JP2013542833A - 多機能型リード線移植用具 - Google Patents

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Abstract

複数導体電気リード線を移植および試験するためのデバイス、システム、および方法が開示される。移植式リード線とともに使用するための例示の移植用具は、主本体、複数のバネ接点部材、およびノブ機構を備えている。移植用具の主本体は、移植式リード線の端子ブーツを摩擦によって受承するようになされた開口部を有する先端側クランプ機構を備えている。バネ接点部材は、ペーシングシステムアナライザー(PSA)またはその他の試験デバイスからの電気的コネクタを移植式リード線上の端子接点に接続するための接触面を提供するように構成される。主本体に連結されるノブ機構は、移植式リード線の端子ピンと係合するように作動して、移植を行う医師が該機構を回転させることにより固定ヘリックスを体組織内に係合させることを可能にすることができる。

Description

本発明は、概して移植式医療用デバイスに関する。より具体的には、本発明は、患者の体内において複数導体電気リード線の設置および試験を行うためのデバイス、システム、および方法に関する。
心調律管理(CRM)および神経刺激の用途で使用するための多種類の医療用電気リード線が知られている。CRMの用途では、例えば、そのようなリード線は、典型的にはX線透視法の助力の下で、患者の心臓上または心臓内の移植場所まで血管内送達されることが多い。移植されると、リード線は、パルス発生器または他の移植式デバイスであって心臓の電気的活動の感知、治療的刺激の送達、および体内における何らかの他の所望の機能のうち少なくともいずれかを実施するためのデバイスに、連結される。そのようなリード線は多くの場合、先端側の、心臓組織と接触する導体端部と、基端側の、パルス発生器に接続される端子端部とを備えている。リード線の導体端部は、典型的には、1または複数の機構、例えば該リード線の心臓組織への固着を容易にするための能動的固定ヘリックスまたはいくつかの受動的棘部を備えている。一方、リード線の端子端部は、該リード線の端子端部上の電極にいくつかの導体を介して電気的に接続される1または複数の電気接点を備えている。
ある用途においては、リード線は、移植工程の一部として、かつ、パルス発生器に接続される前に、適切な位置決めおよび機能に関して試験されて、移植を行う医師がペーシングおよびセンシングの性能を評価してからその特定のリード線配置状態が適切であると結論付けることを可能にしている。試験工程の際、例えば、リード線の導体端部の心臓への接続の試験、またはリード線の性能の評価のうち少なくともいずれかを行うために、リード線の端子端部にペーシングシステムアナライザー(PSA)が接続されてもよい。リード線へのPSAの接続を容易にするために、リード線の端子端部にリード線移植用具が一時的に連結されて、リード線の端子端部上の電気接点にPSAの導体が接続されることが可能となるようにすることができる。場合によっては、例えば、該移植用具は、リード線の端子端部上の電気接点への、いくつかのワニ口クリップ、プランジャクリップまたはその他のバネ式クリップの取付けを容易にすることもできる。複数導体リード線へのPSAの導体の接続において使用されるリード線移植用具の例は、ハンゼン(Hansen)らの特許文献1およびヘッケ(Hoecke)らの特許文献2に記載されており、前記文献はそれぞれあらゆる点に関して参照によりその全体が本願に援用される。
リード線設計物における最近の傾向は、最大4個の電気接点を備えたリード線コネクタの開発に焦点を置いてきた。そのようなリード線の端子端部は、端子接点を2個しか備えていない従来の標準的なIS‐1リード線と大きさが著しく異なることはない。端子接点にPSAを接続するために使用される多くの既存のバネ式クリップは、特に接点間の間隔保持の制限が原因で、また接点間の間隔が電気的分離を確実にするための封止エリアとして使用されることもあることから、より最新式のリード線設計物とともに使用するには不適切であることが多い。
米国特許出願公開第2005/0177199号明細書 米国特許出願公開第2006/0258193号明細書
本発明は上記した懸案を鑑みてなされたものである。
(概要)
本発明は、概して、体内において複数導体電気リード線の移植および試験を行うためのデバイス、システム、および方法に関する。
実施例1は、端子ピンを有する移植式リード線とともに使用するための移植用具である。該移植用具は、先端側クランプ部、基端側部分、および内部ルーメンを有する主本体を備え、先端側クランプ部は移植式リード線の端子ブーツを摩擦により受承するようになされた開口部を備えている。移植用具は、バネ接点部材であって、移植式リード線の端子ブーツが先端側クランプ部の開口部と摩擦係合したときに該バネ接点部材が端子ピンと一線上に並ぶように主本体に連結された、バネ接点部材を備えている。ノブ機構が主本体に連結され、該ノブ機構は、該ノブ機構が移植式リード線の端子ピンに摩擦係合して該端子ピンを回転させる係合配置状態へと作動可能である。バネ接点部材は、端子ピンとの電気的接触を維持しながら端子ピンが回転するのを可能にするように構成されている。
実施例2では、実施例1の移植用具において、バネ接点部材は、移植式リード線の端子ブーツが移植用具と摩擦係合したときに端子ピンに向かって延びるカンチレバー型バネ部材を備えている。
実施例3では、実施例2の移植用具において、バネ接点部材は、電気的コネクタを受承するように構成された外接面、および内接面を有するクリップを備え、カンチレバー型バネ部材は内接面から内側に向かって延びている。
実施例4では、実施例1〜3のうちいずれかの移植用具において、主本体は、主本体の内側表面に固着せしめられ、かつ、電気的コネクタが外接面上に受承されたときにバネ接点部材の相対的な圧縮運動を制限するように配置および構成された、停止具を備えている。
実施例5では、実施例4の移植用具において、停止具は主本体の内側に一体成型されたポリマー構造物を含む。
実施例6では、実施例1の移植用具は、主本体の内側に配置されて中に端子ピンを収容するように構成された、内側表面および外側表面を備えた導電性シリンダをさらに備えている。
実施例7では、実施例6の移植用具において、導電性シリンダの内側表面は、移植式リード線の端子ブーツが移植用具と摩擦係合したときに端子ピンと電気的に係合する弾性接点を備えている。
実施例8では、実施例6または実施例7の移植用具において、導電性シリンダは一対の細長いスリットを備え、弾性接点は、導電性シリンダの該細長いスリットの間の部分であって導電性シリンダの内部へと屈曲した部分を備えている。
実施例9では、実施例7または実施例8の移植用具において、バネ接点部材は、電気的コネクタを受承するように構成された外接面と、電気的コネクタが外接面上に受承されたときに導電性シリンダの外側表面と接触する内接面とを有するクリップを備えている。
実施例10では、実施例1の移植用具は、中に端子ピンを収容するように構成された斜め巻コイルをさらに備え、該斜め巻コイルは主本体の内側にある配線管の内側に配置されている。
実施例11では、実施例10の移植用具において、斜め巻コイルは、移植式リード線の端子ブーツが移植用具と摩擦係合したときに端子ピンと電気的に係合する。
実施例12では、実施例10または実施例11の移植用具において、バネ接点部材は、電気的コネクタを受承するように構成された外接面と、電気的コネクタが外接面上に受承されたときに配線管の外側表面と接触する内接面とを有するクリップを備えている。
実施例13は、患者の体内において移植式リード線の移植および試験を行うためのシステムであって、該システムは端子ピンを有する移植式リード線および移植用具を備えている。移植用具は、先端側クランプ部、基端側部分、および内部ルーメンを有する主本体を備え、先端側クランプ部は移植式リード線の端子ブーツを摩擦により受承するようになされた開口部を備えている。第1のバネ接点部材は主本体に連結され、カンチレバー型バネ部材は第1のバネ接点部材に連結されて内部ルーメンに向かって延びている。第2のバネ接点部材は主本体に連結されている。ノブ機構は主本体に連結され、該ノブ機構は、該ノブ機構が移植式リード線の端子ピンに摩擦係合して該端子ピンを回転させる係合配置状態へと作動可能である。カンチレバー型バネ接点部材は、バネ接点部材が端子ピンとの電気的接触を維持すると同時にノブ機構が端子ピンに摩擦係合して該端子ピンを回転させることを可能にするように構成されている。
実施例14では、実施例13のシステムにおいて、第1のバネ接点部材は、電気的コネクタを受承するように構成された外接面と、内接面とを有するクリップを備え、カンチレバー型バネ部材は内接面から延びている。
実施例15では、実施例13または実施例14のシステムにおいて、カンチレバー型バネ接点部材は、切り込まれて内側に向かって屈曲せしめられた第1のバネ接点部材の一体的部分を含む。
実施例16では、実施例13または実施例14のシステムにおいて、カンチレバー型バネ接点部材は第1のバネ接点部材に溶接されている。
実施例17では、実施例13〜16のいずれかのシステムにおいて、主本体は、電気的コネクタが外接面上に受承されたときに第1のバネ接点部材の相対的な圧縮運動を制限する停止具を備えている。
実施例18では、実施例15のシステムにおいて、停止具は主本体の内側に配置されたポリマー構造物を備えている。
実施例19は、体内において移植式リード線の移植および試験を行うための移植用具を使用する方法である。移植用具は移植式リード線の端子端部に連結される。移植用具は、先端側クランプ部、基端側部分、および内部ルーメンを有する主本体を備え、先端側クランプ部は移植式リード線の端子ブーツを摩擦により受承するようになされた開口部を備えている。バネ接点部材は、移植式リード線の端子ブーツが先端側クランプ部の開口部と摩擦係合したときに該バネ接点部材が端子ピンと一線上に並ぶように、主本体に連結されている。ノブ機構は主本体に連結され、また、該ノブ機構は、該ノブ機構が移植式リード線の端子ピンに摩擦係合して該端子ピンを回転させる係合配置状態へと作動可能である。リード線は体内の場所に移植され、試験デバイスの電気的コネクタはバネ接点部材上に固着せしめられる。ノブ機構は、電気的コネクタがバネ接点部材上に固着せしめられていると同時に、係合配置状態に作動せしめられ、かつ、1回転以上回転せしめられて端子ピンを回転させる。
実施例20では、実施例19の方法は試験デバイスを用いて移植式リード線を試験することをさらに含む。
多数の実施形態が開示されるが、当業者には、本発明の実例となる実施形態を示しかつ説明する以下の詳細な説明から、本発明のさらに別の実施形態が明白となるであろう。従って、図面および詳細な説明は当然例示としてみなされるべきであり、限定的なものとみなされるべきではない。
患者の体内において移植式リード線の移植および試験を行うための例示のシステムを示す概略図。 図1の移植式リード線の端子端部をより詳細に示す斜視図。 図2の3−3線断面で移植式リード線を示す横断面図。 例示の実施形態による多機能移植用具を示す斜視図。 図2の移植式リード線、強化部材、および図4の多機能移植用具に接続された試験デバイスのいくつかの電気接続クリップの取付けを示す斜視図。 図4の多機能移植用具をより詳細に示す組立図。 図4の多機能移植用具をより詳細に示す組立図。 ノブをより詳細に示す斜視図。 図7の8−8線断面でノブを示す長手方向断面図。 コレットをより詳細に示す斜視図。 図9の10−10線断面でコレットを示す長手方向断面図。 移植用具に挿入された移植式リード線の端子ピンと嵌合するようになされた例示の電気的バネ接点クリップを示す斜視図。 移植用具に挿入された移植式リード線のリング接点のうちの1つと嵌合するようになされた例示の電気的バネ接点クリップを示す斜視図。 体内において移植式リード線の移植および試験を行うために図4の移植用具を使用する例示の方法を示す長手方向断面図。 体内において移植式リード線の移植および試験を行うために図4の移植用具を使用する例示の方法を示す他の長手方向断面図。 体内において移植式リード線の移植および試験を行うために図4の移植用具を使用する例示の方法を示す他の長手方向断面図。 例示の実施形態による移植用具の内側に配置された移植式リード線の長手方向断面図。 図16のバネ接点クリップの側面図。 図16のバネ接点クリップの平面図。 例示の実施形態による移植用具の内側に配置された移植式リード線の長手方向断面図。 図19のバネ接点クリップの側面図。 図19のバネ接点クリップの平面図。 例示の実施形態による移植用具の内側に配置された移植式リード線の長手方向断面図。 図22の移植用具の一部分の斜視図。
本発明には様々な改変形態および代替形態の可能性があるが、特定の実施形態が例として図面に示されており、かつ、以下に詳細に説明される。しかしながら、本発明を記載の特定の実施形態に限定することが目的ではない。それどころか、本発明は、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲内にあるすべての改変形態、等価物、および代替形態を包含するように意図される。
(詳細な説明)
図1は、患者の体内において移植式リード線12の移植および試験を行うための例示のシステム10を示す概略図である。限定ではなく例示の目的のため、システム10は、心臓の電気的活動の感知における使用、または患者の心臓14への電気的刺激治療の提供のうち少なくともいずれかについて移植式リード線12と併せて説明される。システム10は、移植式リード線が使用され、かつ、該リード線がパルス発生器のような別の移植式デバイスに接続される前に試験が行なわれることになっている他の状況においても使用されうる。ある実施形態では、例えば、システム10は移植式神経刺激リード線がパルス発生器のような別の移植式デバイスに接続される前の該リード線の移植および試験を支援するために使用されうる。
移植式リード線12の先端側の導体端部16は、患者の心臓14の内部、心臓上、または心臓周囲において、移植を行う医師の所望どおりに設置されうる。図1の実施形態では、図のように、リード線12の導体端部16は右室18の心尖部に設置されている。リード線12の導体端部16は、電気的にアクティブな固定ヘリックス20および1以上のリング電極22を含む、1以上の電極を備えている。固定ヘリックス20およびリング電極22はリード線12内の対応する導体に各々連結され、操作時に心臓の活動の感知または心臓14へのペーシング治療の提供のうち少なくともいずれかを行うために移植式パルス発生器(図示せず)と心臓14との間で電気パルスを往復させる。ある実施形態では、図1にさらに示されるように、移植式リード線12は、心臓14にショック療法を提供するための1または複数のショック用コイル24をさらに備えた四重極リード線であってもよい。使用されるパルス発生器の種類は実施される治療法に応じて変化することになる。実例のパルス発生器には、ペースメーカー、植込み型除細動器(ICD)、心臓再同期療法(CRT)デバイスなどが挙げられる。
例示の実施形態は患者の心臓14に挿入された単一の移植式リード線12のみを示しているが、他の実施形態では心臓14の他のエリアを電気的に刺激するように複数のリード線が利用されてもよい。いくつかの実施形態では、例えば、第2のリード線(図示せず)の先端側部分が右心房26に移植されうる。加えて、または代替例として、別のリード線は、心臓14の左側を刺激するために心臓14の左側またはその付近に(例えば、左心室28に、左心房30に、もしくは冠状静脈32に)移植されてもよい。図1に示されたリード線12に加えて、または代替として、心外膜リード線のような他の種類のリード線も利用されうる。
図中の例示の実施形態では、システム10はさらに、移植用具34、スタイレットまたはガイドワイヤ36のような強化部材、および体内でリード線12の移植および試験を行うために使用可能なペーシングシステムアナライザー(PSA)38を備えている。処置の過程において、考えられる固定部位の実現可能性を評価するために、リード線12の機能および場所について、リード線12の基端側の端子端部40をPSA38のいくつかの導電体42に接続することにより試験が行われうる。上記の評価付けは、アクティブな固定リード線の場合は固定ヘリックス20を配備する前に実施可能であり、次いで典型的には該固定ヘリックス20を配備した後で再実施される。そのような試験は、例えば、リード線12の端子端部40の1以上の接点が固定ヘリックス20およびリング電極22と電気的に接触していること、ならびに固定ヘリックス20およびリング電極22が心臓14の上または内部に適切に位置決めされていることを確認するために実施されうる。PSA38は、他の機能、例えば移植式リード線12に連結されることになっている移植式デバイス(例えばパルス発生器)のプログラミングのような機能を実施するために、また移植工程の間に患者を支援するのに必要な任意のペーシングパルスを生成するために使用される可能性もある。
移植用具34は、移植を行う医師が移植式リード線12のピンルーメンの中に様々なスタイレット36を容易に送りこむことを可能にするように構成される。移植用具34は、移植を行う医師が、PSAの導体42と、端子ピン44(図2に示される)およびリード線12の1以上の端子リングとの間の電気的接続をなすことを可能にするように構成される。いくつかの実施形態では、移植用具34は、端子コネクタを保護しながらスタイレットの通過および電気的接続を可能にするために、受動的固定リード線と共に使用されてもよい。
いくつかの実施形態では、移植用具34は、端子ピン44に取付けられ、次に該端子ピンが固定ヘリックス配備機構に接続する内部駆動軸に接続されることにより、固定ヘリックス20の伸長または引戻しのうち少なくともいずれかを行うために使用されうる。駆動軸は導電性であってもなくてもよく、固定ヘリックス20は電気的にアクティブであってもなくてもよい。さらに、ヘリックス電極以外の他の固定機構が移植用具34を介して配備されてもよい。
いくつかの実施形態では、移植用具34、スタイレット36、またはシステム10の他の構成要素のうち少なくともいずれかは、移植式リード線12に既に取付けられたキットの一部として出荷されてもよい。ある実施形態では、例えば、移植用具34は、該移植用具34および移植式リード線12の一部分を通して予め挿入されたスタイレット36とともに、リード線12の一部分に予め搭載されてもよい。次いで、この予め組み立てられた構成要素は、ブリスターパック、パウチ、またはその他の移植を行う医師が後で使用するのに適した保管媒体中に、パッケージ化されうる。
移植用具34は、リード線12の端子リングへのワニ口クリップまたは類似のデバイスの接続を該コネクタ組立体の鋭敏な絶縁構成要素に接触することなく行う方法を提供するように構成され、かつ、該デバイスとパルス発生器のような別の移植式デバイスとの接続が行われることになるまで接続状態を維持するように構成される。その時点で、リード線移植用具34はリード線12から取り外され、次にリード線12はパルス発生器に接続される。通常動作中、リード線12はパルス発生器と心臓14との間で電気信号を往復させるように構成される。例えば、パルス発生器がペースメーカーである実施形態では、リード線12は心臓14をペーシングするための電気的治療刺激を送達するために使用されうる。パルス発生器が植込み型除細動器(ICD)である実施形態では、リード線12は心臓発作または心室頻拍のような事象に応じて心臓14に電気ショックを送達するために利用されうる。いくつかの実施形態では、パルス発生器は、ペーシングおよび除細動の能力を両方備えているか、または心臓再同期療法(CRT)のような二心室もしくは他の複数部位の再同期療法を実施する能力を有する。移植用具34と共に使用することができる実例のリード線およびリード線コネクタには、限定するものではないが、ICDリード線(例えば、四重極コネクタ、IS‐1/DF‐1型コネクタ)、ペーシング用リード線およびCRTリード線(例えば、IS‐4もしくはDF‐4四重極コネクタまたはIS‐1型コネクタ)、および感知能力を備えたペーシング用リード線(例えば四重極タイプのコネクタを備えた圧力感知/ペーシング用リード線)が挙げられる。他の種類のリード線またはリード線コネクタの種類も、所望通りに移植用具34と共に使用されうる。
図2は、図1の移植式リード線12の端子端部40をより詳細に示す斜視図である。図2にさらに示されるように、移植式リード線12は、リード端子ピン44と、複数の端子リング46,48,50であって各々がリード線本体52の長さに沿って互いに軸方向に距離Dの間隔で配置された端子リングとを備えている。端子ピン44は、導体端部16の固定ヘリックス20に電気的に連結され、移植式リード線12のカソードとしての役割を果たす。次に、第1の端子リング46は、リング電極22に電気的に連結され、移植式リード線12のアノードとしての役割を果たす。第2の端子リング48は、右室内に設置されうる第1のショック用コイル24に接続される。第3の端子リング50は、上大動脈内に設置されうる第2のショック用コイル24に電気的に連結され、患者の心臓14にショック療法を提供するために利用されうる。様々な他の構成物も、例えば図2に示されたもののような四重極コネクタを利用することができる。リング電極22の代わりに、およびいくつかの実施形態において、右室内のショック用コイル24は、レート/センス用アノードおよび除細動のためのショック用コイルの二重の目的に役立つことができる。一体型双極リード線について典型的であるこの構成では、リング46およびリング48は互いに接続されうる。加えて、右室18においてのみショック用コイルを備えているいくつかのICDリード線では、端子リング50は導体に接続されないことになる。
移植式リード線12は端子ピン44ならびに3つの端子リング46,48,50を備えているが、他の実施形態において端子接点の数および構成は図示されたものと異なっていてもよい。1つの実施形態では、例えば、移植式リード線12は単一の端子ピンおよびリング電極を備えている双極ペーシング用リード線であってもよい。他の実施形態では、移植式リード線12は4つの低電圧電極を備えたCRTリード線であってもよい。1つのそのような実施形態では、例えば、移植式リード線12は、2つの右室(RV)電極および2つの右房(RA)電極を有するシングルパスリードであってもよい。その他のリード線の構成も可能である。
図3は、図2の3−3線断面で移植式リード線12を示す横断面図である。図3にさらに示されるように、およびいくつかの実施形態において、リード線本体52は円形の断面形状を有し、端子リング46,48,50より先端側に設置された直径の大きな端子ブーツ54を備えている。ある実施形態では、端子ピン44は、移植処置の間に様々なスタイレットまたはガイドワイヤが移植式リード線12を通して挿入されるのを可能にするような大きさおよび形状のピンルーメン56を備えている。
図4は、例示の実施形態による多機能移植用具34を示す斜視図である。図4に示されるように、移植用具34は、移植式リード線12の端子端部40を受承する開口部62を備えた先端側クランプ部60と、リード線の移植中および試験中にリード線固定ヘリックス20と回転可能なように係合または離脱するように使用されうるノブ機構66に動作可能なように連結された基端側部分64とを有する主本体58を備えている。主本体58の先端側部分60は、移植を行う医師に、移植式リード線12の端子端部40が移植用具34の中に適切に挿入されているというビジュアルフィードバックを提供する、スロット68およびいくつかのインジケータ矢印70を備えている。開口部62の中に端子端部40を挿入する間、インジケータ矢印70は図2に示される端子ブーツ54の基端71と一線上に並ぶように構成される。移植を行う医師がいくつかのレバー72を同時に押して開口部62の直径をわずかに増大させ、その結果リード線12の端子端部40が開口部62を容易に通り抜けて移植用具34の内部に達するようにしてもよい。係合時、レバー72は移植式リード線12にクランプ力を提供するが、クランプ力は、本明細書中でさらに議論されるように、ノブ機構66を介して固定ヘリックス20を駆動するため(例えば、また能動的固定リード線の場合には固定ヘリックス20の伸長‐引戻しのために端子ピン44の上でコレットを摺動させるため)に使用される係合力を弱める。レバー72はさらに、端子ブーツ54の直径にかかわらず該ブーツに十分なクランプ力が適用されることを確実にする。
いくつかの実施形態では、移植用具34の形状は、移植を行う医師が、レバー72を使用してクランプを開きながらリード線から該デバイスを押し出すことができるように、構成される。加えて、リード線12を移植用具34に固着する他の手段が利用されてもよい。1つの代替実施形態では、例えば、1/4回転カムロックまたはプッシュ/プルカムロックが、リード線12を移植用具34に固着するために使用されうる。
インジケータ矢印70を使用して移植用具34の中への移植式リード線12の適切な位置決めが確認されると、移植を行う医師はレバー72を解放し、その結果開口部62の大きさがわずかに縮小することによって主本体58とリード線12の端子端部40との間に摩擦嵌合が作り出される。主本体58と移植式リード線12の端子端部40との間のこの摩擦嵌合により、体内におけるリード線12の移植中の移植用具34の移動を防止し、かつ、固定ヘリックス20の配備または引戻しが望まれる場合に移植用具34が端子ピン44へのノブ機構66の係合時に適所に確実にとどまる。
移植用具34の主本体58はさらにいくつかの側方開口部74,76を備え、該側方開口部はそれぞれ、ペーシングシステムアナライザー(PSA)38の導体42を試験のため端子ピン44およびリング電極46に電気的に接続するのに使用されるそれぞれの電気的バネ接点クリップ78,80を部分的に収容している。それぞれのバネ接点クリップ78,80に隣接して配置された、いくつかの極性標示82,84は、どちらのバネ接点クリップ78,80が端子ピン44およびリング接点46と関係するかについての情報を、移植を行う医師に提供するために使用される。例えば、主本体58のバネ接点クリップ78に隣接する側の「−」標示は、クリップ78が陰極側のPSA導体42を端子ピン接点44に電気的に接続するために使用されるというビジュアルフィードバックを医師に提供する。反対に、主本体58のバネ接点クリップ80に隣接する側の「+」標示は、クリップ80が陽極側のPSA導体42をリング接点46に電気的に接続するために使用されるというビジュアルフィードバックを、移植を行う医師に提供する。
2つの側方開口部74,76およびバネ接点クリップ78,80のみが図4に示され、移植を行う医師が移植式リード線12の適切なペーシング機能を試験することを可能にしているが、他の実施形態では、移植用具34はより多数または少数の電気的バネ接点クリップを備えることができる。1つの代替実施形態では、例えば、移植用具34は、移植式リード線12がペーシングおよび除細動治療の両方を提供するように構成される実施形態において1つ以上のショック用コイル電極24の試験をさらに可能にするために、4個の側方開口部と、第2、第3のリング接点48,50に電気的に接続される4個の電気的バネ接点クリップとを備えている。追加の電気的バネ接点クリップは他の種類の複数導体リード線にも提供されうる。ICDリード線については、例えば、いくつかのバネ接点クリップがショック用コイルのインピーダンスをチェックするために提供されることも考えられる。CRTリード線については、追加のバネ接点クリップが、例えば心臓内のさらなるペーシング経路のインピーダンスをチェックするために使用されることも考えられる。
図5は、移植式リード線12、スタイレット36、およびペーシングシステムアナライザー(PSA)38の導体42への移植用具34の取付けを示す斜視図である。図5に示されるように、電気的バネ接点クリップ78,80はそれぞれ、PSA導体42それぞれの端部の対応するワニ口クリップ86,88を受承するように構成される。この様式では、バネ接点クリップ78,80は、ワニ口クリップ86,88と移植式リード線12の端子接点44,46との間の接触面を形成し、このことで、ワニ口クリップ86,88が接点44,46の表面と直接係合するのを防止する役割を果たす。いくつかの実施形態では、バネ接点クリップ78,80が、移植用具34のほぼ全長に沿って軸方向に間隔を置いて配置されることで、ワニ口クリップ86,88の中心線の間の距離Dが端子ピン接点44および第1のリング接点46の中心線の間の距離よりも大きくなる。このように移植用具34の長さに沿ってバネ接点クリップ78,80の間の軸方向の間隔を大きくすることにより、ワニ口クリップ86,88のバネ接点クリップ78,80への取付けが容易になり、またワニ口クリップ86,88が互いに接触して短絡する可能性が低下する。バネ接点クリップ78,80はさらに、様々な種類のPSA導体42が移植用具34に取付けられることを可能にする。
図6A〜6Bは、移植用具34をより詳細に示している各組立図である。図6A〜6Bにさらに示されるように、ノブ機構66はノブ90およびコレット92を備え、これらはともに、心臓組織内に固定ヘリックス20を配備するために端子ピン44に回転可能に係合するように使用される。移植式リード線12が心臓に(例えば固定棘部を介して)受動的に取付けられる実施形態では、ノブ機構66は恒久的に錠止されてもよいし、完全に省略されてもよい。
ともに組立てられたとき、コレット92はノブ90に固定的に固着せしめられて、ノブ90を時計回りまたは反時計回りのいずれかの方向に回転するとコレット92の1:1の正回転を生じるようになっている。ノブ90は、コレット92を端子ピン44に係合させる第1の係合配置状態と、コレット92を端子ピン44から離脱させる第2の離脱配置状態との間を作動可能である。ある実施形態では、例えば、ノブ90は、ノブ90を主本体58に向かって先端側へ押すことにより、端子ピン44を回転させるための係合配置状態へと作動しうる。反対に、ノブ90は、ノブ90を主本体58から基端側へ離れるように引くことにより、離脱配置状態へと作動しうる。移植式リード線12は移植用具34の主本体58の内側で静止するように保持されるので、固定ヘリックス20は、移植用具34全体を回転させなければならない代わりにノブ90だけを回転させることで作動しうる。
ノブ90は、移植を行う医師がコレット92に係合するためにノブ90を回転させかつ基端側へ引き寄せることを可能にする大きさおよび形状に形作られる。ノブ90の一方の端部のいくつかのつまみ94は、移植を行う医師によるノブ90の把持を容易にする。溝または表面処理のような他の把持機構も、把持力を高めるために利用されうる。次に、ノブ90上の計数ナブ96が、ノブの回転数を数えるために使用されてもよい。ある場合には、例えば、ノブの回転の計数は、移植を行う医師に固定ヘリックスの配備がいつ予想されるかの予測を提供するために使用されうる。計数ナブ96は、固定ヘリックス20を視覚化するための蛍光透視による視覚化技法において使用されるX線曝露を最小限にするために使用されうる。
コレット92は、第1の部分100および第2の部分102を有するコレット本体98を備えている。第1の部分100はノブ90の内側部分に固着され、かつ、スタイレット36がコレット92を通り抜けて移植式リード線12のピンルーメン56の中まで通ることを可能にする開口部104を備えている。コレット92の第2の部分102は、主本体58の基端側部分64から基端側へ延びるクラッチ機構108の開口部106の内側に嵌合する大きさおよび形状に形作られる。主本体58から基端側へ延びるいくつかの指部110は、コレット本体98の肩部112に着脱可能に係合するように構成される。組立ての際に、指部110は、コレット92の第2の部分102がクラッチ機構108の開口部106に挿入されたときに肩部112と係合するように構成される。
図7〜8はノブ90をより詳細に示す図である。図7〜8にさらに示されるように、ノブ90は基端部116および先端部118を有するノブ本体114を備えている。ノブ本体114の内部120はコレット92の一部分を受承するように構成され、さらには様々なスタイレット36が通り抜けてコレット92を通って移植式リード線12のピンルーメン56の中に入ることが可能なルーメンとしての役割を果たす。ノブ90は、基端部116と先端部118との間でノブ本体114の長さに沿ってわずかにフレア状をなしている。ノブ本体114の内部120の中へ内向きに延びる第1の突部122は、コレット92の外面上の対応する肩部134(図10に示される)に係合するように構成されるが、これはノブ90の内側でコレット92を適所に固着せしめる役割を果たす。次に、ノブ本体114の内部120の中へ内向きに延びる第2のいくつかの突部124は、コレット92の一部分にあるいくつかの半円形のフィン138,140(図9に示される)に係合するように構成される。ノブ90の回転中、これらの第2の突部124は、ノブ90の内側でコレット92を適所にさらに固着せしめる。他の実施形態では、ノブ90およびコレット92が一体成形物であることにより2つの部品を互いに固着するための突部124およびフィン138,140を不要にしてもよい。
ノブ90の基端部116のフレア状開口部126は、直径が徐々に縮小して、スタイレット36がノブ90の内部120の中に入り、コレット92を通り抜け、かつ移植式リード線12の中へと挿入されるのを容易にしている。いくつかの実施形態において、また図7〜8にさらに示されるように、フレア状開口部126は、開口部126の先端側末端130またはその付近に設置された環状をなしたワイパブレード128をさらに備えている。潤滑デバイスは、発泡体、発泡ゴム、またはポリスチレンのような吸収性材料を備え、ある量の鉱油または他の適切な潤滑剤を蓄えることができる。いくつかの実施形態では、潤滑デバイスは、フロロシリコーンゴム油のような潤滑剤で含浸処理されたスポンジであってもよい。いくつかの実施形態では、ワイパブレード128はシリコーンゴムを含んでもよいし、他の場合にはシリコーンゴムから形成されてもよい。いくつかの実施形態では、ワイパブレード128または潤滑デバイスのうち少なくともいずれかが、コレット本体98の基端部またはその付近に設置されてもよい。
開口部126の中へスタイレット36が挿入される際、ワイパブレード128および潤滑デバイスの所在によりスタイレット36はワイパブレード128および潤滑デバイスと接触する。この接触は、スタイレット36に堆積している可能性のある血液、体組織、およびその他の組織片(debris)を除去する役割を果たし、かつ、移植用具34および移植式リード線12を通してより容易に挿入するためのスタイレット36の潤滑化も行う。
図9〜10はコレット92をより詳細に示す図である。図9〜10にさらに示されるように、コレット本体98はほぼ円錐形状をなし、第1の部分100と第2の部分102との間でコレット本体98の長さに沿って徐々に先細る内部ルーメン132を備えている。使用時には、この緩やかな先細りにより、開口部104を通り、かつ、ルーメン132を通って端子ピンルーメン56に向かうスタイレット36の挿入が容易になる。コレット本体98の外面から外側に向かって突出する第1の肩部134は、コレット92が組立て時にノブ90の中に挿入されたときにノブ本体114の第1の突部と係合するように構成されて、コレット92の第1の部分100をノブ90に固着せしめる。次に、第2の肩部136は、コレット本体98の外面から外側に向かって延びるいくつかの半円形のフィン138,140を備え、該フィンはそれぞれノブ90の内側の第2の突部124と回転可能なように係合するように構成される。ノブの内部120の内側の第2の突部124はそれぞれ、個々の半円形のフィン138,140の間に位置する関連の半円形切欠部142の内側に嵌合するように構成される。ノブ90の回転時、ノブ90の第2の突部124はコレット92の半円形のフィン138,140に係合し、その結果コレット92も同様に回転する。
コレット92の第2の部分102に設置された把持スリーブ144は、ノブ機構66がその係合配置状態へと作動したときに端子ピン44を摩擦により受承するような大きさおよび形状に形作られている。いくつかの実施形態では、スリーブ144は端子ピン44の長さと同様の長さLを有し、かつ、ピン44の外径よりわずかに小さな内径を有して、固定ノブ90が係合配置状態に作動したときに端子ピン44とコレット92との間の摩擦嵌合を提供する。コレット92の内部直径はノブ90が離脱せしめられても端子ピン44とわずかに重なり合い、その結果、ノブ90が離脱せしめられてもスタイレット36がコレット92および端子ピンルーメン56を容易に通り抜けるようになっている。
スリーブ144の長さLに沿って設置された1つ以上のスリット148は、端子ピン44がスリーブ144の中に挿入されるときにスリーブ144がわずかに拡張することを可能にするが、これはコレット92が係合されるときに生じる。クラッチ機構108の長さに沿った1つ以上のスリット150(図6A〜6Bを参照)は、端子ピン44がスリーブ144に挿入されるときに該部材108が拡張することを同様に可能にする。スリーブ144の先端側開口部146はわずかにフレア状をなして、コレット92の最先端部におけるスリーブ144の直径を大きくしている。このフレア状の先端側開口部146は、固定ノブ90が離脱配置状態へと作動したときにコレット92が端子ピン44と一線上に位置し続けることを確実にし、その結果、コレット92は基端側へ移動して端子ピン44との径方向の締嵌から離脱する。スリーブ144と先端側開口部146との間の直径の差はこのように、スリーブ144内に端子ピン44を強固に固着せしめるためのクラッチ機構として作用する。端子ピン44を係合するための他の機構も可能である。1つの代替実施形態では、例えば、端子ピン44とのコレット92の係合/離脱を行うためにラチェット機構が使用されることも考えられる。
いくつかの実施形態では、クラッチ機構は、移植を行う医師がノブの回転時ごとにノブ90を再度把持するべく自身の手を離すときに、移植用具34の内部における端子ピン44の跳ね返りまたは滑りを低減する自己ブレーキ機構として機能する。ノブ90の回転時ごとに、クラッチ機構は、コレット92の第2の部分102の周囲のクラッチ機構108の摩擦を増大させる。この摩擦増大は、ノブ90が固定ヘリックス20に係合するために回転せしめられているときにコレット92が逆回転するのを十分に防止する。そのような跳ね返りが生じた場合、ノブ90に適用されたトルクが固定ヘリックス20に完全には伝達せず、その結果、移植を行う医師が移植式リード線12に不備があると結論付ける可能性がある。
図11は、移植用具34に挿入された移植式リード線12の端子ピン44と嵌合するようになされた例示の電気的バネ接点クリップ78を示す斜視図である。図11に示されるように、バネ接点クリップ78は、第1の端部154、第2の端部156、内表面158、および外表面160を有するU字型の本体152を有する。バネ接点クリップ78はジョイント162に関して屈曲または撓曲するように構成され、その結果、PSA導体42のワニ口クリップ86から外表面160へと内側に向かう方向の力が加わると、第1および第2の端部154,156が互いに向かって移動する。例えば図6Aに示されるように、ジョイント162を貫通する支柱穴164は、移植用具34の主本体58の対応する熱固定された支柱166を受承するように構成される。バネ接点クリップ78は、端部154,156が互いに向かって自由に移動することができるように、支柱166を介して主本体58の側方開口部76の内側に固着せしめられる。
バネ接点クリップ78は、MP35N、ニッケルメッキスチール、またはニッケルメッキベリリウム銅のような導電性金属を含むことが可能であり、PSAの導体42と端子ピン44との間の電気信号の往復を容易にする中間電気接点として機能する。本体152の上のいくつかの外側隆起部168は、ワニ口クリップ86のための把持表面を提供するように構成される。本体152の一方または両方の側の極性標示170は、移植を行う医師に対して、どちらのワニ口クリップをバネ接点クリップ78に取付けるべきかについて指し示す。
バネ接点本体152の内表面158の上のいくつかの内側隆起部172は、端部154,156がワニ口クリップ86によってともに圧迫されたときに移植式リード線12の端子ピン44と係合し、その結果端子ピン44と本体152との間の電気接点を形成するように構成されている。いくつかの実施形態では、内側隆起部172はバネ接点本体152の中心線Cから横方向に距離をおいて離隔されるが、これは、図5に関して上記に議論されたように、バネ接点クリップ78の中心線の位置を隣接するクリップ80に対して距離をおくことによりワニ口クリップ86,88の間の軸方向の離間距離Dを広げる。他の実施形態では、内側隆起部172はバネ接点本体152の中心線Cに沿って設置されるか、または、隣接するバネ接点クリップ78,80の間の離間距離Dを調節するために他の場所に設けられる。
図12は、移植用具34に挿入された移植式リード線12のリング接点46と嵌合するようになされた例示の電気的バネ接点クリップ80を示す斜視図である。バネ接点クリップ80は、第1の端部176、第2の端部178、内表面180、および外表面182を有するU字型の本体174を有することができる。バネ接点クリップ80は同様にジョイント184に関して屈曲するように構成され、その結果、PSAの導体42のワニ口クリップ88から外表面182へと、内側に向かう方向の力が加わると、第1および第2の端部176,178が互いに向かって移動する。第1の端部176の、第2の端部178からの離隔は、リング接点46の直径がピン44に対して大きいことから、端子ピン接点44に連結するバネ接点本体152の離隔よりもわずかに大きい。ジョイント184を貫通する開口部186は、端部176,178が互いに自由に近づくことができるように、移植用具34の主本体58の対応する熱固定された支柱166を受承するように構成される。
バネ接点クリップ80は、MP35N、ニッケルメッキスチール、またはニッケルメッキベリリウム銅のような導電性金属を含むことが可能であり、PSAの導体42と端子リング接点46との間の電気信号の往復を容易にする中間電気接点として機能する。バネ接点本体174の上のいくつかの外側隆起部188は、ワニ口クリップ88のための把持表面を提供するように構成される。本体174の一方または両方の側の極性標示190は、移植を行う医師に対して、どちらのワニ口クリップをバネ接点クリップ80に取付けるべきかについて指し示す。
バネ接点本体174の内表面180の上のいくつかの内側隆起部192は、端部176,178がワニ口クリップ88によってともに圧迫されたときに移植式リード線12の関連するリング接点46と係合し、リング接点46と本体174との間の電気接点を形成するように構成されている。いくつかの実施形態では、内側隆起部192は本体174の中心線Cから横方向に距離をおいて離隔される。別例として、かつ他の実施形態では、内側隆起部192は中心線Cに沿って設置されるか、または隣接するバネ接点クリップ78,80の間の離間距離Dを調節するために他の場所に設けられる。
図13〜15は、体内においてリード線12の移植および試験を行うための移植用具34を使用する例示の方法を示すいくつかの断面図である。移植に備えて、移植を行う医師は、デバイス包装物から移植式リード線12、移植用具34、およびスタイレット36を取り出し、レバー72の締付けも同時に行いながらリード線12の端子端部40を主本体58の開口部62の中に押し込むことができる。端子端部40が開口部62を通して挿入される距離は、スロット68およびインジケータ矢印70を使用して判断可能である。リード線の端子ブーツ54の基端部71がインジケータ矢印70と一線上に並んだら、医師はレバー72を解放し、その結果、主本体58の先端側部分60はリード線の端子ブーツ54の最基端部71の上に圧着する。
ワニ口クリップ86,88によって提供される内側に向かう方向の力が存在しない状態では、電気的バネ接点クリップ78,80は、図11〜12に示される該クリップの均衡状態へと外側に向かって延びて内側隆起部172,192とピン接点44およびリング接点46との間に小間隙または間隔を作るように構成される。主本体58の内部ルーメン196も、移植式リード線12の端子端部40の少なくとも一部分の周囲に間隙を形成するような大きさに形作られる。いくつかの実施形態において、かつ、図13〜15にさらに示されるように、内部ルーメン196の内径は、主本体58の基端側部分64に向かって該ルーメンの長さに沿って大きさが徐々に減少する。主本体58の一部を形成している壁198は、開口部74、76を互いに離隔し、図のように、移植式リード線12の基端側部分200と接触するように構成される。内部ルーメン196の大きさおよび形状により、移植式リード線12の端子端部40は部分200および部分202のみにおいて支持され、その結果端子ピン44およびリング接点46,48,50は移植用具34の主本体58とは接触しないようになっている。
図13に示された離脱配置状態では、固定ノブ90は基端側方向に引き寄せられ、その結果コレット92が端子ピン44から離脱している。この配置状態では、端子ピン44の最基端部204はわずかに先端側開口部146の内側に位置している。これによりコレット92は端子ピン44と一線上に並び、その結果、ピン44は主本体58の内部ルーメン196の内側で適所に保持されるがノブ90の回転に応じて動くことはない。
端子ピン44に係合するために、かつ、図14にさらに示されるように、移植を行う医師はノブ90を矢印206によって概ね示された方向に主本体58に向かって先端側へ押し進める。主本体58に向かうノブ90の移動により、端子ピン44はコレット92の内側のスリーブ144に入る。このような場合には、スリーブ144およびクラッチ機構108は端子ピン44に摩擦係合するように構成される。係合がなされると、次に、移植を行う医師は固定ヘリックス20を移植リード線12から伸長せしめるためにノブ90を時計回り方向に回転させることができる。ノブ90を時計回り方向に続けて回転させることにより、固定ヘリックス20が心臓組織内に入る。心臓組織内の固定ヘリックス20の挿入深度を判断するために、移植を行う医師は、ノブ90の計数ナブ96を使用してノブの回転数を数えることができる。クラッチ機構108は、ノブ90の連続した各回転の間に端子ピン44に跳ね返りまたは滑りが生じるのを防止する。いくつかの実施形態では、移植用具34は、各回転サイクル中にクリック音を生じて、固定ヘリックス20が回転せしめられているという可聴フィードバックを医師に提供するように構成される。
固定ヘリックス20は、ノブ90を介して端子ピン44を回転させることにより心臓組織内へ伸長せしめられる。端子ピン44は、駆動軸、または駆動軸としての役割を果たすコイル導線に連結される。トルクは、典型的には、心臓組織内に固定ヘリックス20を配備するために時計回り方向に適用される。ヘリックス配備の後、過剰な時計回り方向のトルクを解放することが望ましい場合が多い。過剰なトルクが解放されないと、回転計数の増大がもたらされ、その結果、移植を行う医師は該機構が誤動作しているという不適当な結論を下す可能性がある。
移植式リード線12に与えられた任意のトルクを解放するために、移植を行う医師はノブ90を基端側へ引いて図13に示された離脱配置状態に戻し、その結果端子ピン44はコレット92のスリーブ144の内部から離脱する。これは、例えば、ヘリックスの一貫した伸長‐引戻し性能を保証するために、時計回りまたは反時計回りのトルクの適用が終了するごとに行うことができる。この配置状態では、端子ピン44は主本体58の内部ルーメン196の内側で自由に回動し、その結果心臓組織内への固定ヘリックス20の係合の際に移植式リード線2に与えられたいかなるトルクをも解放する。このトルクが解放されれば、その後、移植を行う医師はノブ90を先端側へ押して図14に示される係合配置状態に戻すことができる。
移植式デバイス(例えばパルス発生器)への取付けに先立って移植式リード線12を試験するために、移植を行う医師は、例えば図5に示されるように、ワニ口クリップ86,88を電気的バネ接点クリップ78,80に接続する。説明のためにワニ口クリップ86,88は表示されていない図15にさらに見られるように、ワニ口クリップ86,88の内側に向かう方向のバネ力は、電気的バネ接点クリップ78,80の端部176,178,154,156を互いに向かって移動させ、ひいては該クリップ78,80の内側隆起部172,192を対応する端子接点44,46と接触させる。その後、バネ接点クリップ78,80にワニ口クリップ86,88を接続したまま、移植を行う医師は、上記に議論されるように、移植式リード線12または固定ヘリックス20のうち少なくともいずれかの配置状態を調節してもよい。このプロセスが完了すれば、移植を行う医師は次に移植用具34からワニ口クリップ86,88およびスタイレット36を取り外すことができる。次いで、移植用具34は、解放レバー72を係合して開口部62から端子端部40を引き抜くことにより、移植式リード線12から取り外し可能である。その後、移植式リード線12の端子端部40は体内に移植された別のデバイスに接続されうる。
いくつかの実施形態では、移植用具34は、ワニ口クリップがバネ接点クリップ78に係合せしめられたときに端子ピン44との係合および端子ピン44の回転を容易にすることによって、端子ピン44との電気的接触が維持されると同時に固定ヘリックス20の伸長を促進するように、構成されうる。いくつかの実施形態では、使用される特定のワニ口クリップに応じて、ワニ口クリップは、ノブ90(従って端子ピン44)の回転に耐えるように、バネ接点クリップ78に係合せしめられたときに十分な圧縮力を提供することができる。図16〜22は、ワニ口クリップがバネ接点部材78に係合せしめられたときに、ノブ90を回転させるために必要とされるトルクの微調整を可能にするバネ接点クリップ78の改変形態の非限定的な実例を提供している。
図16は、外表面212および内表面214を規定するバネ接点部材210を示す。いくつかの実施形態では、バネ接点部材210はバネ接点クリップ78に関して上記に議論されたようなU字型の形態を有する。カンチレバー型バネ部材216は、内表面214から端子ピン44へ向かって延びる。バネ接点部材210が弛緩配置状態である図中の形態では、カンチレバー型バネ部材216は端子ピン44と接触していない。いくつかの実施形態では、カンチレバー型バネ部材216は、バネ接点部材210と端子ピン44との間の電気的接触を可能にするために、弛緩配置状態であっても端子ピン44と十分に接触することもできる。その結果、医師は、バネ接点部材210への電気的コネクタ(ワニ口クリップなど)に触れることにより、固定ヘリックス20とPSA38との間の電気的接触を確認することができる。
先に議論されたように、バネ接点部材210は、バネ接点部材210の上にワニ口クリップまたは類似のコネクタを装着することにより、カンチレバー型バネ部材216が端子ピン44と物理的かつ電気的に接触する圧縮形態に移行せしめられてもよい。いくつかの実施形態では、いくつかの停止具218が、バネ接点部材210の内側へ向かう運動を制限するために主本体58に固着されてもよい。その結果、ワニ口クリップまたは類似のコネクタのバネ接点部材210への装着は、端子ピン44ひいては固定ヘリックス20の回転を妨げる可能性もありうる端子ピン44への過度の圧縮力を適用することなく、バネ接点部材210を端子ピン44へ向かうように圧縮し、よってカンチレバー型バネ部材216を端子ピン44と物理的かつ電気的に接触させることになる。いくつかの実施形態では、停止具218は、バネ接点部材210によって端子ピン44に適用されるトルクの量の制御または制限のうち少なくともいずれかを行うと見なされうる。
いくつかの実施形態では、停止具218は、主本体58とともに一体成形されることが可能であり、また側方開口部76から突出してもよい。停止具218は、バネ接点部材210がバネ接点部材210の弛緩配置状態とバネ接点部材210が端子ピン44と物理的に接触する配置状態との間の距離の一部分だけ圧縮することを可能にするように、主本体58の内部に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、停止具218は、端子ピン44に適用される圧縮力を制限するためにバネ接点部材210の最大運動距離を規定するように位置決めされる。いくつかの実施形態では、停止具218は、バネ接点部材210がワニ口クリップまたは類似の取付けデバイスを適用する結果として内向きに圧縮されるときに、どれだけのトルクが端子ピン44に適用されうるかを制限するために位置決めされる。
いくつかの実施形態では、カンチレバー型バネ部材216によって端子ピン44に適用される相対トルクは、カンチレバー型バネ部材216の相対的な寸法またはカンチレバー型バネ部材216を形成するために使用された材料のうち少なくともいずれかによって少なくとも部分的に決定される。いくつかの実施形態では、停止具218の大きさおよび相対的配置は、少なくとも部分的には、カンチレバー型バネ部材216の特性の関数として決定されうる。例えば、カンチレバー型バネ部材216が比較的堅いか、または、端子ピン44に向かってさらに延びているかのうち少なくともいずれかの場合、停止具218はバネ接点部材210の内側へ向かう運動を比較的少なく許容するように位置決めされうる。反対に、カンチレバー型バネ部材216の可撓性が比較的高いか、または同部材が比較的短いかのうち少なくともいずれかの場合、停止具218はバネ接点部材210の内側へ向かう運動を比較的大きく許容するように位置決めされうる。
いくつかの実施形態では、停止具218の大きさまたは相対的配置のうち少なくともいずれかは、少なくとも部分的には、移植用具34を形成するために使用された他の寸法、材料などに基づいて決定されうる。例えば、コレット92が端子ピン44に比較的大量のトルクを適用することができる場合、停止具218はバネ接点部材210が端子ピン44により強力に接触することを可能にするような大きさおよび配置とされうる。反対に、コレット92が端子ピン44に比較的少量のトルクを適用するように構成される場合、停止具218はバネ接点部材210が端子ピン44に過剰量のトルクを適用するのを防止するような大きさおよび配置とされうる。
いくつかの実施形態では、コレット92は端子ピン44に最小レベルのトルクを適用するように構成されうる。いくつかの実施形態では、停止具218またはカンチレバー型バネ部材216のうち少なくともいずれかは、バネ接点部材210によって端子ピン44に適用可能なトルクの最大量を制限するような大きさまたは配置のうち少なくともいずれかとされうる。例えば、停止具218またはカンチレバー型バネ部材216のうち少なくともいずれかは、最大適用トルクを、コレット92が適用するように設計されているトルクの最大量のおよそ半分以下に制限するように構成されてもよい。例示の非限定的な実施例では、コレット92は端子ピン44に最大で約0.0017N・m(0.24インチ‐オンス)のトルクを適用するように構成されうる。この実施例において、停止具218またはカンチレバー型バネ部材216のうち少なくともいずれかは、バネ接点部材216によって端子ピン44に適用されるトルクを、約0〜約0.0007N・m(0.1インチ‐オンス)の範囲のトルクであるように構成されてもよい。
図17および18は、バネ接点部材210についてのさらなる図を提示している。図17はバネ接点部材210の側面図であり、図18は、カンチレバー型バネ部材216の相対的な配置を示す平面図である。いくつかの実施形態では、カンチレバー型バネ部材216は、バネ接点部材210の上にはんだ付けまたは溶接で配設された別個の要素である。いくつかの実施形態では、図示されるように、カンチレバー型バネ部材216はバネ接点部材210の一体的な部分である。図18に示されるように、カンチレバー型バネ部材216は、バネ接点部材210に一対の平行な細長いスリット220,222、および横方向の接合スリット224を切り込むことにより形成されてもよい。バネ接点部材210のスリット220,222,224の間に位置する部分は、屈曲せしめられて図17に示されるような適切な形態となされてもよい。カンチレバー型バネ部材216は図17に示されるような自由端226を有するが、いくつかの実施形態では、その代りに自由端226は、影で図示されているように、接点ループを形成するように溶接またはその他の方法でバネ接点部材210に接合されてもよい。
図19は、外表面232および内表面234を規定するバネ接点部材230を示す。いくつかの実施形態では、バネ接点部材230はバネ接点クリップ78に関して上記に議論されたようなU字型の形態を有する。導電性シリンダ236は端子ピン44の周りに配置され、後続の図面に関してより詳細に議論されるように、接触点238を備えている。図の実施形態では、接触点238は端子ピン44に接触し、それにより導電性シリンダ236は端子ピン44と物理的かつ電気的に接触する。図の実施形態では、バネ接点部材230は弛緩形態をとっており、導電性シリンダ236とは接触していない。
導電性シリンダ236は、ワニ口クリップまたは類似のコネクタによって適用された圧縮力に抵抗し、それにより、バネ接点部材210が圧縮形態にあるときに端子ピン44が容易に回転することを可能にしている。いくつかの実施形態では、導電性シリンダ236はワニ口クリップまたは類似のコネクタによって適用される可能性のある最大圧縮力に耐えるように構成される。
図20および21は、導電性シリンダ236のさらなる図を提示している。図20は導電性シリンダ236の断面図であり、図21は接触点238の相対的な配置を示す平面図である。図の実施形態では、接触点238はそれぞれ、導電性シリンダ236の表面に2つの平行な細長い切り込み240,242を形成し、該材料を屈曲させてループ244とすることにより該シリンダに形成される。他の実施形態では、ループ244は導電性シリンダ236に溶接またはその他の方法で接合されてもよい。いくつかの実施形態では、ループ244は、移植用具34へのリード線12の挿入時に端子ピン44が容易に摺動してループ244のそばを通過するのを可能にする、十分な弾力性および可撓性を有する。
図22は、外表面232および内表面234を規定するバネ接点部材230を示す。いくつかの実施形態では、バネ接点部材230はバネ接点クリップ78に関して上記に議論されたようなU字型の形態を有する。接点シリンダ250は端子ピン44の周囲に配置されて、該接点シリンダ250の内側表面252は端子ピン44と物理的かつ電気的に接触するが、接点シリンダ250の外側表面254はバネ接点部材230と物理的に接触しないようになっている。先に議論されたように、バネ接点部材230は、バネ接点部材230の上にワニ口クリップまたは類似のコネクタを装着することによりバネ接点部材230が接点シリンダ250の外側表面254と物理的かつ電気的に接触する、圧縮形態に移行されうる。
いくつかの実施形態では、図23に見られるように、接点シリンダ250は、配線管262の内側に配置された斜め巻コイル260を備えていてもよい。いくつかの実施形態では、配線管262は、配線管262を移植用具の主本体58の内側に固着せしめるような大きさの外側表面264を有して、その結果、端子ピン44は移植式リード線12の端子端部40が該端末用具に係合されたときに斜め巻コイル260と接触するようになっている。斜め巻コイル260は接点シリンダ250の内側表面252を形成すると見なされうる一方、配線管262の外側表面264は接点シリンダ250の外側表面254を形成していると見なされうる。
斜め巻コイル260は、両端部が相互に接合されて環形状を形成しているコイルばねであると見なされうるが、配線管262の内径よりもわずかに小さい内径を有することができる。したがって、端子ピン44は配線管262と接触することなく斜め巻コイル260と接触しうる。いくつかの実施形態では、斜め巻コイル260は、端子ピン44の外径よりわずかに小さい内径を有して、その結果、端子ピン44が斜め巻コイル260と電気的に接触しうるがなおも容易に斜め巻コイル260の内側で回転することができるようになっていてもよい。
議論された典型的な実施形態に対し、本発明の範囲から逸脱することなく様々な改変および追加を加えることができる。例えば、上述の実施形態は特定の特徴を表しているが、本発明の範囲には、様々な組み合わせの特徴を有する実施形態および記載された特徴を必ずしも全て含んでいない実施形態も含まれる。従って、本発明の範囲は、特許請求の範囲の範囲内にあるそのような全ての代替形態、改変形態および変更形態を、それらの等価物全てとともに包含するように意図されている。

Claims (20)

  1. 端子ピンを有する移植式リード線とともに使用するための移植用具であって、
    先端側クランプ部、基端側部分、および内部ルーメンを有する主本体であって、先端側クランプ部は移植式リード線の端子ブーツを摩擦により受承するようになされた開口部を備えている、主本体と、
    バネ接点部材であって、移植式リード線の端子ブーツが先端側クランプ部の開口部と摩擦係合したときに該バネ接点部材が端子ピンと一線上に並ぶように主本体に連結された、バネ接点部材と、
    主本体に連結されたノブ機構であって、該ノブ機構が移植式リード線の端子ピンに摩擦係合して該端子ピンを回転させる係合配置状態へと作動可能である、ノブ機構と、
    バネ接点部材は、端子ピンとの電気的接触を維持しながら端子ピンが回転するのを可能にするように構成されていることと
    からなる移植用具。
  2. バネ接点部材は、移植式リード線の端子ブーツが移植用具と摩擦係合したときに端子ピンに向かって延びるカンチレバー型バネ部材を含んでなる、請求項1に記載の移植用具。
  3. バネ接点部材は、電気的コネクタを受承するように構成された外接面、および内接面を有するクリップを備え、カンチレバー型バネ部材は内接面から内側に向かって延びている、請求項2に記載の移植用具。
  4. 主本体は、主本体の内側表面に固着せしめられ、かつ、電気的コネクタが外接面上に受承されたときにバネ接点部材の相対的な圧縮運動を制限するように位置決めおよび構成された、停止具を備えている、請求項2に記載の移植用具。
  5. 停止具は主本体の内側に一体成型されたポリマー構造物を含んでなる、請求項4に記載の移植用具。
  6. 主本体の内側に配置されて中に端子ピンを収容するように構成された、内側表面および外側表面を備えた導電性シリンダをさらに含んでなる、請求項1に記載の移植用具。
  7. 導電性シリンダの内側表面は、移植式リード線の端子ブーツが移植用具と摩擦係合したときに端子ピンと電気的に係合する弾性接点を含んでなる、請求項6に記載の移植用具。
  8. 導電性シリンダは一対の細長いスリットを含んでなり、弾性接点は、導電性シリンダの該細長いスリットの間の部分であって導電性シリンダの内部へと屈曲した部分を備えている、請求項6に記載の移植用具。
  9. バネ接点部材は、電気的コネクタを受承するように構成された外接面と、電気的コネクタが外接面上に受承されたときに導電性シリンダの外側表面と接触する内接面とを有するクリップを備えている、請求項7に記載の移植用具。
  10. 中に端子ピンを収容するように構成された斜め巻コイルをさらに備え、該斜め巻コイルは主本体の内側にある配線管の内側に配置されている、請求項1に記載の移植用具。
  11. 斜め巻コイルは、移植式リード線の端子ブーツが移植用具と摩擦係合したときに端子ピンと電気的に係合する、請求項10に記載の移植用具。
  12. バネ接点部材は、電気的コネクタを受承するように構成された外接面と、電気的コネクタが外接面上に受承されたときに配線管の外側表面と接触する内接面とを有するクリップを備えている、請求項10に記載の移植用具。
  13. 患者の体内において移植式リード線の移植および試験を行うためのシステムであって、
    端子ピンを有する移植式リード線、および
    移植用具であって、
    先端側クランプ部、基端側部分、および内部ルーメンを有する主本体であって、先端側クランプ部は移植式リード線の端子ブーツを摩擦により受承するようになされた開口部を備えている、主本体と、
    主本体に連結された第1のバネ接点部材と、
    第1のバネ接点部材に連結されて内部ルーメンに向かって延びているカンチレバー型バネ部材と、
    主本体に連結された第2のバネ接点部材と、
    主本体に連結されたノブ機構であって、該ノブ機構が移植式リード線の端子ピンに摩擦係合して該端子ピンを回転させる係合配置状態へと作動可能である、ノブ機構と、
    カンチレバー型バネ接点部材は、バネ接点部材が端子ピンとの電気的接触を維持すると同時にノブ機構が端子ピンに摩擦係合して該端子ピンを回転させることを可能にするように構成されていることと
    を備えた移植用具、からなるシステム。
  14. 第1のバネ接点部材は、電気的コネクタを受承するように構成された外接面と、内接面とを有するクリップを備え、カンチレバー型バネ部材は内接面から延びている、請求項13に記載のシステム。
  15. カンチレバー型バネ接点部材は、切り込まれて内側に向かって屈曲せしめられた第1のバネ接点部材の一体的部分を含んでなる、請求項13に記載のシステム。
  16. カンチレバー型バネ接点部材は第1のバネ接点部材に溶接されている、請求項13に記載のシステム。
  17. 主本体は、電気的コネクタが外接面上に受承されたときに第1のバネ接点部材の相対的な圧縮運動を制限する停止具を備えている、請求項13に記載のシステム。
  18. 停止具は主本体の内側に配置されたポリマー構造物を含んでなる、請求項15に記載のシステム。
  19. 体内において移植式リード線の移植および試験を行うための移植用具を使用する方法であって、該方法は、
    移植用具を移植式リード線の端子端部に連結するステップであって、該移植用具は、
    先端側クランプ部、基端側部分、および内部ルーメンを有する主本体であって、先端側クランプ部は移植式リード線の端子ブーツを摩擦により受承するようになされた開口部を備えている、主本体と、
    バネ接点部材であって、移植式リード線の端子ブーツが先端側クランプ部の開口部と摩擦係合したときに端子ピンと一直線に並ぶように主本体に連結された、バネ接点部材と、
    主本体に連結されたノブ機構であって、該ノブ機構が移植式リード線の端子ピンに摩擦係合して該端子ピンを回転させる係合配置状態へと作動可能である、ノブ機構と
    を備えている、ステップ、
    リード線を体内の場所に移植するステップ、
    試験デバイスの電気的コネクタをバネ接点部材上に固着せしめるステップ、ならびに、
    電気的コネクタがバネ接点部材上に固着せしめられている間に、ノブ機構を係合配置状態へと作動せしめ、かつ、該ノブを1回転以上回転せしめて端子ピンを回転させるステップ
    からなる方法。
  20. 試験デバイスを用いてリード線を試験するステップをさらに含んでなる、請求項19に記載の方法。
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