JP2013518252A - 試料の吸引及び配出中のプローブの引上時における凝塊搬出状態を判定するための方法、システム及び装置 - Google Patents

試料の吸引及び配出中のプローブの引上時における凝塊搬出状態を判定するための方法、システム及び装置 Download PDF

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Abstract

試料流体を含む試料容器からの凝塊搬出の状態を判定する方法が開示される。流体試料(たとえば血液)の吸引中、キャパシタンスセンサのような液位センサを使用して上昇中及び下降中の各液位表示値を計測する。上昇中液位表示値と下降中液位表示値との間の差を所定のしきい値に比較することができる。凝塊がプローブの外面に付着した状態で試料容器の外に搬出されている凝塊搬出状態のような非理想的な状態をこれによって検出することができる。方法を実施するためのシステム及び装置が他の実施態様と同様に提供される。

Description

関連出願
本出願は、開示内容全体が参照することによって本明細書に組み込まれる、2010年1月22日出願の「Methods, Systems, and Apparatus to Determine a Clot Carryout Condition upon Probe Retraction during Sample Aspiration and Dispensing」と題する米国特許仮出願第61297,379号の優先権を主張する。
発明の分野
本発明は一般に、臨床分析装置における試料の吸引及び配出中に凝塊の存在を判定するための方法、システム及び装置に関する。
患者から得られる体液の様々な化学的成分、たとえば全血、血清、血漿などを計測するための臨床検査室内の試験においては、自動化臨床分析装置が、分析を実施するために求められる訓練された技術者の数を減らし、試験の精度を改善し、試験1回あたりのコストを減らすことができる。
一般に、自動化分析装置は、一つの試料容器から体液の試料を吸引し、その体液試料を別の反応容器(たとえばキュベット)の中に配出するように適合されている自動化試料流体吸引・配出システムを含む。試料流体吸引・配出システムは一般に、吸引及び配出機能を実行するための、可動アームに取り付けられたピペット(「試料プローブ」とも呼ばれる)を含む。
実施される試験に特異的である一つ以上の化学試薬を反応容器の中に配置して、それにより、体液試料を化学試薬と混合することができる。体液試料と試薬との混合から生じる反応生成物を検査することにより、自動化分析装置は、その中に含まれる特定の化学成分の濃度を測定することができる。試験が完了すると、自動化分析装置は試験の結果を記憶又はプリントすることができる。
吸引動作中、ロボット制御装置の制御下にあることができる可動アームが、試料プローブを試料容器の上方に配置し、プローブを容器の中に下降させて、容器中の体液試料に部分的に浸らせることができる。そして、ポンプ又は他の吸引装置を起動して、試料容器から体液試料の一部をプローブの中に吸い込む(吸引する)。その後、プローブを試料容器から上昇させて(引上させて)、体液試料を試験のために反応容器に移送することができる。上昇ステップ中、凝固した流体(凝塊、たとえばフィブリン凝塊)がプローブに付着した状態で試料流体から引き上げられる(搬出される)ことがある。プローブによって搬出されるこれらのタイプの凝塊はかなりの大きさであることもある。場合によっては、凝塊はプローブから落ちることもあり、それが、おそらくは分析装置、分析装置の周囲の区域を汚染したり、おそらくは試験される試料(又は他の試料)の試験結果に影響したりするおそれがある。したがって、本発明者らは、前述の問題を回避することができるよう、プローブ上昇中にそのような凝塊搬出の発生を判定する必要があるということを認識した。
本発明は、試料流体の吸引及び配出中に凝塊を検出する方法を提供する。方法は、試料流体を含む試料容器の中に試料プローブを下降させること、下降中に第一の液位表示値を計測すること、試料プローブを上昇させること、上昇中に第二の液位表示値を計測すること、及び第一の液位表示値及び第二の液位表示値に基づいて凝塊搬出状態を判定することを含む。
もう一つの実施態様にしたがって、本発明は、試料流体の吸引及び配出中に凝塊を検出する方法を提供する。方法は、試料流体を含む試料容器の中に試料プローブを下降させること、下降中に第一のキャパシタンス表示値を計測すること、試料プローブを上昇させること、上昇中に第二のキャパシタンス表示値を計測すること、及び第一及び第二のキャパシタンス表示値に基づいて凝塊搬出状態を判定することを含む。
もう一つの実施態様にしたがって、本発明は、試料流体の吸引及び配出中に凝塊を検出する方法を提供する。方法は、試料プローブを提供すること、一定量の試料流体を含む試料容器の中に試料プローブを下降させること、下降中にプローブがはじめて試料流体の表面と接触したとき第一のキャパシタンス表示値を計測すること、試料流体の少なくともいくらかを試料プローブの中に吸引すること、試料プローブの内部通路内の凝塊状態の存在を判定すること、試料プローブを上昇させること、上昇中に第二のキャパシタンス表示値を計測すること、及び第一のキャパシタンス表示値と第二のキャパシタンス表示値との間の差に基づいて凝塊搬出状態の存在を判定することを含み、凝塊搬出状態は、凝塊が試料プローブの外面に付着した状態で搬出されている状態である。
もう一つの実施態様にしたがって、本発明は吸引・配出システムを提供する。システムは、試料プローブ、試料プローブを下降及び上昇させて、試料容器に含まれた一定量の試料流体の中に入れ、そこから出すように適合されたロボットコンポーネント、試料流体を試料プローブの内部通路の中に吸引するように適合された吸引装置、下降中の下降中液位及び上昇中の上昇中液位を計測するように適合された液位感知部、及び下降中液位及び上昇中液位に基づいて凝塊搬出状態の存在を判定するように適合された凝塊搬出検出部を含み、凝塊搬出状態は、凝塊が試料プローブの外面に付着した状態で搬出されている状態である。
もう一つの実施態様にしたがって、本発明は吸引・配出装置を提供する。吸引・配出装置は、センサを含む試料プローブ、及びセンサに結合された制御装置を含み、制御装置は、下降中にセンサによって感知される下降中液位を記録し、上昇中にセンサによって感知される上昇中液位を記録し、下降中及び上昇中の各液位に基づいて凝塊搬出状態の存在を判定するように適合されており、凝塊搬出状態は、凝塊が試料プローブの外面に付着した状態で搬出されている状態である。
本発明のさらに他の実施態様、特徴及び利点は、本発明を実施するための考えられる最良の形態を含むいくつかの例示的な実施態様及び具現化を示すことにより、以下の詳細な説明から容易に明らかになる。本発明はまた、他の実施態様及び異なる実施態様が可能であり、そのいくつかの詳細が、いずれも本発明の真意及び範囲を逸することなく、様々な点において変更されることができる。したがって、図面及び詳細な説明は、例示的な性質のものと見なされるべきであり、限定的と見なされるべきではない。図面は必ずしも原寸に比例する尺度で描かれてはいない。本発明は、本発明の真意及び範囲に入るすべての変形、等価及び代替を包含する。
詳細な説明を以下の図面と合わせて参照することにより、本発明がより良く理解されよう。
本発明の吸引・配出システムの模式図である。 本発明の実施態様の方法を説明するフローチャートである。 本発明の実施態様の方法を説明するもう一つのフローチャートである。
詳細な説明
前記難題を考慮すると、試料プローブの外面にくっついた、又は他のやり方で試料プローブの外にある凝塊を試料容器の外に搬出する傾向を軽減する、満たされていない必要性がある。この必要性に対処するために、本発明の実施態様の実施例では、引上(試料容器の外へのプローブの上昇)時の凝塊搬出状態の存在を検出する方法を提供する。方法は、下降中液位及び上昇中液位の両方を検出する液位検出機能を含む。これらの液位の間の差を使用して凝塊搬出状態の存在を判定することができる。特に、所定のしきい値を超える差を使用して凝塊搬出状態の存在を合図することができる。
いくつかの実施態様においては、キャパシタンス表示値を使用して下降中液位及び上昇中液位を測定することができる。しかし、いかなる液位検出方法を本発明とで使用してもよい。いくつかの実施態様においては、従来の凝塊検出方法を本発明の凝塊搬出検出方法と併用することもできる。このようにして、従来の凝塊検出方法によって小さな凝塊が検出されるとしても、本方法の凝塊搬出検出部が凝塊搬出状態が存在しないと判定するならば、分析装置又は周囲を汚染するおそれなく、プローブ及び試料のドレンへの移動を安全に実施することができる。
以下、図1〜3を参照しながら本発明のこれら及び他の実施態様及び特徴を説明する。
図1を参照すると、吸引・配出システム100が示されている。吸引・配出システム100は、試料プローブ104の搬出動作のための適当な移動コンポーネント102を含む。移動コンポーネント102は、試料プローブ104が取り付けられることができるロボットコンポーネント105(たとえばロボットアーム)を含むことができる。ロボットコンポーネント105は、固定軸を中心に旋回して、たとえば水平動能力を提供することができる。さらには、プローブ104に結合されてもよい、可動コンポーネント102のリニアアクチュエータ106により、垂直軸に沿った試料プローブ104の垂直動を付与することができる。
リニアアクチュエータ106は、制御装置110の垂直位置制御部108によって動かされることができる。アクチュエータ106は、その少なくともいくらかが試験される一定量の試料流体114を含む試料容器112の中に試料プローブ104を下降させ、試料容器112の外に試料プローブ104を上昇させるように動作可能であることができる。特に、試料プローブ104は、矢印116(プローブ104を下降させる)及び矢印118(プローブ104を上昇又は引上させる)によって示される方向に動かされることができる。
さらには、移動コンポーネント102は回転アクチュエータ120を含むことができ、この回転アクチュエータは、制御装置110の回転位置制御部122によって制御されて、移動コンポーネント102及び試料プローブ104を水平(たとえばアーチ形経路)に沿って試料容器112の上方の位置から反応容器124(たとえばキュベット)の上方の位置まで回転させることができる。垂直動を付与するための他のタイプのコンポーネントを使用することもできる。たとえば、回転アクチュエータ120が垂直動能力をも含むことができる。同様に、ガントリシステムが使用され、プローブ104が、垂直及び水平方向に移動可能なガントリのビームに取り付けられることもできる。
ポンプのような吸引装置126が、中空管又は導管のセクションなどによって試料プローブ104に結合されて、適量の試料流体114を試験のために試料プローブ104の内部通路104Cの中に吸引することを可能にしている。吸引装置126はまた、他の機能、たとえば試薬を吸引し、配出したり、材料を希釈したりする機能を有することもできるし、すすぎ流体を配出することもできる。制御装置110の吸引制御部127は、所望の量の試料流体114をプローブ104の中に吸引するための圧力のレベルを制御し、また、吸引・配出システム100によって実行される配出動作を制御するように適合され、動作可能であることができる。吸引装置126は、適当な圧力センサ、弁、アキュムレータ又は流体吸引作用を実現するための他の空気圧もしくは水圧コンポーネント(図示せず)を含むことができる。流体をプローブ104の中に吸引するのに適した任意の装置を使用することができる。たとえば、本発明で使用することができる吸引・配出システムは、参照することによって本明細書に組み込まれる米国特許第7,634,378号、第7,477,997号及び第7,150,190号に記載されている。
一般に、試料プローブ104はプローブボディ104A及びプローブチップ104Bを含む。チップ104Bは使い捨て可能であり、プローブボディ104Aに取り外し可能に結合することができる。チップ104Bの供給源が近くに保管されて、ロボットコンポーネント102によって動かされたときプローブボディ104Aによってアクセスされることもできる。しかし、いくつかの用途においては、プローブボディ104Aに永久に固着された非使い捨て可能なチップを使用することもできる。この場合、洗浄・すすぎステーションがロボットコンポーネント102の到達範囲内に位置していることができる。プローブ104は、試料流体114の少なくとも一部分が吸引される内部通路104Cを含む。
いくつかの実施態様において、吸引・配出システム100は、さらなるコンポーネント/システム、たとえばプローブ104の通路104C内の凝塊の存在を感知するように適合された凝塊検出部125を含むことができる。たとえば、参照することによって本明細書に組み込まれる米国特許第7,477,997号に記載されているように、圧力(プローブ通路104Cに結合された圧力センサ(図示せず)によって計測)を感知して、凝塊の存在を判定することもできる。任意の凝塊検出方法を使用することもできる。
動作中、吸引中には、ロボットコンポーネント102が、プローブチップ104Bが取り付けられた試料プローブ104を試料容器112の上方に配置し、試料プローブ104を下降方向116に沿って所定の速度で下降させる。容器112の中への下降は、垂直位置制御部108の制御下、リニアアクチュエータ106の作用により、プローブ104がその中の試料流体114の表面に到達するまで実施される。プローブ104が流体表面に触れると、キャパシタンス検出回路によって提供されることができる液位感知部129が、試料の表面114に到達したものと判断する。たとえば、キャパシタンス検出回路は、計測されたキャパシタンス値における、しきい値を超える最初のステップ的変化を検出することにより、表面を検出することができる。ひとたび流体表面が検出されると、垂直位置制御部108が、はじめて表面に接触したときの試料プローブ104の垂直位置を、ライン128によって示される「下降中液位」として記録する。垂直位置制御部108は、リニアアクチュエータ106を制御して、下降中液位128よりも低い所定の液位130(低い方の点線によって示す)まで方向116への下降を継続させることができる。キャパシタンス値による液位の計測は、たとえば、参照することによって本明細書に組み込まれる米国特許第7,150,190号に記載されている。他のタイプの液位検出部を使用することもできる。
ここで、吸引制御部127を介して吸引装置126を作動させて所定の量の流体試料114を試料プローブ104の内部通路104Cの中に吸引することができる。ポンプ126が動かされると、試料容器112中の試料流体114の液位が引き下げられる、すなわち低下する。吸引制御部127によって計測されるような所望の量の試料流体114が試料プローブ104内に受け入れられたならば、ポンプ126を停止させて、試料流体114のさらなる吸引が起こらないようにすることができる。
所望の量の試料流体114がプローブ104の中に吸引されたのち、試料プローブ104を矢印118に沿って上昇させてプローブ104を試料容器112から引上させて、試料114の一部分を反応容器124に移送することができるようにする。プローブが方向118に沿って上昇するとき、液位感知部129が、キャパシタンス値における、所定のしきいレベルを超えるステップ的変化を再び感知することができる。この第二のステップ的変化は、検出されると、「上昇中液位」として記録されることができ、132(高い方の点線)として指定される。
当然、凝塊搬出状態、すなわちプローブの外面に付着する、又は他のやり方でプローブ104の通路104Cの外にある凝塊が非存在の場合において、第二の液位132はおおまかに測定可能であることができる。搬出される凝塊が非存在の場合においては、液位は、最初の液位、試料プローブ104が流体中に所望の深さまで沈められるときに押しのけられる流体の量及びプローブ104の圧力及び正確な寸法を知ることに基づく試料容器112から吸引される流体の量に基づく。しかし、試料流体114は表面張力によってプローブ104の表面に付着する、又は粘着するため、表面張力効果が上昇中液位を概算が示すよりもわずかに高く計測させる。しかし、非凝固試料の場合、上昇中液位132は、本明細書に記載されるような方法において実験的に測定され、使用されることができる。たとえば、平均の上昇中液位は、凝塊搬出状態を有しないことが知られている多数の吸引を平均化することによって実験的に測定することができる。
凝塊検出部125が、内部通路104C内の吸引された試料中の考えられる又は可能性の高い凝塊の存在を示す状態を検出した場合、下降中液位128及び上昇中液位132の記録値をさらに利用することができる。液位128、132を使用して、凝塊がプローブ104によって試料容器の外に搬出されているかどうかを判定する(「凝塊搬出状態」を判定する)ことができる。凝塊検出部125は、米国特許第7,867,769号、第7,634,378号、第7,477,997号、第6,119,533号、第6,060,320号及び第6,022,747号に記載されているような適当な方法によって構成することができる。
本発明にしたがって、凝塊搬出状態の存在は、凝塊搬出検出部134により、記録された下降中液位128及び記録された上昇中液位132に基づいて判定される。特に、凝塊搬出状態の存在は、記録された下降中液位128と記録された上昇中液位132との間の差に基づいて判定することができる。差が所定のしきい値を超える(よりも大きい)ならば、凝塊搬出検出部134は、凝塊搬出状態が存在する、すなわち、凝固した試料物質の塊(たとえばフィブリン凝塊)が試料プローブ104に付着している、又は他のやり方で接続している、又はそれから垂れ下がっていると判断することができる。したがって、凝塊搬出状態が存在すると判定されると、垂直位置及び回転位置制御部108、122によって是正措置を講じることができる。たとえば、垂直位置及び回転位置制御部108、122は、プローブ104のさらなる動きを単に中止又は停止させることもできる。これは、適切な救済措置(以下に詳述する)を実施することを許すことができる。下降中液位128と上昇中液位132との間の所定の差は、非凝固試料物質に関して確立された下降中液位と上昇中液位との間の予想される差の約1.5倍以上、約2倍以上、約3倍以上又は約4倍以上に設定することができる。予想される差の値は、凝塊が見当たらない場合の下降中及び上昇中の各液位表示値の一連の試験及び測定を平均化することによって実験的に判定することができる。
救済措置は、方向118へのプローブ104のさらなる垂直動の停止、オペレータ介入、その場での(移動なしの)洗浄もしくはすすぎ又は予備的な洗浄もしくはすすぎののちプローブ104をさらなる洗浄もしくはすすぎステップを達成することができる洗浄区域もしくはステーションに移動させることを含むことができる。凝塊搬出検出部134によって凝塊搬出状態が検出されたときプローブ104を停止させると、凝塊が試料容器112の範囲から出ることを防ぐことができ、又は、凝塊が試料プローブ104から落ちたとしても、凝塊はまっすぐに試料容器112の中に落ちることができる。したがって、本発明を利用することにより、臨床分析装置、その周囲及び/又は他の試料の汚染の事例ならびに分析装置ダウンタイムの事例をおそらくは回避することができる。
次に図2を参照すると、本発明の方法がおおまかに示されている。方法200は、試料流体の吸引及び配出中、凝塊搬出状態を検出するように適合されている。実施態様にしたがって、方法200は、202において、試料流体(たとえば試料流体114)を含む試料容器(たとえば試料容器112)の中に試料プローブ(たとえば試料プローブ104)を下降させることを含む。その後、204において、下降中に第一の液位(たとえば下降中液位128)表示値を計測する。試料流体の適当なサイズの部分が吸引装置(たとえば吸引装置126)の作用によって吸引されたのち、206において、試料プローブを、たとえば垂直位置制御部108(図1を参照)の作用の下、上昇させることができる。208において、上昇中、第二の液位表示値(たとえば上昇中液位132)を計測する。最後に、210において、凝塊搬出状態の存在又は非存在を判定する。実施態様にしたがって、存在又は非存在は、第一の液位表示値と第二の液位表示値との間の差(たとえば、下降中液位128と上昇中液位132との間の差)に基づいて判定することができる。特に、差が所定のしきい値を超えるならば、凝塊搬出状態が判定される。したがって、上記のような救済措置を講じることができる。凝塊搬出状態が判定されない、すなわち、差がしきい値未満であるならば、システム100(図1を参照)は、流体試料を試験のために反応容器124(たとえばキュベット)の中に配出し続けることができ、その後、別の場所にあるドレンステーションへの移動ののち、おそらくは洗浄及び/又はすすぎステップが実施される。
本発明のいくつかの実施態様にしたがって、試料流体の吸引及び配出中に凝塊を検出する方法であって、キャパシタンスを計測することによって液位感知が達成される方法が提供される。図3に示す方法300は、302において、試料流体(たとえば114)を含む試料容器(たとえば試料容器112)の中に試料プローブ(たとえば試料プローブ104)を下降させたのち、304において、下降中に第一のキャパシタンス表示値を計測することを含むことができる。第一のキャパシタンス表示値は、プローブがはじめて試料流体112の表面に触れたとき液位感知部129によって計測される、キャパシタンス値におけるジャンプによって測定される。試料流体の適当な部分が吸引装置126及び吸引制御部127の作用によって吸引されたのち、306において、試料プローブ104(図1を参照)を上昇させる。308において、上昇中、液位感知部129によって第二のキャパシタンス表示値を計測する。第二の液位は、プローブ(又は凝塊)が流体試料の表面から離れるとき、キャパシタンス値におけるもう一つのジャンプによって測定される。液位感知部ののち、310において、凝塊搬出検出アルゴリズムによって凝塊搬出状態が判定される。凝塊搬出状態は、上記のように、第一及び第二のキャパシタンス表示値に基づくこともできる。特に、計測された各キャパシタンスレベルの間の差を計測することができる。その差が所定のしきい値を超えるならば、凝塊搬出状態が判定され、上述したような救済措置を講じることができる。
好ましい実施態様を示したが、当業者は、請求項に係わる発明の範囲及び真意の範囲内である数多くの変形が可能であることを理解するであろう。したがって、意図は、請求の範囲によって示されるとおりにのみ本発明を限定することである。

Claims (20)

  1. 試料流体の吸引及び配出中に凝塊を検出する方法であって、
    試料流体を含む試料容器の中に試料プローブを下降させること、
    下降中に第一の液位表示値を計測すること、
    前記試料プローブを上昇させること、
    上昇中に第二の液位表示値を計測すること、及び
    前記第一の液位表示値及び前記第二の液位表示値に基づいて凝塊搬出状態を判定すること
    を含む方法。
  2. 凝塊搬出状態の存在が、前記第一の液位表示値と前記第二の液位表示値との間の差に基づく、請求項1記載の方法。
  3. 凝塊搬出状態の存在が、所定のしきい値よりも大きい差に基づく、請求項2記載の方法。
  4. 前記所定のしきい値が、非凝固試料物質により確立された下降中液位と上昇中液位との間で予想される差の1.5倍以上である、請求項3記載の方法。
  5. 前記所定のしきい値を超えると、前記試料プローブの動きを止める、請求項3記載の方法。
  6. 前記試料流体の少なくとも一部分を吸引するステップ及び前記試料プローブの内部通路中の凝塊の存在を検出するステップをさらに含む、請求項2記載の方法。
  7. 試料流体の吸引及び配出中に凝塊を検出する方法であって、
    試料流体を含む試料容器の中に試料プローブを下降させること、
    下降中に第一のキャパシタンス表示値を計測すること、
    前記試料プローブを上昇させること、
    上昇中に第二のキャパシタンス表示値を計測すること、及び
    前記第一及び第二のキャパシタンス表示値に基づいて凝塊搬出状態を判定すること
    を含む方法。
  8. 凝塊搬出状態の存在が、前記第一のキャパシタンス表示値と前記第二のキャパシタンス表示値との間の差に基づく、請求項7記載の方法。
  9. 凝塊搬出状態の存在が、所定のしきい値よりも大きい差に基づく、請求項8記載の方法。
  10. 前記所定のしきい値を超えると、前記試料プローブの動きを止める、請求項9記載の方法。
  11. 前記試料流体の少なくとも一部分を吸引するステップ及び前記試料プローブの内部通路中の凝塊の存在を検出するステップをさらに含む、請求項7記載の方法。
  12. 前記試料プローブの前記内部通路中に凝塊が検出され、前記第一のキャパシタンス表示値と前記第二のキャパシタンス表示値との間の差が所定のしきい値未満であるならば、前記プローブの動きを止めない、請求項11記載の方法。
  13. 試料流体の吸引及び配出中に凝塊を検出する方法であって、
    試料プローブを提供すること、
    一定量の試料流体を含む試料容器の中に前記試料プローブを下降させること、
    下降中に前記プローブがはじめて前記試料流体の表面と接触したとき第一のキャパシタンス表示値を計測すること、
    前記試料流体の少なくともいくらかを前記試料プローブの中に吸引すること、
    前記試料プローブの内部通路内の凝塊状態の存在を判定すること、
    前記試料プローブを上昇させること、
    上昇中に第二のキャパシタンス表示値を計測すること、及び
    前記第一のキャパシタンス表示値と前記第二のキャパシタンス表示値との間の差に基づいて凝塊搬出状態の存在を判定すること
    を含み、
    前記凝塊搬出状態が、凝塊が前記試料プローブの外面に付着した状態で搬出されている状態である方法。
  14. 試料プローブ、
    前記試料プローブを下降及び上昇させて、試料容器に含まれた一定量の試料流体の中に入れ、そこから出すように適合されたロボットコンポーネント、
    前記試料流体を前記試料プローブの内部通路の中に吸引するように適合された吸引装置、
    下降中の下降中液位及び上昇中の上昇中液位を計測するように適合された液位感知部、及び
    前記下降中及び上昇中の各液位に基づいて凝塊搬出状態の存在を判定するように適合された凝塊搬出検出部
    を含み、
    前記凝塊搬出状態が、凝塊が前記試料プローブの外面に付着した状態で搬出されている状態である吸引・配出システム。
  15. 前記凝塊搬出状態の存在を判定するように適合された制御装置をさらに含む、請求項14記載の吸引・配出システム。
  16. 前記凝塊搬出状態の存在に基づいて前記ロボットコンポーネントの位置を制御するように適合された制御装置をさらに含む、請求項15記載の吸引・配出システム。
  17. 前記制御装置が、前記試料プローブの内部通路中の凝塊の存在を判定するために凝塊検出部を実行するように適合されている、請求項15記載の吸引・配出システム。
  18. 前記液位感知部が、キャパシタンス値における変化を計測するように適合されている、請求項14記載の吸引・配出システム。
  19. 前記凝塊搬出検出部が、前記下降中液位と前記上昇中液位との間の差に基づいて凝塊搬出状態の存在を判定するように適合されている、請求項14記載の吸引・配出システム。
  20. センサを含む試料プローブ、及び
    前記センサに結合された制御装置
    を含み、前記制御装置が、
    下降中に前記センサによって感知される下降中液位を記録し、
    上昇中に前記センサによって感知される上昇中液位を記録し、
    前記下降中及び上昇中の各液位に基づいて凝塊搬出状態の存在を判定する
    ように適合されており、
    前記凝塊搬出状態が、凝塊が前記試料プローブの外面に付着した状態で搬出されている状態である吸引・配出装置。
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