JP2013527908A - クリプトン及びキセノン同位体に基づく核爆発特定方法 - Google Patents

クリプトン及びキセノン同位体に基づく核爆発特定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は核物理学の分野に関し、自然に発生する放射性ガス(NORG)の雰囲気中で測定された放射能に基づいて核爆発を特定するシステムに適用することができる。その技術的結果は、クリプトン及びキセノン同位体ごとに、広域放射能における様々なタイプの核分裂からの付着物の決定効率が向上することと、その推定の信頼性が向上することである。
【選択図】図2

Description

本発明は核物理学に関し、大気中の放射能を特定するシステムに適用することができる。
放射性希ガス(RNG)の同位体に基づく核爆発の特定は、包括的核実験禁止条例(CTBT)への遵守を監視する目的で放射能状態を監視するプロセスにおいて実施されている。
核物質を遠方から検出する方法が知られており、これは遮蔽した物体に電子ビームを照射することと、その物体から放射された中性子を記録することとを含む(米国特許第4320298号、1982年)。
上記方法の欠点は、大気状態には適用できないこと、及び重水素を含有しない物体の検出には適用できないことである。
核物質を遠方から検出する方法が知られており、これは、遮蔽した物体に中性子ビームを照射することと、その物体から放射された中性子又はガンマ線を記録することとを含む(ソ連発明者証第439740号、ソ連発明者証第1349478号、米国特許第4483817号)。
これらの方法の欠点は、遮蔽した物体に対する外部放射線の影響が何らかの理由で極端に大きい状態では適用できないことである。
核物質を遠方から検出する方法が知られており、これは遮蔽した物体付近で0.1〜2.0MeVのエネルギー範囲にあるガンマ線強度を検出することを含む(Sagdeyev, R.Z.他、Problems of Monitoring sea-based cruise missiles with nuclear warheads、ソ連科学協会のIKIによる予稿、Pr−1373.−M.、1988年)。
この方法の欠点は、核物質を誤って検出する可能性があることである。何故なら、このようなエネルギーを有する放射線は放射性物質を含有する非爆発性物体からも生じることがあるからである。
クリプトン及びキセノンの放射性同位体によって核爆発を特定する方法が知られている。
クリプトン及びキセノンの放射性同位体によって核爆発を特定する方法(ソ連発明者証第366771号)が知られている。この方法でRNG放射能を測定するモードは以下の通りである。事象発生後に大気のサンプルを採取し、これをしばらく検査する。その間に、単結晶シンチレーションガンマ線スペクトロメータNaJ(TI)でクリプトン及びキセノン同位体の放射能を測定する。
このように、測定したクリプトン及びキセノン同位体の各放射能を用いて、クリプトン及びキセノン同位体の合計放射能に対するRNG放射能源の未知の寄与に関する線形代数方程式系(SLAE)を形成する。
この方程式系は、最小二乗法(LSM)を使用して解かれる。
技術的な本質に最も近いのは、以上の方法の欠点の幾つかを解消することができる方法、すなわち、解くべき方程式系の行列要素誤差を考慮に入れ、A.N. Tikhonovによる正則化方法(Greshilov A.A., Tetjukhin A.A.、「An Algorithm for Identifying Sources of Radioactive Noble Gases」, Bulletin of MGTU Named After N.E. Bauman. Natural Sciences Series, 2003. No. 2, p. 3-19.)を使用して安定した解を確実に得られるようにする方法である。
放射性クリプトン及びキセノン同位体によって核爆発を特定する既知の方法は、以下を含む。
1.大気中の個々のクリプトン及びキセノン同位体の放射能

を測定する(tは測定時間)。ここで、

であり、nは測定された同位体の数である。(なお、以下の文中において、上記クリプトン及びキセノン同位体の放射能を、A(t)と、適宜略称する。)
2.様々なタイプの核分裂性物質(核分裂のタイプは、核分裂スペクトルの中性子又は14MeVのエネルギーの中性子によるU235、U238、Pu239の重い核の核分裂変種の1つと理解される)について、クリプトン及びキセノン同位体の放射能関係に分離が生じる時間間隔[t,t]を求めるが、これは分離について十分考慮する場合と考慮しない場合で構築する。
3.[t,t]の間隔において、Δtの間隔で時間グリッドを設定する。
4.行が特定の同位体に対応し、列が特定の核分裂タイプに対応するグリッドノードtごとに、クリプトン及びキセノン同位体の比放射能の2次元信号{aij(t,t)}を形成して記憶する。ここで、

であり、nは検査する同位体の数、mは検査する核分裂タイプの数、tはサンプル測定時間、tは推定される分離時間である。
5.測定された放射能値A(t)及び2次元信号{aij(t,t)}の要素を、それぞれ二乗平均平方根偏差σ(A(t))及びσ(aij(t,t))を有し、標準的法則に従って分布した統計学的に独立した量と見なす。正則信号は設定時間tで形成される(なお、以下の文中において、aをイタリック体で記載した文字と「a」は同義である」ものとする)。

ここで、

は、合計放射能に対する放射能源の寄与であり、

は、比放射能の未知の真値であり、
ij(t,t)は、誤差を有する放射性変換の同重体鎖(ицрп;изобарых цепочек радиоактивных превращений)の独立出力要素及び累積出力要素について計算した比放射能であり、
lは、
の推定値検索の繰り返し数である。
6.
の推定値の精度を特徴付けるγ1、γ2の数を設定する。
7.下記の(A)式に示す条件に合うまで、A.N. Tikhonovによる正則化を使用して、(B)式に示す制限事項に従うことによって、
から最小信号Fを繰り返し求める。
ここで、指数(l−1)は、上述の繰り返しで得られた値である。
8.概算共分散行列は下式によって求められる。
しかし、この既知の方法には以下のような欠点がある。
1)Tikhonovの正則化しか使用されず、それには正則化パラメータを追加的に求める必要があり、それを求めるための一意の方法がない。すなわち、Tikhonovの正則化は解を「平滑」にするが、特定の際に大きな誤差を引き起こすことがある。
2)考察された方程式系は過度に規定されている、すなわち、2次元信号{aij(t,t)}の行の数が列の数より大きい、すなわち、方程式の数が未知数の数より大きい。クリプトン及びキセノン同位体の放射能を事象発生の数日後に測定する場合であり、かつ未知のρN(様々な放射能源からの寄与)の数が、測定される同位体の数、すなわち、A(t)の数より大きいという、実際の状況にこの方法を適用する可能性が研究されていない。
したがって、対応する事象発生から5〜6日後にサンプルを採取して、2〜4個の同位体の放射能を測定する場合、既知の解では最も可能性が高いケースにおける核爆発の特定が確実に行われない。
上記の欠点により、この方法は実用的な効率が低いため、現実の状態に適用できないことは明白である。
特許請求の範囲にある方法の技術的効果は、核爆発が生じたという事実をより確実に決定することであり、測定される同位体の数が考察される未知数(核分裂のタイプ)の数より小さいことである。
特許請求の範囲にある方法の効率は、以下により確保される。
1)クリプトン及びキセノン同位体の放射能源に想定される様々な組合せ、及び核爆発の様々なメカニズムを同時に考察する。
2)多基準数理計画法メカニズムを開発して、核爆発特定方法に含めることにより、解の推定値が適合しなければならない追加条件(解の非否定性、解の有界性)のうち起こり得るすべてのタイプを考慮に入れることができ、形式化された定義がない手順であることが明白な、A.N. Tiknonovによる正則化パラメータを省略する。
3)RTIC(ицрп;изобарых цепочек радиоактивных превращений)の独立出力要素と累積出力要素を平均することによって、核分裂スペクトル中性子及び14MeVのエネルギーの中性子による2タイプのU235核分裂を組み合わせて1つの核分裂タイプにするとともに、核分裂スペクトル中性子と14MeVのエネルギーの中性子による2タイプのPu239核分裂を組み合わせて1つの核分裂タイプにする。
特許請求の範囲にある発明の技術的効果は、クリプトン及びキセノンの放射性同位体による核爆発を特定する方法を開発することによって達成され、これは以下のことによって特徴付けられる。すなわち、事象発生後の時間tに、測定ステーション付近の大気中における各同位体の合計放射能の変化を表す信号

を測定する。(なお、以下の文中において、上記合計放射能の変化を表す信号を適宜、A(t)と略称する。)
分離を十分に考慮しない同位体放射能と時間との関係、及び考察される全核分裂タイプについて、測定点から逆の時間で得られる同位体放射能間の関係を構築し、分離間隔[t,t]を決定し、その分離間隔[t,t]内に時間グリッドを設定し、核分裂タイプの組合せを形成し、分離間隔内の各グリッドノードt及び各組合せについて、分離時間

(なお、以下において、上記分離時間を適宜、tと略称する)及び測定時間tに応じて各同位体の比放射能の値を示す2次元信号A、及び、核分裂性物質及び中性子エネルギーの潜在的発生源を計算し、測定された信号A(t)の誤差としての二乗平均平方根値

及び2次元信号{ai;j(t,t)}の要素の誤差としての二乗平均平方根値σ(aij(t,t))を設定し、信号推定値

の計算の精度を定義する量γ、γを設定する。
(なお、以下の文中において、上式で示した信号推定値を適宜、ρNと略称し、aをイタリック体で記載した文字と「a」は同義である」ものとする。)
そして、信号A(t)と、2次元信号{ai;j(t,t)}に信号ρNの値を掛けて得た積との差の平方の合計から得られる解の精度を定める信号J、及び信号ρNのタイプを定める信号Jを形成することによって核爆発を特定し、設定された組合せの信号J及びJから制限事項信号及びターゲット信号(目的関数)を形成し、繰り返しプロセスを使用して各繰り返しにおいて細分することによって、ρN信号の要素の2次元信号{ai;j(t,t)}の値を求め、合計放射能に対する可能な各核分裂タイプの放射能寄与率の点推定値を決定し、不一致の平方の合計によって核分裂タイプの最適組合せを選択する。
この方法は、異なる核分裂タイプに対応する同重体鎖(изобарых цепочек)の独立出力要素及び累積出力要素の重みを合計し、重みc及びcに従って2次元グリッドを形成し、重み(c、c)の対ごとに、比放射能の2次元信号要素{aij(t,t)}ccを計算し、請求項1に従って信号推定値(ρNccを計算し、

の値が最小になる推定値(ρNccを選択することによって、それぞれ異なるエネルギー群の中性子による2タイプのU235核分裂とPu239核分裂を組み合わせて1つの核分裂タイプ
にすることによっても特徴付けられる。
Kr83m、Kr85m、Kr85、Kr88、Xe131m、Xe133m、Xe133、Xe135は、それぞれのクリプトン及びキセノン同位体と見なされる。
測定された少数の同位体によって核爆発の事実を確証するために、上記核分裂タイプに対応するRTICの独立及び累積出力要素を平均することによって、2タイプのU235核分裂(核分裂スペクトル中性子と14MeVのエネルギーの中性子による核分裂)を組み合わせて1つの核分裂タイプにし、2タイプのPu239核分裂(核分裂スペクトル中性子及び14MeVのエネルギーの中性子による核分裂)を組み合わせて1つの核分裂タイプにする。
個々の放射能源からの放射能寄与率ρNは、幾つかの目的関数を形成し、多基準数理計画法を使用し、多基準タスクを、制限事項を有する単基準タスクに単純化し、繰り返し計算手順によって制限事項を有する上記単基準タスクへの解を得て、ρNの値(jタイプの核分裂の数)に従って合計放射能に対する各放射能源の寄与率を求める、すなわち、核爆発のパラメータを特定することによって評価する。F信号の最小値を与えるRNG同位体源の組合せは、解プロセスで真と見なされる。
クリプトン及びキセノンの放射性同位体による核爆発の特定方法の最善の実施形態。
特許請求の範囲にある本発明の本質を、その説明及び図面により以下に記載する。
分離がないU 235及びPu 239の核分裂のケース(それぞれ実線及び点線)について、先行する同位体(マーカがある線)からの分離を十分考慮して、同位体A(Xe133m)/A(Xe133)の放射能の変化を示し、点1はt=12時間にて測定した同位体放射能の関係である。 分離時間t及び解ρNの推定値を得るために使用されるアルゴリズムの一般的なブロック図を示す。 合流型解析を使用して、線形代数方程式の不良条件系に対する解を求めるブロック図を示す(図2に示した一般的ブロック図のブロック1に対応する)。 核分裂スペクトル中性子及び14MeVのエネルギーの中性子の相対的寄与率に対する同位体Xe133及びXe135の累積出力の従属性のプロットを示す。
クリプトン及びキセノンの放射性同位体によって核爆発を特定する方法を実行するために、大気中のRNGに基づいて核爆発源の以下のパラメータを決定する必要がある。
大気中で測定された合計RNG放射能に対する各核分裂タイプ(核分裂性物質及び中性子エネルギー)の寄与率。
特許請求の範囲にある方法に関する実際的に正当とされる仮説として、同位体放射能の登録信号は決定的と見なされ、追加の干渉を受けるが、そのパラメータ推定値を定義しなければならない。
瞬間核分裂i番号同位体は、様々な核分裂タイプの結果として表れ、その測定された放射能A(t)は以下のように表すことができる[3]。

ここで、
ij(θ,η,λ,t,t)は、1回の崩壊についての、jタイプの核分裂におけるi同位体の放射能であって、t>tの時間における分離に従って計算される、すなわち、比放射能であり、
θは、先行する同位体から、測定した同位体の分離を特徴付けるパラメータのベクトルであり、
ηは、jタイプの核分裂における同位体の独立出力のベクトルであり、
λは、崩壊定数のベクトルであり、
tは、観察時間であり、
は、放射性変換の鎖に沿った先行同位体からのクリプトン及びキセノン同位体の分離の推定分離時間であり、
ρは、サンプル中のi同位体の割合であり(ρ値は通常未知数である)、
は、jタイプの核分裂の数である。
分離時間tまで、比放射能

は下式によって求められる。

ここで、
ηは、i同位体の独立出力であり、
は、pブランチに沿って検査した同位体数であり、
nは、{n}からの最大メンバであり、
maxは、鎖ブランチの数であり、
(n−1)は、崩壊のpブランチに沿って検査した同位体より先行する同位体の数であり、

は、鎖のrメンバの割合であって、p鎖に沿った(r−1)から得られ、

は、pブランチに沿って個々の数i、r、s、qを有する同位体の崩壊定数であって、i≦r≦n−1、i≦s≦n、i≦q≦nで、q≠sであり、
は、先行同位体から検査同位体の瞬間分離が生じる時間であって、その後に同位体崩壊は崩壊定数λで指数関数的になる。
分離時の後、同位体はその崩壊定数λに従って崩壊する。

ここで、

は、時間tにおいて式(2)に従って計算した比放射能である。
タイプ(1)の式は、クリプトン及びキセノンの測定された同位体ごとに公式化され、その結果、SLAEが形成される。

ここで、クリプトン及びキセノン同位体の合計放射能に対する放射能源の未知の寄与率ρNを定めなければならない。
RNGを特定するタスクを解決する第1のステップは、クリプトン及びキセノン同位体の分離時間tを定めることである。
分離時間が属する時間間隔は、先行する同位体の影響を考慮せずに、測定時間から「逆の時間」で様々な核分裂タイプの同位体相対放射能の「構築」を完了し、同位体崩壊鎖に沿って先行同位体の影響を十分考慮して構築した実験点及び相対放射能から得た線の交点を求めることによって求めることができる。
図1は、2つのキセノン同位体(Xe133m、Xe135)の相対放射能のプロットを示し、ここで、実験点1は事象発生後t=12時間の放射能の測定時間に対応する。図を複雑化しないために、「境界」線のみが図示され、これは(可能な6つの核分裂タイプU 235,U14 235,U 238,U14 238,Pu 239,及びPu14 239の代替としての)U 235及びPu 239に対応する。
図1に示すように、分離時間は事象発生後t=3からt=4時間の間隔に属する。
間隔[t,t]内で時間グリッドを設定して、グリッドノードに対応する時間tの系(4)を解く場合、系(4)の不一致の平方の合計が最小である時間

を分離時間と見なす。
推定値

を求めることができる一般的なアルゴリズム図を図2に示す。
核爆発を特定するタスクを解決する第2のステップは、固定された分離時間tごとに解の推定値ρNを求めることである。
所与のtにて、系(4)は未知数

に対して線形であり、ここで、j=1,2,...,mである。
2次元信号A={aij(t,t)}の要素は正確に計算できず(独立出力に誤差があると分かっている)、同位体の放射能A(t)も誤差がある状態で測定されるので、2次元信号Aの要素及び測定された放射能A(t)は、標準的法則に従って分布した独立ランダム量であると考えることができ、それぞれ数学的期待値は

及び

に等しく、分散量は

及び

に等しい。

ここで、

は、(未知の)同位体の比放射能及び測定放射能の真値であり、
εijは、比放射能aij(t,t)を求める際の誤差であり、
δは、大気中のRNGの放射能A(t)を測定する際の誤差である。
測定放射能A(t)と2次元信号{aij(t,t)}の要素との両方で誤差を考慮に入れるために、直交回帰[4]の定義が使用され、ランダム量aij(t,t)及びA(t)の独立性により、信号は下式のように書くことができる。

ここで、
は、合計放射能に対する放射能源の寄与率であり、

は、比放射能の未知の正確な値であって、その推定値はρNを求めるプロセスでさらに厳密になり、aij(t,t)は、独立及び累積出力要素に関して式(2)〜(3)に従って計算した比放射能であり、これは放射性変換の同重体鎖(изобарых цепочек радиоактивных превращений)の誤差を有し、A(t)は、サンプルで測定したRNGである。
信号(6)は、放射能源の寄与率ρN、j=1,2,...,mの未知のベクトルとは別に、計算した放射能

の未知の真値も含み、その推定値も合流解析[3,4]を使用して求められる。
ここで、i=1,2,...,n、j=1,2,...,mである。
以下の条件は、信号(6)の最小点で満たさなければならない。
最小信号(6)の構造図が図3に示され、これは図2に示した構造図のブロック1に対応する。
方程式系(7)〜(8)の固定されたtにおける直線性にもかかわらず、タスクは系(7)の条件が不良であるため、タスクは計算の観点から不正確である。系(7)のマトリクスにおける妥当な最大数と妥当な最小数との関係は、ほぼ1026程度になることがある。したがって、それを解くために、特定の技術を適用する必要があり、特許請求の範囲の方法では、多基準数理計画法の方法があって、ここでは不正確なタスクを解決する他の方法のように、正則化パラメータの値を求める必要はない。

の第1のステップとして、SLAE(7)は、多基準数理計画法(許容可能な値区間を圧縮する方法、目的計画法)、及び

の推定値を求める第1の近似の方法によって解かれる。与えられた値tにおける真値

の推定値を得るために、推定値

を得る各ステップで、条件(8)[3]を使用し、その結果、以下のタイプのm個の未知数がある状態で1次方程式のn系を追加的に解くことになる。
このように得られた値の推定値は、自然な状態に適合しなければならない、すなわち、測定値aij(t,t)の不確定性区間に属する。
この条件を満たさない場合は、この不等式に適合しない

を、最近傍境界点の値で置換しなければならない。これにより、信号Fの値を、繰り返しプロセスの以前のステップのものと比較して、新しい定数値に対して増加し、その結果、繰り返しプロセスの収束速度が増加するか、又は振動が出現する。
推定値

を計算した後に、汎関数の値が増加しないためには、以前の繰り返しにおけるその値と比較して汎関数Fの対応する成分が増加している推定値

のセットを、以前のステップの対応する値で置換しなければならない。
真値

の推定値を調整した後、同様の解に使用されるようなA.N. Tikhonovによる正則化の代わりに、多基準数理計画法の方法によって、ρNの解に対する次の近似ρNが求められる。
アルゴリズムを停止する基準は、隣接する繰り返しの信号Fの値間及びベクトルρNの成分間とのわずかな差である、すなわち、以下の不等式を満たす。

ここで、

は、第1の繰り返しにおける解に対する次の近似であり、
γ、γは、ρNの推定値の計算値の正確さを定義する幾つかの数(小さい小数部、例えば0.001)である。
多基準数理計画法の方法によって解く場合は、
1)数理計画法の2基準タスクを形成する。

上式には制限事項

がある。
ここで、Jはタイプ(4)の方程式系の不一致の平方の合計を調整する信号であり、これによって解の推定値

とクリプトン及びキセノン同位体の測定放射能との一致が確実に行われ、一方でJは解のタイプを形成する信号である。
2)閾値最適化法又は目的計画法を使用すると、アルゴリズムは、以上の汎関数のうち1つを除く全部を制限事項条件へと移すことによって、数理計画法(10)の2基準タスクから1基準タスクになる。
閾値最適化法(又はe制限事項の方法)の結果、目的関数及び制限事項に様々な可能な組合せが生じる。アルゴリズムは以下のタイプを適用する。
タスク(11)は2次計画法のためのもので、タスク(12)は非線形計画法のためのものである。
制限事項δ及びβの右側の推定値は、制限事項

で汎関数J及びJを独立して最小化して得ることができる。ここで、数理計画法を使用することができる。
目的計画法は2つの解モデル、すなわち、アルキメデスモデルと優先権があるモデルとを含む。
アルキメデスモデルを使用する場合は、すべての目的関数を制限事項に移し、制限事項からのその偏差の重み付け合計を最小化する。
ここで、
は、重み付けした係数であり、
は制限事項からの偏差である。
優先権があるモデルを使用する場合は、目的関数を連続的に制限事項に移し、制限事項からの目的関数値の偏差を最小化する。ここでは、このステップで求められたような偏差値dを、次のステップi+1の最適偏差として使用する。
ステップ1:
ステップ2:
少数のキセノン同位体によって核爆発を特定するために、このような同位体の出力が中性子エネルギーにそれほど依存しないという事実を使用する。
これは図4に示され、それは、核分裂スペクトル中性子及び14MeVのエネルギーの中性子に対応する累積出力の割合に応じた同位体Xe133及びXe135の平均累積出力のプロットを示す。累積出力は最大5%の誤差を有することが知られている。
図4から、平均出力値(核分裂スペクトル中性子と14MeVのエネルギーの中性子の等しい割合に対応する値が例として示されている)がこれらの誤差内であることが分かる。
2つのU235核分裂タイプを(核分裂スペクトル中性子と14MeVのエネルギーの中性子によって)1つの核分裂タイプに組み合わせ、2つのPu239核分裂タイプを(核分裂スペクトル中性子と14MeVのエネルギーの中性子によって)1つの核分裂タイプに組み合わせて、2〜4個の測定同位体による特定をし、その結果、特定可能な核分裂タイプの数が(4タイプではなく2タイプに)低減される。
ここで、比放射能は以下のように計算される。
1)核分裂性U235の場合−独立出力ベクトル

を用いて式(2)に従う。ここで、
は、U235がそれぞれ核分裂スペクトル中性子と14MeVのエネルギーの中性子によって核分裂した場合の、同重体鎖(изобарых цепочек)の独立出力要素である。cは独立出力
のその合計c∈[0,1]における割合を考慮するためのパラメータである。
2)核分裂性Pu239の場合−独立出力ベクトル

を用いて式(2)に従う。ここで、
は、Pu239がそれぞれ核分裂スペクトル中性子と14MeVのエネルギーの中性子によって核分裂した場合の同重体鎖(изобарых цепочек)の独立出力要素である。cは独立出力
のその合計c∈[0,1]における割合を考慮するためのパラメータである。
及びcによって、それぞれピッチΔc及びΔcを有する2次元グリッドを設定し、異なるc及びcの信号最小値(6)を求めた後、系(2)の不一致の平方の合計が最小になるクリプトン及びキセノン同位体の合計放射能に対する放射能源の寄与率
は、真とされる。
したがって、核爆発のパラメータを特定するために提案される方法は、以下のように実行することができる。
1.個々のクリプトン及びキセノン同位体(Kr83m、Kr85m、Kr85、Kr88、Xe131m、Xe133m、Xe133、Xe135)の放射能A(t)を大気中で測定し(tは測定時間)、ここで

であり、nは測定同位体の数である。
2.様々なタイプの核分裂性物質(U 235,U14 235,Pu 239及びPu14 239)について、事象(核爆発)出現時間から、クリプトン及びキセノン同位体(例えばKr85m/Xe135)の放射能A(t)を測定する時間までの分離を考慮せずに、時間への同位体放射能関係式の依存性を構築する。
3.同じ同位体について、分離を考慮せずに、測定実験点から「逆の時間」でそれが相対放射能値と一致するまでの、同位体(例えば、Kr85m/Xe135)の関係式を求める。
4.値を一致させることにより、クリプトン及びキセノン同位体が放射性変換の同重体鎖(изобарым цепочекам радиоактивных превращений)に沿ってその先行同位体から分離する時間間隔[t,t]を求める。
5.ピッチΔtの時間グリッドを間隔[t,t]内に設定する。
6.クリプトン及びキセノン同位体の比放射能の2次元信号を形成し、グリッドのノードごとに記憶する。
ここで、行は特定の同位体に対応して、列は特定の核分裂タイプに対応し、mは考察される核分裂タイプの数である。ここで、aij(t)はjタイプの核分裂のi同位体の比放射能値に対応し、この放射能は式(2)に従って分離時間tまで計算され、

は式(3)に従って分離時間tを超える時間tにて計算される。
7.測定された放射能値A(t)及び2次元信号{aij(t,t)}の要素が、それぞれ数学的期待値

及び

、平均2乗偏差σ(A(t))及びσ(aij(t,t))を有し、標準的法則に従って分布した統計的に独立した量であると見なして、式(6)に従って1次元信号Fを形成する。
8.

及び

を推定する精度を特徴付ける数γ、γを設定する。
9.第1の繰り返しにおいて、制限事項

を満たした状態で、

(以降の繰り返しにおいては、

を得て、以下の数理計画法の2基準タスクを形成する。

10.許容可能な値区間の圧縮方法又は目的計画法を使用すると、アルゴリズムは、以上の凡関数のうち1つを除く全部を制限事項条件へと移すことによって、式(11)〜(14)による2基準タスクの数理計画法から1基準タスクになる。
11.2次計画法、非線形計画法、目的計画法(アルキメデスモデル及び優先権があるモデル)を使用して、合計放射能に対する個々の放射能源の推定放射能寄与率の第1の近似

を求める。
12.第1の近似

を得た後、2次元信号{aij(t,t)}の要素をさらに厳密に規定する。そのために、m個の未知数があるn系の線形方程式を解く。

ここで、第1の繰り返しで求めた推定近似

で(ρN)を置換する。
13.次に、アルゴリズムで、新しい値

が要素aij(t,t)の不確実性の自然区間を満足するかチェックする。

この条件を満たさない場合は、この不等式を満足しない

の代わりに、最近傍境界点の値を使用する。
それにより、信号Fの値は、繰り返しプロセスの以前のステップと比較して、変数

の新しい値より大きくなることがあり、その結果、繰り返しプロセスの収束速度が低下し、振動が出現する。
推定値

を再計算した後に信号Fの値が増加しないために、汎関数Fの対応する成分が以前の繰り返しにおけるその値と比較して増加している推定値

のセットを、以前のステップの対応する値と交換しなければならない。
14.項目9〜13で言及した操作を、以下の条件を満たすまで繰り返さなければならない。

15.少数の同位体(2〜4個の同位体)によって核爆発を特定するために、それぞれピッチΔc及びΔcのc及びcで2次元グリッドを設定する。ここでc及びcはRTICの独立及び累積出力要素を合計するための重みである。
16.c及びcの値ごとに、独立出力

及び

のベクトルを計算する。
17.ベクトル
の対ごとに比放射能aij(t,t)}c1c2の2次元信号を計算し、記憶する。ここで、

18.項目14の条件を満たすまで、項目6〜13で言及した演算を、2次元信号ごとに実行する。
19.核爆発を特定するタスクを解決した後に求められる、信号推定値

の中から、対応する2次元信号{aij(t,t)}c1c2にて、

の値が最小になるその推定値を選択する。
20.関係式

が最小になる分離時間tを求める。
アルゴリズムの一般的ブロック図(図2)に図示されるブロック「この間隔に分離間隔[t,t]及びピッチΔtを導入する」は、項目4、5に対応し、
ブロック「信号

をtまで最小化する」は項目20に対応する。
アルゴリズムの主要部分は、図3に図示されたブロック1「

の推定値を検索する」に入れられる。
ブロック「初期データ

を入力」は、方法の項目1、7、8に対応する。
ブロック「瞬間核分裂の2次元信号{aij(t,t)}の要素の計算」は、方法の項目6、17に対応する。
ブロック「c及びcによるグリッド。平均した独立及び累積出力を形成する」は、方法の項目15、16に対応する。
ブロック「

を初期化する」は、方法の項目9に対応する。
上記方法の項目9〜11で言及した演算は、ブロック「多基準数理計画法によってρN近似を検索する」で実行される。
ブロック「次の近似

を得る線形方程式の系を解く」は項目12を実現し、ブロック「

」、「推定値

を境界点値と交換する」、「推定値


を以前の繰り返しの値と交換する」、及びそれらを結合する条件は、方法の項目13に対応する。
ブロック「満たされた条件を出力する」は上記方法の項目14を実現し、ブロック「平均した出力の最適解を選択する」は項目19を実現する。
上記提案した方法の実施を、2.4GHzのIntel Celeron processor、RAM768MB及びMatlab 7.0数理パッケージを有するパーソナルコンピュータでシミュレーションした。
爆発から6日後にサンプルを採取し、5つの同位体(Kr85m、Xe131m、Xe133m、Xe133、Xe135)の放射能測定をシミュレーション対象とした。分離時間が、分かっているものとして事象から3時間後に等しいという条件で、計算された。
測定した放射能の各値は、それらの「真の」値の5%に等しい二乗平均平方根偏差を有し、ガウス雑音により付加的に「雑音がある状態にされた」。
以下は核分裂タイプの組合せ(ρN変数で可能なセット)である。
1)Uth 235+Xe133バックグラウンド(未知の放射能源が2つ)
2)Uth 235+U 235+U14 235(未知の放射能源が3つ)
3)Uth 235+Pu 239+Pu14 239(未知の放射能源が3つ)
4)U 235+U14 235(未知の放射能源が2つ)
5)U 235+U14 235+Xe133バックグラウンド(未知の放射能源が3つ)
6)Pu 239+Pu14 239(未知の放射能源が2つ)
7)Pu 239+Pu14 239+Xe133バックグラウンド(未知の放射能源が3つ)
8)U 235+U14 235+Pu 239+Pu14 239(未知の放射能源が4つ)
9)U 235+U14 235+Pu 239+Pu14 239+Xe133バックグラウンド(未知の放射能源が5つ)
ここでUth 235は原子炉からの放射である(原子炉に関するデータは文献から得た)。
真の解は4つの組合せであり、U 235の相対寄与率は100、U14 235の相対寄与率は100である。シミュレーション結果を表1に示す。
「解法」の行は、この方法で提案される核爆発を特定するタスクを解決する4つの方法(2次計画法、非線形計画法、アルキメデスモデル、優先権があるモデル)を示し、これら4つの方法を類似のアルゴリズム(Tiknonovの正則化)で使用する解法と比較した。
「核分裂タイプの組合せ数」の行は、合計9つの組合せから、対応する解法(Tikhonovの正則化、多基準数理計画法)について方程式系(4)の不一致の平方の合計が確実に最小になるようにする核分裂タイプの組合せ数を示す。
「系行列の条件制限数の次数」の行は、2行目に示した核分裂タイプの組合せに対応する、系(4)の行列の条件制限数の次数を示す。
「解の推定値」の行は、2行目に示した核分裂タイプの組合せで提示された核分裂タイプの組合せにおける推定値を示す。例えば、Tikhonovの正則化に対しては、不一致の平方の合計の点から、2つの組合せが最適である。3つの核分裂タイプがこの組合せに対応する。すなわち、計算した相対寄与率が35.99であるUth 235、計算した相対寄与率が42.97であるU 235、及び計算した相対寄与率が110.27であるU14 235である。他の解法にも同じことが当てはまる。
「不一致の平方の合計」の行は、方程式系(4)の不一致の平方の合計の値を示し、これは核分裂タイプの組合せ、及びクリプトン及びキセノン同位体の合計放射能に対するその推定の寄与率について計算されている。
「アルゴリズムを使用する時間(分)」の行は、個々の方法によって寄与率の推定値を得るために必要な時間を分単位で示す。
表1
様々な方法により特定タスクを解決した結果(放射能源はU 235及びU14 235であり、真の解は100及び100である)
表1から、Tikhonovの正則化方法はマイナスの結果を与え、解は原子炉の有意の相対寄与率を含む(真の解にはこれがない)ことが分かる。
プラスの解は、マイナスではない変数の追加条件を使用した場合に、多基準計画法(2次、非線形、目的計画法(アルキメデスモデル及び優先権があるモデル))によって得られる。
最適な結果は、核分裂タイプの9番目の組合せに対応する。これは真の解と矛盾しない。何故なら、真の解で提示されていないこれらの核分裂タイプの寄与率がわずかだからである(その大部分はゼロである)。
したがって、提案される方法の利点は以下の通りである。
以下のことにより、核爆発パラメータを特定する効率及び精度が向上する。正則化パラメータの計算を必要としない多基準数理計画法によって、様々な核分裂タイプの組合せを同時にチェックし、解に適用され、タスクの具体的説明(マイナスでない、解の有界性)に対応する追加の制限事項を使用し、様々な目的関数を同時に使用し、2つのエネルギー群の中性子による1つの物質の2つの核分裂タイプを組み合わせて1つの核分裂タイプにする、すなわち、方程式系の未知数の数を低減する。

Claims (2)

  1. クリプトン及びキセノンの放射性同位体によって核爆発を特定する方法であって、
    事象発生後の時間tに、測定ステーション付近の大気中における各同位体の合計放射能の変化を表す信号(ここで、当該信号を下記の(1)式で示す)を測定し、
    分離を考慮しない同位体放射能と時間との関係、及び考察される全核分裂タイプについて、測定点から逆の時間で得られる同位体放射能間の関係を構築し、
    分離間隔[t,t]を決定し、
    前記分離間隔[t,t]内に時間グリッドを設定し、
    核分裂タイプの組合せを形成し、
    前記分離間隔内の各グリッドノード及び各組合せについて、分離時間t及び測定時間tに対して各同位体の比放射能の値を示す2次元信号A、及び、核分裂性物質及び中性子エネルギーの潜在的発生源を計算し、
    測定された前記(1)式で示した信号の誤差としての二乗平均平方根値(ここで、当該二乗平均平方根値を下記の(2)式で示す)を設定し、
    かつ、前記2次元信号{ai;j(t,t)}の要素の誤差としての二乗平均平方根値σ(aij(t,t))を設定し、
    下記の(3)式で示す信号推定値の精度を定義するγ、γを設定し、
    前記(1)式で示した信号と、2次元信号{ai;j(t,t)}の行に前記(3)式で示した信号の値を掛けて得た積との差の平方の合計から得られる解の精度を定める信号J、及び前記(3)式で示した信号のタイプを定める信号Jを形成することによって、核爆発を特定し、
    設定された組合せの前記信号J及びJから制限事項信号及びターゲット信号(目的関数)を形成し、
    繰り返しプロセスを使用して各繰り返しにおいて細分することによって、前記(3)式で示した信号の要素の2次元信号{ai;j(t,t)}の値を求め、
    前記(3)式で示した信号の要素に従って、前記合計放射能に対する可能な各核分裂タイプの放射能寄与率の点推定値を決定し、
    不一致の平方の合計によって核分裂タイプの最適組合せを選択することを特徴とする方法。
  2. 異なる核分裂タイプに対応する同重体鎖(изобарых цепочек)の独立出力要素及び累積出力要素の重みを合計し、
    重みc及びcに従って2次元グリッドを形成し、
    重み(c、c)の対ごとに、比放射能の2次元信号要素{aij(t,t)c1c2}を計算し、
    請求項1に従って下記の(4)式で示す信号推定値を計算し、
    下記の(5)式の値が最小になる前記信号の推定値を選択することによって、
    それぞれ異なるエネルギー群の中性子による2タイプのU235とPu239核分裂を組み合わせて1つの核分裂タイプ
    にすることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
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