JP2013539351A - 補聴応用のための埋め込み可能なアクチュエータ - Google Patents

補聴応用のための埋め込み可能なアクチュエータ Download PDF

Info

Publication number
JP2013539351A
JP2013539351A JP2013532215A JP2013532215A JP2013539351A JP 2013539351 A JP2013539351 A JP 2013539351A JP 2013532215 A JP2013532215 A JP 2013532215A JP 2013532215 A JP2013532215 A JP 2013532215A JP 2013539351 A JP2013539351 A JP 2013539351A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mover
actuator
longitudinal
magnetic flux
force
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013532215A
Other languages
English (en)
Inventor
ルブラン,マーク
Original Assignee
ソリダゴ ソシエテ ア レスポンサビリテ リミテ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ソリダゴ ソシエテ ア レスポンサビリテ リミテ filed Critical ソリダゴ ソシエテ ア レスポンサビリテ リミテ
Publication of JP2013539351A publication Critical patent/JP2013539351A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R25/00Deaf-aid sets, i.e. electro-acoustic or electro-mechanical hearing aids; Electric tinnitus maskers providing an auditory perception
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R25/00Deaf-aid sets, i.e. electro-acoustic or electro-mechanical hearing aids; Electric tinnitus maskers providing an auditory perception
    • H04R25/60Mounting or interconnection of hearing aid parts, e.g. inside tips, housings or to ossicles
    • H04R25/604Mounting or interconnection of hearing aid parts, e.g. inside tips, housings or to ossicles of acoustic or vibrational transducers
    • H04R25/606Mounting or interconnection of hearing aid parts, e.g. inside tips, housings or to ossicles of acoustic or vibrational transducers acting directly on the eardrum, the ossicles or the skull, e.g. mastoid, tooth, maxillary or mandibular bone, or mechanically stimulating the cochlea, e.g. at the oval window

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Otolaryngology (AREA)
  • Neurosurgery (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Reciprocating, Oscillating Or Vibrating Motors (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Abstract

【課題】小さいストロークを制御可能なアクチュエータとして応用された双安定なアクチュエータを提供する。
【解決手段】本発明は、固定子50および可動子70を形成するために構成され、1つ以上の磁束回路80,80’を提供するために配置された、1つ以上の永久磁石10および1つ以上の透磁部20を含み、当該磁束回路は、座部52において、縦A−A’軸に沿った可動子70のための不安定な均衡位置と、可動子が柔軟部の有効剛性を低減する、柔軟部の不安定化を起こす力を柔軟部に与える、縦A−A’軸に沿った不安定な均衡位置の一側領域とを発生させる、補聴応用のための電気機械的アクチュエータ100に関する。本発明はまた、電気機械的アクチュエータを組み込む補聴システムに関する。
【選択図】図1

Description

本発明は、補聴の分野に関し、特に、電磁気的に動作する埋め込み可能なアクチュエータに関する。
線形的に制御可能なアクチュエータ、すなわち、印加された電気的刺激に比例する力を発生するアクチュエータが必要とされる補聴応用において、この技術分野には2つの主な形態がある。
1つ目の可能性は、大きな力を生成できるが、特にアクチュエータが小型化される場合にその変位振幅が制限されており、十分な機械的な刺激を提供しない圧電アクチュエータである。さらに、それは、高い駆動電圧と電流制御を提供するドライバとを必要とする。小型化されたアクチュエータには、機械的な増幅が利用される時でさえ、1から10μmのオーダーの変位を得るために、通常の電池の駆動電圧よりも高い駆動電圧が必要とされる。原則、電池電圧は、ある程度は高電圧に上方変換されうるが、上方変換および電流制御の両方は、効率性の制限を伴う追加的な電子機器を必要とする。これは、コントローラ等の追加的な電力消費が電池寿命を制限することを示唆する。
他方の主な可能性は、大きな変位振幅が必要とされる場合に適した電磁動作である。電磁アクチュエータは、アクチュエータが発生できる力を代償に、この目的のために最適化されて使用されうる。アクチュエータによって必要とされる力は、聴覚器官の関連した聴覚機構を変位させるためだけではなく、たとえば封止膜やリングによって引き起こされるアクチュエータの内力を克服するために十分でなくてはならない。したがって、電磁動作も制限を有する。
従来技術は、WO2006/058368 A1、US 7,166,069 B2、US 7,468,028 B2、WO 2006/075169 A1、US 6,162,169、US 5,277,694、US 6,554,762、US 6,855, 104、およびWO 2008/077943 A2において、様々にアクチュエータを記載する。本発明は、比較的低い電力消費量で十分に大きな力および変位提供する一方、補聴応用における小型化に適したアクチュエータを提供することによって、従来技術の問題を克服することを目的とする。
上記観点から、本発明は、適用された電気的刺激に比例する力を提供するように応用された、双安定なアクチュエータに関連する。特に、従来技術に知られた双安定なアクチュエータは、電流が統合コイルに適用されるまで、可動子が不安定な磁気平衡を維持する中心の中立位置を有する。適用された電流は、可動子を不安定化し、一方向または他方向にそれを駆動する。そのようなアクチュエータは、中立位置が動作中回避される3つだけの位置(中立、および動作の両極端)を有する。個別位置の限定された数は、補聴応用へのダイナミックレンジを提供するには適切ではない。
本発明は、中心中立位置近傍で動作し、コイル電流および可動子変位の両方について実質的に線形に振舞う、小さいストロークを制御可能なアクチュエータとして応用された双安定なアクチュエータである、電気機械的なアクチュエータを提供する。不安定な磁気平衡位置から離れる可動子を駆動する傾向がある力は、たとえば封止膜およびリングから発生するアクチュエータの内力に対向することによって、アクチュエータ内において補聴のために利点をもたらすように使用される。その結果、得られた力は、電流誘起された力単独で得られた力よりずっと大きい。
したがって、本発明の一形態は、縦(A−A’)軸に沿って変位する縦軸(40)を有する補聴応用のための電気機械的アクチュエータ(100)であって、固定子(50)および可動子(70)を形成するために配置された、1つ以上の永久磁石(10)、1つ以上の透磁部(50)を含む。前記固定子(50)は、可動子(70)を受け取る座部(52)を提供し、座部(52)は、固定子(50)に対して縦(A−A’)軸に沿った可動子(70)の縦方向の変位のために構成される。一側面によれば、可動子(70)は、軸対称性を有し、および/または円形、長方形、楕円形、多角形の横断プロファイルを有する。本側面の一特徴では、1つ以上の柔軟部(60)は、前記座部(52)の前記縦(A−A’)端部間の中立位置において前記可動子(70)を付勢するために、当該可動子(70)に力を提供する。一形態では、前記柔軟部は、1つ以上の隔膜、膜およびバネベアリングを含む。その他の側面によれば、隔膜(62,62’)の一組を含む2つの前記柔軟部があり、一方は前記アクチュエータの各縦(A−A’)端部に設けられ、各々は前記軸(40)に機械的に接続され、各前記膜はアクチュエータを気密性に密封し、各当該膜は大気圧にさらされる。
本側面のその他の特徴では、前記縦軸(40)は、前記可動子(70)に固く取り付けられる。
本側面のその他の特徴では、前記1つ以上の永久磁石(10)および1つ以上の透磁部(20)は、前記可動子座部(52)において1つ以上の磁束回路を提供するように配置される。前記磁束回路は、縦(A−A’)軸に沿って、前記可動子(70)のための不安定な均衡位置を発生させるように構成される。前記不安定な均衡位置は、前記座部(52)の前記縦(A−A’)端部間の前記中立位置と本質的に一致する。
前記磁束回路は、前記可動子が、前記柔軟部の有効剛性を低減する、前記柔軟部の不安定化を起こす力を前記柔軟部に与える、前記縦(A−A’)軸に沿った不安定な均衡位置の一側領域を発生させるようにさらに構成される。換言すると、前記柔軟部に与えられた前記不安定化を起こす力は、当該柔軟部の有効剛性を減少する。本側面のその他の特徴は、前記1つ以上の永久磁石(10)および1つ以上の透磁部(20)は、前記1つ以上の永久磁石(10)によって生成される磁束の大部分が、ただ1つの磁石(10)を通過する磁束回路にわたって分布されるように配置される。一側面では、前記磁束回路の大部分は、50%、60%、70%、80%、90%、または95%、または100%より大きいか、またはいかなる前記2つの値の間の範囲内の値である。一側面では、1つの前記永久磁石(10)があり、当該永久磁石(10)によって生成された磁束の大部分は、ただ1つの磁石を含む回路にわたって分布される。その他の側面によれば、2つの前記永久磁石(10)があり、第1および第2磁石について:
−前記第1磁石のみを含む回路にわたって分布された、当該第1磁石によって生成された磁束と、
−前記第2磁石のみを含む回路にわたって分布された、第2磁石によって生成された磁束と、
の和が、前記磁束合計の大部分を形成する。
その他の側面によれば、前記1つ以上の永久磁石(10)および1つ以上の透磁部が前記可動子(70)に配置されることにより、動く磁気アクチュエータが形成される。その他の側面によれば、前記可動子(70)の前記1つ以上の永久磁石(10)の縦A−A’方向の各端部側面には、透磁部(20,20’)が配置される。
本側面のその他の特徴では、前記1つ以上のコイル(30)は、前記固定子(50)に組み込まれる。これらは、前記可動子(70)を通る磁束を変調するために、電気信号に反応する磁束を生成するように適応される。磁束の変調は、前記不安定化を起こす力によって有効剛性が低減された前記柔軟部(60)の力に対抗して、中立位置から前記可動子(70)を変位させる電流誘起力を生成する。本側面のその他の特徴では、前記可動子(70)は、前記信号の振幅に依存する制御可能な振幅により変位される。
一側面によれば、前記アクチュエータ(100)は、前記不安定化を起こす力および電流誘起力が本質的に線形であり、前記コイルの電流と前記可動子の所望範囲における変位とにわたって本質的に相互にから分離されている。
ここに記載されるアクチュエータは、補聴システムに組み込まれ得る。本発明の一側面は、補聴システムであり、ここに記載されるアクチュエータを含む。
本発明の一側面は、縦(A−A’)軸に沿って変位する縦軸(40)を有する補聴応用のための電気機械的アクチュエータ(100)を準備する方法であって、
−固定子(50)および可動子(70)を形成するために構成された、1つ以上の永久磁石(10)および1つ以上の透磁部(20,20’)と、
前記可動子(70)を受けるため、および、前記固定子(50)に対する前記縦(A−A’)軸に沿った前記可動子(70)の変位のための、前記固定子(50)内の座部(52)と、を提供し、
−前記座部(52)の前記縦(A−A’)端部間の中立位置において前記可動子(70)を付勢するために、当該可動子(70)に力を提供するように構成された1つ以上の柔軟部を提供し、
−前記可動子(70)に固く取り付けられた縦軸(40)を提供する、ことを含み、
前記1つ以上の永久磁石(10)および透磁部(20,20’)は:
−前記1つ以上の永久磁石(10)によって生成される磁束の大部分が、ただ1つの磁石(10)を通過する磁束回路にわたって分布されるように、
−前記縦(A−A’)軸に沿った前記可動子(70)のための不安定な均衡位置と、
−前記可動子が、前記柔軟部の有効剛性を低減する、前記柔軟部の不安定化を起こす力を前記柔軟部に与える、前記縦(A−A’)軸に沿った不安定な均衡位置の一側領域と、
を前記座部(52)において発生させるように構成された1つ以上の磁束回路を提供し、
−前記可動子(70)を通る磁束を変調するために、電気信号に反応する磁束を生成するように適応された、前記固定子(50)に組み込まれた1つ以上のコイル(30)を提供することで、前記不安定化を起こす力によって有効剛性が低減された前記柔軟部(60)の力に対抗して、中立位置から前記可動子(70)を変位させる電流誘起力を生成し、したがって、前記可動子(70)が前記信号の振幅に依存する制御可能な振幅により変位される。
変位によって誘発された力は、一定電流密度において電流誘起力より低い電力のスケール則に従うので、変移依存の不安定化力は、装置を小型化する際に顕著となる。
関連する変位は、10μmのオーダーにあり、アクチュエータの動きは、弾性、気密性の筐体によりその標的(中耳または内耳)に伝達される。これは、アクチュエータの振動を伝達するために克服されなくてはならない弾性力が、残負荷よりもずっと大きいことを示唆する。電力を浪費することなく利用可能な不安定化力は、本発明において、これらの弾性力を克服するために使用され、他の種類の電磁アクチュエータよりもよりエネルギー効率が高く、よりコンパクトなアクチュエータを可能とする。不安定化力は、電流誘起力が類似であるにも関わらず、(長いストロークの)動く鉄製で制御可能なアクチュエータに対して、本アクチュエータへ利点を与える。
ボイスコイルアクチュエータと比較して、本アクチュエータは、比較できる容量および電流のためにより大きな電流誘起力を生成し、よりエネルギー効率が高く、より小さい直径/長さ率を有する。これらはより容易な装置小型化を可能とし、さもなければ達成不可能な、中耳および内耳へのアクセス経路を可能とするので、外科的視点からはそれらは有利な特徴である。低電力消費は、より長い電池寿命と、人体内でのより少ない熱発散とをもたらす。圧電アクチュエータに対しは、本電磁アクチュエータは、適切に設計される場合、電池電圧(以下)の電圧で制御可能とされ、制御部の電子工学をより簡単にそしてより効率的にするという利点を有する。
本発明の一実施形態の縦断面図である。 図1に示された実施形態の固定子の縦断面図である。 図1に示された実施形態の可動子の縦断面図である。 図3と比較して、軸のための経路がない他の構成の縦断面図である。 図1に示された実施形態の軸の縦断面図である。 変位および変位力のための力、バネ荷重、並びにこれらの付加の間の関係を示すグラフである。 主な磁束回路が示された、図1のアクチュエータである。 追加的な構成が参照された、図1のアクチュエータである。 側部にピストンおよび電気的接続がさらに提供された、図1のアクチュエータの縦断面図である。 近位端にピストンおよび電気的接続がさらに提供された、図1のアクチュエータの縦断面図である。 本発明のアクチュエータの他の実施形態の縦断面図である。 主な磁束回路が示された、図11のアクチュエータである。 本発明のアクチュエータの他の実施形態の縦断面図である。 主な磁束回路が示された、図13のアクチュエータである。 本発明のアクチュエータの他の実施形態の縦断面図である。 主な磁束回路が示された、図15のアクチュエータである。 本発明のアクチュエータ筐体の一端に設けられた、基本的に均一な厚さを有する隔膜の構成の斜視図である。 隔膜の周辺部近傍においてより厚さのある、本発明に係る隔膜の他の構成の斜視図である。 図18Aの隔膜の縦断面図を示す。 有限要素シミュレーションプログラムを用いて算出された、外形として示された磁束回路を有する、図13のアクチュエータである。
定義されない限り、ここで用いられる技術的および科学的用語の全ては、当業者によって通常理解される意味と同じ意味を有する。ここで参照される全ての刊行物は、参照によりここに組み込まれる。ここで参照される全ての米国特許および特許出願は、図面を含め、その全体にわたってここに参照によって組み込まれる。
冠詞“a”および“an”は、ここでは、1つまたは1つ以上、すなわち冠詞の文法上の対象の少なくとも1つを意味する。
本出願の全体を通して、用語「約」は、値が、値を決定するために採用された装置または方法における誤差の標準偏差を含むことを示すために用いられる。
終点による数値範囲の記述は、全ての整数、および適切な場合、その範囲内に包含される端数を含む(たとえば、1から5は、要素の数を参照している場合には1、2、3、4を含み、計測値を参照している場合には1.5、2、2.75および3.80をも含みうる)。終点の記述はまた、終点の値自体を含む(たとえば、1.0から5.0は、1.0および5.0の両方を含む)。
用語「遠位」および「近位」は、本明細書全体にわたって使用され、一般的にこの分野では、外科医側に向かう装置の側(近位)または離れる側(遠位)を意味すると解される。したがって、「近位」は、外科医側に向かう側のアクチュエータの端部を意味し、したがって、聴覚器官に力を与える端部から離れた側を意味する。反対に、「遠位」は、聴覚器官に力を与える端部に向かう側、したがって、外科医から離れる側を意味する。
本発明の以下の詳細な説明では、これに関して一部を構成する添付の図面への参照がなされる。図面は、本発明が実施される特定の実施形態のみの図解という方法により示される。その他の実施形態が利用されることもあり、本発明の範囲から逸脱することなく、構造的または論理的変更がなされることもあると解されるべきである。したがって、以下の詳細な説明は、制限する意味に解されるべきではなく、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。図1から5は、本発明に係る補聴の応用のための電気機械的アクチュエータ100の一例を示す。図1は、筐体15および隔膜62,62’により保護されたアクチュエータ100を示し、図2から5は、いくつかの主要素、すなわち固定子50(図2)、可動子70(2つの異なる変形図3または4)、および軸(40、図5)を示す。電気機械的アクチュエータ100は、1つ以上の永久磁石10と、固定子50および可動子70を形成するように構成された、1つ以上の透磁部20とを含む。図面では、永久磁石10は交差陰影線を有し、透磁部20は垂直陰影線を有する。
固定子50は、可動子70を受ける座部52を提供し、座部52は、固定子50に対する(中心)縦A−A’軸に沿った可動子70の変位のために構成される。1つ以上の柔軟部60,60’は、座部52の縦A−A’軸端の間の中立位置において可動子70を付勢するために、前記可動子70に力を提供する。縦A−A’軸40に沿った縦方向の変位のために構成された縦軸40は、可動子70に固く取り付けられている。縦軸40は、固定子50内に形成された経路54内にあり、固定子50の縦A−A’軸と平行にされるかまたは整列される。
1つ以上の永久磁石10および1つ以上の透磁部20は、1つ以上の磁束回路80,80’を提供するように配置される。図1の構成により生成された主磁束回路80,80’は、図7に示されている。前記磁束回路80,80’は、可動子の座部52において、縦A−A’軸に沿った、可動子70のための不安定な均衡位置を生じる。前記磁束回路80,80’は、縦A−A’軸に沿った不安定な均衡位置の一側の領域を生じるようにさらに構成される。縦A−A’軸では、可動子は、柔軟部の有効剛性を減少する、不安定化により起こる力を柔軟部に与える。
本発明の一側面によれば、1つ以上の永久磁石10によって生成された磁束の大部分が、ただ1つの磁石10を通過するこれら磁束回路80,80’にわたって配分されるように、1つ以上の永久磁石10および1つ以上の透磁部20が配置される。コイルを流れる電流がない場合にも、この状態が適用される。
1つ以上のコイル30,30’は、固定子50に組み込まれる;図面では、コイル30,30’は水平陰影線を有する。コイル30,30’は、可動子70を通る磁束を変調する電気信号に反応する磁束を生成するように適応される。電気信号の結果、不安定化により起こる力により有効剛性が低減された柔軟部60の力に対して中立位置から可動子70を変位させる、電流により誘発された力が生成される。可動子70は、信号の振幅に依存する制御可能な振幅により変位される。図面全体を通して示されるように、可動子70および固定子50は、筐体15内に包含される。筐体15が、気密性を有するように密閉される囲いおよび生体適合性のある外部を提供することが望ましい一方、同じ効果が、気密性を有するように密閉された、生体適合性の塗装膜によりコーティングされた最外部の透磁部を採用することによって達成される。
可動子の不安定な均衡位置では、コイル30に印加される電流がない状態で、可動子動作の軸に対する実質的に等しいまたは反対の態様、たとえば実質的にバランスがとれた態様で、磁界または磁束が可動子70に作用する磁石によって生成されるように、1つ以上の永久磁石10および1つ以上の透磁部20が配置される。この点、コイルへの電流がない状態において、可動子70は、たとえば力において等しいように、そして、たとえば方向において反対なように、静的で不安定な均衡状態に留まる。柔軟部60は、可動子70の不安定な均衡位置と基本的に合致する中立位置に可動子70を維持する。
可動子70が一度不安定均衡の位置から、すなわち不安定均衡のいずれか一側の領域へ変位されると、磁力がそれに作用することで、中心位置から可動子がさらに離れる方向に移動される。この力は、変位と共に増加する。力と変位との間の関係は、非線形または線形である。アクチュエータが双安定のアクチュエータとして動作する場合、不安定均衡の位置は望ましくない。反対に、本発明は、可動子がその移動の端部においてラッチされる位置に到達することを防止する一方、動作制御可能なモードでそれを使用する。
電流がコイルを流れる時、可動子は、コイルに流れる電流の方向に依存して、アクチュエータの一端または他端に磁気的に引き付けられる。可動子70は、コイル30に与えられた電流量の関数として増加または減少された力により、A−A’軸に沿って引き寄せられる。換言すると、可動子70は、コイル30に与えられた電流量の関数として中心軸A−A’に沿った上下の縦運動にさらされる。
しかしながら、アクチュエータ100は、中立位置からの可動子の不安定化に起因する力を利用するように構成される。したがって、一度、電流によって誘発された力が中心中立位置から離れる方向への可動子の動きを開始させると、不安定化により起こる力が加わり、可動子への力を強める。不安定化により起こる力は、可動子の変位と実質的に線形であり、所望の範囲にわたって電流によって誘発された力とは分離される。
柔軟部に与えられる不安定化によって起こる力は、その有効剛性を低減させる。不安定化によって起こる力は、可動子と接触している柔軟部の剛性を効果的に変更する。換言すると、柔軟部の剛性は、通常、可動子の変位に向かう抵抗を引き起こす;不安定化により起こる力のため、可動子の変位への抵抗は低減される。したがって、柔軟部の有効剛性も低減される。
その結果、アクチュエータは、電流によって誘起された力単独によるよりもより大きなバネ荷重を駆動することができる。または、追加的な力が、同じバネ荷重の変位を増大させるために利用されうる。これは、変位誘発の力4、バネ荷重3、前二者の重なり5、電流誘起の力のピーク値6、電流誘起力のみによって得られる制御可能ストローク1、力の両要素による制御可能ストローク2により図6に示されている。コイルを流れるAC電流は、ストローク2にわたって振動運動を駆動する。曲線5の傾きが3の傾きよりも緩くなるに連れて、位置に敏感な力は、バネ荷重の弾性力を効果的に和らげており、これは、この力がシステムの周波数反応を調整することに使用されうることも示唆する。
中立的な中央位置近傍の位置に敏感な力は、双安定なアクチュエータとして設計された装置では小さく、アクチュエータの要素の寸法に依存して相当な大きさになりうる。同じ比率を維持したままアクチュエータを小型化することは、異なるスケール則のため、電流誘起力に対して、変位に敏感な力に有利である。
アクチュエータのこれらの特徴は、小型化が重要となる、補聴のための中耳または内耳の刺激を有用とする。また、アクチュエータは、大気圧変化およびショック等の外的影響に対してアクチュエータの性能を無反応にする、気密性を有して生体適合な筐体の強い弾性力によって負荷がかけられる。これらの必要性の観点から、変位に敏感な力は、アクチュエータのエネルギー効率を改善し、および/またはダイナミックレンジの向上(増大した音量)し、小型化の一助となる。
さらに、より狭いプロファイルを有するより小さい構成は、外科移植を促す。たとえば蝸牛の正円窓等への特定の有益なアクセス経路は、いくつかの構造および神経の通路によって妨害される。本発明に係るアクチュエータは、従前には利用不可能だった、刺激点まで遮られずに導く狭い外科的な経路という利点を享受することを初めて可能にする。
本発明のアクチュエータに使用される透磁部は、磁気的に伝導性の材料からなる。それは、永久磁石によって生成された磁束に対する最小抵抗の経路を提供する。磁気透過部は、いかなる高透磁性の材料から形成してもよい。一例として、透磁部は、Permendur 2Vとして当該分野に知れられる49/49/2の割合のFe/Co/V合金等、高い飽和磁束を有する合金材料からなる。
本発明のアクチュエータに使用される永久磁石10は、作動間隙内において分極磁束を提供する。永久磁石は、強磁性またはフェリ磁性の材料等、いかなる適切な磁性材料からなりうる。または、永久磁石10は、NdFeBから形成される。これは、アクチュエータが比較的低温において動作し、磁石がチタン製筐体によって提供される保護環境に囲われるので、適切である。NdFeBの高磁束密度は、アクチュエータの小型化に利点を提供できる。
本発明のアクチュエータ100に使用される1つ以上のコイル30,30’は、可動子70を通る磁束を変調する電気信号に反応性のある磁束を生成する。コイルは、柔軟部60の力に対抗する、中立位置から可動子70を移動させる電流誘起の力を生成する。電流誘起の力は、信号の振幅に依存する制御可能な振幅により、可動子70を変位させる。
コイル30,30’は、その縦軸がアクチュエータの縦軸A−A’に平行または同軸である、環状形状を有する。コイルは、経路54および/または座部52の少なくとも一部周辺において巻かれている。理解されるように、コイル30,30’の巻き数は、活性化された時のコイル30,30’により生成された電磁場の強度と、磁気的に柔軟な部材の配置との決定要因である。コイル30,30’に沿った巻方向に直角な電磁場を生成するために交流電流がコイル30,30’に流されるように、コイル30,30’が巻かれる。この特性化によれば、磁束流方向は、コイル30,30’に流された入力電流の方向の関数である。換言すると、電磁場の経路が同一に留まる一方、磁束の通過方向は、コイル30に流される電流の方向の関数として切り替えられる。
本発明のアクチュエータに使用される1つ以上の柔軟部60,60’は、座部52の縦軸A−A’の端部間の中立位置において可動子70を付勢するために、前記可動子70に力を加える。不安定化により起こる力によるアクチュエータの動作中、柔軟部60の有効剛性は低減される。柔軟部は、アクチュエータ100の縦軸の一端または両端に配置された、バネ(たとえば、螺旋バネワッシャーまたはバネ板)、隔膜62,62’またはその両方である。
1つ以上の柔軟部60が隔膜62,62’である場合、これらは、気密性の筐体内でアクチュエータを気密性に密封するように実装される。1つ以上の柔軟部60は、軸と共に屈曲するが外部影響に抵抗するには十分に硬い、十分な柔軟性がある。これらは、いかなる生体適合性のある材料からなり、またはそれによってコーティングされる。強度、耐久性および媒体の不浸透性のため、隔膜材料は好ましくは金属製であり、サージカル・スチール、プラチナ、イリジウム、チタニウム、金、銀、ニッケル、コバルト、タンタル、モリブデン、またはこれらの生体適合性合金等のいかなる適切な金属である。または、それは、ポリカーボネート、ポリプロピレン、またはポリ(テトラフルオロエタン)(PTFE)等の重合体物質からなる。好ましくは、それはチタンである。
隔膜62,62’は、力が加わる時には変形し、力が除かれる時に元型に戻るように薄い。最も狭い領域における隔膜62,62’の厚さは、望まれる応用に依存するが、補聴応用のためには典型的に、2ミクロン、5ミクロン、10ミクロン、15ミクロン、20ミクロン、40ミクロン、50ミクロン、100ミクロン、150ミクロン、200ミクロン、またはこれらのいかなる2つの値の間における範囲の値以下であり、好ましくは10ミクロンおよび30ミクロンの間である。当業者であれば、膜の直径、所望の動き、動きの力および周波数範囲によって、必要に応じて膜厚を変化させることを理解するであろう。
本発明の一実施形態によれば、(たとえば図10)アクチュエータの近位端における隔膜は、より柔軟性の少ないまたは非柔軟性の後端キャップ274によって、外部から保護されている。これは、変換器の近位端部からの電線のフィードスルーがアクチュエータ100の縦軸と並ぶことを可能とする。後端キャップ274が在る場合、それは密封機能を果たし、この場合、近位端における隔膜264は、スプリングワッシャーまたはその他のベアリング手段によって代替されうる。これは、変換器の近位端を通して電線を導出する可能性を提供する。
アクチュエータが気密性をもって密封されるので、大気圧にさらされた1つの隔膜がある場合、可動子の中立位置は、さらされた隔膜の弾性に比例して大気圧の変化により変動する。したがって、隔膜の設計パラメータは、大気圧変化等の外的条件に対する非感受性、アクチュエータモータによって生成された動きへの伸展性、隔膜の線形反応、隔膜の屈曲範囲内の圧力制限、および製造可能性間の妥協によって決定される。隔膜に対する制限は、たとえば、両方の隔膜が大気圧にさらされる、図9に示される構成によってある程度解かれる。そのような構成では、隔膜は、それらの有効領域が同一である限り、大気(外)圧変化の下、等しいしかし反対の力を可動子に与える。これは、2つの同一の隔膜の場合に特に当てはまる。その結果、可動子の安静位は、人体がたとえば海面高度上の異なる高さ、圧力下の飛行機、水面下等、自然にさらされる大気圧変化を伴って変化しない。可動子の安定的な安静位によっては、アクチュエータの特性は影響されない。その結果、たとえば、隔膜および電磁気モータが線形に動作すべき変位範囲は、低減される。また、中耳または内耳刺激領域への望まれない変位の伝達が回避され、患者の心地よさに貢献する。
軸40は、その動きを内耳または中耳に伝達するために、可動子に直接または間接的に機械的に結合される。その形状は、活性化される標的に依存するが、たとえば、耳小骨、あぶみ骨底、正円窓、または第3の窓である。それは、標的への振動の伝達のために、十分な硬さを有するいかなる材料から形成される。当該材料は、好ましくは、非磁性である。軸40は、好ましくは、柔軟部60,60’(たとえば各隔膜62,62’)のそれぞれに機械的に結合される。軸40は、好ましくは、柔軟部60,60’(たとえば各隔膜62,62’)のそれぞれに固定的に取り付けられる。軸40は、平坦、ドーム形状または先鋭、若しくはピストン形状の端部を有する遠位隔膜を通って延伸する。軸が筐体15内に終端を有する場合、転位部は、動きを内耳または中耳に伝達する遠位隔膜62の外側に取り付けられる。転位部は、棒形状であり、平坦、ドーム形状または先鋭、若しくはピストン形状の端部を有する。
1つ以上の永久磁石10および1つ以上の透磁部20は、本発明によれば、複数の方法で固定子50および可動子70を形成するように構成される。様々な可動子の構成が図1、8から11、13および15に示されている。アクチュエータ100を形成する全般的な構造は、これらの図面を参照して以下に記載され、これらの個別の図示例示実施形態は、より詳細に以下記載される。可動子70は、たとえば図13および15に示されるように、基本的に1つ以上の透磁部20から形成される。換言すると、それは永久磁石を全く含まない。または、それは、図1および8から11に示されるように、1つ以上の透磁部および1つ以上の永久磁石10から形成される。または、それは、1つ以上の永久磁石10から形成される;それは、透磁部20を全く含まない。永久磁石10は、構成によっては、縦方向または半径方向に分極される。
組合せが在る場合、1つの透磁部20は、可動子70の各端部の縦A−A’方向側面に位置する。1つの永久磁石がある場合、磁石10の縦A−A’方向の側面には、たとえば図1、8から10に示されるように、各端部において透磁部が配置される。1つ以上の永久磁石がある場合、たとえば図11に示されるように、交互配列された永久磁石10と透磁部20との積層を形成するように、各磁石の縦A−A’方向の側面には、各端部において透磁部20が配置される。
可動子70は、一般的に円筒形状を有し、より好ましくは環状である。外側横方向断面プロファイル、すなわち可動子70のA−A’軸に直角な方向のプロファイルは、好ましくは円形であるが、長方形(正方形または矩形)、楕円形、正または非正多角形を含むその他の形状が想定される。固定子50の座部52は、作動間隙を提供すると同時に、可動子70の外形を収容するように適応される。作動間隙は、図7に例示されており、半径方向作動間隙14および2つの縦方向間隙12’,12’’が、可動子70を囲う。
可動子70を通して、その縦A−A’軸方向に、軸40を収容するのに適した経路72が提供される。経路72の外側横方向断面、すなわちA−A’軸に直角な方向のプロファイルは、好ましくは円形であるが、長方形(正方形または矩形)、楕円形、正または非正多角形を含むその他の形状が想定される。軸40は経路72の形状を収容するように適応され、またはその逆を含む。
可動子70の縦A’−A断面外側プロファイルは、好ましくは、縦A’−Aに沿った対称性の中心軸を有する。当該プロファイルの一の対称の半分は、四角形の「C」字形状を有する(図13および15)。固定子50は、縦A’−A軸周辺で可動子70を囲い、固定子50内に座部52を提供する。座部52は、可動子70が所在する空洞であり、固定子50に対して縦A−A’軸に沿って変位されうる。固定子50と座部52の側壁との間の直接接触を防止するために、固定子50が座部52に在る場合、一般的に固定子50の周辺に間隙がある。好ましくは、固定子50および可動子70は、同軸配列にあり、固定子50は、内側可動子70に対して外側の要素である。
固定子50を通して、その縦A−A’軸の方向に、軸40を収容するのに適した経路54が提供される。外側横方向断面、すなわち経路54のA−A’軸に直角方向のプロファイルは、好ましくは円形であるが、長方形(正方形または矩形)、楕円形、正または非正多角形を含むその他の形状が想定される。軸40は経路54の形状を含むように適応され、またはその逆を含む。
固定子50は、基本的に、1つ以上の環状コイル30と1つ以上の環状透磁部20とから形成され、選択的に1つ以上の環状永久磁石10と組み合わせられる。固定子50は、基本的に、たとえば図1、8から11に示されるように、1つ以上の透磁部20と1つ以上の環状コイル30から形成される。換言すると、それは永久磁石を全く含まなくても良い。または、それは、たとえば図13および15に示されるように、1つ以上の透磁部20と、1つ以上の環状コイル30と、1つ以上の永久磁石10とから形成される。
本発明の一側面によれば、1つ以上の永久磁石10および1つ以上の透磁部20は、1つ以上の永久磁石10によって生成された磁束の大部分がただ1つの磁石10を通過するそれら磁束回路にわたって分布されるように構成される。換言すると、ただ1つの磁石を通過するそれらの磁束回路は、磁束分布の大部分を含む。この条件は、コイルを流れる電流がない時にも適用される。可動子または固定子に接続された磁石は、各磁石によって生成された磁束の大部分が、生成している磁石のみを通る磁束回路にわたって分布されるように配置される。「ただ1つの磁石」は、回路内に1つ以上の磁石があるべきではない(たとえば、2、3、4ではない)と解される。そして、磁束回路はまた、1つ以上の透磁部または場合によってはその他の要素を通過し、それらの数は、本発明によって制限されないと解される。
磁束の大部分と言及される時、合計磁束の50%、60%、70%、80%、90%、または95%、または100%より大きいことを意味する。
磁束線は、その点の各々における磁束密度(B磁場(B−field))の接線である閉ループであり、磁束が続く回路を定義する。当業者であれば、磁束密度(B−field)を算出した後、磁石の表面における磁束線を構築開始できることを理解できるであろう。ここで、B−fieldは、磁石の外側を指し、B−fieldに比例する(表面)密度を有する。これらの各線は、それらをB−fieldの接線であるように維持しつつ、始点が到達されるまで続く。磁束線の密度がB−fieldに比例するように選択されるので、各磁束線は、同量の磁束を伝達すると考えられる。したがって、1つの磁石のみを通過する磁束の比率または割合は、1つの磁石を通過する磁束線の数を数えて、これを全磁束線数によって割ることによって決定される。磁束線は、有限要素シミュレーションプログラムを使用して標準的に決定されうる。これらは、図13のアクチュエータについて磁束線(82,82’)の組が示される図19に例示されるように、たとえばカラーマップおよび/または磁束線として、B−fieldの大きさを視覚的に示す。当該線は、磁束関数の等距離値における磁束関数の等高線図である。
Figure 2013539351
本発明のアクチュエータの構成の場合では、シミュレーションを実行する必要はない。1つより多くの磁石を含む構成では、対称性により、磁束線が1つより多くの磁石を通過できない。ただ1つの磁石を含む構成では、磁束線がただ1つの磁石を通過することは明らかである。本発明のいくつかの例示的な構成に係る主磁束回路は、図7,12,14および16に示されている。図7には、基本的に1つの主磁束回路80および1つの2次的(副次的)磁束回路80’があり、両回路は、ドーナッツ形状を有している。図12、14および16では、基本的に2つの主磁束回路80,80’があり、各々はドーナッツ形状を有している。全ての場合において、各磁束回路は、ただ1つの永久磁石を通過する。
2つの永久磁石10がある場合、第1および第2磁石について:
−第1磁石(しかし第2磁石ではない)のみを通る(のみを含む)回路にわたって分布された第1磁石によって生成された磁束
−第2磁石(しかし第1磁石ではない)のみを通る(のみを含む)回路にわたって分布された第2磁石によって生成された磁束
の和が、全磁束の大部分を形成する。他で述べられたように、アクチュエータの気密性を有して密封された筐体は、大気圧にさらされた1つの隔膜がある場合、さらされた隔膜の弾性に比例して、大気圧変化の下で可動子の中立位置を変化させる。当該効果は、たとえば図9に示されるように、それぞれが軸40に固定して取り付けられ、外(大気)圧にさらされた、2つの隔膜62,62’を採用することによっていくらか軽減される。隔膜62,62’は、外圧変化の下で、可動子70に等しいしかし対向する力を加え、中立位置を維持する。当該効果は、隔膜62,62’の有効領域が基本的に同じ時に最適となる。
両隔膜62,62’の使用は、ここに記載されたアクチュエータに限定されず、気密性を有して密封されたアクチュエータのいかなる種類にも適用される。たとえば、アクチュエータは、電磁気変換器、静電変換器、磁歪変換器、電歪変換器、積層圧電集合体、圧電屈曲円盤型、または熱膨張差に基づく変換器を含む。アクチュエータは、不安定化により起こる力の利点を用いることなく動作するように構成される。アクチュエータは、補聴に採用される。2重隔膜62,62’は、本発明にあるように、たとえば機械的ないかなる手段を用いて結合される。または、それらは、アクチュエータの空洞を液体等の非圧縮性の流体によって満たすことによって結合される。結果として、性能特性は、その動きの結果生成された圧力、または大気(外)圧によって影響されない。
本発明に係るアクチュエータ100の一実施形態は、図8に示されている。可動子70は、縦方向の分極を有する、ディスク形状の永久磁石210によって形成された、主円筒形状要素を縦方向に含む。選択的に、ディスクとして形成された透磁部220,222は、永久磁石210の各円筒端部の側面に位置する。円筒形状を有する縦軸240である伸延部は、可動子270の中心縦軸を通るように配置される。軸240は、永久磁石210および/または可動子270の透磁部220,222に固く取り付けられている。
固定子250は、縦方向に円筒の形状体から形成され、複数要素を含む。2つの中空円筒コイル230,232は、固定子体の縦方向に平行な同軸軸配列に配置される。縦方向配置にあるコイル間には間隙が存在し、当該間隙に可動子の座部252が存在する。透磁性材料の外側円筒スリーブ224は、コイル230,232の外側周りに同軸に配置される;外側円筒スリーブの各円筒端部の側面には、透磁性材料の平リング226,228(短絡環として知られる)が配置される;各短絡環は、好ましくは、一方のコイル230または他方のコイル232の円筒端部に接触する。コイル230,232の外径および円筒スリーブ224の内径は、好ましくは合わせられ、これによりこれらの要素が相互に接触される。透磁性材料の内側円筒スリーブ236,238は、各コイル230,232の内側の空洞周りに同軸に配置され、それに接触する。選択的に、内側円筒スリーブ236,238の相互に対向する端部には、透磁性材料の平リング(座部短絡環として知られる)がそれぞれ備えられる。座部短絡環242,244の外径は、コイル230,232のそれよりも小さいので、外側円筒スリーブ224と直接的に接続することがない。座部252の縦方向端部間の中間には、外側円筒軸スリーブ224の内壁に取り付けられた透磁性のリング246(座部中央リングとして知られる)が配置される。座部中央リング246は、可動子270および外側円筒スリーブ224の間の間隙を減少し、その結果、コイルによって生成された磁界のためのより効率的な磁束回路をもたらす。
外側円筒筐体260は、外側円筒スリーブの周りに同軸に配置される。これは、たとえばチタンまたはその他の生体適合性のある材料等、いかなる耐久性および生体適合性のある材料から形成される。外側円筒筐体260の各円筒端部の側面には、軸240の端部に機械的に接続された円形隔膜262,264が配置される。示された実施形態では、軸240は隔膜を通過していないが、アクチュエータは、一または両方の端部隔膜262,264を通る軸240という可能性を含むように適応されると解される(以下を参照)。隔膜262,264は、筐体260を気密性のあるように密封する。他の実施形態(不図示)では、筐体260がなく、透磁部の外部(外側スリーブ224および短絡環226,228)は、隔膜が外側スリーブ224に直接的に設けられるように生体適合性のある塗装膜によって覆われる。
図9に示されるように、図8のアクチュエータは、補聴用アクチュエータの仕様に実装される。縦軸240は、アクチュエータ端部における遠位隔膜262を通って伸延し、ピストン256に終端を有する。ピストン256は、たとえば第3の窓等の人体構造に機械的力を与えるために使用される。また、アクチュエータ100の近位端に向かう、コイルへの電気接続のための結合259が示されている。結合259は、2本の電気接続ピン258,258’が埋め込まれるアクチュエータの筐体260の円筒壁に対する密封剤268を含む。ピンは、電線272を使用して、コイルに接続する。近位側隔膜264は、電気的結合259を囲む。
図10には、補聴用アクチュエータの他の仕様に実装される、図8のアクチュエータが示されている。縦軸240はまた、遠位側隔膜262を通って伸延し、ピストン256に終端を有する。ピストン256は、人体構造に機械的力を与えるために使用される。また、コイルへの電気接続のための結合259が示されている。結合は、アクチュエータ100の円形近位端に配置される。結合259は、2つの電気接続ピン258,258’が埋め込まれるアクチュエータの筐体260の後端キャップに対する密封剤268を含む。ピンは、電線272を用いてコイルに接続する。結合は、近位側隔膜264の近位側に配置される;筐体の円形円筒端は、電気結合259のための密封剤268が着座する、本質的に固い後端キャップ274に終端を有する。
本発明に係るアクチュエータ100の他の実施形態は、図11に示されている。可動子370は、2枚のディスク形状の永久磁石310,312によって形成された主円筒要素を縦方向に含む。各永久磁石は縦方向の分極を有し、3枚のディスク形状の透磁部320,321,322が縦方向に交互に配置(積層)される。磁石310,312は、これらが反対方向に分極されるように配置される。3枚の透磁部320,322うち2枚は、可動子370の縦方向端部の側面に配置される。円筒形状を有する縦軸340である伸延部は、可動子370の中央縦軸を通って配置される。軸340は、可動子370の永久磁石310,312および/または透磁部320,321,322に固く取り付けられている。
固定子350は、縦方向の円筒体に形成され、複数要素を含む。2つの中空円筒コイル330,332は、固定子本体の縦方向に平行な、同軸構成に配置される。縦方向に配置されたコイル間には間隙があり、この間隙に可動子の座部352がある。透磁性材料の外側円筒スリーブ324は、コイル330,332および間隙352の周りに同軸に配置される;外側円筒スリーブの各円筒端部の側面には、透磁性材料の平リング326,328(短絡環として知られる)が配置される;各短絡環は、好ましくは、一方のコイル330または他方のコイル332の円筒端部に接触する。コイル330,332の外径および円筒スリーブ324の内径は、好ましくは合わせられ、これによりこれらの要素が相互に接触される。透磁性材料の内側円筒スリーブ336,338は、各コイル330,232内側の空洞の周りに同軸に配置され、それに接触する。座部352の縦方向端部間の中間には、外側円筒軸スリーブ324の内壁に取り付けられた透磁性のリング346(座部中央リングとして知られる)が配置される。座部中央リング346は、可動子370および外側円筒スリーブ324の間の間隙を減少する。
外側円筒筐体360は、外側円筒スリーブの周りに同軸に配置される;これは、たとえばチタンまたはその他の生体適合性のある材料等、いかなる耐久性および生体適合性のある材料から形成される。外側円筒筐体360の各円筒端部の側面には、軸340の端部に機械的に接続された円形隔膜362,364が配置される。示された実施形態では、軸340は隔膜を通過していないが、アクチュエータは、一または両方の端部隔膜362,364を通る軸340という可能性を含むように適応されると解される。隔膜362,364は、筐体260を気密性のあるように密封する。
他の実施形態(不図示)では、筐体360がなく、透磁部の外部(外側スリーブ324および短絡環326,328)は、隔膜が外側スリーブ324に直接的に設けられるように生体適合性のある塗装膜によって覆われる。
図9および10並びに他の箇所に示された、伸延された軸、ピストン、電気的結合および後端キャップを含む1つ以上の変形は、上記実施形態に選択的に適用される。
本発明に係るその他の実施形態のアクチュエータ100は、図13に示されている。可動子470は、中央円筒透磁部421によって形成された、主円筒要素を縦方向に含む。当該中央円筒透磁部421の側面には、2枚のディスク形状の永久磁石420,422が配置される。2枚のディスク形状の永久磁石420,422の直径は同一であり、中央円筒透磁部421の直径よりも大きい。可動子470の縦断面は、大文字“I”の形状を有する。円筒形状を有する縦軸440である伸延部は、可動子470の一側において縦軸に沿って伸延している。軸440は、可動子470の透磁部420,421,422に固く取り付けられている。
固定子450は、縦方向の円筒体に形成され、複数要素を含む。中空円筒コイル432は、固定子本体の縦軸と同軸に配置され、縦方向の固定子本体に対して基本的に中央に位置する。透磁性材料の平リング442,444(磁気短絡環として知られる)は、コイル432の各円筒端部に接触して隣接する。縦方向に分極されたリング形状の永久磁石410,412は、中央コイル432から離れる方向に動く磁気短絡環442,444それぞれに軸方向に接触して隣接する。可動子座部の一部が配置される円筒間隙472,484は、中央コイル432から離れる方向に動く各リング形状の永久磁石410,412に軸方向に隣接する。各リング形状の永久磁石410,412は、反対方向に縦方向分極を有する。透磁性材料の平リング446,448(座部短絡環として知られる)は、各間隙472,484に軸方向に隣接し、中央コイル432から離れる方向に動く。透磁性材料の外側円筒スリーブ424は、コイル432、磁気短絡環442,444、リング形状の永久磁石410,412、円筒空隙472,484および座部リング446,448の外側の周りに同軸に配置される;外側円筒スリーブ424の各円筒端部の側面には、透磁性材料の平リング454,456(スリーブ端リングとして知られる)が配置される;各スリーブ端リング454,456は、座部短絡環446,448に隣接して接触する。各磁気短絡環442,444の外径は、外側円筒スリーブ324の内径に合わせられており、これによりこれらの透磁性要素を接続する。リング形状の永久磁石410,412、座部短絡環446,448およびコイル432の外径は、これらの要素とスリーブとの直接的な接触が防止されるように、円筒筐体の内径よりも小さい。
固定子の座部452は、可動子の形状に相応し、
−コイル432の中空部478、磁気短絡環442,444の中央開口476,480、およびリング形状の永久磁石410,412の中央開口474,482を接続する経路、および
−中空間隙472から形成される。したがって、固定子450の座部452は、縦断面において大文字“I”の形状プロファイルを有する。円筒間隙472の直径は、経路の直径よりも大きい。前者が2枚のディスク形状の透磁部420,422を収容する一方、後者は中央円筒透磁部421を収容する。座部は、着座された可動子の本体周りの間隙が作動中に摩擦効果を低減させる大きさに形成される。
外側円筒筐体460は、外側円筒スリーブの周りに同軸に配置される;これは、たとえばチタンまたはその他の生体適合性のある材料等、いかなる耐久性および生体適合性のある材料から形成される。外側円筒筐体460の各円筒端部の側面には、軸440の端部に機械的に接続する円形隔膜462,464が配置される。示された実施形態では、軸440は隔膜を通過していないが、アクチュエータは、一または両方の端部隔膜462,464を通る軸440という可能性を含むように適応されると解される。隔膜462,464は、筐体460を気密性のあるように密封する。
その他の実施形態では(不図示)、筐体460がなく、透磁部(外側スリーブ424および短絡環426,428)は、隔膜が外側スリーブ424に直接設けられるように、生体適合性の塗装膜によってコーティングされる。
図9および10並びに他の箇所に示された、伸延された軸、ピストン、電気的結合および後端キャップの存在を含む、1つ以上の変形は、選択的に上記実施形態に適用される。本発明に係るアクチュエータ100の他の実施形態が図15に示されている。可動子570は、2枚のディスク形状の透磁部520,522が側面にある中央円筒透磁部521によって形成された、縦方向の主円筒要素を含む。1枚のディスク形状の透磁部520,522の直径は同一であり、中央円筒透磁部521の直径よりも大きい。可動子570の縦断面は、大文字“I”形状のプロファイルを有する。円筒形状を有する縦軸540である伸延部は、可動子570の一側において縦軸に沿って伸延している。軸540は、可動子570の透磁部520,521,522に固く取り付けられている。
固定子550は、縦方向の円筒体に形成され、複数要素を含む。2つの中空円筒コイル530,532は、固定子本体の縦軸と同軸に配置され、縦方向の固定子本体に対して基本的に中央に位置する。縦方向配置のコイル間には、円筒間隙があり、当該間隙に、可動子座部552がある。透磁性材料の外側円筒スリーブ524が、コイル530,532の外側の周りに同軸に配置される;外側円筒スリーブ524の各円筒端部の側面には、透磁性材料の平リング526,528(短絡環として知られる)が配置される;各短絡環は、好ましくは、一方のコイル530または他方のコイル532の円筒端部に接触する。コイル530,532の外径および円筒スリーブ423の内径は、好ましくはあっており、これによりこれらの要素を相互に接触させうる。透磁性材料の内側円筒スリーブ536,538は、各コイル530,532の内側円筒空洞の周りに同軸に配置され、それに接触している。内側円筒スリーブ536,538の相互に対向する端部には、透磁性の平リング(座部短絡環として知られる)が備えられる。座部短絡環542,544の外径は、コイル430,432のそれよりも小さく、したがって、外側円筒スリーブ224による直接的な接触の必要をなくしている。座部552の縦方向端部間の中間には、外側円筒スリーブ224の内壁に取り付けられた透磁性材料の平短絡環546(座部中央リングとして知られる)が配置される。座部中央リング546の側面には、縦方向の各側に、リング形状の磁石510,512が配置される。各リング形状の磁石510,512は、反対方向の縦方向分極を有する。リング形状の永久磁石510,512および座部短絡環546,548の外径は、コイル530,532のそれよりも小さく、したがって外側円筒スリーブ524の直接接触の必要性をなくす。
固定子の座部552は、可動子の形状に相応する。したがって、固定子450の座部452は、縦断面の大文字“I”の形状プロファイルを含む。座部は、着座された可動子の本体周りの間隙が作動中に摩擦効果を低減させる大きさいに形成される。
外側円筒筐体560が、外側円筒スリーブの周りに同軸に配置される;これは、たとえばチタンまたはその他の生体適合性のある材料等、いかなる耐久性および生体適合性のある材料から形成される。外側円筒筐体560の各円筒端部の側面には、軸540の端部に機械的に接続された円形隔膜562,564が配置される。示された実施形態では、軸540は隔膜を通過していないが、アクチュエータは、一または両方の端部隔膜562,564を通る軸540という可能性を含むように適応されると解される。隔膜562,564は、筐体560を気密性のあるように密封する。
その他の実施形態では(不図示)、筐体560がなく、透磁部(外側スリーブ524および短絡環526,528)は、隔膜が外側スリーブ524に直接設けられるように、生体適合性のある塗装膜によってコーティングされる。
図9および10並びに他の箇所に示された、伸延された軸、ピストン、電気的結合および後端キャップの存在を含む、1つ以上の変形は、選択的に上記実施形態に適用される。本発明のアクチュエータ100は、それ自体であり、または補聴変換器に組み込まれる。生体液にさらされることによって構成要素へのダメージを防止するために、そしてアクチュエータ構成要素に使用された非生体適合性物質による汚染から人体を守るために、典型的に、変換器は、前記筐体15を含む本発明のアクチュエータ100を含む。筐体15は、移植領域の固定された位置に載置されるように構成される。筐体は、固定子50が固く配置されるように維持する。筐体15の縦方向端部の一または両方は、気密性があるように筐体15を密封する隔膜60がそれぞれ備えられる。上述されたように、隔膜は、柔軟部材として作用する。筐体15および隔膜62,62’は、たとえばチタンまたはその他の生体適合性のある材料を含む、耐久性および生体適合性材料から形成される。
筐体15は気密性を有する密封された囲いおよび生体適合性の外装を提供する一方、生体適合性の塗装膜によりコーティングされた、最外層の透磁部を用いることによって同じ効果が達成される。たとえば、図8の透過性スリーブ224および短絡環226,228は、隔膜が透磁性スリーブ224上に直接設けられるように、生体適合性の塗装膜によりコーティングされる。
本アクチュエータ100は、完全に移植可能であり、患者の顔面神経管の乳突部内に(たとえば、頭蓋骨を通してドリルによって開けられた穴を通して)設けられる。搭載装置が採用される;それは、たとえば丸窓等の所望の聴覚要素に対する所望の位置に、変換器の安全な取付けを可能にする様々な固定システムの1つである。
理解されるように、本発明のアクチュエータ100はまた、完全にまたは半移植可能な補聴システムと共に実装される。前者では、補聴システムの全ての他の構成要素は皮下に配置される一方、半移植可能な補聴システムでは、補聴システムのいくつかの構成要素のみが皮下に配置される。
一側面によれば、当該補聴システムは、移植可能または外的に装着されるマイクロフォン要素を含む。
他の側面によれば、マイクロフォンからの信号を受信してアクチュエータ100を駆動するための信号を出力するように構成された音声信号処理(SSP)ユニットを含む。SSPユニットは、たとえば、処理回路および/またはマイクロプロセッサ、およびいかなる通信回路を含む。SSPユニットは、移植可能または外的に装着される。通常動作中、音響信号は、マイクロフォンによって受信され、SSPユニットによって処理される。想定されるように、SSPユニットは、患者特有の適切なパラメータに基づく調整を含む、周波数シェーピング、増幅、圧縮およびその他の信号調整を提供するデジタル処理を利用する。駆動信号は、患者の楕円窓、丸窓、第3の窓または耳小骨の1つへの機械的刺激により所望の音感覚をもたらす音響周波数で、アクチュエータ100を振動させる。
完全に移植可能なシステムでは、マイクロフォンおよびSSPユニットは、全て皮下に配置される。マイクロフォン、SSPユニットおよびアクチュエータ間の信号は、1つ以上の電線を用いて好適に伝導される。
半移植可能なシステムの一実施形態によれば、マイクロフォンは外的に装着され、SSPユニットは皮下に移植される。マイクロフォンおよびSSPユニット間の信号は、(たとえば、無線周波数またはインダクタンスを用いる)無線により好適に伝導されるが、他の形態では、経皮的なコネクタが使用される。SSPユニットおよびアクチュエータ間の信号は、電線を用いて伝導される。
半移植可能なシステムの他の実施形態によれば、マイクロフォンおよびSSPユニットの両方は、外的に装着される。マイクロフォンおよびSSPユニット間の信号は、電線を用いて伝導される。SSPユニットおよびアクチュエータ間の信号は、(たとえば、無線周波数またはインダクタンスを用いる)無線により伝導される。これは、アクチュエータに動作可能に接続される、電源供給される無線インタフェースを必要とする。他の形態では、経皮的なコネクタが使用される。
アクチュエータの準備は、様々な方法によって実行される。備えられた縦筐体15は、両端において内部空洞に導く開口を有する。アクチュエータ100は、筐体空洞に挿入され、固定子50は、中空壁に固く取り付けられる。筐体が実装されない場合、外部の透磁部は、生体適合性の塗装膜によってコーティングされる。本質的に均一な厚さを有する、薄く丸いチタニウム箔の隔膜62,62’は、一開口にわたって溶接される;例示の実施形態が、図17に示されている。当該図では、隔膜604は、溶接前に、筐体602の開口端に揃えられる。または、隔膜62,62’は、リング開口上に膜が提供された、比較的厚い外辺を有するリングを用いて作成される;例示的な実施形態が図18Aおよび18Bに示されている。当該図では、隔膜606のリング状外辺は、リング開口上に配置される膜608よりも厚い。軸40に揃えて結合された結合610は、膜608の中央に配置される。この種の隔膜は、機械加工、放電加工または(DRI E)エッチングによって準備される。選択的な表面最終処理(機械的または電解研磨、ショットピーーニング等)が、表面構造および表面応力を除去するために使用される。チタニウム筐体、ピストンまたはアクチュエータ軸への隔膜の溶接は、この場合、硬い外側リングおよび中実中心においてなされる。
したがって、それは隔膜の薄い能動部に、より小さい影響を有し、溶接による残留応力は低減される。構造は中央において連続的であるので、ピストンの溶接およびアクチュエータ軸は、機械的に固いべきであるが、気密性の密封は条件ではなくなる。これらの側面は、機械的性能、寿命および組立て容易性という点で、隔膜構造を興味深いものとする。
本発明の一実施形態は、縦(A−A’)軸に沿って変位する縦軸(40)を有する補聴応用のための電気機械的アクチュエータ(100)を準備する方法であって、
−固定子(50)および可動子(70)を形成するために構成された、1つ以上の永久磁石(10)および1つ以上の透磁部(20,20’)と、
前記可動子(70)を受けるため、および、前記固定子(50)に対する前記縦(A−A’)軸に沿った前記可動子(70)の変位のための、前記固定子(50)内の座部(52)と、を提供し、
−前記座部(52)の前記縦(A−A’)端部間の中立位置において前記可動子(70)を付勢するために、当該可動子(70)に力を提供するように構成された1つ以上の柔軟部を提供し、
−前記可動子(70)に固く取り付けられた縦軸(40)を提供する、ことを含み、
前記1つ以上の永久磁石(10)および透磁部(20,20’)は:
−前記1つ以上の永久磁石(10)によって生成される磁束の大部分が、ただ1つの磁石(10)を通過する磁束回路にわたって分布されるように、
−前記縦(A−A’)軸に沿った前記可動子(70)のための不安定な均衡位置と、
−前記可動子が、前記柔軟部の有効剛性を低減する、前記柔軟部の不安定化を起こす力を前記柔軟部に与える、前記縦(A−A’)軸に沿った不安定な均衡位置の一側領域と、
を前記座部(52)において発生させるように構成された1つ以上の磁束回路を提供し、
−前記可動子(70)を通る磁束を変調するために、電気信号に反応する磁束を生成するように適応された前記固定子(50)に組み込まれた1つ以上のコイル(30)を提供することで、前記不安定化を起こす力によって有効剛性が低減された前記柔軟部(60)の力に対抗して、中立位置から前記可動子(70)を変位させる電流誘起力を生成し、したがって、前記可動子(70)が、前記信号の振幅に依存する制御可能な振幅により変位される、方法に関する。
可動子は、柔軟部に不安定化を起こす力を与え、当該不安定化を起こす力は柔軟部の有効剛性の減少を引き起こすと解される。当業者であれば、本発明の範囲内にある上記実施形態の変更を認識するであろう。その結果、本発明は、上述された特定の例および説明に限定されず、以下のクレームおよびその均等物によってのみ限定される。

Claims (14)

  1. 縦(A−A’)軸に沿って変位する縦軸(40)を有する補聴応用のための電気機械的アクチュエータ(100)であって、
    −固定子(50)および可動子(70)を形成するために構成された、1つ以上の永久磁石(10)および1つ以上の透磁部(20,20’)を含み、
    前記固定子(50)は、前記可動子(70)を受けるため、および、前記固定子(50)に対する前記縦(A−A’)軸に沿った前記可動子(70)の変位のために構成された座部(52)を提供し、
    −前記座部(52)の前記縦(A−A’)端部間の中立位置において前記可動子(70)を付勢するために、当該可動子(70)に力を提供する1つ以上の柔軟部(60)と、
    −前記可動子(70)に固く取り付けられた縦軸(40)と、をさらに含み、
    前記1つ以上の永久磁石(10)および透磁部(20,20’)は、
    前記1つ以上の永久磁石(10)によって生成される磁束の大部分が、ただ1つの磁石(10)を通過する磁束回路にわたって分布されるように、
    −前記縦(A−A’)軸に沿った前記可動子(70)のための不安定な均衡位置と、
    −前記可動子が、前記柔軟部の有効剛性を低減する、前記柔軟部の不安定化を起こす力を前記柔軟部に与える、前記縦(A−A’)軸に沿った不安定な均衡位置の一側領域と、
    を前記座部(52)において発生させるように構成された1つ以上の磁束回路を提供し、
    −前記可動子(70)を通る磁束を変調するために、電気信号に反応する磁束を生成するように適応された前記固定子(50)に組み込まれた1つ以上のコイル(30)をさらに含み、前記不安定化を起こす力によって有効剛性が低減された前記柔軟部(60)の力に対抗して、中立位置から前記可動子(70)を変位させる電流誘起力を生成し、したがって、前記可動子(70)が、前記信号の振幅に依存する制御可能な振幅により変位される、アクチュエータ(100)。
  2. 前記磁束の大部分は、合計磁束の50%、60%、70%、80%、90%、または95%、または100%より大きいか、またはいかなる前記2つの値の間の範囲内の値である、請求項1に記載のアクチュエータ(100)。
  3. 1つの前記永久磁石(10)があり、当該永久磁石(10)によって生成された磁束の大部分は、ただ1つの磁石を含む回路にわたって分布される、請求項1または2に記載のアクチュエータ(100)。
  4. 2つの前記永久磁石(10)があり、第1および第2磁石について:
    −前記第1磁石のみを含む回路にわたって分布された、当該第1磁石によって生成された磁束と、
    −前記第2磁石のみを含む回路にわたって分布された、第2磁石によって生成された磁束と、
    の和が、前記磁束合計の大部分を形成する、請求項1または2に記載のアクチュエータ(100)。
  5. 前記1つ以上の永久磁石(10)が前記可動子(70)に配置されることで、動く磁気アクチュエータを形成する、請求項1から4のいずれか一項に記載のアクチュエータ(100)。
  6. 前記可動子(70)の前記1つ以上の永久磁石(10)の縦A−A’方向の各端部側面には、透磁部(20,20’)が配置される、請求項5に記載のアクチュエータ(100)。
  7. 前記不安定化を起こす力および電流誘起力は、本質的に線形であり、前記コイルの電流と前記可動子の所望範囲における変位とにわたって本質的に相互にから分離されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載のアクチュエータ(100)。
  8. 前記柔軟部は、1つ以上の隔膜、膜およびバネベアリングを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載のアクチュエータ(100)。
  9. 前記可動子(70)は、
    −軸対称性と、
    −円形、矩形、楕円形、多角形の横断プロファイルと、の少なくともいずれかを有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載のアクチュエータ(100)。
  10. 少なくとも部分的に前記固定子(50)および可動子(70)を囲う筐体(15)が備えられ、
    前記筐体は、軸対称性、円形、矩形、楕円形、多角形の横断プロファイルの少なくともいずれかを有する、請求項1〜9のいずれか一項に記載のアクチュエータ(100)。
  11. 隔膜(62,62’)の一組を含む2つの前記柔軟部があり、一方は前記アクチュエータの各縦(A−A’)端部に設けられ、各々は前記軸(40)に機械的に接続され、
    各前記膜はアクチュエータを気密性に密封し、各当該膜は大気圧にさらされる、請求項1〜10のいずれか一項に記載のアクチュエータ(100)。
  12. 補聴システムに組み込まれる、請求項1〜11のいずれか一項に記載のアクチュエータ(100)。
  13. 請求項1〜11のいずれか一項に記載のアクチュエータを含む補聴システム。
  14. 縦(A−A’)軸に沿って変位する縦軸(40)を有する補聴応用のための電気機械的アクチュエータ(100)を準備する方法であって、
    −固定子(50)および可動子(70)を形成するために構成された、1つ以上の永久磁石(10)および1つ以上の透磁部(20,20’)と、
    前記可動子(70)を受けるため、および、前記固定子(50)に対する前記縦(A−A’)軸に沿った前記可動子(70)の変位のための、前記固定子(50)内の座部(52)と、を提供し、
    −前記座部(52)の前記縦(A−A’)端部間の中立位置において前記可動子(70)を付勢するために、当該可動子(70)に力を提供するように構成された1つ以上の柔軟部を提供し、
    −前記可動子(70)に固く取り付けられた縦軸(40)を提供する、ことを含み、
    前記1つ以上の永久磁石(10)および透磁部(20,20’)は:
    −前記1つ以上の永久磁石(10)によって生成される磁束の大部分が、ただ1つの磁石(10)を通過する磁束回路にわたって分布されるように、
    −前記縦(A−A’)軸に沿った前記可動子(70)のための不安定な均衡位置と、
    −前記可動子が、前記柔軟部の有効剛性を低減する、前記柔軟部の不安定化を起こす力を前記柔軟部に与える、前記縦(A−A’)軸に沿った不安定な均衡位置の一側領域と、
    を前記座部(52)において発生させるように構成された1つ以上の磁束回路を提供し、
    −前記可動子(70)を通る磁束を変調するために、電気信号に反応する磁束を生成するように適応された前記固定子(50)に組み込まれた1つ以上のコイル(30)を提供することで、前記不安定化を起こす力によって有効剛性が低減された前記柔軟部(60)の力に対抗して、中立位置から前記可動子(70)を変位させる電流誘起力を生成し、したがって、前記可動子(70)が、前記信号の振幅に依存する制御可能な振幅により変位される、方法。
JP2013532215A 2010-10-08 2011-10-07 補聴応用のための埋め込み可能なアクチュエータ Pending JP2013539351A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US39141510P 2010-10-08 2010-10-08
EP10186963 2010-10-08
EP10186963.4 2010-10-08
US61/391,415 2010-10-08
PCT/EP2011/067531 WO2012045852A2 (en) 2010-10-08 2011-10-07 Implantable actuator for hearing applications

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013539351A true JP2013539351A (ja) 2013-10-17

Family

ID=44263198

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013532215A Pending JP2013539351A (ja) 2010-10-08 2011-10-07 補聴応用のための埋め込み可能なアクチュエータ

Country Status (8)

Country Link
US (1) US20130190552A1 (ja)
EP (1) EP2625872A2 (ja)
JP (1) JP2013539351A (ja)
KR (1) KR20130136996A (ja)
CN (1) CN103404174A (ja)
CA (1) CA2814140A1 (ja)
RU (1) RU2013120992A (ja)
WO (1) WO2012045852A2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017060217A (ja) * 2015-09-14 2017-03-23 日本電産トーソク株式会社 アクチュエータ
JP2017509310A (ja) * 2014-03-13 2017-03-30 エタリム インコーポレイテッド 機械エネルギーと電気エネルギーとの間の変換を行うための電気機械変換器装置

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102012219354A1 (de) * 2012-10-23 2014-04-24 Olympus Winter & Ibe Gmbh Aktuator für ein chirurgisches Instrument
ITMI20131797A1 (it) 2013-10-29 2015-04-30 Buhel S R L Trasduttore elettromagnetico per generare vibrazioni per la conduzione ossea di suoni e/o parole
WO2015078501A1 (en) * 2013-11-28 2015-06-04 Widex A/S Method of operating a hearing aid system and a hearing aid system
KR101548344B1 (ko) 2014-03-13 2015-09-01 경북대학교 산학협력단 진동 트랜스듀서 및 이식형 보청기
US10091594B2 (en) 2014-07-29 2018-10-02 Cochlear Limited Bone conduction magnetic retention system
US9888322B2 (en) 2014-12-05 2018-02-06 Knowles Electronics, Llc Receiver with coil wound on a stationary ferromagnetic core
US9872109B2 (en) 2014-12-17 2018-01-16 Knowles Electronics, Llc Shared coil receiver
US20160183004A1 (en) * 2014-12-18 2016-06-23 Knowles Electronics, Llc Reed for a receiver and method of method of manufacturing the same
US10130807B2 (en) 2015-06-12 2018-11-20 Cochlear Limited Magnet management MRI compatibility
US20160381473A1 (en) 2015-06-26 2016-12-29 Johan Gustafsson Magnetic retention device
US10917730B2 (en) 2015-09-14 2021-02-09 Cochlear Limited Retention magnet system for medical device
US11595768B2 (en) 2016-12-02 2023-02-28 Cochlear Limited Retention force increasing components
US20210297795A1 (en) * 2018-10-24 2021-09-23 Cochlear Limited Implantable transducer with integrated diaphragm
CN112770234A (zh) * 2021-02-02 2021-05-07 歌尔股份有限公司 发声单体
CN214381368U (zh) * 2021-02-02 2021-10-08 歌尔股份有限公司 发声单体
CN112770233A (zh) * 2021-02-02 2021-05-07 歌尔股份有限公司 发声单体
CN112770236A (zh) * 2021-02-02 2021-05-07 歌尔股份有限公司 发声单体
KR102551883B1 (ko) * 2021-08-27 2023-07-04 서울대학교산학협력단 쌍안정 소프트 전자기 액추에이터

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4104358A1 (de) 1991-02-13 1992-08-20 Implex Gmbh Implantierbares hoergeraet zur anregung des innenohres
DE19840212C2 (de) 1998-09-03 2001-08-02 Implex Hear Tech Ag Wandleranordnung für teil- oder vollimplantierbare Hörgeräte
DE10041726C1 (de) 2000-08-25 2002-05-23 Implex Ag Hearing Technology I Implantierbares Hörsystem mit Mitteln zur Messung der Ankopplungsqualität
US6805012B2 (en) * 2002-07-26 2004-10-19 Micro Motion, Inc. Linear actuator
EP1422971B1 (de) 2002-11-20 2012-11-07 Phonak Ag Implantierbarer Wandler für Hörsysteme und Verfahren zum Abstimmen des Frequenzganges eines solchen Wandlers
US7166069B2 (en) 2004-04-09 2007-01-23 Otologics, Llc Variable reluctance motor
WO2006058368A1 (en) * 2004-11-30 2006-06-08 Cochlear Acoustics Ltd Implantable actuator for hearing aid applications
GB0500616D0 (en) 2005-01-13 2005-02-23 Univ Dundee Hearing implant
AU2007337981A1 (en) 2006-12-26 2008-07-03 3Win N.V. Device and method for improving hearing
US7800470B2 (en) * 2007-02-12 2010-09-21 Engineering Matters, Inc. Method and system for a linear actuator with stationary vertical magnets and coils

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017509310A (ja) * 2014-03-13 2017-03-30 エタリム インコーポレイテッド 機械エネルギーと電気エネルギーとの間の変換を行うための電気機械変換器装置
JP2017060217A (ja) * 2015-09-14 2017-03-23 日本電産トーソク株式会社 アクチュエータ

Also Published As

Publication number Publication date
KR20130136996A (ko) 2013-12-13
EP2625872A2 (en) 2013-08-14
WO2012045852A2 (en) 2012-04-12
US20130190552A1 (en) 2013-07-25
RU2013120992A (ru) 2014-11-20
CN103404174A (zh) 2013-11-20
CA2814140A1 (en) 2012-04-12
WO2012045852A3 (en) 2012-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013539351A (ja) 補聴応用のための埋め込み可能なアクチュエータ
US20240145142A1 (en) Magnetic retention device
AU2005312331B2 (en) Implantable actuator for hearing aid applications
CN107810645B (zh) 磁保持装置
CN104521248B (zh) 用于骨传导听力植入物的磁装置
US8013699B2 (en) MRI-safe electro-magnetic tranducer
US8929577B2 (en) Bone conduction device including a balanced electromagnetic actuator having radial and axial air gaps
KR101223693B1 (ko) 구동력이 우수한 3코일 타입의 정원창 구동 진동체
US20050001703A1 (en) System and method for reducing effect of magnetic fields on a magnetic transducer
WO2011130490A2 (en) Transducer for stapedius monitoring
EP2824943B1 (en) System and method for reducing effect of magnetic fields on a magnetic transducer
JP6156405B2 (ja) 発電装置、発電装置セットおよび発電システム
US20240147168A1 (en) Electromagnetic transducer with piezoelectric spring
KR102150086B1 (ko) 골전도 진동 트랜스듀서
CN213547841U (zh) 一种全柔性骨传导振子及其助听设备
CN114430522A (zh) 一种全柔性骨传导振子及其助听设备
AU2011247825B2 (en) System and method for reducing effect of magnetic fields on a magnetic transducer
Birch et al. Microengineered systems for the hearing impaired
WO2013017172A1 (en) Implantable hearing actuator with two membranes and an output coupler
Creutzburg et al. Mechanical and thermal simulations of a microactuator for the Stimulation of the Perilymph

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20130730

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20130731