JP2013504711A - 風力発電用偏心デュアルロータ構造 - Google Patents

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Abstract

本発明は、ロータの前面から進入する風を全て利用して回転力を発生し、より良好な風力発電を行うことが可能な風力発電用の偏心デュアルロータ構造に関する。
本発明の風力発電用の偏心デュアルロータ構造は、主軸を回転自在に支持する支持構造体と;主軸から延びた支持バーにより回転自在に支持された第1回転軸に装着された円筒状の回転枠、及び回転枠の外側に装着され、風力が羽根構造体に作用して回転枠を前方向に回転させる複数の羽根構造体から成る第1ロータと;第1ロータと対称的な構造を有し、主軸から延びた別の支持バーに回転自在に支持された第2回転軸に装着された円筒状の回転枠、及び回転枠の外側に装着され、風力が羽根構造体に作用して回転枠を逆方向に回転させる複数の羽根構造体から成る第2ロータと;主軸の正面に位置するように主軸に装着され、第1及び第2ロータの間を流れる風を第1及び第2ロータの正面に案内する案内部材と;第1及び第2ロータの回転によって発生された動力を発電機に伝達する動力伝達装置とを備える。

Description

本発明は風力発電装置で用いられるロータ構造に関し、特に主軸を挟んで対称に配置された2個のロータと、2個のロータの間を流れる風を2個のロータの正面へ導く案内部材とを備え、風力を効率的に利用する風力発電用の偏心デュアルロータ構造に関する。
化石エネルギー資源は枯渇の危険があるばかりか、地球環境を汚染するため、さまざまな国の科学者が、代替エネルギー源つまり環境を汚染しないグリーンエネルギー源を枯渇させることなしに利用できる装置を熱心に探究してきた。このような代替グリーンエネルギーには、太陽エネルギー、風力エネルギー、海流エネルギー、潮流エネルギー、地熱エネルギー、バイオ熱エネルギーが含まれる。風のエネルギーを利用して電気を作り出す手段として、風力発電機も使われてきた。
一般に風力発電機は、地面に対し平行に設置される回転軸を有する水平軸風力発電機と、地面に対し垂直に設置される回転軸を有する垂直軸風力発電機とに分類され得る。水平軸風力発電機は、より一般的に使用され、発電効率を高められる利点を有する。しかしながら風向きが頻繁に変化したり、突風など強風が吹く場合には円滑に発電を行うのが難しい。また、ロータを含む主な構成物が高い位置に設置されるため、メインテナンスが容易でなく、台風などの強風に対しても構造上弱いという欠点がある。
一方、垂直軸風力発電機は風向き、風速、風の強さに関係なく発電でき、増速機、発電機といった主な構成物のメインテナンスも容易であるという利点がある。従って、垂直軸風力発電機の研究が数多く進められている。
垂直軸風力発電機は、円筒状回転枠の外側に設置された複数の羽根を有し、風のエネルギーを機械エネルギーに変える円筒状のロータと、ロータから機械エネルギーを受け、それを電気エネルギーに変える発電機を備える。
図1は、ロータの平面図である。
回転枠(11)の外側に複数の羽根(12)を備えた円筒状のロータ(10)の場合、風力がロータの回転方向と風向きが同じである(A)側に位置した羽根に作用し、それによってロータを回転させる回転力を生み出す。ロータの回転方向と風向きが逆である(B)側に位置した羽根は、ロータの回転力を減少させる抵抗を生じる。
どちらか一方向のみに吹く風がロータの中心に設置された回転軸を基準に円筒状のロータを回転させるため、風のエネルギーを十分に利用できないという問題がある。
従って、本発明は関連技術における上記の問題を解決すべく為されたものであり、本発明の目的は、ロータの前面に向けて吹く全ての風を利用して回転力を発生させることができ、それによって風のエネルギーを効率的に利用可能な風力発電用の偏心デュアルロータ構造を提供することにある。
本発明の別の目的は、同じ発電容量を基準として、小型のロータを用いることでロータの製造コストを削減し、ロータの操作が容易で生産性を高められる風力発電用の偏心デュアルロータ構造を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明による風力発電用偏心デュアルロータ構造は、主軸を回転自在に支持する支持構造体と;主軸から延びた支持バーにより回転自在に支持された第1回転軸に装着された円筒状の回転枠、及び回転枠の外側に装着され、風力が羽根構造体に作用して回転枠を前方向に回転させる複数の羽根構造体から成る第1ロータと;第1ロータと対称的な構造を有し、主軸から延びた別の支持バーに回転自在に支持された第2回転軸に装着された円筒状の回転枠、及び回転枠の外側に装着され、風力が羽根構造体に作用して回転枠を逆方向に回転させる複数の羽根構造体から成る第2ロータと;主軸に装着されて主軸の正面に位置し、第1及び第2ロータの間を流れる風を第1及び第2ロータの正面に案内する案内部材と;第1及び第2ロータの回転によって発生された動力を発電機に伝達する動力伝達装置とを備える。
案内部材は主軸の前面に配置され、第1及び第2ロータは、主軸の後方側に主軸及び案内部材の各中心を結ぶ線を基準に対称的に設置され、案内部材と第1及び第2ロータが主軸と共に回転することで風向きに応じて案内部材(140)と第1及び第2ロータ(120、130)の向きを変える。
第1及び第2ロータは、動力結合装置によって相互に連結され、相互に連動して回転し、第1回転軸及び第2回転軸のいずれか一方が動力伝達装置を介して動力を発電機に伝達する。
この場合、動力結合装置は連結棒またはギア列である。
動力伝達装置は、第1回転軸又は第2回転軸に装着された第1タイミングプーリと、主軸を内部に含む二重軸構造を形成して主軸の周囲を回転し、発電機に連結されて発電機に動力を伝える動力伝達軸と、動力伝達軸に装着された第2タイミングプーリと、第1及び第2タイミングプーリを連結するタイミングベルトとから成る。
第1ロータの羽根構造体は、回転枠から突出する複数の羽根固定部と、羽根固定部にそれぞれ固定された複数の弾性羽根固定板と、複数の羽根とから成り、各羽根はその中央と端部の間の領域が羽根固定板の片側に装着固定されることで、羽根固定部間に形成される空間を開閉し、回転枠が空間を開くように回転するとき一方の端部が回転枠の外側へ突出する。
第2ロータの羽根構造体は、回転枠から突出して形成された複数の羽根固定部と、羽根固定部にそれぞれ固定された複数の弾性羽根固定板と、複数の羽根とから成り、各羽根はその中央と端部の間の領域が羽根固定板の片側に装着固定されることで、羽根固定部間に形成される空間を開閉し、回転枠が空間を開くように回転するとき一方の端部が回転枠の外側へ突出する。
本発明の上記の構成によれば、案内部材が第1及び第2ロータの間を流れる風を第1及び第2ロータの前面に案内し、前方から吹く全ての風を利用して回転力を生み、それによって風のエネルギーを効率的に利用できる。
前方から吹くすべての風を回転力を発生するために使えるため、関連技術のロータと比べより小型のロータでより大きい回転力が得られ、同じ発電容量を基準とした場合ロータのサイズを減少できる。従って、ロータの製造コストを大幅に削減でき、かつロータの製造や取り扱いが容易となる。
本発明の上記の目的及び他の特徴や利点は、添付の図を参照した好適な実施態様の説明から一層明白になるであろう。
関連技術によるロータの平面図である。 本発明の好適な実施例によるデュアルロータ構造の平面図である。 本発明の好適な実施例によるデュアルロータ構造の正面図である。 本発明による支持構造体の透視図である。 本発明による第1ロータの平面図である。 本発明による第1ロータの部分詳細図である。 本発明による第2ロータの平面図である。 本発明による第2ロータの部分詳細図である。 本発明による動力伝達装置の構成を示す詳細図である。 連結棒による第1及び第2ロータの相互連結状態を示す平面図である。 ギア列による第1及び第2ロータの相互連結状態を示す平面図である。 本発明による偏心デュアルロータ構造に向かって吹く風の流れの状態を示す平面図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明の好適な実施例を詳細に説明する。
図2は本発明の好適な実施例によるデュアルロータ構造の平面図であり、図3は本発明の好適な実施例によるデュアルロータ構造の正面図である。
本発明の偏心デュアルロータ構造は、風力発電のために2個のロータを用いて動力を生み出すよう構成されており、2個のロータの前面に向かって吹く全ての風を利用して動力を生み出すことを特徴とする。偏心デュアルロータ構造は支持構造体(110)、第1ロータ(120)、第2ロータ(130)、案内部材(140)、及び動力伝達装置(150)から成る。
支持構造体(110)は第1及び第2ロータ(120、130)を支持する主軸(160)を回転可能に支持するように構成されている。支持構造体(110)は、主軸(160)の頂部/底部を軸受けによって支持し、主軸(160)を回転可能に支持するように構成してもよい。
支持構造体(110)は様々な構造で構成し得る。上記の支持構造体(110)は第1及び第2ロータ(120、130)を支持する主軸(160)をしっかりと支持する一方、第1及び第2ロータ(120、130)のメインテナンス用の空間を容易に確保するように構成されることが推奨される。
図4は、本発明による支持構造体の透視図を示す。
本発明の支持構造体(110)は主軸(160)の頂部を回転可能に支持する頂部支持部(111)と、主軸(160)の底部を回転可能に支持する底部支持部(112)と、頂部支持部(111)及び底部支持部(112)を接続する接続部(113)とから成る。
頂部支持部(111)は、左右上側辺(111a、111b)、左右下側辺(111c、111d)、及び底辺(111e)を有する正五角形の平面構造で形成される。
底部支持部(112)は、左右上側辺(112a、112b)、左右下側辺(112c、112d)、及び底辺(112e)を有する正五角形の平面構造で形成される。
底部支持部(112)の左右上側辺(112a、112b)は頂部支持部(111)の底辺(111e)の真下に配置され、底部支持部(112)の底辺(112e)は頂部支持部(111)の左右上側辺(111a、111b)の真下に配置される。
その結果頂部支持部(111)のいずれかの一辺と対角方向に位置した底部支持部(112)のいずれかの一辺は平行状態に維持される。上記の構造により、頂部支持部(111)と底部支持部(112)は、相互に逆向きの五角形構造を有する。
接続部(113)は頂部支持部(111)と底部支持部(112)を接続し、頂部支持部(111)のいずれかの1つの頂点と底部支持部(112)の2つの頂点を接続することで、支持構造体(110)の側面に三角形状のトラス構造が形成されるよう構成される。
上記の支持構造体(110)の構造によれば、第1及び第2ロータ(120、130)がしっかりと支持されることができ、第1及び第2ロータ(120、130)のメインテナンス用の空間を確保するために頂部支持部(111)または底部支持部(112)の一辺を取り外したとしても、主軸(160)は支持構造体(110)を崩すことなくしっかりと支持され得る。従って、ロータ構造の保守の際にも便利である。
図5は本発明における第1ロータの平面図であり、図6は本発明における第1ロータの部分詳細図である。
第1ロータ(120)は、主軸(160)から延びる支持バー(161)によって支持された第1回転軸(121)に装着された円筒状の回転枠(122)と、回転枠(122)の外側に設置され、風力が羽根構造体(123)に作用して回転枠(122)を前方向に回転させる複数の羽根構造体(123)とから成る。
ここで、羽根構造体(123)は、回転枠(122)の外側から突き出て一様の間隔で配置された複数の羽根固定部(123a)と、羽根固定部(123a)にそれぞれ固定された複数の弾性羽根固定板(123b)と、それぞれがその中央と端部の間で羽根固定板(123b)の片側に装着固定されて羽根固定部(123a)間に形成される空間(S1)を開閉する複数の羽根(123c)とを有する。各羽根(123c)の一方の端部は回転するとき空間(S1)を開くように回転枠(122)の外側に突出する。
図7は本発明における第2ロータの平面図であり、図8は本願における第2ロータの部分詳細図である。
第2ロータ(130)は、主軸(160)から延びる別の支持バー(162)によって支持された第2回転軸(131)に装着された円筒状の回転枠(132)と、回転枠(132)の外側に設置され、風力が羽根構造体(133)に作用して回転枠(132)を逆方向に回転させる複数の羽根構造体(133)から成る。その結果、第2ロータ(130)は第1ロータ(120)と対称な構造を有する。
ここで、羽根構造体(133)は、回転枠(132)の外側から一様な距離だけそれぞれ突き出た複数の羽根固定部(133a)と、羽根固定部(133a)に固定された複数の弾性羽根固定板(133b)と、複数の羽根(133c)とを有する。各羽根(133c)はその中央と端部の間で羽根固定板(133b)の片側に装着固定されることによって羽根固定部(133a)間に形成される空間(S2)は開閉し、各羽根(133c)の一方の端部は回転するとき空間(S2)を開くように回転枠(132)の外側に突出する。
第1ロータ(120)と第2ロータ(130)の上記の構造によれば、風力が作用する空間(S1、S2)が開くとき、羽根(123c、133c)の端部が回転枠(122,132)から外側に突き出る構成となっているため、空間(S1、S2)が羽根(123c、133c)で閉じられるタイミングを遅らせることができる。従って、風のエネルギーをより効率的に利用可能になるという利点がある。
一方、図2に示す案内部材(140)は、第1及び第2ロータ(120、130)の間を吹く風を第1及び第2ロータ(120、130)の前面、すなわち風を受けて回転力を発生させる面に案内する。従って、第1及び第2ロータ(120、130)は前面から吹く全ての風を利用する。
案内部材(140)は、主軸(160)の前面に位置するように主軸(160)に装着され、第1及び第2ロータ(120、130)と共に回るように主軸(160)に構成されている。案内部材(140)は三角形などの平面構造で形成され、前方端部は尖っており前方から後方側へ進むに従い表面積が増大し、それによって第1及び第2ロータ(120、130)間を吹く風を両側に分散させる。
第1及び第2ロータ(120、130)及び案内部材(140)を主軸(160)に装着する際、案内部材(140)は主軸(160)の前面に位置し、第1及び第2ロータ(120、130)は、主軸(160)の後方で案内部材(140)の中心と主軸(160)の中心を結ぶ線(L)を基準にして対称的に配置される。その結果、案内部材(140)と第1及び第2ロータ(120、130)は構造的に三角形状に配置され、主軸(160)は案内部材(140)と第1及び第2ロータ(120、130)で形成される三角形に位置する。
上記の構成によれば、案内部材(140)、第1及び第2ロータ(120、130)と主軸(160)は、案内部材(140)と、第1及び第2ロータ(120、130)に作用する風の向きによって回り、第1及び第2ロータ(120、130)の向きは、風に向かうように変化する。風が同じ風速で吹くならば案内部材(140)と比べ第1及び第2ロータ(120、130)には、両ロータ(120、130)と案内部材(140)の形状の相違から大きい圧力が加わる。また圧力の相違から、第1及び第2ロータ(120、130)及び案内部材(140)は、大きい圧力が加わる第1及び第2ロータ(120、130)が主軸(160)の後方に位置し、小さい圧力が加わる案内部材(140)が主軸(160)の前方に位置するように回る。
案内部材(140)と第1及び第2ロータ(120、130)の位置関係を説明するためにここでは「前」は、主軸(160)を基準として風が吹く方向に近い方向を意味し、「後」は、主軸(160)を基準として風が吹く方向から離れた方向を意味する。
図9は本発明による動力伝達装置の構成を示す詳細図、図10は連結棒による第1及び第2ロータの相互連結状態を示す平面図、図11はギア列による第1及び第2ロータの相互連結状態を示す平面図である。
動力伝達装置(150)は、第1及び第2ロータ(120、130)の回転によって生み出された動力を発電機(170)に伝達する。
第1ロータ(120)と第2ロータ(130)が、それぞれ動力伝達装置(150)を用いて発電機(170)に動力を伝達するように構成されている場合には構造が複雑となり製造コストが上昇する。従って第1及び第2ロータ(120、130)は相互に連動して回転させ、どちらか一方のロータだけを介して動力を発電機(170)に伝達することが望ましい。
第1及び第2ロータ(120、130)を相互に連動して回転させるため、第1及び第2ロータ(120、130)は動力結合装置(180)によって相互に連結される。
動力結合装置(180)は連結棒(181)またはギア列(182)を備えてもよい。連結棒(181)の一端が、第1回転軸(121)の頂部に延びて湾曲軸(181a)に連結され、連結棒(181)の他端が、第2回転軸(131)の頂部に延びて他方の湾曲軸(181b)に連結される。この構成により、どちらか一方のロータが風で回転すると、連結棒(181)の位置が変化する。この連結棒(181)の位置変化が回転軸を介して他方のロータへ伝達されるため、第1及び第2ロータ(120、130)は相互に連動して回転する。
ギア列(182)は、相互に噛み合い、第1回転軸(121)と第2回転軸(131)にそれぞれ装着された第1ギア(182a)及び第2ギア(182b)を有する。
上記のように第1及び第2ロータ(120、130)が相互に連動して回転する場合、動力伝達装置(150)は、第1回転軸(121)または第2回転軸(131)に装着された第1タイミングプーリ(151)と、主軸(160)を含む二重軸構造を構成し、主軸(160)の周りを回転し、発電機に接続されて動力を発電機に伝達する動力伝達軸(153)と、動力伝達軸(153)に装着された第2タイミングプーリ(152)と、第1及び第2タイミングプーリ(151、152)を連結するタイミングベルト(154)から成る。
発電機(170)と動力伝達軸(153)の接続は、ベルト、チェーンまたはギアのような動力伝達用の機械部品を用い、動力伝達軸(153)と先行技術で知られた発電機を接続することによって行われてもよい。代案として、本出願人に譲渡された韓国特許「風力発電機用の可変型発電機」(特許番号10-0743475)のように、別個のブラケット(B)を用いて複数の磁石(171)を動力転送軸(153)とともに回転するように動力転送軸(153)に取り付け、また複数の磁石(171)に対応し複数の磁石に隣接する複数のコイル(172)を支持構造体(110)を用いて取り付けることによって、動力転送軸(153)と発電機(170)を直接接続してもよい。
図12は、本発明による偏心デュアルロータ構造に向かって吹く風の流れの状態を示す平面図である。
上述の本発明による偏心デュアルロータ構造によって、第1及び第2ロータ(120、130)は風によって回転し、発電機(170)を動かす動力を生み出す。
風向きが変化すると、第1及び第2ロータ(120、130)と案内部材(140)は主軸(160)と一緒に回り、第1及び第2ロータの向きが変わる。
上述の通り、案内部材(140)と、第1及び第2ロータ(120、130)と、主軸(160)が回って風に向かうと、第1及び第2ロータ(120、130)の間を吹く風が案内部材(140)の両側面に沿って第1及び第2ロータ(120、130)の前面へと流れる。この場合、第1及び第2ロータ(120、130)は案内部材(140)によって案内されたその風と前面からの風を受けて、回転力を生み出す。本発明による偏心デュアルロータ構造は、動力を生み出す際に第1及び第2ロータ(120、130)の前面から吹く風を利用するという利点を有する。
第1ロータ(120)と第2ロータ(130)の回転時には、第1ロータ(120)と第2ロータ(130)が連結棒(181)またはギア列(182)と連動して回転する。
第1回転軸(121)または第2回転軸(131)に装着された第1タイミングプーリ(151)は動力転送軸(153)に装着された第2タイミングプーリ(152)とタイミングベルト(154)によって連結されているので、第1及び第2ロータ(120、130)の回転力が動力転送軸(153)に伝達されて動力転送軸(153)を回転させる。その動力転送軸(153)の回転力が発電機(170)に伝達されて発電を行う。
説明の目的で本発明の好適な実施例を述べてきたが、当業者によって、添付の特許請求の範囲に開示された発明の範囲と精神から逸脱することなく種々の変更、追加、置換が可能であることが理解されるであろう。
(110):支持構造体、
(111):頂部支持部、
(112):底部支持部、
(113):接続部、
(120):第1ロータ、
(121):第1回転軸、
(122):回転枠、
(123):羽根構造体、
(123a):羽根固定部、
(123b):羽根固定板、
(123c):羽根、
(130):第2ロータ、
(131):第2回転軸、
(132):回転枠、
(133):羽根構造体、
(133a):羽根固定部、
(133b):羽根固定板、
(133c):羽根、
(140):案内部材、
(150):動力伝達装置、
(151):第1タイミングプーリ、
(152):第2タイミングプーリ、
(153):動力伝達軸、
(154):タイミングベルト、
(160):主軸、
(161):支持バー、
(162):支持バー、
(180):動力結合装置、
(181):連結負棒、
(182):ギア列。

Claims (7)

  1. 主軸(160)を回転自在に支持する支持構造体(110)と、
    主軸(160)から延びた支持バー(161)により回転自在に支持された第1回転軸(121)に装着された円筒状の回転枠(122)、及び回転枠(122)の外側に装着され、風力が羽根構造体(123)に作用して前記回転枠(122)を前方向に回転させる複数の羽根構造体(123)から成る第1ロータ(120)と、
    第1ロータ(120)と対称的な構造を有し、主軸(160)から延びた別の支持バー(161)に回転自在に支持された第2回転軸(131)に装着された円筒状の回転枠(132)、及び回転枠(132)の外側に装着され、風力が羽根構造体(123)に作用して回転枠(132)を逆方向に回転させる複数の羽根構造体(133)から成る第2ロータ(130)と、
    主軸(160)の正面に位置するように主軸(160)に装着され、第1及び第2ロータ(120、130)の間を流れる風を第1及び第2ロータ(120、130)の正面に案内する案内部材(140)と、
    第1及び第2ロータ(120、130)の回転によって発生された動力を発電機に伝達する動力伝達装置(150)と、
    を備えたことを特徴とする風力発電用偏心デュアルロータ構造。
  2. 案内部材(140)は主軸(160)の前面に配置され、第1及び第2ロータ(120、130)は、主軸(160)の後方側に主軸(160)及び案内部材(140)の各中心を結ぶ線(L)を基準に対称的に設置され、案内部材(140)と第1及び第2ロータ(120、130)が主軸と共に回転することで風向きに応じて案内部材(140)と第1及び第2ロータ(120、130)の向きを変えることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の風力発電用偏心デュアルロータ構造。
  3. 第1及び第2ロータ(120、130)が、連動して回転するように動力結合装置(180)によって相互に連結され、第1及び第2回転軸(121、131)のいずれか一方が動力伝達装置(150)を介して動力を発電機に伝達することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の風力発電用偏心デュアルロータ構造。
  4. 動力結合装置(180)は連結棒(181)またはギア列(182)であることを特徴とする請求の範囲第3項に記載の風力発電用偏心デュアルロータ構造。
  5. 動力伝達装置(150)は、第1回転軸(121)または第2回転軸(131)に装着された第1タイミングプーリ(151)と、主軸(160)を内部に含む二重軸構造を形成して主軸(160)の周囲を回転し、発電機に連結されて発電機に動力を伝達する動力伝達軸(153)と、動力伝達軸(153)に装着された第2タイミングプーリ(152)と、第1及び第2タイミングプーリ(151、152)を連結するタイミングベルト(154)とから成ることを特徴とする請求の範囲第3項または第4項に記載の風力発電用偏心デュアルロータ構造。
  6. 第1ロータ(120)の羽根構造体(123)は、回転枠(122)から突出して形成された複数の羽根固定部(123a)と、羽根固定部(123a)に固定された複数の弾性羽根固定板(123b)と、複数の羽根(123c)とから成り、各羽根(123c)はその中央と端部の間で羽根固定板(123b)の片側に対し、羽根固定部(123a)間に形成される空間(S1)を開閉するように固定され、空間(S1)を開くように回転するとき各羽根(123c)の一方端が回転枠(122)の外側へ突出し、第2ロータ(130)の羽根構造体(133)は、回転枠(132)から突出して形成された複数の羽根固定部(133a)と、羽根固定部(133a)に固定された複数の弾性羽根固定板(133b)と、複数の羽根(133c)とから成り、各羽根(133c)はその中央と端部の間で羽根固定板(133b)の片側に対し、羽根固定部(133a)間に形成される空間(S2)を開閉するように固定され、空間(S2)を開くように回転するとき各羽根(133c)の一方端が回転枠(122)の外側へ突出することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の風力発電用偏心デュアルロータ構造。
  7. 前記支持構造体(110)は、
    左右上側辺(111a、111b)、左右下側辺(111c、111d)、及び底辺(111e)を有する正五角形の平面構造を成し、主軸(160)の頂部を回転自在に支持する頂部支持部(111)と、
    頂部支持部(111)の直下に逆向きの正五角形構造を有するように形成され、主軸(160)の底部を回転自在に支持し、左右上側辺(112a、112b)、左右下側辺(112c、112d)、及び底辺(112e)を有する正五角形の平面構造を成す底部支持部(112)と、
    頂部支持部(111)と底部支持部(112)の各頂点を接続する複数の接続部(113)で、頂部支持部(111)の1つの頂点を底部支持部(112)の2つの頂点に接続して三角形状のトラス構造を成す多数の側面を形成する複数の接続部(113)と、
    を備えたことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の風力発電用偏心デュアルロータ構造。
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