JP2013510747A - 複合運動構造 - Google Patents

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Abstract

第1ヒンジ接続部(13)を介して共に揺動可能に結合される第1アーム(5)及び第2アーム(7)と、第2ヒンジ接続部を介して第1アームの反対端に結合される第1面(35)と、第3ヒンジ接続部を介して第2アームの反対端に結合される第2面(39)を備え、第1アーム(5)及び第2アーム(7)は可動であり、これによって一方又は両方の面の複合運動をもたらす、2面間を接続する複合運動構造(3)。

Description

本発明は、複合運動誘発および支持構造に関する。本発明は、2面が相対的に支持され、それらの間で複合相対運動が誘発されることが要求されるすべての分野に適用することができる。本発明は、一実施形態において翼のフラップ(高揚力装置)を展張するために航空機で使用される複合運動誘発および支持構造に関する。本発明の実施形態はまた、航空機シミュレータ、太陽電池アレイ、ロボット及び類似の利用に適用することもできる。
航空機技術においては、複雑なシステムを用いることによってファウラーフラップなどの翼のフラップを展張する。通常、そのようなシステムは、電気又は油圧モータなどのモータ又はケーブルなどの他の手段による作動時に、フラップが拡張及び/又は収縮可能なようにフラップを支持する大きな支持機構を有する。一般的に既知の機構は、主翼の高さ外形空間よりもより高い物理的な高さ空間を占める。したがって、このような場合、支持機構の一部は翼の下へ拡張する。その結果、このような場合、航空機の空力性能を向上させるために、その支持機構の部分の上にフェアリングを提供する必要がある。フェアリングは、効率的に設計された場合でも、有害抗力の大きな一因であることが知られている。
航空機のエンジンは、フェアリングによって引き起こされる抗力がない場合の通常運行時には必要とされることになる抗力の問題を克服するために追加の電力を使用する必要があるので、フェアリングに起因する有害抗力は、温室効果ガス排出量の増加にも大きな一因であることを理解すべきある。一般的に、これは、航空機がフェアリングに起因する有害抗力を避けることができる場合よりも、多くの燃料貨物を運ぶ必要があることも意味している。したがって、有害抗力を克服するために余分な燃料が供給される必要があるのみならず、余分な燃料は、今度はこの有害抗力を克服するために運ぶ必要のある追加の燃料貨物を積んで航空機を推進させるためにも必要とされる。その結果、温室効果ガスの排出量と二酸化炭素排出量は、有害抗力が無い場合よりも高くなる。
航空機のフラップ用の支持構造を指向した先行特許は多数ある。以下の特許明細書に、いくつかの例が示されている。
WO/1998/023483、発明者:カルロス・パエズ(Carlos Paez)、発明の名称:「流れ方向のファウラーフラップの展張機構(MECHANISM FOR STREAMWISE FOWLER FLAP DEPLOYMENT)」、公開日:1998年6月4日。 WO/1984/001343、発明者:フランクリン・ジェラルド(Franklin Gerald)、発明の名称:「トレーリング・エッジ・フラップ用折り畳みトラス機構(FOLDING TRUSS MECHANISM FOR TRAILING EDGE FLAPS)」、公開日:1994年4月12日。 WO/2008/051286、発明者:フォックス他、発明の名称:「隙間のある剛性のクルーガフラップのためのリンク機構と、関連するシステム及び方法(LINK MECHANISMS FOR GAPPED RIGID KRUEGER FLAPS, AND ASSOCIATED SYSTEMS AND METHODS)」、公開日:2008年5月2日。 US 2,836,380、発明者:レイモンド・イー・ピアソン、発明の名称:「隙間フラップ、コーブリップドア、及びスポイラーを備えた航空機翼(AIRPLANE WING WITH SLOTTED FLAP, COVE LIP DOOR, AND SPOILER)」、発行日:1958年5月27日。 EP 0230061(B1)、発明者:マーチン・ステファンソン、発明の名称:「後縁フラップ(TRAILING EDGE FLAPS)」、公開日:1987年7月29日。
上記のうち、WO/1998/023483は、翼の高さ外形から過度に突出しないファウラーフラップの展張システムを示している。EP 0230061(B1)は、翼の高さ外形から過度に突出しない同様のシステムを示している。しかしながら、これらの両方のケースでは、複雑な機構が必要であり、その結果、製造、設置、サービスが高価となる。
ヘリコプターのローターブレードは、伝統的に特定の外形を有する翼から形成されてきた。外形は、ヘリコプターのすべての動作条件に対して理想的であるわけではなく、要求される動作環境に対してブレードの外形をモーフィングできることは、いくつかの例では望ましいことが知られている。特に、ヘリコプターの離着陸時には、ブレードはヘリコプターブレード自身によって作られた不安定な大気中で動いていることが知られている。これは、着陸面からの反射気流に起因する。これは、ヘリコプターが自由飛行中は、ヘリコプターのブレードによって通り抜けた空気は、一般にはいかなる反射空気によっても乱されることはない状況と対照的である。したがって、過渡的な飛行として知られている離着陸手順の間、減少された揚力に対応するために、ローターブレードを駆動するモータには多くの電力が必要とされる。ヘリコプターのモータによる燃料及び電力消費の増加を必要とせずに、揚力を増加させるために、ヘリコプターの運転中にヘリコプターのブレードの外形をモーフィングすることは望ましいだろう。
したがって、フェアリングを提供する必要性を回避するために、翼の高さ外形の範囲内に収容することができる航空機の翼のフラップの改良された支持構造に対するニーズが存在する。
航空機以外でも、2面を複合運動によって相対的に運動させ、小型で簡易な構造で、2面が使用、製造、設置、及びサービスすることができる支持を備えることが望まれる。
本発明の一実施形態によれば、2面間で相対運動をするように動作可能に2面間を接続するための複合運動構造であって、拡張された揺動状態に移動したときに、第1面に対する第2面の複合運動揺動が発生する複合運動構造が提供される。いくつかの実施形態において、第1ヒンジ接続部及び第2ヒンジ接続部の揺動軸は、すべての揺動状態で揺動軸と交差する共通平面を共有する。
本発明の一実施形態によれば、相対的に支持され、複合相対運動を間で誘発することが必要とされる2面間を接続するための複合運動誘発および支持構造であって、該構造は、第1揺動アーム及び第2揺動アームを備えるアームアセンブリを備え、第1揺動アーム及び第2揺動アームはそれぞれの一端で間に位置する第1ヒンジ接続部によって互いに揺動可能に接続され、第2ヒンジ接続部が第1面との接続のために前記第1揺動アームの反対端に設けられ、第3ヒンジ接続部が第2面との接続のために第2揺動アームの反対端に設けられ、アームアセンブリは、第3ヒンジ接続部の揺動軸が第2ヒンジ接続部の揺動軸に対して鏡像配置であり、第1ヒンジ接続部の揺動軸に対して合成角で傾斜するようになっており、第1揺動アーム及び第2揺動アームがそれぞれ互いに収縮又は拡張する収縮又は拡張揺動状態に対して、第1揺動アーム及び第2揺動アームはすべての揺動軸を中心に揺動を引き起こすように可動であり、収縮揺動状態から拡張揺動状態へ移行するときに、第1面に対する第2面の複合運動揺動が起こり、第2ヒンジ接続部及び第3ヒンジ接続部の揺動軸は、すべての揺動状態で揺動軸と交差する共通平面がある経路をたどる構造が提供される。
別の一実施形態によれば、第1ヒンジ接続部及び第2ヒンジ接続部の揺動軸が、すべての動作角度で揺動軸と交差する共通平面がある経路をたどる翼が提供される。
別の一実施形態において、翼であって、複合運動構造を備え、第1位置及び収縮状態を備え、収縮状態において前記構造は翼の外形内に収容される翼が提供される。
本発明の別の一実施形態によれば、翼において、主翼及び補助翼を備え、補助翼は、翼の空力特性を変更するために、主翼に対して拡張及び収縮可能であり、主翼と補助翼の間で支持及び拡張・収縮を許容する主翼と補助翼の間を接続するための複合運動誘発および支持構造であって、該構造は、第1揺動アーム及び第2揺動アームを備えるアームアセンブリを備え、第1揺動アーム及び第2揺動アームはそれぞれの一端で間に位置する第1ヒンジ接続部によって互いに揺動可能に接続され、第2ヒンジ接続部が第1揺動アームの反対端に設けられ、及び主翼に接続され、第3ヒンジ接続部が第2揺動アームの反対端に設けられ、及び補助翼に接続され、該構造は、第3ヒンジ接続部の揺動軸が第2ヒンジ接続部の揺動軸に対して鏡像配置に、及び第1ヒンジ接続部の揺動軸に対して合成角で傾斜するようになっており、該構造の第1揺動アーム及び第2揺動アームはすべての揺動軸を中心に揺動、及び収縮又は拡張状態に移動させる補助翼に与えられた複合運動を引き起こすように可動であり、収縮状態において該構造は翼の外形内に収容され、第2ヒンジ接続部及び第3ヒンジ接続部の揺動軸が、すべての動作角度で揺動軸と交差する共通平面がある経路をたどる翼が提供される。
本発明の別の一実施形態によれば、相対的に支持され、複合相対運動を間で誘発することが必要とされる2面間を接続するための複合運動誘発および支持構造であって、該構造は少なくとも2つのアームアセンブリを備え、各アームアセンブリは第1揺動アーム及び第2揺動アームを備え、第1揺動アーム及び第2揺動アームはそれぞれの一端で間に位置する第1ヒンジ接続部によって互いに揺動可能に接続され、第2ヒンジ接続部が第1面との接続のために第1揺動アームの反対端に設けられ、第3ヒンジ接続部が第2面との接続のために第2揺動アームの反対端に設けられ、第2ヒンジ接続部及び第3ヒンジ接続部の揺動軸は第1ヒンジ接続部に対して傾斜しており、少なくとも2つのアームアセンブリの各々は、第1面及び第2面に離間関係をもつように取り付けられており、第1揺動アーム及び第2揺動アームは、第1揺動アーム及び第2揺動アームアセンブリの反対端が互いに相対的に最も近くなる収縮揺動状態へ、又は各アームアセンブリの第1揺動アーム及び第2揺動アームの反対端が互いから相対的に遠く離れる拡張揺動状態へ、すべての軸を中心に揺動可能なように取り付けられ、収縮揺動状態から拡張揺動状態へ移動するときに、第1面に対する第2面の複合運動揺動が起こり、第2ヒンジ接続部及び第3ヒンジ接続部の揺動軸は、すべての揺動状態で揺動軸と交差する共通平面がある経路をたどる構造が提供される。
本発明の別の一実施形態によれば、翼において、主翼及び補助翼を備え、補助翼は、翼の空力特性を変更するために、主翼に対して拡張及び収縮可能であり、主翼と補助翼の間で支持及び拡張・収縮を許容する主翼と補助翼の間で接続された複合運動誘発および支持構造であって、該構造は少なくとも2つのアームアセンブリを備え、各アセンブリは第1揺動アーム及び第2揺動アームを備え、第1揺動アーム及び第2揺動アームはそれぞれの一端で間に位置する第1ヒンジ接続部によって互いに揺動可能に接続され、第2ヒンジ接続部が第1揺動アームの反対端に設けられ、及び主翼に接続され、第3ヒンジ接続部が第2揺動アームの反対端に設けられ、及び補助翼に接続され、第2ヒンジ接続部及び第3ヒンジ接続部の揺動軸は第1ヒンジ接続部に対して傾斜しており、少なくとも2つのアームアセンブリの各々は、主翼及び補助翼のそれぞれに離間関係をもつように取り付けられており、第1揺動アーム及び第2揺動アームはすべての揺動軸を中心に揺動、及び拡張又は収縮状態へのアームの揺動運動を引き起こす補助翼に与えられた複合運動を許容するように取り付けられており、このため各アームアセンブリの第2ヒンジ接続部及び第3ヒンジ接続部の揺動軸は、すべての揺動動作位置で揺動軸と交差するそれぞれの共通平面がある経路をたどり、収縮状態において該構造は翼の外形内に収容される翼が提供される。
本発明の別の一実施形態によれば、共に揺動可能に結合された第1アーム及び第2アームと、第1アームの反対端部に結合された第1面と、第2アームの反対端部に結合された第2面を備え、第1アームと第2アームは可動であり、これによって一方又は両方の面の複合運動をもたらす装置が提供される。
本発明をより明確に確認できるように、ここで、実施形態の実施例を添付図面を参照して説明する。
支持構造のアームアセンブリの一部を形成する第1揺動アームの斜視図である。 (図1に示される)接続されていない関係の第1揺動アームと第2揺動アームを示す。 第1揺動アームと第2揺動アームの2つの揺動アームが平坦化され、共通面内に位置し、相互接続された場合の第1揺動アーム及び第2揺動アームの平面図である。 第1揺動アームと第2揺動アームが共に接続され、一部閉じた状態にある場合の第1揺動アーム及び第2揺動アームの斜視図である。 図4に示される角度とは異なった角度で見た場合の一部が閉じた位置にある第1揺動アーム及び第2揺動アームを示す図4と同様の図である。 図5と同様の図ではあるが、図5に示される状態よりも完全に開いた位置にある第1揺動アーム及び第2揺動アームを示す。 図3〜図6の例に示されるように、2つの支持構造によって支持される航空機フラップを備えた航空機の翼を示す模式図である。 図7に示される構成の平面図である。 図7と同様であるが、翼のフラップの展張を示す斜視図である。 航空機の翼及び翼のフラップとを接続し、支持構造の第1揺動アーム及び第2揺動アームのための揺動軸を提供する取付支持体を示す図である。 一般的な飛行巡航状態における翼を示す航空機翼の側断面図である。 図11に示される図と同様の図であり、本発明の実施形態の支持構造及び空気漏れ防止密閉ストリップを使用した翼形状のモーフィングを示す。 本発明の実施形態の支持構造を組み込んだ複数の翼の隙間フラップを示す平面構成図である。 拡張及びモーフィングされていない状態の翼のフラップを備えた図13に示される側立面構成図である。 図14の図と同様の図であり、拡張された状態でモーフィングされた外形の複数のフラップを示す図である。 前述のタイプの単一支持構造の使用を示す別の平面構成図である。 翼のフラップが未展張状態である航空機の翼及び翼のフラップに適用された図16の構成を示す側立面模式断面図である。 展張された状態のフラップを示す図17と同様の図である。 一般的な実施形態において想定されるような三次元支持構造及び三次元支持構造用土台を示す部分概略断面図である。 第1揺動アームを第2揺動アームと同様に制御動作可能にする、第1揺動アームと第2揺動アームの間の第1ヒンジ接続部の拡大詳細図である。 各アームアセンブリが互いに異なる長さを有する支持構造を形成する2つのアームアセンブリの構成を示す模式図である。 図10に示される支持体の代替の監視支持体を示す。 直線方向に第2構造の拡張を許容する、折り畳み拡張支持構造及び複数のアームアセンブリを示す。 6自由度(X、Y、Z、ピッチ、ロール、ヨー)を提供する相乗的なモーションプラットフォームを示す。
図1〜6には、相対的に支持され、2面間で誘発した複合相対運動を有することが要求される2面間接続のための支持構造1の構成要素が示されている。この支持構造は、一般的に(図3に示されるように)数字の1によって示され、アームアセンブリ3を備える。アームアセンブリ3の構成要素が、図2〜6に示されている。図1には、第1揺動アーム5のみが示され、一方、図2〜6には、第1揺動アーム5及び第2揺動アーム7が示されている。図1〜6では、第1揺動アーム5及び第2揺動アーム7は、シート状部材として示されている。これは、揺動アーム5及び7の揺動軸に関する特定の傾斜角を理解する一助とするためである。本明細書を通して、及び特に図19とその説明に示されるように、揺動アーム5及び第2揺動アーム7は、三次元アームのような構成を有することができ、シート状である必要はない。
図1は、拡張辺9及び11を備えた第1揺動アーム5を示している。これらの辺は平行に拡張することができるか、互いに傾斜している。第1揺動アーム5は、一端に第1ヒンジ接続部13を、反対端に第2ヒンジ接続部15を有する。したがって、第1ヒンジ接続部13は、第1ヒンジ揺動軸17を有し、第2ヒンジ接続部15は、第2揺動軸19を有する。第1揺動アーム5は、肘屈曲部21を有することができる。第1揺動アーム5の第1揺動軸17は、上部から前方及び外方に傾斜することができる。第2揺動軸19は、辺9に対して傾斜することができ、又は辺9と直交とすることができる。
図2は、第1揺動アーム5と、第1揺動アーム5のほぼ鏡像である第2揺動アーム7を示している。したがって、第2揺動アーム7は、拡張辺25及び27を有し、それぞれ第1ヒンジ接続部13及び第3ヒンジ接続部29を有している。したがって、第2揺動アーム7は、第1揺動軸17及び第3揺動軸31を有している。
図3〜6は、共に接続されアームアセンブリ3を形成する第1揺動アーム5及び第2揺動アーム7を示している。この接続は、第1揺動アーム5と第2揺動アーム7の第1揺動軸17の各々が一致する第1ヒンジ接続部13における揺動可能な接続である。他の実施形態では、第1揺動軸17は、離間してはいるが、例えば中間連結アーム上で、物理的に相互接続することができる。第1揺動アーム5及び第2揺動アーム7のそれぞれの第1揺動軸17は、平行であり、第1揺動アーム5及び第2揺動アーム7が別々に揺動するとき、第2ヒンジ接続部15及び第3ヒンジ接続部29に沿って延びる共通平面があるように、第2揺動軸及び第3揺動軸の傾斜角が揃っていることに留意すべきである。言い換えれば、第1揺動アーム5の第2揺動アーム7に対する第1ヒンジ接続部13を中心に別々に揺動する度合いにかかわらず、第2ヒンジ接続部15及び第3ヒンジ接続部29のヒンジ接続部によって、架空の共通平面を常に確立することができる。
図3は、アームの主要部23が、共通平面上に平らに配置されている第1揺動アーム5及び第2揺動アーム7を示している。第1揺動アーム5及び第2揺動アーム7は、図1及び図2に示されている各アームに対して反転している。これは、それぞれの肘屈曲部21の傾斜角によって示されている。図3に示されるアームアセンブリ3は、第1揺動軸13が、辺11と辺27との交点を中心としてページから上方に傾斜するように反転している。したがって、共通平面上に第1揺動アーム5及び第2揺動アーム7の主要部23が平らに配置されている場合、平行に延びる軸線31の傾斜角は内方へ約20°であり、互いに実質的に鏡像であることが分かる。この角度は、ゼロ又は負(すなわち、外方)になる場合もあるが、鏡像の配置は依然として存在することになる。したがって、第2揺動軸及び第3揺動軸と交差する架空の共通平面上に第2揺動軸19及び第3揺動軸31を保持しながら、第1揺動軸13を上方へ動かすことによってアームアセンブリ3を持ち上げる場合、第2ヒンジ接続部15と第3ヒンジ接続部29は、互いに近づき、共通平面上に留まることになる。
図4は、第1ヒンジ接続部13で相互接続された第1揺動アーム5及び第2揺動アーム7の上面斜視図を示している。図5は、図4に示される構成の上面斜視図である(ただし、別の角度から描かれている)。
図6は、図5と同様の図であるが、第1揺動アーム5及び第2揺動アーム7が、図4及び図5に示されるよりも、より開いた位置で示されている。
図4〜6において、アームアセンブリ3は、第1ヒンジ接続部13と、第2ヒンジ接続部15と、第3ヒンジ接続部29と、それぞれの傾斜した揺動軸を有する。したがって、第1揺動アーム5と第2揺動アーム7が互いに対して動くようにアームアセンブリ3が動くとき(第1揺動アーム5及び第2揺動アーム7が開いたり閉じたりするとき)、第1ヒンジ接続部13と第2ヒンジ接続部15の間で複合相対運動が起こる。言い換えれば、本実施形態では、第3揺動軸は、第2揺動軸に対して鏡像配置にあり、第1ヒンジ接続部の揺動軸に対して複合角度で傾斜している。
図4〜6において、揺動アーム5及び7内のエルボー21は、開閉時におけるアームの相対的なクランキングを支援することができる。エルボーは、2つの面に付与される複合運動の度合いの一因ともなる。
図7〜9は、相対的に支持され、複合相対運動を間で誘発させることが必要な2面間を接続する構成を示している。これらの図では、航空機の翼と航空機の翼のフラップは、それぞれ2つの面として示されている。図7では、航空機の翼35は、翼のフラップ39を受け入れるための切り欠き部37を有する。切り欠き部37の内側縁部には、直立面41が設けられている。翼のフラップ39の内側面にも、直立面43を備える。
図8において、(図1〜6に示される種類の)一対のアームアセンブリ3は、第2ヒンジ接続部15が直立面41と接続され、第3ヒンジ接続部29が直立面43と接続されるように、それぞれの直立面41及び43と相互接続されている。この例では、両方のアームアセンブリ3の第1ヒンジ接続部13が互いから最も遠く離れるように、第2ヒンジ接続部15と第3ヒンジ接続部29が互いに最も近くなるように配置されている。該配置は、第1ヒンジ接続部13が互いに最も近くに、第2ヒンジ接続部15と第3ヒンジ接続部29が互いから最も遠く離れるように移行することもできる。
図7〜9の実施形態では、第2揺動軸19及び第3揺動軸31は、直立面41及び43に対して三次元オフセットで傾斜している。言い換えれば、それらは、直立面41及び43上に直接接続されてはおらず、図示される傾斜角度関係を持つように取付サポートを介して接続される。以後、取付サポートについて触れる。2つのアームアセンブリ3は、相対的に支持され、複合相対運動を間で誘発することが必要とされる2面間の支持構造を備える。翼のフラップ39は、複合運動のために翼35に対して支持される。
図8は、フラップ39が切り欠き部37内にあるように、第1揺動アーム5及び第2揺動アーム7が実質的に閉じた位置にある構成を示している。図9は、第1揺動アーム5及び第2揺動アーム7が相対的に開いて、翼35内の切り欠き部37から展張された翼のフラップ39が外方及び下方へ拡張している構成を示している。翼のフラップ39は、その表面が翼35の表面と略同一平面上にある位置から、翼のフラップ39が外方及び下方へ展張して拡張する位置まで移動する。したがって、翼のフラップ39は、それが収縮位置から拡張位置まで拡張したときに、複合運動で動く。翼のフラップ39は、翼のフラップ39に直接力を印加する、又は直立面41から外方へそれを押す力を印加することによって拡張することができる。あるいはまた、力は、第1揺動アーム5又は第2揺動アーム7のいずれかに印加することもできる。一例では、揺動力は、翼35の内部に保持された駆動手段から、それぞれの第1揺動アーム5に印加することができる。別の一例を図16に示す。別の一例では、プッシュロッドが翼35から拡張し翼のフラップ39に直接接続することができ、これによってプッシュロッドが拡張及び収縮するときに、これに応じて翼のフラップ39は拡張及び収縮することができる。2つのアームアセンブリを備える支持構造1は、複合運動によって翼のフラップ39を外方及び下方へ拡張させる。
図7〜9に示される実施形態では、揺動アーム5及び7の高さ外形は、翼35の高さ外形内にあり、翼のフラップ39が図8に示される収縮位置にあるとき、翼35の外形の下方又は上方へ突出しない。したがって、フェアリングはもはや必要ない。
第1揺動アーム5の辺9及び11は平行でなくてもよい。これにより、第1揺動アーム5は、翼35と接続するための大きな断面積を備えることができる。そして、これにより、第1揺動アーム5は、翼の直立面41の最も近くにその最大の強度を有することができ、翼のフラップ39の直立面43と接続する第3ヒンジ接続部29で第2揺動アーム7の端部を介して第1揺動アーム5の高さにテーパをつけることができる。この提案により、揺動アーム5及び7の材料の厚さの削減を可能にし、その結果、いくらかのコスト及び重量の削減という利益をもたらすことができる。この種のテーパを備えることは必須ではない。
ここで図10を参照すると、第2ヒンジ接続部15と第3ヒンジ接続部29の各揺動軸を傾斜した関係で取り付けることができるように、アームアセンブリ3のうちの1つの第1揺動アーム5及び第2揺動アーム7が、翼35及び翼のフラップ39の直立面41及び43とにそれぞれ取り付けられることを許容する2つの取付サポート45が示されている。この構成は、他のアームアセンブリにも適用される。図10は、翼のフラップ39と接続するための取付サポート47と、翼35と接続するための取付サポート49を示している。それぞれにおいて、2つの取付フランジ53及び55を備えた取付板51がある。取付フランジ53は内部に開口部57を有し、取付フランジ55は内部に開口部59を有する。したがって、開口部57は、フランジ53及び55の長さの差のため、開口部59よりも取付板51の面の近くに位置する。開口部57及び59は、第2ヒンジ接続部15及び第3ヒンジ接続部29のそれぞれにおいて、第1揺動アーム5と第2揺動アーム7と相互接続する駆動ピンを受け入れる。上述したように、フランジ53及び55は水平に対して角度θで表される傾斜関係で取り付けられており、フランジ55に対してフランジ53の垂直方向のオフセットがあり、それぞれのフランジ53及び55の長さ方向の開口部57及び59の間隔が異なるので、第2揺動軸19と第3揺動軸31は、複合した角度配向を有する。図示の構成では、翼のフラップ39は、複合運動によって外方及び下方へ拡張し、本方法の逆の方法で収縮する。
他の実施形態において、第2揺動軸19及び第3揺動軸31の傾斜角度は、上記の角度と異なる角度で傾斜してもよい。これは、図1〜9で、軸が第1揺動アーム5及び第2揺動アーム7の側縁部9及び11に互いに垂直である例を既述したが、あるいは、前述の例で示されるものに対して負又は正に傾斜していてもよい。負に傾斜している場合は、翼のフラップ39は、異なる度合いで下方に旋回する。傾斜角がゼロ傾斜、すなわち側縁部9及び11(又は揺動アーム5及び7のそれぞれの中心縦軸)に垂直である場合は、翼のフラップ39は、外方及び下方へ直接拡張する。もちろん、これもまた、翼のフラップが拡張するときに第1揺動軸17が下方への揺動を許容するために必要な関係で傾斜していることを前提としている。したがって、第1揺動軸17の傾斜角度は、別の角度配向にも傾斜してよい。
一変形例では、第2揺動軸19及び第3揺動軸31は、互いに対して正又は負に(ただし、鏡像の角度傾斜で)傾斜していてもよい。したがって、第1揺動軸17は、辺9及び11、25及び27に対して互いに垂直である。言い換えれば、第1揺動軸17は、第1揺動アーム5及び第2揺動アーム7のそれぞれの中心縦軸に垂直である。この構成では、直立面41及び43は、複合運動で別々に動くが、下方変位の程度は、図7〜9の実施形態の場合よりも相対的に少ない。
取付フランジ51は、レバーから運動誘発力の印加を許容して構造体1へ印加し、アーム5及び7の必要な揺動を引き起こし、翼35に対して翼のフラップ39の拡張及び又は収縮を引き起こすための中央開口部61を有する。
図11及び図12を参照すると、実際には、ヘリコプターブレード、風力タービンブレード、又は他の種類のブレードのような部材の断面図が示されている。これらの図に開示されている概念は、任意の物品に一般的に適用可能であり、ヘリコプターブレード又は風力タービンブレード又は同様のブレードに限定されるべきではない。図11は、メインブレード本体63と、後縁フラップ65と、前縁フラップ67を備えた構成を示している。本体63は、一般的に中空であり、それぞれの後縁フラップ65及び前縁フラップ67の展張及び収縮用のアクチュエータシャフト69を含む。本体63の上面及び下面の表面外形は、図示のような種類の構成を有することができる。ここで、ブレードの後縁には上層面71及び更なる上層面73と、ブレードの前縁には上層面75及び更なる上層面77がある。後縁フラップ65は、1以上のアームアセンブリ3によって、前述の方法で支持され、同様に、前縁フラップ67は、1以上のアームアセンブリ3によって、これもまた前述の方法で支持される。先端にシールストリップを備えた前縁及び後縁上層面71、73、75、77は、ブレード面間の空気漏れを防ぐためのシーリングストリップ用の面を提供するために下層面79に重なっている。レバーアーム80は、通常は、ねじ構成を介して、アクチュエータシャフト69に動作可能に接続されており、これによってアクチュエータシャフト69が回転すると、レバーアーム80がアクチュエータシャフト69の長手方向に横行する。その際、アクチュエータシャフト69の回転方向により、レバーアーム80を介してアームアセンブリ3を開閉せるための揺動運動を引き起こす。図10では、開口部61は、同様のレバーアーム80が、そのような揺動運動をもたらすためにアームアセンブリ3のそれぞれの揺動アームに係合する際、貫通できるように設けられている。
図12は、アームアセンブリ3が完全に開いて、拡張された状態でさえも、上層面71、73、75、79がブレードに実質的に連続した上面を提供している構成を示している。これは、ブレードの空力特性を向上させる。単一のアクチュエータシャフト69が提供されていながら、後縁フラップ65及び前縁スラット67の各々に独立したアクチュエータシャフトがあってもよい。また、他の形態の作動を利用することもできる。アクチュエータシャフト69は、電気又は油圧モータ又は他の手段によって、ブレードの半径方向の最も内側の部分(すなわち、ブレードの回転中心)の位置から回転させることができる。図11及び図12に示される構成は、使用中におけるブレードの翼の外形を変更するための支持構造を提供することを理解すべきである。ブレード形状をモーフィングするためにアームアセンブリ3の運動を誘発する更なる方法は、アクチュエータシャフト69によって又はアクチュエータシャフト69の長手方向に横行するボールねじキャリッジの使用によって支えられるカムの使用を含む。他の方法が除外されることはない。図11及び図12の各々において、アームアセンブリ3の高さ外形は、後縁フラップ65及び前縁フラップ67が図11に示されるような閉鎖され引き下がった状態にあるとき、主翼の高さ外形内にあることが分かる。更に、図12を観察すると、アームアセンブリ3の高さ外形は、そのように形成されたモーフィングされた翼の合計の高さ外形内にもあることが分かる。
図13〜図15は、複数の翼の隙間フラップ81を備える翼を示す平面図と2つの断面図を説明する。構成は、図7〜9に示されたものと同様である。最も内側のアームアセンブリ3は、最も外側のアームアセンブリ3よりも大きい高さ外形を有する。しかしながら、それぞれの場合において、フラップ81が収縮位置にあるとき、それぞれのアームアセンブリ3は、翼の関連高さ外形部分内にある。図13は、最も内側のフラップ81と最も外側のフラップ81との間で付与される複合運動の方向変化を可能にする、ジンバルジョイントによる回転可能なねじ付きシャフトである作動レバーシャフト(アクチュエータレバーシャフト)83を示している。当業者にとって明らかであるような適切な駆動手段によって、作動レバーシャフト83は回転させることができる。
図16〜図18は、1以上の翼のフラップ85を備えた飛行機の翼35の構成を、平面図及び2つの断面図を用いて示している。この場合、各フラップ85は、前述の種類の単一のアームアセンブリ3のみによって支持されている。ねじ付き作動レバー87は、アームアセンブリ3の各側に設けられている。電気又は油圧モータなどの駆動手段89が、作動レバー87に結合され、図示のように翼35と翼のフラップ85との間の空間に配置することができる。したがって、駆動手段89の動作は、作動レバー87を相対的に拡張させ(図18に図示)、両方のモータが調和して動作する場合、翼の外形を変化させるように、翼35から翼のフラップ85の動きを制御する。他の形態の駆動手段を含むことができ、除外されない。本実施形態では、翼のフラップ85が拡張又は収縮するとき、翼のフラップ85が適切な角度で離脱できるように揺動可能なカップリング91を中心に旋回運動をするために作動レバー87が取り付けられていることが理解できる。
図19は、前で開示された実施形態のいずれかで使用するためのアームアセンブリ3の設計図の構成である。アームアセンブリ3は、筒状で円形状の第1揺動アーム5及び第2揺動アーム7を備える。第1ヒンジ接続部13は、共に並び、連結ピン93によって連結されているそれぞれの第1揺動軸17を有する。図10に示されるように、取付サポート47及び49を備える取付サポート45は、翼35及び翼のフラップ39にそれぞれ接続されている。したがって、第2揺動軸19及び第3揺動軸31は、図10に示されるように、それぞれの取付サポート47及び49によって付与される傾斜角を有する。図19は、作動レバー87に沿って前後方向に移動するようにキャリッジ95と結合するねじ付きレバーである作動レバー87を示している。そして、キャリッジ95は、接続ピン101を介してスイベル接続を許容するヨーク部99を有するレバー97を支える。レバー97は、今度は取付サポート45に対して第1揺動アーム5の揺動軸となる軸103をまたぐ。レバー97は、前述の開口部61を貫通する。したがって、キャリッジ95がねじ付き作動レバー87に沿って移動するとき、それは軸103の揺動を発生させ、その結果、第1揺動アーム5に揺動運動を与える。その後、前述のように翼のフラップ39の展張及び収縮が可能なようにアームアセンブリ3が揺動する。
図20は、第1揺動アーム5と第2揺動アーム7の間の第1揺動軸17の機構を詳細に示しており、第1揺動アームが動作したときに、第2揺動アーム7が外側又は内側揺動方向に、第1揺動アーム及びその揺動動作に対して鏡像変位で、対応して動作することを確認するために示している。ここで、第1揺動アーム5はアームエクステンション105を有しており、第2揺動アーム7はアームエクステンション105の間に嵌合するアームエクステンション107を有していることがわかる。第1揺動アーム5及び第2揺動アーム7は、スリーブベアリング109によって互いに結合されている。その結果、スリーブベアリング109は、回転可能にそれに接続されている2つの離間した傘歯車111を支える。傘歯車111は、それを中心に回転するための軸113上に支持されている。第1揺動アーム5は、それぞれの傘歯車111の全く正反対側にそれぞれ位置する傘歯車115を支える。この場合、図20に示される最下部の傘歯車115は、第2揺動アーム7に接続され、上部の傘歯車115は、第1揺動アーム5に直接接続されている。したがって、第1揺動アーム5の揺動運動によって、傘歯車115はフリーホイール傘歯車111に対して相対的に回転する。その後、傘歯車111は次に、軸113を中心に回転し、傘歯車115を駆動させ、これによって第2揺動アーム7を揺動アーム5に対して開閉するように揺動させる。
上記の構成は、第1揺動アーム5及び第2揺動アーム7の揺動経路変位が等しいことを確認するために、前述の実施形態のいずれかのアームアセンブリ3を組み込むことができる。
図21は、2つのアームアセンブリ3がそれぞれの面に接続されており、一方の面が他方の面に対して支持を必要とし、2面間に誘発複合揺動運動を適用できる一実施例を説明している。図示される最上位のアームアセンブリ3の第1揺動アーム5及び第2揺動アーム7の長さは、図示される最下位のアームアセンブリ3の第1揺動アーム5及び第2揺動アーム7の対応する長さよりも相対的に短い。この構成では、2つの面が別々に揺動して、複合角運動を行う。別々に揺動することによって、それぞれのアームアセンブリ3に対して異なる速度で進む。この種の構成は、支持構造がドア又は類似の閉鎖物に利用される場合の使用に適している可能性がある。いくつかの例としては、ドアが開放と共に持ち上がるガルウイング(両側はねあげ)タイプのドアを必要とする車両において特定の有用性があるかもしれない。したがって、面のうちの一方は、車両本体及びドア開口部を囲む車体の一部を表し、同時に他方の面は、実際のドアを表してもよい。
図22は、図10に示される取付サポートの代替取付支持体45を示している。この構成では、概念は図10と同じであるので、フランジ53及び55を取り付けるオフセット構成の概念が使用されるが、ここでは取付フランジ53及び55は中心軸119を中心に回転可能な回転板117に取り付けられている。したがって、アームアセンブリ3を開閉する運動誘発力の影響下でアームアセンブリ3は動くので、第2面に対して第1面の意図した動きを促進するために、中心軸119を中心に角回転が起こり得る。これは、航空機後退翼の構成には特に有用である。したがって、航空機の中心長手軸に平行に拡張するフラップを航空機が必要とする場合、第2及び第3の揺動軸のそれぞれは、異なる位置に配置される異なる展張軸を有していることを理解すべきである。その結果、ここには、必要とされるスイベル接続が無くてはならないことが要求される。したがって、図22の構成によって、この動作が可能になる。
図23は、8つのアームアセンブリ3であり、直線方向のそれぞれの面上に持ち上げ力を付与するために支持を必要とするアセンブリの誘発複合揺動運動を説明している。このケースでは、第1ヒンジ接続部は、前の例で示されたものに対して負に傾斜している。第1揺動軸17で負の傾斜をもつ揺動アーム5及び7において、面は同じ直線軸上を別々に動くことに留意すべきである。この種の構成は、リフティング構造に適している可能性があり、互いの上部でモジュールとして接続することができる例がある。いくつかの例としては、屋根のつり上げジャッキ、太陽電池パネルなどの空間展張構造、及び照明などの一時的又は恒久的な構造用にこれらをモジュール化したアセンブリがある。1つのモジュールのみに力を印加すると、結合されたリフティングモジュール及び拡張モジュール、又はすべての又は一部のモジュール等他のモジュールに対して、力を伝達することができる。
ここで、図24に示される実施形態を参照すると、2つのアームアセンブリ3があることが分かる。それぞれの面121及び122と接続された回転可能なアームアセンブリにより、プラットフォーム121を要求される姿勢に位置決めするために6自由度を提供する2面間に適用された相乗的に誘発された複合揺動運動がもたらされる。この場合、アームアセンブリは軸119を中心に旋回し、複合角運動を行うことができる。したがって、図22の構成は、回転可能である。別々な揺動及び回転は、要求される姿勢を達成する速度で進行する。この場合、軸120によって、プラットフォームは要求される姿勢に合うように回転可能となる。この種の構成は、航空機シミュレータ、太陽電池アレイ、ロボット及び類似の利用に適している可能性がある。プラットフォーム121は、プラットフォーム121の姿勢要求又は連続動作を達成するために、各アームアセンブリ3の第1ヒンジ接続部13及び中心軸119に異なる速度で力を印加することによって位置決めすることができる。
本明細書中のすべての実施形態において、構造は、既知の構造体よりも、製造、設置、及び保守が容易である。これは、既知の構造よりも必要とされる構成要素が少ないからである。
この明細書を通して、「翼」という語句は、空力翼として使用するための特定の利用で使用されてきた。しかしながら、本明細書内で開示された概念は、水中翼にも適することが理解されるべきである。したがって、本明細書及び特許請求の範囲を通して、「翼」という語句は、「水中翼」を含むことが考慮されるべきであり、(空力)翼のみに限定するものとして解釈されるべきではない。また、本明細書内で開示された概念は、制御面及び翼のフラップなどの高揚力装置、補助翼、クルーガースラット等の前縁スラットのうちのいずれかを制御するために航空機で使用可能であることも理解されるべきである。したがって、本発明は、フラップ、スラット、フラッペロン、翼、ヘリコプターブレードなどのブレード、風力タービンのブレード、固定翼ヨットのブレード等に適用できる。また、本発明は、船の安定化装置、翼キール、潜水艦のフィン及び安定化装置、魚雷のフィン及び安定化装置等での利用に有用性がある。
翼のモーフィングのたわみ度合は、第1揺動軸17、第2揺動軸19、及び第3揺動軸31のそれぞれの角度によって制御可能であることが理解される。また、第1揺動アーム5及び第2揺動アーム7のそれぞれの長さは、展張構成における更なる変形形態に対応するために調整可能である。
したがって、本発明及び上述の実施形態に対して、本発明の範囲を逸脱することなく、多くの修正形態が可能であることが理解される。
このような1つのケースとしては、支持構造は、翼のフラップ又は他のフラップの支持構造の代わりとなる既存の航空機に新部品の追加購入として使用可能であり、これによって既知のフェアリングの除去が可能となる。
何れかの従来技術の出版物が本明細書内で参照されている場合は、そのような参照は、出版物がオーストラリア又は任意の他の国で当該技術分野における共通の一般的知識の一部を形成していることを認めるものではないことを理解すべきである。
以下の特許請求の範囲内及び前述の本発明の説明内において、文脈が要求している場合、そうでなければ言葉や必要な意味合いを表現している場合を除いて、「備える」という語句又は「備えている(「comprises」または「comprising」)」などの派生語は、包括的な意味で使用される。すなわち、本発明の様々な実施形態において、述べられた特徴の存在を特定しているのであって、更なる特徴の存在又は追加を排除するものではない。

Claims (23)

  1. 2面間で相対運動をするように動作可能に2面間を接続するための複合運動構造であって、拡張された揺動状態に移動したときに、第1面に対する第2面の複合運動揺動が発生する複合運動構造。
  2. 第1ヒンジ接続部及び第2ヒンジ接続部の揺動軸は、すべての揺動状態で前記揺動軸と交差する共通平面を共有する請求項1記載の複合運動構造。
  3. 第1ヒンジ接続部及び第2ヒンジ接続部の揺動軸が、すべての動作角度で揺動軸と交差する共通平面がある経路をたどる翼。
  4. 翼であって、複合運動構造を備え、第1位置及び収縮状態を備え、前記収縮状態において前記構造は前記翼の外形内に収容される翼。
  5. 相対的に支持され、複合相対運動を間で誘発することが必要とされる2面間を接続するための複合運動誘発および支持構造であって、前記構造は、第1揺動アーム及び第2揺動アームを備えるアームアセンブリを備え、前記第1揺動アーム及び前記第2揺動アームはそれぞれの一端で間に位置する第1ヒンジ接続部によって互いに揺動可能に接続され、第2ヒンジ接続部が第1面との接続のために前記第1揺動アームの反対端に設けられ、第3ヒンジ接続部が第2面との接続のために前記第2揺動アームの反対端に設けられ、前記アームアセンブリは、前記第3ヒンジ接続部の揺動軸が前記第2ヒンジ接続部の揺動軸に対して鏡像配置に、及び前記第1ヒンジ接続部の揺動軸に対して合成角で傾斜するようになっており、前記第1揺動アーム及び前記第2揺動アームがそれぞれ互いに収縮又は拡張する収縮又は拡張揺動状態に対して、前記第1揺動アーム及び前記第2揺動アームはすべての揺動軸を中心に揺動を引き起こすように可動であり、収縮揺動状態から拡張揺動状態へ移動するときに、前記第1面に対する前記第2面の複合運動揺動が起こり、前記第2ヒンジ接続部及び前記第3ヒンジ接続部の前記揺動軸は、すべての揺動状態で前記揺動軸と交差する共通平面を共有する構造。
  6. 翼であって、主翼及び補助翼を備え、前記補助翼は、前記翼の空力特性を変更するために、前記主翼に対して拡張及び収縮可能であり、前記主翼と前記補助翼の間で支持及び拡張・収縮を許容する前記主翼と前記補助翼の間を接続するための複合運動誘発および支持構造であって、前記構造は、第1揺動アーム及び第2揺動アームを備えるアームアセンブリを備え、前記第1揺動アーム及び前記第2揺動アームはそれぞれの一端で間に位置する第1ヒンジ接続部によって互いに揺動可能に接続され、第2ヒンジ接続部が前記第1揺動アームの反対端に設けられ、及び前記主翼に接続され、第3ヒンジ接続部が前記第2揺動アームの反対端に設けられ、及び前記補助翼に接続され、前記構造は、前記第3ヒンジ接続部の揺動軸が前記第2ヒンジ接続部の揺動軸に対して鏡像配置に、及び前記第1ヒンジ接続部の揺動軸に対して合成角で傾斜するようになっており、前記構造の前記第1揺動アーム及び前記第2揺動アームはすべての揺動軸を中心に揺動、及び収縮又は拡張状態に移動させる前記補助翼に与えられた複合運動を引き起こすように可動であり、収縮状態において前記構造は前記翼の外形内に収容され、前記第2ヒンジ接続部及び前記第3ヒンジ接続部の前記揺動軸が、すべての動作角度で前記揺動軸と交差する共通平面がある経路をたどる翼。
  7. 相対的に支持され、複合相対運動を間で誘発することが必要とされる2面間を接続するための複合運動誘発および支持構造であって、前記構造は少なくとも2つのアームアセンブリを備え、各アームアセンブリは第1揺動アーム及び第2揺動アームを備え、前記第1揺動アーム及び前記第2揺動アームはそれぞれの一端で間に位置する第1ヒンジ接続部によって互いに揺動可能に接続され、第2ヒンジ接続部が第1面との接続のために前記第1揺動アームの反対端に設けられ、第3ヒンジ接続部が第2面との接続のために前記第2揺動アームの反対端に設けられ、前記第2ヒンジ接続部及び第3ヒンジ接続部の揺動軸は前記第1ヒンジ接続部に対して傾斜しており、少なくとも2つのアームアセンブリの各々は、前記第1面及び前記第2面に離間関係をもつように取り付けられており、前記第1揺動アーム及び前記第2揺動アームは、前記第1揺動アーム及び第2揺動アームアセンブリの前記反対端が互いに相対的に最も近くなる収縮揺動状態へ、又は各アームアセンブリの前記第1揺動アーム及び第2揺動アームの前記反対端が互いから相対的に遠く離れる拡張揺動状態へ、すべての軸を中心に揺動可能なように取り付けられ、収縮揺動状態から拡張揺動状態へ移動するときに、前記第1面に対する前記第2面の複合運動揺動が起こり、前記第2ヒンジ接続部及び第3ヒンジ接続部の前記揺動軸は、すべての揺動状態で前記揺動軸と交差する共通平面がある経路をたどる構造。
  8. 翼であって、主翼及び補助翼を備え、前記補助翼は、前記翼の空力特性を変更するために、前記主翼に対して拡張及び収縮可能であり、前記主翼と前記補助翼の間で支持及び拡張・収縮を許容する前記主翼と前記補助翼の間で接続された複合運動誘発および支持構造であって、前記構造は少なくとも2つのアームアセンブリを備え、各アームアセンブリは第1揺動アーム及び第2揺動アームを備え、前記第1揺動アーム及び前記第2揺動アームはそれぞれの一端で間に位置する第1ヒンジ接続部によって互いに揺動可能に接続され、第2ヒンジ接続部が前記第1揺動アームの反対端に設けられ、及び前記主翼に接続され、第3ヒンジ接続部が前記第2揺動アームの反対端に設けられ、及び前記補助翼に接続され、前記第2ヒンジ接続部及び第3ヒンジ接続部の揺動軸は前記第1ヒンジ接続部に対して傾斜しており、少なくとも2つのアームアセンブリの各々は、前記主翼及び補助翼のそれぞれに離間関係をもつように取り付けられており、前記第1揺動アーム及び前記第2揺動アームはすべての揺動軸を中心に揺動、及び拡張又は収縮状態へのアームの揺動運動を引き起こす前記補助翼に与えられた複合運動を許容するように取り付けられており、このため各アームアセンブリの前記第2ヒンジ接続部及び前記第3ヒンジ接続部の前記揺動軸は、すべての揺動動作位置で前記揺動軸と交差するそれぞれの共通平面がある経路をたどり、収縮状態において前記構造は前記翼の外形内に収容される翼。
  9. 前記第1ヒンジ接続部で、又は前記第1ヒンジ接続部に隣接して、前記第1アーム及び前記第2アームに動作可能に接続されるそれぞれの機構を備え、これによって前記第1アーム及び前記第2アームが、収縮揺動状態と拡張揺動状態の間を揺動する間、互いに鏡像変位を伴ってそれぞれの前記第1ヒンジ接続部を中心に揺動するのを抑制する請求項8記載の翼。
  10. 前記機構は、歯車機構を備える請求項9記載の翼。
  11. 前記機構は、ねじ機構を備える請求項9記載の翼。
  12. 前記第1ヒンジ接続部は、第1側縁部と第2側縁部を備えるヒンジ部材を備え、前記第1揺動アームは前記第1側縁部に、前記第2揺動アームは前記第2側縁部に、それぞれのヒンジ接続部によって接続され、これによって前記第1ヒンジ接続部はそれぞれの前記ヒンジ接続部によって画定される2つのヒンジ軸を有する請求項8記載の翼。
  13. 前記第3ヒンジ接続部は、前記補助翼と独立に揺動可能に接続された構造上で支えられ、これによって前記第3ヒンジ接続部の揺動軸に直角に延びる軸を中心に揺動する請求項8記載の翼。
  14. 2つの隣接したアームアセンブリが1組のアームアセンブリを構成し、前記1組の第1揺動ヒンジ接続部は互いに最も遠く離れて配置され、前記第2揺動ヒンジ接続部及び前記第3揺動ヒンジ接続部は互いにもっとも近くに配置される請求項8記載の翼。
  15. 装置であって、
    共に揺動可能に結合された第1アーム及び第2アームと、
    前記第1アームの反対端部に結合された第1面と、
    前記第2アームの反対端部に結合された第2面を備え、
    前記第1アームと前記第2アームは可動であり、これによって一方又は両方の面の複合運動をもたらす装置。
  16. 前記第1アームと前記第2アームの間にあり、前記アームの揺動軸に適応するために傾斜している第1接続ヒンジを更に備える請求項15記載の装置。
  17. 前記第1面を前記第1アームに結合し、前記第2アームの揺動軸に適応するためにある傾斜角で傾斜している第2接続ヒンジと、
    前記第2面を前記第2アームに結合し、前記第2アームの揺動軸に適応するためにある傾斜角で傾斜している第3接続ヒンジを更に備える請求項16記載の装置。
  18. 前記第2接続ヒンジ及び第3接続ヒンジの前記揺動軸は、前記第1接続ヒンジに対して傾斜している請求項17記載の装置。
  19. 前記第3接続ヒンジの前記傾斜角は、前記第1接続ヒンジの揺動軸に対する実質的に合成角となっている請求項17記載の装置。
  20. 前記第3接続ヒンジの前記傾斜角は、前記第2接続ヒンジの前記傾斜角に対して実質的に鏡像となっている請求項17記載の装置。
  21. 前記第1アーム及び前記第2アームは、収縮揺動状態に、又は拡張揺動状態に可動である請求項15記載の装置。
  22. 前記第1アーム及び前記第2アームは、互いに可動である請求項15記載の装置。
  23. 前記第1面は翼であり、前記第2面は補助翼である請求項15記載の装置。
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