JP2013527136A - Rock阻害剤としての複素環アミド - Google Patents

Rock阻害剤としての複素環アミド Download PDF

Info

Publication number
JP2013527136A
JP2013527136A JP2012555446A JP2012555446A JP2013527136A JP 2013527136 A JP2013527136 A JP 2013527136A JP 2012555446 A JP2012555446 A JP 2012555446A JP 2012555446 A JP2012555446 A JP 2012555446A JP 2013527136 A JP2013527136 A JP 2013527136A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
het
group
substituted
aryl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012555446A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5710650B2 (ja
JP2013527136A5 (ja
Inventor
レイセン,ディルク
デフェルト,オリヴィア
カヴァル,ナドゼヤ
ブロム,ペトラ
ボラン,サンドロ
Original Assignee
アマケン エンヴェー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アマケン エンヴェー filed Critical アマケン エンヴェー
Priority claimed from PCT/EP2011/053343 external-priority patent/WO2011107608A1/en
Publication of JP2013527136A publication Critical patent/JP2013527136A/ja
Publication of JP2013527136A5 publication Critical patent/JP2013527136A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5710650B2 publication Critical patent/JP5710650B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Pyridine Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)

Abstract

本発明は、式(I)の新たなキナーゼ阻害剤、より具体的にはROCK阻害剤、かかる阻害剤を含む組成物、特に医薬品、並びに疾患の治療及び予防法におけるかかる阻害剤の使用に関する。特に、本発明は、新たなROCK阻害剤、かかる阻害剤を含む組成物、特に医薬品、並びに疾患の治療及び予防法におけるかかる阻害剤の使用に関する。加えて、本発明は、治療方法、並びに性機能障害、炎症性疾患、眼疾患、及び呼吸器疾患を含む多くの治療指標への適用にのための薬剤の製造における上記化合物の使用に関する。
【化1】
【選択図】なし

Description

本発明は、新たなキナーゼ阻害剤、より具体的にはROCK阻害剤、かかる阻害剤を含む組成物、特に医薬品、並びに疾患の治療及び予防法におけるかかる阻害剤の使用に関する。特に、本発明は、新たなROCK阻害剤、かかる阻害剤を含む組成物、特に医薬品、並びに疾患の治療及び予防法におけるかかる阻害剤の使用に関する。
セリン/トレオニンプロテインキナーゼROCKは、ヒトにおいては2つのアイソフォームROCK I及びROCK IIからなる。ROCK Iは18番染色体上にコードされるが、Rhoキナーゼとも呼ばれるROCK IIは12番染色体上に位置する。これらはどちらも160kDa近くの分子量を有する。これらは65%の全体的な相同性を有し、キナーゼ領域においては95%相同である。それらの配列類似性にも関わらず、ROCK I及びROCK IIは組織分布が異なる。ROCK Iの最高レベルの発現は、心臓、肺、及び骨格組織において観察されるが、ROCK IIは主として脳において発現される。最近のデータから、これら2つのアイソフォームが部分的に機能的に(functionally)余剰であり、ROCK Iがより免疫学的事象に関与し、ROCK IIがより平滑筋機能に関与することが示されている。ROCKという用語は、ROCK I(別名ROK−β、p160ROCK、又はRhoキナーゼβ)及びROCK II(別名ROCK−α又はRhoキナーゼα)を指すものである。
ROCK活性は、Rho(Ras相同)GTP結合タンパク質の成員であるGTPアーゼRhoAによって増強されることが示されている。活性なGTP結合状態のRhoAは、自己阻害カルボキシル末端ループ中に位置するROCKのRho結合領域(RBD)と相互作用する。結合の際に、ROCK陰性調節領域とキナーゼ領域との間の相互作用が妨げられる。このプロセスによって、キナーゼが、それが完全に活性であるオープンな立体配座を得ることが可能となる。オープンな立体配座は、キナーゼカルボキシル末端領域中のPH領域へのアラキドン酸等の脂質活性化因子の結合によっても誘導される。別の活性化機構はアポトーシス中に起こると記載され、ROCK I及びROCK IIのそれぞれについてカスパーゼ−3及びカスパーゼ−2(又はグランザイムB)によるカルボキシル末端の切断を伴う。
ROCKは、平滑筋収縮、アクチン細胞骨格構築、血小板活性化、ミオシンホスファターゼの細胞接着、細胞移動、細胞増殖、及び細胞生存の下方制御、大動脈平滑筋細胞のトロンビン誘導応答、心筋細胞の肥大、気管支平滑筋収縮、平滑筋収縮、並びに非筋細胞の細胞骨格再構築、容積調節アニオンチャネルの活性化、神経突起退縮、創傷治癒、細胞形質転換、並びに遺伝子発現等の様々な細胞機能において重要な役割を果たす。ROCKは自己免疫及び炎症に関与する幾つかのシグナリング経路においても作用する。ROCKは、TNF及び他の炎症性サイトカインの産生をもたらす重要な分子であるNF−κBの活性化の一端を担うことが示されている。ROCK阻害剤は、リポ多糖(LPS)刺激性THP−1マクロファージにおけるTNF−α及びIL−6の産生に対して作用することが報告されている。したがって、ROCK阻害剤は、自己免疫疾患及び炎症性疾患、並びに酸化的ストレスを治療する有用な治療法を提供する。
結論として、ROCKは平滑筋細胞機能における主要な制御点であり、様々な炎症細胞における炎症プロセス、並びに多くの罹病器官における線維化及びリモデリングに関わる重要なシグナル成分である。ROCKが喘息、COPD、及び緑内障を含む多くの疾患の原因に関与するという明らかな徴候がみられる。加えて、ROCKは、眼疾患、気道疾患、循環器疾患、炎症性疾患、神経障害及びCNS障害、増殖性疾患、腎疾患、性機能障害、血液疾患、骨疾患、糖尿病、良性前立腺過形成、移植片拒絶反応、肝疾患、全身性エリテマトーデス(lupuserythematosus)、痙攣、高血圧、慢性閉塞性膀胱疾患、早産、感染、アレルギー、肥満、膵疾患、並びにAIDSを含む様々な疾患及び障害に関係があるとされている。
ROCKは、ノックアウトモデル及び多数の学術研究によって実証されるように安全な標的であるようである。これらのKOマウスデータを、くも膜下出血後の血管攣縮の治療に使用される適度に強力なROCK阻害剤であるファスジルを用いた市販後調査と組み合わせると、ROCKが真の重要な薬物標的であることが示される。
ROCK阻害剤は、ROCK経路に関係がある障害の治療のための治療剤として有用であり得る。したがって、特にこれらの障害の大半に対する現在利用可能な不適切な治療を考えると、ROCK活性化に関連する様々な疾患又は病態を治療するのに有用なROCK阻害剤を開発することの必要性は大きい。幾つかの非限定的な例は緑内障、喘息、及びCOPDである。
視神経の損傷により視力低下及び失明を招く可能性がある疾患群である緑内障は、眼圧の上昇によって引き起こされる。これは、大抵は診断後生涯にわたる管理を必要とする慢性疾患である成人失明の一般的な原因である。現行の治療法は疾患を治癒せず、抑制するものでしかなく、更には刺激、局部的副作用及び全身性副作用という欠点があるため、治療の改善が必要とされている。加えて、ROCK阻害剤の抗炎症要素及び神経再生要素のような更なるプラス効果が非常に好ましい。Y−27632等の参照ROCK阻害剤は、培養ヒトTM細胞において細胞形状の変化を引き起こし、ストレスファイバー、接着斑、及びMLCリン酸化を減少させる。これらはin vitroでヒト小柱網を弛緩させ、in vitroでヒトシュレム管内皮細胞を弛緩させ、動物に局所的に適用した場合に、小柱網房水流出(trabecular outflow)の著しい増加をもたらし、眼圧の強い低下を生じる。
アレルギー性喘息は、遺伝的に感受性の強い人における遍在性環境タンパク質に対する不適応な免疫応答に起因する慢性炎症性気道障害である。それなりに成功した治療法にも関わらず、これらの治療法は治癒をもたらさないため、有病率は増加しており、依然として憎悪及び無反応者数の増加が存在する。この疾患の全ての要素に対処する新たな効果的なステロイド節約治療が必要とされている。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、異常な炎症性応答、気管支収縮、並びに肺組織のリモデリング及び破壊に関連する不可逆的な気流制限を特徴とする疾患群を表す。これは世界中で主要な死因の1つであり、有病率は着実に増大している。現行のレジメンでは不十分であるため、新規の治療アプローチが緊急に必要とされている。グルココルチコイドは効果が限られているか、又は効果を有しないため、これまでは気管支拡張剤のみが使用されている。Y−27632等の参照ROCK阻害剤は、ヒトの単離気管支標本を弛緩させ、麻酔動物において気道抵抗の増大を抑え、in vitro及びin vivoでβ作動薬の弛緩効果を高め、吸入時の急速な気管支拡張をもたらす。加えて、ROCK阻害剤は酸化的ストレスの臨床的指標であるHによって誘導される気管平滑筋収縮を妨げる。
気道炎症に関しては、ROCK阻害剤は、炎症性物質によって媒介される経内皮透過性の増大に対抗し、内皮障壁の完全性を維持し、in vivoでオボアルブミンチャレンジ後の好酸球の流入を阻害し、肺水腫形成及び好中球移動を防ぎ、アレルギーマウスにおけるメタコリン(methacholine)及びセロトニンに対する気道HRを抑制し、LPS誘導性TNF放出を妨げる。気道の線維化及びリモデリングについては、ROCK阻害剤は、誘導される気道平滑筋細胞の移動を妨げる。気道リモデリングにおけるROCKの役割のin vitroエビデンスが、ヒト肺癌細胞株、ウシ気管平滑筋細胞、及びヒト気道平滑筋において得られた。線維症全般におけるROCKの役割のin vivo証拠が、ROCKの部分欠失に応じて減弱化した(attenuated)心筋線維症を示すマウスによってもたらされた。慢性高血圧ラットモデルにおける心筋梗塞に応じたY−27632による、また、鬱血性心不全の場合のファスジルによる心筋線維症の減弱化は、リモデリングにおけるROCKの重要性を更に示唆する。最後に、ROCK阻害剤は、平滑筋細胞のアポトーシスによる細胞消失を増大させる。
ヒトの男性及び女性の両方の性的応答は、生理学的因子、心理的因子、及びホルモン因子の相互作用に起因する。しかしながら、男性及び女性に共通する性的応答の一側面は、血管作動性の応答であり、性的刺激に応じた血管平滑筋の弛緩の結果として性器の生殖組織の充血をもたらす。このため、陰部(pudendal)血管系の平滑筋が弛緩すると、陰茎及び陰核内の血圧及び血流が増大する。この動脈内の血液流入は、陰茎又は陰核の海綿体の肥大を引き起こし、勃起をもたらす。
インポテンス(男性の勃起不全)は、満足のいく性的能力及び性交に十分な勃起を達成し、維持することができないこととして一般的には定義される。インポテンスは、心理的不調(disturbances)、神経学的異常、若しくはホルモン欠乏を含む他の生理学的不調、又は原因の組合せによるものであり得る。米国では、男性のインポテンスには、40歳の男性の40%が罹患し、罹患率は年齢とともに増加して50代までに約50%、70代までには67%に上昇すると推定される。米国においては最大で3000万人の男性がインポテンスを患っている可能性があると推定される。
女性も、年齢とともに増加し、閉経の開始及び血管障害のリスクの増加に関連する性機能障害を有することがある。このように、男性と同様、女性の性的興奮は、少なくとも部分的に、陰核を充血させる血流の増加を伴う。膣への血流は膣の潤滑も増大させる。このため、女性の性機能障害は、性行為の間中、陰核の充血及び/又は膣の潤滑を達成又は維持することができないことに起因し得る。
現在、勃起不全の治療に使用される血管拡張剤の多くは、血管平滑筋の収縮活動を開始するのに必要とされるカルシウムイオンを減少させるシグナル伝達経路を標的とする。しかしながら、生理学的観点からすれば、血管収縮の開始は、数秒〜数分しか続かない非常に急性の事象である。勃起組織は、カルシウム非依存性のシグナル伝達経路を介した長期的な血管収縮によって弛緩状態に維持される。カルシウム非依存性の血管収縮を維持するシグナル経路は、RhoA/Rhoキナーゼ経路である。したがって、ROCK阻害剤は勃起不全の治療に有用である。このため、一態様では、本発明は、性的刺激を受ける器官においてRhoキナーゼ活性を弱める化合物と薬学的に許容可能な担体とを含む組成物を、それを必要とする個体へ局所投与することを含む、男性又は女性の性機能障害を治療する方法を含む。
幾つかの異なるクラスのROCK阻害剤が知られている。現在の焦点は腫瘍学及び心臓血管系への適用である。これまで、ROCK阻害剤の顕著な治療可能性は、限られた範囲内でしか検討されてこなかった。これは、ROCKが強力かつ広範な生化学的調節因子であり、ROCKの全身的阻害が、ほとんどの疾患の治療にとって副作用であると考えられる強い生物学的影響をもたらすためである。実際に、強い炎症性要素を有する疾患を治療するためのROCK阻害剤の医学的使用は、平滑筋細胞収縮の強直期の調節におけるROCKの極めて重要な役割によって阻まれている。全身に利用可能なROCK阻害剤は、血圧の著しい低下を誘導する。したがって、異なる性質を有するROCK阻害剤が強く必要とされている。
平滑筋機能、及び/又は炎症プロセス、及び/又はリモデリングを調節することによる障害の標的特異的治療については、ROCK阻害剤を標的器官に送達すること、及び相当量のこれらの薬物が他の器官に入るのを回避することが非常に望ましい。したがって、局部適用又は局所適用が望まれる。通常、薬物の局所投与は、気道障害、眼障害、性機能障害、及び皮膚障害の治療に適用されている。加えて、罹病組織への局部的な注射/浸潤は、局部に適用されるROCK阻害剤の潜在的な医学的使用を更に拡大する。或る特定の基準が満たされていれば、これらの局部適用によって、標的組織において高い薬物濃度が達成される。加えて、ROCK阻害剤をインプラント及びステントに含入させることによって、アテローム性動脈硬化症、冠動脈疾患、及び心不全等のCV疾患の局部治療にまで医学的適用を更に広げることができる。
直接局部適用が医療行為において好ましいにも関わらず、体循環に到達する薬物レベルが懸念されている。例えば吸入による局部送達による気道疾患の治療は例えば、大量の薬物がGI管に入ること及び/又は肺を介した体内吸収による全身曝露のリスクを有する。局部送達による眼疾患の治療についても、角膜の低い透過性、流体に対する低い容量、効率的な排出、及び眼瞼における血管の存在のために、相当量の薬物がGI管及び/又は体循環に入る。皮膚適用、局部注射、及び埋め込み型の医療機器についても、体循環への漏出の重大なリスクがある。したがって、局部適用に加えて、化合物は好ましくは相当の全身的曝露を回避する更なる性質を有するべきである。
ソフトドラッグ(Soft drugs)は、体循環に入ると不活性化される生物学的に活性な化合物である。この不活性化は肝臓内で達成することができるが、好ましい不活性化は血液中で起こるべきである。これらの化合物は、標的組織/器官に局部適用すると、それらの所望の効果を局部的に発揮する。ソフトドラッグはその組織から体循環へ漏出すると、非常に迅速に不活性化される。このため、最適なソフトドラッグは、標的組織/器官において所望の生物学的効果を発揮するのに十分に安定であるが、血液中で生物学的に不活性な化合物へと迅速に分解される。加えて、最適なソフトドラッグがそれらの生物学的標的で滞留作用(retention)を有することが非常に好ましい。この性質は1日の適用回数を制限し、薬物及び代謝産物の全負荷を低減するために非常に望ましく、更には患者のコンプライアンスを大幅に増加させる。
結論として、幅広い疾患状態の治療のためのソフトROCK阻害剤を設計及び開発することが引き続き必要とされている。本明細書中に記載される化合物及び薬学的に許容可能なその組成物は、ROCK活性化に関連する様々な障害若しくは病態の治療又はその重症度の軽減に有用である。より具体的には、本発明の化合物は好ましくは、平滑筋細胞機能、炎症、線維化、過剰な細胞増殖、過剰な血管形成、過敏性、バリア機能障害、神経変性(neurogeneration)、及びリモデリングに関わる疾患等のROCKが関与する少なくとも1つの疾患又は障害の予防及び/又は治療に使用される。例えば、本発明の化合物は、下記のような疾患及び障害の予防及び/又は治療に使用することができる:
網膜症、視神経症、緑内障、及び黄斑変性症、網膜色素変性症等の網膜変性疾患、及び炎症性眼疾患を含むが、これらに限定されない眼疾患又は眼障害;
肺線維症、肺気腫、慢性気管支炎、喘息、線維症、肺炎、嚢胞性(cystic)線維症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支炎、及び鼻炎、及び呼吸窮迫症候群を含むが、これらに限定されない気道疾患;
副鼻腔問題、聴覚問題、歯痛、扁桃炎、潰瘍、及び鼻炎を含むが、これらに限定されない耳鼻咽喉疾患;
過角化症、錯角化症、顆粒層肥厚、表皮肥厚症、異常角化症、海綿状態、及び潰瘍形成を含むが、これらに限定されない皮膚疾患;
炎症性腸疾患(IBD)、大腸炎、胃腸炎、腸閉塞、回腸炎、虫垂炎、及びクローン病を含むが、これらに限定されない腸疾患;
肺高血圧及び肺血管収縮を含むが、これらに限定されない循環器疾患;
接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、乾癬、関節リウマチ、若年性関節リウマチ、強直性脊椎炎、乾癬性関節炎、炎症性腸疾患、クローン病、及び潰瘍性大腸炎を含むが、これらに限定されない炎症性疾患;
神経障害痛を含むが、これに限定されない神経障害。本化合物はしたがって、様々な神経障害における神経変性の予防及び神経発生の刺激に好適である;
乳房、結腸、腸、皮膚、頭頸部、神経、子宮、腎臓、肺、卵巣、膵臓、前立腺、又は甲状腺のがん、キャッスルマン病、白血病、肉腫、リンパ腫、悪性腫瘍、及び黒色腫等(これらに限定されない)の増殖性疾患;
腎線維症又は腎機能障害を含むが、これらに限定されない腎疾患;
性機能障害(これは、血管作動性の応答の欠陥によって引き起こされる男性及び女性の両方の性機能障害を含むことが意図される)。本発明のソフトROCK阻害剤は、様々な原因から生じる性機能障害を治療するためにも使用することができる。例えば、1つの実施の形態では、ソフトROCK阻害剤は、性腺機能低下症(より具体的には、性腺機能低下症はアンドロゲンホルモンレベルの低下に関連する)に関連する性機能障害を治療するために使用することができる。別の実施の形態では、ソフトROCK阻害剤は、膀胱疾患、高血圧、糖尿病、又は骨盤手術後の障害を含むが、これらに限定されない様々な原因に関連する性機能障害を治療するために使用することができる。加えて、ソフトROCK阻害剤は、高血圧、鬱病、又は不安神経症の治療に使用される薬物等の或る特定の薬物を用いた治療に関連する性機能障害を治療するために使用することができる;
骨粗鬆症及び変形性関節炎を含むが、これらに限定されない骨疾患。
加えて、本発明の化合物は、良性前立腺過形成、移植片拒絶反応、痙攣、慢性閉塞性膀胱疾患、及びアレルギー等の疾患及び障害の予防及び/又は治療において使用することができる。
本発明者らは驚くべきことに、本明細書中に記載される化合物がROCKの阻害剤、特にソフトROCK阻害剤として作用することを見出した。例えば国際公開第2007/042321号に記載のもののような当該技術分野で既知のRock阻害剤と比べると、本発明の化合物は、例えばパラオキソナーゼ1(PON1)活性等によって機能的に不活性な化合物へと非常に迅速に変換されるという点で異なる。
PON1は、肝臓内で合成され、血液中に分泌され、そこで高比重リポタンパク(HDL)と排他的に結合するCa2+依存性血清クラスAエステラーゼである。さらに、PON1は、有機リン酸エステル、アリールエステル、ラクトン、及び環状炭酸エステルを含む基質の特有のサブセットを切断することが可能である。したがって、概して以下の式Iによって表される本発明の化合物のY置換基は、アリールエステル、ラクトン、及び環状炭酸エステルの群から、より具体的にはアリールエステル及びラクトンから選択される置換基を含むように選択される。
文脈上他に指示がない限り、アスタリスクは、図示した一価又は二価のラジカルが、それが関係し、ラジカルが一部を形成する構造に連結する点を示すために本明細書中で使用される。
第1の態様から見ると、本発明は、式Iの化合物、又はその立体異性体、互変異性体、ラセミ体、代謝産物、プロドラッグ若しくはプレドラッグ、塩、水和物、若しくは溶媒和物を提供する:
Figure 2013527136
(式中、
は水素、アルキル、又はシクロアルキルを含む群から選択され、
Arは
Figure 2013527136
(式中、Xは水素又はハロを含む群から選択される)を含む群から選択され、
Yは−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、−NR、−O−C1〜6アルキル、−S−C1〜6アルキル、−O−C2〜8アルケニル、−S−C2〜8アルケニル、−C1〜6アルキル、又は−C2〜8アルケニルからなる群から選択される置換基で置換されたアリール又はヘテロアリールであり、
ここで、上記−O−C1〜6アルキル、−S−C1〜6アルキル、−O−C2〜8アルケニル、−S−C2〜8アルケニル、−C1〜6アルキル、又は−C2〜8アルケニルは各々独立して、C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される置換基で置換され、
は水素、O−Het若しくは−S−Hetで置換されたC2〜8アルケニル、若しくは各々独立してアリール、ヘテロアリール、C3〜6シクロアルケニル、−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、−S−Het、−S−C1〜6アルキル、及び−O−C1〜6アルキルからなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で任意に置換されたC1〜20アルキルからなる群から選択され、
ここで、上記−O−C1〜6アルキル、−S−C1〜6アルキル、若しくはC3〜6シクロアルケニルは各々独立して、C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される置換基で置換され、
は、O−Het若しくは−S−Hetで置換されたC2〜8アルケニル、若しくは各々独立してアリール、ヘテロアリール、C3〜6シクロアルケニル、−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、−S−Het、−O−C1〜6アルキル、及び−O−C1〜6アルキルからなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で任意に置換されたC1〜20アルキルからなる群から選択され、
ここで、上記−O−C1〜6アルキル、−S−C1〜6アルキル、若しくはC3〜6シクロアルケニルは各々独立して、C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される置換基で置換され、又は、
及びRは、それらが結合する窒素原子とともに、−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR10、Het、−O−Het、−S−Het1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−C1〜4アルキル、若しくはC1〜6アルキル−O−C2〜4アルケニルからなる群から選択される1つの置換基で置換された複素環を形成し、ここで、上記C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−C1〜4アルキル、若しくはC1〜6アルキル−O−C2〜4アルケニルのそれぞれが各々独立して、アリール、ヘテロアリール、C3〜6シクロアルケニル、−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR10、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から各々独立して選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換され、
又はRは水素、C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−C1〜6アルキル−、C1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−、C2〜8アルケニル、C1〜6アルキル−C(=O)−、又はC2〜8アルケニル−C(=O)−からなる群から独立して選択され、ここで、R又はRの少なくとも一方はC1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−C1〜6アルキル−、C1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−、C2〜8アルケニル、C1〜6アルキル−C(=O)−、又はC2〜8アルケニル−C(=O)−から選択され、上記C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−C1〜6アルキル−、C1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−、C2〜8アルケニル、C1〜6アルキル−C(=O)−、又はC2〜8アルケニル−C(=O)−のそれぞれが、アリール、ヘテロアリール、C3〜6シクロアルケニル、−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から各々独立して選択される1つ、2つ、又は3つの置換基で置換され、
又はRは水素、又は各々独立してアリール、ヘテロアリール、C3〜6シクロアルケニル、−C(=O)−OR21、及び−C(=O)−NHからなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換されたC1〜6アルキルからなる群から独立して選択され、
又はR10は水素、又は各々独立してアリール、ヘテロアリール、C3〜6シクロアルケニル、−C(=O)−OR21、及び−C(=O)−NHからなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換されたC1〜6アルキルからなる群から独立して選択され、
13又はR14は水素、C1〜6アルキル、C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−C1〜6アルキル−、C1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−、又はC1〜6アルキル−C(=O)−からなる群から独立して選択され、ここで、上記C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−C1〜6アルキル−、C1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−、又はC1〜6アルキル−C(=O)−のそれぞれが、−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から各々独立して選択される1つ、2つ、又は3つの置換基で置換され、
21はC1〜20アルキル、C1〜20アルケニル、C1〜20アルキニル、任意に置換されたC3〜15シクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択され、
ここで、上記C1〜20アルキルはハロ、シアノ、ヒドロキシ、アリール−O−、アリール−S−、アリール−S(=O)−、アリール−C(=O)、−C(=O)−NR1314、C3〜10シクロアルキル、−O−C(=O)−C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−、C1〜6アルキル−S−、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルからなる群から、若しくは式:
Figure 2013527136
から各々独立して選択される1つ、2つ、3つ、若しくはそれ以上の置換基で任意に置換され、又は、
21は、それが結合するオキシカルボニル及び「アリール又はヘテロアリール」と一緒に、環状エステル環中に4個〜9個の炭素原子を含む環状エステルを形成し、
22は、各々独立してハロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、及びモノ−又はジ−(C1〜4アルキル)アミノからなる群から選択される1つ、2つ、3つ、又はそれ以上の置換基で任意に置換されたC1〜20アルキルであり、
Het、Het、又はHetは、
Figure 2013527136
を含む群から独立して選択される)。
更なる態様から見ると、本発明は、in vitro又はin vivoで少なくとも1つのキナーゼの活性を阻害するための、本発明の化合物又はかかる化合物を含む組成物の使用を提供する。
更なる態様から見ると、本発明は、少なくとも1つのROCKキナーゼ、例えばROCK IIアイソフォーム及び/又はROCK Iアイソフォームの活性を阻害するための、本発明の化合物又はかかる化合物を含む組成物の使用を提供する。
更なる態様から見ると、本発明は、本発明の化合物を含む医薬用及び/又は動物用の組成物を提供する。
また更なる態様から見ると、本発明は、ヒト又は動物用の医薬において使用される本発明の化合物を提供する。
また更なる態様から見ると、本発明は、眼疾患、気道疾患、循環器疾患、炎症性疾患、神経障害及びCNS障害、増殖性疾患、腎疾患、性機能障害、血液疾患、骨疾患、糖尿病、良性前立腺過形成、移植片拒絶反応、肝疾患、全身性エリテマトーデス、痙攣、高血圧、慢性閉塞性膀胱疾患、早産、感染、アレルギー、肥満、膵疾患、並びにAIDSを含む群から選択される少なくとも1つの疾患及び/又は障害の予防及び/又は治療のための薬剤の調製における、本発明の化合物の使用を提供する。
これより、本発明を更に説明する。以下の節では、本発明の種々の態様を更に詳細に規定する。そこで規定された各々の態様は、そうではないことが明確に示されていない限り、他の任意の態様(単数又は複数)と組み合わせてもよい。特に、好適又は有利であると示される任意の特徴を、好適又は有利であると示される他の任意の特徴(単数又は複数)と組み合わせてもよい。
文脈上他に指示がない限り、アスタリスクは、図示した一価又は二価のラジカルが、それが関係し、ラジカルが一部を形成する構造に連結する点を示すために本明細書中で使用される。
本発明の化合物中に存在し得る不確定の(ラセミ体の)不斉中心は、結合の不確定の立体特性を視覚化するために、波線の結合又は直線の結合を描くことによって互換的に示される。
以上で既に言及したように、第1の態様では、本発明は、その立体異性体形態、溶媒和物、及び薬学的に許容可能な付加塩を含む、式I:
Figure 2013527136
(式中、Y、R、及びArは以上で定義されたとおりである)の化合物を提供する。
本発明の化合物を説明する場合、使用される用語は、文脈上他に指示がない限り、以下の定義に従って解釈されるものとする:
「アルキル」という用語は、それ自体が又は別の置換基の一部として、式:C2x+1(式中、xは1以上の数である)の完全に飽和した炭化水素を指す。概して、本発明のアルキル基は1個〜20個の炭素原子を含む。アルキル基は線状であっても、又は分岐状であってもよく、本明細書中で示されるように置換されていてもよい。本明細書中で炭素原子の後に下付き文字が使用されている場合、下付き文字は指定の基が含有し得る炭素原子の数を指す。したがって、例えばC1〜4アルキルとは、1個〜4個の炭素原子のアルキルを意味する。アルキル基の例としては、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、ブチル及びその異性体(例えば、n−ブチル、i−ブチル、及びt−ブチル、ペンチル及びその異性体、ヘキシル及びその異性体、ヘプチル及びその異性体、オクチル及びその異性体、ノニル及びその異性体、デシル及びその異性体が挙げられる。C1〜6アルキルは、1個〜6個の炭素原子を有する線状、分岐状、又は環状のアルキル基全てを含み、そのためメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、ブチル及びその異性体(例えば、n−ブチル、i−ブチル、及びt−ブチル、ペンチル及びその異性体、ヘキシル及びその異性体、シクロペンチル、2−メチルシクロペンチル、3−メチルシクロペンチル、又は4−メチルシクロペンチル、シクロペンチルメチレン、及びシクロヘキシルを含む。
「任意に置換されたアルキル」という用語は、利用可能な任意の結合点で、1つ又は複数の置換基(例えば1つ〜4つの置換基、例えば1つ、2つ、3つ、若しくは4つの置換基又は1つ若しくは2つの置換基)で任意に置換されたアルキル基を指す。かかる置換基の非限定的な例としては、ハロ、ヒドロキシル、カルボニル、ニトロ、アミノ、オキシム、イミノ、アジド、ヒドラジノ、シアノ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、アシル、アルキルアミノ、アルコキシ、チオール、アルキルチオ、カルボン酸、アシルアミノ、アルキルエステル、カルバメート、チオアミド、尿素、スルホンアミド等が挙げられる。
「アルケニル」という用語は、本明細書中で使用される場合、他に指定のない限り、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含有する直鎖状、環状又は分岐鎖状の炭化水素ラジカルを意味する。アルケニルラジカルの例としては、エテニル、E−プロペニル及びZ−プロペニル、イソプロペニル、E−ブテニル及びZ−ブテニル、E−イソブテニル及びZ−イソブテニル、E−ペンテニル及びZ−ペンテニル、E−ヘキセニル及びZ−ヘキセニル、E,E−ヘキサジエニル、E,Z−ヘキサジエニル、Z,E−ヘキサジエニル、Z,Z−ヘキサジエニル等が挙げられる。任意に置換されたアルケニルとは、置換されたアルキルについて上記で定義されるものから選択される、1つ又は複数の(例えば1つ、2つ、3つ、又は4つの)置換基を任意に有するアルケニルを指す。
「アルキニル」という用語は、本明細書中で使用される場合、他に指定のない限り、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を含有する直鎖状又は分岐鎖状の炭化水素ラジカルを意味する。アルキニルラジカルの例としては、エチニル、E−プロピニル及びZ−プロピニル、イソプロピニル、E−ブチニル及びZ−ブチニル、E−イソブチニル及びZ−イソブチニル、E−ペンチニル及びZ−ペンチニル、E−ヘキシニル、Z−ヘキシニル等が挙げられる。任意に置換されたアルキニルとは、置換されたアルキルについて上記で定義されるものから選択される、1つ又は複数の(例えば1つ、2つ、3つ、又は4つの)置換基を任意に有するアルキニルを指す。
「シクロアルキル」という用語は、それ自体が又は別の置換基の一部として、環状アルキル基、すなわち1つ、2つ、又は3つの環状構造を有する一価の飽和又は不飽和ヒドロカルビル基である。シクロアルキルは、単環式、二環式又は多環式アルキル基を含む、1つ〜3つの環を含有する全ての飽和した又は部分的に飽和した(1つ又は2つの二重結合を含有する)炭化水素基を含む。シクロアルキル基は環中に3個以上の炭素原子を含んでいてもよく、概して、本発明によると、3個〜15個の原子を含む。多重環シクロアルキルの更なる環は、1つ又は複数のスピロ原子を介して縮合、架橋及び/又は結合していてもよい。シクロアルキル基は以下で論考される単素環のサブセットとみなされる場合もある。シクロアルキル基の例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、アダマンタニル、ビシクロ(2.2.1)ヘプタニル、及びシクロデシルが挙げられるが、これらに限定されず、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンタニル、及びビシクロ(2.2.1)ヘプタニルが特に好ましい。「任意に置換されたシクロアルキル」とは、置換されたアルキルについて上記で定義されるものから選択される、1つ又は複数の置換基(例えば1つ〜3つの置換基、例えば1つ、2つ、3つ、又は4つの置換基)を任意に有するシクロアルキルを指す。以下で「シクロアルキレン」とも称する環状基と関連して接尾辞「エン」が使用される場合、他の基との結合点として2つの単結合を有する本明細書中に定義される環状基を意味することが意図される。本発明のシクロアルキレン基は、好ましくはそれらのシクロアルキルラジカル対応物と同じ数の炭素原子を含む。
定義されるアルキル基が二価である、すなわち、2つの他の基との結合のための2つの単結合を有する場合、「アルキレン」基と称される。アルキレン基の非限定的な例としては、メチレン、エチレン、メチルメチレン、トリメチレン、プロピレン、テトラメチレン、エチルエチレン、1,2−ジメチルエチレン、ペンタメチレン、及びヘキサメチレンが挙げられる。同様に、上記に定義されるアルケニル基及び上記に定義されるアルキニル基がそれぞれ、2つの他の基との結合のための単結合を有する二価のラジカルである場合、それぞれ「アルケニレン」及び「アルキニレン」と称される。
概して、本発明のアルキレン基は、好ましくはそれらのアルキル対応物と同じ数の炭素原子を含む。アルキレン又はシクロアルキレンのビラジカルが存在する場合、それが一部を形成する分子構造への結合(connectivity)は、共通の炭素原子又は異なる炭素原子、好ましくは共通の炭素原子を介したものであり得る。これを説明するために、本発明のアスタリスクによる命名法(nomenclature)を適用すると、Cアルキレン基は、例えば−CHCHCH−CH(−CHCH)−、又は−CHCH(−CH)−であり得る。同様に、Cシクロアルキレン基は、
Figure 2013527136
であり得る。
シクロアルキレン基が存在する場合、好ましくはC〜Cシクロアルキレン基、より好ましくはCシクロアルキレン基(すなわちシクロプロピレン基)であり、ここで、それが一部を形成する構造への結合は共通の炭素原子を介したものである。本発明の化合物におけるシクロアルキレン及びアルキレンのビラジカルは置換されてもよいが、好ましくは置換されない。
「ヘテロシクリル」又は「ヘテロシクロ」という用語は、本明細書中で使用される場合、それ自体が又は別の基の一部として、少なくとも1つの炭素原子含有環中に少なくとも1つのヘテロ原子を有する、非芳香族の完全に飽和した又は部分的に不飽和の環状基(例えば3員〜13員の単環式、7員〜17員の二環式、若しくは10員〜20員の三環式の環系、又は合計で3個〜10個の環原子を含有する)を指す。ヘテロ原子を含有する複素環の各々の環は、窒素原子、酸素原子、及び/又は硫黄原子から選択される1個、2個、3個、又は4個のヘテロ原子を有していてもよく、ここで、窒素ヘテロ原子及び硫黄ヘテロ原子が任意に酸化されていても、窒素ヘテロ原子が任意に四級化されていてもよい。複素環基は、原子価が許容する限り、環又は環系の任意のヘテロ原子又は炭素原子で結合することができる。多重環複素環の環は、1つ又は複数のスピロ原子を介して縮合、架橋及び/又は結合していてもよい。任意に置換された複素環基とは、置換されたアリールについて定義されたものから選択される、1つ又は複数の置換基(例えば1つ〜4つの置換基、又は例えば1つ、2つ、3つ、若しくは4つの置換基)を任意に有する複素環基を指す。
例示的な複素環基としては、ピペリジニル、アゼチジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソオキサゾリニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、ピペリジル、スクシンイミジル、3H−インドリル、イソインドリニル、クロメニル、イソクロマニル、キサンテニル、2H−ピロリル、1−ピロリニル、2−ピロリニル、3−ピロリニル、ピロリジニル、4H−キノリジニル、4aH−カルバゾリル、2−オキソピペラジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、2−ピラゾリニル、3−ピラゾリニル、ピラニル、ジヒドロ−2H−ピラニル、4H−ピラニル、3,4−ジヒドロ−2H−ピラニル、フタラジニル、オキセタニル、チエタニル、3−ジオキソラニル、1,3−ジオキサニル、2,5−ジオキソイミダゾリジニル(2,5-dioxoimidazolidinyl)、2,2,4−ピペリドニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル(2-oxopyrrolidinyl)、2−オキソアゼピニル、インドリニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、チオモルホリニル、チオモルホリニルスルホキシド、チオモルホリニルスルホン、1,3−ジオキソラニル、1,4−オキサチアニル、1,4−ジチアニル、1,3,5−トリオキサニル、6H−1,2,5−チアジアジニル、2H−1,5,2−ジチアジニル、2H−オキソシニル、1H−ピロリジニル、テトラヒドロ−1,1−ジオキソチエニル、N−ホルミルピペラジニル及びモルホリニルが挙げられる。
「アリール」という用語は、本明細書中で使用される場合、単環(すなわちフェニル、又は融合した(例えばナフタレン若しくはアントラセン若しくは共有結合した、通常は6個〜10個の原子を含有する多芳香環(少なくとも1つの環が芳香族である)を有する、多価不飽和の芳香族ヒドロカルビル基を指す。芳香環は、任意にそれに融合した1つ〜3つの更なる環(シクロアルキル、ヘテロシクリル、又はヘテロアリールのいずれか)を含んでもよい。アリールはまた、本明細書に列挙された炭素環系の部分的に水素化された誘導体を含むことが意図される。アリールの非限定的な例には、フェニル、ビフェニルイル、ビフェニルエニル、5−テトラリニル又は6−テトラリニル、1−アズレニル、2−アズレニル、3−アズレニル、4−アズレニル、5−アズレニル、6−アズレニル、7−アズレニル、又は8−アズレニル、1−ナフチル又は2−ナフチル、1−インデニル、2−インデニル、又は3−インデニル、1−アントリル、2−アントリル、又は9−アントリル、1−アセナフチレニル、2−アセナフチレニル、3−アセナフチレニル、4−アセナフチレニル、又は5−アセナフチレニル、3−アセナフテニル、4−アセナフテニル、又は5−アセナフテニル、1−フェナントリル、2−フェナントリル、3−フェナントリル、4−フェナントリル、又は10−フェナントリル、1−ペンタレニル又は2−ペンタレニル、1−フルオレニル、2−フルオレニル、3−フルオレニル、又は4−フルオレニル、4−インダニル又は5−インダニル、5−テトラヒドロナフチル、6−テトラヒドロナフチル、7−テトラヒドロナフチル、又は8−テトラヒドロナフチル、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、1,4−ジヒドロナフチル、ジベンゾ[a,d]シクロヘプテニル、及び1−ピレニル、2−ピレニル、3−ピレニル、4−ピレニル、又は5−ピレニルが含まれる。
アリール環は、1つ又は複数の置換基によって任意に置換されてもよい。「任意に置換されたアリール」とは、利用可能な任意の結合点に1つ又は複数の置換基(例えば1つ〜5つの置換基、例えば1つ、2つ、3つ、又は4つの置換基)を任意に有するアリールを指す。かかる置換基の非限定的な例は、ハロゲン、ヒドロキシル、オキソ、ニトロ、アミノ、ヒドラジン、アミノカルボニル、アジド、シアノ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルアルキル、アルキルアミノ、アルコキシ、−SO−NH、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ヘテロアリールアルキル、アルキルスルホンアミド、ヘテロシクリル、アルキルカルボニルアミノアルキル、アリールオキシ、アルキルカルボニル、アシル、アリールカルボニル、アミノカルボニル、アルキルスルホキシド、−SO、アルキルチオ、カルボキシル等(ここで、Rはアルキル又はシクロアルキルである)から選択される。
アリール基の炭素原子がヘテロ原子によって置き換えられた場合、得られる環は、本明細書中ではヘテロアリール環と称される。
「ヘテロアリール」という用語は、本明細書中で使用される場合、それ自体が又は別の基の一部として、縮合又は共有結合した1つ〜3つの環を含有し、通常は5個〜8個の原子を含有する炭素原子数5〜12の芳香環又は芳香族環系を指すが、これに限定されず、その少なくとも1つが、これらの環のうち1つ又は複数における1つ又は複数の炭素原子が酸素原子、窒素原子、又は硫黄原子によって置き換えられていてもよく、窒素ヘテロ原子及び硫黄ヘテロ原子が任意に酸化されていても、窒素ヘテロ原子が任意に四級化されていてもよい芳香環である。かかる環はアリール環、シクロアルキル環、ヘテロアリール環、又はヘテロシクリル環に縮合していてもよい。かかるヘテロアリールの非限定的な例としては、ピロリル、フラニル、チオフェニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、オキサトリアゾリル、チアトリアゾリル、ピリジニル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、オキサジニル、ジオキシニル、チアジニル、トリアジニル、イミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾリル、チエノ[3,2−b]フラニル、チエノ[3,2−b]チオフェニル、チエノ[2,3−d][1,3]チアゾリル、チエノ[2,3−d]イミダゾリル、テトラゾロ[1,5−a]ピリジニル、インドリル、インドリジニル、イソインドリル、ベンゾフラニル、ベンゾピラニル、1(4H)−ベンゾピラニル、1(2H)−ベンゾピラニル、3,4−ジヒドロ−1(2H)−ベンゾピラニル、3,4−ジヒドロ−1(2H)−ベンゾピラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、イソベンゾチオフェニル、インダゾリル、ベンズイミダゾリル、1,3−ベンズオキサゾリル、1,2−ベンズイソオキサゾリル、2,1−ベンズイソオキサゾリル、1,3−ベンゾチアゾリル、1,2−ベンゾイソチアゾリル、2,1−ベンゾイソチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、1,2,3−ベンズオキサジアゾリル、2,1,3−ベンズオキサジアゾリル、1,2,3−ベンゾチアジアゾリル、2,1,3−ベンゾチアジアゾリル、チエノピリジニル、プリニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、6−オキソ−ピリダジン−1(6H)−イル、2−オキソピリジン−1(2H)−イル、6−オキソ−ピリダジン−1(6H)−イル、2−オキソピリジン−1(2H)−イル、1,3−ベンゾジオキソリル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、7−アザインドリル、6−アザインドリル、5−アザインドリル、4−アザインドリルが挙げられる。
「ピロリル」(アゾリルとも呼ばれる)という用語は、本明細書で使用される場合、ピロール−1−イル、ピロール−2−イル及びピロール−3−イルを含む。「フラニル」(「フリル」とも呼ばれる)という用語は、本明細書で使用される場合、フラン−2−イル及びフラン−3−イル(フラン−2−イル及びフラン−3−イルとも呼ばれる)を含む。「チオフェニル」(「チエニル」とも呼ばれる)という用語は、本明細書で使用される場合、チオフェン−2−イル及びチオフェン−3−イル(チエン−2−イル及びチエン−3−イルとも呼ばれる)を含む。「ピラゾリル」(1H−ピラゾリル及び1,2−ジアゾリルとも呼ばれる)という用語は、本明細書で使用される場合、ピラゾール−1−イル、ピラゾール−3−イル、ピラゾール−4−イル及びピラゾール−5−イルを含む。「イミダゾリル」という用語は、本明細書で使用される場合、イミダゾール−1−イル、イミダゾール−2−イル、イミダゾール−4−イル及びイミダゾール−5−イルを含む。「オキサゾリル」(1,3−オキサゾリルとも呼ばれる)という用語は、本明細書で使用される場合、オキサゾール−2−イル;オキサゾール−4−イル及びオキサゾール−5−イルを含む。「イソオキサゾリル」(1,2−オキサゾリルとも呼ばれる)という用語は、本明細書で使用される場合、イソオキサゾール−3−イル、イソオキサゾール−4−イル及びイソオキサゾール−5−イルを含む。「チアゾリル」(1,3−チアゾリルとも呼ばれる)という用語は、本明細書で使用される場合、チアゾール−2−イル、チアゾール−4−イル及びチアゾール−5−イル(2−チアゾリル、4−チアゾリル及び5−チアゾリルとも呼ばれる)を含む。「イソチアゾリル」(1,2−チアゾリルとも呼ばれる)という用語は、本明細書で使用される場合、イソチアゾール−3−イル、イソチアゾール−4−イル及びイソチアゾール−5−イルを含む。「トリアゾリル」という用語は、本明細書で使用される場合、1H−トリアゾリル及び4H−1,2,4−トリアゾリルを含み、「1H−トリアゾリル」は、1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル、1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル、1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル、1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル、1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル及び1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルを含む。「4H−1,2,4−トリアゾリル」は、4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル及び4H−1,2,4−トリアゾール−3−イルを含む。「オキサジアゾリル」という用語は、本明細書で使用される場合、1,2,3−オキサジアゾール−4−イル、1,2,3−オキサジアゾール−5−イル、1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、1,2,5−オキサジアゾール−3−イル及び1,3,4−オキサジアゾール−2−イルを含む。「チアジアゾリル」という用語は、本明細書で使用される場合、1,2,3−チアジアゾール−4−イル、1,2,3−チアジアゾール−5−イル、1,2,4−チアジアゾール−3−イル、1,2,4−チアジアゾール−5−イル、1,2,5−チアジアゾール−3−イル(フラザン−3−イルとも呼ばれる)及び1,3,4−チアジアゾール−2−イルを含む。「テトラゾリル」という用語は、本明細書で使用される場合、1H−テトラゾール−1−イル、1H−テトラゾール−5−イル、2H−テトラゾール−2−イル及び2H−テトラゾール−5−イルを含む。「オキサトリアゾリル」という用語は、本明細書で使用される場合、1,2,3,4−オキサトリアゾール−5−イル及び1,2,3,5−オキサトリアゾール−4−イルを含む。「チアトリアゾリル」という用語は、本明細書で使用される場合、1,2,3,4−チアトリアゾール−5−イル及び1,2,3,5−チアトリアゾール−4−イルを含む。「ピリジニル」(「ピリジル」とも呼ばれる)という用語は、本明細書で使用される場合、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル及びピリジン−4−イル(2−ピリジル、3−ピリジル及び4−ピリジルとも呼ばれる)を含む。「ピリミジル」という用語は、本明細書で使用される場合、ピリミジ−2−イル(pyrimid-2-yl)、ピリミジ−4−イル、ピリミジ−5−イル及びピリミジ−6−イルを含む。「ピラジニル」という用語は、本明細書で使用される場合、ピラジン−2−イル及びピラジン−3−イルを含む。「ピリダジニル」という用語は、本明細書で使用される場合、ピリダジン−3−イル及びピリダジン−4−イルを含む。「オキサジニル」(「1,4−オキサジニル」とも呼ばれる)という用語は、本明細書で使用される場合、1,4−オキサジン−4−イル及び1,4−オキサジン−5−イルを含む。「ジオキシニル」(「1,4−ジオキシニル」とも呼ばれる)という用語は、本明細書で使用される場合、1,4−ジオキシン−2−イル及び1,4−ジオキシン−3−イルを含む。「チアジニル」(「1,4−チアジニル」とも呼ばれる)という用語は、本明細書で使用される場合、1,4−チアジン−2−イル、1,4−チアジン−3−イル、1,4−チアジン−4−イル、1,4−チアジン−5−イル及び1,4−チアジン−6−イルを含む。「トリアジニル」という用語は、本明細書で使用される場合、1,3,5−トリアジン−2−イル、1,2,4−トリアジン−3−イル、1,2,4−トリアジン−5−イル、1,2,4−トリアジン−6−イル、1,2,3−トリアジン−4−イル及び1,2,3−トリアジン−5−イルを含む。「イミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾリル」という用語は、本明細書で使用される場合、イミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール(thiazol)−2−イル、イミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−3−イル、イミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−5−イル及びイミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−6−イルを含む。「チエノ[3,2−b]フラニル」という用語は、本明細書で使用される場合、チエノ[3,2−b]フラン−2−イル、チエノ[3,2−b]フラン−3−イル、チエノ[3,2−b]フラン−4−イル及びチエノ[3,2−b]フラン−5−イルを含む。「チエノ[3,2−b]チオフェニル」という用語は、本明細書で使用される場合、チエノ[3,2−b]チエン−2−イル、チエノ[3,2−b]チエン−3−イル、チエノ[3,2−b]チエン−5−イル及びチエノ[3,2−b]チエン−6−イルを含む。「チエノ[2,3−d][1,3]チアゾリル」という用語は、本明細書で使用される場合、チエノ[2,3−d][1,3]チアゾール−2−イル、チエノ[2,3−d][1,3]チアゾール−5−イル及びチエノ[2,3−d][1,3]チアゾール−6−イルを含む。「チエノ[2,3−d]イミダゾリル」という用語は、本明細書で使用される場合、チエノ[2,3−d]イミダゾール−2−イル、チエノ[2,3−d]イミダゾール−4−イル及びチエノ[2,3−d]イミダゾール−5−イルを含む。「テトラゾロ[1,5−a]ピリジニル」という用語は、本明細書で使用される場合、テトラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−イル、テトラゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル、テトラゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル及びテトラゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イルを含む。「インドリル」という用語は、本明細書で使用される場合、インドール−1−イル、インドール−2−イル、インドール−3−イル、インドール−4−イル(indol-4-yl)、インドール−5−イル、インドール−6−イル及びインドール−7−イルを含む。「インドリジニル」という用語は、本明細書で使用される場合、インドリジン−1−イル、インドリジン−2−イル、インドリジン−3−イル、インドリジン−5−イル、インドリジン−6−イル、インドリジン−7−イル及びインドリジン−8−イルを含む。「イソインドリル」という用語は、本明細書で使用される場合、イソインドール−1−イル、イソインドール−2−イル、イソインドール−3−イル、イソインドール−4−イル、イソインドール−5−イル、イソインドール−6−イル及びイソインドール−7−イルを含む。「ベンゾフラニル」(ベンゾ[b]フラニルとも呼ばれる)という用語は、本明細書で使用される場合、ベンゾフラン−2−イル、ベンゾフラン−3−イル、ベンゾフラン−4−イル、ベンゾフラン−5−イル、ベンゾフラン−6−イル及びベンゾフラン−7−イルを含む。「イソベンゾフラニル」(ベンゾ[c]フラニルとも呼ばれる)という用語は、本明細書で使用される場合、イソベンゾフラン−1−イル、イソベンゾフラン−3−イル、イソベンゾフラン−4−イル、イソベンゾフラン−5−イル、イソベンゾフラン−6−イル及びイソベンゾフラン−7−イルを含む。「ベンゾチオフェニル」(ベンゾ[b]チエニルとも呼ばれる)という用語は、本明細書で使用される場合、2−ベンゾ[b]チオフェニル、3−ベンゾ[b]チオフェニル、4−ベンゾ[b]チオフェニル、5−ベンゾ[b]チオフェニル、6−ベンゾ[b]チオフェニル及び7−ベンゾ[b]チオフェニル(7-benzo[b]thiophenyl)(ベンゾチエン−2−イル、ベンゾチエン−3−イル、ベンゾチエン−4−イル、ベンゾチエン−5−イル、ベンゾチエン−6−イル及びベンゾチエン−7−イルとも呼ばれる)を含む。「イソベンゾチオフェニル」(ベンゾ[c]チエニルとも呼ばれる)という用語は、本明細書で使用される場合、イソベンゾチエン−1−イル、イソベンゾチエン−3−イル、イソベンゾチエン−4−イル、イソベンゾチエン−5−イル、イソベンゾチエン−6−イル及びイソベンゾチエン−7−イルを含む。「インダゾリル」(1H−インダゾリル又は2−アザインドリルとも呼ばれる)という用語は、本明細書で使用される場合、1H−インダゾール−1−イル、1H−インダゾール−3−イル、1H−インダゾール−4−イル、1H−インダゾール−5−イル、1H−インダゾール−6−イル、1H−インダゾール−7−イル、2H−インダゾール−2−イル、2H−インダゾール−3−イル、2H−インダゾール−4−イル、2H−インダゾール−5−イル、2H−インダゾール−6−イル及び2H−インダゾール−7−イルを含む。「ベンズイミダゾリル」という用語は、本明細書で使用される場合、ベンズイミダゾール−1−イル、ベンズイミダゾール−2−イル、ベンズイミダゾール−4−イル、ベンズイミダゾール−5−イル、ベンズイミダゾール−6−イル及びベンズイミダゾール−7−イルを含む。「1,3−ベンズオキサゾリル」という用語は、本明細書で使用される場合、1,3−ベンズオキサゾール−2−イル、1,3−ベンズオキサゾール−4−イル、1,3−ベンズオキサゾール−5−イル、1,3−ベンズオキサゾール−6−イル及び1,3−ベンズオキサゾール−7−イルを含む。「1,2−ベンズイソオキサゾリル」という用語は、本明細書で使用される場合、1,2−ベンズイソオキサゾール−3−イル、1,2−ベンズイソオキサゾール−4−イル、1,2−ベンズイソオキサゾール−5−イル、1,2−ベンズイソオキサゾール−6−イル及び1,2−ベンズイソオキサゾール−7−イルを含む。「2,1−ベンズイソオキサゾリル」という用語は、本明細書で使用される場合、2,1−ベンズイソオキサゾール−3−イル、2,1−ベンズイソオキサゾール−4−イル、2,1−ベンズイソオキサゾール−5−イル、2,1−ベンズイソオキサゾール−6−イル及び2,1−ベンズイソオキサゾール−7−イルを含む。「1,3−ベンゾチアゾリル」という用語は、本明細書で使用される場合、1,3−ベンゾチアゾール−2−イル、1,3−ベンゾチアゾール−4−イル、1,3−ベンゾチアゾール−5−イル、1,3−ベンゾチアゾール−6−イル及び1,3−ベンゾチアゾール−7−イルを含む。「1,2−ベンゾイソチアゾリル」という用語は、本明細書で使用される場合、1,2−ベンズイソチアゾール−3−イル、1,2−ベンズイソチアゾール−4−イル、1,2−ベンズイソチアゾール−5−イル
、1,2−ベンズイソチアゾール−6−イル及び1,2−ベンズイソチアゾール−7−イルを含む。「2,1−ベンゾイソチアゾリル」という用語は、本明細書で使用される場合、2,1−ベンズイソチアゾール−3−イル、2,1−ベンズイソチアゾール−4−イル、2,1−ベンズイソチアゾール−5−イル、2,1−ベンズイソチアゾール−6−イル及び2,1−ベンズイソチアゾール−7−イルを含む。「ベンゾトリアゾリル」という用語は、本明細書で使用される場合、ベンゾトリアゾール−1−イル、ベンゾトリアゾール−4−イル、ベンゾトリアゾール−5−イル、ベンゾトリアゾール−6−イル及びベンゾトリアゾール−7−イルを含む。「1,2,3−ベンズオキサジアゾリル」という用語は、本明細書で使用される場合、1,2,3−ベンズオキサジアゾール−4−イル、1,2,3−ベンズオキサジアゾール−5−イル、1,2,3−ベンズオキサジアゾール−6−イル及び1,2,3−ベンズオキサジアゾール−7−イルを含む。「2,1,3−ベンズオキサジアゾリル」という用語は、本明細書で使用される場合、2,1,3−ベンズオキサジアゾール−4−イル、2,1,3−ベンズオキサジアゾール−5−イル、2,1,3−ベンズオキサジアゾール−6−イル及び2,1,3−ベンズオキサジアゾール−7−イルを含む。「1,2,3−ベンゾチアジアゾリル」という用語は、本明細書で使用される場合、1,2,3−ベンゾチアジアゾール−4−イル、1,2,3−ベンゾチアジアゾール−5−イル、1,2,3−ベンゾチアジアゾール−6−イル及び1,2,3−ベンゾチアジアゾール−7−イルを含む。「2,1,3−ベンゾチアジアゾリル」という用語は、本明細書で使用される場合、2,1,3−ベンゾチアジアゾール−4−イル、2,1,3−ベンゾチアジアゾール−5−イル、2,1,3−ベンゾチアジアゾール−6−イル及び2,1,3−ベンゾチアジアゾール−7−イルを含む。「チエノピリジニル」という用語は、本明細書で使用される場合、チエノ[2,3−b]ピリジニル、チエノ[2,3−c]ピリジニル、チエノ[3,2−c]ピリジニル及びチエノ[3,2−b]ピリジニルを含む。「プリニル」という用語は、本明細書で使用される場合、プリン−2−イル、プリン−6−イル、プリン−7−イル及びプリン−8−イルを含む。「イミダゾ[1,2−a]ピリジニル」という用語は、本明細書で使用される場合、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−4−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−5−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル及びイミダゾ[1,2−a]ピリジン−7−イルを含む。「1,3−ベンゾジオキソリル」という用語は、本明細書で使用される場合、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル、1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、1,3−ベンゾジオキソール−6−イル及び1,3−ベンゾジオキソール−7−イルを含む。「キノリニル」という用語は、本明細書で使用される場合、キノリン−2−イル、キノリン−3−イル、キノリン−4−イル、キノリン−5−イル、キノリン−6−イル、キノリン−7−イル及びキノリン−8−イルを含む。「イソキノリニル」という用語は、本明細書で使用される場合、イソキノリン−1−イル、イソキノリン−3−イル、イソキノリン−4−イル、イソキノリン−5−イル、イソキノリン−6−イル、イソキノリン−7−イル及びイソキノリン−8−イルを含む。「シンノリニル」という用語は、本明細書で使用される場合、シンノリン−3−イル、シンノリン−4−イル、シンノリン−5−イル、シンノリン−6−イル、シンノリン−7−イル及びシンノリン−8−イルを含む。「キナゾリニル」という用語は、本明細書で使用される場合、キナゾリン−2−イル、キナゾリン(quinazolin)−4−イル、キナゾリン−5−イル、キナゾリン−6−イル、キナゾリン−7−イル及びキナゾリン−8−イルを含む。「キノキサリニル」という用語は、本明細書で使用される場合、キノキサリン−2−イル、キノキサリン−5−イル及びキノキサリン−6−イルを含む。「7−アザインドリル」という用語は、本明細書で使用される場合、1H−ピロロ[2,3−b]ピリジニルを表し、7−アザインドール−1−イル、7−アザインドール−2−イル、7−アザインドール−3−イル、7−アザインドール−4−イル、7−アザインドール−5−イル、7−アザインドール−6−イルを含む。「6−アザインドリル」という用語は、本明細書で使用される場合、1H−ピロロ[2,3−c]ピリジニルを表し、6−アザインドール−1−イル、6−アザインドール−2−イル、6−アザインドール−3−イル、6−アザインドール−4−イル、6−アザインドール−5−イル、6−アザインドール−7−イルを含む。「5−アザインドリル」という用語は、本明細書で使用される場合、1H−ピロロ[3,2−c]ピリジニルを表し、5−アザインドール−1−イル、5−アザインドール−2−イル、5−アザインドール−3−イル、5−アザインドール−4−イル、5−アザインドール−6−イル、5−アザインドール−7−イルを含む。「4−アザインドリル」という用語は、本明細書で使用される場合、1H−ピロロ[3,2−b]ピリジニルを表し、4−アザインドール−1−イル、4−アザインドール−2−イル、4−アザインドール−3−イル、4−アザインドール−5−イル、4−アザインドール−6−イル、4−アザインドール−7−イルを含む。
例えば、ヘテロアリールの非限定的な例は、2−フリル若しくは3−フリル、2−チエニル若しくは3−チエニル、1−ピロリル、2−ピロリル若しくは3−ピロリル、1−イミダゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル若しくは5−イミダゾリル、1−ピラゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル若しくは5−ピラゾリル、3−イソオキサゾリル、4−イソオキサゾリル若しくは5−イソオキサゾリル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル若しくは5−オキサゾリル、3−イソチアゾリル、4−イソチアゾリル若しくは5−イソチアゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリル若しくは5−チアゾリル、1,2,3−トリアゾール−1−イル、1,2,3−トリアゾール−4−イル若しくは1,2,3−トリアゾール−5−イル、1,2,4−トリアゾール−1−イル、1,2,4−トリアゾール−3−イル、1,2,4−トリアゾール−4−イル若しくは1,2,4−トリアゾール−5−イル、1H−テトラゾール−1−イル若しくは1H−テトラゾール−5−イル、2H−テトラゾール−2−イル若しくは2H−テトラゾール−5−イル、1,2,3−オキサジアゾール−4−イル若しくは1,2,3−オキサジアゾール−5−イル、1,2,4−オキサジアゾール−3−イル若しくは1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,3−チアジアゾール−4−イル若しくは1,2,3−チアジアゾール−5−イル、1,2,4−チアジアゾール−3−イル若しくは1,2,4−チアジアゾール−5−イル、1,2,5−チアジアゾール−3−イル若しくは1,2,5−チアジアゾール−4−イル、1,3,4−チアジアゾリル、1−テトラゾリル若しくは5−テトラゾリル、2−ピリジル、3−ピリジル若しくは4−ピリジル、3−ピリダジニル若しくは4−ピリダジニル、2−ピリミジル、4−ピリミジル、5−ピリミジル若しくは6−ピリミジル、2−2H−チオピラニル、3−2H−チオピラニル、4−2H−チオピラニル、5−2H−チオピラニル、6−2H−チオピラニル、2−4H−チオピラニル、3−4H−チオピラニル若しくは4−4H−チオピラニル、4−アザインドール−1−イル、4−アザインドール−2−イル、4−アザインドール−3−イル、4−アザインドール−5−イル若しくは4−アザインドール−7−イル、5−アザインドール−1−イル若しくは5−アザインドール−2−イル、5−アザインドール−3−イル、5−アザインドール−4−イル、5−アザインドール−6−イル若しくは5−アザインドール−7−イル、6−アザインドール−1−イル、6−アザインドール−2−イル、6−アザインドール−3−イル、6−アザインドール−4−イル、6−アザインドール−5−イル若しくは6−アザインドール−7−イル、7−アザインドール−1−イル、7−アザインドール−2−イル、7−アザインドール−3−イル、7−アザインドール−4−イル、7−アザインドール−5−イル若しくは7−アザインドール−6−イル、2−ベンゾフリル、3−ベンゾフリル、4−ベンゾフリル、5−ベンゾフリル、6−ベンゾフリル若しくは7−ベンゾフリル、1−イソベンゾフリル、3−イソベンゾフリル、4−イソベンゾフリル若しくは5−イソベンゾフリル、2−ベンゾチエニル、3−ベンゾチエニル、4−ベンゾチエニル、5−ベンゾチエニル、6−ベンゾチエニル若しくは7−ベンゾチエニル、1−イソベンゾチエニル、3−イソベンゾチエニル、4−イソベンゾチエニル若しくは5−イソベンゾチエニル、1−インドリル、2−インドリル、3−インドリル、4−インドリル、5−インドリル、6−インドリル若しくは7−インドリル、2−ピラジニル若しくは3−ピラジニル、1,4−オキサジン−2−イル若しくは1,4−オキサジン−3−イル、1,4−ジオキシン−2−イル若しくは1,4−ジオキシン−3−イル、1,4−チアジン−2−イル若しくは1,4−チアジン−3−イル、1,2,3−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル、1,3,5−トリアジン−2−イル、1,3,5−トリアジン−4−イル若しくは1,3,5−トリアジン−6−イル、チエノ[2,3−b]フラン−2−イル、チエノ[2,3−b]フラン−3−イル、チエノ[2,3−b]フラン−4−イル若しくはチエノ[2,3−b]フラン−5−イル、ベンズイミダゾール−1−イル、ベンズイミダゾール−2−イル、ベンズイミダゾール−4−イル、ベンズイミダゾール−5−イル、ベンズイミダゾール−6−イル若しくはベンズイミダゾール−7−イル、1−ベンゾピラゾリル、3−ベンゾピラゾリル、4−ベンゾピラゾリル、5−ベンゾピラゾリル、6−ベンゾピラゾリル若しくは7−ベンゾピラゾリル、3−ベンズイソオキサゾリル、4−ベンズイソオキサゾリル、5−ベンズイソオキサゾリル、6−ベンズイソオキサゾリル若しくは7−ベンズイソオキサゾリル、2−ベンズオキサゾリル、4−ベンズオキサゾリル、5−ベンズオキサゾリル、6−ベンズオキサゾリル若しくは7−ベンズオキサゾリル、3−ベンズイソチアゾリル、4−ベンズイソチアゾリル、5−ベンズイソチアゾリル、6−ベンズイソチアゾリル若しくは7−ベンズイソチアゾリル、1,3−ベンゾチアゾール−2−イル、1,3−ベンゾチアゾール−4−イル、1,3−ベンゾチアゾール−5−イル、1,3−ベンゾチアゾール−6−イル若しくは1,3−ベンゾチアゾール−7−イル、1,3−ベンゾジオキソール−4−イル、1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、1,3−ベンゾジオキソール−6−イル若しくは1,3−ベンゾジオキソール−7−イル、ベンゾトリアゾール−1−イル、ベンゾトリアゾール−4−イル、ベンゾトリアゾール−5−イル、ベンゾトリアゾール−6−イル若しくはベンゾトリアゾール−7−イル、1−チアントレニル、2−チアントレニル、3−イソベンゾフラニル、4−イソベンゾフラニル若しくは5−イソベンゾフラニル、1−キサンテニル、2−キサンテニル、3−キサンテニル、4−キサンテニル若しくは9−キサンテニル、1−フェノキサチイニル、2−フェノキサチイニル、3−フェノキサチイニル若しくは4−フェノキサチイニル、2−ピラジニル、3−ピラジニル、1−インドリジニル、2−インドリジニル、3−インドリジニル、4−インドリジニル、5−インドリジニル、6−インドリジニル、7−インドリジニル若しくは8−インドリジニル、2−イソインドリル、3−イソインドリル、4−イソインドリル若しくは5−イソインドリル、1H−インダゾール−1−イル、1H−インダゾール−3−イル、1H−インダゾール−4−イル、1H−インダゾール−5−イル、1H−インダゾール−6−イル若しくは1H−インダゾール−7−イル、2H−インダゾール−2−イル、2H−インダゾール−3−イル、2H−インダゾール−4−イル、2H−インダゾール−5−イル、2H−インダゾール−6−イル若しくは2H−インダゾール−7−イル、イミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール(thiazol)−2−イル、イミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−3−イル、イミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−5−イル若しくはイミダゾ[2,1−b][1,3]チアゾール−6−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−4−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−5−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル若しくはイミダゾ[1,2−a]ピリジン−7−イル、テトラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−イル、テトラゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル、テトラゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル若しくはテトラゾロ[1,5−a]ピリジン−8−イル、2−プリニル、6−プリニル、7−プリニル若しくは8−プリニル、4−フタラジニル、5−フタラジニル若しくは6−フタラジニル、2−ナフチリジニル、3−ナフチリジニル若しくは4−ナフチリジニル、2−キノキサリニル、5−キノキサリニル若しくは6−キノキサリニル、2−キナゾリニル、4−キナゾリニル、5−キナゾリニル、6−キナゾリニル、7−キナゾリニル若しくは8−キナゾリニル、1−キノリジニル、2−キノリジニル、3−キノリジニル若しくは4−キノリジニル、2−キノリニル、3−キノリニル、4−キノリニル、5−キノリニル、6−キノリニル、7−キノリニル若しくは8−キノリニル(キノリル)、2−キナゾリル、4−キナゾリル、5−キナゾリル、6−キナゾリル、7−キナゾリル若しくは8−キナゾリル、1−イソキノリニル、3−イソキノリニル、4−イソキノリニル、5−イソキノリニル、6−イソキノリニル、7−イソキノリニル若しくは8−イソキノリニル(イソキノリル)、3−シンノリニル、4−シンノリニル、5−シンノリニル、6−シンノリニル、7−シンノリニル若しくは8−シンノリニル、2−プテリジニル、4−プテリジニル、6−プテリジニル若しくは7−プテリジニル、1−カルバゾリル、2−カルバゾリル、3−カルバゾリル、4−カルバゾリル若しくは9−カルバゾリル、1−カルボリニル、2−カルボリニル、3−カルボリニル、4−カルボリニル、5−カルボリニル、6−カルボリニル、7−カルボリニル、8−カルボリニル若しくは9−カルボリニル、1−フェナントリジニル、2−フェナントリジニル、3−フェナントリジニル、4−フェナントリジニル、5−フェナントリジニル、6−フェナントリジニル、7−フェナントリジニル、8−フェナントリジニル、9−フェナントリジニル若しくは10−フェナントリジニル、1−アクリジニル、2−アクリジニル、3−アクリジニル若しくは4−アクリジニル、1−ペリミジニル、2−ペリミジニル、3−ペリミジニル、4−ペリミジニル、5−ペリミジニル、6−ペリミジニル、7−ペリミジニル、8−ペリミジニル若しくは9−ペリミジニル、2−(1,7)フェナントロリニル、3−(1,7)フェナントロリニル、4−(1,7)フェナントロリニル、5−(1,7)フェナントロリニル、6−(1,7)フェナントロリニル、7−(1,7)フェナントロリニル、8−(1,7)フェナントロリニル、9−(1,7)フェナントロリニル若しくは10−(1,7)フェナントロリニル、1−フェナジニル若しくは2−フェナジニル、1−フェノチアジニル、2−フェノチアジニル、3−フェノチアジニル、4−フェノチアジニル若しくは10−フェノチアジニル、3−フラザニル若しくは4−フラザニル、1−フェノキサジニル、2−フェノキサジニル、3−フェノキサジニル、4−フェノキサジニル若しくは10−フェノキサジニル、又はそれらの更に置換された誘導体であり得る。
「任意に置換されたヘテロアリール」とは、置換されたアリールについて上記で定義されるものから選択される、1つ又は複数の置換基(例えば1つ〜4つの置換基、例えば1つ、2つ、3つ、又は4つの置換基)を任意に有するヘテロアリールを指す。
「オキソ」という用語は、本明細書中で使用される場合、=O基を指す。
「アルコキシ」又は「アルキルオキシ」という用語は、本明細書中で使用される場合、式−OR(式中、Rはアルキルである)を有するラジカルを指す。好ましくは、アルコキシはC〜C10アルコキシ、C〜Cアルコキシ、又はC〜Cアルコキシである。好適なアルコキシの非限定的な例としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、及びヘキシルオキシが挙げられる。アルコキシ基中の酸素原子が硫黄で置換される場合、得られるラジカルはチオアルコキシと称される。「ハロアルコキシ」は、アルキル基中の1つ又は複数の水素原子がハロゲンで置換されたアルコキシ基である。好適なハロアルコキシの非限定的な例としては、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ、2−フルオロエトキシ、2−クロロエトキシ、2,2−ジフルオロエトキシ、2,2,2−トリクロロエトキシ、トリクロロメトキシ、2−ブロモエトキシ、ペンタフルオロエチル、3,3,3−トリクロロプロポキシ、4,4,4−トリクロロブトキシが挙げられる。
「アリールオキシ」という用語は、本明細書中で使用される場合、−O−アリール基を表し、ここでアリールは上記に定義されるとおりである。
「アリールカルボニル」又は「アロイル」という用語は、本明細書中で使用される場合、−C(O)−アリール基を表し、ここでアリールは上記に定義されるとおりである。
「シクロアルキルアルキル」という用語は、それ自体が又は別の置換基の一部として、上述のアルキル鎖の1つと結合した上述のシクロアルキル基の1つを有する基を指す。かかるシクロアルキルアルキルラジカルの例としては、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、1−シクロペンチルエチル、1−シクロヘキシルエチル、2−シクロペンチルエチル、2−シクロヘキシルエチル、シクロブチルプロピル、シクロペンチルプロピル、3−シクロペンチルブチル、シクロヘキシルブチル等が挙げられる。
「ヘテロシクリル−アルキル」という用語は、それ自体が又は別の置換基の一部として、上述のアルキル鎖の1つと結合した上述のヘテロシクリル基の1つを有する基、すなわち−R−R基(式中、Rはアルキレン、又はアルキル基によって置換されたアルキレンであり、Rはヘテロシクリル基である)を指す。
「カルボキシ」又は「カルボキシル」又は「ヒドロキシカルボニル」という用語は、それ自体が又は別の置換基の一部として、−COH基を指す。このため、カルボキシアルキルは、−COHである少なくとも1つの置換基を有する上記に定義されるアルキル基である。
「アルコキシカルボニル」という用語は、それ自体が又は別の置換基の一部として、アルキルラジカルに結合した、すなわち−C(=O)OR(式中、Rはアルキルについて上記に定義されるとおりである)を形成するカルボキシ基を指す。
「アルキルカルボニルオキシ」という用語は、それ自体が又は別の置換基の一部として、−O−C(=O)R(式中、Rはアルキルについて上記に定義されるとおりである)を指す。
「アルキルカルボニルアミノ」という用語は、それ自体が又は別の置換基の一部として、式−NH(C=O)R又は−NR’(C=O)R(式中、R及びR’は各々独立して、アルキル又は置換されたアルキルである)の基を指す。
「チオカルボニル」という用語は、それ自体が又は別の置換基の一部として、−C(=S)−基を指す。
「アルコキシ」という用語は、それ自体が又は別の置換基の一部として、1つの任意に置換された直鎖又は分岐アルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基又はシクロアルキルアルキル基に結合した酸素原子からなる基を指す。好適なアルコキシ基の非限定的な例としては、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ヘキサノキシ等が挙げられる。
「ハロ」又は「ハロゲン」という用語は、基又は基の一部として、フルオロ、クロロ、ブロモ、又はヨードの総称である。
「ハロアルキル」という用語は、単独で又は組合せで、1つ又は複数の水素が上記に定義されるハロゲンで置き換えられた、上記に定義される意味を有するアルキルラジカルを指す。かかるハロアルキルラジカルの非限定的な例としては、クロロメチル、1−ブロモエチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、1,1,1−トリフルオロエチル等が挙げられる。
「ハロアリール」という用語は、単独で又は組合せで、1つ又は複数の水素が上記に定義されるハロゲンで置き換えられた、上記に定義される意味を有するアリールラジカルを指す。
「ハロアルコキシ」という用語は、単独で又は組合せで、アルキル基が1つ、2つ、又は3つのハロゲン原子により置換された式−O−アルキルの基を指す。例えば、「ハロアルコキシ」には、−OCF、−OCHF、−OCHF、−O−CF−CF、−O−CH−CF、−O−CH−CHF、及び−O−CH−CHFが含まれる。
本発明において使用される場合、「置換される」という用語は常に、この表現で「置換される」を使用して指定される原子上の1つ又は複数の水素が、指定の群から選択される基に置き換えられることを指すと意図されるが、ただし指定の原子の通常の原子価を超過せず、その置換により化学的に安定した化合物、すなわち反応混合物からの有用な純度での単離、及び治療剤への配合に十分に耐えられる化合物が生じることを条件とする。
基が任意に置換され得る場合、かかる基は1回又は複数回、好ましくは1回、2回、又は3回置換されてもよい。置換基は、例えば、ハロゲン、ヒドロキシル、オキソ、ニトロ、アミド、カルボキシ、アミノ、シアノ、ハロアルコキシ、及びハロアルキルを含む基から選択され得る。
本明細書中で使用される場合、「で各々が任意に置換されたアルキル、アリール、又はシクロアルキル」又は「で任意に置換されたアルキル、アリール、又はシクロアルキル」等の用語は、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアリール、及び任意に置換されたシクロアルキルを指す。
本明細書中に記載されるように、本発明の化合物の一部は、種々の光学形態(optical forms)(例えば鏡像異性体又はジアステレオ異性体)をもたらし得る、キラル中心となる1つ又は複数の不斉炭素原子を含有していてもよい。本発明は、全ての考え得る立体配置の全てのかかる光学形態及びそれらの混合物を含む。
より一般的には、以上のことから、本発明の化合物が、幾何異性体、配座異性体、E/Z異性体、立体化学異性体(すなわち、鏡像異性体及びジアステレオ異性体)、及び本発明の化合物中に存在する環の異なる位置の同じ置換基の存在に対応する異性体を含むが、これらに限定されない種々の異性体及び/又は互変異性体の形態で存在し得ることは当業者には明らかである。全てのかかる考え得る異性体、互変異性体、及びそれらの混合物は、本発明の範囲内に含まれる。
本発明において使用される場合、「本発明の化合物」という用語又は同様の用語は常に、一般式Iの化合物及びその任意のサブグループを含むと意図される。この用語はまた、表1〜表11に示される化合物、並びにその誘導体、N−オキシド、塩、溶媒和物、水和物、立体異性体、ラセミ混合物、互変異性体、光学異性体、類似体、プロドラッグ、エステル、及び代謝産物、並びにその四級化窒素類似体を指す。上記化合物のN−オキシド型は、1つ又は幾つかの窒素原子がいわゆるN−オキシドに酸化された化合物を含むと意図される。
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される場合、数量を特定していない単数形(singular forms "a", "an",and "the")は文脈上他に明白に規定されない限り、複数の指示対象を含む。一例としては、「化合物」とは、1つの化合物又は2つ以上の化合物を意味する。
上記に記載の用語及び本明細書中で使用される他の用語は、当業者に十分理解されている。
更なる実施形態では、本発明は、式Iの化合物を提供するが、
ここで、
は水素、又はC1〜4アルキル、特にメチルであり、
Arは以上で定義されたとおりであり、
Yは−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、−NR、−O−C1〜6アルキル、−C1〜6アルキル、又は−C2〜8アルケニルからなる群から選択される置換基で置換されたアリール又はヘテロアリールであり、
ここで、上記−O−C1〜6アルキル、−C1〜6アルキル、又は−C2〜8アルケニルは各々独立して、C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される置換基で置換され、
は水素、各々独立して−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、−S−Het、C1〜6アルキル−S−、及びC1〜6アルキル−O−からなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で任意に置換されたC1〜20アルキルからなる群から選択され、特にRは水素であり、
は、各々独立して−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、−S−Het、C1〜6アルキル−S−、及びC1〜6アルキル−O−からなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換されたC1〜20アルキルからなる群から選択され、特にRは、各々独立して−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換されたC1〜20アルキルからなる群から選択され、又は、
及びRは、それらが結合する窒素原子とともに、−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR10、Het、−O−Het、−S−Het、若しくはC1〜6アルキルからなる群から選択される1つの置換基で置換された複素環を形成し、ここで、上記C1〜6アルキルは、各々独立して−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR10、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換され、特にR及びRは、それらが結合する窒素原子とともに、−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR10、Het、若しくはC1〜6アルキルからなる群から選択される1つの置換基で置換された複素環を形成し、ここで、上記C1〜6アルキルは、各々独立して−C(=O)−OR21、−C(=O)−NR10、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換され、より具体的にはR及びRは、それらが結合する窒素原子とともに、−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR10、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される1つの置換基で置換された複素環を形成し、
又はRは水素、C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−C1〜6アルキル−、C1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−、C2〜8アルケニル、C1〜6アルキル−C(=O)−、又はC2〜8アルケニル−C(=O)−からなる群から独立して選択され、ここで、R又はRの少なくとも一方はC1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−C1〜6アルキル−、C1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−、又はC1〜6アルキル−C(=O)−から選択され、上記C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−C1〜6アルキル−、C1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−、又はC1〜6アルキル−C(=O)−のそれぞれが、−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から各々独立して選択される1つ、2つ、又は3つの置換基で置換され、特にR又はRは水素、C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−、又はC1〜6アルキル−C(=O)−からなる群から独立して選択され、ここで、R又はRの少なくとも一方はC1〜6アルキル、C1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−、又はC1〜6アルキル−C(=O)−から選択され、上記C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−、又はC1〜6アルキル−C(=O)−のそれぞれが、−C(=O)−OR21、−Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から各々独立して選択される1つ、2つ、又は3つの置換基で置換され、より具体的にはR又はRは水素、C1〜6アルキル、又はC1〜6アルキル−C(=O)−からなる群から独立して選択され、ここで、R又はRの少なくとも一方はC1〜6アルキル又はC1〜6アルキル−C(=O)−から選択され、上記C1〜6アルキル又はC1〜6アルキル−C(=O)−のそれぞれが、−C(=O)−OR21、−Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から各々独立して選択される1つ、2つ、又は3つの置換基で置換され、更により具体的にはR又はRは水素又はC1〜6アルキルからなる群から独立して選択され、ここで、R又はRの少なくとも一方は、各々独立して−Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される1つ、2つ、又は3つの置換基で置換されたC1〜6アルキルであり、
又はRは水素、又は各々独立してアリール、ヘテロアリール、C3〜6シクロアルケニル、−C(=O)−OR21、及び−C(=O)−NHからなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換されたC1〜6アルキルからなる群から独立して選択され、特にR又はRは水素、又は各々独立して−C(=O)−OR21及び−C(=O)−NHからなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換されたC1〜6アルキルからなる群から独立して選択され、より具体的にはR又はRは水素、又は−C(=O)−OR21で置換されたC1〜6アルキルからなる群から独立して選択され、
又はR10は水素、又は1つ、2つ、若しくは3つの−C(=O)−OR21置換基で置換されたC1〜6アルキルからなる群から独立して選択され、
13又はR14は水素、C1〜6アルキル、C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−C1〜6アルキル−、C1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−、又はC1〜6アルキル−C(=O)−からなる群から独立して選択され、ここで、上記C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−C1〜6アルキル−、C1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−、又はC1〜6アルキル−C(=O)−のそれぞれが、−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から各々独立して選択される1つ、2つ、又は3つの置換基で置換され、特にR13及びR14は水素を表し、
21はC1〜20アルキル、C1〜20アルケニル、任意に置換されたC3〜15シクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクリル、及び任意に置換されたアリールからなる群から選択され、
ここで、上記C1〜20アルキルはハロ、シアノ、ヒドロキシ、アリール−O−、アリール−S−、アリール−S(=O)−、アリール−C(=O)、−C(=O)−NR1314、−O−C(=O)−C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−、C1〜6アルキル−S−、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、及びC3〜15シクロアルキルからなる群から、若しくは式:
Figure 2013527136
から選択される1つ、2つ、3つ、若しくはそれ以上の置換基で任意に置換され、又は、
21が、それが結合するオキシカルボニル及びフェニルと一緒に、
Figure 2013527136
(式中、qは1〜6の整数である)からなる環状エステルを形成し、
22は1つ、2つ、3つ、又はそれ以上のハロ置換基で任意に置換されたC1〜20アルキルであり、
Het、Het、又はHetは、
Figure 2013527136
を含む群から独立して選択される。
本発明による興味深い化合物の別の群は、以下の制限のうち1つ又は複数が適用される式(I)の化合物である:
Arがハロで任意に置換されたピリジニルを表し、特にArがフルオロで置換されたピリジニルを表し、また更なる実施形態では、Arが、
Figure 2013527136
(式中、Xは水素又はハロであり、特にXは水素又はフルオロであり、より具体的には、Xはフルオロである)を表す;
が水素又はC1〜4アルキル、特にC1〜4アルキル、より具体的にはメチルを表す;
Yが−C(=O)−NR、−NR、−O−C1〜6アルキル、又は−C1〜6アルキルからなる群から選択される置換基で置換されたアリール又はヘテロアリールであり、
ここで、上記−O−C1〜6アルキル又は−C1〜6アルキルは各々独立して、−C(=O)−NR、−O−Het、及びS−Hetからなる群から選択される置換基で置換され、特定の実施形態では、上記Het又はHetは、
Figure 2013527136
を含む群から独立して選択される;
Yが−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、−O−C1〜6アルキル、又は−C1〜6アルキルからなる群から選択される置換基で置換されたアリール又はヘテロアリールであり、
ここで、上記−O−C1〜6アルキル又は−C1〜6アルキルは各々独立して、−C(=O)−OR21及びHetからなる群から選択される置換基で置換され、特定の実施形態では、
上記R21は−C1〜6アルキル又はアリールから選択され、より具体的には、上記R21は−C1〜6アルキル又はフェニルから選択され、
上記Hetは、
Figure 2013527136
を含む群から選択される;
が水素である;
が、−O−Het又は−S−Hetから選択される置換基で置換された−C1〜6アルキルである;
が−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、又はHetから選択される置換基で置換された−C1〜6アルキルであり、特定の実施形態では、上記R21は、−C(=O)−OR21又はHetから選択される置換基で置換された−C1〜6アルキルであり、より具体的な実施形態では、上記R21は−C1〜6アルキルである;
又はRが水素、C1〜6アルキル、又はC1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−からなる群から独立して選択され、ここで、R又はRの少なくとも一方は、C1〜6アルキル又はC1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−からなる群から選択され、上記C1〜6アルキル又はC1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−のそれぞれが、−C(=O)−OR21、Het、及び−S−Hetからなる群から選択される置換基で置換され、特定の実施形態では、
上記R21は−C1〜6アルキル又はアリールから選択され、より具体的には、上記R21は−C1〜6アルキルであり、
上記Het又はHetは、
Figure 2013527136
を含む群から独立して選択される;
21が−C1〜6アルキル、アリール、又は任意に置換されたヘテロアリールから選択され、より具体的には、上記R21が−C1〜6アルキル、3,4−ジヒドロ−1(2H)−ベンゾピラニル、3,4−ジヒドロ−1(2H)−ベンゾピラニル、又はフェニルから選択され、ここで、上記3,4−ジヒドロ−1(2H)−ベンゾピラニル、3,4−ジヒドロ−1(2H)−ベンゾピラニルはオキソで置換される;
アリールがフェニルを表す;
ヘテロアリールが3,4−ジヒドロ−1(2H)−ベンゾピラニル、3,4−ジヒドロ−1(2H)−ベンゾピラニル、又はインドリル、特にインドリルを表す;
Yが−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、−O−C1〜6アルキル、又は−C1〜6アルキルからなる群から選択される置換基で置換されたアリール又はヘテロアリールを表し、
ここで、上記−O−C1〜6アルキル又は−C1〜6アルキルは各々独立して、−C(=O)−OR21及びHetからなる群から選択される置換基で置換され、特定の実施形態では、
上記R21は−C1〜6アルキル又はアリールから選択され、より具体的には、上記R21は−C1〜6アルキル又はフェニルから選択され、
上記Hetは、
Figure 2013527136
を含む群から選択され、
上記−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、−O−C1〜6アルキル、又は−C1〜6アルキルは、下記式IIa〜式XXIIIa及び式IIb〜式XXIIIbに表される(representedin)ように、アリール又はヘテロアリールの分子の残りの部分への結合に対してメタ位又はパラ位にある。
特定の実施形態では、本発明は、Y置換基が、その定義内で、すなわち置換基として又は置換基の一部として、C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、Het、−O−Het、及び−S−Hetから選択される少なくとも1つの基を含む、式Iの化合物を提供する。より具体的な実施形態では、本発明は、Y置換基に対する更なる置換基が、上記アリール若しくはヘテロアリールの分子の残りの部分への結合に対してメタ位又はパラ位にあり、かつ/又は下記式IIa〜式XXIIIa及び式IIb〜式XXIIIbに表されるようなものである、式Iの化合物を提供する。
また更なる実施形態では、本発明は、Yが−C(=O)−OR21又は−C(=O)−SR22から選択される置換基で置換されたアリール又はヘテロアリールを表し、ここで、上記R21又はR22が非置換のC1〜20アルキルを表すという条件で、上記−C(=O)−OR21又は−C(=O)−SR22が、上記アリール又はヘテロアリールの分子の残りの部分への結合に対してメタ位又はパラ位にあり、下記式IIa、式IIb、式IIIa、及び式IIIbに表されるようなものである、本明細書中に記載される種々の実施形態のいずれか1つにおいて定義された式Iの化合物を提供する。
更なる実施形態では、本発明は、以下の制限のうち1つ又は複数が適用される式Iの化合物を提供する:
Yが2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾフラニルであるか、又はYがフェニル、インドリル、若しくはチオフェニルであり、上記フェニル、インドリル、及びチオフェニルは−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、−NR、−O−C1〜6アルキル、−C1〜6アルキル、又は−C2〜8アルケニルからなる群から選択される置換基で置換され、
ここで、上記−O−C1〜6アルキル又は−C2〜8アルケニルは、C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される置換基で置換される;
又はRが水素、C1〜6アルキル、又はC1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−からなる群から独立して選択され、ここで、R又はRの少なくとも一方は、C1〜6アルキル又はC1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−からなる群から選択され、上記C1〜6アルキル又はC1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−のそれぞれが、−C(=O)−OR21、Het、及び−S−Hetからなる群から選択される置換基で置換される;
21がC1〜20アルキル、任意に置換されたC3〜10シクロアルキル、任意に置換されたアリール、及び任意に置換されたヘテロシクリルからなる群から選択され、ここで、上記C1〜20アルキルはハロ、シアノ、ヒドロキシ、−C(=O)−NR1314、−O−C(=O)−C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−、C1〜6アルキル−S−、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、及びC3〜10シクロアルキルからなる群から、又は式:
Figure 2013527136
から選択される置換基で任意に置換され、特にR21がC1〜20アルキル、任意に置換されたC3〜10シクロアルキル、任意に置換されたアリール、及び任意に置換されたヘテロシクリルからなる群から選択され、ここで、上記C1〜20アルキルはハロ、シアノ、ヒドロキシ、−C(=O)−NR1314、−O−C(=O)−C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−、C1〜6アルキル−S−、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、及びC3〜10シクロアルキルからなる群から、又は式:
Figure 2013527136
から選択される置換基で任意に置換され、より具体的には、R21がC1〜20アルキル、C3〜10シクロアルキル、及び任意に置換されたアリールからなる群から選択され、ここで、上記C1〜20アルキルは、ハロ、−O−C(=O)−C1〜6アルキルからなる群から、又は式:
Figure 2013527136
から選択される置換基で置換される;
ここで使用されるヘテロシクリルが、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、1,3−ジオキサニル、3−ジオキソラニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、インドリニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、及びヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラニル、特にピペリジニル、1,3−ジオキサニル、インドリニル、テトラヒドロピラニル、及びテトラヒドロフラニルからなる群から選択される;
ここで使用される任意に置換されたC3〜10シクロアルキルが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、アダマンタニル、ビシクロ(2.2.1)ヘプタニル、及びシクロデシルからなる群から選択され、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンタニル、及びビシクロ(2.2.1)ヘプタニルが特に好ましく、ここで、上記C3〜10シクロアルキルは、ハロゲン、ヒドロキシル、オキソ、ニトロ、アミノ、シアノ、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜4アルコキシ、又は−SO−NHから選択される1つ、2つ、3つ、又はそれ以上、具体的には1つ、2つ、又は3つ、より具体的には1つ又は2つの、更により具体的には(inparticular)1つの置換基で任意に置換される;
ここで使用される任意に置換されたヘテロシクリルが、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、1,3−ジオキサニル、3−ジオキソラニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、インドリニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、及びヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラニル、特にピペリジニル、1,3−ジオキサニル、インドリニル、テトラヒドロピラニル、及びテトラヒドロフラニルからなる群から選択され、ここで、上記ヘテロシクリルは、ハロゲン、ヒドロキシル、オキソ、ニトロ、アミノ、ヒドラジン、アミノカルボニル、アジド、シアノ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルアルキル、アルキルアミノ、アルコキシ、−SO−NH、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ヘテロアリールアルキル、アルキルスルホンアミド、ヘテロシクリル、アルキルカルボニルアミノアルキル、アリールオキシ、アルキルカルボニル、アシル、アリールカルボニル、アミノカルボニル、アルキルスルホキシド、−SO、アルキルチオ、カルボキシル等(ここで、Rはアルキル又はシクロアルキルである)からなる群から選択される、好ましくはハロゲン、ヒドロキシル、オキソ、ニトロ、アミノ、シアノ、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜4アルコキシ、又は−SO−NHから選択される1つ、2つ、3つ、又はそれ以上、特に1つの置換基で任意に置換される;
ここで使用されるアリールが、フェニル、ナフチル、1,4−ジヒドロナフチル、又は1,2,3,4−テトラヒドロナフチル(ここで、上記アリールはハロゲン、ニトロ、C1〜4アルキル、C1〜4アルキルオキシ、又はC1〜4アルキルチオから選択される1つ、2つ、3つ、4つ、又は5つの置換基で任意に置換される)、特にフェニル又は1,2,3,4−テトラヒドロナフチル(ここで、上記アリールはハロゲン、オキソ、ニトロ、C1〜4アルキル、C1〜4アルキルオキシ、又はC1〜4アルキルチオから選択される1つ、2つ、3つ、4つ、又は5つの置換基で任意に置換される)、より具体的にはハロゲン、ニトロ、C1〜4アルキル、C1〜4アルキルオキシ、又はC1〜4アルキルチオから選択される1つ、2つ、3つ、4つ、又は5つの置換基で任意に置換されたフェニルからなる群から選択される;
ここで使用されるヘテロアリールが、フラニル、チオフェニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、ベンゾフラニル、ベンゾピラニル、1(4H)−ベンゾピラニル、1(2H)−ベンゾピラニル、3,4−ジヒドロ−1(2H)−ベンゾピラニル、及び2,3−ジヒドロ−1(4H)−ベンゾピラニル(ここで、上記ヘテロアリールはハロゲン、オキソ、ニトロ、C1〜4アルキル、C1〜4アルキルオキシ、又はC1〜4アルキルチオから選択される1つ、2つ、3つ、4つ、又は5つの置換基で任意に置換される)、特にフラニル、チオフェニル(thiophenyl)、ピリジニル、ベンゾピラニル、1(2H)−ベンゾピラニル、3,4−ジヒドロ−1(2H)−ベンゾピラニル、及び2,3−ジヒドロ−1(4H)−ベンゾピラニル(ここで、上記ヘテロアリールはハロゲン、オキソ、又はC1〜4アルキルから選択される1つ、2つ、3つ、4つ、又は5つの置換基で任意に置換される)からなる群から選択される;
Yが2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾフラニルであるか、又はYがフェニル、インドリル、若しくはチオフェニルであり、上記フェニル、インドリル、及びチオフェニルが−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、−NR、−O−C1〜6アルキル、−C1〜6アルキル、又は−C2〜8アルケニルからなる群から選択される置換基で置換され、上記−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、−NR、−O−C1〜6アルキル、−C1〜6アルキル、又は−C2〜8アルケニルは、Yの分子の残りの部分への結合に対してYのメタ位又はパラ位に結合し、ここで、上記−O−C1〜6アルキル又は−C2〜8アルケニルは、C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される置換基で置換される;
Yがフェニル、インドリル又はチオフェニルであり、上記フェニル、インドリル、及びチオフェニルが−C(=O)−OR21又は−C(=O)−SR22で置換され、ここで、上記R21又はR22が非置換のC1〜20アルキルを表すという条件で、上記−C(=O)−OR21又は−C(=O)−SR22が、上記フェニル、インドリル、又はチオフェニルの分子の残りの部分への結合に対してメタ位又はパラ位にあり、下記式IIa、式IIb、式IIIa、及び式IIIbに表されるようなものである。
興味深い化合物の群は、式Iaにより表される(representedby)本発明の化合物である:
Figure 2013527136
(式中、
は水素、C1〜4アルキル、又はC3〜6シクロアルキルを含む群から選択され、
Arは、
Figure 2013527136
(式中、Xは水素又はハロを含む群から選択される)を含む群から選択され、
Lは直接結合、C1〜4アルキル、又は−O−C1〜4アルキルであり、
Tは−O−R21又は−NRであり、
は水素、各々独立して−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、−S−Het、C1〜6アルキル−S−、及びC1〜6アルキル−O−からなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で任意に置換されたC1〜20アルキルからなる群から選択され、特にRは水素であり、
は、各々独立して−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、−S−Het、C1〜6アルキル−S−、及びC1〜6アルキル−O−からなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換されたC1〜20アルキルからなる群から選択され、より具体的にはRは、各々独立して−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換されたC1〜20アルキルからなる群から選択され、又は、
及びRは、それらが結合する窒素原子とともに、−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR10、Het、−O−Het、−S−Het、若しくはC1〜6アルキルからなる群から選択される1つの置換基で置換された複素環を形成し、ここで、上記C1〜6アルキルは、各々独立して−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR10、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換され、特にR及びRは、それらが結合する窒素原子とともに、−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR10、Het、若しくはC1〜6アルキルからなる群から選択される1つの置換基で置換された複素環を形成し、ここで、上記C1〜6アルキルは、各々独立してHet、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換され、
又はRは水素、又は各々独立してアリール、ヘテロアリール、C3〜6シクロアルケニル、−C(=O)−OR21、及び−C(=O)−NHからなる群から選択される1つ、2つ、又は3つの置換基で置換されたC1〜6アルキルからなる群から独立して選択され、特にR又はRは水素、又は各々独立して−C(=O)−OR21及び−C(=O)−NHからなる群から選択される1つ、2つ、又は3つの置換基で置換されたC1〜6アルキルからなる群から独立して選択され、
又はR10は水素、又は1つ、2つ、若しくは3つの−C(=O)−OR21置換基で置換されたC1〜6アルキルからなる群から独立して選択され、
13又はR14は水素、C1〜6アルキル、C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−C1〜6アルキル−、C1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−、又はC1〜6アルキル−C(=O)−からなる群から独立して選択され、ここで、上記C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−C1〜6アルキル−、C1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−、又はC1〜6アルキル−C(=O)−のそれぞれが、各々独立して−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される1つ、2つ、又は3つの置換基で置換され、
21はC1〜20アルキル、C1〜20アルケニル、C1〜20アルキニル、任意に置換されたC3〜15シクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクリル、及び任意に置換されたアリールからなる群から選択され、
ここで、上記C1〜20アルキルはハロ、シアノ、ヒドロキシ、アリール−O−、アリール−S−、アリール−S(=O)−、アリール−C(=O)、−C(=O)−NR1314、−O−C(=O)−C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−、C1〜6アルキル−S−、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、及びC3〜15シクロアルキルからなる群から、若しくは式:
Figure 2013527136
から選択される1つ、2つ、3つ、若しくはそれ以上の置換基で任意に置換され、又は、
21は、それが結合するオキシカルボニル及びフェニルと一緒に、
Figure 2013527136
(式中、qは1〜6の整数である)からなる環状エステルを形成し、
22は1つ、2つ、3つ、又はそれ以上のハロ置換基で任意に置換されたC1〜20アルキルであり、
Het、Het、又はHetは、
Figure 2013527136
を含む群から独立して選択される)。
更なる実施形態では、本発明は、以下の制限の1つ又は複数が適用される式(Ia)のこれらの化合物を提供する:
Arがハロで任意に置換されたピリジニルを表し、特にArがフルオロで置換されたピリジニルを表し、また更なる実施形態では、Arが、
Figure 2013527136
(式中、Xは水素又はハロであり、特にXは水素又はフルオロであり、より具体的には、Xは水素である)を表す;
が水素又はC1〜4アルキル、特にC1〜4アルキル、より具体的にはメチルを表す;
が水素である;
が、−O−Het又は−S−Hetから選択される置換基で置換された−C1〜6アルキルであり、特定の実施形態では、上記Het又はHetは、
Figure 2013527136
からなる群から選択される;
が−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、又はHetから選択される置換基で置換された−C1〜6アルキル、特に−C(=O)−OR21又はHetから選択される置換基で置換された−C1〜6アルキルであり、特定の実施形態では、上記R21は−C1〜6アルキルであり、上記Hetは、
Figure 2013527136
である;又は
及びRが、それらが結合する窒素原子とともに、C1〜6アルキルで置換された複素環を形成し、ここで、上記C1〜6アルキルは、各々独立して−C(=O)−OR21及び−C(=O)−NR10からなる群から選択される1つ、2つ、又は3つの置換基で置換される;
21がC1〜20アルキル、任意に置換されたC3〜10シクロアルキル、任意に置換されたアリール、及び任意に置換されたヘテロシクリルからなる群から選択され、ここで、上記C1〜20アルキルはハロ、シアノ、ヒドロキシ、−C(=O)−NR1314、−O−C(=O)−C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−、C1〜6アルキル−S−、アリール、ヘテロシクリル、及びC3〜10シクロアルキルからなる群から、又は式:
Figure 2013527136
から選択される置換基で任意に置換され、特にR21がC1〜20アルキル、任意に置換されたC3〜10シクロアルキル、任意に置換されたアリール、及び任意に置換されたヘテロシクリルからなる群から選択され、ここで、上記C1〜20アルキルはハロ、シアノ、ヒドロキシ、−C(=O)−NR1314、−O−C(=O)−C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−、C1〜6アルキル−S−、アリール、ヘテロシクリル、及びC3〜10シクロアルキルからなる群から、又は式:
Figure 2013527136
から選択される置換基で置換され、より具体的にはR21がC1〜20アルキル、任意に置換されたC3〜10シクロアルキル、任意に置換されたアリール、及び任意に置換されたヘテロシクリルからなる群から選択され、ここで、上記C1〜20アルキルはハロ、シアノ、ヒドロキシ、−O−C(=O)−C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−、C1〜6アルキル−S−、アリール、ヘテロシクリル、及びC3〜10シクロアルキルからなる群から、又は式:
Figure 2013527136
から選択される置換基で置換され、更により具体的には、R21がC1〜20アルキル、C3〜10シクロアルキル、及び任意に置換されたアリールからなる群から選択され、ここで、上記C1〜20アルキルはハロ、−O−C(=O)−C1〜6アルキルからなる群から、又は式:
Figure 2013527136
から選択される置換基で置換される;
ここで使用されるヘテロシクリルが、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、1,3−ジオキサニル、3−ジオキソラニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、インドリニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、及びヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラニル、特にピペリジニル、1,3−ジオキサニル、インドリニル、テトラヒドロピラニル、及びテトラヒドロフラニルからなる群から選択される;
ここで使用される任意に置換されたC3〜10シクロアルキルが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、アダマンタニル、ビシクロ(2.2.1)ヘプタニル、及びシクロデシルからなる群から選択され、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンタニル、、及びビシクロ(2.2.1)ヘプタニルが特に好ましく、ここで、上記C3〜10シクロアルキルは、ハロゲン、ヒドロキシル、オキソ、ニトロ、アミノ、シアノ、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜4アルコキシ、又は−SO−NHから選択される1つ、2つ、3つ、又はそれ以上、具体的には1つ、2つ、又は3つ、より具体的には1つ又は2つ、更により具体的には1つの置換基で任意に置換される;
ここで使用される任意に置換されたヘテロシクリルが、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、1,3−ジオキサニル、3−ジオキソラニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、インドリニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、及びヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラニル、特にピペリジニル、1,3−ジオキサニル、インドリニル、テトラヒドロピラニル、及びテトラヒドロフラニルからなる群から選択され、ここで、上記ヘテロシクリルは、ハロゲン、ヒドロキシル、オキソ、ニトロ、アミノ、ヒドラジン、アミノカルボニル、アジド、シアノ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルアルキル、アルキルアミノ、アルコキシ、−SO−NH、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ヘテロアリールアルキル、アルキルスルホンアミド、ヘテロシクリル、アルキルカルボニルアミノアルキル、アリールオキシ、アルキルカルボニル、アシル、アリールカルボニル、アミノカルボニル、アルキルスルホキシド、−SO、アルキルチオ、カルボキシル等(ここで、Rはアルキル又はシクロアルキルである)からなる群から選択される、好ましくはハロゲン、ヒドロキシル、オキソ、ニトロ、アミノ、シアノ、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜4アルコキシ、又は−SO−NHから選択される1つ、2つ、3つ、又はそれ以上、特に1つの置換基で任意に置換される;
ここで使用されるアリールが、フェニル、ナフチル、1,4−ジヒドロナフチル、又は1,2,3,4−テトラヒドロナフチル(ここで、上記アリールはハロゲン、ニトロ、C1〜4アルキル、C1〜4アルキルオキシ、又はC1〜4アルキルチオから選択される1つ、2つ、3つ、4つ、又は5つの置換基で任意に置換される)、特にフェニル又は1,2,3,4−テトラヒドロナフチル(ここで、上記アリールはハロゲン、オキソ、ニトロ、C1〜4アルキル、C1〜4アルキルオキシ、又はC1〜4アルキルチオから選択される1つ、2つ、3つ、4つ、又は5つの置換基で任意に置換される)、より具体的にはハロゲン、ニトロ、C1〜4アルキル、C1〜4アルキルオキシ、又はC1〜4アルキルチオから選択される1つ、2つ、3つ、4つ、又は5つの置換基で任意に置換されたフェニルからなる群から選択される;
ここで使用されるヘテロアリールが、フラニル、チオフェニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、ベンゾフラニル、ベンゾピラニル、1(4H)−ベンゾピラニル、1(2H)−ベンゾピラニル、3,4−ジヒドロ−1(2H)−ベンゾピラニル、及び2,3−ジヒドロ−1(4H)−ベンゾピラニル(ここで、上記ヘテロアリールはハロゲン、オキソ、ニトロ、C1〜4アルキル、C1〜4アルキルオキシ、又はC1〜4アルキルチオから選択される1つ、2つ、3つ、4つ、又は5つの置換基で任意に置換される)、特にフラニル、チオフェニル、ピリジニル、ベンゾピラニル、1(2H)−ベンゾピラニル、3,4−ジヒドロ−1(2H)−ベンゾピラニル、及び2,3−ジヒドロ−1(4H)−ベンゾピラニル(ここで、上記ヘテロアリールはハロゲン、オキソ、又はC1〜4アルキルから選択される1つ、2つ、3つ、4つ、又は5つの置換基で任意に置換される)からなる群から選択される;
Lが、式IIa及び式IIbに示される−COOR21基と同様に、上記フェニル環の分子の残りの部分への結合に対してフェニル環のメタ位又はパラ位にある;
Lが直接結合であり、Tが−O−R21であり、ここで、R21が非置換のC1〜20アルキルであるという条件で、上記L−(C=O)−Tが、式IIa及び式IIbに示される−COOR21基と同様に、上記フェニル環の分子の残りの部分への結合に対してフェニル環のメタ位又はパラ位での結合である。
興味深い化合物の群は、式Ibにより表される本発明の化合物である:
Figure 2013527136
(式中、
は水素、C1〜4アルキル、又はC3〜6シクロアルキルを含む群から選択され、
Arは
Figure 2013527136
(式中、Xは水素又はハロを含む群から選択される)を含む群から選択され、
Zは−O−、−NR−、及び−NR−C(=O)−からなる群から選択される二価のラジカルであり、
Wは−O−Het、−S−Het、又はC(=O)−NRから選択される置換基で置換されたC1〜6アルキルを表し、
ここで、R、R、R、Het、及びHetは以上の式I又は式Iaの化合物の上述の実施形態のいずれか1つにおいて定義される。
本発明の1つの実施形態では、式Ibの化合物は以下を更に特徴とする:
は水素、各々独立して−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、−S−Het、C1〜6アルキル−S−、及びC1〜6アルキル−O−からなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で任意に置換されたC1〜20アルキルからなる群から選択され、特にRは水素であり、
は、各々独立して−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、−S−Het、C1〜6アルキル−S−、及びC1〜6アルキル−O−からなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換されたC1〜20アルキルからなる群から選択され、より具体的にはRは、各々独立して−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換されたC1〜20アルキルからなる群から選択され、又は、
及びRは、それらが結合する窒素原子とともに、−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR10、Het、−O−Het、−S−Het、若しくはC1〜6アルキルからなる群から選択される1つの置換基で置換された複素環を形成し、ここで、上記C1〜6アルキルは、各々独立して−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR10、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換され、特にR及びRは、それらが結合する窒素原子とともに、−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR10、Het、若しくはC1〜6アルキルからなる群から選択される1つの置換基で置換された複素環を形成し、ここで、上記C1〜6アルキルは、各々独立してHet、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換され、
は水素であり、
又はRは水素、又は各々独立してアリール、ヘテロアリール、C3〜6シクロアルケニル、−C(=O)−OR21、及び−C(=O)−NHからなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換されたC1〜6アルキルからなる群から独立して選択され、特にR又はRは水素、又は各々独立して−C(=O)−OR21及び−C(=O)−NHからなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換されたC1〜6アルキルからなる群から独立して選択され、
又はR10は水素、又は1つ、2つ、若しくは3つの−C(=O)−OR21置換基で置換されたC1〜6アルキルからなる群から独立して選択され、
13又はR14は水素、C1〜6アルキル、C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−C1〜6アルキル−、C1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−、又はC1〜6アルキル−C(=O)−からなる群から独立して選択され、ここで、上記C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−C1〜6アルキル−、C1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−、又はC1〜6アルキル−C(=O)−のそれぞれが、各々独立して−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される1つ、2つ、又は3つの置換基で置換され、
21はC1〜20アルキル、C1〜20アルケニル、C1〜20アルキニル、任意に置換されたC3〜15シクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクリル、及び任意に置換されたアリールからなる群から選択され、
ここで、上記C1〜20アルキルはハロ、シアノ、ヒドロキシ、アリール−O−、アリール−S−、アリール−S(=O)−、アリール−C(=O)、−C(=O)−NR1314、−O−C(=O)−C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−、C1〜6アルキル−S−、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、及びC3〜15シクロアルキルからなる群から、若しくは式:
Figure 2013527136
から選択される1つ、2つ、3つ、若しくはそれ以上の置換基で任意に置換され、又は、
21は、それが結合するオキシカルボニル及びフェニルと一緒に、
Figure 2013527136
(式中、qは1〜6の整数である)からなる環状エステルを形成し、
22は1つ、2つ、3つ、又はそれ以上のハロ置換基で任意に置換されたC1〜20アルキルであり、
Het、Het、又はHetは、
Figure 2013527136
を含む群から独立して選択される)。
更なる実施形態では、本発明は、以下の制限の1つ又は複数が適用される、式(Ib)の化合物を提供する:
が水素である;
が、−O−Het又は−S−Hetから選択される置換基で置換された−C1〜6アルキルであり、特定の実施形態では、上記Het又はHetは、
Figure 2013527136
からなる群から選択される。
好ましい実施形態では、本発明は、式IIa、IIIa、IVa、Va、VIa、VIIa、VIIIa、IXa、Xa、IIb、IIIb、IVb、Vb、VIb、VIIb、VIIIb、IXb、Xb、XI、XII、XIII、XIV、XV、XVI、XVII、XVIIIa、XIXa、XXa、XXIa、XXIb、XXIIa、XXIIIa、又はXXIVaの化合物を提供する
Figure 2013527136
Figure 2013527136
Figure 2013527136
Figure 2013527136
(式中、
qは2〜6の整数であり、
11は置換されたC1〜6アルキル又は置換された−C2〜8アルケニルであり、上記−C1〜6アルキル及び−C2〜8アルケニルは各々独立して、C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される置換基で置換され、
12は置換されたC1〜6アルキル、置換されたC1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル、又は置換された−C2〜8アルケニルであり、上記−C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル、及び−C2〜8アルケニルは各々独立して、アリール、ヘテロアリール、C3〜6シクロアルケニル、−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から各々独立して選択される1つ、2つ、又は3つの置換基で置換され、
ここで、Ar、R、R21、R22、R、R、R、R、Het、Het、及びHetは以上において定義されるものと同じ意味を有する)。
本発明の化合物は、以下の実施例で提示される反応スキームに従って調製することができるが、これらが本発明の一例に過ぎず、本発明の化合物を有機化学の当業者によって一般に使用される幾つかの標準合成プロセスのいずれによっても調製することができることを当業者は理解する。
好ましい実施形態では、本発明の化合物は、キナーゼ阻害剤、より具体的にはROCK I及びROCK IIから選択される少なくとも1つのROCKキナーゼの阻害のためのキナーゼ阻害剤、特にソフトROCK阻害剤として有用である。
本発明は、特に平滑筋細胞機能、炎症、線維化、過剰な細胞増殖、過剰な血管形成、過敏性、バリア機能障害、神経変性、機能、炎症、線維化、過剰な細胞増殖、過剰な血管形成、過敏性、バリア機能障害、神経変性、及びリモデリングに関わる疾患等のROCKが関与する少なくとも1つの疾患又は障害の予防及び/又は治療のためのヒト又は動物用の医薬としての以上で定義された化合物の使用又は上記化合物を含む組成物の使用を更に提供する。
更なる実施形態では、本発明は、眼疾患、気道疾患、耳鼻咽喉疾患、腸疾患、循環器疾患、炎症性疾患、神経障害及びCNS障害、増殖性疾患、腎疾患、性機能障害、血液疾患、骨疾患、糖尿病、良性前立腺過形成、移植片拒絶反応、肝疾患、全身性エリテマトーデス、痙攣、高血圧、慢性閉塞性膀胱疾患、早産、感染、アレルギー、肥満、膵疾患、並びにAIDSを含む群から選択される少なくとも1つの疾患又は障害の予防及び/又は治療における以上で定義された化合物の使用又は上記化合物を含む組成物の使用を提供する。
好ましい実施形態では、本発明は、網膜症、視神経症、緑内障、及び黄斑変性症、網膜色素変性症等の網膜変性疾患、及び炎症性眼疾患を含むが、これらに限定されない眼疾患の予防及び/若しくは治療における、並びに/又はそれに関連する合併症及び/若しくは症状を予防、治療及び/若しくは緩和するための以上で定義された化合物の使用又は上記化合物を含む組成物の使用を提供する。
特に、
Yが−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、−O−C1〜6アルキル、又は−C1〜6アルキルからなる群から選択される置換基で置換されたアリール又はヘテロアリールであり、ここで、上記−O−C1〜6アルキル又は−C1〜6アルキルは各々独立して、−C(=O)−OR21及びHetからなる群から選択される置換基で置換され、Rが−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、又はHetから選択される置換基で置換された−C1〜6アルキルである、式Iのこれらの化合物;及び
Arが、
Figure 2013527136
(式中、Xは水素又はハロである)
を表し、
Lが直接結合、C1〜4アルキル、又は−O−C1〜4アルキルであり、
Tが−O−R21又は−NRであり、
が水素又はC1〜4アルキルを表し、
が水素であり、
が−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、若しくはHetから選択される置換基で置換された−C1〜6アルキル、特に−C(=O)−OR21若しくはHetから選択される置換基で置換された−C1〜6アルキルであり、特定の実施形態では、上記R21が−C1〜6アルキルであり、又は、
及びRが、それらが結合する窒素原子とともに、C1〜6アルキルで置換された複素環を形成し、ここで、上記C1〜6アルキルは、各々独立して−C(=O)−OR21及び−C(=O)−NR10からなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換され、
又はR10が水素、又は1つ、2つ、若しくは3つの−C(=O)−OR21置換基で置換されたC1〜6アルキルからなる群から独立して選択され、
21がC1〜20アルキル、任意に置換されたC3〜10シクロアルキル、任意に置換されたアリール、及び任意に置換されたヘテロシクリルからなる群から選択され、ここで、上記C1〜20アルキルはハロ、シアノ、ヒドロキシ、−O−C(=O)−C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−、C1〜6アルキル−S−、アリール、ヘテロシクリル、及びC3〜10シクロアルキルからなる群から、又は式:
Figure 2013527136
から選択される置換基で任意に置換され、
ここで使用されるヘテロシクリルが、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、1,3−ジオキサニル、3−ジオキソラニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、インドリニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、及びヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラニル、特にピペリジニル、1,3−ジオキサニル、インドリニル、テトラヒドロピラニル、及びテトラヒドロフラニルからなる群から選択され、
ここで使用される任意に置換されたC3〜10シクロアルキルが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、アダマンタニル、ビシクロ(2.2.1)ヘプタニル、及びシクロデシルからなる群から選択され、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンタニル、及びビシクロ(2.2.1)ヘプタニルが特に好ましく、ここで、上記C3〜10シクロアルキルはハロゲン、ヒドロキシル、オキソ、ニトロ、アミノ、シアノ、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜4アルコキシ、又は−SO−NHから選択される1つ、2つ、3つ、又はそれ以上、具体的には1つ、2つ、又は3つ、より具体的には1つ又は2つ、更により具体的には1つの置換基で任意に置換され、
ここで使用される任意に置換されたヘテロシクリルが、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、1,3−ジオキサニル、3−ジオキソラニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、インドリニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、及びヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラニル、特にピペリジニル、1,3−ジオキサニル、インドリニル、テトラヒドロピラニル、及びテトラヒドロフラニルからなる群から選択され、ここで、上記ヘテロシクリルはハロゲン、ヒドロキシル、オキソ、ニトロ、アミノ、ヒドラジン、アミノカルボニル、アジド、シアノ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルアルキル、アルキルアミノ、アルコキシ、−SO−NH、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ヘテロアリールアルキル、アルキルスルホンアミド、ヘテロシクリル、アルキルカルボニルアミノアルキル、アリールオキシ、アルキルカルボニル、アシル、アリールカルボニル、アミノカルボニル、アルキルスルホキシド、−SO、アルキルチオ、カルボキシル等(ここで、Rはアルキル又はシクロアルキルである)からなる群から選択される、好ましくはハロゲン、ヒドロキシル、オキソ、ニトロ、アミノ、シアノ、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜4アルコキシ、又は−SO−NHから選択される1つ、2つ、3つ、又はそれ以上、特に1つの置換基で任意に置換され、
ここで使用されるアリールが、フェニル、ナフチル、1,4−ジヒドロナフチル、又は1,2,3,4−テトラヒドロナフチル(ここで、上記アリールはハロゲン、ニトロ、C1〜4アルキル、C1〜4アルキルオキシ、又はC1〜4アルキルチオから選択される1つ、2つ、3つ、4つ、又は5つの置換基で任意に置換される)、特にフェニル又は1,2,3,4−テトラヒドロナフチル(ここで、上記アリールはハロゲン、オキソ、ニトロ、C1〜4アルキル、C1〜4アルキルオキシ、又はC1〜4アルキルチオから選択される1つ、2つ、3つ、4つ、又は5つの置換基で任意に置換される)、より具体的にはハロゲン、ニトロ、C1〜4アルキル、C1〜4アルキルオキシ、又はC1〜4アルキルチオから選択される1つ、2つ、3つ、4つ、又は5つの置換基で任意に置換されたフェニルからなる群から選択され、
ここで使用されるヘテロアリールが、フラニル、チオフェニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、ベンゾフラニル、ベンゾピラニル、1(4H)−ベンゾピラニル、1(2H)−ベンゾピラニル、3,4−ジヒドロ−1(2H)−ベンゾピラニル、及び2,3−ジヒドロ−1(4H)−ベンゾピラニル(ここで、上記ヘテロアリールはハロゲン、オキソ、ニトロ、C1〜4アルキル、C1〜4アルキルオキシ、又はC1〜4アルキルチオから選択される1つ、2つ、3つ、4つ、又は5つの置換基で任意に置換される)、特にフラニル、チオフェニル、ピリジニル、ベンゾピラニル、1(2H)−ベンゾピラニル、3,4−ジヒドロ−1(2H)−ベンゾピラニル、及び2,3−ジヒドロ−1(4H)−ベンゾピラニル(ここで、上記ヘテロアリールはハロゲン、オキソ、又はC1〜4アルキルから選択される1つ、2つ、3つ、4つ、又は5つの置換基で任意に置換される)からなる群から選択される、式Iaのこれらの化合物;
からなる群から選択されるこれらの化合物は、網膜症、視神経症、緑内障、及び黄斑変性症、網膜色素変性症等の網膜変性疾患、及び炎症性眼疾患を含むが、これらに限定されない眼疾患の予防及び/若しくは治療において、並びに/又はそれに関連する合併症及び/若しくは症状の予防、治療及び/若しくは緩和に特に有用である。したがって、網膜症、視神経症、緑内障、及び黄斑変性症、網膜色素変性症等の網膜変性疾患、及び炎症性眼疾患を含むが、これらに限定されない眼疾患の治療において、並びに/又はそれに関連する合併症及び/若しくは症状を予防、治療及び/又は緩和するために、より具体的には緑内障の治療において使用される上記化合物を提供することが本発明の一目的である。代替的には、網膜症、視神経症、緑内障、炎症性眼疾患、並びに黄斑変性症及び網膜色素変性症等の網膜変性疾患からなる群から選択される眼疾患、好ましくは緑内障を予防及び/又は治療する方法であって、それを必要とする被験体に治療的有効量の式Iによる化合物、特に以上で定義された化合物を投与することを含む、方法を提供することが本発明の一目的である。
別の好ましい実施形態では、本発明は、肺線維症、肺気腫、慢性気管支炎、喘息、線維症、肺炎、嚢胞性線維症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支炎、及び鼻炎、及び呼吸窮迫症候群を含むが、これらに限定されない気道疾患の予防及び/若しくは治療における、並びに/又はそれに関連する合併症及び/若しくは症状の予防、治療及び/若しくは緩和のための以上で定義された化合物の使用又は上記化合物を含む組成物の使用を提供する。
特に、
Yが−C(=O)−NR、−NR、−O−C1〜6アルキル、又は−C1〜6アルキルからなる群から選択される置換基で置換されたアリール又はヘテロアリールであり、ここで、上記−O−C1〜6アルキル又は−C1〜6アルキルは各々独立して、−C(=O)−NR、−O−Het、及びS−Hetからなる群から選択される置換基で置換され、特定の実施形態では、上記Het又はHetは、
Figure 2013527136
を含む群から独立して選択される、式Iのこれらの化合物;及び
Arが、
Figure 2013527136
(式中、Xは水素又はハロである)を表し、
Lが直接結合、C1〜4アルキル、又は−O−C1〜4アルキルであり、
Tが−O−R21又は−NRであり、
が水素又はC1〜4アルキルを表し、
が水素であり、
が−O−Het又は−S−Hetから選択される置換基で置換された−C1〜6アルキルであり、特定の実施形態では、上記Het又はHetが、
Figure 2013527136
からなる群から選択され、
Het又はHetが、
Figure 2013527136
を含む群から独立して選択される、式Iaのこれらの化合物;及び
式Ibのこれらの化合物;
からなる群から選択されるこれらの化合物は、肺線維症、肺気腫、慢性気管支炎、喘息、線維症、肺炎、嚢胞性線維症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支炎、及び鼻炎、及び呼吸窮迫症候群を含むが、これらに限定されない気道疾患の予防及び/若しくは治療において、並びに/又はそれに関連する合併症及び/若しくは症状の予防、治療及び/若しくは緩和に特に有用である。したがって、肺線維症、肺気腫、慢性気管支炎、喘息、線維症、肺炎、嚢胞性線維症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支炎、及び鼻炎、及び呼吸窮迫症候群を含むが、これらに限定されない気道疾患の治療において、並びに/又はそれに関連する合併症及び/若しくは症状の予防、治療及び/若しくは緩和のために使用される上記化合物を提供することが本発明の一目的である。代替的には、肺線維症、肺気腫、慢性気管支炎、喘息、線維症、肺炎、嚢胞性線維症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支炎、及び鼻炎、及び呼吸窮迫症候群を含むが、これらに限定されない気道疾患を予防及び/又は治療する方法であって、それを必要とする被験体に治療的有効量の式Iによる化合物、特に以上で定義された化合物を投与することを含む、方法を提供することが本発明の一目的である。
更なる実施形態では、本発明は、脳血管収縮、再灌流(reperfusion)障害、低酸素症、末梢循環障害、心筋肥大、急性脳卒中、鬱血性心不全、心血管虚血、心臓病、心臓リモデリング、狭心症、冠動脈攣縮、脳血管攣縮、再狭窄、高血圧、肺高血圧、肺血管収縮、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、動脈瘤、出血、レイノー病、血栓症(深部血栓症を含む)、及び血小板関連疾患を含むが、これらに限定されない循環器疾患の予防及び/若しくは治療における、並びに/又はそれに関連する合併症及び/若しくは症状を予防、治療及び/若しくは緩和するための、並びに/又はそれに関連する合併症及び/若しくは症状を緩和するための以上で定義された化合物の使用又は上記化合物を含む組成物の使用を提供する。
更なる実施形態では、本発明は、副鼻腔問題、聴覚問題、歯痛、扁桃炎、潰瘍、及び鼻炎を含むが、これらに限定されない耳鼻咽喉疾患の予防及び/又は治療における以上で定義された化合物の使用又は上記化合物を含む組成物の使用を提供する。
更なる実施形態では、本発明は、過角化症、錯角化症、顆粒層肥厚、表皮肥厚症、異常角化症、海綿状態、及び潰瘍形成を含むが、これらに限定されない皮膚疾患の予防及び/又は治療における以上で定義された化合物の使用又は上記化合物を含む組成物の使用を提供する。
更なる実施形態では、本発明は、炎症性腸疾患(IBD)、大腸炎、胃腸炎、腸閉塞、回腸炎、虫垂炎、及びクローン病を含むが、これらに限定されない腸疾患の予防及び/又は治療における以上で定義された化合物の使用又は上記化合物を含む組成物の使用を提供する。
また別の実施形態では、本発明は、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、乾癬、関節リウマチ、若年性関節リウマチ、強直性脊椎炎、乾癬性関節炎、炎症性腸疾患、クローン病、及び潰瘍性大腸炎を含むが、これらに限定されない炎症性疾患の予防及び/若しくは治療における、並びに/又はそれに関連する合併症及び/若しくは症状及び/若しくは炎症性応答を予防、治療及び/若しくは緩和するための以上で定義された化合物の使用又は上記化合物を含む組成物の使用を提供する。
別の実施形態では、本発明は、脳卒中、髄膜炎、痙攣、脳又は脊髄の損傷、並びにアルツハイマー病、多発性硬化症、及び神経障害痛等の炎症性脱髄疾患を含むが、これらに限定されない神経障害及びCNS障害の予防、治療及び/又は管理における以上で定義された化合物の使用又は上記化合物を含む組成物の使用を提供する。本化合物はしたがって、様々な神経障害における神経変性の予防及び神経発生の刺激、並びに/又はそれに関連する合併症及び/若しくは症状の予防、治療及び/若しくは緩和に好適である。
別の実施形態では、本発明は、脳のがん(グリオーマ)、乳房、結腸、腸、皮膚、頭頸部、神経、子宮、腎臓、肺、肝臓、卵巣、膵臓、前立腺、又は甲状腺のがん、キャッスルマン病、白血病、肉腫、リンパ腫、悪性腫瘍、及び黒色腫等(これらに限定されない)の増殖性疾患の予防及び/若しくは治療における、並びに/又はそれに関連する合併症及び/若しくは症状及び/若しくは炎症性応答を予防、治療及び/若しくは緩和するための以上で定義された化合物の使用又は上記化合物を含む組成物の使用を提供する。
別の実施形態では、本発明は、腎線維症若しくは腎機能障害を含むが、これらに限定されない腎疾患の予防及び/若しくは治療における、並びに/又はそれに関連する合併症及び/若しくは症状及び/若しくは炎症性応答を予防、治療及び/若しくは緩和するための以上で定義された化合物の使用又は上記化合物を含む組成物の使用を提供する。
別の実施形態では、本発明は、性腺機能低下症、膀胱疾患、高血圧、糖尿病、若しくは骨盤手術後の障害を含むが、これらに限定されない性機能障害の予防及び/若しくは治療における、並びに/又は高血圧、鬱病、若しくは不安神経症の治療に使用される薬物等の或る特定の薬物を用いた治療に関連する性機能障害を治療するための以上で定義された化合物の使用又は上記化合物を含む組成物の使用を提供する。
別の実施形態では、本発明は、敗血症、好酸球増加症、内毒素血症を含むが、これらに限定されない血液疾患の予防及び/若しくは治療における、並びに/又はそれに関連する合併症及び/若しくは症状及び/若しくは炎症性応答を予防、治療及び/若しくは緩和するための以上で定義された化合物の使用又は上記化合物を含む組成物の使用を提供する。
別の実施形態では、本発明は、骨粗鬆症及び変形性関節炎を含むが、これらに限定されない骨疾患の予防及び/若しくは治療における、並びに/又はそれに関連する合併症及び/若しくは症状及び/若しくは炎症性応答を予防、治療及び/若しくは緩和するための以上で定義された化合物の使用又は上記化合物を含む組成物の使用を提供する。
別の実施形態では、本発明は、高血糖症及び1型糖尿病を含むが、これらに限定されない糖尿病の予防及び/若しくは治療における、並びに/又はそれに関連する合併症及び/若しくは症状及び/若しくは炎症性応答を予防、治療及び/若しくは緩和するための以上で定義された化合物の使用又は上記化合物を含む組成物の使用を提供する。
別の実施形態では、本発明は、良性前立腺過形成、移植片拒絶反応、肝疾患、全身性エリテマトーデス、痙攣、高血圧、慢性閉塞性膀胱疾患、早産、感染、アレルギー、肥満、膵疾患、及びAIDS等の疾患及び障害の予防及び/又は治療における、並びに/又はそれに関連する合併症及び/若しくは症状を予防、治療及び/若しくは緩和するための以上で定義された化合物の使用又は上記化合物を含む組成物の使用を提供する。
好ましい実施形態では、本発明は、緑内障、喘息、性機能障害、又はCOPDの予防及び/又は治療における以上で定義された化合物の使用又は上記化合物を含む組成物の使用を提供する。
本発明は、眼疾患、気道疾患、循環器疾患、炎症性疾患、神経障害及びCNS障害、増殖性疾患、腎疾患、性機能障害、血液疾患、骨疾患、糖尿病、良性前立腺過形成、移植片拒絶反応、肝疾患、全身性エリテマトーデス、痙攣、高血圧、慢性閉塞性膀胱疾患、早産、感染、アレルギー、肥満、膵疾患、並びにAIDSを含む群から選択される少なくとも1つの疾患又は障害の予防及び/又は治療において使用される以上で定義された化合物又は上記化合物を含む組成物を更に提供する。
好ましい実施形態では、本発明は、網膜症、視神経症、緑内障、及び黄斑変性症、網膜色素変性症等の網膜変性疾患、及び炎症性眼疾患を含むが、これらに限定されない眼疾患の予防及び/若しくは治療において、並びに/又はそれに関連する合併症及び/若しくは症状を予防、治療及び/若しくは緩和するために使用される以上で定義された化合物又は上記化合物を含む組成物を提供する。
別の好ましい実施形態では、本発明は、肺線維症、肺気腫、慢性気管支炎、喘息、線維症、肺炎、嚢胞性線維症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支炎、及び鼻炎、及び呼吸窮迫症候群を含むが、これらに限定されない気道疾患の予防及び/若しくは治療において、並びに/又はそれに関連する合併症及び/若しくは症状を予防、治療及び/若しくは緩和するために使用される以上で定義された化合物又は上記化合物を含む組成物を提供する。
更なる実施形態では、本発明は、脳血管収縮、再灌流障害、低酸素症、末梢循環障害、心筋肥大、急性脳卒中、鬱血性心不全、心血管虚血、心臓病、心臓リモデリング、狭心症、冠動脈攣縮、脳血管攣縮、再狭窄、高血圧、肺高血圧、肺血管収縮、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、動脈瘤、出血、レイノー病、血栓症(深部血栓症を含む)、及び血小板関連疾患を含むが、これらに限定されない循環器疾患の予防及び/若しくは治療において、並びに/又はそれに関連する合併症及び/若しくは症状を予防、治療及び/若しくは緩和するために、並びに/又はそれに関連する合併症及び/若しくは症状を緩和するために使用される以上で定義された化合物又は上記化合物を含む組成物を提供する。
また別の実施形態では、本発明は、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、乾癬、関節リウマチ、若年性関節リウマチ、強直性脊椎炎、乾癬性関節炎、炎症性腸疾患、クローン病、及び潰瘍性大腸炎を含むが、これらに限定されない炎症性疾患の予防及び/若しくは治療において、並びに/又はそれに関連する合併症及び/若しくは症状及び/若しくは炎症性応答を予防、治療及び/若しくは緩和するために使用される以上で定義された化合物又は上記化合物を含む組成物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、脳卒中、髄膜炎、痙攣、脳又は脊髄の損傷、並びにアルツハイマー病、多発性硬化症、及び神経障害痛等の炎症性脱髄疾患を含むが、これらに限定されない神経障害及びCNS障害の予防及び/又は治療において使用される以上で定義された化合物又は上記化合物を含む組成物を提供する。本化合物はしたがって、様々な神経障害における神経変性の予防及び神経発生の刺激、並びに/又はそれに関連する合併症及び/若しくは症状の予防、治療及び/若しくは緩和に好適である。
別の実施形態では、本発明は、脳のがん(グリオーマ)、乳房、結腸、腸、皮膚、頭頸部、神経、子宮、腎臓、肺、肝臓、卵巣、膵臓、前立腺、若しくは甲状腺のがん、キャッスルマン病、白血病、肉腫、リンパ腫、悪性腫瘍、及び黒色腫等(これらに限定されない)の増殖性疾患の予防及び/若しくは治療において、並びに/又はそれに関連する合併症及び/若しくは症状及び/若しくは炎症性応答を予防、治療及び/若しくは緩和するために使用される以上で定義された化合物又は上記化合物を含む組成物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、腎線維症若しくは腎機能障害を含むが、これらに限定されない腎疾患の予防及び/若しくは治療において、並びに/又はそれに関連する合併症及び/若しくは症状及び/若しくは炎症性応答を予防、治療及び/若しくは緩和するために使用される以上で定義された化合物又は上記化合物を含む組成物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、性腺機能低下症、膀胱疾患、高血圧、糖尿病、若しくは骨盤手術後の障害を含むが、これらに限定されない性機能障害の予防及び/若しくは治療のための薬剤の調製における、並びに/又は高血圧、鬱病、若しくは不安神経症の治療に使用される薬物等の或る特定の薬物を用いた治療に関連する性機能障害を治療するための以上で定義された化合物の使用又は上記化合物を含む組成物の使用を提供する。
別の実施形態では、本発明は、敗血症、好酸球増加症、内毒素血症を含むが、これらに限定されない血液疾患の予防及び/若しくは治療において、並びに/又はそれに関連する合併症及び/若しくは症状及び/若しくは炎症性応答を予防、治療及び/若しくは緩和するために使用される以上で定義された化合物又は上記化合物を含む組成物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、骨粗鬆症及び変形性関節炎を含むが、これらに限定されない骨疾患の予防及び/若しくは治療において、並びに/又はそれに関連する合併症及び/若しくは症状及び/若しくは炎症性応答を予防、治療及び/若しくは緩和するために使用される以上で定義された化合物又は上記化合物を含む組成物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、高血糖症及び1型糖尿病を含むが、これらに限定されない糖尿病の予防及び/若しくは治療において、並びに/又はそれに関連する合併症及び/若しくは症状及び/若しくは炎症性応答を予防、治療及び/若しくは緩和するために使用される以上で定義された化合物又は上記化合物を含む組成物を提供する。
別の実施形態では、本発明は、良性前立腺過形成、移植片拒絶反応、肝疾患、全身性エリテマトーデス、痙攣、高血圧、慢性閉塞性膀胱疾患、早産、感染、アレルギー、肥満、膵疾患、及びAIDS等の疾患及び障害の予防及び/若しくは治療において、並びに/又はそれに関連する合併症及び/若しくは症状を予防、治療及び/若しくは緩和するために使用される以上で定義された化合物又は上記化合物を含む組成物を提供する。
好ましい実施形態では、本発明は、緑内障、喘息、性機能障害、又はCOPDの予防及び/又は治療において使用される以上で定義された化合物又は上記化合物を含む組成物を提供する。
治療方法
本発明は、眼疾患、気道疾患、循環器疾患、炎症性疾患、神経障害及びCNS障害、増殖性疾患、腎疾患、性機能障害、血液疾患、骨疾患、糖尿病、良性前立腺過形成、移植片拒絶反応、肝疾患、全身性エリテマトーデス、痙攣、高血圧、慢性閉塞性膀胱疾患、早産、感染、アレルギー、肥満、膵疾患、並びにAIDSを含む群から選択される少なくとも1つの疾患又は障害を予防及び/又は治療する方法であって、それを必要とする被験体に治療的有効量の本明細書中で定義される化合物又は組成物を投与することを含む、方法を更に提供する。
好ましい実施形態では、本発明は、網膜症、視神経症、緑内障、及び黄斑変性症、網膜色素変性症等の網膜変性疾患、及び炎症性眼疾患を含むが、これらに限定されない眼疾患を予防及び/又は治療する方法であって、それを必要とする被験体に治療的有効量の本明細書中で定義される化合物又は組成物を投与することを含む、方法を提供する。
別の好ましい実施形態では、本発明は、肺線維症、肺気腫、慢性気管支炎、喘息、線維症、肺炎、嚢胞性線維症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支炎、鼻炎、及び呼吸窮迫症候群を含むが、これらに限定されない気道疾患を予防及び/又は治療する方法であって、それを必要とする被験体に治療的有効量の本明細書中で定義される化合物又は組成物を投与することを含む、方法を提供する。
別の実施形態では、本発明は、脳血管収縮、再灌流障害、低酸素症、末梢循環障害、心筋肥大、急性脳卒中、鬱血性心不全、心血管虚血、心臓病、心臓リモデリング、狭心症、冠動脈攣縮、脳血管攣縮、再狭窄、高血圧、肺高血圧、肺血管収縮、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、動脈瘤、出血、レイノー病、血栓症(深部血栓症を含む)、及び血小板関連疾患を含むが、これらに限定されない循環器疾患を予防及び/又は治療する方法であって、それを必要とする被験体に治療的有効量の本明細書中で定義される化合物又は組成物を投与することを含む、方法を提供する。
別の実施形態では、本発明は、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、乾癬、関節リウマチ、若年性関節リウマチ、強直性脊椎炎、乾癬性関節炎、炎症性腸疾患、クローン病、及び潰瘍性大腸炎を含むが、これらに限定されない炎症性疾患を予防及び/又は治療する方法であって、それを必要とする被験体に治療的有効量の本明細書中で定義される化合物又は組成物を投与することを含む、方法を提供する。
別の実施形態では、本発明は、脳卒中、髄膜炎、痙攣、脳又は脊髄の損傷、並びにアルツハイマー病、多発性硬化症、及び神経障害痛等の炎症性脱髄疾患を含むが、これらに限定されない神経障害及びCNS障害を予防及び/又は治療する方法を提供する。本化合物はしたがって、様々な神経障害における神経変性の予防及び神経発生の刺激に好適である。上記方法は、それを必要とする被験体に治療的有効量の本明細書中で定義される化合物又は組成物を投与することを含む。
別の実施形態では、本発明は、脳のがん(グリオーマ)、乳房、結腸、腸、皮膚、頭頸部、神経、子宮、腎臓、肺、肝臓、卵巣、膵臓、前立腺、又は甲状腺のがん、キャッスルマン病、白血病、肉腫、リンパ腫、悪性腫瘍、及び黒色腫等(これらに限定されない)の増殖性疾患を予防及び/又は治療する方法であって、それを必要とする被験体に治療的有効量の本明細書中で定義される化合物又は組成物を投与することを含む、方法を提供する。
別の実施形態では、本発明は、腎線維症又は腎機能障害を含むが、これらに限定されない腎疾患を予防及び/又は治療する方法であって、それを必要とする被験体に治療的有効量の本明細書中で定義される化合物又は組成物を投与することを含む、方法を提供する。
別の実施形態では、本発明は、性腺機能低下症、膀胱疾患、高血圧、糖尿病、若しくは骨盤手術後の障害を含むが、これらに限定されない性機能障害を予防及び/若しくは治療する、並びに/又は高血圧、鬱病、若しくは不安神経症の治療に使用される薬物等の或る特定の薬物を用いた治療に関連する性機能障害を治療する方法であって、それを必要とする被験体に治療的有効量の本明細書中で定義される化合物又は組成物を投与することを含む、方法を提供する。
別の実施形態では、本発明は、敗血症、好酸球増加症、内毒素血症を含むが、これらに限定されない血液疾患を予防及び/又は治療する方法であって、それを必要とする被験体に治療的有効量の本明細書中で定義される化合物又は組成物を投与することを含む、方法を提供する。
別の実施形態では、本発明は、骨粗鬆症及び変形性関節炎を含むが、これらに限定されない骨疾患を予防及び/又は治療する方法であって、それを必要とする被験体に治療的有効量の本明細書中で定義される化合物又は組成物を投与することを含む、方法を提供する。
別の実施形態では、本発明は、高血糖症及び1型糖尿病を含むが、これらに限定されない糖尿病を予防及び/又は治療する方法であって、それを必要とする被験体に治療的有効量の本明細書中で定義される化合物又は組成物を投与することを含む、方法を提供する。
別の実施形態では、本発明は、良性前立腺過形成、移植片拒絶反応、肝疾患、全身性エリテマトーデス、痙攣、高血圧、慢性閉塞性膀胱疾患、早産、感染、アレルギー、肥満、膵疾患、及びAIDS等の疾患及び障害を予防及び/又は治療する方法であって、それを必要とする被験体に治療的有効量の本明細書中で定義される化合物又は組成物を投与することを含む、方法を提供する。
好ましい実施形態では、本発明は、緑内障、喘息、性機能障害、又はCOPDを予防及び/又は治療する方法であって、それを必要とする被験体に治療的有効量の本明細書中で定義される化合物又は組成物を投与することを含む、方法を提供する。
本発明では、下記に記載されるROCKの阻害アッセイにおいて、ROCKを10μM未満、好ましくは1μM未満のIC50値で阻害する式Iの化合物又はその任意のサブグループが特に選好される。
上記阻害はin vitro及び/又はin vivoで達成することができ、in vivoで達成される場合に、好ましくは上記に定義されるように選択的に達成される。
「ROCK媒介性病態」又は「ROCK媒介性疾患」という用語は、本明細書中で使用される場合、ROCKが関与することが知られる任意の疾患又は他の有害な病態を意味する。「ROCK媒介性病態」又は「ROCK媒介性疾患」という用語は、ROCK阻害剤を用いた治療によって緩和されるこれらの疾患又は病態も意味する。したがって、本発明の別の実施形態は、ROCKが関与することが知られる1つ又は複数の疾患を治療すること、又はその重症度を軽減することに関する。
薬学的使用については、本発明の化合物は、遊離酸若しくは遊離塩基として、及び/又は薬学的に許容可能な酸付加塩及び/又は塩基付加塩(例えば無毒の有機若しくは無機の酸若しくは塩基を用いて得られる)の形態で、水和物、溶媒和物、及び/又は複合体の形態で、及び/又はエステルのようなプロドラッグ又はプレドラッグの形態で使用してもよい。「溶媒和物」という用語は、本明細書中で使用される場合、特に指定しない限りは、本発明の化合物により形成され得る、適切な無機溶媒(例えば水和物)、又はアルコール、ケトン、エステル等(これらに限定されない)のような有機溶媒との任意の組合せを含む。そのような塩、水和物、溶媒和物等、及びそれらの調製物は当業者には明らかであり、例えば米国特許第6,372,778号、米国特許第6,369,086号、米国特許第6,369,087号、及び米国特許第6,372,733号に記載された塩、水和物、溶媒和物等を参照する。
本発明による化合物の薬学的に許容可能な塩、すなわち水溶性、脂溶性、又は分散性の産物の形態としては、例えば無機若しくは有機の酸若しくは塩基から形成される、従来の非毒性塩又は第4級アンモニウム塩が挙げられる。かかる酸付加塩の例としては、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、硫酸水素塩、酪酸塩、クエン酸塩、樟脳酸塩、カンファースルホン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン酸塩(glucoheptanoate)、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素塩、ヨウ化水素塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、シュウ酸塩、パルモ酸塩(palmoate)、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トシル酸塩、及びウンデカン酸塩が挙げられる。塩基付加塩としては、アンモニウム塩、ナトリウム塩及びカリウム塩のようなアルカリ金属塩、カルシウム塩及びマグネシウム塩のようなアルカリ土類金属塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N−メチル−D−グルカミンのような有機塩基との塩、アルギニン、リジンのようなアミノ酸との塩等が挙げられる。さらに、塩基性窒素含有基は、低級ハロゲン化アルキル、例えば塩化、臭化、及びヨウ化メチル、エチル、プロピル、及びブチル;例えば硫酸ジメチル、硫酸ジエチル、硫酸ジブチル、及び硫酸ジアミルのような硫酸ジアルキル;長鎖ハロゲン化物、例えば塩化、臭化、及びヨウ化デシル、ラウリル、ミリスチル、及びステアリル;臭化ベンジル及び臭化フェネチルのようなハロゲン化アラルキル等のような作用物質を用いて四級化することができる。他の薬学的に許容可能な塩としては、硫酸塩エタノール付加物(sulfatesalt ethanolate)及び硫酸塩が挙げられる。
概して、薬学的使用については、本発明の化合物は、少なくとも1つの本発明の化合物と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な担体、希釈剤、又は賦形剤、及び/又はアジュバントと、任意に1つ又は複数の更なる薬学的に活性な化合物とを含む医薬調製物又は医薬組成物として配合することができる。
非限定的な例によると、そのような配合物としては、経口投与、非経口投与(例えば静脈注射、筋肉注射、若しくは皮下注射、又は静脈内注入)、局所投与(眼を含む)、吸入、皮膚パッチ、インプラント、坐薬による投与等に適した形態であってもよい。そのような適切な投与形態(投与の様式に応じて固体、半固体、又は液体であってもよい)、並びにその製造に使用される方法、並びに担体、希釈剤、及び賦形剤は、当業者には明らかである。例えば米国特許第6,372,778号、米国特許第6,369,086号、米国特許第6,369,087号、及び米国特許第6,372,733号、並びにRemington's Pharmaceutical Sciencesの最新版のような標準的なハンドブックを再び参照する。
かかる調製物の幾つかの好ましいが非限定的な例としては、錠剤、ピル、散剤、ロゼンジ剤、分包剤、カシェ剤、エリキシル剤、懸濁剤、乳剤、液剤、シロップ剤、エアロゾル剤、軟膏剤、クリーム剤、ローション剤、軟ゼラチンカプセル剤及び硬ゼラチンカプセル剤、坐薬、点眼剤、無菌注射溶液、及びボーラス投与用及び/又は連続投与用の無菌包装散剤(通常使用前に再構成する)が挙げられ、これらは、それ自身そのような配合に適している担体、賦形剤及び希釈剤、例えばラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、デンプン、アカシアゴム、リン酸カルシウム、アルギン酸塩、トラガカントゴム、ゼラチン、ケイ酸カルシウム、微結晶セルロース、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、セルロース、(滅菌)水、メチルセルロース、メチルヒドロキシ安息香酸塩及びプロピルヒドロキシ安息香酸塩、タルク、ステアリン酸マグネシウム、食用油、植物油、及び鉱物油、又はこれらの適切な混合物と共に配合してもよい。配合物は、任意に他の薬学的に活性な物質(本発明の化合物との相乗効果に導いても、又は導かなくてもよい)と、医薬配合物において一般的に用いられる他の物質、例えば滑剤、湿潤剤、乳化剤、懸濁化剤、分散剤、崩壊剤、増量剤、充填剤、保存剤、甘味剤、香味剤、流動調節剤、放出剤等とを含有することができる。組成物もまた、例えばリポソーム又は天然ゲル若しくは合成ポリマーをベースとする親水性ポリマーマトリクスを用いて、それに含有される活性化合物(複数も可)の急速な、持続した又は遅延した放出を提供するように配合してもよい。本発明による医薬組成物の化合物の溶解性及び/又は安定性を増強するために、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン若しくはγ−シクロデキストリン又はそれらの誘導体を用いることに利点があり得る。化合物をシクロデキストリン又はその誘導体と組み合わせて配合する興味深い方法が、欧州特許第721,331号に記載されている。特に、本発明は、有効量の本発明による化合物を薬学的に許容可能なシクロデキストリンとともに含む医薬組成物を包含する。
さらに、アルコールのような共溶媒によって本化合物の溶解性及び/又は安定性を向上させることができる。水性組成物の調製において、本発明の化合物の塩を添加すれば、それらの水溶性が増加するため、より適しているとされる。
米国特許第4,997,834号及び欧州特許第0370498号に記載されるもののような、類似のピリジノカルボキサミドについてそれ自体が既知の組成物、配合物(及びそれに使用される担体、賦形剤、希釈剤等)、投与経路等を特に参照する。
疼痛の治療については、本発明の化合物は局部的に使用することができる。局部投与については、化合物は噴霧剤、軟膏、若しくは経皮パッチの形態、又は局所投与、経皮投与、及び/若しくは皮内投与に好適な別の形態で有利に使用することができる。
眼への適用については、液剤、ジェル、錠剤等を、生理食塩水、ジェル、又は賦形剤を主要な媒体として用いて調製することが多い。眼科用配合物は、好ましくは適切な緩衝系を用いて快適なpHで調製すべきである。
より具体的には、本発明の化合物及び1つ又は複数の薬学的に許容可能な水溶性のポリマーの固体分散体からなる、治療的有効量の粒子を含む医薬配合物に本組成物を配合することができる。
用語「固体分散体」という用語は、1つの成分が多少均一に他の成分(単数又は複数)中に分散している、少なくとも2つの成分を含む固体状態(液体又は気体状態に対して)の系と定義される。成分の上記分散体が、系が完全に化学的及び物理的に均一又は均質になるか、又は熱力学的に規定された1つの相からなるような場合には、そのような固体分散体は、「固溶体」と呼ばれる。系中の成分は通常投与された生物に対して容易に生物学的に利用可能であるから、固溶体は好ましい物理的系である。
化合物をナノモル粒子形態に配合し、1000nm未満の有効平均粒径を維持するのに十分な量の表面改質剤をその表面上に吸着させることが更に好都合であり得る。好ましくは、適切な表面改質剤は好ましくは、既知の有機及び無機の医薬賦形剤から選択することができる。そのような賦形剤としては、種々のポリマー、低分子量オリゴマー、天然産物及び界面活性剤が挙げられる。好ましい表面改質剤としては非イオン性及び陰イオン性の界面活性剤が挙げられる。
本発明による化合物を配合する更に別の興味深い方法は、化合物を親水性のポリマーに取り込ませ、この混合物を多くの小さいビーズ上にコート皮膜として塗布する医薬組成物に関連している。このようにして、好都合に製造することができ、経口投与用の医薬投与形態を調製するのに適している生体内利用性が良好な組成物が得られる。ビーズのコアとして用いるのに適した材料は、薬学的に許容可能であり、適切な寸法と堅さとを有していれば、多様である。そのような材料の例としては、ポリマー、無機物質、有機物質及び糖類及びそれらの誘導体である。
調製物は、それ自体既知の方法で調製してもよく、通常少なくとも1つの本発明による化合物を、1つ又は複数の薬学的に許容可能な担体、及び必要に応じて他の薬学的に活性な化合物と、必要であれば無菌状態下で混合することを伴う。ここでも米国特許第6,372,778号、米国特許第6,369,086号、米国特許第6,369,087号、及び米国特許第6,372,733号、並びに上述された更なる従来技術、並びにRemington's Pharmaceutical Sciencesの最新版のような標準的なハンドブックを参照する。
本発明の医薬調製物は、好ましくは単位用量形態であることが好ましく、例えば任意に製品情報及び/又は使用に関する指示を含む1つ又は複数の紙片の付いた、箱、ブリスター、バイアル、ビン、サチェット、アンプル又は他のいずれかの適切な単回投与又は複数回投与用のホルダー又は容器(適切なラベルを付けてもよい)の中に適切に入れることができる。一般的にそのような単位用量は、少なくとも1つの本発明の化合物を、1mg〜1000mg、通常5mg〜500mgを含有しており、例えば1単位用量当たり約10mg、25mg、50mg、100mg、200mg、300mg又は400mgである。
化合物は、主に使用される具体的な調製物、及び治療又は予防対象の病態に応じて、経口経路、経直腸経路、経眼経路、経皮経路、皮下経路、静脈内経路、筋肉内経路、又は鼻腔内経路を含む様々な経路によって投与することができ、経口投与及び静脈内投与が通常は好ましい。少なくとも1つの本発明の化合物は、一般的に「有効量」投与されるが、その意味は、適切な投与を行った場合、投与された個体において所望の治療効果又は予防効果を達成するために十分な式I〜式XXIVの化合物の任意の量を意味する。通常予防又は治療対象の病態及び投与経路によって、このような有効量は、通常、1日につき患者の体重1kg当たり、0.01mg〜1000mgであり、より多くの場合0.1mg〜500mg、例えば1mg〜250mg、例としては、1日につき患者の体重1kg当たり、約5mg、10mg、20mg、50mg、100mg、150mg、200mg又は250mgであり、毎日1回の服用で、1回若しくは複数回の服用に分けて、又は例えば点滴を用いて本質的に連続的に投与することができる。投与量(複数も可)、投与経路及び更なる治療レジメンは、患者の年齢、性別及び全身状態、並びに治療対象の疾患/症状の性質及び重症度に応じて、治療を行う臨床医によって決定することができる。ここでも米国特許第6,372,778号、米国特許第6,369,086号、米国特許第6,369,087号、及び米国特許第6,372,733号、並びに上述された更なる従来技術、並びにRemington's Pharmaceutical Sciencesの最新版のような標準的なハンドブックを参照する。
本発明の方法に従って、上記医薬組成物は治療中の異なる時間に別々に、又は分けて若しくは単一の混合形態で同時に投与することができる。本発明はそれ故、同時又は交互に全てのそのような治療計画を包含すると理解されるべきであり、「投与する」という用語はそれに従って解釈されるべきである。
経口投与形態については、本発明の組成物は、賦形剤、安定剤又は不活性希釈剤のような適切な添加剤と混合し、通例の方法によって、錠剤、コート錠剤、硬カプセル、水溶液、アルコール溶液又は油性溶液のような適切な投与形態にすることができる。適切な不活性担体としては、アラビアゴム、マグネシア、炭酸マグネシウム、リン酸カリウム、ラクトース、グルコース、又はデンプン、特にコーンスターチが挙げられる。この場合、調製は乾燥又は湿った顆粒の両方で行うことができる。適切な油性の賦形剤又は溶剤としては、ひまわり油又はタラ肝油のような植物油又は動物油が挙げられる。水溶液又はアルコール溶液に適した溶媒は水、エタノール、糖液、又はそれらの混合物である。ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコールは、他の投与形態のための更なる補助剤としても有用である。即時型放出錠剤に関しては、これらの組成物は、微結晶セルロース、リン酸二カルシウム、デンプン、ステアリン酸マグネシウム及びラクトース、及び/又は当該技術分野で知られている他の賦形剤、結合剤、増量剤、崩壊剤、希釈剤及び滑剤を含有してもよい。
経鼻エアロゾル又は吸入によって投与される場合は、これらの組成物は、医薬配合の分野において既知の技法に従って調製することができ、ベンジルアルコール又は他の適切な保存剤、生体内利用性を増強させる吸収促進剤、フッ化炭素類、及び/又は当該技術分野で既知の他の可溶化剤又は分散剤を用いて生理食塩水中の溶液として調製することができる。エアロゾル又は噴霧剤の形態の投与に適切な医薬配合物は、例えば、薬学的に許容可能な溶媒、例えばエタノール又は水若しくはそのような溶媒の混合液中における本発明の化合物又はそれらの生理学的に許容可能な塩の溶液、懸濁液又は乳濁液である。必要に応じて、配合物はまた、界面活性剤、乳化剤及び安定剤、並びに噴射剤のような他の医薬補助剤を更に含有することができる。
皮下投与に関しては、本発明の化合物を、必要に応じて、溶解剤、乳化剤、又は更なる補助剤のような、それに通常使用される物質と共に溶液、懸濁液、又は乳化液にする。本発明の化合物をまた、凍結乾燥することもでき、得られる凍結乾燥物は、例えば注射又は点滴の調製物の生産に用いることができる。適切な溶媒としては、例えば、水、生理的食塩水、若しくはアルコール、例えば、エタノール、プロパノール、グリセロール、更にグルコース若しくはマンニトール溶液のような糖溶液、又はその代わりに、言及した種々の溶媒の混合物が挙げられる。注射溶液又は懸濁液は、マンニトール、1,3−ブタンジオール、水、リンガー液又は等張塩化ナトリウム溶液のような適切な非毒性、非経口的に許容可能な希釈剤若しくは溶媒を用いて、又は合成モノグリセリド若しくはジグリセリドを含む無菌の無刺激性不揮発油及びオレイン酸を含む脂肪酸のような適切な分散剤又は湿潤剤及び懸濁化剤を用いて既知の当該技術分野に従って配合することができる。
坐薬の形態で経直腸投与を行う場合、これらの配合物は、本発明による化合物を、常温では固体であるが、直腸腔で液化及び/又は溶解し薬剤を放出する、ココアバター、合成グリセリドエステル、又はポリエチレングリコールのような適切な無刺激性の賦形剤と混合することにより調製することができる。
好ましい実施形態では、本発明の化合物及び組成物は、局部的に、例えば局所適用、又は吸収性適用及び非吸収性適用の両方で使用される。
組成物は、本明細書での目的上、動物における疾患の予防及び/又は治療だけでなく、ウシ、ブタ、ヒツジ、ニワトリ、魚等の経済的に重要な動物に対する、動物の成長及び/若しくは体重、並びに/又は動物から得られる食肉若しくは他の製品の量及び/若しくは質を高めることも含む獣医学領域で価値がある。このため、更なる態様では、本発明は、少なくとも1つの本発明の化合物と、少なくとも1つの好適な担体(すなわち動物への使用に好適な担体)とを含有する動物用組成物に関する。本発明は、かかる組成物の調製における本発明の化合物の使用にも関する。
本発明をここで、以下の合成実施例及び生物学的実施例を用いて説明するが、これらは本発明の範囲を何ら限定するものではない。
A. 化合物の物理化学的性質
A.1. 化合物の純度
他に指定のない限り、化合物の純度は、液体クロマトグラフィー/質量分析(LC/MS)によって以下のようにして確認した:
HPLCシステム:フォトダイオードアレイ検出器Waters 996を備えるWaters 2690;カラム:C18;勾配:3分間で溶媒A(HO/26.5nMギ酸)0%から溶媒B(CHCN/17nMギ酸)80%へ。流量:2.75ml/分。
質量分析計:Micromass Platform LC。イオン化:エレクトロスプレー(極性:負及び正)。
A.2. 立体配置の帰属
不斉炭素上の4つの基を一連の順位規則にランク付けするカーン・インゴルド・プレローグのシステムを使用して、キラル中心の絶対配置を帰属させた。Cahn; Ingold; Prelog Angew. Chem. Int. Ed. Engl. 1966, 5, 385-415を参照する。
A.3. 立体化学
特定の鏡像異性体(又はジアステレオ異性体)を、キラル分割(例えば、光学的に活性な酸又は塩基により形成された塩を使用して、式Iの化合物又はその任意のサブグループの光学的に活性な異性体の分離を容易にし得るジアステレオ異性体塩を形成することができる)、不斉(asymmetric)合成、又は分取キラルクロマトグラフィー(Chiral Technologies Europe(Illkirch,France)製のChiralcel OD−H(トリス−3,5−ジメチルフェニルカルバメート、46×250mm又は100×250mm、5μm)、Chiralcel OJ(トリス−メチルベンゾエート、46×250mm又は100×250mm、5μm)、Chiralpak AD(トリス−3,5−ジメチルフェニルカルバメート、46×250mm、10μm)、及びChiralpak AS(トリス−(S)−1−フェニルエチルカルバメート、46×250mm、10μm)等の種々のカラムを用いる)等(これらに限定されない)の種々の方法によって得ることができることは当業者に既知である。都合のよい場合には、既知の立体配置を有する市販の材料(かかる化合物は例えばアミノ酸を含む)から出発して立体異性体を得ることができる。
A.4. 分子の名称
MDL ISIS(商標)/Draw 2.3ソフトウェアを使用して、分子の名称を割り当てた。
B. 化合物の合成
B.1. 中間体
本発明の化合物は、当業者に既知の方法によって、下記に示す合成手順及び実験手順に記載されるとおりに調製することができる。
例えば、中間体Cは、限定されるものではないが、以下の一般的な順序(アミド形成に続く鈴木カップリング)に従って得ることができる:
Figure 2013527136
a、b、又はc

(PGは、"Greene’s ProtectiveGroup in Organic Chemistry" (4th edition, John Wiley &Sons Inc)においてT. Greene and P. Wutsによって記載される基のような好適な保護基を表す)
(a)ArNH、TBTU、HOBt、DIEA、DMF(室温)、又はArNH、DCC、HOBt、DIEA、DMF/DCM(室温);
(b)Ghosez試薬[MeC=C(Cl)NMe]、THF(室温)、続いてArNH、Py;
(c)ArNH、CuI、CsCO、DMEDA、ジオキサン(130℃、16時間);
(d)2M NaCO(水溶液)、Pd(PPh、トルエン又はDME、エタノール、N(マイクロ波、130℃)
アミドの調製のための一般的手順
プロトコルA:
DMF(10ml)中の対応するカルボン酸(carboxylicacid)(1mmol)の溶液に、DIEA(3mmol、3当量)、TBTU(1.3mmol、1.3当量)、及びHOBt(0.3mmol、0.3当量)を添加した。反応混合物を室温で5分間〜10分間撹拌し、続いて対応するアミン(1.1当量)を添加した。反応混合物を16時間〜24時間撹拌した後、酢酸エチル(100mL)で希釈し、0.1M HCl(50mL)及び飽和炭酸ナトリウム(50mL)で洗浄した。有機相をMgSOで乾燥させ、溶媒を真空で(in vacuo)除去した。
代替プロトコル:
DMF/DCM混合物(0.25M)中の対応するカルボン酸(1当量)の溶液に、DCC(1当量)、HOBt(1当量)、及びDIEA(3当量)を連続して添加した。溶液を室温で30分間撹拌した後、対応するアミン(1当量)を添加した。反応混合物を室温で1時間〜3日間撹拌した。溶媒を真空で除去した。残渣をDCMと水との間で分配した。生成物をDCMで抽出した。有機層を分離し、2M炭酸ナトリウム(又は1N NaOH)、1N HCl、ブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、蒸発させた。
代替プロトコル:
CHCN(4ml)中の対応するカルボン酸(200mg、1.0当量)及びアミン(2.0当量)の混合物に、HOBT(0.4当量)及びEDCI(約120mg、1.5当量)を添加した。反応混合物を30℃で16時間撹拌した。LC−MSによって反応が完了したことが示された。次いで、溶媒を濃縮乾固して粗生成物を得て、これを精製せずに直接次の工程に使用した。
粗生成物をDCM/TFA=7:1(4ml)に溶解させた。反応混合物を30℃で16時間撹拌した。LC−MSによって反応が完了したことが示された。次いで、反応混合物を濃縮し、粗生成物を分取HPLCによって精製して、最終生成物を得た。
プロトコルB:
乾燥THF(10ml)中の対応するカルボン酸(5mmol)の溶液に、Ghosez試薬(10mmol、2当量)を添加した。反応混合物を室温で2.5時間撹拌し、溶媒を真空で除去した。残渣を乾燥ピリジンに溶解させ、0℃に冷却し、続いて対応するアミン(5.5mmol、1.1当量)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。ピリジンをトルエンとの同時蒸発によって除去し、残渣をEtOAc(100mL)に溶解させ、1M NaOH(50mL)、水(50mL)、及びブライン(50mL)で洗浄した。有機相をMgSOで乾燥させ、溶媒を真空で除去した。
プロトコルC:
ジオキサン(2ml)中の対応するカルボン酸(1mmol)の溶液を、溶液を窒素でバブリングすることによって脱気した。ヨウ化銅(I)(0.25mmol、0.25当量)、CsCO(2.5mmol、2.5当量)、対応するアミン(1.2mmol、1.2当量)、及びN,N’−ジメチル−エタン−1,2−ジアミン(0.5mmol、0.5当量)を添加した。反応混合物を密閉バイアル内、130℃で24時間撹拌した。反応混合物をセライトを通して濾過し、セライトをEtOAc(200mL)で洗浄した。濾液を1M重炭酸ナトリウム(100mL)、0.1M HCl(100mL)、水(100mL)、及びブライン(100mL)で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥させ、溶媒を真空で除去した。
プロトコルD。鈴木反応のための一般的手順:
マイクロ波容器(Biotage、20mL)に、適切なボロン酸(3mmol、2当量)、対応する臭化フェニル(1.5mmol、1当量)、トルエン又はDME(3mL)、エタノール(3mL)、及び2M炭酸ナトリウム溶液(3mL、6mmol、4当量)を充填した。次いで、反応容器を窒素でフラッシュした後、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)触媒(4mol%)を添加した。反応容器を再度窒素でフラッシュした後、密閉し、130℃で1時間〜1.5時間マイクロ波を照射した。次いで、反応混合物残渣を冷却し、セライトを通して濾過した。残渣を酢酸エチル(200mL)及びメタノール(100mL)で洗浄した。溶媒を真空で除去し、残渣をDCMに取り込ませた。沈殿物を濾過し、DCMで洗浄し、乾燥させた。化合物をそのまま使用するか、又はフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、DCM/MeOH勾配)によって精製した。
中間体1:3−ブロモ−4−(1−tert−ブトキシカルボニルアミノ−エチル)−安息香酸
Figure 2013527136
EtOH(100ml〜200ml)中の4−アセチル−3−ブロモ−安息香酸(40mmol〜80mmol)の溶液に、DIEA(1.6当量)及び塩酸ヒドロキシルアミン(1.6当量)を添加した。反応混合物を還流条件下で1時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で除去した。残渣を水及び20%KHSO溶液に取り込ませた。沈殿物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させた。
酢酸(30ml〜300ml)中の3−ブロモ−4−[1−(ヒドロキシミノ)−エチル]−安息香酸(10mmol〜50mmol)の溶液に、活性亜鉛(5当量〜10当量)を添加した。反応混合物を室温で10分間又は最大で3.5時間撹拌した。反応混合物を濾過し、沈殿物を酢酸で洗浄した。濾液の溶媒を減圧下で除去した。
粗4−(1−アミノ−エチル)−3−ブロモ−安息香酸(15323μmol〜30727μmol)を、THF/1M NaCO:1/1の混合物(100ml)、又はアセトン/1M NaCO:1/1の混合物(100ml)、又はアセトン/2M NaCO:8/2(100ml)の混合物に懸濁し、(Boc)O(1.5当量)を添加した。反応混合物を室温で1時間〜2時間撹拌した。有機溶媒を減圧下で除去するか、又はジエチルエーテルを添加して2つの層を分離するか、又は反応混合物を濾過して有機溶媒を減圧下で除去した。水性(aqueous)残渣をクエン酸又は20%KHSO溶液で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。化合物を必要に応じてカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、DCM/MeOH勾配)によって精製した。
中間体2:{1−[2−ブロモ−4−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
Figure 2013527136
DMF(10ml〜30ml)中の3−ブロモ−4−(1−tert−ブトキシカルボニルアミノ−エチル)−安息香酸(7496μmol〜61011μmol)の溶液に、DIEA(2当量)、TBTU(1.3当量)、及びHOBt(0.3当量)を添加した。反応混合物を室温で5分間撹拌した。4−アミノピリジン(1.5当量)を添加し、反応混合物を室温で2.5時間〜最大で一晩撹拌した。出発物質が依然として観察された場合には、更なるDIEA(0.39当量)、TBTU(0.25当量)、HOBt(0.06当量)、及び4−アミノピリジン(0.28当量)を添加し、反応混合物を室温で更に2時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、0.1M HCl及び飽和NaCO又は飽和NaHCOで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。化合物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、DCM/MeOH勾配)によって精製した。
中間体3:2’−(1−tert−ブトキシカルボニルアミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸
Figure 2013527136
方法1:
DME/EtOH/水:2/1/1の混合物(10ml)中の{1−[2−ブロモ−4−(ピリジン−4−イル−カルバモイル)−フェニル]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(2mmol〜3mmol)及び3−カルボキシフェニルボロン酸(1.2当量)の溶液に、NaCO(4当量)及びPdテトラキス(0.05当量)を添加した。反応混合物を電子レンジ内、135℃で30分間加熱した。溶媒を減圧下で除去した。残渣をMeOHで希釈し、セライトで濾過した。セライト残渣をMeOHで洗浄した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をDCMに取り込ませた。沈殿物を濾過し、DCMで洗浄し、乾燥させた。化合物を半分取(semi-preparative)LC−MSによって精製した。または、残渣をDCM/MeOH(3/2)で希釈し、活性炭を反応混合物に添加した。混合物を室温で10分間撹拌し、シリカゲルで濾過した。残渣をDCM/MeOH(8/2)、続いてMeOHで洗浄した。次いで、溶媒を減圧下で除去した。
方法2:
トルエン/EtOH:5/3の混合物(32ml)中の{1−[2−ブロモ−4−(ピリジン−4−イル−カルバモイル)−フェニル]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(6912μmol)及び3−カルボキシフェニルボロン酸(1.0当量)の溶液に、水(8ml)及びPdテトラキス(0.03当量)中のNaCO(3当量)の溶液を添加した。反応混合物を還流条件下で3時間加熱した。更なる3−カルボキシフェニルボロン酸(0.35当量)及びPdテトラキス(0.015当量)を添加し、混合物を再度還流条件下で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、セライトで濾過した。セライト残渣をEtOAc及びMeOHで洗浄した。溶媒を減圧下で除去し、化合物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、DCM/MeOH勾配)によって精製した。
中間体4:[2’−(1−tert−ブトキシカルボニルアミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−イル]−酢酸
Figure 2013527136
DME/EtOH/2N NaCO:1/1/1の混合物(10ml)中の{1−[2−ブロモ−4−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(1951μmol)の溶液に、3−カルボキシメチルフェニルボロン酸(1.5当量)及びPdテトラキス(0.05当量)を添加した。反応混合物を電子レンジ内、160℃で15分間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、セライトで濾過し、EtOAc及びMeOHで洗浄した。溶媒を減圧下で除去した。化合物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、DCM/MeOH勾配)によって精製した。
中間体5:3−[2’−(1−tert−ブトキシカルボニルアミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−イル]−プロピオン酸
Figure 2013527136
DME/EtOH/2N NaCO:1/1/1の混合物(20ml)中の{1−[2−ブロモ−4−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(3122μmol)の溶液に、3−カルボキシエチルフェニルボロン酸(1.5当量)及びPdテトラキス(0.05当量)を添加した。反応混合物を電子レンジ内、160℃で15分間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、セライトで濾過し、EtOAc及びMeOHで洗浄した。溶媒を減圧下で除去した。化合物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、DCM/MeOH勾配)によって精製した。
中間体6:{1−[3’−ヒドロキシ−5−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−2−イル]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
Figure 2013527136
DME/EtOH:1/1の混合物(8ml)中の{1−[2−ブロモ−4−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(2087μmol)及び3−ヒドロキシフェニルボロン酸(1.55当量)の溶液に、NaCO(4当量)及びPdテトラキス(0.05当量)を添加した。反応混合物をArでフラッシュし、電子レンジ内、130℃で1.5時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、1N NaHCOで希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を1N NaHCOで抽出し、合わせた水層をクエン酸及び1N HClで酸性化した。水層をEtOAcで抽出し、有機層をMgSOで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。化合物をEtOAcからの再結晶化によって精製した。
中間体7:[2’−(1−tert−ブトキシカルボニルアミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−イルオキシ]−酢酸
Figure 2013527136
トルエン/エタノール:5/3の混合物(12ml)中の{1−[2−ブロモ−4−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.48g)の溶液に、3−フェノキシ−酢酸ベンジルエステルボロン酸(2当量)、水(4ml)及びPdテトラキス(0.06当量)中のNaCO(4当量)の溶液を添加した。反応混合物を還流条件下で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、セライトで濾過した。セライト残渣をEtOAc及びEtOHで洗浄した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をDCMに取り込ませた。沈殿物を濾過し、DCMで洗浄し、乾燥させた。化合物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、DCM/MeOH勾配)によって精製した。
中間体8:{1−[2−ブロモ−4−(3−フルオロ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
Figure 2013527136
乾燥THF(20ml)中の3−ブロモ−4−(1−tert−ブトキシカルボニルアミノ−エチル)−安息香酸(8352μmol)の溶液に、Ghosez試薬(2当量)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。残渣を乾燥ピリジン(20ml)に溶解させ、3−フルオロ−ピリジン−4−イルアミン(1.2当量)を添加した。反応混合物を室温で2.5時間撹拌した。ピリジンを減圧下で除去した。残渣を1N NaCOに溶解させ、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を1N NaHCO、クエン酸、及び水で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。化合物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、DCM/MeOH勾配)によって精製した。
中間体9:2’−(1−tert−ブトキシカルボニルアミノ−エチル)−5’−(3−フルオロ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸
Figure 2013527136
DME/EtOH/水:1/1/1の混合物(10ml)中の{1−[2−ブロモ−4−(3−フルオロ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(2841μmol)及び3−カルボキシフェニルボロン酸(1.5当量)の溶液に、NaCO(4当量)及びPdテトラキス(0.05当量)を添加した。反応混合物を電子レンジ内、130℃で1.5時間加熱した。反応混合物を水及びクエン酸で(酸性pHまで)希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。化合物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、DCM/MeOH勾配)によって精製した。
中間体10:[2’−(1−tert−ブトキシカルボニルアミノ−エチル)−5’−(3−フルオロ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−イルオキシ]−酢酸
Figure 2013527136
DME/水:9/1(15ml)中の{1−[2−ブロモ−4−(3−フルオロ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(3400μmol〜3650μmol)及び3−フェノキシ−酢酸ベンジルエステルボロン酸(1当量)の溶液に、KPO(4当量)及びPdテトラキス(0.05当量)を添加した。反応混合物をを電子レンジ内、130℃で30分間加熱した。活性炭を反応混合物に添加し、混合物をセライトで濾過した。残渣をEtOAc及び水で洗浄した。水層を分離し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。化合物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、シクロヘキサン/アセトン勾配)によって精製した。
THF(25ml)中の[2’−(1−tert−ブトキシカルボニルアミノ−エチル)−5’−(3−フルオロ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−ビフェニル−3−イルオキシ]−酢酸ベンジルエステル(2mmol)の溶液に、Pd/C(0.5当量)を添加した。反応混合物を水素でフラッシュした。THF(5ml)中のシクロヘキサジエンの溶液を反応混合物に滴加した。混合物を55℃で24時間、水素雰囲気下で撹拌した。セライトを添加し、懸濁液を室温で20分間撹拌した。懸濁液を濾過し、残渣をTHF(50ml)で洗浄した。溶媒を減圧下で除去した。
中間体11:{1−[3’−アミノ−5−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−2−イル]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
Figure 2013527136
DME/エタノール/1N NaCO:1/1/1の混合物(3ml)中の{1−[b−ブロモ−4−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(1428μmol)及び3−アミノフェニルボロン酸(2当量)の溶液に、Pdテトラキス(0.05当量)を添加した。反応混合物を電子レンジ内、150℃で15分間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を0.5N HClで洗浄し、MgSOで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。
中間体12:{1−[3’−アミノ−5−(3−フルオロ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−2−イル]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
Figure 2013527136
DME/エタノール/1N NaCO:1/1/1の混合物(10ml)中の{1−[2−ブロモ−4−(3−フルオロ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(1094μmol)及び3−アミノフェニルボロン酸(2当量)の溶液に、Pdテトラキス(0.05当量)を添加した。反応混合物を電子レンジ内、130℃で1.5時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水及びクエン酸で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。化合物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、DCM/MeOH勾配)によって精製した。
中間体13:4−[2−(1−tert−ブトキシカルボニルアミノ−エチル)−5−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−1H−ピロール−2−カルボン酸
Figure 2013527136
DME/EtOH:1/1の混合物(0.8ml)中の{1−[2−ブロモ−4−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(809μmol)及び1H−ピロール−2−カルボン酸メチルエステルボロン酸(1.15当量)の溶液に、NaCO(4当量)及びPdテトラキス(0.05当量)を添加した。反応混合物をArでフラッシュし、電子レンジ内、130℃で35分間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層の溶媒を減圧下で除去した。
THF(1.6ml)及びMeOH(1.6ml)中の4−[2−(1−tert−ブトキシカルボニルアミノ−エチル)−5−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−1H−ピロール−2−カルボン酸メチルエステル(661μmol)の溶液に、1N LiOH溶液(1.6ml)を添加した。反応混合物を40℃で1.5時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCOで希釈し、EtOAcで抽出した。水層(aqueouslayer)を20%クエン酸溶液で酸性化し、再度EtOAcで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。
中間体14:4−[2−(1−tert−ブトキシカルボニルアミノ−エチル)−5−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−1H−インドール−2−カルボン酸
Figure 2013527136
DME/EtOH:1/1の混合物(8ml)中の{1−[2−ブロモ−4−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(952μmol)及び4−ブロモ−1H−インドール−2−カルボン酸メチルエステルボロン酸(1.55当量)の溶液に、NaCO(4当量)及びPdテトラキス(0.05当量)を添加した。反応混合物をArでフラッシュし、電子レンジ内、130℃で35分間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水で希釈し、濾過した。残渣を乾燥させた。
THF(2.4ml)及びMeOH(2.4ml)中の4−[2−(1−アミノ−エチル)−5−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−1H−インドール−2−カルボン酸メチルエステル(600μmol)の溶液に、1N LiOH溶液(2.4ml)を添加した。反応混合物を40℃で6時間撹拌した。反応混合物を1N LiOHで希釈し、EtOAcで抽出した。水層を20%クエン酸溶液で酸性化し、再度EtOAcで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。
中間体15:3−ブロモ−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−安息香酸
Figure 2013527136
MeOH(3L)中の3−ブロモ−4−メチル安息香酸(300g、1.39mol)の懸濁液に、HSO(6ml)を添加した。反応混合物を60℃で一晩撹拌した。反応物を室温に冷却し、蒸発させ、残渣をEtOAc(2L)に溶解させた。EtOAc溶液を飽和NaHCO(1L)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濃縮乾固して、対応するメチルエステル(303g、収率95%)を淡黄色の油として得た。
無水CCl(1.5L)中の先のメチルエステル(303g、0.98mol、1.0当量)の溶液を、無水CCl(1.5L)中のNBS(183.9g、1.03mol、1.05当量)及びAIBN(8g、0.049mol、0.05当量)の溶液に室温で添加した。反応混合物を16時間還流させ、室温に冷却し、蒸発させ、残渣をDCM(2.5L)に溶解させた。DCM溶液を飽和NaHCO(0.6L)及びHO(1L×3)で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥させ、濃縮乾固して粗3−ブロモ−4−ブロモメチル−安息香酸メチルエステルを得て、これを更に精製せずに次の工程に使用した。
BocNH(175g、0.925mol、1.0当量)を、DMF(3L)中のt−BuOK(124.5g、1.11mol、1.02当量)の溶液に添加し、得られた溶液を室温で1時間撹拌した。粗3−ブロモ−4−ブロモメチル−安息香酸メチルエステルを上記の反応溶液に室温で添加し、一晩撹拌した。溶媒を真空下で除去し、残渣をDCM(500ml)に溶解させた。DCM溶液を水(3×500ml)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濃縮した。粗生成物をPE:EA=20:1を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジBoc−4−アミノメチル−3−ブロモ−安息香酸メチルエステル(290g、収率70%)を黄色の固体として得た。
DCM(2.9L)中の先のジBoc保護ベンジルアミン(290g、0.652mol、1.0当量)の溶液に、TFA(92.8g、0.813mol、1.25当量)を0℃で滴加し、得られた混合物を室温で4時間撹拌した。0.5M NaHCOを混合物に添加し、pHを8に調整した。反応混合物を水(3×500ml)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、rotavaporによって濃縮して、3−ブロモ−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−安息香酸メチルエステル(210g、収率93.5%)を黄色の油として得た。
O(1.26L)中のNaOH(48.8g、1.22mol、2.0当量)を、MeOH(1.26L)中の3−ブロモ−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−安息香酸メチルエステル(210g、0.61mol、1.0当量)の溶液に添加した。反応混合物を50℃で2時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、半量になるまで濃縮した。1M HCl溶液を添加することによって残渣をpH5まで酸性化した。得られた固体を回収し、乾燥させて、表題の中間体(200g、収率99.4%)を白色の固体として得た。
中間体16:[2−ブロモ−4−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ベンジル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
Figure 2013527136
DMA(1L)中の中間体15(100g、0.303mol、1.0当量)及び4−アミノピリジン(28.5g、0.303mol、1.0当量)の溶液に、EtN(30.6g、0.303mol、1.0当量)、DMAP(3.7g、0.030mol、0.1当量)、及びHATU(115.2g、0.303mol、1.0当量)を添加した。反応溶液を30℃で16時間撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させ、DCM(600ml)及びHO(600ml)を添加することによって残渣を凝固させて、表題の化合物(86.1g、収率70%)を得た。
中間体17:[2−ブロモ−4−(3−フルオロ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−ベンジル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
Figure 2013527136
中間体17を中間体16について記載されるように調製した。
中間体18:2’−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸
Figure 2013527136
DMF(350ml)及びHO(87.5ml)中の中間体16(35g、0.086mol、1.0当量)及び3−カルボキシフェニルボロン酸(14.27g、0.086mol、1.0当量)の溶液に、NaCO(18.2g、0.172mol、2.0当量)を添加した。次いで、Pd(dppf)Cl(3.15g、0.0043mol、0.05当量)を溶液にN下で添加した。得られた溶液を100℃で16時間撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させ、残渣をDCM:MeOH=10:1を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題の化合物(27g、収率70%)を褐色の固体として得た。
中間体19:2’−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−5’−(3−フルオロ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸
Figure 2013527136
中間体19を、中間体18について記載されるように、中間体17から出発して調製した。
以下の中間体を同様にして調製した。
Figure 2013527136
Figure 2013527136

化合物名は上から順次以下;
2’−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−5’−(3−フルオロ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−4−カルボン酸(carboxylicacid)
[3’−ヒドロキシ−5−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−2−イルメチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
[5−(3−フルオロ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−3’−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルメチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
[3’−アミノ−5−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−2−イルメチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
[3’−アミノ−5−(3−フルオロ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−2−イルメチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
(E/Z)−3−[2’−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−イル]−アクリル酸
[2’−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−5’−(3−フルオロ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−イル]−酢酸
中間体27:[2’−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−イルオキシ]−酢酸
Figure 2013527136
DMF(300ml)及びH2O(75ml)中の共通中間体(30g、0.074mol、1.0当量)及び[3−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェノキシ]−酢酸エチルエステル(23g、0.074mol、1.0当量)の溶液に、Na2CO3(15.6g、0.147mol、2.0当量)を添加した。次いで、Pd(dppf)Cl2(2.7g、0.0037mol、0.05当量)を溶液にN2下で添加した。得られた溶液を100℃で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を200mlのMeOHに溶解させ、148mlの1M LiOH中に添加し、得られた溶液を30℃で16時間撹拌し、LC−MSによって確認した。溶媒を1/3になるまで蒸発させた後、20%塩酸水溶液でpHを5に調整し、次いで溶媒を蒸発させ、残渣をDCM:MeOH=10:1を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題の化合物(23.8g、2工程で67.4%)を白色の固体として得た。
中間体28:[2’−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−5’−(3−フルオロ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−イルオキシ]−酢酸
Figure 2013527136
中間体28を、中間体27について記載されるように、中間体17から出発して調製した。
本発明の化合物がエステル基を含有する場合、下記一般スキームに記載されるように作製することができる:
Figure 2013527136
e又はf
(e)R’OH、TBTU、HOBt、DIEA、DMF(室温)、又はR’OH、DCC、DMAP、DCM(室温);
(f)Ghosez試薬[MeC=C(Cl)NMe]、THF又はDCM(室温)、続いてR’OH
プロトコルE:
DMF(1mL)中の対応するカルボン酸(0.25mmol)の懸濁液に、DIEA(0.75mmol、3当量)、TBTU(0.325mmol、1.3当量)、HOBt(0.075mmol、0.3当量)を添加し、反応混合物を室温で5分間撹拌し、続いて対応するアルコール(1.1当量〜5当量)を添加した。反応混合物を室温で1時間〜16時間撹拌した後、酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和炭酸ナトリウム水溶液(50mL)、0.1M HCl(50mL)、水(50mL)、及びブライン(50mL)で洗浄した。次いで、有機相をMgSOで乾燥させ、真空で濃縮して、所望のエステルを得た。
代替プロトコル:
一般的なタイプの酸は、DMAPの存在下でのDCCの作用によって媒介されるSteglich法によって対応するエステルに変換することができる。この化学は当業者に既知であり、先の文献(B. Neises and W. Steglich. "Esterification of carboxylic acidswith dicyclohexyl carbodiimide/4-dimethylaminopyridine"; Coll. Vol. 7: 93)に従って行うことができる。
プロトコルF:
0℃に冷却したTHF又はDCM(1mL)中の対応するカルボン酸(carboxylicacid)(0.25mmol)の溶液に、Ghosez試薬(1−クロロ−N,N,2−トリメチル−1−プロペニルアミン、CAS番号26189−59−3、0.5mmol、2当量)を添加した。反応混合物を室温まで加温しながら1時間〜3時間撹拌し、続いて対応するアルコール(1.2当量)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を真空で蒸発させた。残渣をEtOAcで希釈し、飽和NaHCOで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。
チオエステルへの酸の変換のための一般スキーム
Figure 2013527136
(g)R’SH、DCC、DMAP、DCM、又はDMF(室温)
0℃のDCM又はDMF(10mL)中の対応するカルボン酸(1mmol)の溶液に、DCC(1.1mmol、1.1当量)及びDMAP(0.1mmol、0.1当量)を添加し、続いて対応するチオール(2当量〜4当量)を添加した。冷却浴を取り外し、反応混合物を室温で1時間〜16時間撹拌した。反応混合物をDCM(100mL)で希釈し、飽和炭酸ナトリウム水溶液(50mL)、0.1M HCl(50mL)、水(50mL)、及びブライン(50mL)で洗浄した。次いで、有機相をMgSOで乾燥させ、真空で濃縮して、所望のチオエステルを得た。
代替プロトコル:
CHCN(4ml)中の対応するカルボン酸(200mg、1.0当量)及びエタンチオール(2.0当量)の混合物に、HOBT(0.4当量)及びEDCI(約120mg、1.5当量)を添加した。反応混合物を30℃で16時間撹拌した。LC−MSによって反応が完了したことが示された。次いで、溶媒を濃縮乾固して粗生成物を得て、これを精製せずに直接次の工程に使用した。
粗生成物をDCM/TFA=7:1(4ml)に溶解させた。反応混合物を30℃で16時間撹拌した。LC−MSによって反応が完了したことが示された。次いで、反応混合物を濃縮し、粗生成物を分取HPLCによって精製して、最終生成物を得た。
ラクトン誘導体へのヘテロアルキル基の変換のための一般スキーム
一般的なタイプのアルコール又はチオールは、一般的なスキームに従って対応するヘテロアルキル結合ラクトンに変換することができる。
Figure 2013527136
(X=O又はS)
(h)DIEA、DMF(室温)
DMF(10mL)中の対応するチオール(1mmol)の溶液に、DIEA(2mmol、2当量)を添加し、続いて対応するブロモラクトン(1.1mmol、1.1当量)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した後、酢酸エチル(100mL)で希釈し、0.1M HCl(50mL)、水(50mL)、及びブライン(50mL)で洗浄した。次いで、有機相をMgSOで乾燥させ、真空で濃縮して、所望のラクトンを得た。
中間体29:3−(2−アミノ−エチルスルファニル)−ジヒドロ−フラン−2−オン
Figure 2013527136
3−ブロモ−ジヒドロ−フラン−2−オン(2.49g、15.1mmol)及び2−(Boc−アミノ)エタンチオール(2.9g、16.5mmol)を、40mLのCHCNに溶解させた。次いで、KCO(4.14g、30mmol)を溶液に添加した(was added)。80℃で16時間撹拌した。溶媒を蒸発乾固し、残渣をカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=4/1)によって精製して、3.8gのBOC保護中間体29を無色の油として得た。
先の化合物(3.7g、14.16mmol)を、10mlのEtOAcに溶解させた。次いで、40mLの4N HCl/EtOAcを溶液に添加した。25℃で2時間撹拌した。白色の固体を濾過し、PEで洗浄して、2gの中間体29を得た。
中間体30:3−(3−アミノ−プロピルスルファニル)−ジヒドロ−フラン−2−オン
Figure 2013527136
3−アミノ−プロパン−1−オール(40g、0.533mol)を、1LのTHFに溶解させた。次いで、450mLのTHF中のBocO(127.26g、0.586mol)を、25℃の溶液に滴加した。25℃で12時間撹拌した。500mLの水を溶液に添加し、EtOAc(200mL×3)で抽出し、MgSOで乾燥させた。濾過し、蒸発乾固して、60gの対応するBOC保護化合物を無色の油として得た。
Boc保護3−アミノ−プロパン−1−オール(30g、0.171mol)を600mLの乾燥THFに溶解させた。TEA(48mL、0.345mol)を溶液に添加した。次いで、MsCl(26.67mL)をN下、0℃でゆっくりと溶液に添加した。25℃で2時間撹拌した。混合物を水で洗浄し、MgSO4で乾燥させた。濾過し、蒸発乾固して、40gのMs保護生成物を得た。
上記の化合物(40g、0.158mol)及びCHCOSK(54.1g、0.474mol)を2.7LのEtOH中で混合した。N下、90℃で16時間撹拌した。溶媒を蒸発乾固し、混合物をカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1)によって精製して、15gのチオ酢酸S−(3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−プロピル)エステルを橙色の固体として得た。
Na(708mg、30.8mmol)を100mLの乾燥メタノール中に添加し、金属ナトリウムが消失するまで撹拌した。溶液に上記の化合物(6g、25.8mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。TLCによって反応が完了したことが示された。混合物に100mLのCHCl中の3−ブロモ−ジヒドロ−フラン−2−オン(5.46g、33.3mmol)の溶液を添加し、続いて100mLのDMFを添加した。得られた混合物を60℃で6時間撹拌した。TLCによって反応が完了したことが示された。反応混合物を800mLのEAと400mLの水との間で分配し、水層をEA(800mL×2)によって抽出した。合わせた有機層を乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得て、これをカラムクロマトグラフィー(PE/EA=4/1)によって精製して、3.5gの表題のBOC保護化合物を無色の油として得た。
BOC保護誘導体(3.5g、12.71mmol)を10mlのEtOAcに溶解させた。次いで、40mLの4N HCl/EtOAcを溶液に添加した。反応混合物を25℃で2時間撹拌した。白色の固体を濾過し、PEで洗浄して、2.5gの表題の化合物を得た。
中間体30:4−(2−アミノ−エチル)−[1,3]ジオキソラン−2−オン
Figure 2013527136
CHOH中のNHの飽和溶液60mLを、100mL容のオートクレーブ反応器内の4−ブロモ−ブタ−1−エン(3mL)に素早く添加した。次いで、混合物を90℃で16時間オートクレーブ内で撹拌した。反応後、残存する溶媒を真空下で除去した。ブタ−3−エニルアミンの臭化水素酸塩(12g、95%)を黄色の粉末として回収した。
CHCl(1L)中の先の化合物(12g、0.08mol)の懸濁液に、水(80mL)中のKCO(33g、0.24mol)の溶液をN下で添加した。この二相混合物を0℃に冷却し、Cbz−Cl(22g、0.128mol)を滴加した。15分間その温度で撹拌した後、反応混合物を室温で14時間撹拌した。反応が完了した後、混合物にCHCl及び水を添加し、有機層を無水NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(石油(petroleum)/酢酸エチル=3:1)で精製して、対応するCbz保護化合物(12.2g、75%)を無色の油として得た。
アセトン/HO(60mL/50mL)中の上記の化合物(12.2g、59.5mmol)の撹拌溶液に、NMO(7.3g、62.5mmol)及びOsO(303mg、1.2mmol)をN下、室温で添加した。OsOを添加すると、反応溶液の色は黒色に変わった。次いで、混合物を室温で10時間撹拌した。TLC(CHCl/MeOH=10:1)によって、出発物質が完全に消費されたことが示された。混合物を真空下で蒸発させた。残渣に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(CHCl/MeOH=10:1)で精製して、対応するジオール(12g、85%)を淡色の固体として得た。
CHCl(200mL)中のジオール(9g、37.66mmol)の溶液に、トリエチルアミン(15.2g、151mmol)をN下、−20℃〜−30℃で添加した。数分後、トリホスゲン(5.5g、18.83mmol)を混合物にその温度で滴加し、−20℃〜−30℃で30分間撹拌した。次いで、混合物を室温で15時間撹拌した。TLC(CHCl/MeOH=10:1)によって、出発物質がほとんど消費されたことが示された。混合物に水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、真空下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(CHCl/MeOH=10:1)で精製して、対応する環化ジオキソラン(6.5g、55%)を淡色の固体として得た。
CHOH(100mL)中の上記の化合物(5.5g、20.5mmol)の溶液に、乾燥Pd/C(550mg、10%)をN下で素早く添加した。次いで、混合物をH下、室温で一晩撹拌した。TLC(CHCl/MeOH=10:1)によって、出発物質がほとんど消費されたことが示された。混合物をセライトパッドで濾過した。溶液を真空下で蒸発させ、シリカゲル(CHCl/MeOH=10:1)によって精製して、表題の中間体(2.0g、77%)を白色の固体として得た。
中間体31:3−(2−ヒドロキシ−エチルスルファニル)−ジヒドロ−フラン−2−オン
Figure 2013527136
THF(4ml)中の2−メルカプト−エタノール(2560μmol)の溶液に、DIEA(1.1当量)及び3−ブロモ−ジヒドロ−フラン−2−オン(1当量)を添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。沈殿物を濾過し、溶媒を減圧下で除去した。
中間体32:3−(3−ヒドロキシ−プロピルスルファニル)−ジヒドロ−フラン−2−オン
Figure 2013527136
DMF(2ml)中の3−メルカプト−プロパン−1−オール(1685μmol)の溶液に、DIEA(1.5当量)及び3−ブロモ−ジヒドロ−フラン−2−オン(1当量)を添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。沈殿物を濾過し、溶媒を減圧下で除去した。
中間体33:3−ブロモメチル−オキセタン−2−オン
Figure 2013527136
エーテル(150mL)中のBr(4.86g、0.0303mol)の溶液に、飽和NaHCO(110mL)中の化合物ブタ−3−エン酸(2.6g、0.0302mol)の溶液を0℃で滴加した。添加後、混合物を1時間撹拌した。TLC(PE:EA=4:1)によって、反応が完了したことが示された。飽和溶液(20mL)を添加した。反応物をEtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過した後、真空で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20:1)によって精製し、表題の化合物(1.73g、35%)を白色の油として得た。
中間体34:3−(ピペリジン−4−イルメチルスルファニル)−ジヒドロ−フラン−2−オン
Figure 2013527136
中間体34を、中間体30について記載されるように、4−ヒドロキシメチル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから出発して調製した。
中間体35:3−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−ジヒドロ−フラン−2−オン
Figure 2013527136
メタノール700mL及びクロロホルム300mL中の50gの2,3−ジヒドロ−フランの溶液に、0℃で15分間撹拌しながら90gのm−クロロペルオキシ安息香酸を少量ずつ添加した後、反応混合物を25℃で15時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮し、残渣をクロロホルム500mlに溶解させ、200mLの飽和NaHCO及び200mLのブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、30gの2−メトキシ−テトラヒドロ−フラン−3−オールを得た。
DMF200mL中の2−メトキシ−テトラヒドロ−フラン−3−オールの溶液に、0℃で2時間撹拌しながら水素化ナトリウムを少量ずつ添加した後、2−ベンジルオキシ−エタノールを滴下漏斗から1時間かけて添加し、得られた混合物を25℃で15時間撹拌し、これを400mLの水に注ぎ入れ、EtOAC(1L)を添加し、分離した。有機層を飽和NaHCO(500mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=5:1)によって精製し、10gの3−(2−ベンジルオキシ−エトキシ)−2−メトキシ−テトラヒドロ−フラン(油)を得た。
300mLの40%MeCN水溶液中の先の化合物の溶液に、30mLの濃HSO4を添加し、混合物を35℃で4時間撹拌した。得られた混合物をNaHCOで中和した後、減圧下で濃縮し、EtOAC(300mL)を添加し、分離した。有機層をブライン(100mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=1:1)によって精製して、4.8gの3−(2−ベンジルオキシ−エトキシ)−テトラヒドロ−フラン−2−オール(油)を得た。
25mLのDMSO中の上記の化合物の溶液に、25℃で15時間撹拌しながら17mLのAcOを添加し、得られた混合物を100mLの水に注ぎ入れ、EtOAc(200mL)を添加し、分離した。有機層を飽和NaHCO(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=5:1)によって精製して、2.5gの3−(2−ベンジルオキシ−エトキシ)−ジヒドロ−フラン−2−オン(油)を得た。
100mLのメタノール中の上記の化合物及び0.5gのパラジウム炭(palladium on charcoal)の混合物を1atmのH下、25℃で5時間撹拌し、得られた混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、1.35gの中間体35(油)を得た。
中間体36:3−ヒドロキシメチル−ジヒドロ−チオフェン−2−オン
Figure 2013527136
無水テトラヒドロフラン(200ml)中のチオブチロラクトン(10g、97.9mmol)を、リチウムジイソプロピルアミドの撹拌溶液(−78℃の2.5Mヘキサン(47.0ml、117.5mmol)中のジイソプロピルアミン(15.1g、117.5mmol)及びn−ブチルリチウム)に滴加した。得られた溶液を10分間撹拌し、その際にN流にのせたホルムアルデヒド(50g)を添加した(ホルムアルデヒドは、パラホルムアルデヒドを150℃で加熱することによって形成した)。反応を−78℃で2.5時間進行させた。ホルムアルデヒド流を除去し、反応を更に30分間進行させた。次いで、300mlの酢酸エチルを撹拌しながら反応混合物に注ぎ入れた後、−78℃で1M HCl(約300ml)を添加することによってクエンチし、次いでセライト床で濾過しながら室温まで温めた。濾液を酢酸エチル100mlで6回以上抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(NaSO)、濃縮して油とした。油をクロマトグラフィー(PE/EA=9/1)によって精製して、1.70gの表題の化合物を無色の油として得た。
中間体37:3−ヒドロキシメチル−ジヒドロ−フラン−2−オン
Figure 2013527136
250mlのTHF中のNaH(9.77g、244mmol、60%)の撹拌懸濁液に、20gのγ−ブチロラクトン(20g、232mmol)及びギ酸メチル(14g、232mmol)の混合物を滴加した。得られた混合物を25℃で20時間撹拌した。固体物質を濾過し、ヘキサンで洗浄した後、乾燥メタノール(800ml)に懸濁した。HCl−MeOH(4M)の溶液を滴加し、混合物を1時間撹拌した。NaOHで慎重に中和した後、混合物を濾過し、濾液を慎重に濃縮した。水を添加し、溶液を通常どおり後処理し(worked up)、23gの粗エステルを得た。真空蒸留(100℃〜120℃、20mmHg)によって14gの2−メトキシ−テトラヒドロ−フラン−3−カルボン酸メチルエステルを無色の油として得た。
60mlの乾燥THF中の2−メトキシ−テトラヒドロ−フラン−3−カルボン酸メチルエステル(10g、62.5mmol)の溶液に、4.75g(125mmol)のLiAlHを25℃で添加した。混合物を4時間還流させ、冷却した。4.75mlのHO及び4.75mlのNaOH水溶液(10%)を反応混合物に順に添加した。得られた混合物を濾過し、濾液を濃縮して、(2−メトキシ−テトラヒドロ−フラン−3−イル)−メタノール(7g)を得た。
300mlのDMF中の上記の化合物(7g、53mmol)の溶液に、NaH(3.2g、80mmol、60%)、続いてBnBr(12.4ml、106mmol)を添加した。得られた混合物を25℃で2時間撹拌した後、1Lの水に注ぎ入れた。次いで、混合物をEtOAc(500ml×3)で抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=2:1)によって精製して、3−ベンジルオキシメチル−2−メトキシ−テトラヒドロ−フラン(10g)を得た。
DCM(180ml)中の先の化合物(10g、45mmol)の溶液に、BF・EtO(3.4ml)及びm−CPBA(9.86g、48.75mmol、85%)を添加した。得られた混合物を25℃で一晩撹拌した。反応混合物をEtOAc(500ml)で希釈し、10%Na、飽和NaHCO、及びブラインで洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、ベンジル保護中間体37(6.7g)を得た。
EtOH(200ml)中の上記の化合物(6.7g、32.5mmol)の溶液に1gの10%Pd/Cを添加し、25℃、1atmで10時間水素化した。混合物を濾過し、濃縮して、表題の化合物(3.9g)を得た。
中間体38:5−(2−ヒドロキシ−エチル)−3H−フラン−2−オン
Figure 2013527136
THF(150mL)中のフラン(3.40g、50.0mmol)の冷却溶液に、n−BuLi(22mL、ヘキサン中2.5M溶液、55.0mmol)を0℃、不活性ガス雰囲気下で添加した。溶液を室温まで温め、3時間撹拌した。次いで、TMSCl(5.34g、50mmol)を0℃で滴加し、溶液を室温で更に3時間撹拌した。続いて、溶液を再度0℃に冷却し、n−BuLi(22mL、ヘキサン中2.5M溶液、55.0mmol)を2度目に添加した。室温で3時間撹拌した後、エチレンオキサイド(2.42g、55.0mmol)を、アセトン/ドライアイス凝縮器によって溶液に凝縮させ、溶液を室温で更に12時間撹拌した。混合物をNHCl水溶液でクエンチした後、EtOAcで抽出し、合わせた有機層をNaSOで乾燥させて、所望の生成物(5g、27.1mmol、2工程で54%)を黄色の液体として得た(to afford)。
CHCl(30mL)中の上記の化合物(3g、16.45mmol)及びNaOAc(1.64g、20mmol)の溶液に、CHCl(90mL)中のCHCOH(16g、HO中40%)の溶液を滴加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応をNaSOでクエンチし、飽和NaHCO及びブラインで洗浄した。有機層を減圧下で濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=1:2)によって精製して、0.5gの所望の生成物を黄色の液体(0.5g、収率24%)として得た。
中間体39:(2−オキソ−テトラヒドロ−フラン−3−イルスルファニル)−酢酸
Figure 2013527136
エチルキサントゲン酸カリウム(58.0g、364mmol)を200mLの乾燥アセトンに室温で懸濁した。クロロ酢酸tert−ブチル(50g、332mmol)を撹拌しながら滴加した。18時間後、塩化カリウムを濾過によって除去し、溶媒を蒸発させた。残渣をエーテルに取り込ませ、5%NaHCO、水、及びブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、80gのO−エチルS−(tert−ブトキシカルボニル(butoxycarbonyl))メチルジチオカーボネートを濃い油として得た。この油をエタノールアミン(323mmol)とともに室温で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルに取り込ませ、1.2N HC1、水、及びブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残渣を真空蒸留して、30gのメルカプト−酢酸tert−ブチルエステルを透明な油として得た。
300mLのCHCN中の3−ブロモ−ジヒドロ−フラン−2−オン(16g、97.6mmol)の溶液に、KCO(20g、146mmol)、続いてメルカプト−酢酸tert−ブチルエステル(14.5g、98mmol)を添加した。反応混合物を2時間還流させ、冷却した。混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣を300mLのEtOAcに再溶解させ、得られた溶液を1N HCl(100mL×2)で洗浄した。有機層をMaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題の化合物のter−ブチルエステル(23g)を得た。16gのエステルを250mlのHCl−MeOH(4M)中に溶解させ、25℃で4時間撹拌した。反応混合物を45℃未満、真空で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(EtOAc)によって精製し、7gの表題の化合物を得た。
B.1. 本発明の化合物
下記に記載の表1〜表19では、例示的な本発明の化合物を表形式で示す。これらの表には、化合物の名称、任意に割り当てた化合物番号、及び構造情報を示す。
表1は式IIa又は式IIbの化合物についての結果を示す。
Figure 2013527136
Figure 2013527136
Figure 2013527136
Figure 2013527136
Figure 2013527136
Figure 2013527136
Figure 2013527136
Figure 2013527136
Figure 2013527136
Figure 2013527136
化合物名は上から順次以下;
2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸メチルエステル
2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−4−カルボン酸メチルエステル
2’−アミノメチル−5’−(ピリミジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸メチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸メチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(3−フルオロ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸メチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸メチルエステル
2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸エチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸エチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(3−フルオロ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸エチルエステル
2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸プロピルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸プロピルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(3−フルオロ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸プロピルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸ブチルエステル
2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸ブチルエステル
2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸ペンチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸ペンチルエステル
2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸ヘキシルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸ヘプチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸オクチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸デシルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸ウンデシルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸ドデシルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸トリデシルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸ヘキサデシルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸デカ−9−エニルエステル
2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸イソプロピルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸イソプロピルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(3−フルオロ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸イソブチルエステル
2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸tert−ブチルエステル
2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸シクロプロピルエステル
2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸シクロブチルエステル
2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸シクロペンチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸シクロペンチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸シクロヘキシルエステル
2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸シクロヘキシルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸シクロプロピルメチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(3−フルオロ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸シクロプロピルメチルエステル
2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸シクロペンチルメチルエステル
2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸シクロヘキシルメチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸イソブチルエステル
2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸2−メトキシ−エチルエステル
2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸2−メトキシ−プロピルエステル
2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸テトラヒドロ−ピラン−4−イルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸テトラヒドロ−フラン−2−イルメチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(3−フルオロ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸テトラヒドロ−フラン−2−イルメチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(3−フルオロ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチルエステル
2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸1−メチル−ピペリジン−4−イルエステル
2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸2−オキソ−[1,3]ジオキソラン−4−イルエステル
2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸5−メチル−2−オキソ−[1,3]ジオキソール−4−イルメチルエステル
2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸アダマンタン−1−イルメチルエステル
2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸クロロメチルエステル
2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸2−フルオロ−フェニルエステル
2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸チオフェン−2−イルメチルエステル
2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチルエステル
2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸ブチリルオキシメチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸プロパ−2−イニルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸ブタ−2−イニルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸2−フルオロ−エチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(3−フルオロ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸2−フルオロ−エチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸2−クロロ−エチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸2,2,2−トリフルオロ−エチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸2,2,2−トリクロロ−エチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸3−ヒドロキシ−プロピルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(3−フルオロ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸2−ヒドロキシ−エチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(3−フルオロ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸3−ヒドロキシ−プロピルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸4−クロロ−ブチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸フェニルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(3−フルオロ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸フェニルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸4−フルオロ−フェニルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸p−トリルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸2,6−ジメトキシ−フェニルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸3,5−ジメトキシ−フェニルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(3−フルオロ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸3,5−ジメトキシ−フェニルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸3,4−ジメトキシ−フェニルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(3−フルオロ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸3,4−ジメトキシ−フェニルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(3−フルオロ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸3,4,5−トリメトキシフェニルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸3,4,5−トリメトキシ−フェニルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸2,3,4−トリメトキシ−フェニルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸4−メチルスルファニル−フェニルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸ペンタフルオロ−フェニルメチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸4−ブロモ−ベンジルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸2−ニトロ−ベンジルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸4−メチルスルファニル−フェニルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸フェネチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸3−フェノキシ−プロピルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸2−(トルエン−4−スルホニル)−エチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸フラン−3−イルメチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸2−チオフェン−2−イル−エチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸2−チオフェン−3−イル−エチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸2−ピリジン−2−イル−エチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸1,2,3,4−テトラヒドロ−ナフタレン−2−イルメチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸2−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−エチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボン酸2−(4−ブロモ−フェニル)−2−オキソ−エチルエステル
表2は式IIIa又は式IIIbの化合物についての結果を示す。
Figure 2013527136
Figure 2013527136
化合名:
2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−チオカルボン酸S−エチルエステル
2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−4−チオカルボン酸S−エチルエステル
2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−チオカルボン酸S−フルオロメチルエステル
2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−4−チオカルボン酸S−フルオロメチルエステル
2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−チオカルボン酸S−tert−ブチルエステル
表3は式IVa及び式IVbの化合物についての結果を示す。
Figure 2013527136
Figure 2013527136
Figure 2013527136
Figure 2013527136
Figure 2013527136
化合物名:
{[2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボニル]−アミノ}−酢酸メチルエステル
{[2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−4−カルボニル]−アミノ}−酢酸メチルエステル
{[2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボニル]−アミノ}−酢酸エチルエステル
3−{[2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボニル]−アミノ}−プロピオン酸エチルエステル
6−アミノメチル−ビフェニル−3,3’−ジカルボン酸3’−カルバモイルメチル−アミド3−ピリジン−4−イルアミド
2−{[2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボニル]−アミノ}−3−メチル−ペンタン酸メチルエステル
2−(2−{[2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボニル]−アミノ}−アセチルアミノ)−プロピオン酸メチルエステル
6−アミノメチル−ビフェニル−3,3’−ジカルボン酸3’−{[(カルバモイルメチル−カルバモイル)−メチル]−アミド}3−ピリジン−4−イルアミド
{[2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボニル]−アミノ}−チオ酢酸S−エチルエステル
{[2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボニル]−アミノ}−チオ酢酸S−フルオロメチルエステル
6−(1−アミノ−エチル)−ビフェニル−3,3’−ジカルボン酸3’−[(2−オキソ−テトラヒドロ−チオフェン−3−イル)−アミド]3−ピリジン−4−イルアミド
6−アミノメチル−ビフェニル−3,3’−ジカルボン酸3’−{[2−(2−オキソ−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−エチル]−アミド}3−ピリジン−4−イルアミド
6−アミノメチル−ビフェニル−3,3’−ジカルボン酸3’−{[2−(5−メチル−2−オキソ−[1,3]ジオキソール−4−イル)−エチル]−アミド}3−ピリジン−4−イルアミド
6−アミノメチル−ビフェニル−3,3’−ジカルボン酸3’−{[2−(4−オキソ−オキセタン−2−イル)−エチル]−アミド}3−ピリジン−4−イルアミド
6−アミノメチル−ビフェニル−3,3’−ジカルボン酸3’−{[2−(2−オキソ−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エチル]−アミド}3−ピリジン−4−イルアミド
6−アミノメチル−ビフェニル−3,3’−ジカルボン酸3’−{[2−(6−オキソ−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−エチル]−アミド}3−ピリジン−4−イルアミド
6−アミノメチル−ビフェニル−3,3’−ジカルボン酸3’−{[2−(2−オキソ−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−エチル]−アミド}3−ピリジン−4−イルアミド
6−アミノメチル−ビフェニル−3,3’−ジカルボン酸3’−{[2−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−フラン−2−イル)−エチル]−アミド}3−ピリジン−4−イルアミド
6−アミノメチル−3’−[4−(2−オキソ−テトラヒドロ−フラン−3−イルスルファニルメチル)−ピペリジン−1−カルボニル]−ビフェニル−3−カルボン酸(carboxylicacid)ピリジン−4−イルアミド
6−アミノメチル−3’−[4−(2−オキソ−テトラヒドロ−フラン−3−イルオキシメチル)−ピペリジン−1−カルボニル]−ビフェニル−3−カルボン酸ピリジン−4−イルアミド
1−[2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボニル]−ピペリジン−2−カルボン酸メチルエステル
1−[2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボニル]−ピペリジン−3−カルボン酸メチルエステル
1−[2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボニル]−ピペリジン−4−カルボン酸メチルエステル
1−[2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボニル]−ピロリジン−2−カルボン酸メチルエステル
({1−[2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボニル]−ピロリジン−2−カルボニル}−アミノ)−酢酸メチルエステル
1−[2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボニル]−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステル
表4は式Va及び式Vbの化合物についての結果を示す。
Figure 2013527136
Figure 2013527136
化合物名:
6−アミノメチル−3’−[2−(2−オキソ−テトラヒドロ−フラン−3−イルオキシ)−エトキシ]−ビフェニル−3−カルボン酸ピリジン−4−イルアミド
6−アミノメチル−3’−[2−(2−オキソ−テトラヒドロ−フラン−3−イルスルファニル)−エトキシ]−ビフェニル−3−カルボン酸ピリジン−4−イルアミド
6−(1−アミノ−エチル)−3’−[2−(2−オキソ−テトラヒドロ−フラン−3−イルスルファニル)−エトキシ]−ビフェニル−3−カルボン酸(carboxylicacid)ピリジン−4−イルアミド
6−(1−アミノ−エチル)−3’−[3−(2−オキソ−テトラヒドロ−フラン−3−イルスルファニル)−プロポキシ]−ビフェニル−3−カルボン酸ピリジン−4−イルアミド
6−アミノメチル−3’−(5−メチル−2−オキソ−[1,3]ジオキソール−4−イルメトキシ)−ビフェニル−3−カルボン酸ピリジン−4−イルアミド
6−アミノメチル−3’−(2−オキソ−テトラヒドロ−チオフェン−3−イルメトキシ)−ビフェニル−3−カルボン酸ピリジン−4−イルアミド
6−(1−アミノ−エチル)−3’−(2−オキソ−テトラヒドロ−フラン−3−イルオキシ)−ビフェニル−3−カルボン酸ピリジン−4−イルアミド
表5は式VIa及び式VIbの化合物についての結果を示す。
Figure 2013527136
Figure 2013527136

化合物名:
6−アミノメチル−3’−[2−(2−オキソ−テトラヒドロ−フラン−3−イルオキシ)−エチルアミノ]−ビフェニル−3−カルボン酸ピリジン−4−イルアミド
6−アミノメチル−3’−[2−(2−オキソ−テトラヒドロ−フラン−3−イルスルファニル)−エチルアミノ]−ビフェニル−3−カルボン酸ピリジン−4−イルアミド
表6は式VIIa及び式VIIbの化合物についての結果を示す。
Figure 2013527136
Figure 2013527136
化合物名:
[2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−イルオキシ]−酢酸メチルエステル
[2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−4−イルオキシ]−酢酸メチルエステル
[2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−イルオキシ]−酢酸2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イルメチルエステル
[2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−イルオキシ]−酢酸プロポキシカルボニルメチルエステル
[2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(3−フルオロ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−イルオキシ]−酢酸プロピルエステル
[2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(3−フルオロ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−イルオキシ]−酢酸フェニルエステル
表7は式VIIIa及び式VIIIbの化合物についての結果を示す。
Figure 2013527136
Figure 2013527136
化合物名:
[2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−イルオキシ]−チオ酢酸S−エチルエステル
[2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−イルオキシ]−チオ酢酸S−フルオロメチルエステル
[2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−4−イルオキシ]−チオ酢酸S−エチルエステル
[2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−4−イルオキシ]−チオ酢酸S−フルオロメチルエステル
表8は式IXa及び式IXbの化合物についての結果を示す。
Figure 2013527136
Figure 2013527136
{2−[2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−イルオキシ]−アセチルアミノ}−酢酸メチルエステル
{2−[2’−アミノメチル−5’−(3−フルオロ−ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−イルオキシ]−アセチルアミノ}−酢酸メチルエステル
{2−[2’−アミノメチル−5’−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−イルオキシ]−アセチルアミノ}−酢酸メチルエステル
3−{[2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−カルボニル]−アミノ}−プロピオン酸エチルエステル
1−{2−[2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−イルオキシ]−アセチル}−ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
表9は式Xa及び式Xbの化合物についての結果を示す。
Figure 2013527136
Figure 2013527136
N−[2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−イル]−マロンアミド酸メチルエステル
6−アミノメチル−3’−[2−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−フラン−2−イル)−アセチルアミノ]−ビフェニル−3−カルボン酸ピリジン−4−イルアミド
{[2’−(1−アミノエチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−イルカルバモイル]−メチルスルファニル}−酢酸エチルエステル
6−(1−アミノ−エチル)−3’−[2−(2−オキソ−クロマン−4−イル)−アセチルアミノ]−ビフェニル−3−カルボン酸ピリジン−4−イルアミド
表10は式XIIIの化合物についての結果を示す。
Figure 2013527136
Figure 2013527136
({5−[2−アミノメチル−5−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−チオフェン−2−カルボニル}−アミノ)−酢酸メチルエステル
5−[2−アミノメチル−5−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−チオフェン−2−カルボン酸(2−オキソ−テトラヒドロ−チオフェン−3−イルメチル)−アミド
表11は式XIV、式XV、式XVI及び式XVIIの化合物についての結果を示す。
Figure 2013527136
Figure 2013527136

4−アミノメチル−3−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−7−イル)−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド
4−アミノメチル−3−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−イル)−N−ピリジン−4−イル−ベンズアミド
表12は式XVIIIaの化合物についての結果を示す。
Figure 2013527136
Figure 2013527136
3−[2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−イル]−アクリル酸メチルエステル
酪酸3−[2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−イル]−アクリロイルオキシメチルエステル
表13は式XIXaの化合物についての結果を示す。
Figure 2013527136
Figure 2013527136
化合物名:
3−[2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−イル]−チオアクリル酸S−エチルエステル
3−[2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−イル]−チオアクリル酸S−フルオロメチルエステル
表14は式XXaの化合物についての結果を示す。
Figure 2013527136
Figure 2013527136
化合物名:
{3−[2’−アミノメチル−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−イル]−アクリロイルアミノ}−酢酸メチルエステル
表15は式XXIaの化合物についての結果を示す。
Figure 2013527136
Figure 2013527136
化合物名:
[2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−イル]−酢酸フェニルエステル
表16は式XXIIaの化合物についての結果を示す。
Figure 2013527136
Figure 2013527136
化合物名:
3−[2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−イル]−プロピオン酸プロピルエステル
3−[2’−(1−アミノ−エチル)−5’−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−ビフェニル−3−イル]−プロピオン酸フェニルエステル
表17は式XXIIIaの化合物についての結果を示す。
Figure 2013527136
Figure 2013527136
化合物名:
4−[2−(1−アミノ−エチル)−5−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−1H−ピロール−2−カルボン酸メチルエステル
4−[2−(1−アミノ−エチル)−5−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−1H−ピロール−2−カルボン酸プロピルエステル
4−[2−(1−アミノ−エチル)−5−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−1H−ピロール−2−カルボン酸フェニルエステル
表18は式XXIVaの化合物についての結果を示す。
Figure 2013527136
Figure 2013527136
化合物名:
4−[2−(1−アミノ−エチル)−5−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−1H−インドール−2−カルボン酸メチルエステル
4−[2−(1−アミノ−エチル)−5−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−1H−インドール−2−カルボン酸プロピルエステル
4−[2−(1−アミノ−エチル)−5−(ピリジン−4−イルカルバモイル)−フェニル]−1H−インドール−2−カルボン酸フェニルエステル
更なる化合物:(表19):







Figure 2013527136



















Figure 2013527136
Figure 2013527136
Figure 2013527136


Figure 2013527136





Figure 2013527136

Figure 2013527136

Figure 2013527136
C. in vitro及びin vivoでのアッセイ
C.1. ROCKの阻害活性のスクリーニング
C.1.1. キナーゼ阻害
方法1−プロキナーゼ(Proqinase)設定
33P放射性同位体プロテインキナーゼアッセイを用いて、ROCK IIの阻害についてのIC50を決定する。
60mM HEPES−NaOH(pH7.5)、3mM MgCl、3mM MnCl、3μMオルトバナジン酸Na、1.2mM DTT、1μM ATP、50μg/mlのPEG20000、1%(v/v)DMSO、1μM ATP(およそ3×10cpmの33P−γ−ATP)、基質(基質:S6ペプチド−2000ng/ウェル)、及び組み換えプロテインキナーゼ(0.5nM−2.5ng/ウェル)を含有する最終的な50μlの反応カクテルを振盪機上で混合し、30℃で80分間インキュベートした。HPOの2%溶液50μlを添加することによって反応を停止し、振盪機上で混合した。NaClの0.9%溶液200μlで2回洗浄し、乾燥プレートを計数する。
方法2:
阻害アッセイを、Molecular Devicesから市販されるROCK IMAP Kit(商品番号R8093)を用いた蛍光偏光(FP)アッセイによって、製造業者が提供するプロトコルに基本的に従って行った。使用したS6リボソームタンパク質由来の基質は、同様にMolecular Devicesから入手した(Fl)−AKRRRLSSLRA(商品番号R7184)であった。酵素混合液ROCK α/ROCK IIは、Upstate Biotechnologyから入手した(商品番号14−451)。
要約すると、全ての化合物を384ウェルプレートのウェル内で、段階的3(又は2)倍希釈を用いた100μMから0.3nMまでの様々な濃度で、酵素阻害についてスクリーニングした。Y化合物(Tocrisから市販されるY−27632)を参照(0.4μM)として使用した。
アッセイを行うために、(各々の濃度の)DMSO中の試験対象の化合物の溶液1μlを、10mM Tris−HCl、10mM MgCl、0.1%BSA、0.05%NaN(pH7.2)中の酵素の溶液2μlに添加した。酵素の最終濃度は2.6nMであった。
室温で30分間インキュベートした後、10mM Tris−HCl、10mM MgCl、0.1%BSA、0.05%NaN(pH7.2)中のATP及びタンパク質基質の混合物2μlを添加した。ATPの最終濃度は10μMであり、タンパク質基質の最終濃度は0.2μMであった。
室温で60分間インキュベートした後、12μlのIMAP Binding Solution((ROCK IMAPキットの)IMAP Binding Buffer A(1×)及びIMAP Binding Reagentの混合液)を添加した。
このようにして得られた混合物(総容量:17μl)を、室温で60分間インキュベートし、その時点で蛍光偏光を、FPフィルター:励起フィルターFITC FP 480並びに発光フィルターFITC FP P−pol 535及びFITC FP S−pol 535(Perkin-Elmer)を備えた自動プレートリーダー(Perkin Elmer、Model Envision 2100−0010 HTS)を用いて測定した。結果をXL−Fitアルゴリズムを用いて曲線に適合させ、同様にXL−Fitアルゴリズムを用いて各々の適合曲線についてIC50値を算出した。
参照化合物(Y化合物;Y−27632)のIC50値は0.4μMであった。
Figure 2013527136
Figure 2013527136
(上記に記載のプロトコルに従って)得られたIC50値は以下のように表す:「+++」は0.1μM未満のIC50を意味し、「++」は0.1μM〜1μMのIC50を意味し、「+」は1μM〜10μMのIC50を意味し、空白は「未確定」を意味する。
化合物番号
方法1
方法2
C.1.2. LPSで刺激したPBMCを用いた、血漿の非存在下及び存在下での細胞アッセイにおけるROCKに対する活性
LPSによるPBMCの刺激を確実にするために、CD14受容体へのLPSの送達を容易にし、LPS誘導性免疫応答を増強するLPS結合タンパク質(LBP)で培地を富化する(enriched)。活性化PBMCによって分泌されるサイトカインは、比色ELISAによって検出されるTNFを含む。活性化合物の存在下では、TNFの放出が濃度依存的に阻害される。続いて、同じ設定を用いた血漿の存在下での対照アッセイを行う。
例えば、化合物46は120nMというIC50を示したが(血漿を用いないアッセイ)、血漿の存在下では不活性である(IC50>10μM)。
C.1.3. モルモット気管の器官浴を用いたin vitroでの生成したソフトROCK阻害剤の平滑筋弛緩活性
モルモット気管輪を準備し、固定濃度の気管支収縮剤カルバコールとともにインキュベートする。次いで、漸増濃度のソフトROCK阻害剤を添加し、各々の化合物濃度について気管の収縮性を測定する。この研究設定によってIC50の決定が可能となり、これは媒体で処理した気管に観察される力の50%に等しい力を誘導する化合物の濃度によって表される。
加えて、上記に記載されるモルモット気管の器官浴を用いて標的の滞留を評価する。簡単に述べると、ROCK阻害剤による最大の弛緩の誘導時に、気管輪を十分に洗浄する。次いで、カルバコールを再度添加し、収縮性を測定して、ROCK阻害剤の阻害活性がウォッシュアウト時に持続しているか否かを決定する。ウォッシュアウト後に持続する阻害活性は、in vivoにおける肺での化合物の持続的滞留の顕著な指標となる。
例えば、化合物46は500nMというIC50を示した。
C.2. 薬理学的特性評価
C.2.1. ヒト及び/又はラットの血漿における安定性アッセイ
化合物を、ラット(マウス又はウサギ)又はヒトの血漿中1μMの濃度でインキュベートする。サンプルを一定の時点で取り、化合物の残留物をタンパク質沈殿後のLC−MS/MSによって決定する。半減期は分単位で表される。
Figure 2013527136
化合物番号
ラット血漿におけるt1/2
ヒト血漿におけるt1/2
C.2.2. 肺S9における薬物代謝酵素に対する安定性
ROCK阻害剤の1μM溶液を、(喫煙者からの)肺S9並びに補因子NADPH、UDPGA、PAPS、及びGSHを含有する反応混合物とともにインキュベートする。サンプルをインキュベーションの0分後、15分後、30分後、及び60分後に回収する。補因子の非存在下でROCK阻害剤及びS9画分を用いてインキュベートした陰性対照サンプルについても並行して行う。LC−MS/MS分析を用いて、各々の時点で残存するROCK化合物の割合、ROCK化合物の代謝半減期(分単位で表される)、及び対照化合物の代謝半減期を決定する。
Figure 2013527136
化合物番号
ヒト肺S9におけるt1/2
C.2.3. ウサギ房水における安定性アッセイ
化合物をウサギ房水(AH)中1μMの濃度でインキュベートする。サンプルを一定の時点で取り、化合物の残留物をタンパク質沈殿後のLC−MS/MSによって決定する。
Figure 2013527136
化合物番号
ウサギAHにおけるt1/2
C.2.4. 結合動態特性評価
このアッセイは、レポーター置換結合法(reporter displacement binding technology)に基づく。これはROCKのATP結合部位に特異的なプローブの使用を伴う。プローブが活性部位に結合するとシグナルが生成する。ATP競合ROCK阻害剤の存在下では、プローブは酵素から置換され、シグナルが中断される。プローブ置換を経時的にモニタリングし、Kon定数及びKoff定数を決定する。作用の阻害(Inhibitory)機構を、蛍光ベースのOMNIA技術を用いて酵素的に特性評価する。
C.2.5. マウスの急性LPS肺チャレンジモデルにおける生成したソフトROCK阻害剤の抗炎症活性
鼻腔内化合物投与の30分後に、マウスをLPSで気管内チャレンジする。24時間後、マウスを屠殺し、気管支肺胞洗浄液(BALF)を回収し、総細胞数及び好中球率を決定する。抗炎症活性は、非処理対照群)と比較したBALF細胞の総数及び好中球の数の減少によって表される。
C.2.6. 正常血圧のラット又はウサギにおける眼圧(IOP)低下
正常血圧ラットにおいて、Tonolab眼圧計を用いてIOPを測定する。IOPが8mmHg〜12mmHgの範囲内(平均はおよそ10)であれば、3mmHgという最大の減少が通常は観察される。チモロール(β遮断薬)、クロニジン(α作動薬)、及びブリモニジン(α2作動薬)はIOPを2mmHg〜3mmHg減少させる。正常血圧ウサギにおいては、IOPが15mmHg〜20mmHgの範囲内(平均はおよそ18)であり、同様に3mmHg〜4mmHgという最大の減少が得られる。

Claims (31)

  1. 式Iの化合物、又はその立体異性体、互変異性体、ラセミ体、代謝産物、プロドラッグ若しくはプレドラッグ、塩、水和物、若しくは溶媒和物:
    Figure 2013527136
    (式中、
    は水素、アルキル、又はシクロアルキルを含む群から選択され、
    Arは
    Figure 2013527136
    (式中、Xは水素又はハロを含む群から選択される)を含む群から選択され、
    Yは−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、−NR、−O−C1〜6アルキル、−S−C1〜6アルキル、−O−C2〜8アルケニル、−S−C2〜8アルケニル、−C1〜6アルキル、又は−C2〜8アルケニルからなる群から選択される置換基で置換されたアリール又はヘテロアリールであり、
    ここで、前記−O−C1〜6アルキル、−S−C1〜6アルキル、−O−C2〜8アルケニル、−S−C2〜8アルケニル、−C1〜6アルキル、又は−C2〜8アルケニルは各々独立して、C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される置換基で置換され、
    は水素、O−Het若しくは−S−Hetで置換されたC2〜8アルケニル、若しくは各々独立してアリール、ヘテロアリール、C3〜6シクロアルケニル、−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、−S−Het、C1〜6アルキル−S−、及びC1〜6アルキル−O−からなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で任意に置換されたC1〜20アルキルからなる群から選択され、
    ここで、前記−O−C1〜6アルキル、−S−C1〜6アルキル、若しくはC3〜6シクロアルケニルは各々独立して、C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される置換基で置換され、
    は、O−Het若しくは−S−Hetで置換されたC2〜8アルケニル、若しくは各々独立してアリール、ヘテロアリール、C3〜6シクロアルケニル、−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、−S−Het、−O−C1〜6アルキル、及び−O−C1〜6アルキルからなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で任意に置換されたC1〜20アルキルからなる群から選択され、
    ここで、前記−O−C1〜6アルキル、−S−C1〜6アルキル、若しくはC3〜6シクロアルケニルは各々独立して、C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される置換基で置換され、又は、
    及びRは、それらが結合する窒素原子とともに、−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR10、Het、−O−Het、−S−Het1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−C1〜4アルキル、若しくはC1〜6アルキル−O−C2〜4アルケニルからなる群から選択される1つの置換基で置換された複素環を形成し、ここで、前記C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−C1〜4アルキル、若しくはC1〜6アルキル−O−C2〜4アルケニルのそれぞれが各々独立して、アリール、ヘテロアリール、C3〜6シクロアルケニル、−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR10、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から各々独立して選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換され、
    又はRは水素、C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−C1〜6アルキル−、C1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−、C2〜8アルケニル、C1〜6アルキル−C(=O)−、又はC2〜8アルケニル−C(=O)−からなる群から独立して選択され、ここで、R又はRの少なくとも一方はC1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−C1〜6アルキル−、C1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−、C2〜8アルケニル、C1〜6アルキル−C(=O)−、又はC2〜8アルケニル−C(=O)−から選択され、前記C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−C1〜6アルキル−、C1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−、C2〜8アルケニル、C1〜6アルキル−C(=O)−、又はC2〜8アルケニル−C(=O)−のそれぞれが、アリール、ヘテロアリール、C3〜6シクロアルケニル、−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から各々独立して選択される1つ、2つ、又は3つの置換基で置換され、
    又はRは水素、又は各々独立してアリール、ヘテロアリール、C3〜6シクロアルケニル、−C(=O)−OR21、及び−C(=O)−NHからなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換されたC1〜6アルキルからなる群から独立して選択され、
    又はR10は水素、又は各々独立してアリール、ヘテロアリール、C3〜6シクロアルケニル、−C(=O)−OR21、及び−C(=O)−NHからなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換されたC1〜6アルキルからなる群から独立して選択され、
    13又はR14は水素、C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−C1〜6アルキル−、C1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−、又はC1〜6アルキル−C(=O)−からなる群から独立して選択され、ここで、前記C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−C1〜6アルキル−、C1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−、又はC1〜6アルキル−C(=O)−のそれぞれが、−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から各々独立して選択される1つ、2つ、又は3つの置換基で置換され、
    21はC1〜20アルキル、C1〜20アルケニル、C1〜20アルキニル、任意に置換されたC3〜15シクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択され、
    ここで、前記C1〜20アルキルはハロ、シアノ、ヒドロキシ、アリール−O−、アリール−S−、アリール−S(=O)−、アリール−C(=O)、−C(=O)−NR1314、−O−C(=O)−C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−、C1〜6アルキル−S−、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、及びC3〜15シクロアルキルからなる群から、若しくは式:
    Figure 2013527136
    から各々独立して選択される1つ、2つ、3つ、若しくはそれ以上の置換基で任意に置換され、又は、
    21は、それが結合するオキシカルボニル及び「アリール又はヘテロアリール」と一緒に、環状エステル環中に4個〜9個の炭素原子を含む環状エステルを形成し、
    22は、各々独立してハロ、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、及びモノ−又はジ−(C1〜4アルキル)アミノからなる群から選択される1つ、2つ、3つ、又はそれ以上の置換基で任意に置換されたC1〜20アルキルであり、
    Het、Het、又はHetは、
    Figure 2013527136
    を含む群から独立して選択される)。
  2. が水素又はC1〜4アルキルであり、
    Arが、
    Figure 2013527136
    (式中、Xは水素又はフルオロを含む群から選択される)を含む群から選択され、
    Yが−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、−NR、−O−C1〜6アルキル、−C1〜6アルキル、又は−C2〜8アルケニルからなる群から選択される置換基で置換されたアリール又はヘテロアリールであり、
    ここで、前記−O−C1〜6アルキル、−C1〜6アルキル、又は−C2〜8アルケニルは、C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される置換基で置換され、
    が水素、各々独立して−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、−S−Het、C1〜6アルキル−S−、及びC1〜6アルキル−O−からなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で任意に置換されたC1〜20アルキルからなる群から選択され、又はRが水素であり、
    が、各々独立して−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、−S−Het、C1〜6アルキル−S−、及びC1〜6アルキル−O−からなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換されたC1〜20アルキルからなる群から選択され、又は、
    及びRが、それらが結合する窒素原子とともに、−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR10、Het、−O−Het、−S−Het、若しくはC1〜6アルキルからなる群から選択される1つの置換基で置換された複素環を形成し、ここで、前記C1〜6アルキルは、各々独立して−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR10、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換され、
    又はRが水素、C1〜6アルキル、又はC1〜6アルキル−C(=O)−からなる群から独立して選択され、ここで、R又はRの少なくとも一方はC1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−C1〜6アルキル−、C1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−、又はC1〜6アルキル−C(=O)−から選択され、前記C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−C1〜6アルキル−、C1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−、又はC1〜6アルキル−C(=O)−のそれぞれが、−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から各々独立して選択される1つ、2つ、又は3つの置換基で置換され、
    又はRが水素、又は各々独立してアリール、ヘテロアリール、C3〜6シクロアルケニル、−C(=O)−OR21、及び−C(=O)−NHからなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換されたC1〜6アルキルからなる群から独立して選択され、
    又はR10が水素、又は1つ、2つ、若しくは3つの−C(=O)−OR21置換基で置換されたC1〜6アルキルからなる群から独立して選択され、
    13又はR14が水素、C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−C1〜6アルキル−、C1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−、及びC1〜6アルキル−C(=O)−からなる群から独立して選択され、及びR11及びR12が水素であり、
    21がC1〜20アルキル、C1〜20アルケニル、C1〜20アルキニル、C3〜15シクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクリル、及び任意に置換されたアリールからなる群から選択され、
    ここで、前記C1〜20アルキルはハロ、シアノ、ヒドロキシ、アリール−O−、アリール−S−、アリール−S(=O)−、アリール−C(=O)、−C(=O)−NR1314、−O−C(=O)−C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−、C1〜6アルキル−S−、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルからなる群から、若しくは式:
    Figure 2013527136
    から選択される1つ、2つ、3つ、若しくはそれ以上の置換基で任意に置換され、又は
    21が、それが結合するオキシカルボニル及びフェニルと一緒に、
    Figure 2013527136
    (式中、qは1〜6の整数である)からなる環状エステルを形成し、
    22が1つ、2つ、3つ、又はそれ以上のハロ置換基で任意に置換されたC1〜20アルキルであり、
    Het、Het、又はHetが、
    Figure 2013527136
    を含む群から独立して選択される、請求項1に記載の化合物。
  3. Arがハロで任意に置換されたピリジニルを表し、若しくはArがフルオロで置換されたピリジニルを表し、または、Arが
    Figure 2013527136
    (式中、Xは水素又はハロである)を表し、
    が水素又はC1〜4アルキルを表し、
    Yが−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR21、−C(=O)−NR、−NR、−O−C1〜6アルキル、又は−C1〜6アルキルからなる群から選択される置換基で置換されたアリール又はヘテロアリールであり、
    ここで、前記−O−C1〜6アルキル又は−C1〜6アルキルは各々独立して、−C(=O)−OR21、Het、及びS−Hetからなる群から選択される置換基で置換され、
    が水素であり、
    が、−C(=O)−OR21又はHetから選択される置換基で置換された−C1〜6アルキルであり、
    又はRが水素、C1〜6アルキル、又はC1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−からなる群から独立して選択され、ここで、R又はRの少なくとも一方は、C1〜6アルキル又はC1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−からなる群から選択され、前記C1〜6アルキル又はC1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−のそれぞれが、−C(=O)−OR21、Het、及び−S−Hetからなる群から選択される置換基で置換され、
    21が−C1〜6アルキル、アリール、又は任意に置換されたヘテロアリールから選択され、
    アリールがフェニルを表し、
    ヘテロアリールがチオフェニル、3,4−ジヒドロ−1(2H)−ベンゾピラニル、3,4−ジヒドロ−1(2H)−ベンゾピラニル、又はインドリルを表す、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. Y置換基が、その定義内でC(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される少なくとも1つの置換基を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. Yが−C(=O)−OR21又は−C(=O)−SR22から選択される置換基で置換されたアリール又はヘテロアリールを表し、ここで、前記R21又はR22が非置換のC1〜20アルキルを表すという条件で、前記−C(=O)−OR21又は−C(=O)−SR22が、前記アリール又はヘテロアリールの分子の残りの部分への結合に対してメタ位又はパラ位にある、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. Yが2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾフラニルであるか、又はYがフェニル若しくはチオフェニルであり、前記フェニル及びチオフェニルは−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、−NR、−O−C1〜6アルキル、−C1〜6アルキル、又は−C2〜8アルケニルからなる群から選択される置換基で置換され、
    ここで、前記−O−C1〜6アルキル、−C1〜6アルキル、又は−C2〜8アルケニルは各々独立して、C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される置換基で置換され、
    が水素であり、
    が、各々独立して−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、−S−Het、C1〜6アルキル−S−、及びC1〜6アルキル−O−からなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換されたC1〜20アルキルからなる群から選択され、又は、
    及びRが、それらが結合する窒素原子とともに、−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR10、Het、若しくはC1〜6アルキルからなる群から選択される1つの置換基で置換された複素環を形成し、ここで、前記C1〜6アルキルは、各々独立してHet、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換され、
    又はRが水素、C1〜6アルキル、又はC1〜6アルキル−C(=O)−からなる群から独立して選択され、ここで、R又はRの少なくとも一方はC1〜6アルキル又はC1〜6アルキル−C(=O)−から選択され、前記C1〜6アルキル又はC1〜6アルキル−C(=O)−のそれぞれが、−C(=O)−OR21、−Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から各々独立して選択される1つ、2つ、又は3つの置換基で置換され、
    又はRが水素、又は各々独立して−C(=O)−OR21及び−C(=O)−NHからなる群から選択される1つ、2つ、又は3つの置換基で置換されたC1〜6アルキルからなる群から独立して選択され、
    21がC1〜20アルキル、C3〜10シクロアルキル、及び任意に置換されたアリールからなる群から選択され、
    ここで、前記C1〜20アルキルはハロ、ヒドロキシ、アリール−O−、アリール−S−、アリール−S(=O)−、アリール−C(=O)、−O−C(=O)−C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルからなる群から、若しくは式:
    Figure 2013527136
    から選択される1つ、2つ、3つ、若しくはそれ以上の置換基で任意に置換され、又は、
    21が、それが結合するオキシカルボニル及びフェニルと一緒に、
    Figure 2013527136
    (式中、qは1〜6の整数である)からなる環状エステルを形成し、
    22が1つ、2つ、3つ、又はそれ以上のハロ置換基で任意に置換されたC1〜20アルキルであり、
    Het、Het、又はHetが、
    Figure 2013527136
    を含む群から独立して選択され、
    ここで使用されるヘテロシクリルは、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、1,3−ジオキサニル、3−ジオキソラニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、インドリニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、及びヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラニルから、又はピペリジニル、1,3−ジオキサニル、インドリニル、テトラヒドロピラニル、及びテトラヒドロフラニルからなる群から選択され、
    ここで使用されるアリールは、フェニル、ナフチル、1,4−ジヒドロナフチル、又は1,2,3,4−テトラヒドロナフチルからなる群から選択され、ここで、前記アリールはハロゲン、ニトロ、C1〜4アルキル、C1〜4アルキルオキシ、又はC1〜4アルキルチオから選択される1つ、2つ、3つ、4つ、又は5つの置換基で任意に置換され、
    ここで使用されるヘテロアリールは、フラニル、チオフェニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、ベンゾフラニル、ベンゾピラニル、1(4H)−ベンゾピラニル、1(2H)−ベンゾピラニル、3,4−ジヒドロ−1(2H)−ベンゾピラニル、及び2,3−ジヒドロ−1(4H)−ベンゾピラニルからなる群から選択され、ここで、前記ヘテロアリールはハロゲン、オキソ、ニトロ、C1〜4アルキル、C1〜4アルキルオキシ、又はC1〜4アルキルチオから選択される1つ、2つ、3つ、4つ、又は5つの置換基で任意に置換される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の(accordingto)化合物。
  7. 式Iaによって表される本発明の化合物、又はその立体異性体、互変異性体、ラセミ体、代謝産物、プロドラッグ若しくはプレドラッグ、塩、水和物、若しくは溶媒和物:
    Figure 2013527136
    (式中、
    は水素、C1〜4アルキル、又はC3〜6シクロアルキルを含む群から選択され、
    Arは、
    Figure 2013527136
    (式中、Xは水素又はハロを含む群から選択される)を含む群から選択され、
    Lは直接結合、C1〜4アルキル、又は−O−C1〜4アルキルであり、
    Tは−O−R21又は−NRであり、
    は水素、各々独立して−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、−S−Het、C1〜6アルキル−S−、及びC1〜6アルキル−O−からなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で任意に置換されたC1〜20アルキルからなる群から選択され、又はRは水素であり、
    は、各々独立して−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、−S−Het、C1〜6アルキル−S−、及びC1〜6アルキル−O−からなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換されたC1〜20アルキルからなる群から選択され、より具体的にはRは、各々独立して−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換されたC1〜20アルキルからなる群から選択され、又は、
    及びRは、それらが結合する窒素原子とともに、−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR10、Het、−O−Het、−S−Het、若しくはC1〜6アルキルからなる群から選択される1つの置換基で置換された複素環を形成し、ここで、前記C1〜6アルキルは、各々独立して−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR10、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換され、及びR及びRは、それらが結合する窒素原子とともに、−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR10、Het、若しくはC1〜6アルキルからなる群から選択される1つの置換基で置換された複素環を形成し、ここで、前記C1〜6アルキルは、各々独立してHet、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換され、
    又はRは水素、又は各々独立してアリール、ヘテロアリール、C3〜6シクロアルケニル、−C(=O)−OR21、及び−C(=O)−NHからなる群から選択される1つ、2つ、又は3つの置換基で置換されたC1〜6アルキルからなる群から独立して選択され、又はR又はRは水素、又は各々独立して−C(=O)−OR21及び−C(=O)−NHからなる群から選択される1つ、2つ、又は3つの置換基で置換されたC1〜6アルキルからなる群から独立して選択され、
    又はR10は水素、又は1つ、2つ、若しくは3つの−C(=O)−OR21置換基で置換されたC1〜6アルキルからなる群から独立して選択され、
    13又はR14は水素、C1〜6アルキル、C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−C1〜6アルキル−、C1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−、又はC1〜6アルキル−C(=O)−からなる群から独立して選択され、ここで、前記C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−C1〜6アルキル−、C1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−、又はC1〜6アルキル−C(=O)−のそれぞれが、各々独立して−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される1つ、2つ、又は3つの置換基で置換され、
    21はC1〜20アルキル、C1〜20アルケニル、C1〜20アルキニル、任意に置換されたC3〜15シクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクリル、及び任意に置換されたアリールからなる群から選択され、
    ここで、前記C1〜20アルキルはハロ、シアノ、ヒドロキシ、アリール−O−、アリール−S−、アリール−S(=O)−、アリール−C(=O)、−C(=O)−NR1314、−O−C(=O)−C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−、C1〜6アルキル−S−、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、及びC3〜15シクロアルキルからなる群から、若しくは式:
    Figure 2013527136
    から選択される1つ、2つ、3つ、若しくはそれ以上の置換基で任意に置換され、又は、
    21は、それが結合するオキシカルボニル及びフェニルと一緒に、
    Figure 2013527136
    (式中、qは1〜6の整数である)からなる環状エステルを形成し、
    22は1つ、2つ、3つ、又はそれ以上のハロ置換基で任意に置換されたC1〜20アルキルであり、
    Het、Het、又はHetは、
    Figure 2013527136
    を含む群から独立して選択される)。
  8. Arが、
    Figure 2013527136
    (式中、Xは水素又はハロである)を表し、
    Lが直接結合、C1〜4アルキル、又は−O−C1〜4アルキルであり、
    Tが−O−R21又は−NRであり、
    が水素又はC1〜4アルキルを表し、
    が水素であり、
    が−O−Het又は−S−Hetから選択される置換基で置換された−C1〜6アルキルであり、特定の実施形態では、前記Het又はHetが、
    Figure 2013527136
    からなる群から選択され、
    Het又はHetは、
    Figure 2013527136
    を含む群から独立して選択される、式Iaによる化合物。
  9. Arが、
    Figure 2013527136
    (式中、Xは水素又はハロである)を表し、
    Lが直接結合、C1〜4アルキル、又は−O−C1〜4アルキルであり、
    Tが−O−R21又は−NRであり、
    が水素又はC1〜4アルキルを表し、
    が水素であり、
    が−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、若しくはHetから選択される置換基で置換された−C1〜6アルキル、又は−C(=O)−OR21若しくはHetから選択される置換基で置換された−C1〜6アルキルであり、特定の実施形態では、前記R21は−C1〜6アルキルであり、又は
    及びRが、それらが結合する窒素原子とともに、C1〜6アルキルで置換された複素環を形成し、ここで、前記C1〜6アルキルは、各々独立して−C(=O)−OR21及び−C(=O)−NR10からなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換され、
    又はR10が水素、又は1つ、2つ、若しくは3つの−C(=O)−OR21置換基で置換されたC1〜6アルキルからなる群から独立して選択され、
    21がC1〜20アルキル、任意に置換されたC3〜10シクロアルキル、任意に置換されたアリール、及び任意に置換されたヘテロシクリルからなる群から選択され、ここで、前記C1〜20アルキルはハロ、シアノ、ヒドロキシ、−O−C(=O)−C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−、C1〜6アルキル−S−、アリール、ヘテロシクリル、及びC3〜10シクロアルキルからなる群から、又は式:
    Figure 2013527136
    から選択される置換基で任意に置換され、
    ここで使用されるヘテロシクリルは、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、1,3−ジオキサニル、3−ジオキソラニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、インドリニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、及びヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラニルから、又はピペリジニル、1,3−ジオキサニル、インドリニル、テトラヒドロピラニル、及びテトラヒドロフラニルからなる群から選択され、
    ここで使用される任意に置換されたC3〜10シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、アダマンタニル、ビシクロ(2.2.1)ヘプタニル、及びシクロデシルからなる群から選択され、又はシクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンタニル、及びビシクロ(2.2.1)ヘプタニルが選択され、ここで、前記C3〜10シクロアルキルは、ハロゲン、ヒドロキシル、オキソ、ニトロ、アミノ、シアノ、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜4アルコキシ、又は−SO−NHから選択される1つ、2つ、3つ、もしくはそれ以上、又は1つ、2つ、もしくは3つ、又は1つもしくは2つ、又は1つの置換基で任意に置換され、
    ここで使用される任意に置換されたヘテロシクリルは、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、1,3−ジオキサニル、3−ジオキソラニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、インドリニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、及びヘキサヒドロフロ[3,2−b]フラニルから、又はピペリジニル、1,3−ジオキサニル、インドリニル、テトラヒドロピラニル、及びテトラヒドロフラニルからなる群から選択され、ここで、前記ヘテロシクリルはハロゲン、ヒドロキシル、オキソ、ニトロ、アミノ、ヒドラジン、アミノカルボニル、アジド、シアノ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルアルキル、アルキルアミノ、アルコキシ、−SO−NH、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルコキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ヘテロアリールアルキル、アルキルスルホンアミド、ヘテロシクリル、アルキルカルボニルアミノアルキル、アリールオキシ、アルキルカルボニル、アシル、アリールカルボニル、アミノカルボニル、アルキルスルホキシド、−SO、アルキルチオ、カルボキシル等からなる群から選択される(ここで、Rはアルキル又はシクロアルキルである)、もしくはハロゲン、ヒドロキシル、オキソ、ニトロ、アミノ、シアノ、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜4アルコキシ、又は−SO−NHから選択される1つ、2つ、3つ、もしくはそれ以上、又は1つの置換基で任意に置換され、
    ここで使用されるアリールは、フェニル、ナフチル、1,4−ジヒドロナフチル、又は1,2,3,4−テトラヒドロナフチル(ここで、前記アリールはハロゲン、ニトロ、C1〜4アルキル、C1〜4アルキルオキシ、またはC1〜4アルキルチオから選択される1つ、2つ、3つ、4つ、又は5つの置換基で任意に置換される)、又はフェニル又は1,2,3,4−テトラヒドロナフチル(ここで、前記アリールはハロゲン、オキソ、ニトロ、C1〜4アルキル、C1〜4アルキルオキシ、又はC1〜4アルキルチオから選択される1つ、2つ、3つ、4つ、もしくは5つの置換基で任意に置換される)、又はハロゲン、ニトロ、C1〜4アルキル、C1〜4アルキルオキシ、又はC1〜4アルキルチオから選択される1つ、2つ、3つ、4つ、又は5つの置換基で任意に置換されたフェニルからなる群から選択され、
    ここで使用されるヘテロアリールは、フラニル、チオフェニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、ベンゾフラニル、ベンゾピラニル、1(4H)−ベンゾピラニル、1(2H)−ベンゾピラニル、3,4−ジヒドロ−1(2H)−ベンゾピラニル、及び2,3−ジヒドロ−1(4H)−ベンゾピラニル(ここで、前記ヘテロアリールはハロゲン、オキソ、ニトロ、C1〜4アルキル、C1〜4アルキルオキシ、又はC1〜4アルキルチオから選択される1つ、2つ、3つ、4つ、又は5つの置換基で任意に置換される)、又はフラニル、チオフェニル(thiophenyl)、ピリジニル、ベンゾピラニル、1(2H)−ベンゾピラニル、3,4−ジヒドロ−1(2H)−ベンゾピラニル、及び2,3−ジヒドロ−1(4H)−ベンゾピラニル(ここで、前記ヘテロアリールはハロゲン、オキソ、又はC1〜4アルキルから選択される1つ、2つ、3つ、4つ、又は5つの置換基で任意に置換される)からなる群から選択される、式Iaによる化合物。
  10. Lが直接結合であり、Tが−O−R21であり、ここで、R21が非置換のC1〜20アルキルであるという条件で、前記L−(C=O)−Tが、前記フェニル環の分子の残りの部分への結合に対してメタ位又はパラ位でのフェニル環への結合である、請求項7〜9のいずれか一項に記載の化合物。
  11. 式Ibによって表される本発明の化合物、又はその立体異性体、互変異性体、ラセミ体、代謝産物、プロドラッグ若しくはプレドラッグ、塩、水和物、若しくは溶媒和物:
    Figure 2013527136
    (式中、
    は水素、C1〜4アルキル、又はC3〜6シクロアルキルを含む群から選択され、
    Arは
    Figure 2013527136
    (式中、Xは水素又はハロを含む群から選択される)を含む群から選択され、
    Zは−O−、−NR−、及び−NR−C(=O)−からなる群から選択される二価のラジカルであり、
    Wは−O−Het、−S−Het、又はC(=O)−NRから選択される置換基で置換されたC1〜6アルキルを表し、
    は水素、各々独立して−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、−S−Het、C1〜6アルキル−S−、及びC1〜6アルキル−O−からなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で任意に置換されたC1〜20アルキルからなる群から選択され、又はRは水素であり、
    は、各々独立して−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、−S−Het、C1〜6アルキル−S−、及びC1〜6アルキル−O−からなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換されたC1〜20アルキルからなる群から選択され、又はRは、各々独立して−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換されたC1〜20アルキルからなる群から選択され、又は、
    及びRは、それらが結合する窒素原子とともに、−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR10、Het、−O−Het、−S−Het、若しくはC1〜6アルキルからなる群から選択される1つの置換基で置換された複素環を形成し、ここで、前記C1〜6アルキルは、各々独立して−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR10、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換され、及びR及びRは、それらが結合する窒素原子とともに、−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR10、Het、若しくはC1〜6アルキルからなる群から選択される1つの置換基で置換された複素環を形成し、ここで、前記C1〜6アルキルは、各々独立してHet、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換され、
    は水素であり、
    又はRは水素、又は各々独立してアリール、ヘテロアリール、C3〜6シクロアルケニル、−C(=O)−OR21、及び−C(=O)−NHからなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換されたC1〜6アルキルからなる群から独立して選択され、又はR又はRは水素、又は各々独立して−C(=O)−OR21及び−C(=O)−NHからなる群から選択される1つ、2つ、若しくは3つの置換基で置換されたC1〜6アルキルからなる群から独立して選択され、
    又はR10は水素、又は1つ、2つ、若しくは3つの−C(=O)−OR21置換基で置換されたC1〜6アルキルからなる群から独立して選択され、
    13又はR14は水素、C1〜6アルキル、C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−C1〜6アルキル−、C1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−、又はC1〜6アルキル−C(=O)−からなる群から独立して選択され、ここで、前記C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−C1〜6アルキル−、C1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル−、又はC1〜6アルキル−C(=O)−のそれぞれが、各々独立して−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される1つ、2つ、又は3つの置換基で置換され、
    21はC1〜20アルキル、C1〜20アルケニル、C1〜20アルキニル、任意に置換されたC3〜15シクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクリル、及び任意に置換されたアリールからなる群から選択され、
    ここで、前記C1〜20アルキルはハロ、シアノ、ヒドロキシ、アリール−O−、アリール−S−、アリール−S(=O)−、アリール−C(=O)、−C(=O)−NR1314、−O−C(=O)−C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−O−、C1〜6アルキル−S−、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、及びC3〜15シクロアルキルからなる群から、若しくは式:
    Figure 2013527136
    から選択される1つ、2つ、3つ、若しくはそれ以上の置換基で任意に置換され、又は、
    21は、それが結合するオキシカルボニル及びフェニルと一緒に、
    Figure 2013527136
    (式中、qは1〜6の整数である)からなる環状エステルを形成し、
    22は1つ、2つ、3つ、又はそれ以上のハロ置換基で任意に置換されたC1〜20アルキルであり、
    Het、Het、又はHetは、
    Figure 2013527136
    を含む群から独立して選択される)。
  12. Zが−O−、−NR−、及び−NR−C(=O)−からなる群から選択される二価のラジカルであり、
    Wが−O−Het、−S−Het、又はC(=O)−NRから選択される置換基で置換されたC1〜6アルキルを表し、
    Arが、
    Figure 2013527136
    (式中、Xは水素又はハロである)を表し、
    が水素又はC1〜4アルキルを表し、
    が水素であり、
    が−O−Het又は−S−Hetから選択される置換基で置換された−C1〜6アルキルであり、及び、前記Het又はHet
    Figure 2013527136
    からなる群から選択される、請求項11に記載の化合物。
  13. 請求項1〜5のいずれか一項に記載され、構造式IIa、IIIa、IVa、Va、VIa、VIIa、VIIIa、IXa、Xa、IIb、IIIb、IVb、Vb、VIb、VIIb、VIIIb、IXb、Xb、XI、XII、XIII、XIV、XV、XVI、XVII、XVIIIa、XIXa、XXa、XXIa、XXIb、XXIIa、XXIIIa、又はXXIVaの1つを有する化合物によって代表される化合物:
    Figure 2013527136
    Figure 2013527136
    Figure 2013527136
    (式中、
    qは2〜6の整数であり、
    11は置換されたC1〜6アルキル又は置換された−C2〜8アルケニルであり、前記−C1〜6アルキル及び−C2〜8アルケニルは各々独立して、C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、−C(=O)−NR、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から選択される置換基で置換され、
    12は置換されたC1〜6アルキル、置換されたC1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル、又は置換された−C2〜8アルケニルであり、前記−C1〜6アルキル、C1〜6アルキル−S−C1〜6アルキル、及び−C2〜8アルケニルは各々独立して、アリール、ヘテロアリール、C3〜6シクロアルケニル、−C(=O)−OR21、−C(=O)−SR22、Het、−O−Het、及び−S−Hetからなる群から各々独立して選択される1つ、2つ、又は3つの置換基で置換され、
    ここで、Ar、R、R21、R22、R、R、R、R、Het、Het、及びHetは請求項1〜5のいずれか一項において定義されるものと同じ意味を有する)。
  14. ヒト又は動物用の医薬として使用される、請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物。
  15. ヒト又は動物用の医薬としての使用に好適な請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物を含む組成物。
  16. キナーゼ、又はROCKキナーゼの活性の阻害に好適な請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物又は請求項15に記載の組成物の使用。
  17. 平滑筋細胞機能、炎症、線維化、過剰な細胞増殖、過剰な血管形成、過敏性、バリア機能障害、神経変性(neurodegeneration)、及びリモデリングに関わる疾患等のROCKが関与する少なくとも1つの疾患又は障害の予防及び/又は治療のための請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物又は請求項15に記載の組成物の使用。
  18. 眼疾患、気道疾患、耳鼻咽喉疾患、腸疾患、皮膚疾患、循環器疾患、炎症性疾患、神経障害、増殖性疾患、腎疾患、性機能障害、骨疾患、良性前立腺過形成、移植片拒絶反応、痙攣、高血圧、慢性閉塞性膀胱疾患、及びアレルギーからなる群から選択される少なくとも1つの疾患又は障害の予防及び/又は治療のための請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物又は請求項15に記載の組成物の使用。
  19. 網膜症、視神経症、緑内障、炎症性眼疾患、並びに黄斑変性症及び網膜色素変性症等の網膜変性疾患からなる群から選択される眼疾患、又は緑内障の予防及び/又は治療のための請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物又は請求項15に記載の組成物の使用。
  20. 肺線維症、肺気腫、慢性気管支炎、喘息、線維症、肺炎、嚢胞性線維症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支炎、鼻炎、及び呼吸窮迫症候群からなる群から選択される気道疾患、又は喘息又はCOPDの予防及び/又は治療のための請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物又は請求項15に記載の組成物の使用。
  21. 副鼻腔問題、聴覚問題、歯痛、扁桃炎、潰瘍、及び鼻炎からなる群から選択される耳鼻咽喉疾患の予防及び/又は治療のための請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物又は請求項15に記載の組成物の使用。
  22. 過角化症、錯角化症、顆粒層肥厚、表皮肥厚症、異常角化症、海綿状態、及び潰瘍形成からなる群から選択される皮膚疾患の予防及び/又は治療のための請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物又は請求項15に記載の組成物の使用。
  23. 炎症性腸疾患(IBD)、大腸炎、胃腸炎、腸閉塞、回腸炎、虫垂炎、及びクローン病からなる群から選択される腸疾患の予防及び/又は治療のための請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物又は請求項15に記載の組成物の使用。
  24. 勃起不全、性腺機能低下症、膀胱疾患、高血圧、肺高血圧、若しくは骨盤手術後の障害からなる群から選択される性機能障害の予防及び/若しくは治療のため、並びに/又は高血圧、鬱病、若しくは不安神経症の治療に使用される薬物等の或る特定の薬物を用いた治療に関連する性機能障害を治療するための請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物又は請求項15に記載の組成物の使用。
  25. 眼疾患、気道疾患、耳鼻咽喉疾患、腸疾患、皮膚疾患、循環器疾患、炎症性疾患、神経障害及びCNS障害、増殖性疾患、腎疾患、性機能障害、骨疾患、良性前立腺過形成、移植片拒絶反応、痙攣、高血圧、慢性閉塞性膀胱疾患、及びアレルギーを含む群から選択される少なくとも1つの疾患又は障害を予防及び/又は治療する方法であって、それを必要とする被験体に治療的有効量の請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物又は請求項15に記載の組成物を投与することを含む、方法。
  26. 網膜症、視神経症、緑内障、炎症性眼疾患、並びに黄斑変性症及び網膜色素変性症等の網膜変性疾患からなる群から選択される眼疾患、または緑内障を予防及び/又は治療する方法であって、それを必要とする被験体に治療的有効量の請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物、、請求項7若しくは9に記載の化合物、又は請求項15に記載の組成物を投与することを含む、方法。
  27. 肺線維症、肺気腫、慢性気管支炎、喘息、線維症、肺炎、嚢胞性線維症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支炎、鼻炎、及び呼吸窮迫症候群からなる群から選択される気道疾患、または喘息若しくはCOPDを予防及び/又は治療する方法であって、それを必要とする被験体に治療的有効量の請求項1〜8又は11〜12のいずれか一項に記載の化合物、請求項8、11及び12に記載の化合物、又は請求項15に記載の組成物を投与することを含む、方法。
  28. 副鼻腔問題、聴覚問題、歯痛、扁桃炎、潰瘍、及び鼻炎からなる群から選択される耳鼻咽喉疾患を予防及び/又は治療する方法であって、それを必要とする被験体に治療的有効量の請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物又は請求項15に記載の組成物を投与することを含む、方法。
  29. 過角化症、錯角化症、顆粒層肥厚、表皮肥厚症、異常角化症、海綿状態、及び潰瘍形成からなる群から選択される皮膚疾患を予防及び/又は治療する方法であって、それを必要とする被験体に治療的有効量の請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物又は請求項15に記載の組成物を投与することを含む、方法。
  30. 炎症性腸疾患(IBD)、大腸炎、胃腸炎、腸閉塞、回腸炎、虫垂炎、及びクローン病からなる群から選択される腸疾患を予防及び/又は治療する方法であって、それを必要とする被験体に治療的有効量の請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物又は請求項15に記載の組成物を投与することを含む、方法。
  31. 勃起不全、性腺機能低下症、膀胱疾患、高血圧、糖尿病、若しくは骨盤手術後の障害からなる群から選択される性機能障害を予防及び/若しくは治療し、並びに/又は高血圧、鬱病、若しくは不安神経症の治療に使用される薬物等の或る特定の薬物を用いた治療に関連する性機能障害を治療する方法であって、それを必要とする被験体に治療的有効量の請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物又は請求項15に記載の組成物を投与することを含む、方法。
JP2012555446A 2010-11-10 2011-03-04 Rock阻害剤としての複素環アミド Expired - Fee Related JP5710650B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB1018996.7 2010-11-10
GB201018996A GB201018996D0 (en) 2010-11-10 2010-11-10 Novel ROCK inhibitors
PCT/EP2011/053343 WO2011107608A1 (en) 2010-03-02 2011-03-04 Heterocyclic amides as rock inhibitors

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2013527136A true JP2013527136A (ja) 2013-06-27
JP2013527136A5 JP2013527136A5 (ja) 2014-02-13
JP5710650B2 JP5710650B2 (ja) 2015-04-30

Family

ID=43414658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012555446A Expired - Fee Related JP5710650B2 (ja) 2010-11-10 2011-03-04 Rock阻害剤としての複素環アミド

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP5710650B2 (ja)
CN (2) CN103316000A (ja)
GB (1) GB201018996D0 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014525425A (ja) * 2011-08-31 2014-09-29 アマケン エンヴェー 新規のrockキナーゼ阻害剤

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108191820A (zh) * 2017-12-31 2018-06-22 佛山市赛维斯医药科技有限公司 一种含异丙胺和噻吩酰胺类结构的化合物
CN107915717A (zh) * 2017-12-31 2018-04-17 佛山市赛维斯医药科技有限公司 一类含异丙基萘和丙二醇噻吩酰胺类化合物及其用途
CN108129452A (zh) * 2017-12-31 2018-06-08 佛山市赛维斯医药科技有限公司 一种含异丙基萘和丙二醇硝基噻吩酰胺类化合物及其用途
CN107935986A (zh) * 2017-12-31 2018-04-20 佛山市赛维斯医药科技有限公司 异丙胺和卤代噻吩酰胺类结构化合物、其制备方法及用途
CN108191821A (zh) * 2017-12-31 2018-06-22 佛山市赛维斯医药科技有限公司 一种含甲基萘和腈基噻吩酰胺类结构的rock抑制剂及用途
CN108101885A (zh) * 2017-12-31 2018-06-01 佛山市赛维斯医药科技有限公司 含异丙胺和硝基噻吩酰胺类结构化合物、其制备方法及用途
CN108047194A (zh) * 2017-12-31 2018-05-18 佛山市赛维斯医药科技有限公司 含甲基萘和丙二醇噻吩酰胺类化合物、制备方法及其用途
CN108047193A (zh) * 2017-12-31 2018-05-18 佛山市赛维斯医药科技有限公司 烷氧噻吩酰胺类rock抑制剂、制备方法及其用途
CN107935987A (zh) * 2017-12-31 2018-04-20 佛山市赛维斯医药科技有限公司 含甲基萘和噻吩酰胺结构的rock抑制剂、制备方法及其用途
CN108047195A (zh) * 2017-12-31 2018-05-18 佛山市赛维斯医药科技有限公司 一种含丙二醇腈基噻吩酰胺类化合物及其用途
CN114956977B (zh) * 2022-06-09 2024-03-26 朗捷睿(苏州)生物科技有限公司 一种联苯类化合物、药物组合物及其制备方法和应用
WO2024149366A1 (zh) * 2023-01-13 2024-07-18 武汉朗来科技发展有限公司 一种rock抑制剂中间体的制备方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009500437A (ja) * 2005-07-11 2009-01-08 デブジェン エヌブイ キナーゼ阻害剤としてのアミド誘導体
JP2009511529A (ja) * 2005-10-13 2009-03-19 デブジェン エヌブイ キナーゼ阻害剤

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101248046A (zh) * 2005-07-11 2008-08-20 德福根有限公司 作为激酶抑制剂的酰胺衍生物
US8058271B2 (en) * 2006-05-12 2011-11-15 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Selective inhibitors of rock protein kinase and uses thereof
CN101903349B (zh) * 2007-08-27 2014-01-08 Abbvie德国有限责任两合公司 4-(4-吡啶基)-苯甲酰胺及其作为rock活性调节剂的应用
KR20110060894A (ko) * 2008-09-18 2011-06-08 아스테라스 세이야쿠 가부시키가이샤 복소환 카르복사미드 화합물

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009500437A (ja) * 2005-07-11 2009-01-08 デブジェン エヌブイ キナーゼ阻害剤としてのアミド誘導体
JP2009511529A (ja) * 2005-10-13 2009-03-19 デブジェン エヌブイ キナーゼ阻害剤

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014525425A (ja) * 2011-08-31 2014-09-29 アマケン エンヴェー 新規のrockキナーゼ阻害剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP5710650B2 (ja) 2015-04-30
CN102884049A (zh) 2013-01-16
CN103316000A (zh) 2013-09-25
CN102884049B (zh) 2016-08-24
GB201018996D0 (en) 2010-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5710650B2 (ja) Rock阻害剤としての複素環アミド
EP2542528B1 (en) Heterocyclic amides as rock inhibitors
JP2014512406A (ja) 新規のrock阻害剤
JP2014525426A (ja) 新規のソフトrock阻害剤
JP6205425B2 (ja) 新規のrock阻害剤
WO2013030216A1 (en) Novel soft rock inhibitors
AU2012293589A1 (en) Novel soft PDE4 inhibitors
WO2013004709A1 (en) Indolylmaleimides as soft pan-pkc inhibitors
NZ622953B2 (en) Novel soft rock inhibitors

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131220

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131220

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20131220

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20140116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150304

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5710650

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees