JP2013542412A - シェール・ガス貯留層内のスイート・ゾーン識別のためのシステム及び方法 - Google Patents
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- E21B49/00—Testing the nature of borehole walls; Formation testing; Methods or apparatus for obtaining samples of soil or well fluids, specially adapted to earth drilling or wells
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- E21B47/00—Survey of boreholes or wells
- E21B47/10—Locating fluid leaks, intrusions or movements
Abstract
抗井孔内の(ケロゲン、ガス、石油などの)炭化水素が豊富なゾーンを自動的に識別するためのコンピュータ・システム及びコンピュータ実施方法が、抗井孔を取り巻く地層の物理的特性を表す、中性子データ、密度データ、放射能データ及び比抵抗データを含む検層データを獲得するステップと、中性子データ及び密度データに基づいて見掛け中性子孔隙率及び見掛け密度孔隙率を計算するステップとを含む。正規化された中性子−密度セパレーションが、計算された見掛け中性子孔隙率及び計算された見掛け密度孔隙率に基づいて計算され、地層のベースラインがデータ・タイプ毎に決定される。計算された正規化中性子−密度セパレーション、放射能データ、比抵抗データ及び決定されたベースラインを使用して、炭化水素が豊富なゾーンの存在又は非存在が決定される。データからは、質指標をさらに導出することができる。
Description
本発明は、一般に、シェール・ガス貯留層におけるスイート・ゾーン(sweet zone)の識別のための方法及びシステムに関し、より詳細には、数種類の検層情報を組み合わせて、スイート・ゾーンを識別することに関する。
坑井内でケロゲンが豊富なスイート・ゾーンを素早く識別し、スイート・ゾーン領域の地図を作成し、スイート・ゾーン内に水平孔を配置することは、シェール・ガス探査及び開発における最も重要な作業の1つである。シェール・ガス・プレイが石油及びガス産業にとってますます重要になるにつれて、ケロゲンが豊富なゾーンを識別する方法が、重要性を増してきている。多くの場合、既存の方法は、それらが適用された特定の地層にのみ適用可能であり、新たな領域の探査及び開発に対して汎用的妥当性をもたない。
本発明の一実施によれば、抗井孔(well bore)内で(ケロゲン、ガス、石油などの)炭化水素が豊富なゾーンを自動的に識別するためのコンピュータ実施方法が、
検層データを獲得するステップであって、この検層データは、抗井孔を取り巻く地層の物理的特性を表す、中性子データ、密度データ、放射能データ及び比抵抗データを含むステップと、
中性子データ及び密度データに基づいて、見掛け中性子孔隙率及び見掛け密度孔隙率を計算するステップと
を含む。
正規化された中性子−密度セパレーション(normalized neutron−density separation)が、計算された見掛け中性子孔隙率及び計算された見掛け密度孔隙率に基づいて計算され、ノーマル・シェールのベースラインがデータ・タイプ毎に決定される。計算された正規化中性子−密度セパレーション、放射能データ、比抵抗データ及び決定されたベースラインを使いて、炭化水素が豊富なゾーンの存在又は非存在が決定される。データからは、質指標(quality index)をさらに導出することができる。炭化水素が豊富なゾーンの存在又は非存在、及び質指標の計算は、坑井内で検層される各深度レベルにおいて行われる。
検層データを獲得するステップであって、この検層データは、抗井孔を取り巻く地層の物理的特性を表す、中性子データ、密度データ、放射能データ及び比抵抗データを含むステップと、
中性子データ及び密度データに基づいて、見掛け中性子孔隙率及び見掛け密度孔隙率を計算するステップと
を含む。
正規化された中性子−密度セパレーション(normalized neutron−density separation)が、計算された見掛け中性子孔隙率及び計算された見掛け密度孔隙率に基づいて計算され、ノーマル・シェールのベースラインがデータ・タイプ毎に決定される。計算された正規化中性子−密度セパレーション、放射能データ、比抵抗データ及び決定されたベースラインを使いて、炭化水素が豊富なゾーンの存在又は非存在が決定される。データからは、質指標(quality index)をさらに導出することができる。炭化水素が豊富なゾーンの存在又は非存在、及び質指標の計算は、坑井内で検層される各深度レベルにおいて行われる。
一実施例では、抗井孔内で炭化水素が豊富なゾーンを自動的に識別するためのコンピュータ・システムが、コンピュータ読取り可能な検層データが記憶されたコンピュータ読取り可能媒体を含み、この検層データは、抗井孔を取り巻く地層の物理的特性を表す、中性子データ、密度データ、放射能データ及び比抵抗データを含む。コンピュータ・システムのプロセッサは、中性子データ及び密度データに基づいて、見掛け中性子孔隙率及び見掛け密度孔隙率を計算し、計算された見掛け中性子孔隙率及び計算された見掛け密度孔隙率に基づいて、正規化中性子−密度セパレーションを計算し、中性子データ、密度データ、放射能データ及び比抵抗データについて、ノーマル・シェールのベースラインを計算し、計算された正規化中性子−密度セパレーション、放射能データ、比抵抗データ及び決定されたベースラインに基づいて、炭化水素が豊富なゾーンの存在又は非存在を決定するように構成及び準備される。上で概略を示した計算は、坑井内で検層される各深度レベルにおいて行われる。
上記の「課題を解決するための手段」セクションは、以下の「発明を実施するための形態」セクションでさらに説明される概念から抜粋したものを簡潔な形で紹介するために設けられている。「課題を解決するための手段」によって、本発明の主要な特徴又は必須の特徴を識別することは意図しておらず、「課題を解決するための手段」を、本発明の範囲を限定するために使用することも意図していない。さらに、本発明は、本開示のいずれかの部分で言及される不都合のいずれか又はすべてを解決する実施に限定されない。
本発明の上記及び他の特徴は、以下の説明、係属中の特許請求の範囲、及び添付の図面と関連付けることで、より理解が深まる。
地下地層が大量の有機物質を含み、したがって炭化水素資源の良質な採掘源として役立つ可能性があるかどうかを決定するには、地下地層を評価することが有益である。地層の特性を明らかにする1つの方法は、掘削作業中又は作業後に、地層を貫通する抗井孔に沿って特性の測定を行うこと、すなわち検層である。検層は、例えば、比抵抗/伝導率測定、超音波、NMR、中性子、密度、ウラン濃度、及び放射線散乱を始めとする多くの技法を含む。このタイプの抗井孔データは、直接的な調査のためのコアの採取に取って代わるため、又はそれらを補うためにしばしば使用される。従来、検層抗井孔データは、地下地層の特性を明らかにして坑井の産出能力に関する判断を下すため、又は周囲の地質領域の性質についての情報を決定するために、人間の解釈者によって分析されていた。
発明者らは、様々な検層からの情報を組み合わせることによって、人間の解釈を必要とせずに、有機物質が豊富である可能性が高く、したがって炭化水素を産出する能力がある可能性が高い地層又は地層の部分を識別するための、定量的手法を追求できると判断した。
これに関連して、本発明による方法が、図1のフローチャートで説明される。ステップ10において、検層データが獲得される。一実施例では、検層データは、中性子、密度、ウラン濃度、及び比抵抗データを含む。別の実施例では、ウラン濃度は、ガンマ線データに取って代わられるが、どちらも放射能データの一種である。理解されるように、検層データは、様々な検層技法のいずれかによって獲得することができ、又は方法が実行されるコンピュータ・システムから見てローカル若しくはリモートに記憶された既存の検層データとすることができる。特定の実例では、検層データは、シェール層から獲得したものとすることができるが、それに限定されるものではない。
ステップ14において、密度検層データから、見掛け密度孔隙率(PHIT_D)が計算される。これに関連して、式1がPHIT_Dのための計算を提示する。
PHIT_D = min(max(((ρM - ρB)/ (ρM - ρF)), 0.0), 1.0) 式1
式1に関して、ρMは、岩石マトリックスの密度であり(マトリックスには、シェール層の地質に応じて、方解石マトリックス又は他の適切なマトリックスが選択される)、ρBは、岩石の嵩密度であり、ρFは、岩石内の流体の密度である(流体には、水を選択することができる)。理解されるように、この式は、比(ρM-ρB)/(ρM-ρF)が負である場合、0.0の値を取り、比が1よりも大きい場合、1.0の値を取り、比が0と1の間である場合、比の値を取る。すなわち、この式は、0以上1以下の孔隙率の値を計算する。
ステップ12において、式2によって、見掛け中性子孔隙率(PHIT_N)が計算される。
PHIT_N = min(max(((TNPH - TNPM)/ (TNPF - TNPM)), 0.0), 1.0) 式2
式2において、TMPHは、岩石の中性子孔隙率の測定値であり、TNPMは、マトリックスの中性子孔隙率であり、TNPFは、流体の中性子孔隙率である。式1と同様に、この式は、比(TNPH−TNPM)/(TNPF−TNPM)が0と1の間の値である場合、比に等しい値を取り、他のすべての比の値については、0又は1の値を取る。
式1及び式2の結果を使用して、式3によって、正規化された中性子−密度セパレーション(VWSH_NDS)を計算することができる(ステップ16)。
VWSH_NDS = max(min([(PHIT_N - PHIT_D) - (PHIT_N - PHIT_D)min]/ [(PHIT_N - PHIT_D)ns- (PHIT_N - PHIT_D)min], 1.0), -1.0) 式3
式3において、新たに導入された量(PHIT_N−PHIT_D)nsは、ノーマル・シェールについての中性子−密度セパレーションであり、一方、(PHIT_N−PHIT_D)minは、中性子−密度セパレーションの最小値を表す。一実施例では、(PHIT_N−PHIT_D)minには、0が採用され、分子と分母における該当箇所は消去される。この式は、−1と1の間の値を取るが、ほとんどの場合、値は0と1の間である。
ステップ18において、各量についてのベースライン値が決定される。中性子、密度、ウラン濃度、及び比抵抗データを使用する一実施例の場合、ベースラインが、これらの各々について決定される。ガンマ線データがウラン濃度データに取って代わる実施例の場合、ガンマ線検層測定値についてのベースラインが決定される。
ステップ20aにおいて、式4におけるif文に従って、スイート・ゾーン・インジケータ(RNR)を生成するために、先行するステップにおいて決定された値が使用される。
RNR = 1 if (VWSH_NDS < VWSH_NDS_NSBSL ・ FVBSL and URAN > URAN_NSBSL ・ FUBSL and RD > RD_NSBSL ・FRBSL) else RNR = 0 式4
限定することなく、例を挙げると、式4において、VWSH_NDS_NSBSLは、ノーマル・シェールについての正規化中性子−密度セパレーションのベースラインであり、URANは、ウラン濃度であり、URAN_NSBSは、ノーマル・シェールについてのベースラインウラン濃度でありRDは、検層データの比抵抗値であり、RD_NSBSLは、ノーマル・シェールについてのベースライン比抵抗であり、FVBSL、FUBSL、及びFRBSLは、それぞれのベースラインのための調整係数である。したがって、中性子−密度セパレーションが調整されたベースラインよりも小さく、且つウラン及び比抵抗がそれぞれの調整されたベースラインよりも大きい場合、インジケータは、値1を取り、それ以外の場合、インジケータは、値0を取る。
理解されるように、各タイプの検層についてのベースラインは、一定とすることができ、又は深度につれて変化することができ、したがって、地質又は抗井孔状態に応じて、曲線又は趨勢線によって表すことができる。一般に、ベースライン値又は曲線を決定するために、シェール区間(shale interval)が選択される。それぞれの調整係数FVBSL、FUBSL、及びFRBSLは、測定ノイズを低減するように、また実際の地質構造における高周波数変動を低減するように選択され、それによってインジケータの信頼性を向上させる。一実施例では、これらは、モンテ・カルロ実験によって決定される。調整係数は、局所地質状態、類推、並びにデータ品質及び/又はデータ出所に基づいて、ユーザの経験によって調整することもできる。
代替ステップ20bにおいて、ウラン検層にガンマ線検層が取って代わる場合、式4は、式5によって置き換えられる。
RNR = 1 if (VWSH_NDS < VWSH_NDS_NSBSL ・ FVBSL and GR > GR_NSBSL ・ FGBSL and RD > RD_NSBSL ・FRBSL) else RNR = 0 式5
式5において新たに導入された量は、GRであり、GRは、ガンマ線データを表し、GR_NSBSLは、ノーマル・シェールについてのガンマ線のベースラインであり、FGBSLは、ガンマ線のベースラインのための調整係数である。すなわち、式5の場合、ガンマ線データが、式4のウラン・データに取って代わるが、それ以外についてはどちらの式も共通の原理に従って機能する。
一般に、調整係数は1に近いものが選択され、一実施例では、0.5から1.5の間の範囲に制限される。特定の一実施例では、(VSBSL,FUBSL,FRBSL,FGBSL)=(0.6,0.99,0.99,0.99)である。
理解されるように、ステップ12とステップ14は、任意の順序で実行することができる。同様に、ステップ18において実行される各タイプの検層についてのベースラインの決定は、原理的に、他の計算のいずれにも先立って実行することができ、またステップ18の結果に依存するステップ20の計算を除いて、すべての計算の後で実行することができる。
式4又は式5の評価は、スイート・ゾーンの存在又は非存在をそれぞれ示す、1又は0の値を返す。その後、インジケータは、水平掘削作業を開始する深度を決定するための、又はさもなければ生産掘削の判断材料を提供するための基礎として使用することができる。
図2は、本発明の一実施例による、多くの検層及び導出された結果を示している。第1列は、ガンマ線測定から導出された放射線データを示している。検層の中央部分における2つの曲線の間の空間は、ウランを示しており、スペクトル・ガンマ放射(右側の曲線)と計算されたガンマ放射(左側の曲線)の間の差を表す。トレースの左側に沿ったいくつかの追加の曲線は、本明細書で説明される方法とは関係がない。
第2列は、坑井の深度を示している。第3列は、調査した多くの異なる深度における比抵抗データを示している。第4列は、中性子及び密度データを示しており、第5は、ウラン・データを示している。
一実施例では、インジケータは、識別されたスイート・ゾーンの質を定量化する質指標を用いて補足することができる。これが、図2の第6列に示されており、30は、スイート・ゾーン・インジケータが1である領域を示し、32は、ゾーン30内における質指標を示す曲線である。
理解されるように、上記の式4によれば、領域30は、正規化中性子−密度セパレーションがそのベースラインよりも小さい列5内の影付き領域、及びその影付き領域とウラン濃度がそのそれぞれのベースラインよりも大きい列6内の影付き領域との共通部分に対応する。示される実例では、比抵抗は、正規化中性子−密度セパレーションがそのベースラインよりも小さい領域に渡って、そのベースラインよりもかなり大きい。
一実施例では、スイート・ゾーン質指標は、スイート・ゾーン・インジケータを決定するために使用したデータに基づいて計算することができる。特に、質指標は、データ・タイプの各々について計算され、その後、様々な地層間での比較を可能にする全体的な質指標を計算するために、それらの計算された質指標が使用される。
SQI_NDS = min(max([VWSH_NDS_NSBSL‐VWSH_NDS]/[VWSH_NDS_NSBSL‐VWSH_NDSmin], 0), 2) 式6
SQI_URAN = min(max(([URAN‐URAN_NSBSL]/[URANmax-URAN_NSBSL]), 0), 1) 式7
SQI_GR = min(max([GR - GR_NSBSL]/[GRmax‐GR_NSBSL], 0), 1) 式8
SQI_RD = min(max([log10(RD)‐log10(RD_NSBSL)]/[log10(RDmax)‐log10(RD_NSBSL)],0), 1) 式9
SQI = min(max([SQI_NDS ・(Wnds/(Wnds + Wuran + Wrd)) + SQI_URAN ・ (Wuran/(Wnds + Wuran+ Wrd)) + SQI_RD ・ (Wrd/(Wnds+ Wuran + Wrd))], 0), 1) 式10
又は
SQI = min(max([SQI_NDS ・(Wnds/(Wnds + Wgr + Wrd)) + SQI_GR ・ (Wgr/(Wnds + Wgr + Wrd)) + SQI_RD ・ (Wrd/(Wnds + Wgr+ Wrd))], 0), 1) 式11
理解されるように、式10と式11のどちらを選択するかは、ウラン・データが利用可能かどうかに依存する。ウラン・データが利用可能でない場合、式11に従って、ガンマ線データが使用される。それ以外の場合、一般に、式10のほうが好ましい。式10及び式11において、W量は、それぞれの重み係数であり、デフォルト値は1である。それぞれの重み係数には、下付き文字が添えられ、中性子−密度セパレーション・データを参照する場合はndsが、ウラン・データを参照する場合はuranが、ガンマ線データを参照する場合はgrが、比抵抗データを参照する場合はrdが添えられる。オペレータは、観測された地質状態、データ品質及び/若しくは出所、又は他の要因に基づいて、量に対する異なる重み付けを選択することができる。
式6から式11において新たに導入された量は、個々の検層及び正規化定数に基づいた、スイート・ゾーン質指標の様々な尺度である。式6において、SQI_NDSは、中性子−密度セパレーション・データに基づいたスイート・ゾーン質指標を参照し、VWSH_NDSminは、VWSH_NDS_NSBSLの最小値(デフォルトでは0)である。式7において、SWI_URANはウラン濃度データに基づいたスイート・ゾーン質指標を参照し、URANmaxはウラン濃度データの最大値(デフォルト値はppm単位で10)である。式8において、SQI_GRはガンマ線データに基づいたスイート・ゾーン質指標を参照し、GRmaxはガンマ線データの最大値(デフォルト値はAPI単位で200)である。式9において、SQI_RDは比抵抗データに基づいたスイート・ゾーン質指標を参照し、RDmaxは比抵抗データの最大値(デフォルト値はオーム−メートル単位で100)である。式10及び式11において、SQIは、式6及び式9から、並びにウラン濃度データが利用可能かどうかに応じて式7又は式8から予め決定されたパラメータの組み合わせであるスイート・ガス質指標を参照する。
一実施例では、上述の方法はコンピュータ・システムにおいて実施することができ、方法を実行するためのコンピュータ実行可能命令は、有形なコンピュータ読取り可能媒体上に記憶することができる。
方法を実行するためのシステム200が、図3に概略的に示されている。システムは、データ記憶デバイス又はメモリ202を含む。記憶されたデータは、プログラム可能な汎用コンピュータなどの、プロセッサ204から利用できるようにすることができる。プロセッサ204は、ディスプレイ206及びグラフィカル・ユーザ・インタフェース208などの、インタフェース・コンポーネントを含むことができ、本発明の実施例による上で説明された変換を実施するために使用される。グラフィカル・ユーザ・インタフェースは、データ及びデータを処理した結果を表示するため、並びに方法の態様を実施するための選択肢の中からユーザが選択を行えるようにするために使用することができる。データは、データ獲得デバイスから直接的に、又は中間記憶装置若しくは処理装置(図示されず)から、バス210を介してシステム200に転送することができる。
上述の明細書では、本発明がその好ましいいくつかの実施例に関連して説明され、多くの詳細が説明を目的として提示されたが、本発明には変更を受け入れる余地があり、本発明の基本原理から逸脱することなく、本明細書で説明された他のいくつかの詳細を大幅に変更できることが当業者には明らかであろう。加えて、本明細書のいずれか1つの実施例において示され又は説明された構造的特徴又は方法ステップは、他の実施例でも同様に使用できることを理解されたい。
Claims (13)
- 抗井孔内の炭化水素が豊富なゾーンを自動的に識別するコンピュータ実施方法であって、
前記抗井孔を取り巻く地層の物理的特性を表す、中性子データ、密度データ、放射能データ及び比抵抗データを含む検層データを獲得するステップと、
前記中性子データ及び密度データに基づいて、見掛け中性子孔隙率及び見掛け密度孔隙率を計算するステップと、
前記計算された見掛け中性子孔隙率及び前記計算された見掛け密度孔隙率に基づいて、正規化中性子−密度セパレーションを計算するステップと、
前記中性子データ、密度データ、放射能データ及び比抵抗データの各々について前記地層のベースラインを決定するステップと、
前記計算された正規化中性子−密度セパレーション、前記放射能データ、前記比抵抗データ及び前記決定されたベースラインを使用して、炭化水素が豊富なゾーンの存在又は非存在を決定するステップと
を含む方法。 - 前記放射能データが、ウラン検層データとガンマ線データから成る群から選択される、請求項1に記載の方法。
- ウラン検層データが利用可能である場合、前記放射能データとして使用するためにガンマ線データよりもウラン検層データが優先的に選択され、またウラン検層データが利用可能でない場合は、前記放射能データとしてガンマ線データが使用される、請求項2に記載の方法。
- 前記計算された正規化中性子−密度セパレーション、前記放射能データ及び前記比抵抗データを使用して、炭化水素が豊富なゾーンの存在又は非存在を決定する前記ステップが、各々をそれぞれのベースラインと比較するステップと、前記比較に基づいて、前記炭化水素が豊富なゾーンの存在又は非存在を決定するステップとを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記比較するステップは、正規化中性子−密度セパレーションがそのそれぞれのベースラインよりも小さいかどうか、前記放射能データがそのそれぞれのベースラインよりも大きいかどうか、及び前記比抵抗データがそのそれぞれのベースラインよりも大きいかどうかを決定するステップを含み、3つの条件がすべて真である場合に炭化水素が豊富なゾーンが存在すると決定される、請求項4に記載の方法。
- 前記比較するステップの前に、前記それぞれのベースラインの各々に、それぞれの調整係数が乗算される、請求項4に記載の方法。
- 前記それぞれの補正係数の各々が0.5と1.5の間である、請求項6に記載の方法。
- 炭化水素が豊富なゾーンの前記存在又は非存在を示すインジケータを視覚的に表示するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記正規化中性子−密度セパレーション、前記放射能データ、及び前記比抵抗データの各々について、それぞれの質指標を決定すること、及び
前記それぞれの質指標の加重平均を求めることによって、スイート・ゾーン質指標を決定すること
によって前記スイート・ゾーン質指標を決定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。 - 前記地層がシェール・ガス貯留層を含む、請求項1に記載の方法。
- 抗井孔内の炭化水素が豊富なゾーンを自動的に識別するように構成及び準備されたシステムであって、
コンピュータ読取り可能な検層データが記憶されたコンピュータ読取り可能媒体であって、前記検層データが、前記抗井孔を取り巻く地層の物理的特性を表す、中性子データ、密度データ、放射能データ及び比抵抗データを含むコンピュータ読取り可能媒体と、
プロセッサであって、
前記中性子及び密度データに基づいて見掛け中性子孔隙率及び見掛け密度孔隙率を計算し、
前記計算された見掛け中性子孔隙率及び前記計算された見掛け密度孔隙率に基づいて正規化中性子−密度セパレーションを計算し、
前記中性子、密度、放射能及び比抵抗について、前記地層のベースラインを計算し、
前記計算された正規化中性子−密度セパレーション、前記放射能データ、前記比抵抗データ及び前記決定されたベースラインに基づいて、炭化水素が豊富なゾーンの存在又は非存在を計算する
ように構成及び準備されたプロセッサと
を有するシステム。 - 炭化水素が豊富なゾーンの前記計算された存在又は非存在を示すインジケータを視覚的に表示するように構成及び準備されたディスプレイをさらに有する、請求項11に記載のシステム。
- 前記プロセッサは、ウラン検層データが利用可能である場合、前記放射能データとしてウラン検層データを選択し、ウラン検層データが利用可能でない場合には、前記放射能データとしてガンマ線データを選択するようにさらに構成及び準備される、請求項11に記載のシステム。
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