JP2013534960A - チキソトロープ剤の製造法及びその使用 - Google Patents

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Abstract

本発明は、尿素誘導体を基礎とするチキソトロープ剤の製造法に関し、その際、α)少なくとも1種のアミンを含有する成分及びβ)少なくとも1種のイソシアネートを含有する成分を、別々に混合装置に供給し、かつ互いに混合し、その際、反応混合物を、噴霧又は噴射によって混合装置から放出する。さらに、流体系におけるチキソトロープ剤の使用が開示される。殊に本方法は、接着剤及びシーラントの製造法に適している。

Description

本発明は、チキソトロープ剤の製造法並びに流体系(fliessfaehiges System)に該チキソトロープ剤を導入することに関する。殊に該方法は、接着剤及びシーラントの製造に適している。
チキソトロピーは、機械的な負荷、例えば撹拌、振盪下で又は超音波の作用下で粘性を失い、そして該機械的な負荷後に再びその元の状態に戻る特定のマルチコンパウンド系の特性である。このような特性は、多くの用途で所望されており、殊に被覆材料、例えば塗料及びインキにおいてのみならず、接着剤及びシーラントにおいても所望されている。
チキソトロープ剤として使用するために、すでに数多くの化合物が知られている。その低い原料価格に基づき、無機充填剤、例えばカーボンブラック、アエロジル及び非常に微細な又は化学変性された顔料が頻繁に使用される。しかしながら、係る充填剤によるチキソトロピー化は、たいていの場合、粘度の上昇を引き起こすことから、したがって、殊に、機械的に加工される材料の製造のために考慮に入れられる。例えばカートリッジを使用した、手作業による加工のために、該材料は、有利には有機チキソトロープ剤によって安定となるように調節され、それというのも、これらは実際に粘度の上昇を引き起こさないからである。有機チキソトロープ剤として、例えばアミドワックス、セッケン及び加水分解ヒマシ油が知られており、ここで、殊に尿素誘導体が、特に好ましいことがわかっている。
チキソトロープ剤として使用される尿素誘導体は、一般に、イソシアネートとアミンとから製造され、その際、反応は、強く発熱して進行する。大量の熱が発生することに基づき、形成された生成物が分解することを防ぐために、出発成分は薄められた形で互いに反応させられ、その際、殊に溶媒が、生じたこの熱を排出するために用いられる。溶媒として、殊に不活性の担体材料、例えば炭化水素、油又は可塑剤が適している。
例えば、DE1805693は、チキソトロープ被覆材料の製造を記載しており、該材料は、比較的多量のワニス下塗り又は塗料から成り、かつ比較的少ない部分が、脂肪族アミンとイソシアネートとのin situ反応によって作り出される尿素の量から成る。しかしながら、これは、不活性担体物質が、被覆材料中へのチキソトロープ剤の混入後に流動し得るという欠点を有する。これは、状況に応じて種々の影響を及ぼす可能性がある:例えば、接着剤の場合には粘着が失われ、浸出する物質に依存して、ヒトの健康に害を及ぼすか、又は吸収力のある下地の視覚効果を損ねる。
それゆえ、EP1152019では、接着剤及びシーラント中でのチキソトロープ剤の使用に関して、該チキソトロープ剤の担体材料を、それが架橋に際して構造マトリックスと混交されるか、又は系全体に対して顕著な相容性を示すか、又は該構造マトリックス中に組み込まれ、それに従って、硬化された材料からもはや拡散し得ないように選択することが提案される。しかしながら、これは、チキソトロープ剤の担体材料が、そのつどの用途に正確に合わせられなければならないという欠点を有する。ここでは、相応する系の構造マトリックス中に完全に組み込まれ、かつ他方で尿素誘導体の製造に際して十分に不活性である担体材料を見つけることは往々にして困難である。
したがって、本発明の課題は、プロセス的に順応性があり、かつ経済的である、尿素誘導体を基礎とするチキソトロープ剤の製造法を提供することであり、該方法は、尿素誘導体のための担体材料を無くすことができ、そのうえ良好な製品品質を確保する。
この課題の解決手段は、α)少なくとも1種のアミンを含有する成分、及びβ)少なくとも1種のイソシアネートを含有する成分を、別個に混合装置に供給し、そして互いに混合し、その際、この反応混合物を、噴霧又は噴射することによって該混合装置から放出する、尿素誘導体を基礎とするチキソトロープ剤を製造するための方法である。
有利な実施形態において、本発明による方法が実施される該混合装置は、α)少なくとも1種のアミンを含有する成分、及びβ)少なくとも1種のイソシアネートを含有する成分が、混合後に該混合装置中で非常に短い滞留時間のみを経るプロセス操作を可能にする。有利には、該成分が混合装置に入った後の滞留時間は、2秒未満、殊に1秒未満、特に有利には0.5秒未満である。
特別な実施形態において、該混合装置は、成分α)及びβ)が導入され得る少なくとも2つの開口部を有するチャンバーを含む。さらに、該チャンバーは、作製された反応混合物が該混合装置を通過することができる出口を持つ。該混合装置は、閉鎖エレメントを含み、これは、該チャンバー内に調節可能に配置されており、かつ、その位置に従って、成分α)及びβ)がチャンバー内に導入される開口部を、部分的に又は完全に遮断する。有利な実施形態において、該閉鎖装置は、電気駆動又は空圧駆動によって可動式に取り付けられている。チャンバーも閉鎖エレメントも円形の断面を有していることが有利と見なされる。特別な実施形態において、チャンバーの出口はアトマイジングノズルとして形成されているか、又は出口のすぐ下流にアトマイジングノズルが後接続されている。
スプレーヘッドは、本発明の範囲内で、混合装置として特に適している。スプレーヘッドは、殊に2成分スプレーガンであってよい。
適した混合装置は、例えばIsotherm AGの高圧スプレー装置、殊にミキシングヘッドRSP400と一緒に使われる計量供給装置PSM700である。この場合、成分は、純粋に金属でシールされた混合チャンバーに中空スクリューを通って達し、そこで該成分は、ニードル弁で200バールにまで達する。ミキシングヘッドが作動すると、ニードル弁はインジェクタの後方に引っ張られる。該成分は、高速で互いにぶつかり合い、そして激しく混合される。中空スクリュー内の逆止め弁が、一方から他方に過剰に流れることを防止する。終了時に、ニードル弁は、両方の成分の流を切り離し、そして残留する残りの混合物は、該混合チャンバーから単に機械的に吐出される。
特に好ましいと判明したのは、成分α)及びβ)が少なくとも40〜200バールの圧力で混合装置中に導入される場合である。殊に80〜120バールの圧力が特に有利と見なされる。成分α)及びβ)の圧力の適した選択によって、この場合また、簡単に互いの混合比を調整することができる。基本的に、本発明による成分α)及びβ)は、使用される原料に応じて、幅広い比の範囲で互いに混合されることができる。しかしながら、イソシアネート含有成分のイソシアネート基に対するアミン含有成分のアミン基のモル比が5:1〜1:5であることが推奨され、その際、1:1の混合比が特に有利である。α)少なくとも1種のアミンを含有する成分と、β)少なくとも1種のイソシアネートを含有する成分は、本発明の範囲内で、好ましくは、少なくとも50質量%の含有率のアミン若しくはアミンの混合物、又は少なくとも50質量%の含有率のイソシアネート若しくはイソシアネートの混合物を含有すべきである。1つの実施形態において、α)アミンとβ)イソシアネートとの反応は、溶媒の不在下で実施される。
尿素誘導体の製造の化学は知られており(DE1805693を参照されたい)、有利には、脂肪族アミン、例えばヘキシルアミンと、芳香族モノマージイソシアネート、例えば4,4'−ジフェニルメチレンジイソシアネート(=MDI)との反応に基づいている。
本発明によれば、成分α)のアミンは、殊に、炭素原子1〜22個を有するN−n−アルキルアミン及び/又はN−n−アルケニルアミン及び/又はN−アルキル第二級アミン、及び/又はポリエーテルアミンであってよい。成分α)のアミンの具体的な例として、ここでは、n−ブチルアミン、3−メトキシプロピルアミン、ポリエーテルアミン D230、トリデシルアミン、イソブチルアミン、t−ブチルアミン、s−ブチルアミン、n−オクチルアミン、2−エチルヘキシルアミン、ジ−(2−エチルヘキシル)アミン、ジブチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジエチルアミン、ジヘキシルアミン、ジメチルエチルアミン、ジプロピルアミン、ジトリデシルアミン、ヘキシルアミン、イソプロピルアミン、モノメチルアミン、N−エチル−N−プロピルアミン、プロピルアミン、トリデシルアミン異性体混合物、n−ペンチルアミン、n−ヘプチルアミン、1−フェニルエチルアミン、2,6−キシリジン、2−フェニルエチルアミン、アニリン、ベンジルアミン、2−メトキシエチルアミン、3−(2−エチルヘキソキシ)プロピルアミン、3−エトキシプロピルアミン、ジ−(2−メトキシエチル)アミン、2−(ジエチルアミノ)エチルアミン、2−(ジイソプロピルアミノ)エチルアミン、3−(ジメチルアミノ)プロピルアミン、3−(メチルアミノ)プロピルアミン、1−メトキシ−2−プロピルアミン、2−メトキシエチルアミン及び2−(ジメチルアミノ)エチルアミンが挙げられる。殊に、n−ブチルアミン及び3−メトキシプロピルアミンが有利である。
成分β)のイソシアネートは、殊に、ヘキサメチレンジイソシアネート−1,6(HDI)、Desmodur N3600(R)(Bayer AGの製品、HDIイソシアヌレートを含有するポリイソシアネート、NCO含有率:23.4質量%、23℃にて粘度1200mPa・s)、1−イソシアナト−3,3,5−トリメチル−5−イソシアナトメチルシクロヘキサン(IPDI)、2,4−及び/又は2,6−トルイレンジイソシアネート(TDI)及び/又は4,4'−、2,4'−及び/又は2,2'−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、m−キシレンジイソシアネート(MXDI)、m−又はp−テトラメチルキシレンジイソシアネート(m−TMXDI、p−TMXDI)、4,4'−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)、ナフタレン−1,5−ジイソシアネート、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、水素化キシリレンジイソシアネート(H6XDI)、1−メチル−2,4−ジイソシアナトシクロヘキサン、テトラメトキシブタン−1,4−ジイソシアネート、ブタン−1,4−ジイソシアネート、1,6−ジイソシアナト−2,2,4−トリメチルヘキサン、1,6−ジイソシアナト−2,4,4−トリメチルヘキサン、1−イソシアナト−1−メチル−4(3)−イソシアナトメチルシクロヘキサン(IMCI)並びに1,12−ドデカンジイソシアネート(C12DI)又はそれらの混合物であってよい。殊に、4,4'−、2,4'−及び/又は2,2'−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)又はそれらの混合物が有利である。
設定した課題を、すべての規定項目に関して完全に満たされることができたこととは別に、意想外にも、α)少なくとも1種のアミンを含有するものと、β)少なくとも1種のイソシアネートを含有するものとからの本発明による混合物が、混合装置を通過した後に、非常に多岐に亘って用いられることができるとわかった。
本発明の特別な実施形態において、α)少なくとも1種のアミンを含有するものと、β)少なくとも1種のイソシアネートを含有するものとからの本発明による混合物は、混合装置を通過した後に、噴霧施与(Ausspruehen)、噴射施与(Aufspritzen)、噴射導入(Einspritzen)又は噴霧導入(Einspruehen)によって流体系にもたらされる。この場合、流体系の製造は、連続的に又は不連続的に行われることができる。
そのため、本発明はまた、α)少なくとも1種のアミンを含有するものと、β)少なくとも1種のイソシアネートを含有するものとからの混合物の使用に関し、その際、これは、混合装置を通過した後に、噴霧施与、噴射施与によって流体系に組み込まれることができる。この際、混合装置の出口開口部と該流体系との間隔は、幅広い範囲で自由に選択することが可能である。特に有利なのは、1cm〜5m、殊に5cm〜3mの間隔と見なされる。流体系の化学特性に依存して、該間隔を、α)アミンとβ)イソシアネートとの反応率が、流体系との接触前に可能な限り高くなるように選択することが好ましくあり得る。これによって、まだ反応していない、本発明による混合物中に含まれるアミン又はイソシアネートと、流体系の成分との反応が防止されることができる。有利には、噴霧施与又は噴射施与に際してのα)アミンとβ)イソシアネートとの反応率は、流体系との接触前に少なくとも75%、殊に少なくとも90%、特に有利には少なくとも99%であり、場合により過少量で使用される成分に関して、少なくとも75%、殊に少なくとも90%、特に有利には少なくとも99%である。
しかし、意想外にも、多くの流体系において、α)少なくとも1種のアミンを含有するものと、β)少なくとも1種のイソシアネートを含有するものとから成る本発明により作製された混合物を、混合装置の通過後に流体系に直接導入することも可能である。α)アミンとβ)イソシアネートとの一般に短い反応時間にも関わらず、流体系との副反応は無視することができ、かつ該反応は、生成物の特性に本質的な影響を及ぼさない。この特別な実施形態の場合、流体系に通じる混合装置の出口の位置が決められ、その際、α)少なくとも1種のアミンを含有するものと、β)少なくとも1種のイソシアネートを含有するものとから成る本発明による混合物が、混合装置の通過後に流体系に直接的に噴射又は噴霧される。
α)少なくとも1種のアミンを含有するものと、β)少なくとも1種のイソシアネートを含有するものとから成る本発明による混合物は、混合装置の通過後に、流体系の製造のための連続プロセスでも不連続プロセスのどちらにおいても用いられることができる。連続的な製造のためには、殊に押出機が適しており、該押出機に本発明によるα)とβ)とから成る混合物が、該混合装置の通過後に、噴霧施与、噴射施与、噴射導入又は噴霧導入によって、流体系の製造に際して連続的に組み込まれる。
一方で、本発明により作製された混合物は、流体系を製造するための不連続プロセスにおいても用いることが可能である。混合装置として、これに関して当業者に公知の全ての装置が適しており、殊に、固定ミキサー、圧縮ミキサー、遊星型ミキサー、横型乱流ミキサー(Drais GmbH)、遊星型ディソルバー若しくはディソルバー及びインテンシブミキサーであってよい。α)とβ)とから成る本発明による混合物は、混合装置の通過後に、噴霧施与、噴射施与、噴射導入又は噴霧導入によって組み込まれる。
チキソトロープ剤を流体系に、該流体系の全質量を基準として0.05〜40質量%の量で、有利には5〜30質量%の量で、殊に10〜20質量%の量で導入することが有利と見なされる。
特別な実施形態において、流体系は、少なくとも1種の硬化可能なバインダーを含有してよい。該硬化可能なバインダーは、殊に、エポキシド、ポリウレタン、アクリレート、シリル化ポリウレタン、シリル化アクリレート、シリル化ポリ尿素、シリル末端ポリエーテル及びシリル化ポリスルフィドであってよい。ここで区別されるのは、1成分系(1K)と2成分系(2K)である。1成分系は、例えば、バインダーの化学反応によって周囲の湿分で硬化する。それに加えて、2成分系は、混合された成分の化学反応によって連続的に固まりながら硬化してよい。有利には、本発明による流体系は1成分系である。しかし、好ましくは、本発明による系を2成分系として行ってもよい。この場合、1つ目の成分はバインダーを有するのに対して、2つ目の成分は、例えば、該系の硬化を促進する触媒又は微粒化水をブースターとして含有する。チキソトロープ剤が混入される成分に関して、いかなる制限も課されない。ここで本発明は、チキソトロープ剤が2成分系の両成分の一方にのみ選択的に混入されるか又は両成分に混入されることを企図している。
流体成分がポリウレタン及び/又はポリ尿素を含有する場合、これらは、少なくとも1種のポリオール成分若しくはポリアミン成分並びにポリイソシアネート成分から構成されており、かつ任意に鎖延長剤を含有してよい。
ポリウレタン−又はポリ尿素プレポリマーの製造の仕方は、本発明にとって重要ではない。それゆえ、単段プロセスであってよく、その際、ポリオール及び/又はポリアミン、ポリイソシアネート及び鎖延長剤が互いに同時に反応させられ(これは、例えばバッチ反応において行われてよい)、又は二段階プロセスであってよく、この場合、例えば、まずプレポリマーが形成され、引き続き鎖延長剤と反応させられる。
ポリウレタン又はポリ尿素は、更に別の構造単位も含んでいてよく、殊にそれは、アロファネート、ビウレット、ウレトジオン又はシアヌレートであってよい。ただし前述の基は例に過ぎず、ここで、本発明によるポリウレタン及びポリ尿素は、更に別の構造単位も含んでいてよい。枝分かれの度合いも、本発明にとって重要ではないことから、線状ポリマーのみならず高分岐ポリマーも用いられることができる。
本発明の特別な実施形態において、ポリオール成分若しくはポリアミン成分の合計に対する、ポリマー中に含まれたイソシアネート成分のモル比は、0.01〜50、有利には0.5〜3.0である。
該イソシアネート成分は、有利には、脂肪族、環式脂肪族、芳香脂肪族及び/又は芳香族の化合物、有利にはジイソシアネート又はトリイソシアネートであり、その際、これらの化合物の混合物であってもよい。この場合、それがヘキサメチレンジイソシアネート−1,6(HDI)、HDIウレトジオン、HDIイソシアヌレート、HDIビウレット、HDIアロファネート、1−イソシアナト−3,3,5−トリメチル−5−イソシアナトメチルシクロヘキサン(IPDI)、2,4−及び/又は2,6−トルイレンジイソシアネート(TDI)及び/又は4,4'−、2,4'−及び/又は2,2'−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ポリマーMDI、カルボジイミド変性4,4'−MDI、m−キシレンジイソシアネート(MXDI)、m−又はp−テトラメチルキシレンジイソシアネート(m−TMXDI、p−TMXDI)、4,4'−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)、ナフタレン−1,5−ジイソシアネート、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、水素化キシリレンジイソシアネート(H6XDI)、1−メチル−2,4−ジイソシアナトシクロヘキサン、テトラメトキシブタン−1,4−ジイソシアネート、ブタン−1,4−ジイソシアネート、1,6−ジイソシアナト−2,2,4−トリメチルヘキサン、1,6−ジイソシアナト−2,4,4−トリメチルヘキサン、1−イソシアナト−1−メチル−4(3)−イソシアナトメチルシクロヘキサン(IMCI)並びに1,12−ドデカンジイソシアネート(C12DI)であることが有利であると見なされる。さらに、4−ジクロロフェニルジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4'−ジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、4−クロロ−1,3−フェニレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、1,10−デカメチレンジイソシアネート、リシンアルキルエステルジイソシアネート、3,3'−ジメチル−4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、1,5−テトラヒドロナフタレンジイソシアネート、トリイソシアナトトルエン、メチレンビス(シクロヘキシル)−2,4'−ジイソシアネート及び4−メチルシクロヘキサン−1,3−ジイソシアネートであってもよい。殊に、1分子当たり2つ又は3つのイソシアネート基を有するポリイソシアネートが適している。しかし、ポリイソシアネートの混合物であってもよく、その際、混合物中でのイソシアネート成分のNCO平均官能価は、2.1〜2.3、2.2〜2.4、2.6〜2.8又は2.8〜3.0であってよい。誘導体化されたポリイソシアネート、例えばスルホン化されたイソシアネート、ブロック化されたイソシアネート、イソシアヌレート及びビウレットイソシアネートも同様に用いられることができる。
ポリオール成分若しくはポリアミン成分は、有利にはポリエーテルエステルポリオール、脂肪酸エステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリブタンジエンポリオール及びポリカーボネートポリオールであり、その際、これらの化合物の混合物であってもよい。ポリオール及び/又はポリアミンは、有利には2〜10個、特に有利には2〜3つのヒドロキシル基及び/又はアミノ基を含有し、かつ32〜30000g/モル、特に有利には90〜18000g/モルの重量平均分子量を有する。ポリオールとして、好ましくは、室温で液状の、ガラス状固体/非晶質の又は結晶質のポリヒドロキシ化合物が適している。典型的な例として、二官能性ポリプロピレングリコールが挙げられる。有利には、ヒドロキシル基を有する、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのランダムコポリマー及び/又はブロックコポリマーも用いられることができる。適したポリエーテルポリオールは、ポリウレタン化学において自体公知のポリエーテル、例えば、開始剤分子を使用しながら、KOH−又はDMC触媒作用によって、スチレンオキシド、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、テトラヒドロフラン又はエピクロロヒドリンから製造されたポリオールである。
殊に具体的には、ポリ(オキシテトラメチレン)グリコール(ポリ−THF)、1,2−ポリブチレングリコール、又はそれらの混合物も適している。殊に適しているのは、ポリプロピレンオキシド、ポリエチレンオキシド及びブチレンオキシド及びそれらの混合物である。ポリオール成分として使用可能な、末端にヒドロキシル基を有する更なるコポリマータイプは、一般式(例えばMacromolecules 2004,37,4038〜4043に記載の"Controlled" High−Speed Anionic Polymerizationによって製造可能):
Figure 2013534960
[式中、Rは、同じであるか又は異なっており、かつ有利にはOMe、OiPr、Cl又はBrによって表される]に従う。
さらに、ポリオール成分として、殊に25℃で液状の、ガラス状非晶質又は結晶質のポリエステルジオール若しくはポリエステルポリオールが適しており、それらは、ジカルボン酸若しくはトリカルボン酸、例えばアジピン酸、セバシン酸、グルタル酸、アゼライン酸、コルク酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、3,3−ジメチルグルタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸及び/又はダイマー脂肪酸と、低分子量のジオール、トリオール又はポリオール、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、1,10−デカンジオール、1,12−ドデカンジオール、ダイマー脂肪アルコール、グリセリン、ペンタエリスリトール及び/又はトリメチロールプロパンとの縮合によって製造可能である。
ポリオールの更なる適した群は、例えばカプロラクトンを基礎とするポリエステルであり、これらは"ポリカプロラクトン"とも呼ばれる。更なる使用可能なポリオールは、ポリカーボネートポリオール、ダイマー脂肪アルコール及びダイマージオール、並びに植物油を基礎とするポリオール及びそれらの誘導体、例えばヒマシ油及びその誘導体又はエポキシ化大豆油である。加えて、ヒドロキシル基を有するポリカーボネートが考慮に入れられ、これらは、炭酸誘導体、例えばジフェニルカーボネート、ジメチルカーボネート又はホスゲンとジオールとの反応によって得られる。特に適しているのは、例えばエチレングリコール、1,2−及び1,3−プロパンジオール、1,3−及び1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ビスヒドロキシメチルシクロヘキサン、2−メチル−1,3−プロパンジオール、2,2,4−トリメチルペンタンジオール−1,3、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ジブチレングリコール、ポリブチレングリコール、ビスフェノールA、テトラブロモビスフェノールA、グリセリン、トリメチロールプロパン、1,2,6−ヘキサントリオール、1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、キニトール、マンニトール、ソルビトール、メチルグリコシド及び1,3,4,6−ジアンヒドロヘキシトールである。なかでも"Poly−bd(R)"の商品名で購入可能なヒドロキシ官能性ポリブタジエンも、ポリオール成分として、それらの水素化類似体と同じように用いられることができる。さらに、"Thiokol(R)NPS−282"の商品名で販売されるヒドロキシ官能性ポリスルフィド、並びにヒドロキシ官能性ポリシロキサンが考慮に入れられる。
本発明により使用可能なポリアミン成分として、殊にヒドラジン、ヒドラジン水化物及び置換ヒドラジン、例えばN−メチルヒドラジン、N,N'−ジメチルヒドラジン、アジピン酸の酸ヒドラジド、メチルアジピン酸、セバシン酸、ヒドロアクリル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、セミカルバジドアルキレンヒドラジド、例えば13−セミカルバジドプロピオン酸ヒドラジド、セミカルバジドアルキレンカルバジンエステル、例えば、2−セミカルバジドエチルカルバジンエステル及び/又はアミノセミカルバジド化合物、例えば13−アミノエチルセミカルバジドカーボネートが適している。さらに、ポリウレタン及びポリ尿素の製造のために、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアセタール、ポリチオエーテル、ポリエーテルカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステルアミド、ポリカプロラクタム、ポリカーボネート、ポリカプロラクトン及びポリアクリレートを基礎とする、少なくとも2つのアミン基を有するポリアミンが適している。ポリアミン、例えばJeffamine(R)(これはポリエーテルポリアミンである)の商品名で販売されるものも適している。
ポリオール成分及び/又はポリアミン成分として、いわゆる鎖延長剤として公知の種類も考慮に入れられ、それらは、ポリウレタン及びポリ尿素の製造に際して、過剰のイソシアネート基と反応し、通常400以下の分子量(Mn)を有し、かつ頻繁にポリオール、アミノポリオール又は脂肪族、環式脂肪族又は芳香脂肪族のポリアミンの形で存在する。
適した鎖延長剤は、例えば以下のものである:
・ アルカンジオール、例えばエタンジオール、1,2−及び1,3−プロパンジオール、1,4−及び2,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,3−ジメチルプロパンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、ヘキシレングリコール、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジオール、エチレングリコール、1,2−又は1,3−プロパンジオール、1,2−、1,3−又は1,4−ブタンジオール、1,2−、1,3−、1,4−又は1,5−ペンタンジオール、1,2−、1,3−、1,4−、1,5−又は1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルヒドロキシピバレート、ネオペンチルグリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、1,2−、1,3−又は1,4−シクロヘキサンジオール、1,2−、1,3−又は1,4−シクロヘキサンジメタノール、トリメチルペンタンジオール、エチルブチルプロパンジオール、ジエチルオクタンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2−ブチル−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−フェニル−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−プロピル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2−ジ−t−ブチル−1,3−プロパンジオール、2−ブチル−2−プロピル−1,3−プロパンジオール、1−ジヒドロキシメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジプロピル−1,3−プロパンジオール、2−シクロヘキシル−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジオール、2,5−ジエチル−2,5−ヘキサンジオール、2−エチル−5−メチル−2,5−ヘキサンジオール、2,4−ジメチル−2,4−ペンタンジオール、2,3−ジメチル−2,3−ブタンジオール、1,4−ビス(2'−ヒドロキシプロピル)ベンゼン及び1,3−ビス(2'−ヒドロキシプロピル)ベンゼン及び
・ δ−ヒドロキシブチル−ε−ヒドロキシ−カプロン酸エステル、ω−ヒドロキシヘキシル−γ−ヒドロキシ−酪酸エステル、アジピン酸−(β−ヒドロキシエチル)エステル又はテレフタル酸−ビス−(β−ヒドロキシエチル)エステル及び
・ 脂肪族ジアミン、芳香族ジアミン及び脂環式ジアミン、殊にメチレンジアミン、エチレンジアミン、1,2−及び1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノブタン、カダベリン(1,5−ジアミノペンタン)、1,6−ヘキサメチレンジアミン、イソホロンジアミン、ピペラジン、1,4−シクロヘキシルジメチルアミン、4,4'−ジアミノジシクロヘキシルメタン、アミノエチルエタノールアミン、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、m−又はp−フェニレンジアミン、1,3−又は1,4−キシリレンジアミン、水素化キシリレンジアミン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、4,4'−メチレン−ビス(オルトクロロアニリン)、ジ−(メチルチオ)−トルエンジアミン、ジエチルトルエンジアミン、N,N'−ジブチルアミノジフェニルメタン、ビス−(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシル)メタン、2,2,4−及び2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミンの異性体混合物、2−メチル−ペンタメチレンジアミン、ジエチレントリアミン、及び4,4−ジアミノジシクロヘキシルメタン並びに
・ エタノールアミン、ヒドラジンエタノール、2−[(2−アミノエチル)アミノ]エタノール。
最後に、ポリオール成分及び/又はポリアミン成分が二重結合を含有してよいことが言及されるべきであり、それらは、例えば長鎖脂肪族のカルボン酸又は脂肪アルコールから生じてよい。オレフィン二重結合による官能化は、例えばビニル基及び/又はアリル基の導入によっても可能であり、それらは、場合によりアルキル置換、アリール置換及び/又はアラルキル置換されており、並びに不飽和酸、例えば無水マレイン酸、アクリル酸又はメタクリル酸並びにこれらの酸のそのつどのエステルに由来する。
本発明の意味において有利なのは、ポリオール成分及び/又はポリアミン成分が、ポリプロピレンジオール、ポリプロピレントリオール、ポリプロピレンポリオール、ポリエチレンジオール、ポリエチレントリオール、ポリエチレンポリオール、ポリプロピレンジアミン、ポリプロピレントリアミン、ポリプロピレンポリアミン、ポリ−THF−ジアミン、ポリブタジエンジオール、ポリエステルジオール、ポリエステルトリオール、ポリエステルポリオール、ポリエステルエーテルジオール、ポリエステルエーテルトリオール、ポリエステルエーテルポリオール、特に有利にはポリプロピレンジオール、ポリプロピレントリオール、ポリ−THF−ジオール、ポリヘキサンジオールカルバメートジオール、ポリカプロラクタムジオール及びポリカプロラクタムトリオールであることである。さらに、上述の化合物の混合物であってもよい。
特に有利な実施形態において、ポリウレタン又はポリ尿素は、1000〜10000g/モル、殊に2000〜6000g/モル、特に有利には3000〜5000g/モルの分子量を有するポリオールを含有する。これらのポリオールは、特に有利にはポリ−THF−ジオール、ポリプロピレングリコール並びにエチレンオキシド及びプロピレンオキシドのランダムコポリマー及び/又はブロックコポリマーである。殊にそれらは、有利な実施形態においてはKOH触媒作用によって、そして特に有利な実施形態においてはKOH触媒作用によって製造されたポリエーテルポリオールであってよい。有利な実施形態において、鎖延長剤として、60〜500、殊に60〜180の分子量を有するジオールが用いられ、その際、グリコールのジオリゴマーが特に有利である。流体系の本発明による特性に関して、さらに、ポリウレタン又はポリ尿素が2,4−及び/又は2,6−トルイレンジイソシアネート(TDI)及び/又は4,4'−、2,4'−及び/又は2,2'−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)及び/又は1−イソシアナト−3,3,5−トリメチル−5−イソシアナトメチルシクロヘキサン(IPDI)、殊にTDIの異性体混合物(その際、40%を超える2,4−異性体分が特に有利である)を含有する場合に特に好ましい。
本発明のポリウレタン又はポリ尿素は、架橋剤成分、連鎖停止剤成分及び更なる反応性成分も含有してよい。幾つかの架橋剤は、NCOに対して反応性の少なくとも3つの水素を有する鎖延長剤の中ですでに列挙していた。殊にそれらは、グリセリン、テトラ(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、ソルビトール、スクロース、トリエタノールアミン及び少なくとも3つの反応性水素を有するポリマーであってよい(例えば、少なくとも3つのアミン基を有するポリエーテルアミン、ポリマートリオール等)。殊に連鎖停止剤として、反応性水素を有する化合物、例えばモノオール、モノアミン、モノチオール及びモノカルボン酸が考慮に入れられる。特別な実施形態においてモノオールが用いられ、その際、C1〜C12−アルコール(殊にメタノール〜ドデシルアルコール)、より高級なアルコール、ポリマー、例えば、OH基及びグリセリン又はサッカロースといった構造単位を有するポリエーテル及びポリエステル(1つのOH基を除いて全てが反応しており、この場合、反応に際して、更なる反応性水素は導入されなかった)が用いられることができる。
特にUV安定性の1つの変形例において、ポリオール成分として、有利には、少なくとも2つのOH基を有するポリエステル、少なくとも2つのOH基を有するポリカーボネート、少なくとも2つのOH基を有するポリカーボネートエステル、PolyTHF、ポリプロピレングリコール、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのランダムコポリマー及び/又はブロックコポリマーが用いられる。
ポリウレタンを含有する流体系は、さらに、例えばUV線、酸化から保護するために安定化添加剤を含有してよく、殊にHals型の添加剤が用いられる。例示的に、4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンが挙げられる。
ポリウレタン及びポリ尿素のために、潜在性硬化剤として、オキサゾリジン、殊にジエタノールアミンとイソブチルアルデヒド又はピバルアルデヒドとからのオキサゾリジン及び/又はイソホロンジアミンからのアルジミン、例えばIncozol HP及びアルドールエステルを基礎とする脂肪族ジ−若しくはトリアルジミン及びイミン、例えばVestamine A139、低分子量脂肪族ジアミン、例えばヘキサンジアミン及び/又はポリエーテルポリアミン、例えばJeffamine(R)及びイソブチルアルデヒド又はピバルアルデヒド及び/又はポリアミン、例えばヘキサメチレンジアミン、又はヒドロキシピバルアルデヒドエステルでブロックされたJeffamine(R)が用いられることができる。
有利な実施形態において、本発明による流体系は、遊離イソシアネート基を有するポリウレタン又はポリ尿素を含有する。殊に、それらはイソシアネート末端プレポリマーである。該イソシアネート基は、水(大気からの湿分を含む)と反応することができ、その際、アミン基が形成され、該基は、他のポリウレタン分子又はポリ尿素分子のイソシアネート基と反応し、この際に尿素結合を形成し、それによって流体系が硬化する。
更なる実施形態において、ポリ尿素又はポルウレタンを含有する流体系が2成分系として形成される。第一の成分は、ポリイソシアネート及び/又はNCOプレポリマーを含有してよく、かつ第二の成分は、ポリオール、ポリアミン及び/又は鎖延長剤を含有してよい。双方の成分の混合後に、これらの2つの構成要素は互いに反応し、それによって流体系は硬化する。
更なる本発明による実施形態において、ポリウレタンプレポリマー及びポリ尿素プレポリマーが、二重結合を含有する少なくとも1つの適した官能化された重合可能な化合物、例えばヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、4−ヒドロキシブチルビニルエーテル及びイソプレノールと反応される。
流体系がシリル化ポリウレタン及びシリル化ポリ尿素を含有する場合、これらは、少なくとも1種のポリオール成分若しくはポリアミン成分から、少なくとも1種のポリイソシアネート成分から、及び少なくとも1種のシリル化剤成分から構成されている。
有利なポリオール成分若しくはポリアミン成分、並びにポリイソシアネート成分として、すでに記載したポリウレタン及びポリ尿素の製造のために挙げられる全ての化合物が適している。含有されるシリル化剤成分に関して、
1.第一級及び/又は第二級アミノシラン;α又はγ位
例えばH2N−CH2−Si(OR23
2N−(CH23−Si(OR23
R'NH−(CH23−Si(OR23
R'NH−CH2−CHMe−CH2−Si(OR23
ここで、OR2は、互いに無関係に、アルコキシ基によって表され、ここで、R2は、1〜5個の炭素原子を有するアルキル基、例えばメチル、エチル、イソプロピル、n−プロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチルを表し、かつ/又はOR2は、フェノキシ基、ナフチルオキシ基、フェノキシ基を表し、該基は、オルト位、メタ位及び/又はパラ位で、C1〜C20アルキル基、アルキルアリール基、アルコキシ基、フェニル基、置換されたフェニル基、チオアルキル基、ニトロ基、ハロゲン基、ニトリル基、カルボキシアルキル基、カルボキシアミド基、−NH2基及び/又はNHR基により置換されており、その際、Rは、線状、分枝状若しくは環状のC1〜C20−アルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル(n、iso)、ブチル(n、iso、sec)又はシクロヘキシル又はフェニルを表し、ここで、R'は、線状、分枝状若しくは環状のC1〜C20アルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル(n、iso)、ブチル(n、iso、sec)又はシクロヘキシル又はフェニルを表す、
2.イソシアナトシラン;α又はγ位
3.α位及びγ位における第一級アミノシランのマイケル付加及びヒダントインを形成するための閉環によって得られた生成物(例えばUS5364955)
が適している。
含有されるシリカ剤成分に関して、特許出願WO2006/088839A2及びWO2008/061651A1並びに特許文献EP1685171B1が引き合いに出され、それらの内容は、参照をもって本出願に取り込まれる。
本発明の意味において有利であるシリル化ポリウレタン若しくはシリル化ポリ尿素に含まれるシリル化剤成分は、殊に一般式:
Y−R1−Si(Me)n(OR23-n
[式中、Yは、−NCO、−NHR、−NH2又は−SHによって表され、
Rは、炭素原子1〜20個を有するアルキル基又はアリール基、例えばメチル基、エチル基、イソプロピル基、n−プロピル基、ブチル基(n−、iso−、sec−)、シクロヘキシル、フェニル及びナフチルによって表され、
1は、炭素原子1〜10個を有する二価の炭化水素単位、例えばエチレン、メチルエチレンによって表され、
Meは、メチルによって表され、
OR2は、互いに無関係に、アルコキシ基によって表され、ここで、R2は、炭素原子1〜5個を有するアルキル基、例えばメチル、エチル、イソプロピル、n−プロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチルによって表され、かつ/又はOR2は、フェノキシ基、ナフチルオキシ基、フェノキシ基を表し、該基は、オルト位、メタ位及び/又はパラ位で、C1〜C20アルキル基、アルキルアリール基、アルコキシ基、フェニル基、置換されたフェニル基、チオアルキル基、ニトロ基、ハロゲン基、ニトリル基、カルボキシアルキル基、カルボキシアミド基、−NH2基及び/又はNHR基により置換されており、その際、Rは、線状、分枝状若しくは環状のC1〜C20−アルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル(n−、iso−)、ブチル(n−、iso−、sec−)又はフェニルを表し、かつ
nは、1、2又は3によって表される]のシランである。
しかし、シリル化剤成分として、上述の化合物の少なくとも2つから成る混合物もポリマー中に存在していてよい。
有利な実施形態において、シリル化剤成分として、殊にアミノ基又はイソシアネート基を含有するアルコキシシランが重要である。アミノ基を含有するアルコキシシランとして、殊に、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、3−アミノ−2−メチルプロピルトリメトキシシラン、4−アミノブチルトリメトキシシラン、4−アミノブチルメチルジメトキシシラン、4−アミノ−3−メチルブチルトリメトキシシラン、4−アミノ−3,3−ジメチルブチルトリメトキシシラン、4−アミノ−3,3−ジメチルブチルジメトキシメチルシラン、アミノメチルトリメトキシシラン、アミノメチルジメトキシメチルシラン、アミノメチルメトキシジメチルシラン、アミノエチルトリエトキシシラン、アミノメチルジエトキシメチルシラン、アミノメチルエトキシジメチルシラン、N−メチル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−メチル−3−アミノプロピルジメトキシメチルシラン、N−エチル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−エチル−3−アミノプロピルジメトキシメチルシラン、N−ブチル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−ブチル−3−アミノプロピルジメトキシメチルシラン、N−シクロヘキシル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−シクロヘキシルアミノメチルトリエトキシシラン、シクロヘキシルアミノメチルトリメトキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−メチル−3−アミノ−2−メチルプロピルトリメトキシシラン、N−メチル−3−アミノ−2−メチルプロピルジメトキシメチルシラン、N−エチル−3−アミノ−2−メチルプロピルトリメトキシシラン、N−エチル−3−アミノ−2−メチルプロピルジメトキシメチルシラン、N−エチル−3−アミノプロピルジメトキシメチルシラン、N−エチル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−4−アミノブチルトリメトキシシラン、N−フェニルアミノメチルジメトキシメチルシラン、N−フェニルアミノメチルトリメトキシシラン、N−シクロヘキシルアミノメチルジメトキシメチルシラン、N−シクロヘキシルアミノメチルトリメトキシシラン、N−メチルアミノメチルジメトキシメチルシラン、N−メチルアミノメチルトリメトキシシラン、N−エチルアミノメチルジメトキシメチルシラン、N−エチルアミノメチルトリメトキシシラン、N−プロピルアミノメチルジメトキシメチルシラン、N−プロピルアミノメチルトリメトキシシラン、N−ブチルアミノメチルジメトキシメチルシラン、N−ブチルアミノメチルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−[2−(2−アミノエチルアミノ)エチルアミノ]プロピルトリメトキシシラン、ビス(トリメトキシシリルプロピル)アミン、ビス(ジメトキシ(メチル)シリルプロピル)アミン、ビス(トリメトキシシリルメチル)アミン、ビス(ジメトキシ(メチル)シリルメチル)アミン、3−ウレイドプロピルトリメトキシシラン、N−メチル[3−(トリメトキシシリル)プロピル]カルバメート、N−トリメトキシシリルメチル−O−メチルカルバメート、N−ジメトキシ(メチル)シリルメチルカルバメート、並びにエトキシ基又はイソプロポキシ基又はn−プロポキシ基又はn−ブトキシ基又はイソブトキシ基又はs−ブトキシ基をメトキシ基の代わりにケイ素上に有するそれらの類似体の群から選択されている化合物が適している。
イソシアネート基を含有するアルコキシシランとして、殊に、イソシアナトプロピルトリエトキシシラン、イソシアナトプロピルトリメトキシシラン、イソシアナトプロピルメチルジエトキシシラン、イソシアナトプロピルメチルジメトキシシラン、イソシアナトメチルトリメトキシシラン、イソシアナトメチルトリエトキシシラン、イソシアナトメチルメチルジエトキシシラン、イソシアナトメチルメチルジメトキシシラン、イソシアナトメチルジメチルメトキシシラン又はイソシアナトメチルジメチルエトキシシラン、並びにイソプロポキシ基又はn−プロポキシ基を有するそれらの類似体から成る群から選択されている化合物が適している。
本発明により有利には使用されるシリル化ポリウレタン及びそれらの製造に関して、さらに、特許出願US3,632,557、US5,364,955、WO01/16201、EP931800、EP1093482B1、US2004260037、US2007167598、US2005119421、US4857623、EP1245601、WO2004/060953、DE2307794が引き合いに出され、それらの内容は、参照をもって本出願に取り込まれる。
流体系において本発明により使用可能なアクリレートとは、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの一群からの少なくとも1つのモノマーを含有する化合物と解され、その際、有利にはポリマーの少なくとも70質量%が、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル及びスチレンの一群の少なくとも1つの化合物から成る。
アクリレート成分のモノマーは、有利には、エチレングリコールアクリレート、4−t−ブチルシクロヘキシルアクリレート、ジヒドロシクロペンタジエニルアクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、シアノアクリレート、シトラコネート、イタコネート及びそれらの誘導体、(メタ)アクリル酸、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、n−ペンチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、n−ヘプチル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、2−プロピルヘプチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、トルイル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、3−メトキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、2−アミノエチル(メタ)アクリレート、γ−(メタクリロイルオキシプロピル)トリメトキシシラン、(メタ)アクリル酸のエチレンオキシド付加物、トリフルオロメチルメチル(メタ)アクリレート、2−トリフルオロメチルエチル(メタ)アクリレート、2−ペルフルオロエチルエチル(メタ)アクリレート、2−ペルフルオロエチル−2−ペルフルオロブチルエチル(メタ)アクリレート、2−ペルフルオロエチル(メタ)アクリレート、ペルフルオロメチル(メタ)アクリレート、ジペルフルオロメチルメチル(メタ)アクリレート、2−ペルフルオロメチル−2−ペルフルオロエチルメチル(メタ)アクリレート、2−ペルフルオロヘキシルエチル(メタ)アクリレート、2−ペルフルオロデシルエチル(メタ)アクリレート及び2−ペルフルオロヘキサデシルエチル(メタ)アクリレートの一群からの少なくとも1つの化合物である。
特別な実施形態において、該モノマーは、n−ブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、アクリル酸、メタクリル酸及びメチルメタクリレートの一群からの2つ以上のモノマーである。
更なる実施形態において、前述の全てのモノマーの少なくとも2つからのコポリマーが用いられ、その際、比は、得られたコポリマーが、そのつどの使用目的のための所望の適用上の特性を有する形で選択される。殊に、n−ブチルアクリレートとメチルメタクリレートとからのコポリマーが有利であり、該コポリマーは、得られたコポリマーが、相応するホモポリマーのガラス転移温度の間にあるガラス転移温度を有するモル比で用いられる。総じて、本発明のアクリレートは、コポリマーでもホモポリマーであってもよい。
アクリル酸ポリマーは、さらに他のエチレン性不飽和モノマー、例えばイソプレノール又はヒドロキシブチルビニルエーテルも含有してよい。例として、ここでは、一価不飽和及び多価不飽和炭化水素モノマー、ビニルエステル(例えばC1〜C6−飽和モノカルボン酸のビニルエステル)、ビニルエーテル、モノエチレン性不飽和モノカルボン酸及びポリカルボン酸並びにこれらのモノカルボン酸及びポリカルボン酸のアルキルエステル(例示的に、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステル、例えばC1〜C12−アルキル及び殊にC1〜C4−アルキルエステル)、アミノモノマー並びにニトリル、ビニル−及びアルキルビニリデン並びに不飽和カルボン酸のアミドが挙げられる。さらに、スチレン化合物(例えばスチレン、カルボキシル化スチレン及びα−メチルスチレン)、エチレン、プロピレン、ブチレン並びに共役ジエン(ブタジエン、イソプレン及びブタンジエンとイソプレンとのコポリマー)を包含する不飽和炭化水素モノマーが考慮に入れられる。ビニル−及びハロゲンビニリデンモノマーに関して、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル及びフッ化ビニリデンが挙げられる。ビニルエステルの例は、脂肪族ビニルエステル、例えばギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、吉草酸ビニル、カプロン酸ビニル及び飽和モノカルボン酸のアリルエステル、例えば酢酸アリル、プロピオン酸アリル及び乳酸アリルを包含する。ビニルエーテルに関して、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル及びN−ブチルビニルエーテルが挙げられる。典型的なビニルケトンは、メチルビニルケトン、エチルビニルケトン及びイソブチルビニルケトンを包含する。モノエチレン性不飽和ジカルボン酸のジアルキルエステルの例は、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチル、マレイン酸ジオクチル、マレイン酸ジイソオクチル、マレイン酸ジノニル、マレイン酸ジイソデシル、マレイン酸ジトリデシル、フマル酸ジメチル、フマル酸ジエチル、フマル酸ジプロピル、フマル酸ジブチル、フマル酸ジオクチル、フマル酸ジイソオクチル、フマル酸ジデシル、イタコン酸ジメチル、イタコン酸ジエチル、イタコン酸ジブチル及びイタコン酸ジオクチルである。殊にモノエチレン性不飽和モノカルボン酸は、アクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸及びクロトン酸である。モノエチレン性不飽和ジカルボン酸の場合、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸及びクエン酸が挙げられる。モノエチレン性不飽和トリカルボン酸として、本発明に鑑みて、例えばアコニチン酸及び該酸のハロゲン置換された誘導体が用いられることができる。さらに、前述の酸の無水物及びエステル(例えば無水マレイン酸及び無水クエン酸)が用いられることができる。エチレン性不飽和モノ−、ジ−及びトリカルボン酸のニトリルの例は、アクリロニトリル、α−クロロアクリロニトリル及びメタクリロニトリルを包含する。カルボン酸のアミドは、アクリルアミド、メタクリルアミド及びその他のα−置換アクリルアミド及びN−置換アミド、例えばN−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメチルアクリルアミド、アルキル化N−メチロールアクリルアミド及びN−メチロールメタクリルアミド(例えばN−メトキシメチルアクリルアミド及びN−メトキシメチルメタクリルアミド)であってよい。アミノモノマーとして、置換された及び非置換のアミノアルキルアクリレート、アミノモノマーの塩酸塩、及びメタクリレート、例えばβ−アミノエチルアクリレート、β−アミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノメチルアクリレート、β−メチルアミノエチルアクリレート及びジメチルアミノメチルメタクリレートが用いられることができる。本発明の範囲内で、カチオン性モノマーに関して、重合に適しており、かつ第一級、第二級又は第三級のアミノ基を含有するα−及びβ−エチレン性不飽和化合物、例えばジメチルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノネオペンチルアクリレート、ジメチルアミノプロピルメタクリレート及びt−ブチルアミノエチルメタクリレート又はこれらの化合物の有機及び無機の塩、及び/又はアルキルアンモニウム化合物、例えばトリメチルアンモニウムエチルメタクリレートクロリド、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド、β−アセトアミドジエチルアミノエチルアクリレートクロリド及びメタアクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドを含有する。これらのカチオン性モノマーは、単独で又は前述の更なるモノマーと組み合わせて用いられることができる。ヒドロキシ含有モノマーの例として、さらにβ−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、β−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、γ−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
流体系において本発明により使用可能なシリル末端アクリレートは、少なくとも1種のアクリレート成分と少なくとも1種のシリル成分とから構成されている。シリル末端アクリレートは、例えば、ヒドロシリル化によるアルケニル末端アクリレートの反応から得られることができ、ここで、アルケニル末端アクリレートは、原子移動ラジカル重合(ATRP)により製造されることができるか、又はアルケニル末端アクリレートと、シリル基を含有するモノマーとの反応から得られることができ、ここで、アルケニル末端アクリレートは、原子移動ラジカル重合(ATRP)により製造されることができる。
アクリレート成分を構成するためのモノマーとして、すでに記載したポリアクリレートの製造のために挙げられた全ての化合物が適している。
シリル成分がヒドロシリル化によってアクリレート成分に結合される場合、シリル成分として、殊にトリメチルクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、メチルトリクロロシラン、ヘキサメチルジシラザン、トリクロロシラン、メチルジクロロシラン、ジメチルクロロシラン、フェニルジクロロシラン並びにトリメトキシシラン、トリエトキシシラン、メチルジエトキシシラン、メチルジメトキシシラン及びフェニルジメトキシシラン並びにメチルジアセトキシシラン、フェニルジアセトキシシラン、ビス(ジメチルケトキシメート)メチルシラン及びビス(シクロヘキシルケトキシメート)メチルシランが適している。この場合、殊にハロシラン及びアルコキシシランが有利である。
シリル成分が、シリル基を含有するモノマーによってアクリレート成分に結合される場合、シリル成分として、殊に3−(メタ)アクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、3−(メタ)アクリルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−(メタ)アクリルオキシプロピルトリエトキシシラン、3−(メタ)アクリルオキシプロピルメチルジエトキシシラン、(メタ)アクリルオキシメチルトリメトキシシラン、(メタ)アクリルオキシメチル−メチルジメトキシシラン、(メタ)アクリルオキシメチルトリエトキシシラン、(メタ)アクリルオキシメチル−メチルジエトキシシランが適している。
本発明によるシリル末端アクリレートは、500〜200000g/モル、特に有利には5000〜100000g/モルの重量平均分子量を有する。
本発明により有利には用いられるシリル末端アクリレートに関して、特許出願EP1498433及びChem.Rev.(2001),101,2921〜2990 Atom Transfer Radical Polymerization,Kryzsztof Matyjaszewski及びJianhui Xia、Progress in Polymer Science 32,(2007),93〜146 Controlled/living radical polymerization:Features,developements,Wade A.Braunecker,Krzysztof Matyjaszewski,Elsevierが引き合いに出され、それらの内容は、参照をもって本出願に取り込まれる。
流体系において本発明により使用可能なポリスルフィドとは、ポリマー中にスルフィド結合を有する有機ポリマーと解される。例えば、これらは、有機ジハロゲン化物と二硫化ナトリウムとの反応の生成物であってよい。有機ジハロゲン化物の例として、脂肪族ジハロゲン化物(例えばビス−クロロエチルホルマール)及びビニルハロゲン化物が挙げられる。例えば、ビス−クロロエチルホルマールと二亜硫酸ナトリウム溶液との反応は、以下の構造:
−[CH2CH2OCH2OCH2CH2xn
のポリマーをもたらし、ここで、"n"は、ポリマー中のモノマーの数を表し、かつ"x"は、モノマー中の連続するスルフィド結合の数(xは、同じ分子のモノマー中で変化してよい)を表す。次いで、このような高分子量ポリマーは、末端チオール基を有する短鎖ポリマーと反応させてよい(例えばNaSH及びNa2SO2との還元反応及び続く酸性化)。このようにして、液状の、橋かけされたポリスルフィドが終端のチオール末端基により得られ、それらは、特別な実施形態において1000〜8000の範囲の分子量を有する。液状のポリマーは、引き続き、例えば酸化鉛、二酸化マンガン、パラキノンジオキシム及び過酸化亜鉛といった酸化剤を用いたチオール末端基の酸化によってジスルフィド結合を形成することによって、エラストマーの固体へと硬化されることができる。本発明の範囲内で、ポリスルフィドを基礎とする流体系は、硬化によって固体に変えられることができる全てのポリスルフィドポリマーを包含する。特別な実施形態において、ポリスルフィドを基礎とする流体系は、液状のポリスルフィドポリマー少なくとも30〜90質量%、充填剤2〜50質量%、シクロヘキサンポリカルボン酸誘導体2〜10質量%、捕水剤1〜3質量%、及び接着促進剤、溶媒及び硬化剤といった更なる構成成分6〜15質量%を包含する。ポリスルフィドを基礎とする流体系の製造のための例は、US3,431,239(第3欄、第20行目〜第8欄、第45行目)に開示され、ここで、この方法は、参照をもって本出願に取り込まれる。ポルスルフィドを基礎とする流体系は、一成分系又は二成分系として用いられることができる。
有利には本発明により使用可能なシリル化ポリスルフィドは、少なくとも1種のポリスルフィド成分と少なくとも1種のシリル化剤成分とから構成されており、かつ有利には次の簡略化された式によって表される:
(CH33−Si−S−(C24OCH2OC24xn−C24OCH2OC24S−Si−(CH33
これらの有利なシリル化ポリスルフィドは、次の方法に従って製造される:
Figure 2013534960
ここで、Rは、アルキル基又はエーテル基によって表される。
本発明により有利には使用されるシリル化ポリスルフィドに関して、刊行物"ALPIS Aliphatische Polysulfide",Huething & Welpf Verlag,Basel,1992,Heinz Lucke,ISBN 3−85739−1243が引き合いに出され、この開示内容は、参照をもって本出願に取り込まれる。
流体系において本発明により使用可能なシリル化ポリエーテルは、少なくとも1種のポリエーテル成分と少なくとも1種のシリル化剤成分とから構成されている。しばらく以前から、流体系、殊に建築用シーラントは市販されており、これらは、株式会社カネカのMS−Polymer(R)及び/又はAGC旭硝子社のExcestarを含有し、ここで、"MS"、は"変性シリコーン"を表す。これらのシリル末端ポリエーテルは、本発明のために特に適している。それらは、シラン末端基を有するポリエーテル鎖から成るポリマーであって、末端二重結合のヒドロシリル化によって製造される。シラン末端基は、ポリエーテル鎖に結合し、2つのアルコキシ基及び1つのアルキル基若しくは3つのアルコキシ基が結合しているケイ素から成る。湿分との反応によって、アルコキシ基は加水分解してアルコールとなり、かつ生じたSi−OH基は、引き続き縮合してSi−O−Si網目構造を形成する。
シリル末端ポリエーテルのポリエーテル成分として、なかでも、開始剤分子の使用下で製造された、スチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、テトラヒドロフラン又はエピクロロヒドリンからのポリオールが適している。殊に適しているのは、ポリプロピレンオキシド、ポリブチレンオキシド、ポリエチレンオキシド及びテトラヒドロフラン又はそれらの混合物である。この場合、殊に、500〜100000g/モル、特に3000〜20000g/モルの分子量が有利である。
二重結合を導入するために、ポリエーテルは、塩素、臭素又はヨウ素の群から選択されたハロゲン原子並びに末端二重結合を含有する有機化合物と反応させられる。殊にこのために適しているのは、塩化アリル、臭化アリル、ビニル(クロロメチル)ベンゼン、アリル(クロロメチル)ベンゼン、アリル(ブロモメチル)ベンゼン、アリル(クロロメチル)エーテル、アリル(クロロメトキシ)ベンゼン、ブテニル(クロロメチル)エーテル、1.6−ビニル(クロロメトキシ)ベンゼンであり、その際、殊に塩化アリルが有利には用いられる。
そのようして得られた末端二重結合を有するポリエーテルは、ヒドロシリル化によってシリル末端ポリエーテルへと反応させられる。ヒドロシリル化剤として、この場合、殊にトリクロロシラン、メチルジクロロシラン、ジメチルクロロシラン、フェニルジクロロシラン並びにトリメトキシシラン、トリエトキシシラン、メチルジエトキシシラン、メチルジメトキシシラン及びフェニルジメトキシシラン並びにメチルジアセトキシシラン、フェニルジアセトキシシラン、ビス(ジメチルケトキシメート)メチルシラン及びビス(シクロヘキシルケトキシメート)メチルシランが適している。この場合、殊にハロゲンシラン及びアルコキシシランが有利である。
流体系は、さらに、充填剤、可塑剤、接着促進剤、触媒、UV安定剤、乾燥剤及びレオロジー改質剤の一群からの少なくとも1つの成分を含有してよい。具体的に、これらは、とりわけ以下の成分であってよい:
− 接着促進剤、例えばエポキシシラン、酸無水物シラン、シランと第一級アミノシランとの付加物、ウレイドシラン、アミノシラン、ジアミノシラン、及びモノマー又はオリゴマーとしてのそれらの類似体並びに尿素シラン;例えばDynasylan AMEO、Dynasylan AMMO、Dynasylan DAMO−T,Dynasylan 1146、Dynasylan 1189、Silquest A−Link 15、エポキシ樹脂、アルキルチタネート、チタンキレート、芳香族ポリイソシアネート、フェノール樹脂;例えば下記一般式のシラン:
Figure 2013534960
[式中、
1、R2及びR3は、互いに無関係に、ハロゲン、アミン、水素、アルコキシ基、アシルオキシ基、アルキル基、アリール基、アラルキルオキシ基、アルキルアリール基、アラルキル基、並びに
オレフィン基、ハロゲン化物、アミノ基、カルボニル基、エポキシ基及びグリシドキシ基、エステル基、ヒドロキシイミノ基、メルカプト基及びスルフィド基、イソシアナト基、酸無水物基、アクリルオキシ基、メタクリルオキシ基及びビニル基を有するアルキル基、並びに
オレフィン基、ハロゲン化物、アミノ基、カルボニル基、エポキシ基及びグリシドキシ基、エステル基、ヒドロキシイミノ基、メルカプト基及びスルフィド基、イソシアナト基、酸無水物基、アクリルオキシ基、メタクリルオキシ基及びビニル基を有するアリール基、並びに
オレフィン基、ハロゲン化物、アミノ基、カルボニル基、エポキシ基及びグリシドキシ基、エステル基、ヒドロキシイミノ基、メルカプト基及びスルフィド基、イソシアナト基、酸無水物基、アクリルオキシ基、メタクリルオキシ基及びビニル基を有するアルキルアリール基、並びに
オレフィン基、ハロゲン化物、アミノ基、カルボニル基、エポキシ基及びグリシドキシ基、エステル基、ヒドロキシイミノ基、メルカプト基及びスルフィド基、イソシアナト基、酸無水物基、アクリルオキシ基、メタクリルオキシ基及びビニル基を有するアラルキル基に相当し、かつ
4は、アルキル及びアリールに相当する];
− 乾燥剤、例えばビニルエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、α−官能性シラン、例えばN−(シリルメチル)−O−メチル−カルバメート、殊にN−(メチルジメトキシシリルメチル)−O−メチル−カルバメート、(メタクリルオキシメチル)シラン、メトキシメチルシラン、N−フェニル−、N−シクロヘキシル−及びN−アルキルシラン、オルトギ酸エステル、酸化カルシウム又はモレキュラーシーブ;
− 触媒、例えば、ジブチルスズジラウレート及びジブチルスズジアセチルアセトネートといった有機スズ化合物の形の金属触媒、有機ビスマス化合物又はビスマス錯体;アミノ基含有化合物、例えば1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン及び2,2'−ジモルホリノジエチルエーテル、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン、N,N'−ジメチルピペラジン並びにアミノシラン。触媒金属として、さらに、チタン触媒、ビスマス触媒、亜鉛触媒及びリチウム触媒並びに金属カルボキシレートが考慮に入れられ、その際、種々の金属触媒の組合せ物も用いられることができる;
− 殊に熱、光及びUV線に対する安定剤として作用する光安定剤及び老化防止剤、例えば、ラジカル捕捉剤としての働きがあるフェノール性酸化防止剤、例えば2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、2,6−ジ−t−ブチルフェノール、2,4−ジメチル−6−t−ブチルフェノール、2,2'−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4'−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4'−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、5−テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン及び1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、及びアミンを基礎とする酸化防止剤(例えばフェニル−β−ナフチルアミン、α−ナフチルアミン、N,N'−ジ−s−ブチル−p−フェニレンジアミン、フェノチアジン及びN,N'−ジフェニル−p−フェニレンジアミン);
− 難燃剤、例えばAl(OH)3、ハンタイト、臭素化されたアルキル化合物及びアリール化合物、水酸化マグネシウム、ポリリン酸アンモニウム;
− 殺生剤、例えば除藻剤、殺菌剤、又は菌の生育を阻害する物質、例えばAg、Ag+、CH2Oを脱離させる化合物
− 充填剤、例えば、場合により脂肪酸若しくは脂肪酸混合物、例えばステアレートで被覆されている、粉砕炭酸カルシウム若しくは沈降炭酸カルシウム、殊に微細な被覆された炭酸カルシウム、カーボンブラック、殊に工業的に製造されたカーボンブラック、カオリン、酸化アルミニウム、シリカ、殊に熱分解法からの高分散シリカ、PVC粉末又は中空ビーズ。有利な充填剤は、カーボンブラック、炭酸カルシウム、例えば沈降チョーク若しくは天然チョークの種類、例えばOmya社のOmya 5 GU、Omyalite 95 T、Omyacarb 90 T、Omyacarb 2 T−AV(R)、Specialty Minerals Inc.社のUltra P−Flex(R)、Solvay社のSocal(R)U1S2、Socal(R)312、Winnofil(R)、白石工業株式会社の白艶華(R)、熱分解法からの高分散シリカ並びにこれらの充填剤からの組合せ物。同様に適しているのは、鉱物、例えばケイ質土、タルク、硬石膏、半水化物又は二水化物の形の硫酸カルシウム(石膏)、石英粉、シリカゲル、沈降硫酸バリウム若しくは天然硫酸バリウム、二酸化チタン、ゼオライト、リューサイト、カリ長石、黒雲母、ソロケイ酸塩、サイクロケイ酸塩、イノケイ酸塩、フィロケイ酸塩及びテクトケイ酸塩の群、難溶性硫酸塩の群、例えば石膏、硬石膏又は重晶石(BaSO4)、並びにカルシウム鉱物、例えば方解石、粉末状金属(例えばアルミニウム、亜鉛及び鉄)及び硫酸バリウムである;
− 増粘剤といったレオロジー改質剤、例えば尿素誘導体並びにモノアミン、例えばn−ブチルアミン、メトキシブチルアミン及びポリアミドワックス、ベントナイト、シリコーン、ポリシロキサン、水素化ヒマシ油、金属セッケン、例えばステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸バリウム、沈降シリカ、熱分解シリカ並びにオキシ−1,2−エタンジイル−α−ヒドロ−Ω−ヒドロキシ−ノニル−フェノキシグリシジルエーテルオリゴマーを有するポリ(オキシ−1,2−エタンジイル)−α−ヒドロ−Ω−ヒドロキシポリマー及び5−イソシアナト−1−(イソシアナトメチル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサン又はヒドロキシエチルセルロース又はポリアクリル酸のポリマー及びコポリマー;
− 表面活性物質、例えば湿潤剤、レベリング剤、脱気剤、消泡剤及び分散剤;
− 例えば、炭素、ポリエチレン又はポリプロピレン、SiO2、セルロースからの繊維;
− 顔料、例えば二酸化チタン;
− 溶媒、例えば水、ソルベントナフサ、メチルエステル、芳香族炭化水素、例えばポリアルキルベンゼン、トルエン及びキシレン、エステル、例えば酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アリル及び酢酸セルロースを基礎とする溶媒、並びにケトン、例えばメチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン及びジイソブチルケトンを基礎とする溶媒、並びにアセトン及び前述の溶媒の少なくとも2つからの混合物;
− 可塑剤、例えばジ−2−エチルヘキシルテレフタレート、ジイソノニルシクロヘキサン−1,2−ジカルボキシレート、グリセリン三酢酸エステル(トリアセチン)、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジイソブチレート、フタル酸エステル、例えばジオクチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート(DEHP)、ジイソオクチルフタレート(DIOP)、ジイソノニルフタレート(DINP)、ジ−n−ノニルフタレート、n−ノニル−n−ウンデシルフタレート、ジ−n−ウンデシルフタレート、ジウンデシルフタレート(DUP)、ジイソデシルフタレート(DIDP)、ジ−2−プロピルヘプチルフタレート(DPHP)、C6〜C10の直鎖基を有するフタレート、ジトリデシルフタレート(DTDP)、ウンデシルドデシルフタレート、ジ(2−プロピルヘプチル)フタレート、ノニルウンデシルフタレート、テキサノールベンジルフタレート、ポリエステルフタレート、ジアリルフタレート、n−ブチルフタリル−n−ブチルグリコレート、ジカプリルフタレート、ブチルシクロヘキシルフタレート(BCP)、ジシクロヘキシルフタレート又はブチルオクチルフタレート、ジオクチルアジペート(DOA)、ジ−2−エチルヘキシルアジペート、ジイソノニルアジペート(DITA)、ジブトキシエチルアジペート、ジブトキシエトキシアジペート、ジ(n−オクチル)アジペート、ポリエステルアジペート、ポリグリコールアジペート、トリオクチルトリメリテート、トリ−2−エチルヘキシルトリメリテート(TOTM)、トリイソオクチルトリメリテート(TIOTM)、トリイソノニルトリメリテート、トリイソデシルトリメリテート、トリ−n−ヘキシルトリメリテート、ジオクチルアゼレート(DOZ)、ジ−2−エチルヘキシルグルタレート、ジ−2−エチルヘキシルセバケート、ジブチルセバケート、ジブトキシエチルセバケート、トリエチルシトレート、アセチルトリエチルシトレート、トリ−n−ブチルシトレート、アセチルトリ−n−ブチルシトレート、アセチルトリ−n−ヘキシルシトレート、n−ブチル−トリ−n−ヘキシルシトレート、イソデシルベンゾエート、ジエチレングリコールジベンゾエート、ジプロピレングリコールジベンゾエート、トリエチレングリコールジベンゾエート、1,4−シクロヘキサンジメタノールジベンゾエート、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジベンゾエート、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオールジベンゾエート、C10〜C21のアルカン酸フェノールエステル又はアルキルスルホン酸フェノールエステル、酢酸と硬化ヒマシ油との反応生成物、ペンタエリスリトールテトラベンゾエート、グリセロールトリベンゾエート、ポリプロピレングリコールジベンゾエート、トリアリールホスフェート、アジピン酸のポリマー、グリコールを有するフタレート、アジペート及び/又はセバケート、ブチルベンジルフタレート、アルキルベンジルフタレート、C7〜C9ブチルフタレート、ジエチレングリコールジベンゾエート、ジプロピレングリコールジベンゾエート、2−エチルヘキシルベンゾエート、C9ベンゾエート、C10ベンゾエート、テキサノールベンゾエート、エチレングリコールジベンゾエート、プロピレングリコールジベンゾエート、トリエチレングリコールジベンゾエート、ジヘプチルフタレート(DHP)、ジヘキシルフタレート、ジメチルフタレート、ジエチルフタレート、ジブチルフタレート及びジイソブチルフタレート。可塑剤として、脂肪族若しくは芳香族のジカルボン酸若しくはトリカルボン酸と2−プロピルヘプタノールを含有するC10アルコール成分又は2−プロピルヘプタノールとC10アルコールの2−プロピル−4−メチルヘキサノール、2−プロピル−5−メチルヘキサノール、2−イソプロピルヘプタノール、2−イソプロピル−4−メチルヘキサノール、2−イソプロピル−5−メチルヘキサノール及び/又は2−プロピル−4,4−ジメチルペンタノールとからのC10アルコール混合物が用いられることができ、その際、脂肪族若しくは芳香族のジカルボン酸若しくはトリカルボン酸は、クエン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸及びトリメリット酸から成る群から選択されている;
並びに、流体系で用いられる更なる物質。
最後に、本発明の更なる対象はまた、上記の使用によりもたらされる流体系である。殊に該系は、接着剤又はシーラント、被覆材料又はコーティングである。
更なる有利な実施形態において、α)少なくとも1種のアミンを含有するものと、少なくとも1種のイソシアネートを含有するものとからの混合物が、混合装置の通過後に、装置中で微粉砕される。微粉砕のための装置として、殊に、ミル、例えばボールミル、押出機、穴あきディスクミル、歯付きコロイドミル(Zahnkolloidmuehlen)又は3本ロールミルが適している。この場合、チキソトロープ剤は、非常に高い作用物質含量を有し、かつ適用技術的に非常に良好な加工性によって際立つ形で取得されることができる。殊に、この処理は、非常に高い含量のチキソトロープ剤を有する粉末状生成物を得るために適している。微粉砕された生成物は、引き続き、例えば流体系に導入されることができる。この場合も、すでに記載したように、本発明による生成物を、流体系を製造するための不連続的な方法でも連続的な方法でも使用することが可能である。
本発明の更なる対象はまた、上記の使用によりもたらされる流体系である。殊に、該系は、接着剤又はシーラント、被覆材料又はコーティングである。
総じて、提案された方法により、尿素誘導体を基礎とするチキソトロープ剤が提供され、その際、担体材料を実質的に無しに済ますことができる。この方法は経済的であり、良好な製品品質を確保し、かつ順応して用いられることができる。殊に、得られた生成物は、流体系の製造のために用いられることができる。
本発明を、以下で実施例を手がかりにして詳述する。
シーラントの製造の一般規定
Desmoseal M 280の3分の1、可塑剤、Omyacarb 5 GU、及び添加剤Ti(トルエンスルホニルイソシアネート)の3分の2を装入し、かつ真空中で25℃の温度にて互いに混合し、その後、チキソトロープ剤を導入する。引き続き、Desmoseal M 280の3分の2を添加する。最後の工程で、Dynasylan GLYMO、添加剤Tiの3分の1及びLupranat N 106 DMDEEを加えて混合する。このシーラントを、アルミニウムカートリッジ又はプラスチックカートリッジに詰める。
Figure 2013534960
Desmoseal M 280:Bayer MaterialScience AG社のポリウレタンバインダー
Palatinol 10−P:BASF SEのジ−2−プロピルヘプチルフタレート
Omyacarb 5 GU:Omya Inc.の粉砕チョーク
添加剤Ti:OMG Borchers GmbHの一官能性イソシアネート
Dynasylan GLYMO:Evonik Degussa GmbHの3−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン
Lupranat N 106 DMDEE:BASF SEの2,2'−ジモルホリニルジエチルエーテル
例1:
チキソトロープ剤を、Isotherm AGの高圧噴霧装置(計量供給装置PSM700;ミキシングヘッド:RSP400)によって調製し、その際、次の成分を、重量計量的に1:1の比でミキシングヘッドに導入し、かつシーラントを含有する混合容器に撹拌下で直接噴霧して導入する。
Figure 2013534960
Platinol 10−P:BASF SEのジ−2−プロピルヘプチルフタレート
ミキシングヘッドの出口開口部とシーラントとの間隔は、この場合、約10cmである。流量は60g/sである。これら2つの成分を、120バールの圧力でミキシングヘッドから放出する。チキソトロープ剤を、該シーラントが最後に該チキソトロープ剤の15質量%を含有する量で噴霧して導入する。混合プロセスに続けて、シーラントをカートリッジに詰める。
例2:
尿素チキソトロープ剤の調製のために、Isotherm AGの高圧噴霧装置(計量供給装置PSM700;ミキシングヘッド:RSP400)によって、次の成分を、重量計量的に1:1の比で3本ロールミルに噴霧施与する。
Figure 2013534960
流量は40g/sである。これら2つの成分を、90バールの圧力でミキシングヘッドから放出する。引き続き、製造したチキソトロープ剤を上記シーラントに、これが最後に該チキソトロープ剤の15質量%を含有する量で噴霧して導入する。混合プロセスに続けて、シーラントをカートリッジに詰める。
比較例3:
尿素チキソトロープ剤の調製のために、2つの成分を1:1の比で計量供給ポンプによって遊星型ミキサーに一緒に加える。遊星歯車装置は50rpmの一定の速度で回転し、ディソルバーディスクは500rpmで回転し、かつパドルミキサー(Balkenmischer)は150rpmで回転する。
Figure 2013534960
この製造法に従って生成物は製造可能ではない。反応物質の完全な混合は保証されておらず、それというのも、原料が互いにぶつかり合うとすぐに堅い材料が生じ、これをさらに撹拌することができないからである。収率は<70%である。

Claims (15)

  1. 尿素誘導体を基礎とするチキソトロープ剤の製造法において、
    α)少なくとも1種のアミンを含有する成分及び
    β)少なくとも1種のイソシアネートを含有する成分
    を、別々に混合装置に供給し、かつ互いに混合し、その際、この反応混合物を、噴霧又は噴射によって該混合装置から放出することを特徴とする方法。
  2. 前記混合装置が噴霧ヘッドであることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  3. 前記成分α)及びβ)を、少なくとも40〜200バールの圧力で前記混合装置に導入することを特徴とする、請求項1又は2記載の方法。
  4. 前記イソシアネートを含有する成分のイソシアネート基に対する前記アミンを含有する成分のアミン基のモル比が5:1〜1:5であることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
  5. 前記成分α)のアミンが、炭素原子1〜22個を有するN−n−アルキルアミン及び/又はN−n−アルケニルアミン及び/又は第二級のN−アルキルアミン及び/又はポリエーテルアミンであることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
  6. 前記成分β)のイソシアネートが、ヘキサメチレンジイソシアネート−1,6(HDI)、1−イソシアナト−3,3,5−トリメチル−5−イソシアナトメチルシクロヘキサン(IPDI)、2,4−及び/若しくは2,6−トルイレンジイソシアネート(TDI)及び/又は4,4'−、2,4'−及び/若しくは2,2'−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、m−キシレンジイソシアネート(MXDI)、m−若しくはp−テトラメチルキシレンジイソシアネート(m−TMXDI、p−TMXDI)、Desmodur 3600(R)(Bayer AGの製品、HDIのイソシアヌレートを含有するポリイソシアネート、NCO含有率:23.4質量%、23℃で1200mPa・sの粘度)、4,4'−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)、ナフタレン−1,5−ジイソシアネート、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、水素化キシリレンジイソシアネート(H6XDI)、1−メチル−2,4−ジイソシアナトシクロヘキサン、テトラメトキシブタン−1,4−ジイソシアネート、ブタン−1,4−ジイソシアネート、1,6−ジイソシアナト−2,2,4−トリメチルヘキサン、1,6−ジイソシアナト−2,4,4−トリメチルヘキサン、1−イソシアナト−1−メチル−4(3)−イソシアナトメチルシクロヘキサン(IMCI)並びに1,12−ドデカンジイソシアネート(C12DI)又はそれらの混合物であることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
  7. α)少なくとも1種のアミンを含有するものと、少なくとも1種のイソシアネートを含有するものとからの前記混合物を、前記混合装置の通過後に、噴霧施与、噴射施与、噴射導入又は噴霧導入によって流体系に導入することを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項記載の使用。
  8. 前記流体系との接触前の、噴霧施与又は噴射施与に際してのα)アミンとβ)イソシアネートとの反応率が少なくとも75%であり、場合により過少量で用いられる成分に関して少なくとも75%であることを特徴とする、請求項7記載の使用。
  9. 前記チキソトロープ剤を、前記流体系に、前記流体系の全質量を基準として0.05〜40質量%の量で導入することを特徴とする、請求項7又は8記載の使用。
  10. 前記方法を、連続的に又は不連続的に実施することを特徴とする、請求項7から9までのいずれか1項記載の使用。
  11. 請求項7から10までのいずれか1項に従って製造可能な流体系。
  12. 接着剤又はシーラントとしての、請求項11記載の流体系の使用。
  13. α)少なくとも1種のアミンを含有するものと、β)少なくとも1種のイソシアネートを含有するものとからの前記混合物を、前記混合装置の通過後に、装置中で微粉砕することを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項記載の使用。
  14. 微粉砕された生成物を流体系に導入することを特徴とする、請求項13記載の使用。
  15. 接着剤又はシーラント、被覆材料又はコーティングとしての、請求項14記載の流体系の使用。
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