JP2013526821A - 接続モード・ラジオ・リンク障害中のラジオ・アクセスの時間スライス探索技術 - Google Patents
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Abstract
複数のラジオ・アクセス技術(RAT)にラジオ・リンク障害(RLF)回復タイマを分配することを容易にするシステムおよび方法が記載される。RLFが判定されると、RLF回復タイマが取得され、タイマ割当にしたがって分割されうる。タイマ割当は、複数のRATに関して等しいまたは重み付けられたパーセンテージを含みうる。そして、タイマは、対応する、タイマの一部分の間、RATを用いて接続を試みるために、このパーセンテージにしたがって分割されうる。さらに、タイマ割当は、通信のタイプにしたがって定義されうる。この点に関し、音声コールの場合、タイマは、接続が喪失された等のネットワークに関わらず、回路交換ネットワークに分割されうる。さらに、タイマ割当は、RAT展開特性に基づいて定義されうる。
Description
以下の記載は、一般に、無線通信に関し、さらに詳しくは、ラジオ・リンク障害を取り扱うことに関する。
無線通信システムは、例えば、音声、データ等のようなさまざまなタイプの通信コンテンツを提供するために広く開発された。一般的な無線通信システムは、(例えば、帯域幅、送信電力等のような)利用可能なシステム・リソースを共有することにより、複数のユーザとの通信をサポートすることができる多元接続システムでありうる。このような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、および直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム等を含む。さらに、これらシステムは、例えば、第3世代パートナシップ計画(3GPP)、3GPPロング・ターム・イボリューション(LTE)、ウルトラ・モバイル・ブロードバンド(UMB)、および/または、例えばイボリューション・データ・オプティマイズド(EV−DO)のようなマルチ・キャリア無線仕様、あるいはこれら技術の1または複数の改訂技術等に準拠しうる。
一般に、無線多元接続通信システムは、複数のモバイル・デバイスのための通信を同時にサポートしうる。モバイル・デバイスはそれぞれ、順方向リンクおよび逆方向リンクにおける送信によって、1または複数のアクセス・ポイント(例えば、基地局)と通信しうる。順方向リンク(すなわちダウンリンク)は、アクセス・ポイントからモバイル・デバイスへの通信リンクを称し、逆方向リンク(すなわちアップリンク)は、モバイル・デバイスからアクセス・ポイントへの通信リンクを称する。さらに、モバイル・デバイスとアクセス・ポイントとの間の通信は、単一入力単一出力(SISO)システム、複数入力単一出力(MISO)システム、複数入力複数出力(MIMO)システム等によって確立されうる。さらに、ピア・トゥ・ピア無線ネットワーク構成において、モバイル・デバイスが、他のモバイル・デバイスと(および/または、アクセス・ポイントが、他のアクセス・ポイントと)通信することができる。
しかしながら、モバイル・デバイスは、接続モードにある1または複数のアクセス・ポイントと通信している場合、ラジオ・リンク障害(RLF)を経験しうる。これは、モバイル・デバイスが、ある期間、1または複数のアクセス・ポイントへの接続を喪失した場合に生じうる。これは、(例えば、モバイル・デバイスが、トンネルを通って、高度が変動する領域を超えて、エレベータ等で移動している場合、)1または複数のアクセス・ポイントからの信号の深いフェードによって引き起こされうる。モバイル・デバイスは、(例えば、低下した信号品質、巡回冗長ヘッダを受信するまたはしない等に基づいて)信号の喪失を検出しうる。そして、RLFを判定するために、物理レイヤにおいてタイマを起動しうる。このタイマが終了すると、モバイル・デバイスは、RLFが生じたと判定し、1または複数のアクセス・ポイントまたは別のアクセス・ポイントとの接続を再開するために、上部レイヤに依存する。さらに、例えば、別のタイマが指定され、この間、モバイル・デバイスがアイドル・モードに切り換わる前に、上部レイヤによって接続が再開される。3GPP LTEでは、これはT311タイマまたは類似のタイマでありうる。広帯域CDMAでは、これは、T314タイマ、および/または、T315タイマを含みうる。
以下は、1または複数の態様の基本的な理解を与えるために、このような態様の簡略化された概要を示す。この概要は、考えられるすべての態様の広範囲な概観ではなく、すべての態様の重要要素や決定的要素を特定することも、何れかまたは全ての態様のスコープを線引きすることも意図されていない。その唯一の目的は、後に示されるより詳細な記載に対する前置きとして、簡略化された形式で1または複数の態様のいくつかの概念を表すことである。
1または複数の態様および対応する開示によれば、さまざまな態様は、少なくとも部分的に、1または複数のラジオ・アクセス技術(RAT)において、関連するタイマを分割することによって、1または複数のRATにおける無線ネットワーク・サービスの探索を容易にすることに関連して記載される。例えば、接続モード中に無線デバイスのラジオ・リンク障害(RLF)が生じた後、タイマが物理レイヤから受信され、この間、無線デバイスのアイドル・モードへの切換前に、RLF回復が期待される。無線デバイスは、さまざまなRATにタイマを分割し、タイマ割当において、1または複数のアクセス・ポイントとの通信を継続するための接続を試みる。一例では、無線デバイスは、1または複数のRATにわたって等しくタイマを分割しうるか、または、タイマ割当において、あるRAT等に重み付けをしうる。さらに、無線デバイスは、無線デバイスの1または複数の通信パラメータに少なくとも部分的に基づいて、RATに時間を分配しうる。例えば、RLFが判定された場合に、無線デバイスがコールしている場合、タイマ割当においては、ボイス・オーバ・インターネット・プロトコルRATよりも回路交換RATが好適でありうる。
関連する態様によれば、RLFから回復することに関連するタイマを受信することと、タイマ割当において定義される複数のRATのうちの少なくとも1つに関連する、タイマの一部分を決定することと、を含む方法が提供される。この方法はさらに、タイマの一部分の間、複数のRATのうちの少なくとも1つを用いて接続を試みることを含む。
別の態様は、無線通信装置に関する。この無線通信装置は、RLFから回復することに関連するタイマを取得するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含みうる。少なくとも1つのプロセッサはさらに、タイマ割当に少なくとも部分的に基づいて、複数のRATのうちの少なくとも1つに関連する、タイマの一部分を計算し、アクセス・ポイントへの接続を試みるために、このタイマの一部分の間、複数のRATのうちの少なくとも一部を利用する、ように構成される。この無線通信装置はまた、少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリをも備える。
また、別の態様は、装置に関連する。この装置は、RLFから回復することに関連するタイマを受信する手段と、タイマ割当において定義される複数のRATのうちの少なくとも1つに関連する、タイマの一部分を決定する手段と、を含む。この装置はまた、このタイマの一部分の間、複数のRATのうちの少なくとも1つを用いて接続を試みる手段を含む。
また別の態様は、コンピュータ・プログラム製品に関連する。このコンピュータ・プログラム製品は、少なくとも1つのコンピュータに対して、RLFから回復することに関連するタイマを取得させるためのコードと、少なくとも1つのコンピュータに対して、タイマ割当に少なくとも部分的に基づいて、複数のRATのうちの少なくとも1つに関連する、タイマの一部分を計算させるためのコードと、を含むコンピュータ読取可能な媒体を有しうる。このコンピュータ読取可能な媒体はさらに、少なくとも1つのコンピュータに対して、このタイマの一部分の間、複数のRATのうちの少なくとも1つを用いて、アクセス・ポイントへの接続を試みさせるためのコードをも備えうる。
さらに、さらなる態様は、RLFから回復することに関連するタイマを受信するRLF回復タイマ構成要素と、タイマ割当において定義される複数のRATのうちの少なくとも1つに関連する、タイマの一部分を決定するタイマ分割構成要素と、を含む装置に関連する。この装置はさらに、このタイマの一部分の間、複数のRATのうちの少なくとも1つを用いて接続を試みるRAT選択構成要素を含みうる。
前述した目的および関連する目的を達成するために、1または複数の実施形態は、後に十分に記載され、特許請求の範囲において特に指摘されている特徴を備える。以下の記載および添付図面は、1または複数の態様のある例示的な特徴を詳細に記載する。しかしながら、これらの特徴は、さまざまな態様の原理が適用される種々の方式のうちの極く僅かを示しているに過ぎず、本記載は、そのようなすべての態様およびそれらの均等物を含むことが意図されている。
さまざまな態様が、図面を参照して記載される。以下の記載では、説明の目的のために、1または複数の態様の完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細が述べられる。しかしながら、このような態様は、これら具体的な詳細無しで実現されうることが明確である。
本願で使用されるように、用語「構成要素」、「モジュール」、「システム」等は、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、ソフトウェア、あるいは実行中のソフトウェアのうちの何れかであるコンピュータ関連エンティティを含むことが意図されている。例えば、構成要素は、限定される訳ではないが、プロセッサ上で実行中のプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行形式、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータでありうる。例示によれば、コンピューティング・デバイス上で実行中のアプリケーションと、コンピューティング・デバイスとの両方が構成要素となりうる。1または複数の構成要素は、プロセスおよび/または実行スレッド内に存在し、構成要素は、1つのコンピュータに局在化されうるか、および/または、2つ以上のコンピュータに分散されうる。さらに、これらの構成要素は、格納されたさまざまなデータ構造を有するさまざまなコンピュータ読取可能な媒体から実行しうる。これら構成要素は、例えば、信号によってローカル・システムや分散システム内の他の構成要素とインタラクトする1つの構成要素からのデータ、および/または、他のシステムを備えた例えばインターネットのようなネットワークを介して他の構成要素とインタラクトする1つの構成要素からのデータのような1または複数のデータのパケットを有する信号にしたがって、ローカル処理および/またはリモート処理によって通信しうる。
さらに、本明細書では、さまざまな態様が、有線端末または無線端末でありうる端末と関連して開示される。端末は、システム、デバイス、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、モバイル・デバイス、遠隔局、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、端末、通信デバイス、ユーザ・エージェント、ユーザ・デバイス、またはユーザ機器(UE)とも称されうる。無線端末は、セルラ電話、衛星電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカル・ループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、無線接続機能を有するハンドヘルド・デバイス、コンピューティング・デバイス、あるいは、無線モデムに接続されたその他の処理デバイスでありうる。さらに、本明細書では、さまざまな態様が、基地局に関して記載される。基地局は、無線端末との通信のために利用され、アクセス・ポイント、ノードB、イボルブド・ノードB(eNB)、あるいはその他いくつかの用語で称されうる。
さらに、用語「または」は、排他的な「または」ではなく、包括的な「または」を意味することが意図されている。すなわち、別に示されていない場合、あるいは、文脈から明らかではない場合、「XはAまたはBを適用する」という句は、自然な包括的な置き換えのうちの何れかを意味することが意図されている。すなわち、「XはAまたはBを適用する。」という句は、以下の例のうちの何れによっても満足される。XはAを適用する。XはBを適用する、あるいは、XはAとBとの両方を適用する。さらに、本願および特許請求の範囲で使用されているような冠詞“a”および“an”は、特に指定されていない場合、あるいは、単数を対象としていることが文脈から明らかではない場合、一般に、「1または複数」を意味するものと解釈されるべきである。
本明細書に記載された技術は、例えばCDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMA、およびその他のシステムのようなさまざまな無線通信システムのために使用されうる。「システム」、「ネットワーク」という用語はしばしば置換可能に使用される。CDMAネットワークは、例えば、ユニバーサル地上ラジオ・アクセス(UTRA)、cdma2000等のようなラジオ技術を実現しうる。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)およびCDMAのその他の変形を含んでいる。さらに、cdma2000は、IS−2000規格、IS−95規格、およびIS−856規格をカバーする。TDMAシステムは、例えばグローバル移動体通信システム(GSM(登録商標))のような無線技術を実現しうる。OFDMAシステムは、例えばイボルブドUTRA(E−UTRA)、ウルトラ・モバイル・ブロードバンド(UMB)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、フラッシュ−OFDM(登録商標)等のような無線技術を実現しうる。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)の一部である。3GPPロング・ターム・イボリューション(LTE)は、ダウンリンクではOFDMAを適用し、アップリンクではSC−FDMAを適用するE−UTRAを用いるUMTSのリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、およびGSMは、「第3世代パートナシップ計画」(3GPP)と命名された組織からの文書に記載されている。さらに、cdma2000およびUMBは、「第3世代パートナシップ計画2」(3GPP2)と命名された組織からの文書に記載されている。さらに、このような無線通信システムは、しばしばペアをなさない無許可のスペクトルを用いるピア・トゥ・ピア(例えば、モバイル・トゥ・モバイル)アド・ホック・ネットワーク・システム、802xx無線LAN、Bluetooth(登録商標)、および、その他任意の短距離または長距離の無線通信技術を含みうる。
さまざまな態様または特徴が、多くのデバイス、構成要素、モジュール等を含むシステムの観点から示されるだろう。さまざまなシステムが、追加のデバイス、構成要素、モジュール等を含むことができるか、および/または、図面に関連して説明されたデバイス、構成要素、モジュール等の必ずしも全てを含んでいる訳ではないことが理解され、認識されるべきである。これらアプローチの組み合わせもまた使用されうる。
図1を参照して、さまざまなラジオ・アクセス技術(RAT)のアクセス・ポイントとの通信を容易にする無線通信システム100が例示されている。システム100は、1または複数のアクセス・ポイントから、無線ネットワーク・アクセスを受信する無線デバイス102を含む。さらに、LTEアクセス・ポイント104、GSMアクセス・ポイント106、GSMエッジ・ラジオ・アクセス・ネットワーク(GERAN)アクセス・ポイント108、およびW−CDMAアクセス・ポイント110が提供される。アクセス・ポイント104,106,108,110おのおのは、関連付けられたRATを用いて無線ネットワークへのアクセスを提供するマクロセル・アクセス・ポイント、フェムトセルまたはピコセル・アクセス・ポイント、モバイル基地局、eNB、これらの一部等でありうる。例えばデータ・オプティマイズド(DO)、1x、WiMAX等のようなさらなるアクセス・ポイントが存在しうることが認識されるべきである。さらに、無線デバイス102は、無線ネットワーク・アクセスを受信するUE、(例えば、モデム等のような)テザー・デバイス、これらの一部等でありうる。
例によれば、無線デバイス102は、(図示しない)無線ネットワークへのアクセスを受信するために、LTEアクセス・ポイント104と通信しうる。無線デバイス102は、LTEアクセス・ポイント104とのラジオ・リンク障害(RLF)を検出しうる。例えば、無線デバイス102は、低下した信号品質を判定することと、受信した巡回冗長検査(CRC)のうちの低い数値、または、類似のヘッダを区別すること等、に少なくとも部分的に基づいてRLFを検出しうる。さらに、無線デバイス102は、物理レイヤにおいてRLFを検出しうる。そして、RLFが判定されると、物理レイヤは、上部レイヤにタイマを提供しうる。このタイマは、接続モード・サービス外タイマ、RLF回復タイマ等であることができ、この間、ネットワークへの接続が確立され、無線デバイス102がアイドル通信モード(例えば、LTEにおけるT311タイマ、W−CDMAにおけるT314タイマおよび/またはT315タイマ、等)に入ることが阻止される。例えば、タイマは、LTEアクセス・ポイント104(または、1または複数の別のアクセス・ポイント)からのシステム情報、無線デバイス102のための専用信号、等でシグナルされうる。
物理レイヤからタイマを受信すると、無線デバイス102は、このタイマを上限として用いて、(例えば、所与のRATを利用するアクセス・ポイントの位置決めを試みること(これは、パイロット信号を求めてリスンすることを含みうる)、接続を開始するためにプリアンブルを送信すること、応答を受信すること、等によって)1または複数のRATへの接続を試みうる。この点において、無線デバイス102は、(例えば、受信または定義されたタイマ割当にしたがって)タイマの一部分を別のRATへ割り当てうる。この一部分は、タイマのパーセンテージに関連することができ、RAT間で実質的に等しいか、重み付けられているか、等でありうる。したがって、例えば、無線デバイス102は、さまざまなRATについてパーセンテージが異なるように、タイマ割当にしたがって、タイマの40%をLTEに、20%をGSMに、20%をW−CDMAに、20%を再びLTEに分配しうる。この例では、タイマが10秒である場合、無線デバイス102は、4秒間、LTEアクセス・ポイントとの接続を試み、(もしも、LTEアクセス・ポイントが発見されなかったり、または、接続できないのであれば)次の2秒間、GSMアクセス・ポイントとの接続を試み、次の2秒間、W−CDMAアクセス・ポイントとの接続を試み、最後の2秒間、再び、LTEアクセス・ポイントとの接続を試みうる。この例を実例に適用して、例えば、無線デバイス102は、RLFの後に、4秒間、LTEアクセス・ポイント104および/または1または複数のアクセス・ポイントへの接続を試みうる。これは、RLFの後にLTEアクセス・ポイント104に信号が無い(または、信号品質がしきいレベル未満である)ことによって失敗しうる。したがって、無線デバイス102は、次の2秒間、GSMを用いて接続を試み、GSMアクセス・ポイント106へ接続しうる。接続が成功すると、無線デバイス102は、RLFから回復し、RFL回復タイマ中に接続試行を続ける必要はない。
タイマ割当および/または関連するパーセンテージは、設定、ハードコーディング、ネットワーク仕様、ネットワーク・デバイス等から受信されうるか、および/または、LTEアクセス・ポイント104との通信に関する1または複数のパラメータに少なくとも部分的に基づいて決定されうる。無線デバイス102が、RLF時に、LTEアクセス・ポイント104を用いて音声コールをしている場合、例えば、タイマ割当は、音声コールのための最適なRLF回復を提供するために、例えばLTEのようなデータ中心のRATではなく、例えばW−CDMA、GERAN、1x等のような回路交換(CS)ネットワークを優先するパーセンテージを有する無線デバイス102によって生成されうる。一例において、無線デバイス102は、RLF中に音声コールをしている場合、LTEアクセス・ポイントへの接続をまったく試みないタイマ割当を生成しうる。
別の例では、無線デバイス102は、展開特性に少なくとも部分的に基づいてタイマ割当を生成しうる。これは、一例では、1または複数のパラメータとしてアクセス・ポイントから受信されうるか、ヒストリカルな接続パラメータに基づいて決定されうるか、等でありうる。例えば、無線デバイス102が、(例えば、市街地のように)LTEが密に展開されているエリアにある場合、RLFは、展開特性を一時的にしか与えられないので、無線デバイス102は、LTEアクセス・ポイントに接続することに、タイマの高いパーセンテージを割り当てうる。別の例では、タイマ割当または関連するパーセンテージが、1または複数のアクセス・ポイントからシグナルされうる。何れの場合も、さまざまなRATへの接続を試みるためにタイマを分割することで、無線デバイス102の接続信頼性を高めうる。そして、無線デバイス102がRLFから回復することを試みる時間を短縮することによって、電力消費を低減しうる。
図2に移って、無線通信ネットワークに参加しうる通信装置200が例示される。この通信装置200は、(例えば、UE,モデム、または、その他のテザー・デバイス、等のような)モバイル・デバイス、これらの一部、または、無線ネットワークにおける1または複数のアクセス・ポイントへの接続を確立する実質的に任意のデバイスでありうる。通信装置200は、接続モード・サービス外タイマまたはRLF回復タイマ(例えば、T311、T314、T315、等)を物理レイヤから取得するRLF回復タイマ構成要素202と、複数のRATへの接続試行のためにタイマの一部分を割り当てるタイマ分割構成要素204と、複数のRATへの接続を試みるRAT選択構成要素206と、を含みうる。
例によれば、RLF回復タイマ構成要素202は、RLF判定後、物理レイヤからタイマを取得しうる。タイマは、記載されているように、通信装置200がアイドル・モードに切り換えられる前に、無線ネットワークとの再接続のための期間に関連しうる。さらに、RLF回復タイマ構成要素202は、アクセス・ポイントによって(例えば、システム情報や専用信号等によって)シグナルされると、ラジオ・リソース制御(RRC)または類似のレイヤにおいてタイマを取得しうる。タイマ分割構成要素204は、タイマ割当にしたがって、複数のRATとの接続を試みるための、タイマの一部分を計算しうる。タイマ割当は、(例えば、設定、ハードコーディング、ネットワーク仕様、ネットワーク・デバイス等)から受信されうるか、または、タイマ分割構成要素204によって定義されうる。記載されているように、タイマ分割構成要素204は、RATに関連するタイマ割当において設定されたパーセンテージにしたがって、複数のRATに、タイマを分配しうる。RATは、LTE、GSM、W−CDMA、GERAN、DO、1x、WiMAX、および/または、実質的に任意のRATを含みうる。何れの場合であれ、タイマ割当は、RATのセットにおける各RATに、実質的に等しいパーセンテージを分配しうる。別の例では、タイマ割当は、あるRATに対して、他のRATよりも高く重み付けを行うこと(例えば、これは、RATのために異なるパーセンテージを指定することを含みうる)、RATのセットからいくつかのRATを除外すること、等を行いうる。
例えば、タイマ分割構成要素204は、タイマ割当で指定されたパーセンテージにしたがって、タイマの一部分を計算する。例では、タイマ分割構成要素204は、より複雑なタイマ割当を定義する。1つのこのような割当では、タイマ分割構成要素204は、セット内のRATのうちの1または複数に固定時間を割り当てるか、および/または、残りのRATにパーセンテージを割り当てうる(例えば、少なくとも4秒をLTEに、もしあれば、残りのタイマ時間の50%をGSMに、その他の50%をW−CDMAに指定するタイマ割当を定義する。)。記載されているように、タイマ分割構成要素204は、通信装置200の状態に関する1または複数のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、タイマ割当を定義しうる。例えば、通信装置200がコールしている場合、タイマ分割構成要素204は、データ中心のRATに接続するのではなく、コールを継続することに集中するために、CS RATのみに関するパーセンテージを重み付けるか、および/または、計算しうる。別の例では、通信装置200が、LTEアクセス・ポイントと、しきい値を超えるデータ量を通信している場合、タイマ分割構成要素204は、少なくとも、タイマのほとんどを、LTE RATへ重み付けうる。
さらに、追加例または代替例では、タイマ分割構成要素204は、アクセス・ポイントから受信されうる、さもなければ、タイマ分割構成要素204によって判定されるRATの展開特性を受け取ることに少なくとも部分的に基づいて、RATのセットに関連するパーセンテージを割り当てうる。例えば、LTEが密に展開されたエリアでは、タイマ分割構成要素204が、セット内のRATの残りの部分とは逆に、タイマの大部分を、LTE RATに割り当てうる。一例では、タイマ分割構成要素204は、期間にわたって達成されたデータ・レートに少なくとも部分的に基づいて、展開特性を判定しうる(例えば、通信装置200が、期間にわたって高いLTEレートを達成することができるのであれば、タイマ分割構成要素204は、LTEが密に展開されたエリアに通信装置200があるものと仮定しうる)。別の例では、タイマ分割構成要素204は、エリア内の好適なRAT、または、密に展開されたRATを示す1または複数のパラメータを、アクセス・ポイントから受信し、タイマ割当においてパーセンテージに重み付けする際に、この1または複数のパラメータを利用しうる。さらに、記載されているように、タイマ分割構成要素204は、タイマの順序を決定し、前述されたパラメータに基づいて、タイマ割当に、繰り返し割合を含めうる。例えば、密に展開されたLTEエリアでは、タイマ分割構成要素204が、LTEに40%を割り当て、次に、GSMに15%、LTEに15%、W−CDMAに15%、最後に再びLTEに15%を割り当てうる。
何れの場合であれ、RAT選択構成要素206は、タイマ割当にしたがって、指定されたタイマの間、RATのセットとの接続の確立を試みうる。これは、対応する、タイマの一部分の間、タイマ割当において指定されたRAT間での切り換えを含みうる。RAT選択構成要素206は、タイマ割当にしたがって接続を確立することができるようになると、接続試行を終了しうる。さらに、構成要素202,204,および/または206は、通信装置200のマルチ・モード選択システム(MMSS)レイヤ内で実現されうることが認識されるべきである。この点において、物理レイヤは、タイマをMMSSレイヤへ通信し、MMSSレイヤは、記載されているように、最適なRLF回復を提供するために、RATのセットにおける接続を試みうる。
図3を参照して、RLFからの回復を試みる際に、複数のRATにタイマを分割することを容易にする無線通信システム300が例示されている。システム300は、例えばアクセス・ポイント302のような1または複数のアクセス・ポイントから無線ネットワーク(図示せず)へのアクセスを受信する無線デバイス102を含む。無線デバイス102は、例えば、UE、モデム(または、その他のテザー・デバイス)、その一部、および/または、無線ネットワークへのアクセスを受信する実質的に任意のデバイスでありうる。さらに、例えば、アクセス・ポイント302は、マクロセル・アクセス・ポイント、フェムトセル・アクセス・ポイント、ピコセル・アクセス・ポイント、モバイル基地局、それらの一部、および/または、無線ネットワーク・アクセスを提供する実質的に任意のデバイスでありうる。さらに、アクセス・ポイント302は、1または複数のデバイスと通信するために、関連付けられたRATを利用しうる。
無線デバイス102は、物理レイヤにおいてRLFを検出しうるRLF判定構成要素304と、接続モード・サービス外タイマ、RLF回復タイマ、および/または、類似のタイマをアクセス・ポイントから取得しうるRLF回復タイマ構成要素202と、無線デバイス102通信に関する1または複数のパラメータを識別しうる通信パラメータ判定構成要素306とを含みうる。無線デバイス102はさらに、(例えば、1または複数のパラメータまたはその他にしたがって)タイマを分配するタイマ分割構成要素204と、タイマ分配に基づいて、RATの1または複数のアクセス・ポイントへの接続を試みるRAT選択構成要素206と、接続後にアクセス・ポイントと通信するRAT通信構成要素308と、を含みうる。
例によれば、無線デバイス102は、無線ネットワークへのアクセスを受信するためにアクセス・ポイント302と通信しうる。RLF判定構成要素304は、物理レイヤにおいて、アクセス・ポイント302に関するRLFを検出しうる。記載されているように、RLF判定構成要素304は、期間にわたって、しきいレベルを下回った信号品質を測定すること、受信したCRCヘッダにおける減少を判定すること、等に少なくとも部分的に基づいてRLFを検出しうる。RLF判定構成要素304は、RLFを検出すると、上部レイヤ(例えば、MMSSレイヤ)にタイマを提供しうる。この間、アクセス・ポイントへの接続が確立され、無線デバイス102は、アイドル・モードに入ることを阻止される。記載されているように、RLF回復タイマ構成要素202は、タイマを取得しうる。
例では、記載されているように、通信パラメータ判定構成要素306は、例えば、アクセス・ポイント302との通信の1または複数のタイプ(例えば、音声、データ、ビデオ・ストリーミング等)や、無線ネットワーク展開特性を受信するか、または、これらを、位置等に基づいて区別しうる。タイマ分割構成要素204は、記載されているように、複数のRATへの通信を試みるために、タイマ割当を受信するか、または、タイマ割当を、1または複数のパラメータまたはその他に基づいて生成しうる。したがって、例えば、タイマ分割構成要素204は、無線デバイス102が、他のデータ・パケットをストリーミングまたは通信している場合や、無線デバイス102が、最適なLTE有効通信範囲を有する位置にある場合等には、タイマ割当において、より多くの時間をLTEに分配しうる。そして、記載されているように、パラメータが、決定されうるか、および/または、アクセス・ポイントからシグナルされうる。同様に、無線デバイス102が音声コールをしていると通信パラメータ判定構成要素306が判定した場合、タイマ分割構成要素204は、記載されているように、データ中心のRAT等への接続を試みる前に、CS RATのみとの接続を試みるために、高いパーセンテージでタイマを分配するタイマ割当を生成しうる。何れの場合であれ、タイマ分割構成要素204は、タイマの一部分を複数のRATに関連付けるために、タイマ割当をタイマに適用しうる。
RAT選択構成要素206は、その後、タイマ分割にしたがって、1または複数のRATへの接続を試みうる。したがって、例えば、RAT選択構成要素206は、RATのセットにおける第1のRATと、関連する、タイマの一部分とを決定し、このタイマの一部分の間、RATを用いて、1または複数のアクセス・ポイントへの接続を試みうる。タイマの一部分が終了すると、RAT選択構成要素206は、セットにおける次のRATと、タイマの次の一部分とを決定し、タイマの次の一部分の間、次のRATを用いて、1または複数のアクセス・ポイントへの接続を試みるといった具体である。所与のRATを有するアクセス・ポイントとの接続が確立されると、RAT通信構成要素308は、RATを用いて、アクセス・ポイントへの送信、および/または、アクセス・ポイントからの受信を行いうる。さらに、接続が確立されると、RAT選択構成要素206は、接続試行を終了しうる。RAT選択構成要素206が、受信したタイマ内でRATへの接続を確立できない場合、無線デバイス102は、アイドル・モードへと切り換わりうる。
図4に移って、RLFから回復するために無線デバイスによって利用されるタイムライン400の例が図示される。402では、潜在的なRLFが検出されうる。記載されているように、例えば、RLFは、期間にわたって、信号品質がしきい値未満であることを検出すること、受信したCRCヘッダの数、および/または、その他に基づいて検出されうる。RLFタイマ404は、402において、潜在的なRLFが検出されると、アクティブ化されうる。記載されているように、潜在的なRLFを検出すること402、および、RLFタイマ404を利用することは、物理レイヤにおいて実行されうる。406において、RLFタイマ404が終了すると、RLF回復タイマ408が、物理レイヤにおいて開始されうる。さらに、406において、物理レイヤは、RLF回復タイマ値を、MMSSレイヤまたは類似の上部レイヤへ渡しうる。MMSSレイヤは、RLF回復タイマ408を、複数のRATタイマ410,412,414,416へ分割しうる。
例えば、MMSSレイヤは、RAT1タイマ410を第1のRATへ関連付けうる。そして、無線デバイスは、RAT1タイマ410の間、第1のRATを利用する1または複数のアクセス・ポイントへの接続を試みうる。418において、RAT1を用いたアクセス・ポイントへの接続が確立されていない場合、MMSSレイヤは、RAT2タイマ412の間、第2のRATを用いて、1または複数のアクセス・ポイントへの接続を試みうる。同様に、420において、第2のRATを用いてアクセス・ポイントへの接続が確立されていない場合、MMSSレイヤは、RAT3タイマ414の間、第3のRATを用いて、1または複数のアクセス・ポイントへの接続を試みうる。さらに、422において、第3のRATを用いてアクセス・ポイントへの接続が確立されていない場合、MMSSレイヤは、RAT4タイマ422の間、第4のRATを用いて、1または複数のアクセス・ポイントへの接続を試みうる。424において、RAT4タイマ416が、接続無く終了した場合、無線デバイスは、アイドル・モードに切り換わりうる。記載されているように、第1、第2、第3、および第4のRATはそれぞれ異なっているか、または、これらRATのうちの1または複数が、実質的に同じでありうることが認識されるべきである。一例では、記載されているように、RLFが406において判定された場合に、無線デバイスがコールしている場合、MMSSレイヤは、RLF時におけるRATに関わらず、第1、第2、第3、および/または第4のRATを、CS対応のRATに関連付けうる。
図5−7を参照して、複数のRATにRLF回復タイマを分配することに関連する方法が例示される。説明の簡略化の目的のために、これら方法は一連の動作として図示および説明されているが、これら方法は、1または複数の態様によれば、いくつかの動作が、本明細書で図示および説明されたものとは異なる順序で、および/または、同時に生じうるので、これら動作順序に限定されないことが理解および認識されるべきである。例えば、当業者であれば、これら方法はこの代わりに、例えば状態図におけるように、一連の相互関連する状態またはイベントとして表されうることを理解し認識するだろう。さらに、1または複数の態様にしたがって方法を実現するために、必ずしも例示された全ての動作が必要とされる訳ではない。
図5に移って、複数のRATにRLF回復タイマを分割することを容易にする方法500の例が例示されている。502において、RLFから回復することに関連するタイマが受信されうる。記載されているように、タイマは、RLFの判定後等において、物理レイヤから受信されうる。さらに、タイマは、T311タイマ、T314タイマ、T315タイマ、および/または、類似のタイマであることができ、これによって、デバイスは、接続が回復されない場合、タイマの終了後に、アイドル・モードに入ることができるようになる。504において、複数のRATのうちの少なくとも1つに関連する、タイマの一部分が、タイマ割当に少なくとも部分的に基づいて決定されうる。例えば、記載されているように、タイマ割当は、複数のRATのおのおのに関連するパーセンテージを含みうる。そして、タイマの一部分は、RATに関連するパーセンテージをタイマに適用することによって決定されうる。さらに、例えば、タイマ割当は、受信されうるか、1または複数の通信パラメータにしたがって定義されうるか、等でありうる。506において、タイマの一部分の間、複数のRATのうちの少なくとも1つを用いて接続が試みられうる。記載されているように、このタイマの一部分の間に、接続を確立できない場合、次のRATに関連する、タイマの次の一部分の間に、接続を試みるために、複数のRATのうちの次のRATが使用されうることが認識されるべきである。
図6を参照して、さまざまなRATにRLF回復時間を分配することを容易にする方法600の例が図示される。602において、アクセス・ポイントとの通信に関連する1または複数のパラメータが受信されうる。記載されているように、例えば、1または複数のパラメータは、アクセス・ポイントとの通信のタイプ(例えば、音声、データ、ストリーミング等)、エリア内のRAT展開特性、および/またはその他に関連しうる。604において、この1または複数のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、タイマ割当が定義されうる。したがって、例えば、この1または複数のパラメータが、音声コールに関連している場合、CS対応である複数のRATにわたってタイマ割当が定義されうる。記載されているように、1または複数のパラメータが、ストリーミング、または、あるタイプのデータ接続に関連している場合、例えばLTEまたはその他のデータ中心のRATのようなRATに、高い重みを与えるように、タイマ割当が定義されうる。606において、このタイマ割当にしたがって、RLF回復タイマが分割されうる。この点において、例えば、タイマ割当は、複数のRATについて、複数のパーセンテージに関連しうる。そして、パーセンテージは、複数のRATを用いて接続を試みるための、タイマの一部分を決定するために、RLF回復タイマに適用されうる。
図7に移って、複数のCS対応のRATにRLF回復タイマを分割することを容易にする方法700の例が図示される。702において、RLF回復タイマが受信されうる。記載されているように、タイマは、RLF判定後、物理レイヤから受信されうる。704において、(例えば、記載されているように、アクセス・ポイントとの通信に関する1または複数のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、)音声コールが進行中であると判定されうる。706において、RLF回復タイマが、複数のCS RATに分割されうる。したがって、例えば、コールが進行中であるので、記載されているように、コールを継続させるために、複数のCS RATが決定され、タイマが、CS RATに分配される。
本明細書に記載された1または複数の態様によれば、推論は、複数のRATへのタイマ割当を決定すること、および/または、本明細書に記載されたその他の態様に関してなされうることが認識されるだろう。本明細書で使用されるように、「推論する」または「推論」という用語は、一般に、イベントおよび/またはデータによって取得されたような観察のセットから、システム、環境、および/または、ユーザの状態の推論、あるいはそれらに関連する推理のプロセスを称する。推論は、特定の文脈または動作を識別するために適用されるか、あるいは、例えば状態にわたる確率分布を生成しうる。推論は、確率論的、すなわち、データおよびイベントの考慮に基づいて、該当する状態にわたる確率分布を計算することでありうる。推論はまた、イベントおよび/またはデータのセットから、より高いレベルのイベントを構築するために適用される技術を称することができうる。このような推論によって、イベントが時間的に近接していようといまいと、これらイベントおよびデータが1またはいくつかのイベント・ソースおよびデータ・ソースに由来していようと、観察されたイベントおよび/または格納されたイベント・データのセットから、新たなイベントまたは動作を構築することができる。
図8に示すように、本明細書に示されたさまざまな実施形態にしたがう無線通信システム800が例示されている。システム800は、複数のアンテナ・グループを含みうる基地局802を含む。例えば、1つのアンテナ・グループは、アンテナ804およびアンテナ806を含むことができ、別のグループは、アンテナ808およびアンテナ810を備えることができ、さらに別のグループは、アンテナ812およびアンテナ814を含むことができる。おのおののアンテナ・グループについて2本のアンテナしか例示されていないが、2本より多いアンテナ、または2本より少ないアンテナも、各グループのために利用されうる。基地局802はさらに、送信機チェーンおよび受信機チェーンを含みうる。これらおのおのは、当業者によって理解されるように、信号の送信および受信に関連する複数の構成要素(例えば、プロセッサ、変調器、マルチプレクサ、復調器、デマルチプレクサ、アンテナなど)を備えうる。
基地局802は、例えばモバイル・デバイス816およびモバイル・デバイス822のような1または複数のモバイル・デバイスと通信しうる。しかしながら、基地局802は、モバイル・デバイス816およびモバイル・デバイス822に類似した実質的に任意の数のモバイル・デバイスと通信しうることが認識されるべきである。モバイル・デバイス816,822は例えば、セルラ電話、スマート・フォン、ラップトップ、ハンドヘルド通信デバイス、ハンドヘルド・コンピュータ・デバイス、衛星ラジオ、全地球測位システム、PDA、および/または、無線通信システム800を介して通信するのに適切なその他任意のデバイスでありうる。図示するように、モバイル・デバイス816は、アンテナ812およびアンテナ814と通信している。ここで、アンテナ812およびアンテナ814は、順方向リンク818によってモバイル・デバイス816へ情報を送信し、逆方向リンク820によってモバイル・デバイス116から情報を受信する。さらに、モバイル・デバイス822はアンテナ804,806と通信している。ここで、アンテナ804,806は、順方向リンク824によってモバイル・デバイス822へ情報を送信し、逆方向リンク826によってモバイル・デバイス822から情報を受信する。周波数分割デュプレクス(FDD)システムでは、例えば、順方向リンク818は、逆方向リンク820によって使用されるものとは異なる周波数帯域を使用し、順方向リンク824は、逆方向リンク826によって使用されるものとは異なる周波数帯域を使用しうる。さらに、時分割デュプレクス(TDD)システムでは、順方向リンク818および逆方向リンク820は、共通の周波数帯域を使用し、順方向リンク824および逆方向リンク826は、共通の周波数帯域を使用しうる。
通信するように指定された領域および/またはアンテナのおのおののグループは、基地局802のセクタと称されうる。例えば、基地局802によってカバーされる領域のセクタ内のアクセス端末に通信するように、複数のアンテナが設計されうる。順方向リンク818,824による通信では、基地局802の送信アンテナは、モバイル・デバイス816,822の順方向リンク818,824の信号対雑音比を改善するためにビームフォーミングを利用しうる。また、基地局802が、関連付けられた有効通信範囲にランダムに散在したモバイル・デバイス816,822に送信するためにビームフォーミングを利用している間、近隣セル内のモバイル・デバイスは、すべてのモバイル・デバイスに対して単一のアンテナによって送信している基地局に比べて、少ない干渉しか被らない。さらに、モバイル・デバイス816およびモバイル・デバイス822は、ピア・トゥ・ピアまたはアド・ホック技術(図示せず)を用いて、互いにダイレクトに通信しうる。
例によれば、システム800は、複数入力複数出力(MIMO)通信システムでありうる。さらに、システム800は、例えばFDD、FDM、TDD、TDM、CDM等のような通信チャンネル(例えば、順方向リンク、逆方向リンク)を分割する実質的に任意のタイプのデュプレクス技術を利用しうる。さらに、通信チャネルは、チャネルによる複数のデバイスとの同時通信を可能にするために直交化されうる。この観点において、一例としてOFDMが利用されうる。したがって、チャネルは、期間にわたる周波数の部分に分割されうる。さらに、フレームは、期間の集合にわたる周波数の部分として定義され、例えば、フレームは、多くのOFDMシンボルを含みうる。基地局802は、さまざまなタイプのデータのために生成されうるチャネルによってモバイル・デバイス816,822に通信しうる。例えば、チャネルは、さまざまなタイプの一般的な通信データ、制御データ(例えば、他のチャネルのための品質情報、チャネルを介して受信されたデータのためのアクノレッジメント・インジケータ、干渉情報、基準信号等)等を通信するために生成されうる。
図9は、無線通信システム900の例を示す。無線通信システム900は、簡潔化の目的で、1つの基地局910と1つのモバイル・デバイス950しか示していない。しかしながら、システム900は、1つより多い基地局、および/または、1つより多いモバイル・デバイスを含むことができ、これら追加の基地局および/またはモバイル・デバイスは、以下に説明する基地局910およびモバイル・デバイス950の例と実質的に同じものでも、別のものでもありうることが認識されるべきである。さらに、基地局910および/またはモバイル・デバイス950は、その間の無線通信を容易にするために、本明細書で記載されたシステム(図1乃至4および図8)および/または方法(図5乃至7)を適用しうることが認識されるべきである。
基地局910では、多くのデータ・ストリームのためのトラフィック・データが、データ・ソース912から送信(TX)データ・プロセッサ914へ提供される。例によれば、おのおののデータ・ストリームが、それぞれのアンテナを介して送信される。TXデータ・プロセッサ914は、トラフィック・データ・ストリームをフォーマットし、このデータ・ストリームのために選択された特定の符号化スキームに基づいて符号化し、インタリーブして、符号化されたデータを提供する。
おのおののデータ・ストリームの符号化されたデータは、直交周波数分割多重(OFDM)技術を用いてパイロット・データと多重化されうる。さらに、あるいは、この代わりに、パイロット・シンボルは、周波数分割多重(FDM)、時分割多重(TDM)、あるいは符号分割多重(CDM)されうる。パイロット・データは一般に、既知の方法で処理される既知のデータ・パターンであり、チャネル応答を推定するためにモバイル・デバイス950において使用されうる。おのおののデータ・ストリームについて多重化されたパイロットおよび符号化されたデータは、データ・ストリームのために選択された特定の変調スキーム(例えば、バイナリ・フェーズ・シフト・キーイング(BPSK)、直交フェーズ・シフト・キーイング(QPSK)、Mフェーズ・シフト・キーイング(M−PSK)、M直交振幅変調(M−QAM)等)に基づいて変調(例えば、シンボル・マップ)され、変調シンボルが提供されうる。おのおののデータ・ストリームのデータ・レート、符号化、および変調は、プロセッサ930によって実行または提供される命令によって決定されうる。
データ・ストリームの変調シンボルは、(例えば、OFDMのために)変調シンボルを処理するTX MIMOプロセッサ920に提供される。TX MIMOプロセッサ920はその後、NT個の変調シンボル・ストリームを、NT個の送信機(TMTR)922a乃至922tへ提供する。さまざまな態様において、TX MIMOプロセッサ920は、データ・ストリームのシンボルへ、および、シンボルが送信されるアンテナへ、ビームフォーミング重みを適用する。
おのおのの送信機922は、1または複数のアナログ信号を提供するために、それぞれのシンボル・ストリームを受信して処理し、さらには、MIMOチャネルを介した送信に適切な変調信号を提供するために、このアナログ信号を調整(例えば、増幅、フィルタ、およびアップコンバート)する。さらに、送信機922a乃至922tからのNT個の変調信号は、NT個のアンテナ924a乃至924tそれぞれから送信される。
モバイル・デバイス950では、送信された変調信号が、NR個のアンテナ952a乃至952rによって受信され、おのおののアンテナ952から受信した信号が、それぞれの受信機(RCVR)954a乃至954rへ提供される。おのおのの受信機954は、それぞれの信号を調整(例えば、フィルタ、増幅、およびダウンコンバート)し、この調整された信号をデジタル化してサンプルを提供し、さらにこのサンプルを処理して、対応する「受信された」シンボル・ストリームを提供する。
RXデータ・プロセッサ960は、NR個の受信機954からNR個のシンボル・ストリームを受信し、受信されたこれらシンボル・ストリームを、特定の受信機処理技術に基づいて処理して、NT個の「検出された」シンボル・ストリームを提供する。RXデータ・プロセッサ960は、検出されたおのおののシンボル・ストリームを復調し、デインタリーブし、復号して、そのデータ・ストリームのためのトラフィック・データを復元する。RXデータ・プロセッサ960による処理は、基地局910におけるTX MIMOプロセッサ920およびTXデータ・プロセッサ914によって実行されるものと相補的である。
プロセッサ970は、上述したように、どのプリコーディング行列を使用するのかを定期的に決定する。さらに、プロセッサ970は、行列インデクス部およびランク値部を備えた逆方向リンク・メッセージを規定することができる。
逆方向リンク・メッセージは、通信リンクおよび/または受信されたデータ・ストリームに関するさまざまなタイプの情報を備えうる。逆方向リンク・メッセージは、多くのデータ・ストリームに関するトラフィック・データをデータ・ソース936から受け取るTXデータ・プロセッサ938によって処理され、変調器980によって変調され、送信機954a乃至954rによって調整され、基地局910へ送り戻される。
基地局910では、モバイル・デバイス950からの変調された信号が、アンテナ924によって受信され、受信機922によって調整され、復調器940によって復調され、RXデータ・プロセッサ942によって処理されることにより、モバイル・デバイス950によって送信された逆方向リンク・メッセージが抽出される。さらに、プロセッサ930は、ビームフォーミング重みを決定するためにどのプリコーディング行列を使用するかを決定するために、この抽出されたメッセージを処理する。
プロセッサ930およびプロセッサ970は、基地局910およびモバイル・デバイス950それぞれにおける動作を指示(例えば、制御、調整、管理等)する。プロセッサ930およびプロセッサ970はそれぞれ、プログラム・コードおよびデータを格納するメモリ932およびメモリ972に関連付けられうる。プロセッサ930およびプロセッサ970はまた、アップリンクおよびダウンリンクそれぞれのための周波数およびインパルス応答推定値を導出する計算をも実行する。
図10を参照して、複数のRATにRLF回復タイマを分配することを容易にするシステム1000が例示される。例えば、システム1000は、基地局、モバイル・デバイス等の中に少なくとも部分的に存在しうる。システム1000は、プロセッサ、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせ(例えば、ファームウェア)によって実現される機能を表す機能ブロックでありうる機能ブロックを含むものとして示されることが認識されるべきである。システム1000は、連携して動作しうる電子構成要素の論理グループ1002を含む。例えば、論理グループ1002は、RLFから回復することに関連するタイマを受信するための電子構成要素1004を含みうる。例えば、タイマは、記載されているように、物理レイヤから受信され、T311タイマ、T314タイマ、T315タイマ、または、アイドル・モードに入る前に接続を再確立するための期間を指定する類似のタイマでありうる。さらに、論理グループ1002は、タイマ割当において定義される複数のRATのうちの少なくとも1つに関連する、タイマの一部分を決定するための電子構成要素1006を含みうる。記載されているように、タイマ割当は、設定、ハードコーディング、ネットワーク仕様等から受信されうるか、1または複数の通信パラメータに少なくとも部分的に基づいて決定されうるか、ネットワーク・デバイスから受信されうる等でありうる。
さらに、論理グループ1002は、タイマの一部分の間、複数のRATのうちの少なくとも1つを用いて接続を試みるための電子構成要素1008を含みうる。この点に関し、記載されているように、電子構成要素1008はさらに、対応する、タイマの次の一部分にしたがって、複数のRATのうちの次の1つを用いて接続を試みうる。さらに、論理グループ1002は、アクセス・ポイントと通信することに関連する1または複数のパラメータを受信するための電子構成要素1010を含みうる。記載されているように、タイマ割当は、1または複数のパラメータに少なくとも部分的に基づいて定義されうる。さらに、システム1000は、電子構成要素1004,1006,1008,1010に関連付けられた機能を実行するための命令群を保持するメモリ1012を含みうる。メモリ1012の外側にあると示されているが、電子構成要素1004,1006,1008,1010のうちの1または複数は、メモリ1012内に存在しうることが理解されるべきである。
本明細書で開示された実施形態に関連して記述されたさまざまな例示的なロジック、論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)あるいはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリート・ゲートあるいはトランジスタ・ロジック、ディスクリート・ハードウェア構成要素、または上述された機能を実現するために設計された上記何れかの組み合わせを用いて実現または実施されうる。汎用プロセッサとしてマイクロ・プロセッサを用いることが可能でありうるが、代わりに、従来技術によるプロセッサ、コントローラ、マイクロ・コントローラ、あるいは順序回路を用いることも可能でありうる。プロセッサは、例えばDSPとマイクロ・プロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロ・プロセッサ、DSPコアと連携する1または複数のマイクロ・プロセッサ、またはその他任意のこのような構成であるコンピューティング・デバイスの組み合わせとして実現されうる。さらに、少なくとも1つのプロセッサは、前述したステップおよび/または動作のうちの1または複数を実行するように動作可能な1または複数のモジュールを備えうる。
さらに、本明細書に開示された態様に関連して記載された方法またはアルゴリズムからなるステップおよび/または動作は、ハードウェア内に直接的に組み込まれるか、プロセッサによって実行されるソフトウェア・モジュールによって組み込まれるか、これら2つの組み合わせに組み込まれうる。ソフトウェア・モジュールは、RAMメモリ、フラッシュ・メモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハード・ディスク、リムーバブル・ディスク、CD−ROM、あるいは、当該技術で周知のその他任意の形態の記憶媒体内に存在しうる。典型的な記憶媒体は、プロセッサに結合されており、これによって、プロセッサは、記憶媒体との間で情報を読み書きできるようになりうる。あるいは、この記憶媒体は、プロセッサに統合されうる。さらに、いくつかの態様では、プロセッサと記憶媒体とが、ASIC内に存在しうる。さらに、ASICは、ユーザ端末に存在しうる。あるいは、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末内のディスクリートな構成要素として存在しうる。さらに、いくつかの態様では、方法またはアルゴリズムのステップおよび/または動作は、機械読取可能な媒体および/またはコンピュータ読取可能な媒体上の1または任意の組み合わせ、または、コードおよび/または命令群のセットとして存在する。これらは、コンピュータ・プログラム製品に組み込まれうる。
1または複数の態様では、記載された機能が、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせで実現されうる。ソフトウェアで実現される場合、これら機能、手順等はコンピュータ読取可能な媒体に格納されうるか、あるいは、コンピュータ読取可能な媒体上の1または複数の命令群またはコードとして送信されうる。コンピュータ読取可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体と通信媒体との両方を含む。これらは、コンピュータ・プログラムのある場所から別の場所への転送を容易にする任意の媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされうる任意の利用可能な媒体でありうる。例として、限定することなく、このようなコンピュータ読取可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたはその他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置またはその他の磁気記憶デバイス、あるいは、所望のプログラム・コード手段を命令群またはデータ構造の形式で搬送または格納するために使用され、しかも、コンピュータによってアクセスされうるその他任意の媒体を備えうる。さらに、いかなる接続も、コンピュータ読取可能な媒体として適切に称される。同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイスト・ペア、デジタル加入者線(DSL)、あるいは、例えば赤外線、無線およびマイクロ波のような無線技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、あるいはその他の遠隔ソースからソフトウェアが送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイスト・ペア、DSL、あるいは、例えば赤外線、無線およびマイクロ波のような無線技術が、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるdiskおよびdiscは、コンパクト・ディスク(disc)(CD)、レーザ・ディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびブルーレイ・ディスク(disc)を含む。通常、diskは、データを磁気的に再生し、discは、レーザを用いて光学的にデータを再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ読取可能な媒体の範囲内に含まれるべきである。
前述した開示は、例示的な態様および/または実施形態を開示しているが、さまざまな変更および修正が、特許請求の範囲で定義されたような説明された態様および/または実施形態の範囲から逸脱することなくなされうることが注目されるべきである。さらに、記載された態様および/または実施形態の構成要素は、単数形で記載または特許請求されているが、もしも単数であると明示的に述べられていないのであれば、複数が考慮される。さらに、任意の態様および/または実施形態のすべてまたは一部は、特に述べられていないのであれば、その他任意の態様および/または実施形態のすべてまたは一部とともに利用されうる。さらにまた、用語「含む」が、詳細説明あるいは特許請求の範囲のうちの何れかで使用されている限り、その用語は、用語「備える」が、請求項における遷移語として適用される場合に解釈される用語「備える」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、記載された態様の要素および/または態様は、単数形で記載または権利主張されているが、単数に対する限定が明確に述べられていないのであれば、複数が考慮される。さらに、任意の態様および/または実施形態のすべてまたは一部は、特に述べられていないのであれば、その他任意の態様および/または実施形態のすべてまたは一部とともに利用されうる。
Claims (36)
- ラジオ・リンク障害(RLF)から回復することに関連するタイマを受信することと、
タイマ割当において定義される複数のラジオ・アクセス技術(RAT)のうちの少なくとも1つに関連する、前記タイマの一部分を決定することと、
前記タイマの一部分の間、前記複数のRATのうちの少なくとも1つを用いて接続を試みることと
を備える方法。 - 前記タイマの一部分を決定することは、前記タイマ割当における複数のRATのうちの少なくとも1つのために指定されたパーセンテージに少なくとも部分的に基づいて、前記タイマの一部分を計算することを備える、請求項1に記載の方法。
- 前記パーセンテージは、前記タイマ割当における複数のRATのうちの別の1つのために指定された別のパーセンテージとは異なる、請求項2に記載の方法。
- アクセス・ポイントとの通信に関連する1または複数のパラメータを受信すること、をさらに備える請求項1に記載の方法。
- 前記1または複数のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記タイマ割当を、おのおのが前記複数のRATに関連する複数のパーセンテージとして定義すること、をさらに備える請求項4に記載の方法。
- 前記1または複数のパラメータを受信することは、音声コールに関連する1または複数のパラメータを受信することを含み、
前記タイマ割当を定義することは、前記複数のRATとして回路交換RATを指定することを含む、請求項5に記載の方法。 - 前記1または複数のパラメータを受信することは、展開されたRATに関連する展開特性を受信することを含み、
前記タイマ割当を定義することは、前記展開されたRATのために、前記複数のRATの残りの部分のためのパーセンテージとは異なるパーセンテージを指定することを含む、請求項5に記載の方法。 - 前記タイマ割当において定義される複数のラジオ・アクセス技術(RAT)のうちの次の1つに関連する、前記タイマの別の一部分を決定することと、
前記タイマの別の一部分の間、前記複数のRATのうちの次の1つへの接続を試みることと、
をさらに備える請求項1に記載の方法。 - 前記RLFから回復することに関連するタイマを受信することは、前記タイマを物理レイヤから受信することを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記タイマの一部分を決定することは、マルチ・モード選択システム・レイヤにおいて実行される、請求項1に記載の方法。
- 無線通信装置であって、
ラジオ・リンク障害(RLF)から回復することに関連するタイマを受信し、
タイマ割当に少なくとも部分的に基づいて、複数のラジオ・アクセス技術(RAT)のうちの少なくとも1つに関連する、前記タイマの一部分を計算し、
前記タイマの一部分の間、前記複数のRATのうちの少なくとも1つを用いて、アクセス・ポイントへの接続を試みる
ように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに接続されたメモリと、
を備える無線通信装置。 - 前記タイマ割当は、前記複数のRATのおのおのに関連する、複数のパーセンテージを含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記複数のRATのうちの少なくとも1つに関連する複数のパーセンテージのうちのパーセンテージを前記タイマに適用することに少なくとも部分的に基づいて、前記タイマの一部分を計算するように構成された、請求項11に記載の無線通信装置。 - 前記パーセンテージは、前記複数のRATのうちの別の1つに関連する複数のパーセンテージにおける別のパーセンテージとは異なる、請求項12に記載の無線通信装置。
- 前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記アクセス・ポイントまたは別のアクセス・ポイントとの通信に関連する1または複数のパラメータを受信するように構成された、請求項11に記載の無線通信装置。
- 前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記1または複数のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記タイマ割当を、おのおのが前記複数のRATに関連する複数のパーセンテージを含めるように生成するように構成された、請求項14に記載の無線通信装置。
- 前記1または複数のパラメータは、音声コールに関連しており、
前記タイマ割当は、複数の回路交換RATに関連する、複数のパーセンテージを含む、請求項15に記載の無線通信装置。 - 前記1または複数のパラメータは、展開されたRATに関連しており、
前記複数のパーセンテージは、別のRATのための別のパーセンテージよりも大きい、前記展開されたRATのための少なくとも1つのパーセンテージを含む、請求項15に記載の無線通信装置。 - 装置であって、
ラジオ・リンク障害(RLF)から回復することに関連するタイマを受信する手段と、
タイマ割当において定義される複数のラジオ・アクセス技術(RAT)のうちの少なくとも1つに関連する、前記タイマの一部分を決定する手段と、
前記タイマの一部分の間、前記複数のRATのうちの少なくとも1つを用いて接続を試みる手段と、
を備える装置。 - 前記タイマ割当は、前記複数のRATのおのおのに関連する、複数のパーセンテージを含み、
前記タイマの一部分を決定する手段は、前記複数のRATのうちの少なくとも1つに関連する複数のパーセンテージのうちのパーセンテージを、前記タイマに適用する、請求項18に記載の装置。 - アクセス・ポイントとの通信に関連する1または複数のパラメータを受信する手段、をさらに備える請求項18に記載の装置。
- 前記タイマの一部分を決定する手段は、前記1または複数のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記タイマ割当を、おのおのが前記複数のRATに関連する複数のパーセンテージとして定義する、請求項20に記載の装置。
- 前記1または複数のパラメータは、音声コールに関連しており、
前記タイマの一部分を決定する手段は、複数の回路交換RATに関連する、複数のパーセンテージを含むように、前記タイマ割当を定義する、請求項21に記載の装置。 - 前記1または複数のパラメータは、展開されたRATに関連しており、
前記タイマの一部分を決定する手段は、別のRATのための別のパーセンテージよりも大きい、前記展開されたRATのための少なくとも1つのパーセンテージを含むように、前記タイマ割当を定義する、請求項21に記載の装置。 - コンピュータ・プログラム製品であって、
少なくとも1つのコンピュータに対して、ラジオ・リンク障害(RLF)から回復することに関連するタイマを受信させるためのコードと、
前記少なくとも1つのコンピュータに対して、タイマ割当に少なくとも部分的に基づいて、複数のラジオ・アクセス技術(RAT)のうちの少なくとも1つに関連する、前記タイマの一部分を計算させるためのコードと、
前記少なくとも1つのコンピュータに対して、前記タイマの一部分の間、前記複数のRATのうちの少なくとも1つを用いて、アクセス・ポイントへの接続を試みさせるためのコードと、
を備えるコンピュータ読取可能な媒体、
を備えるコンピュータ・プログラム製品。 - 前記タイマ割当は、前記複数のRATのおのおのに関連する、複数のパーセンテージを含み、
前記少なくとも1つのコンピュータに対して計算させるためのコードは、前記複数のRATのうちの少なくとも1つに関連する複数のパーセンテージのうちのパーセンテージを前記タイマに適用することに少なくとも部分的に基づいて、前記タイマの一部分を計算する、請求項24に記載のコンピュータ・プログラム製品。 - 前記パーセンテージは、前記複数のRATのうちの別の1つに関連する複数のパーセンテージにおける別のパーセンテージとは異なる、請求項25に記載のコンピュータ・プログラム製品。
- 前記コンピュータ読取可能な媒体はさらに、前記少なくとも1つのコンピュータに対して、前記アクセス・ポイントまたは別のアクセス・ポイントとの通信に関連する1または複数のパラメータを受信させるためのコードを備える、請求項24に記載のコンピュータ・プログラム製品。
- 前記コンピュータ読取可能な媒体はさらに、前記少なくとも1つのコンピュータに対して、前記1または複数のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記タイマ割当を、おのおのが前記複数のRATに関連する複数のパーセンテージを含めるように生成させるためのコードを備える、請求項27に記載のコンピュータ・プログラム製品。
- 前記1または複数のパラメータは、音声コールに関連しており、
前記タイマ割当は、複数の回路交換RATに関連する、複数のパーセンテージを含む、請求項28に記載のコンピュータ・プログラム製品。 - 前記1または複数のパラメータは、展開されたRATに関連しており、
前記複数のパーセンテージは、別のRATのための別のパーセンテージよりも大きい、前記展開されたRATのための少なくとも1つのパーセンテージを含む、請求項28に記載のコンピュータ・プログラム製品。 - 装置であって、
ラジオ・リンク障害(RLF)から回復することに関連するタイマを受信するRLF回復タイマ構成要素と、
タイマ割当において定義される複数のラジオ・アクセス技術(RAT)のうちの少なくとも1つに関連する、前記タイマの一部分を決定するタイマ分割構成要素と、
前記タイマの一部分の間、前記複数のRATのうちの少なくとも1つを用いて接続を試みるRAT選択構成要素と、
を備える装置。 - 前記タイマ割当は、前記複数のRATのおのおのに関連する、複数のパーセンテージを含む、請求項31に記載の装置。
- アクセス・ポイントとの通信に関連する1または複数のパラメータを受信する通信パラメータ決定構成要素、をさらに備える請求項31に記載の装置。
- 前記タイマ分割構成要素は、前記1または複数のパラメータに少なくとも部分的に基づいて、前記タイマ割当を、おのおのが前記複数のRATに関連する複数のパーセンテージとして定義する、請求項33に記載の装置。
- 前記1または複数のパラメータは、音声コールに関連しており、
前記タイマ分割構成要素は、複数の回路交換RATに関連する、複数のパーセンテージを含むように、前記タイマ割当を定義する、請求項34に記載の装置。 - 前記1または複数のパラメータは、展開されたRATに関連しており、
前記タイマ分割構成要素は、別のRATのための別のパーセンテージよりも大きい、前記展開されたRATのための少なくとも1つのパーセンテージを含むように、前記タイマ割当を定義する、請求項34に記載の装置。
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