JP2013523521A - 展開可能な翼前縁要素を備える低騒音翼スラットシステム - Google Patents

展開可能な翼前縁要素を備える低騒音翼スラットシステム Download PDF

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Abstract

本明細書で説明されている概念および技術は、低騒音の航空機の翼スラットシステムを実現する。本明細書で提示されている開示の一態様によれば、コブ充填翼スラット(202)は、高揚力システムを実現するために航空機の翼の移動可能な前縁要素(402、502)と連動して使用される。移動可能な前縁要素は、航空機の翼内に収縮しコブ充填スラットを格納位置に収容するワンピース型パネル(402)またはツーピース型パネル(502)を備えることができる。コブ充填スラットの展開後に、移動可能な前縁要素は外向きに展開され、翼とともに連続する外側モールドライン形状を形成する。

Description

空港環境に関連する騒音レベルを低減することは、航空機産業において次第に優先度が高まっている。しかし、次第に厳しくなる騒音規制により、航空交通の非効率が高まり、空港生産性が低下した。例えば、多くの空港において、現在の空港処理能力は、大部分、営業時間によって管理されており、営業は、一般に騒音公害を防止または軽減するためにたいてい日中に限られている。航空機の離陸、進入、および着陸のオペレーションにおいて、騒音は、主に、航空機エンジンと機体コンポーネントから発生する。高バイパス比エンジンの出現で、エンジン騒音の著しい低減が達成されたが、進歩はなおも続いている。
機体騒音の大きな発生源は、航空機高揚力システムにある。特に、スロット付きの前縁スラットは、展開された前縁翼スラットの後側に配置されているコブ領域内に流れ再循環が生じるため高い騒音レベルを発する。従来の翼スラットは、航空機の翼の前縁と対合し、スラットが翼の前縁に対して収縮されるときにそれぞれのスラットおよび翼が一緒になって所望のエアフォイル形状を形成するように構成される。そうする際に、従来のスラットは、翼の前縁に実質的に似た形状を有する前縁を有するが、翼の一般的に凸形の前縁と対合する形状をとるので一般的に凹形である後側を有することができる。スラットが前方に伸展し、高揚力オペレーションのため下方に回転されると、スラットの後側の凹形の形状により、スラットの周りを流れる周囲空気流が再循環するコブを形成し、そのため騒音を発生する。
本明細書でなされている開示は、以上の考慮事項および他の考慮事項に関して提示される。
この「発明の概要」は、以下の「発明を実施するための形態」でさらに説明される簡素化された形式の概念の選択を導入するために用意されていると理解されるべきである。この発明の概要は、請求されている発明対象の範囲を制限することに使用されることを意図されていない。
本明細書で説明されている概念および技術は、航空機高揚力システムに関連する空気力学的騒音レベルの低減を実現するものである。本明細書に提示されている開示の一態様によれば、航空機の騒音を低減するための方法は、航空機の翼の前縁からスラットを展開することを含む。次いで、翼の前縁要素は、翼の内側の格納位置から展開位置に位置変更される。展開位置では、前縁要素は、翼の上側および下側表面とともに連続する外側モールドライン断面形状(continuous outer mold line cross-sectional shape)を形成する。
別の態様によれば、高揚力システムは、展開可能な前縁翼スラットおよび前縁要素を備える。航空機の翼の前縁要素は、翼の内側の格納位置と翼の展開位置との間で移動可能である。展開可能な前縁翼スラットが、伸長されると、翼の前縁要素は、格納位置から展開位置に移動し、そこで、翼と連続する外側モールドライン形状を形成する。
本開示のさらに別の態様によれば、航空機の翼に関連する高揚力システムは、主翼要素、堅牢な前縁要素、および前縁翼スラットを備える。主翼要素は、上側翼面および下側翼面を備える。堅牢な前縁要素は主翼要素に接続され、堅牢な前縁要素が展開位置にあるときに航空機の翼の連続する外側モールドライン形状を形成するように移動可能であり、上側翼面および下側翼面の外縁の後部を格納位置に移動する。前縁翼スラットは、主翼要素にも接続され、スラットが格納位置に収縮されたときに上側翼面および下側翼面の外縁に当接して航空機の翼の連続する外側モールドライン形状を形成する。
説明されている特徴、機能、および利点は、本開示のさまざまな実施形態において独立して達成されうるか、またはさらに他の実施形態において組み合わせることができ、これらのさらなる詳細については、以下の説明および図面を参照するとわかる。
スラットコブ内に対応する騒音誘発空気流再循環のある展開構成および格納構成をとる従来の前縁スラットを示す従来の高揚力システムの断面図である。 本明細書に提示されているさまざまな実施形態による展開構成および格納構成をとるコブ充填前縁スラット(cove-filled leading edge)を示す高揚力システムの断面図である。 展開構成をとる従来の前縁スラットを示す従来の高揚力システムの断面図である。 本明細書に提示されているさまざまな実施形態による展開構成および格納構成をとるワンピース型前縁要素を示す高揚力システムの断面図である。 本明細書に提示されているさまざまな実施形態による展開構成および格納構成をとるツーピース型前縁要素を示す高揚力システムの断面図である。 従来の高揚力システム、ワンピース型前縁要素を利用する高揚力システム、および本明細書に提示されているさまざまな実施形態による展開オペレーション時にツーピース型前縁要素を利用する高揚力システムのグラフィック図である。 本明細書で提示されているさまざまな実施形態による高揚力システムに関連する航空機騒音を低減するための方法を示す流れ図である。
以下の詳細な説明は、コブ充填前縁翼スラットを利用して従来の前縁翼スラットに関連する騒音を発生する空気再循環を排除もしくは低減する高揚力システムを実現するためのシステムおよび方法を対象とする。以下の詳細な説明では、説明の一部をなす、特定の実施形態または例が図解を用いて示されている、添付図面を参照する。いくつかの図面を通して類似の番号は類似の要素を表す。そこで図1を参照して、従来の高揚力システム100を説明する。
従来の高揚力システム100は、一緒に動作して航空機の翼104の形状を変えて追加の空気力学的揚力を発生させる従来の前縁スラット102およびフラップ108を備えるものとしてよい。従来の前縁スラット102は、従来のスラット102が格納構成をとる位置にある状態で図示されているように、航空機の翼104の前縁と対合して従来のスラット102および翼104が一緒になって所望のエアフォイル形状を形成するように構成される。従来のスラット102および翼104は、従来のスラット102が格納構成をとる航空機の翼104の前縁に対して収縮されたときに所望のエアフォイル形状を形成しなければならないため、また航空機の翼104は、従来のスラット102が展開構成に伸長されたときにエアフォイル形状を保持しなければならないため、伝統的に、従来のスラット102の後側は、従来のスラット102が格納されるときに2つの表面が対合できるように航空機の翼104の前縁の凸形状に実質的に対応する凹形を有する。
しかし、上で説明されているように、また図1に示されているように、従来のスラット102の後側の凹形はコブ領域を形成し、その結果、周囲の空気流が従来のスラット102の周りに流れるときに周囲の空気流の再循環106が生じる。離陸および着陸のオペレーションにおいて実質的な量の騒音を発生する源となるのが周囲の空気流のこの再循環106である。従来のスラット102のコブ領域によって引き起こされる騒音に加えて、コブ領域内の空気の再循環106は空気力学的に最適ではなく、この再循環106をなくせば結果として揚力の量が減り、抗力の量が増え、このため対応する航空機の性能利点が低下する。
図2は、コブ充填前縁スラット202を活用して空気再循環106ならびに対応する騒音および再循環106の結果生じる性能劣化を減少させるか、またはなくす高揚力システム200を例示している。図2を見るとわかるように、前縁翼スラットは、従来のスラット102に共通のスラットの後側の凸部分をなくすためにコブ領域204が充填されたコブ充填スラット202である。充填されたコブ領域204は、周囲の空気流に対して滑らかで緩やかな旋回をもたらし、従来のスラットに存在している再循環106に関連する騒音を実質的に低減する実質的に連続的な流れ206を形成する。実質的に連続的な流れ206は、高揚力システム200の正確な設計特性および任意の時点での対応する飛行特性に従う層流、乱流、またはこれらの流れの組み合せを含むものとしてよいことを理解されたい。しかし、コブ充填前縁スラット202は、従来のスラット102のコブ内に存在するかなりの再循環106を実質的に低減するか、またはなくし、したがってこの再循環106に関連する機体騒音が実質的に低減される。
コブ充填スラット202は、特定の用途および対応する望ましい空気力学的特性に従って形状およびサイズを決定することができる。本明細書で説明されているさまざまな実施形態によれば、コブ充填スラットは、コブ充填スラット202の後側が展開されたときに格納されたときと同じ断面形状を保持するという点で可撓性または膨張性を有しないように剛性を有する。さまざまな実装、およびコブ充填スラット202に関するさらなる詳細は、参照により本明細書に組み込まれている、2010年3月31日に本出願と同時に出願された、同時係属の米国特許出願第12/751,468号、名称「Low Noise Wing Slat System With Rigid Cove−Filled Slat」において説明されている。
図2からわかるように、コブ充填スラット202の格納構成は、コブ領域204が従来の航空機の翼104の前縁210と重なり合うか、または干渉する重なり領域208を形成する。本明細書で説明されている概念および技術を利用することで、この重なり領域208は、コブ充填スラット202と連携して収縮し、展開する移動可能な前縁要素によって収容される。コブ充填スラット202が格納位置に収縮すると、前縁要素は、コブ充填スラット202のコブ領域204を収容するように航空機の翼の内側の格納位置に収縮する。同様に、コブ充填スラット202が翼から航空機の翼の前方の高揚力位置に伸長されると、前縁要素は、翼の内側の格納位置から、翼の上側表面と下側表面とともに連続する外側モールドライン形状を完全に形成する展開位置に展開する。航空機の翼104の固定前縁を利用する重なり領域208を解決するための方法は、参照により本明細書に組み込まれている、2010年3月31日に本出願と同時に出願された、同時係属の米国特許出願第12/751,514号、名称「Low Noise Wing Slat System With A Fixed Wing Leading Edge And Deployable Bridging Panels」において説明されている。
コブ充填スラット202および対応する高揚力システム200に関連するさまざまな実施形態について説明する前に、比較のために従来の高揚力システム100を図3に関してさらに詳しく説明することにする。図3を参照すると、従来のスラット102は、展開位置に実線で示されている。従来のスラット102は、格納位置に破線で示されている。格納位置に示されているように、従来のスラット102の後側は一般的に凹形であり、航空機の翼104の一般的に凸形である前縁と合わさる。ガイドレール302は、従来のスラット102を航空機の翼104の翼桁304または他の構造コンポーネントに接続する。ロータリーアクチュエータおよびピニオンギア306は、展開位置と格納位置との間のガイドレール302上で従来のスラット102を伸長し、収縮する動作をする。
ガイドレール302は、底板308を介して従来のスラット102に接続されうることがわかる。底板308は、ガイドレール302用の接続点を構成するだけでなく、従来のスラット102の底側と航空機の翼104の下側表面との間の空気力学的遷移ももたらし、スラットが格納位置に構成されているときに従来のスラット102と航空機の翼104の下側表面との周りに周囲の空気流を誘導する。しかし、従来のスラット102が、展開位置に構成されたときには、スラットの後側表面の凹形の形状と結合されている底板308は、周囲の空気流がスラットの底の周りを流れるときに騒音を引き起こす空気再循環106が発生するコブを形成する。
次に、図4を参照して、低騒音高揚力システムの第1の実施形態を説明する。この実施形態によれば、高揚力システム400は、コブ充填スラット202、主翼要素、および前縁翼要素を備える。主翼要素は、上側翼面408および下側翼面410、さらには航空機の翼104内の構造コンポーネントおよび他のコンポーネントを備える。この実施形態によれば、前縁要素は、格納位置と展開位置との間で移動可能であるワンピース型パネル402を備える。
ワンピース型パネル402は、主翼要素および/またはコブ充填スラット202と同じ構造および航空機外板材料から作ることができる。ワンピース型パネル402は、一般的に凸形の外面を有し、コブ充填スラット202が高揚力位置に展開されたときに航空機の翼の所望の断面外側モールドライン形状に従って形状を決められる。言い換えると、ワンピース型パネル402が展開位置に構成される場合、パネルの頂部縁は上側翼面408に隣接し、パネルの下側縁は下側翼面410に隣接し、ワンピース型パネルは主翼要素の前縁となるということである。ワンピース型パネル402が展開位置にある航空機の翼の断面は、所望のエアフォイル形状を表す連続する外側モールドラインを見せる。
ワンピース型パネル402が格納位置に構成される場合、パネルは上側および下側翼面の外縁の後部の、主翼要素内に置かれる。ワンピース型パネル402を展開位置の後部に移動することによって、上で説明されている重なり領域208に対する翼内に利用可能になる空間が得られる。したがって、航空機の翼とともに移動可能な前縁要素を利用することによって、本明細書で開示されている前縁スラットは、従来の高揚力システム100内の状況のように、凹形の後面を有することに限定されない。
一実施形態によれば、ワンピース型パネル402は、リニアアクチュエータ404を使用して格納位置と展開位置との間で並進する。すべての種類の油圧式、空気圧式、または電気式アクチュエータを含む、ロータリーアクチュエータおよびピニオンギア、さらには他の種類のアクチュエータを、代替的に使用することができることも理解されるであろう。ワンピース型パネル402を展開位置と格納位置との間で適切に遷移させることがしやすくなるように、ガイド406を利用して経路設定および/または回転によりパネルを適所に配置することができる。あるいは、1つまたは複数のトラックを使用して、構成と構成との間でワンピース型パネルをガイドすることができる。
次に、図5を参照して、低騒音高揚力システムの第2の実施形態を説明する。この実施形態によれば、高揚力システム500は、図4に関して上で説明されているように、コブ充填スラット202、主翼要素、および前縁翼要素を備える。しかし、高揚力システム500では、前縁要素がワンピース型402を備える代わりに、前縁要素をツーピース型パネル502で作る。ツーピース型パネル502は、上側パネル502Aおよび下側パネル502Bを備える。ツーピース型パネル502のそれぞれのパネルは、展開位置と格納位置との間で独立して移動する。
一実施形態によれば、上側パネル502Aは、ヒンジおよびアクチュエータ506を介してパネルの上縁のところで主翼要素に取り付けられる。コブ充填スラット202が展開されると、上側パネル502Aは、外向きに回転して展開位置に来る。逆に、コブ充填スラット202が収縮されると、上側パネル502Aは、内向きに回転して格納位置に来る。下側パネル502Bは、コブ充填スラット202および上側パネル502Aの展開および収縮と連動して下側パネル502Bを展開位置へ外向きに押し、下側パネル502Bを格納位置へ内向きに引くように動作する横断アクチュエータを介して主翼要素に取り付けられる。格納位置では、上側パネル502Aおよび下側パネル502Bは、互いに重なり合う。この構成は、前縁要素に対する主翼要素内の格納空間を最小にすべきである場合にワンピース型パネル402の高揚力システム400に勝る利点をもたらしうる。ツーピース型パネル502の重なり合う設計により、ワンピース型パネル402の高揚力システム400に比べて、前縁要素の収縮および格納に必要な翼桁304の上流にある翼内の空間が少なくて済む。
図5に示されている高揚力システム500の例示的図から、高揚力システム500の完全展開時に、コブ充填スラット202は伸長し、下方に回転して高揚力配置をとるが、上側パネル502Aは外向きに回転し、下側パネル502Bは外向きに押されて展開位置をとることは明らかであろう。展開位置では、上側翼面408および下側翼面410の固定翼外板パネルと組み合わせた、上側パネル502Aおよび下側パネル502Bは、主翼輪郭または外側モールドライン形状を形成する。この外側モールドライン形状は、従来の高揚力システム100の外側モールドライン形状に類似しているか、または同一であるが、コブ充填スラット202の使用が可能である。コブ充填スラットの前面からコブ充填スラットの後面への滑らかな遷移と併せた、展開された高揚力システム500の滑らかな連続する外側モールドライン形状の組み合せは、高揚力システム500に空気流を滑らかに通し、それに対応して騒音を低減することを可能にする。
本明細書で説明されているワンピース型パネル402およびツーピース型パネル502は、スラットが格納されるときの翼の内部空間内への収縮によって、コブ充填スラット202、または対応する航空機の翼104の前縁202に適合する後面を有しない任意のスラットを収容する。さまざまな実施形態は、本開示の前縁要素を展開するための、または収縮するためのいかなる特定の機構にも限定されない。例えば、いくつかの実施形態は、リニアアクチュエータ、ロータリーアクチュエータ、および/またはピニオンギアを利用するものとして説明されうるが、これらの並進機構の任意の組み合せまたはいかなる他の種類の並進機構も本開示の範囲内で利用することができる。
図6を参照して、従来の高揚力システム100、ワンピース型パネル402を備える移動可能な前縁要素を利用する高揚力システム400、およびツーピース型パネル502を備える移動可能な前縁要素を利用する高揚力システム500の展開の徐々に進む段階を示す例示的な一連の図を説明する。多数の、比較的サイズの小さいさまざまな図に照らして簡単にするため、図6の図は、さまざまなコンポーネントを参照番号で識別せずに示されているが、わかりやすくするためこの説明では参照番号を使用する。
図6からわかるように、比較のため3つのシステムが並べて図示されている。上からはじめて下方に移動することで、システムは格納構成で開始し、スラットおよび前縁要素が、適用可能な場合に、高揚力位置に完全に展開されるまで展開プロセスを続ける。従来の高揚力システム100の展開は、従来のスラット102の伸長と下方回転を含むことがわかる。すでに説明されているように、従来のスラット102は、格納時に航空機の翼104の前縁に当接し、適合するように設計されているため、スラットの後面は凹形であり、空気再循環106を誘発するコブを形成し、望ましくない騒音を発生する。
ワンピース型パネル402は、航空機の翼104内の格納位置で中央上部の図に示されている。この格納構成では、コブ充填スラット202は上側翼面408および下側翼面410の外縁に当接し、コブ充填スラット202、上側翼面408、および下側翼面410は一緒にエアフォイルの連続する外側モールドライン形状を形成する。図では、さまざまなコンポーネントを区別する際にわかりやすくするために、スラットが格納されているときにコブ充填スラット202と上側および下側翼面408および410との間に、さらには移動可能な前縁要素が展開されているときに移動可能な前縁要素と上側および下側翼面408および410との間に、ギャップが示されている。しかし、実際には、隣接する表面は、互いに当接して、ギャップなしで、エアフォイルの滑らかな連続する外側モールドライン形状を形成することができる。
展開時に、コブ充填スラット202は、外向きおよび下方に伸長して回転するが、ワンピース型パネル402は、パネルの外縁が上側翼面408および下側翼面410の縁に隣接するまで外向に押される。中央下部の図に示されているこの展開位置において、コブ充填スラット202は、空気再循環106をなくし、関連する騒音を減少させるためにスラットの後下側の周りで滑らかで緩やかな旋回半径を構成するが、ワンピース型パネル402は、上側翼面408および下側翼面410と位置を合わせて、エアフォイルの連続する外側モールドライン形状を形成する。
ツーピース型パネル502は、航空機の翼104内の格納位置で右上部の図に示されている。ワンピース型パネル402の場合と同様に、格納構成において、高揚力システム500のコブ充填スラット202は上側翼面408および下側翼面410の外縁に当接し、コブ充填スラット202、上側翼面408、および下側翼面410は一緒にエアフォイルの連続する外側モールドライン形状を形成する。展開時に、コブ充填スラット202は、外向きおよび下方に伸長して回転するが、上側パネル502Aは外向きに回転し、下側パネル502Bは外向に押されて展開位置に来る。右下の図に示されているこの展開位置において、コブ充填スラット202は、空気再循環106をなくし、関連する騒音を減少させるためにスラットの後下側の周りで滑らかで緩やかな旋回半径を構成するが、ツーピース型パネル502は、上側翼面408および下側翼面410と位置を合わせて、エアフォイルの連続する外側モールドライン形状を形成する。
次に図7を参照して、騒音を低減した航空機の離陸および着陸のオペレーションのための高揚力システムの例示的なルーチン700を詳細に説明する。図に示され、本明細書で説明されている、実行されうるオペレーションの数を増減できることを理解されたい。これらのオペレーションは、本明細書で説明されているのと異なる順序で実行することもできる。
ルーチン700は、オペレーション702から始まり、そこで、高揚力システム(400、500)が活動化される。この活動化は、コブ充填スラット202の展開が望ましく、適切であることを示す任意の量および種類の飛行基準の検出および分析後にコックピットスイッチを介してまたはフライトコンピュータシステムによって開始することができる。高揚力システム(400、500)の活動化後に、ルーチン700は、実質的に同時に、オペレーション704および706に進む。オペレーション704で、コブ充填スラット202が格納位置から高揚力位置に伸長される。オペレーション706で、前縁要素が展開され、連続する外側モールドライン形状が航空機の翼104の上側翼面408および下側翼面410とともに完全に形成される。上で詳細に説明されているように、前縁要素は、ワンピース型パネル402またはツーピース型パネル502であるものとしてよい。前縁要素は、代替的に、任意の数および種類の展開機構を有する任意の数のパネルを備えることができることも理解されるであろう。図示されていないが、コブ充填スラット202の展開は、フラップ108の展開と同時に行われ、航空機の翼104によって生じる揚力を高めることを理解されたい。
高揚力システム(400、500)がもはや必要なくなると、オペレーション708で非活動化される。活動化の場合と同様に、非活動化は、スイッチもしくはトグルの手動選択を介してなされるか、または現在の飛行基準に従ってフライトコンピュータによって自動的に実行されうる。高揚力システム(400、500)の非活動化後に、ルーチン700は、実質的に同時に、オペレーション710および712に進む。オペレーション710で、コブ充填スラット202は、スラットが航空機の翼104の連続する外側モールドライン形状を完全に形成する位置で上側および下側翼面408および410の外縁に隣接するまで収縮される。オペレーション712で、ワンピース型パネル402またはツーピース型パネル502は、航空機の翼104の前方の空洞内の格納位置に収縮され、ルーチンは終了する。図示されていないが、ここでもコブ充填スラット202の収縮は、フラップ108の収縮と同時に行われうることを理解されたい。
上記の開示から、本明細書で提示されている概念は、従来のスラット102が離陸および着陸のオペレーション時の騒音発生に及ぼす悪影響に対する解決策を与えるものであることを理解されたい。従来のスラット102のコブ領域内の再循環106に関連する騒音を低減することに加えて、コブ充填スラット202および対応する移動可能な前縁要素(402、502)の使用は、航空機の離陸性能を向上させる利点を有する。
従来のスラット102のコブ領域を充填し、空気再循環106をなくすことによって、空気再循環106に関連する抗力が著しく低減される。抗力を低減すると、飛行機の抗力に打ち勝つために必要な推力出力が少なくて済むので、航空機の最大積載量を高め、航続距離を伸ばし、滑走路の距離を減らし、および/またはエンジンを小型化することが可能になる。エンジンサイズおよび/推力の減少は、航空機の重量、燃料消費量、および一般的な環境への優しさに対して直接的な、有益な影響を持つ。
前記に基づき、低騒音高揚力システムを実現するための技術が本明細書で開示されていることを理解されたい。付属の請求項で定められている本発明は、本明細書で説明されている特定の特徴、構成、活動、または媒体に必ずしも限定されないことは理解されるべきである。むしろ、特定の特徴、構成、活動、および媒体は、請求項を実施する形態の例として開示されている。
上で説明されている発明対象は、例示のみによって提供されており、制限として解釈すべきでない。例示され、説明されている実施形態および用途の例に従うことなく、また以下の請求項において述べられている、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、本明細書で説明されている発明対象にさまざまな修正および変更を加えることができる。

Claims (20)

  1. 高揚力システムに関連する航空機騒音を低減するための方法であって、
    航空機の翼の前縁からスラットを高揚力位置に展開すること、および
    少なくとも1つの前縁要素を、前記航空機の翼の内側の格納位置から、上側翼面、前記少なくとも1つの前縁要素、および下側翼面によって画成される前記航空機の翼の連続する外側モールドライン断面形状を形成する展開位置に位置変更することを含む方法。
  2. 前記少なくとも1つの前縁要素は、ワンピース型パネルを備え、前記ワンピース型パネルを位置変更することは、前記ワンピース型パネルを外向きに前記ワンピース型パネルの頂部縁が前記上側翼面に隣接し、前記ワンピース型パネルの底部縁が前記下側翼面に隣接する前記展開位置に直線的に並進することを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ワンピース型パネルを直線的に並進することは、前記ワンピース型パネルに接続されているリニアアクチュエータを伸長することを含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記少なくとも1つの前縁要素は、上側パネルおよび下側パネルを有するツーピース型パネルを備え、前記ツーピース型パネルを位置変更することは、前記上側パネルを外向きに前記展開位置に回転し、前記下側パネルを外向に前記展開位置に直線的に並進し、それにより前記上側パネルの頂部縁が前記上側翼面に隣接し、前記上側パネルの底部縁が前記下側パネルの頂部縁に隣接し、前記下側パネルの底部縁が前記下側翼面に隣接するようにすることを含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記スラットを前記高揚力位置から前記航空機の翼の前記前縁に収縮すること、および
    前記少なくとも1つの前縁要素を前記航空機の翼の前記連続する外側モールドライン断面形状を形成する前記展開位置から前記航空機の翼の内側の前記格納位置に位置変更することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記少なくとも1つの前縁要素は、ワンピース型パネルを備え、前記ワンピース型パネルを位置変更することは、前記ワンピース型パネルを、前記ワンピース型パネルの頂部縁が前記上側翼面に隣接し前記ワンピース型パネルの底部縁が前記下側翼面に隣接する前記展開位置から、前記航空機の翼の内側の前記格納位置に、内向きに直線的に並進することを含む、請求項5に記載の方法。
  7. 前記少なくとも1つの前縁要素は、上側パネルおよび下側パネルを有するツーピース型パネルを備え、前記ツーピース型パネルを位置変更することは、前記航空機の翼内で前記上側パネルを、前記展開位置から前記航空機の翼内の前記格納位置に、内向きに回転し、前記下側パネルを、前記展開位置から前記航空機の翼内の前記格納位置に、内向きに直線的に並進することを含む、請求項5に記載の方法。
  8. 展開可能な前縁翼スラットと、
    航空機の翼内の格納位置と前記航空機の翼の外側の展開位置との間で移動可能な少なくとも1つの前縁要素であって、前記展開可能な前縁翼スラットが展開するときに前記少なくとも1つの前縁要素が前記格納位置から前記展開位置に移動し、前記航空機の翼内に実質的に連続する外側モールドライン形状を形成する構成をとるように移動可能な少なくとも1つの前縁要素と
    を備える高揚力システム。
  9. 前記少なくとも1つの前縁要素は、ワンピース型パネルを備える、請求項8に記載の高揚力システム。
  10. 前記航空機の翼内に搭載され、前記ワンピース型パネルに取り付けられたリニアアクチュエータをさらに備え、前記リニアアクチュエータは、前記前縁翼スラットの展開後に前記ワンピース型パネルを前記航空機の翼内の前記格納位置から前記航空機の翼の外側の前記展開位置に駆動するように構成される、請求項9に記載の高揚力システム。
  11. 前記少なくとも1つの前縁要素は、ツーピース型パネルを備える、請求項8に記載の高揚力システム。
  12. 前記ツーピース型パネルは、上側パネルおよび下側パネルを備え、高揚力システムは、前記航空機の翼内に搭載され前記下側パネルに取り付けられた横断アクチュエータをさらに備え、前記横断アクチュエータは、前記前縁翼スラットの展開後に前記下側パネルを前記航空機の翼内の前記格納位置から前記航空機の翼の外側の前記展開位置に駆動し、前記前縁翼スラットの収縮後に前記下側パネルを前記展開位置から前記格納位置に収縮するように構成される、請求項11に記載の高揚力システム。
  13. 前記上側パネルは、前記上側パネルが前記頂部縁の周りで外向きに展開位置へ回転し、前記頂部縁の周りで内向きに格納位置に回転する動作をするように、前記航空機の翼の上側翼面に頂部縁のところで回転可能に接続される、請求項12に記載の高揚力システム。
  14. 前記航空機の翼は、上側翼面、下側翼面、および前記少なくとも1つの前縁要素を備え、前記翼面、前記下側翼面、および前記少なくとも1つの前縁要素は、前記展開可能な前縁翼スラットが展開されるときに連続する外側モールドライン形状を、また前記展開可能な前縁翼スラットが前記格納位置に収縮されるときに不連続な外側モールドライン形状を形成する、請求項8に記載の高揚力システム。
  15. 前記少なくとも1つの前縁要素は、少なくとも1つの剛性構造を備え、前記少なくとも1つの剛性構造を移動することは、少なくとも1つのアクチュエータを介して前記少なくとも1つの剛性構造を機械的に移動することを含む、請求項8に記載の高揚力システム。
  16. 航空機の翼に関連する高揚力システムであって、
    上側翼面および下側翼面を備える主翼要素と、
    前記主翼要素に移動可能に接続された剛性を有する前縁要素であって、前記剛性を有する前縁要素が展開位置に構成されたときに前記上側翼面の外縁および前記下側翼面の外縁に当接して前記航空機の翼の連続する外側モールドライン形状を形成し、格納位置に構成されたときに前記上側翼面の前記外縁および前記下側翼面の前記外縁の後部に位置決めされる剛性を有する前縁要素と、
    前記主翼要素に動作可能に接続された前縁翼スラットであって、格納位置に収縮されたときに前記上側翼面の前記外縁および前記下側翼面の前記外縁に当接して前記航空機の翼の前記連続する外側モールドライン形状を形成する前縁翼スラットと
    を備える高揚力システム。
  17. 前記剛性を有する前縁要素は、ワンピース型パネルを備える、請求項16に記載の高揚力システム。
  18. 前記剛性を有する前縁要素は、前記航空機の翼の連続する外側モールドライン形状を形成するように前記展開位置に直線的に前方並進し、前記主翼要素内に直線的に後方並進して前記格納位置に来るように構成される、請求項17に記載の高揚力システム。
  19. 前記剛性を有する前縁要素は、ツーピース型パネルを備える、請求項16に記載の高揚力システム。
  20. 前記ツーピース型パネルは、上側パネルおよび下側パネルを備え、前記上側パネルは、前記上側翼面の前記外縁に回転可能に接続され、前記展開位置に前方回転し、前記主翼要素内に後方回転して前記格納位置に来るように構成され、前記下側パネルは、前記展開位置に直線的に前方並進し、前記主翼要素内に直線的に後方並進して前記格納位置に来るように構成される、請求項19に記載の高揚力システム。
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