一層しっかりと接着し、除去し難いように調節し得る。
PEOの分子量がまた変化されてもよい。高分子量PEO(例えば、約4百万)がフィルムの粘膜接着性を増大するのに所望されるかもしれない。さらに望ましくは、その分子量が約100,000〜900,000まで、さらに望ましくは約100,000〜600,000まで、最も望ましくは約100,000〜300,000までの範囲であってもよい。ある実施態様において、ポリマー成分中で高分子量(600,000〜900,000)PEOを低分子量(100,000〜300,000)PEOと合わせることが望ましいかもしれない。
例えば、あるフィルム特性、例えば、速い溶解速度および高い耐引き裂き性が、少量の高分子量PEOを多量の低分子量PEOと合わせることにより得られるかもしれない。望ましくは、このような組成物はPEO−ブレンドポリマー成分中に約60%以上のレベルの低分子量PEOを含む。
接着防止、速い溶解速度、および良好な耐引き裂き性の性質をバランスさせるために、望ましいフィルム組成物は必要により少量の高分子量PEOと組み合わせて、約50%〜75%の低分子量PEOを含んでもよく、ポリマー成分の残部は親水性セルロースポリマー(HPCまたはHPMC)および/またはポリデキストロースを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、当該フィルムは、単独で、または少なくとも1つの追加のポリマーと組み合わせて、ポリビニルアルコール(PVA)を含んでもよい。追加のポリマーの例には、セルロース誘導体ポリマー、デンプン、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリエチレンオキシド(PEO)、アルギネート、ペクチン、またはこれらの組み合わせが含まれる。PVAは、フィルム強度を改善するため、および/または溶解速度を変更して緩慢化するために、当該フィルムにおいて使用することができる。このフィルムは、化粧品、栄養補助食品、生物製剤、医薬品および生物的効果のある製剤のデリバリーのためにとりわけ有用である。好ましい実施形態では、このフィルムは、何の追加の可塑剤もなしにPVAを含む。例えば、このフィルムは、フィルムに強度を与えるPVAとフィルムに可撓性を与え、可塑剤の必要性を取り除く可能性があるPEOの両方を含むことができる。
PVAは、所望の製品の用途および特徴に応じて、様々な量で使用することができる。例えば、一般に、大量のPVAは、フィルム強度を高め溶解時間を長くするであろう。活性物質の高用量を必要とするフィルムについては、フィルムの0.5重量%、好ましくは 1重量%、より好ましくは、5重量%という最小量でPVAを効果的に使用して、フィルム強度を改善することができる。このPVAは、最大量で、例えば、フィルムの80重量%、好ましくは、50重量%、より好ましくは、25重量%で効果的に使用することができる。溶解時間を緩慢化するために、PVAは、80%という高いレベルで使用することができる。活性物質を含むフィルムは、一方または両方の表面上で、PVA含有層で被覆されて、そのフィルムの溶解およびそのフィルムからの活性物質の放出が改変されてもよい。
高充填量の活性物質は当該フィルムの強度および可撓性を低下させ得る。単独で、または少なくとも1つの他のポリマーと組み合わせてPVAを当該フィルムの中に含めることは、このフィルムの引張強さを高め得る。また、薬物粒子または味がマスクされた、もしくは被覆された、もしくは放出が改変された薬物粒子は一層大きい粒径を有してもよいが、一層大きい粒径を有することは、フィルムへのこれらの粒子の充填量を困難にし得る。PVAはフィルム溶液の粘度を高めて、改善された薬物充填量を許容することができる。
活性物質をフィルムに導入する場合、単位面積当りの活性物質の量は、均一なフィルム分布によって決定される。本発明によれば、可食性フィルムはその有効成分の所定の用量を有する。
例えば、フィルムを個々の剤形に切断する場合、剤形中の活性物質の量は、かなり高い精度で知ることができる。これは、所与の領域の活性物質の量は、フィルムの別の部分の同じ大きさの領域の活性物質の量と実質的に同じなので実現する。用量の精度は、活性物質が薬剤、すなわち、薬物である場合、特に有利である。
フィルム用のフィルム形成ポリマー
本発明のフィルムに組み込んでよい活性成分には、それだけには限らないが、ブタクサ花粉、胞子、微生物、種子、洗口剤成分、香味料、香料、酵素、保存料、甘味料、着色料、スパイス、ビタミンなど、医薬活性物質および化粧用活性物質、薬物、薬剤、抗原、またはアレルゲン、ならびにそれらの組合せが含まれる。
多種多様な薬剤、生物活性物質、および医薬組成物を本発明の製剤形態に含むことができる。有用な薬物の例として、ace阻害剤、抗狭心症薬、抗不整脈薬、抗喘息薬、抗コレステロール薬、鎮痛薬、麻酔剤、抗痙攣薬、抗鬱薬、抗糖尿病薬、下痢止剤、解毒剤、抗ヒスタミン剤、抗高血圧薬、抗炎症薬、抗高脂血薬、抗躁病薬、制嘔吐剤、抗卒中薬、抗甲状腺薬、抗がん剤、抗ウイルス薬、にきび用薬、アルカロイド、アミノ酸製剤、鎮咳薬、抗尿酸血薬、抗ウイルス薬、同化剤、全身性および非全身性抗感染薬、抗新生物薬、抗パーキンソン病薬、抗リウマチ薬、食欲増進剤、生物学的応答修飾物質、血液調整剤、骨代謝調整剤、心血管薬、中枢神経系刺激剤、コリンエステラーゼ阻害剤、避妊薬、充血除去剤、栄養補助食品、ドーパミン受容体作動薬、子宮内膜症薬、酵素、勃起障害治療薬、妊娠薬、胃腸薬、ホメオパシー療法剤、ホルモン、高カルシウム血および低カルシウム血管理剤、免疫調節剤、免疫抑制薬、偏頭痛薬、乗物酔い治療薬、筋弛緩剤、肥満治療剤、骨粗鬆症調剤、子宮収縮剤、副交感神経遮断薬、副交感神経作用薬、プロスタグラジン、精神治療薬、呼吸薬、鎮静剤、禁煙補助薬、交感神経遮断薬、振戦薬、尿路薬、血管拡張剤、緩下薬、制酸薬、イオン交換樹脂、解熱剤、食欲抑制剤、去痰薬、抗不安薬、抗潰瘍薬、抗炎症薬、冠動脈拡張剤、大脳拡張剤、抹消血管拡張剤、向精神薬、興奮剤、降圧薬、血管収縮剤、片頭痛治療薬、抗生物質、精神安定剤、抗精神病薬、抗腫瘍薬、抗凝血剤、抗血栓剤、睡眠薬、抗嘔吐薬、制吐剤、抗痙攣薬、神経筋薬、高および低血糖薬、甲状腺および抗甲状腺調剤、利尿薬、鎮痙薬、子宮弛緩薬、抗肥満薬、赤血球生成薬、抗喘息薬、鎮咳薬、粘液溶解薬、DNAおよび遺伝子調整薬、ならびにこれらの組み合わせが挙げられる。
本発明において使用が検討される投薬有効成分の例として、制酸薬、H−拮抗薬、および鎮痛薬が挙げられる。例えば制酸薬用量は、炭酸カルシウム単独または水酸化マグネシウム、および/または水酸化アルミニウムとの組み合わせにおける原料を使用して調製することができる。さらに、制酸薬はH−拮抗薬と組み合わせて使用することができる。
鎮痛薬はアヘン剤およびアヘン誘導体を含み、例えばオキシコドン(Oxycontin(登録商標)として入手可能);イブプロフェン(Motrin(登録商標)、Advil(登録商標)、Motrin Children’s(登録商標)、Motrin IB(登録商標)、Advil Children’s(登録商標)、Motrin Infants’(登録商標)、Motrin Junior(登録商標)、Ibu−2(登録商標)、Proprinal(登録商標)、Ibu−200(登録商標)、Midol Cramp Formula(登録商標)、Bufen(登録商標)、Motrin Migraine Pain(登録商標)、Addaprin(登録商標)およびHaltran(登録商標)として入手可能)、アスピリン(Empirin(登録商標)、Ecotrin(登録商標)、Genuine Bayer(登録商標)、およびHalfprin(登録商標)として入手可能)、アセトアミノフェン(Silapap Infant’s(登録商標)、Silapap Children’s(登録商標)、Tylenol(登録商標)、Tylenol Children’s(登録商標)、Tylenol Extra Strength(登録商標)、Tylenol Infants’ Original(登録商標)、Tylenol Infants’(登録商標)、Tylenol Arthritis(登録商標)、T−Painol(登録商標)、Q−Pap(登録商標)、Cetafen(登録商標)、Dolono(登録商標)、Tycolene(登録商標)、APAP(登録商標)およびAminofen(登録商標))として入手可能)、およびそれらの組み合わせが挙げられ、カフェインを含んでいてもよい。他の鎮痛薬が本発明において使用されてもよく、メペリジン塩酸塩(Demerol(登録商標)として入手可能)、カプサイシン(Qutenza(登録商標)として入手可能)、モルヒネ硫酸塩およびナルトレキソン塩酸塩(Embeda(登録商標)として入手可能)、ヒドロモルホン塩酸塩(Dilaudid(登録商標)として入手可能)、プロポキシフェンナフシレートおよびアセトアミノフェン(Darvocet−N(登録商標)として入手可能)、フェンタニル(Duragesic(登録商標)、Onsolis(登録商標)およびFentora(登録商標)として入手可能)、ヒアルロン酸ナトリウム(Euflexxa(登録商標)として入手可能)、アダリムマブ(Humira(登録商標)として入手可能)、スマトリプタンサクシネート(Imitrex(登録商標)として入手可能)、フェンタニルイオン導入(Ionsys(登録商標)として入手可能)、オルフェナドリンシトラート(Norgesic(登録商標)として入手可能)、サリチル酸マグネシウム四水和物(Novasal(登録商標)として入手可能)、オキシモルホン塩酸塩(Opana ER(登録商標)として入手可能)、メトカルバモール(Robaxin(登録商標)として入手可能)、カリソプロドール(Soma(登録商標)として入手可能)、トラマドール塩酸塩(Ultracet(登録商標)およびUltram(登録商標)として入手可能)、モルヒネサルフェート(MS Contin(登録商標)として入手可能)、メタキサロン(Skelaxin(登録商標)として入手可能)、オキシコドン塩酸塩(OxyContin(登録商標)として入手可能)、アセトアミノフェン/オキシコドン塩酸塩(Percocet(登録商標)として入手可能)、オキシコドン/アスピリン(Percodan(登録商標)として入手可能)、ヒドロコドン酒石酸水素塩/アセトアミノフェン(Vicodin(登録商標)として入手可能)、ヒドロコドン酒石酸水素塩/イブプロフェン(Vicoprofen(登録商標)として入手可能)、ネパフェナク(Nevanac(登録商標)として入手可能)、およびプレガバリン(Lyrica(登録商標)として入手可能)が挙げられる。
本発明はさらに、NSAIDsのような薬剤を含んでもよく、エトドラク(Lodine(登録商標)として入手可能)、ケトロラクトロメタミン(Acular(登録商標)またはAcuvail(登録商標)として入手可能)、ナプロキセンナトリウム(Anaprox(登録商標)、Naprosyn(登録商標)として入手可能)、フルルビプロフェン(Ansaid(登録商標)として入手可能)、ジクロフェナクナトリウム/ミソプロストール(Arthrotec(登録商標)として入手可能)、セレコキシブ(Celebrex(登録商標)として入手可能)、スリンダク(Clinoril(登録商標)として入手可能)、オキサプロジン(Daypro(登録商標)として入手可能)、ピロキシカム(Feldene(登録商標)として入手可能)、インドメタシン(Indocin(登録商標)として入手可能)、メロキシカム(Mobic(登録商標)として入手可能)、メフェナム酸(Ponstel(登録商標)として入手可能)、トルメチンナトリウム(Tolectin(登録商標)として入手可能)、トリサリチル酸コリンマグネシウム(Trilisate(登録商標)として入手可能)、ジクロフェナクナトリウム(Voltaren(登録商標)として入手可能)、ジクロフェナクカリウム(Cambia(登録商標)またはZipsor(登録商標)として入手可能)、およびミソプロストール(Cytotec(登録商標)として入手可能)が挙げられる。ブプレノルフィンおよびナロキソンといったオピエート作動薬および拮抗薬は本発明で使用されるさらなる薬物の例である。
本発明で使用される他の好ましい有効成分のための他の好ましい薬物として、下痢止め薬が挙げられ、例えばロペラミド(Imodium AD(登録商標)、Imotil(登録商標)、Kaodene(登録商標)、Imperim(登録商標)、Diamode(登録商標)、QC Anti−Diarrheal(登録商標)、Health Care America Anti−Diarrheal(登録商標)、Leader A−D(登録商標)、およびImogen(登録商標)として入手可能)、ニタゾキサニド(Alinia(登録商標)として入手可能)およびジフェノキシレート塩酸塩/アトロピンサルフェート(Lomotil(登録商標)として入手可能)、抗ヒスタミン剤、鎮咳薬、充血除去剤、ビタミン剤、および口臭清涼剤が挙げられる。単独で使用されまたは感冒、疼痛、発熱、咳、充血、鼻水、およびアレルギー用(例えばアセトアミノフェン、イブプロフェン、クロルフェニラミンマレアート、デキストロメトルファン、デキストロメトルファン臭化水素塩、フェニレフリン塩酸塩、プソイドエフェドリン塩酸塩、ジフェンヒドラミンおよびそれらの組み合わせ)に、組み合わせで使用される普通薬(例えばデキストロメトルファン臭化水素塩およびフェニレフリン塩酸塩(Triaminic(登録商標)として入手可能)が本発明のフィルム組成物中に含まれていてもよい。
本発明において有用な他の有効成分として、限定されないが、アルコール依存症トリートメント、例えばアカンプロセートカルシウム(Campral(登録商標)として入手可能);アレルギー治療剤、例えばプロメタジン塩酸塩(Phenergan(登録商標)として入手可能)、ベポタスチンベシル酸塩(Bepreve(登録商標)として入手可能)、ヒドロコドンポリスチレクス/クロルフェニラミンポリスチレクス(Tussionex(登録商標)として入手可能)、セチリジン塩酸塩(Zyrtec(登録商標)として入手可能)、セチリジン塩酸塩/プソイドエフェドリン塩酸塩(Zyrtec−D(登録商標)として入手可能)、プロメタジン塩酸塩/コデインホスフェート(Phenergan(登録商標)とコデインとして入手可能)、ペミロラスト(Alamast(登録商標)として入手可能)、フェキソフェナジン塩酸塩(Allegra(登録商標)として入手可能)、メクリジン塩酸塩(Antivert(登録商標)として入手可能)、アゼラスチン塩酸塩(Astelin(登録商標)として入手可能)、ニザチジン(Axid(登録商標)として入手可能)、デスロラタジン(Clarinex(登録商標)として入手可能)、クロモグリク酸ナトリウム(Crolom(登録商標)として入手可能)、エピナスチン塩酸塩(Elestat(登録商標)として入手可能)、アゼラスチン塩酸塩(Optivar(登録商標)として入手可能)、リン酸プレドニゾロンナトリウム(Orapred ODT(登録商標)として入手可能)、オロパタジン塩酸塩(Patanol(登録商標)として入手可能)、ケトチフェンフマラート(Zaditor(登録商標)として入手可能)、およびモンテルカストナトリウム(Singulair(登録商標)として入手可能);および抗ヒスタミン剤、例えばジフェンヒドラミン塩酸塩(Benadryl(登録商標)として入手可能)、ロラタジン(Claritin(登録商標)として入手可能)、アステミゾール(Hismanal(登録商標)として入手可能)、ナブメトン(Relafen(登録商標)として入手可能)、ジフェンヒドラミン塩酸塩(TheraFlu(登録商標)として入手可能)およびクレマスチン(Tavist(登録商標)として入手可能)が挙げられる。
本発明のフィルムはさらに、アルツハイマー治療剤、例えばタクリン塩酸塩(Cognex(登録商標)として入手可能)、ガランタミン(Razadyne(登録商標)として入手可能)、ドネペジル塩酸塩(Aricept(登録商標)として入手可能)、リバスチグミンタルトラート(Exelon(登録商標)として入手可能)、カプリリデン(caprylidene)(Axona(登録商標)として入手可能)およびメマンチン(Namenda(登録商標)として入手可能);貧血治療剤、例えばシアノコバラミン(Nascobal(登録商標)として入手可能)およびフェルモキシトール(Feraheme(登録商標)として入手可能);麻酔剤、例えばアンチピリンとベンゾカイン(Auralgan(登録商標)、Aurodex(登録商標)およびAuroto(登録商標)として入手可能);狭心症治療剤、例えばアムロジピンベシレート(Norvasc(登録商標)として入手可能)、ニトログリセリン(Nitro−Bid(登録商標)、Nitro−Dur(登録商標)、Nitrolingual(登録商標)、Nitrostat(登録商標)、Transderm−Nitro(登録商標)として入手可能)、イソソルビドモノニトラート(Imdur(登録商標)として入手可能)、およびイソソルビドジニトラート(Isordil(登録商標)として入手可能);鎮咳薬、例えばグアイフェネシン;抗アルツハイマー剤、例えばニセルゴリン;およびCa−拮抗薬、例えばニフェジピン(Procardia(登録商標)およびAdalat(登録商標)として入手可能)を含んでいてもよい。
本発明において有用な有効成分として、また、抗喘息薬、例えばアルブテロールサルフェート(Proventil(登録商標)として入手可能)、臭化イプラトロピウム(Atrovent(登録商標)として入手可能)、サルメテロールキシナホエート(Serevent(登録商標)として入手可能)、ザフィルルカスト(Accolate(登録商標)として入手可能)、フルニソリド(AeroBid(登録商標)として入手可能)、メタプロテレノールサルフェート(Alupent(登録商標)として入手可能)、アルブテロール吸入剤(Ventolin(登録商標)として入手可能)、テルブタリンサルフェート(Brethine(登録商標))、フォルモテロール(Foradil(登録商標)として入手可能)、クロモグリク酸ナトリウム(Intal(登録商標)として入手可能)、レバルブテロール塩酸塩(Xopenex(登録商標)として入手可能)、ジレウトン(Zyflo(登録商標)として入手可能)、プロピオン酸フルチカゾン/サルメテロール(Advair(登録商標)として入手可能)、アルブテロールサルフェート/トリアムシノロンアセトニド(Azmacort(登録商標)として入手可能)、ジメチルキサンチン(Theophylline(登録商標)として入手可能)、およびべクロメタゾン(Beclovent(登録商標)、Beconase(登録商標)、Qvar(登録商標)、Vancenase(登録商標)、Vanceril(登録商標));血管性浮腫薬、例えばCIエステル分解酵素(エステラーゼ)阻害剤(human)(Berinert(登録商標)として入手可能)およびエカランチド(Kalbitor(登録商標)として入手可能);および抗菌剤、例えばトリメトプリム/スルファメトキサゾール(Bactrim(登録商標)として入手可能)、ムピロシン(Bactroban(登録商標)として入手可能)、メトロニダゾール(Flagyl(登録商標)として入手可能)、アセチルスルフイソキサゾール(Gantrisin(登録商標)として入手可能)、ビスマスサブサリチラートおよびメトロニダゾール/テトラサイクリン塩酸塩(Helidac Therapy(登録商標)として入手可能)、ニトロフラントイン(Macrodantin(登録商標)として入手可能)、ノルフロキサシン(Noroxin(登録商標)として入手可能)、エリスロマイシンエチルサクシネート/アセチルスルフイソキサゾール(Pediazole(登録商標)として入手可能)、およびレボフロキサシン(Levaquin(登録商標)として入手可能)が挙げられる。
本発明はさらに、アモキシシリン(Amoxil(登録商標)として入手可能)、アンピシリン(Omnipen(登録商標)、Polycillin(登録商標)およびPrincipen(登録商標)として入手可能)、アモキシシリン/クラブラン酸カリウム(Augmentin(登録商標)として入手可能)、モキシフロキサシン塩酸塩(Avelox(登録商標)として入手可能)、ベシフロキサシン(Besivance(登録商標)として入手可能)、クラリスロマイシン(Biaxin(登録商標)として入手可能)、セフチブテン(Cedax(登録商標)として入手可能)、セフロキシムアキセチル(Ceftin(登録商標)として入手可能)、セフプロジル(Cefzil(登録商標)として入手可能)、シプロフロキサシン塩酸塩(Ciloxan(登録商標)およびCipro(登録商標)として入手可能)、クリンダマイシンホスフェート(Cleocin T(登録商標)として入手可能)、ドキシサイクリン塩酸塩(Doryx(登録商標)として入手可能)、ジリスロマイシン(Dynabac(登録商標)として入手可能)、エリスロマイシン(E.E.S.(登録商標)、E−Mycin(登録商標)、Eryc(登録商標)、Ery−Tab(登録商標)、Erythrocin(登録商標)、およびPCE(登録商標)として入手可能)、局所用エリスロマイシン(A/T/S(登録商標)、Erycette(登録商標)、T−Stat(登録商標)として入手可能)、ゲミフロキサシン(F活性物質(登録商標)として入手可能)、オフロキサシン(Ocuflox(登録商標)、Floxin(登録商標)として入手可能)、テリスロマイシン(Ketek(登録商標)として入手可能)、ロメフロキサシン塩酸塩(Maxaquin(登録商標)として入手可能)、ミノサイクリン塩酸塩(Minocin(登録商標)として入手可能)、ホスホマイシントロメタミン(Monurol(登録商標)として入手可能)、ペニシリンとカリウム(Penicillin VK(登録商標)、Veetids(登録商標)として入手可能)、トリメトプリム(Primsol(登録商標)として入手可能)、シプロフロキサシン塩酸塩(Proquin XR(登録商標)として入手可能)、リファンピン、イソニアジドおよびピラジンアミド(Rifater(登録商標)として入手可能)、セフジトレン(Spectracef(登録商標)として入手可能)、セフィキシム(Suprax(登録商標)として入手可能)、テトラサイクリン(Achromycin V(登録商標)およびSumycin(登録商標)として入手可能)、トブラマイシン(Tobrex(登録商標)として入手可能)、リファキシミン(Xifaxan(登録商標)として入手可能)、アジスロマイシン(Zithromax(登録商標)として入手可能)、アジスロマイシン懸濁液(Zmax(登録商標)として入手可能)、リネゾリド(Zyvox(登録商標)として入手可能)、過酸化ベンゾイルおよびクリンダマイシン(BenzaClin(登録商標)として入手可能)、エリスロマイシンおよび過酸化ベンゾイル(Benzamycin(登録商標)として入手可能)、デキサメタゾン(Ozurdex(登録商標)として入手可能)、シプロフロキサシンおよびデキサメタゾン(Ciprodex(登録商標)として入手可能)、ポリミキシンBサルフェート/ネオマイシンサルフェート/ヒドロコルチゾン(Cortisporin(登録商標)として入手可能)、コリスチンサルフェート/ネオマイシンサルフェート/ヒドロコルチゾンアセタート/臭化トンゾニウム(Cortisporin−TC Otic(登録商標)として入手可能)、セファレキシン塩酸塩(Keflex(登録商標)として入手可能)、セフジニル(Omnicef(登録商標)として入手可能)、およびガチフロキサシン(Zymar(登録商標)として入手可能)などの、1以上の抗生物質を含んでいてもよい。
他の有用な有効成分として、シクロホスファミド(Cytoxan(登録商標)として入手可能)、メトトレキサート(Rheumatrex(登録商標)およびTrexal(登録商標)として入手可能)、タモキシフェンシトラート(Nolvadex(登録商標)として入手可能)、ベバシズマブ(アバスチン(登録商標)として入手可能)、エベロリムス(Afinitor(登録商標)として入手可能)、パゾパニブ(Votrient(登録商標)として入手可能)、およびアナストロゾール(Arimidex(登録商標)として入手可能);白血病治療薬、例えばオファツムマブ(Arzerra(登録商標)として入手可能);抗血栓剤、例えば抗トロンビン組み換え凍結乾燥粉末(Atryn(登録商標)として入手可能)、プラスグレル(Efient(登録商標)として入手可能);抗凝固剤、例えばアスピリンと徐放ジピリダモール(Aggrenox(登録商標)として入手可能)、ワルファリンナトリウム(Coumadin(登録商標)として入手可能)、ジピリダモール(Persantine(登録商標)として入手可能)、ダルテパリン(Fragmin(登録商標)として入手可能)、ダナパロイド(Orgaran(登録商標)として入手可能)、エノキサパリン(Lovenox(登録商標)として入手可能)、ヘパリン(Hep−Lock、Hep−Pak、Hep−Pak CVC、Heparin Lock Flushとして入手可能)、チンザパリン(Innohep(登録商標)として入手可能)、およびクロピドグレルビサルフェート(Plavix(登録商標)として入手可能);制吐剤、例えばグラニセトロン塩酸塩(Kytril(登録商標)として入手可能)およびナビロン(Cesamet(登録商標)として入手可能)、トリメトベンズアミド塩酸塩(Tigan(登録商標)として入手可能)、およびオンダンセトロン塩酸塩(Zofran(登録商標)として入手可能);抗真菌治療薬、例えばケトコナゾール(Nizoral(登録商標)として入手可能)、ポサコナゾール(Noxafil(登録商標)として入手可能)、シクロピロキス(Penlac(登録商標)として入手可能)、グリセオフルビン(Gris−PEG(登録商標)として入手可能)、オキシコナゾールニトラート(Oxistat(登録商標)として入手可能)、フルコナゾール(Diflucan(登録商標)として入手可能)、セルタコナゾールニトラート(Ertaczo(登録商標)として入手可能)、テルビナフィン塩酸塩(Lamisil(登録商標)として入手可能)、シクロピロクス(Loprox(登録商標)として入手可能)、ナイスタチン/トリアムシノロンアセトニド(Mycolog−II(登録商標)として入手可能)、エコナゾールニトラート(Spectazole(登録商標)として入手可能)、イトラコナゾール(Sporanox(登録商標)として入手可能)、およびテルコナゾール(Terazol(登録商標)として入手可能)などのがん治療剤が挙げられる。
有効成分としてさらに、抗炎症薬、例えばヒドロキシクロロキンサルフェート(Plaquenil(登録商標)として入手可能)、プロピオン酸フルチカゾン(Cutivate(登録商標)として入手可能)、カナキヌマブ(Llaris(登録商標)として入手可能)、アムシノニド(Cyclocort(登録商標)として入手可能)、メチルプレドニゾロン(Medrol(登録商標)として入手可能)、ブデソニド(Entocort EC(登録商標)として入手可能)、アナキンラ(Kineret(登録商標)として入手可能)、ジフロラソンジアセタート(Psorcon(登録商標)として入手可能)、およびエタネルセプト(Enbrel(登録商標)として入手可能);抗痙攣薬、例えばフェノバルビタール/ヒヨスチアミンサルフェート/アトロピンサルフェート/スコポラミン臭化水素酸塩(Donnatal(登録商標)として入手可能);抗ウイルス薬トリートメント、例えばオセルタミビルホスフェート(Tamiflu(登録商標)として入手可能);抗寄生虫薬、チニダゾール(Tindamax(登録商標)として入手可能)など;食欲治療薬、例えばメゲストロールアセタート(Megace ES(登録商標)として入手可能)、フェンテルミン塩酸塩(Adipex−P(登録商標)として入手可能)、およびジエチルプロピオン塩酸塩(Tenuate(登録商標)として入手可能);関節炎薬、レフルノミド(Arava(登録商標)として入手可能)、セルトリズマブペゴル(Cimzia(登録商標)として入手可能)、ジクロフェナクナトリウム(Pennsaid(登録商標)として入手可能)、ゴリムマブ(Simponi(登録商標)として入手可能)、およびトシリズマブ(Actemra(登録商標)として入手可能)など;膀胱制御薬、例えば塩化トロスピウム(Sanctura(登録商標)として入手可能)、デスモプレシンアセタート(DDAVP(登録商標)として入手可能)、トルテロジンタルトラート(Detrol(登録商標)として入手可能)、塩化オキシブチニン(Ditropan(登録商標)またはGelnique(登録商標)として入手可能)、ダリフェナシン(Enablex(登録商標)として入手可能)、およびソリフェナシンサクシネート(VESIcare(登録商標)として入手可能);血管収縮薬、例えばメチルエルゴノビンマレアート(Methergine(登録商標)として入手可能);血漿尿酸剤(plasma uric managers)、例えばラスブリカーゼ(Elitek(登録商標)として入手可能);鉄欠乏性貧血薬、例えばferumoxytol(Feraheme(登録商標)として入手可能);リンパ腫薬、例えばプララトレキサート(Folotyn(登録商標)として入手可能)、ロミデプシン(Isodax(登録商標)として入手可能);マラリア薬、例えばアーテメータ/ルメファントリン(Coartem(登録商標)として入手可能);低ナトリウム血症薬、例えばトルバプタン(Samsca(登録商標)として入手可能);フォン・ヴィルブランド病の治療のための薬物(Wilate(登録商標)として入手可能);抗高血圧薬、例えばトレプロスチニル(Tyvaso(登録商標)として入手可能)、タダラフィル(Adcirca(登録商標)として入手可能);コレステロール低下薬、例えばパリカルシトール(Altocor(登録商標)として入手可能)、ピタバスタチン(Livalo(登録商標)として入手可能)、ロバスタチン、ナイアシン(Advicor(登録商標)として入手可能)、コレスチポール塩酸塩(Colestid(登録商標)として入手可能)、ロスバスタチンカルシウム(Crestor(登録商標)として入手可能)、フルバスタチンナトリウム(Lescol(登録商標)として入手可能)、アトルバスタチンカルシウム(Lipitor(登録商標)として入手可能)、ロバスタチン(Mevacor(登録商標)として入手可能)、ナイアシン(Niaspan(登録商標)として入手可能)、プラバスタチンナトリウム(Pravachol(登録商標)として入手可能)、プラバスタチンナトリウム(pavastatin sodium)とバッファーアスピリン(Pravigard PAC(登録商標)として入手可能)、コレスチラミン(Questran(登録商標)として入手可能)、シムバスタチンおよびナイアシン(Simcor(登録商標)として入手可能)、アテノロール、クロルタリドン(Tenoretic(登録商標)として入手可能)、アテノロール(Tenormin(登録商標)として入手可能)、フェノフィブラート(Tricor(登録商標)として入手可能)、フェノフィブラート(Triglide(登録商標)として入手可能)、エゼチミブ/シムバスタチン(Vytorin(登録商標)として入手可能)、コレセベラム(WelChol(登録商標)として入手可能)、ビソプロロールフマラート(Zebeta(登録商標)として入手可能)、エゼチミブ(Zetia(登録商標)として入手可能)、ビソプロロールフマラート/ヒドロクロロチアジド(Ziac(登録商標)として入手可能)、およびシムバスタチン(Zocor(登録商標)として入手可能)が挙げられる。
本明細書に含まれる有効成分として、また、慢性腎臓病薬、例えばパリカルシトール(Zemplar(登録商標)として入手可能);避妊薬、例えばエトノゲストレル(Implanon(登録商標)として入手可能)、ノルエチンドロンアセタート、エチニルエストラジオール(Loestrin 24 FE(登録商標)として入手可能)、エチニルエストラジオール、ノレルゲストロミン(Ortho Evra(登録商標)として入手可能)、レボノルゲストレル(Plan B(登録商標)として入手可能)、レボノルゲストレルおよびエチニルエストラジオール(Preven(登録商標)として入手可能)、レボノルゲストレル、エチニルエストラジオール(Seasonique(登録商標)として入手可能)、およびメドロキシプロゲステロンアセタート(Depo−Provera(登録商標)として入手可能);COPD治療薬、例えばアルホルモテロールタルトラート(Brovana(登録商標)として入手可能)および臭化イプラトロピウム、アルブテロールサルフェート(Combivent(登録商標)として入手可能);鎮咳薬、ベンゾナテート(Tessalon(登録商標)として入手可能)、グアイフェネシン、コデインフォスフェート(Tussi−Organidin NR(登録商標)として入手可能)、およびアセトアミノフェン、コデインフォスフェート(Tylenol(登録商標)とコデインとして入手可能);糖尿病治療薬、例えばピオグリタゾン塩酸塩、メトホルミン塩酸塩(ACTOplus met(登録商標)として入手可能)、ブロモクリプチンメシル酸塩(Cycloset(登録商標)として入手可能)、リラグルチド(Victoza(登録商標)として入手可能)、サクサグリプチン(Onglyza(登録商標)として入手可能)、ピオグリタゾン塩酸塩(Actos(登録商標)として入手可能)、グリメピリド(Amaryl(登録商標)として入手可能)、ロシグリタゾンマレアート、メトホルミン塩酸塩(Avandamet(登録商標)として入手可能)、ロシグリタゾンマレアート(Avandaryl(登録商標)として入手可能)、ロシグリタゾンマレアート(Avandia(登録商標)として入手可能)、エクセナチド(Byetta(登録商標)として入手可能)、クロルプロパミド(Diabinese(登録商標)として入手可能)、ピオグリタゾン塩酸塩、グリメピリド(Duetact(登録商標)として入手可能)、メトホルミン塩酸塩(Glucophage(登録商標)として入手可能)、グリピジド(Glucotrol(登録商標)として入手可能)、グリブリド、メトホルミン(Glucovance(登録商標)として入手可能)、メトホルミン塩酸塩(Glumetza(登録商標)として入手可能)、シタグリプチン(Januvia(登録商標)として入手可能)、デテミル(Levemir(登録商標)として入手可能)、グリピジド、メトホルミン塩酸塩(Metaglip(登録商標)として入手可能)、グリブリド(Micronase(登録商標)として入手可能)、レパグリニド(Prandin(登録商標)として入手可能)、アカルボース(Precose(登録商標)として入手可能)、ナテグリニド(Starlix(登録商標)として入手可能)、プラムリンチドアセタート(Symlin(登録商標)として入手可能)、およびトラザミド(Tolinase(登録商標)として入手可能)が挙げられる。
本発明の他の有用な薬剤として、消化薬、例えばスルファサラジン(Azulfidine(登録商標)として入手可能)、ラベプラゾールナトリウム(AcipHex(登録商標)として入手可能)、ルビプロストン(Amitiza(登録商標)として入手可能)、ジシクロミン塩酸塩(Bentyl(登録商標)として入手可能)、スクラルファート(Carafate(登録商標)として入手可能)、ラクツロース(Chronulac(登録商標)として入手可能)、ドキュセート(Colace(登録商標)として入手可能)、バルサラジド二ナトリウム(Colazal(登録商標)として入手可能)、ロサルタンカリウム(Cozaar(登録商標)として入手可能)、オルサラジンナトリウム(Dipentum(登録商標)として入手可能)、クロルジアゼポキシド塩酸塩、臭化クリジニウム(Librax(登録商標)として入手可能)、エソメプラゾールマグネシウム(Nexium(登録商標)として入手可能)、ファモチジン(Pepcid(登録商標)として入手可能)、ランソプラゾール(Prevacid(登録商標)として入手可能)、ランソプラゾールおよびナプロキセン(Prevacid NapraPAC(登録商標)として入手可能)、アモキシシリン/クラリスロマイシン/ランソプラゾール(Prevpac(登録商標)として入手可能)、オメプラゾール(Prilosec(登録商標)として入手可能)、パントプラゾールナトリウム(Protonix(登録商標)として入手可能)、メトクロプラミド塩酸塩(Reglan(登録商標)またはメトゾルブ(登録商標)として入手可能)、シメチジン(Tagamet(登録商標)として入手可能)、ラニチジン塩酸塩(Zantac(登録商標)として入手可能)、およびオメプラゾール、重炭酸ナトリウム(Zegerid(登録商標)として入手可能);ジウレチクス、例えばスピロノラクトン、ヒドロクロロチアジド(Aldactazide(登録商標)として入手可能)、スピロノラクトン(Aldactone(登録商標)として入手可能)、ブメタニド(Bumex(登録商標)として入手可能)、トルセミド(Demadex(登録商標)として入手可能)、クロロチアジド(Diuril(登録商標)として入手可能)、フロセミド(Lasix(登録商標)として入手可能)、メトラゾン(Zaroxolyn(登録商標)として入手可能)、およびヒドロクロロチアジド、トリアムテレン(Dyazide(登録商標)として入手可能)が挙げられる。
本明細書で有用な薬剤として、また、気腫治療薬、例えば臭化チオトロピウム(Spiriva(登録商標)として入手可能);線維筋痛症薬、例えばミルナシプラン塩酸塩(Savella(登録商標)として入手可能);痛風の治療のための薬物、例えばコルヒチン(Colcrys(登録商標)として入手可能)、およびフェブキソスタット(Uloric(登録商標)として入手可能);浣腸治療薬、アミノサリチル酸(Mesalamine(登録商標)およびRowasa(登録商標)として入手可能)など;癲癇薬、例えばバルプロ酸(Depakene(登録商標)として入手可能)、フェルバメート(Felbatol(登録商標)として入手可能)、ラモトリジン(Lamictal(登録商標)として入手可能)、プリミドン(Mysoline(登録商標)として入手可能)、オキスカルバゼピン(Trileptal(登録商標)として入手可能)、ゾニサミド(Zonegran(登録商標)として入手可能)、レベチラセタム(Keppra(登録商標)として入手可能)、およびフェニトインナトリウム(Dilantin(登録商標)として入手可能)が挙げられる。
本明細書において有用な勃起障害治療剤として、限定されないが、副交感神経(コリン作動性)の活動を高め、および交感神経(アドレナリン作動性)の活動を減少させるような、ペニスへの血流促進、および効果的な自律神経の活動のための薬剤が挙げられる。勃起障害治療に有用な薬剤として、例えば、アルプロスタジル(Caverject(登録商標)として入手可能)、タダラフィル(Cialis(登録商標)として入手可能)、バルデナフィル(Levitra(登録商標)として入手可能)、アポモルヒネ(Uprima(登録商標)として入手可能)、ヨヒンビン塩酸塩(Aphrodyne(登録商標)、Yocon(登録商標)として入手可能)、およびシルデナフィルシトラート(Viagra(登録商標)として入手可能)として入手可能な薬剤が挙げられる。
本明細書において有用な薬剤として、さらに、眼科の薬剤および治療薬、例えばジピベフリン塩酸塩(Propine(登録商標)として入手可能)、バルガンシクロビル(Valcyte(登録商標)として入手可能)、ガンシクロビル眼用ゲル(Zirgan(登録商標)として入手可能);ベポタスチンベシル酸塩(Bepreve(登録商標)として入手可能)、ベシフロキサシン(Besivance(登録商標)として入手可能)、ブロムフェナク(Xibrom(登録商標)として入手可能)、フルオロメトロン(FML(登録商標)として入手可能)、ピロカルピン塩酸塩(Pilocar(登録商標)として入手可能)、シクロスポリン(Restasis(登録商標)として入手可能)、ブリモニジンタルトラート(Alphagan P(登録商標)として入手可能)、ドルゾラミド塩酸塩/チモロールマレアート(Cosopt(登録商標)として入手可能)、ビマトプロスト(Lumigan(登録商標)として入手可能)、チモロールマレアート(Timoptic(登録商標)として入手可能)、トラボプロスト(Travatan(登録商標)として入手可能)、ラタノプロスト(Xalatan(登録商標)として入手可能)、ヨウ化エコチオフェート(Phospholine Iodide(登録商標)として入手可能)、およびラニビズマブ(Lucentis(登録商標)として入手可能);流体コントローラー、例えばアセタゾラミド(Diamox(登録商標)として入手可能);胆石治療薬、ウルソジオール(Actigall(登録商標)として入手可能)など;歯肉炎治療薬、クロルヘキシジングルコネート(Peridex(登録商標)として入手可能)など;頭痛薬、ブタルビタール/コデインフォスフェート/アスピリン/カフェイン(Fiornal(登録商標)とコデインとして入手可能)、ナラトリプタン塩酸塩(Amerge(登録商標)として入手可能)、アルモトリプタン(Axert(登録商標)として入手可能)、エルゴタミンタルトラート/カフェイン(Cafergot(登録商標)として入手可能)、ブタルビタール/アセトアミノフェン/カフェイン(Fioricet(登録商標)として入手可能)、ブタルビタール/アスピリン/カフェイン(Fiorinal(登録商標)として入手可能)、フロバトリプタンサクシネート(Frova(登録商標)として入手可能)、リザトリプタンベンゾエート(Maxalt(登録商標)として入手可能)、イソメテプテンムケート/ジクロラルフェナゾン/アセトアミノフェン(Midrin(登録商標)として入手可能)、ジヒドロエルゴタミンメシラート(Migranal(登録商標)として入手可能)、エルトリプタン臭化水素酸塩(Relpax(登録商標)として入手可能)、およびゾルミトリプタン(Zomig(登録商標)として入手可能);インフルエンザ薬、例えばヘモフィルスb結合型ワクチン;破傷風トキソイド(Hiberix(登録商標)として入手可能);および心臓治療薬、例えばキニジンサルフェート、イソソルビドジニトラート/ヒドララジン塩酸塩(BiDil(登録商標)として入手可能)、ジゴキシン(Lanoxin(登録商標)として入手可能)、フレカイニドアセタート(Tambocor(登録商標)として入手可能)、メキシレチン塩酸塩(Mexitil(登録商標)として入手可能)、ジソピラミドホスフェート(Norpace(登録商標)として入手可能)、プロカインアミド塩酸塩(Procanbid(登録商標)として入手可能)、およびプロパフェノン(Rythmol(登録商標)として入手可能)が挙げられる。
他の有用な薬剤として、肝炎治療薬、例えばエンテカビル(Baraclude(登録商標)として入手可能)、B型肝炎免疫グロブリン(HepaGam B(登録商標)として入手可能)、およびコペガス(copegus)/レベトール(rebetol)/リバスフィル(ribasphere)/ビロナ(vilona)/ビラゾール(virazole)(Ribavirin(登録商標)として入手可能);ヘルペス治療薬、例えばバラシクロビル塩酸塩(Valtrex(登録商標)として入手可能)、ペンシクロビル(Denavir(登録商標)として入手可能)、アシクロビル(Zovirax(登録商標)として入手可能)、およびファムシクロビル(Famvir(登録商標)として入手可能);高血圧治療薬、例えばエナラプリラト(Vasotec(登録商標)として入手可能)、カプトプリル(Capoten(登録商標)として入手可能)およびリシノプリル(Zestril(登録商標)として入手可能)、ベラパミル塩酸塩(Calan(登録商標)として入手可能)、ラミプリル(Altace(登録商標)として入手可能)、オルメサルタンメドキソミル(Benicar(登録商標)として入手可能)、アムロジピン/アトルバスタチン(Caduet(登録商標)として入手可能)、ニカルジピン塩酸塩(Cardene(登録商標)として入手可能)、ジルチアゼム塩酸塩(Cardizem(登録商標)として入手可能)、キナプリル塩酸塩(Accupril(登録商標)として入手可能)、キナプリル塩酸塩/ヒドロクロロチアジド(Accuretic(登録商標)として入手可能)、ペリンドプリルエルブミン(Aceon(登録商標)として入手可能)、カンデサルタンシレキセチル(Atacand(登録商標)として入手可能)、カンデサルタンシレキセチル/ヒドロクロロチアジド(Atacand HCT(登録商標)として入手可能)、イルベサルタン/ヒドロクロロチアジド(Avalide(登録商標)として入手可能)、イルベサルタン(Avapro(登録商標)として入手可能)、アムロジピンベシレート/オルメサルタンメドキソミル(Azor(登録商標)として入手可能)、レボブノロール塩酸塩(Betagan(登録商標)として入手可能)、ベタキソロール塩酸塩(Betoptic(登録商標)として入手可能)、ネビボロール(Bystolic(登録商標)として入手可能)、カプトプリル/ヒドロクロロチアジド(Capozide(登録商標)として入手可能)、ドキサゾシンメシラート(Cardura(登録商標)として入手可能)、クロニジン塩酸塩(Catapres(登録商標)として入手可能)、カルベジロール(Coreg(登録商標)として入手可能)、ナドロール(Corgard(登録商標)として入手可能)、ナドロール/ベンドロフルメチアジド(Corzide(登録商標)として入手可能)、バルサルタン(Diovan(登録商標)として入手可能)、イスラジピン(DynaCirc(登録商標)として入手可能)、ウィテンシン(Guanabenz acetate(登録商標)として入手可能)、テネクス(tenex)(Guanfacine hydrochloride(登録商標)として入手可能)、ロサルタンカリウム/ヒドロクロロチアジド(Hyzaar(登録商標)として入手可能)、プロプラノロール塩酸塩(Indera(登録商標)として入手可能)、プロプラノロール塩酸塩/ヒドロクロロチアジド(Inderide(登録商標)として入手可能)、エプレレノン(Inspra(登録商標)として入手可能)、アンブリセンタン(Letairis(登録商標)として入手可能)、エナラプリルマレアート/フェロジピン(Lexxel(登録商標)として入手可能)、メトプロロールタルトラート(Lopressor(登録商標)として入手可能)、ベナゼプリル塩酸塩(Lotensin(登録商標)として入手可能)、ベナゼプリル塩酸塩/ヒドロクロロチアジド(Lotensin HCT(登録商標)として入手可能)、アムロジピン/ベナゼプリル塩酸塩(Lotrel(登録商標)として入手可能)、インダパミド(Lozol(登録商標)として入手可能)、トランドラプリル(Mavik(登録商標)として入手可能)、テルミサルタン(Micardis(登録商標)として入手可能)、テルミサルタン/ヒドロクロロチアジド(Micardis HCT(登録商標)として入手可能)、プラゾシン塩酸塩(Minipress(登録商標)として入手可能)、アミロライド、ヒドロクロロチアジド(Moduretic(登録商標)として入手可能)、フォシノプリルナトリウム(ZZXT Monopril(登録商標)として入手可能)、フォシノプリルナトリウム/ヒドロクロロチアジド(Monopril−HCT(登録商標)として入手可能)、ピンドロール(Visken(登録商標)として入手可能)、フェロジピン(Plendil(登録商標)として入手可能)、シルデナフィルシトラート(Revatio(登録商標)として入手可能)、ニソルジピン(Sular(登録商標)として入手可能)、トランドラプリル/ベラパミル塩酸塩(Tarka(登録商標)として入手可能)、アリスキレン(Tekturna(登録商標)として入手可能)、エプロサルタンメシラート(Teveten(登録商標)として入手可能)、エプロサルタンメシラート/ヒドロクロロチアジド(Teveten HCT(登録商標)として入手可能)、モエキシプリル塩酸塩/ヒドロクロロチアジド(Uniretic(登録商標)として入手可能)、モエキシプリル塩酸塩(Univasc(登録商標)として入手可能)、エナラプリルマレアート/ヒドロクロロチアジド(Vaseretic(登録商標)として入手可能)、およびリシノプリル/ヒドロクロロチアジド(Zestoretic(登録商標)として入手可能)が挙げられる。
本発明は、HIV/AIDSの治療のための医薬において有用な薬剤、例えば、アンプレナビル(Agenerase(登録商標)として入手可能)、チプラナビル(Aptivus(登録商標)として入手可能)、エファビレンツ/エムトリシタビン/テノフォビル(Atripla(登録商標)として入手可能)、ラミブジン/ジドブジン(Combivir(登録商標)として入手可能)、インジナビルサルフェート(Crixivan(登録商標)として入手可能)、ラミブジン(Epivir(登録商標)として入手可能)、サキナビル(Fortovase(登録商標)として入手可能)、ザルシタビン(Hivid(登録商標)として入手可能)、ロピナビル/リトナビル(Kaletra(登録商標)として入手可能)、フォサムプレナビルカルシウム(Lexiva(登録商標)として入手可能)、リトナビル(Norvir(登録商標)として入手可能)、ジドブジン(Retrovir(登録商標)として入手可能)、アタザナビルサルフェート(Reyataz(登録商標)として入手可能)、エファビレンツ(Sustiva(登録商標)として入手可能)、アバカビル/ラミブジン/ジドブジン(Trizivir(登録商標)として入手可能)、ジダノシン(Videx(登録商標)として入手可能)、ネルフィナビルメシラート(Viracept(登録商標)として入手可能)、ネビラピン(Viramune(登録商標)として入手可能)、テノフォビルジソプロキシルフマラート(Viread(登録商標)として入手可能)、スタブジン(Zerit(登録商標)として入手可能)、およびアバカビルサルフェート(Ziagen(登録商標)として入手可能);ホモシステイン除去剤、無水ベタイン(Cystadane(登録商標)として入手可能)など;医薬品、例えばインスリン(Apidra(登録商標)、Humalog(登録商標)、Humulin(登録商標)、Iletin(登録商標)、およびNovolin(登録商標)として入手可能);およびHPV治療剤、例えばヒトパピローマウイルスワクチン(Gardasil(登録商標)として入手可能)またはヒトパピローマウイルス二価ワクチン(bivalent)(Cervarix(登録商標)として入手可能);免疫抑制剤、例えばシクロスポリン(Gengraf(登録商標)、Neoral(登録商標)、Sandimmune(登録商標)、およびApo−Cyclosporine(登録商標)として入手可能)を含んでいてもよい。
本発明において有用な薬剤として、さらに、プロラクチン阻害剤、例えばブロモクリプチンメシレート(Parlodel(登録商標)として入手可能);ストレス試験を補助するための医薬、例えばリガデノソン(Lexiscan(登録商標)として入手可能);禿頭症医薬、フィナステリド(Propecia(登録商標)およびProscar(登録商標)として入手可能)など;膵炎治療剤、例えばゲムフィブロジル(Lopid(登録商標)として入手可能);ホルモン剤、例えばノルエチンドロンアセタート/エチニルエストラジオール(femHRT(登録商標)として入手可能)、ゴセレリンアセタート(Zoladex(登録商標)として入手可能)、プロゲステロンゲル(Prochieve(登録商標)として入手可能)、プロゲステロン(Prometrium(登録商標)として入手可能)、サケカルシトニン(Miacalcin(登録商標)として入手可能)、カルシトリオール(Rocaltrol(登録商標)として入手可能)、シントロイド(Levothroid(登録商標)、Levoxyl(登録商標)、Unithroid(登録商標)として入手可能)、テストステロン(Testopel(登録商標)、Androderm(登録商標)、Testoderm(登録商標)、およびAndroGel(登録商標)として入手可能);更年期障害治療薬、例えばエストラジオール/ノルエチンドロンアセタート(活性物質lla(登録商標)として入手可能)、ドロスピレノン/エストラジオール(Angeliq(登録商標)として入手可能)、エストラジオール/レボノルゲストレル(Climara Pro(登録商標)として入手可能)、エストラジオール/ノルエチンドロンアセタート(CombiPatch(登録商標)として入手可能)、エストラジオール(Estrasorb(登録商標)、Vagifem(登録商標)およびEstroGel(登録商標)として入手可能)、エステル化エストロゲンおよびメチルテストステロン(Estratest(登録商標)として入手可能)、エストロゲン(Alora(登録商標)、Climara(登録商標)、Esclim(登録商標)、Estraderm(登録商標)、Vivelle(登録商標)、Vivelle−Dot(登録商標)として入手可能)、エストロピペート(Ogen(登録商標)として入手可能)、コンジュゲートエストロゲン(Premarin(登録商標)として入手可能)およびメドロキシプロゲステロンアセタート(Provera(登録商標)として入手可能);月経治療薬、ロイプロリドアセタート(Lupron Depotとして入手可能)、トラネキサム酸(Lysteda(登録商標)として入手可能)およびノルエチンドロンアセタート(Aygestinとして入手可能);および筋弛緩薬、例えばシクロベンザプリン塩酸塩(Flexeril(登録商標)として入手可能)、チザニジン(Zanaflex(登録商標)として入手可能)、およびヒヨスチアミンサルフェート(Levsin(登録商標)として入手可能)が挙げられる。
本明細書において有用な薬剤として、また、骨粗鬆症治療薬、例えばイバンドロン酸ナトリウム(ibrandronate sodium)(Boniva(登録商標)として入手可能)、リセドロネート(Actonel(登録商標)として入手可能)、ラロキシフェン塩酸塩(Evista(登録商標)、Fortical(登録商標)として入手可能)、およびアレンドロン酸ナトリウム(Fosamax(登録商標)として入手可能);排卵促進剤、クロミフェンシトラート(Serophene(登録商標)、Clomid(登録商標)、Serophene(登録商標)として入手可能)など;パジェット病治療剤、例えばエチドロン酸二ナトリウム(Didronel(登録商標)として入手可能);膵酵素欠乏症治療薬、例えばパンクレリパーゼ(Pancrease(登録商標)またはZenpep(登録商標)として入手可能);パーキンソン病治療用薬剤、例えばプラミペキソール二塩酸塩(Mirapex(登録商標)として入手可能)、ロピニロール塩酸塩(Requip(登録商標)として入手可能)、カルビドパ/レボドパ(Sinemet CR(登録商標)として入手可能)、カルビドパ/レボドパ/エンタカポン(Stalevo(登録商標)として入手可能)、セレギリン塩酸塩(Zelapar(登録商標)として入手可能)、ラサギリン(Azilect(登録商標)として入手可能)、エンタカポン(Comtan(登録商標)として入手可能)、およびセレギリン塩酸塩(Eldepryl(登録商標)として入手可能);多発性硬化症薬、例えばdalfampridine(Ampyra(登録商標)として入手可能)およびインターフェロン β−I b(Extavia(登録商標)として入手可能);前立腺治療薬、例えばフルタミド(Eulexin(登録商標)として入手可能)、ニルタミド(Nilandron(登録商標)として入手可能)、デュタステリド(Avodart(登録商標)として入手可能)、タムスロシン塩酸塩(Flomax(登録商標)として入手可能)、テラゾシン塩酸塩(Hytrin(登録商標)として入手可能)、およびアルフゾシン塩酸塩(UroXatral(登録商標)として入手可能)が挙げられる。
本発明のフィルムは、さらに、精神病治療薬、例えばアルプラゾラム(Niravam(登録商標)、Xanax(登録商標)として入手可能)、クロザピン(clozopin)(Clozaril(登録商標)として入手可能)、ハロペリドール(Haldol(登録商標)として入手可能)、フルオキセチン塩酸塩(Prozac(登録商標)として入手可能)、セルトラリン塩酸塩(Zoloft(登録商標)として入手可能)、アセナピン(Saphris(登録商標)として入手可能)、イロペリドン(Fanapt(登録商標)として入手可能)、およびパロキセチン塩酸塩(paroxtine hydrochloride)(Paxil(登録商標)として入手可能)、アリピプラゾール(Abilify(登録商標)として入手可能)、アンフェタミンとメタンフェタミン(Adderall(登録商標)およびDesoxyn(登録商標)として入手可能)、クロミプラミン塩酸塩(Anafranil(登録商標)として入手可能)、ブスピロン塩酸塩(BuSpar(登録商標)として入手可能)、シタロプラム臭化水素塩(Celexa(登録商標)として入手可能)、デュロキセチン塩酸塩(Cymbalta(登録商標)として入手可能)、メチルフェニデート(Ritalin、Daytrana(登録商標)として入手可能)、ジバルプロエクスナトリウム(バルプロ酸)(Depakote(登録商標)として入手可能)、デキストロアンフェタミンサルフェート(Dexedrine(登録商標)として入手可能)、ベンラファキシン塩酸塩(Effexor(登録商標)として入手可能)、セレギリン(Emsam(登録商標)として入手可能)、カルバマゼピン(Equetro(登録商標)として入手可能)、炭酸リチウム(Eskalith(登録商標)として入手可能)、フルボキサミンマレアート/デクスメチルフェニデート塩酸塩(Focalin(登録商標)として入手可能)、ジブラシドン塩酸塩(Geodon(登録商標)として入手可能)、エルゴロイドメシレート(Hydergine(登録商標)として入手可能)、エスシタロプラムオキサレート(Lexapro(登録商標)として入手可能)、クロルジアゼポキシド(Librium(登録商標)として入手可能)、モリンドン塩酸塩(Moban(登録商標)として入手可能)、フェネルジンサルフェート(Nardil(登録商標)として入手可能)、チオチキセン(Navane(登録商標)として入手可能)、デシプラミン塩酸塩(Norpramin(登録商標)として入手可能)、ベンゾジアゼピン(例えばOxazepam(登録商標)として入手可能なもの)、ノルトリプチリン塩酸塩(Pamelor(登録商標)として入手可能)、トラニルシプロミンサルフェート(Parnate(登録商標)として入手可能)、プロクロルペラジン、ミルタザピン(Remeron(登録商標)として入手可能)、リスペリドン(Risperdal(登録商標)として入手可能)、クエチアピンフマラート(Seroquel(登録商標)として入手可能)、ドキセピン塩酸塩(Sinequan(登録商標)として入手可能)、アトモキセチン塩酸塩(Strattera(登録商標)として入手可能)、トリミプラミンマレアート(Surmontil(登録商標)として入手可能)、オランザピン/フルオキセチン塩酸塩(Symbyax(登録商標)として入手可能)、イミプラミン塩酸塩(Tofranil(登録商標)として入手可能)、プロトリプチリン塩酸塩(Vivactil(登録商標)として入手可能)、ブプロピオン塩酸塩(Wellbutrin(登録商標)、Wellbutrin SR(登録商標)、およびWellbutrin XR(登録商標)として入手可能)、およびオランザピン(Zyprexa(登録商標)として入手可能)を含んでもよい。
本明細書において有用な薬剤として、また、尿酸低減治療薬、例えばアロプリノール(Zyloprim(登録商標)として入手可能);発作治療薬、例えばガバペンチン(Neurontin(登録商標)として入手可能)、エトトイン(Peganone(登録商標)として入手可能)、ビガバトリン(Sabril(登録商標)として入手可能)、およびトピラマート(Topamax(登録商標)として入手可能);帯状疱疹治療薬、例えば帯状疱疹生ワクチン(Zostavax(登録商標)として入手可能);スキンケア剤、例えばカルシポトリエン(Dovonex(登録商標)として入手可能)、ウステキヌマブ(Stelara(登録商標)として入手可能)、テラバンシン(Vibativ(登録商標)として入手可能)、イソトレチノイン(Accutane(登録商標)として入手可能)、ヒドロコルチゾン/ヨードキノール(Alcortin(登録商標)として入手可能)、スルファセタミドナトリウム/硫黄(Avar(登録商標)として入手可能)、アゼライン酸(Azelex(登録商標)、Finacea(登録商標)として入手可能)、過酸化ベンゾイル(Desquam−E(登録商標)として入手可能)、アダパレン(Differin(登録商標)として入手可能)、フルオロウラシル(Efudex(登録商標)として入手可能)、ピメクロリムス(Elidel(登録商標)として入手可能)、局所エリスロマイシン(A/T/S(登録商標)、Erycette(登録商標)、T−Stat(登録商標)として入手可能)、ヒドロコルチゾン(Cetacort(登録商標)、Hytone(登録商標)、Nutracort(登録商標)として入手可能)、メトロニダゾール(MetroGel(登録商標)として入手可能)、ドキシサイクリン(Oracea(登録商標)として入手可能)、トレチノイン(Retin−A(登録商標)およびRenova(登録商標)として入手可能)、メキノール/トレチノイン(Solage(登録商標)として入手可能)、アシトレチン(Soriatane(登録商標)として入手可能)、カルシポトリエン水和物/ベタメタゾンジプロピオナート(Taclonex(登録商標)として入手可能)、タザロテン(Tazorac(登録商標)として入手可能)、フルオシノニド(Vanos(登録商標)として入手可能)、デソニド(Verdeso(登録商標)として入手可能)、ミコナゾールニトラート/酸化亜鉛(Vusion(登録商標)として入手可能)、ケトコナゾール(Xolegel(登録商標)として入手可能)、およびエファリズマブ(Raptiva(登録商標)として入手可能)が挙げられる。
本明細書において有用な他の薬剤として、睡眠障害治療薬、例えばザレプロン(Sonata(登録商標)として入手可能)およびエスゾピクロン(Lunesta(登録商標)として入手可能)、ゾルピデムタルトラート(Ambien(登録商標)、Ambien CR(登録商標)、Edluar(登録商標)として入手可能)、ロラゼパム(Ativan(登録商標)として入手可能)、フルラゼパム塩酸塩(Dalmane(登録商標)として入手可能)、トリアゾラム(Halcion(登録商標)として入手可能)、クロナゼパム(Klonopin(登録商標)として入手可能)、バルビツレート(例えばフェノバルビタール(登録商標))、モダフィニル(Provigil(登録商標)として入手可能)、テマゼパム(Restoril(登録商標)として入手可能)、ラメルテオン(Rozerem(登録商標)として入手可能)、クロラゼプ酸二カリウム(Tranxene(登録商標)として入手可能)、ジアゼパム(Valium(登録商標)として入手可能)、クアゼパム(Doral(登録商標)として入手可能)、およびエスタゾラム(ProSom(登録商標)として入手可能);禁煙治療薬、例えばバレニクリン(Chantix(登録商標)として入手可能)、ニコチン、例えばNicotrol(登録商標)、およびブプロピオン塩酸塩(Zyban(登録商標)として入手可能);およびステロイド、例えばアルクロメタゾンジプロピオナート(Aclovate(登録商標)として入手可能)、ベタメタゾンジプロピオナート(Diprolene(登録商標)として入手可能)、モメタゾンフロアート(Elocon(登録商標)として入手可能)、フルチカゾン(Flonase(登録商標)、Flovent(登録商標)、Flovent Diskus(登録商標)、Flovent Rotadisk(登録商標)として入手可能)、フルオシノニド(Lidex(登録商標)として入手可能)、モメタゾンフロアート一水和物(Nasonex(登録商標)として入手可能)、デスオキシメタゾン(Topicort(登録商標)として入手可能)、クロトリマゾール/ベタメタゾンジプロピオナート(Lotrisone(登録商標)として入手可能)、プレドニゾロンアセタート(Pred Forte(登録商標)、Prednisone(登録商標)、Budesonide Pulmicort(登録商標)、Rhinocort Aqua(登録商標)として入手可能)、プレドニゾロンナトリウムホスフェート(Pediapred(登録商標)として入手可能)、デソニド(Tridesilon(登録商標)として入手可能)、およびハロベタゾールプロピオナート(Ultravate(登録商標)として入手可能)が挙げられる。
本発明のフィルムはさらに、甲状腺疾患治療に有用な薬剤、例えばホルモンTCおよびTD(Armour Thyroid(登録商標)として入手可能);カリウム欠乏症治療薬、塩化カリウム(Micro−K(登録商標)として入手可能)など;トリグリセリド調節剤、オメガ3脂肪酸エチルエステル(Omacor(登録商標)として入手可能)など;泌尿器治療薬、例えばフェナゾピリジン塩酸塩(Pyridium(登録商標)として入手可能)およびメテナミン、メチレンブルー/フェニルサリシレート/安息香酸/アトロピンサルフェート/ヒヨスチアミン(Urised(登録商標)として入手可能);妊婦用ビタミン剤(Advanced Natalcare(登録商標)、Materna(登録商標)、Natalins(登録商標)、Prenate Advance(登録商標)として入手可能);肥満治療薬、例えばオルリスタット(Xenical(登録商標)として入手可能)およびシブトラミン塩酸塩(Meridia(登録商標)として入手可能)を含んでもよい。
本発明に使用が企図されるよく知られているH−拮抗薬としては、シメチジン、ラニチジン塩酸塩、ファモチジン、ニザチジン(nizatidien)、エブロチジン、ミフェンチジン、ロキサチジン、ピサチジン(pisatidine)およびアセロキサチジン(aceroxatidine)が挙げられる。
活性な制酸薬成分としては、水酸化アルミニウム、アミノ酢酸ジヒドロキシアルミニウム、アミノ酢酸、リン酸アルミニウム、ジヒドロキシアルミニウム炭酸ナトリウム、炭酸水素塩、アルミン酸ビスマス、炭酸ビスマス、次炭酸ビスマス、次没食子酸ビスマス、次硝酸ビスマス、次サリチル酸ビスマス(bismuth subsilysilate)、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、クエン酸イオン(酸または塩)、アミノ酢酸、硫酸アルミン酸マグネシウム水和物(hydrate magnesium aluminate sulfate)、マガルドレード(magaldrate)、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、グリシン酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、三ケイ酸マグネシウム、乳固形分、アルミニウム第一リン酸カルシウムまたはアルミニウム第二リン酸カルシウム、リン酸三カルシウム、炭酸水素カリウム、酒石酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、酒石酸および塩が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明に使用される薬学的な活性成分として、アレルゲンまたは抗原、例えば、限定されないが、草、木またはブタクサからの植物の花粉;動物の鱗屑、ネコおよび他の毛皮を持つ動物の皮膚および毛から剥がれ落ちる小さい薄片;昆虫、例えばイエダニ、ハチ、およびスズメバチ;および薬物、例えばペニシリンが挙げられる。
抗酸化剤もまた、特に活性物質が感光性である場合、活性物質の分解を防ぐためにフィルムに添加することができる。
化粧用活性成分には、メントールのような呼気清涼化化合物、他の香料またはフレグランス、特に、第四級アンモニウム塩基のような歯のクレンジングおよび口腔のクレンジング中で用いられる活性成分と同様に、口腔衛生のために用いられるものが含まれていてもよい。香料の効果を、酒石酸、クエン酸、バニリンなどのような香料エンハンサーを用いて向上させてもよい。
本発明のフィルム生成物は、広範な量の活性成分に適応することができる。フィルムは、必要な用量が多い、または極めて少ないかにかかわらず、(フィルムの大きさ、および元のポリマー/水の組み合わせの活性物質濃度によって決定される)正確な用量を提供することができる。したがって、フィルム中に組み込まれる活性組成物または薬剤組成物の型に依存して、活性物質量は約300mg程度の多さでよく、望ましくは約150mgまで、またはμg範囲程度の少なさでよく、あるいはその間のどんな量でもよい。
フィルムの形成
本発明のフィルムは乾燥の前にフィルム細片またはシートに成形されてもよい。所望の成分(ポリマー、水、および活性物質ならびに所望のその他の成分を含む)が合わされて多成分マトリックスを形成した後、その組み合わせが当業界で知られているあらゆる方法、例えば、多成分マトリックスの押出、被覆、塗布、キャスティングまたは圧伸成形により、シートまたはフィルムに成形される。多層フィルムが所望される場合、これは成分の1つより多い組み合わせ(これは同じ組成または異なる組成であってもよい)を同時押出することにより達成されてもよい。多層フィルムはまた既に形成されたフィルム層に組み合わせを被覆、塗布、またはキャスティングすることにより得られてもよい。
最終フィルム中の気泡封入を防ぐために、混合ステージにおいて多くの技術を採用してもよい。当該最終製品中に実質的に気泡形成が全く存在しない組成物混合物を提供するために、消泡剤または表面張力低下剤が採用される。さらに、望ましくは、混合速度を制御して、エアを当該混合物中へ引っ張る様式で当該混合物のキャビテーションを防ぐ。最終的に、気泡の減少は、当該フィルムの乾燥に先立ち、当該混合物を気泡が脱出するのに十分な時間置いておくことを許容することによってさらに達成することができる。望ましくは、本発明の方法は、初めに、活性成分も揮発性物質もなしでフィルム形成成分のマスターバッチを形成する。1つの実施形態では、当該活性成分を、キャスティングの直前に当該マスターバッチのより小さい混合物へ加える。従って、当該マスターバッチ予備混合物を、薬物または他の成分の不安定性への懸念なしに、より長い時間置いておくことを許容することができる。
種々の異なるフィルム形成技術が使用されてもよいが、可撓性フィルムを与える方法、例えば、リバースロールコーティングを選ぶことが望ましい。フィルムの可撓性はフィルムのシートが貯蔵のために、または個々の投与形態に切断される前にロールにかけられ、輸送されることを可能にする。望ましくは、フィルムは自己支持性でもあり、または換言すれば、別個の支持体がなくともそれらの全体性および構造を維持することができる。さらに、本発明のフィルムは食用、または摂取できる材料から選ばれてもよい。
フィルム組成物のキャスティングまたは付着
本発明は成分の実質的に一様な分布を有する自己支持性フィルムの製造方法を使用する。自己支持性フィルムは本明細書に説明された活性物質の送達に特に有益である。フィルムの製造方法はフィルムフィルム全体にわたって分布された成分の組成一様性を維持するように設計され、これは活性物質、例えば、医薬活性物質がフィルムに混入される場合に特に必要である。医薬に関しては、フィルムはそれが個々のフィルム投与単位(それぞれの投与単位が投与される場合に適当な量の活性物質を有する)に分けられるように組成上一様であることが必須であり、その結果、規制認可が確実にし得る。
その方法は食用水溶性ポリマーおよび水のマスターバッチプレミックスを生成し、任意に、そのプレミックスを(例えば混合により)脱気し、前もって決めている量の脱気されたプレミックスを少なくとも1つのミキサーに供給し、ナノ粒子をミキサーに添加し、その成分を混合してその一様な分布を得る前工程をさらに含んでもよい。その後に、湿ったフィルムが形成され、乾燥される。
被覆方法またはキャスティング方法が本発明のフィルムを形成する目的に特に有益である。具体例として、特に多層フィルムが所望される場合、リバースロールコーティング、グラビアコーティング、浸漬被覆、計量ロッドまたはマイヤーバーコーティング、スロットダイまたは押出被覆、ギャップまたはナイフオーバーロールコーティング、エアーナイフコーティング、カーテンコーティング、またはこれらの組み合わせが挙げられる。
ロールコーティング、またはさらに具体的にはリバースロールコーティングが、本発明のフィルムを形成する場合に特に所望される。この操作は得られるフィルムの優れた制御および一様性を与え、これが本発明において所望される。この操作では、被覆材料が上側の計量ロールとそれの下の塗布ロールの間の間隙の正確なセッティングによりアプリケーターロールに計り取られる。被覆物が塗布ロールに隣接する支持ロール付近を通過する際に、それが塗布ロールから支持体に移される。3ロール方法および4ロール方法の両方が普通である。
グラビアコーティング方法は被覆浴(これはロールの彫刻ドットまたはラインを被覆材料で満たす)中を運転する彫刻ロールに頼る。ロールの過剰の被覆物がドクターブレードによりふきとられ、次いで被覆物が彫刻ロールと圧力ロールの間を通る際にそれが支持体に付着される。
オフセットグラビアが普通であり、この場合、被覆物が中間ロールに付着され、その後に支持体に移る。
浸漬被覆の簡単な方法では、支持体が被覆物の浴(これは通常低粘度であり、支持体が現れる際に被覆物が浴に逆に流入することを可能にする)に浸漬される。
計量ロッドコーティング方法では、過剰の被覆物が浴ロールの上を通過する際にそれが支持体に付着される。ワイヤ巻き付け計量ロッド(時折マイヤーバーとして知られている)が、所望の量の被覆物が支持体に残ることを可能にする。その量はロッドに使用されるワイヤの直径により決められる。
スロットダイ方法では、被覆物がスロット中および支持体上に重力により、または圧力下で搾り出される。被覆物が100%の固体である場合、その方法が“押出”と称され、この場合には、ライン速度が押出の速度よりも極めて速いことが多い。これは被覆物がスロットの幅よりもかなり薄いことを可能にする。
ギャップまたはナイフオーバーロール方法は被覆物が支持体(これはその後に“ナイフ”と支持ロールの間の“ギャップ”中を通過する)に塗布されることに頼る。被覆物および支持体が通過する際に、過剰分が掻き取られる。
エアーナイフコーティングは被覆物が支持体に塗布され、過剰分がエアーナイフからの強力なジェットにより“吹き飛ばされる”操作である。この操作は水性被覆物に有益である。
カーテンコーティング方法では、ベース中にスロットを備えた浴が、被覆物の連続カーテンが二つのコンベヤー間の間隙に落下することを可能にする。被覆すべき物体が制御された速度でコンベヤーに沿って通され、こうしてその上面に被覆物を受け取る。いくつかの実施形態では、活性物質は、微小液滴の体積技術によってこのフィルムの個別単位用量に付着されてもよい。いくつかの実施形態では、有効成分または粒子が、すでに形成されたフィルムの表面に印刷されて、フィルムの表面に別個の、活性物質の印刷された層が堆積されてもよい。
フィルムの乾燥
乾燥工程はまたフィルム組成物の一様性を維持することに関して寄与因子である。制御された乾燥方法は、増粘性組成物、または粘度が、例えば、ポリマーの選択により調節される組成物の不在下で、フィルム内の成分が凝集または団塊する増大された傾向を有するかもしれない場合に特に重要である。
正確な用量を含むフィルムを形成する別の方法(これは制御された乾燥方法を必要としないであろう)は、フィルムを前もって決めたウェルの上でキャストすることであろう。この方法では、成分が凝集するかもしれないが、これは隣接投与形態への活性成分の移行をもたらさないであろう。何とならば、それぞれのウェルがそれ自体で投与単位を形成し得るからである。
フィルムを作るのに使用される1つの方法が米国特許第7,425,292号(これが参照により本明細書にそのまま含まれる)に記載されている。この方法では、熱空気流をフィルムに与えて流れの移行を防止し、かつ分子間力が凝集物または団塊を生じることを防止し、それによりフィルム中の成分の組成の一様な分布を維持することにより粘弾性フィルムを迅速に形成し、その粘弾性フィルムをさらに乾燥させて自己支持性フィルムを形成することによりフィルムが調製される。
湿ったフィルム形成マトリクスは、熱空気流を与える前に表面の上面に最初に供給されてもよい。湿ったフィルムはその中に含まれる活性物質が分解する前の時間期間内に脱気されたマトリックスから形成されることが望ましい。その方法は乾燥されたフィルムを等しい寸法および組成上の構成の個々の投与単位に分ける工程をさらに含んでもよい。所望に応じて、熱空気流が表面の下面に与えられてもよい。このような実施形態では、熱空気流は乾燥中のフィルムの上表面よりも高速でフィルムの下表面に与えられてもよい。フィルムの上部を乾燥させるのに与えられる熱空気流は表面波しわまたはスキンニングを生じるものよりも少ないことが好ましい。空気流の速度が当該フィルム形成マトリクスの固有粘度に打ち勝つのに十分なせん断応力を供給せず、それゆえフィルムの上面を乱さないように、空気流の速度は制御される。これはフィルムが十分に増粘されて体積一様性をロック−インすることを可能にするとともに、スキンのない表面中の水の蒸発を可能にする。
制御されたまたは迅速な乾燥方法が使用される場合、湿ったフィルムに含まれる均一性、またはより具体的には、非自己凝集性の一様な不均質性、が維持されるように、液体キャリヤーはフィルムから除去される。
固体の粘弾性構造が最初に形成され、フィルムの内容物が「ロックイン」されるように、当該フィルムは迅速に乾燥されることが望ましい。これは、乾燥工程の最初の数分内、例えば、最初の約0.5〜約4.0分間に行うことができる。初期の乾燥段階の間の頂部の空気流の量を制限することが望まれる場合がある。この方式で乾燥を制御することによって、従来の乾燥方法から生じる、フィルム上面の破壊および再形成を防止する。これは、フィルムを形成し、上面および下面を有する表面の上面にこれを置くことによって実現する。次いで、最初にフィルム下面に熱を加えて、液体キャリヤーを蒸発させ、あるいはそうでないにせよ、除去するために必要なエネルギーを提供する。この方式で乾燥したフィルムは、空気乾燥フィルム、または従来の乾燥手段によって乾燥したフィルムと比較してより迅速におよび均等に乾燥する。最初に上部および端部を乾燥する空気乾燥フィルムと対照的に、下部に加熱することにより乾燥したフィルムは、同時に中央部および端部も乾燥する。これは、従来の手段によって乾燥したフィルムで生じる成分の沈降も防止する。
乾燥中の当該フィルム形成マトリクスの温度は、望ましくは約100℃以下、望ましくは約90℃以下、最も望ましくは約80℃以下である。フィルムマトリクスまたは活性物質または活性物質含有成分または粒子に対して実質的に有害な効果が与えられない限りは、空気温度は、フィルムマトリクス温度よりも実質的に高くてもよい。フィルム内の温度がこのフィルム形成マトリクス内に存在するあらゆる溶媒(複数可)の沸点未満であるようにフィルムを乾燥することが望まれる場合がある。さらに、フィルム内の温度形成マトリクスが、そのフィルム内に含まれるあらゆる活性物質の分解温度よりも低く維持されることが望ましい。しかしながら、フィルム外部の温度はフィルム内の温度より上であってもよく、ある場合には、フィルム内の温度よりも実質的に高くてもよいことに留意されたい。
単独で、または上で開示された他の制御された方法と組み合わせて使用されてもよい、当該乾燥プロセスを制御する別の方法としては、フィルムが乾燥されている乾燥装置内の湿度を制御および調節することが挙げられる。この様式では、フィルムの上面の不十分な乾燥が回避される可能性がある。
別の乾燥方法はMagoonによって以前に開示された方法にならった方法であり、この方法は水の興味深い性質に基づいている。水はその中およびその周囲の両方で伝導および対流によりエネルギーを伝達するが、水は水の中および水へとエネルギーを放射するにすぎない。それ故、Magoonの装置は果実パルプが置かれ、赤外線に透過性である表面を含む。その表面の下面は温度制御水浴と接触している。水浴温度は水の沸騰温度よりわずかに下の温度に調節されることが望ましい。湿った果実パルプが装置の表面に置かれるとき、これが“リフレクタンス・ウィンドウ”を生じる。これは赤外エネルギーがその表面のみを通って果実パルプにより占有された表面の領域に、しかも果実パルプが乾燥するまでにのみ放射することが許されることを意味する。Magoonの装置はフィルムの成分の凝集の実例を減少する有効な乾燥時間で本発明のフィルムを提供する。
本明細書に記載される乾燥プロセスの目的は、従来の乾燥方法に付随しかつフィルムの上側表面を最初に乾燥させて水分を内部に捕捉する複雑な事態、例えば上記した「波しわ」効果、を回避するフィルムの乾燥方法を提供することである。従来のオーブン乾燥方法では、内部に捕捉された水分がその後蒸発するにつれて、裂け開くことによって上面が変質し、次いで改正される。
これらの複雑な事態は本発明の乾燥方法によって回避され、フィルムの底面を最初に乾燥するか、またはこのような乾燥をしないとすれば、フィルムの深部を乾燥する前のフィルムの上面でのポリマー膜形成(スキン)の形成を防止することによって一様なフィルムが与えられる。これは、上記のとおりに熱を加えることにより、またはあるいはフィルム内の水または他の極性溶媒を蒸発させるために放射線(制御されたマイクロ波など)を導入することにより、成し遂げられてもよい。いくつかの実施形態では、このフィルムは、乾燥の最初の15分以内、望ましくは乾燥の最初の10分以内、より具体的には乾燥の最初の4分以内間に粘弾性構造を形成するように、迅速に乾燥される。望ましくは、このフィルムは、任意の成分(活性物質を含む)が望ましくないほどに一緒に移動するかまたは凝集することがないような迅速な速度で乾燥される。湿ったマトリクスを迅速に乾燥することにより、かなりの数の活性物質粒子は、凝集するための時間を持たない。
なおあるいは、乾燥は、バランスをとった流体流、例えばバランスをとった空気流を使用することにより成し遂げられてもよく、この際には、底部および頂部の空気流が一様なフィルムを提供するように制御される。このような場合、フィルムの上面で導かれる空気流は、空気流によって発生する力に起因する、湿ったフィルムの中に存在する粒子の移動を生じるような状態を生じてはならない。つまり、この乾燥段階の間に存在するあらゆる頂部の空気流は、フィルム表面の固有粘度に打ち勝つには不十分であるべきである。さらに、フィルムの底部で導かれるあらゆる空気流は、望ましくは、その空気からの力に起因して、フィルムが持ち上がらないように制御されるべきである。フィルムの上方であろうと下方であろうと、制御されていない空気流は、最終のフィルム製品において非一様性を作り出す可能性がある。上面を取り囲む領域の湿度レベルも、ポリマー表面の早期の閉鎖またはスキニングを防止するように、適切に調整されてもよい。
本発明は、組成成分の移動および/または凝集を低減させることに注意すれば、極めて一様なフィルム製品を与える。この混合方法において過剰の空気の導入を回避して過剰の空気を取り除き、制御可能な粘度を与えるようにポリマーおよび溶媒を選択し、そして活性物質含有成分をロックインすることによって均一性を維持するように迅速にフィルムを制御可能に乾燥することにより、このようなフィルムが生じる。種々の乾燥方法として、米国特許第7,425,292号明細書および米国特許第7,357,891号明細書(これらは、参照によりその全体を本明細書に援用したものとする)に示されているものが挙げられる。
当該フィルムは、最初は、約500μm〜約1,500μm、または約20ミル〜約60ミルの厚さを有してもよく、乾燥されたとき、約3μm〜約250μm、または約0.1ミル〜約10ミルの厚さを有してもよい。いくつかの実施形態では、当該フィルム製品は、0.1ミルを超える厚さを有する。いくつかの他の実施形態では、当該フィルム製品は、約10ミル以下の厚さを有する。いくつかのさらなる実施形態では、このフィルム製品は、約0.5ミル〜約5ミルの厚さを有する。望ましくは、乾燥したフィルムは、約2ミル〜約8ミル、より望ましくは約3ミル〜約6ミルの厚さを有するであろう。
本発明の別の実施形態は、有効成分を含む可食性フィルムの製造方法であって、この可食性フィルムは有効成分についての所定の用量を有する、製造方法を含む。この方法は、有効成分を含む可食性フィルムを調製する工程と、このフィルムを分析して、このフィルムの単位重量あたりの有効成分の量を決定する工程と、このフィルムの単位重量あたりの成分の量に基づいて、この有効成分についての所定の用量を送達するために必要なフィルムの寸法および/または重量を決定する工程と、このフィルムの寸法および/または重量を決定された寸法および/または重量へと調整する工程とを含む。
本発明によれば、別の実施形態は、当該有効成分についての所定の用量を送達するために必要なフィルムの寸法および/または重量を決定することを含む。いくつかの実施形態では、複数の有効成分がこのフィルムに含まれてもよい。湿式キャスティングされたフィルム層に収納される有効成分としては、ブタクサ花粉、胞子、微生物、種子、洗口剤成分、香味料、香料、酵素、防腐剤、甘味剤、着色料、スパイス、ビタミンおよびサプリメントなど、食品、医薬活性物質および化粧用活性物質、薬物、医薬、抗原またはアレルゲン、ならびにこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
別の実施形態は、フィルムの寸法および/または重量を、先行する工程で決定された寸法および/または重量へと調整することを含む。この調整は、切断することおよび/またはコーティングすることを含んでもよい。
ひとたびアッセイが決定されると、フィルムロールは、そのアッセイへと特定されることになり、その情報が切断包装設備へと送られることになる。カッターがそのフィルムロールを適正なサイズへと切断する。フィルムを切断することは、様々な方法、例えばナイフ、かみそり、レーザー、またはフィルムを切断するためのいずれかの他の好適な手段を用いて、成し遂げられてもよい。
1つの実施形態では、サイズ調整は、長さもしくは幅またはそれらの両方であってもよい。厚さは、分析に先立ってすでに調整されているので、切断の長さまたは幅だけが調整されることになろう。この方法を使用することで、投薬の際のより高い精度が成し遂げられ、そして方法を用いると、フィルムピースの重量を制御しようとすることよりも、標準偏差、そして当然、分散ははるかに小さいだろうということが成し遂げられる。このことは、厳しい許容誤差で一定用量を投与される患者に、大きな価値をもたらす。
別の実施形態では、当該フィルムは、上面および下面を有するコンベヤー表面に提供される。このフィルムはその表面の上面に供給される。
別の実施形態では、このフィルムは、分析されて、このフィルムの単位重量あたりの有効成分の量が決定されてもよく、このフィルムの単位重量あたりの成分の量に基づいて、当該有効成分についての所定の用量を送達するのに必要なフィルムの寸法および/または重量が決定され、そしてこのフィルムは、先行する工程で決定された寸法および/または重量へと調整されてもよい。
1つの実施形態では、乾燥工程は、当該フィルムを分析して、フィルムの単位重量あたりの有効成分の量を決定する工程に先立って実施されてもよい。
別の実施形態では、乾燥工程は、当該フィルムを分析して、フィルムの単位重量あたりの有効成分の量を決定する工程の後に実施されてもよい。
別の実施形態では、このフィルムは、分析の工程の後に包装される。望ましくは、この分析する工程は、当該プロセスの間に、所定の時間で実施される。
当該フィルムは初期に約500μmから約1,500μmまで、または約20ミルから約60ミルまでの厚さを有してもよく、乾燥された場合には約3μmから約250μmまで、または約0.1ミルから約10ミルまでの厚さを有する。望ましくは、乾燥されたフィルムは約2ミルから約8ミルまで、さらに望ましくは、約3ミルから約6ミルまでの厚さを有するであろう。
フィルム製造方法中の化学的一様性および物理的一様性について本発明のフィルムを試験することは望ましいかもしれない。特に、フィルムのサンプルが取り出され、種々のサンプル間のフィルム成分の一様性について試験されてもよい。フィルムの厚さおよび全体的な外観も一様性についてチェックされてもよい。一様なフィルムが、特に安全性および効力の理由のために医薬活性成分を含むフィルムについて所望される。
一様性を試験するための方法はフィルムを製造方法中に運搬することを含む。この方法は、とりわけ、フィルムを乾燥方法にかけ、フィルムを個々の投与単位に分け、かつ/または用量を包装することを含んでもよい。フィルムが製造方法中に、例えば、コンベヤーベルト装置で運搬される際に、このフィルムが幅方向に少なくとも1つの部分に切断される。その少なくとも1つの部分はあらゆるその他のフィルム部分から離れている反対端部を有する。例えば、フィルムがロールである場合、それは別々のサブロールに切断されてもよい。フィルムの切断は種々の方法、例えば、ナイフ、かみそり、レーザー、またはフィルムを切断するためのあらゆるその他の好適な手段により達成されてもよい。
1つの実施形態は、フィルムがサンプリングされるように、フィルムを切断することを含む。1つの実施形態では、切断フィルムが1つ以上の部分の中央を分断しないで、小片を1つ以上の部分の反対端部のそれぞれから除去することによりサンプリングされてもよい。中央の部分を無傷で残すことで、フィルムの主要部分がフィルムの適合性を妨げないで、かつフィルム中にサンプル誘導ギャップを生じないで製造プロセスを進行することが可能になる。それ故、フィルムがさらに加工、例えば、包装される際に、用量を失うという懸念が軽減される。さらに、その方法中の切断部分またはサブ−ロールの完全性を維持することは、あやまった制御問題、例えば、ピースを失うことの警告のための警報停止のためのさらなるフィルム加工または包装の中断の可能性を軽減することを助けるであろう。
本発明によれば、当該フィルムを分析して、フィルムの単位重量あたりの有効成分の量を決定することは、オンライン分析装置を使用して、または統計的サンプリングによって実施されてもよい。このオンライン分析装置は、ベータゲージ、ガンマゲージ、または赤外線イメージングなどの分析装置であってもよい。ベータゲージおよびガンマゲージは2つの基本構成要素−放射線源、および放射線検出器からなる。測定対象のウェブは、線源と検出器との間に置かれる。加えて、検出器からの情報を処理して、その情報を測定値へと変換するために、何らかのコンピューターが使用される。ベータゲージまたはガンマゲージが材料にぶつかると、それらのうちのいくつらかは通過するであろうが、それ以外のものは止まるであろう。材料が厚いほど(または高密度であるほど)、粒子が止まる可能性は高い。その材料を通過しない粒子の数に対するその材料を通過する粒子の数の比を測定することにより、その材料の厚さ(または重量)が決定され得る。赤外線イメージングは、光子の周波数および強度に基づき、赤外エネルギー範囲において光子の吸収および透過を調べる。
あるいは、フィルムの所望の厚さを得るために、フィルムの厚さは、製造方法の最中に手動による測定によっても制御することができる。
1つの実施形態では、細片の個々のピース重量が分析されてもよい。この分析には、香味料ロスのため、現実のAPI含有量が計算(添加)量よりも多いという結果を生じるであろうと予測することを伴う。というのも、香味料は重量に基づいて配合組成物の中にそのまま含まれているからである。
結果がフィルムサンプル間の非一様性を示す場合、サンプルは、簡単に調整され得る。フィルムは、フィルムの長さ、幅もしくは重量、またはこれらの組み合わせを調整することによって調整されてもよい。
1つの実施形態では、この調整工程は、フィルムを所定の寸法および/または重量へと調整するようにプログラムされたコンピューターによって制御される。これにより時間および費用を削減することができる。というのも、この方法は、サンプリングする工程、製造方法全体にわたって試験する工程、および複数の間隔で試験する工程を繰り返す必要がないからである。
別の実施形態では、分析する工程は、当該フィルムの単位重量あたりの成分の量に基づいて、フィルムを所定の用量を送達するのに必要な寸法および/または重量へと切断するために、所定の寸法および/または重量を変えることを含む。
本発明の特徴および利点は、以下の実施例によってより十分に示される。それらの実施例は、説明のために与えられており、決して本発明を限定するものと解釈されるべきではない。
実施例1
本発明の1つの実施形態では、以下の事柄を実証するために、1つの例を行った:(i) フィルムピースの重量とそのフィルムピースの中に存在する活性物質の均一分布との間に密接な相互関連性があること;(ii)この関連性のため、乾燥プロセスの間の揮発性成分の現実のロスを考慮して流動性フィルムマトリクスがキャストされるときに、フィルムの厚さを調整することができること。従って、所望の「表示値」は、この予測および調整のプロセスによって得られ得る。厚さの調整の結果、そのフィルムの単位面積あたりの重量の変化が生じる。
本発明の以下の例は、水の中での活性物質および他の成分のマトリクスの調製を含んでいた製造プロセスを含む。このマトリクスは、揮発性成分を含有する香味料も含んでいた。
成分の一覧は以下のとおりである。
Figure 2013542943
一様な混合物が得られるまで混合することにより上記の成分を合わせ、次いで薄い、一様な層として基板の上にキャストし、オーブンに通して水(これは加工助剤と考えられる)を除去した。
次いで、このフィルムを、本明細書に記載される、最終のフィルムにおける単位面積または投与単位あたりの活性物質含有量の均一性を維持する方法に従って90℃で約4分間乾燥し、水分レベルを約4〜6%にした。これらのフィルムは、単位面積あたり特定の重量を呈した。この乾燥プロセスは、湿潤塗布フィルムからの溶媒、すなわち水分含量、および揮発性成分のロスを生じると予想された。溶媒の蒸発は計画的であったが、乾燥重量配合の一部である揮発性成分のロスは製造ロスと考えられる。これらのロスは、所望の効力を得るためには、理論重量を下方向に調整することを必要とした。これらのサンプルでは、フィルムを3つの異なる湿潤塗布重量(キャスティング重量)で塗布し、これら3つの各々を、用量面積または単位面積あたりの活性物質含有量の均一性を維持する方法に従って同様にして乾燥した。それらのキャスティング重量は、異なるキャスティング厚さのため異なっていた。次いで、乾燥したフィルムのサンプルを秤量し、アッセイした。
塗布重量目標は以下のとおりであった。
Figure 2013542943
各トライアルについて細片の個々のピース重量を分析した。それらは表2に含まれている。
Figure 2013542943
アッセイデータを、ウェブの種々の場所からの個々の細片サンプルの重量に対してプロットした。香味料は重量に基づいて配合組成物の中にそのまま含まれているので、かなりの量の香味料ロスのため、現実の単位用量あたりの活性物質含有量が上記配合量から算出される量よりも多いということ生じるということが予測された。理論的トライアルは、不揮発性または溶媒が失われない場合の重量を表す。
図1は、活性薬物についての異なる細片重量でのアッセイとピース重量との間に優れた線形相関があったことを示す。それゆえ、これは、製造中の揮発物のロスを考慮するための1つの方法は、各フィルムピース(投与単位)の中に活性物質の所望の量を得るために、キャスティング厚さを調整することによってピース重量を調整することであるということを示す。
図1のデータは、活性薬物についての100%に近い表示値(「LC」)は、細片重量を約56mgへと下方向に調整することによって得られ得るということも示唆した。
実施例2
本発明の別の実施形態では、以下の事柄を実証するために、1つの例を行った:(i)フィルムピースの重量とそのフィルムピースの中に存在する活性物質の均一分布との間に密接な相互関連性があること;(ii)この関連性のため、乾燥プロセスの間の揮発性成分の現実のロスを考慮して流動性フィルムマトリクスがキャストされるときに、フィルムの厚さを調整することができること。従って、所望の「表示値」は、この予測および調整のプロセスによって得られ得る。厚さの調整の結果、そのフィルムの単位面積あたりの重量の変化が生じる。
以下の例では、実施例1と同様に、以下の成分を使用して2種の活性物質を含む塗布溶液(マトリクス)を調製し、基板の上にキャストした。
Figure 2013542943
一様な混合物が得られるまで混合することにより上記の成分を合わせ、次いで薄い、一様な層として基板の上にキャストし、オーブンに通して水(これは加工助剤と考えられる)を除去した。
次いで、このフィルムを、本明細書に記載される、最終のフィルムにおける単位面積または投与単位あたりの活性物質含有量の均一性を維持する方法に従って100℃で約4分間乾燥し、水分レベルを約3〜6%にした。これらのフィルムは、単位面積あたり特定の重量を呈した。この乾燥プロセスは、湿潤塗布フィルムからの溶媒、すなわち水分含量、および揮発性成分のロスを生じると予想された。溶媒の蒸発は計画的であったが、他の揮発性成分のロスは製造ロスと考えられる。これらのロスは、所望の効力を得るためには、理論重量を下方向に調整することを必要とした。フィルムを3つの異なる湿潤塗布重量(キャスティング重量)で塗布し、これら3つの各々を、用量面積または単位面積あたりの活性物質含有量の均一性を維持する方法に従って同様にして乾燥した。それらのキャスティング重量は、異なるキャスティング厚さのため異なっていた。次いで、乾燥したフィルムのサンプルを秤量した。
塗布重量目標は以下のとおりであった。
Figure 2013542943
サンプルを調製した後、そのサンプルを分析して、各用量の中に存在する活性物質の量を決定した。いくつかのダイカットをウェブから採取した。各塗布重量トライアルについての各部の最初と最後から2つのダイカットを採取した(合計6つのダイカット)。しかしながら、各ダイカットから採取した単位ピースは、下の表4に示すように、そのサンプル片の様々な部分から採取した。
Figure 2013542943
表3に示す個々のフィルムピース(A1、D1、G1およびA6、D6、G6)を、個々の細片アッセイ含有量についての分析方法を使用して、活性物質Mについてアッセイした。このサンプリングにより、各塗布重量トライアルから合計12個のアッセイ値−各塗布重量トライアルの最初、中間および最後から各々4つ−を得た。得られたアッセイ値を表5に示し、図2に、ピース重量に対してプロットする。
Figure 2013542943
結果および結論
図2は、この活性薬物についての異なる細片重量でのアッセイ間で優れた線形相関があったことを示す。それゆえ、これは、製造中の揮発物のロスを考慮するための1つの方法は、キャストフィルムの厚さを調整することによってピース重量を調整することであり、キャストフィルムの厚さを調整することは、各フィルムピース(投与単位)の中に所望の量の活性物質を調整して得るための手段として使用できるということを示す。
活性物質Mアッセイについてのデータに基づくと、39mgのピース重量は、当該配合物からの香味料のロスを補って、必要とされる適正な量の活性物質(表示値)を維持するために使用することができる。文書化および製造を簡素化するために、ピース重量を最も近い整数mgに切り上げることが慣用的である。上記チャートから、100%LCに関連するピース重量はおよそ38.4mgである。製品が少なくとも100%LCであることを保証するために、その値は39mgに切り上げられる。
実施例3
本発明の別の実施形態では、以下の事柄を実証するために、1つの例を行った:(i)フィルムピースの重量とそのフィルムピースの中に存在する活性物質の均一分布との間に密接な相互関連性があること;(ii)この関連性のため、所望の標的アッセイを成し遂げるために、フィルムマトリクスが切断されるときに、フィルムの長さを調整することができること。従って、この予測および調整のプロセスによって所望の「表示値」を得ることができる。長さの調整により、単位用量の重量の変化が生じる。
一様な混合物が成し遂げられるまで混合することによって、実施例2で与えられた成分を合わせ、次いで薄い、一様な層として基板の上にキャストし、オーブンに通して水(これは加工助剤と考えられる)を除去した。
次いで、このフィルムを、本明細書に記載される、最終のフィルムにおける単位面積または投与単位あたりの活性物質含有量の均一性を維持する方法に従って100℃で約4分間乾燥し、水分レベルを約2〜4%にした。これらのフィルムは、単位面積あたり特定の重量を呈した。この乾燥プロセスは、湿潤塗布フィルムからの溶媒、すなわち水分含量、および揮発性成分のロスを生じると予想された。溶媒の蒸発は計画的であったが、乾燥重量配合の一部である揮発性成分のロスは製造ロスと考えられる。
この実施例では、オフライン技法を使用してフィルムを分析した。特に、このオフライン技法は、所望の活性物質含有量を成し遂げるために細片の長さを切断することを含んでいた。
この方法は、下の表6に示す8つのサンプルを分析することを含んでいた。
Figure 2013542943
上記データは、これら8つのサンプルについての製造過程でのアッセイ値が、活性物質Mについては平均で94.91%表示値(「LC」)であったことを示す。しかしながら、測定した寸法は、平均長さが24.9mmであり、目標の25.4mmよりも短かったということを示す。
25.4mmのフルサイズのピースに基づいて見積もった平均アッセイ値は、活性物質Mについて96.82%LCを与える。従って、できるだけ100%に近いアッセイを成し遂げ、かつ製品仕様に留まるために、細片長さは、活性物質Mについて100.00のアッセイ値を与えるはずである26.3mmに調整するべきであるということが予測された。
結果は、製造中の所望の目標アッセイを成し遂げるための1つの方法は、キャストフィルムの長さを調整することによりピース重量を調整することであり、キャストフィルムの長さを調整することは、各フィルムピース(投与単位)の中に所望の量の活性物質を調整して得るための手段として使用することができるということを示す。
実施例4
本発明の別の実施形態では、活性物質の連続測定がオンラインで利用できれば、所望の%LCを与えるようにフィルムの厚さを調整することができるということを実証するために、1つの例を行った。
本発明の以下の例は、マトリクスを形成するための、水の中での薬物および他の成分の溶液/懸濁液の調製を含む製造プロセスを含む。この溶液/懸濁液は、揮発性成分を含有する香味料も含む。この実施例では、オンライン技法を使用してフィルムを分析した。特に、このオンライン技法は近赤外(NIR)放射線を伴っていた。
以下の例では、以下の成分を使用して塗布溶液(マトリクス)を調製し、基板の上にキャストした。
Figure 2013542943
一様な混合物が得られるまで混合することにより上記の成分を合わせ、次いで薄い、一様な層として基板の上にキャストし、オーブンに通して水(これは加工助剤と考えられる)を除去した。
次いで、このフィルムを、本明細書に記載される、最終のフィルムにおける単位面積または投与単位あたりの活性物質含有量の均一性を維持する方法に従って120℃で約3分間乾燥し、水分レベルを約3〜6%にした。これらのフィルムは、単位面積あたり特定の重量を呈した。この乾燥プロセスは、湿潤塗布フィルムからの溶媒、すなわち水分含量、および揮発性成分のロスを生じると予想された。溶媒の蒸発は計画的であったが、乾燥重量配合の一部である揮発性成分のロスは製造ロスと考えられる。
単位面積あたりの当該薬物の含有量を測定するために、乾燥したフィルムにNIR放射線を当てた。IRスペクトルは、単位面積あたりの活性物質の吸光度を測定し、これにより、単位面積あたりに存在する活性物質の量を示すスペクトルが与えられる。
揮発物のロスを特定し、これによりフィルムの単位面積あたりの重量の厚さの調整の必要を特定するために、NIRスペクトルの連続的な監視が必要であった。
結果および結論:
図3および4は、実施例4についての吸光度スペクトルを示す。特に、図4は、二次微分吸光度スペクトルを示す。二次微分データへと変換することにより、そのスペクトルからより多くの詳細が得られる。図4の中の矢印は二次微分ピークを示し、このピークでは、サンプルは、下地からの影響なく強い二次微分を有する。灰色のピークはより大きく、このことは、サンプル厚さが2倍になったことに起因するより高い感度を示す。
9個のセンサを使用してこのウェブにわって9個の点でこれらの吸光度ピークを連続的に監視することで、このウェブにわたって、およびウェブに沿って、活性物質濃度の連続測定を行った。あるいは、そのウェブを1つのセンサによって走査して、同等のデータを得ることができる。
この方法は、複数のサブロットが製造され、当該活性物質が、マスターバッチの一部分とともに小さいミキサーに加えられるときに使用することができる。その場合、当該測定は、混合が正しく行われたこと、および薬物濃度がサブロット間で一定であることを保証する。
別の実施形態では、センサが塗布ヘッドのギャップ、およびその後の塗布重量を制御するフィードバック制御ループで上記センサを使用することができる。
上記結果は、一連のNIRスペクトルの測定値を得ることによって、各フィルムピース (投与単位)の中に所望の量の活性物質を得るために厚さを調整するための手段として、フィルム寸法を調整する必要を示す計算がなされ得る、ということを示す。
実施例5
本発明の別の実施形態では、NDCガンマゲージ(「NDC」)を使用してフィルムの厚さを調整することによってフィルムにおける単位面積あたりの塗布重量およびその後の活性物質濃度を制御することができることを実証するために、1つの例を行った。感度のよいゲージを使用して一連の測定結果を得ることによって、フィルム寸法を調整することが必要であるかどうかを示す計算がなされ得る。次いで、図14に示すように、製造ロスを補うために、フィルム寸法の予測および調整が行われ得る。調整の情報を製造機械に提供するためにフィードバックループを使用することができる。
本発明の以下の例は、水の中での活性物質および他の成分のマトリクスの調製を含む製造プロセスを含む。この溶液/懸濁液は揮発性成分を含む香味料も含む。
次いで、このフィルムを、本明細書に記載される、最終のフィルムにおける投与単位または投与面積あたりの活性物質含有量の均一性を維持する方法に従って、約3〜7%の水分レベルまで、120℃で約3分間乾燥した。これらのフィルムは、単位面積あたり特定の重量を呈した。この乾燥プロセスは、湿潤塗布フィルムからの溶媒、すなわち水分含量、および揮発性成分のロスを生じると予想された。溶媒の蒸発は計画的であったが、乾燥重量配合の一部である揮発性成分のロスは製造ロスと考えられる。
この実施例では、オンライン技法を使用してフィルムを分析した。特に、このオンライン技法は、NDCガンマゲージを使用する塗布重量制御の精度を実証する。
これらのバッチについては、NDCガンマゲージを使用して、塗布ヘッドのギャップ、従って塗布重量を制御した。現実の塗布重量をNDC測定設定値と比較するデータを集め評価した。
製品Eの4バッチ、製品Fの4バッチおよび製品Gの1バッチからデータを得た。これらのデータは、以降の表に含まれている。すべての値は、mg/sq cm単位である。
製品Eについての塗布溶液は、以下のものから構成されていた。
Figure 2013542943
この溶液の4つのバッチをマイラー基材の上に塗布し、2×50sq cmのサンプルを定期的に取り出し、秤量し、データを実測値として記録した。現実の塗布重量を管理限界と比較するデータを集め、評価した。データを、製品Eの4バッチ、製品Fの4バッチ、および製品Gの1バッチから得た。このデータは、オペレーター、ミドルおよびマシーンと呼ばれる、ウェブ上の3つの場所での測定した塗布重量(2つのエッジおよび中間)で測定した。このデータは表9に含まれている。すべての値はmg/sq cm単位である。
Figure 2013542943
NDCが管理限界内で制御していることを実証するために、図5〜8に示すように、当該4つのプロットにおける管理限界とともに、実際の測定値をプロットする。
製品Fについての塗布溶液は、以下のものから構成されていた。
Figure 2013542943
この溶液の4つのバッチをマイラー基材の上に塗布し、各々の仕上がったロールの端部の3つの場所で2×50sq cmのサンプルを取り出し、秤量し、データを実測値として記録した。これら4バッチについての、3つの場所すべてについてのデータを以下の表に記録する。
Figure 2013542943
NDCが管理限界内で制御していることを実証するために、図9〜12に示すように、当該4つのプロットにおける管理限界とともに、実際の測定値をプロットする。
製品Gについての塗布溶液は、以下のものから構成されていた。
Figure 2013542943
この溶液をマイラー基材の上に塗布し、各々の仕上がったロールの端部の3つの場所で2×50sq cmのサンプルを取り出し、秤量し、データを実測値として記録した。3つの場所すべてについてのデータを以下の表に記録する。
Figure 2013542943
NDCが管理限界内で制御していることを実証するために、図13に示すように、当該4つのプロットにおける管理限界とともに、実際の測定値をプロットする。
結果および結論:
これらの結果は、図14に示すように、各フィルムピース(投与単位)の中に所望の量の活性物質を得るために、感度のよいゲージ、すなわちガンマゲージ、を使用して一連の測定値を得ることによって、フィルムの厚さを調整するための手段として、フィルム寸法を調整する必要を示す計算がなされ得る、ということを示す。

Claims (45)

  1. 有効成分を含む可食性フィルムの製造方法であって、前記可食性フィルムは、前記有効成分について所定の用量を有し、前記製造方法は、
    a)ポリマー成分および前記ポリマー成分に一様に分散した有効成分を含む連続フィルムを調製する工程;
    b)前記フィルムを分析して、前記フィルムの単位重量あたりの前記有効成分の量を決定し、前記フィルムの単位重量あたりの前記成分の前記量に基づいて、前記有効成分について前記所定の用量を送達するために必要な前記フィルムの寸法を決定する工程;
    c)前記フィルムの前記寸法を、工程(b)で決定された寸法へと調整する工程、
    を含む、製造方法。
  2. 前記有効成分は、食品、医薬品、化粧用活性物質、薬物(医薬;解毒剤;ワクチン;抗原またはアレルゲン;洗口剤成分;香味料;香料;酵素;防腐剤;甘味剤;着色料;スパイス;ビタミン;冷感剤;刺激剤)、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記ポリマー成分は、単独で、または少なくとも1つの水溶性ポリマー組み合わせてポリエチレンオキシドを含む、請求項1に記載の製造方法。
  4. 前記調整は前記フィルムの長さを調整することである、請求項1に記載の製造方法。
  5. 前記調整は前記フィルムの幅を調整することである、請求項1に記載の製造方法。
  6. 前記調整は前記フィルムの重量を調整することである、請求項1に記載の製造方法。
  7. 前記調整は前記フィルムの長さおよび幅を調整することである、請求項1に記載の製造方法。
  8. 前記調整は前記フィルムの厚さを調整することである、請求項1に記載の製造方法。
  9. 前記調整は、追加の塗膜を前記フィルムに塗布することにより、前記フィルムの重量を調整することである、請求項1に記載の製造方法。
  10. 前記分析はオンラインで実施される、請求項1に記載の製造方法。
  11. 前記分析はオフラインで実施される、請求項1に記載の製造方法。
  12. 前記分析はオンラインで実施され、そのあと前記フィルムの厚さが調整される、請求項1に記載の製造方法。
  13. 前記分析はオフラインで実施され、そのあと前記フィルムの厚さが調整される、請求項1に記載の製造方法。
  14. 前記分析はオフラインで実施され、そのあと前記フィルムの長さが調整される、請求項1に記載の製造方法。
  15. 前記分析はオフラインで実施され、そのあと前記フィルムの幅が調整される、請求項1に記載の製造方法。
  16. 前記分析はオフラインで実施され、そのあと前記フィルムの長さおよび幅が調整される、請求項1に記載の製造方法。
  17. 前記有効成分は医薬活性物質または生物活性物質である、請求項1に記載の製造方法。
  18. 前記調整は切断することである、請求項1に記載の製造方法。
  19. 前記調整は塗布することである、請求項1に記載の製造方法。
  20. 前記調整は塗布パラメータを変えることである、請求項1に記載の製造方法。
  21. 前記調整は、分析装置と塗布設備との間のフィードバック制御ループによって成し遂げられる、請求項1に記載の製造方法。
  22. 前記フィルムは、乾燥前に分析および調整される、請求項1に記載の製造方法。
  23. 前記フィルムは、乾燥後に分析および調整される、請求項1に記載の製造方法。
  24. 有効成分を含む可食性フィルムの製造方法であって、前記可食性フィルムは前記有効成分について所定の用量を有し、前記製造方法は、
    a)ポリマー成分、水および有効成分を合わせ、前記成分の均一分布をもつマトリクスを形成する工程;
    (b)前記マトリクスからフィルムを形成する工程;
    (c)上面および下面を有するコンベヤー表面を準備する工程;
    (d)前記フィルムを、前記表面の前記上面の上へと供給する工程;
    (e)前記フィルムを分析して、前記フィルムの単位重量あたりの前記有効成分の量を決定し、前記フィルムの単位重量あたりの前記成分の前記量に基づいて、前記有効成分について前記所定の用量を送達するために必要な前記フィルムの寸法を決定する工程;ならびに
    (f)前記フィルムを工程(e)で決定された寸法へと調整する工程、
    を含む、製造方法。
  25. 前記分析はオンラインで実施される、請求項24に記載の製造方法。
  26. 前記分析はオフラインで実施される、請求項24に記載の製造方法。
  27. 前記分析はオンラインで実施され、そのあと前記フィルムの厚さが調整される、請求項24に記載の製造方法。
  28. 前記分析はオフラインで実施され、そのあと前記フィルムの厚さが調整される、請求項24に記載の製造方法。
  29. 前記有効成分は医薬活性物質または生物活性物質である、請求項24に記載の製造方法。
  30. 前記調整は切断することである、請求項24に記載の製造方法。
  31. 前記調整は塗布することである、請求項24に記載の製造方法。
  32. 前記製造方法は、前記フィルムを乾燥することをさらに含む、請求項24に記載の製造方法。
  33. 前記製造方法は、前記工程(e)の後に前記フィルムを乾燥することをさらに含む、請求項24に記載の製造方法。
  34. 前記製造方法は、前記工程(e)の前に前記フィルムを乾燥することをさらに含む、請求項24に記載の製造方法。
  35. 前記調整の後に前記フィルムを包装することを含む、請求項24に記載の製造方法。
  36. 前記分析は、前記製造方法の間の所定の時間に実施される、請求項24に記載の製造方法。
  37. 前記分析は統計的サンプリングによって実施される、請求項24に記載の製造方法。
  38. 前記調整は、前記フィルムを所定の寸法および/または重量へと調整するようにプログラムされたコンピューターによって制御される、請求項24に記載の製造方法。
  39. 前記分析する工程は、前記フィルムの単位重量あたりの前記成分の前記量に基づいて、前記フィルムを前記所定の用量を送達するのに必要な寸法および/または重量へと切断するために、前記所定の寸法および/または重量を変えることを含む、請求項24に記載の製造方法。
  40. 有効成分を含む可食性フィルム投与単位の製造方法であって、前記可食性フィルム投与単位は前記有効成分についての所定の%用量を有し、前記フィルム投与単位は所定の幅および長さを有し、前記製造方法は、以下の工程を含む2以上のフィルムの調製を含む、製造方法:
    a)ポリマー成分および前記ポリマー成分に一様に分散した有効成分を含む第1の連続フィルムを調製し、ポリマー成分および前記ポリマー成分に一様に分散した有効成分を含む第2の連続フィルムを調製する工程であって、前記第1の連続フィルムは、切断されたときに前記可食性フィルム投与単位の前記所定の幅および長さを生成するのに有効な一定の幅および長さを有し、前記第1の連続フィルムは第1の厚さを有し、かつ前記第2の連続フィルムは前記第1のフィルムの前記一定の幅および長さを有しかつ第2の厚さを有する、工程;
    b)前記2つのフィルムを分析して、前記第2の連続フィルムが前記所定の長さおよび幅を有するフィルム投与単位へと切断されるときに、前記有効成分についての所定の% 用量を有する前記可食性フィルム投与単位を調製するために必要とされる厚さを決定する工程;
    c)工程b)で決定された厚さを有する連続フィルムを調製する工程;および
    d)前記連続フィルムを切断して、工程b)で決定された厚さおよび所定の長さおよび幅を有するフィルム投与単位を生成する工程。
  41. 前記分析は、前記フィルムの%有効成分を決定することである、請求項40に記載の製造方法。
  42. 前記分析は、前記フィルムの%非有効成分を決定することである、請求項40に記載の製造方法。
  43. 前記製造方法は少なくとも3つのフィルムを含み、少なくとも1つのフィルムは薄い厚さを有し、1つのフィルムは中間の厚さを有し、1つのフィルムは厚い厚さを有する、請求項40に記載の製造方法。
  44. 有効成分を含む可食性フィルム投与単位の製造方法であって、前記可食性フィルム投与単位は前記有効成分についての所定の%用量を有し、前記製造方法は、
    a)ポリマー成分および前記ポリマー成分に一様に分散した有効成分を含む連続フィルムを調製する工程であって、前記連続フィルムは一定の厚さを有する工程;
    b)前記連続フィルムをオンラインで分析し、前記フィルム投与単位の単位重量あたりの活性物質の前記所定の%を有するフィルム投与単位を生成するのに有効な正しい乾燥前膜厚を決定する工程:
    c)工程b)で決定された乾燥前厚さを有する連続フィルムを調製する工程:
    d)前記フィルムを乾燥する工程;および
    e)前記フィルムを切断して、前記可食性フィルム投与単位を生成する工程、
    を含む、製造方法。
  45. 有効成分を含む可食性フィルム投与単位の製造方法であって、前記可食性フィルム投与単位は前記有効成分についての所定の%用量を有し、前記製造方法は、
    a)ポリマー成分および前記ポリマー成分に一様に分散した有効成分を含む連続フィルムを調製する工程;
    b)前記フィルムを乾燥する工程;
    c)前記乾燥したフィルムをオフラインで分析し、前記フィルムの単位重量あたりの活性物質の%を決定する工程;
    d)前記c)で得られた情報を使用して、前記所定の用量を有するフィルムを生成するのに有効な前記フィルムの幅および長さを決定する工程;および
    e)前記フィルムを前記工程d)で決定された幅および長さへと切断し、可食性フィルム投与単位を生成する工程、
    を含む、製造方法。
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