JP2013531956A - 電力線信号のサブキャリアの利用可能性を評価する方法 - Google Patents

電力線信号のサブキャリアの利用可能性を評価する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013531956A
JP2013531956A JP2013519962A JP2013519962A JP2013531956A JP 2013531956 A JP2013531956 A JP 2013531956A JP 2013519962 A JP2013519962 A JP 2013519962A JP 2013519962 A JP2013519962 A JP 2013519962A JP 2013531956 A JP2013531956 A JP 2013531956A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
subcarriers
subcarrier
bpl
symbol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013519962A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5405692B2 (ja
Inventor
エーリッヒ、ハンスユルゲン
リントヒェン、マルクス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Power Plus Communications AG
Original Assignee
Power Plus Communications AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Power Plus Communications AG filed Critical Power Plus Communications AG
Publication of JP2013531956A publication Critical patent/JP2013531956A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5405692B2 publication Critical patent/JP5405692B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L43/00Arrangements for monitoring or testing data switching networks
    • H04L43/08Monitoring or testing based on specific metrics, e.g. QoS, energy consumption or environmental parameters
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B3/00Line transmission systems
    • H04B3/54Systems for transmission via power distribution lines
    • H04B3/542Systems for transmission via power distribution lines the information being in digital form
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B2203/00Indexing scheme relating to line transmission systems
    • H04B2203/54Aspects of powerline communications not already covered by H04B3/54 and its subgroups
    • H04B2203/5462Systems for power line communications
    • H04B2203/5495Systems for power line communications having measurements and testing channel

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)

Abstract

BPL(広帯域電力線)信号のサブキャリアの利用可能性を評価する方法、特にBPL信号と他の信号との相互影響を回避するための方法を提供する。BPL信号は複数のサブキャリアを含み、各サブキャリアで1つのシンボルを送信可能である。本方法は、受信されたBPL信号のサブキャリアから受信値y[k]を抽出するステップと、伝送チャネルの推定伝達関数H^を用いて受信値y[k]を等化するステップと、受信値y[k]に符号化されたシンボルd^[k]を判定するステップと、伝送チャネルの推定伝達関数H^でシンボルd^[k]を歪ませるステップと、受信値y[k]と処理済信号d^[k]・H^との差を求めるステップと、差y[k]−d^[k]・H^に基づいてサブキャリアの利用可能性を判定するステップとを備えたことを特徴とする。

Description

本発明は、BPL(Broadband Power Line, 広帯域電力線)信号のサブキャリアの利用可能性を評価する方法に関し、特にBPL信号と他の信号との相互影響を回避するためのそのような方法に関する。BPL信号は複数のサブキャリアを含み、各サブキャリアで1つのシンボルを送信可能である。
BPL(広帯域電力線)通信において、データは電力供給ネットワークを通じて送信される。BPLは特に建物内で使用されるが、「ラストマイル」、すなわち建物から通信ネットワークへの接続を提供するためにも利用されることがある。データは、複数(例えば1536個)のサブキャリアに変調される。変調の種類は、一般的に、各サブキャリアごとに、当該サブキャリアの品質に応じて個別に選択される。例えば、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying, 直角位相シフトキーイング)や16QAM(Quadrature Amplitude Modulation, 直交振幅変調)が使用される。送信は通常、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing, 直交周波数分割多重)に基づいて行われる。BPL周波数スペクトルは一般的に、2MHzから30MHzまでに渡るため、さまざまな無線(ラジオ)サービスによって使用される周波数と重畳する。電力供給ネットワークは一般的にその放射挙動に関して最適化されていないことから、それらのサービスとBPLアプリケーションが衝突することを排除できない。
したがって、実際には、衝突を回避し、BPLと無線サービスとの共存を保証するために、いくつかの「保護する価値のある」周波数範囲がBPL信号から除外(ノッチング)される。周波数範囲のノッチングとは、実際には、BPL信号の一部のサブキャリアがデータ送信に利用されないことを意味する。
一般的に、静的ノッチングと動的ノッチングとを区別することができる。静的ノッチングでは、特に影響を受けやすいサービスや安全性関連サービスを保護するために、ある周波数範囲が永続的に除外される。静的ノッチングは、例えば、BPL信号からアマチュア無線周波数を除外することができる。動的ノッチングでは、周波数範囲は、無線サービスの使用信号が実際に存在するときにのみ除外される。動的ノッチングは、現在は、短波無線の周波数についてのみ議論されている。というのは、この場合、サービスの拡大は、予測しがたいさまざまな物理現象を受けるからである。無線送信機の静的ノッチングに対して、この環境では、動的ノッチングは、利用可能なBPL周波数スペクトルを約20%増大させることができる。
「保護する価値のある」短波信号の検出には技術的課題がある。これを検出することで、一般的な受信機に対して必要な送信機電界強度がわかる。このような信号を検出するための1つの可能な考え方が特許文献1に記載されている。PLC(Power Line Communication, 電力線通信)アクティビティを開始する前に、PLCシステムによって使用される可能性のある周波数スペクトル全体がスキャンされ、既存の電波源が検出される。別法として、またはこれに加えて、無線送信機を検出するために、時間フレームまたは周波数帯域におけるギャップが使用される。時間フレームにおけるギャップは、PLCアクティビティのない時間とみなされる。周波数帯域におけるギャップは、PLC通信に使用されていない周波数範囲である。さらに、検出メカニズムのさらなる改善のための相関方法が記載されている。
特許文献1に記載された方法において、この方法を適用する際にPLCアクティビティが存在してはならないのは不利である。このため、PLCシステム全体、またはせいぜいPLCシステムの一部のサブキャリアは、検出のためにオフに切り替えられるか、または無効化されなければならないことになる。必要な信号がシステムの動作中に変化すると、この変化に適時に対応することができない。というのは、まず後続の非アクティブ期間を待機するか、または非アクティブ期間を意図的に開始しなければならないからである。これは、例えば、大気擾乱により最近の検出中に短波無線送信機からの受信状態が悪かった場合に必要となる可能性がある。標準ETSI TS 102578の仕様によれば、BPL信号中のノッチは、衝突する無線システムがアクティブになってから15秒以内に有効にされなければならない。すなわち、BPL信号は、最大15秒間、無線システムと干渉する可能性がある。大気干渉が停止した後、15秒以内に明瞭な受信が再び可能とならなければならない。
独国特許出願公開第DE60312839T2号明細書
したがって、本発明の目的は、頭書のような方法において、BPL信号のサブキャリアの利用可能性の評価がBPLシステムの動作進行中に可能であると同時に、衝突する信号源の変化に適時かつ有効に対応できるような改良およびさらなる展開を行うことである。
本発明によれば、上記の目的は、請求項1の構成において達成される。これによれば、本方法は、受信されたBPL信号のサブキャリアから受信値y[k]を抽出するステップと、伝送チャネルの推定伝達関数H^を用いて受信値y[k]を等化するステップと、受信値y[k]に符号化されたシンボルd^[k]を判定するステップと、伝送チャネルの推定伝達関数H^でシンボルd^[k]を歪ませるステップと、受信値y[k]と処理済信号d^[k]・H^との差を求めるステップと、差y[k]−d^[k]・H^に基づいてサブキャリアの利用可能性を判定するステップとを備えたことを特徴とする。
本発明によって初めて認識されたこととして、BPL信号中のサブキャリアの利用可能性を確実に評価するためには、非アクティブ期間を待機することは必須でなく、また、非アクティブ期間を意図的に開始することも不要である。むしろ、BPLシステムの動作進行中に適当な信号処理を用いて、サブキャリア中の他の信号の存在について結論を引き出すことができる。この目的のため、本発明によれば、まず、評価対象のBPL信号のサブキャリアから受信値y[k]が抽出される。抽出は、通常、BPL信号の復調によって行われる。例えば、BPL信号がOFDMにより変調されている場合、受信値y[k]はOFDM復調によって求められ、BPL信号のサブキャリアのスキャンされた値を表す。受信値y[k]にはシンボルが符号化されており、シンボルは後続のステップで抽出される。この目的のため、まず、受信値y[k]は等化される。
伝送チャネルを通じてサブキャリアで送信されたシンボルは、送信中に伝送チャネルによって歪みを受ける。歪みは、位相シフトや振幅歪みなどを含む可能性がある。数学的には、伝送チャネルの挙動はその伝達関数Hによって記述される。通常、z変換による表示が選択される。というのは、この場合、システムをかなり容易に記述することができるからである。ほとんどの一般的な伝送チャネルにおいては、伝達関数Hは、直接に測定することができないため、チャネル推定によって推定される。すなわち、実際の伝達関数Hを最も良く近似する伝達関数H^が求められる。チャネル推定の方法は当技術分野で既知である。したがって、チャネル推定により、推定伝達関数H^が得られる。推定伝達関数H^は、受信値y[k]を等化するために用いられる。これは通常、受信値y[k]を推定伝達関数H^で除算することによって行われる。
受信値を等化した後、シンボルd^[k]が選択される。このシンボルd^[k]は、送信機によって送信された可能性が最も高いシンボルを表す。シンボルd^[k]の判定をした後、推定シンボルd^[k]を推定伝達関数H^で歪ませる。これは通常、シンボルd^[k]に伝達関数H^を乗算することによって行われる。次に、処理済信号d^[k]・H^と受信値y[k]との差を求める。このようにして得られる信号は、伝送路上のクロストークによってほとんど定まり、送信されるシンボルとはほとんど独立である。このようなクロストークには、干渉に加えて、他のサービスに必要な信号として使用されることが意図された他の信号も含まれる。この差に基づいて、評価対象のサブキャリアがBPL信号として利用可能か否か、すなわち、必要な信号によってどの程度のクロストークがサブキャリア中に存在するか、を判定することができる。このようにして、本発明によれば、BPLシステムの動作中に使用可能な方法が得られる。本発明による方法は、BPLアクティビティにほとんど基づいており、BPLアクティビティは、実際には、非アクティブ期間よりも頻繁に起こる。他のBPLモデムによって受信されるBPL信号は「登録」され、一部あるいは全部のサブキャリアが、サブキャリアの利用可能性に関して評価される。そして、評価の結果は、BPLシステムを通じてデータを送信する際に考慮することができる。
好ましくは、サブキャリアの利用可能性の判定は、確率解析に基づく。好ましくは、この場合、差y[k]−d^[k]・H^(および/またはd^[k]・H^−y[k])の期待値が使用される。このようにして、任意の干渉の影響を除去することができる。差y[k]−d^[k]・H^の代数的符号の影響を回避するため、好ましくは、期待値を求めるために、差の2乗が使用される。
I^=E{y[k]−d^[k]・H^}
期待値の信頼性を高めるため、好ましくは、複数の測定値で、より多くの差の2乗を求め、期待値を求めるために使用する。好ましくは、少なくとも100個の測定値が使用され、特に好ましい方法では、少なくとも1000個の測定値が使用される。このようにして、期待値の高い品質および非常に高い信頼性を保証することができる。受信値はモデムで比較的高い周波数で受信されることから、非常に信頼性の高い受信値を短期間で求めることができる。なお、すべての受信値を考慮する必要はない。むしろ、ある受信値に対する計算の処理後には、次に検出された受信値を他の計算に使用することができる。すべての受信値に対するサブキャリアの連続的な評価が原理的には可能であるが、これは必要ではない。
特に簡単な評価に関して、サブキャリアの利用可能性は、しきい値判定器を用いて判定される。この目的のため、求められた期待値は、所定のしきい値と比較される。しきい値は、経験的に決定されてもよい。期待値は他の信号の信号パワーの尺度を表し、あるいは一般的には干渉源を表していることから、しきい値は、他の信号の利用可能性が、商用受信機により当該他の信号に対して保証されるように選択することができる。すなわち、例えば、他の信号が短波無線信号からなり、商用受信機が短波無線受信機からなる場合、しきい値は、十分な強度で受信可能な無線信号が無線装置によって処理可能であるように選択すべきである。しきい値を超過した場合、サブキャリアはBPL信号から除外される。しきい値以下の場合、サブキャリアの使用は継続する。このようにして、非常に簡単な方法で、高価な計算コストなしに、評価値を求めることができる。
他の信号源がアクティブになることによる干渉ができるだけ低くなるように保証するため、サブキャリアの評価は、好ましくは、周期的に実行される。この場合、周期の長さは、好ましくは、15秒未満である。他の信号源の干渉ができるだけ短くなることを保証するため、特に好ましくは、周期長は、数秒である。結果として、この場合には、周期長の満了後、新たな評価が実行される。
サブキャリアの利用可能性が肯定的に判定される場合、当該サブキャリアは使用を継続することができる。サブキャリアが過去に利用不能と評価され、今回の評価ではそのサブキャリアが利用可能となった場合、サブキャリアの解放は最初は延期される。ある一定の期間、そのサブキャリアが適当と評価された場合に限り、このサブキャリア上でのアクティビティが回復される。ETSI TS 102578によれば、この期間は180秒でなければならない。
好ましくは、シンボルについて肯定的に判定するステップは、信号復号器およびシンボルマッパによって行われる。この場合、まず、等化された受信信号が信号復号器によって復号される。等化された受信値を復号した後、復号されたシンボルがシンボルマッパによって、送信された可能性が最も高いシンボルd^[k]に割り当てられる。このようにして、例えばQPSK(直角位相シフトキーイング)を用いて変調する場合には、まず、受信シンボル値が復号された後、4つの象限のうちの1つへの割当て、すなわち、シンボルへの割当てが判定される。そして、このシンボルの値がd^[k]に与えられる。
別の改良された実施形態では、信号復号器とシンボルマッパとの間で誤り訂正が実行される。このようにして、伝送路上の任意の干渉の影響を低減することができる。好ましくは、前方誤り訂正(FEC)が行われる。FECの適当な方法は当技術分野で既知である。
別のさらに改良された実施形態では、ブロック誤り検出が実行される。この場合、BPL信号のフレーム全体が、使用されるすべてのサブキャリアにわたって検査され、フレーム全体が正しく受信されたかどうかが分析される。本発明による方法をさらに改良するためには、正しく受信されたフレームのみが評価のために使用される。このようにして、広帯域パルス干渉の影響を大幅に低減し、または完全に除去することができる。
なお、誤り検出方法および誤り訂正方法の使用はさらなる改良に寄与する可能性があるが、計算コストを低減するためには、これらの手段を使用しなくてもよい。
好ましい実施形態において、他の信号は無線信号を表し、BPL信号との相互干渉が検査される。この場合の例として、特に無線信号、特に短波無線信号が挙げられる。他の信号は、アマチュア無線信号を含んでもよい。なお、この場合、原理的には、BPL周波数スペクトルに含まれるすべての信号源を検査することが可能である。
計算コストを低減するため、評価対象のサブキャリアは事前に選択されてもよい。この場合、保護対象となる可能性のある周波数のリストを準備し、サブキャリアの利用可能性の評価のために考慮されてもよい。例えば、原理的に受信可能なすべての短波無線送信機がリストに含められてもよい。他の信号がサブキャリアやサブキャリア近傍のある範囲に含まれる可能性がある場合にのみ、サブキャリアの評価が実行される。世界のほとんどあらゆる国では、関連する無線周波数が規制されており、保護対象となる可能性のある周波数のリストが容易に入手可能であるか、または容易に準備することができることから、簡単な方法でコストを大幅に低減することができる。この場合、通常、利用されるサブキャリアの一部のみについて、その利用可能性を検査すればよい。
本発明による方法の特に好ましい利用形態において、評価の結果は、BPL信号に対するノッチングパラメータを決定するために使用される。このノッチングにより、周波数は、目的に合わせてBPL信号において除外される。この除外は、一般的に、ノッチフィルタを用いることにより行われる。これは、デジタル的に行われても、アナログ的に行われてもよい。ノッチフィルタの実施形態は、BPL信号に関する当業者には既知である。本発明による方法を用いて実行されるサブキャリアの評価に基づいて、サブキャリアを除去すべきか否かを決定することができる。サブキャリアを除去すると決定された場合、ノッチフィルタの平均周波数とその帯域幅をノッチングパラメータとして決定することができる。好ましくは、ノッチフィルタの平均周波数は、サブキャリアの平均周波数と等しく選択される。ノッチフィルタの帯域幅は、好ましくは、5kHzの整数倍である。特に好ましくは、10kHzの帯域幅が選択される。
本発明による方法の実施態様において、計算の指令はハードウェアで、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)で実装することが可能である。このようにして、計算は、非常に効率的に実行可能である。同時に複数の計算プロセスを並列に実施することにより、複数のサブキャリアを同時に検査することができる。原理的には、すべてのサブキャリアを同時に評価することも可能である。
本発明を好ましい態様で実施するにはいくつもの可能性がある。このためには、一方で請求項1に従属する諸請求項を参照しつつ、他方で図面により例示された本発明の2つの好ましい実施形態についての以下の説明を参照されたい。図面を用いて本発明の好ましい実施形態を説明する際には、本発明の教示による好ましい実施形態一般およびその変形例についても説明する。
前方誤り訂正を備えた本発明による方法の第1の例示的実施形態のブロック図である。 本発明による方法の第2の簡略化された例示的実施形態のブロック図である。
図1は、本発明による方法の第1の例示的実施形態のブロック図を示している。第1のブロックにおいて、OFDM復調が実行される。この場合、OFDMで変調され伝送チャネルを通じて受信機へ送信されたBPL信号が適切に復調される。OFDM復調により、一連の受信値y[k]が得られる。各受信値は、BPL信号の1つのサブキャリアを表す。図1は、1つのサブキャリアにおける単一の受信値y[k]の処理を例示している。ブロック図の第1の経路で、受信値y[k]はチャネル推定に供給される。チャネル推定により、伝送チャネルの推定伝達関数H^が得られる。第2の経路では、y[k]に推定伝達関数H^の逆数が乗算される。その結果y[k]/H^は、等化された受信信号y[k]を表す。推定伝達関数との乗算により、伝送チャネルの歪みの影響がほとんど除去される。これは伝達関数の推定のみを表していることから、等化は誤りを含んでいる可能性があるが、推定されるチャネルモデルの品質に応じて、実際の伝達関数の良好な近似を表している。チャネル推定を実行するための適切な推定モデルは当業者には既知である。
このようにして等化された受信値はシンボル復号器に供給される。シンボル復号器は、送信される可能性のあるシンボルによって張られるシンボル空間内の1点を提供する。QPSKを使用する場合、シンボル空間は2次元平面を表し、シンボル復号器の結果はシンボル空間の1象限内の1点を表す。シンボル復号器によって出力される値は、前方誤り訂正FECに供給される。なお、さまざまな前方誤り訂正が実行可能であり、それらは当技術分野で既知である。シンボル復号器は「軟判定」を出力するが、前方誤り訂正は「硬判定」を実行する。このようにして得られる硬判定値は、チャネル復号器により符号ビットに変換され、後続のシンボルマッパによりそれぞれのシンボル値に変換される。このようにして、「干渉除去」されたシンボル値d^[k]が得られる。これは、送信されたシンボル系列d^[k]に一致する可能性が最も高い。
続いて、伝送チャネルの推定伝達関数H^を用いて、推定された送信シンボルd^[k]を歪ませる。歪みは、推定シンボルに伝達関数H^を乗算することによってかけられる。乗算の結果は、負の代数符号付きで加算器に供給される。加算器の第2の入力は、ブロック図の第3の経路に接続され、受信値y[k]が直接に供給されている。このようにして、実際の受信値と「修正」された受信値d^[k]・y[k]との差が得られる。差y[k]−d^[k]・H^を2乗した後、複数のシンボル、すなわち、複数の測定値および差にわたって、次式により期待値I^を求める。
I^=E{y[k]−d^[k]・H^}
このようにして求めた期待値は、サブキャリアに対する他の信号源のクロストークの尺度を表す。図1では、このステップは、「干渉測定」と表示した最後のブロックで特徴づけられる。
干渉測定のため、オプションとして、結果をブロック誤り検出のために使用してもよい。この目的のため、前方誤り訂正FECの後に信号が分岐され、ブロック検出に供給される。ブロック検出は、BPLフレーム全体にわたって誤り検出を行う。この場合、すべての同時に受信されるシンボルが干渉なしで送信されたかどうか、または少なくとも訂正可能かどうかを判定することができる。干渉測定を改善するために、誤りなしで受信されたフレームのみを評価のために考慮してもよい。
図1に示したブロック図は、サブキャリアに対する干渉測定を表している。このようにして得られた差の値は、しきい値判定器に供給することができる。しきい値判定器により、しきい値を超過するかどうかを評価することができる。所定のしきい値を超過した場合、干渉信号のパワーは「過大」であり、信号がそのサブキャリアによってさらに擾乱されることを防ぐために、当該サブキャリアに対してノッチを使用しなければならない。
図2は、干渉測定のための簡略化されたブロック図を示している。図2のブロック図には、誤り訂正ブロックが含まれていない。このようにして、実施のコストが大幅に低減される一方、依然として比較的良好な干渉測定を実行することができる。まずOFDM復調を実行した後、受信値y[k]は第1の経路でチャネル推定に供給される。チャネル推定により、推定伝達関数H^が得られる。第2の経路で、受信値y[k]に推定伝達関数H^の逆数が乗算され、その結果y[k]/H^はシンボル復号器に供給される。そして、シンボル復号器は、硬判定出力を生成する。シンボル復号器の出力は、シンボルマッパに供給される。シンボルマッパは、推定シンボルd^[k]を生成する。推定シンボルd^[k]には、乗算器により推定伝達関数H^が乗算される。このようにして歪ませたシンボルは、符号反転して加算器に供給される。この加算器の第2端には、ブロック図の第3の経路が入力され、歪ませたシンボルd^[k]・H^と受信値y[k]との差が求められる。差は、干渉測定に供給され、そこで、差y[k]−d^[k]・H^を2乗することにより期待値が求められる。その結果は図1と同様に使用される。
結果として、干渉パワーの測定は再変調により実行され、それぞれのサブキャリアの利用可能性に対する評価値を決定することができる。
本発明による装置のさらに有効な実施形態に関しては、反復を避けるため、明細書の一般的部分および添付の特許請求の範囲を参照されたい。
最後に、明確に指摘しておかなければならないが、本発明による方法の上記の例示的実施形態は、本発明による教示を説明するためのものに過ぎず、例示的実施形態を限定するものではない。

Claims (11)

  1. BPL(広帯域電力線)信号のサブキャリアの利用可能性を評価する方法において、特にBPL信号と他の信号との相互影響を回避するための方法であって、BPL信号は複数のサブキャリアを含み、各サブキャリアで1つのシンボルを送信可能であり、
    受信されたBPL信号のサブキャリアから受信値y[k]を抽出するステップと、
    伝送チャネルの推定伝達関数H^を用いて受信値y[k]を等化するステップと、
    受信値y[k]に符号化されたシンボルd^[k]を判定するステップと、
    伝送チャネルの推定伝達関数H^でシンボルd^[k]を歪ませるステップと、
    受信値y[k]と処理済信号d^[k]・H^との差を求めるステップと、
    差y[k]−d^[k]・H^に基づいてサブキャリアの利用可能性を判定するステップと
    を備えたことを特徴とする、電力線信号のサブキャリアの利用可能性を評価する方法。
  2. サブキャリアの利用可能性が差y[k]−d^[k]・H^の2乗の期待値に基づいて判定され、期待値は複数の差、好ましくは少なくとも100個、特に好ましくは少なくとも1000個の差から求められることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. サブキャリアの利用可能性がしきい値判定器を用いて判定され、所定のしきい値以下である場合にはサブキャリアが使用され、しきい値を超過する場合にはサブキャリアが除外されることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. サブキャリアの評価が周期的に、好ましくは15s未満の周期で実行されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
  5. シンボルについて肯定的に判定するステップで、等化された受信シンボルが信号復号器により復号され、復号されたシンボルがシンボルマッパによって、送信された可能性が最も高いシンボルd^[k]に割り当てられることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 信号復号器とシンボルマッパとの間で誤り訂正、好ましくは前方誤り訂正が実行されることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. ブロック誤り検出が実行され、正しく受信されたBPL信号のフレームのみが評価に使用されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記他の信号が送信信号、特に無線信号またはアマチュア無線信号を含むことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 保護対象となる可能性のある周波数の所定のリストに基づいて、評価対象のサブキャリアが事前に選択されることを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 評価の結果が、BPL信号に対するノッチングパラメータを決定するために使用され、ノッチングパラメータによりBPL信号の周波数が除外され、サブキャリアの評価が実行され、サブキャリアの評価に基づいてサブキャリアを除去すべきか否かが決定されることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の方法。
  11. サブキャリアを除去するためにノッチフィルタが使用され、ノッチフィルタの平均周波数はサブキャリアの平均周波数と等しく、ノッチフィルタは、好ましくは、5kHzの整数倍の帯域幅、特に好ましくは、10kHzの帯域幅を示すことを特徴とする請求項10に記載の方法。
JP2013519962A 2010-07-21 2011-07-20 電力線信号のサブキャリアの利用可能性を評価する方法 Expired - Fee Related JP5405692B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102010031863.9 2010-07-21
DE102010031863 2010-07-21
DE102010051710.0 2010-11-19
DE102010051710A DE102010051710B4 (de) 2010-07-21 2010-11-19 Verfahren zum Bewerten der Nutzbarkeit eines Subträgers eines Breitband-Powerline-Signals
PCT/DE2011/001477 WO2012010163A1 (de) 2010-07-21 2011-07-20 Verfahren zum bewerten der nutzbarkeit eines subträgers eines powerline-signals

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013531956A true JP2013531956A (ja) 2013-08-08
JP5405692B2 JP5405692B2 (ja) 2014-02-05

Family

ID=44773920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013519962A Expired - Fee Related JP5405692B2 (ja) 2010-07-21 2011-07-20 電力線信号のサブキャリアの利用可能性を評価する方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8908491B2 (ja)
EP (1) EP2446545B1 (ja)
JP (1) JP5405692B2 (ja)
DE (1) DE102010051710B4 (ja)
ES (1) ES2487791T3 (ja)
WO (1) WO2012010163A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120257666A1 (en) 2009-12-23 2012-10-11 Power Plus Communications Ag Method for determining notching parameters in a plc system and plc system
JP6297699B2 (ja) 2013-09-06 2018-03-20 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 心臓データを処理する処理装置、そのような処理装置を有するイメージングシステム、処理装置の作動方法、イメージングシステムの作動方法及びコンピュータプログラム
JP6135415B2 (ja) * 2013-09-11 2017-05-31 富士通株式会社 非線形歪み補償装置及び方法並びに光受信器
DE102014220323A1 (de) 2013-10-15 2015-04-16 Power Plus Communications Ag Verfahren und System zum Bestimmen eines Betriebszustands einer Netzkomponente in einem Stromversorgungsnetzwerk
CN112543040B (zh) * 2020-11-27 2022-08-23 重庆邮电大学 一种高效的bplc网络组网方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006129470A (ja) * 2004-10-04 2006-05-18 Sony Deutsche Gmbh 電力線通信システム用の動的周波数領域(fd)共存方法
JP2006186421A (ja) * 2004-12-24 2006-07-13 Toshiba Corp Ofdmダイバーシチ受信装置
JP2009130486A (ja) * 2007-11-21 2009-06-11 Sharp Corp 無線通信システムおよび受信装置
JP2009194456A (ja) * 2008-02-12 2009-08-27 Denso Corp 無線通信システム、送信端末、及び受信端末
JP2010154417A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Hitachi Kokusai Electric Inc 無線通信システム、無線通信方法、及び無線送受信装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1499033B1 (en) * 2003-07-16 2007-03-28 Sony Deutschland GmbH Detection of broadcast signals for defining useable frequency bands for powerline communication
US8170081B2 (en) * 2004-04-02 2012-05-01 Rearden, LLC. System and method for adjusting DIDO interference cancellation based on signal strength measurements
US8571086B2 (en) * 2004-04-02 2013-10-29 Rearden, Llc System and method for DIDO precoding interpolation in multicarrier systems
US8654815B1 (en) * 2004-04-02 2014-02-18 Rearden, Llc System and method for distributed antenna wireless communications
EP2020758A1 (en) * 2007-08-01 2009-02-04 Sony Corporation Method for transmitting a signal over a power line channel and power line communication modem
EP2154789B1 (en) 2008-08-11 2019-10-02 Sony Corporation Method for detecting an ingress of a short-wave radio signal in a power line communication system and power line communication modem

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006129470A (ja) * 2004-10-04 2006-05-18 Sony Deutsche Gmbh 電力線通信システム用の動的周波数領域(fd)共存方法
JP2006186421A (ja) * 2004-12-24 2006-07-13 Toshiba Corp Ofdmダイバーシチ受信装置
JP2009130486A (ja) * 2007-11-21 2009-06-11 Sharp Corp 無線通信システムおよび受信装置
JP2009194456A (ja) * 2008-02-12 2009-08-27 Denso Corp 無線通信システム、送信端末、及び受信端末
JP2010154417A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Hitachi Kokusai Electric Inc 無線通信システム、無線通信方法、及び無線送受信装置

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6013047954; Ana Vukicevic, Abraham Rubinstein, Marcos Rubinstein, Farhad Rachidi: 'On the efficiency of notching technique to reduce EM radiations from PLC networks' Power Line Communications and Its Applications, 2008. ISPLC 2008. IEEE International Symposium on , 20080402 *

Also Published As

Publication number Publication date
JP5405692B2 (ja) 2014-02-05
US8908491B2 (en) 2014-12-09
DE102010051710A1 (de) 2012-01-26
EP2446545B1 (de) 2014-05-14
WO2012010163A1 (de) 2012-01-26
EP2446545A1 (de) 2012-05-02
ES2487791T3 (es) 2014-08-25
DE102010051710B4 (de) 2013-03-14
US20130121163A1 (en) 2013-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5405692B2 (ja) 電力線信号のサブキャリアの利用可能性を評価する方法
Xhonneux et al. A low-complexity LoRa synchronization algorithm robust to sampling time offsets
KR100924684B1 (ko) 광대역 무선통신시스템에서 통신 장치 및 방법
US9935681B2 (en) Preamble sequence detection of direct sequence spread spectrum (DSSS) signals
US9680593B2 (en) Apparatus and method for receiving signal in wireless communication system
EP3264647A1 (en) Terminal device, base station device, and communication method
TWI479935B (zh) 用於無線鏈結監測之用戶裝置及方法
EP3264646A1 (en) Terminal device, base-station device, and communication method
JP2009528754A (ja) Ofdmシステムにおけるチャネルのコヒーレンス帯域幅に基づくガードインターバル長選択
JP2009534955A (ja) 試験受信機における位相補正
JP5174969B2 (ja) 無線通信システムおよび無線通信装置
US9450797B2 (en) Mobile communications system
US20180076981A1 (en) Reduced Dimension Channel Estimation In A Wireless Communication Network
JP2014127823A (ja) 受信装置及び周波数選択性妨害訂正方法
KR100812351B1 (ko) 셀룰러 시스템의 하향 링크 신호 생성 장치와 데이터 복원방법 및 장치
Lee et al. ChASER: Channel-aware symbol error reduction for high-performance WiFi systems in dynamic channel environment
KR101549809B1 (ko) Lte 시스템에서 phich의 evm 측정 장치
US20170325101A1 (en) Method and apparatus for real-time self-monitoring of multi-carrier transmission quality
JP5767137B2 (ja) 受信装置、及び受信方法
JP5662955B2 (ja) 受信装置、及び受信方法
US20190296951A1 (en) Apparatus for analyzing transmitter identification signal and method using the same
JP5173490B2 (ja) 感度劣化推定システム及び感度劣化推定方法
Dusza et al. Error vector magnitude measurement accuracy and impact on spectrum flatness behavior for OFDM-based WiMAX and LTE systems
JP5873427B2 (ja) 伝送路推定器、受信装置及び伝送路推定方法
JP2010050790A (ja) 受信装置、無線信号の受信方法および無線通信システムならびにプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130624

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131002

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131030

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5405692

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees