JP2013505419A - 異なる形態の燃焼孔を有する航空機タービンエンジンの燃焼室 - Google Patents

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Abstract

本発明は、航空機タービンエンジンの燃焼室(10)で、長手方向軸Aを中心とした環状であり、外側側壁(12)、内側側壁(14)、および外側側壁の一端を内側側壁の一端に接続する環状燃焼室端壁(13)によって画定され、外側側壁(12)はその周囲に沿って配置される、スパークプラグ(36)、一次孔(100)、および長手方向軸Aの方向に一次孔(100)から下流側に位置する希釈孔(200)を含む燃焼室(10)に関する。隣接領域(60)への空気供給が隣接領域の外側への空気供給とは異なるように、スパークプラグ(36)の1つに隣接する隣接領域(60)の各々に位置する一次孔(100)は、隣接領域の外側に位置する一次孔(100)の形態とは異なる形態を有する。

Description

本発明は、航空機タービンエンジンの燃焼室の分野に関する。特に、本発明は、航空機タービンエンジンの燃焼室で、長手方向軸Aを中心とした環状であり、外側側壁、内側側壁、および外側側壁の一端を内側側壁の一端に接続する環状燃焼室端壁によって画定され、外側側壁はその周囲に沿って配置される、スパークプラグ、一次孔、および長手方向軸Aの方向に一次孔から下流側に位置する希釈孔を含む燃焼室に関する。
以下では、用語「上流側」および「下流側」は、燃焼室を通過する空気の正常な流れ方向に対して定義される。用語「内側」および「外側」は、それぞれ燃焼室の内部領域および外部領域に関係する。
図1は、航空機タービンエンジンの燃焼室10のセクタの長手方向断面図である。燃焼室10は、長手方向軸Aを中心とした環状である。燃焼室10は、軸Aを中心とした略円筒状の外側側壁12と、軸Aを中心とした略円筒状で外側側壁12の平均直径より小さい平均直径を有する内側側壁14と、外側側壁12の一端を内側側壁14の対向端に接続して燃焼室10の上流側端部を閉じる環状燃焼室端壁13とによって画定される。したがって、燃焼室端壁13から下流側端部15へと燃焼室10を通る中間面は、長手方向軸Aを中心とした円錐面である。この円錐面と長手方向軸Aを含む面との交線は、参照されている図1のCである。
燃焼室端壁13は、燃料を燃焼室10に噴射する複数の燃料噴射システム33を有する。噴射システム33は、長手方向軸Aの周囲に配置される。
空気は、燃焼室端壁13、外側側壁12に位置する一次孔100と希釈孔200と冷却孔(図示せず)、さらに内側側壁14に位置する一次孔110と希釈孔210と冷却孔(図示せず)を通って燃焼室10に入り込む。
スパークプラグ36(図4に示す)は、ほぼ一次孔100と同じ高さに位置し、長手方向軸Aを中心とした外側側壁12の周囲に一定の間隔で配置される。
図1に示される形態では、燃焼室10は2つのスパークプラグ36(図4参照)を有し、これらのスパークプラグは軸Aを中心として正反対の位置にある。
このような燃焼室は、さまざまな高度で動作するように設計されている。今日の基準では、燃焼室は常により高い高度での動作に適するものであることが求められる。特に、燃焼が中断された場合、燃焼室は再点火上限と呼ばれる最も高い高度で再点火できなければならない。
燃焼室における高高度再点火試験により、再点火上限を高くするために、ひいては燃焼室がより高い高度で再点火できるようにするために、
(燃焼室を通過する空気の総量に対して)一次孔を通って燃焼室に入り込む空気の割合を減らすこと、または
空気が燃焼室内で一定に分配されるように(すなわち、燃焼室への種々の空気入口間の空気の分配が一定になるように)一次領域の容積VZPを増大させることのいずれかが必要であることを示す。一次領域は、燃焼室端壁と一次孔を含む面との間に延在する燃焼室の領域として定義される。
上述の解決策は共に、燃焼室から排出される煙のレベルおよびNOのレベルの上昇を引き起こすという欠点がある。
現在の燃焼室では、再点火上限をより高くすることは、特に、汚染基準がますます厳しくなってきているために、汚染基準を満たさなくなるというリスクがある。
本発明は、より高い高度で再点火(高い再点火上限)できると同時に、現行の汚染基準を満たす燃焼室を提供することを目的とする。
上述の目的は、隣接領域への空気供給が隣接領域の外側への空気供給とは異なるように、スパークプラグの1つに隣接する隣接領域の各々に位置する一次孔が隣接領域の外側に位置する一次孔の形態とは異なる形態を有することによって達成される。
これらの構造によって、高い再点火上限が保たれ、場合によってはこの上限は高くすることができると同時に、煙およびNOの生成が制御されて、汚染基準を満たすことができる。
本発明の第1の実施形態では、スパークプラグの1つに隣接する隣接領域のそれぞれに位置する一次孔が隣接領域の外側に位置する一次孔よりさらに下流側に位置する。
本発明の第2の実施形態では、スパークプラグの1つに隣接する領域にある希釈孔を通過する空気の流量に対する一次孔を通過する空気の流量の比Rは、前記領域の外側の希釈孔を通過する空気の流量に対する一次孔を通過する空気の流量の比Rより小さい。
非限定的な例として挙げられた一実施形態の以下の詳細な説明を読めば、本発明はより良く理解され、本発明の利点がより明らかになるであろう。以下に、添付図面を参照して説明する。
燃焼室セクタの長手方向断面図である。 本発明の第1の実施形態の燃焼室の外側側壁の一部の透視図である。 本発明の第2の実施形態の燃焼室の外側側壁の一部の透視図である。 先行技術の燃焼室の外側側壁の一部の透視図である。
図4は、上述した先行技術の燃焼室10の外側側壁12の一部の透視図である。一次孔100、希釈孔200、および2つのスパークプラグ36のうちの1つが示されている。
各スパークプラグ36に対して、スパークプラグ36に最も近い一次孔100と二次孔200とを有する領域である隣接領域60が画定される。したがって、スパークプラグ36は、隣接領域60のほぼ中間に位置する。図2および図3に示されている例では、隣接領域60は、2個の一次孔100と、4個の希釈孔200(3個の希釈孔と、隣接領域の2つの境界のそれぞれに、またがって位置する2分の1の希釈孔)とを有する。このスパークプラグ36からさらに遠くに位置する孔は、隣接領域60の外側に位置する。この配置は、他のスパークプラグ36の場合も同様である。
あるいは、スパークプラグ36周囲の隣接領域60は、単に2個の一次孔100(スパークプラグ36の両側に1つの孔)と2個の希釈孔200(スパークプラグ36の両側に1つの孔)とを含んでもよい。
一次孔100は、前記軸に直角な面の長手方向軸Aの周囲に沿って位置する。希釈孔200は、一次孔100の周囲を含む面に平行な面の別の周囲に沿って、長手方向軸Aの方向に一次孔100から下流側に位置する。
驚くべきことに、本発明者は、隣接領域60の外側にある一次孔100と隣接領域60にある一次孔100とを区別できるように一次孔100の特徴を変更することによって、再点火上限を保つ、または高くすることができると同時に、現行の汚染基準を満たすことができることに気付いた。
したがって、本発明者は、隣接領域60にある一次孔100と隣接領域60の外側にある一次孔100とを区別できるように、一次孔100の形態を変更した。用語「一次孔の形態」は、例えば、一次孔100の位置、および/または形状、および/または一次孔100のサイズを指すのに使用される。
隣接領域60の外側にある一次孔100の形態に対して隣接領域60にある一次孔100を異なる形態にすることで、隣接領域60への空気供給は隣接領域60の外側への空気供給とは異なるものとされる。
本発明の第1の実施形態では、隣接領域60にある一次孔100は隣接領域60外側に位置する一次孔100よりさらに下流側に位置する。この配置は、図2に示されている。隣接領域60に見られる一次孔100は、前記軸に直角な第1の面P1の長手方向軸Aを中心とした周囲に沿って位置する。隣接領域60の外側に位置する一次孔100は、第1の面に平行な第2の面P2の周囲に沿って位置し、第1の面P1から上流側に位置する。
例えば、図2に示されるように、第1の面P1と第2の面P2との距離は、一次孔100の直径に等しい(面P1と面P2とは平行であるので、通常は、これらの2つの面の間の距離は一方の面から他方の面に向かって当該軸に直角に延在する線分の長さとして定義される)。また、第1の面P1と第2の面P2との距離は、一次孔100の最大径より長くてもよい。
あるいは、第1の面P1と第2の面P2との距離は、一次孔100の最大径より短くてもよい。
したがって、隣接領域60に位置する一次孔100から上流側の一次領域の容積は大きくなる。このことにより、再点火上限が高くなると同時に、燃焼室から排出される煙およびNOのレベルを一定に保つことができる。反対に、隣接領域60の一次領域の容積の値を一定に保つ、すなわち、図4に示されている先行技術のようにスパークプラグ36の近くの一次孔100の位置(面P1)を一定に保つことができると同時に、隣接領域60の外側に位置する一次孔100を上流側(面P2)に動かすことができる。このことにより、燃焼室から排出される煙およびNOのレベルを低減すると同時に、再点火上限を一定に保つことができる。したがって、本発明者によって実施された試験は、隣接領域60の外側の一次領域の容積が2.77リットルから2.2リットルになると、3SNの値の煙レベルの減少が得られる(SN=煙価、煙の量を測定するのに使用される単位)ことを示している。また、スパークプラグ36に隣接する領域60の外側では、周知のICAO(国際民間航空機関)のNOガス基準に対するマージンの3%増加が得られる。
図2に示されているように、図4と比較すると、隣接領域60内にある一次孔100に対する隣接領域60の外側にある一次孔100の上流側のオフセットは、希釈孔200の同一のオフセットを伴う、すなわち、一次孔100と軸Aの方向に一次孔100からすぐ下流側に位置する希釈孔200との距離は、燃焼室10の周囲全体にわたってほぼ一定である。各隣接領域60では、隣接領域の2つの境界のそれぞれにまたがって位置する希釈孔200は、他の希釈孔200のオフセットの距離の半分だけオフセットしている。
あるいは、希釈孔200は、隣接領域60と隣接領域60の外側の外側側壁12部分との間でオフセットする必要はない、すなわち、希釈孔200の全ては軸Aを中心とした同じ周囲に位置してもよい。
燃焼室10の内側側壁14は、一次孔110と希釈孔210とを含むことができる。
有利には、これらの一次孔110の燃焼室端壁13に対する距離は、スパークプラグ36の1つに隣接する隣接領域60のそれぞれに位置する外側側壁12の一次孔100の場合とほぼ同じである。
したがって、内側側壁14の一次孔110は、外側側壁12の一次孔100と、側壁に直角な方向にほぼ位置合わせされる。
この配置により、空気力学的な観点から考えて、一次領域の容積をより正確に画定することができる。
同様に、希釈孔210は、スパークプラグ36の1つに隣接する隣接領域60のそれぞれに位置する外側側壁12の希釈孔200とほぼ位置合わせされてもよい。
本発明の第2の実施形態では、隣接領域60にある希釈孔200を通過する空気の流量ρD1に対する隣接領域60に位置する一次孔100を通過する空気の流量ρP1の比Rは、隣接領域60の外側に位置する希釈孔200を通過する空気の流量ρD2に対する隣接領域60の外側に位置する一次孔100を通過する空気の流量ρP2の比Rより小さい。この配置は、図3に示されている。
隣接領域60の外側では、一次孔100を通過する空気の流量ρP2は、希釈孔200を通過する空気の流量ρD2に比べて大きい。このことにより、汚染基準を満たすことができる。しかし、スパークプラグ36を囲む隣接領域60では、希釈孔200を通過する空気の流量ρD1に対する一次孔100を通過する空気の流量ρP1の比Rは変わらないので、望ましい高い再点火上限を保つことができる。
図3に示されているように、図4と比較すると、隣接領域60の外側に位置する希釈孔200を通過する空気の流量ρD2に対する隣接領域の外側に位置する一次孔100を通過する空気の流量ρP2の比Rは、空気流量ρP2を増加させて空気流量ρD2を減少させることにより大きくなる。これらの流量変更は、少なくともいくつかの一次孔100の断面および少なくともいくつかの希釈孔200の断面を変更することで行われる。
したがって、本発明者によって実施された試験は、隣接領域60の外側にある一次孔100を通過する空気の流量ρP2が燃焼室流量の2%増加して、隣接領域60の外側にある希釈孔200を通過する空気の流量ρD2が減少すると、隣接領域60にある一次孔100および希釈孔200を通過する空気の流量を変更せずに、煙レベルが2SN低減されることを示している。
またこれらの流量変更は、隣接領域60の外側にある一次孔100を通過する空気の流量ρP2を増加させるのみか、隣接領域60の外側にある希釈孔200を通過する空気の流量ρD2を減少させるのみかいずれかによって行われてよい。
図3では、図4と比較すると、隣接領域60の外側にある一次孔100のそれぞれの断面は、隣接領域60内にある一次孔100のそれぞれの断面に比べて大きくなる。同時に、隣接領域60の外側にある希釈孔200では、4個の希釈孔200のうちの1個の希釈孔201の断面は、最初は他の3個の希釈孔200の1つの断面より大きいが、他の3個の希釈孔200の1つの断面の大きさまで小さくなり、隣接領域60にある4個の希釈孔200の断面は変化しない、つまり、これらの希釈孔200のうちの3個はそれぞれ、隣接領域60の外側にある他の3個の希釈孔200の1つの断面に等しい断面を有し、残りの希釈孔200はそれより大きい断面を有する。
一般に、本発明によれば、隣接領域60にある一次孔100の断面の平均は、隣接領域60の外側にある一次孔100の断面の平均より小さくなる。例えば、隣接領域60にある各一次孔100の断面は、隣接領域60の外側にある各一次孔100の断面より小さい。例えば、隣接領域60にある一次孔100のそれぞれの断面は、隣接領域60の外側にある一次孔100のそれぞれの断面の2分の1にほぼ等しい。
さらに、一般的に、本発明によれば、隣接領域60にある希釈孔200の断面の平均は、隣接領域60の外側にある希釈孔200の断面の平均より大きい。例えば、隣接領域60にある特定の希釈孔200は第1の断面を有し、隣接領域60にある他の希釈孔200は第1の断面より小さい第2の断面を有するが、隣接領域60の外側にある希釈孔200の全ては前記第2の断面に等しい断面を有する。例えば、隣接領域60にある希釈孔200のいくつかは第1の断面を有し、隣接領域60にある他の希釈孔200は第1の断面の2分の1に等しい第2の断面を有するが、隣接領域60の外側にある希釈孔200の全ては前記第2の断面に等しい断面を有する。
図3の孔は円形であるので、その断面を変更するということはその直径を変更するということになる。
あるいは、隣接領域60の外側で、希釈孔200を通過する空気の流量ρD2に対する一次孔100を通過する空気の流量ρP2の比Rを維持して、隣接領域60内では、希釈孔200を通過する空気の流量ρD1に対する一次孔100を通過する空気の流量ρP1の比Rを小さくすることができる。この比Rの低下は、これらの孔の断面を変更することで行われる。
本発明によれば、2つの実施形態を組み合わせることもできる、つまり、まず、隣接領域60の外側にある一次孔100が隣接領域60内にある一次孔100よりもさらに上流側に位置するようにして、次に、隣接領域60にある希釈孔200を通過する空気の流量ρD1に対する隣接領域60にある一次孔100を通過する空気の流量ρP1の比Rが隣接領域60の外側にある希釈孔200を通過する空気の流量ρD2に対する隣接領域60の外側にある一次孔100を通過する空気の流量ρP2の比Rより大きくなるようにすることができる。
したがって、本発明者によって実施された試験は、隣接領域60の外側の一次空気の容積が2.77リットルから2.2リットルになると、また、隣接領域60の外側にある一次孔100を通過する空気の流量ρP2が燃焼室流量の2%増加して、隣接領域60の外側にある希釈孔200を通過する空気の流量ρD2が減少すると、隣接領域60にある一次孔100および希釈孔200を通過する空気の流量を変更せずに、4SNの煙レベルの減少が得られ、隣接領域60の外側では、NOガスのICAO基準に対して4%増が得られることを示している。
燃焼室10の内側側壁14は、一次孔110と希釈孔210とを含むことができる。
有利には、これらの一次孔110は、一次孔110を通過する空気の流量が外側側壁12の一次孔100を通過する空気の流量にほぼ等しくなるように形成される。
したがって、燃焼室内の燃焼はより対称的になり、そのことでガスタービンの寿命を長くすることができる。
本発明の全ての実施形態では、一次孔100および希釈孔200は、汚染基準が満たされ、望まれる高い再点火上限が達成および/または保たれるように配置される。

Claims (10)

  1. 航空機タービンエンジンの燃焼室(10)で、長手方向軸Aを中心とした環状であり、外側側壁(12)、内側側壁(14)、および前記外側側壁の一端を前記内側側壁の一端に接続する環状燃焼室端壁(13)によって画定され、前記外側側壁(12)がその周囲に沿って配置される、スパークプラグ(36)、一次孔(100)、および前記長手方向軸Aの方向に前記一次孔(100)から下流側に位置する希釈孔(200)を含む燃焼室(10)であって、前記隣接領域(60)への空気供給が前記隣接領域の外側への空気供給と異なるように、前記スパークプラグ(36)の1つに隣接する隣接領域(60)のそれぞれに位置する一次孔(100)が前記隣接領域の外側に位置する一次孔(100)の形態とは異なる形態を有することを特徴とする、燃焼室(10)。
  2. 前記スパークプラグ(36)の1つに隣接する隣接領域(60)のそれぞれに位置する一次孔(100)が、前記隣接領域の外側に位置する一次孔(100)よりさらに下流側に位置することを特徴とする、請求項1に記載の燃焼室(10)。
  3. 前記隣接領域(60)にある前記一次孔(100)を含む第1の面(P1)と前記隣接領域(60)の外側にある前記一次孔(100)を含む第2の面(P2)との距離が、前記一次孔(100)の1つの最大径より長いことを特徴とする、請求項2に記載の燃焼室。
  4. 前記内側側壁(14)が、燃焼室端壁(13)からの距離が前記スパークプラグ(36)の1つに隣接する隣接領域(60)のそれぞれに位置する前記外側側壁(12)の一次孔(100)とほぼ同じである一次孔(110)を含むことを特徴とする、請求項2または請求項3に記載の燃焼室。
  5. 前記スパークプラグ(36)の1つに隣接する前記隣接領域(60)にある希釈孔(200)を通過する空気の流量に対する一次孔(100)を通過する空気の流量の比Rが、前記隣接領域の外側の希釈孔(200)を通過する空気の流量に対する一次孔(100)を通過する空気の流量の比Rより小さいことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の燃焼室(10)。
  6. 前記隣接領域(60)内にある一次孔(100)の断面の平均が、前記隣接領域の外側にある一次孔(100)の断面の平均より小さいことを特徴とする、請求項5に記載の燃焼室。
  7. 前記隣接領域(60)内にある一次孔(100)のそれぞれの断面が、前記隣接領域の外側にある一次孔(100)のそれぞれの断面の2分の1にほぼ等しいことを特徴とする、請求項6に記載の燃焼室。
  8. 前記隣接領域(60)内にある希釈孔(200)の断面の平均が、前記隣接領域(60)の外側にある希釈孔(200)の断面の平均より大きいことを特徴とする、請求項5から7のいずれか一項に記載の燃焼室。
  9. 前記隣接領域(60)内にある希釈孔(200)のいくつかが第1の断面を有し、前記隣接領域(60)内にある他の希釈孔(200)が前記第1の断面の2分の1に等しい第2の断面を有するが、隣接領域(60)の外側にある希釈孔(200)の全てが前記第2の断面に等しい断面を有することを特徴とする、請求項8に記載の燃焼室。
  10. 前記内側側壁(14)が、前記一次孔(110)を通過する空気の流量が前記外側側壁(12)の一次孔(100)を通過する空気の流量にほぼ等しくなるような一次孔(110)を含むことを特徴とする、請求項5から9のいずれか一項に記載の燃焼室。
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